JP2019216581A - 電力変換装置の温度計算プログラム - Google Patents

電力変換装置の温度計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換装置の温度計算に際し、計算精度を一定程度に保ちつつ、計算量及び計算時間を短縮する。【解決手段】電力変換装置の温度計算プログラムは、電力変換装置の半導体素子における第1の損失を取得するステップS1と、前記第1の損失のフーリエ級数の最高次数である第1の次数を、前記半導体素子を覆うケースと前記半導体素子との間の熱インピーダンスに基づいて求めるステップS2と、前記第1の次数を最高次数とする前記第1の損失のフーリエ級数を求めるステップS3と、前記第1の損失のフーリエ級数と前記熱インピーダンスとに基づいて、前記半導体素子における前記ケースとの温度差変化のフーリエ係数を計算するステップS4と、前記温度差変化のフーリエ係数と前記第1の損失の平均値とを用いて前記温度差変化のフーリエ級数を求めるステップS5とをコンピュータに実行させる。【選択図】図6

Description

本発明は、電力変換装置の温度計算プログラムに関する。
特許文献1に、各種の産業機械の動力源としての交流電動機に所望の交流電力を供給することにより該電動機を可変速制御するインバータ装置が記載されている。前記産業機械における1サイクルの運転パターンは前記インバータ装置により観測される。また、このインバータ装置は、この1サイクルの観測データと前記インバータ装置の構成要素それぞれの温度上昇モデルとに基づいて、前記運転パターンを周期的に繰り返したときの前記構成要素それぞれの最大温度上昇推定値を導出する温度上昇値推定手段を備えている。温度上昇値推定手段における最大温度上昇推定値の導出において、フーリエ級数展開によるフーリエ解析が行われる。
特開2007−43783号公報
フーリエ解析における次数を大きく設定すると、一般には、計算精度を向上させることができる反面、計算量及び計算時間が増加するという問題がある。本発明は、この問題に鑑み、電力変換装置の温度計算に際し、計算精度を一定程度に保ちつつ、計算量及び計算時間を短縮することを目的とする。
上記の目的を達成するために、電力変換装置の半導体素子における第1の損失を取得する損失取得ステップと、前記第1の損失のフーリエ級数の最高次数である第1の次数を、前記半導体素子を覆うケースと前記半導体素子との間の熱インピーダンスに基づいて求める第1の次数決定ステップと、前記第1の次数を最高次数とする前記第1の損失のフーリエ級数を求めるフーリエ級数展開ステップと、前記第1の損失のフーリエ級数と前記熱インピーダンスとに基づいて、前記半導体素子における前記ケースとの温度差変化のフーリエ係数を計算する温度差変化係数計算ステップと、前記温度差変化のフーリエ係数と前記第1の損失の平均値とを用いて前記温度差変化のフーリエ級数を求める温度差変化計算ステップとをコンピュータに実行させる。
前記第1の次数決定ステップにおいて、前記第1の次数を、前記熱インピーダンスを表す熱インピーダンスモデル中の最小時定数と前記電力変換装置の動作の基本周波数とに基づいて決定することができる。
前記第1の次数決定ステップにおいて、前記第1の次数を、前記最小時定数と前記基本周波数との積の逆数と定数との積を超えない最大の整数以下の整数とし、前記定数を16以上24以下の整数とすることができる。
前記電力変換装置の温度計算プログラムは、一以上の前記ケースにおける、前記ケースに接合されたヒートシンクとの温度差変化のフーリエ級数の最高次数である第2の次数を、前記第1の次数以下となるように決定する第2の次数決定ステップと、前記ケースにおける一つ又は複数の半導体素子が関係付けられる部位における第2の損失のフーリエ級数を、前記一つ又は複数の半導体素子の各々における前記第1の損失のフーリエ級数から前記第2の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより得るステップと、前記第2の損失のフーリエ級数と、前記ケースと前記ヒートシンクとの間の熱インピーダンスとから、前記ケースにおける前記ヒートシンクとの温度差変化のフーリエ級数を計算するケース温度差変化計算ステップと、前記ヒートシンクにおける前記電力変換装置の周囲との温度差変化のフーリエ級数の最高次数である第3の次数を、前記第1の次数以下となるように決定する第3の次数決定ステップと、前記ヒートシンクに接合された前記ケースの一つ又は複数の部位の各々における前記第2の損失のフーリエ級数から、前記第3の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより第3の損失のフーリエ級数を得るステップと、前記第3の損失のフーリエ級数と、前記ヒートシンクと前記電力変換装置の周囲との間の熱インピーダンスとから、前記ヒートシンクにおける前記電力変換装置の周囲との温度差変化のフーリエ級数を計算するヒートシンク温度差計算ステップとを前記コンピュータに更に実行させることができる。
