JP2019220018A - 周辺監視装置 - Google Patents

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Kiten Yamada
毅典 山田
真輝 伊藤
Masateru Ito
真輝 伊藤
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Abstract

【課題】検知装置が検知している対象物や当該対象物の方向を運転者が直感的に理解することができる周辺監視装置を得ることを目的とする。【解決手段】周辺監視装置10は、表示パネル12と検知装置14と制御装置16とを有している。表示パネル12は、自車両を表す自車両表示28がされている。また、検知装置14は、自車両の周囲に存在する注意対象物を検知する。制御装置16は、検知装置14が検知した注意対象物のうち自車両に最も影響力が大きい最注意対象物の自車両に対する方向を表示パネル12における自車両表示28の周囲に注意方向表示30の強調表示部32として表示させる。したがって、表示パネル12に表示される情報がシンプルになりかつ注意が最も必要な方向が一方向のみ表示されるため、検知装置14が検知した最注意対象物の方向を運転者が直感的に理解することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、周辺監視装置に関する。
下記特許文献1には、車両周辺監視装置に関する発明が開示されている。この車両周辺監視装置では、注意喚起の対象となる注意対象物が車両から遠くに存在する等の理由により注意対象物の形状の視認が肉眼では困難である場合に、当該注意対象物を画像表示装置であるヘッドアップディスプレイに拡大して表示する。この際、ヘッドアップディスプレイに表示される拡大画像は、運転者が実際に視認している注意対象物に重ならない位置に表示される。これにより、運転者は注意対象物の形状を視認することができる。
特開2010−258705号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成の場合、注意対象物が複数ある場合、それぞれの拡大画像がヘッドアップディスプレイに表示される可能性があり、この場合、情報過多となり、周辺監視装置が検知している注意対象物や当該注意対象物の方向を運転者が直感的に理解できない可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、検知手段が検知している対象物や当該対象物の方向を運転者が直感的に理解することができる周辺監視装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る周辺監視装置は、自車両を表す自車両表示がされた表示手段と、前記自車両の周囲に存在する注意対象物を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記注意対象物のうち前記自車両に最も影響が大きい前記注意対象物の前記自車両に対する方向を前記表示手段における前記自車両表示の周囲に表示させる制御手段と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、周辺監視装置は、表示手段と検知手段と制御手段とを有している。表示手段は、自車両を表す自車両表示がされている。また、検知手段は、自車両の周囲に存在する注意対象物を検知する。制御手段は、検知手段が検知した注意対象物のうち自車両に最も影響力が大きい注意対象物の自車両に対する方向を表示手段における自車両表示の周囲に表示させる。したがって、表示手段に表示される情報がシンプルになりかつ注意が最も必要な方向が一方向のみ表示されるため、検知手段が検知した注意対象物の方向を運転者が直感的に理解することができる。
請求項1に記載の発明に係る周辺監視装置は、検知手段が検知している対象物や当該対象物の方向を運転者が直感的に理解することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る周辺監視装置の作動状態を運転者の視線から見た状態を示す概略図である。 一実施形態に係る周辺監視装置の表示手段の表示例の一つを示す概略図である。 一実施形態に係る周辺監視装置の表示手段の表示例の一つを示す概略図である。 一実施形態に係る周辺監視装置の制御手段が実行する表示処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る周辺監視装置の一実施形態について説明する。
