[発明の概略]
本発明は、ネットワークを介して販促ポイントを流通させる技術を前提とするものであり、その実施例1は、該販促ポイントが特定場所における所定時間を計測して発行または消費される時間ポイントであることを特徴とする。
先ず、ユーザによる所定の発行操作に対して、設定されている時間計測条件に基づき時間が計測される。
具体的には、例えば、ユーザが、販促ポイントの発行に関する情報を管理する専用アプリがインストールされたBluetooth電波を検知する機能を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどのクライアント装置を所持して特定の店舗や施設などを訪れると、該クライアント装置によって、該店舗や施設などに設置された位置通知装置から発信されるBluetooth電波が検知され、(1)該ユーザの来店時から退店時までの間の時間、または(2)特定のサービスや商品を注文してから該サービスや商品が該ユーザに提供されるまでの間の時間、或いは、(3)通常の所要時間を超過した時間などが計測され、該計測された時間に関する時間計測データが、インターネットを介して、該クライアント装置からポイント管理センターの時間管理システムに送信され、該送信された時間計測データに基づく所定の発行条件によって時間ポイントが発行される。
なお、上記時間ポイントの発行条件には、ユーザ属性(利用者IDと結合した個人情報などによる)や該時間ポイントの有効期限、発行場所(位置通知装置の識別情報による)などが含まれても良い。
次に、ユーザによる所定の消費操作に対して、設定されている時間計測条件に基づき時間が計測される。
具体的には、例えば、ユーザが、販促ポイントの消費に関する情報を管理する専用アプリがインストールされたBluetooth電波を検知する機能を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどのクライアント装置を所持して特定の店舗や施設などを訪れると、該クライアント装置によって、該店舗や施設などに設置された位置通知装置から発信されるBluetooth電波が検知され、(1)該ユーザの来店時から退店時までの間の時間、または(2)特定のサービスが開始されてから該サービスが終了するまでの間の時間、或いは、(3)通常のサービス時間を超過した時間などが計測され、該計測された時間に関する時間計測データが、インターネットを介して、該クライアント装置からポイント管理センターの時間管理システムに送信され、該送信された時間計測データに基づく所定の消費条件によって時間ポイントが消費される。
なお、上記時間ポイントの消費条件には、ユーザ属性(利用者IDと結合させた個人情報による)や該時間ポイントの有効期限、その発行場所(位置通知装置の識別情報による)などが含まれる場合がある。
また、ユーザには、該ユーザが保有する時間ポイントに関する情報(ポイント残高、有効期限、交換レート等)が、時間ポイント情報として供給される。
そして、上記ユーザによる所定の発行操作及び消費操作により上記クライアント装置から上記時間管理システムに送信された各時間計測データに基づく所定の発行条件によって発行された時間ポイント及び所定の消費条件によって消費された時間ポイントは、それぞれ、時間ポイント発行履歴データ及び時間ポイント消費履歴データとして、データベース管理サーバ装置によって、ポイント管理データベースに記録される。
ここで、上記ユーザによる所定の発行操作によって発行された時間ポイントと上記ユーザによる所定の消費操作によって消費される時間ポイントを従来の販促ポイントとして捉えると、その交換レートは、その単位(例えば、貨幣における「円」や距離における「Km」、時間における「分」に相当する部分)において、必ず1:1となるのが、いわゆる共通ポイントに関する従来技術であって、これを例示すると、例えば、特定の発行元は、発行した販促ポイントと貨幣との換算レートに応じた費用をポイント管理事業者に支払い、ユーザが特定の消費先において販促ポイントを消費すると、該消費に充当された販促ポイントの貨幣との換算レートに基づく費用を該ポイント管理事業者が該消費先に支払うことで、該消費先におけるユーザに対する割引などを実現する技術の構成であるが、この様な従来技術による共通ポイントを採用したサービス・モデルにおいては、商材やサービスに限りがある小規模商店や専門店などが該共通ポイントを介して相互連携できるため、販促サービスに対するユーザの充足感が高められると言われているものの、ポイント管理事業者に対する該販促ポイントの発行または消費に係る処理手数料やシステム利用料が高く(通常、販促ポイントの発行に伴う売上金額の1〜2%)、また同販促ポイントの発行高とユーザの再来店がバランスしない、即ち、ユーザは、販促ポイントの消費条件が良いところに流れ易く、発行店にとっては、必ずしも、販促ポイントの発行高に見合うユーザの再来店が期待できないため、販促ポイントの発行コストが負担に感じられると言う欠点なども指摘されている。
本発明では、この様な従来技術の欠点を補うため、発行元における販促ポイントの発行条件を「時間」という物理的相対値を基準に特定する一方で、該販促ポイントの消費条件を「販促時間」に係る売価基準によって算出する技術を提供する。
即ち、発行元において、販促ポイントをユーザの商品購入価格に応じて発行するのではなく、ユーザによる所定の発行操作に基づく「時間」を基準に前記時間管理システムを運営するポイント流通センター(第三者)が時間ポイントを発行し、また消費先に対し、該消費先がユーザに提供する販促用の商材やサービスと該時間ポイントとの交換(消費)条件、即ち、換算レートを「販促時間」に係る売価基準によって算出させると共に、これら販促情報を該ポイント流通センターがユーザ(該時間ポイントの保有者)にアピール(例えば、電子メールなどで配信したりWebサイトで案内や利用に関するガイドを提供)することで、該消費先が提供する販促用の商材やサービスに係るコストと該発行元の時間ポイント発行コストをバランスさせる技術であり、この技術による共通ポイントを採用するサービス・モデルでは、該時間ポイントの発行コストを限りなくゼロにしつつ発行元と消費先の商材やサービスを相互補完させることが可能になり、また販促サービスに対するユーザの満足度も大幅に高めることが可能になる。
従って、本発明においては、上述した様な、ユーザによる所定の発行操作によって発行された時間ポイントと該ユーザによる所定の消費操作によって消費される時間ポイントとの交換レートは、その単位において、必ずしも1:1とはならず、共通ポイントに関する従来技術と根本的に異なる。
即ち、前記ユーザによる所定の発行操作によって発行される時間ポイントは、該ユーザの発行元における所定の経過時間に対して発行される時間ポイントであって、この様な時間ポイントが、貨幣との換算を前提としない「時間」と言う物理的相対値として、例えば、該所定の経過時間1分に対して1TP(TPは、時間ポイントの単位)発行されれば、設備系サービス事業者(カラオケ店や映画館、遊園地、ゲームセンターなどの遊技場など)や施術系サービス事業者(美容室やエステ店、マッサージ治療院など)は、該時間ポイントの数に応じて、利用料金や販売価格などを割引く方法によってユーザの来店を促すのではなく、「サービス時間」の割増や「試用時間」の提供、或いは、「待ち時間」の短縮(優先入場)など、「販促時間」の提供という方法によって、ユーザに来店を促すことができ、しかも、販促に関する特別なコスト(割引は、実質的な販促コストである)を掛ける必要も無いので、本発明による時間ポイント流通管理ネットワーク・システムにおける消費先として参加することが期待されるところ、これら消費先は、それぞれ「販促時間」の売価基準(即ち、該消費先における該「販促時間」の単位時間当たりの通常の利用料金や通常の販売価格等)が異なるため、該所定の発行操作によって発行された時間ポイントの該消費先における消費条件については、例えば、該消費先における該「販促時間」の単位(1分)に対する時間ポイントの消費数として算出されるポイント売価、即ち、該「販促時間」の売価基準に基づく値(n)に相当する時間ポイント数(nTP)によって、通常の販売価格が維持されるので、該消費条件、即ち、該所定の発行操作によって発行された時間ポイントと該消費先における所定の消費操作によって消費される時間ポイントとの交換レートは、その単位において、1:nTPとして定められる。
これは、例えば、カラオケ店を消費先とした場合、利用時間1時間(60分)に対する利用料金300円から、まず「販促時間」に係る売価基準によって販促価格を求めると、該カラオケ店の販促価格は、1分に対し5円(単位は、[円/分])となる。
ここで、本発明における時間ポイントは、物理的相対値である「時間」を基準に、「待ち時間」1分に対して1TP(TPは、時間ポイントの単位[分/分])の時間ポイントが発行されるので、上記カラオケ店における「販促時間」1分の売価基準による時間ポイント売価は、例えば、販促価格の1分に対する「5円」と1分に対する時間ポイント「nTP」が均衡する該時間ポイント「n」として、数式{(1:5)=(1:n)}からn=5となり、該カラオケ店の「販促時間」の時間ポイント売価を5TPと定めることができる。
また、例えば、映画館を消費先とした場合、平均上映時間120分に対する大人料金2400円から、まず「販促時間」に係る売価基準によって販促価格を求めると、該映画館の販促価格は、1分に対し20円(単位は、[円/分])となる。
ここで、本発明における時間ポイントは、物理的相対値である「時間」を基準に、「待ち時間」1分に対して1TP(TPは、時間ポイントの単位[分/分])の時間ポイントが発行されるので、上記映画館における「販促時間」1分の売価基準による時間ポイント売価は、例えば、販促価格の1分に対する「20円」と1分に対する時間ポイント「nTP」が均衡する該時間ポイント「n」として、数式{(1:20)=(1:n)}からn=20となり、該映画館の「販促時間」の時間ポイント売価を20TPと定めることができる。
なお、前述の「販促時間」に係る売価基準の算定については、例えば、映画館などでは、同じ映画の視聴であっても年齢によって鑑賞料金を変えており、また、例えば、60才以上の消費者を対象に、競争目的ではない割引を一律に行っている場合があることから、ユーザの属性などによって変化させる構成を付加させることもできる。
本発明によれば、ユーザにとっては、加盟店(一般商店や銀行、役所などの公共機関が対象)での買い物やサービス利用、諸手続きにおいて、その本来目的に要する時間以外に供給した「待ち時間」(「不快な時間」)を時間ポイントとして貯めておき、これを提携店(設備系や施術系、ネット系のサービス事業者が対象)が提供する「販促時間」(「快適な時間」)に交換(消費)することが可能となり、かつ、加盟店(時間ポイントの発行拠点)においては、自店では提供し得ない商材やサービスを充足させることが、また、提携店(時間ポイントの消費拠点)においては、コストを掛けず販促機会を獲得することが、該時間ポイントを介して相互補完されるので、低コストで高い顧客満足が期待できる。
なお、本発明の実施例1は、時間を単位とする販促ポイントがユーザの特定場所における所定の経過時間を計測して発行または消費させる時間ポイントであることを特徴としたが、該時間ポイントの発行または消費は、前述した設備系や施術系のサービス提供に係る特定場所に限定されず、例えば、ネット系のサービス事業者によって提供される特定操作、即ち、ネットゲームや音楽や映像、電子ブックなどの視聴などによっても実施されるため、本発明の実施例2では、時間を単位とする販促ポイントがユーザの特定操作に関する所定時間を計測して発行または消費させる時間ポイントであることを特徴とする。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例1について詳細に説明する。
本発明の実施例1は、時間を単位とする販促ポイントが、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測して発行または消費される時間ポイントであることを特徴とする。
本発明の実施例1では、ユーザは、買い物やサービス利用、諸手続きなどのため、加盟店に赴いた際、ユーザが保有するクライアント装置(時間を単位とする時間ポイントの発行操作及び消費操作に関するアプリケーションがインストールされたスマートフォンなどの携帯端末)によって、例えば、該加盟店に設置された位置通知装置が検知されてから非検知となるまでの「時間」が計測され、該計測された「時間」に応じた時間ポイントを獲得して貯めておくことができ、その後、ユーザは、該獲得して貯めた時間ポイントを、例えば、設備系や施術系、ネット系の提携店が提供する販促サービスを受ける「時間」に交換することができる。
図1は、本発明によって実現される「時間を単位とする販促ポイントの流通方法及び流通管理システム」の実施例1に関する概要図であり、該図1に記載のフロー記号(A)〜(D)が、本発明における時間ポイントの発行方法に関する構成を示し、またフロー記号(E)〜(H)が、本発明における時間ポイントの消費方法に関する構成を示している。
先ず、図1に記載のフロー記号(A)〜(D)に係る詳細図を使って、本発明における時間ポイントの発行方法に関する構成について詳細に述べる。
[ユーザによる所定の発行操作]
図2は、時間ポイントの発行方法に関する構成図であるところ、ユーザによる所定の発行操作については、加盟店1300に設置したBluetooth規格の電波を発信する周知の電波発信器を備えた位置通知装置2320を起動しておき、Bluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器2211を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって該電波検知器2211の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラム5210と時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラム5230や時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラム5240(図3)からなる専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を保有するユーザ1200が該専用アプリ4210を起動して該加盟店1300に来店すると、該クライアント装置2210の電波検知器2211によって該位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が検知され、該専用アプリ4210によって該位置通知装置2320の識別情報2321が取得されると共に、該取得された識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211が、該専用アプリ4210によって、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
なお、上記専用アプリ4210を構成する各プログラムは、周知のHTML言語とJavaScriptやPHP、Perl、Java、CやC++などのプログラム言語によって開発することができる。
また、上記専用アプリ4210の識別情報4211は、該専用アプリ4210を利用するユーザを特定するための固有情報であって、周知のUDIDやIMEI、或いは、また、電話番号などに基づき、以下の様にして生成される。
図4で示す様に、先ず、ユーザが、保有するスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどのクライアント装置に備えられた周知のWebブラウザなどによって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110にアクセスすると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、該クライアント装置にユーザ登録フォームが提供され、これに対し、該ユーザが、必要な事項を入力したり選択するなどしてサブミット(データ投入)すると、該サブミットによって、例えば、図15のユーザ管理データベースのレコード・レイアウトで示した、電話番号や個体識別番号などのユーザ基本データ7013とユーザ名や郵便番号、性別、年齢などのユーザ属性データ7014が、該認証処理プログラム5110によって取得される。
ここで、例えば、上記認証処理プログラム5110によって、上記取得されたユーザ基本データ7013の電話番号と個体識別番号を構成要素とする識別情報4211が生成され、該生成された該識別情報4211が、前記専用アプリ4210の識別情報記録コードに書き込まれると共に、該識別情報4211と該取得されたユーザ基本データ7013やユーザ属性データ7014が、図15で示したユーザ管理データベースのレコード・レイアウトに従って、該ユーザ管理データベース3010に記録され、更に、該専用アプリ4210が、インターネット1900を介して、上記クライアント装置にダウンロードされる。
この様にして、上記専用アプリ4210に書き込まれた識別情報4211と上記ユーザ管理データベース3010に記録されたユーザ基本データ7013やユーザ属性データ7014が関連付けられる。
ここで、図2で示す様に、前記時間管理システム4110は、通信制御装置2104とWebサーバ装置2110とアプリケーションサーバ装置2120及びデータベース管理サーバ装置2130からなるサーバシステムであって、該時間管理システム4110において、前記位置通知装置2320の識別情報2321と前記専用アプリ4210の識別情報4211が受信されると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の位置通知装置照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した位置通知装置2320の識別情報2321が、位置通知装置データベース3060に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2321を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2321の位置通知装置2320が設置されている前記加盟店1300の加盟店ID7021(図16)に相当する設置先ID7062(図20)が検出されることによって、また、所定のユーザ照合処理、即ち、該データベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した専用アプリ4210の識別情報4211が、ユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011(図15)やユーザ属性データ7014(図15)などが検出されることによって、該識別情報4211と該識別情報2321を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120によって、該位置通知装置2320の識別情報2321に関する照合結果、即ち、所定の位置通知装置照合処理によって検出された該加盟店1300の加盟店ID7021に相当する設置先ID7062を検索キーとして、図18で示す加盟店ガイドデータベース3040から該加盟店1300によって設定された発行対象データ7042と発行条件パラメータ7043からなる案内ガイドデータ6041が抽出され、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042と該発行条件パラメータ7043及び該生成された認証コード6510が、該時間管理システム4110から、インターネット1900を介して、前記クライアント装置2210に送信される。
なお、上記の発行条件パラメータ7043については、後述する。
[発行操作に関する時間計測処理]
上述した[ユーザによる所定の発行操作]に基づく時間計測処理については、図2で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記対象時間データ8042と前記発行条件パラメータ7043及び前記認証コード6510が受信されると、前記専用アプリ4210によって、先ず、該対象時間データ8042と認証コード6510が該専用アプリ4210を構成する受信計測プログラム5210の計測パラメータにセットされて該受信計測プログラム5210が実行され、該実行により、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって前記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波が検知され続ける限り、時間が計測されると共に、該対象時間データ8042の計測開始時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行時刻を計測開始時刻とする設定に従い、該専用アプリ4210によって該実行時刻が計測開始時刻(Ts)として取得される。
ここで、図2で示す様に、上記受信計測プログラム5210の計測パラメータは、該計測パラメータにセットされた上記認証コード6510の構成要素である前記識別情報4211と前記識別情報2321にそれぞれ合致する前記クライアント装置2210と前記位置通知装置2320との間における通信を該受信計測プログラム5210が確立、維持するためのキー値を含むパラメータであって、該キー値は、例えば、Bluetooth通信における周知のペアリング・キーやWiFi通信における周知のWEPキーなどに相当する。
