JP2019219554A - 手洗い補助システム、手洗い補助方法及び手洗い補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させる。【解決手段】手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムであって、表示部と、前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は手洗い行為において、特に、工場、病院及び介護施設等、作業に際して衛生的な手洗いが求められる作業者に模範的な手洗いを励行させるための補助システムに関する。
環境中のあらゆる箇所に触れ得る手指は、感染症の原因となり得る菌・ウイルスを伝搬する主要な経路である。特に、工場、病院及び介護施設等の施設においては、作業者は、衛生的な手洗いが求められる。このため、各施設で、模範的な手洗い動作の指導や、模範的な手洗い画像の掲示による意識付けが行われている。
そこで、従来から、模範的な手洗い動作を作業者に励行させる技術が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2では、一以上の手洗い手順に従って、各手洗い手順の模範となる画像を順番に画像表示器に表示する技術が提案されている。特許文献3及び非特許文献1では、画像認識技術を用いて、作業者の手指を撮像した画像から手洗いの動作の種類を識別し、動作時間に基づき、各種類の手洗いが遂行されたか否かを判断する技術が提案されている。
Shogo SHIMADA,Kenji FUNAHASHI,Kenta ITO,Yoshimi TANASE and Kumiko IWAZAKI、小児医療保育現場のためのVR手洗い教育システムの検討、第22回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集、2017 年9月、日本
しかしながら、上記従来技術では、模範的な手洗い動作を正しく認識しないまま手洗い作業が行われ、正しい動作で手洗い作業が遂行されない虞があった。
本開示は、前記従来の課題を解決するものであり、作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させることができる手洗い補助システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本開示の一態様に係る手洗い補助システムは、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムであって、表示部と、前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、を備える。
本開示によれば、作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させることができる。
(本開示の基礎となった知見)
環境中のあらゆる箇所に触れ得る手指は、感染症の原因となり得る菌・ウイルスを伝搬する主要な経路である。特に、工場、病院及び介護施設等の施設においては、作業者は、衛生的な手洗いが求められる。このため、各施設で、模範的な手洗い動作の指導や、模範的な手洗い画像の掲示による意識付けが行われている。
そこで、従来から、模範的な手洗い動作を作業者に励行させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1では、各手洗い工程において、模範的な手洗い画像を規定時間表示パネルに表示する手洗い補助装置が提案されている。また、特許文献2では、特許文献1の技術と同様に、手洗い手順に従って、各手洗い手順の模範画像を順番に画像表示器に表示する手洗い装置および衛生管理システムが提案されている。
特許文献3では、模範的な手洗い動作の遂行を判定する手洗い監視システムが提案されている。また、非特許文献1では、小児医療保育現場のためのVR手洗い教育システムが検討されている。これらのシステムでは、画像認識技術を用いて、撮像した手指の動作が予め定められた六種類の手洗い動作のうち何れの種類であるかを識別し、各種類の手洗い動作が規定の秒数行われると、手洗いが正しく遂行されたと判断する。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術では、模範画像が自身の手指と離れた場所に表示されるので、作業者が、自身の洗い方と模範画像の洗い方の違いを正しく認識できない虞があった。特許文献3及び非特許文献1の技術では、作業者が、システムを初めて利用する時や手洗い動作に癖がある場合等、模範的な手洗い動作を予め正しく認識していないために、誤った認識のまま手洗い動作を行う虞があった。これにより、洗うべき箇所が洗えていない、または、手洗いが正しく遂行されたと判断できない虞があった。
そこで、本開示に係る実施形態では、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムであって、表示部と、前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、を備える手洗い補助システムが提供される。
本態様によれば、作業者の手指を撮像した手指画像と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、が同一画面上に表示される。このため、手洗い作業中の作業者に、自身の手指の動作と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作と、を同時に視認させることができる。これにより、予め指導することなく、一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に行わせることができる。その結果、作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させることができる。
上記態様において、前記処理部は、更に、前記手指画像から認識した前記作業者の手指の動作が、前記模範手洗い画像が表す模範動作と合致するための合致条件を満たしているか否かを判断し、当該判断の結果を前記同一画面上に表示させてもよい。
本態様によれば、作業者の手指を撮像した手指画像と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、作業者の手指の動作が、模範手洗い画像が表す模範動作と合致するための合致条件を満たしているか否かの判断の結果と、が同一画面上に表示される。このため、作業者に、自身の手指の動作と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作と、前記判断の結果と、を同時に視認させることができる。これにより、作業者に手洗い手順の模範動作を正しく遂行させることができる。
上記態様において、前記処理部は、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たしていないと判断した場合、前記判断の結果として、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たす動作となるように指図する指図情報を表示させてもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たしていない場合、作業者の手指を撮像した手指画像と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように指図する指図情報と、が同一画面上に表示される。このため、作業者に、自身の手指の動作と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作と、前記指図情報と、を同時に視認させることができる。これにより、手洗い手順の模範動作と合致するような手指の動作を、作業者に正しく遂行させることができる。
上記態様において、前記模範手洗い画像は、半透明であってもよい。
本態様によれば、半透明の模範手洗い画像が表示されるので、手指画像と模範手洗い画像とが重なるように表示されたとしても、作業者は、模範手洗い画像が表す模範動作を容易に把握することができる。これにより、作業者に、各手洗い手順の模範動作をより正しく遂行させることができる。
上記態様において、前記模範手洗い画像は、デフォルメした手指の画像を用いて表されてもよい。
本態様によれば、デフォルメした手指の画像を用いて表された模範手洗い画像が表示されるので、作業者は、手指画像が表す自身の手指の動作と模範手洗い画像が表す模範動作とを容易に識別することができる。これにより、作業者に、各手洗い手順の模範動作をより正しく遂行させることができる。
上記態様において、前記処理部は、前記手指画像をデフォルメした手指の画像に加工してもよい。
本態様によれば、デフォルメした手指の画像によって表された手指画像が表示されるので、作業者に、自身の手指を撮影した画像がそのまま画面に表示されることによる不快感を与えることなく、各手洗い手順の模範動作を励行させることができる。
上記態様において、前記合致条件は、前記手指画像と前記模範手洗い画像とで重なっている手指の領域の面積が所定の基準よりも大きいことであってもよい。
本態様によれば、手指画像と模範手洗い画像とで重なっている手指の領域の面積が所定の基準よりも大きい場合に、手指画像から認識した作業者の手指の動作が、模範手洗い画像が表す模範動作と合致するための合致条件を満たしていると判断される。
このため、作業者は、手指画像と模範手洗い画像とで重なっている手指の領域の面積が所定の基準よりも大きくなるように自身の手指を動作させることで、合致条件を満たすような手指の動作を遂行することができる。
上記態様において、前記合致条件は、前記手指画像から認識した手指の動作に関連する所定の特徴量と、前記模範手洗い画像が表す模範動作に関連する前記所定の特徴量と、が所定の一致条件を満たすことであってもよい。
本態様によれば、手指画像から認識した手指の動作に関連する所定の特徴量と、模範手洗い画像が表す模範動作に関連する前記所定の特徴量と、が所定の一致条件を満たす場合に、手指画像から認識した作業者の手指の動作が、模範手洗い画像が表す模範動作と合致するための合致条件を満たしていると判断される。
