JP2019502734A - 手湿疹の治療 - Google Patents

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Abstract

本発明は手湿疹の治療に関する。本発明が解決しようとする課題は、3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルの新規医薬用途を提供することである。活性成分として3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルを含有する手湿疹用治療剤または予防剤。

Description

本発明は、3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルの新規医薬用途に関する。別の態様では、本発明は、手湿疹の治療に関する。
手湿疹は、紅斑、浸潤、過角化、浮腫および小水疱によって臨床的に特徴付けられる炎症性皮膚障害である。二次的徴候としては、鱗屑化、ひび割れ、びらんおよび細菌感染が挙げられる。
手湿疹の管理は、アレルギー性または刺激性トリガーの同定および排除、皮膚軟化剤およびバリアクリーム剤による一般的なスキンケア、続発性皮膚感染症の治療、ならびに抗炎症療法を含む。コルチコステロイドの局所適用は、依然として手湿疹の抗炎症療法の柱であるが、副作用に起因して長期使用が制限される。
非ステロイド治療としては、局所適用されるカルシニューリン阻害剤、グレンツ線および光線療法が挙げられる。
重度の手湿疹には全身免疫抑制療法が用いられるが、この療法は、使用を制限する重篤な全身性有害事象の可能性を有する。
いくつかのJAK阻害剤が臨床開発中であるかまたは既に市場に出ている。初めてFDA承認されたJAK1およびJAK2阻害剤であるルキソリチニブは、骨髄線維症患者の治療用としていくつかの国/地域で承認されている経口薬である。トファシチニブは、関節リウマチ治療用経口薬として米国で現在承認されており、乾癬およびアトピー性皮膚炎の治療用として現在開発下にある。
特許文献1には、窒素含有スピロ環系化合物およびその医薬用途が記載されている。当該化合物は、例えば自己免疫疾患、アレルギー性疾患、乾癬、関節リウマチおよびアトピー性皮膚炎の予防または治療に有用なJAKキナーゼ3阻害剤であると記載されている。
特許文献2には、JAK阻害剤の医薬用途、より詳しくは老人性乾皮症、皮脂欠乏症、湿疹および接触皮膚炎などの皮膚疾患を治療するための医薬組成物が記載されている。
国際公開第2011/013785号パンフレット 欧州特許出願公開第2813228号明細書
したがって、魅力的な安全性プロファイルと高い効力とを併せ持つ新しい手湿疹治療が医学的に必要とされている。
本発明は、式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩を含む、手湿疹の治療に関する。
一の態様において、本発明は、手湿疹の治療に用いるための式(I)で示される化合物の使用に関する。
別の態様において、本発明は、手湿疹の治療に用いるための式(I)で示される化合物に関する。さらに別の態様において、本発明は、手湿疹の局所治療に用いるための式(I)で示される化合物に関する。さらに別の態様において、当該局所製剤は軟膏剤である。さらに別の態様において、本発明は、1日2回、8週間投与される、式(I)で示される化合物の使用に関する。別の態様において、本発明は、30mg/gの濃度で投与される、式(I)で示される化合物に関する。さらに別の態様において、式(I)で示される化合物は1.7mg/cm2の量で投与される。
別の態様において、本発明は、手湿疹治療用医薬組成物の製造における式(I)で示される化合物の使用に関する。さらに別の態様において、当該医薬組成物は局所製剤である。さらに別の態様において、当該局所製剤は軟膏剤である。
別の態様において、本発明は、式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩を含む、手湿疹治療用医薬組成物に関する。
別の態様において、本発明は、式(I)で示される化合物を含む当該医薬組成物であって、当該治療が、局所的であり、例えば軟膏剤による治療である、医薬組成物に関する。
別の態様において、本発明は、式(I)で示される化合物が30mg/gの濃度として投与される、当該医薬組成物に関する。別の態様において、式(I)で示される化合物は、1日2回適用として、8週間投与される。
別の態様において、本発明は、式(I)で示される化合物が1.7mg/cm2の量で投与される、当該医薬組成物に関する。
別の態様において、本発明は、手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、当該対象体に式(I)で示される化合物の治療上有効量を投与する工程を含む、方法に関する。
別の態様において、本発明は、手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、投与が局所的である、方法に関する。
別の態様において、本発明は、手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、局所製剤が軟膏剤である、方法に関する。
別の態様において、本発明は、手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、式(I)で示される化合物が30mg/gの濃度で投与される、方法に関する。
本発明は、また、手湿疹の治療における3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルの使用を提供する。
本発明は、さらに、1日2回適用として投与される上記使用を提供する。
本発明は、さらに、30mg/gの濃度で投与される上記使用を提供する。