次に、図2で示す様に、前記クライアント装置2210を保有する前記ユーザ1200が前記加盟店1300を退店し、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211が前記位置通知装置2320から発信されるBluetooth規格の電波を誤差設定時間(Er)以上検知しなくなり前記受信計測プログラム5210の実行が終了すると、前記対象時間データ8042の計測終了時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻を計測終了時刻とする設定に従い、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻が計測終了時刻(Te)として取得される。
なお、上記の誤差設定時間(Er)は、ユーザが加盟店や提携店を退店したことを判定するための時間であるところ、上記クライアント装置に備えられる周知の電波検知器によって検知される電波は、該電波を発信する発信器が設置される建物の構造や形状などによって干渉することがあるため、前記位置通知装置を加盟店や提携店に設置する際には、例えば、該位置通知装置を計測開始場所とする加盟店や提携店の入口付近に設置し、該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されない距離の複数位置から該クライアント装置を通常の歩行速度(4Km/h)で移動させて該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されるまでの経過時間(pT)を複数回に渡って測定したり、或いは、該位置通知装置を計測終了場所とする加盟店や提携店の出口付近に設置し、該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知される距離の複数位置から該クライアント装置を通常の歩行速度(4Km/h)で移動させて該クライアント装置によって該位置通知装置の電波が検知されなくなるまでの経過時間(pT)を複数回に渡って測定するなどの方法によって、例えば、該経過時間(pT)の平均値(avrT)や最大値(maxT)に設定されるところの誤差設定時間(Er)である。
[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]
上述の[発行操作に関する時間計測処理]に続き、図2で示す様に、前記受信計測プログラム5210の実行過程において前記専用アプリ4210によって取得された計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)が、該専用アプリ4210によって、該専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231にセットされると共に、該ポイント発行プログラム5230が実行され、該実行により、該時刻設定パラメータ7231と前記発行条件パラメータ7043に基づく時間ポイントの発行数が算出される。
ここで、上記時刻設定パラメータ7231は、計測開始時刻(Ts)が代入される開始時刻フィールドと計測終了時刻(Te)が代入される終了時刻フィールドや誤差設定時間(Er)が代入される誤差時間フィールドなどからなるパラメータであって、また、発行条件パラメータ7043は、図18で示した様に、前記ポイント管理センター1100によって定められる基本レートフィールドと、後述の[「提携店利用ガイド」の登録処理]で説明する利用ガイド設定フォームによって、前記加盟店1300が任意に設定する、設定レートフィールドや調整時間フィールドからなり、例えば、該基本レートフィールドには、実質計測時間(St)の単位時間1分に対して時間ポイントを1TP(TPは時間ポイントの単位)発行することを指示する基本レート(Rs)として「1」が代入され、また、該設定レートフィールドには、例えば、該加盟店1300が独自に時間ポイントを発行する場合の設定レート(Rn)が代入され、該調整時間フィールドには、例えば、通常のサービス供給や施術等に要する所要時間を超過する時間を対象に時間ポイントを提供する場合、該実質計測時間(St)から差し引く該所要時間が調整時間(Ct)として代入される。
以上から、上記ポイント発行プログラム5230によって算出される時間ポイントの発行数(Ep)は、例えば、上記時刻設定パラメータ7231の計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)に基づく実質計測時間(St)を数式{St=(TeーTs−Er)}によって定めると、上記発行条件パラメータ7043の基本レートフィールドに代入される基本レート(Rs)と調整時間フィールドに代入される調整時間(Ct)に基づき、数式{Ep=(St−Ct)×Rs}によって算出することができる。
[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]
図2で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の実行が終了すると、該専用アプリ4210によって、前記認証コード6510と前記算出された時間ポイントの発行数が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信され、これらを該時間管理システム4110が受信すると、該時間管理システム4110の前記認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の認証コード照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した認証コード6510の構成要素である前記位置通知装置2320の識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211が、それぞれ、位置通知装置データベース3060とユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2321を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2321の位置通知装置2320が設置されている前記加盟店1300の加盟店ID7021(図16)に相当する設置先ID7062(図20)が検出されると共に、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011(図15)やユーザ属性データ7014(図15)などが検出されることによって、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、該照合された位置通知装置2320の識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211及び該受信した時間ポイントの発行数からなる時間ポイントの「発行」に対応する履歴データが、図21に示した、ポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従い、該ポイント管理データベース3070に記録される。
以上の様にして、加盟店における顧客の「待機時間」、例えば、店舗に来店した時間から商品購入やサービスの受付が開始された時間までの「混雑待機時間」や、店舗において商品やサービスを注文した時間から該商品やサービスが提供された時間までの「供給待機時間」、或いは、店舗に来店した時間から退店した時間までの滞在時間から該店舗における商品販売やサービス提供に係る通常の所要時間を差し引いた「超過待機時間」などに応じて、時間を単位とする販促ポイント、即ち、時間ポイントが、ユーザに提供される。
ここで、加盟店によるこの様なサービスは、ユーザに対し、効率良く告知されなければならないので、上述した本発明の構成には、ユーザのクライアント装置において「加盟店案内ガイド」が提供(表示)される構成が付加される。
[「加盟店案内ガイド」の登録処理]
具体的には、図5の概要図で示す様に、加盟店1300のユーザが、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置2310によって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって公開されている「加盟店案内ガイド」に関するWebページにアクセスすると、該Webブラウザにおいて加盟店ログインフォームが表示され、該加盟店ログインフォームに加盟店IDとパスワードが入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされた加盟店IDとパスワードがポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
この所定のログイン処理において、上記取得された加盟店IDとパスワードが上記ポイント管理センター1100の加盟店管理データベース3020に登録されていることが照合され、該取得された加盟店IDに対応する加盟店ID7021(図16)が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2310のWebブラウザにおいて案内ガイド設定フォーム5381が提供(表示)され、該案内ガイド設定フォーム5381に対する以下の様な所定のガイド設定操作を経て、該加盟店1300の案内ガイドデータ6041が構成されると共に、該ポイント管理センター1100の加盟店ガイドデータベース3040に記録される。
この所定のガイド設定操作は、上記加盟店1300のユーザが、上記案内ガイド設定フォーム5381の手順に従って、ユーザ1200に発行される時間ポイントに関して案内ガイドを設定すると、該設定された案内ガイドが案内ガイドデータ6041(図18)に構成されて上記加盟店ガイドデータベース3040に記録される操作であって、先ず、該案内ガイド設定フォーム5381の発行対象設定フィールドにおいて、例えば、時間ポイントがユーザ1200に発行される対象時間として、前述の「混雑待機時間」や「供給待機時間」、「超過待機時間」などに関する項目を選択したり、タイトルや説明文などをテキスト入力すると共に、上記クライアント装置2310に備えられたローカルディスクやメモリなどに準備された案内ガイド用の画像や動画などを選択し、また、該案内ガイド設定フォーム5381の発行条件設定フィールドにおいて、該対象時間に対して発行される時間ポイントの発行数、即ち、前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した、計測時間の単位時間1分に対して発行される時間ポイントの発行数について、基本レート(Rs)を選択したり、該加盟店1300が独自に時間ポイントを発行する場合の設定レート(Rn)を入力し、更に、例えば、通常のサービス供給や施術等に要する所要時間を超過する時間を対象に時間ポイントを提供する場合、該実質計測時間(St)から差し引く該所要時間の調整時間(Ct)を入力してサブミット(データ投入)すると、該案内ガイド設定フォーム5381の発行対象設定フィールドや発行条件設定フィールドにおいて入力または選択されて設定された、テキストや画像、動画などからなる加盟店1300の案内ガイドに関するデータが、上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、該取得された加盟店1300の案内ガイドに関するデータが、図18で示した加盟店ガイドデータベースのレコード・レイアウトに従い、テキストや画像、動画などからなり発行対象ID8041を含む発行対象データ7042と、対象時間に応じて発行される時間ポイントに関する基本レートと設定レートや調整時間、フラグコードなどからなる発行条件パラメータ7043及び、上記加盟店ID7021と該加盟店1300の業種コード7022や加盟店位置データ8021からなる案内ガイドID7041などによって案内ガイドデータ6041が構成されると共に、該加盟店ガイドデータベース3040に記録され、「加盟店案内ガイド」の登録が完了する。
なお、上記加盟店1300に設置される位置通知装置の識別情報については、ポイント管理センター1100によって任意に設定され、該設定された識別情報と該加盟店1300の上記加盟店ID7021は、図20で示した位置通知装置データベースのレコード・レイアウトに従って、識別情報7061と設置先ID7062として、該位置通知装置データベース3060に記録される。
[「加盟店案内ガイド」の提供方法]
上述の様にして登録された「加盟店案内ガイド」は、図5で示す様に、以下の様にして、ユーザ1200に提供される。
ユーザ1200が、前述したクライアント装置2210の専用アプリ4210を起動して、該クライアント装置2210が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に接続されると、該クライアント装置2210においてユーザログインフォームが表示され、該ユーザログインフォームにユーザID7011とパスワードが入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされたユーザID7011とパスワードが該ポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
この所定のログイン処理において、上記取得されたユーザIDとパスワードが該ポイント管理センター1100のユーザ管理データベース3010に登録されていることが照合され、該取得されたユーザIDに対応するユーザID7011(図15)が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2210の表示画面に「サービスメニュー」を含む初期画面が表示される。
この「サービスメニュー」には、時間ポイントが発行される加盟店リストや加盟店ごとの案内ガイドが提供される「加盟店案内ガイド」なる選択項目があり、先ず、上記ユーザ1200によって該「加盟店案内ガイド」が選択されると、該選択情報が上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、図18で示した加盟店ガイドデータベース3040から、案内ガイドID7041と発行対象データ7042が加盟店ごとに抽出されると共に、該抽出された加盟店ごとの該案内ガイドID7041と該発行対象データ7042が含まれた加盟店リストが生成され、該生成された加盟店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された加盟店リストが取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示される。
ここで、ユーザ1200は、上記送信された加盟店リストに含まれた発行対象データ7042(図18)のテキストや画像データによる説明文や画像を確認することができ、例えば、該加盟店リストから好みの加盟店1300を選択すると、該加盟店1300の選択情報に含まれた案内ガイドID7041(図18)が上記時間管理システム4110において取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、上記加盟店ガイドデータベース3040から、該取得された案内ガイドID7041に基づき、該加盟店1300の案内ガイドデータ6041(図18)が抽出され、該抽出された案内ガイドデータ6041が、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された加盟店1300の案内ガイドデータ6041が取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示され、ユーザに、該加盟店1300の店舗情報や時間ポイントの発行条件などに関するテキストや画像、動画などからなる「加盟店案内ガイド」が提供される。
この様に「加盟店案内ガイド」の登録処理と提供方法によって、加盟店における時間ポイントの発行に関するサービスが効率良くユーザに告知される。
次に、図1に記載のフロー記号(E)〜(H)に係る詳細図を使って、本発明における時間ポイントの消費方法に関する構成について詳細に述べる。
[ユーザによる所定の消費操作]
図3は、時間ポイントの消費方法に関する構成図であるところ、ユーザによる所定の消費操作については、提携店1400に設置したBluetooth規格の電波を発信する周知の電波発信器を備えた位置通知装置2420を起動しておき、Bluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器2211を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって該電波検知器2211の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラム5210と時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラム5240や時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラム5230(図2)からなる専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を保有するユーザ1200が該専用アプリ4210を起動して該提携店1400に来店すると、該クライアント装置2210の電波検知器2211によって該位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波が検知され、該専用アプリ4210によって該位置通知装置2420の識別情報2421が取得されると共に、該取得された識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211が、該専用アプリ4210によって、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信される。
ここで、図3で示す様に、前記時間管理システム4110において、前記位置通知装置2420の識別情報2421と前記専用アプリ4210の識別情報4211が受信されると、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の位置通知装置照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した位置通知装置2420の識別情報2421が、位置通知装置データベース3060に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2421を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2421の位置通知装置2420が設置されている前記提携店1400の提携店ID7031(図17)に相当する設置先ID7062(図20)が検出されることによって、また、所定のユーザ照合処理、即ち、該データベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した専用アプリ4210の識別情報4211が、図15で示したユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011(図15)やユーザ属性データ7014(図15)などが検出されることによって、該識別情報4211と該識別情報2421を構成要素とする認証コード6510が生成されると共に、該アプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120によって、該位置通知装置2420の識別情報2421に関する照合結果、即ち、所定の位置通知装置照合処理によって検出された該提携店1400の提携店ID7031に相当する設置先ID7062を検索キーとして、図19で示す提携店ガイドデータベース3050から該提携店1400によって設定された販促企画データ7052と消費条件パラメータ7053からなる利用ガイドデータ6051が抽出され、該販促企画データ7052に設定された対象販促データ8052と該消費条件パラメータ7053及び該生成された認証コード6510が、該時間管理システム4110から、インターネット1900を介して、前記クライアント装置2210に送信される。
なお、上記の消費条件パラメータ7053については後述する。
[消費操作に関する時間計測処理]
上述した[ユーザによる所定の消費操作]に基づく時間計測処理については、図3で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記対象販促データ8052と前記消費条件パラメータ7053及び前記認証コード6510が受信されると、前記専用アプリ4210によって、先ず、該対象販促データ8052と認証コード6510が該専用アプリ4210を構成する受信計測プログラム5210の計測パラメータにセットされて該受信計測プログラム5210が実行され、該実行により、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211によって前記位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波が検知され続ける限り、時間が計測されると共に、該対象販促データ8052の計測開始時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行時刻を計測開始時刻とする設定に従い、該専用アプリ4210によって該実行時刻が計測開始時刻(Ts)として取得される。