このため、作業者は、手指画像から認識される手指の動作に関連する所定の特徴量と、模範手洗い画像が表す模範動作に関連する前記所定の特徴量とが所定の一致条件を満たすように自身の手指を動作させることで、合致条件を満たすような手指の動作を遂行することができる。
上記態様において、前記処理部は、前記模範手洗い画像の大きさと前記手指画像の大きさとが一致するように、前記模範手洗い画像及び前記手指画像の少なくとも一方の大きさを変更してもよい。
本態様によれば、同じ大きさの手指画像と模範手洗い画像とが一画面上に表示される。このため、手指画像と模範手洗い画像とが同じ大きさでない場合よりも、手指画像が表す作業者の手指の動作と模範手洗い画像が表す模範動作との一致点及び相違点をより正しく作業者に把握させることができる。これにより、作業者に、各手洗い手順の模範動作をより正しく遂行させることができる。
上記態様において、各手洗い手順を達成するための達成条件が、前記合致条件を満たしていると判断された前記作業者の手指の動作の回数又は時間に基づき予め定められ、前記処理部は、更に、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしているか否かを判断し、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしていると判断するまでの間、次に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像を表示させなくてもよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が達成条件を満たすまで、次に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像が表示されない。このため、現在の手洗い手順を達成するための達成条件を満たすまで、現在の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たすような手指の動作を確実に作業者に行わせることができる。これにより、作業者に、各手洗い手順の模範動作を確実に遂行させることができる。
上記態様において、前記手洗い補助システムが、記憶部を更に備え、前記処理部は、更に、前記作業者の識別情報と、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たしていると判断するまでに要した合致時間と、を対応付けて前記記憶部に記憶してもよい。
本態様によれば、作業者の識別情報と、作業者の手指の動作が合致条件を満たしていると判断されるまでに要した合致時間と、が対応付けて記憶部に記憶される。このため、記憶部において、作業者の識別情報と対応付けられている合致時間を参照することで、当該識別情報に対応する作業者が、当該合致条件を満たすような手指の動作を得意とするか苦手とするかを把握することができる。
上記態様において、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、前記指図情報を強調して表示させてもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、前記指図情報が強調して表示される。このため、作業者は、当該強調して表示された指図情報を視認して、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。
上記態様において、音声を出力する音声出力部を更に備え、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声を前記音声出力部に出力させてもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声が出力される。このため、作業者は、当該案内音声を聞き、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。
上記態様において、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、前記模範手洗い画像を、当該模範手洗い画像が表す模範動作を異なる視線で見たときに視認される画像に変更してもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、模範手洗い画像が、当該模範手洗い画像が表す模範動作を異なる視線で見たときに視認される画像に変更される。このため、作業者は、当該変更後の模範手洗い画像が表す模範動作を視認して、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。
上記態様において、洗剤を吐出する洗剤吐出部を更に備え、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記洗剤を吐出させるか否かを尋ねる第一メッセージを前記表示部に表示させ、前記第一メッセージの表示後、前記洗剤吐出部によって前記洗剤が吐出された場合、前記模範手洗い画像を、前記一以上の手洗い手順のうち、最初に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像に変更してもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、洗剤を吐出させるか否かを尋ねる第一メッセージが表示され、第一メッセージの表示後、洗剤吐出部によって洗剤が吐出された場合、模範手洗い画像が最初に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像に変更される。
このため、作業者が、第一時間内に合致条件を満たす手指の動作を行わず、誤った手指の動作を遂行すると考えられる場合に、作業者に第一メッセージを視認させることができる。これにより、作業者に、洗剤吐出部を用いて洗剤を吐出させ、最初に行う手洗い手順から、各手洗い手順の模範動作に合致するような手指の動作をやり直させることができる。
上記態様において、音声を取得する音声入力部を更に備え、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記手洗い作業の管理者を呼び出すか否かを尋ねる第二メッセージを前記表示部に表示させ、前記第二メッセージの表示後、前記音声入力部によって前記管理者を呼び出すことを示す音声が取得された場合、前記管理者を呼び出すための所定の処理を実行してもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、管理者を呼び出すか否かを尋ねる第二メッセージが表示され、第二メッセージの表示後、音声入力部によって管理者を呼び出すことを示す音声が取得された場合、管理者を呼び出すための所定の処理が行われる。
このため、作業者が、第一時間内に合致条件を満たす手指の動作を行わず、誤った手指の動作を遂行すると考えられる場合に、作業者に第二メッセージを視認させることができる。これにより、作業者に、管理者を呼び出すことを示す音声を発話させ、管理者を呼び出させることができる。その結果、管理者による指導の下で、作業者に各手洗い手順の模範動作に合致するような手指の動作を速やかに遂行させることができる。
上記態様において、前記処理部は、更に、前記回数又は時間が前記達成条件をどの程度満たしているかを表す達成度情報を前記同一画面上に表示させてもよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された手指の動作の回数又は時間が、達成条件をどの程度満たしているかを表す達成度情報が表示される。このため、作業者は、当該達成度情報を視認することで、達成条件に対応する手洗い手順の進捗を把握することができる。
上記態様において、前記手洗い補助システムが、記憶部を更に備え、前記処理部は、更に、前記作業者の識別情報と、前記合致条件を満たしていると判断された前記作業者の手指の動作の回数又は時間が前記達成条件を満たしていると判断するまでに要した達成時間と、を対応付けて前記記憶部に記憶してもよい。
本態様によれば、作業者の識別情報と、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、達成条件を満たしていると判断されるまでに要した達成時間と、が対応付けて記憶部に記憶される。このため、記憶部において、作業者の識別情報と対応付けられている達成時間を参照することで、当該識別情報に対応する作業者が、当該達成時間に対応する達成条件を満たす必要がある手洗い手順を、得意とするか苦手とするかを把握することができる。
上記態様において、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記達成時間が所定の第二時間よりも短い場合、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしているか否かを判断することに代えて、前記回数又は時間が、前記達成条件よりも厳しい代替条件を満たしているか否かを判断してもよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない場合、前記回数又は時間が、当該達成条件よりも厳しい代替条件を満たしているか否かが判断される。
これにより、当該達成条件よりも厳しい代替条件を満たすために、合致条件を満たしていると判断されるような手指の動作を、作業者により多く又は長く行わせることができる。その結果、達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない、作業者が雑に行うと考えられる手洗い手順の模範動作に合致する手指の動作を、作業者に丁寧に行わせることができる。
上記態様において、前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記達成時間が所定の第二時間よりも短い場合、前記達成度情報を所定時間遅らせて表示させてもよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない場合、達成度情報が、所定時間遅れて表示される。
これにより、作業者に、手洗い作業の進捗が本来よりも遅れているように感じさせることができる。その結果、達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない、作業者が雑に行うと考えられる手洗い手順の模範動作に合致する手指の動作を、作業者に丁寧に行わせることができる。
