JP2019507210A - 可撓性耐水泡沸性コーティングを有するポリマー発泡体ボード - Google Patents

可撓性耐水泡沸性コーティングを有するポリマー発泡体ボード Download PDF

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Abstract

物品は、ポリマー発泡体ボードを含み、ポリマー発泡体ボードは、主表面と、ポリマー発泡体ボードの主表面上に泡沸性コーティングと、を有し、泡沸性コーティングは、ポリマー結合剤、膨張性黒鉛粒子、亜リン酸材料、及びホウ素含有化合物を含有し、本物品は、泡沸性コーティングと接触する物体であって、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む物体を含まず、泡沸性コーティングは、ISO37に従い測定されるとき、摂氏23度で少なくとも50パーセントかつ100パーセント未満の引張伸びを有し、摂氏250度で1×106パスカル未満の貯蔵弾性率を有し、ハロゲン不含であり、ケイ酸ナトリウムを含まず、ポリ尿素エラストマーを含まず、かつペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールのホルマールを含まない。【選択図】図1

Description

本発明は、耐水コーティングとして適格な泡沸性(intumescent)コーティングを有するポリマー発泡体ボードに関する。
泡沸性コーティングは、コーティングが適用される基材の耐火性を増大させるのに役立つ。泡沸性コーティングは、熱に曝露されたとき、膨張して基材上に炭の断熱層を生成することによって火災保護を提供する。泡沸性コーティングが有効であるためには、炭の断熱層が、所定の位置に留まるのに十分な強度(完全性)、及びそれがコーティングしている基材を、高温への曝露から生じる損傷を受けることから保護するための断熱作用を有することが必要である。
歴史的には、泡沸性コーティングは、(a)一般的にポリリン酸アンモニウム(APP)である酸源、(b)(ジ)ペンタエリスリトールなどの炭素源、及び(c)ガス源(発泡剤)の3つの成分を含む。泡沸性コーティングは、それらがコーティングの下の基材を保護するために、膨張及び炭形成を開始する泡沸活性化温度を有する。典型的には、泡沸活性化温度は、摂氏250度(℃)を上回る。かかる泡沸活性化温度は、ポリマー発泡体ボード、特に熱可塑性ポリマー発泡体ボードを保護するには高すぎる。ポリマー発泡体ボード、特に熱可塑性ポリマー発泡体ボードでの使用に好適な泡沸性コーティング組成物を特定することが望ましい。さらに、ハロゲンによる環境懸念を回避するために、ハロゲン不含のかかる配合物を特定することが望ましい。
泡沸性コーティングは、剛性コーティングであることが多い。剛性コーティングは、ISO 37に従い、室温(23℃)で75パーセント(%)未満、一般的に50%以下の伸びを有する。剛性泡沸性コーティングは、建物の構造の外部断熱用途におけるポリマー発泡体ボードでの使用に望ましくない。建物の構造は、強風における歪んだ動きなど、経時的に動く傾向がある。結果として、建物の外部に適用されるポリマー発泡体ボード上の剛性コーティングは、建物の構造が歪むか、または逆の方向に動くと、亀裂が入る傾向がある。コーティングにおける亀裂は、それらが泡沸性コーティングを通って空気及び水分の漏出を引き起こすため望ましくなく、ポリマー発泡体ボードから泡沸性コーティングが砕ける結果となる可能性がある。したがって、泡沸性コーティングでコーティングされたポリマー発泡体ボードが上に存在する建物が動いている間のコーティングの亀裂形成を回避するために、ポリマー発泡体ボード用の可撓性泡沸性コーティングを特定することが望ましい。
泡沸性コーティングは、典型的には、水分に曝露されたときに劣化する。水分によってコーティング中の親水性成分が機械的特性及び火災保護性能を失う。結果として、泡沸性コーティングは一般的に、それらの耐水性の欠如により外部曝露に適していない。それでも、ポリマー発泡体ボードが建物の外部に適用される用途が存在する。加えて、ポリマー発泡体ボード上の難燃剤として、及びポリマー発泡体ボード上の耐水バリアとしての両方で泡沸性コーティングを使用することができれば、建物の建設プロセスが単純化されるだろう。しかしながら、「耐水バリア」として適格であるためには、コーティングは、ASTM D870試験下で耐水性を示す必要がある。泡沸性コーティングは耐水性であることは知られていないため、困難な障害である。
さらに、泡沸性コーティングは、膨張性黒鉛以外に、開始温度でガスであるか、またはガスを形成して、開始温度でコーティングを膨張させ、発泡させる発泡剤または膨張剤を必要とすることが多い。膨張性黒鉛以外の発泡剤の必要性を排除することにより、泡沸性コーティング技術が単純化されるだろう。
ポリマー発泡体ボード、特に熱可塑性発泡体ボード上での使用に好適であり、かつハロゲン不含であり、23℃で少なくとも50%の引張伸びを有し、ASTM D870試験下で耐水性を示す泡沸性コーティングを特定することにより、建物の建設分野は進歩するだろう。かかる泡沸性コーティングは、さらなるコーティングを有して、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む必要なく、建物の構造の外部のポリマー発泡体ボード上での使用に好適であろう。
本発明は、ポリマー発泡体ボード、特に熱可塑性発泡体ボード上での使用に好適であり、かつハロゲン不含であり、23℃で少なくとも50%、好ましくは70%以上、より好ましくは少なくとも100%の引張伸びを有し、ASTM D870試験下で耐水性を示す泡沸性コーティングを提供する。泡沸性コーティングの引張伸び特徴は、建物の構造が経時的にわずかに動いて変化しても、コーティングが建物の構造上の基材に固定されたままであることを可能にする。さらに、本発明は、泡沸性コーティングにおいて、膨張性黒鉛以外のいずれの発泡剤または膨張剤も必要としない(またそれを含まなくてもよい)。
