JP2019506440A - 医薬組成物及びその製造方法 - Google Patents

医薬組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019506440A
JP2019506440A JP2018545181A JP2018545181A JP2019506440A JP 2019506440 A JP2019506440 A JP 2019506440A JP 2018545181 A JP2018545181 A JP 2018545181A JP 2018545181 A JP2018545181 A JP 2018545181A JP 2019506440 A JP2019506440 A JP 2019506440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
liraglutide
pharmaceutical composition
water
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018545181A
Other languages
English (en)
Inventor
戴榮歡
張雷
覃亮政
陶安進
袁建成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hybio Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Hybio Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hybio Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Hybio Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JP2019506440A publication Critical patent/JP2019506440A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/26Glucagons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/02Inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/08Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing oxygen, e.g. ethers, acetals, ketones, quinones, aldehydes, peroxides
    • A61K47/10Alcohols; Phenols; Salts thereof, e.g. glycerol; Polyethylene glycols [PEG]; Poloxamers; PEG/POE alkyl ethers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/06Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
    • A61K47/08Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing oxygen, e.g. ethers, acetals, ketones, quinones, aldehydes, peroxides
    • A61K47/12Carboxylic acids; Salts or anhydrides thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、ポリペプチド分野に関し、具体的には、医薬組成物及びその製造方法を提供する。当該医薬組成物は、リラグルチドを含み、その製造方法は、溶剤にリラグルチドと医薬品添加物とを混合し、500~1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5~9.5に調整する。プロセスパラメータは、リラグルチドの安定性に影響を及ぼし、オリゴマー、最大単一不純物、総不純物は有意な変化傾向がある。赤外吸収スペクトルから明らかなように、アミドIバンド(約1645nm-1)に強い吸収が現れ、且つピーク形状は基本的に一致し、アミドIバンドはα-ヘリックス構造の存在を反映できる。本発明は、ポリペプチドの二次構造の考察により製剤製造プロセスでのパラメータスクリーニングを制御する。

Description

本発明は、ポリペプチドの分野に関し、特に、医薬組成物及びその製造方法に関する。
グルカゴン様ペプチド-1(glucagon-likepeptide1、GLP-1)は、ヒトプログルカゴン遺伝子にコードされ、腸管のL細胞から分泌されるペプチドホルモンであり、以下のような生理作用がある。即ち、膵β細胞にグルコース濃度依存的に作用し、インスリン遺伝子の転写を促進し、インスリン生合成および分泌を増加させ、さらに、膵β細胞の増殖および分化を刺激し、膵β細胞のアポトーシスを阻害し、膵β細胞の数を増加させ、グルカゴン分泌を抑制し、食欲および摂食を抑制し、胃内容物の排出を遅延させるなど。これらの機能はいずれも食後血糖を低下させ、一定レベルで血糖を維持するのに役立つ。
GLP-1類似体は、一般に、アミノ酸がペプチド結合によって連結したポリペプチド化合物であり、天然型GLP-1の分子構造と比較して1つのアミノ酸の相違があり、炭素数16のパルミトイル脂肪酸側鎖を増加し、天然型GLP-1と95%の同一性を有する。そして、脂肪酸側鎖の存在により、その分子はDPP-IV(ジペプチジルペプチダーゼIV)によって容易に分解されず、且つアルブミンと結合できるために、高い代謝安定性を持ち、t1/2は12-14時間と長くなる。
GLP-1類似体は、タンパク質と同様に二次構造を有する。二次構造は、主に、α-ヘリックス、β-シート、β-ターンがある。一般的な二次構造は、α-ヘリックス及びβ-シートである。二次構造は、骨格上のカルボニル基とアミド基との間に形成される水素結合によって維持され、水素結合は、二次構造を安定化させるための主要な力である。
ポリペプチド化合物の多様な機能は、その特定の立体配座に密接に関連し、ポリペプチドの立体配座は、その機能(活性)の基礎であり、立体配座の変化に伴い、その機能(活性)も変化する。タンパク質が変性すると、その立体配座が破壊されるために、機能(活性)喪失を引き起こす。生体内又はポリペプチド製剤の製造過程において、ある物質がポリペプチド鎖のある部位に特異的に結合すると、ポリペプチドの立体配座のある程度の変化を引き起こすことで、機能(活性)の変化をもたらす。このような現象は、アロステリック効果と呼ばれる。アロステリック効果は、生体内に普遍的に存在し、物質代謝の調節、いくつかの生理機能の変化のために非常に重要である。
