JP2019215789A - カメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置 - Google Patents

カメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリブレーション装置において、マーカを設置するための広いスペース、設置精度を必要とせず、精度よく検出することができるものとする。【解決手段】カメラECU30(キャリブレーション装置)は、自車100の走行面に鉛直な一直線上の異なる高さ位置に設置された2つの光点の側方を直進状態で走行し、複数のタイミングで、自車100に設置されたカメラ10により2つの光点を撮影して得られた実画像P0を取得する画像取得部21と、実画像P0を、走行面に鉛直で、かつ走行方向に平行な単一面の変換画像P1に変換する画像変換部22と、変換画像P1上での2つの光点列の近似直線m,nを算出する近似直線算出部23と、2本の近似直線m,nの状態を理想状態にするようにカメラパラメータを調整するカメラパラメータ調整部24と、調整して得られたカメラパラメータを記憶する記憶部25と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置に関する。
車両に、車両の周囲を撮影するカメラを設置し、カメラで撮影された画像を、車両の上方から見下ろした画像である俯瞰画像等に変換し、変換して得られた俯瞰画像等の変換画像を、運転支援の各種処理に利用することが行なわれている。
ここで、カメラで撮影された画像から変換画像を生成する場合、車両に対するカメラの取り付け姿勢(向き)を特定するカメラパラメータが必要になる。カメラパラメータは設計値に基づいて予め設定されているが、実際の車両においては、取り付け誤差や経年変化による誤差等が生じる場合がある。このような誤差が生じたまま、設計値に基づいて設定されたカメラパラメータで変換画像が生成された場合、その誤差に応じて、変換画像に基づく運転支援の処理にも誤差が生じ得る。
そこで、生じている誤差を含む実際の姿勢に対応したカメラパラメータを設定するキャリブレーション(校正処理)を行う必要がある。このキャリブレーションは、例えば、車両を製造した工場や、車両を販売する販売店において、路面上の特定の位置にマーカを設け、カメラで撮影された画像におけるマーカの位置と、路面上でのマーカの位置との対応関係を求めることで行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−74591号公報
しかし、上述したキャリブレーションでは、マーカを設置するために広いスペースが必要であったり、マーカを設置する位置の精度が必要であったりする。また、マーカの特徴点の取得の難度が高い等の問題点がある。
さらに、車両を走行させながらキャリブレーションを行うことができる方法も提案されており、この方法によれば、車両が走行している道路上の特徴点をマーカの代わりに用いるため、マーカを設置するための広いスペースを必要としないが、カメラ以外の他の種類のセンサ(車速センサ等)が必要である。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、マーカを設置するための広いスペースを必要とせず、マーカ設置の位置精度が必要なく、マーカを精度よく検出することができるカメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置を提供することを目的とする。
本発明の第1は、車両の走行面に鉛直な一直線上の異なる高さ位置に設置された2つの光点の側方を、操舵角0[度]の直進状態で走行し、複数のタイミングで、前記車両に設置されたカメラにより前記2つの光点を撮影して得られた画像を取得する画像取得ステップと、取得された複数の前記画像を、前記走行面に鉛直で、かつ前記車両の走行方向に平行な単一面上に投影した画像に変換するための、予め設定されたカメラパラメータにしたがって、前記複数の前記画像を前記単一面上に投影した画像に変換する画像変換ステップと、前記単一面上に投影した、複数の前記画像間で前記2つの光点のそれぞれに対応した2つの光点列に対して近似直線を求める近似直線算出ステップと、前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるように、前記カメラパラメータを調整するカメラパラメータ調整ステップと、前記カメラパラメータ調整ステップで調整したときのカメラパラメータを、校正後のカメラパラメータとして記憶する記憶ステップと、を有するカメラパラメータのキャリブレーション方法である。
