JP2019216570A - 回転電機システム - Google Patents

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一也 久冨
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Abstract

【課題】回転電機の過渡的な回転速度の変化の影響、回転速度検出の性能による影響を抑制して出力トルクを測定し、トルク脈動を低減できる回転電機システムを提供する。【解決手段】この回転電機システム100における制御部6は、トルク指令検出部7からのトルク指令、インバータ1の出力電流、エンコーダ5で検出される回転速度に基づいて、回転電機であるモータ2の出力トルクを計算した結果からトルク脈動の高次高調波を抽出し、抽出したトルク値を高次高調波よりも低次な高次成分の信号に戻すことで、電流の成分に変換してトルク脈動を低減するための補正電流を生成するトルク脈動低減部17Aを備える。トルク脈動低減部17Aで生成された補正電流は、電流指令変換部8から出力される電流制御用の目標値と加算される。この後は、加算された信号がベクトル軸変換部14からの制御信号と加減算され、トルク脈動が低減される。【選択図】図2

Description

本発明は、トルク脈動を低減する回転電機システムに関する。
従来の回転電機では、供給される電流の流れと、回転角度による磁束との相互作用が一定でないと、出力にトルク脈動が生じ、負荷に対して均一にトルクを出力できなくなるという問題がある。
こうした問題を対策するため、周期的なトルク脈動を抑制し、安定な制御を行うことができる回転電機の外乱抑圧装置及び外乱抑圧方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に係る技術では、周期的なトルク脈動を抑制するために、回転電機の出力トルクを測定している。そして、特許文献1に係る技術では、測定した出力トルクにフーリエ変換を施すことで、回転電機の出力トルクに含まれるトルク脈動の周波数成分を抽出している。
ところが、回転電機の回転速度の変化によって、回転電機の出力トルクに含まれる周波数成分が変化する。そこで、特許文献1は、回転電機の回転速度の変化に対応したトルク脈動を抑制する技術を提案している。このトルク脈動を抑制する技術は、任意の動作点をフーリエ変換するために用いる係数テーブルをメモリ内にあらかじめ記憶させておき、動作点に応じたフーリエ変換を行う際に、この係数テーブルを参照している。
特許第5088414号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術は、回転電機の出力トルクに含まれるトルク脈動の周波数成分を抽出するために、回転電機の回転速度の周期内で、予め定めた計測数で出力トルクを測定する必要がある。
こうした場合、回転電機の回転速度が速くなると、回転速度の周期内に、予め定めた計測数の測定を終えることが困難になる。反対に、回転電機の回転速度が遅くなると、回転速度の周期に満たない時間で、予め定めた計測数の測定が終了する。このため、特許文献1に係る技術は、回転速度によって計測数に乱れが生じ、回転電機の出力トルクを正確に測定することが困難になってしまう。
そこで、回転電機の回転周期の変化に対応するためには、回転周期の変化に応じて測定を終了できる計測数に切り替える機能を追加する手法が考えられる。ところが、このような手法を採用する場合にも、過渡的な回転周期の変化に対応させることは、困難である。
その他、回転電機の回転速度を検出するために、エンコーダ等を用いる手法も考えられる。ところが、このような手法を採用する場合には、エンコーダの性能によって、回転速度の検出精度が左右される。このため、回転電機の出力トルクを正確に測定することができない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。具体的には、回転電機の過渡的な回転速度の変化の影響、及び回転速度検出の性能による影響を抑制して出力トルクを測定し、トルク脈動を低減できる回転電機システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の回転電機システムは、回転駆動されて出力トルクを発生する回転電機と、出力電流を供給して回転電機を回転駆動させるインバータと、出力トルクを目標トルクにするためのトルク指令を出力するトルク指令検出部と、トルク指令に従って、インバータを制御する制御部と、回転電機の回転速度を検出した結果を制御部へ出力する回転速度検出部と、を備え、制御部は、トルク指令、出力電流、回転速度に基づいて、回転電機の出力トルクを計算した結果からトルク脈動の高次高調波を抽出し、抽出したトルク値を高次高調波よりも低次な高次成分の信号に戻すことで、電流の成分に変換してトルク脈動を低減するための補正電流を生成するトルク脈動低減部を備える。