ポリペプチド注射液の製造過程において、溶解撹拌、pHの調節、ろ過などのステップは、その二次構造が破壊されて活性の喪失に繋がる可能性がある。現在、多数の企業または研究所は、実際の製剤開発および製造プロセスにおいて、一次構造の品質管理のみが行われ、二次構造の制御が考察されなかったので、製剤の薬理活性の判定はあまり正確ではない。さらに、リラグルチド製剤の二次構造制御に関する報告もない。
本発明は、かかる事情に鑑み、医薬組成物及びその製造方法を提供する。本発明は、赤外分光法により化合物の同定及び構造解析を行い、異なる製造プロセス条件下のパラメータで得られたサンプルの二次構造について考察し、最適な製造方法を決定する。
上記の発明の目的を達成するために、本発明は以下の技術案を提供する。
本発明は、リラグルチドを含む医薬組成物を提供し、その製造方法は、溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一になるまで撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整する。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、pH値を7.5〜9.5に調整した後、さらに、ろ過のステップを含み、前記ろ過の圧力は、0.05〜0.18MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記撹拌の速度が、700〜1000rpmである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記撹拌の速度が、800〜900rpmである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記pH値が7.7〜9.2である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記pH値が8.0〜9.0である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記ろ過の圧力が0.07〜0.15MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記ろ過の圧力が0.1〜0.12MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記医薬品添加物が、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の1種又は2種以上の混合物を含み、
前記リラグルチド、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比が、6:(1.3〜1.5):(12.5〜16):(5〜6):(0.15〜0.32)である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、前記リラグルチド、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比が、6:1.42:14:5.5:24である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物の製造方法は、
緩衝剤及び安定剤を水と混合し、第1溶液を調製するステップ1と、
リラグルチドを前記第1溶液と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、第2溶液を得るステップ2と、
防腐剤を水と混合して第3溶液を調製するステップ3と
前記第2溶液、前記第3溶液を水と混合し、pH調整剤でpH値を7.5〜9.5に調整するステップ4と
0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過するステップ5と、を含む。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物は、
前記緩衝剤が、リン酸水素二ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの1種又は2種以上の混合物を含み、;
前記安定剤が、プロピレングリコール、グリセロール、マンニトール、グリシン、トロメタミンの1種又は2種以上の混合物を含み、
前記防腐剤が、フェノール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
前記pH調整剤が、水酸化ナトリウムであり、前記溶剤が、水である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物の製造方法のステップ1では、加水量は配合量の60%(v/v)であり、ステップ3では、加水量は配合量の20%(v/v)であり、ステップ4では、定容量の90%(v/v)まで水を加える。
本発明は、さらに、医薬組成物の製造方法を提供し、溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整する。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、pH値を7.5〜9.5に調整した後、さらに、ろ過のステップを含み、前記ろ過の圧力が0.05〜0.18MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記撹拌の速度が700〜1000rpmである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記撹拌の速度が800〜900rpmである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記pH値が7.7〜9.2である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記pH値が8.0〜9.0である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記ろ過の圧力が0.07〜0.15MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記ろ過の圧力が0.1〜0.12MPaである。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、前記医薬品添加物が緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の1種又は2種以上の混合物を含み、