手湿疹を有する被験者の治療において、最大8週間の、式(I)で示される化合物軟膏剤30mg/gの1日2回適用の効力を軟膏剤ビヒクルと比較する臨床試験における疾患重症度の医師総合評価(Physician's Global Assessment)(PGA)による「治療成功(treatment success)」を例示するチャート。
発明の詳細な説明
式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルは、従前に、国際公開第2011/013785号において、例えば自己免疫疾患、アレルギー性疾患、乾癬、関節リウマチおよびアトピー性皮膚炎の治療のためのJAK3キナーゼ阻害剤として記載されており、欧州特許出願公開第2813228号明細書には、老人性乾皮症、皮脂欠乏症、湿疹および接触皮膚炎などの皮膚疾患の治療のためのJAK3キナーゼ阻害剤として記載されている。
式(I)で示される化合物は、国際公開第2011/013785号の製造例6に記載の方法に従って製造することができる。
「薬学的に許容される塩」は、式(I)で示される化合物のいずれの非毒性塩であってよく、無機酸との塩との塩、有機酸との塩、無機塩基との塩、有機塩基との塩、およびアミノ酸との塩が挙げられる。
無機酸との塩としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩としては、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。無機塩基との塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩としては、メチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリ(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン、グアニジン、ピリジン、ピコリン、コリン、シンコニン、メグルミンなどとの塩が挙げられる。アミノ酸との塩としては、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
周知の方法に従って、各塩は、式(I)で示される化合物を無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸またはアミノ酸と反応させることによって得ることができる。
式(I)で示される化合物は、同位体、例えば3H、14C、35Sで標識することができる。
一の態様において、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、実質的に精製された式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩である。別の態様において、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩は、純度80%以上のものである。
「医薬組成物」としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、ロゼンジ剤、シロップ剤、乳剤および懸濁剤などの経口製剤、または外用剤、坐剤、注射剤、点眼剤、鼻薬および肺薬(pulmonary drug)などの非経口製剤が挙げられる。別の態様において、医薬組成物は外用剤である。さらに別の態様において、医薬組成物は軟膏剤である。
本発明の医薬組成物は、医薬製剤の技術分野で公知の方法に従って、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩を適切な量で少なくとも1種類の薬学的に許容される担体と適切に混合することにより製造される。式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩の医薬組成物中含有量は、その投与剤形、投与量などに依存し、例えば、組成物全体の0.1〜100重量%である。例えば、当該含有量は、組成物全体の0.25、0.30、0.50、0.75、1.0、1.25、1.50、1.75、2.00、2.25、2.50、2.75、3.00、3.25、3.50、3.75または4.00重量%である。別の態様において、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩の医薬組成物中含有量は、組成物全体の3重量%である。
本明細書で用いられる場合、化合物の「治療上有効量」という用語は、所定の疾患およびその合併症の臨床症状を治療するか、軽減するかまたは部分的に停止させるのに十分な量を意味する。これを達成するのに十分な量を「治療上有効量」と定義する。各目的に有効な量は、疾患または損傷の重篤度、ならびに対象体の体重および全身状態に依存する。
「薬学的に許容される担体」としては、製剤材料のためのさまざまな慣用の有機または無機担体物質、例えば固体製剤のための賦形剤、崩壊剤、結合剤、流動化剤および滑沢剤、液体製剤のための溶媒、可溶化剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤および無痛化剤、ならびに半固体製剤のための基剤、乳化剤、保湿剤、安定剤、安定化剤、分散剤、可塑剤、pH調整剤、吸収促進剤、ゲル化剤、防腐剤、充填剤、消散剤(resolvent)、可溶化剤および懸濁化剤が挙げられる。さらに、必要に応じて、保存剤、抗酸化剤および着色料を包含する添加剤を使用することができる。
「賦形剤」としては、ラクトース、白糖、D−マンニトール、D−ソルビトール、コーンスターチ、デキストリン、微結晶性セルロース、結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアガムなどが挙げられる。
「崩壊剤」としては、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロースなどが挙げられる。
