JP2019502693A - 新規サイトカイン融合タンパク質 - Google Patents
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Abstract
Description
TNFリガンドスーパーファミリーは、TNF相同ドメイン(THD)と称される、保存された細胞外C末端ドメインによって特徴づけられる(Bodmer, J.L. et al. (2002), TRENDS in Biochemical Sciences, 27(1):19-26)。実質的に同一の三次フォールドを共有し、ファミリーメンバー間でおよそ20〜30%の配列同一性を示すTHDは、受容体結合の原因となり、非共有結合的に相互作用して(ホモ)三量体複合体を形成し、これは次いで、その特異的受容体によって認識される。大部分のリガンドは、膜結合型タンパク質、より具体的には、II型(すなわち、細胞内N末端および細胞外C末端)膜貫通タンパク質として合成されるが、可溶性サイトカインが、THDを含む細胞外ドメインのタンパク質分解性切断によって生成され得る(Bodmer, J.L. et al. (2002), TRENDS in Biochemical Sciences, 27(1):19-26)。
用語「インターロイキン(IL)」は、細胞増殖、成熟、遊走および接着を含む、複雑な免疫調節機能を有するサイトカインの群を指す。インターロイキンは、免疫細胞分化および活性化における重要な役割も果たす(Brocker, C. et al. (2010), Human Genomics, 5:30-55)。
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、共有結合により連結された、リガンドの3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含む、ブロックを含み、ブロックとインターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとは、共有結合により連結されている。
一実施形態では、3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントは、リガンドの受容体に結合することができるホモ三量体を形成する。
一実施形態では、3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントおよび/またはブロックと、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとは、ペプチドリンカーを介して共有結合により連結される。
N’−A−LA−A−LA−A−L−B−C’(式I)または
N’−B−L−A−LA−A−LA−A−C’(式II)
(式中、Aは、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含み、Bは、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントを含み、
Lは、ペプチドリンカーを含み、
LAは、出現毎に、共有結合およびペプチドリンカーから独立して選択される)
一実施形態では、Lは、サイトカイン融合タンパク質の多量体形成、好ましくは、二量体形成を可能にする、多量体形成ドメイン、好ましくは、二量体形成ドメインをさらに含む。
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、多量体、好ましくは、二量体複合体として存在する。
一実施形態では、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントと、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとは、ペプチドリンカーを介して共有結合により連結される。
N’−A−L−B−C’(式III)または
N’−B−L−A−C’(式IV)
(式中、Aは、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含み、Bは、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントを含み、
Lは、ペプチドリンカーを含む)
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、リガンドの3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントが、リガンドの受容体に結合することができるホモ三量体を形成する、三量体複合体として存在する。
一実施形態では、CD40Lの細胞外ドメインは、配列番号1のアミノ酸残基51〜261もしくは116〜261を含むもしくはこれからなる、CD27Lの細胞外ドメインは、配列番号2のアミノ酸残基52〜193を含むもしくはこれからなる、4−1BBLの細胞外ドメインは、配列番号3のアミノ酸残基71〜254を含むもしくはこれからなる、および/またはOX40Lの細胞外ドメインは、配列番号4のアミノ酸残基51〜183を含むもしくはこれからなる。
一実施形態では、インターロイキンは、IL2、IL12、IL21、IL27、IL1−アルファ、IL1−ベータ、IL7、IL15、IL18、IL9、IL23、IL4、IL6、IL10、IL31およびIL33からなる群から選択される。
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、サイトカイン融合タンパク質の検出および/または単離を可能にする、少なくとも1個の標識またはタグをさらに含む。
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、サイトカイン融合タンパク質の安定性を増加させる、1個または複数の修飾をさらに含む。
一実施形態では、サイトカイン融合タンパク質は、ナチュラルキラー(NK)細胞および/またはT細胞、好ましくは、CD8+T細胞の増殖を増強する。
別の態様では、本発明は、上に規定されているサイトカイン融合タンパク質をコードする核酸分子に関する。
一実施形態では、核酸分子は、発現制御配列に操作可能に連結される。
一実施形態では、核酸分子は、ベクターに含有される。
一実施形態では、核酸分子は、RNA分子、好ましくは、in vitro転写された(IVT)RNA分子である。
