JP2019219758A - 情報処理装置、その制御方法、プログラム、記憶媒体、及びシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、蓄積された時系列データの中から、大よそ所定の周期で繰り返される現象に関するデータを効率的に検索可能とすることを目的とする。【解決手段】 第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得し、前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割し、前記時系列データのうち、前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群の何れかを特定し、前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定し、前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する。【選択図】 図2
Description
本発明は、時系列データを管理する技術に関する。
近年、時系列データを蓄積して検索することが可能なデータ管理システムが提案されており、ユーザは、ある現象が起きたときに過去に同様の現象が起きたときに得られた情報を参照することができる。
特許文献1では、複数銘柄の株価の変動や複数のセンサから得たセンサ値といった、リアルタイムに得られる複数系列の時系列データをもとに、現在から過去の一定期間の中から、与えられた数の最も類似した部分時系列データのペアを検索する技術が提案される。
農作物の栽培や畜産等の分野では、ある現象は1年ごと、数年ごと、といった大よそ所定の周期で繰り返されることが多く、複数周期に渡る記録は膨大なデータ量となる。一方で、生育の遅れや気象変動は自然現象であるので、必ずしも毎周期の同じタイミングで同じ現象が起きるとは限らない。特許文献1では、複数系列の時系列データの間で生じる時間的なずれは考慮されたが、同一の系列の中で大よそ所定の周期で繰り返される現象に関するデータを効率的に検索可能とすることは考慮されていなかった。
本発明は、蓄積された時系列データの中から、大よそ所定の周期で繰り返される現象に関するデータを効率的に検索可能とすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する取得手段と、前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる管理手段と、前記時系列データのうち、前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群の何れかを特定する特定手段と、前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する決定手段と、前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する検索手段と、を備える。
本発明によれば、蓄積された時系列データの中から、大よそ所定の周期で繰り返される現象に関するデータを効率的に検索可能とすることができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載する構成は代表例であり、本発明の範囲はそれらの具体的構成に必ずしも限定されない。
<第1の実施形態>
本実施形態では、農作物の栽培に関する時系列データを収集・管理する情報処理システムを例に示す。特に、農作物の栽培に関して蓄積された過去の時系列データの中から、対象(検索クエリ)として指定された少なくとも1日の中で得られたデータ群、類似するデータ群を検索可能なシステムの例を説明する。農作物の栽培においては、気象状況や作物生育状態、栽培作業記録等をデジタル化して管理することが行われる。農作物の栽培で記録される現象や、その現象に応じて行われた作業の記録は、大よそ決まった長さの期間ごとに繰り返されるという特徴がある。例えば、毎年春先に気温が高くなってきたのを受けて、土壌の整備を行ったり、芽の出方を確認したりする。毎年夏頃に、繁った葉の数や温度を見て、風通しのために減らすべき葉の数を破断したりする。しかしながら毎年同じ月の同じ日に、類似するデータが得られるわけではない。例えば春に気温が上昇するのが早かったり、夏前に雨が多く葉が育つのが遅れたりする可能性がある。従って、ある現象が確認されたときに、ちょうど1年前の同じ日に得られたデータを確認してもそれが参考になるとは限らないため、従来は必要な情報を膨大な時系列データから探し当てるには手間を要した。そこで第1の実施形態では、蓄積された時系列データの中から、時系列データを検索クエリとして指定された少なくとも1日の中で得られたデータと類似する部分時系列データを効率的に特定して利用者に提示する。
本実施形態では、農作物の栽培に関する時系列データを収集・管理する情報処理システムを例に示す。特に、農作物の栽培に関して蓄積された過去の時系列データの中から、対象(検索クエリ)として指定された少なくとも1日の中で得られたデータ群、類似するデータ群を検索可能なシステムの例を説明する。農作物の栽培においては、気象状況や作物生育状態、栽培作業記録等をデジタル化して管理することが行われる。農作物の栽培で記録される現象や、その現象に応じて行われた作業の記録は、大よそ決まった長さの期間ごとに繰り返されるという特徴がある。例えば、毎年春先に気温が高くなってきたのを受けて、土壌の整備を行ったり、芽の出方を確認したりする。毎年夏頃に、繁った葉の数や温度を見て、風通しのために減らすべき葉の数を破断したりする。しかしながら毎年同じ月の同じ日に、類似するデータが得られるわけではない。例えば春に気温が上昇するのが早かったり、夏前に雨が多く葉が育つのが遅れたりする可能性がある。従って、ある現象が確認されたときに、ちょうど1年前の同じ日に得られたデータを確認してもそれが参考になるとは限らないため、従来は必要な情報を膨大な時系列データから探し当てるには手間を要した。そこで第1の実施形態では、蓄積された時系列データの中から、時系列データを検索クエリとして指定された少なくとも1日の中で得られたデータと類似する部分時系列データを効率的に特定して利用者に提示する。
<システムの構成>
図1(a)は、第1の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1において、情報処理システムは、サーバ装置10、クライアント装置20を備える。サーバ装置10とクライアント装置20は、例えば、インターネット、携帯電話網等の通信網や、無線LAN(Local Area Network)、近距離無線通信等、公知の通信技術により双方向に通信可能に接続される。サーバ装置10は、例えば、ネットワーク上でクラウドとして機能する情報処理装置である。サーバ装置10は、クライアント装置20を介して入力される時系列データを蓄積する。さらに、クライアント装置20を介して入力される利用者の指示を取得し、蓄積された時系列データのうち所望とされる部分時系列データを検索して出力する。クライアント装置20は、例えば、利用者が持ち運んで操作可能なタブレットPCである。本実施形態では、クライアント装置20において利用者が入力した農作物の栽培に関する時系列データや、過去の栽培状況に関するデータを検索するための指示を受け付けてサーバ装置10に送信し、サーバ装置10から出力された検索結果を表示する。