前記リラグルチド、pH調整剤、pH調整剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比が6:(1.3〜1.5):(12.5〜16):(5〜6):(0.15〜0.32)である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、医薬組成物の製造方法は、前記リラグルチド、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比が6:1.42:14:5.5:24である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、
緩衝剤及び安定剤を水と混合し、第1溶液を調製するステップ1と、
リラグルチドを前記第1溶液と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、第2溶液を得るステップ2と、
防腐剤を水と混合して第3溶液を調製するステップ3と、
前記第2溶液、前記第3溶液を水と混合し、pH調整剤でpH値を7.5〜9.5に調整するステップ4と、
0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過するステップ5と、を含む。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、製造方法は、
前記緩衝剤が、リン酸水素二ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
前記安定剤が、プロピレングリコール、グリセロール、マンニトール、グリシン、トロメタミンの1種又は2種以上の混合物を含み、
前記防腐剤が、フェノール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
前記pH調整剤が水酸化ナトリウムであり、前記溶剤が水である。
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、ステップ1では、加水量が配合量の60%(v/v)であり、ステップ3では、加水量が配合量の20%(v/v)であり、ステップ4では、定容量の90%(v/v)まで水を加える。
本発明は、リラグルチドを含む医薬組成物を提供し、その製造方法は、溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整する。プロセスパラメータは、リラグルチドの安定性に影響を及ぼし、オリゴマー、最大単一不純物、総不純物は有意な変化傾向がある。液体試料を処理した後、ATR(減衰全反射法)でロードして測定した自家製剤のスペクトルから明らかなように、アミドIバンド(約1645nm-1)に強い吸収が現れ、且つピーク形状は基本的に一致し、アミドIバンドはα-ヘリックス構造の存在を反映できる。本発明は、ポリペプチドの二次構造の考察により製剤製造プロセスでのパラメータスクリーニングを制御し、有意に(P<0.05)ポリペプチド薬物の安定性を向上させ、その薬理活性を維持している。
本発明の実施例または従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明において使用する図面を簡単に説明する。
図1は、実施例1で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図2は、実施例2で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図3は、実施例3で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図4は、実施例4で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図5は、実施例5で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図6は、実施例6で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図7は、実施例7で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図8は、実施例8で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図9は、比較例1で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図10は、比較例2で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図11は、比較例3で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。 図12は、比較例4で調製された医薬組成物の赤外吸収スペクトルを示す。
本発明は、医薬組成物及びその製造方法を開示し、当業者は本明細書の内容を参考し、プロセスパラメータを適切に改善することにより実現できる。特に、すべての類似の置換および変更は、当業者にとって明らかであり、それらはすべて本発明に含まれるとみなされることに留意すべきである。本発明にかかる方法及び応用は既に好ましい実施例によって述べられ、当業者にとっては、本発明の内容、精神、及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及び応用を変更するか、適当に変更して組み合わせることにより、本発明の技術を実現・適用することが明らかである。
本発明より提供される技術案は、以下の通りである。
撹拌速度:500〜1100rpm、好ましくは、700〜1000rpm、さらに好ましくは、800〜900rpmであり、
pH範囲:7.5〜9.5、好ましくは、7.7〜9.2、さらに好ましくは、8.0〜9.0であり、
ろ過圧力:0.05〜0.18MPa、好ましくは、0.07〜0.15MPa、さらに好ましくは、0.1〜0.12MPaである。
配合比:
リラグルチド:リン酸水素二ナトリウム二水和物:プロピレングリコール:フェノール:水酸化ナトリウム=6:1.3〜1.5:12.5〜16:5〜6:0.15〜0.32。
好ましくは、本発明により提供される医薬品添加物の代替物として、
リン酸水素二ナトリウム二水和物の代わりに、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムを使用し、
プロピレングリコールの代わりに、グリセロール、マンニトール、グリシン、トロメタミンを使用し、
フェノールの代わりに、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウムを使用する。
好ましくは、ステップ1では、加水量が配合量の60%(v/v)であり、ステップ3では、加水量が配合量の20%(v/v)であり、ステップ4では、定容量の90%(v/v)まで水を加える。
赤外吸収スペクトルの測定条件は、以下の通りである。
機器:NICOLET IS10型FT-IR(Thermo)