別の態様によれば、電力変換装置の半導体素子における損失を、前記半導体素子のジャンクション温度の暫定値を用いて計算する損失計算ステップと、前記損失のフーリエ級数の次数を、前記半導体素子を覆うケースと前記半導体素子との間の熱インピーダンスに基づいて求め、前記次数を最高次数とする前記損失のフーリエ級数を用いて前記半導体素子のジャンクション温度の計算値を計算するジャンクション温度計算ステップとをコンピュータに実行させる。前記ジャンクション温度の計算値と前記ジャンクション温度の暫定値との関係が所定の条件を満たすものとなるまで、前記損失計算ステップと前記ジャンクション温度計算ステップとが繰り返し実行される。前記ジャンクション温度の計算値が次の前記損失計算ステップにおける前記ジャンクション温度の暫定値として用いられる。
前記所定の条件は、前記ジャンクション温度の計算値と前記ジャンクション温度の暫定値との差が前記ジャンクション温度の暫定値の1%以下であるとすることができる。
本発明によれば、電力変換装置の温度計算に際し、計算精度を一定程度に保ちつつ、計算量及び計算時間を短縮することができる。
電力変換装置の電気回路構成例を示す説明図である。 電力変換装置の断面構造の一例を示す説明図である。 電力変換装置の熱回路網モデルの一例を示す説明図である。 熱インピーダンスモデルの一例を示す説明図である。 熱インピーダンスを示すグラフである。 電力変換装置の温度計算方法の一例を示すフローチャートである。 温度計算装置の機能構成例を示す説明図である。 温度計算装置のハードウェア構成例を示す説明図である。 熱インピーダンスモデルの別の例を示す説明図である。 電力変換装置の温度計算方法を示す別のフローチャートである。 従来技術との比較結果を示す説明図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態によって限定されるものではない。なお、時間に対する関数を例えばF(t)とすると、これを単にFと記すことがある。
[電力変換装置]
図1に、電力変換装置1の電気回路構成例を示す。この電力変換装置1は、三相PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)インバータ装置であり、半導体スイッチ素子11〜16と、電源ライン31及び32とを備えている。両電源ライン間で、第1の上アームを構成する半導体スイッチ素子11は、第1の下アームを構成する半導体スイッチ素子14と直列に接続される。同様に、第2の上アームを構成する半導体スイッチ素子12は、第2の下アームを構成する半導体スイッチ素子15と直列に接続され、第3の上アームを構成する半導体スイッチ素子13は、第3の下アームを構成する半導体スイッチ素子16と直列に接続される。
本実施形態では、半導体スイッチ素子として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が用いられる。以下、半導体スイッチ素子11〜16を、IGBT11〜16とも呼ぶ。IGBT11〜16には、FWD(Free Wheeling Diode、還流ダイオード)21〜26がそれぞれ逆並列接続される。
図2に示すように、電力変換装置1は、IGBT11〜16とFWD21〜26とがその上に配置された絶縁基板51と、IGBT11〜16とFWD21〜26と絶縁基板51とを覆うケースCとを備えている。絶縁基板51の下方にあるケースCの底部には、放熱グリス71を介してヒートシンクFが接合されている。IGBT及びFWDにおいて発生した損失(熱)は、絶縁基板51とケースCと放熱グリス71とヒートシンクFとを経て、電力変換装置1の周囲Aへと伝わってゆく。
なお、図2においては、IGBT11〜16及びFWD21〜26のうち、IGBT11及び12並びにFWD21及び22のみを示している。
[熱回路網モデル]
図3に、電力変換装置1における熱回路網モデルの一例を示す。熱回路網モデルは、電気回路の概念を熱設計に持ち込んだものである。電気回路における電流、インピーダンス及び電圧はそれぞれ、熱回路網モデルにおける損失(熱流量)、熱インピーダンス及び温度差に対応する。