図1(a)は、第1の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1において、情報処理システムは、サーバ装置10、クライアント装置20を備える。サーバ装置10とクライアント装置20は、例えば、インターネット、携帯電話網等の通信網や、無線LAN(Local Area Network)、近距離無線通信等、公知の通信技術により双方向に通信可能に接続される。サーバ装置10は、例えば、ネットワーク上でクラウドとして機能する情報処理装置である。サーバ装置10は、クライアント装置20を介して入力される時系列データを蓄積する。さらに、クライアント装置20を介して入力される利用者の指示を取得し、蓄積された時系列データのうち所望とされる部分時系列データを検索して出力する。クライアント装置20は、例えば、利用者が持ち運んで操作可能なタブレットPCである。本実施形態では、クライアント装置20において利用者が入力した農作物の栽培に関する時系列データや、過去の栽培状況に関するデータを検索するための指示を受け付けてサーバ装置10に送信し、サーバ装置10から出力された検索結果を表示する。
<ハードウェア構成>
図1(b)は、サーバ装置10のハードウェア構成である。サーバ装置10は、本実施形態のシステムにおいて農作物の栽培に関するデータを管理する管理装置としての役割をもつ。CPU101は、中央演算装置(Central Processing Unit)であり、各種処理のための演算や論理判断等を行い、システムバス108に接続された各構成要素を制御する。このサーバ装置10には、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。RAM(Random Access Memory)102は、データメモリであり、CPU101の上記プログラムのワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、上記制御プログラムのロード領域等を有する。ROM(Read−Only Memory)103は、プログラムメモリであって、後述する各種処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。尚、サーバ装置10に接続された外部記憶装置等からRAM102にプログラムをロードすることで、プログラムメモリを実現しても構わない。通信インタフェース(I/F)104は、公知の通信技術により、他の情報処理装置や通信機器、外部記憶装置等との間で、有線又は無線による双方向の通信を行う。本実施形態では、インターネットを介してクライアント装置とのデータの送受信を可能とする。他の装置との通信には、直接の通信以外に、中継装置を介した間接的な通信も含まれる。
図1(b)は、サーバ装置10のハードウェア構成である。サーバ装置10は、本実施形態のシステムにおいて農作物の栽培に関するデータを管理する管理装置としての役割をもつ。CPU101は、中央演算装置(Central Processing Unit)であり、各種処理のための演算や論理判断等を行い、システムバス108に接続された各構成要素を制御する。このサーバ装置10には、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。RAM(Random Access Memory)102は、データメモリであり、CPU101の上記プログラムのワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、上記制御プログラムのロード領域等を有する。ROM(Read−Only Memory)103は、プログラムメモリであって、後述する各種処理手順を含むCPUによる制御のためのプログラムを格納する。尚、サーバ装置10に接続された外部記憶装置等からRAM102にプログラムをロードすることで、プログラムメモリを実現しても構わない。通信インタフェース(I/F)104は、公知の通信技術により、他の情報処理装置や通信機器、外部記憶装置等との間で、有線又は無線による双方向の通信を行う。本実施形態では、インターネットを介してクライアント装置とのデータの送受信を可能とする。他の装置との通信には、直接の通信以外に、中継装置を介した間接的な通信も含まれる。
表示デバイス105は、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ等であって、表示画面に画像を出力するデバイスである。表示デバイス105は、サーバ装置10と有線あるいは無線で接続された外部デバイスでも構わない。入力デバイス106は、例えばタッチパネルやキーボードやマウス等の入力デバイスを介して、サーバ装置10に入力される利用者の操作情報を取り込むためのデバイスである。ただし、本実施形態のサーバ装置10の場合、表示及び入力に係る機能をクライアント装置に担わせ、表示デバイス105及び入力デバイス106は省略されても構わない。HDD107は、本実施形態に係る複数の電子データやプログラムを記憶しておくためのハードディスクである。同様の役割を果たすものとして外部記憶装置を用いてもよい。ここで、外部記憶装置は、例えば、メディア(記録媒体)と、当該メディアへのアクセスを実現するための外部記憶ドライブとで実現することができる。このようなメディアとしては、例えば、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVD、USBメモリ、MO、フラッシュメモリ等が知られている。また、外部記憶装置は、ネットワークで接続されたサーバ装置等であってもよい。
図1(c)は、クライアント装置20として機能する情報処理装置のハードウェア構成である。クライアント装置20は、本実施形態のシステムにおいて農作物の栽培に関するデータを入力、あるいは表示する端末装置としての役割をもつ。サーバ装置と同様、CPU111は、RAM112をワークメモリとして、ROM113やHDD117に格納されたOSやプログラムを実行して、各種処理の演算や論理判断等を行い、システムバス118に接続された各構成を制御する。通信インタフェース(I/F)114は、公知の通信技術により、他の情報処理装置や通信機器、外部記憶装置等との間で、有線又は無線による双方向の通信を行う。本実施形態では、インターネットを介してサーバ装置とのデータの送受信を可能とする。他の装置との通信には、直接の通信以外に、中継装置を介した間接的な通信も含まれる。
表示デバイス115は、CPU111の制御に従い、表示出力を行うデバイスである。また、入力デバイス116は、CPU111の制御に従い、クライアント装置20に入力される利用者の操作情報を取り込むためのデバイスである。本実施形態では、クライアント装置20は、表示デバイス115及び入力デバイス116として、タッチパネルディスプレイを備える。なお、時系列データとして画像情報を扱う場合には、入力デバイス116として、撮像装置を備えたり、外部のカメラデバイスから画像情報を取り込むための入力インタフェースを備えたりすることもできる。また、各種センサデバイスを備え、それらの検知情報を時系列データとして入力してもよい。HDD117は、本実施形態に係る複数の電子データやプログラムを記憶しておくためのハードディスクである。ただしネットワークや各種インタフェースを介して外部記憶装置と接続可能であってもよい。
<機能構成>
図2は、本実施形態に係る情報処理システム全体のソフトウェアの構成を示すブロック図の一例である。まず、サーバ装置10として機能する情報処理装置の機能構成を表す。サーバ装置10は、取得部201、管理部202、特定部204、決定部205、通信部206、検索部207を有する。これらの各機能部は、CPU101が、ROM103に格納されたプログラムをRAM102に展開し、後述する処理を実行することで実現されている。また例えば、CPU101を用いたソフトウェア処理の代替としてハードウェアを構成する場合には、ここで説明する各機能部の処理に対応させた演算部や回路を構成すればよい。さらにサーバ装置10は、HDD107又はRAM102の機能部である保持部203を有する。以下、各要素について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理システム全体のソフトウェアの構成を示すブロック図の一例である。まず、サーバ装置10として機能する情報処理装置の機能構成を表す。サーバ装置10は、取得部201、管理部202、特定部204、決定部205、通信部206、検索部207を有する。これらの各機能部は、CPU101が、ROM103に格納されたプログラムをRAM102に展開し、後述する処理を実行することで実現されている。また例えば、CPU101を用いたソフトウェア処理の代替としてハードウェアを構成する場合には、ここで説明する各機能部の処理に対応させた演算部や回路を構成すればよい。さらにサーバ装置10は、HDD107又はRAM102の機能部である保持部203を有する。以下、各要素について説明する。