なお、上記計測パラメータについては、前述の通りである。
次に、図3で示す様に、前記クライアント装置2210を保有する前記ユーザ1200が前記提携店1400を退店し、該クライアント装置2210に備えられた電波検知器2211が前記位置通知装置2420から発信されるBluetooth規格の電波を誤差設定時間(Er)以上検知しなくなり前記受信計測プログラム5210の実行が終了すると、該対象販促データ8052の計測終了時刻に関する設定、例えば、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻を計測終了時刻とする設定に従い、該受信計測プログラム5210の実行が終了した時刻が計測終了時刻(Te)として取得される。
[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]
上述の[消費操作に関する時間計測処理]に続き、図3で示す様に、前記受信計測プログラム5210の実行過程において前記専用アプリ4210によって取得された計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)が、該専用アプリ4210によって、該専用アプリ4210を構成するポイント消費プログラム5240の時刻設定パラメータ7241にセットされると共に、該ポイント消費プログラム5240が実行され、該実行により、該時刻設定パラメータ7241と前記消費条件パラメータ7053に基づく時間ポイントの消費数が算出される。
ここで、上記の時刻設定パラメータ7241は、計測開始時刻(Ts)が代入される開始時刻フィールドと計測終了時刻(Te)が代入される終了時刻フィールドや誤差設定時間(Er)が代入される誤差時間フィールドなどからなるパラメータであって、また、消費条件パラメータ7053は、図19で示した様に、後述の[「提携店利用ガイド」の登録処理]で説明する利用ガイド設定フォームによって、前記提携店1400が任意に設定する、販売時間フィールドと販売価格フィールド及び販促時間フィールドからなり、例えば、該販売時間フィールドには、該提携店1400において販売する通常サービスの販売時間(Tn)が代入され、該販売価格フィールドには、該販売時間(Tn)の販売価格(Ps)が代入され、該販促時間フィールドには、例えば、該販売時間(Tn)と販売価格(Ps)に基づくポイント売価(円/分)によってユーザに提供する販促時間(Tp)が代入される。
以上から、上記ポイント消費プログラム5240によって算出される時間ポイントの消費数(Cp)は、例えば、上記時刻設定パラメータ7241の計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)及び誤差設定時間(Er)に基づく実質計測時間(St)を数式{St=(Te−Ts−Er)}によって定めると、上記消費条件パラメータ7053の販売時間フィールドに代入される販売時間(Tn)と販売価格フィールドに代入される販売価格(Ps)及び販促時間フィールドに代入される販促時間(Tp)に基づき、数式{Cp=(Ps÷Tn)×Tp}によって算出することができる。
[時間ポイントの消費履歴データ管理処理]
図3で示す様に、前記クライアント装置2210において、前記専用アプリ4210を構成するポイント消費プログラム5240の実行が終了すると、該専用アプリ4210によって、前記認証コード6510と前記算出された時間ポイントの消費数が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信され、これらを該時間管理システム4110が受信すると、該時間管理システム4110の前記認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定の認証コード照合処理、即ち、該時間管理システム4110のデータベース管理サーバ装置2130を用いて、該受信した認証コード6510の構成要素である前記位置通知装置2420の識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211が、それぞれ、位置通知装置データベース3060とユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理であって、例えば、該識別情報2421を検索キーとして、該位置通知装置データベース3060から該識別情報2421の位置通知装置2420が設置されている前記提携店1400の提携店ID7031(図17)に相当する設置先ID7062(図20)が検出されると共に、該識別情報4211を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010から該ユーザ1200のユーザID7011(図15)やユーザ属性データ7014(図15)などが検出されることによって、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、該照合された位置通知装置2420の識別情報2421と該専用アプリ4210の識別情報4211及び該受信した時間ポイントの消費数からなる時間ポイントの「消費」に対応する履歴データが、図21に示したポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従い、該ポイント管理データベース3070に記録される。
以上の様にして、提携店における顧客に対する「販促時間」、例えば、新サービスへの顧客誘導に係る「お試し販促時間」や、サービスの目標達成に係る「販売強化販促時間」、或いは、店舗リニューアルなどに係る「新装開店販促時間」などに応じて、時間ポイントを利用(消費)できるサービスを実現することが可能になる。
ここで、提携店によるこの様な販促企画は、ユーザに対し、効率良く告知されなければならないので、上述した本発明の構成には、ユーザのクライアント装置において「提携店利用ガイド」が提供(表示)される構成が付加される。
[「提携店利用ガイド」の登録処理]
具体的には、図6の概要図で示す様に、提携店1400のユーザが、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置2410によって、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって公開されている「提携店利用ガイド」に関するWebページにアクセスすると、該Webブラウザにおいて提携店ログインフォームが表示され、該提携店ログインフォームに提携店IDとパスワードが入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされた提携店IDとパスワードがポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
この所定のログイン処理において、上記取得された提携店IDとパスワードが上記ポイント管理センター1100の提携店管理データベース3030に登録されていることが照合され、該取得された提携店IDに対応する提携店ID7031(図17)が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2410のWebブラウザにおいて利用ガイド設定フォーム5481が提供(表示)され、該利用ガイド設定フォーム5481に対する以下の様な所定のガイド設定操作を経て、該提携店1400の利用ガイドデータ6051が構成されると共に、該ポイント管理センター1100の提携店ガイドデータベース3050に記録される。
この所定のガイド設定操作は、上記提携店1400のユーザが、上記利用ガイド設定フォーム5481の手順に従って、ユーザ1200が時間ポイントを利用(消費)できる販促企画に関して利用ガイドを設定すると、該設定された利用ガイドが利用ガイドデータ6051(図19)に構成されて上記提携店ガイドデータベース3050に記録される操作であって、先ず、該利用ガイド設定フォーム5481の販促企画設定フィールドにおいて、例えば、ユーザ1200が時間ポイントを利用(消費)できる対象時間として、前述の「お試し販促時間」や「販売強化販促時間」、「新装開店販促時間」などに関する項目を選択したり、タイトルや説明文などをテキスト入力すると共に、上記のクライアント装置2410に備えられたローカルディスクやメモリなどに準備された利用ガイド用の画像や動画などを選択し、また、該利用ガイド設定フォーム5481の消費条件設定フィールドにおいて、該販促企画によって消費される時間ポイントの消費数、即ち、前述の[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した、該提携店1400において販売する通常サービスの販売時間(Tn)を入力し、また、該販売時間(Tn)の販売価格(Ps)を入力し、更に、該販売時間(Tn)と販売価格(Ps)に基づくポイント売価(円/分)によってユーザに提供する販促時間(Tp)を入力してサブミット(データ投入)すると、該利用ガイド設定フォーム5481の販促企画設定フィールドや消費条件設定フィールドにおいて入力または選択されて設定された、テキストや画像、動画などからなる提携店1400の利用ガイドに関するデータが、上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、該取得されたデータが、図19で示した提携店ガイドデータベースのレコード・レイアウトに従い、テキストや画像、動画などからなり販促企画ID8051を含む販促企画データ7052と、該提携店1400において販売される通常サービスの販売時間やその販売価格と時間計測に関するフラグコードなどからなる消費条件パラメータ7053及び、上記提携店ID7031と該提携店1400の業種コード7032や提携店位置データ8031からなる利用ガイドID7051などによって利用ガイドデータ6051が構成されると共に、該提携店ガイドデータベース3050に記録され、「提携店利用ガイド」の登録が完了する。
なお、上記提携店1400に設置される位置通知装置の識別情報については、ポイント管理センター1100によって任意に設定され、該設定された識別情報と該提携店1400の上記提携店ID7031は、図20で示した位置通知装置データベースのレコード・レイアウトに従って、識別情報7061と設置先ID7062として、該位置通知装置データベース3060に記録される。
[「提携店利用ガイド」の提供方法]
上述の様にして登録された「提携店利用ガイド」は、図6で示す様に、以下の様にして、ユーザ1200に提供される。
ユーザ1200が、前述したクライアント装置2210の専用アプリ4210を起動して、該クライアント装置2210が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に接続されると、該クライアント装置2210においてユーザログインフォームが表示され、該ユーザログインフォームにユーザID7011とパスワードを入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされたユーザID7011とパスワードが該ポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110が実行され、該実行により、所定のログイン処理が行われる。
この所定のログイン処理において、上記取得されたユーザIDとパスワードが該ポイント管理センター1100のユーザ管理データベース3010に登録されていることが照合され、該取得されたユーザIDに対応するユーザID7011(図15)が抽出されると、ログインが成立して、上記クライアント装置2210の表示画面に「サービスメニュー」を含む初期画面が表示される。
この「サービスメニュー」には、時間ポイントを利用(消費)できる提携店リストや提携店ごとの利用ガイドが提供される「提携店利用ガイド」なる選択項目があり、先ず、上記ユーザ1200によって該「提携店利用ガイド」が選択されると、該選択情報が上記時間管理システム4110において取得されると共に、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、図19で示した提携店ガイドデータベース3050から、利用ガイドID7051と販促企画データ7052が提携店ごとに抽出されると共に、該抽出された提携店ごとの該利用ガイドID7051と該販促企画データ7052が含まれた提携店リストが生成され、該生成された提携店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された提携店リストが取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示される。
ここで、ユーザ1200は、上記送信された提携店リストに含まれた販促企画データ7052(図19)のテキストや画像データによる説明文や画像を確認することができ、例えば、該提携店リストから好みの提携店1400を選択すると、該提携店1400の選択情報に含まれた利用ガイドID7051(図19)が上記の時間管理システム4110において取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、上記提携店ガイドデータベース3050から、該取得された利用ガイドID7051に基づき、該提携店1400の利用ガイドデータ6051(図19)が抽出され、該抽出された利用ガイドデータ6051が、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に送信されると、上記専用アプリ4210によって、該送信された提携店1400の利用ガイドデータ6051が取得されると共に、該クライアント装置2210の表示画面に表示され、ユーザに、該提携店1400の店舗情報や時間ポイントの消費条件などに関するテキストや画像、動画などからなる「提携店利用ガイド」が提供される。
この様に「提携店利用ガイド」の登録処理と提供方法によって、提携店における時間ポイントの利用(消費)に関する販促企画が効率良くユーザに告知される。
なお、上述した周知の電波発信器を備えた位置通知装置は、周知の調整方法、即ち、該電波発信器の出力を調整したり、電波の透過率が異なる素材によって覆うなどすることにより、上述したクライアント装置に備えられた周知の電波検知器による該位置通知装置の電波発信器の検知に関する距離、即ち、該位置通知装置と該クライアント装置との検知距離を調整できることは、周知である。
以上の様にして、ユーザは、時間を単位とする販促ポイントである時間ポイントが発行される加盟店を容易に見つけ、該加盟店において発行される時間ポイントを簡単に貯めることができ、また、該時間ポイントを消費できる提携店を容易に見つけ、貯めた該時間ポイントを該提携店が提供する販促用の商材やサービスと容易に交換することができる。
本発明によれば、時間に応じて課金するサービス(時間制サービス)を販売する施設系や施術系、ネット系のサービス事業者などが、前述した提携店として、販売対象とする時間制サービスの売価基準、即ち、該時間制サービスの単位時間当たりの売価(円/分)を基に、該時間制サービスによる「販促時間」分を顧客に提供する場合の顧客が支払う時間ポイント数、即ち、該時間制サービスの「販促時間」分に対する時間ポイント売価を算出し、該算出した時間ポイント売価を前述した[「提携店利用ガイド」に関する所定のガイド登録操作]によって消費条件パラメータに登録しておけば、該時間ポイントを保有するユーザに対し自店の販促内容を容易に伝えることができ、また、該販促内容を利用するために来店したユーザに対し該時間ポイント売価の「販促時間」を容易に提供することができる。
上述した通り、本発明によって時間ポイントを流通させれば、先ず、顧客にとっては、加盟店における「待機時間」に応じて発行される時間ポイントを貯めておけば、提携店において提供される「販促時間」分のサービスに対し貯めておいた時間ポイントから、例えば、該「販促時間」の売価基準によって算出された時間ポイント売価分の時間ポイントを支出(消費)するだけで、該「販促時間」分のサービスを受けられ、結果として、「待機時間」と言う不快な時間を「販促時間」と言う快適な時間に交換することが可能になり、また、商材やサービスが限られた加盟店にとっては、必ずしも、ユーザの再来店とバランスしない発行コストを気にすることなく、更に、発行元と消費先との間における金銭的な精算処理に係るコストを負担することもなく、時間ポイントを介して提供される提携店の販促用商材やサービスによって顧客サービスを充実させることが可能になり、また更に、広告予算が限られた提携店にとっては、時間ポイントを介して顧客との接点を増やしながら販売機会を獲得することが可能になり、結果として、加盟店と提携店が、時間ポイントを介して、相互のビジネスを補完しながら顧客満足を高められると言う、セールスプロモーションの好循環モデルが実現される。
以上説明した実施例1において、ユーザが操作するスマートフォン(携帯電話)などのクライアント装置は、本発明による専用アプリをインストールするだけで、「時間を貯めて使える」電子的な財布として機能することになるので、加盟店や提携店は、例えば、小型でコストの掛からないBluetooth規格の発信器を採用した位置通知装置を設置するだけで、ユーザに対し、時間を単位とする販促ポイントである時間ポイントを発行したり、或いは、ユーザから、該時間ポイントの消費を受け付けることができるので、前述した様な高価なポイント発行装置を設置することなく、加盟店においては、自らは提供し得ない商材やサービスを充足させることが、また提携店においては、コストを掛けず販促機会を獲得することが、該時間ポイントの流通によって実現される。
なお、時間を単位とする販促ポイントの発行及び消費条件である時間の計測対象は、上述の位置通知装置が発信するBluetooth規格の電波に限定されるものではなく、例えば、WiFi規格の電波、或いは、音波などを対象として計測する様に構成することができる。
また、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測する方法は、上述の位置通知装置を用いる方法に限定されるものではなく、例えば、ユーザが所持する前述のクライアント装置に周知のGPS受信機を備えたGPS機能を有するスマートフォン(携帯電話)を採用し、該GPS機能によって取得される該クライアント装置の位置情報が前述の専用アプリにおいて取得される構成を付加し、また、前述の加盟店ガイドデータベースや提携店ガイド管理データベースに記録される案内ガイドデータや利用ガイドデータの構成に該位置通知装置の設置場所に相当する位置データを付加し、更に、該案内ガイドデータや利用ガイドデータの業種コードに、GPS対応コードとして、例えば、900番台のコードを割り当てるなどして容易に実現できる。
上記の様な構成が付加されれば、前述の[「加盟店案内ガイド]の提供方法]や[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した「サービスメニュー」から「加盟店案内ガイド」や「提携店利用ガイド」の項目選択によって加盟店リストや提携店リストがユーザに提供される方法に加え、後述の[「GPS連動ガイド」の提供方法]で説明する方法によって、例えば、GPS機能を備えたクライアント装置を所持するユーザの現在位置に応じて、該加盟店リストや提携店リストを自動的に提供することが可能になり、また、この時のクライアント装置と時間管理システムとの通信過程において、該クライアント装置の現在位置と加盟店や提携店の位置情報を逐次照合することが可能になり、前述した位置通知装置が発信する電波とクライアント装置の電波検知器によるユーザの所在確認方法と同等、或いは、同等以上に、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測することが可能になる。
これは、前述したポイント管理センターの時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置に以下の様な処理が実行される「GPS連動ガイドプログラム」を設け、また、前述したクライアント装置の専用アプリに以下の様な処理が実行される「位置計測プログラム」を設けることによって実現される。
[「GPS連動ガイド」の提供方法]
図7の概要図に示す様に、先ず、周知のGPS受信機を備えたGPS機能を有し位置計測プログラム5220を含む専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を所持したユーザ1200が、加盟店1300や提携店1400、或いは、その近隣において、該専用アプリ4210を起動して、前述の[「加盟店案内ガイド]の提供方法]や[「提携店利用ガイド」の提供方法]で説明した所定のログイン処理を経て表示された「サービスメニュー」から「GPS連動ガイド」なる項目を選択すると、該専用アプリ4210の位置計測プログラム5220が実行され、該実行により、GPS機能によって計測される現在位置の測位データがクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)として定期的に取得され、該定期的に取得されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と該専用アプリ4210の識別情報4211が、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に定期的に送信され、該定期的に送信されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と識別情報4211が該時間管理システム4110において取得されると、該時間管理システム4110においてGPS連動ガイド生成処理が行われる。
