JP6467090B1 - 燃料電池セル及びセルスタック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料電池セル10は、燃料電池セル本体3と、キャップ部材4とを備えている。燃料電池セル本体3は、ガス流路31、ガス流路31の供給側となる基端部32、及びガス流路31の排出側となる先端部33を有する。キャップ部材4は、金属製であり、燃料電池セル本体3の先端部33に取り付けられる。キャップ部材4は、熱伝導部41、燃焼部42、連結部43を有する。熱伝導部41は、燃料電池セル本体3の先端部33の外周面を覆う。燃焼部42は、燃料電池セル本体3の先端面305と間隔をあけて配置される。燃焼部42は、ガス排出口421を有する。連結部43は、熱伝導部41と燃焼部42とを連結する。熱伝導部41は、ガス流路31が延びる方向において連結部43よりも長い。
【選択図】図3
Description
図1に示すように、セルスタック装置100は、複数の燃料電池セル10と、マニホールド20とを備えている。各燃料電池セル10は、マニホールド20によって支持されている。燃料電池セル10は、マニホールド20から上方に延びている。また、各燃料電池セル10は、マニホールド20の長手方向(z軸方向)に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。各燃料電池セル10は、集電部材(図示せず)を介して互いに電気的に接続されている。集電部材は、例えば、酸化物セラミックスの焼成体、金属などの導電性を有する材料から形成されている。マニホールド20は、各燃料電池セル10のガス流路31(図2参照)に燃料ガスなどのガスを分配する。マニホールド20は、中空状であり、内部空間を有する。マニホールド20の内部空間には、導入管21を介して燃料ガスが供給される。
図2及び図3に示すように、燃料電池セル10は、燃料電池セル本体3と、キャップ部材4とを有している。
図4に示すように、燃料電池セル本体3は、複数のガス流路31、基端部32、及び先端部33を有している。燃料電池セル本体3の長手方向(x軸方向)の一方の端部(図4の下端部)が基端部32であり、他方の端部(図4の上端部)が先端部33である。なお、燃料電池セル本体3の先端部33は、主に支持基板110によって構成されている。詳細には、燃料電池セル本体3の先端部33は、後述する電解質140などの緻密膜によって覆われた支持基板110によって構成されている。
支持基板110は、上述したガス流路31が内部に形成されている。支持基板110は、絶縁性である。すなわち、支持基板110は、電子伝導性を有していない。支持基板110は、例えば、セラミックスで形成される。具体的には、支持基板110は、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY2O3(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl2O4(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板110は、多孔質である。支持基板110の気孔率は、例えば、20〜60%である。
各発電素子部120は、燃料極130、電解質140、及び空気極150を有している。また、各発電素子部120は、反応防止膜121をさらに有している。
図2及び図3に示すように、キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33に取り付けられている。キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33の外周面を覆っている。本実施形態では、キャップ部材4は、燃料電池セル本体3の先端部33上に載置されているだけであり、先端部33とは接合されていない。
以上のように構成されたセルスタック装置100の動作について説明する。セルスタック装置100は、例えば以下のように動作する。
(1/2)O2+2e−→O2− ・・・(式1)
H2+O2−→H2O+2e− ・・・(式2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図8に示すように、燃焼部42と連結部43との境界部45は、面取り形状を有していてもよい。詳細には、燃焼部42の主面(上面)と連結部43の主面との境界部45は、面取り形状を有していてもよい。例えば、この境界部45は、R面取り加工されていてもよいし、C面取り加工されていてもよい。このように境界部45が面取り形状を有していることによって、下方からの酸素含有ガスがガス排出口421に回り込み、燃焼性が向上する。
上記実施形態では、キャップ部材4は、支持基板110の各主面上に複数の発電素子部120が配置された横縞型の燃料電池セル本体3に取り付けられているが、キャップ部材4は、いわゆる縦縞型の燃料電池セル本体に取り付けることもできる。
上記実施形態では、ガス流路31は燃料電池セル本体3の長手方向に延びていたが、ガス流路31は燃料電池セル本体3の短手方向に延びてもよい。この場合、燃料電池セル本体3の短手方向が本発明の第1方向に相当する。そして、燃料電池セル本体3の短手方向における一方の端部が基端部となりマニホールド20に支持される。また、燃料電池セル本体3の短手方向における他方の端部が先端部となりキャップ部材4が取り付けられる。
上記実施形態では、キャップ部材4は、段差部44を有しているが、キャップ部材4は段差部44を有していなくてもよい。
図9に示すように、燃料電池セル10は、被覆層5をさらに有している。被覆層5は、キャップ部材4の外側面を覆っている。なお、この被覆層5は、キャップ部材4の外側面上に形成されており、被覆層5とキャップ部材4との間には隙間は形成されていない。被覆層5は、キャップ部材4の内側面を覆っていてもよい。
31 :ガス流路
32 :基端部
33 :先端部
34 :連結部
4 :キャップ部材
41 :熱伝導部
42 :燃焼部
421 :ガス排出口
43 :連結部
44 :段差部
45 :境界部
10 :燃料電池セル
20 :マニホールド
100 :セルスタック装置
305 :先端面
Claims (5)
- ガス流路、前記ガス流路の供給側となる基端部、及び前記ガス流路の排出側となる先端部を有する燃料電池セル本体と、
前記燃料電池セル本体の先端部に取り付けられる金属製のキャップ部材と、
を備え、
前記キャップ部材は、
前記燃料電池セル本体の前記先端部の外周面を覆う熱伝導部と、
前記燃料電池セル本体の先端面と間隔をあけて配置され、ガス排出口を有する燃焼部と、
前記熱伝導部と前記燃焼部とを連結する連結部と、
を有し、
前記熱伝導部は、前記ガス流路が延びる方向である第1方向において、前記連結部よりも長い、
燃料電池セル。
- 前記第1方向と交差する方向である第2方向において、前記燃焼部は、前記熱伝導部よりも寸法が小さく、
前記キャップ部材は、前記第2方向の両端部において前記燃焼部と熱伝導部とを連結する段差部をさらに有する、
請求項1に記載の燃料電池セル。
- 前記熱伝導部の主面と前記連結部の主面とは、平面を構成する、
請求項1又は2に記載の燃料電池セル。
- 前記燃焼部と前記連結部との境界部は、面取り形状を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池セル。
- 請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池セルと、
前記燃料電池セル本体の前記基端部を支持するマニホールドと、
を備える、セルスタック装置。
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