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態の周辺監視装置10は、自動運転が可能な車両に設けられており、表示手段としての表示パネル12と、検知手段としての検知装置14(図1では一部のみ図示)と、制御手段としての制御装置16とを有している。表示パネル12は、インパネ18における後述するメータークラスタ20内に設けられている。このインパネ18は、図示しない車両の車室22内における車両前方側に設けられている。具体的には、インパネ18は、車室22と車両前部とを隔成するダッシュパネル(不図示)の車両後方側の上部側に配置されている。ダッシュパネルの下端部は、図示しないフロアパネルの前端部に接合されており、フロアパネルは、車室22の下面を構成している。また、ダッシュパネルの上端部には、図示しないカウルが接合されており、このカウルは、フロントガラス24の下端部を支持している。フロントガラス24は、車室22の上部側の前面を構成してその下端部側がインパネ18の上端部側に配置されている。
インパネ18の車両後方側には、車両用の前席としての図示しないフロントシートが設けられている。フロントシートは、本実施形態では車室22の前部左側が助手席とされ、車室22の前部右側が運転席とされている。
インパネ18は、車両幅方向に沿って延在される内装パネル材として構成されている。インパネ18の内部(車両前方側)上部には、車両幅方向に沿って長尺状とされたインパネリインフォースメント(不図示)が配設されており、インパネ18は、このインパネリインフォースメントに複数箇所で取り付けられている。なお、前記インパネリインフォースメントは、金属製のパイプ材であり、その長手方向の両端部は、左右の車体側部に立設された一対のフロントピラー19(左右の骨格部材)の車両下方側に固定されている。
(表示パネル)
インパネ18における運転席側には、前述したメータークラスタ20が設けられている。メータークラスタ20は、インパネ18の上部に車両上方側へ突出して設けられており、内部に車室22へ向けられた表示パネル12が設けられている。表示パネル12は、一例として、液晶パネルにより構成されており、周辺監視装置10の作動状況やナビゲーションシステムによる地図(不図示)等が表示されている。
表示パネル12に表示される周辺監視装置10の作動状況は、具体的には、自車両表示28と注意方向表示30と周囲状況表示34とによって示されている。以下、それぞれの表示について詳細を説明する。
(自車両表示)
自車両表示28は、表示パネル12における車両上下方向の略中央に表示されており、一例として濃色かつ略車両幅方向を長手方向とする楕円形状にて自車両を概略的に表示している。自車両表示28は、基本的に表示パネル12内を移動しないように設定されている。
(注意方向表示)
注意方向表示30は、自車両表示28の外側かつ自車両表示28の外縁に沿って環状に表示されており、一例として自車両表示28よりも明度が高く表示されている。この注意方向表示30は、図2に示されるように、周方向における一部分が自車両表示28を中心として径方向外側に広がる強調表示部32を有している。強調表示部32は、検知装置14の検知結果に対応して自車両表示28の外縁に沿って移動可能とされている(図3参照)。また、検知装置14の検知結果によっては、強調表示部32が表示されない場合もある。
(周囲状況表示)
周囲状況表示34は、注意方向表示30の外側に表示されており、一例として注意方向表示30を中心として単色で表示されかつ注意方向表示30から離れるにしたがって色調が段階的に薄くなる所謂グラデーションとなるように表示されている。周囲状況表示34の色は、制御装置16が判断する車両の周囲の状況に合わせて変化するように設定されている。一例として、車両の周囲に他車等といった注意を必要とする注意対象物が少ない場合には、車両周囲は良好な状態であるとして周囲状況表示34が青色にて表示される。これに対し、車両の周囲に注意対象物が多くある場合には、車両周囲は注意が必要な状態であるとして周囲状況表示34が黄色にて表示される。また、車両の周囲に注意対象物がさらに多くある場合は、運転者の判断が必要な状態であるとして周囲状況表示34が赤色にて表示される。
また、周囲状況表示34には、複数のドット36が表示されている。このドット36は、その他の部位よりも明度が高く設定されていると共に、自車両表示28を中心とした複数の同心円環状に分布して表示されている。
自車両の周囲に注意対象物がある際には、周囲状況表示34に注意対象物表示38が表示される。注意対象物表示38は、周囲状況表示34よりも明度が低く設定されており、自車両表示28近傍を頂点Aとして自車両に対して注意対象物がある方向へ向かって広がるようないわば影のように表示されている。