別の態様では、本発明は、上に規定されている核酸分子により形質転換またはトランスフェクトされた細胞に関する。
一実施形態では、細胞は、原核細胞である。
一実施形態では、細胞は、真核細胞、好ましくは、哺乳類細胞、より好ましくは、ヒト細胞である。
別の態様では、本発明は、上に規定されている核酸分子により形質転換またはトランスフェクトされた非ヒト生物に関する。
別の態様では、本発明は、活性剤として、上に規定されているサイトカイン融合タンパク質、上に規定されている核酸分子、または上に規定されている細胞を含む医薬組成物に関する。
一実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される担体および/または賦形剤をさらに含む。
別の態様では、本発明は、医薬としての使用のための、上に規定されているサイトカイン融合タンパク質、上に規定されている核酸分子、上に規定されている細胞、または上に規定されている医薬組成物に関する。
別の態様では、本発明(the present)は、がん、感染性疾患、炎症性疾患、代謝性疾患、自己免疫性障害、変性疾患、アポトーシス関連疾患および移植片拒絶からなる群から選択される疾患の処置方法であって、上に規定されているサイトカイン融合タンパク質、上に規定されている核酸分子、上に規定されている細胞、または上に規定されている医薬組成物の有効量を、それを必要とする対象に投与するステップを含む方法に関する。
本発明の実施は、他に断りがなければ、当該分野の文献において説明される化学、生化学、細胞生物学、免疫学および組換えDNA技法の従来方法を用いるであろう(Sambrook, J. et al. (2001) Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 3rd Ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY)。
用語「サイトカイン」は一般に、細胞シグナル伝達において重要であり、受容体を介して作用するタンパク質を指す。本発明の文脈において、この用語は、特に、TNFスーパーファミリーのリガンド、より具体的には、可溶性活性ホモ三量体を形成するこのようなリガンドの細胞外ドメインや、インターロイキンを指す。
本発明に係る用語「TNFスーパーファミリーのリガンドのバリアント」は、特に、突然変異体、スプライスバリアント、立体構造バリアント、アイソフォーム、アレルバリアント、種バリアントおよび種ホモログ、特に、天然に存在するこれらを指す。アレルバリアントは、その重要性が不明であることが多い、遺伝子の正常配列の変更に関する。完全遺伝子配列決定は、多くの場合、所与の遺伝子の多数のアレルバリアントを同定する。種ホモログは、所与の核酸またはアミノ酸配列とは起源の異なる種による核酸またはアミノ酸配列である。用語「TNFスーパーファミリーのリガンドのバリアント」は、いずれかの翻訳後修飾されたバリアントおよび立体構造バリアントを包含するものとする。
上述および他のリガンドの核酸配列およびアミノ酸配列は、当業者に知られており、NCBIデータベース、GeneCardsまたはUniProt等、公共のデータベースから得ることができる。
CD27リガンド(CD27L)は、CD70またはTNFSF7の別名でも知られており、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通糖タンパク質である。一実施形態では、用語、CD27Lは、本明細書において、ヒトCD27Lを指す。例えば、ヒトCD27LのUniProt受託番号は、P32970である。一実施形態では、CD27Lは、配列番号2のアミノ酸配列を有する。
gp34またはTNFSF4の別名でも知られるOX40リガンド(OX40L)は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通糖タンパク質である。一実施形態では、用語、OX40Lは、本明細書において、ヒトOX40Lを指す。例えば、ヒトOX40LのUniProt受託番号は、P23510である。一実施形態では、OX40Lは、配列番号4のアミノ酸配列を有する。
TNFSF8の別名でも知られるCD30リガンド(CD30L)は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜タンパク質である。一実施形態では、用語、CD30Lは、本明細書において、ヒトCD30Lを指す。例えば、ヒトCD30LのUniProt受託番号は、P32971である。
エクトジスプラシン−A1(EDA−A1)は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である。これは、エクトジスプラシン−A(EDA)のスプライスバリアントである。一実施形態では、用語、EDA−A1は、本明細書において、ヒトEDA−A1を指す。例えば、ヒトEDA−A1のUniProt受託番号は、Q92838−1である。
Fasリガンド(FasL)は、CD95LまたはTNFSF6の別名でも知られており、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である。一実施形態では、用語、FasLは、本明細書において、ヒトFasLを指す。例えば、ヒトFasLのUniProt受託番号は、P48023である。
LIGHTは、HVEMLまたはTNFSF14の別名でも知られており、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である。一実施形態では、用語、LIGHTは、本明細書において、ヒトLIGHTを指す。例えば、ヒトLIGHTのUniProt受託番号は、O43557である。
TL1Aは、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質であり、TNFスーパーファミリーメンバー15(TNFSF15)と命名された。一実施形態では、用語、TL1Aは、本明細書において、ヒトTL1Aを指す。例えば、ヒトTL1AのUniProt受託番号は、O95150−1である。
カケクチンまたはTNFSF2の別名でも知られる腫瘍壊死因子アルファ(TNF−アルファ)は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である。一実施形態では、用語、TNF−アルファは、本明細書において、ヒトTNF−アルファを指す。例えば、ヒトTNF−アルファのUniProt受託番号は、P01375である。