機器パラメータ:波数範囲4000〜650nm-1、解像度4nm-1
測定モード:ATR
方法:リラグルチド注射液の溶液については、ATR上にサンプルを1滴(約5ul)滴下し、液体が揮発した後、再度測定する。スキャン回数は、32回である。
本発明は、リラグルチドを含む医薬組成物を提供し、その製造方法は、溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整する。プロセスパラメータは、リラグルチドの安定性に影響を及ぼし、オリゴマー、最大単一不純物、総不純物は有意な変化傾向がある。液体試料を処理した後、ATR(減衰全反射法)でロードして測定した自家製剤のスペクトルより明らかなように、アミドIバンド(約1645nm-1)に強い吸収が現れ、且つピーク形状は基本的に一致し、アミドIバンドはα-ヘリックス構造の存在を反映でき、リラグルチドの二次構造は溶液中に見られる二次構造と同じであることが示されている。本発明は、ポリペプチドの二次構造の考察により製剤製造プロセスでのパラメータスクリーニングを制御し、有意に(P<0.05)ポリペプチド薬物の安定性を向上させ、その薬理活性を維持している。
本発明により提供される医薬組成物及びその製造方法に用いられる原料及び試薬はいずれも市販で入手可能である。
以下、実施例によって本発明をさらに説明する:
実施例1
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、500〜1100rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を7.5〜9.5に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例2
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、700〜1000rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を7.5〜9.5に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例3
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を7.5〜9.5に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例4
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を7.7〜9.2に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例5
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例6
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例7
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.07〜0.15MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
実施例8
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.1〜0.12MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
比較例1
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより0.1〜0.12MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
比較例2
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.1〜0.12MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
比較例3
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を8.0〜9.0に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.1〜0.12MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
比較例4
プロセスの説明:
1)配合量のリン酸水素二ナトリウム及びプロピレングリコールをそれぞれ秤量してきれいなビーカーに入れ、配合量の60%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、医薬品添加物の溶液Aを得た。
2)別に配合量のリラグルチドを秤量してきれいなビーカーに入れ、医薬品添加物の溶液Aを加え、800〜900rpmで均一に撹拌し、溶液(1)を得た。
3)配合量のフェノールを秤量し、配合量の20%の水を加え、完全に溶解するまで撹拌し、溶液(2)を得た。
4)溶液(1)と(2)を合わせ、均一に撹拌し、体積の90%になるまで水を加え、水酸化ナトリウム溶液(0.5g→25ml)でpH値を6.0〜7.4に調整し、定容した。
5)0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.1〜0.12MPaでろ過し、サンプル溶液を得た。
関連物質の比較は、表1に示す。
以上のデータにより、実施例1〜実施例8において、プロセスパラメータは、リラグルチドの安定性に影響を及ぼし、オリゴマー、最大単一不純物、総不純物は有意な(P<0.05)変化傾向があることが示された。
保護範囲から外れる比較例1〜比較例4は、オリゴマー、最大単一不純物、総不純物に有意な影響を与える。
3.2 赤外吸収スペクトルの比較は、表2に示す。
液体試料を処理した後、ATR(減衰全反射法)でロードして測定した自家製剤的スペクトル(図1〜図8)より明らかなように、アミドIバンド(約1645nm-1)に強い吸収が現れ、且つピーク形状は基本的に一致し、アミドIバンドはα-ヘリックス構造の存在を反映でき、リラグルチドの二次構造は溶液中に見られる二次構造と同じであることが示されている。
以上のデータにより、異なる溶液調製プロセスは、リラグルチドのアミドIバンドの吸収極大の位置に有意な影響(±2nm以外)を与え、且つ吸収極大のピーク形状に一定の影響を与えたことが分かる。
ポリペプチドの二次構造の考察により製剤製造プロセスでのパラメータスクリーニングを制御し、有意に(P<0.05)ポリペプチド薬物の安定性を向上させ、その薬理活性を維持していることが示されている。
以上は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、なお、当業者にとっては、本発明の原理から逸脱することなく、本発明はいくつかの改良及び修飾が可能であり、これらの改良及び修飾も本発明の範囲内に含まれると指摘すべきである。