取得部201は、後述する通信部206を介してクライアント装置20において入力された時系列データを取得する。本実施形態において、時系列データは、農作物の栽培に関して日々収集される気温、天候、湿度、生育状態、画像、作業者によって行われた作業の記録の少なくとも何れか表す情報を、第1の単位時間ごとに収集したデータ群が連なったものである。ただし、時系列データを取得する形態は、クライアント装置20から直接受け取るだけでなく、例えば外部記憶装置に記憶されたものを読み出したり、あるいは外部サービスから配信されている情報を取得したりする形態でもよい。なお、第1の単位時間とは、例えば1日あるいは1週間等の予め定められた単位である。
管理部202は、取得された時系列データを、少なくとも第1の単位時間より長い第2の単位時間の部分時系列データごとに分割して保持部に保持させる。本実施形態では、第1の単位時間の中で取得されたデータ群のそれぞれに、属する第2の単位時間の部分時系列データを示す識別子を対応付けることで、部分時系列データとして扱う。さらに本実施形態では、第1の単位時間の中で取得されたデータ群のそれぞれに、第2の単位時間の部分時系列データの中での相対位置を示す識別子を対応付ける。少なくとも第1の単位時間よりも長い第2の単位時間とは、例えばひと月、半年、1年、3年、といった所定の期間であり、時系列データが表す内容が大よそ繰り返される1周期分の長さを意味する。例えば単作(ある圃場で1年に1回、1種類の作物を栽培する場合を差す)の農作物の栽培においては、大よそ四季の巡りに合わせて農作物を育成し、収穫を迎え、土壌を休ませるための作業が繰り返し行われる。この場合、1年期に得られる時系列データが、第2の単位時間の部分時系列データとして処理される。以下本実施形態では、時系列データが大よそ繰り返す所定の期間のことを「シーズン」という。また、時系列データを第1の単位時間に分割したそれぞれのデータブロックを「区分」という。管理部202は、時系列データの各区分に、その区分が属するシーズンを一意に示す識別子、シーズンの中でのその区分の時間的な相対位置を示す識別子を割り当てる。
保持部203は、時系列データに含まれ、第1の単位時間の中で取得されたデータ群のそれぞれの、第2の単位時間の部分時系列データの中での相対位置が識別可能であるように、時系列データを保持する。本実施形態の場合、時系列データを構成するデータ群のそれぞれに、管理部202によって割り当てられた識別子を対応付けた状態で保持する。また、検索部207による検索結果の検索履歴情報を保持する。
特定部204は、クライアント装置20が受け付ける、保持されている時系列データに含まれる区分の何れかを、対象区分として特定する。対象区分とは、後述する検索部207の検索処理において、検索クエリとして利用されるパラメータを持つ区分である。クライアント装置20のユーザは、対象区分に含まれるデータ群と類似するデータ群を、蓄積されている時系列データの中から検索するために、クライアント装置20を操作して対象区分を指定する。
決定部205は、対象として特定された区分の、その区分が属するシーズンの中での時間的な相対位置と、他のシーズンに属する区分のそれぞれの相対位置に基づいて、時系列データのうち実際に検索処理の対象とする検索範囲を決定する。本実施形態では、管理部202に割り当てられた各区分の識別子に基づいて検索範囲を絞り込む。通信部206は、NETIF104及びネットワークを介して、後述するクライアント装置20の通信部209との間でデータの送受信を行う。本実施形態の場合、少なくとも時系列データを受信し、検索処理の結果を送信する。検索部207は、決定された検索範囲に含まれる時系列データから、対象として特定された区分に含まれるデータ群と類似するデータ群を検索する。本実施形態では、検索部207による検索結果として、特定された区分と類似するデータ群を含む区分を明示的に示し、さらに、その区分に含まれるデータ群の内容が閲覧可能となるように、クライアント装置20に検索結果を提供する。
次にクライアント装置20として機能する情報処理装置の機能構成を表す。サーバ装置10は、入力部208、通信部209、受付部210、表示制御部211を有する。これらの各機能部は、CPU111が、ROM113に格納されたプログラムをRAM112に展開し、後述する処理を実行することで実現されている。また例えば、CPU111を用いたソフトウェア処理の代替としてハードウェアを構成する場合には、ここで説明する各機能部の処理に対応させた演算部や回路を構成すればよい。以下、各要素について説明する。
入力部208は、入力デバイス116を介して入力される情報を、時系列データとしてシステムに入力する。例えば、タッチパネルディスプレイに表示したキーボードで入力されるテキスト情報や、撮像装置から取得される画像情報に、それらが取得された時間情報を対応付けた時系列データを得る。なお、時間情報は、クライアント装置20に備えられた時計を利用して得たものでも、ユーザによって手動入力されたものでも構わない。
通信部209は、NETIF110とネットワークを介して、サーバ装置10の通信部206との間でデータの送受信を行う。本実施形態では、少なくとも時系列データを送信し、検索処理の結果を受信する。受付部210は、サーバ装置10に時系列データから所望とするデータブロックを検索する処理の実行を要求するために、対象とする区分を指定する入力を受け付ける。本実施形態の場合、表示デバイス115に表示されたユーザインタフェースに対する操作を受け付ける。表示制御部211は、表示デバイス115に表示させる画像を生成し、出力する。本実施形態では、対象区分を指定するためのユーザインタフェース画面を表す画像、及び、サーバ装置10から受信した検索結果をユーザに提示する画像が表示される。
なお、図2に挙げた機能構成は、本実施形態を実現するために必要な最小の構成であり、それぞれの装置がさらに機能部を有していても構わない。例えば、サーバ装置に表示デバイス105に表示出力を行うための表示制御部を備えることもある。
<処理の流れ>
本実施形態において、情報処理システムの各要素が実行する処理の流れを図3のシーケンス図を参照して説明する。また以下では、4月から翌年3月までの1年期を繰り返す農作物栽培で得られる時系列データを、第1の単位時間を1日として処理する場合を例に挙げて本実施形態を説明する。
本実施形態において、情報処理システムの各要素が実行する処理の流れを図3のシーケンス図を参照して説明する。また以下では、4月から翌年3月までの1年期を繰り返す農作物栽培で得られる時系列データを、第1の単位時間を1日として処理する場合を例に挙げて本実施形態を説明する。
以下、各工程(ステップ)は、それら符号の先頭にはSを付与して説明することとする。S301において、クライアント装置20の入力部208は、ユーザがタッチパネルや撮像装置を操作したり、外部装置を接続するのに応じて、時系列データをシステムに入力する。S302において、通信部209により、入力された時系列データがサーバ装置10の通信部206に向け送信される。S303において、サーバ装置10の取得部201は、通信部206によって受信された時系列データを取得する。図4(a)の入力データ401は、取得される時系列データの一部を例示する。入力データ401は、データ日時402、データの種類403、データの詳細404の属性に、それぞれ値を持つ。データ詳細404の値は、データの種類403に応じた単位や次元に従う値が格納される。