熱回路網モデルにおいて、電気回路におけるオームの法則に相当する法則が存在する。すなわち、温度差(単位:℃)をΔT(t)とし、熱インピーダンス(単位:℃/W)をZ(t)とし、温度差ΔT(t)を発生させる損失(単位:W)をPloss(t)とすると、以下の式が成り立つ。
ΔT(t)=Z(t)×Ploss(t) (1)
図3に示すように、IGBT11において発生した損失P11と、FWD21において発生した損失P21とは、絶縁基板51を経て、IGBT11及びFWD21を備えた第1の上アームの直下に位置するケースCの第1部位へと伝わる。
IGBT12において発生した損失P12と、FWD22において発生した損失P22とは、絶縁基板51を経て、IGBT12及びFWD22を備えた第2の上アームの直下に位置するケースCの第2部位へと伝わる。
ケースCの第1部位に伝わった損失P(=P11+P21)と、ケースCの第2部位に伝わった損失P(=P12+P22)とは、放熱グリス71を経て、ヒートシンクFへと伝わる。そして、ヒートシンクFに伝わった損失P(=P+P)は、電力変換装置1の周囲Aへと伝わる。
上記式(1)に照らして、IGBT11のジャンクション(接合部)温度T11から、ケースCの第1部位の温度TC1を引いて得られる温度差T(j11−c1)(=T11−TC1)の推移は、損失P11と、IGBT11のジャンクションとケースCの第1部位との間の熱インピーダンスZ11とに基づいて算出することができる。この温度差T(j11−c1)の推移を、IGBT11における温度差変化とも呼ぶ。
同様に、FWD21のジャンクション温度T21から、ケースCの第1部位の温度TC1を引いて得られる温度差の推移は、損失P21と、FWD21のジャンクションとケースCの第1部位との間の熱インピーダンスZ21とに基づいて算出することができる。この温度差の推移を、FWD21における温度差変化とも呼ぶ。
同様に、IGBT12のジャンクション温度T12から、ケースCの第1部位の温度TC2を引いて得られる温度差の推移は、損失P12と、IGBT12のジャンクションとケースCの第2部位との間の熱インピーダンスZ12とに基づいて算出することができる。この温度差の推移を、IGBT12における温度差変化とも呼ぶ。
同様に、FWD22のジャンクション温度T22から、ケースCの第2部位の温度TC2を引いて得られる温度差の推移は、損失P22と、FWD22のジャンクションとケースCの第2部位との間の熱インピーダンスZ22とに基づいて算出することができる。この温度差の推移を、FWD22における温度差変化とも呼ぶ。
ケースCの第1部位の温度TC1から、ヒートシンクFの温度Tを引いて得られる温度差T(c1−f)(=TC1−T)の推移は、損失Pと、ケースCの第1部位とヒートシンクFとの間の熱インピーダンスZとに基づいて算出することができる。この温度差T(c1−f)の推移を、ケースCの第1部位における温度差変化とも呼ぶ。
同様に、ケースCの第2部位の温度TC2から、ヒートシンクFの温度Tを引いて得られる温度差の推移は、損失Pと、ケースCの第2部位とヒートシンクFとの間の熱インピーダンスZとに基づいて算出することができる。この温度差の推移を、ケースCの第2部位における温度差変化とも呼ぶ。
ヒートシンクFの温度Tから、電力変換装置1の周囲Aの温度Tを引いて得られる温度差T(f−a)(=T−T)の推移は、損失Pと、ヒートシンクFと周囲Aとの間の熱インピーダンスZとに基づいて算出することができる。この温度差の推移を、ヒートシンクFにおける温度差変化とも呼ぶ。なお、電力変換装置1の周囲Aの温度Tは、一定であるとみなすことができる。
このような熱回路網モデルを用いてIGBT及びFWDの温度を計算することができる。例えば、IGBT11のジャンクション温度T11は次式に基づいて算出することができる。
11=T+T(f−a)+T(c1−f)+T(j11−c1) (2)
ケースCの第1部位の温度TC1が既知の場合、ジャンクションとケースとの間の熱インピーダンスからジャンクション温度を求めることができる。すなわち、式(2)は以下のように書き換えられる。
11=TC1+T(j11−c1) (2a)
また、ヒートシンクの温度Tが既知の場合、ジャンクションとケースとの間の熱インピーダンスと、ケースとヒートシンクとの間の熱インピーダンスとから、ジャンクション温度を求めることができる。すなわち、式(2)は以下のように書き換えられる
T11=T+T(c1−f)+T(j11−c1) (2b)
[温度計算]