また、本開示の他の態様に係る手洗い補助方法は、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムのコンピュータが実行する手洗い補助方法であって、前記手洗い補助システムのコンピュータが、前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像部に撮像させ、前記撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を表示部の同一画面上に表示させる。
また、本開示の他の態様に係る手洗い補助装置は、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助装置であって、表示部と、前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、を備える。
これらの態様によれば、作業者の手指を撮像した手指画像と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、が同一画面上に表示される。このため、手洗い作業中の作業者に、自身の手指の動作と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作と、を同時に視認させることができる。これにより、予め指導することなく、一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に行わせることができる。その結果、作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させることができる。
(システム構成)
図1は、本開示の実施形態に係る手洗い補助システム100の概略構成図である。図1に示すように、手洗い補助システム100は、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範的な手洗い動作(以降、模範動作)を作業者に励行させるシステムである。例えば、一以上の手洗い手順には、1)掌を洗う手順、2)右手の甲を洗う手順、3)左手の甲を洗う手順、4)両手の指の間を洗う手順、5)右手の親指を洗う手順、6)左手の親指を洗う手順、7)右手の爪先を洗う手順、8)左手の爪先を洗う手順、9)右手の手首を洗う手順、及び、10)左の手首を洗う手順が含まれる。
図1は、本開示の実施形態に係る手洗い補助システム100の概略構成図である。図1に示すように、手洗い補助システム100は、手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範的な手洗い動作(以降、模範動作)を作業者に励行させるシステムである。例えば、一以上の手洗い手順には、1)掌を洗う手順、2)右手の甲を洗う手順、3)左手の甲を洗う手順、4)両手の指の間を洗う手順、5)右手の親指を洗う手順、6)左手の親指を洗う手順、7)右手の爪先を洗う手順、8)左手の爪先を洗う手順、9)右手の手首を洗う手順、及び、10)左の手首を洗う手順が含まれる。
具体的には、手洗い補助システム100は、図1に示すように、洗浄装置1(手洗い補助装置の一例)、サーバ2及びデータベース3(記憶部の一例)を備えている。洗浄装置1、サーバ2及びデータベース3は、ネットワーク9を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク9には、インターネット通信網、携帯電話通信網及び公衆電話回線網が含まれる。
洗浄装置1は、吐水部16、洗剤吐出部15、表示部13、操作部14、音声出力部17、音声入力部18、撮像部12、通信部11及び処理部10を備えている。処理部10は、吐水部16、洗剤吐出部15、表示部13、操作部14、音声出力部17、音声入力部18、撮像部12及び通信部11と互いに無線通信又は有線通信可能となっている。
図2Aは、洗浄装置1の概略正面図である。図2Bは、洗浄装置1の概略右側面図である。図2A及び図2Bに示すように、吐水部16は、一般的な吐水装置によって構成され、流し台192の上面の後端部における左右方向の中央部に設けられている。吐水部16は、自身の下方に差し出された作業者の手を検知するセンサを備え、当該センサが作業者の手を検知している間、下方に水を吐出する。尚、吐水部16は、これに限らず、上記センサを備えずに、蛇口をひねる等の所定の操作を作業者が行ったときに、水を吐水する構成であってもよい。
洗剤吐出部15は、一般的な洗剤吐出装置によって構成され、流し台192の上面の後端部において、吐水部16の左側に設けられている。洗剤吐出部15は、自身の下方に差し出された作業者の手を検知するセンサを備え、当該センサが作業者の手を検知すると、下方に所定量の洗剤を吐出する。尚、洗剤吐出部15は、これに限らず、上記センサを備えずに、ノズルを押下する等の所定操作を作業者が行ったときに、所定量の洗剤を吐出させる構成であってもよい。
表示部13、操作部14、音声出力部17及び音声入力部18は、タブレット装置によって構成され、流し台192の上面の後端部において、吐水部16の右側に配置されている。表示部13は、タブレット装置が備える液晶ディスプレイによって構成され、作業者に対して手洗い作業に関連する情報を表示する。操作部14は、タブレット装置が備えるタッチパネルによって構成され、作業者による各種操作を受け付ける。音声出力部17は、タブレット装置が備えるスピーカーによって構成され、所定の音声を出力する。音声入力部18は、タブレット装置が備えるマイクロフォンによって構成され、自身の周辺の音声を取得する。
尚、表示部13、操作部14、音声出力部17及び音声入力部18は、これに限らず、其々が、液晶ディスプレイ等の表示装置、ハードキーを備えた操作装置、スピーカー及びマイクロフォンによって個別に構成されてもよい。また、吐水部16、洗剤吐出部15、表示部13、操作部14、音声出力部17、音声入力部18の配設位置は、図2A及び図2Bに示した配置位置とは異なっていてもよい。
撮像部12は、カメラによって構成され、洗浄装置1が配置された部屋の天井等、流し台192及びその周辺を上方から撮影可能な位置に設けられている。撮像部12は、流し台192及び流し台192の周辺を上方から撮影し、当該撮影によって得られた(撮像した)画像(以降、撮像画像)を処理部10に出力する。
通信部11は、ネットワーク9(図1)を介して外部装置と通信を行うための各種通信回路によって構成され、洗い台192と鏡193との間に設けられた装置本体191内に内蔵されている。通信部11は、処理部10による制御の下、図1に示すネットワーク9を介してサーバ2及びデータベース3と通信を行う。尚、通信部11は、上記に限らず、吐水部16、洗剤吐出部15、表示部13、操作部14、音声出力部17、音声入力部18及び撮像部12を構成する装置の何れかが備える通信回路によって構成してもよい。
処理部10は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等のメモリ及び時間を計時するタイマー回路等を備えたマイクロコンピュータによって構成され、装置本体191内に内蔵されている。処理部10は、メモリに記憶された制御プログラムをプロセッサに実行させることによって、洗浄装置1の全体制御を司る。尚、処理部10は、上記に限らず、吐水部16、洗剤吐出部15、表示部13、操作部14、音声出力部17、音声入力部18及び撮像部12を構成する装置の何れかが備えるマイクロコンピュータによって構成してもよい。
サーバ2は、例えば、一以上のコンピュータを含むクラウドサーバによって構成されている。サーバ2を構成するクラウドサーバは、図1に示すように、制御部20と、通信部21と、記憶部22と、を備えている。
制御部20は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等のメモリ及び時間を計時するタイマー回路等を備えたコンピュータによって構成されている。制御部20は、メモリに記憶された制御プログラムをプロセッサに実行させることによって、サーバ2の動作を制御する。
通信部21は、ネットワーク9を介して外部の装置と通信を行うための各種通信回路によって構成されている。通信部21は、制御部20による制御の下、指定された情報を、ネットワーク9を介して洗浄装置1及びデータベース3等の外部装置に送信する。また、通信部21は、ネットワーク9を介して外部装置から受信した情報を、制御部20へ出力する。
記憶部22は、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置によって構成されている。記憶部22には、サーバ2の動作に必要な情報が予め記憶されている。また、記憶部22には、制御部20による制御の下、外部装置から受信した情報等が記憶される。
データベース3は、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置によって構成されている。また、データベース3は、ネットワーク9を介して外部の装置と通信を行うための各種通信回路を備えている。データベース3は、手洗い補助システム100において使用する各種データを記憶する。データベース3に記憶されている各種データは、ネットワーク9及び前記通信回路を介して、サーバ2及び洗浄装置1等の外部装置からアクセス可能となっている。
例えば、データベース3は、データの記憶領域の一部を、作業者テーブルT1及び洗浄実績テーブルT2として使用する。作業者テーブルT1には、作業者に関する情報(以降、作業者情報)が予め記憶されている。
図3は、作業者テーブルT1の一例を示す図である。例えば、図3に示すように、作業者テーブルT1には、作業者情報として、作業者を識別するための作業者ID(例えば、A001)、作業者の氏名(例えば、〇田△郎)、作業者の年齢(例えば、40)、作業者の性別(例えば、男)、作業者が主として作業する作業場(例えば、5F)、作業者を表す画像データ(以降、認証画像)(例えば、img1)が予め記憶されている。