S304において、管理部202は、取得された時系列データを第2の単位時間ごとに分割した部分時系列データを生成する。本実施形態では、時系列データに含まれる各データに、所属するシーズンを一意に示す識別子を対応付けることで、同一識別子をもつデータ群が部分時系列データとして生成する。図4(b)は、本実施形態のサーバ装置10が、予め参照情報として保持しているシーズンの定義表405である。ここでは4月から翌年3月までの1年期を1シーズンとして定義しており、シーズンを一意に表す識別子406が、シーズンの開始日時407と終了日時408に対応付けられている。例えば、2017年4月から2018年3月までのシーズンを表す識別子は「6」という数値である。S304では、管理部202が、各データが有するデータ日時402と、シーズンの開始日時407及び終了日時408を参照することで、各データが属するシーズンを特定し、特定されたシーズンを表す識別子406の値を、そのデータに対応付ける。
S305において、管理部202は、部分時系列データ内での相対位置を示す識別子を各データへ割り当てる。本実施形態では、各データの日時情報に基づいて、そのデータのシーズンs(sは識別子406の値の何れか)内での時間的な相対位置を示すインデックスを特定する。本実施形態では、以下の式1を用いて、シーズンs内での各データの相対位置を表すインデックスxを算出する。ここで、Tiは各データに対応付けられたデータ日時402、Tbは各データが属するシーズンsの開始日時、Tdは予め定められた第1の単位時間であるとする。例えば、時間単位Td=1日である。
このようにして求められたインデックスxは、本実施形態の場合、各データが1年期である各シーズンの開始後、何日目に得られたものかを意味し、各シーズンにおける時間的な相対位置を表す。
S306において、管理部202によって各データにシーズンと相対位置を示す識別子が対応付けられた時系列データが、保持部203に保持される。図4(c)は、保持部203に保持される時系列データの一例であり、入力データ401に対して、管理部202によって割り当てられたシーズン409とインデックス410の値が対応付けられている。
図5は、時系列データから対象区分に類似する区分を検索する段階で、第1の実施形態に係るシステムの各構成要素で実行される処理の一例を表すシーケンス図である。S501では、クライアント装置20の受付部210が、類似区分を検索する処理のクエリとなる対象区分を指定する入力を受け付ける。本実施形態では、ユーザは、表示デバイス115に表示されたユーザインタフェース画面を操作することで、クエリとなる区分を指定する。
図6は、本実施形態におけるユーザインタフェース画面の一例である。図6では、シーズン選択ボタン601で選択されたシーズンに含まれる区分の少なくとも一部が、区分表示エリア602に表示される。本実施形態では、時系列データを区分に分ける第1の単位時間は1日であるので、区分表示エリア602には、各区分に対応する日付が識別しやすいように並べて表示されている。ユーザは、表示された日付の何れかを選択することで、時系列データの中の、1つのデータブロックに相当する1つの区分を指定することができる。さらに本実施形態では、何れかの日付が選択されたことに応じて、図6の領域603に示すように選択された日付を識別可能に表示するとともに、さらに1日以上の日付が選択可能となる範囲調整スライダー604を表示する。表示されたスライダー604を操作し影響範囲605を指定する。図6に示す形態においては、2017/4/6を基準として、2017/4/5から2017/4/3まで前3日分の範囲が指定されている。
ここで、影響範囲605について説明する。例えば、農作物の栽培において、「葉が変色した」という現象が生じ、そのような現象が過去に起きたときの記録を参照したい場合がある。「葉が変色した」という現象は、ある日に初めて記録されたのだとしても、その現象は数日前の「雨が続いた」「気温が低い」といった現象と関連して起きたものである可能性がある。そこで、本実施形態では、範囲調整スライダー604を利用して、対象とするある1日に加えて、それ以前の任意の期間のデータ群の内容まで踏まえて類似したデータ群の検索を指示することを可能とする。このような検索を行えば、「葉が変色した」という現象の考えうる原因が様々であったとしても、例えば「気温が低い」ことに影響された場合と「気温が高い」ことに影響された場合を区別した検索結果を提供できる。
図5のシーケンスの説明に戻り、S502において、通信部209により、指定された対象区分に関する情報がサーバ装置10の通信部206に向け送信される。S503において、決定部205が、部分時系列データ内での相対位置の比較に基づいて検索範囲を決定する。をS503の具体的な処理の例は、図7のフローチャートを参照して後述する。S503の処理により、保持されている時系列データのから、各シーズンにおける時間的な相対位置が、対象区分の相対位置と近い部分時系列データが検索範囲となる。
S504において、検索部207が、決定された検索範囲から対象に類似するデータ群を検索する。S504の具体的な処理の例は、図9のフローチャートを参照して後述する。S504の処理により、保持されている時系列データのから1以上の区分が検索結果として特定される。本実施形態では、1つのシーズンからは1つの区分が特定され、対象区分に類似する区分が存在しないシーズンからは類似区分では特定されない。
S505では、検索部207が、保持部203に保持された検索履歴情報を更新する。検索履歴情報とは、対象区分として指定された区分のシーズン及びインデックスを、検索結果として特定された区分のシーズン及びインデックスに対応付けた情報であり、後に詳述するS503の処理の中において利用される。S506では、検索部207により、検索結果が出力される。S507において、通信部206により、検索結果がクライアント装置20の通信部209に向け送信される。なお、S506において出力された検索結果は、サーバ装置10の表示デバイス105に表示される等してもよい。
S508では、表示制御部211が、検索部207に検索結果として出力されたデータ群を示す情報を含む画像情報を表示画面に表示させる。図10は、クライアント装置20で表示される検索結果を表示する画面の一例である。図6で既に示した要素には同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態のクライアント装置20では、検索結果を示す場合、区分表示エリア602と並べて、類似区分が特定されたシーズンごとに、1つの区分表示エリア1001を表示する。さらに、領域1002で示すように、類似区分として特定された区分に対応する日付が識別可能であるように表現される。ユーザは、領域1002を確認することで、検索結果として出力されたデータ群がどの日に取得されたデータ群であるかを知ることができる。また、区分表示エリア1001には、検索結果として特定された1つの区分だけでなく、特定された区分とインデックスが連続する1以上の区分1003を表示する。複数の区分を含む区分表示エリア602と区分表示エリア1001が並べて配置されることで、対象とした区分とその類似区分だけでなく幅をもった期間同士を比較しやすい。さらに本実施形態では、ユーザ操作(例えばタッチパネル上でのタップ操作)により、区分表示エリア1001の何れかの区分(日付)が指示された場合、その区分に対応するデータ群のそれぞれをデータ表示エリア1004へ一覧表示する。これによりユーザは、蓄積された時系列データの中から、指定した日及びその日に至る数日間に得られたデータ群に類似するデータ群を容易に特定し、閲覧することが可能となる。