以上、本発明により提供される医薬組成物及びその製造方法を詳しく説明した。本明細書は、具体的な例によって本発明の原理及び実施形態を述べたが、以上の実施例の説明は、本発明の方法及びその主旨を理解するのを助けるためのものに過ぎない。当業者にとっては、本発明の原理から逸脱することなく、本発明はいくつかの改良及び修飾が可能であり、これらの改良及び修飾も本発明の特許請求の範囲内に含まれると指摘すべきである。

Claims (10)

  1. リラグルチドを含む医薬組成物であって、その製造方法は、溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整することを特徴とする医薬組成物。
  2. pH値を7.5〜9.5に調整した後、さらに、ろ過のステップを含み、前記ろ過の圧力は、0.05〜0.18MPaである、ことを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記医薬品添加物は、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記リラグルチド、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比は、6:(1.3〜1.5):(12.5〜16):(5〜6):(0.15〜0.32)である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. 前記医薬組成物の製造方法は、
    緩衝剤及び安定剤を水と混合し、第1溶液を調製するステップ1と、
    リラグルチドを前記第1溶液と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、第2溶液を得るステップ2と、
    防腐剤を水と混合して第3溶液を調製するステップ3と、
    前記第2溶液、前記第3溶液を水と混合し、pH調整剤でpH値を7.5〜9.5に調整するステップ4と、
    0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過するステップ5と、
    を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 前記緩衝剤は、リン酸水素二ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記安定剤は、プロピレングリコール、グリセロール、マンニトール、グリシン、トロメタミンの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記防腐剤は、フェノール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記pH調整剤は、水酸化ナトリウムであり、
    前記溶剤は、水である、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. 溶剤にリラグルチドを医薬品添加物と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、pH値を7.5〜9.5に調整する、ことを特徴とする医薬組成物の製造方法。
  7. pH値を7.5〜9.5に調整した後、さらに、ろ過のステップを含み、前記ろ過の圧力は、0.05〜0.18MPaである、ことを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記医薬品添加物は、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記リラグルチド、緩衝剤、安定剤、防腐剤、又はpH調整剤の質量比は、6:(1.3〜1.5):(12.5〜16):(5〜6):(0.15〜0.32)である、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の製造方法。
  9. 緩衝剤及び安定剤を水と混合し、第1溶液を調製するステップ1と、
    リラグルチドを前記第1溶液と混合し、500〜1100rpmで均一に撹拌し、第2溶液を得るステップ2と、
    防腐剤を水と混合して第3溶液を調製するステップ3と、
    前記第2溶液、前記第3溶液を水と混合し、pH調整剤でpH値を7.5〜9.5に調整するステップ4と、
    0.2μmのポリエーテルサルホン製メンブレンフィルターにより、圧力0.05〜0.18MPaでろ過するステップ5と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記緩衝剤は、リン酸水素二ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記安定剤は、プロピレングリコール、グリセロール、マンニトール、グリシン、トロメタミンの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記防腐剤は、フェノール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸カルシウムの1種又は2種以上の混合物を含み、
    前記pH調整剤は、水酸化ナトリウムであり、
    前記溶剤は、水である、を含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
JP2018545181A 2016-03-01 2016-03-01 医薬組成物及びその製造方法 Pending JP2019506440A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/CN2016/075172 WO2017147783A1 (zh) 2016-03-01 2016-03-01 一种药物组合物及其制备方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019506440A true JP2019506440A (ja) 2019-03-07

Family

ID=59743351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018545181A Pending JP2019506440A (ja) 2016-03-01 2016-03-01 医薬組成物及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20190060412A1 (ja)
EP (1) EP3424521A4 (ja)
JP (1) JP2019506440A (ja)
CN (1) CN109195622A (ja)
