JP2019218380A - 皮膚保護用組成物 - Google Patents

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Atsuko Shirai
敦子 白井
菜実 小倉
Nami Ogura
菜実 小倉
貴史 竹林
Takashi Takebayashi
貴史 竹林
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Abstract

【課題】 容易かつ安価に製造可能であり、また、撥水性を与えつつ速乾性、低刺激性、液垂れ抑制性に優れた使いやすい皮膚保護用組成物を提供する。【解決手段】本発明によれば、皮膚保護用組成物であって、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、前記少なくとも2種類の直鎖状シロキサンは、ポリシロキサンを含み、直鎖状シロキサンの合計量に対する前記ポリシロキサンの含有量は、6質量%以上である、皮膚保護用組成物が提供される。【選択図】なし

Description

本発明は、肌に撥水作用を与える皮膚保護用組成物に関する。
一般的に、人工肛門(ストマ)を付ける、また、胃瘻処置を受ける、など様々な外的要因を有する患者は、消化液などの刺激で皮膚トラブルを起こしやすいため、シリコーン油などの撥水保護成分を主原料とした化粧品又は液体絆創膏など(以下、撥水保護剤と呼ぶ)が用いられており、それら撥水保護剤が皮膚を覆うことで、外的要因から皮膚を保護し皮膚トラブルを未然に防止することができる。また、おむつを使用する老人や病人に対しても、排泄物や乾燥による皮膚トラブルを予防する目的で、撥水保護剤などが用いられている(特許文献1)。
特表2003−532666
しかしながら、撥水性、刺激性、速乾性、液垂れ性などを考慮した結果、溶剤、界面活性剤、防腐剤、安定剤、及びアクリル系粘着剤などの種々の添加剤を含むものが多く、肌に刺激を与え皮膚トラブルを起こす場合があり問題となっている。また、様々な成分を混ぜ合わせる工程は、各工程がデリケートであるために不良品が出やすく、生産管理を行うのが難しいとの問題もある。さらに、原料コストも嵩む傾向がある。
本発明は、上記の事情を考慮したものであり、容易かつ安価に製造可能であり、また、撥水性を与えつつ速乾性、低刺激性、液垂れ抑制性に優れた使いやすい皮膚保護用組成物を提供することを目的とする。
本発明によれば、皮膚保護用組成物であって、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、前記少なくとも2種類の直鎖状シロキサンは、ポリシロキサンを含み、直鎖状シロキサンの合計量に対する前記ポリシロキサンの含有量は、6質量%以上である、皮膚保護用組成物が提供される。
本発明者らは、鋭意研究を進めたところ、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、そのうちの1種類の直鎖状シロキサンを特定の種類及び所定の含有量とすることで、その他の成分を含有しない場合でも上記目的が達成されることを見出し、本発明の完成に至った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す種々の実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記少なくとも2種類の直鎖状シロキサンは、低分子シロキサンを含む。
好ましくは、前記ポリシロキサンの複数のケイ素原子の各々は、炭素数1〜6の有機基を有する。
好ましくは、前記低分子シロキサンは、ヘキサメチルジシロキサンである。
好ましくは、前記ポリシロキサンは、ジメチルポリシロキサンである。
好ましくは、2種類の直鎖状シロキサンのみからなる。
以下、本発明を詳細に説明する。
<皮膚保護用組成物>
本発明の皮膚保護用組成物は、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンは、ポリシロキサンを含み、直鎖状シロキサンの合計量に対するポリシロキサンの含有量は、6質量%以上である。
<直鎖状シロキサン>
本発明の皮膚保護用組成物は、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含むことにより、容易かつ安価に製造可能である。
「シロキサン」は、ケイ素と酸素による骨格を有する化合物、すなわちシロキサン結合を有する化合物を意味し、下記一般式(1)により表される。「直鎖状シロキサン」とは、シロキサン結合により構成される骨格が、環状構造及び分岐構造を形成していない化合物を意味する。本発明の皮膚保護用組成物は、速乾性、液垂れ性、刺激性を考慮し、環状構造及び分岐構造を含まないことが特に好ましい。