ポリマー発泡体ボード、特に熱可塑性発泡体ボード上での使用に好適であるために、泡沸性コーティングは、それが上に存在する発泡体ボードの表面を、本明細書に記載される改良された円錐熱量測定試験において30分間摂氏400度(℃)以下の温度に保持する必要がある。かかる試験は、NFPA285の複合体完全壁アセンブリ試験と同様の表面温度プロファイルを創出するが、NFPA285試験に関連する複雑性及び費用を必要としない。泡沸性コーティングが改良された円錐測定試験において炭より下の発泡体面温度となる場合、発泡体は、NFPA285完全壁試験中に発火するか、または過度に炭化するだろうと予想される。
本発明は、必要とされる開始温度、可撓性であるのに必要な引張伸び、なおかつ耐水である泡沸性コーティングとして機能する成分の組み合わせの意外な発見の結果である。泡沸性コーティング組成物は、ポリマー発泡体ボードとの使用に好適な開始温度を有する膨張性黒鉛、可撓性のために特定の引張伸びを有するが、膨張性黒鉛が膨張するときにその結合を維持する開始温度で始まる特定の貯蔵弾性率を有し、かつ耐水を達成するように十分に疎水性であるポリマー結合剤の使用を必要とする。
第1の態様では、本発明は、ポリマー発泡体ボードを備える物品であって、ポリマー発泡体ボードが、主表面と、ポリマー発泡体ボードの主表面上に泡沸性コーティングとを有し、泡沸性コーティングが、(a)ポリマー結合剤と、(b)ポリマー結合剤内に分散された膨張性黒鉛粒子であって、膨張性黒鉛が、熱機械分析によって決定されるとき、摂氏150〜200度の範囲の開始温度、ASTM D1921−06に従い決定されるとき、0.07〜0.60ミリメートルの範囲の平均粒径、及び泡沸性コーティングの総重量に基づいて15〜80重量パーセントの濃度を有する膨張性黒鉛粒子と、(c)泡沸性コーティングの総重量に基づいて2〜15重量パーセントの濃度の亜リン酸を提供する亜リン酸材料と、(d)総泡沸性コーティング重量に基づいて0超〜2重量パーセントの範囲のホウ素濃度を提供するホウ素含有化合物とを含み、この物品が、泡沸性コーティングと接触する物体であって、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む物体を含まず、泡沸性コーティングが、ISO37に従い測定されるとき、摂氏23度で少なくとも50パーセントかつ100パーセント未満の引張伸びを有し、摂氏250度で1×10パスカル未満の貯蔵弾性率を有し、ハロゲン不含であり、ケイ酸ナトリウムを含まず、ポリ尿素エラストマーを含まず、かつペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールのホルマールを含まない、物品である。
かかる泡沸性コーティングは、さらなるコーティングを有して、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む必要なく、建物の構造の外部のポリマー発泡体ボード上での使用に好適である。
(a)標準的な円錐熱量測定、(b)本明細書に記載される改良された円錐熱量測定、及び(c)NFPA 285試験からのポリマー発泡体上の泡沸性コーティングの温度プロファイルを表すデータのプロットを図示する。
「及び/または(and/or)」は、「及び、または代替的に」を意味する。別段述べられない限り、範囲は終点を含む。
試験方法は、試験方法番号にハイフン付きで書かれた2桁の数字として日付が示されていない限り、本文書の優先日時点での最新の試験方法を指す。試験方法への参照は、試験団体への参照及び試験方法番号の両方を含む。試験方法団体は、以下の略語のうちの1つで参照される:ASTMは、ASTM International(以前はAmerican Society for Testing and Materialsとして知られる)を指し、ENは、European Normを指し、DINは、Deutsches Institut fur Normungを指し、ISOは、International Organization for Standardizationを指す。NFPAは、National Fire Protection Associationを指す。
本発明の物品は、ポリマー発泡体ボードを含む。発泡体ボードは、厚さ、幅、及び長さの3つの直交寸法を有する。厚さは、3つの寸法の最小に等しい。長さは、3つの寸法の最大であり、一般的に厚さよりも大きい。発泡体ボードは、少なくとも1つの主表面を有し、一般的には、2つの対向する主表面を有する。主表面は、発泡体ボードの任意の表面の最大平面表面積に等しい平面表面積を有する発泡体ボードの表面である。平面表面積は、表面上の輪郭(例えば、ピークまたは谷)による作用を排除するように平面上に投影される表面の表面積である。発泡体ボードが2つの対向する主表面を有する場合、厚さ寸法は、対向する主表面間、及びそれらのうちの少なくとも1つに直交して拡張する。望ましくは、ポリマー発泡体ボードは、正方形または矩形などの直線である対向する主表面(つまり、直角を含む)を有する。
ポリマー発泡体ボードは、熱可塑性発泡体ボードまたは熱硬化性発泡体ボードであり得る。熱可塑性ポリマー発泡体ボードは、その中の複数のセルを画定し、溶解され得る熱可塑性ポリマーマトリックスを含む。熱可塑性ポリマー発泡体ボードの例としては、ポリスチレン発泡体ボード、ポリエチレン発泡体ボード、ポリプロピレン発泡体ボード、及びポリエステル発泡体ボードが挙げられる。熱硬化性ポリマー発泡体ボードは、その中の複数のセルを画定し、溶解することができない熱硬化性ポリマーマトリックスを含む。熱硬化性発泡体ボードは、典型的には、架橋されたポリマーマトリックスを含む。熱硬化性ポリマー発泡体ボードの例としては、ポリイソシアヌレート発泡体ボードが挙げられる。