<検索範囲を決定する処理の例>
図7は、S503においてサーバ装置10によって実行される、検索範囲を決定する処理の一例を表すフローチャートである。S701において、決定部205は、S502でクライアント装置20から取得された対象区分を示す情報をもとに、パラメータを設定する。ここで設定されるパラメータは、シーズンs、インデックスx、影響範囲を表す区分数nである。例えば、図6に示した条件の場合、シーズンs=6、インデックスx=5、影響範囲を表す区分数n=3というパラメータが設定される。
図7は、S503においてサーバ装置10によって実行される、検索範囲を決定する処理の一例を表すフローチャートである。S701において、決定部205は、S502でクライアント装置20から取得された対象区分を示す情報をもとに、パラメータを設定する。ここで設定されるパラメータは、シーズンs、インデックスx、影響範囲を表す区分数nである。例えば、図6に示した条件の場合、シーズンs=6、インデックスx=5、影響範囲を表す区分数n=3というパラメータが設定される。
S702において、決定部205は、保持部203に保持された時系列データの全てのシーズンの識別子の範囲に対して、以下のS703からS708の処理が実行されるように、変数iに値を与える。例えば図4(b)に示した定義表405を参照すると、時系列データにはシーズン1〜6に対応するデータが含まれることがわかる。従ってiに1〜6の値を与えながら繰り返し処理が行われる。ただし、対象区分を含むシーズンは除外する。つまり、変数iがS701で条件設定されたシーズンsと同一になった場合は、以下の処理を実行しなくてもよい。さらにS703において、決定部205は、1〜nの範囲で、以下のS704からS705の処理が実行されるように、変数jに値を与える。
S704において、決定部205は、保持部203に保持された検索履歴情報を参照する。そして、S701で設定された、シーズンsでインデックスx−jの区分に類似する区分だとして過去に検索された区分から、シーズンiの部分時系列データに属する区分を特定する。図8(a)は、検索履歴情報の一例を表すテーブル801である。テーブル801には、クエリとして指定された対象区分のシーズン802及びインデックス803と、検索結果として特定された区分のシーズン804及びインデックス805の値が対応付けて格納されている。S704では、シーズン802の値がシーズンs、インデックス803の値がインデックスx−j、シーズン804の値がiである場合の、インデックス805の値を特定する。ただし、検索履歴情報の中に該当するデータが保持されていない場合は、空の値を返す。
S705において、決定部205は、S704で特定されたインデックスの区分を起点として、インデックスR(j)の範囲の区分をシーズンiにおける検索範囲(類似する区分を含む候補)として特定し、RAM102に保持する。特定ここで、R(j)はインデックスの増減範囲を算出する関数であり、たとえば以下の式2で表される。
図8(b)のテーブル806は、S705の結果としてRAM102に保持されるデータの一例である。テーブル806では、シーズン807と、インデックス群808が対応付けられている。ここで、行810に注目し、シーズンの変数にi=5が与えられているサイクルでのS703〜S705の処理を具体的に示す。まず、j=1のとき、検索履歴情報を表すテーブル801のうち、シーズンs=6、インデックスx=5−1=4、i=5に対応する行809を参照すると、検索結果のインデックス805は8である。さらにj=1のとき増減範囲はR(1)=[0,2]であるので、シーズンi=5における検索範囲は、インデックス8にR(1)=[0,2]の増減範囲を持たせたインデックスが8,9,10、の範囲として特定される。さらにj=2,3について処理を繰り返すが、操作履歴情報に対応する情報が保存されていない。従って、i=5のシーズンについて特定される検索範囲はインデックス8,9,10の範囲となる。このように変数iと変数jを変化させながら処理し、インデックスが重複しないように選ぶとテーブル806の結果が得られる。i=1の場合は、対応する検索履歴情報がないため、インデックス群が特定されなかったのでデータが空になっている。
フローチャートの説明に戻り、S706において、決定部205は、シーズンiについて特定された区分の数が、閾値Ndよりも多いかを判定する。閾値Ndは、後に続く検索処理に十分な母集団を提供するために予め設定された閾値である。特定された区分の数が閾値Ndより大きい場合、処理はS505に進む(S706でYes)。一方、特定された区分の数が閾値Nd以下の場合には、処理はS707に進む(S706でNo)。
S707では、決定部205は、シーズンiの部分時系列データのうち、指定された対象区分と同じインデックスxの区分を起点として、W(j)の範囲のインデックスをもつ区分を、シーズンiの検索範囲として特定する。ここで、W(j)はインデックスの増減範囲を算出する関数であり、たとえば、以下の式3で表される。
W(j)=[−j,j] 式3
W(j)=[−j,j] 式3
ただし、S707が処理される段階では、S703において変数jにはj=nが与えられている。従って、シーズンiの検索範囲はインデックスxを起点としてW(n)の値の範囲のインデックスをもつ区分となり、テーブル806に追加される。例えば、テーブル806ではi=1に対応する区分数が0なので、x=5、n=3であることから、2,3,4,5,6,7,8の範囲が検索範囲として追加される。
以上が、本実施形態における対象区分の相対位置に基づいた検索範囲を決定する処理である。本実施形態では、検索範囲を決定する処理において過去の検索履歴を利用することで、計算量を低減することができる。ただし、絞り込みの方法はこれに限定されない。また、式2及び式3は一例であり、本発明を限定するものではない。
<検索処理の例>
図9は、S504においてサーバ装置10によって実行される検索処理の一例を表すフローチャートである。S901では、検索部207が、保持されている時系列データのうち、対象区分として特定された区分に含まれるデータ群を読み出す。つまり、シーズンsの部分時系列データの中のインデックスxの区分のデータ群を抽出する。S902では、検索部207は、S503の処理により決定された検索範囲の区分のすべてに、S902〜S904の処理が実行されるように、変数i,kに値を与える。iにはテーブル806に保持されているシーズンの識別子である値、kにはインデックスの識別子の値が与えられる。
図9は、S504においてサーバ装置10によって実行される検索処理の一例を表すフローチャートである。S901では、検索部207が、保持されている時系列データのうち、対象区分として特定された区分に含まれるデータ群を読み出す。つまり、シーズンsの部分時系列データの中のインデックスxの区分のデータ群を抽出する。S902では、検索部207は、S503の処理により決定された検索範囲の区分のすべてに、S902〜S904の処理が実行されるように、変数i,kに値を与える。iにはテーブル806に保持されているシーズンの識別子である値、kにはインデックスの識別子の値が与えられる。