上記一般式(1)において、Rの各々は互いに同じでも異なっていてもよい有機基である。Rは、好ましくは炭素数1〜6の有機基であり、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1のアルキル基、すなわちメチル基である。
nは、0以上である。
本発明の皮膚保護用組成物は、当該組成物に含まれる少なくとも2種類の直鎖状シロキサンの1つとして、ポリシロキサンを含む。ここで、ポリシロキサンは、上記一般式(1)において、nが4以上であり、複数のシロキサン結合をポリマー構造の主鎖として有するシロキサンである。また、ポリシロキサンの複数のケイ素原子の各々は、置換基として上記Rを有する。好ましくは、複数のケイ素原子の各々が有する置換基は互いに同じである。
ポリシロキサンについては、nは、好ましくは10以上であり、より好ましくは100以上であり、また200以下である。また、ポリシロキサンの重量平均分子量は、好ましくは500以上であり、より好ましくは5000以上である。ポリシロキサンの重量平均分子量は、100000以下である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)(標準ポリスチレン換算)によって測定することができる。
ポリシロキサンとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルや各変性シリコーンオイルなどが挙げられる。なかでも容易に入手可能であり、安価であることから、ジメチルシリコーンオイルのジメチルポリシロキサンが好ましい。
本発明の皮膚保護用組成物は、当該組成物に含まれる少なくとも2種類の直鎖状シロキサンの1つとして、好ましくは低分子シロキサンを含む。ここで、低分子シロキサンは、上記一般式(1)において、nが0〜3であるシロキサンである。低分子シロキサンは比較的低分子量であり、揮発性に優れる。また、低分子シロキサンの複数のケイ素原子の各々は、置換基として上記Rを有する。好ましくは、複数のケイ素原子の各々が有する置換基は互いに同じである。
低分子シロキサンとしては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンなどが挙げられる。なかでも、容易に入手可能であり、揮発性に優れるヘキサメチルジシロキサン(=ジシロキサン)が好ましい。
本発明の皮膚保護用樹脂組成物に含まれる直鎖状シロキサンの合計量は、皮膚保護用樹脂組成物全量に対し、好ましくは50〜100質量%であり、より好ましくは75〜100質量%であり、さらに好ましくは95〜100質量%である。また、皮膚保護用樹脂組成物は、好ましくは2種又は2種以上の直鎖状シロキサンのみからなり、より好ましくは2種の直鎖状シロキサンのみからなる。皮膚保護用樹脂組成物が2種の直鎖状シロキサンのみからなる場合には、容易かつ安価に製造可能なだけでなく、溶剤、界面活性剤、防腐剤、安定剤、及びアクリル系粘着剤などのその他の成分を加える必要がない。すなわち、皮膚保護用樹脂組成物が2種類の直鎖状シロキサンのみにより構成される場合でも、本発明の効果を達成可能である。
直鎖状シロキサンの合計量に対するポリシロキサンの含有量は、6質量%以上であり、好ましくは8質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上である。当該含有量が6質量%未満である場合には、液垂れが生じやすい。また、直鎖状シロキサンの合計量に対するポリシロキサンの含有量は、好ましくは55質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。当該含有量が55質量%を超える場合には、速乾性が低下しやすい。当該含有量は、具体的には例えば、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本発明の皮膚保護用組成物に含まれる少なくとも2種類の直鎖状シロキサンの1つが低分子シロキサンである場合には、直鎖状シロキサンの合計量に対する低分子シロキサンの含有量は、好ましくは45〜94質量%であり、より好ましくは60〜92質量%であり、さらに好ましくは80〜90質量%である。当該含有量は、具体的には例えば、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<その他の成分>
本発明の皮膚保護用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、直鎖状シロキサン以外の成分を含んでもよい。含んでもよいその他の成分としては、保湿剤、抗菌剤、香料、フィラー、刺激性の低い溶剤等の添加剤が挙げられる。ただし、製造コスト、製造の容易性、肌への刺激等を考慮すると、その他の成分は含まないことが好ましい場合がある。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例では、シロキサンとして、下記の(S−1)〜(S−4)を用いた。
