JP2019220428A - 燃料電池セル及びセルスタック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、セルスタック装置100は、複数の燃料電池セル10と、マニホールド20とを備えている。各燃料電池セル10は、マニホールド20によって支持されている。燃料電池セル10は、マニホールド20から上方に延びている。また、各燃料電池セル10は、マニホールド20の長手方向(z軸方向)に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。また、各燃料電池セル10は、互いの主面同士が対向するように、厚さ方向に沿って配列されている。
図2及び図3に示すように、燃料電池セル10は、燃料電池セル本体3と、キャップ部材4とを有している。燃料電池セル10は扁平状である。
図4に示すように、燃料電池セル本体3は、複数のガス流路31、基端部32、及び先端部33を有している。燃料電池セル本体3の長手方向(x軸方向)の一方の端部(図4の下端部)が基端部32であり、他方の端部(図4の上端部)が先端部33である。なお、燃料電池セル本体3の先端部33は、主に支持基板110によって構成されている。詳細には、燃料電池セル本体3の先端部33は、後述する電解質140などの緻密膜によって覆われた支持基板110によって構成されている。
支持基板110は、上述したガス流路31が内部に形成されている。支持基板110は、絶縁性である。すなわち、支持基板110は、電子伝導性を有していない。支持基板110は、例えば、セラミックスで形成される。具体的には、支持基板110は、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY2O3(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl2O4(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板110は、多孔質である。支持基板110の気孔率は、例えば、20〜60%である。
各発電素子部120は、燃料極130、電解質140、及び空気極150を有している。また、各発電素子部120は、反応防止膜121をさらに有している。
図2及び図3に示すように、キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33に取り付けられている。キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33の外周面を覆っている。本実施形態では、キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33上に載置されているだけであり、先端部33とは接合されていない。
以上のように構成されたセルスタック装置100の動作について説明する。セルスタック装置100は、例えば以下のように動作する。
(1/2)O2+2e−→O2− ・・・(式1)
H2+O2−→H2O+2e− ・・・(式2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図10に示すように、壁部44は、複数の突起部441によって構成されていてもよい。各突起部441は、ガス排出口431の外周縁に沿って配列されている。なお、各突起部441は、隣り合う突起部441と接触していてもよいし、互いに間隔をあけて配置されていてもよいし、これらの組合せであってもよい。
上記実施形態では、壁部44は、ガス排出口431を囲むように連続して延びていたが、これに限定されない。例えば、図11に示すように、壁部44は、ガス排出口431の外周縁に沿って断続的に延びていてもよい。
上記実施形態では、壁部44は、ガス排出口431の外周縁全周に沿って延びているが、これに限定されない。例えば、図12に示すように、壁部44は、ガス排出口431の外周縁の一部のみに沿って延びていてもよい。例えば、壁部44は、円弧状に延びていてもよい。
上記実施形態では、複数の壁部44がそれぞれ独立して形成されているが、これに限定されない。例えば、図13に示すように、各壁部44は、隣り合う壁部44と繋がっていてもよい。すなわち、各壁部44は、互いに一体的に形成されていてもよい。
上記実施形態では、壁部44が延びる方向と直交する面における壁部44の断面形状は半円状となっているが、壁部44の形状はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、壁部44の断面形状は、矩形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。
上記実施形態では、ガス排出口431毎に壁部44が形成されていたが、これに限定されない。例えば、複数のガス排出口431のうち、どれか1つのガス排出口431のみに壁部44が形成されていてもよい。
図15に示すように、燃焼部43と突出部42との境界部45は、面取り形状を有していてもよい。詳細には、燃焼部43の主面(上面)と突出部42の主面との境界部45は、面取り形状を有していてもよい。例えば、この境界部45は、R面取り加工されていてもよいし、C面取り加工されていてもよい。このように境界部45が面取り形状を有していることによって、下方からの酸素含有ガスがガス排出口431に回り込み、燃焼性が向上する。
上記実施形態では、キャップ部材4は、支持基板110の各主面上に複数の発電素子部120が配置された横縞型の燃料電池セル本体3に取り付けられているが、キャップ部材4は、いわゆる縦縞型の燃料電池セル本体に取り付けることもできる。
上記実施形態では、ガス流路31は燃料電池セル本体3の長手方向に延びていたが、ガス流路31は燃料電池セル本体3の短手方向に延びてもよい。この場合、燃料電池セル本体3の短手方向が本発明の第1方向に相当する。そして、燃料電池セル本体3の短手方向における一方の端部が基端部となりマニホールド20に支持される。また、燃料電池セル本体3の短手方向における他方の端部が先端部となりキャップ部材4が取り付けられる。
上記実施形態では、キャップ部材4の突出部42における狭窄部421の断面形状は矩形状となっているが、狭窄部421の断面形状はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、狭窄部421の断面形状は半円形状であってもよいし、他の形状であってもよい。
上記実施形態では、各狭窄部421は、突出部42の主面に形成されているが、各狭窄部421が形成される位置はこれに限定されない。例えば、図17に示すように、一対の狭窄部421は、突出部42の側面に形成されていてもよい。この場合、一対の狭窄部421は、互いに近付くように、燃料電池セル10の幅方向に凹んでいる。
31 :ガス流路
32 :基端部
33 :先端部
4 :キャップ部材
41 :熱伝導部
42 :突出部
43 :燃焼部
431 :ガス排出口
44 :壁部
441 :突起部
45 :境界部
10 :燃料電池セル
20 :マニホールド
100 :セルスタック装置
Claims (7)
- ガス流路、前記ガス流路の供給側となる基端部、及び前記ガス流路の排出側となる先端部、を有する燃料電池セル本体と、
前記燃料電池セル本体の先端部に取り付けられ、ガス排出口を有するキャップ部材と、
を備え、
前記キャップ部材は、前記ガス排出口の外周縁に沿って前記ガス排出口から間隔をあけて配置された壁部を有する、
燃料電池セル。
- 前記壁部は、複数の突起部から構成される、
請求項1に記載の燃料電池セル。
- 前記壁部は、前記ガス排出口の外周縁に沿って断続的に延びる、
請求項1又は2に記載の燃料電池セル。
- 前記キャップ部材は、
前記燃料電池セル本体の前記先端部の外周面を覆う筒状の熱伝導部と、
前記ガス流路が延びる方向である第1方向に沿って前記熱伝導部から延びる筒状の突出部と、
前記突出部を塞ぐように配置され、前記ガス排出口を有する燃焼部と、
を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池セル。
- 前記熱伝導部は、前記第1方向において、前記突出部よりも長い、
請求項4に記載の燃料電池セル。
- 前記燃焼部と前記突出部との境界部は、面取り形状を有する、
請求項4又は5に記載の燃料電池セル。
- 請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池セルと、
前記燃料電池セル本体の前記基端部を支持するマニホールドと、
を備える、セルスタック装置。
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