本発明の第2は、車両の走行面に鉛直な一直線上の異なる高さ位置に設置された2つの光点の側方を、操舵角0[度]の直進状態で走行し、複数のタイミングで、前記車両に設置されたカメラにより前記2つの光点を撮影して得られた画像を取得する画像取得部と、取得された複数の前記画像を、前記走行面に鉛直で、かつ前記車両の走行方向に平行な単一面上に投影した画像に変換するための、予め設定されたカメラパラメータにしたがって、前記複数の前記画像を前記単一面上に投影した画像に変換する画像変換部と、前記単一面上に投影した、複数の前記画像間で前記2つの光点のそれぞれに対応した2つの光点列に対して近似直線を求める近似直線算出部と、前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるように、前記カメラパラメータを調整するカメラパラメータ調整部と、前記カメラパラメータ調整部で調整されたカメラパラメータを、校正後のカメラパラメータとして記憶する記憶部と、を備えたカメラパラメータのキャリブレーション装置である。
本発明に係るカメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置によれば、マーカを設置するための広いスペースを必要とせず、マーカ設置の位置精度が必要なく、マーカを精度よく検出することができる。
本発明に係るカメラパラメータのキャリブレーション装置の一例であるカメラECU(Electronic Control Unit)を含むキャリブレーションシステムを示すブロック図である。 このキャリブレーションシステムによりカメラパラメータのキャリブレーションを実施する様子の一例を示す模式図である。 図2の様子を上方からの平面視を示す図である。 カメラにより、自車が、立体ポールのLEDの各光点の側方を自車の前方に向かって、操舵角0[度]の直進状態で走行し、時系列的に最初のタイミングで、LEDの各光点を撮影して得られた画像を示す。 カメラにより、自車が、立体ポールのLEDの各光点の側方を自車の前方に向かって、操舵角0[度]の直進状態で走行し、時系列的に2番目のタイミングで、LEDの各光点を撮影して得られた画像を示す。 カメラにより、自車が、立体ポールのLEDの各光点の側方を自車の前方に向かって、操舵角0[度]の直進状態で走行し、時系列的に3番目のタイミングで、LEDの各光点を撮影して得られた画像を示す。 図4〜6に示す、カメラによって撮影された実画像を、路面に鉛直で、かつ自車の走行方向に延びた単一面(スクリーン)上に投影した変換画像を示す図である。 カメラパラメータが正確に調整されている理想状態での、2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線m,nを示す図である。 自車に対するカメラの、鉛直軸回りの向きがずれている(yaw角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 自車に対するカメラの、自車の前後方向の軸回りの向きがずれている(pitch角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 自車に対するカメラの、自車の車幅方向の軸回りの鉛直軸回りの向きがずれている(roll角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 このキャリブレーションシステムを用いてキャリブレーションを行う際のオペレータの動作を説明するフローチャートである。 このキャリブレーションシステムの動作を説明するフローチャートである。 自車の前軸の車幅方向の中心Oを原点として、自車の車幅方向をX軸方向、自車の前後方向をY軸方向としたときに、立体ポールのLEDが自車の右前方の、自車から離れた座標位置(x0,y0)に配置されていることを示す模式図である。 自車に対するカメラの高さ方向の位置がずれている(zずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 自車に対するカメラの車幅方向の位置がずれている(xずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 自車に対するカメラの前後方向の位置がずれている(yずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。 自車の右側に立体ポールを設置し、自車の左側に別の立体ポールを設置したキャリブレーションシステムによるカメラパラメータのキャリブレーションを実施する様子の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係るカメラパラメータのキャリブレーション方法及びカメラパラメータのキャリブレーション装置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明する。
<キャリブレーション装置>
図1は、本発明に係るカメラパラメータのキャリブレーション装置の一例であるカメラECU(Electronic Control Unit)20を含むキャリブレーションシステム1を示すブロック図、図2は、このキャリブレーションシステム1によりカメラパラメータのキャリブレーションを実施する様子の一例を示す模式図、図3は、図2の様子を上方からの平面視を示す図である。
キャリブレーションシステム1は、立体ポール200と、カメラ10と、キャリブレーション装置の一例であるカメラECU20と、操作部50と、モニタ60と、を備えている。