本発明によれば、上記構成により、回転電機の過渡的な回転速度の変化の影響、及び回転速度検出の性能による影響を抑制して出力トルクを測定し、トルク脈動を低減できるようになる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機システムの基本構成を示したブロック図である。 図1に示す回転電機システムについて、制御部を細部構成にして示したブロック図である。 図2に示す制御部内のトルク脈動低減部の細部構成を周辺の構成を含めて示したブロック図である。 図3に示すトルク脈動低減部の要部に係る動作処理を示したフローチャートである。 図3に示すトルク脈動低減部のデータ抽出部で推定される推定回転周期を含むトルク脈動の波形を時間に対するトルクの関係で示した模式図である。 本発明の実施の形態2に係る回転電機システムの制御部内のトルク脈動低減部の細部構成を示したブロック図である。 図6に示すトルク脈動低減部に備えられる切り替え部の切り替えスイッチ動作の対応を示した図である。 本発明の実施の形態3に係る回転電機システムの制御部内のトルク脈動低減部の細部構成を示したブロック図である。 図8に示すトルク脈動低減部に備えられるn次総和比較部の出力レベルに応じた他部の切り替え選択の対応を示した図である。 図8に示すトルク脈動低減部に備えられるn次総和比較部の出力信号レベルの決定に至るまでの各データ抽出部における比較部との信号対応を示した図である。
以下、本発明の回転電機システムについて、幾つかの実施の形態を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機システム100の基本構成を示したブロック図である。
図1を参照すれば、この回転電機システム100は、インバータ1、回転電機としてのモータ2、エンコーダ5、制御部6、及びトルク指令検出部7を備えて構成される。
インバータ1は、出力電流を供給してモータ2を回転駆動させる。モータ2は、回転駆動されて出力トルクを発生する。トルク指令検出部7は、出力トルクを目標トルクにするためのトルク指令を出力する。制御部6は、トルク指令に従って、インバータ1を制御する。エンコーダ5は、モータ2の回転速度を検出した結果を制御部6へ出力する回転速度検出部として機能する。
この回転電機システム100において、制御部6は、トルク指令検出部7からのトルク指令に従って、インバータ1を制御することにより、モータ2を回転駆動させる。このとき、モータ2の回転軸に出力トルクが発生する。モータ2で発生した出力トルクは、シャフト4を介して負荷装置3に伝えられる。
図2は、回転電機システム100に用いられる制御部6の細部構成を示したブロック図である。尚、図2中では、モータ2の回転軸に出力トルクが発生した際の回転軸の回転角速度を、ωとして表記している。
図2を参照すれば、制御部6は、電流指令変換部8、PID制御部9、ベクトル軸変換部10、パルス幅変調部11、電流変換部12、座標変換部13、ベクトル軸変換部14、A/D変換部18、モータ相電圧計算部19を備える。これらの各部は、トルク指令検出部7からのトルク指令信号と、インバータ1からのフィードバック信号とに関係している。ベクトル軸変換部10は、dqの2軸からabcの3軸に変換するためのものである。ベクトル軸変換部14は、abcの3軸からdqの2軸に変換するためのものである。
また、制御部6は、第1の信号生成部15、第2の信号生成部16を更に備える。これらの各部は、エンコーダ5による回転速度の検出結果に関係している。更に、制御部6は、トルク脈動低減部17Aを備える。このトルク脈動低減部17Aは、インバータ1からのフィードバック信号とエンコーダ5による回転速度の検出結果とに関係している。
トルク指令検出部7からのトルク指令信号が、制御部6内の電流指令変換部8に入力される。電流指令変換部8は、トルク指令信号に示される目標トルクを、トルク指令信号を電流制御するための目標値に変換し、電流制御用の目標値をPID制御部9へ出力する。PID制御部9は、電流制御用の目標値に対して比例制御P、積分制御I、微分制御Dを含むPID制御の演算処理を行い、電流の制御量として決定した制御信号を、ベクトル軸変換部10へ出力する。
ベクトル軸変換部10は、エンコーダ5で検出されたモータ2の回転速度信号に基づいて第1の信号生成部15で生成された信号を用いて、PID制御部9から出力された制御信号を、ベクトル軸に変換する。ベクトル軸変換部10によるベクトル軸変換は、dq→abcである。ベクトル軸変換部10は、ベクトル軸変換信号をパルス幅変調部11へ出力する。パルス幅変調部11は、ベクトル軸変換信号をPWM信号に変換して、インバータ1を駆動する。
この結果、インバータ1は、出力電流をモータ2に供給し、モータ2を回転駆動させる。電流変換部12は、インバータ1の出力電流を、モータ2の各相の電流値に変換し、座標変換部13へ出力する。座標変換部13は、各相の電流値を座標軸に変換して、ベクトル軸変換部14及びトルク脈動低減部17Aへ出力する。ベクトル軸変換部14は、第1の信号生成部15からの信号に基づいて、座標軸に変換された各相の電流値を、トルクの制御及び磁束の制御に用いるためのフィードバック信号に変換する。電流指令変換部8から出力される電流制御用の目標値出力に対するフィードバック信号の偏差が、PID制御部9に入力される。
