JP2019214165A - タイル及びタイルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防滑性、意匠性及び作業性に優れるタイル及び該タイルの製造方法を提供する。【解決手段】合成樹脂から形成されるベース層10と、ベース層10の表面側に位置し、合成樹脂から形成される意匠層20と、ベース層10及び意匠層20の間に配置される補強層30と、を有するタイル1であって、タイル1は、タイル1の外周縁部2に目地部2aを有し、目地部2aの幅は、1.0mm以上10.0mm以下であり、意匠層20表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であり、目地部2aは、ベース層10、補強層30及び意匠層20を熱圧着してなる、タイル1を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、防滑性、意匠性及び作業性に優れるタイル及び該タイルの製造方法に関する。
近年、集団住宅等の外廊下やベランダには、歩行時又は作業時等に人が滑らないようにするために、防滑性を備える合成樹脂のシートが床材として用いられる場合がある。また、集合住宅に限らず、入浴施設の脱衣場、プール、病院の廊下等においても、人が滑るリスクを軽減させるために、防滑性を備える合成樹脂製のシートが床材として用いられている。
防滑性を備える合成樹脂製のシートとしては、例えば、特許文献1には、塩化ビニル樹脂系防水シート基材(以下、基材という)の表面に粒子を含有した液状樹脂を塗工固化することにより微細な凹凸を形成してなる塩化ビニル樹脂系防滑防水シートであって、該液状樹脂の固化膜の厚みが0.5mm以下であり、かつ、基材表面への該液状樹脂の塗工被覆率が20〜80%の範囲であることを特徴とする塩化ビニル樹脂系防滑防水シートが開示されている。
また、特許文献2には、ポリ塩化ビニル系樹脂製シートの表面に、塩化ビニル系ツヤ消し樹脂を含有した塩化ビニル系ペーストを全面ないし部分的に塗工し固化して形成する微細な凹凸と、エンボス加工による凹凸とを有することを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂製防滑シートが開示されている。
特開2004−316196号公報 特開2005−290903号公報
しかしながら、特許文献1の防滑防水シートは、防滑性については検討されているものの、外観や美粧性等の意匠性に関しては検討されておらず、意匠性については、セラミック製のタイル等に比較すると大きく劣るものであった。
また、特許文献2には、表面に凹凸を形成することで、防滑性に加えて、意匠性も付与される旨が記載されているが、表面に凹凸を付与しただけでは、良好な意匠性を得ることはできない。したがって、従来の防滑性を備える合成樹脂製のシートは、意匠性について十分に満足ができるものではなかった。
さらに、従来の防滑性を備える合成樹脂製のシートは、シート状であるため、サイズが大きくかつ重い。そのため、運びづらく、また、作業スペースが狭い場合には使いづらい場合があった。
したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、防滑性、意匠性及び作業性に優れるタイル及び該タイルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、外周縁部に所定の幅を有する目地部を設け、表層の乾燥時の滑り抵抗の指標となるC.S.R値を調整したタイルによれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第一の態様は、合成樹脂から形成されるベース層と、ベース層の表面側に位置し、合成樹脂から形成される意匠層と、前記ベース層及び前記意匠層の間に配置される補強層と、を有するタイルであって、前記タイルは、前記タイルの外周縁部に目地部を有し、前記目地部の幅は、1.0mm以上10.0mm以下であり、前記意匠層表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であり、前記目地部は、前記ベース層、前記補強層及び前記意匠層を熱圧着してなる、タイルである。
(2)(1)に記載のタイルにおいて、前記意匠層表面の水・ダスト条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であってもよい。
(3)(1)又は(2)に記載のタイルにおいて、前記目地部の厚みは、前記タイルの中心部の厚みに対して、30%以上70%以下であってもよい。
(4)(1)から(3)のいずれかに記載のタイルにおいて、前記目地部と前記タイルの中心部表面との輝度比が、0.20以上であってもよい。
(5)本発明の第二の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のタイルを製造する方法であって、ベース層、補強層及び意匠層を積層して積層体を形成する積層体形成工程と、前記意匠層の表面に防滑性を付与する防滑性付与工程と、前記積層体を表面側から熱圧着して、タイルの外周縁部に対応する押圧部を形成する押圧部形成工程と、前記押圧部の形状を維持しながら冷却をすることで押圧部を硬化させて形状固定する冷却工程と、積層体の押圧部を切断し、目地部を形成し、目地部の幅を1.0mm以上10.0mm以下とする目地部形成工程と、を有するタイルの製造方法である。
(6)(5)に記載のタイルの製造方法において、前記押圧部形成工程及び前記目地部形成工程において、前記熱圧着及び前記切断をそれぞれ押圧切断刃で行い、前記押圧部形成工程における加熱において、高周波誘導加熱を行う、タイルの製造方法である。
本発明は、防滑性、意匠性及び作業性に優れるタイル及び該タイルの製造方法を提供することができる。
本発明の第一の態様に係るタイルの上面斜視図である。 本発明の第一の態様に係るタイルの角部における拡大側面図である。 本発明の第二の態様に係るタイルの製造方法の概略説明図である。