TRANCE、ODF、OPGLまたはTNFSF11とも称されるNF−kB活性化受容体(RANK)リガンド(RANKL)は、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質である。一実施形態では、用語、RANKLは、本明細書において、ヒトRANKLを指す。例えば、ヒトRANKLのUniProt受託番号は、O14788である。
TWEAKは、TNFスーパーファミリーに属するII型膜貫通タンパク質であり、APO3リガンドまたはTNFSF12とも称される。一実施形態では、用語、TWEAKは、本明細書において、ヒトTWEAKを指す。例えば、ヒトTWEAKのUniProt受託番号は、O43508である。
好ましくは、本発明に従って使用することができる細胞外ドメインの「断片またはバリアント」は、好ましくは、リガンドの受容体に結合することができる(ホモ)三量体を形成する能力を有する、細胞外ドメインの機能的断片またはバリアントである。よって、斯かる断片またはバリアントは、少なくとも機能的TNF相同ドメイン(THD)を含む。
一実施形態では、インターロイキンは、ヒトインターロイキン(hIL)である。
一実施形態では、インターロイキンは、ヘテロ二量体インターロイキンである。一般に、用語「ヘテロ二量体インターロイキン」は、1個または複数のジスルフィド架橋を介して共有結合により連結されていてもされていなくてもよい、2個の異なるインターロイキンまたはインターロイキンサブユニットの会合によって形成されるインターロイキンを指す。一実施形態では、ヘテロ二量体インターロイキンは、IL12(IL12A/p35およびIL12B/p40によって形成される)、IL23(IL23AおよびIL12B/p40によって形成される)およびIL27(IL27A/IL30およびIL27B/EBI3によって形成される)からなる群から選択される。
好ましくは、本発明に従って使用することができる、インターロイキンの「断片またはバリアント」は、インターロイキンの機能的断片またはバリアントである。
本発明に従った他の適したインターロイキン断片は、IL12A/p35、IL12B/p40、IL23A、IL27A/IL30およびIL27B/EBI3等、(ヘテロ)二量体インターロイキンのサブユニットを含む。
一実施形態では、インターロイキンまたはその断片は、配列番号9〜12および24〜29のうち1種に従ったアミノ酸配列を含むまたはこれからなる。
一般に、用語「部分」または「断片」は、本明細書において互換的に使用されており、連続した要素を指す。例えば、アミノ酸配列またはタンパク質等、ある構造の部分は、前記構造の連続した要素を指す。タンパク質配列の部分または断片は、好ましくは、該タンパク質配列の少なくとも6、特に、少なくとも8、少なくとも12、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150または少なくとも200個の連続的なアミノ酸の配列を含む。
アミノ酸付加バリアントは、1、2、3、5、10、20、30、50個以上のアミノ酸等、1個または複数のアミノ酸のアミノおよび/またはカルボキシ末端融合を含む。
アミノ酸欠失バリアントは、1、2、3、5、10、20、30、50個以上のアミノ酸の除去による等、配列からの1個または複数のアミノ酸の除去によって特徴づけられる。欠失は、タンパク質のいかなる位置で為されてもよい。
「配列類似性」は、同一であるか、または保存的アミノ酸置換を表す、アミノ酸のパーセンテージを示す。2種のアミノ酸配列の間の「配列同一性」は、配列間で同一であるアミノ酸のパーセンテージを示す。
パーセンテージ同一性は、比較されている2配列の間の同一位置の数を決定し、この数を比較される位置の数で割り、得られた結果に100を掛けて、これら2配列の間のパーセンテージ同一性を得ることにより計算される。
N’−A−L−B−C’(式III)または
N’−B−L−A−C’(式IV)
(本明細書に規定されている通り、式中、好ましくは、これらのサブユニットのうち3個は、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを介して非共有結合により会合して、サイトカイン融合タンパク質を形成する)
N’−A−LA−A−LA−A−L−B−C’(式I)または
N’−B−L−A−LA−A−LA−A−C’(式II)
(本明細書に規定されている通り、式中、Lは、多量体、好ましくは、二量体サイトカイン融合タンパク質の形成を可能にする、多量体形成ドメイン、好ましくは、二量体形成ドメインをさらに含む)
用語「ブロック」は、本明細書において、3個の共有結合により連結された、TNFスーパーファミリーのリガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含む分子単位/実体を指す。一実施形態では、ブロックは、一般式A−LA−A−LA−A(式中、AおよびLAは、本明細書に規定されている通りである)を有する。一実施形態では、ブロックは、配列番号5、配列番号6、配列番号7および配列番号8のうち1種に従ったアミノ酸配列を含むまたはこれからなる。
好ましい短いペプチドリンカーは、GXG、GGXGG、GGGXGGGおよびGGGGXGGGG(式中、Xは、SまたはT、好ましくはSである)からなる群から選択される一般式を有する。特に好ましい短いペプチドリンカーは、GGGXGGG(式中、Xは、SまたはT、好ましくはSである)である。
あるいは、エラスチンまたはエラスチン様ペプチドリンカーを使用することができる。好ましくは、前記エラスチンまたはエラスチン様ペプチドリンカーは、モチーフ(VPGXG)nの反復(式中、Xは、プロリン以外のいずれかのアミノ酸であり、nは、ペンタペプチド反復の数を表す)からなる。一実施形態では、nは、1〜6、好ましくは、1〜5から選択される整数である。
Lは、本明細書に規定される通りの長いペプチドリンカーを含む、および/または
LAは、出現毎に、共有結合(例えば、ペプチド結合)、本明細書に規定される通りの短いペプチドリンカーおよび本明細書に規定される通りの長いペプチドリンカーから独立して選択される。