洗浄実績テーブルT2には、作業者が行った手洗い作業の実績に関する情報(以降、洗浄実績情報)が、ネットワーク9を介して記憶される。図4は、洗浄実績テーブルT2の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、洗浄実績テーブルT2には、洗浄実績情報として、作業者が手洗い作業を開始した洗浄開始日時(例えば、2017/12/21 8:20)、作業者を識別するための作業者ID(例えば、A001)、作業者が手洗い作業を完遂するのに要した時間である総手洗い時間(例えば、T01)が記憶される。
また、洗浄実績テーブルT2には、洗浄実績情報として、作業者が手洗い作業で行った各手洗い手順についての合致時間(例えば、TA11)及び達成時間(例えば、TP11)が記憶される。
各手洗い手順の合致時間とは、例えば、作業者が、当該各手洗い手順の遂行時に、当該各手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たす手指の動作を行うのに要した時間の代表値を示す。代表値とは、例えば、平均値、最大値又は最小値を示す。または、合致時間は、合致条件を満たす手指の動作を最初に行うのに要した時間であってもよい。。合致条件の詳細については後述する。
各手洗い手順の達成時間とは、作業者が、当該各手洗い手順を開始した時点から、当該各手洗い手順を達成(完遂)するための達成条件を満たす時点までに要した時間を示す。尚、各手洗い手順を達成するための達成条件は、合致条件を満たしている作業者の手指の動作の回数又は時間に基づき予め定められている。
例えば、上記掌を洗う手順の達成条件として「10回」が予め定められているものとする。この場合、作業者が、上記掌を洗う手順の模範動作に合致するための合致条件を満たす手指の動作を「10回」行ったときに、上記掌を洗う手順を達成するための達成条件が満たされる。また、上記掌を洗う手順の達成条件として「20秒」が予め定められているものとする。この場合、作業者が、上記掌を洗う手順の模範動作に合致するための合致条件を満たす手指の動作を「20秒」行ったときに、上記掌を洗う手順を達成するための達成条件が満たされる。
(作業者の手洗い作業を補助する動作)
次に、手洗い補助システム100における作業者の手洗い作業を補助する動作について説明する。図5は、作業者の手洗い作業を補助する動作の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、先ず、処理部10は、撮像部12によって撮像された撮像画像を用いて、流し台192の周辺に作業者が存在するか否かを認識する(ステップS1)。
次に、手洗い補助システム100における作業者の手洗い作業を補助する動作について説明する。図5は、作業者の手洗い作業を補助する動作の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、先ず、処理部10は、撮像部12によって撮像された撮像画像を用いて、流し台192の周辺に作業者が存在するか否かを認識する(ステップS1)。
具体的には、ステップS1において、処理部10は、公知の画像認識処理を実行することにより、撮像画像に人物を表す画像が含まれていると判断した場合に、流し台192の周辺に作業者が存在すると認識する(ステップS1;YES)。この場合、処理部10は、当該認識した作業者の認証を行う(ステップS2)。
具体的には、ステップS2において、処理部10は、撮像画像に含まれている人物を表す画像を、前記認識した作業者を表す画像(以降、作業者画像)として取得する。処理部10は、当該取得した作業者画像と、前記認識した作業者の認証を要求する認証要求情報と、を通信部11を介してサーバ2に送信する。サーバ2では、通信部21が作業者画像と認証要求情報とを受信すると、制御部20は所定の認証処理を行う。
具体的には、認証処理において、制御部20は、通信部21を介して作業者テーブルT1を参照する。制御部20は、公知の画像認識処理を実行することにより、通信部21が受信した作業者画像から認識した作業者の特徴量と、作業者テーブルT1に含まれる各認証画像から認識した各作業者(以降、許可作業者)の特徴量と、を比較する。
制御部20は、当該比較の結果、前記認識した作業者の特徴量が、ある特定の認証画像から認識した許可作業者の特徴量と略一致した場合、前記認識した作業者は、当該特定の認証画像に対応する許可作業者であると判断する(ステップS2;YES)。尚、作業者の特徴量が許可作業者の特徴量と略一致するとは、作業者の特徴量が許可作業者の特徴量のうちの所定の割合(例えば、9割)以上の特徴量と一致することを示す。
この場合(ステップS2;YES)、制御部20は、作業者テーブルT1において当該特定の認証画像に対応付けられている作業者IDを取得する。そして、制御部20は、通信部21を介して洗浄実績テーブルT2を参照し、当該取得した作業者IDを含む全てのレコードを洗浄装置1に返信する。通信部11が当該返信された全てのレコードを受信すると、処理部10は、当該受信された全てのレコードを、ステップS1で認識された作業者の洗浄実績情報として取得する(ステップS3)。
一方、処理部10が、ステップS1において、撮像画像に人物を表す画像が含まれていないと判断した場合、流し台192の周辺に作業者が存在しないと認識し(ステップS1;NO)、処理をステップS1に戻す。その後は、ステップS1以降の処理が行われる。
また、ステップS1の後、制御部20が、ステップS1で認識された作業者が許可作業者ではないと判断した場合(ステップS2;NO)、当該判断結果を示す情報を洗浄装置1に返信する。これにより、通信部11が当該判断結果を示す情報を受信すると、処理部10は、ステップS1で認識された作業者が許可作業者ではないと判断し、処理をステップS1に戻す。その後は、ステップS1以降の処理が行われる。
尚、ステップS2において、処理部10が、認証要求情報を送信せず、通信部11を介して作業者テーブルT1を参照し、制御部20が行う認証処理と同様の処理を行うようにしてもよい。そして、ステップS1で認識した作業者が許可作業者であると判断した場合には、ステップS3において、処理部10が、通信部11を介して洗浄実績テーブルT2を参照し、当該作業者の作業者IDを含む全てのレコードを取得するようにしてもよい。
図6は、模範手洗い画像DMの表示例を示す図である。ステップS3の後、洗剤吐出部15の下方に作業者の手が差し出され、洗剤吐出部15が所定量の洗剤を吐出したとする(ステップS4;YES)。この場合、処理部10は、作業者が手洗い作業を開始したと判断し、図6に示すように、手洗い作業においてn番目に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを表示部13によって手洗い画面W(同一画面の一例)上に表示させる(ステップS5)。
尚、nの初期値は1に設定されている。ここでは、上述の10個の手洗い手順に従って、作業者に手洗い作業を行わせるものとする。つまり、n=1のときのステップS5では、1番目に行う掌を洗う手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMが表示される。n=2のときのステップS5では、2番目に行う右手の甲を洗う掌を洗う手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMが表示される。同様にして、n=3〜9のときのステップS5では、3〜9番目に行う手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMが表示される。そして、n=10のときのステップS5では、10番目に行う左の手首を洗う手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMが表示される。
また、模範手洗い画像DMは、デフォルメした手指の画像を用いて表されている。模範手洗い画像DMは、動画及び静止画の何れであってもよい。処理部10は、ステップS5において、模範手洗い画像DMの左右方向の中央位置が、手洗い画面Wの左右方向の中央位置と一致するようにして、模範手洗い画像DMを表示する。ただし、これに限らず、処理部10は、模範手洗い画像DMを手洗い画面W上の任意の位置に表示させるようにしてもよい。
次に、処理部10は、作業者の手指を表す画像(以降、手指画像)を、表示部13によって手洗い画面W上に表示させる(ステップS6)。具体的には、処理部10は、ステップS6において、公知の画像認識処理を実行することにより、撮像画像から認識した作業者の手指の画像を手指画像として取得する。また、処理部10は、撮像画像における吐水部16を表す画像の左右方向の中央位置を基点とし、撮像画像における作業者の手指を表す画像の左右方向の中央位置が、前記基点から離間している方向(以降、離間方向)及び距離(以降、離間距離)を把握する。
そして、処理部10は、手洗い画面Wに表示中の模範手洗い画像DMの大きさと、手指画像の大きさと、が一致するように手指画像の大きさを変更する。ここでいう各画像の大きさとは、例えば、各画像における手首の位置と、各画像における当該手首の位置から最も上下方向に離間した位置にある位置(例えば、中指の先端)と、の間の距離である。
図7は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの表示例を示す図である。そして、処理部10は、図7に示すように、大きさを変更した後の手指画像DFを表示部13によって手洗い画面W上に表示させる。このとき、処理部10は、前記把握した離間距離を、手指画像DFの大きさを変更したときと同じ拡大率又は縮小率で変更する。そして、処理部10は、前記変更後の手指画像DFの左右方向の中央位置が、手洗い画面Wの左右方向の中央位置から、前記把握した離間方向に当該変更後の離間距離だけ離れた位置と一致するようにして、前記変更後の手指画像DFを表示する。
これにより、同じ大きさの手指画像DFと模範手洗い画像DMとが同一の手洗い画面W上に表示される。このため、手指画像DFと模範手洗い画像DMとが同じ大きさでない場合よりも、手指画像DFが表す自身の手指の動作と模範手洗い画像DMが表す模範動作との一致点及び相違点をより正しく作業者に把握させることができる。また、デフォルメした手指の画像を用いて表された模範手洗い画像DMが表示されるので、作業者は、手指画像DFが表す自身の手指の動作と模範手洗い画像DMが表す模範動作とを容易に識別することができる。これにより、作業者に、各手洗い手順の模範動作をより正しく遂行させることができる。