第1の信号生成部15は、エンコーダ5で検出されたモータ2の回転速度を、回転速度信号に変換する。第2の信号生成部16も、同様に、エンコーダ5で検出されたモータ2の回転速度を、回転速度信号に変換する。第1の信号生成部15及び第2の信号生成部16からの回転速度信号は、トルク脈動低減部17Aに入力される。
A/D変換部18は、インバータ1の出力電流をデジタル信号に変換して、モータ相電圧計算部19へ出力する。モータ相電圧計算部19は、インバータ1の出力電流に相当するデジタル信号に基づいて、モータ相の電圧を計算し、その計算結果をトルク脈動低減部17Aへ出力する。
トルク脈動低減部17Aには、座標変換部13によって各相の電流値を座標軸に変換した結果、第1の信号生成部15と第2の信号生成部16とからの回転速度信号、及びモータ相電圧計算部19からのモータ相の電圧を計算結果が、それぞれ入力される。そこで、トルク脈動低減部17Aは、これらに入力に基づいてトルク脈動を低減させるための補正電流を生成する。トルク脈動低減部17Aから出力される補正電流は、電流指令変換部8から出力される電流制御用の目標値に加算される。
トルク脈動低減部17Aは、モータ2の出力トルクを計算した結果から、トルク脈動の高次高調波を抽出する。さらに、トルク脈動低減部17Aは、抽出したトルク値を高次高調波よりも低次な高次成分の信号に戻す。さらに、トルク脈動低減部17Aは、高次成分の信号を電流の成分に変換して、トルク脈動を低減するための補正電流を生成する。トルク脈動低減部17Aに関する細部の構成機能については、後文で詳述する。
図3は、上述した制御部6内のトルク脈動低減部17Aの細部構成を、周辺の構成を含めて示したブロック図である。
図3を参照すれば、トルク脈動低減部17Aは、トルク計算部20、メモリ21、n次指令部24、データ抽出部25、フーリエ変換部26、第1のPI制御部(虚部)27、第2のPI制御部(実部)28、逆フーリエ変換部29を備える。また、トルク脈動低減部17Aは、補正電流生成部30、トリガ部31、h次指令部32を備える。但し、nは、モータ2のトルク脈動の高次高調波を示す。また、hは、nよりも低次なトルク脈動の低減用に生成する電流のh次高調波を示す。更に、nとhとの関係は、Nをモータ2のロータ極数のペア数とした場合、n/N=hの関係にある。
周辺構成の1つであるA/D変換部18は、モータ2の出力トルクを計算するため、インバータ1に印加される電源電圧をA/D変換する。電源電圧のデジタル信号を入力したモータ相電圧計算部19は、モータ相電圧を計算する。トルク計算部20は、座標変換部13により各相の電流値を座標軸に変換した結果、第2の信号生成部16からの回転速度信号、及びモータ相電圧計算部19からのモータ相の電圧を計算結果に基づいて、モータ2の出力トルクを計算する。
出力トルクの計算に際して、トルク計算部20は、トリガ部31からのトリガ信号の立ち上がりをトリガとして、出力トルクを計算する。出力トルクの計算に用いるトリガ信号としては、キャリア周波数、PWM信号、他の基準クロック等を適用できる。また、出力トルクを計算するタイミングは、トリガ信号の立ち下がりでも構わない。何れにせよ、トルク計算部20は、トリガ部31のトリガ信号をトリガとして、任意の期間内に任意の規定数のトルク値を計算した後、メモリ21に個々のトルク値を格納する。
データ抽出部25は、平均化部22と比較部23とを有して構成される。平均化部22は、メモリ21内に格納されたトルク値を読み取り、平均化して平均値を取得する。比較部23は、メモリ21に格納されたトルク値のそれぞれを、平均化部22により計算されたトルク値の平均値と比較し、計算されたトルク値の平均値と同じトルク値を有するメモリ21内のトルク値に対してマーキング処置を施す。即ち、比較部23は、メモリ21に格納されたトルク値に対して、マーキングする機能を有する。
図4は、トルク脈動低減部17Aの要部に係る動作処理を示したフローチャートである。但し、ここでの要部とは、トルク計算部20、メモリ21、及びデータ抽出部25を示すものである。
図4を参照すれば、トルク脈動低減部17Aの要部に係る動作処理では、まずステップS41において、データ抽出部25は、トルク計算部20で計算されてメモリ21に格納されている出力トルクのトルク値を、マーキングの処理対象とする。次に、ステップS42に進み、データ抽出部25内の平均化部22は、メモリ21に格納されたトルク値を平均化する。更に、ステップS43に進み、データ抽出部25内の比較部23は、トルク計算部20で計算され、メモリ21に格納されるトルク値と、既にメモリ21に格納されたトルク値の平均値とを比較する。
引き続き、データ抽出部25内の比較部23は、ステップS44に進み、トルク計算部20で計算されたトルク値と、メモリ21に格納されたトルク値の平均値とが一致するか否かの判定を行う。この判定の結果、一致していない場合、比較部23は、ステップS42の平均化に戻って、それ以降の処理を行う。これに対し、一致している場合、比較部23は、メモリ21に格納されたトルク値にマーキングする。