「結合剤」としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン、結晶セルロース、白糖、デキストリン、デンプン、ゼラチン、カルメロースナトリウム、アラビアガムなどが挙げられる。
「流動化剤」としては、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。
「滑沢剤」としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルクなどが挙げられる。
「溶媒」としては、精製水、エタノール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、コーン油、オリーブ油などが挙げられる。
「可溶化剤」としては、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
「懸濁化剤」としては、塩化ベンザルコニウム、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、ポビドン、メチルセルロース、モノステアリン酸グリセリルなどが挙げられる。
「等張化剤」としては、グルコース、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、D−マンニトールなどが挙げられる。
「緩衝剤」としては、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
「無痛化剤」としては、ベンジルアルコールなどが挙げられる。
「基剤」としては、水、動物もしくは植物油(例えば、オリーブ油、コーン油、落花生油、ゴマ油、ヒマシ油、スクワランなど)、低級アルコール(例えば、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、フェノールなど)、高級脂肪酸およびそのエステル、ワックス、高級アルコール、多価アルコール、炭化水素(例えば、白色軟パラフィン、流動パラフィン、パラフィン、固形パラフィンなど)、親水性ワセリン、精製ラノリン、吸水軟膏、水和ラノリン、親水性軟膏、デンプン、プルラン、アラビアガム、トラガカントガム、ゼラチン、デキストラン、セルロース誘導体(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル(例えば、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど)、プロピレングリコール、マクロゴール(例えば、マクロゴール200〜600など)、ならびにこれらのうち2種類以上の組合せが挙げられる。一の態様において、基剤は、白色軟パラフィン、固形パラフィンおよびスクワランの組合せである。
「保存剤」としては、パラヒドロキシ安息香酸エチル、クロロブタノール、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸などが挙げられる。
「抗酸化剤」としては、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸などが挙げられる。
「着色料」としては、食用色素(例えば、食用赤色2号または3号、食用黄色4号または5号など)、β−カロテンなどが挙げられる。
一の態様において、担体は、白色軟パラフィン、固形パラフィンおよびスクワランの組合せである。白色軟パラフィン、固形パラフィンおよびスクワランは、それぞれ、70〜90重量%、5〜10重量%および5〜20重量%のブレンド比で配合され得る。一の態様において、製剤は、式(I)で示される化合物、白色軟パラフィン、固形パラフィン5±2重量%およびスクワラン10±2重量%を含有し得る。
本発明の医薬組成物は、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サルなどの哺乳動物に投与され得る。一の態様において、哺乳動物はヒトである。投与量は、対象体、疾患、症状、投与剤形、投与経路などに依存し、活性成分としての式(I)で示される化合物の含有量として1日当たり約0.01mg〜1gの範囲内であってよい。当該用量は、一度に、または数回に分けて投与することができる。
外用剤は、投与剤形などに応じて、例えば、塗布、塗擦またはスプレーによって適用され得る。外用剤の患部への適用量は、活性成分の含有量などに応じて選択することができ、外用剤は、例えば、一度に、または1日に数回に分けて適用することができる。好ましい適用は、1日1回または1日2回である。
語句「JAK」とは、JAKファミリーに属するJAK1、JAK2、JAK3およびTYK2の1種類以上の酵素をいう。
語句「JAKを阻害する」とは、JAKの機能を阻害してその活性を消失または減弱させること、およびJAKファミリーに属する1種類以上の酵素を阻害することをいう。一の態様において、語句「JAKを阻害する」とは、「ヒトのJAKを阻害する」ことをいう。機能の阻害または活性の消失もしくは減弱は、一の態様において、ヒトの臨床適用の状況下で行われる。
「JAK阻害剤」は、JAKを阻害するいずれの物質であってもよく、例えば、低分子量化合物、核酸、ポリペプチド、タンパク質、抗体、ワクチンなどであり得る。一の態様において、「JAK阻害剤」は、「ヒトJAK阻害剤」である。別の態様において、当該JAK阻害剤は、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩である。さらに別の態様において、当該JAK阻害剤は、式(I)で示される化合物である。
本明細書で用いられる場合、用語「治療」は、症状の改善(amelioration)、増悪(aggravation)の予防、寛解(remission)の維持、悪化(exacerbation)の予防、および再発の防止を包含する。用語「予防」とは、症状の発生を抑制することをいう。