立体ポール200は、図2に示すように、カメラ10が設けられた車両100(以下、自車100という。)が配置された平らな路面400上で、自車100の外部に設けられている。立体ポール200は、路面400に対して鉛直方向(垂直)に延びている。立体ポール200の延びた方向(高さ方向)の一直線上で、2つの互いに異なる高さ位置に、光点となるLED210,220が設けられている。相対的に高い位置に設けられたLED210は、路面400から既知の高さ位置Z1に設けられ、相対的に低い位置に設けられたLED220は、路面400から既知の高さ位置Z2(<Z1)に設けられている。
カメラ10は、図2の自車100の右側のドアミラー又はその付近に設けられている。なお、上述した右側のドアミラー付近に設けられたカメラ10は、図1〜3において実線で示した1つである。図2,3において二点鎖線で示した他のカメラ10は、本実施形態においては必須の構成ではない。
図2,3において二点鎖線で示したカメラ10は、自車100の前部に設けられて自車100の前方を写すもの、自車100の後部に設けられて自車100の後方を写すもの、自車100の左側のドアミラー又はその付近に設けられて自車100の左側方を写すものなどがある。
以下の説明において、カメラ10は、自車100の右側のドアミラー又はその付近に設けられているものを意味する。カメラ10は、その光軸を車両100の右方で斜め下方を向いて設けられている。カメラ10は、画角180[度]程度の広角レンズを備えており、自車100の右側方を、自車100よりも前方の範囲から後方の範囲に亘って広く撮影することができる。
図4,5,6は、カメラ10により、自車100が、立体ポール200のLED210,220の各光点の側方を自車100の前方Fに向かって、操舵角0[度]の直進状態で走行し、時系列的に異なる3つのタイミングで、LED210,220の各光点を撮影して得られた画像P0を示し、図4は時系列的に最初のタイミング、図5は図4の次のタイミング、図6は図5の次のタイミング、にそれぞれ対応している。
カメラECU20は、画像取得部21と、画像変換部22と、近似直線算出部23と、カメラパラメータ調整部24と、記憶部25と、を備えている。画像取得部21は、図2,3に示すように、自車100が、立体ポール200のLED210,220の各光点の側方を、操舵角0[度]の直進状態で走行し、時系列的に異なる複数のタイミングで、LED210,220の各光点を撮影して得られた、図4〜6に示した画像P0を取得する。
図7は、図4〜6に示す、カメラ10によって撮影された画像P0(以下、実画像P0ということもある。)を、路面400に鉛直で、かつ自車100の走行方向(前後方向(Y軸方向))に延びた単一面(スクリーン)上に投影した画像P1(以下、変換画像P1ということもある。)を示す図である。なお、図7において、点M1,M2,M3,M4.M5は、LED210の光点の像を示し、点N1,N2,N3,N4.N5は、LED220の光点の像を示す。
また、図7において、点M1,N1が、立体ポール200に対して自車100が最も後方に離れているタイミング(最初のタイミング)に対応し得られた光点の像であり、変換画像P1において、変換画像P1の左右方向(自車100の前後方向に対応)であるY軸方向の最もZ軸に近い位置にある。点M2,N2が、立体ポール200に対して自車100が次に後方に離れているタイミング(2番目のタイミング)に対応し得られた光点の像であり、変換画像P1において、変換画像P1の左右方向であるY軸方向の、次にZ軸に近い位置にある。
また、図7において、点M3,N3が、点M2,N2の次のタイミングに対応し得られた光点の像であり、変換画像P1において、変換画像P1の左右方向であるY軸方向の、点M2,N2の右側に位置し、点M4,N4が、点M3,N3の次のタイミングに対応し得られた光点の像であり、変換画像P1において、変換画像P1の左右方向であるY軸方向の、点M3,N3の右側に位置し、点M5,N5が、点M4,N4の次のタイミングに対応し得られた光点の像である。
画像変換部22は、カメラ10によって撮影された実画像P0を、路面400に鉛直で、かつ自車100の走行方向に延びた単一面(スクリーン)上に投影した画像に変換するための、予め設定された設計値のカメラパラメータにしたがって、図7に示すように、実画像P0を単一面上に投影した変換画像P1に変換する。なお、予め設定された設計値のカメラパラメータは、記憶部25に記憶されている。
近似直線算出部23は、単一面である変換画像P1上に投影した、LED210の光点の複数の像の点M1,M2,…,M5の点列に対して近似直線mを求める。同様に、近似直線算出部23は、単一面である変換画像P1上に投影した、LED220の光点の複数の像の点N1,N2,…,N5Mの点列に対して近似直線nを求める。
図8は、カメラパラメータが正確に調整されている理想状態での、2つの光点列({M1,M2,M3,M4,M5}、{N1,N2,N3,N4,N5})に対してそれぞれ求められた2本の近似直線m,nを示す図である。