続いて、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)(t)の計算方法を説明する。その前提として、熱インピーダンスZ11を表す熱インピーダンスモデルは、図4に示すm次のフォスター(foster)ネットワークモデルであるとする。具体的には、m=4であり、r〜rは熱抵抗であり、c〜cは熱容量である。
フォスターネットワークモデルによれば、(1)式に適用される熱インピーダンスZ11(t)は以下に示す近似式で表すことができる。
ただし、τは熱インピーダンスZ11(t)の時定数であり、τ=r×cである。
図5に、熱インピーダンスZ11(t)を示すグラフの一例を示す。このグラフは、半導体スイッチ素子11に一定の損失P(単位:W)を時間t(単位:s)与え続け、そのときの温度上昇△T(単位:℃)より求めた熱インピーダンス△T/P(単位:℃/W)を表すものであり、横軸は時間t、縦軸は時間tにおける温度上昇より求めた熱インピーダンスである。なお、同図には、同様に求めたFWD21の熱インピーダンスZ21(t)のグラフも示している。
図6に、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)(t)を計算する温度差計算方法のフローを示す。本方法はステップS1〜S5を含む。各ステップの詳細は後述する。そして、図7に、図6の温度差計算方法を実行する温度計算装置8を示す。温度計算装置8は、損失取得部81と、次数決定部82と、フーリエ級数展開部83と、温度差変化係数計算部84と、温度差変化計算部85とを備えている。これらの各部による処理の詳細は後述する。
図8に、温度計算装置8のコンピュータハードウェア構成例を示す。温度計算装置8は、CPU181と、インタフェース装置182と、表示装置183と、入力装置184と、ドライブ装置185と、補助記憶装置186と、メモリ装置187とを備えており、これらがバス188により相互に接続されている。
温度計算装置8の機能を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体189によって提供される。プログラムを記録した記録媒体189がドライブ装置185にセットされると、プログラムが記録媒体189からドライブ装置185を介して補助記憶装置186にインストールされる。あるいは、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体189により行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータからダウンロードすることもできる。補助記憶装置186は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置187は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置186からプログラムを読み出して格納する。CPU181は、メモリ装置187に格納されたプログラムにしたがって温度計算装置8の機能を実現する。インタフェース装置182は、ネットワークを通して他のコンピュータに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置183はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置184はキーボード及びマウス等である。
以下、図6及び図7を参照して、温度計算装置8により行われる温度計算方法の詳細を説明する。ここで、時間に対する関数として表した、IGBT11のジャンクションにて発生する損失(損失の時系列データ)P11(t)が、補助記憶装置186に記憶されていることを前提とする。
ステップS1にて、損失取得部81は、IGBT11における損失P11(t)を補助記憶装置186から取得する。この損失P11(t)を第1の損失とも呼ぶ。
ステップS2にて、次数決定部82は、発生損失P11(t)を次式のようにフーリエ級数展開する際の最高次数である第1の次数gを計算する。
ただし、a、a、bは、損失P11(t)のフーリエ級数展開における各周波数成分のフーリエ係数である。ωは、損失P11(t)の基本周波数(=電力変換装置1の動作の基本周波数)をfとしたときに、ω=2πfとして表される角周波数である。
熱インピーダンスZ11(t)の時定数τの最小値をτminとし、ωmin=2π/τminとする。本ステップにおいて、次数決定部82は、第1の次数gを、次式を満たす整数として算出する。計算精度の上からは、第1の次数gを次式を満たす最大の整数とするのが好ましい。