注意対象物表示38における自車両表示28近傍の頂点Aは、注意対象物の自車両への影響度合いに応じて角度αが変化させるように設定されている。一例として、自車両との相対速度が大きく自車両に対する影響が大きい注意対象物に対応した注意対象物表示38の場合には、頂点Aの角度αが小さい形状、すなわち鋭い形状にて表示される。一方、自車両との相対速度が小さく自車両に対する影響が小さい注意対象物に対応した注意対象物表示38の場合には、頂点Aの角度αが大きい形状、すなわち緩やかな形状にて表示される。なお、本実施形態では、注意対象物の自車両との相対速度の大小によって角度αが変化するように設定されているが、これに限らず、自車両の進行方向と注意対象物の進行方向とで成す角度の大小等その他のパラメータによって角度αが変化するように設定されてもよい。
表示パネル12は、図3に示されるように、自動運転時に運転者が入力したコマンドを表示するコマンド表示部40を有している。すなわち、一例として、自車両が自動運転中に車両前方を走行する他の車両を追い越すために予め設定された追い越しコマンドを運転者が入力すると、追い越しマーク42がコマンド表示部40に表示される。これと同時に、追い越し時に進路変更する側(本実施形態では右側)の検知装置14が撮影した画像44を表示パネル12における自車両表示28の側方側(一例として進路変更する側と同一方向、本実施形態では右側)に表示させる。これにより、運転者は自車両が追い越し時に車線変更する側の監視を行っていることを容易に把握できる。
(制御装置)
図1に示される制御装置16は、制御ECU(Electronic Control Unit)及びナビゲーションシステムを含んで構成されている(いずれも不図示)。制御ECU及びナビゲーションシステムは、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク(不図示)に各々接続されている。また、制御装置16は、検知手段としての検知装置14と車載ネットワークを介して接続されている。
検知装置14は、自車両の周辺状況を検知する。検知装置14は、カメラ、レーダー(Radar)、及びライダー(LIDER:Laser Imaging Detection and Ranging)のうち少なくとも一つを含む。カメラは、例えば、車両のフロントガラス上部の室内側に設けられ、車両の外部状況を撮影することにより撮像情報を取得する。カメラは、取得した撮影情報を車載ネットワークに接続された制御装置16の制御ECUへ送信可能とされている。カメラは、単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。ステレオカメラの場合、両眼視差を再現するように配置された二つの撮像部を有する。ステレオカメラの撮像情報には、奥行き方向の情報も含まれる。レーダーは、電波(例えばミリ波)を車両の周囲に送信し、注意対象物で反射された電波を受信することで注意対象物を検出し、検出した注意対象物情報を車載ネットワークに接続された制御装置16の制御ECUへ送信可能とされている。ライダーは、光を車両の周囲に送信し、注意対象物で反射された光を受信することで反射点までの距離を計測し、注意対象物を検出する。ライダーは、検出した注意対象物情報を車載ネットワークに接続された制御装置16の制御ECUへ送信可能とされている。なお、カメラ、ライダー及びレーダーは、必ずしも重複して備える必要はない。
ナビゲーションシステムは、車両の運転者によって設定された目的地までのルートを示す。ナビゲーションシステムは、図示しないGPS受信部によって測位された車両の位置情報と地図データベースの地図情報とに基づいて、車両の走行するルートを算出する。ルートは、複数車線の区間において好適な車線を特定したものであってもよい。ナビゲーションシステムは、例えば、車両の位置から目的地に至るまでの目標ルートを演算し、表示パネル12への表示及び図示しないスピーカの音声出力により目標ルートを乗員に報知する。ナビゲーションシステムは、車両の目標ルートの情報を車載ネットワークに接続された制御ECUへ送信可能とされている。なお、ナビゲーションシステムの機能は、車両と通信可能な情報処理センター等の施設のコンピュータに格納してもよい。
制御装置16の制御ECUは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータで構成されている。また、制御ECUには、表示パネル12が接続されている。
(制御フロー)
制御装置16は、ROMに予め記憶されたプログラムをRAMに展開してCPUが実行することで、表示パネル12の動作を制御する。具体的には、図4に示されるように、ステップS100において、制御装置16は、検知装置14が検知した結果から自車両の周囲に存在する注意対象物のうち最も自車両に影響がある注意対象物(以下、「最注意対象物」と称する。)を検出する。この最注意対象物は、一例として自車両の近くに存在する他の車両、歩行者、自転車及び障害物等のうち自車両に対する移動方向や自車両に対する相対速度等を複合的に判断して最も自車両に対する影響が大きいものとされている。