図9は、自車100に対するカメラ10の、鉛直軸回りの向きがずれている(yaw角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図であり、図10は、自車100に対するカメラ10の、自車100の前後方向の軸回りの向きがずれている(pitch角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図であり、図11は、自車100に対するカメラ10の、自車100の車幅方向の軸回りの鉛直軸回りの向きがずれている(roll角のずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。
自車100に対するカメラ10の向きが予め設定された設計値通りであれば、自車100に対するカメラ10の向きを特定するカメラパラメータ(yaw角、pitch角、roll角)は、記憶部25に記憶されている設計値のカメラパラメータのままである。この場合、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図8に示す理想状態での近似直線m,nとなる。理想状態での近似直線m,nは、長さ及び傾き(Y軸に対する傾き)が互いに同じで、かつその傾きがゼロとなる(Y軸に平行となる)。
一方、自車100に対するカメラ10の向き(yaw角のずれ)が設計値に対してずれているときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図9の実線に示す状態となる。すなわち、図9に示す状態では、2本の近似直線m,nの傾きが互いに異なる。なお、理想状態での2本の近似直線m,nは破線で示す通りである。
また、自車100に対するカメラ10の向き(pitch角のずれ)が設計値に対してずれているときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図10の実線に示す状態となる。すなわち、図10に示す状態では、2本の近似直線m,nの長さが互いに異なる。なお、理想状態での2本の近似直線m,nは破線で示す通りである。
また、自車100に対するカメラ10の向き(roll角のずれ)が設計値に対してずれているときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図11の実線に示す状態となる。すなわち、図11に示す状態では、2本の近似直線m,nの傾きが互いに同じであるが、Y軸に対する傾きがゼロではない。なお、理想状態での2本の近似直線m,nは破線で示す通りである。
カメラパラメータ調整部24は、2本の近似直線m,nが、図8に示した理想状態となるように、カメラパラメータを調整し、理想状態となったときのカメラパラメータを、記憶部25に記憶させる。記憶部25に記憶されたカメラパラメータは、自車100に対するカメラ10の向きのずれによる変換画像P1のずれを解消するものとなる。
操作部50は、自車100の運転者が、カメラパラメータのキャリブレーションを実施するときの処理の開始の指示を入力するインターフェースである。なお、操作部50は、例えば、モニタ60がタッチパネル形式のものであり、モニタ60に表示された選択の指示に対して、タッチパネルに運転者がタッチすることで、キャリブレーションを実施するときの処理の開始の指示を入力するものとしてもよい。
以上のように構成されたカメラパラメータのキャリブレーションシステム1の動作について、以下に説明する。
図12は、このキャリブレーションシステム1を用いてキャリブレーションを行う際のオペレータの動作を説明するフローチャートであり、図13は、このキャリブレーションシステム1の動作を説明するフローチャートである。
オペレータが自車100のカメラパラメータのキャリブレーションを行うとき、オペレータは、図2,3に示すように、立体ポール200を自車100の右側で、自車よりも前方に配置する(図12のS1)。立体ポール200のLED210,220はいずれも点灯しているものとする。
オペレータは、操作部50に対して、キャリブレーション処理の開始の指示を入力する(図12のS2)。その後、オペレータは自車100を、図3に示すように、立体ポール200の左側を操舵角0[度]の直進状態で通過させる(図12のS3)。
オペレータが、操作部50に対してキャリブレーション処理の開始の指示を入力したことにより、カメラECU20によるキャリブレーション処理が開始される。
自車100に設けられた右側のカメラ10は、自車100が立体ポール200の左側を通過する間に、所定の周期で実画像P0を撮影する。実画像P0には、立体ポール200に設けられたLED210,220がそれぞれ発する光の像が、キャリブレーションのマーカとして写り込む。
キャリブレーション処理の開始により、カメラ10からカメラECU20に入力されていた実画像P0が、画像取得部21により取得される(図13のS11)。画像取得部21は、取得した実画像P0におけるLED210の光点M1,…及びLED220の光点N1,…の各座標を取得する(S12)。