尚、上記に限らず、処理部10が、模範手洗い画像DMの大きさと手指画像DFの大きさとが一致するように、模範手洗い画像DMの大きさを変更するようにしてもよい。又は、処理部10が、模範手洗い画像DMの大きさ及び手指画像DFの大きさを変更しないようにしてもよい。また、処理部10が、手指画像DFを手洗い画面W上の任意の位置に表示させるようにしてもよい。
次に、処理部10は、ステップS6で手洗い画面W上に表示された手指画像DFから認識された作業者の手指の動作が、模範手洗い画像DMが表すn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしているか否かを判断する(ステップS7)。
例えば、合致条件は、手指画像DFと模範手洗い画像DMとで重なっている手指の領域の面積が所定の基準(例えば、模範手洗い画像DMにおける手指の領域の面積の80%)よりも大きいという条件に定められている。
この場合、ステップS7において、処理部10は、手指画像DFと模範手洗い画像DMとで重なっている手指の領域の面積が基準よりも大きい場合に、作業者の手指の動作が合致条件を満たしていると判断する。したがって、作業者は、手指画像DFと模範手洗い画像DMとで重なっている手指の領域の面積が基準よりも大きくなるように自身の手指を動作させることで、合致条件を満たすような手指の動作を遂行することができる。
又は、合致条件は、手指画像DFから認識される手指の動作に関連する所定の特徴量と、模範手洗い画像DMが表す模範動作に関連する前記所定の特徴量とが、所定の割合(例えば、9割)以上一致するという一致条件を満たすことに定められていてもよい。手指の動作に関連する所定の特徴量とは、例えば、右手の位置、右手が移動した方向及びその移動距離、左手の位置、左手が移動した方向及びその移動距離等である。
この場合、ステップS7において、処理部10は、手指画像DFから認識される手指の動作に関連する所定の特徴量と、模範手洗い画像DMが表す模範動作に関連する前記所定の特徴量と、が所定の割合以上一致する場合に、作業者の手指の動作が合致条件を満たしていると判断する。したがって、作業者は、手指画像DFから認識される手指の動作に関連する所定の特徴量と、模範手洗い画像DMが表す模範動作に関連する前記所定の特徴量とが前記一致条件を満たすように自身の手指を動作させることで、合致条件を満たすような手指の動作を遂行することができる。
ステップS7において、処理部10は、作業者の手指の動作が、模範手洗い画像DMが表す模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。この場合、処理部10は、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように指図する指図情報DGを、表示部13によって手洗い画面W上に表示させる(ステップS8)。
例えば、図7に示すように、ステップS8において、処理部10は、作業者の手指の動作が、模範手洗い画像DMが表す模範動作と合致するための合致条件を満たす動作となるように、両手を左方向に移動させることを示す指図情報DGを、手洗い画面W上に表示させる。これにより、作業者に、図7に示す模範手洗い画像DM及び指図情報DGを視認させ、模範手洗い画像DMが表す模範動作である両手の掌を合わせる動作を遂行させることができる。
図8は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの他の表示例を示す図である。ここで、作業者が両手の掌を合わせる動作を遂行する一方で、模範手洗い画像DMが上記掌を洗う手順の模範動作を表す動画であり、図8に示すように、模範手洗い画像DMにおける左手を表す画像が図7に示す左手の位置よりも上方に移動し、右手を表す画像が図7に示す右手の位置よりも下方に移動したとする。
この場合、ステップS8において、処理部10は、図8に示すように、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように、左手を上方向に移動させ、右手を下方向に移動させることを示す指図情報DGを手洗い画面W上に表示させる。
一方、ステップS7において、処理部10が、作業者の手指の動作が合致条件を満たしていると判断したとする(ステップS7;YES)。この場合、処理部10は、当該合致条件を満たした実績に関連する合致実績情報を洗浄実績テーブルT2に記憶する(ステップS9)。ここで、合致実績情報には、作業者の作業者ID、洗浄開始日時、及びn番目の手洗い手順の合致時間が含まれる。
具体的には、ステップS9において、処理部10は、合致実績情報と合致実績情報の記憶を要求する第一要求情報とを通信部11を介してサーバ2に送信する。より具体的には、処理部10は、ステップS5で1番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた日時を洗浄開始日時とする合致実績情報を生成する。更に、処理部10は、ステップS3で取得した洗浄実績情報に含まれる当該作業者の作業者IDを、前記生成した合致実績情報に含める。
また、処理部10は、ステップS5でn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、直近のステップS7で合致条件を満たしていると判断した時点までの経過時間を、当該経過時間の間に行われたステップS7の回数で除算する。これにより、処理部10は、作業者がn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たす手指の動作を行うのに要した時間の平均値を算出する。そして、処理部10は、当該算出した平均値をn番目の手洗い手順の合致時間として、前記生成した合致実績情報に含め、当該合致実績情報と第一要求情報とを通信部11を介してサーバ2に送信する。
これにより、サーバ2において、通信部21が合致実績情報と第一要求情報とを受信したとする。この場合、制御部20は、通信部21を介して洗浄実績テーブルT2を参照し、通信部21が受信した合致実績情報に含まれる洗浄開始日時と、通信部21が受信した合致実績情報に含まれる作業者IDと、が対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶されているか否かを判定する。
制御部20は、当該洗浄開始日時と当該作業者IDとが対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶されていないと判定した場合にのみ、通信部21を介して、当該洗浄開始日時(例えば、2017/12/21 8:20(図4))と当該作業者ID(例えば、A001(図4))とを対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶する。
そして、制御部20は、通信部21が受信した合致実績情報に含まれるn番目の手洗い手順の合致時間(例えば、TA11(図4))を通信部21が受信した合致実績情報に含まれる洗浄開始日時及び作業者IDと対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶する。
したがって、洗浄実績テーブルT2において、作業者IDと対応付けられているn番目の手洗い手順の合致時間を参照することにより、当該作業者IDに対応する作業者が、n番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たすような手指の動作を得意とするか、苦手とするかを把握することができる。
尚、ステップS9において、処理部10が、第一要求情報を送信せずに、制御部20と同様にして、通信部11を介して合致実績情報を洗浄実績テーブルT2に記憶するようにしてもよい。
また、処理部10が、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS7において合致条件を満たしていると最初に判断した時点までの経過時間、及び、その後、前回のステップS7において合致条件を満たしていると判断した時点から、次のステップS7において合致条件を満たしていると判断した時点までの経過時間のうち、最小又は最大の経過時間を、n番目の手洗い手順の合致時間として算出するようにしてもよい。
または、処理部10が、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS7において合致条件を満たしていると最初に判断した時点までの経過時間を、n番目の手洗い手順の合致時間として算出するようにしてもよい。
ステップS9の後、処理部10は、ステップS7で合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしているか否かを判断する(ステップS10)。各手洗い手順を達成するための達成条件は、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間に基づき予め定められている。
例えば、n番目の手洗い手順の達成条件として「10回」が予め定められているものとする。この場合、ステップS10において、処理部10は、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS7において合致条件を満たしていると判断した回数が10回未満である場合、達成条件を満たしていないと判断する(ステップS10;NO)。一方、処理部10は、当該回数が10回である場合、達成条件を満たしていると判断する(ステップS10;YES)。
又は、n番目の手洗い手順の達成条件として「20秒」が予め定められているものとする。この場合、ステップS10において、処理部10は、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、直近のステップS7において合致条件を満たしていると判断した時点までの経過時間が、「20秒」未満である場合、達成条件を満たしていないと判断する(ステップS10;NO)。一方、処理部10は、当該経過時間が「20秒」以上である場合、達成条件を満たしていると判断する(ステップS10;YES)。