用語「治療」は、また、疾患、障害もしくは状態の進行の遅延、症状および合併症の改善、軽減(alleviation)もしくは緩和(relief)、および/または疾患、障害もしくは状態の治癒もしくは除去を包含することもできる。
用語「治療」は、また、疾患、状態または障害と闘うことを目的とした患者の管理およびケアを意味することもできる。
本明細書で用いられる場合、用語「疾患」、「障害」および「状態」は、ヒトの正常な生理学的状態ではない患者の状態を特定するために交換可能に用いられる。
用語「手湿疹」は、また、慢性手湿疹を包含することができ、ここで、慢性手湿疹とは、適切な皮膚科学的治療および患者のコンプライアンスにもかかわらず、数ヶ月以上持続するかまたは12か月以内に2回以上再発するものである。
本発明の実施態様は、3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルおよび薬学的に許容される担体を含む、手湿疹治療用または予防用医薬組成物を包含する。
本発明の実施態様は、手湿疹を治療または予防するための3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルの使用を包含する。
本発明の実施態様は、3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ−[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルの治療上有効量を哺乳動物に投与することによって特徴付けられる、手湿疹の治療または予防方法を包含する。
哺乳動物は、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サルである。一の態様において、哺乳動物はヒトである。
別の態様において、ヒトは、医療ケアを必要としている、疾患に罹患している人である。
別の態様において、本発明は、式(I)で示される化合物を含む、手湿疹用治療剤または予防剤に関する。
別の態様において、本発明は、式(I)で示される化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物に関する。
本発明は、手湿疹の局所治療におけるその効果を記載する。
本発明は、手湿疹の治療において8週間、式(I)で示される化合物30mg/gを含む1日2回局所軟膏剤の有効性を軟膏剤ビヒクルと比較する臨床試験を提供する。
式(I)で示される化合物は、活性化合物30mg/g、白色軟パラフィン、固形パラフィンおよびスクワランを含有する軟膏剤に製剤化される。
用量範囲は、手の患部を覆う薄い層となり、式(I)で示される化合物1.7mg/cm2に相当する。
手の患部のサイズに応じて、最大760cm2(体表面積の4%)を治療することができ、1回の適用で最大1.3gに相当する。
主な評価
「治療成功」についての主要有効性パラメータは、疾患重症度の医師総合評価(PGA)である。
手湿疹重症度インデックス(HECSI)および疾患重症度の患者総合評価(PaGA)は、副次パラメータとしての機能を果たす。
主要有効性パラメータ
疾患重症度の医師総合評価(PGA)による「治療成功」は、来診(Visit)(6)(治療の終了)の時と定義される:
・ベースライン時にPGAに従って「軽度」の疾患を有すると分類された被験者は、「治療成功」を達成したとみなされるためには「クリア」を達成しなければならない。
・ベースライン時にPGAに従って「中等度」または「重度」の疾患を有すると分類された被験者は、「治療成功」を達成したとみなされるためには「クリア」または「ほぼクリア」を達成しなければならない。
副次パラメータ
・来診6(治療の終了)の時の手湿疹重症度インデックス(HECSI)。
・来診6(治療の終了)の時の疾患重症度の患者総合評価(PaGA)による「治療成功」の被験者数。
PaGAによる「治療成功」とは、以下のように定義される:
・ベースライン時にPaGAに従って「非常に軽度」または「軽度」の疾患を有すると分類された被験者は、「治療成功」を達成したとみなされるためには「クリア」を達成しなければならない。
・ベースライン時にPaGAに従って「中等度」または「重度」の疾患を有すると分類された被験者は、「治療成功」を達成したとみなされるためには「クリア」または「非常に軽度」を達成しなければならない。
疾患重症度の医師総合評価(PGA)
PGAは、表Iに示されるような以下の5ポイントスケールを使用している。評価は、評価時の疾患の状態に基づいており、以前の来診時の状態に関連するものではない。
各PGA徴候または症状の重症度を表IIに記載する。
手湿疹重症度インデックス(HECSI)
この臨床試験で評価されるHECSIは、標準的なスケールの使用による、6つの臨床徴候(紅斑(E)、浸潤/丘疹形成(papulation)(I)、小水疱(V)、ひび割れ(F)、鱗屑化(S)、浮腫(O))の重症度、および、5つの手領域(指先、指(指先を除く)、手のひら、手の甲および手首)の各々についての病変の程度を評価する集成値である。
各手領域(両手の合計、例えば指10本)について、(副)研究者は、下記の4ポイント重症度スケールを用いて、手湿疹の6つの臨床徴候の各々の平均重症度を等級付けする:
0 = 無/なし
1 = 軽度
2 = 中等度
3 = 重度
中間評点(すなわち、0.5、1.5、2.5)は許可されていない。
各手領域について、(副)研究者は、また、これらの病変が占める領域のパーセンテージを評価し、それを下記のとおり5ポイントスケールに基づくスコア(患部スコア[AS])に変換することによって、病変の程度を等級付けする:
0 = 患部0%
1 = 患部1%〜25%
2 = 患部26%〜50%
3 = 患部51%〜75%
4 = 患部76%〜100%
手領域の各々について、手湿疹の6つの選択された臨床徴候についてのグレードを合計し((E)+(I)+(V)+(F)+(S)+(O)=合計グレード(TG))、このTGに変換した罹患ASを乗じる。