画像取得部21は、自車100が立体ポール200の左側を通過する間に、光点M1,…及びLED220の光点N1,…の各座標を所定個数取得したか否かを判定し(S13)、所定個数に足りないときは所定個数取得するまで実画像P0の取得を継続する(S13にてNO)。一方、所定個数を取得した後は、画像取得部21は次の処理(S14)に移行する(S13にてYES)。なお、所定個数は少なくとも2個であればよい。ただし、後述する近似直線m,nの精度を高める上では、所定個数は多い程好ましい。
次いで、画像変換部22が、記憶部25に記憶されている設計値のカメラパラメータに基づいて、実画像P0を変換画像P1に変換する(S14)。このとき、取得したLED210の光点M1,…の座標を変換した後の座標、及びLED220の光点N1,…の座標を変換した後の座標(YZ座標系)をそれぞれ、図7に示すように、1つの変換画像P1上にプロットする。
次いで、近似直線算出部23が、変換画像P1上での複数の光点M1,…の並び(光点列)を1つの直線で近似する近似直線mを算出し、複数の光点N1,…の並び(光点列)を1つの直線で近似する近似直線nを算出する(S15)。
次いで、カメラパラメータ調整部24が、2つの近似直線m,nが、前述した理想状態(図8に示した状態)に十分近いと評価できるか否かを判定する(S16)。カメラパラメータ調整部24は、近似直線m,nが理想状態に十分近いと評価できるまで、カメラパラメータを変更しながら(S18)、画像変換部22による画像変換(S14)及び近似直線m,nの算出(S15)を繰り返す(S16でNO)。
カメラパラメータ調整部24は、2つの近似直線m,nが理想状態に十分近いと評価できると判定したとき(S16にてYES)は、その理想状態に対応したカメラパラメータをその後の画像変換のために用いるカメラパラメータとして、記憶部25に記憶させ(S17)、キャリブレーションの処理を終了する。
記憶部25に記憶された新たなカメラパラメータは、その後の画像変換(例えば、自車100の真上に仮想の視点を設定し、その仮想の視点から見下ろしたときに視認されると仮定した平面視の画像(俯瞰画像)等への変換)を行うための変換パラメータの基となり、この基となるカメラパラメータを用いて、画像変換のための変換パラメータがカメラECU20により設定される。
そして、そのように設定された変換パラメータにより変換して得られた変換画像は、例えばモニタ60に可視画像として表示されて、自車100の運転者に対し、運転支援用の画像として供与される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法によれば、鉛直方向に複数並んだLED210,220の各光点を、キャリブレーションのためのマーカとして用いるため、車両の周囲の路面400上に複数のマーカを設置する必要が無い。したがって、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、そのようなマーカを設置するための広いスペース必要としない。
また、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、自車100が立体ポール200の側方を操舵角0[度]で通過するだけでよく、自車100とLED210,220との初期的な位置関係(車幅方向、前後方向、高さ方向)を設定する必要が無い。したがって、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、キャリブレーションでのマーカとなるLED210,220を設置する位置の精度が必要ない。
また、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、キャリブレーションにおけるマーカとして、LED210の光点M1,…及びLED220の光点N1,…を適用しているため、カメラ10で撮影された実画像P0において、光点M1,…,N1,…が、光点M1,…,N1,…以外の周囲に対して大きな信号値差を有し、特徴点として検出し易い。
なお、本実施形態においては、LED210を発光させたときの発光点(光点)を特徴点としているが、光点としてはLEDの発光点に限定されない。また、発光点ではなくても、キャリブレーション処理に一般的に用いられる特徴点を表すもの、例えば市松模様(白色の矩形領域と黒色の矩形領域とが格子状に交互に配列された模様)におけるエッジの交点等を特徴点として適用することもできる。特徴点としては、市松模様のエッジの交点以外の態様のものを適用することもできる。
本実施形態は、カメラ10が自車100の右側に設けられたものとして説明したが、カメラ10は、立体ポール200に設けられたLED210の光点及びLED220の光点を実画像P0として撮影し得るカメラであれば、図2の二点鎖線で示した自車100の前部に設けられたカメラ10を適用することもでき、また、図2の二点鎖線で示した自車100の後部に設けられたカメラ10を適用することもできる。