(S−1)ヘキサメチルジシロキサン(特級:和光純薬工業株式会社製)
(S−2)ジメチルポリシロキサン(和光純薬工業株式会社製)
(S−3)シクロペンタシロキサン(KF−995:信越化学工業株式会社製)
(S−4)メチルトリメチルシロキサン(TMF−1.5:信越化学工業株式会社製)
上記の各シロキサンのみを用い、表1に記載した配合量(質量部)に従い混合し組成物を調製した。各組成物の評価を表1に示す。
<評価方法>
各実施例及び比較例の組成物を、以下に記載の板上にスプレー塗布し、撥水性、速乾性を、及び液垂れ性の評価を行った。また、刺激性に関しては、以下に記述する感応テストにより評価を行った。評価結果が「B」以上である場合に効果が認められ、評価結果が「A」以上であると、高い商品価値が認められる。
板上に、本願発明にかかる組成物をスプレー塗布した。スプレー量は、1プッシュ(約0.3ml)である。
(撥水性)
上記組成物が塗布された板上に流動性固体(「汚れ」とする)を載せ、湿ったペーパータオルで「汚れ」の除去を行った。そして、撥水性の評価を以下の評価基準にて評価した。
A:滑らかに「汚れ」を除去できる。
B:塗布されていない状態より「汚れ」を除去しやすい。
C:塗布されていない状態と同等の「汚れ」の除去しやすさである。
(速乾性)
上記板の質量変化を測定し、板上に残存している本願発明に係る組成物の質量が板の質量に対して1.0%以下となるまでに要した時間(乾燥時間)を求めた。そして、速乾性の評価を以下の評価基準にて評価した。
A:乾燥時間が30秒未満である。
B:乾燥時間が30秒以上1分間未満である。
C:乾燥時間が1分間以上である。
(液垂れ性)
スプレー塗布時の板は、水平(180℃)状態である。そして、30秒経過後、板を水平状態から90度傾斜させ、液垂れ性の評価を以下の評価基準にて評価した。
A:液滴が生じない。
B:液滴が生じる。
C:液滴が生じて、板上を流れる。
(刺激性)
年齢1歳以上90歳未満の肌状態が良好な日本人40名に、各サンプル(実施例1、2、3、4、比較例1、2、3、4、5)をおむつ交換後に股部から臀部に渡って適量をスプレー塗布して感応テストを行った。感応テストとしては、24時間以内にひりひりした感覚を生じたかを刺激の焦点として、下記の評価基準にて評価した。
A:刺激がなかった。
B:やや刺激があった。
C:大きく刺激があった。
表1からわかるように、ジメチルポリシロキサンを含む2種類の直鎖状シロキサンを含み、ジメチルポリシロキサンの含有量が6質量%以上である場合には、撥水性を与えつつ、速乾性、液垂れ抑制性、低刺激性が良好であることがわかる(実施例1〜4)。
一方、比較例1では、ジメチルポリシロキサンの含有量が少なく、液垂れが十分に抑制されていない。また、比較例2及び3では、ジメチルポリシロキサンに代えて直鎖状ではないポリシロキサンを用いたところ、速乾性、液垂れ性、低刺激性に問題を生じた。比較例4及び5では、ヘキサメチルジシロキサンに変えて、シクロペンタシロキサン又はメチルトリメチルシロキサンを用いたところ、液垂れ性等に問題を生じた。すなわち、少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、そのうちの1種類の直鎖状シロキサンを特定の種類及び所定の含有量とすることで、その他の成分を含有しない場合でも本願発明の課題が達成される。

Claims (6)

  1. 皮膚保護用組成物であって、
    少なくとも2種類の直鎖状シロキサンを含み、
    前記少なくとも2種類の直鎖状シロキサンは、ポリシロキサン及び低分子シロキサンを含み、
    直鎖状シロキサンの合計量に対する前記ポリシロキサンの含有量は、6質量%以上である、
    皮膚保護用組成物。
  2. 前記ポリシロキサンの含有量は、7〜55質量%である、請求項1に記載の皮膚保護用組成物。
  3. 前記ポリシロキサンの複数のケイ素原子の各々は、炭素数1〜6の有機基を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の皮膚保護用組成物。
  4. 前記低分子シロキサンは、ヘキサメチルジシロキサンである、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の皮膚保護用組成物。
  5. 前記ポリシロキサンは、ジメチルポリシロキサンである、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の皮膚保護用組成物。
  6. 2種類の直鎖状シロキサンのみからなる、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の皮膚保護用組成物。
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