S903において、検索部207は、時系列データから、シーズンiの部分時系列データの中のインデックスkの区分に属するデータを読み出す。S904において、検索部207は、S901で読み出したデータ群と、S903で読み出したデータ群の類似度を算出する。データ間の類似度は、一般的な時系列データの類似度を測る方法を用いる。具体的には、各々の抽出されたデータを時間順に並べデータ間の類似度を表す距離を算出する。たとえば、ユークリッド距離、Dynamic time warpingやEarth Mover’s Distance、編集距離、ハミング距離、Jaccard係数距離、マンハッタン距離、マハラノビス距離等を用いる。なお、データ群を、データの種類別に分け、それぞれのデータ間の類似度を算出してもよい。データが空の場合は、所定の十分に大きい値を、類似度を表す距離として出力してもよい。検索部207は、結果として得られた類似度に基づいて図8(c)に示す類似度情報を生成し、RAM102に保持させる。図8(c)は、生成される類似度情報の一例を表す。テーブル811には、シーズン812及びインデックス813で表される区分ごとに、算出された類似度を表す距離814が対応付けられている。
S905において、検索部207は、S704で生成された類似度情報に基づいて、シーズンごとに、対象区分に類似する区分を特定する。例えば、シーズンごとに最も類似度を表す距離814が短い区分を選択する。なお、選択に関する距離の閾値を予め定義し、閾値以下の区分を複数選択する、または、閾値以上の場合は選択しないとしてもよい。検索部207は、シーズンごとに特定した区分を示す情報をRAM102に保持させる。図8(d)は、シーズンごとに特定した区分を示す情報の一例を表す。図6に示した条件(シーズンs=6、インデックスx=5、影響範囲を表す区分数n=3)という対象区分に対する検索結果として、シーズン5,4,2からそれぞれ1つずつ区分が特定されたことを示す。この情報が、続くS505において出力される。
以上説明した第1の実施形態によれば、蓄積された時系列データの中から、所定の単位時間の中で得られたデータ群と類似するデータ群を効率的に特定して利用者に提示することができる。特に、農作物の栽培に関して収集される各種データのように、大よそ所定の周期で繰り返される時系列データの中から、過去の類似したデータ群を効率的に特定することが可能となる。
なお、本実施形態では、検索処理のクエリとする対象区分は単一の区分を指定する例を占示したが、複数の区分を指定したり、連続しない区分を指定したりするようにしてもよい。その場合は、検索結果として出力される複数の区分を一覧で表示する、または、複数の区分を内包する時間範囲を類似範囲とし、表示することができる。また、本実施形態では、複数の装置から構成されるシステムを説明したが、何れかの装置が他の装置を包含する構成としてもよい。例えば、サーバ装置10として説明した情報処理装置において、時系列データの入力、及び検索結果の表示を行う構成でも、本実施形態を実現することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、クライアント装置20から検索処理の実行を指示するたびに、サーバ装置10において行われる検索結果を、クライアント装置20が受け取って表示する形態を示した。クライアント装置20は例えばタブレットPCのような可搬装置とすることができ、通信環境さえ整っていれば、ユーザはクライアント装置20を操作する場所を制限されることなく、都合のよい場所で過去のデータの検索を行うことができる。しかしながら、農作物が栽培される圃場が広大な場合等、その圃場の全体においてクライアント装置20の通信環境が十分に整備されていない場合もある。そこで、第2の実施形態では、クライアント装置20が、サーバ装置10から受け取った検索結果をキャッシュする構成をさらに備えることで、その後、例えオフライン環境であっても必要最低限の検索結果を閲覧することが可能となる例を示す。ユーザは、例えば圃場に向かう前に、通信可能な状態にあるクライアント装置20を操作して、キャッシュの更新を指示する。そして圃場において必要であれば過去に取得されたデータ群を閲覧することができる。
第1の実施形態では、クライアント装置20から検索処理の実行を指示するたびに、サーバ装置10において行われる検索結果を、クライアント装置20が受け取って表示する形態を示した。クライアント装置20は例えばタブレットPCのような可搬装置とすることができ、通信環境さえ整っていれば、ユーザはクライアント装置20を操作する場所を制限されることなく、都合のよい場所で過去のデータの検索を行うことができる。しかしながら、農作物が栽培される圃場が広大な場合等、その圃場の全体においてクライアント装置20の通信環境が十分に整備されていない場合もある。そこで、第2の実施形態では、クライアント装置20が、サーバ装置10から受け取った検索結果をキャッシュする構成をさらに備えることで、その後、例えオフライン環境であっても必要最低限の検索結果を閲覧することが可能となる例を示す。ユーザは、例えば圃場に向かう前に、通信可能な状態にあるクライアント装置20を操作して、キャッシュの更新を指示する。そして圃場において必要であれば過去に取得されたデータ群を閲覧することができる。
<システムの構成>
第2の実施形態に係るシステム構成、及び各装置のハードウェアの構成は、図1を使って説明した第1の実施形態のものに順じるため、説明を省略する。図11は、第2の実施形態に係るシステムのソフトウェアの構成の一例を示す図である。図2と共通する機能部には同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態のクライアント装置20は、作成部1101を備える。作成部1101は、CPU111が、ROM113に格納されたプログラムをRAM112に展開し、後述する処理を実行することで実現される。作成部1101は、通信部209を介して取得した検索結果を記憶するキャッシュデータを作成し、保持部1102に保持する。保持部1102は、HDD117又はRAM112の機能部である。また、第2の実施形態では、受付部210は、検索クエリとなる対象区分を指定する操作に加えて、クライアント装置20においてキャッシュの更新及び表示を指示する操作の入力を受け付ける。
第2の実施形態に係るシステム構成、及び各装置のハードウェアの構成は、図1を使って説明した第1の実施形態のものに順じるため、説明を省略する。図11は、第2の実施形態に係るシステムのソフトウェアの構成の一例を示す図である。図2と共通する機能部には同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態のクライアント装置20は、作成部1101を備える。作成部1101は、CPU111が、ROM113に格納されたプログラムをRAM112に展開し、後述する処理を実行することで実現される。作成部1101は、通信部209を介して取得した検索結果を記憶するキャッシュデータを作成し、保持部1102に保持する。保持部1102は、HDD117又はRAM112の機能部である。また、第2の実施形態では、受付部210は、検索クエリとなる対象区分を指定する操作に加えて、クライアント装置20においてキャッシュの更新及び表示を指示する操作の入力を受け付ける。
<処理の流れ>
本実施形態において、情報処理システムの各要素が実行する処理の流れを図12のシーケンス図を参照して説明する。ただし、図5と共通するステップには同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。なお、第1の実施形態と同様、以下でも4月から翌年3月までの1年期を繰り返す農作物栽培で得られる時系列データを、第1の単位時間を1日として処理する場合を例に挙げて本実施形態を説明する。
本実施形態において、情報処理システムの各要素が実行する処理の流れを図12のシーケンス図を参照して説明する。ただし、図5と共通するステップには同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。なお、第1の実施形態と同様、以下でも4月から翌年3月までの1年期を繰り返す農作物栽培で得られる時系列データを、第1の単位時間を1日として処理する場合を例に挙げて本実施形態を説明する。