なお、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、カメラ10の向き(yaw角、pitch角、roll角)の誤差のみを調整するものとして説明した。一般に、自車100に対するカメラ10の設置誤差は、位置の誤差(車幅方向の位置ずれ(xずれ)、前後方向の位置ずれ(yずれ)、高さ方向の位置ずれ(zずれ))は、向きの誤差に比べて起こり難い。したがって、通常は、カメラ10の向きの誤差を調整するキャリブレーションを実施すれば十分である。
ただし、より精度の高いキャリブレーションを実施する場合は、カメラ10の設置誤差として、位置の誤差も調整するキャリブレーションを実施すればよい。
図14は、自車100の前軸の車幅方向の中心Oを原点として、自車100の車幅方向をX軸方向、自車100の前後方向をY軸方向としたときに、立体ポール200のLED210,220が自車100の右前方の、自車100から離れた座標位置(x0,y0)に配置されていることを示す模式図である。
図15は、自車100に対するカメラ10の高さ方向の位置がずれている(zずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図であり、図16は、自車100に対するカメラ10の車幅方向の位置がずれている(xずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図であり、図17は、自車100に対するカメラ10の前後方向の位置がずれている(yずれの)状態での、近似直線m,nの一例を示す図である。
自車100に対するカメラ10の高さ方向の位置が設計値に対してずれている(zずれの)ときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図15の実線に示す状態となる。すなわち、zずれのときは、2本の近似直線m,nが理想状態での近似直線m,n(図15の破線で示す)に対してZ軸方向にオフセットした状態となる。
また、自車100に対するカメラ10の車幅方向の位置が設計値に対してずれている(xずれの)ときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図16の実線に示す状態となる。すなわち、xずれのときは、2本の近似直線m,n間のZ方向の間隔が理想状態での近似直線m,n(図16の破線で示す)の間隔とは異なる寸法となる。
また、自車100に対するカメラ10の前後方向の位置が設計値に対してずれている(yずれの)ときは、近似直線算出部23で算出された近似直線m,nは、図17の実線に示す状態となる。すなわち、yずれのときは、2本の近似直線m,nが、理想状態での近似直線m,n(図17の破線で示す)に対してY軸方向にオフセットした状態となる。
そこで、カメラパラメータ調整部24は、2本の近似直線m,nが、図8に示した理想状態となるように、zずれを調整する場合は、LED210の高さ位置Z1又はLED220の高さ位置Z2(図2参照)を、カメラパラメータの調整の条件に加えることで、zずれを含んだ誤差に対応した新たなカメラパラメータを求めることができる。
同様に、カメラパラメータ調整部24は、2本の近似直線m,nが、図8に示した理想状態となるように、xずれ、yずれを調整する場合は、LED210の車幅方向の初期位置(x0,y0)を、カメラパラメータの調整の条件に加えることで、xずれ、yずれを含んだ誤差に対応した新たなカメラパラメータを求めることができる。
図18は、自車100の右側に立体ポール200を設置し、自車100の左側に別の、異なる高さ位置にLED310,320が設けられた立体ポール300を設置したキャリブレーションシステムによるカメラパラメータのキャリブレーションを実施する様子の一例を示す模式図である。
本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、自車100の右側にのみ立体ポール200を配置したキャリブレーションシステム1であるため、自車100の左側に設けられたカメラ10は、立体ポール200のLED210,220の光点を実画像として撮影することができない。
そこで、本実施形態のカメラECU20及びカメラECU20を用いたキャリブレーション方法は、図18に示すように、自車100の左側にも、別の立体ポール300を配置したキャリブレーションシステムとして、自車100の左側に設けられたカメラ10は、左側に配置された立体ポール300のLED310,320の光点を実画像として撮影することで、上述した実施形態と同様のキャリブレーションを実施することができる。
この場合、キャリブレーションシステム1は、図1に示すブロック図において、実線枠で示した右側部のカメラ10に加えて、破線枠で示した3つのカメラ10(前部のカメラ10、後部のカメラ10、左側部のカメラ10)を備え、カメラECU20は、画像取得部21、画像変換部22、近似直線算出部23、カメラパラメータ調整部24及び記憶部25がそれぞれのカメラ10で取得された実画像P0ごとに処理を行うものとする。
上述した実施形態は、路面400から鉛直方向に延びる立体ポール200に、発光点となるLED210,220を設けた構成であるが、LED210,220等の光点は、路面400から立ち上がる支柱に設けられていなくてもよい。