好ましくは、Aが、4−1BBLの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含む場合、LAは、出現毎に、本明細書に規定される通りの長いペプチドリンカーから独立して選択される。
本発明において、サイトカイン融合タンパク質が、本明細書に規定される通りの式IまたはIIの一般式を有する分子/構造を含む場合、
Lは、サイトカイン融合タンパク質の多量体形成を可能にする多量体形成ドメインをさらに含むことができる。
多量体形成は、特に、複数(例えば、2、3または4、好ましくは2または3、より好ましくは2個)の多量体形成ドメインの間の1個または複数のジスルフィド結合を介して、非共有結合相互作用および/または共有結合相互作用によって起こり得る。
サイトカイン融合タンパク質が、本明細書に規定される通りの式IIIまたはIVの一般式を有する分子/構造を含む場合、
Lは、好ましくは、本明細書に規定される通りの長いペプチドリンカーを含む。
本明細書に記載されているペプチドリンカーは、適した長さの非ペプチド性分子、例えば、非ペプチド性オリゴマーおよびポリマー(例えば、PEG分子)により置き換えることができる。斯かる均等な実施形態は、本発明に明確に含まれる。
本発明のサイトカイン融合タンパク質は、例えば、特異的細胞型に対する選択性を増強するように機能する結合ドメインをさらに含むことができる。これは、例えば、前記細胞型の表面に発現された特異的抗原に結合する結合ドメインを配置することにより達成することができる。
サイトカイン融合タンパク質は、例えば、半減期延長モジュールにコンジュゲートすることができる。斯かるモジュールは、当業者に知られており、例えば、アルブミン、アルブミン結合ドメイン、免疫グロブリンのFc領域/ドメイン、免疫グロブリン結合ドメイン、FcRn結合モチーフ、構造不定(ポリ)ペプチド鎖およびポリマーを含む。特に好ましいポリマーは、ポリエチレングリコール(PEG)、ヒドロキシエチルデンプン(HES)、ポリシアル酸およびヒアルロン酸を含む。
本発明に係る用語「結合」は、好ましくは、特異的結合に関する。本発明に従ったサイトカイン融合タンパク質等、結合剤は、既定の標的に結合することができるが、他の標的に結合できない場合、前記既定の標的に特異的である。
本発明の文脈において、用語「RNA」は、リボヌクレオチド残基を含み、好ましくは、リボヌクレオチド残基で全体的にまたは実質的に構成された分子に関する。「リボヌクレオチド」は、β−D−リボフラノシル基の2’位にヒドロキシル基を有するヌクレオチドに関する。用語「RNA」は、部分的にまたは完全に精製されたRNA、基本的に純粋なRNA、合成RNAおよび組換えにより生成されたRNA等、単離されたRNAを含み、1個または複数のヌクレオチドの付加、欠失、置換および/または変更によって、天然起源のRNAとは異なる修飾されたRNAを含む。斯かる変更は、RNAの端へのまたは内部への、例えば、RNAの1個または複数のヌクレオチドにおける等、非ヌクレオチド材料の付加を含むことができる。RNA分子におけるヌクレオチドは、非天然起源のヌクレオチドまたは化学合成されたヌクレオチドもしくはデオキシヌクレオチド等、非標準ヌクレオチドを含むこともできる。これらの変更されたRNAは、アナログまたは天然起源のRNAのアナログと称されることがある。本発明において、「RNA」は、一本鎖RNAまたは二本鎖RNAを指す。
本発明において、RNAは、修飾されていてよい。例えば、RNAは、RNAにおける安定化効果を有する1個または複数の修飾によって安定化されていてよい。
本発明に従って使用されるRNAの文脈における用語「修飾」は、RNAにおいて天然に存在しない前記RNAのいずれかの修飾を含む。
RNAは、さらに別の修飾を含むことができる。例えば、本発明において使用されるmRNAの修飾は、天然起源のポリ(A)テイルの延長またはトランケーションとなり得る。
本発明において、RNAの安定性を減少させることが望まれる場合、RNAの安定性を増加させる上述の要素の機能に干渉するようにRNAを修飾することも可能である。
本発明に係る用語「ペプチド」は、オリゴおよびポリペプチドを含み、ペプチド結合によって共有結合により接合された、2個以上、好ましくは3個以上、好ましくは4個以上、好ましくは6個以上、好ましくは8個以上、好ましくは9個以上、好ましくは10個以上、好ましくは13個以上、好ましくは16個以上、好ましくは21個以上の、かつ最大で好ましくは8、10、20、30、40または50、特に100個のアミノ酸を含む物質を指す。用語「タンパク質」は、大型のペプチド、好ましくは、100個を超えるアミノ酸残基を有するペプチドを指すが、一般に、用語「ペプチド」および「タンパク質」は、同義語であり、本明細書において互換的に使用されている。
用語「発現制御配列」は、本明細書において、所望の宿主細胞におけるまたはin vitro設定での操作可能に連結された核酸分子の発現を可能にする核酸配列を指すことを意味する。適した発現制御配列は、当業者に知られており、プロモーター、例えば、T7、T3またはSP6プロモーター等、RNAプロモーターを含む。
本発明に従った医薬組成物は、好ましくは、所望の反応または所望の効果を生じるための、本明細書に記載されているサイトカイン融合タンパク質、核酸分子または細胞(本明細書において、「薬剤」とも称される)の有効量を含有する。
用語「担体」は、活性構成成分が、応用を容易にするため、増強するためまたは可能にするために組み合わされた、天然または合成性質の有機または無機構成成分を指す。本発明において、用語「担体」は、対象への投与に適した、1種または複数の適合性固体または液体フィラー、希釈剤または被包物質も含む。
用語「賦形剤」は、本明細書において、塩、バインダー(例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、トレハロース、ソルビトール、マンニトール)、潤滑剤、増粘剤、表面活性剤、保存料、乳化剤、緩衝物質、調味料または着色料等、医薬組成物中に存在し得る、活性成分ではない、あらゆる物質を含むことが意図される。
医薬組成物における使用のための適した緩衝物質は、塩形態の酢酸、塩形態のクエン酸、塩形態のホウ酸および塩形態のリン酸を含む。
医薬組成物は、安定した凍結乾燥した産物として製剤化することもでき、これは、上に規定されている1種または複数の賦形剤を含んでいてもよい、適切な希釈剤により再構成される。