この後、比較部23は、ステップS45に進み、n次指令部24の指令に従って、メモリ21にマーキングしたトルク値が2n+1になったか否かの判定を行う。ここで、2n+1のnは、上述したように、トルク脈動の要因となるn次高調波を表すものであり、任意の値に設定できる。ステップS45による判定の結果、マーキングしたトルク値の数が2n+1になっている場合、比較部23は、ステップS46に進み、データ抽出を行う。これに対し、マーキングしたトルク値の数が2n+1になっていない場合、比較部23は、ステップS43の比較に戻って、それ以降の処理を行う。
即ち、データ抽出部25は、n次指令部24の指令に従って、2n+1の計算を行うと共に、メモリ21にマーキングしたトルク値を2n+1番目までをカウントする。更に、データ抽出部25は、カウントした2n+1番目を起点として、次の2n+1までのカウントを行い、同様の動作を継続することによって、モータ2の回転周期を推測する。
図5は、データ抽出部25で推定される推定回転周期Tを含むトルク脈動TPの波形を示した模式図である。具体的には、図5は、時間tに対する出力トルクTrの変化を、トルク脈動TPとして示している。
図5を参照すれば、トルク脈動TPとして示した連続した波形は、メモリ21に格納されたトルク値の連続したデータをアナログイメージで示したものである。図5において、トルク脈動TPを形成している個々の計算されたトルク値のデータについて、平均値と同じ値のトルク値をドットで示している。尚、図5中では、平均値の閾値レベルSLについても、点線で示している。
具体的に云えば、比較部23で求めた1番目の平均値Aは、メモリ21に格納されたトルク値の中で、平均値Aと同じ値であるとして、比較部23がマーキングしたものである。また、トルク脈動TPの波形には、低減したイメージ化も含まれている。マーキングが施されたメモリ21内のトルク値のデータのうち、1番目の平均値Aから25番目の平均値A25までの期間が、モータ2の推定回転周期Tになる。尚、上述した高次高調波を示すnは、任意の値に設定でき、仮に上述した式のnに12を代入して求めると、25番目の数値が求まる。
更に、図5に示すように、1番目の平均値Aから25番目の平均値A25までの中に12個のピークにより基本周波数の12倍のトルク脈動TPが存在する。従って、データ抽出部25により、モータ2の推定回転周期Tを推定することにより、モータ2の回転周期の乱れ、エンコーダ5等の検出誤差に左右されず、12次のトルク脈動TPの範囲を設定することができる。
データ抽出部25は、推定回転周期Tを求めた後、推定回転周期T内で個々の計算されたトルク値のデータを、メモリ21から抽出する。このとき、データ抽出部25は、メモリ21に格納された全てのトルク値とトルク計算部20で計算されたトルク値との差分をとり、これらの差分の全ての結果をフーリエ変換部26へ出力する。このときの動作は、任意の推定回転数期間にわたって行われる。
次に、データ抽出部25は、n次指令に従ってメモリ21から抽出したトルク値を、フーリエ変換部26へ出力する。フーリエ変換部26は、データ抽出部25からのトルク値をフーリエ変換して、n次高調波成分を抽出し、第1のPI制御部27及び第2のPI制御部28へ出力する。第1のPI制御部27と第2のPI制御部28とは、それぞれフーリエ変換部26で抽出されたn次高調波成分のトルク値について、虚部と実部とのそれぞれに比例制御P、および積分制御Iを施して、逆フーリエ変換部29へ出力する。
逆フーリエ変換部29は、第1のPI制御部27と第2のPI制御部28とからPI制御されたトルク値の虚部と実部とを逆フーリエ変換して、補正電流生成部30へ出力する。最終的に、出力トルクは、電流で制御するため、逆フーリエ変換部29からの出力は、トルク値のn次成分となっている。補正電流生成部30は、第1の信号生成部15からの回転速度信号、及びh次指令部32からのh次指令に基づいて、トルク値のn次成分を、トルク脈動TPを低減するためのh次の補正電流に変換する。
補正電流生成部30は、変換生成した補正電流の出力を電流指令変換部8から出力される電流制御用の目標値と足し合わせる。尚、補正電流生成部30の前段の逆フーリエ変換部29は、トルク値をn次成分の信号に戻している。また、補正電流生成部30は、n次成分の信号に戻されたトルク値をn次成分よりも低次のh次の電流成分に変換し、電流制御用の目標値と加算している。
この後は、加算された信号が、ベクトル軸変換部14からのフィードバック信号と加減算されることになる。これにより、トルク脈動TPが低減される。トルク脈動TPが低減されると、図5に示したトルク脈動TPの波形における振幅が小さくなる。尚、この後の動作は、前述の図2を参照して説明した動作と同じであるので、説明を省略する。
以上のように、実施の形態1に係る回転電機システムによれば、トルク脈動低減部において、モータの過渡的な回転速度の変化による影響、及びエンコーダに係る回転速度検出の性能による影響を抑制して、出力トルクを計算できる。そして、この計算結果に基づいて、トルク脈動TPを低減できる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る回転電機システム100の制御部6内のトルク脈動低減部17Bの細部構成を示したブロック図である。