ただし、定数αは16以上24以下の整数である。定数αは、18以上22以下の整数であることが好ましく、19以上21以下の整数であることがより好ましい。一例として、α=20とすることができる。この式(5)は、本発明の発明者が多数の実測データをもとに得た知見に基づくものである。
図5に示すように、周波数が高い(tが小さい)ほど、熱インピーダンスが小さくなって温度が上がりにくくなる。したがって、基本波周波数が低い場合の温度上昇分全体に占める高周波成分による温度上昇分の割合は相対的に小さくなるため、高周波成分の温度差を省略しても結果への影響は小さい。基本波周波数ωと熱インピーダンスの最小周波数ωminの比を一定に設定することにより、高周波成分を省略したことによる影響の度合いを一定程度に抑えつつ、計算を簡略化できる。
このように、次数決定部82は、IGBT11を覆うケースCとIGBT11との間の熱インピーダンスZ11に基づいて第1の次数gを求める。より具体的には、第1の次数gは、熱インピーダンスZ11の時定数τの最小値τminと、電力変換装置1の動作の基本周波数fとの積の逆数と、定数αとの積に基づいて算出される値を基準に決定される。
ステップS3にて、フーリエ級数展開部83は、第1の次数gを最高次数として損失P11(t)をフーリエ級数へ展開する。具体的には、フーリエ級数展開部83は、式(4)におけるフーリエ係数a、a、bを計算する。
ステップS4にて、温度差変化係数計算部84は、次式に従い、損失のフーリエ級数におけるフーリエ係数a、bと、熱インピーダンスの時定数τとに基づいて、温度差変化のフーリエ係数c、dを計算する。
このように、温度差変化係数計算部84は、フーリエ級数展開された損失と熱インピーダンスとに基づいて、温度差変化のフーリエ係数c、dを計算する。
ステップS5にて、温度差変化計算部85は、計算対象とする期間(すなわち基本周波数fの逆数)における損失の平均値P11(ave)を計算する。続いて、温度差変化計算部85は、係数c、dと、損失の平均値P11(ave)とを用いて、温度差変化を表すフーリエ級数を求める。これにより、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)(t)が計算される。すなわち次式の通りである。
このように、温度差変化計算部85は、第1の次数gと、係数c、dとを用いて、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)(t)を計算する。
以上が、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)(t)の計算フローである。これまでに述べたように、温度差変化T(j11−c1)(t)は、損失P11と熱インピーダンスZ11とを用いて計算される。
一般には、フーリエ解析における次数が高くなるにつれて、フーリエ解析の精度も向上するが、それに伴って計算量及び計算時間も増加する。これに対し、図6に示した計算フローによれば、フーリエ解析の精度にさほど影響を与えないと考えられる高次の項の計算が減るように次数が決定される。そのため、電力変換装置の温度計算において、計算精度を一定程度に保ちつつ、計算量及び計算時間を短縮することができる。
温度計算装置8は更に、損失Pと熱インピーダンスZとを用いてケースCにおける温度差変化T(c−f)(t)を計算するとともに、損失Pと熱インピーダンスZとを用いてヒートシンクFにおける温度差変化T(f−a)(t)を計算することができる。損失P(=P11+P21)のフーリエ級数は、損失P11のフーリエ級数を得る方法と同様の方法で損失P12のフーリエ級数を得た後に、損失P11のフーリエ級数と損失P21のフーリエ級数とを単に加算するだけで得ることができる。温度差変化T(c−f)(t)及びT(f−a)(t)の計算は、先に述べた温度差変化T(j11−c1)(t)と同様の方法で行うことができる。そして、温度計算装置8は、温度差変化T(j11−c1)(t)、T(c−f)(t)及びT(f−a)(t)と、周囲Aの温度Tとを用いて、式(2)から、IGBT11のジャンクション温度T11(t)を計算することができる。