このGPS連動ガイド生成処理は、上記時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のGPS連動ガイドプログラム5140によって実行され、該実行により、該取得されたクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)に所定の値αを加減した検索位置データ9001(緯度Xc±α,経度Yc±α)を条件とする範囲内の加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドIDと発行対象データが、また、同範囲内の該提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドIDと販促規格データが、それぞれ、図18で示した加盟店ガイドデータベース3040や図19で示した提携店ガイドデータベース3050から順次検索され、該検索によって該条件に適合する案内ガイドID7041や利用ガイドID7051が検索されると、該検索された加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)を有する案内ガイドID7041と発行対象データ7042を含む加盟店リストや提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)を有する利用ガイドID7051と販促企画データ7052を含む提携店リストが生成され、該生成された加盟店リストや提携店リストが、インターネット1900を介して、該クライアント装置2210に順次送信される。
この様にして順次送信された加盟店リストや提携店リストは、上記専用アプリ4210によって取得されると共に、上記クライアント装置2210の表示画面に表示される一方で、該専用アプリ4210の位置計測プログラム5220によって、該送信された加盟店リストに含まれた上記案内ガイドID7041の加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)や提携店リストに含まれた上記利用ガイドID7051の提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)が順次取得される。
[GPS機能による時間計測処理]
ここで、図7の概要図に示す様に、上記位置計測プログラム5220によって順次取得された上記加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)や上記提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)は、該位置計測プログラム5220によって、順次、GPS機能によって計測される現在位置の測位データに基づくクライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)と比較され、該加盟店位置データ8021(緯度Pxn,経度Pyn)または提携店位置データ8031(緯度Axn,経度Ayn)が、該クライアント位置データ2220(緯度Xc,経度Yc)に所定の値βを加減した滞在位置データ9002(緯度Xc±β,経度Yc±β)を条件とする範囲内の位置データであるかどうかについて判定が行われ、例えば、最初に「Yes」判定されると時間の計測が開始され、その後の「Yes」判定において時間計測が継続され、該時間計測の継続中に「No」判定がなされると該時間計測が終了する。
具体的には、前記所定の値αと上記所定のβの関係について、例えば、αがβより大きい関係(α>β)に設定されると、上記位置計測プログラム5220によって、先ず、図7の(ア)において、前記検索位置データ9001に関する判定が「Yes」で滞在位置データに関する判定が「No」なので、前記クライアント装置2210の表示画面には前記専用アプリ4210によって加盟店リストや提携店リストが表示されるが、次の図7の(イ)において、該検索位置データ9001に関する判定が「Yes」で上記滞在位置データ9002に関する判定も「Yes」となり、かつ、該滞在位置データ9002に関する判定が最初の「Yes」判定なので、時間計測が開始され、また、該クライアント装置2210が図7の(イ)に所在する限り、該検索位置データ9001に関する判定と該滞在位置データ9002に関する判定が「Yes」となるので、該時間計測が継続され、更に、次の図7の(ウ)においては、αとβの関係(α>β)から、該検索位置データ9001に関する判定は「Yes」となるが該滞在位置データ9002に関する判定は「No」となり、該時間計測は終了する。
この様に、GPS機能と前記位置計測プログラム5220を用いた方法によっても、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測することができるので、該方法によって、前述の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]や[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した様な時間ポイントを算出することも可能になる。
なお、上述した専用アプリ4210においてGPS機能を用いてクライアント装置の位置情報を取得する位置計測プログラムは、本発明の出願時点において公開されている様々なAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を活用し、JavaやC、C++などのプログラム言語を用いて開発することができ、W3C(World Wide Web Consortium)が仕様を定めるGeolocationを使った代表的なAPIとして、例えば、図8に示した、Google社の「Google Maps JavaScript API(https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/map-geolocation?hl=ja)」を掲げることができる。
また、ここまで説明した本発明の実施例1を参考すれば、前述の位置通知装置や位置データによって加盟店や提携店の所在地を取得し、また、前述の電波検知器やGPS機能を備えたクライアント装置によってユーザの現在位置を取得する様に構成できるので、例えば、遠方から来店してくれるユーザにより多くの時間ポイントが発行される販促サービスを容易に企画できる。
この様な販促サービスは、前述の[「GPS連動ガイド」の提供方法]や[GPS機能による時間計測処理]で説明した方法によれば、以下の様に構成できる。
先ず、ユーザが、クライアント装置の専用アプリによって提供される「サービスメニュー」の「GPS連動ガイド」から加盟リストや提携店リストを取得して上記の様な販促サービスを行う加盟店を選択すると、該選択された加盟店の案内ガイドに、例えば、「今から訪問」なるフォームボタンが提供され、該フォームボタンがサブミットされると、該サブミット時点におけるクライアント位置データと該専用アプリの識別情報が時間管理システムに送信され、該送信された時点のクライアント位置データ(緯度Xc,経度Yc)と該加盟店の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)に基づく前記所定の値αが定められて時間の計測が開始されると共に、該計測開始時刻(Ts)が取得され、該クライアント位置データ(緯度Xc,経度Yc)が前述した検索位置データ(緯度Xc±α,経度Yc±α)の範囲内にある限り該時間計測が継続される。
次に、上記ユーザが上記加盟店に到着すると、例えば、該加盟店の位置通知装置が上記クライアント装置によって検知された時点、或いは、該加盟店の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)と該ユーザの到着時点における該クライアント装置のクライアント位置データ(緯度Xc,経度Yc)が前述した滞在位置データ(緯度Xc±β,経度Yc±β)の範囲内で一致した時点で時間計測が終了すると共に、該計測終了時刻(Te)が取得される。
以上の様にして、例えば、上記計測開始時刻(Ts)における上記クライアント位置データ(緯度Xc,経度Yc)から上記加盟店の加盟店位置データ(緯度Pxn,経度Pyn)までを車で移動した時の通常時間に対して前述の調整時間(Ct)を定めれば、該計測開始時刻(Ts)と該計測終了時刻(Te)と該調整時間(Ct)に基づく時間ポイントが発行される構成によって、前記販促サービスを容易に企画できる。
上記の様な販促サービスが、地域に散在する弱小の商店などによって企画されれば、多少距離があってもユーザの来店が誘導される可能性が生まれ、地域の活性化にも貢献できる。
本発明の実施例2では、時間を単位とする販促ポイントが、ユーザの特定操作に関する所定の経過時間を計測して発行または消費されることを特徴とする。
時間を単位とする販促ポイントが発行される本発明の中核技術、即ち、特定の経過時間が取得される技術は、上述の実施例1で規定される位置通知装置やGPS機能を用いたクライアント装置の専用アプリによって取得される計測開始時刻(Ts)と計測終了時刻(Te)、即ち、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測する構成に限定されるものではなく、例えば、ネットショップのWebサーバシステム(ECシステム)において、商品を注文してから該商品が届くまでの商品注文に関する経過時間、或いは、ネット広告のWebサーバシステム(ネット広告配信システム)において、広告コンテンツの視聴を開始してから該視聴を終了するまでの広告視聴に関する経過時間、または、ネットゲームのWebサーバシステム(ネットゲームシステム)において、ゲームを開始してから該ゲームを終了するまでのゲーム操作に関する経過時間など、ユーザの特定操作に関する所定の経過時間を計測して構成することもできる。
また、前述した実施例1の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]や[時間計測処理に基づく消費ポイントの算出処理]で説明した時間ポイントの発行数や消費数の算出についても、前述の専用アプリを構成するポイント発行プログラムやポイント消費プログラムによる算出に限定されるものではなく、例えば、該ポイント発行プログラムや該ポイント消費プログラムと同等の算出機能を、時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置の条件管理プログラムに設けることによって構成することができる。
先ず、ネットショップにおける商品注文に関する時間を計測する方法について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
図9の概要図で示す様に、ユーザのWebブラウザを備えたPCや前述したクライアント装置2210とネットショップのWebサーバシステムであるECシステム4310とポイント管理センター1100の時間管理システム4110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、また、上述の実施例1で説明した専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231に相応する時間計測パラメータ7311が、周知のWeb−API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)によって、該ネットショップのECシステム4310と該時間管理システム4110との間で送受信される構成に、例えば、該ネットショップを本発明の実施例1における[「加盟店案内ガイド」の提供方法]で説明した「加盟店案内ガイド」の加盟店リストに掲載される加盟店に対応させ、ユーザ1200に、該Webブラウザを備えたPCや該クライアント装置2210によって、前述した所定のログイン処理を経て該ネットショップのECシステム4310にアクセスさせる構成を付加すれば、該ユーザ1200によって商品注文を確定する「オーダ」ボタンがクリックされると、該商品注文に関するオーダ情報が該ネットショップのECシステム4310によって取得され、該取得された時刻が計測開始時刻(Ts)として該時間計測パラメータ7311の開始時刻フィールドにセットされると共に、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ネットショップが宅配業者を使って該注文された商品をユーザに発送し、例えば、該宅配業者の宅配システムから配達完了通知が該ネットショップのECシステム4310に送信されると、該配達完了通知が該ネットショップのECシステム4310において取得され、該取得された時刻が計測終了時刻(Te)として該時間計測パラメータ7311の終了時刻フィールドにセットされると共に、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測終了時刻(Te)が取得され、該ネットショップにおける該ユーザによる商品注文に関する時間を計測することができる。
ここで、上記のWeb‐APIに関しては、本発明の出願時点において、例えば、日経コンピュータのITpro (http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20070829/280600/)に、「Web−APIとは,Webサイトなどの開発を効率的に行うための技術である。」「APIは、Application Programming Interfaceの略で、アプリケーションの開発者が、他のハードウエアやソフトウエアの提供している機能を利用するための手法である。」「Web−APIは、Webサイトなどの開発のために、インターネット経由で利用できるAPIである」「Web−APIでは、APIを公開する側と利用する側で命令やデータをやりとりする技術として、SOAPやRESTと呼ばれる技術を使う。これらは,HTTPなどのプロトコルを使って、XML形式のデータをやりとりするためのしくみである。こうしたインターネットの標準的な技術を使うため、開発や利用に特定の環境を要求しないという柔軟性がWeb−APIの特徴の一つだ。」と記載され、また、Google Maps API ウェブサービス(https://developers.google.com/maps/documentation/webservices/?hl=ja)には、以下の様に記載されている。
「ウェブ サービスについて / Google Maps APIによって提供されるウェブ サービスは、外部のサービスからMapsAPIデータをリクエストしたり、地図アプリケーションでMapsAPIデータを使用するためのインターフェースとして機能します。これらのサービスは、MapsAPIデータ利用規約のライセンス制限の下で、地図と組み合わせて使用するように設計されています。 / これらのウェブサービスでは、特定のURLへのHTTPリクエストを使用し、引数としてURLパラメータをサービスに渡します。通常、これらのサービスは、アプリケーションで解析や処理ができるように、HTTPリクエストに対するデータをJASONまたはXMLで返します。 / 一般的なウェブサービスリクエストは、次のような形式です: http://maps.googleapis.com/maps/api/service/output?parameters
serviceはリクエストする特定のサービスを示し、outputはレスポンスの形式(通常はjsonまたはxml)を示します。」
[ネットショップにおけるWeb−APIによる計測時間の取得]
この様な周知のWeb−APIに関する技術を用い、例えば、図9の概要図で示した様に、前記ネットショップを実施例1の加盟店に見立てた該ネットショップの加盟店ID7021(図16)にWeb−API用のパラメータとして”shop_id”を対応させ、また、該ネットショップのECシステム4310を実施例1の位置通知装置に見立てた該ECシステム4310の識別情報2321(図20)にWeb−API用のパラメータとして”ecsys_id”を対応させ、更に、該ネットショップのユーザを実施例1のユーザ1200に見立てた該ユーザ1200のユーザID7011(図15)にWeb−API用のパラメータとして”user_id”を対応させ、また更に、該ECシステム4310におけるオーダ情報の取得時刻、即ち、前記計測開始時刻(Ts)にWeb−API用のパラメータとして”1sttime”を、該ECシステム4310における配達完了通知の取得時刻、即ち、前記計測終了時刻(Te)にWeb−API用のパラメータとして”2ndtime”を、それぞれ対応させれば、前記時間管理システム4110は、これらWeb−API用のパラメータを介して、該ネットショップのECシステム4310から、該”1sttime”の値を該時間計測パラメータ7311の開始時刻フィールドの値として、また、該”2ndtime”の値を該時間計測パラメータ7311の終了時刻フィールドの値として、容易に取得することができる。
具体的には、図9で示した様に、例えば、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120に、周知のHTML言語とJavaScriptやPHP、Perl、Java、CやC++などのプログラム言語によって開発されたWeb−API対応プログラム5150を設け、先ず、前記ネットショップのECシステム4310による前記オーダ情報の取得時に、上記ネットショップの加盟店ID7021(図16)に対応する”shop_id”の値と、上記ECシステム4310の識別情報2321(図20)に対応する”ecsys_id”の値と、上記ユーザのユーザID7011(図15)に対応する”user_id”の値及び、該オーダ情報の取得時刻である上記計測開始時刻(Ts)に対応する”1sttime”の値に関するXMLコードが、該時間管理システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、また、該ECシステム4310による前記配達完了通知の取得時に、該ユーザID7011に対応する”user_id”の値と該配達完了通知の取得時刻である上記計測終了時刻(Te)に対応する”2ndtime”の値に関するXMLコードが、該時間管理システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、順次、他のユーザについても同様の処理が行われ、例えば、図9の(ア)で示す、以下の様な「ネットショップ用XMLファイル(netshop−01.xml)」が、該ネットショップのECシステム4310において、記憶装置やメモリなどに一時保存されるなどして準備される。
<?xml ver=""netshop api 1.0"" ?>
<shop>
<timedata>
<shop_id>pt01001(※ネットショップの加盟店ID7021)</shop_id>
<ecsys_id>wp01001(※ECシステム4310の識別情報2321)</ecsys_id>
<user_id>us00001(※ネットショップユーザのユーザID7011)</user_id>
<1sttime>20141010180101(※オーダ情報の取得時刻=計測開始時刻Ts)</1sttime>
<2ndtime>20141011120101(※配達完了通知の取得時刻=計測終了時刻Te)</2ndtime>
</timedata>
・・・・・
<timedata>
<shop_id>pt01001</shop_id>
<ecsys_id>wp01001</ecsys_id>
<user_id>us00102(※次のユーザに関する)</user_id>
<1sttime>20141015201010</1sttime>
<2ndtime>20141017101515</2ndtime>
</timedata>
・・・・・
</shop>
ここで、上記時間管理システム4110において、例えば、図9の(イ)で示す、周知のHTML言語とJavaScriptによる以下の様な「ネットショップ用Web−APIコード」を含むWeb−API対応プログラム5150が定期的または随時に実行されると、
// ---------------
// HTML
// ---------------
<div id=""timedata"">
<ul></ul>
</div>
// ---------------
// JavaScript
// ---------------
$(function(){
$.ajax({
url:'http://www.netshop.com/api/netshop-01.xml',
type:'GET',
dataType:'xml',
timeout:1000,
error:function() {
alert(""loading error !!!"");
},
success:function(xml){
$(xml).find(""timedata"").each(function() {
$(""#timedata ul"").append('<li> +
$(this).find('shop_id').text() +
$(this).find('ecsys_id').text() +