下記のとおり、合計HECSIスコアを算出する:
手領域 HECSIスコア
指先(FT) (E+I+V+F+S+O)×AS
指(F) (E+I+V+F+S+O)×AS
手のひら(P) (E+I+V+F+S+O)×AS
手の甲(BH)
手首(W) (E+I+V+F+S+O)×AS
(E+I+V+F+S+O)×AS
HECSI = 上記5つの領域スコアの合計
可能な最高のHECSIスコアは360である。
疾患重症度の患者総合評価(PaGA)
PaGA 以下の5ポイントスケールを用いる疾患重症度全体の自己評価。
実施例
臨床試験
臨床試験は、8週間、式(I)で示される化合物軟膏剤30mg/gまたは式(I)で示される化合物軟膏剤ビヒクルを1日2回局所適用する、慢性手湿疹を有する被験者における多施設前向き無作為化二重盲検並行2群間ビヒクル比較第2a相臨床試験であった。
90人の男女被験者を臨床試験に無作為化した。無作為化は、活性成分について2:1の比であり、優勢な疾患タイプ(刺激性、非刺激性)によって階層化した。無作為化による刺激性層の被験者が45人以上とならないように上限(cap)を導入した。
治療期の間じゅう、被験者は、来診2(第1週)、来診3(第2週)、来診4(第4週)、来診5(第6週)および来診6(第8週、治療の終了)の際に臨床試験場所に戻る必要があった。3日目に、被験者に電話をかけて、適用部位の反応および潜在的な適用問題を含む有害事象を調査した。
来診1(ベースライン)の時、ならびに1週間の治療後、2週間の治療後、4週間の治療後、6週間の治療後および8週間の治療(治療の終了)後に臨床評価(疾患重症度の医師総合評価(PGA)および手湿疹重症度インデックス(HECSI))を行った。疾患重症度の患者総合評価(PaGA)は同来診時に記録した。
組み入れ基準:
1.18〜65歳の慢性手湿疹男女患者。
2.アトピー性の病因/ステロイドの局所適用によって疾患活動性が適度に制御されなかったという病歴をもつ背景の有無にかかわらない慢性手湿疹の臨床診断。
3.来診1の時に少なくとも軽度であると等級付けられた疾患重症度の医師総合評価。
4.治療歴(medical history)、理学的検査、心電図(ECG)、バイタルサイン(血圧、心拍数および体温)および臨床検査評価によって決定される十分に制御された疾患(例えば、高血圧、糖尿病および甲状腺疾患)を含む全体的に良好な健康状態。
除外基準:
1.無作為化前6週間以内に免疫抑制薬(例えば、メトトレキサート、シクロスポリン、アザチオプリン)、レチノイド(例えば、アリトレチオニン)またはコルチコステロイドによる全身治療(喘息または鼻炎のために最大1mgのプレドニゾンに対応する吸入または鼻腔内ステロイドを使用することができる)。
2.無作為化前4週間以内に手のPUVAまたはUVB療法。
3.無作為化前2週間以内に手に局所的に適用された免疫調節薬(ピメクロリムス、タクロリムス)またはコルチコステロイドによる治療。
4.無作為化前1週間以内に手に局所的に適用された他の療法(被験者自身の皮膚軟化剤の使用を除く)。
5.臨床試験の間のIPおよび被験者自身の皮膚軟化剤またはスポンサーによって提供された新しい皮膚軟化剤の使用以外の、臨床試験の間の手に対する他の治療(薬物、非薬物)の使用。
6.無作為化前2週間以内の全身抗生物質または手に対して局所的に適用された抗生物質の使用。
7.無作為化前1週間以内の、臨床試験評価に支障をきたす可能性または安全性の懸念を提起する可能性がある、手以外の領域における新しい局所適用治療。
8.無作為化前2週間以内の全身抗ヒスタミン療法の変更、すなわち、被験者は、無作為化前2週間以内の抗ヒスタミン治療の開始または現投与計画の変更を行うべきではない。
9.手に対する同時発生皮膚疾患。
10.剥離性皮膚炎という現診断。
11.抗生物質治療を必要とする、手に対する重大な臨床感染(膿痂疹化手湿疹)。
治験薬(IP)
製剤: 局所適用のための式(I)で示される化合物軟膏剤30mg/g:
式(I)で示される化合物軟膏剤ビヒクルの組成物:
結果
手湿疹を有する被験者の治療において最大8週間、式(I)で示される化合物軟膏剤30mg/gの1日2回適用の効力を軟膏剤ビヒクルと比較するという主目的により、疾患重症度の医師総合評価(PGA)による「治療成功」が得られた。PGAにおいて、「治療成功」は、被験者がベースラインから少なくとも2段階軽減されて「クリア」または「ほぼクリア」を達成することと定義される。
8週目の2つの治療を比較する事前に指定された分析は、式(I)で示される化合物に有利に統計学的に有意な(P=0.009)差を示した。
結果を図1に示す。
また、当該研究によって、式(I)で示される化合物軟膏剤30mg/gの投与が安全であり、手湿疹患者において耐容性が良かったことが示された。
条項
本明細書を参照して、本発明は、特に、以下のことを提供する:
第1項 手湿疹治療用の、一般式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩。
第2項 慢性手湿疹治療用の、第1項に係る化合物。
第3項 治療が局所治療である、第1項または第2項に係る化合物。
第4項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が軟膏剤にて投与される、第1項〜第3項のいずれか1項に係る化合物。
第5項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度として投与される、第1項〜第4項のいずれか1項に係る化合物。
第6項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1日2回適用として投与される、第1項〜第5項のいずれか1項に係る化合物。
第7項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が8週間投与される、第1項〜第6項のいずれか1項に係る化合物。