本明細書に記載されている薬剤および組成物は、いずれかの従来の経路により、例えば、注射または注入を含む、経口、肺、吸入または非経口的に投与することができる。一実施形態では、非経口的投与、例えば、静脈内、動脈内、皮下、皮内または筋肉内投与が使用される。本明細書に記載されている薬剤および組成物は、徐放投与により投与することもできる。
本明細書に記載されている薬剤および組成物は、有効量で投与される。「有効量」は、単独でまたはさらなる用量と共に、所望の反応または所望の効果を達成する量を指す。特定の疾患または特定の状態の処置の場合、所望の反応は、好ましくは、疾患経過の阻害に関する。これは、疾患進行の減速、特に、疾患進行の中断または反転を含む。疾患または状態の処置における所望の反応は、前記疾患または前記状態の発病の遅延または発病の防止となることもできる。本明細書に記載されている薬剤または組成物の有効量は、処置するべき状態、疾患の重症度(severeness)、年齢、生理的状態、サイズおよび体重を含む対象の個々のパラメータ、処置の持続時間、付随する治療法(存在するのであれば)の種類、特異的な投与経路、ならびに同様の因子に依存するであろう。したがって、本明細書に記載されている薬剤の投与される用量は、様々な斯かるパラメータに依存することができる。対象における反応が、初回用量により不十分である場合、より高い用量(または異なるより局在化された投与経路によって達成される、有効により高い用量)を使用することができる。
本明細書に記載されている薬剤および組成物は、本明細書に記載されている障害等、種々の障害を処置または防止するために、対象に、例えば、in vivoで投与することができる。
用語「感染性疾患」は、個体間でまたは生物間で伝染し得る、微生物病原体(例えば、感冒)に起因する、いずれかの疾患を指す。感染性疾患の例として、AIDS(HIV)、A、BもしくはC型肝炎、ヘルペス、帯状疱疹(水疱)、風疹(風しんウイルス)、黄熱、デング熱等、フラビウイルス、インフルエンザウイルス、出血性感染性疾患(マールブルグまたはエボラウイルス)および重症急性呼吸器症候群(SARS)等のウイルス感染性疾患、レジオネラ症(レジオネラ属(Legionella))、性的伝染性疾患(例えば、クラミジアまたは淋病)、胃潰瘍(ヘリコバクター属(Helicobacter))、コレラ(ビブリオ属(Vibrio))、結核、ジフテリア、大腸菌、ブドウ球菌属(Staphylococci)、サルモネラ属(Salmonella)もしくは連鎖球菌属(Streptococci)(破傷風)による感染等の細菌感染性疾患;マラリア、睡眠病、リーシュマニア症等の原生動物病原体による感染;トキソプラズマ症、すなわち、プラスモジウム属(Plasmodium)、トリパノソーマ属(Trypanosoma)、リーシュマニア属(Leishmania)およびトキソプラズマ属(Toxoplasma)による感染;または例えば、クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、ヒストプラズマ・カプスラーツム(Histoplasma capsulatum)、コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis)、ブラストミセス・デルマチチジス(Blastomyces dermatitidis)もしくはカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)に起因する、真菌感染が挙げられる。
用語「アポトーシス関連疾患」は、アポトーシスの変更が関与する、いずれかの疾患を指す。例として、がん、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)および脳卒中等の神経学的障害、虚血再灌流および慢性心不全等の心疾患、感染性疾患ならびに自己免疫性疾患が挙げられる。
用語「移植片拒絶」は、レシピエントの免疫系による移植された組織または臓器の拒絶を指し、これは最終的に、移植された組織または臓器を破壊し得る。
用語「医薬」は、本明細書において、治療法、すなわち、疾患の処置において使用される物質/組成物を指す。
特に、用語「疾患の処置」は、疾患またはその症状の治癒、持続時間の短縮、寛解、防止、減速または進行もしくは悪化の阻害、または発病の防止もしくは遅延を含む。
in vitro転写されたRNA(IVT−RNA) − mRNAコードされたサイトカイン融合タンパク質のベクター設計、クローニングおよび産生
インターロイキン、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)リガンドおよびこれらの融合タンパク質をコードするRNAのin vitro転写のための鋳型として使用された、プラスミドコンストラクト(pST1−hAg−コザック−sec−2hBgUTR−A30LA70)は、pST1−2hBgUTR−A120に基づいた(Holtkamp S. et al. (2006), Blood, 108(13):4009-17)。プラスミド骨格は、T7プロモーター、5’−ヒトアルファ−グロブリンUTR、コザック配列、MHCクラスI分子に由来する78bpシグナルペプチド(Sec;分泌シグナル配列)、2コピーのヒト3’−ベータ−グロブリンUTR、A30LA70ポリ(A)テイル(L:リンカー配列)およびカナマイシン抵抗性遺伝子を導入することにより、pCMV−Script(Stratagene、La Jolla/CA、USA)から得た。インターロイキン、TNFRリガンドまたはこれらの融合タンパク質をコードするインサートは、PCR産物によるcold融合反応によって導入された(Cold融合キット、Biocat)。関連するタンパク質をコードするセクションのDNA配列は、表1に収載されている。
IVT−RNAエレクトロポレーション後のインターロイキンTNFRリガンド融合タンパク質の細胞内発現