$(this).find('user_id').text() +
$(this).find('1sttime').text() +
$(this).find('2ndtime').text() +
'</li>');
});
}
});
});
該時間管理システム4110において、上記計測開始時刻(Ts)が「1sttime」によって、また、上記計測終了時刻(Te)が「2ndtime」によって、それぞれ定期的または随時に取得される。
そして、図9で示す様に、上記時間管理システム4110において取得された上記計測開始時刻(Ts)と上記計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントは、前述の構成、即ち、専用アプリのポイント発行プログラムやポイント消費プログラムと同等の算出機能を有する該時間管理システム4110の条件管理プログラム5120によって、上記ECシステム4310の識別情報2321に基づき、加盟店ガイドデータベース3040から発行対象データ7042(図18)と発行条件パラメータ7043(図18)からなる案内ガイドデータ6041(図18)が抽出され、また、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042(図18)と該発行条件パラメータ7043に基づき、時間ポイントの発行数が、実施例1の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した算出方法と同様にして算出され、更に、実施例1の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明したポイント発行履歴データの記録方法と同様にして、該ユーザのユーザID7011と該ECシステム4310の識別情報2321及び、該算出された時間ポイントの発行数からなる時間ポイントの発行に関する履歴データが、ポイント管理データベース3070に記録される。
また、この様にして発行された時間ポイントに関する情報は、以下の様なWeb−APIコードによって、上記ネットショップのユーザに提供することができる。
具体的には、前記ネットショップのECシステム4310がユーザに提供するネットショッピングに関するWebページを構成するHTMLリソースに、例えば、図9の(ウ)で示す、前述の一般的なウェブサービスリクエストを用いた以下の様なコードが付加されることによって、ユーザのWebブラウザを備えたPCやクライアント装置2210を前記Web−API対応プログラム5150を設えた時間管理システム4110に自動的にアクセスさせる様な構成によって実現される。
http://timeserver.adazro.com/api/timewallet/Search?key=TimePoint&user_id=us00001&shop_id=pt01001
或いは、JavaScriptを用いた以下の様なコードを付加することによっても実現できる。
<script type=""text/javascript""
src=""http://timeserver.adazro.com/api/timewallet/Search?key=TimePoint&user_id=us00001&shop_id=pt01001"">
</script>
なお、上記のコードは、例えば、”timeserver.adazero.com”で指定される上記時間管理システム4110に対し、”api/”にある”timewallet”なる上記Web−API対応プログラム5150を実行して、”us00001”のユーザID7011と”pt00001”の加盟店ID7021からなる”key=TimePoint”に関する情報を提供する様に要求する、ウェブサービスリクエストに相当する。
また、図9で示す様に、上記計測終了時刻(Te)が時間管理システム4110において取得される方法については、上記ユーザ1200に、実施例1で説明したBluetooth規格の電波を検知する周知の電波検知器と周知のGPS機能を備えたスマートフォン(携帯電話)やタブレットPCなどの携帯端末であって、該電波検知器の電波受信状態を監視しながら時間計測を行う受信計測プログラムと該GPS機能によって計測される現在位置の測位データを取得しながら時間計測を行う位置計測プログラム及び時間ポイントの発行管理を行うためのポイント発行プログラムや時間ポイントの消費管理を行うためのポイント消費プログラムからなる専用アプリがインストールされたクライアント装置2210を保有させ、また、宅配業者の配達員に実施例1で説明したBluetooth規格の電波を発信する位置通知装置を所持させれば、該宅配業者の配達員は加盟店に見立てた上記ネットショップに属し、また、該配達員が所持する該位置通知装置は該ネットショップの位置通知装置2320に相当するので、上述した様な、該宅配業者の宅配システムと該ネットショップのECシステム4310との通信を経由する構成に比べ、より簡便に構成できる。
この場合、該時間管理システム4110は、実施例1の[ユーザによる所定の消費操作]で図3を用いて説明した、専用アプリ4210によって送信される位置通知装置2320の識別情報2321と該専用アプリ4210の識別情報4211を受信した時刻を上記の計測終了時刻(Te)として取得することになる。
[ネット広告におけるWeb−APIによる計測時間の取得]
次に、ネット広告における広告視聴に関する時間を計測する方法について、以下図面を参照しながら詳細に説明する。
図10の概要図で示す様に、ユーザのWebブラウザを備えたPCや前述したクライアント装置2210とネット広告企業のWebサーバシステムである広告配信システム4410とポイント管理センター1100の時間管理システム4110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、また、上述の実施例1で説明した専用アプリ4210を構成するポイント発行プログラム5230の時刻設定パラメータ7231に相応する時間計測パラメータ7411が、前述のWeb−APIによって、該ネット広告企業の広告配信システム4410と該時間管理システム4110との間で送受信される構成に、例えば、該ネット広告企業を本発明の実施例1における[「加盟店案内ガイド」の提供方法]で説明した「加盟店案内ガイド」の加盟店リストに掲載される加盟店に対応させ、ユーザ1200に、該Webブラウザを備えたPCや該クライアント装置2210によって、前述した所定のログイン処理を経て該ネット広告企業の広告配信システム4410にアクセスさせる構成を付加すれば、該ユーザ1200によって該広告配信システム4410が配信する動画広告が再生されることを示す「再生開始」ボタンがクリックされると、該動画広告の再生開始情報が該ネット広告企業の広告配信システム4410によって取得され、該取得された時刻が計測開始時刻(Ts)として該時間計測パラメータ7411の開始時刻フィールドにセットされると共に、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測開始時刻(Ts)が取得され、また、該ユーザのクライアント装置において該動画広告の再生が終了すると、該動画広告の再生終了情報が該ネット広告企業の広告配信システム4410によって取得され、該取得された時刻が計測終了時刻(Te)として該時間計測パラメータ7411の終了時刻フィールドにセットされると共に、インターネット1900を介して、該時間管理システム4110において該計測終了時刻(Te)が取得され、該ネット広告企業における該ユーザによる広告視聴に関する時間を計測することができる。
具体的には、図10で示した様に、例えば、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120に前述のWeb−API対応プログラム5150を設け、先ず、前記ネット広告企業の広告配信システム4410による前記再生開始情報の取得時に、前述と同様にして、加盟店に見立てたネット広告企業の加盟店ID7021(図16)に対応する”shop_id”の値と、位置通知装置に見立てた該広告配信システム4410の識別情報2321(図20)に対応する”adsys_id”の値と、ユーザに見立てた該ネット広告企業の広告を視聴するユーザのユーザID7011(図15)に対応する”user_id”の値及び、該再生開始情報の取得時刻である上記計測開始時刻(Ts)に対応する”1sttime”の値に関するXMLコードが、該時間管理システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、また、該広告配信システム4410による前記再生終了情報の取得時に、該ユーザID7011に対応する”user_id”の値と該再生終了情報の取得時刻である上記計測終了時刻(Te)に対応する”2ndtime”の値に関するXMLコードが、該時間管理システム4110によって定められる仕様に基づいて出力され、順次、他のユーザについても同様の処理が行われ、例えば、図10の(ア)で示した「ネット広告企業用XMLファイル(adcom−01.xml)」が、該ネット広告企業の広告配信システム4410において、記憶装置やメモリなどに一時保存されるなどして準備される。
ここで、上記時間管理システム4110において、例えば、図10の(イ)で示した「ネット広告企業用Web−APIコード」を含む上記Web−API対応プログラム5150が定期的または随時に実行されると、該時間管理システム4110において、上記計測開始時刻(Ts)が「1sttime」によって、また、上記計測終了時刻(Te)が「2ndtime」によって、それぞれ定期的または随時に取得される。
そして、図10で示す様に、時間管理システム4110において取得された上記計測開始時刻(Ts)と上記計測終了時刻(Te)に基づく時間ポイントは、前述の構成、即ち、専用アプリのポイント発行プログラムやポイント消費プログラムと同等の算出機能を有する該時間管理システム4110の条件管理プログラム5120によって、上記広告配信システム4410の識別情報2321に基づき、加盟店ガイドデータベース3040から発行対象データ7042(図18)と発行条件パラメータ7043(図18)からなる案内ガイドデータ6041(図18)が抽出され、また、該発行対象データ7042に設定された対象時間データ8042(図18)と該発行条件パラメータ7043に基づき、時間ポイントの発行数が、実施例1の[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]で説明した算出方法と同様にして算出され、更に、実施例1の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明したポイント発行履歴データの記録方法と同様にして、該ユーザのユーザID7011と該広告配信システム4410の識別情報2321及び、該算出された時間ポイントの発行数からなる時間ポイントの発行に関する履歴データが、ポイント管理データベース3070に記録される。
また、この様にして発行された時間ポイントに関する情報は、図10の(ウ)「Web−APIコードによる時間ポイント情報の提供」で示したWeb−APIコードによって、前述の[ネットショップにおけるWeb−APIによる計測時間の取得]で説明した方法と同様にして、上記ネット広告企業の広告を視聴するユーザに提供することができる。
ここまで述べた様に、本発明の実施例1は、時間を単位とする販促ポイントが、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測して発行または消費させる時間ポイントであることを特徴とし、また、実施例2は、時間を単位とする販促ポイントが、ユーザの特定操作に関する所定時間を計測して発行または消費させる時間ポイントであることを特徴としたが、本発明の実施例3では、この様な時間ポイントを保有するユーザと広告の視聴を希望するスポンサとの該時間ポイントに関する取引(売買)を介して、該ユーザの属性データや該時間ポイントの履歴データに基づく、従来にない広告方法が提供されることを特徴とする。
社会のグローバル化と情報化によって、基本的生活需要の代名詞「衣食住」が、ファッションやグルメ、リビングアメニティなど、よりアクティブな表現に変化する中、可処分時間の増大化に伴い、ヘルス&カルチャーやレジャー、スポーツなどの付加的生活欲求がライフスタイルに浸透しつつあり、本発明による実施例1や実施例2における時間ポイントは、この様なライフスタイル要素に係るユーザの特定場所や特定操作に関する所定の経過時間に応じて発行される時間を単位とする販促ポイントであって、本発明による実施例3は、正しく、この様なライフスタイル要素と時間ポイントの発行履歴データとの適合性に基づく「行動ターゲティング広告」を可能にするものである。
上記の「行動ターゲッティング広告」とは、例えば、コトバンク(朝日新聞提供)やWikipediaなどによれば、「インターネットを利用した広告の一種で、個人のウェブサイトの閲覧履歴やサーチエンジンの検索履歴に基づき、各自の好みに合った広告を配信」することであって、「広告の対象となる顧客の行動履歴を元に、顧客の興味関心を推測し、ターゲットを絞ってインターネット広告配信を行う手法」であり、ほとんどの広告スポンサや広告メディア企業は、通常、その様な顧客の行動履歴に関する情報を入手するため膨大なマーケティングコストを費やしているところ、この膨大なマーケティングコストが顧客に対し合理的に提供されることは、極めて稀である。
本発明の実施例3における「行動ターゲティング広告」は、ユーザとスポンサとの間における時間ポイントの売買によって構成されることを特徴とし、更に、該時間ポイントの売買、即ち、スポンサの広告コンテンツに対するユーザの視聴時間と該ユーザの時間ポイントが時間の単位によって交換されると共に、該交換された時間の単位と貨幣の単位との換算レートに基づく買取金額が該スポンサから該ユーザに支払われる、該時間ポイントの売買において、該換算レートを定めるスポンサに対し、上記のライフスタイル要素と売買される時間ポイントの発行履歴データとの適合性に関する「ターゲティングガイド」が提供される構成の付加によって、該「行動ターゲティング広告」がユーザの能動的な情報提供によって合理的に実施されることを特徴とする。
ここで、本出願の発明者は、既に、特許出願「ポイント買取システム」(特願2000ー42088、2000年2月18日出願)において、「ユーザは、端末110から販促ポイントサーバ装置102を通じて、店舗固有の販促ポイントの発行を受け又は消費でき、また、販促ポイントを店舗に依存せずに流通する電子チケットに交換してもらうことができる。ユーザは、この電子チケットを使って、端末119から電子チェック発行ゲームサーバ装置120にアクセスしてゲーム等ができ、電子チェックの発行を受けられる。更にユーザは、この電子チェックを使って、端末121から電子チェック消費サーバ装置122にアクセスして、商品や景品を注文できる。」ということを開示し、発行元が異なる販促ポイントを交換したり、買い取ることによって、企業間の対顧客サービスを相互に補完させる技術について、詳細に解説している。
また、本出願の発明者に権利化された、特許第3881325号「電子チップ流通システム」(原出願1999年5月20日)の請求項1には、「販売促進用電子チップの流通及び交換レート等を制御するコンピュータを有する電子チップ管理システムにおいて、上記電子チップ管理システム内には、各種ゲームホームページ、またはクイズホームページを提供し、上記各種ホームページに対する回答等を含むユーザからのフォームデータを受け付け、該フォームデータにより電子チップ発行管理サーバ装置に企業ID、ゲーム種別、交換レート及び有効期限を要求すると共に、該要求に対する返信情報によりチップ発行数を算出するコンピュータである電子チップ発行ゲームサーバ装置と、電子チップ発行条件データベースを有し、該データベース内の上記要求された企業ID、ゲーム種別、交換レート及び有効期限を前記電子チップ発行ゲームサーバ装置に返信すると共に、その後該ゲームサーバ装置より送信された前記チップ発行数により上記データベースの内チップ発行数フィールドの内容を更新するコンピュータである電子チップ発行管理サーバ装置と、各サーバ装置より送信された上記チップ発行数、有効期限及びユーザIDによりデータベースを管理するコンピュータである電子チップ履歴管理サーバ装置と、あらかじめ広告企業クライアント装置から入力されて電子チップ発行管理サーバ装置のデータベースに格納されている企業ID、電子チップに関するゲーム種別、チップ上限数、交換レート及び有効期限に基づき、該企業ID及び前記ゲーム種別に対応する広告企業のホームページをユーザクライアント装置に送信するコンピュータである広告企業WWWサーバ装置とを有し、ユーザが上記ゲームホームページ、またはクイズホームページに対して回答すると、該回答を含むフォームデータがユーザクライアント装置から電子チップ発行ゲームサーバ装置に送られ、該電子チップ発行ゲームサーバ装置は受信したフォームデータに対応する広告企業のホームページを表示する命令を生成して広告企業WWWサーバ装置に広告企業のホームページを表示させ、該広告企業のホームページに前記ゲームまたはクイズの正解が表示されると共に、前記電子チップ発行ゲームサーバ装置が前記フォームデータの回答に対応するチップ発行数を算出して電子チップ発行管理サーバ装置に送信することによりユーザが電子チップをもらうことができ、さらに前記広告企業の広告が正解と共に前記広告企業のホームページに表示されてユーザが提供された該広告を見ることになるサービスを各サーバが連携して提供することを特徴とする電子チップ管理システム。」と記載され、電子チップ(電子的な販促ポイント)に関するユーザ操作の履歴管理に基づき効果的な広告が行える技術が開示している。
以上から、本発明の実施例3は、上述の特許出願「ポイント買取システム」(特願2000−42088、出願2000年2月18日)と特許「電子チップ流通システム」(第3881325号、現出願1999年5月20日)の「電子チップ」に本発明による時間を単位とする販促ポイントを適用する一方で、該特許出願「ポイント買取システム」や特許「電子チップ流通システム」では開示されていない以下の様な機能が付加されて構成される。
即ち、本発明の実施例1や実施例2で説明した技術に基づきユーザに発行された時間ポイントが、広告スポンサによって買い取られる機能であって、例えば、実施例1の[「提携店利用ガイド」に関する所定の登録操作]で説明した「サービスメニュー」において「広告視聴ガイド」が提供され、該「広告視聴ガイド」から特定の広告コンテンツがユーザによって選択され、該選択された特定のコンテンツが、該ユーザによって所定の視聴時間(Vt)視聴されると、該視聴時間(Vt)に相応する該ユーザの時間ポイントが、該特定の広告コンテンツを配信するスポンサによって定められた時間の単位と貨幣の単位との換算レートに基づいて自動的に買い取られ、その対価が後述の電子チェックによってユーザに支払われる機能が付加される。
なお、上記の電子チェックは、加盟店や提携店での通常の商品購入やサービス利用、或いは、周知のATMなどから所定の方法によって現金引出しができる電子式前払い証票であって、広告スポンサによる時間ポイントの買い取り資金によって担保され、ポイント管理センターによって管理、提供される。
この様な広告視聴に基づく時間ポイントの買取りに関する機能は、本発明による実施例1の機能と連携されることにより、(1)ユーザに対しては、通常の消費生活や社会手続きの場面で遭遇する「供給」や「混雑」、「超過」に係る「待機時間」を時間ポイントで気軽に貯めておくだけで、該時間ポイントによって具体的な経済価値を獲得する機会が与えられ、また、(2)広告スポンサに対しては、例えば、ポイント管理センターが提供する時間ポイントの発行履歴データの例示を基に広告視聴と引換えに買い取る時間ポイントの買価をユーザに提示することで、効果的かつ合理的な広告配信を行える機会が与えられ、更に、(3)加盟店に対しては、販促ポイントの発行に係るコストを掛けず気軽に発行してきた時間ポイントに具体的な経済価値が付与され、顧客満足を高められるだけでなく、提携店と共に、電子チェックを得たユーザに対する新たな販売機会が与えられることになる。
また、広告視聴に基づく時間ポイントの買取りに関する機能の具体的イメージとしては、先ず、インターネットを使った広告配信を行う企業などのスポンサが、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置によって、ポイント管理センターが公開するWebページにアクセスし、所定のログイン操作によってログインすると、該クライアント装置のWebブラウザにおいて、「広告視聴ガイド」に広告視聴用のコンテンツを登録できる広告視聴コンテンツ登録フォームが提供され、該スポンサが所定の視聴ガイド登録操作によって時間ポイントを保有するユーザに提供するための広告視聴コンテンツや該時間ポイントを買い取る買価などを登録しておくと、該登録された該スポンサの該広告視聴コンテンツや時間ポイントの買価などが、後述する「広告視聴ガイド」の広告コンテンツ視聴ガイドとして掲載されることになる。
ここで、時間ポイントを保有するユーザが、例えば、前述の専用アプリがインストールされたスマートフォン(携帯電話)やWebブラウザを備えたPCなどのクライアント装置を使って、前記ポイント管理センターが公開するWebページにアクセスし、所定のログイン操作によってログインすると、該クライアント装置の専用アプリまたはWebブラウザにおいて、前記「広告視聴ガイド」を含む「サービスメニュー」が表示され、該「広告視聴ガイド」が選択されると、広告コンテンツ視聴ガイドが提供される。