S1201では、クライアント装置20の受付部210が、キャッシュの更新を指示する入力を受け付ける。本実施形態では、ユーザは、表示デバイス115に表示されたユーザインタフェース画面を操作することで、キャッシュの更新を指示する。
図13(a)は、本実施形態におけるユーザインタフェース画面の一例である。図13では、基準日設定ボタン1301を押下することで、基準日を設定することができる。ここで基準日とは、検索の対象区分としてサーバ装置10に伝えられる区分に対応する。本実施形態では、初期値として当日の日付が入力される。その後でクライアント装置20を持ち出して農作業を行うユーザが、通信環境が整わない場所でも至急確認したいと所望するデータは、当日に類似する時系列データである可能性が高いからである。ただし、初期値は例えば前日の日付でもいい。また、当日に得られたデータが少なく、後段の検索処理での類似度の算出が困難である場合には前日を基準とする等の変形を加えることもできる。
さらに図13(a)の画面には、範囲選択スライダー1302が表示される。範囲選択スライダー1302は、図6の範囲調整スライダー604と同様に、基準日に対応する区分に加えて検索処理に考慮すべき区分の範囲を設定することができる。たとえば、図13(a)では、2017/4/6を基準として、前3日分の範囲が指定されている。ユーザによって、更新ボタン1303を押下されたことに応じて、設定された条件でクライアント装置20に記憶されるキャッシュデータを更新することを指示できる。
図12のシーケンスの説明に戻り、S1202において通信部209により、指定された基準日に関する情報が、対象区分に関する情報として、サーバ装置10の通信部206に向け送信される。例えば、図13(a)の場合、シーズンs=6、インデックスx=5、影響範囲を表す区分数n=3という情報がサーバ装置10に送られる。
第2の実施形態では、S507で送信された検索結果を受信すると、S1202において作成部1101が、受信したキャッシュデータと、すでに保持部1102に保持されているキャッシュデータの差分を取得する。例えば、図14(a)のテーブル1401は、サーバ装置10から受信した最新の検索結果の一例であり、図14(b)のテーブル1402が、保持部1102に保持されているキャッシュデータの一例である。作成部1101は、最新の検索結果であるテーブル1401のみに存在する区分を、キャッシュに追加する区分として取得する。そして、古いキャッシュデータであるテーブル1402にのみ存在する区分を、キャッシュから削除する区分として取得する。図14(c)のテーブル1403は、作成部1101によって取得される差分データの一例である。
上述した第2の実施形態によれば、膨大な時系列データの中から、基準日に取得されたデータ群に類似するデータ群だけをクライアント装置20にキャッシュする。その結果、ユーザはオフライン環境での作業中であっても、必要最低限のデータを閲覧することが可能になる。図13(b)は、ユーザがキャッシュを呼び出して表示させる指示を入力した場合にクライアント装置20に表示されるユーザインタフェース画面の一例である。図10に示した検索結果の表示画面と同様の形式で表示すると同時に、アイコン1304により、キャッシュデータが表示されていることを明示的に示す。ユーザにとっては、オンライン環境での検索と同様の操作感で過去のデータ群を閲覧することができると同時に、オンライン環境での検索結果とオフライン環境でのキャッシュデータの表示とを容易に識別することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 サーバ装置
101 取得部
202 管理部
203 保持部
204 特定部
205 決定部
206 通信部
207 検索部
20 クライアント装置
208 入力部
209 通信部
210 受付部
211 表示制御部
101 取得部
202 管理部
203 保持部
204 特定部
205 決定部
206 通信部
207 検索部
20 クライアント装置
208 入力部
209 通信部
210 受付部
211 表示制御部
Claims (20)
- 第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する取得手段と、
前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる管理手段と、
前記時系列データのうち、前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群の何れかを特定する特定手段と、
前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する決定手段と、
前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する検索手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記第2の単位時間ごとの部分時系列データのそれぞれから、前記決定手段によって対象として決定された前記データ群の、前記第2の単位時間ごとの部分時系列データの中での時間的な相対位置と近い相対位置に存在するデータ群を前記検索範囲として決定する請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記管理手段は、前記時系列データに含まれる前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群のそれぞれに、属する前記第2の単位時間ごとの部分時系列データを示す情報と、前記第2の単位時間ごとの部分時系列データの中での相対位置を示す情報とを対応づけて前記保持部に保持させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記時系列データは複数の種類のデータを時系列に収集したものであって、前記検索手段は、前記データの種類ごとに、前記特定されたデータ群と、前記検索範囲に含まれるデータ群のそれぞれとの類似度を算出した結果に基づいて、前記特定されたデータ群に類似するデータ群を特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第2の単位時間とは、前記データ群の内容が大よその繰り返される1周期分の時間の長さであることを特徴とする請求項1乃至4乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群とは、農作物の栽培に関して取得される気温、天候、湿度、生育状態、画像、作業記録の少なくとも何れかを表す情報を収集したデータからなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、農作物の栽培に関するデータを管理する管理装置であることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 取得手段により、第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する工程と、
管理手段により、前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる工程と、
特定手段により、前記時系列データのうち、前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群の何れかを特定する工程と、
決定手段により、前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する工程と、
検索手段により、前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する工程と、
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - コンピュータを、