ケースCにおける温度差変化T(c−f)(t)のフーリエ級数の最高次数である第2の次数は、第1の次数gと同じでもよい。その一方で、ケースCの熱インピーダンスの時定数は、IGBT及びFWDなどの半導体素子の熱時定数に比べて大きい。そのため、前記第2の次数を前記第1の次数より小さくしても計算精度は一定程度に保たれる。このことから、前記第2の次数を第1の次数gよりも小さくなるように決定することにより、計算精度を一定程度に保ちつつ計算量及び計算時間を一層減らすことができる。この場合の損失(「第2の損失」とも呼ぶ)は、損失P=P11+P21から前記第2の次数を超える次数の項を削除して求めることができる。
ヒートシンクFの熱時定数も、半導体素子の熱時定数に比べて大きい。そのため、ヒートシンクFにおける温度差変化データT(f−a)(t)を計算する際のフーリエ解析における最高次数である第3の次数も、第2の次数と同様の理由から、第1の次数gよりも小さくなるように決定することができる。さらに、ヒートシンクFの熱インピーダンスの時定数はケースCの熱時定数より大きいので、第3の次数は第2の次数以下でよい。この場合の損失(「第3の損失」とも呼ぶ)は、損失P=P+Pから前記第3の次数を超える次数の項を削除して求めることができる。2つ以上のケースがある場合にも同様に計算することができる。
上記第2の次数及び第3の次数の決定も、次数決定部82により行うことができる。
さらに、温度計算装置8は、IGBT11における温度差変化T11(t)と同様の方法で、FWD21における温度差変化T21(t)を計算することができる。IGBT12における温度差変化T12(t)と、FWD22における温度差変化T22(t)とについても同様である。さらに、図3において図示が省略されているIGBT13〜16及びFWD23〜26の各素子における温度差変化についても同様である。
図4に4次のフォスターネットワークモデルを示したが、このモデルの次数mとして、4以外の別の値を用いることもできる。また、熱インピーダンスモデルとして、フォスターネットワークモデルに代えて、図9に示すカウアー(Cauer)ネットワークモデルを用いることもできる。フォスターネットワークモデルとカウアーネットワークモデルは互いに等価変換が可能なので、熱インピーダンスモデルとしてカウアーネットワークモデルを用いた場合でも、予めフォスターネットワークモデルに等価変換しておくことで、本発明はそのまま適用することができる。
第1の損失は半導体素子毎に求めることができる。
第2の損失は、一つ又は複数の半導体素子が関係付けられるケース部位における損失である。第2の損失のフーリエ級数は、一つ又は複数の半導体素子の各々における第1の損失のフーリエ級数から第2の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより得ることができる。
第3の損失は、ケースに接合されたヒートシンクにおける損失である。第3の損失のフーリエ級数は、ケースの一つ又は複数の部位の各々における第2の損失のフーリエ級数から、第3の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより得ることができる。
図6に示したフローにおいて、半導体素子の発生損失は予め計算され、補助記憶装置186に記憶されていることを前提としたが、この発生損失の計算に際しては当該半導体素子のジャンクション温度が必要である。発生損失は一般に当該半導体素子のジャンクション温度に依存して変化するためである。ところが、図6のステップS1の段階では未だジャンクション温度は計算されていない。そのため、ジャンクション温度の暫定値(例えば、125℃)が適宜定められ、その暫定値を用いて発生損失が計算される。
ジャンクション温度の暫定値と、その暫定値に基づく発生損失から計算されるジャンクション温度の計算値との間にある程度の差がある場合、発生損失が正確に求められていないということになる。
そこで、ジャンクション温度の暫定値と、ジャンクション温度の計算値との間にある程度の差がある場合は、ジャンクション温度の計算値をジャンクション温度の暫定値として用いて発生損失を計算し直し、その発生損失に基づいてジャンクション温度を計算し直すことができる。ジャンクション温度の計算値がジャンクション温度の暫定値に近づくまで発生損失の計算及びジャンクション温度の計算を繰り返し実施することにより、ジャンクション温度を考慮した正確な発生損失を計算することができる。
図10に示すように、ステップS101にて、半導体素子のジャンクション温度の暫定値と、当該半導体素子の損失特性とを用いて当該半導体素子における発生損失が計算される。ジャンクション温度の暫定値は、例えば125℃である。