融合タンパク質の発現をチェックするために、対応するIVT−RNAをK562細胞へとエレクトロポレーションした。慢性骨髄性白血病に由来するヒト細胞株であるK562(ATCC、Manassas、VA、USAから得る)を、5%FCS(life technologies)、100IU/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシン(life technologies)を補充したRPMI 1640 GlutaMAX(life technologies)において培養した。96ウェルプレートシステムにおけるK562のエレクトロポレーションのため、収集された細胞をX−Vivo15培地(Lonza)において1回洗浄し、最終濃度500.000細胞/150μlとなるよう再度X−Vivo15に再懸濁した。150μlの細胞懸濁液をピペッティングして、マルチウェルエレクトロポレーション(Biorad)のために要求されたIVT−RNAを既に含有する96ウェルプレートの各ウェルに入れた。混合した後に、Biorad製のGene Pulser MXcellエレクトロポレーションシステム(250V、1×30msパルス)、96ウェルエレクトロポレーションデバイスにおいてエレクトロポレーションを行った。エレクトロポレーションの直後に、抗生物質を含まない新鮮培地を含有する新たな培養プレートに細胞を移し、インキュベーター内で約6時間休ませた。K562の細胞内染色のため、次いで細胞を、製造業者のプロトコールに従って、GolgiPlugおよびGolgiStop(BD Biosciences、San Jose、CA)と共に16時間インキュベートした。翌日に、細胞をPBSで洗浄し、BD Cytofixバッファー(BD Biosciences)において室温で20分間固定した。その後に、細胞を再度PBSにおいて洗浄し、細胞を洗浄し、1×Perm/Washバッファー(BD Biosciences)に移すことにより透過処理した。10分間のインキュベーション後に、1×Perm/Washバッファーに希釈した抗インターロイキン抗体および抗CD40抗体で細胞を30分間、室温で暗所にて染色し、続いて、1×Perm/Washバッファーで3回洗浄ステップを行った。次に、FACS Canto IIフローサイトメーター(BD Biosciences)を使用したフローサイトメトリーによって細胞を直接的に解析した。FlowJoソフトウェア(Tree Star、Ashland、Oregon、USA)を使用して解析を行った。
インターロイキンCD40L融合コンストラクトをコードするIVT−RNAのエレクトロポレーションにより発現されたタンパク質の受容体活性化特性
融合タンパク質のタンパク質機能をチェックするために、5%FCS、100IU/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシンを補充したRPMI 1640 GlutaMAXにおいて培養されたHT1080_CD40細胞を使用して、そのリガンドによりCD40活性化を測定するレポーターアッセイを行った。HT1080−トランスフェクタントにおけるTNF受容体の細胞表面発現をFACSによって解析した。この目的のため、抗ヒトCD40−FITC抗体(Biolegend)を使用してHT0180_CD40を染色した(図3A)。上述の通りの(例2を参照)K562のエレクトロポレーションによって、ヒトインターロイキンTNFRリガンド融合タンパク質を産生した。エレクトロポレーションの直後に、100μlの新鮮培地を添加することにより、細胞を新たな培養プレートに移し、インキュベーター内で約3時間休ませた。次に、細胞を遠心分離し、一晩インキュベーション(約16時間)のため、0,5%FCSを有する500μlのRPMI 1640 GlutaMAXに細胞ペレットを再懸濁した。翌日に、分泌された融合タンパク質を含有する100μlの上清を、HT1080_CD40トランスフェクタントのコンフルエント層に移した。CD40受容体活性化は、HT1080_CD40細胞によるIL−8放出後にNF−カッパーB経路活性化をもたらした。6〜8時間のインキュベーション後に、無細胞上清を捕集し、製造業者のプロトコールに従ってIL−8 ELISAキット(Biolegend)によってIL8濃度を測定した。
T細胞およびNK細胞増殖におけるIVT−RNAコードしたhIL2−h3_TNFRリガンド融合タンパク質の効果
末梢血単核細胞(PBMC)におけるインターロイキンTNFRリガンド融合コンストラクト(IVT−RNA)によって媒介される効果を解析するために、CFSE増殖アッセイを行った。インターロイキンTNFRリガンド融合タンパク質の産生のためにK562細胞を使用した。この目的のため、96ウェルプレートシステムにおいてK562をエレクトロポレーションした。細胞をX−Vivo15培地において1回洗浄し、500.000細胞/150μlとなるよう再度X−Vivo15において再懸濁した。150μlの細胞懸濁液をピペッティングして、マルチウェルエレクトロポレーションのために要求されたIVT−RNA(20pmol/ウェル、対応する翻訳されたタンパク質を参照)を既に含有する96ウェルプレートに入れた。混合した後に、Gene Pulser MXcellエレクトロポレーションシステム(250V、1×30msパルス)においてエレクトロポレーションを行った。エレクトロポレーションの直後に、100μlの新鮮培地を添加することにより、細胞を新たな培養プレートに移し、インキュベーター内で約1〜3時間休ませた。次に、細胞を遠心分離し、24時間のインキュベーションのために、0,5%FCSを有する500μlのRPMI 1640 GlutaMAXに細胞ペレットを再懸濁した。
CFSE増殖アッセイのため、ドイツ、マインツにおけるUniversity HospitalにおけるTransfusionszentrale由来の献血からPBMCを得た。製造業者のプロトコール(Invitrogen)に従ってカルボキシフルオレセインサクシニミジルエステル(CFSE)でPBMCを染色し、5%ヒトAB血清を補充したIMDM培地に移した。PBMCドナー特異的予備検査で決定された最終濃度となるように、抗CD3抗体(クローン:UCHT1)を細胞懸濁液に添加して、PBMCの最適以下刺激をもたらした。ウェル当たり150μl培地における50.000細胞で96ウェルプレートにPBMCを蒔いた。それぞれRNAコード融合タンパク質または単一のタンパク質を含有する、50μlのK562上清(24時間のインキュベーション後、上述を参照)を添加した。インキュベーションを5日間行い、T細胞増殖をフローサイトメトリーによって測定し、FlowJoソフトウェアによって解析した。CD4+T細胞、CD8+T細胞およびCD56+NK細胞の細胞懸濁液は、抗体染色によって鑑別した。
T細胞増殖におけるIVT−RNAコードhscIL12−h3_TNFRリガンド融合タンパク質の効果