第8項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、第1項〜第7項のいずれか1項に係る化合物。
第9項 手湿疹治療用の、一般式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル。
第10項 慢性手湿疹治療用の、第9項に係る化合物。
第11項 治療が局所治療である、第9項または第10項に係る化合物。
第12項 式(I)で示される化合物が軟膏剤にて投与される、第9項〜第11項のいずれか1項に係る化合物。
第13項 式(I)で示される化合物が30mg/gの濃度として投与される、第9項〜第12項のいずれか1項に係る化合物。
第14項 式(I)で示される化合物が1日2回適用として投与される、第9項〜第13項のいずれか1項に係る化合物。
第15項 式(I)で示される化合物が8週間投与される、第9項〜第14項のいずれか1項に係る化合物。
第16項 式(I)で示される化合物が1.7mg/cm2の量で投与される、第9項〜第15項のいずれか1項に係る化合物。
第17項 手湿疹治療用医薬組成物の製造における式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
第18項 慢性手湿疹治療のための、第17項に係る使用。
第19項 治療が局所治療である、第17項または第18項に係る使用。
第20項 医薬組成物が軟膏剤である、第17項〜第19項いずれか1項に係る使用。
第21項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度として投与される、第17項〜第20項のいずれか1項に係る使用。
第22項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1日2回適用として投与される、第17項〜第21項のいずれか1項に係る使用。
第23項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が8週間投与される、第17項〜第22項のいずれか1項に係る使用。
第24項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、第17項〜第23項のいずれか1項に係る使用。
第25項 式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩を含む、手湿疹治療用医薬組成物。
第26項 慢性手湿疹治療用の、第25項に係る医薬組成物。
第27項 治療が局所治療である、第25項または第26項に係る医薬組成物。
第28項 医薬組成物が軟膏剤である、第25項〜第27項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第29項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度として投与される、第25項〜第28項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第30項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1日2回適用として投与される、第25項〜第29項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第31項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が8週間投与される、第25項〜第30項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第32項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、第25項〜第31項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第33項 式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリルを含む、手湿疹治療用医薬組成物。
第34項 慢性手湿疹治療用の、第33項に係る医薬組成物。
第35項 治療が局所治療である、第33項または第34項に係る医薬組成物。
第36項 医薬組成物が軟膏剤である、第33項〜第35項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第37項 式(I)で示される化合物が30mg/gの濃度として投与される、第33項〜第36項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第38項 式(I)で示される化合物が1日2回適用として投与される、第33項〜第37項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第39項 式(I)で示される化合物が8週間投与される、第33項〜第38項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第40項 式(I)で示される化合物が1.7mg/cm2の量で投与される、第33項〜第39項のいずれか1項に係る医薬組成物。
第41項 手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、当該対象体に、式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩の治療上有効量を投与する工程を含む、方法。
第42項 慢性手湿疹の治療のための、第41項に係る方法。
第43項 投与が局所的である、第41項または第42項に係る方法。
第44項 製剤が軟膏剤である、第41項〜第43項のいずれか1項に係る方法。
第45項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度で投与される、第41項〜第44項のいずれか1項に係る方法。