ポリマー発泡体ボードは、押出発泡体ボード、発泡発泡体ボード、流延発泡体ボード、または任意の他の種類の発泡体ボードであってもよい。押出発泡体ボードは、発泡性ポリマー混合物を、ダイを通して連続的に押し出し、混合物をポリマー発泡体ボードに膨張させ冷却させることによって作製される。発泡ポリマー発泡体ボードは、膨張性ポリマー発泡体ビーズを金型内に入れることにより、それらを膨張させ、一緒に融合させて、金型形状の物品を形成することによって作製される。発泡ポリマー発泡体ボードは、発泡体ボード全体を通してスキン層で囲まれた複数のセル群を含むことを特徴とする。各セル群及びスキン層は、何の膨張性発泡体ビーズであったかによる。押出発泡体ボードは、スキン層で囲まれたかかるセル群を有さないことにより膨張性発泡体ボードとは異なる。スキン層は、平均セル壁密度より大きい密度を有する。流延発泡体ボードは、反応性発泡体混合物を金型に、または表面上に注入し、混合物を膨張させ、ポリマー発泡体ボードに硬化させることにより作製される。典型的には、流延発泡体ボードは、熱硬化性ポリマー発泡体ボードであり、混合物は膨張すると硬化する。
望ましくは、ポリマー発泡体ボードは、押出及び膨張性ポリスチレン系発泡体ボードから選択される。ポリスチレン系発泡体ボードは、スチレン系ホモポリマー、スチレン系コポリマー、またはそれらの組み合わせのポリマーマトリックスを含む。望ましいスチレン系コポリマーの例としては、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−無水マレイン酸コポリマー、及びスチレン−アクリル酸コポリマーが挙げられる。
望ましくは、ポリマー発泡体ボードは、ポリマー発泡体ボード中の総ポリマー重量に基づいて、50重量%以上、好ましくは60重量%以上を含み、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、及びさらには95重量%以上、または100重量%のスチレン系ポリマーを含み得る。
ポリマー発泡体ボードは、1立方メートル当たり64キログラム(kg/m)以下、好ましくは48kg/m以下の密度を有し、同時に、典型的には、5kg/m以上、10kg/m以上、及びさらには20kg/m以上の密度を有する。密度がより低い発泡体は、高い断熱特性を有する傾向があるため、望ましくは、密度は64kg/m以下である。同時に、密度がより高い発泡体は、より高い強度及び耐久性を有する傾向があるため、5kg/m以上の密度を有することが望ましい。発泡体の密度は、本明細書に言及されるように、ASTM D1622に従い測定される。
ポリマー発泡体ボードは、望ましくは、断熱材として使用される。それに関して、ポリマー発泡体ボードは、メートル*ケルビン当たり0.0500ワット(W/m*K)以下、好ましくは0.0465W/m*K以下、より好ましくは0.0400W/m*K以下、さらにより好ましくは0.0300W/m*K以下の熱伝導率を有し、同時に、典型的には、0.0200W/m*K以上の熱伝導率を有することが望ましい。熱伝導率は、本明細書で使用される場合、ASTM C518に従い決定される。
ポリマー発泡体ボードは、望ましくは、効率的な壁建設を阻害するほどかさ高ではないが、同時に、望ましくは、壁に断熱特性を寄与するのに十分に厚い。したがって、ポリマー発泡体ボードは、典型的には、厚さが12ミリメートル(mm)以上、好ましくは24mm以上、より好ましくは48mm以上であり、96mm以上、125mm以上であってもよいが、同時に、一般的に、厚さが500mm以下、より典型的には厚さが150mm以下である。
ポリマー発泡体ボードは、発泡体ボード主表面上に泡沸性コーティングを有する。望ましくは、泡沸性コーティングは、発泡体ボードの主表面全体を被覆する。望ましくは、泡沸性コーティングは、それが被覆するポリマーボードの最大の耐水バリアを達成するために、泡沸性コーティングを通る穿孔を含まない。他の泡沸性コーティングとは異なり、本泡沸性コーティングの組成物は、意外にも、それが上にコーティングされるポリマー発泡体ボードへの耐水性ならびにポリマー発泡体ボードへの難燃特性の両方を付与することを可能にする。さらに、本泡沸性コーティングは、ハロゲン不含でありながら、これらの目的を達成することができる。
泡沸性コーティングは、(a)ポリマー結合剤と、(b)膨張性黒鉛粒子と、(c)亜リン酸材料と、(d)ホウ素含有材料とを含む。泡沸性コーティングは、23℃で少なくとも50%、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上、及びさらにより好ましくは90%以上である一方で、同時に、100%以下の引張伸び、摂氏250度で1×10パスカル未満の貯蔵弾性率を達成し、ASTM D870下で耐水性を示す。この特性の組み合わせは、業界の他の泡沸性コーティングに対して泡沸性の特に有益な改善をもたらす。引張伸び特性により、泡沸性コーティングに亀裂が入ることなく、コーティングが発泡体ボードの主表面を被覆する泡沸性コーティングを有するポリマー発泡体ボードを備える建物の構造の動きと共に膨張及び収縮することが可能となる。しかしながら、過剰な伸びは、不完全な断熱炭をもたらす。貯蔵弾性率値は、高温に曝露されたとき、泡沸性コーティングが安定した方法で膨張して、断熱炭を形成し、それにより、コーティングが上に存在するポリマー発泡体を過剰な熱から保護することを可能にする。耐水特性は、泡沸性コーティングの特に望ましくかつ固有の特性であり、劣化の可能性を低減してコーティングが天候に曝露されたままであることを可能にする。
ポリマー結合剤は、泡沸性コーティングの他の成分を一緒に保持するマトリックスを形成する。ポリマー結合剤は、特定の範囲内にある引張伸び及び貯蔵弾性率値を有する泡沸性コーティングを提供する引張伸び及び貯蔵弾性率値を有する。