WO (1) WO2017147783A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020127476A1 (en) 2018-12-19 2020-06-25 Krka, D.D., Novo Mesto Pharmaceutical composition comprising glp-1 analogue
WO2021123228A1 (en) 2019-12-18 2021-06-24 Krka, D.D., Novo Mesto Pharmaceutical composition comprising glp-1 analogue
CN116829172A (zh) * 2021-02-25 2023-09-29 杭州九源基因工程有限公司 一种稳定利拉鲁肽药物制剂的处理方法
CN116159027A (zh) * 2022-12-29 2023-05-26 江苏诺泰澳赛诺生物制药股份有限公司 一种司美格鲁肽冻干药物组合物及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513084A (ja) * 2003-11-20 2007-05-24 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 注入デバイスにおける生成および使用に最適なプロピレングリコール含有ペプチド処方
US20100234299A1 (en) * 2001-06-28 2010-09-16 Novo Nordisk A/S Stable formulation of modified glp-1

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101056650A (zh) * 2004-11-12 2007-10-17 诺和诺德公司 促胰岛素肽的稳定制剂
CN103298456A (zh) * 2011-01-19 2013-09-11 诺沃—诺迪斯克有限公司 Glp-1颗粒和组合物
CN103893744B (zh) * 2012-12-24 2017-12-19 杭州九源基因工程有限公司 一种治疗糖尿病的药物制剂及其制备方法
CN104415326A (zh) * 2013-08-28 2015-03-18 深圳翰宇药业股份有限公司 一种含有利拉鲁肽的药物制剂组合物及其制备方法
WO2016180353A1 (zh) * 2015-05-13 2016-11-17 杭州九源基因工程有限公司 一种包含glp-1类似物的药物制剂及其制备方法
CN105126082B (zh) * 2015-09-22 2022-03-04 齐鲁制药有限公司 一种多肽药物制剂及其制备方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100234299A1 (en) * 2001-06-28 2010-09-16 Novo Nordisk A/S Stable formulation of modified glp-1
JP2007513084A (ja) * 2003-11-20 2007-05-24 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ 注入デバイスにおける生成および使用に最適なプロピレングリコール含有ペプチド処方

Also Published As

Publication number Publication date
US20190060412A1 (en) 2019-02-28
EP3424521A1 (en) 2019-01-09
EP3424521A4 (en) 2019-12-18
CN109195622A (zh) 2019-01-11
WO2017147783A1 (zh) 2017-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7202272B2 (ja) インスリン分泌性ペプチドの安定な水性非経口医薬組成物
JP2019506440A (ja) 医薬組成物及びその製造方法
AU2018201273B2 (en) Fibronectin based scaffold domain proteins that bind to myostatin
JP6026485B2 (ja) インスリン、ニコチンアミド及びアミノ酸を含む製剤
KR101224781B1 (ko) 비천연적으로 코딩된 아미노산을 포함하는 인간 성장호르몬의 조제물
JP2019187419A (ja) グルカゴン類似体
JP5518282B2 (ja) 安定なペプチドの製剤
WO2018032638A1 (zh) 用于构建融合蛋白的连接肽
WO2019101042A1 (zh) 一种治疗代谢疾病的多结构域活性蛋白
Song et al. Glycoengineering of interferon-β 1a improves its biophysical and pharmacokinetic properties
CN1367703A (zh) Hgf冻干制剂
MX2014012096A (es) Formulaciones de insulina.
KR20150022854A (ko) 데가렐릭스의 제조 방법
WO2019179338A1 (zh) 一种蛋白在制备预防和治疗糖尿病并发症的药物中的应用
Miltenburg et al. Half‐life prolongation of therapeutic proteins by conjugation to ATIII‐binding pentasaccharides: a first‐in‐human study of C arbo C arrier® insulin
CN105597087B (zh) 一种甘精胰岛素注射液及其制备方法
WO2019211842A1 (en) Long-acting human growth hormone-antagonists and methods of producing the same
WO2017169978A1 (ja) 精製されたネコ由来エリスロポエチンの製造方法
WO2018210919A1 (en) Glp-1 compositions and uses thereof
AU2023278353B2 (en) Liquid formulations of amylin analogues
CN116270980A (zh) 一种含glp-1类似物的药物组合物及其制备方法
Song et al. Glycoengineering of Interferon-b 1a Improves Its Biophysical and Pharmacokinetic
JP2024515392A (ja) シクロデキストリンを含む医薬製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200303