ヒトscIL12および可溶性TNFRリガンドドメインからなる融合タンパク質をコードするIVT−RNA(h3_CD27L、h3_CD40L、h3_OX40Lまたはh3_4−1BBL)を、上述の通りに(例4)CFSE増殖アッセイによって、PBMC増殖におけるその効果について検査した。hscIL12融合タンパク質の優れた効果は、全4種の被験TNFリガンド、h3_CD27L、h3_CD40L、h3_4−1BBLおよびh3_OX40Lとの融合について示された(図5)。最も強い効果は、CD8+T細胞に観察された(図5Bおよび図5D)。hscIL12融合タンパク質は特に、増殖速度を増強した(細胞分裂回数)(図5Cおよび図5D)。
抗原特異的T細胞増殖におけるIVT−RNAコードhIL2−h3_TNFRリガンド融合タンパク質の効果
抗原特異的T細胞増殖におけるサイトカイン融合コンストラクトの効果を解析するために、CFSE CD8+T細胞増殖アッセイを次の通りに設定した。HLA−A2+PBMCは、ドイツ、マインツにおけるUniversity HospitalにおけるTransfusionszentrale由来の献血から得た。抗CD14マイクロビーズ(Miltenyi)を使用した磁気活性化細胞選別(MACS)技術によってPBMCから単球を単離した;将来的なT細胞単離のために末梢血リンパ球(PBL、CD14−画分)を凍結した。未成熟DC(iDC)へと分化するため、5%ヒトAB−血清(Gibco)、ピルビン酸ナトリウム(Gibco)、非必須アミノ酸、100IU/mLペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシン、1000IU/mL顆粒球マクロファージコロニー刺激因子および1000IU/mL IL−4(両者共にMiltenyi製)を含有するRPMI GlutaMAXにおいて単球を4〜5日間培養した。この4〜5日の間に、培地の半分を新鮮培地に1回置き換えた。iDCを収集し、X−Vivo15培地において1回洗浄し、その後、エレクトロポレーションし、再度X−Vivo15において1×106〜5×106細胞/250μlとなるよう再懸濁し、エレクトロポレーションキュベットに移した。抗原クローディン−6をコードするRNAを添加し、次いで細胞懸濁液を混合した。BTX ECM(登録商標)830エレクトロポレーションシステムデバイス(300V、1×12msパルス)を使用して、4mmエレクトロポレーションキュベット内の250μlのX−Vivo15においてiDCエレクトロポレーションを行った。エレクトロポレーションの直後に、5%ヒトAB血清を補充したIMDM培地を含有する6ウェルプレートに細胞を移し、インキュベーター内で一晩休ませた。
Claims (31)
- (i)腫瘍壊死因子(TNF)スーパーファミリーのリガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントと、(ii)インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとを含む、サイトカイン融合タンパク質であって、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントと、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとが、共有結合により連結されている、サイトカイン融合タンパク質。
- 共有結合により連結されたリガンドの3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含むブロックを含み、ブロックとインターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとが、共有結合により連結されている、請求項1に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントが、リガンドの受容体に結合することができるホモ三量体を形成する、請求項2に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントおよび/またはブロックと、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとが、ペプチドリンカーを介して共有結合により連結されている、請求項2または3に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 次の一般式を有する分子/構造を含む、請求項1から4までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
N’−A−LA−A−LA−A−L−B−C’(式I)または
N’−B−L−A−LA−A−LA−A−C’(式II)
(式中、Aは、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含み、Bは、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントを含み、
Lは、ペプチドリンカーを含み、
LAは、出現毎に、共有結合およびペプチドリンカーから独立して選択される) - Lが、サイトカイン融合タンパク質の多量体形成、好ましくは、二量体形成を可能にする、多量体形成ドメイン、好ましくは、二量体形成ドメインをさらに含む、請求項5に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 二量体形成ドメインが、IgE重鎖ドメイン2(EHD2)、IgM重鎖ドメイン2(MHD2)、IgG重鎖ドメイン3(GHD3)、IgA重鎖ドメイン3(AHD2)、IgD重鎖ドメイン3(DHD3)、IgE重鎖ドメイン4(EHD4)、IgM重鎖ドメイン4(MHD4)、Fcドメイン、ウテログロビン二量体形成ドメインおよび前述のいずれか1種の機能的バリアントからなる群から選択される、請求項6に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 多量体、好ましくは二量体複合体として存在する、請求項6または7に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントと、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントとが、ペプチドリンカーを介して共有結合により連結されている、請求項1に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 次の一般式を有する分子/構造を含む、請求項1または9に記載のサイトカイン融合タンパク質。