図6を参照すれば、実施の形態2に係る回転電機システム100では、2種類のn次高調波を含んだトルク脈動TPを低減することを目的としている。このため、トルク脈動低減部17Bは、第1のn次成分用のメモリ21a、第1のn次指令部24a、第1のデータ抽出部25a、第2のn次成分用のメモリ21b、第2のn次指令24b、第2のデータ抽出部25bを有している。また、トルク脈動低減部17Bは、これらの切り替えを行う切り替え指令部35、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、及び第3の切り替え部36cを有している。
このうち、第1のデータ抽出部25aは、第1の計算トルク平均化部22aと第1の比較部23aとを有している。また、第2のデータ抽出部25bは、第2の計算トルク平均化部22bと第2の比較部23bとを有している。
尚、第1のn次成分用のメモリ21a、第1の計算トルク平均化部22a、第1の比較部23a、第2のn次成分用のメモリ21b、第2の計算トルク平均化部22b、及び第2の比較部23bの処理動作は、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
以下は、実施の形態1との処理動作の相違点を中心に、説明する。第1のn次指令部24aと第2のn次指令24bとは、互いに異なるn次指令値を有している。第1のデータ抽出部25aは、第1のn次指令24aのn次指令に従って、第1のメモリ21aに格納されたトルク計算部20で計算されたトルク値を抽出する。同様に、第2のデータ抽出部25bは、第2のn次指令24bのn次指令に従って、第2のメモリ21bに格納されたトルク計算部20で計算されたトルク値を抽出する。
これらの抽出されたトルク値は、切り替え部36aに出力される。切り替え部36aは、切り替え指令部35の指令値により、抽出されたトルク値をフーリエ変換部26に送出する送出元として、第1のデータ抽出部25a側か、或いは、第2のデータ抽出部25b側の何れかを切り替え選択する。尚、フーリエ変換部26から逆フーリエ変換部29までの構成部分は、実施の形態1の場合と同様であるため、説明を省略する。
また、第2の切り替え部36bと第3の切り替え部36cとにおける切り替え動作は、第1の切り替え部36aに同期して行われる。即ち、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、及び第3の切り替え部36cの動作は、切り替え指令部35の指令値により、第1または第2の同じn次指令側に切り替えられる。
図7は、トルク脈動低減部17Bに備えられる3つの切り替え部である第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cの切り替えスイッチ動作の対応を示した図である。
図7を参照すれば、ここでは、第1の切り替え部36aにおける接片の1がオンのとき、第2の切り替え部36bにおける接片の1がオン、接片の2がオフ、第3の切り替え部36cにおける接片の1がオン、接片の2がオフとなることを示している。また、第1の切り替え部36aにおける接片の1がオフのとき、第2の切り替え部36bにおける接片の1はオフ、接片の2はオン、第3の切り替え部36cにおける接片の1はオフ、接片の2はオンとなることを示している。
また、第1の切り替え部36aにおける接片の2がオンのとき、第2の切り替え部36bにおける接片の1はオフ、接片の2はオン、第3の切り替え部36cにおける接片の1はオフ、接片の2はオンとなることを示している。更に、第1の切り替え部36aにおける接片の2がオフのとき、第2の切り替え部36bにおける接片の1はオン、接片の2はオフ、第3の切り替え部36cにおける接片の1はオン、接片の2はオフとなることを示している。
このように、第2の切り替え部36bと第3の切り替え部36cとの切り替え動作は、第1の切り替え部36aに同期して行われる。何れにしても、これらの切り替え動作については、切り替え指令部35において、予め定めた任意の時間で切り替わるように設定されている。
実施の形態2に係る回転電機システムでは、トルク脈動低減部17Bにおいて、2種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPを低減することができる。また、トルク脈動低減部17Bにおいて、それぞれn個のメモリ21n、データ抽出部25n、n次指令部24n、h次指令部32n、切り替え指令部35n、切り替え部36nを持たせる構成とすることもできる。但し、データ抽出部25nは、平均化部22nと比較部23nとを有する構成となる。この場合、n種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPを低減させることが可能になる。