処理部10は、ステップS10において、n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしていないと判断した場合(ステップS10;NO)、処理をステップS7に戻す。その後は、ステップS7以降の処理が行われる。これにより、処理部10は、n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしていると判断するまでの間、次のn+1番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを表示させないようにする。
このため、作業者に、現在の手洗い手順を達成するための達成条件を満たすまで、現在の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たすような手指の動作を確実に作業者に行わせることができる。
一方、処理部10は、ステップS10において、n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしていると判断したとする(ステップS10;YES)。この場合、処理部10は、当該達成条件を満たした実績に関連する達成実績情報を洗浄実績テーブルT2に記憶する(ステップS11)。ここで、達成実績情報には、作業者の作業者ID、洗浄開始日時及びn番目の手洗い手順の達成時間が含まれる。
具体的には、ステップS11において、処理部10は、達成実績情報と達成実績情報の記憶を要求する第二要求情報とを通信部11を介してサーバ2に送信する。より具体的には、処理部10は、ステップS9において合致実績情報に含めた洗浄開始日時及び作業者IDを含む達成実績情報を生成する。そして、処理部10は、ステップS5でn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS10で当該n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしていると判断する時点までの経過時間をn番目の手洗い手順の達成時間として、前記生成した達成実績情報に含める。そして、処理部10は、当該達成実績情報と第二要求情報とを通信部11を介してサーバ2に送信する。
これにより、サーバ2において、通信部21が達成実績情報と第二要求情報とを受信したとする。この場合、制御部20は、通信部21が受信した達成実績情報に含まれるn番目の手洗い手順の達成時間(例えば、TP11(図4))を、通信部21が受信した達成実績情報に含まれる洗浄開始日時(例えば、2017/12/21 8:20(図4))及び作業者ID(例えば、A001(図4))と対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶する。
したがって、洗浄実績テーブルT2において、作業者IDと対応付けられているn番目の手洗い手順の達成時間を参照することで、当該作業者IDに対応する作業者が、n番目の手洗い手順を得意とするか、苦手とするかを把握することができる。
尚、ステップS11において、処理部10が、第二要求情報を送信せずに、制御部20と同様にして、通信部11を介して達成実績情報を洗浄実績テーブルT2に記憶するようにしてもよい。
ステップS11の後、処理部10は、n番目の手洗い手順が、手洗い作業において最後に行われる手洗い手順(以降、最終手順)であるか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12において、処理部10は、n番目の手洗い手順が最終手順ではないと判断した場合(ステップS12;NO)、nを1だけカウントアップした後(ステップS13)、処理をステップS5に戻す。その後は、ステップS5以降の処理が行われる。これにより、次の手洗い手順を作業者に遂行させることができる。
一方、ステップS12において、処理部10は、n番目の手洗い手順が最終手順であると判断した場合(ステップS12;YES)、作業者によって手洗い作業に含まれる全ての手洗い手順が完遂されたと判断し、手洗い手順を完遂した実績を示す完遂実績情報を洗浄実績テーブルT2に記憶する(ステップS14)。
具体的には、ステップS14において、処理部10は、完遂実績情報として、作業者が手洗い作業を完遂するのに要した時間である総手洗い時間を洗浄実績テーブルT2に記憶する。より具体的には、処理部10は、ステップS5で、1番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS10において、当該n番目の手洗い手順を達成するための達成条件を満たしていると判断する時点までの経過時間(例えば、TP01(図4))を総手洗い時間とする。そして、処理部10は、当該総手洗い時間を、ステップS9で洗浄実績テーブルT2に記憶した洗浄開始日時(例えば、2017/12/21 8:20(図4))及びステップS3で取得した洗浄実績情報に含まれる当該作業者の作業者ID(例えば、A001(図4))と対応付けて洗浄実績テーブルT2に記憶する。
ステップS14の終了によって、手洗い補助システム100における作業者の手洗い作業を補助する動作は終了する。その後は、作業者によって、手指に付いた洗剤を洗い流す作業が行われる。
本実勢形態の態様によれば、作業者の手指を撮像した手指画像DFと、作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMと、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように指図する指図情報DGと、が同一の手洗い画面W上に表示される。このため、手洗い作業中の作業者に、自身の手指の動作と、作業者が行っている手洗い手順の模範動作と、指図情報DGと、を同時に視認させることができる。
これにより、一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に予め指導することなく、また、作業者の年齢や国籍を問わずに、直観的に各手洗い手順の模範動作を作業者に遂行させることができる。その結果、作業者に正しい動作で手洗い作業を遂行させることができ、手指を介した感染症の伝染を予防することができる。
(変形実施形態)
上記態様は、本開示に係る実施形態の例示に過ぎず、本開示を上記態様に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す変形実施形態であってもよい。図9は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの変形表示例を示す図である。図10は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの他の変形表示例を示す図である。
上記態様は、本開示に係る実施形態の例示に過ぎず、本開示を上記態様に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す変形実施形態であってもよい。図9は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの変形表示例を示す図である。図10は、模範手洗い画像DM、手指画像DF及び指図情報DGの他の変形表示例を示す図である。
(1)図9に示すように、ステップS10において、処理部10が、更に、ステップS7で合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、n番目の手洗い手順を達成するための達成条件をどの程度満たしているかを表す達成度情報LAを、表示部13によって手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。
例えば、n番目の手洗い手順の達成条件として「10回」が予め定められているものとする。また、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、ステップS7において合致条件を満たしていると判断した回数が「6回」であるとする。この場合、当該ステップS10において、処理部10が、達成条件を「60%(=6回/10回)」だけ満たしていると判断し、図9に示すように、当該「60%」を示す達成度情報LAを、手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。
又は、n番目の手洗い手順の達成条件として「20秒」が予め定められているものとする。また、ステップS5においてn番目の手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMを手洗い画面Wに表示させた時点から、直近のステップS7において合致条件を満たしていると判断した時点までの経過時間が「12秒」であるとする。この場合、当該ステップS10において、処理部10が、達成条件を「60%(=12秒/20秒)」だけ満たしていると判断し、図9に示すように、当該「60%」を示す達成度情報LAを、手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。
この場合、作業者は、当該達成度情報LAを視認することで現在行っている手洗い手順の進捗を把握することができる。
(2)ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の達成時間が所定の第二時間よりも短いとする。この場合、処理部10が、ステップS10において、n番目の手洗い手順の達成条件に代えて、当該達成条件よりも厳しい代替条件を用いるようにしてもよい。つまり、処理部10が、当該ステップS10において、ステップS7で合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、代替条件を満たしているか否かを判断するようにしてもよい。
例えば、n番目の手洗い手順の達成条件として「10回」が定められている場合、代替条件は、当該達成条件よりも大きい回数(例えば、「12回」)となるように定めればよい。また、n番目の手洗い手順の達成条件として「20秒」が定められている場合、代替条件は、当該達成条件よりも長い時間(例えば、「22秒」)となるように定めればよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない場合、ステップS10において、ステップS7で合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、当該達成条件よりも厳しい代替条件を満たしているか否かが判断される。