第46項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1日2回適用として投与される、第41項〜第45項のいずれか1項に係る方法。
第47項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が8週間投与される、第41項〜第46項のいずれか1項に係る方法。
第48項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、第41項〜第47項のいずれか1項に係る方法。
第49項 手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、当該対象体に、式(I)で示される化合物の治療上有効量を投与する工程を含む、方法。
第50項 慢性手湿疹の治療のための、第49項に係る方法。
第51項 投与が局所的である、第49項または第50項に係る方法。
第52項 製剤が軟膏剤である、第49項〜第51項のいずれか1項に係る方法。
第53項 式(I)で示される化合物が30mg/gの濃度で投与される、第49項〜第52項のいずれか1項に係る方法。
第54項 式(I)で示される化合物が1日2回適用として投与される、第49項〜第53項のいずれか1項に係る方法。
第55項 式(I)で示される化合物が8週間投与される、第49項〜第54項のいずれか1項に係る方法。
第56項 式(I)で示される化合物が1.7mg/cm2の量で投与される、第49項〜第55項のいずれか1項に係る方法。
第57項 活性成分として式(I)
で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩を含む、手湿疹用治療剤または予防剤。
第58項 慢性手湿疹の治療または予防のための、第57項に係る治療剤または予防剤。
第59項 手湿疹用治療剤または予防剤が外用剤である、第57項または第58項に係る治療剤または予防剤。
第60項 治療剤または予防剤が軟膏剤である、第57項〜第59項のいずれか1項に係る治療剤または予防剤。
第61項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度として投与される、第57項〜第60項のいずれか1項に係る治療剤または予防剤。
第62項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1日2回適用として投与される、第57項〜第61項のいずれか1項に係る治療剤または予防剤。
第63項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が8週間投与される、第57項〜第62項のいずれか1項に係る治療剤または予防剤。
第64項 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、第57項〜第63項のいずれか1項に係る治療剤または予防剤。

Claims (15)

  1. 手湿疹治療用の、一般式(I)
    で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 治療が局所治療である、請求項1記載の化合物。
  3. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が軟膏剤にて投与される、請求項1または2記載の化合物。
  4. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度で投与される、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
  5. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が、8週間、1日2回適用として投与される、請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
  6. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  7. 式(I)
    で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩を含む、手湿疹治療用医薬組成物。
  8. 治療が局所治療である、請求項7記載の医薬組成物。
  9. 医薬組成物が軟膏剤である、請求項7または8記載の医薬組成物。
  10. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が30mg/gの濃度で投与される、請求項7〜9いずれか1項記載の医薬組成物。
  11. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が、8週間、1日2回適用として投与される、請求項7〜10いずれか1項記載の医薬組成物。
  12. 式(I)で示される化合物またはその薬学的に許容される塩が1.7mg/cm2の量で投与される、請求項7〜11いずれか1項記載の医薬組成物。
  13. 手湿疹の治療を必要とする対象体における手湿疹の治療方法であって、当該対象体に、式(I)
    で示される化合物である3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3,4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル、またはその薬学的に許容される塩の治療上有効量を投与する工程を含む、方法。
  14. 投与が局所的である、請求項13記載の方法。
  15. 局所投与が軟膏剤である、請求項13または14記載の方法。
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