泡沸性コーティングは、50パーセント(%)以上、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上、またより好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上の引張伸びを有する一方で、同時に、100%以下の引張伸びを有し、90%以下、80%以下、及びさらには70%以下の引張伸びを有し得る。かかる高い引張伸びを有することにより、発泡体ボードが経時的に動く(例えば、風で歪むか、または基盤の設定中にわずかに変化する)建物の構造に取り付けられる場合でも、泡沸性コーティングは、発泡体ボードに付着したままであるように十分に可撓性である。100%未満の引張伸びを有することにより、得られる炭は、好適に断熱して、コーティングが存在する発泡体ボードを保護する。
泡沸性コーティングにおけるかかる引張伸び値を達成するために、ポリマー結合剤は、望ましくは、50%以上、好ましくは100%以上、より好ましくは200%以上、またより好ましくは300%以上、さらにより好ましくは400%以上の引張伸び値を有するポリマーから選択される一方で、同時に、一般的に1000%以下、より典型的には900%以下、さらにより典型的には800%以下、及びまたより典型的には700%以下である。泡沸性コーティング自体は、非可撓性成分(膨張性黒鉛など)を含有するため、実際には、ポリマー結合剤は、望ましくは、泡沸性コーティングよりもさらに高い引張伸びを有する。
本明細書で使用される場合、「引張伸び」は、空気グリップ2712−003を備えるInstron5565を使用して、600キロパスカルの最大圧力、1キロニュートンの最大負荷、及び23℃の試験温度で、ISO 37に従い測定される。ISO 37に従い、4.0mm幅、1.0mmの厚さ、及び75mmの長さを有する試験バーを準備し、1分当たり50ミリメートルの負荷速度を使用する。
上述の引張伸び値を有すると同時に、泡沸性コーティングは、250℃で、1メガパスカル(10パスカル)未満、好ましくは10パスカル以下、より好ましくは10パスカル以下、及びより好ましくは5×10パスカル以下、さらには10パスカル以下、ならびに一般的に10パスカル以上、一般的に10パスカル以上の貯蔵弾性率を有する。泡沸性コーティングにおいてかかる貯蔵弾性率を達成するために、結合剤は、望ましくは、泡沸性コーティングについて記載されるように、同様の範囲内の貯蔵弾性率を有するポリマーから選択される。貯蔵弾性率は、材料の弾性応答を表す振動レオロジーを使用して測定される。それが上に存在するポリマー発泡体を過剰な熱から保護し、防火剤として効果的に機能するために、記載される範囲の貯蔵弾性率が、泡沸中に高い膨張及び安定した泡を得るのに必要であることが発見された。
動的機械分析(DMA)を使用して、本明細書に言及される貯蔵弾性率を決定する。25ミリメートル(mm)のステンレスパラレルプレートジオメトリ(1.5mmのギャップ)を備えたTA Instruments ARES−G2レオメーターによる振動レオロジーを使用して試料を試験する。試験前に、パラレルプレート間に検体を挟み、150℃に加熱し、自動張力は、プレートとの良好な接触を確実にするために圧縮モードで作動される。温度を60℃に減少させ、試験を始める前に5分間熱平衡に到達させる。2ステップ手順を使用する試験:1分当たり3℃で60℃から150℃まで0.1%の小さい歪み、及び1分当たり3℃で150℃から280℃まで1%の大きい歪み、1秒当たり6.28ラジアンの周波数を用いる。
望ましくは、ポリマー結合剤は、ポリウレタン、アクリレート、ビニル−アクリル、エポキシ、ラテックスポリウレタンハイブリッド、ラテックスエポキシハイブリッド、及びポリウレタン尿素ポリマーから選択される。ポリマー結合剤の必要な引張伸び及び貯蔵弾性率を達成するポリマー組成物の例としては、イソシアネート成分及び可撓性ポリオール成分を含むポリウレタンが挙げられる。
ポリマー結合剤は、一成分水系ポリウレタン、二成分ポリウレタン、ラテックスエマルション、ラテックスポリウレタンハイブリッドエマルション、またはラテックスエポキシハイブリッドエマルション(例えば、ラテックスエポキシハイブリッドエマルジョンの教示に関しては、US2012/0301621を参照されたい)、またはポリウレタン尿素からなる群から選択される形態でポリマー発泡体ボードに適用され得る。
ポリマー結合剤は一般的に、20重量%以上の濃度で存在し、30重量%以上、さらには35重量%以上、または40重量%以上の濃度で存在し得、同時に、一般的に、80重量%以下、及び典型的には70重量%以下の濃度で存在し、65重量%以下の濃度で存在し得る。結合剤の濃度は、ASTM E1131に従い熱重量分析を使用する総泡沸性コーティングの重量に対してである。本明細書において、泡沸性コーティングの重量に対する参照は、発泡体ボードへの適用のための配合物とは対照的に、ポリマー発泡体ボード上の泡沸性コーティングの重量を指す。すなわち、発泡体ボードに適用するための泡沸性コーティング配合物中の任意の水性担体は、泡沸性コーティングの重量には含まれず、固形成分のみが泡沸性発泡体の重量に含まれる。
望ましくは、結合剤は、30重量%以上、好ましくは40重量%以上の濃度で泡沸性コーティング中に存在し、50重量%以上、及びさらには60重量%で存在し得、同時に、典型的には、60重量%以下、より典型的には50重量%以下の濃度で存在し、重量%は、総泡沸性コーティングの重量に対してである。
泡沸性コーティングの膨張性黒鉛粒子は、望ましい開始温度でのコーティングの膨張を提供し、コーティングに炭素源を提供する。膨張性黒鉛粒子は、酸に曝露することによって挿入された黒鉛粒子(「フレーク」とも呼ばれる)である。膨張性黒鉛は、熱に曝露されたときに膨張する。膨張性黒鉛が膨張し始める温度は、膨張性黒鉛の「開始:温度(「臨界」温度または「活性化」温度としても知られる)である。熱機械分析(1分当たり5℃の温度ランピング速度で0.02ニュートン垂直抗力)により決定されるとき、どの温度が1%体積膨張を達成するために必要とされるかを特定することによって膨張性黒鉛の開始温度を決定する。本発明の膨張性黒鉛は、200℃以下の開始温度を有し、一般的に、150℃以上の開始温度を有する。