上記の広告コンテンツ視聴ガイドは、広告コンテンツのカテゴリを選択するための広告カテゴリリストの表示領域と該広告カテゴリに対応して表示される広告コンテンツを選択するための広告コンテンツリストの表示領域によって構成され、例えば、該広告カテゴリリストの「家電」が選択されると、該選択されたカテゴリの「家電」に対応する広告コンテンツがテキストや画像によるリストとして表示され、また、該広告コンテンツリストから「パナソニックの新製品」が選択されると、該選択された広告コンテンツとこれを再生するための広告再生プログラムが、ポイント管理センターから該クライアント装置にダウンロードされ、該専用アプリまたはWebブラウザにおいて、その詳細内容(スポンサによって登録された、テキストや画像による広告概要、視聴時間、換算レート、ポイント買価)がコンテンツ再生画面と共に表示される。
そして、ユーザによって上記コンテンツ再生画面の視聴開始ボタンが選択されると、広告コンテンツの再生が開始されると共に、該再生の開始時刻が前記広告再生プログラムによって取得され、また、該ユーザによって該広告コンテンツが指定された視聴時間視聴され、該広告コンテンツの再生が終了すると、該再生の終了時刻が該広告再生プログラムによって取得されると共に、該開始時刻と該終了時刻及びユーザIDを含むコンテンツ視聴パラメータが、インターネットを介して、該クライアント装置からポイント管理センターの広告管理システムに送信され、該送信されたコンテンツ視聴パラメータが該広告管理システムによって取得される。
勿論、ユーザは、様々な事由によって、広告コンテンツの視聴を途中で中断したり再開したりする場合があるため、例えば、一時停止ボタンがユーザによって選択されたり何らかの停止要因が検知されると該広告コンテンツの再生が一時的に停止し、一時停止した時刻が視聴停止時刻として広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータにセットされ、また、ユーザによる視聴の再開については、例えば、再度一時停止ボタンがユーザによって選択されたり停止要因が解除されると、広告コンテンツの再生が再開し、再度一時停止ボタンが選択されたり停止要因が解除された時刻が視聴再開時刻として広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータにセットされる様にして、ユーザによる視聴時間が、刻一刻、コンテンツ視聴パラメータに記録されながら広告コンテンツの再生が行われる様にすることもできる。
この様にして、コンテンツ視聴パラメータが広告管理システムにおいて取得されると、該取得されたコンテンツ視聴パラメータに基づく時間ポイント買取処理が該広告管理システムにおいて実行され、ユーザの視聴時間に相応する時間ポイントの消費処理が行われると共に、該視聴時間に相応して買い取られる該ユーザの時間ポイントに対する買価の支払が、後述する[電子チェックによる時間ポイント買取額の支払処理]によって行われる。
なお、上記の広告コンテンツは、上述したダウンロードによらず、周知のストリーミング方式によって提供されても良く、この場合、上記広告再生プログラムは周知の動画再生プログラムによって代用することが可能となり、また、上記の視聴開始時刻(Vs)と視聴終了時刻(Ve)は、該ストリーミングによって広告コンテンツを配信する広告スポンサの広告配信システムから、前述した周知のWeb−APIを介して、上記広告管理システムに引き渡される。
また、前記の電子チェックは、前述した様に、ユーザの時間ポイントを視聴時間に相応して買い取る広告スポンサの資金によって担保される「電子式前払い証票」であって、ユーザは、本発明による実施例1で説明した位置通知装置を設置した加盟店や提携店において、この電子チェックを現金と同様に使用することができ、また、ポイント管理センターと金融機関との連携によっては、周知のATMから電子チェックの額面に応じた現金の引出しも可能になる。
以上の様に、本発明における実施例3は、本発明による実施例1や実施例2と同様の機能に加えて、時間を単位とする販促ポイントである時間ポイントを介した広告視聴システムによって、ユーザが保有する時間ポイントの経済的価値が明示されると共に、広告スポンサによる広告が合理的かつ効果的に行われることを可能にする。
以下、図面を参照しながら、その詳細について説明する。図11は、本発明による実施例1や実施例2における時間ポイントの消費方法について、ユーザが保有する時間ポイントを広告コンテンツの視聴によって貨幣価値に交換(消費)する方法を採用した本発明による実施例3に関する全体の構成図である。
上記図11に記載のフロー記号(A)〜(E)は、広告視聴時間の計測に関する構成であって、(A)において実施例1で説明した時間ポイントが加盟店1300で発行され、(B)において「広告視聴ガイド」に関するデータとしてコンテンツ・データ7092及び視聴時間(Vt)や換算レートからなるポイント買価データ7093がスポンサ1500によって登録され、(C)においてユーザ1200が該スポンサ1500によって登録された該「広告視聴ガイド」から広告コンテンツが該ユーザ1200によって選択され、(D)において該選択された広告コンテンツが該ユーザ1200によって視聴されると共に、該視聴時間が計測され、(E)において該視聴時間に相応する時間ポイントの買取額が算出される過程を示す。
また、上記図11に記載のフロー記号(F)〜(H)は、電子チェックによる時間ポイントの買い取りに関する構成であって、(F)において該ユーザ1200に発行される電子チェックの担保金、即ち、時間ポイントの買取額に相当する金員が、自動振替処理によって、該スポンサ1500の指定口座1510からポイント管理センター1100の管理口座2109に振り替えられ、(G)において該スポンサ1500によって発行された電子チェックが、該ユーザ1200によって、電子チェック支払フォーム5281を介して、加盟店1300や提携店1400で使用され、(H)において該電子チェック支払フォーム5281を介して使用された電子チェックの金額に相応する金員が、自動振替処理によって、該ポイント管理センター1100の管理口座2109から該加盟店1300の受取口座1310や該提携店1400の受取口座1410に振り替えられる過程を示す。
先ず、図11の構成図に記載したフロー記号(A)〜(E)の過程について、図12の概要図を使って詳細に説明する。
[「広告視聴ガイド」に関する所定の登録操作]
図12の(a)で示す様に、Webサーバシステムなどによりインターネットを介して広告配信を行う企業などのスポンサ1500が、Webブラウザを備えたPCなどのクライアント装置2510により、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110などによって公開されている「広告視聴ガイドの登録」に関するWebページにアクセスし、該スポンサ1500による所定のログイン処理、即ち、該Webページにおいて提供されるスポンサ用のログインフォームに対して該スポンサ1500のスポンサID7081とパスワードが入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされたスポンサID7081とパスワードが該ポイント管理センター1100の広告管理システム4120によって取得されると共に、該取得されたスポンサID7081とパスワードがスポンサ管理データベース3080に登録されているか照合される処理によって、該スポンサ1500によるログインが成立すると、該広告管理システム4120によって、コンテンツ登録フォーム5581が、該クライアント装置2510のWebブラウザに供給(表示)され、該スポンサ1500によって、該コンテンツ登録フォーム5581に対する所定の視聴ガイド登録操作が行われる。
この所定の視聴ガイド登録操作は、上記スポンサ1500が、時間ポイントを保有するユーザに視聴してもらう広告コンテンツの内容を登録する操作であって、先ず、上記コンテンツ登録フォーム5581のコンテンツ設定フィールドにおいて、例えば、該広告コンテンツのタイトルに関するテキストが入力されたり、上記クライアント装置2510に設けられたローカルデータ記憶装置から画像や動画などが選択されることによって、該テキストや画像、動画からなり、広告企画ID8092(図23)を含むコンテンツ・データ7092が構成され、また、該コンテンツ登録フォーム5581のポイント買価設定フィールドにおいて、ユーザに視聴してもらう該広告コンテンツの視聴時間(Vt)8093(図23)が設定されたり、該視聴時間(Vt)に相応して買い取る時間ポイントの単位と貨幣の単位との換算レート8094(図23)が設定されることによって、該視聴時間(Vt)8093と該換算レート8094からなるポイント買価データ7093が構成され、該構成されたコンテンツ・データ7092とポイント買価データ7093がサブミット(データ投入)されると、上記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120において取得されると共に、該広告管理システム4120を構成するアプリケーションサーバ装置2120の広告視聴管理プログラム5160が実行される。
上記広告視聴管理プログラム5160の実行により、データベース管理サーバ装置2130が制御され、前記取得されたコンテンツ・データ7092とポイント買価データ7093及び、上記スポンサID7081と該コンテンツ・データ7092の上記広告企画ID8092に対応するカテゴリコード8091が、図23に示したコンテンツ管理データベースのレコード・レイアウトに従い、広告視聴ガイドデータ6091として、該コンテンツ管理データベース3090に記録される。
なお、上記によって登録される各スポンサの広告視聴ガイドデータは、後述の[ユーザによる所定の広告視聴操作]によってユーザに提供されるコンテンツ視聴ガイドとして、「広告視聴ガイド」に掲載される。
[ユーザによる所定の広告視聴操作]
図12の(b)で示す様に、前述した本発明による実施例1における[ユーザによる所定の発行操作]と[発行操作に基づく時間計測処理]、[時間計測処理に基づく発行ポイントの算出処理]などによって発行された時間ポイントを保有するユーザ1200が、Webブラウザを備えたPCや前述の専用アプリ4210がインストールされたスマートフォン(携帯電話)などのユーザクライアント装置により、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110などによってユーザに提供されるWebページにアクセスし、該ユーザ1200による所定のログイン処理、即ち、該Webページにおいて提供されるユーザ用のログインフォームに対して該ユーザ1200のユーザID7011(図15)とパスワードが入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされたユーザID7011(図15)とパスワードが該ポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得されると共に、該取得されたユーザID7011(図15)とパスワードが、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120の認証処理プログラム5110によって、ユーザ管理データベース3010に登録されているか照合される処理によって、該ユーザ1200によるログインが成立すると、該ユーザクライアント装置のWebブラウザや該専用アプリ4210によって、「広告視聴ガイド」を含む「サービスメニュー」が提供(表示)され、これに対し、該ユーザ1200が、「広告視聴ガイド」を選択(タッチやクリック)すると、コンテンツ視聴ガイド9400が提供(表示)される。
上記のコンテンツ視聴ガイド9400は、例えば、図12の(ア)で示す様に、「リビング」や「ヘルス」「ビューティ」「グルメ」「カルチャー」「レジャー」「スポーツ」など、前述したライフスタイル要素に対応するカテゴリからなるリストであって、該リストから特定のカテゴリを選択できるカテゴリリストの表示領域と、該カテゴリリストにおいて選択されたカテゴリに対応して表示される広告コンテンツのリストであって、該リストから特定の広告コンテンツを選択できるコンテンツリストの表示領域によって構成される。
ここで、ユーザによって、例えば、上記広告カテゴリリストの「ビューティ」が選択されると、該選択されたカテゴリの「ビューティ」に対応するカテゴリコード8091が、インターネット1900を介して、該ユーザクライアント装置から前記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120に送信され、該送信されたカテゴリコード8091が該広告管理システム4120によって取得されると、該広告管理システム4120を構成するアプリケーションサーバ装置2120の広告視聴管理プログラム5160が実行される。
上記広告視聴管理プログラム5160が実行されることにより、上記取得されたカテゴリコード8091に対応する前記広告企画ID8092(図23)を含む広告視聴ガイドデータ6091がコンテンツ管理データベース3090から順次抽出され、該順次抽出された広告視聴ガイドデータ6091のコンテンツID7091とコンテンツ・データ7092のテキストデータ及びポイント買価データ7093からなる広告コンテンツリストが生成されると共に、該生成された広告コンテンツリストが、インターネット1900を介して、上記広告管理システム4120から上記ユーザクライアント装置に送信され、該送信された広告コンテンツリストが該ユーザクライアント装置のWebブラウザまたは上記専用アプリ4210によって取得されると、該取得された広告コンテンツリストが該ユーザクライアント装置のWebブラウザまたは該専用アプリ4210によって、該ユーザクライアント装置の表示画面に表示される。
更に、ここで、ユーザによって、例えば、上記の広告コンテンツリストから「1」(パナソニックの新製品)が選択されると、該選択された広告コンテンツリストの「1」に対応するコンテンツID7091と上述した所定のログイン処理において時間管理システム4110によって取得されたユーザID7011が、インターネット1900を介して、上記ユーザクライアント装置から上記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120に送信され、該送信されたコンテンツID7091とユーザID7011が広告管理システム4120によって取得されると、該広告管理システム4120の広告視聴管理プログラム5160が実行され、該実行により、該取得されたコンテンツID7091に対応する広告視聴ガイドデータ6091がコンテンツ管理データベース3090から抽出され、また、該時間管理システム4110のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、該取得されたユーザID7011を含むポイントデータ6071がポイント管理データベース3070から順次抽出され、該抽出された広告視聴ガイドデータ6091と該広告視聴ガイドデータ6091のコンテンツ・データ7092を構成する動画コードに対応する動画データと該動画データを再生するための広告再生プログラム5151からなる広告コンテンツ、及び、該順次抽出されたユーザID7011を含むポイントデータ6071からなる上記ユーザ1200の時間ポイント情報が、インターネット1900を介して、上記ユーザクライアント装置に送信される。
この様にして送信された広告コンテンツと時間ポイント情報が該ユーザクライアント装置のWebブラウザまたは専用アプリ4210によって取得されると、該広告コンテンツを構成する広告視聴ガイドデータ6091のコンテンツ・データ7092とポイント買価データ7093と、例えば、該広告再生プログラム5151によって再生される該動画データの初期画像を表示するコンテンツ再生画面9500からなる前記スポンサ1500の広告コンテンツが、上記ユーザ1200の時間ポイント情報と共に、該ユーザクライアント装置のWebブラウザまたは専用アプリ4210によって、該ユーザクライアント装置の表示画面に表示される。
なお、図12で示す様に、上記広告再生プログラム5151には、上記ユーザ1200による動画データの視聴時間を計測するためのコンテンツ視聴パラメータ7102が含まれるが、これに加え、該ユーザ1200のログイン状態が続くことによるシステムの負荷とセキュリティーの脆弱化を防止するため、該広告再生プログラム5151の識別コード6530や該ユーザ1200の上記ユーザID7011からなる認証コード6510が予めセットされる様に構成することができ、この場合、該広告再生プログラム5151の識別コード6530は、例えば、上記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120によって、広告再生プログラム管理ファイル3510などに一時的に記録される。
[広告視聴操作に基づく時間計測処理]
また、ユーザ1200による広告視聴の時間計測については、図12の(c)で示す様に、前記ユーザクライアント装置のWebブラウザや専用アプリ4210によって表示された前記コンテンツ再生画面9500の「視聴開始ボタン」が該ユーザ1200によって選択(タッチやクリック)されると、前記広告再生プログラム5151が実行され、該実行により、該実行時刻が視聴開始時刻(Vs)として該広告再生プログラム5151のコンテンツ視聴パラメータ7102にセットされると共に、前記動画データが再生され、前記広告視聴ガイドデータ6091のポイント買価データ7093に基づく視聴時間8093(Vt)に達すると該動画データの再生が終了し、該終了した時刻が視聴終了時刻(Ve)として該コンテンツ視聴パラメータ7102にセットされると共に、該広告視聴ガイドデータ6091の前記コンテンツID7091が該コンテンツ視聴パラメータ7102にセットされ、該コンテンツ視聴パラメータ7102が、インターネット1900介して、該ユーザクライアント装置から前記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120に送信される。
なお、上述した、広告視聴ガイドデータ6091の動画コードに対応する動画データとこれを再生するための広告再生プログラムをユーザクライアント装置にダウンロードしてユーザによる広告視聴の時間を該広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータによって計測する構成については、本発明の実施例2における[ネット広告におけるWeb−APIによる計測時間の取得] で説明した方法を採用すれば、前述したネット広告企業の広告配信システム4410(図10)によって広告コンテンツが配信される構成、即ち、[ネット広告におけるWeb−APIによる計測時間の取得] で説明に用いた図10において、ネット広告企業を前記スポンサ1500(図12)に対応させ、また、広告配信システム4410を前記広告再生プログラム5151(図12)に対応させ、更に、広告コンテンツを前記広告視聴ガイドデータ6091(図12)の動画コードに対応する動画データに、また更に、時間計測パラメータ7411をコンテンツ視聴パラメータに、それぞれ対応させることによって、同様に構成することができる。
ここで、上述したユーザによる広告視聴の時間計測過程において、該ユーザの都合またはクライアント装置や通信状態等による停止要因などにより、必ずしも、該ユーザによる広告視聴が連続しないため、広告再生プログラムによる動画データの再生過程については、例えば、ユーザによってコンテンツ再生画面の「一時停止ボタン」が選択(タッチやクリック)されたり停止要因が検知されると、広告再生プログラムによって、動画データの再生が停止されると共に、該停止時刻が視聴停止時刻(Vp1)として該広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータにセットされ、再度、該「一時停止ボタン」が選択(タッチやクリック)されたり停止要因が解除されると、該広告再生プログラムによって、該動画データの再生が再開されると共に、該再開時刻が視聴再開時刻(Vr1)として該広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータにセットされる様にし、該ユーザによる「一時停止ボタン」に対するn回目の選択(タッチやクリック)や停止要因の検知や解除のn回目について、順次、視聴停止時刻(Vpn)と視聴再開時刻(Vrn)が該広告再生プログラムのコンテンツ視聴パラメータにセットされながら、該広告再生プログラムによる該動画データの再生が行われるように構成しても良い。
[時間計測処理に基づく時間ポイントの買取額算出処理]