すなわち、光点は、例えば上方から吊り下げられた支柱等に設けられたものであってもよい。また、支柱に限らず、ネットや柵などに設けられたものであってもよい。
1 キャリブレーションシステム
10 カメラ
20 カメラECU(キャリブレーション装置)
21 画像取得部
22 画像変換部
23 近似直線算出部
24 カメラパラメータ調整部
25 記憶部
100 車両(自車)
200 立体ポール
210,220 LED
400 路面

Claims (5)

  1. 車両の走行面に鉛直な一直線上の異なる高さ位置に設置された2つの光点の側方を、操舵角0[度]の直進状態で走行し、複数のタイミングで、前記車両に設置されたカメラにより前記2つの光点を撮影して得られた画像を取得する画像取得ステップと、
    取得された複数の前記画像を、前記走行面に鉛直で、かつ前記車両の走行方向に平行な単一面上に投影した画像に変換するための、予め設定されたカメラパラメータにしたがって、前記複数の前記画像を前記単一面上に投影した画像に変換する画像変換ステップと、
    前記単一面上に投影した、複数の前記画像間で前記2つの光点のそれぞれに対応した2つの光点列に対して近似直線を求める近似直線算出ステップと、
    前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるように、前記カメラパラメータを調整するカメラパラメータ調整ステップと、
    前記カメラパラメータ調整ステップで調整したときのカメラパラメータを、校正後のカメラパラメータとして記憶する記憶ステップと、を有するカメラパラメータのキャリブレーション方法。
  2. 前記2つの光点のうち少なくとも1つの光点の、前記走行面からの鉛直方向の高さを求めるステップを有し、
    前記カメラパラメータを調整するステップにおいて、前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるとともに、前記単一面における前記近似直線の高さ方向の位置を、前記走行面からの鉛直方向の高さを求めるステップで求められた前記高さの位置と対応させる拘束条件を加えて、前記カメラパラメータとして、前記車両における前記カメラの設置された高さ位置に関するパラメータを調整する請求項1に記載のカメラパラメータのキャリブレーション方法。
  3. 前記2つの光点のうち少なくとも1つの光点の、前記車両に対する車幅方向の位置を求めるステップを有し、
    前記カメラパラメータを調整するステップにおいて、前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるとともに、前記単一面における前記2本の近似直線の間の間隔を、前記車幅方向の位置を求めるステップで求められた前記車幅方向の位置と対応させる拘束条件を加えて、前記カメラパラメータとして、前記車両における前記カメラの設置された前記車幅方向の位置に関するパラメータを調整する請求項1又は2に記載のカメラパラメータのキャリブレーション方法。
  4. 前記2つの光点のうち少なくとも1つの光点の、前記車両に対する前後方向の位置を求めるステップを有し、
    前記カメラパラメータを調整するステップにおいて、前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるとともに、前記単一面における前記近似直線の横方向の位置を、前記前後方向の位置を求めるステップで求められた前記前後方向の位置と対応させる拘束条件を加えて、前記カメラパラメータとして、前記車両における前記カメラの設置された前記前後方向の位置に関するパラメータを調整する請求項1から3のうちいずれか1項に記載のカメラパラメータのキャリブレーション方法。
  5. 車両の走行面に鉛直な一直線上の異なる高さ位置に設置された2つの光点の側方を、操舵角0[度]の直進状態で走行し、複数のタイミングで、前記車両に設置されたカメラにより前記2つの光点を撮影して得られた画像を取得する画像取得部と、
    取得された複数の前記画像を、前記走行面に鉛直で、かつ前記車両の走行方向に平行な単一面上に投影した画像に変換するための、予め設定されたカメラパラメータにしたがって、前記複数の前記画像を前記単一面上に投影した画像に変換する画像変換部と、
    前記単一面上に投影した、複数の前記画像間で前記2つの光点のそれぞれに対応した2つの光点列に対して近似直線を求める近似直線算出部と、
    前記2つの光点列に対してそれぞれ求められた2本の近似直線の長さ及び傾きが互いに同じで、かつ前記傾きがゼロとなるように、前記カメラパラメータを調整するカメラパラメータ調整部と、
    前記カメラパラメータ調整部で調整されたカメラパラメータを、校正後のカメラパラメータとして記憶する記憶部と、を備えたカメラパラメータのキャリブレーション装置。
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