コーティングが存在するポリマー発泡体を、何か他の方法でポリマー発泡体を溶融または劣化するであろうある程度の熱から保護するための断熱層を提供するのに十分に低い温度で泡沸性コーティングが膨張することが重要である。泡沸性コーティングの開始温度が高すぎる場合、ポリマー発泡体は、泡沸性コーティングがそれを損傷から保護する前に劣化する。したがって、泡沸性コーティングの開始温度は、泡沸性コーティングが保護する材料の種類に一致しなければならない。ポリマー発泡体に必要な開始温度は、例えば、スチールガーダーに必要な開始温度よりも顕著に低い。ポリマー発泡体に必要な開始温度、及び何の材料がかかる開始温度を発泡体上の泡沸性コーティングに導入し得るかを発見することは、本発明の課題の一部であった。例えば、全ての膨張性黒鉛粒子が同じ開始温度を有するわけではない。したがって、本発明の泡沸性コーティングにおいて、特定の開始温度を有する膨張性黒鉛を使用することが必要である。
膨張性黒鉛粒子は、15重量%以上、好ましくは20重量%以上の濃度で泡沸性コーティング中に存在し、25重量%以上、30重量%以上、35重量%以上、40重量%以上、さらには50重量%以上の濃度で存在し得、同時に、典型的には、80重量%以下の濃度で存在し、70重量%以下、60重量%以下、さらには50重量%以下の濃度で存在得る。熱重量分析法(ASTM E1131)を使用して、ポリマー発泡体ボード上の泡沸性コーティングの総重量に対する膨張性黒鉛粒子の重量%を決定する。
望ましくは、膨張性黒鉛粒子は、0.07ミリメートル(mm)以上の平均粒径を有し、0.10mm以上、0.15mm以上、0.20mm以上、0.25mm以上、0.30mm以上、0.40mm以上、さらには0.50mm以上の平均粒径を有し得、同時に、典型的には、0.60mm以下の平均粒径を有し、0.50mm以下、0.40mm以下、0.35mm以下、またはさらには0.30mm以下の平均粒径を有し得る。ASTM D1920−06に従い、膨張性黒鉛の平均粒径を決定する。
亜リン酸材料は、亜リン酸を含有する材料である。好適な亜リン酸材料の例としては、ポリリン酸アンモニウム相I、ポリリン酸アンモニウム相II、メラミンホルムアルデヒド樹脂変性ポリリン酸アンモニウム、シラン変性ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸メラミン、ビスフェノールAビス(リン酸ジフェニル)、リン酸クレジルジフェニル、ホスホン酸ジメチルプロパン、ポリホスホネート、ホスフィン酸金属、亜リン酸ポリオール、フェニルホスホラン、ポリマーリン酸ジフェニル、レゾルシノール−ビス−リン酸ジフェニル、リン酸トリエチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、赤色蛍光体、リン酸、リン酸アンモニウムからなる群から選択されるいずれか1つまたは2つ以上の材料の任意の組み合わせが挙げられる。亜リン酸材料の量は、2重量%以上、好ましくは3重量%以上、より好ましくは4重量%以上、5重量%以上、6重量%以上 7重量%以上、8重量%以上、9重量%以上、10重量%以上の亜リン酸濃度を提供するように選択され、同時に、15重量%以下、14重量%以下、13重量%以下、12重量%以下、11重量%以下、またはさらには10重量%以下の亜リン酸濃度を提供するように選択される。ASTM D7247−10に記載されるように、X線蛍光を使用して泡沸性コーティングの全重量に対する亜リン酸の重量%を決定する。
泡沸性コーティングはさらに、ホウ素含有材料を含む。ホウ素含有材料は、ポリマー結合剤、亜リン酸材料、またはポリマー結合剤、亜リン酸材料、及び膨張性黒鉛とは異なる材料であり得る。ホウ素含有材料は、望ましくは、400℃以上の焼結温度を有し、450℃、さらには550℃以上であり得、一般的に、600℃以下である。焼結温度は、粉末から形成された固体の粒がそれらの境界を介して接続を開始し、単一の材料に融合し始める温度を指す。焼結温度は、示差走査熱量測定により決定される材料の溶融温度の70〜90%である温度である。ホウ素材料の焼結は、泡沸性コーティングによって形成された発泡コーティング炭に強度を付加し、それにより、炭化されたコーティングの断熱作用を強化し、それにより、コーティングが上に存在するポリマー発泡体の熱保護を増加させる。好適なホウ素含有材料の例としては、ホウ酸亜鉛、ホウ酸、及び酸化ホウ素からなる群から選択されるいずれか1つまたは2つ以上の材料の任意の組み合わせが挙げられる。望ましくは、ホウ素含有材料は、2重量%以下、場合により1.5重量%以下、1重量%以下、さらには0.5重量%以下の濃度でホウ素を提供する濃度で存在する一方で、同時に、0重量%以上の濃度で存在し、0.5重量%以上の濃度で存在し得る。X線蛍光を使用して泡沸性コーティングの総重量に対するホウ素の重量%を決定する。
泡沸性コーティングは、既に述べたものに加えて、追加の難燃添加剤を含み得る。好適な追加の難燃添加剤の例としては、ビスフェノールAビス(リン酸ジフェニル)、リン酸クレジルジフェニル、ホスホン酸ジメチルプロパン、ポリホスホネート、ホスフィン酸金属、亜リン酸ポリオール、フェニルホスホラン、ポリマーリン酸ジフェニル、レゾルシノール−ビス−リン酸ジフェニル、リン酸トリエチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、トリクロロホスフェート、リン酸トリエチル、赤色蛍光体、リン酸、リン酸アンモニウム、ベーマイト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及び三酸化アンチモンからなる群から選択されるいずれか1つまたは2つ以上の材料の任意の組み合わせが挙げられる。亜リン酸含有難燃剤は、上述の亜リン酸材料と見なされる。