第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する取得手段と、
前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる管理手段と、
前記時系列データのうち、前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群の何れかを特定する特定手段と、
前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する決定手段と、
前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する検索手段、
を備えることを特徴とする情報処理装置として機能させるプログラム。 - 請求項9に記載されたプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- サーバ装置とクライアント装置を有し、第1の単位時間の中で取得されたデータ群が連なる時系列データから、対象として指定されたデータ群と類似するデータ群を検索する情報処理システムであって、
前記クライアント装置は、
前記時系列データのうち、前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群の何れかを指定する入力を受け付ける受付手段を有し、
前記サーバ装置は、
第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する取得手段と、
前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる管理手段と、
前記時系列データのうち、前記受付手段によって受け付けられた入力で指定されたデータ群を特定する特定手段と、
前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する決定手段と、
前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する検索手段とを備え、
さらに、前記クライアント装置は、
前記検索手段による検索結果として出力されたデータ群を示す情報を表示画面に表示させる表示制御手段、
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記表示制御手段は、さらに、前記時系列データのうち、前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群の何れかを対象として指定するためのユーザインタフェースを前記表示画面に表示させ、
前記ユーザインタフェースには、前記対象として指定されるデータ群に対応する日付と、さらに1以上のデータ群に対応する日付が選択可能に表示されることを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。 - 前記クライアント装置において表示される前記表示画面では、前記特定されたデータ群に対応する日時情報を、前記検索手段による検索結果として出力されたデータ群に対応する情報が並べて配置されることを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理システム。
- 前記クライアント装置は、さらに、前記検索手段による検索結果として出力されたデータ群を示す情報のキャッシュデータを保持する保持手段を備え、
前記表示制御手段は、前記保持手段に保持されたキャッシュデータに基づいて、前記表示画面に前記検索手段による検索結果として出力されたデータ群を示す情報を表示することを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。 - 前記第2の単位時間とは、前記データ群の内容が大よその繰り返される1周期分の時間の長さであることを特徴とする請求項11乃至請求項14の何れか1項に記載の情報処理システム。
- 前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群とは、農作物の栽培に関して取得される気温、天候、湿度、生育状態、画像、作業記録の少なくとも何れかを表す情報を収集したデータからなることを特徴とする請求項11乃至15の何れか1項に記載の情報処理システム。
- 前記情報処理システムは、農作物の栽培に関するデータを管理するシステムであることを特徴とする請求項11乃至16の何れか1項に記載の情報処理システム。
- コンピュータを、請求項11に記載のクライアント装置として機能させるプログラム。
- 請求項18に記載されたプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- サーバ装置とクライアント装置を有し、第1の単位時間の中で取得されたデータ群が連なる時系列データから、対象として指定されたデータ群と類似するデータ群を検索する情報処理システムの制御方法であって、
前記クライアント装置では、
受付手段により、前記時系列データのうち、前記第1の単位時間の中で取得されたデータ群の何れかを対象として指定する入力を受け付ける工程を有し、
前記サーバ装置では、
取得手段により、第1の単位時間ごとに取得されたデータ群が連なる時系列データを取得する工程と、
管理手段により、前記時系列データを前記第1の単位時間より長い第2の単位時間ごとの部分時系列データに分割して保持部に保持させる工程と、
特定手段により、前記時系列データのうち、前記入力によって指定されたデータ群を特定する工程と、
決定手段により、前記特定されたデータ群の、前記第2の時間単位の部分時系列データにおける時間的な相対位置と、他の前記第2の時間単位の部分時系列データにおける前記第1の単位時間ごとに取得されたデータ群のそれぞれの相対位置とに基づいて、前記時系列データのうち検索の対象とする検索範囲を決定する工程と、
検索手段により、前記決定された検索範囲に含まれるデータ群から、前記決定されたデータ群と類似するデータ群を検索する工程とを備え、
さらに、前記クライアント装置では、
表示制御手段により、前記サーバ装置において検索の結果として出力されたデータ群を示す情報を表示画面に表示させる工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
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JPH10240716A (ja) * | 1997-02-21 | 1998-09-11 | Nec Corp | 時系列データ解析装置及びプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体 |
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JP2018036991A (ja) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | 株式会社日立製作所 | センサデータ検索システム、センサデータ検索方法及び管理計算機 |
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2018
- 2018-06-15 JP JP2018114902A patent/JP7129235B2/ja active Active
-
2019
- 2019-06-04 WO PCT/JP2019/022188 patent/WO2019239964A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
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