ステップS102では、ステップS101にて計算された発生損失に基づいて当該半導体素子のジャンクション温度が計算される。例えば、IGBT11のジャンクション温度T11の計算は、前述のとおり式(2)に従って行われる。式(2)中、IGBT11における温度差変化T(j11−c1)は、図6のステップS2〜S5により得られる。ステップS2では第1の次数が決定される。温度差変化T(j11−c1)と同様の方法で、式(2)中の、ケースCの第1部位における温度差変化T(c1−f)と、ヒートシンクFにおける温度差変化T(f−a)とが計算されることも前述のとおりである。温度差変化T(c1−f)は第2の次数を用いて計算され、温度差変化T(f−a)は第3の次数を用いて計算される。
ステップS103では、ステップS102にて計算された当該半導体素子のジャンクション温度の計算値と、ステップS101にて用いられた当該半導体素子のジャンクション温度の暫定値とが、所定の条件(反復終了条件)を満たすかどうかが判定される。この条件は、ジャンクション温度の計算値とジャンクション温度の暫定値との差がステップS102にて計算されたIGBT11における温度差変化T(j11−c1)の1%以下である、とすることができる。所定の条件を満たすと判定された場合は本処理は終了する。さもなければ、ステップS101〜S103が繰り返し実行される。ここで、ステップS103にて計算されたジャンクション温度の計算値は、次のステップS101におけるジャンクション温度の暫定値として用いられる。
このように、求められたジャンクション温度を用いて発生損失が計算し直され、その発生損失を用いてジャンクション温度が計算し直される。このように、発生損失の計算とジャンクション温度の計算とが一定の範囲内に収束するまで繰り返し実施される。
一般に市販されている回路シミュレータとして、PLECS(Piece-wise Linear Electrical Circuit Simulation、プレックス)及びPSIM(ピーシム)が知られている。かかる回路シミュレータでも発生損失のジャンクション温度依存性が考慮される。ところが、これらの回路シミュレータではジャンクション温度の計算にフーリエ級数展開が用いられていない。
PLECSやPSIMなどの回路シミュレータでは、時間ステップ毎に発生損失とジャンクション温度とが逐次計算される。ある時刻におけるジャンクション温度の計算値が次の時間ステップにおける発生損失に反映されるため、ジャンクション温度に依存した発生損失を正確に求めることが出来る。
しかし、ヒートシンクなど熱容量の大きな物体と、半導体のような熱容量の小さな物体とを組み合わせた計算を行う場合、計算量が増加する。熱容量の小さな物体の時定数に合わせて時間ステップを決める必要があり、熱容量の大きな物体の温度が定常に達するまでの計算ステップ数が膨大になるからである。
フーリエ級数展開を用いる本実施形態では、発生損失のジャンクション温度依存性を考慮することができるとともに、一定のパターンで動作が繰り返される前提で計算を行うことからPLECSやPSIMの計算方法に比べて計算量を減らすことが出来る。
図11に、図10に示した実施形態による計算結果(符号G1)と、PLECS(バージョン4.1.7)による計算結果(符号G2)との比較結果を示す。同図の横軸は時間(単位:ミリ秒)であり、同図上段の縦軸は、計算されたIGBTの発生損失(単位:ワット)であり、同図下段の縦軸は、計算された当該IGBTのジャンクション温度(単位:℃)である。発生損失の経時的変化及びジャンクション温度の経時的変化のいずれにおいても、本実施形態によればPLECSとほぼ同じ計算結果が得られている。
図10に示した実施形態によれば、当初に定めたジャンクション温度の暫定値が実際のジャンクション温度とは異なっていたとしても、発生損失のジャンクション温度依存性を考慮して発生損失を正確に計算することができる。
本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づく種々の変更は本発明の概念に含まれる。
例えば、還流ダイオードを同一チップ(同一の半導体素子)に内蔵する逆導通IGBTでは、FWD21において発生する損失P21がIGBT11において発生する損失P11に含まれることになるので、ケースCの第1部位に伝わる損失Pは単にP=P11となる。なお、この場合の熱インピーダンスは、還流ダイオードとIGBTが合体した一つの半導体素子に対する熱インピーダンスとして与えられる。
1 電力変換装置
11〜16 IGBT
21〜26 FWD
31,32 電源ライン
51 絶縁基板
71 放熱グリス

C ケース
F ヒートシンク
A 周囲

8 温度計算装置
81 損失取得部
82 次数決定部
83 フーリエ級数展開部