泡沸性コーティングは、任意選択で、求められる特性に応じて充填剤または他の添加剤を含有し得る。
しかしながら、泡沸性コーティングは、X線蛍光によって決定されるように、ハロゲン不含である。泡沸性コーティングは、ケイ酸ナトリウム、ポリ尿素エラストマー、ならびにペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールのホルマールも含まない。「ホルマール」は、ホルムアルデヒド及び脂肪族ヒドロキシル化合物の反応生成物である。
泡沸性コーティングは、例えば、水性系として、または溶媒不含系として、ポリマー発泡体ボードに適用され得る。水性系は、水性連続相に分散された泡沸性コーティングの固形分を含む。典型的には、ポリマー結合剤は、分散液またはラテックスの形態である。水性系は、例えば、噴霧、刷毛塗り、または任意の他の適用手段によってポリマー発泡体ボードに適用される。水が蒸発すると、ポリマー結合剤は、泡沸性コーティングの他の成分を組み込む発泡体ボード上にフィルムを形成する。溶媒不含系は、一般的に、反応してポリマー結合剤を形成する二成分(2k)ポリウレタン系などの結合剤系を有する。泡沸性コーティングは、反応性成分のうちの1つ以上に含まれ、その後、反応性成分は、ポリマー発泡体ボードへの適用直前または適用中に混合される。水性系と同様に、溶媒不含系は、ポリマー発泡体ボードの表面に噴霧されるか、刷毛塗りされるか、または任意の他の方法によって適用される。溶媒不含系は、一般的に、水系コーティング系と比較して、より速い乾燥時間及び/またはより低費用の利点を提供する。
望ましくは、泡沸性コーティングは、0.6ミリメートル(mm)以上、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、1.2mm以上、1.4mm以上、及びさらには1.6mm以上であり得る一方で、同時に、典型的には、4.0mm以下、より典型的には3.0mm以下、さらにより典型的には2.0mm以下であり、1.8mm以下、1.6mm以下、1.4mm以下、1.2mm以下、及びさらには1.0mm以下であり得る主表面上の乾燥厚さを達成するように、ポリマー発泡体ボードの主表面上に適用される。
本発明の物品は、泡沸性コーティングと接触する物体であって、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む物体を含まない。例えば、いくつかの物品は、泡沸性コーティングでコーティングされた発泡体ボードを備え、泡沸性コーティングを被覆し、金属ライナーと発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む、金属ライナーを含み得る。本発明は、任意のかかる物体を含まない。本発明の物品は、物体が泡沸性コーティングに接触しない場合でも、それとポリマー発泡体ボードとの間に泡沸性コーティングを挟む物体を含まなくてもよい。本発明の泡沸性コーティングは、発泡体ボード上に曝露されたままであっても耐水性を示し、それがコーティングされるポリマー発泡体ボードに難燃保護を提供することができるように十分な難燃性及び耐水性を提供する。同時に、泡沸性コーティングは、望ましくは、発泡体ボードが防火性能においてE−84クラスA評価を達成することを可能にする。
本発明の物品は、単一のポリマー発泡体ボード上に泡沸性コーティングを含み得るか、または複数のポリマー発泡体ボード上に単一の泡沸性コーティングを備え得る。例えば、物品は、発泡体ボードの主面を被覆する単一の連続泡沸性コーティングを有する単一のポリマー発泡体ボードであり得る。複数のかかる発泡体ボードは、建物のフレームワーク上で一緒に組み立てられて、断熱及び難燃性の壁を提供し得る。別の例として、複数の発泡体ボードは、建物のフレームワーク上で一緒に組み立てられて、断熱壁を提供し得、単一の泡沸性コーティングは、断熱壁の複数の発泡体ボード上に適用され得る。後者の実施例は、発泡体ボード間のシームにわたって延在する連続泡沸性コーティングを有することの有益性を有する。
水性泡沸性コーティング
表1は、水性泡沸性コーティングを使用して比較例(Comp Exs)A〜D及び実施例(Exs)1〜5を調製するために使用された成分の説明を含む。
コーティングの調製
比較例A〜D及び実施例1〜5の配合物を表2に列挙する。各コーティング配合物中の各要素の量は、表2の総配合物重量の重量パーセントで特定される。
以下の様式で水系泡沸性コーティングを調製する。ビーカーに追加の水を量り入れ、消泡剤及び分散剤を添加する。1分当たり500〜800回転で3分間、高速分散機を使用して十分に混合する。ホウ素含有材料及び亜リン酸材料を添加し、さらに3分間分散し続ける。膨張性黒鉛を添加し、1分当たり1200〜1500回転で5〜10分間混合し続ける。ポリマー結合剤を添加し、1分当たり1250回転でさらに3〜5分間混合し続け、泡沸性コーティング配合物を得る。
コーティングの特徴付けに関して、以下の特徴付け手順を使用する。本発明の物品を調製するために、ポリマー発泡体の主表面上に泡沸性コーティング配合物を適用する。所望の厚さに塗装することにより、所望の基材に泡沸性コーティング配合物を適用する。代替的に、泡沸性コーティングは、基材表面上に噴霧することにより適用され得る。所望する場合、複数の層が適用され得る。
コーティングの特徴付け
比較例A〜D及び実施例1〜5のコーティング配合物の特徴付け、表3には特徴付けの結果が含まれる。本明細書に前述されるように、引張伸び及び貯蔵弾性率を決定する。