これにより、当該達成条件よりも厳しい代替条件を満たすために、合致条件を満たしていると判断されるような手指の動作を、作業者により多く又は長く行わせることができる。その結果、達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない、作業者が雑に行うと考えられる手洗い手順の模範動作に合致する手指の動作を、作業者に丁寧に行わせることができる。
(3)また、上記(1)の変形実施形態の態様におけるステップS10において、処理部が、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の達成時間が所定の第二時間よりも短い場合には、達成度情報LAを所定時間遅らせて表示させるようにしてもよい。
本態様によれば、合致条件を満たしていると判断された作業者の手指の動作の回数又は時間が、達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない場合、ステップS10において、達成度情報LAが所定時間遅れて表示される。
これにより、作業者に、手洗い作業の進捗が本来よりも遅れているように感じさせることができる。その結果、達成条件を満たすまでに第二時間よりも短い時間しか要さない、作業者が雑に行うと考えられる手洗い手順の模範動作に合致する手指の動作を、作業者に丁寧に行わせることができる。
(4)処理部10が、ステップS7において作業者の手指の動作がn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。また、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の合致時間が所定の第一時間よりも長いとする。
この場合、処理部10が、模範手洗い画像DMを、当該模範手洗い画像DMが表すn番目の手洗い手順の模範動作を異なる視線で見たときに視認される画像に変更し、当該変更後の画像を洗い画面W上の任意の位置に表示させるようにしてもよい。
例えば、ステップ5において、上記両手の指の間を洗う手順の模範動作を上方から見たときに視認される画像が模範手洗い画像DMとして手洗い画面Wに表示されたとする。その後、処理部10が、ステップS7において作業者の手指の動作が、上記両手の指の間を洗う手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。また、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられた上記両手の指の間を洗う手順の合致時間が所定の第一時間よりも長かったとする。
この場合、処理部10が、ステップS10において、図9に示すように、前記模範手洗い画像DMを、上記両手の指の間を洗う手順の模範動作を右方向から見たときに視認される画像に変更し、当該変更後の模範手洗い画像DMaを手指画像DFの上方に表示させるようにしてもよい。
本態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられるとき、模範手洗い画像DMが、当該模範手洗い画像DMが表す模範動作を異なる視線で見たときに視認される画像に変更される。このため、作業者は、当該変更後の模範手洗い画像DMaが表す模範動作を視認して、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。
(5)処理部10が、ステップS7において作業者の手指の動作がn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。また、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の合致時間が所定の第一時間よりも長いとする。
この場合、処理部10が、ステップS8において、指図情報DGを強調して表示部13に表示させるようにしてもよい。具体的には、例えば、図9に示すように、処理部10が、ステップS8において、上記両手の指の間を洗う手順において最も洗うべき指の間を表す画像DGaと、上記両手の指の間を洗う手順の模範動作を表すメッセージDGbと、を指図情報DGとして表示部13に表示させることで、指図情報DGを強調して表示するようにしてもよい。尚、指図情報DGを強調して表示部13に表示させる方法は、これに限らず、指図情報DGを点滅するように表示してもよい。
また、処理部10が、更に、作業者の手指の動作が合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声を、音声出力部17に出力させるようにしてもよい。具体的には、処理部10が、作業者の手指の動作が上記両手の指の間を洗う手順の合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声(例えば、メッセージ「両手の指を組んで指の間を洗って下さい。」を示す音声)を、音声出力部17に出力させるようにしてもよい。
これらの態様によれば、作業者の手指の動作が合致条件を満たすまでに第一時間よりも長い時間を要すると考えられる場合、指図情報DGが強調して表示され、また、作業者の手指の動作が当該合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声が出力される。
このため、作業者は、当該強調して表示された指図情報を視認して、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。また、作業者は、前記案内音声を聞き、より早く、自身の手指を合致条件を満たすように動作させることができる。
(6)処理部10が、ステップS7において作業者の手指の動作がn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。また、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の合致時間が所定の第一時間よりも長いとする。
この場合、処理部10が、更に、洗剤を吐出させるか否かを尋ねる第一メッセージ(例えば、「洗剤を吐出させますか?」)を表示部13によって手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。そして、第一メッセージが表示された後、洗剤吐出部15によって洗剤が吐出された場合、処理部10が、nを初期値の1に戻し、ステップS5以降の処理を行わせるようにしてもよい。これにより、当該ステップS5において、手洗い画面W上に表示されている模範手洗い画像DMを、最初に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像DMに変更させるようにしてもよい。
本態様によれば、作業者が、第一時間内に合致条件を満たす手指の動作を行わず、誤った手指の動作を遂行すると考えられる場合に、作業者に第一メッセージを視認させることができる。これにより、作業者に、洗剤吐出部15を用いて洗剤を吐出させ、最初に行う手洗い手順から、各手洗い手順の模範動作に合致するような手指の動作をやり直させることができる。
(7)処理部10が、ステップS7において作業者の手指の動作がn番目の手洗い手順の模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断したとする(ステップS7;NO)。また、ステップS3で取得された洗浄実績情報に含まれる作業者IDに対応付けられたn番目の手洗い手順の合致時間が所定の第一時間よりも長いとする。
この場合、処理部10が、手洗い作業の管理者を呼び出すか否かを尋ねる第二メッセージ(例えば、「管理者をお呼びしましょうか?」)を表示部13によって手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。そして、第二メッセージが表示された後、音声入力部18によって音声が取得された場合に、処理部10が、公知の音声認識処理を行うことにより、当該取得された音声が、管理者を呼び出すことを示す音声であるか否かを判断するようにしてもよい。そして、処理部10が、当該取得された音声が管理者を呼び出すことを示す音声であると判断した場合、管理者を呼び出すための所定の処理を実行するようにしてもよい。
管理者を呼び出すための所定の処理とは、例えば、通信部11を介して、手洗い補助システム100の管理者が利用する外部装置に、洗浄装置1にまで出向くことを依頼するメッセージを送信する処理である。尚、当該所定の処理は、これに限らず、例えば、音声出力部17によって、管理者を洗浄装置1にまで出向かせる旨の音声(例えば、「管理者○○さん。洗浄装置1までお越し下さい。」)を出力させる処理であってもよい。
本態様によれば、作業者が、第一時間内に合致条件を満たす手指の動作を行わず、誤った手指の動作を遂行すると考えられる場合に、作業者に第二メッセージを視認させることができる。これにより、作業者に、管理者を呼び出すことを示す音声を発話させ、管理者を呼び出させることができる。その結果、管理者による指導の下で、作業者に各手洗い手順の模範動作に合致するような手指の動作を速やかに遂行させることができる。
(8)図10に示すように、処理部10が、ステップS5において表示させる模範手洗い画像DMは、半透明の画像DMaであってもよい。この場合、半透明の模範手洗い画像DMaが表示されるので、手指画像DFaと模範手洗い画像DMaとが重なるように表示されたとしても、作業者は、模範手洗い画像DMaが表す模範動作を容易に把握することができる。
(9)図10に示すように、処理部10が、ステップS6において、公知の画像処理を行うことにより、手指画像DFをデフォルメした手指の画像に加工し、当該加工後の手指画像DFaを手洗い画面Wに表示させるようにしてもよい。この場合、デフォルメした手指の画像によって表された手指画像DFaが表示されるので、作業者に、自身の手指を撮影した画像がそのまま手洗い画面Wに表示されることによる不快感を与えることなく、各手洗い手順の模範動作を励行させることができる。
(10)図10に示すように、処理部10が、ステップS8において表示させる指図情報DGは、図10の符号DGc、DGd、DGeに示すような記号のみであってもよい。この場合、各手洗い手順の模範動作を作業者に予め指導することなく、また、作業者の年齢や国籍を問わずに、直観的に合致条件を満たすような手指の動作を作業者に遂行させることができる。