N’−A−L−B−C’(式III)または
N’−B−L−A−C’(式IV)
(式中、Aは、リガンドの細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントを含み、Bは、インターロイキンまたはその断片もしくはバリアントを含み、
Lは、ペプチドリンカーを含む) - 三量体複合体として存在し、リガンドの3個の細胞外ドメインまたはその断片もしくはバリアントが、リガンドの受容体に結合することができるホモ三量体を形成する、請求項1、9および10のいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- リガンドが、CD40L、CD27L、4−1BBL、OX40L、APRIL、CD30L、EDA−A1、EDA−A2、FasL、GITRL、LIGHT、LT−アルファ、TL1A、TNF−アルファ、TRAIL、RANKLおよびTWEAKからなる群から、好ましくは、CD40L、CD27L、4−1BBLおよびOX40Lからなる群から選択される、請求項1から11までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- CD40Lの細胞外ドメインが、配列番号1のアミノ酸残基51〜261もしくは116〜261を含むもしくはこれからなる、CD27Lの細胞外ドメインが、配列番号2のアミノ酸残基52〜193を含むもしくはこれからなる、4−1BBLの細胞外ドメインが、配列番号3のアミノ酸残基71〜254を含むもしくはこれからなる、および/またはOX40Lの細胞外ドメインが、配列番号4のアミノ酸残基51〜183を含むもしくはこれからなる、請求項12に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- インターロイキンが、IL2、IL12、IL21、IL27、IL1−アルファ、IL1−ベータ、IL7、IL15、IL18、IL9、IL23、IL4、IL6、IL10、IL31およびIL33からなる群から選択される、請求項1から13までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- インターロイキンが、単一のポリペプチドとして存在するヘテロ二量体インターロイキンである、請求項14に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- サイトカイン融合タンパク質の検出および/または単離を可能にする少なくとも1個の標識またはタグをさらに含む、請求項1から15までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- サイトカイン融合タンパク質の安定性を増加させる1個または複数の修飾をさらに含む、請求項1から16までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- ナチュラルキラー(NK)細胞および/またはT細胞、好ましくは、CD8+T細胞の増殖を増強する、請求項1から17までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質。
- 請求項1から18までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質をコードする核酸分子。
- 発現制御配列に操作可能に連結された、請求項19に記載の核酸分子。
- ベクターに含有されている、請求項19または20に記載の核酸分子。
- RNA分子、好ましくは、in vitro転写された(IVT)RNA分子である、請求項19に記載の核酸分子。
- 請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子により形質転換またはトランスフェクトされた細胞。
- 原核細胞である、請求項23に記載の細胞。
- 真核細胞、好ましくは、哺乳類細胞、より好ましくは、ヒト細胞である、請求項23に記載の細胞。
- 請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子により形質転換またはトランスフェクトされた非ヒト生物。
- 活性剤として、請求項1から18までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質、請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子、または請求項23から25までのいずれか1項に記載の細胞を含む医薬組成物。
- 薬学的に許容される担体および/または賦形剤をさらに含む、請求項27に記載の医薬組成物。
- 請求項1から18までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質、請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子、請求項23から25までのいずれか1項に記載の細胞、または請求項27もしくは28に記載の医薬組成物を含むキット。
- 医薬としての使用のための、請求項1から18までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質、請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子、請求項23から25までのいずれか1項に記載の細胞、または請求項27もしくは28に記載の医薬組成物。
- がん、感染性疾患、炎症性疾患、代謝性疾患、自己免疫性障害、変性疾患、アポトーシス関連疾患および移植片拒絶からなる群から選択される疾患の処置における使用のための、請求項1から18までのいずれか1項に記載のサイトカイン融合タンパク質、請求項19から22までのいずれか1項に記載の核酸分子、請求項23から25までのいずれか1項に記載の細胞、または請求項27もしくは28に記載の医薬組成物。
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