以上のように、実施の形態2に係る回転電機システムによれば、トルク脈動低減部において、モータの過渡的な回転速度の変化による影響、及びエンコーダに係る回転速度検出の性能による影響を抑制して、出力トルクを計算できる。そして、この計算結果に基づいて、トルク脈動TPを低減できる。更に、実施の形態2に係る回転電機システムによれば、n種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPを低減することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る回転電機システム100の制御部6内のトルク脈動低減部17Cの細部構成を示したブロック図である。
図8を参照すれば、実施の形態3に係る回転電機システム100では、トルク脈動低減部17Cにおいて、先の実施の形態2に係るトルク脈動低減部17Bの第1のデータ抽出部25a及び第2のデータ抽出部25bの間にn次総和比較部37を設けた点が相違している。n次総和比較部37は、トルク脈動TPの大きい方のn次高調波を自動的に選択し、トルク脈動TPを低減するための選択指示を切り替え指令部35へ出力する。
以下では、実施の形態3に係るトルク脈動低減部17Cについて、実施の形態2に係るトルク脈動低減部17Bとの処理動作の相違を中心に説明する。トルク脈動低減部17Cは、2種類のn次高調波の中でトルク脈動TPの大きい方のn次高調波を自動で選択して低減する機能を持つものである。
このため、第1のデータ抽出部25a内の第1の比較部23aは、第1のメモリ21aに格納されてマーキングを施したトルク値のデータの1番目から2n+1番目までを1周期としたモータ2の推定回転周期T内にあるトルク値を、抽出対象とする。そして、第1の比較部23aは、第1のメモリ21aから推定回転周期T内にあるトルク値を抽出し、n次総和比較部37へ出力する。
同様に、第2のデータ抽出部25b内の第2の比較部23bは、第2のメモリ21bに格納されてマーキングを施したトルク値のデータの1番目から2n+1番目までを1周期としたモータ2の推定回転周期T内にあるトルク値を、抽出対象とする。そして、第2の比較部23bは、第2のメモリ21bから推定回転周期T内にあるトルク値を抽出し、n次総和比較部37へ出力する。
n次総和比較部37では、第1のデータ抽出部25aと第2のデータ抽出部25bとから送信された、それぞれのn次高調波のトルク値の総和を比較し、比較結果に応じた選択指示信号を切り替え指令部35へ出力する。
n次総和比較部37は、
第1のデータ抽出部25aの出力>第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、Hレベルの選択指示信号を切り替え指令部35へ出力する。また、n次総和比較部37は、
第1のデータ抽出部25aの出力<第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、Lレベルの選択指示信号を切り替え指令部35へ出力する。切り替え指令部35は、選択指示信号のレベルに応じて、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cへ切り替え信号を出力する
図9は、n次総和比較部37の出力レベルに応じた他部の切り替え選択の対応を示した図である。
図9を参照すれば、n次総和比較部37の出力がHレベルの選択指示信号であるとき、切り替え指令部35による切り替え信号の出力を受けて、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cが切り替えられる。このとき、切り替え先として、第1のn次指令24a、第1のデータ抽出部25a、及び第1のh次指令32aが選択される。即ち、第2のn次指令24b、第2のデータ抽出部25b、及び第2のh次指令32bについては、選択されない。
また、n次総和比較部37の出力がLレベルの選択指示信号であるとき、切り替え指令部35による切り替え信号の出力を受けて、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cが切り替えられる。このとき、切り替え先として、第2のn次指令24b、第2のデータ抽出部25b、及び第2のh次指令32bが選択される。即ち、第1のn次指令24a、第1のデータ抽出部25a、及び第1のh次指令32aについては、選択されない。
次に、切り替え指令部35により、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cへ切り替え信号を出力するタイミングを説明する。第1の比較部23aと第2の比較部23bとは、図5に示した2n+1の推定回転周期Tとなるn番目の平均値Aを検出する毎に、n次総和比較部37にパルス信号を送信する。
第1の比較部23aと第2の比較部23bとからのそれぞれのパルス信号を受けたn次総和比較部37は、第1の比較部23aのパルス信号、第2の比較部23bのパルス信号の何れであるかを判断し、切り替え指令部35へ選択指示信号を出力する。尚、パルス信号のパルス幅は、n次総和比較部37が認識できるパルス幅であれば良い。
更に、n次総和比較部37は、
第1のデータ抽出部25aの出力>第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、第1の比較部23aからのパルス信号を受けると、切り替え指令部35へHレベルの選択指示信号を出力する。同様に、n次総和比較部37は、