(11)ステップS8を省略してもよい。これに合わせて、ステップS7において、処理部10が、作業者の手指の動作が、模範手洗い画像DMが表す模範動作と合致するための合致条件を満たしていないと判断した場合に(ステップS7;NO)、当該判断の結果を示す情報(例えば、メッセージ「模範動作に合致していません。」)を、表示部13によって手洗い画面W上に表示させるようにしてもよい。
(12)サーバ2が備える記憶部22におけるデータの記憶領域の一部を、作業者テーブルT1及び洗浄実績テーブルT2として利用し、制御部20が、通信部21を介さずに当該作業者テーブルT1及び洗浄実績テーブルT2にアクセスするようにしてもよい。この場合、手洗い補助システム100にデータベース3を備えないようにしてもよい。
(13)手洗い補助システム100にサーバ2を備えないようにし、図5に示す各ステップを洗浄装置1単独で行うようにしてもよい。更に、手洗い補助システム100にデータベース3を備えないようにし、ステップS1〜S3、ステップS9、ステップS11及びステップS14を省略してもよい。つまり、洗浄装置1単独で、ステップS4〜S10、ステップS12及びステップS13を行うようにしてもよい。
(14)ステップS1〜S3、ステップS7〜S11及びステップS14を省略し、ステップS6の後、所定時間経過後に、ステップS12を行うようにしてもよい。
本開示は、食品工場、薬品工場、病院、病院及び介護施設等の作業者に手指の清潔性が求められる施設において、作業者に模範的な手洗いを励行させる用途に応用できる。
100 手洗い補助システム
1 洗浄装置(手洗い補助装置)
10 処理部
12 撮像部
13 表示部
14 操作部
15 洗剤吐出部
16 吐水部
17 音声出力部
18 音声入力部
2 サーバ
3 データベース(記憶部)
DF、DFa 手指画像
DG 指図情報
DM、DMa 模範手洗い画像
LA 達成度情報
W 手洗い画面(同一画面)
1 洗浄装置(手洗い補助装置)
10 処理部
12 撮像部
13 表示部
14 操作部
15 洗剤吐出部
16 吐水部
17 音声出力部
18 音声入力部
2 サーバ
3 データベース(記憶部)
DF、DFa 手指画像
DG 指図情報
DM、DMa 模範手洗い画像
LA 達成度情報
W 手洗い画面(同一画面)
Claims (22)
- 手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムであって、
表示部と、
前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、
を備える手洗い補助システム。 - 前記処理部は、更に、前記手指画像から認識した前記作業者の手指の動作が、前記模範手洗い画像が表す模範動作と合致するための合致条件を満たしているか否かを判断し、当該判断の結果を前記同一画面上に表示させる
請求項1に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たしていないと判断した場合、前記判断の結果として、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たす動作となるように指図する指図情報を表示させる
請求項2に記載の手洗い補助システム。 - 前記模範手洗い画像は、半透明である請求項1に記載の手洗い補助システム。
- 前記模範手洗い画像は、デフォルメした手指の画像を用いて表される請求項1に記載の手洗い補助システム。
- 前記処理部は、前記手指画像をデフォルメした手指の画像に加工する請求項1に記載の手洗い補助システム。
- 前記合致条件は、前記手指画像と前記模範手洗い画像とで重なっている手指の領域の面積が所定の基準よりも大きいことである
請求項2に記載の手洗い補助システム。 - 前記合致条件は、前記手指画像から認識した手指の動作に関連する所定の特徴量と、前記模範手洗い画像が表す模範動作に関連する前記所定の特徴量と、が所定の一致条件を満たすことである
請求項2記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記模範手洗い画像の大きさと前記手指画像の大きさとが一致するように、前記模範手洗い画像及び前記手指画像の少なくとも一方の大きさを変更する
請求項1に記載の手洗い補助システム。 - 各手洗い手順を達成するための達成条件が、前記合致条件を満たしていると判断された前記作業者の手指の動作の回数又は時間に基づき予め定められ、
前記処理部は、更に、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしているか否かを判断し、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしていると判断するまでの間、次に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像を表示させない
請求項2に記載の手洗い補助システム。 - 記憶部を更に備え、
前記処理部は、更に、前記作業者の識別情報と、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たしていると判断するまでに要した合致時間と、を対応付けて前記記憶部に記憶する
請求項3に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、前記指図情報を強調して表示させる
請求項11に記載の手洗い補助システム。 - 音声を出力する音声出力部を更に備え、
前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記作業者の手指の動作が前記合致条件を満たす動作となるように案内する案内音声を前記音声出力部に出力させる
請求項11に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、前記模範手洗い画像を、当該模範手洗い画像が表す模範動作を異なる視線で見たときに視認される画像に変更する
請求項11に記載の手洗い補助システム。 - 洗剤を吐出する洗剤吐出部を更に備え、
前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記洗剤を吐出させるか否かを尋ねる第一メッセージを前記表示部に表示させ、
前記第一メッセージの表示後、前記洗剤吐出部によって前記洗剤が吐出された場合、前記模範手洗い画像を、前記一以上の手洗い手順のうち、最初に行う手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像に変更する
請求項11に記載の手洗い補助システム。 - 音声を取得する音声入力部を更に備え、
前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記合致時間が所定の第一時間よりも長い場合、更に、前記手洗い作業の管理者を呼び出すか否かを尋ねる第二メッセージを前記表示部に表示させ、
前記第二メッセージの表示後、前記音声入力部によって前記管理者を呼び出すことを示す音声が取得された場合、前記管理者を呼び出すための所定の処理を実行する
請求項11に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、更に、前記回数又は時間が前記達成条件をどの程度満たしているかを表す達成度情報を前記同一画面上に表示させる
請求項10に記載の手洗い補助システム。 - 記憶部を更に備え、
前記処理部は、更に、前記作業者の識別情報と、前記合致条件を満たしていると判断された前記作業者の手指の動作の回数又は時間が前記達成条件を満たしていると判断するまでに要した達成時間と、を対応付けて前記記憶部に記憶する
請求項17に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記達成時間が所定の第二時間よりも短い場合、前記回数又は時間が前記達成条件を満たしているか否かを判断することに代えて、前記回数又は時間が、前記達成条件よりも厳しい代替条件を満たしているか否かを判断する
請求項18に記載の手洗い補助システム。 - 前記処理部は、前記作業者の識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記達成時間が所定の第二時間よりも短い場合、前記達成度情報を所定時間遅らせて表示させる
請求項18に記載の手洗い補助システム。 - 手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助システムのコンピュータが実行する手洗い補助方法であって、
前記手洗い補助システムのコンピュータが、
前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像部に撮像させ、
前記撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を表示部の同一画面上に表示させる手洗い補助方法。 - 手洗い作業において一以上の手洗い手順の模範動作を作業者に励行させる手洗い補助装置であって、
表示部と、
前記手洗い作業中の前記作業者の手指を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された手指画像と、前記一以上の手洗い手順のうち、前記作業者が行っている手洗い手順の模範動作を表す模範手洗い画像と、を前記表示部の同一画面上に表示させる処理部と、
を備える手洗い補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018117779A JP2019219554A (ja) | 2018-06-21 | 2018-06-21 | 手洗い補助システム、手洗い補助方法及び手洗い補助装置 |
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-
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- 2018-06-21 JP JP2018117779A patent/JP2019219554A/ja active Pending
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