図12の(d)で示す様に、前記ユーザ1200によって選択された前記広告視聴ガイドデータ6091に基づく広告コンテンツである前記動画データが該ユーザ1200によって視聴されると共に、該視聴された時間がセットされた前記広告再生プログラム5151のコンテンツ視聴パラメータ7102が前記ポイント管理センター1100の広告管理システム4120において取得されると、先ず、該広告管理システム4120の広告視聴管理プログラム5160によって、該コンテンツ視聴パラメータ7102に関する所定の認証コード照合処理、即ち、該送信された該コンテンツ視聴パラメータ7102に予めセットされた前記認証コード6510の構成要素である該広告再生プログラム5151の識別コード6530が真正であり、また前記ユーザID7011が前記ユーザ管理データベース3010に登録されているかを照合する処理であって、例えば、該識別コード6530が前記広告再生プログラム管理ファイル3510に記録されたものと一致すると共に、該ユーザID7011を検索キーとして、該ユーザ管理データベース3010からユーザ基本データ7013(図15)やユーザ属性データ7014(図15)などが検出されることによって、該コンテンツ視聴パラメータ7102にセットされた前記視聴開始時刻(Vs)と前記視聴終了時刻(Ve)、或いは、また、上述したn回目の視聴停止時刻(Vpn)や視聴再開時刻(Vrn)が、該コンテンツ視聴パラメータ7102から抽出され、該抽出されたデータに基づくユーザ視聴時間(Vu)が、例えば、該視聴開始時刻(Vs)と該視聴終了時刻(Ve)との差から該n回分の視聴停止時刻(Vpn)と視聴再開時刻(Vrn)との差を控除する数式{Vu=(Ve−Vs)−((Vr1−Vp1)+(Vr2−Vp2)+(Vr3−Vp3)+・・・+(Vrn-1−Vpn-1)+(Vrn−Vpn))}によって算出される。
次に、図12で示した様に、上記広告管理システム4120の広告視聴管理プログラム5160によって、上記ユーザ視聴時間(Vu)に対する上記コンテンツ視聴パラメータ7102のポイント買価データ7093に基づく時間ポイントの消費数及び該消費数に対する時間ポイント買取額が算出される。
ここで、上記時間ポイントの消費数については、上記ユーザ視聴時間(Vu)の時間の単位と時間ポイントの単位との換算レートによって定まるところ、例えば、該ユーザ視聴時間(Vu)が30秒だとすると、該30秒の時間の単位である「秒」と時間ポイントの単位である「分」との換算レート(60:1)から、該ユーザ視聴時間(Vu)30秒に対する時間ポイントの消費数は、0.5TP(TPは、時間ポイントの単位)と定まり、或いは、該ユーザ視聴時間(Vu)が1分だとすると、該1分の時間の単位である「分」と時間ポイントの単位である「分」との換算レート(1:1)から、該ユーザ視聴時間(Vu)1分に対する時間ポイントの消費数は、1TPと定まる。
また、上記ユーザ視聴時間(Vu)に応じて買い取る時間ポイントの買い取り金額、即ち、時間ポイント買取額(Bp)は、時間ポイントの単位と貨幣の単位との広告視聴ガイドデータに設定された前記ポイント買価データ7093の換算レート8094(図23)と上記時間ポイントの消費数に基づき算出されるところ、例えば、該換算レート8094を「10」とすると、上記のユーザ視聴時間(Vu)30秒に相応する時間ポイント買取額(Bp)は、該換算レート8094の「10」と時間ポイントの消費数0.5TPから、5円と算出され、また、上記のユーザ視聴時間(Vu)1分に相応する時間ポイント買取額(Bp)は、該換算レート8094の「10」と時間ポイントの消費数1TPから、10円と算出される。
この様にして、上記広告視聴ガイドデータ6091に基づく前記スポンサ1500のユーザ視聴時間(Vu)に対する時間ポイント買取額(Bp)が算出されると、更に、上記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行され、該実行により、上記ユーザID7011と、時間ポイントの「消費」に対応する処理区分8072(図21)と、上記消費数に相当する時間ポイント数及び、消費履歴データ7074(図21)を構成する前記コンテンツID7091からなる時間ポイントの消費に関するポイントデータ6071(図21)が生成されると共に、該生成されたポイントデータ6071が、ポイント管理データベース3070に記録される。
なお、上記において、広告視聴ガイドデータを登録したスポンサによる時間ポイントの買い取り金額を上記ユーザ視聴時間(Vu)に相応する時間ポイント買取額(Bp)としたが、該時間ポイント買取額(Bp)については、該スポンサが設定した、図23に示す、前記視聴時間8093(Vt)を基準とする任意の条件によって算出することも可能である。
これは、スポンサによる実際の買い取り金額を時間ポイント実買取額(Bn)として、例えば、該時間ポイント実買取額(Bn)が、上記ユーザ視聴時間(Vu)と該視聴時間(Vt)の比率(Rv)と上記の時間ポイント買取額(Bp)との積、即ち、数式{Bn=Bp(Vu÷Vt)}となる様に構成したり、或いは、該時間ポイント実買取額(Bn)が、該ユーザ視聴時間(Vu)と該視聴時間(Vt)の比較に基づく条件、即ち、以下の条件式、
if (Vu≧Vt) { Bn=Bp ;
} else { Bn=Bp * ( (Vt−Vu) / Vt ) ;
} else return false ;
によって与えられる様に構成するなどして実現することができる。
なお、この様な支払条件に関する情報は、前述の広告コンテンツ視聴ガイド9400(図12)に記載されて、ユーザに提供される。
以上の様に、ユーザが保有する時間ポイントが、スポンサによって配信される広告視聴の時間と交換されると共に、該広告視聴時間分の時間ポイントが貨幣の単位との換算レートによって買い取られることになれば、ユーザにとって魅力的なサービスとなるのは勿論のこと、気軽に貯めることができる時間ポイントのユーザに成ろうとする消費者が増えることが期待され、また、それによって新たな広告スポンサが参加することが期待され、更に、小規模、小資本の商店であっても販促ポイントの発行コストを気にせず気軽に時間ポイントを発行できるので加盟店や提携店も拡大される。
ここで、本発明による時間ポイントは、従来の販促ポイントが売上に応じて発行されるのに対して、売上ではなく消費者(ユーザ)が供給した時間に応じてポイント管理センターによって発行されるため、例えば、該消費者(ユーザ)が供給した時間の種別について、加盟店ガイドデータベースの発行対象データに係る発行対象IDを後述する様な混雑待機時間や供給待機時間、超過待機時間などに応じて設定し、また、該消費者(ユーザ)に時間ポイントが発行される加盟店について、該加盟店の業種コードを後述する様な区分に詳細化すれば、該消費者(ユーザ)の行動に関する情報を時間ポイントの発行履歴データとして、該ポイント管理センターのポイント管理データベースに蓄積することができる。
また、この様にして蓄積された発行履歴データは、消費者(ユーザ)の自発的な意志によってスポンサに売却される時間ポイントに付帯する情報として、例えば、時間ポイントを売却した消費者(ユーザ)の属性データとの関連性や適合性に基づく「ターゲティングガイド」(効果的な広告を行うため、その対象を絞り込むためのガイド)に加工され、ポイント管理センターによる周知のWebサービス(Webブラウザを介して情報等を提供するサービスであって、代表的な例として、グーグル検索やウィキペディアなどを挙げることができる)を介して、該スポンサに提供することが可能となり、スポンサは、この様な「ターゲティングガイド」によって、前述の「行動ターゲティング広告」を効率よく実施できるので、消費者(ユーザ)が保有する時間ポイントに対するスポンサの価値観が向上し、時間ポイントの買価、即ち、時間ポイントの単位と貨幣の単位との換算レートが高く設定されることが期待できる。
即ち、本発明の実施例3によれば、消費者(ユーザ)とスポンサとの時間ポイントの売買を介して、ユーザ属性や行動に関するデータが、ユーザ自らによって合理的に提供され、スポンサによる「行動ターゲティング広告」の効率が飛躍的に向上する。
この様に、本発明の実施例3には、「ターゲティングガイド」の提供に関する構成が付加されるところ、該構成は、例えば、ポイント管理センターの時間管理システムを構成するアプリケーションサーバ装置の条件管理プログラムによって、本発明の実施例1や実施例2による時間ポイントの発行に関する情報、即ち、ユーザの特定場所における所定の経過時間を計測して発行される時間ポイントやユーザの特定操作に関する所定の経過時間を計測して発行される時間ポイントの履歴データであって、図21で示す、ポイント管理データベースのポイントデータ6071を構成する発行履歴データ7073として記録された情報と、該時間ポイントが付与されたユーザに関する属性データであって、図15で示す、ユーザ管理データベースのユーザデータ6011を構成するユーザ属性データ7014として記録された情報を含み、JavaScriptやPHPなどのスクリプト言語やJava言語などからなるHTMLプログラムが生成されると共に、該生成されたHTMLプログラムが、該ポイント管理センターによるWebサービスを介して、スポンサに提供される構成に基づく。
上記の「ターゲティングガイド」に関するポイント管理センターのWebサービスについては、以下、図13の概要図に基づき説明する、加盟店ガイドデータベースの案内ガイドIDに係る業種コードに関する設定と、発行対象データに係る発行対象IDに関する設定と、ポイント管理データベースのレコード・レイアウトに発行履歴データを付加することによって実現される。
先ず、図18で示した加盟店ガイドデータベース3040の案内ガイドID7041に係る業種コード、即ち、加盟店管理データベース3020(図16)から参照される業種コード7022について、例えば、該業種コード7022の100番台を「飲食業」として、その下2桁10番台を「和食」に、20番台を「洋食」に、また30番台を「中華」に、それぞれ対応させ、更に、該「洋食」を示す120番台の下1桁1番を「フレンチ料理」に、2番を「イタリアン料理」に、また、3番を「スペイン料理」に、それぞれ対応させれば、例えば、フレンチ料理を提供する加盟店の業種コード7022には「121」が設定され、また、例えば、該業種コードの500番台を「施術業」として、その下2桁10番台を「美容」に、20番台を「マッサージ」に、また30番台を「整体(Chiropractic)」に、それぞれ対応させ、更に、該「美容」を示す510番台の下1桁1番を「美容院」に、2番を「エステ店」に、また、3番を「理容店」に、それぞれ対応させれば、例えば、美容院を営業する加盟店1300(図13)の業種コード7022には「511」が設定されて、それぞれ該加盟店管理データベース3020に記録されるので、本発明の実施例1における[「加盟店案内ガイド」の登録処理]で説明した案内ガイド設定フォーム5381(図5)による設定によって構成される該加盟店ガイドデータベース3040の案内ガイドデータ6041については、例えば、該フレンチ料理を提供する加盟店の案内ガイドID7041に係る業種コードに「121」が、また該美容院を営業する加盟店1300の案内ガイドID7041に係る業種コードに「511」が、それぞれ反映される。
次に、図18で示した加盟店ガイドデータベースの発行対象データ7042に係る発行対象ID8041について、例えば、時間ポイントの発行対象を前述した様な「混雑待機時間」や「供給待機時間」、「超過待機時間」とする場合、該発行対象ID8041の10番台を「待機」時間に対応させ、また、その下1桁を該「待機」時間の種別として、1番を「混雑」に、2番を「供給」に、また、3番を「超過」に、それぞれ対応させれば、前記案内ガイド設定フォーム5381(図5)の発行対象設定フィールドにおいて、例えば、業種コード「511」の前記加盟店1300が「超過待機時間」を時間ポイントの発行対象とする場合、該発行対象ID8041を「13」として設定することができる。
上述の設定を前提に、図13で示す様に、本発明の実施例1と同様にして、例えば、前述の位置通知装置2320を設置した加盟店1300(業種コードが「511」の美容室)において、前述の専用アプリ4210がインストールされたクライアント装置2210を所持したユーザ1200に対して、超過待機時間(発行対象ID「13」)を対象として時間ポイント30TPが発行されると、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明した様に、該時間ポイントの発行数と認証コード6510が、インターネット1900を介して、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信され、所定の認証コード照合処理によって、該位置通知装置2320の識別情報2321に基づく該加盟店1300の加盟店ID7021と、該専用アプリ4210の識別情報4211に基づく該ユーザ1200のユーザID7011が、ポイント管理センター1100の時間管理システム4110によって取得され、該時間管理システム4110を構成するアプリケーションサーバ装置2120のポイント管理プログラム5130が実行される。
ここで、上記ポイント管理プログラム5130が実行する、前述の[時間ポイントの発行履歴データ管理処理]で説明した時間ポイントの「発行」に対応する履歴データがポイント管理データベース3070に記録される処理については、先ず、上記の取得された加盟店ID7021によって、図17で示す、加盟店ガイドデータベース3040の業種コード7022(ここでは、美容室に対応する「511」)と加盟店位置データ8021の「Px1,Py1」と該発行対象ID8041(ここでは、混雑待機時間に対応する「13」)が参照され、また、該取得された上記ユーザID7011によって、図15で示す、ユーザ管理データベース3010のユーザ属性データ7014から、例えば、東京都中央区日本橋(Zip Code:103-0007)に住む主婦(Occupation:03)で40歳代(Age:40)の女性(Sex:F)という属性データが参照され、該参照された業種コード7022「511」と、加盟店位置データ8021「Px1,Py1」と、発行対象ID8041「13」及び、時間ポイントの発行数「30TP」と、ユーザ属性データ7014に基づく「103-0007,03,40,F」からなり、該加盟店ID7021を含む、発行履歴データ7073(「pt00001(加盟店ID),511,Px1,Py1,13,30TP,103-0027,03,40,F」)が生成されると共に、該生成された発行履歴データ7073が、図21に示した、ポイント管理データベースのレコード・レイアウトに従って、該ポイント管理データベース3070に記録される処理によって構成される。
なお、上述したポイント管理プログラム5130による発行履歴データの記録方法は、前述の[時間ポイントの消費履歴データ管理処理]で説明した時間ポイントの「消費」に対応する履歴データがポイント管理データベースに記録される処理についても適用することが可能である。
この様にして、発行履歴データ7073が、ユーザの特定場所における所定の経過時間やユーザの特定操作に関する所定の経過時間に応じて時間ポイントが発行される毎に蓄積され、該蓄積された発行履歴データ7073は、図13で示す様に、前述の[「広告視聴ガイド」に関する所定の登録操作]で説明したスポンサ1500による広告コンテンツの登録過程において、ユーザのライフスタイル要素やユーザの属性データに基づく「ターゲティングガイド」として、以下の様にして該スポンサ1500に提供される。
[ターゲティングガイドの提供方法]
ユーザ全体の発行履歴データに基づくターゲティングガイドがWebサービスによってスポンサに提供される方法については、図13で示した様に、スポンサ1500のWebブラウザを備えたPCからなるクライアント装置2510とポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110が、インターネット1900を介したWebネットワークによって接続され、先ず、前述の[「広告視聴ガイド」に関する所定の登録操作]で説明したスポンサ1500によるログインが成功すると、該クライアント装置2510のWebブラウザにおいて、「ターゲティングガイド」を呼び出すための「ガイドボタン」を備えたコンテンツ登録フォーム5581が提供(表示)され、該スポンサ1500によって、該「ガイドボタン」が選択(クリック)されると、該ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって、ターゲティングガイド9600が、該クライアント装置2510のWebブラウザに供給(表示)される。
なお、上記ターゲティングガイド9600の初期画面は、例えば、図13の(ア)で示す様に、ライフスタイル要素に基づくコンテンツ視聴ガイドのカテゴリが表示される領域とポイントデータ6071(図21)を構成する発行履歴データ7073(図21)に含まれる該カテゴリに属する加盟店の業種を指定するためのプルダウンメニューからなるカテゴリ業種選択領域9610と、ポイントデータ6071を構成する発行履歴データ7073に含まれるユーザの属性データ(地域、職業、性別、年代など)を指定するためのプルダウンメニューからなるユーザ属性選択領域9620と、時間ポイントのセグメント条件に基づくターゲティング情報が表示される領域であって、ライフスタイル要素の選択領域を兼ねる、ターゲティング情報表示領域9630によって構成される。
次に、上記スポンサ1500によって、上記ターゲティングガイド9600のターゲティング情報表示領域9630から、例えば、「ビューティ」が選択されると、図13の(イ)で示した様に、該選択された「ビューティ」に属する加盟店の業種を選択するためのプルダウンメニューが表示(活性化)され、該プルダウンメニューから「美容室」が選択されると、該選択された「美容室」に対応する業種コード「511」が、セグメント条件としてサブミット(データ投入)され、該サブミットされたセグメント条件(「511」)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110を介して、広告管理システム4120によって取得されると共に、該広告管理システム4120を構成するアプリケーションサーバ装置2120の条件管理プログラム5120が実行され、該実行により、ターゲティング情報の提供に関するセグメント処理が行われる。
ここで、上記条件管理プログラム5120によるターゲティング情報の提供に関するセグメント処理は、先ず、ポイント管理データベース3070から、処理区分8072(図21)が時間ポイントの「発行」に対応する「01」である発行に関するポイントデータ6071(図21)が全て参照されると共に、該発行に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計したユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)が算出され、また、該発行に関するポイントデータ6071から、上記取得された業種コード「511」を含む発行履歴データ7073からなる業種コード「511」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該業種コード「511」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP-551)が算出され、例えば、該ユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)に対する該「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP-551)の割合を示すグラフからなるガイド(1)が生成される処理であって、該生成されたガイド(1)は、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって、上記クライアント装置2150のWebブラウザに供給されると共に、上記ターゲティングガイド9600のターゲティング情報表示領域9630において表示される。
また、ここで、例えば、図13の(ウ)に示す様に、上記のユーザ属性選択領域9620において、職業について「主婦」が選択されると、該選択された「主婦」に対応する職業区分「03」と、前記「美容室」に対応する業種コード「511」からなるセグメント条件(「511,03」)がサブミット(データ投入)され、該サブミットされたセグメント条件(「511,03」)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110を介して、上記広告管理システム4120によって取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行による前述と同様のセグメント処理によって、先ず、ポイント管理データベース3070から、処理区分8072(図21)が時間ポイントの「発行」に対応する「01」である発行に関するポイントデータ6071(図21)が全て参照されると共に、該発行に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計したユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)が算出され、また、該「発行」に関するポイントデータ6071から、該取得されたセグメント条件の業種コード「511」を含む発行履歴データ7073からなる業種コード「511」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該業種コード「511」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP−551)が算出され、更に、該業種コード「511」に関するポイントデータ6071から、該取得されたセグメント条件の職業区分「03」を含む発行履歴データ7073からなる職業区分「03」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該職業区分「03」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用する「主婦」の時間ポイント数(UP−551-03)が算出され、例えば、該ユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)に対する該「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP−551)の割合を示すグラフや該「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP−551)に対する該「美容室」を利用する「主婦」の時間ポイント数(UP−551-03)の割合を示すグラフなどからなるガイド(2)が生成され、該生成されたガイド(2)が、該ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって、上記クライアント装置2150のWebブラウザに供給されると共に、上記ターゲティングガイド9600のターゲティング情報表示領域9630において表示される。