84 温度差変化係数計算部
85 温度差変化計算部

Claims (6)

  1. 電力変換装置の半導体素子における第1の損失を取得する損失取得ステップと、
    前記第1の損失のフーリエ級数の最高次数である第1の次数を、前記半導体素子を覆うケースと前記半導体素子との間の熱インピーダンスに基づいて求める第1の次数決定ステップと、
    前記第1の次数を最高次数とする前記第1の損失のフーリエ級数を求めるフーリエ級数展開ステップと、
    前記第1の損失のフーリエ級数と前記熱インピーダンスとに基づいて、前記半導体素子における前記ケースとの温度差変化のフーリエ係数を計算する温度差変化係数計算ステップと、
    前記温度差変化のフーリエ係数と前記第1の損失の平均値とを用いて前記温度差変化のフーリエ級数を求める温度差変化計算ステップと
    をコンピュータに実行させる、電力変換装置の温度計算プログラム。
  2. 前記第1の次数決定ステップにおいて、前記第1の次数が、前記熱インピーダンスを表す熱インピーダンスモデル中の最小時定数と前記電力変換装置の動作の基本周波数とに基づいて決定される、請求項1に記載の電力変換装置の温度計算プログラム。
  3. 前記第1の次数決定ステップにおいて、前記第1の次数が、前記最小時定数と前記基本周波数との積の逆数と定数との積を超えない最大の整数以下の整数とし、前記定数は16以上24以下の整数である、請求項2に記載の電力変換装置の温度計算プログラム。
  4. 一以上の前記ケースにおける、前記ケースに接合されたヒートシンクとの温度差変化のフーリエ級数の最高次数である第2の次数を、前記第1の次数以下となるように決定する第2の次数決定ステップと、
    前記ケースにおける一つ又は複数の半導体素子が関係付けられる部位における第2の損失のフーリエ級数を、前記一つ又は複数の半導体素子の各々における前記第1の損失のフーリエ級数から前記第2の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより得るステップと、
    前記第2の損失のフーリエ級数と、前記ケースと前記ヒートシンクとの間の熱インピーダンスとから、前記ケースにおける前記ヒートシンクとの温度差変化のフーリエ級数を計算するケース温度差変化計算ステップと、
    前記ヒートシンクにおける前記電力変換装置の周囲との温度差変化のフーリエ級数の最高次数である第3の次数を、前記第1の次数以下となるように決定する第3の次数決定ステップと、
    前記ヒートシンクに接合された前記ケースの一つ又は複数の部位の各々における前記第2の損失のフーリエ級数から、前記第3の次数を超える次数の項を削除したものを全て加算することにより第3の損失のフーリエ級数を得るステップと、
    前記第3の損失のフーリエ級数と、前記ヒートシンクと前記電力変換装置の周囲との間の熱インピーダンスとから、前記ヒートシンクにおける前記電力変換装置の周囲との温度差変化のフーリエ級数を計算するヒートシンク温度差計算ステップと
    を前記コンピュータに更に実行させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置の温度計算プログラム。
  5. 電力変換装置の半導体素子における損失を、前記半導体素子のジャンクション温度の暫定値を用いて計算する損失計算ステップと、
    前記損失のフーリエ級数の次数を、前記半導体素子を覆うケースと前記半導体素子との間の熱インピーダンスに基づいて求め、前記次数を最高次数とする前記損失のフーリエ級数を用いて前記半導体素子のジャンクション温度の計算値を計算するジャンクション温度計算ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記ジャンクション温度の計算値と前記ジャンクション温度の暫定値との関係が所定の条件を満たすものとなるまで、前記損失計算ステップと前記ジャンクション温度計算ステップとが繰り返し実行され、前記ジャンクション温度の計算値が次の前記損失計算ステップにおける前記ジャンクション温度の暫定値として用いられる、電力変換装置の温度計算プログラム。
  6. 前記所定の条件は、前記ジャンクション温度の計算値と前記ジャンクション温度の暫定値との差が、前記ジャンクション温度計算ステップにて計算された前記半導体素子における温度差変化の1%以下である、請求項5に記載の電力変換装置の温度計算プログラム。
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