第1のデータ抽出部25aの出力<第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、第1の比較部23aからのパルス信号を受けると、切り替え指令35へLレベルの選択指示信号を出力する。
尚、第1の比較部23aと第2の比較部23bとからのn次総和比較部37へのパルス信号が一定時間内で同時に入力された場合には、n次総和比較部37の比較結果に従って、選択指示信号が出力されるものとする。即ち、第1の比較部23aと第2の比較部23bとからのパルス信号のタイミングが一定時間内で同等のタイミングであれば、n次総和比較部37の比較結果に従って、選択指示信号が出力されるものとする。また、第1の比較部23aと第2の比較部23bとからのパルス信号が一定時間を超える場合には、過去のn次総和比較部37の比較結果に従うか、或いは、入力される方のパルス信号に従って、選択指示信号が出力されるようにしても良い。この場合、一定時間については、任意にできる。
図10は、n次総和比較部37の出力信号レベルの決定に至るまでの第1のデータ抽出部25a、第2のデータ抽出部25bにおける第1の比較部23a、第2の比較部23bとの信号対応を示した図である。
図10を参照すれば、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力>第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、第1の比較部23aのパルスは有り状態、第2の比較部23bのパルスは無し状態となる。この場合、n次総和比較部37は、出力信号レベルHを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へHレベルの選択指示信号を出力する。
また、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力<第2のデータ抽出部25bの出力
のとき、第1の比較部23aのパルスは無し状態、第2の比較部23bのパルスは有り状態となる。この場合、n次総和比較部37は、出力信号レベルLを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へLレベルの選択指示信号を出力する。
一方、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力>第2のデータ抽出部25bの出力
であって、かつ、
第1の比較部23a及び第2の比較部23bのパルスが一定期間内、同時
である場合を想定する。この場合、n次総和比較部37は、出力信号レベルHを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へHレベルの選択指示信号を出力する。
これに対し、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力<第2のデータ抽出部25bの出力
であって、かつ、
第1の比較部23a及び第2の比較部23bのパルスが一定期間内、同時
である場合を想定する。この場合、n次総和比較部37は、出力信号レベルLを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へLレベルの選択指示信号を出力する。
他方、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力>第2のデータ抽出部25bの出力
であって、かつ、
第1の比較部23a及び第2の比較部23bのパルスが一定期間外、同時
である場合を想定する。この場合、n次総和比較部37は、出力信号レベルH、或いは、出力信号レベルLを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へ出力信号レベルH、或いは、出力信号レベルLの選択指示信号を出力する。
これに対し、n次総和比較部37の比較結果として、
第1のデータ抽出部25aの出力<第2のデータ抽出部25bの出力
であって、かつ、
第1の比較部23a及び第2の比較部23bのパルスが一定期間外、同時
である場合を想定する。この場合も、n次総和比較部37は、出力信号レベルH、或いは、出力信号レベルLを出力する。即ち、n次総和比較部37は、切り替え指令部35へ出力信号レベルH、或いは、出力信号レベルLの選択指示信号を出力する。
実施の形態3に係るトルク脈動低減部17Cにおいても、第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cの最終的な切り替えタイミングは、切り替え指令部35に予め定めた任意の時間で切り替わるように設定されている。切り替え指令部35からの切り替え信号を受けた第1の切り替え部36a、第2の切り替え部36b、第3の切り替え部36cの切り替え動作は、実施の形態2の場合と同様であるため、説明を省略する。