耐水性。以下の改良されたASTM D870方法を使用して水耐性を測定する。10センチメートル(cm)×10cm×2.5cmの押出ポリスチレン基材の主表面を、1.5mmの厚さ(乾燥厚さ)の泡沸性配合物のコーティングでコーティングする。コーティングを試験前に少なくとも5日間乾燥させる。試験前重量に関して試料を量る。23℃で24時間、試料を水中に設置する。水から取り出し、タオルで表面の水を除去する。−20℃で24時間、試料を冷凍庫に設置する。試料を冷凍庫から取り出し、試験後重量に関して量る。以下のスケールを使用して、試料上のコーティングの外観を評価する。5−優、膨潤、気泡、または剥離なし、4−良好、わずかな膨潤、気泡または剥離なし、3−普通、軽微な剥離、2−不良、軽微な気泡または剥離、1−不合格、気泡または基材から剥離。本明細書において、4または5のスコアが、「耐水」として適格である。
燃焼性能試験は、改良された円錐熱量測定試験を使用して行われた。
改良された円錐熱量測定試験。改良された円錐熱量測定試験は、熱源からの試料の距離及び熱源のワット数を変更したASTM E1354である。1.5mmの厚さ(乾燥厚さ)の泡沸性コーティングのコーティングで25mm厚の押出ポリスチレン発泡体ボードの主表面をコーティングする。コーティングした発泡体ボードを10cm×10cmの小片に切断し、Fire Testing Technologyの円錐熱量測定試料ホルダの試料ホルダに小片を入れる。底に40mmのロックウール、続いて上に曝露された泡沸性コーティングでコーティングしたポリマー発泡体試料をホルダに配置する。泡沸性コーティング表面上に、及びロックウールとポリマー発泡体との間に熱電対を配置する。1平方メートル当たり75キロワットの円錐ヒーターを泡沸性コーティングの180mm上の流束中心に配置し、熱電対を用いて30分間温度を記録する。
円錐熱量測定試験は、要求の厳しい(及び高価な)完全壁アセンブリ火災試験NFPA285からの温度プロファイル結果をより良く模倣する目的のため改良された。改良された円錐熱量測定試験は、NFPA285の複合体完全壁アセンブリ試験で達成されたものと類似する温度プロファイルをもたらすが、実験室規模の試験を使用する。例えば、改良されていない円錐熱量測定試験(ASTM E1354)及び上述の改良された円錐熱量測定試験における、試料ホルダ内で測定された温度プロファイルと比較した(いずれの試料も伴わない)押出ポリスチレンに対する比較例Bの完全なNFPA285試験の温度プロファイルを提供する図1を参照されたい。図1のデータは、改良された円錐熱量測定試験の温度プロファイルが完全NFPA285試験からの結果をより正確に表すことを図示する。
膨張比。直径5センチメートル(cm)底の100ミリリットル(ml)の平底ビーカーを使用する、マッフル炉(CARBOLITE,CWF12/5、最高温度は最大1200℃、2400ワット(W)の加熱力)を使用して、膨張比実験を検討する。直径5センチメートル(cm)の円形にコーティングを切断し、ビーカーの底に設置した。最大550℃まで17℃/分の加熱速度を使用する。元のコーティングの厚さ及び炭の厚さは、キャリパーを使用して熱への曝露前及び曝露後に測定され、炭の厚さを元のコーティングの厚さで除することにより膨張比を計算した。
炭強度の評価。熱曝露試験から得られた炭構造の目視及び物理的評価により炭の強度を定性的に評価する。炭の強度は、1(最も弱い)から5(最も強い)でランク付けされた。1:非常にふわふわしており、凝集及び完全性が不十分、物理的な取扱に耐えることができない、3:良好な凝集及び完全性、物理的な取扱後に物理的完全性を維持する、5:非常に良好な凝集及び完全性、中程度の物理的圧縮に耐えることができる。
表3及び4は、比較例A〜D及び実施例1〜5の試料の特徴付けを表す。
円錐熱量測定試験結果。表3のデータは、標準的な円錐熱量測定試験において、いくつかの試料が400℃未満、さらには350℃未満の温度を有するように見えることを明らかにするが、改良された円錐熱量測定試験において、400℃を非常に上回る温度を示し、これは、NFPA285の大規模試験の温度プロファイルを正確に模倣する。したがって、改良された円錐熱量測定試験結果は、400℃未満、さらには350℃未満の温度を達成することがより困難であるが、好適な泡沸性コーティングのスクリーニングに関してより有益である。
引張伸び。100以上の引張伸びパーセンテージを有する試料は、円錐熱量測定試験において発泡体の表面温度が非常に高いことを示す。100%以上の引張伸びを有するコーティングは、発泡した炭を維持するには柔らかすぎるため、得られた炭は、それが存在する発泡体に断熱作用を有しないというのが仮説である。対照的に、50%未満の引張伸びを有する試料も、円錐熱量測定試験において発泡体の表面温度が非常に高いことを示す。
実施例1〜5の泡沸性コーティングは、本発明の物品を達成するために、塗装または噴霧のいずれかによりポリマー発泡体ボード上に適用され得る。
溶媒不含泡沸性コーティング
比較例E及び実施例6〜9は、溶媒不含二成分(2k)ポリウレタン発泡体系を使用して作製される。2kポリウレタン発泡体系に関して、ポリマー結合剤は、ポリオール成分とイソシアネート成分とを混合することにより作製される。これらの試料に使用されたポリオール及びイソシアネート成分は、これらの試料で使用された他の成分と共に表5に記載される。
コーティングの調製
溶媒不含泡沸性コーティングの配合は、表6にあり、各成分の値は総配合物重量に対するその成分の重量パーセントを表す。
以下の様式で泡沸性コーティングを調製及び適用する。
以下のように成分「A」を調製する。イソシアネート及び亜リン酸材料をビーカーに量り入れ、1分当たり800回転で1分間、分散機を使用して一緒に混合する。界面活性剤及び消泡剤を添加し、1分当たり1000回転で1分間混合する。ホウ素含有材料及び亜リン酸材料を添加し、1分当たり1200回転で5分間、分散を続ける。膨張性黒鉛を添加し、1分当たり1200〜1500回転で5〜10分間、混合を続ける。
触媒及びポリオールを別のビーカー添加し、ポリオール及び触媒を一緒に混合することによって、成分「B」を構成する。
成分「A」及び成分「B」を、1分当たり1500回転で3分間一緒に混合し、基材に適用してその基材上に泡沸性コーティングを得る。ポリマー発泡体の主表面に適用して、本発明の物品を得る。基材への適用は、塗装、注入、または噴霧によって生じ得る。
