JP2017204360A - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
Description
図1及び図2に示すように、燃料電池スタック100は、マニホールド2と、複数の燃料電池セル1と、複数の絶縁性部材3と、接合材4とを備えている。
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、導入管201を介して燃料ガスなどのガスが供給される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の貫通孔26(図3参照)を有している。
図2に示すように、各絶縁性部材3は、マニホールド2の各貫通孔26内に配置されている。絶縁性部材3の上面は、天板22の上面と同じ位置、又は天板22の上面よりも遠位側に位置していることが好ましい。絶縁性部材3は、マニホールド2に固定されている。詳細には、絶縁性部材3は、天板22に固定されている。絶縁性部材3は、例えば、絶縁性セラミックスから構成されている。より具体的には、絶縁性部材3は、MgO(酸化マグネシウム)、Al2O3(酸化アルミニウム)、2MgO・SiO2(フォルステライト)、MgO・SiO2(ステアタイト)、MgAl2O4(マグネシアアルミナスピネル)、又は結晶化ガラスなどから構成されている。
図1及び図2に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2から遠位側に延びている。本実施形態では、各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。なお、燃料電池セル1の近位端部101は、貫通孔26よりも遠位側に位置している。すなわち、燃料電池セル1の近位端部101は、貫通孔26内に挿入されていない。
接合材4は、燃料電池セル1をマニホールド2に固定する。詳細には、接合材4は、絶縁性部材3上に配置された燃料電池セル1を、マニホールド2に接合している。接合材4は、燃料電池セル1の近位端部101とマニホールド2の天板22とを接合している。また、接合材4は、電解質14と接触している。なお、燃料電池セル1がマニホールド2に固定された状態において、貫通孔26とガス流路121とが連通している。
以上のように構成された燃料電池スタック100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。この燃料電池スタック100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2 − …(1)
H2+O2 −→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、天板22は、複数の貫通孔26を有していたが、図10に示すように、天板22は、1つの貫通孔26を有していてもよい。この場合、支持部27は、貫通孔26の内壁面から内側に突出するとともに、天板22の長手方向(z軸方向)に延びている。また、この場合において、図11に示すように、絶縁性部材3は、各ベース部31が天板22の長手方向に延びていることが好ましい。各ベース部31には、複数の燃料電池セル1の両端部122が載置される。また、各ベース部31は、2本の連結部32によって連結されている。なお、上記実施形態と同様に、1本の連結部32によって各ベース部31を連結していてもよい。
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。
図12に示すように、絶縁性部材3は、連結部32を有していなくてもよい。すなわち、絶縁性部材3は、幅方向に互いに離れた一対のベース部31のみを有する構成であってもよい。
図13に示すように、絶縁性部材3は、支持壁部33をさらに有していてもよい。支持壁部33は、ベース部31上に配置されている。ベース部31と支持壁部33とは一体的に形成されている。支持壁部33は、燃料電池セル1の近位端部101を囲むように構成されている。なお、変形例4に係る絶縁性部材3において、連結部32は有していなくてもよい。
図14に示すように、絶縁性部材3の連結部32に、貫通孔321が形成されていてもよい。絶縁性部材3上に燃料電池セル1を載置した際、燃料電池セル1のガス流路121と絶縁性部材3の貫通孔321とが連通するような位置に貫通孔321は形成されている。この結果、燃料電池セル1のガス流路121は、絶縁性部材3の貫通孔321を介して、マニホールド2の内部空間と連通する。
上記実施形態では、絶縁性部材3の上面は、天板22の上面と同じ位置、又は天板22の上面よりも遠位側に位置していたが、特にこれに限定されない。例えば、図15に示すように、絶縁性部材3の上面は、天板22の上面おりも近位側に位置していてもよい。この場合、燃料電池セル1の近位端部101は、天板22の貫通孔26内に挿入されている。
1 :燃料電池セル
11 :発電素子部
14 :電解質
101 :近位端部
121 :ガス流路
122 :両端部
2 :マニホールド
26 :貫通孔
27 :支持部
3 :絶縁性部材
31 :ベース部
32 :連結部
33 :支持壁部
4 :接合材
41 :第1接合材
42 :第2接合材
Claims (10)
- 内部空間、及び前記内部空間と外部とを連通する貫通孔、を有するマニホールドと、
前記貫通孔内に配置され、前記マニホールドに固定される絶縁性部材と、
前記貫通孔を介して前記内部空間と連通するガス流路を有し、幅方向の両端部が前記絶縁性部材上に載置される燃料電池セルと、
を備える、燃料電池スタック。 - 前記絶縁性部材は、前記幅方向において間隔をあけて配置される一対のベース部を有している、
請求項1に記載の燃料電池スタック。 - 前記絶縁性部材は、前記燃料電池セルの幅方向に延びて前記一対のベース部を連結する連結部を有する、
請求項2に記載の燃料電池スタック。 - 前記絶縁性部材は、前記ベース部上に配置されて前記燃料電池セルの近位端部を囲むように構成された支持壁部を有する、
請求項2又は3に記載の燃料電池スタック。 - 前記絶縁性部材のベース部と前記マニホールドとを接合する第1接合材と、
前記絶縁性部材の支持壁部と前記燃料電池セルとを接合する第2接合材と、
をさらに備える、請求項4に記載の燃料電池スタック。 - 前記燃料電池セルと前記マニホールドとを接合する第1接合材をさらに備える、
請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池スタック。 - 前記絶縁性部材は、絶縁性セラミックスから構成される、
請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池スタック。 - 前記燃料電池セルの近位端部は、前記貫通孔よりも遠位側に位置する、
請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池スタック。 - 前記燃料電池セルは、発電素子部と、前記発電素子部と電気的に接続されて前記燃料電池セルの近位端部へ延びる電解質とを有し、
前記電解質は、前記貫通孔よりも遠位側に位置する、
請求項1から8のいずれかに記載の燃料電池スタック。 - 前記マニホールドは、前記貫通孔の内壁面から内側に突出する支持部を有し、
前記絶縁性部材は、前記支持部上に載置される、
請求項1から9のいずれかに記載の燃料電池スタック。
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---|---|---|---|---|
JP2020107593A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 日本碍子株式会社 | ガラスシール部材及びセルスタック |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61101972A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池 |
JP2012049148A (ja) * | 2011-11-01 | 2012-03-08 | Kyocera Corp | セルスタック装置及び燃料電池 |
JP2012079518A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toto Ltd | 燃料電池セル集合体 |
-
2016
- 2016-05-10 JP JP2016094592A patent/JP6261646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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