実施の形態3に係る回転電機システムでは、トルク脈動低減部17Cにおいて、2種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPの大きさを自動的に判断する。このため、n次高調波でトルク脈動TPの大きい方を自動的に選択して低減することができる。尚、3種類以上のn種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPの大きさを自動的に判断し、n次高調波でトルク脈動TPの大きい方を自動的に選択して低減する構成とすることも可能である。
以上のように、実施の形態3に係る回転電機システムによれば、トルク脈動低減部において、モータの過渡的な回転速度の変化による影響、及びエンコーダに係る回転速度検出の性能による影響を抑制して、出力トルクを計算できる。そして、この計算結果に基づいて、トルク脈動TPを低減できる。更に、実施の形態3に係る回転電機システムによれば、3種類以上のn種類のn次高調波成分に起因するトルク脈動TPの大きさを自動的に判断した上で、トルク脈動TPを低減することができる。
1 インバータ、2 モータ、3 負荷装置、4 シャフト、5 エンコーダ、6 制御部、7 トルク指令検出部、8 電流指令変換、9 PID制御部、10、14 ベクトル軸変換部、11 パルス幅変調部、12 電流変換部、13 座標変換部、15 第1信号生成部、16 第2信号生成部、17A、17B、17C トルク脈動低減部、18 AD変換部、19 モータ相電圧計算部、20 トルク計算部、21、21a、21b メモリ、22、22a、22b 平均化部、23、23a、23b 比較部、24、24a、24b n次指令部、25、25a、25b データ抽出部、26 フーリエ変換部、27、28 PI制御部、29 逆フーリエ変換部、30 補正電流生成部、31 トリガ部、32、32a、32b h次指令部、35 切り替え指令部、36a、36b、36c 切り替え部、37 n次総和比較部、100 回転電機システム、TP トルク脈動。

Claims (4)

  1. 回転駆動されて出力トルクを発生する回転電機と、
    出力電流を供給して前記回転電機を回転駆動させるインバータと、
    前記出力トルクを目標トルクにするためのトルク指令を出力するトルク指令検出部と、
    前記トルク指令に従って、前記インバータを制御する制御部と、
    前記回転電機の回転速度を検出した結果を前記制御部へ出力する回転速度検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記トルク指令、前記出力電流、前記回転速度に基づいて、前記回転電機の出力トルクを計算した結果からトルク脈動の高次高調波を抽出し、抽出したトルク値を当該高次高調波よりも低次な高次成分の信号に戻すことで、電流の成分に変換して当該トルク脈動を低減するための補正電流を生成するトルク脈動低減部を備える
    回転電機システム。
  2. 前記トルク脈動低減部は、
    前記出力トルクを計算するトルク計算部と、
    前記トルク計算部で計算されたトルク値を格納する記憶部と、
    前記記憶部に格納されたトルク値を平均化した平均値と前記トルク計算部で計算されて当該記憶部に格納されるトルク値とを比較し、当該平均値と一致する当該トルク値を当該記憶部内でマーキングすると共に、n次指令に従って、当該マーキングしたデータの1番目から2n+1(但し、nは、前記トルク脈動の高次高調波を示す)番目までの区間で推定した前記回転電機の推定回転周期内の当該トルク値を当該平均値と比較した結果の差分を出力するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部からの差分が数値制御変換された前記トルク値のn次成分データについて、前記n次指令よりも低次なh次指令に従って、前記トルク脈動を低減するためのh次の補正電流に変換する補正電流生成部と、を備える
    請求項1に記載の回転電機システム。
  3. 前記トルク脈動低減部は、
    前記記憶部、前記データ抽出部、前記n次指令を出力するn次指令部、前記h次指令を出力するh次指令部、及び当該各部の選択を切り替える切り替え部を複数系統備える
    請求項2に記載の回転電機システム。
  4. 前記トルク脈動低減部は、
    複数系統の前記切り替え部を自動で選択させるための選択指令を出力する切り替え指令部と、
    複数系統の前記データ抽出部における出力レベルに基づいて、前記切り替え指令部へ選択指示を出力するn次総和比較部と、を更に備える
    請求項3に記載の回転電機システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102020214752A1 (de) 2020-11-25 2022-05-25 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Optimierung eines Betriebs eines elektronisch kommutierten Motors und optimierter Motor

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