更に、ここで、例えば、図13の(エ)に示す様に、上記のユーザ属性選択領域9620において、年代について「40代」が選択されると、該選択された「40代」に対応する年代区分「40」と、前記「美容室」に対応する業種コード「511」や職業区分「03」からなるセグメント条件(「511,03,40」)がサブミット(データ投入)され、該サブミットされたセグメント条件(「511,03,40」)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110を介して、上記広告管理システム4120によって取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行による前述と同様のセグメント処理によって、先ず、ポイント管理データベース3070から、処理区分8072(図21)が時間ポイントの「発行」に対応する「01」である発行に関するポイントデータ6071(図21)が全て参照されると共に、該発行に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計したユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)が算出され、また、該発行に関するポイントデータ6071から、該取得されたセグメント条件の業種コード「511」を含む発行履歴データ7073からなる業種コード「511」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該業種コード「511」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP-551)が算出され、更に、該業種コード「511」に関するポイントデータ6071から、該取得されたセグメント条件の職業区分「03」を含む発行履歴データ7073からなる職業区分「03」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該職業区分「03」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用する「主婦」の時間ポイント数(UP-551-03)が算出され、また更に、該職業区分「03」に関するポイントデータ6071から、該取得されたセグメント条件の年代区分「40」を含む発行履歴データ7073からなる年代区分「40」に関するポイントデータ6071が全て参照されると共に、該年代区分「03」に関するポイントデータ6071の時間ポイントデータ7072を構成する時間ポイント数を合計した「美容室」を利用する「40代の主婦」の時間ポイント数(UP-551-03-40)が算出され、例えば、該ユーザ全体の時間ポイント数(UP-ALL)に対する該「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP-551)の割合を示すグラフや該「美容室」を利用するユーザの時間ポイント数(UP-551)に対する該「美容室」を利用する「主婦」の時間ポイント数(UP-551-03)の割合を示すグラフ、該「美容室」を利用する「主婦」の時間ポイント数(UP-551-03)に対する該「美容室」を利用する「40代の主婦」の時間ポイント数(UP-551-03-40)の割合を示すグラフなどからなるガイド(3)が生成され、該生成されたガイド(3)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって、上記クライアント装置2150のWebブラウザに供給されると共に、上記ターゲティングガイド9600のターゲティング情報表示領域9630において表示される。
また更に、ここで、例えば、図13の(オ)に示す様に、上記のユーザ属性選択領域9620において、地域について「東京都中央区日本橋」が選択されると、該選択された「東京都中央区日本橋」に対応する地域区分として、例えば、郵便番号「103-0007」と、前記「美容室」に対応する業種コード「511」や職業区分「03」からなるセグメント条件(「511,03,40,103-0007」)がサブミット(データ投入)され、該サブミットされたセグメント条件(「511,03,40,103−0007」)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110を介して、上記広告管理システム4120によって取得されると共に、上記条件管理プログラム5120が実行され、該実行による前述のセグメント処理によって、ポイント管理データベース3070から、処理区分8072(図21)が時間ポイントの「発行」に対応する「01」であって、該取得されたセグメント条件の業種コード「511」と職業区分「03」と年代区分「40」と地域区分「103-0007」を含む発行履歴データ7073からなるポイントデータ6071(図21)が全て参照されると共に、該参照されたポイントデータ6071の発行履歴データ7073から加盟店ID7021(図21)と加盟店位置データ8021(図21)が参照され、更に、該加盟店ID7021を検索キーとして加盟店管理データベース3020(図16)から加盟店名(Shop Name)が参照され、該参照されたポイントデータ6071と該加盟店名(Shop Name)と該加盟店位置データ8021に基づき、例えば、該セグメント条件に合致する時間ポイントの発行分布に関する加盟店マップ9601や時間ポイントの発行順位に関する加盟店リスト9602からなるガイド(4)が生成されると共に、該生成されたガイド(4)が、上記ポイント管理センター1100のWebサーバ装置2110によって、上記クライアント装置2150のWebブラウザに供給されると共に、上記ターゲティングガイド9600のターゲティング情報表示領域9630において表示される。
なお、上記のガイド(1)やガイド(2)、ガイド(3)、ガイド(4)は、周知のHTMLやCCS(Cascading Style Sheets)、JavaScriptやPHPなどのスクリプト言語を解釈するレンダリングエンジンを備えたプログラムであって、例えば、その代表的なオープンソースであるWebKitによって提供され、また、ガイド(4)の上記加盟店マップ9601は、前述のGoogle Maps API ウェブサービスを使用した該プログラムによる地図アプリケーションとして提供される。
この様に、ポイント管理センターによって、時間ポイントの発行履歴データに含まれるライフスタイル要素や属性データの項目を自在に組み合わせたセグメント条件に対応する様々なターゲティングガイドを表示させることができるWebサービスがスポンサに提供されれば、スポンサは、該Webサービスを活用した「広告視聴ガイド」に関する所定の登録操作において、時間ポイントを買い取るユーザを制限する一方で、該制限したユーザから買い取る時間ポイントの買価を高く設定するなどして、広告の費用対効果を完全に保障することができる。
即ち、ユーザは、前述した「広告視聴ガイド」のコンテンツ視聴ガイドから、自己が保有する時間ポイントを高く買い取ってくれるスポンサを積極的に選択することになり、また、該ユーザは、該スポンサが対象とする制限されたユーザとして、該スポンサの広告コンテンツを規程どおりの視聴時間(Vt)視聴することになるので、該スポンサにとって、その費用対効果は、文字通り100%となる。
なお、ここまで説明したスポンサについては、広告を配信するスポンサに限定されるものではなく、時間ポイントが発行される加盟店や時間ポイントが消費される提携店がスポンサとなり、例えば、前記Webサービスによるターゲティングガイドによって、時間ポイントを買い取るユーザを自店に来店するユーザに制限するなどして、自店の販促企画に関連した広告コンテンツの視聴に応じて時間ポイントを買い取ることで、ユーザの更なる来店を促すことも可能であり、この場合、時間ポイントの買価を前述の電子チェックによって支払う方法以外に、自店の商品やサービスの販売価格に対する割引によって支払うこともできるので、該割引による時間ポイントの買価については、該商品やサービスの原価との関係から、比較的高く設定することができ、より魅力的な販促企画をコストを掛けずユーザにアピールすることが可能になる。
以上の様に、ターゲティングガイドを採用した時間ポイントの売買による広告方法によれば、「行動ターゲティング広告」に必須のユーザ属性や行動に関するデータ取得が透明化されるので、ユーザの自発的な広告視聴が誘発され、不特定多数のユーザから、ほぼ自動的に、広告ターゲット(ユーザ層)が集約されることから、スポンサは、高コストなメディアや広告分析ツールなどを要することなく、合理的かつ費用対効果の高い「行動ターゲティング広告」を実施することができる。
従って、本発明によれば、従来の販促ポイントでは実現できなかった様々な有益性が、ユーザやスポンサ及び加盟店や提携店などによって共有されることになる。
最後に、図11の概要図に記載のフロー記号(F)〜(H)で示した時間ポイント買価の支払手段に用いる電子チェックの発行及び消費方法に関する構成について説明する。
[電子チェックによる時間ポイント買取額の支払処理]
上述した、スポンサのユーザに対する時間ポイント買取額(Bn)の支払処理については、実際の貨幣による支払を行う場合、例えば、該ユーザは銀行口座に関する情報を開示しなければならず、また、スポンサは、小額の時間ポイント買取額(Bn)以上のコストを掛けなければならず、極めて非合理的であり、この様な課題は、スポンサのユーザに対する時間ポイント買取額(Bn)の支払処理に、図14の構成図で示した様な、電子チェックの発行と消費に関する構成を付加することによって解決することができる。
図14で示した様に、ポイント管理センター1100の広告管理システム4120を構成するアプリケーションサーバ装置2120の電子チェック管理プログラム5170によって、先ず、ユーザ1200に対する電子チェック発行処理が行われ、該電子チェック発行処理により、上述の時間ポイント買取額(Bp)に応じて発行される電子チェックに関するデータが、図24の電子チェック管理データベースのレコード・レイアウトに従い、該ユーザ1200のユーザID7011と該電子チェックの「発行」に対応する処理区分8101(発行:01)及び、該時間ポイント買取額(Bp)に対応する電子チェック金額7102からなる電子チェックデータ6101として、該電子チェック管理データベース3100に記録され、次に、スポンサ1500に対する広告料請求処理が行われ、該広告料請求処理により、該時間ポイント買取額(Bp)に相応する電子チェック金額7102の金員が、スポンサ1500の指定口座1510から該ポイント管理センター1100の管理口座2109に自動振替される。
なお、上記のスポンサ1500の指定口座1510からポイント管理センター1100の管理口座2109に自動振替する方法については、金融機関における周知の自動振替機能によって実現される。
次に、上記によって発行された電子チェックは、ユーザ1200によって、前述した本発明による第1の実施形態において説明した位置通知装置2320を設置した加盟店1300や位置通知装置2420を設置した提携店1400において、現金と同様に使用され、該ユーザ1200によって使用された電子チェックの金額に相応する金員が、ポイント管理センター1100の管理口座2109から該加盟店1300の受取口座1310や該提携店1400の受取口座1410に自動振替される。
なお、上記のポイント管理センター1100の管理口座2109から加盟店1300の受取口座1310や提携店1400の受取口座1410に自動振替する方法については、金融機関における周知の自動振替機能によって実現される。
ここで、上記ユーザ1200が電子チェックを使用する構成については、図14で示した様に、前述した本発明による実施例1の[ユーザによる所定の消費操作]で説明した構成と同様に、専用アプリ4210をインストールした周知の電波検知器2211を備えたスマートフォン(携帯電話)などのクライアント装置2210を所持した該ユーザ1200が加盟店1300や提携店1400に来店すると、該加盟店1300や提携店1400に備えられた位置通知装置2320または位置通知装置2420が該クライアント装置2210によって検知され、該クライアント装置2210の受信計測プログラム5210は、該位置通知装置2320または位置通知装置2420が発信する電波を検知する限り時間の計測処理を続けるため、該ユーザ1200が該加盟店1300や提携店1400における商品購入や飲食またはサービス利用に対して料金を支払う時点においても該受信計測プログラム5210による時間の計測処理は継続しているので、該加盟店1300や提携店1400は、後述する[電子チェックの使用確認処理]により、該ユーザ1200が保有する電子チェックについて、その残高を確認することができ、該電子チェックによる決済を受け付けることが可能になる。
従って、この様な構成が上記の「広告視聴時間に応じて時間ポイントが買い取られる方法」に付加されれば、ユーザの利便性は、勿論のこと、加盟店や提携店にとっては、顧客の再来店が大いに期待できるので、本発明による時間ポイントの流通に参加しようと考える加盟店や提携店が増加し、時間ポイントの価値が連鎖的に向上する。
[電子チェックの使用確認処理]
上述した、位置通知装置を設置した加盟店や提携店においてユーザが使用する電子チェックの有効性を確認する処理は、以下の様にして構成できる。
先ず、図14で示した様に、ユーザ1200が、前述のクライアント装置2210を所持して、位置通知装置2320や2420を設置した加盟店1300や提携店1400に来店したときに行われる該クライアント装置と前記時間ポイント管理センター1100とのインターネット1900を介した通信過程において、本発明による実施例1における[ユーザによる所定の発行操作]や[ユーザによる所定の消費操作]で説明した認証コード6510の生成過程、即ち、認証処理プログラム5110による所定の位置通知装置照合処理と所定のユーザ照合処理によって該専用アプリ4210の識別情報4211と該位置通知装置2320の識別情報2321または該位置通知装置2420の識別情報2421によって構成される認証コード6510が生成される過程に、例えば、前記電子チェック管理プログラム5170によって、ユーザ管理データベース3010から該識別情報4211に基づく該ユーザ1200のユーザID7011(図15)が抽出され、該抽出されたユーザID7011に基づき、前記電子チェック管理データベース3100に登録された該ユーザ1200の前記電子チェックデータ6101が抽出される処理からなる、電子チェック抽出処理と、例えば、該抽出された電子チェックデータ6101に基づく電子チェックの残高情報と該認証コード6510が時間管理システム4110から該クライアント装置2210に送信され、該送信された電子チェックの残高情報が該専用アプリ4210の電子チェック表示プログラム5270によって該クライアント装置2210の表示画面に表示される処理からなる、電子チェック表示処理を付加することにより、該ユーザ1200は、該加盟店1300や提携店1400において、自己が保有する電子チェックを使用できることを確認することができる。
ここで、上記認証処理プログラム5110による所定の位置通知装置照合処理の過程、即ち、上記位置通知装置2320または2420の識別情報2321または2421を検索キーとして、位置通知装置データベース3060から該識別情報2321または2421の位置通知装置2320または2420が設置されている上記加盟店1300または提携店1400の加盟店ID7021(図16)または提携店ID7031(図17)に相当する設置先ID7062(図20)が検出される過程において、該検出された加盟店ID7021に基づき加盟店管理データベース3020から加盟店属性データ7023(図16)が参照され、或いは、該検出された提携店ID7031に基づき提携店管理データベース3030から提携店属性データ7033(図17)が参照され、例えば、該参照された加盟店属性データ7023の受取口座1310または提携店属性データ7033の受取口座1410に、何らデータが記録されていない場合には、上記電子チェック管理プログラム5170によって、上述の電子チェック抽出処理で抽出された上記ユーザ1200の電子チェックデータ6101に基づく電子チェックの残高情報に加え、電子チェックの使用不可情報が、上記時間管理システム4110から上記クライアント装置2210に送信され、該送信された電子チェックの残高情報と使用不可情報が上記専用アプリ4210の電子チェック表示プログラム5270によって該クライアント装置2210の表示画面に表示され、該ユーザ1200は、自己の保有する電子チェックを該加盟店1300または提携店1400において使用できないことを確認することができる。
なお、上記において、ユーザが来店した加盟店や提携店を特定するための方法として、本発明の実施例1において「ユーザによる所定の発行操作」や「ユーザによる所定の消費操作」で説明した位置通知装置を用いた構成を採用したが、これは、同じく本発明の実施例1において[「GPS連動ガイド」の提供方法]や[GPS機能による時間計測処理]で説明したGPS機能を用いた構成によっても実現できる。
[電子チェックの利用に基づく決済通知処理]
また、電子チェックによる加盟店や提携店に対する支払の確認方法については、上述の電子チェック表示処理に以下の様な決済通知処理を付加することによって構成できる。
先ず、図14で示した様に、前記クライアント装置2210における電子チェック表示処理に加え、例えば、前記専用アプリ4210の電子チェック決済プログラム5280によって、電子チェック支払フォーム5281が提供され、前記ユーザ1200によって、該電子チェック支払フォーム5281の支払金額入力フィールドに電子チェックの使用金額が入力されサブミット(データ投入)されると、該サブミットされた電子チェックの使用金額と該専用アプリ4210の識別情報4211と前記位置通知装置2320の識別情報2321または位置通知装置2420の識別情報2421が、インターネット1900を介して、前記ポイント管理センター1100の時間管理システム4110に送信されると共に、該認証処理プログラム5110によって、該送信された識別情報4211と識別情報2321または識別情報2421に基づき、本発明による実施例1における[ユーザによる所定の発行操作]や[ユーザによる所定の消費操作]で説明した所定の位置通知装置照合処理や所定のユーザ照合処理と同様の処理が行われ、次に、前記電子チェック管理プログラム5170によって、該送信された識別情報4211に基づく該所定のユーザ照合処理によって抽出されたユーザID7011(図15)と、電子チェックの「消費」に対応する処理区分8072(消費:09)及び、該消費の登録日時と、該送信された識別情報2321または識別情報2421に基づく該所定の位置通知照合処理によって検出された加盟店ID7021(図16)または提携店ID7031(図17)と、該送信された使用金額が、図24で示した、電子チェック管理データベースのレコード・レイアウトに従って、それぞれ、該電子チェック管理データベース3100に記録され、更に、該電子チェック管理プログラム5170によって、例えば、電子メールなどで、前記加盟店1300や前記提携店1400に対し、決済完了通知が送信される過程によって、該加盟店1300や該提携店1400は、ユーザ1200による電子チェックに基づく決済処理の結果を確認することができる。
なお、上記の電子チェックを利用できる消費先としては、設備系や施術系のサービス事業者、即ち、実店舗としての前記加盟店や提携店だけでなく、ネット系のサービス事業者、例えば、ネット系のゲーム事業者や音楽・映像配信事業者などを加えることができ、この様な構成は、前述の[電子チェックの使用確認処理]で説明した電子チェック表示処理を用いた前記ユーザによる確認処理を、インターネットを介した該ユーザのクライアント装置にインストールされた前記専用アプリと該ネット系のサービス事業者が用いるシステムによる確認処理、即ち、該電子チェックに関する情報の送受信に置換する構成によって容易に実現できる。
以上、本発明による時間ポイントは、物理的な相対値である時間を単位として発行または消費される販促ポイントであることから、前述した様に膨大なシステムコストを負担することもなく、また、為替レートも一切影響しないため、世界共通の販促ポイントとして時間ポイントを流通させるシステム、即ち、時間ポイントのグローバル化システムを基に、例えば、時間ポイントを介した個人間のグローバル・コミュニケーション・サービス(GCS)を提供することも可能である。