ステップS102において、制御装置16は、検出された最注意対象物の自車両に対する位置を検知装置14の検知結果から算出して判断する。この最注意対象物の位置から、ステップS104において、表示パネル12の注意方向表示30における強調表示部32の自車両表示28に対する位置を決定し、ステップS106において、表示パネル12に強調表示部32の表示を行う。以上のステップS100からステップS106までの制御を繰り返し行う。すなわち、一例として、最注意対象物が自車両の車両前方側にある場合は、表示パネル12の強調表示を自車両表示28の車両前方側に表示させる。同様に、最注意対象物が自車両の右側方にある場合は、表示パネル12の強調表示を自車両表示28の右側方側に表示させる。以上により、運転者は、表示パネル12における強調表示の位置によって直感的に注意対象物の位置を把握することができる。なお、最注意対象物以外の検出された注意対象物は、表示パネル12の周囲状況表示34における注意対象物表示38として表示される(図2参照)。
(実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、周辺監視装置10は、表示パネル12と検知装置14と制御装置16とを有している。表示パネル12は、自車両を表す自車両表示28がされている。また、検知装置14は、自車両の周囲に存在する注意対象物を検知する。制御装置16は、検知装置14が検知した注意対象物のうち自車両に最も影響力が大きい最注意対象物の自車両に対する方向を表示パネル12における自車両表示28の周囲に注意方向表示30の強調表示部32として表示させる(図2、3参照)。したがって、表示パネル12に表示される情報がシンプルになりかつ注意が最も必要な方向が一方向のみ表示されるため、検知装置14が検知した最注意対象物の方向を運転者が直感的に理解することができる。
また、自車両表示28は、表示パネル12における車両上下方向の略中央に楕円形状にて表示されている。したがって、一例として、自車両表示28が車両の形状にて表示した場合と比べて、運転者は自車両表示28が自車両を示しているのか他の車両を示しているかで混乱するのを抑制することができる。
さらに、注意方向表示30の強調表示部32は、検知装置14の検知結果に対応して自車両表示28の外縁に沿って移動可能とされている。つまり、走行中に最注意対象物が変わるごとに強調表示部32が自車両表示28の外縁に沿って移動するため、周囲の状況が頻繁に変わるような注意が必要な場面では、強調表示部32がいわばきょろきょろした動きをする。したがって、自車両の周囲における注意が必要な度合い及び危険度を運転者が直感的に理解することが可能となる。
なお、本実施形態では、自車両表示28は、楕円形状にて表示されているが、これに限らず、矩形等その他の形状としてもよい。
また、表示パネル12は、メータークラスタ20に設けられた液晶パネルとされているが、これに限らず、ヘッドアップディスプレイ等その他の構成としてもよい。
さらに、表示パネル12に表示される周辺監視装置10の作動状況は、自車両表示28と注意方向表示30と周囲状況表示34とによって示されているが、これに限らず、自車両表示28と注意方向表示30のみによって示されてもよい。
さらにまた、周囲状況表示34は、制御装置16が判断する車両の周囲の状況に合わせて青色、黄色、及び赤色にて表示されるが、これに限らず、その他の色にて表示されてもよい。
また、注意方向表示30の強調表示部32は、注意方向表示30の周方向における一部分が自車両表示28を中心として径方向外側に広がるように表示されているが、これに限らず、矢印等その他の形状にて表示されてもよい。
さらに、周辺監視装置10は、自動運転が可能な車両に適用されているが、これに限らず、それ以外の車両に適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 周辺監視装置
12 表示パネル(表示手段)
14 検知装置(検知手段)
16 制御装置(制御手段)
28 自車両表示

Claims (1)

  1. 自車両を表す自車両表示がされた表示手段と、
    前記自車両の周囲に存在する注意対象物を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した前記注意対象物のうち前記自車両に最も影響が大きい前記注意対象物の前記自車両に対する方向を前記表示手段における前記自車両表示の周囲に表示させる制御手段と、
    を有する周辺監視装置。
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