コーティングの特徴付け
比較例A〜D及び実施例1〜5と同様の様式で比較例E及び実施例6〜9のコーティング配合物を特徴付ける。表7は特徴付けの結果を含む。
表7のデータは、23℃で50〜70%の引張伸び及び250℃で10パスカル未満の貯蔵弾性率を有するコーティングが、改良された円錐熱量測定試験において350℃以下の表面温度を示すことを明らかにする。加えて、コーティングの全ては耐水である。
異なるポリマー発泡体に対する実証
実施例3及び9は、それぞれ、押出ポリスチレン(XPS)、発泡ポリスチレン(EPS)、及びポリイソシアヌレート(PIR)発泡体ボードをコーティング及び特徴付けするための代表的な水系泡沸性コーティング及び溶媒不含泡沸性コーティングとして機能する。XPS発泡体ボードは、この実施例セクションで前述した通りである。EPS発泡体ボードは1立方メートル当たり22キログラムの密度を有し、PU発泡体ボードは1立方メートル当たり28キログラムの密度を有する。
泡沸性コーティングは、2つの異なるコーティング重量及び厚さで発泡体ボードの主表面に適用された。実施例3及び9のコーティングの結果は表8にある。コーティング重量は、1平方メートル当たりのキログラム(kg/m)で湿潤コーティング重量として報告される。コーティング厚さは、ミリメートル(mm)での乾燥コーティング厚さで報告される。
表8の結果は、本発明の実施例が0.6〜1.8mmの範囲の泡沸性コーティング厚さの様々な種類のポリマー発泡体の望ましい火災保護(400℃未満の炭の裏側の表面温度を有することにより示される)を提供することを例証する。

Claims (9)

  1. ポリマー発泡体ボードを備える物品であって、前記ポリマー発泡体ボードが、主表面と、前記ポリマー発泡体ボードの主表面上に泡沸性(intumescent)コーティングと、を有し、前記泡沸性コーティングが、
    a.ポリマー結合剤と、
    b.前記ポリマー結合剤内に分散された膨張性黒鉛粒子であって、前記膨張性黒鉛が、熱機械分析によって決定されるとき、摂氏150〜200度の範囲の開始温度、ASTM D1921−06に従い決定されるとき、0.07〜0.60ミリメートルの範囲の平均粒径、及び泡沸性コーティングの総重量に基づいて15〜80重量パーセントの濃度を有する、膨張性黒鉛粒子と、
    c.泡沸性コーティングの総重量に基づいて2〜15重量パーセントの濃度の亜リン酸を提供する亜リン酸材料と、
    d.総泡沸性コーティング重量に基づいて0超〜2重量パーセントの範囲のホウ素濃度を提供するホウ素含有化合物と、を含み、
    前記物品が、前記泡沸性コーティングと接触する物体であって、それと前記ポリマー発泡体ボードとの間に前記泡沸性コーティングを挟む物体を含まず、前記泡沸性コーティングが、ISO37に従い測定されるとき、摂氏23度で少なくとも50パーセントかつ100パーセント未満の引張伸びを有し、摂氏250度で1×10パスカル未満の貯蔵弾性率を有し、ハロゲン不含であり、ケイ酸ナトリウムを含まず、ポリ尿素エラストマーを含まず、かつペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールのホルマールを含まない、物品。
  2. 前記ポリマー発泡体ボードが、熱可塑性ポリマー発泡体ボードである、請求項1に記載の物品。
  3. 前記ポリマー発泡体ボードが、前記ポリマー発泡体ボード中の総ポリマー重量に基づいて50重量パーセント超のスチレン系ポリマーを含む、請求項1に記載の物品。
  4. 前記ポリマー結合剤が、一成分水系ポリウレタン、二成分ポリウレタン、ラテックスエマルション、ラテックスポリウレタンハイブリッドエマルション、もしくはラテックスエポキシハイブリッドエマルション、またはポリウレタン尿素からなる群から選択されるいずれか1つまたは2つ以上のポリマーの任意の組み合わせを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の物品。
  5. 前記ポリマー結合剤が、ポリウレタン、アクリレート、及びエポキシから選択されるいずれか1つまたは2つ以上のポリマーの任意の組み合わせを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の物品。
  6. 前記膨張性黒鉛が、摂氏150〜170度の範囲の開始温度、及び0.25〜0.35ミリメートルの範囲の平均粒径を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の物品。
  7. 前記亜リン酸材料が、ポリリン酸アンモニウム相I、ポリリン酸アンモニウム相II、メラミンホルムアルデヒド樹脂変性ポリリン酸アンモニウム、シラン変性ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸メラミン、ビスフェノールAビス(リン酸ジフェニル)、リン酸クレジルジフェニル、ホスホン酸ジメチルプロパン、ポリホスホネート、ホスフィン酸金属、亜リン酸ポリオール、フェニルホスホラン、ポリマーリン酸ジフェニル、レゾルシノール−ビス−リン酸ジフェニル、リン酸トリエチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニル、赤色蛍光体、リン酸、アンモニウム、及びホスフェートからなる群から選択されるいずれか1つまたは2つ以上の材料の任意の組み合わせである、請求項1〜6のいずれかに記載の物品。
  8. 前記泡沸性コーティングが、穿孔を含まない、請求項1〜7のいずれかに記載の物品。
  9. 前記泡沸性コーティングが、前記ポリマー発泡体上で0.6〜1.8ミリメートルの範囲の乾燥厚さを有する、請求項1〜8のいずれかに記載の物品。

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