以下に本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものでこれらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、表面とは、タイル1が床に設置される場合に、床と反対側に配され、略平板状の面をいい、裏面とは、タイル1が床と接するように配される面をいい、タイル1の側面とは、タイル1の表面及びタイル1の裏面を繋ぐ面をいう。
[第一の態様]
本発明の第一の態様に係るタイル1は、合成樹脂から形成されるベース層10と、ベース層10の表面側に位置し、合成樹脂から形成される意匠層20と、ベース層10及び意匠層20の間に配置される補強層30と、を有し、タイル1の外周縁部2に目地部2aを有し、目地部2aの幅は、1.0mm以上10.0mm以下であり、意匠層20の表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であり、目地部2aは、ベース層10、補強層30及び意匠層20を熱圧着してなるものである。なお、意匠層20の表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値を調整することで、タイル1は適度な防滑性を有するものとなる。
<タイル>
タイル1の平面形状は、正三角形状、正方形状、長方形状、菱形状、等の多角形状であってもよく、円形であってもよいが、タイル1同士を隙間なく並べられるように多角形状であることが好ましい。
また、タイル1を隙間なく並べることで、各タイル1の目地部2a同士が隣接し、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域と、の視覚的コントラストが高まることで、良好なタイル基調を有する床材となり、意匠性が向上する。このため、意匠性の観点からもタイル1の平面形状は、多角形状であることが好ましい。また、タイル1の平面形状が、正方形状又は長方形状であると、床の一部に本発明のタイル1を設置する際に、複数枚のタイル1を設置してタイル1が床を占める面積を容易に調整することができる。
また、タイル1の平面形状が、正方形状又は長方形状である場合には、縦の長さは50mm以上2000mm以下、横の長さは50mm以上2000mm以下、であることが好ましく、正三角形状である場合には、1辺の長さが50mm以上1000mm以下であることが好ましく、菱形状である場合には、各対角線の長さは50mm以上1500mm以下であることが好ましい。タイル1の平面形状の寸法を上記のように調整することにより、従来の合成樹脂製のシートに比べて、持ち運びやすく、一時的な置き場所も確保しやすく、カットする手間もかからないため、作業性が良好なものとなる。
また、さらにコンパクトにして作業性を良くするために、タイル1の平面形状が、正方形状又は長方形状である場合には、縦の長さは50mm以上900mm以下、横の長さは50mm以上900mm以下、であることがより好ましく、正三角形状である場合には、1辺の長さが50mm以上900mm以下であることがより好ましく、菱形状である場合には、各対角線の長さは50mm以上1200mm以下であることがより好ましい。
さらに、タイル1の厚みは、1.5mm以上10mm以下であり、1.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1.5mm以上3mm以下であることがより好ましい。ここで、玄関や室内における開き戸の下面と床面との隙間は、10mm程度であるため、タイル1の厚みが大きい場合には、開き戸周辺にタイル1を設置することができなくなるが、タイル1の厚みを上記の範囲に調整することにより、開き戸の周辺にもタイル1を容易に設置することができる。
(ベース層)
本発明の第一の態様に係るタイル1のベース層10は、合成樹脂からなり、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性合成樹脂を含んでなる層であることが好ましく、更に可塑剤や充填剤を含んでいることが好ましい。これにより、反りを防止することができる。
ベース層10は、ベース層10の表面側、又は表面側と裏面側の中間層に、ガラスクロス、ガラスペーパー、ガラス直交ネット等の補強材を有していてもよい。これにより、ベース層10の可撓性を制御し、ベース層10が製造時や使用時に反りにくくなり、タイル1の寸法や外形の安定性を向上させることができる。
ベース層10の裏面側には、更に滑り止め層を有していてもよく、熱可塑性樹脂からなる不織布の滑り止め層を有していてもよい。
ベース層10の厚みは、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3mm以下であることがより好ましい。これにより、薄型で、かつ、反りやズレ等を防止できるタイル1とすることができる。
(意匠層)
本発明の第一の態様に係るタイル1の意匠層20は、ベース層10の表面側に位置する。
意匠層20は、熱可塑性樹脂層の単層又は複数層からなる。意匠層20に使用される熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂が好ましいものとして例示されるが、これに限定されず、一般的な製法で得られた発泡塩化ビニル樹脂、再生塩化ビニル樹脂等を使用することができる。意匠層20は、木質層であってもよい。意匠層20の厚みは、例えば1.5mm以上3.5mm以下であることが好ましい。
意匠層20の態様は特に限定されないが、例えば、表面に印刷が施された印刷層と、印刷層の上に積層される透明層と、から形成されていてもよい。また、意匠層20は、複数種の樹脂チップを熱融着させて形成したものでよく、単色の層の表面に、適宜の色彩又は模様による表面意匠を形成したものでよい。
さらに、意匠層20の表面には、防汚性を向上させるために、ワックスやウレタン塗料、UV塗料を塗布してもよい。
意匠層20表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下である。これにより、タイル1に適度な防滑性を付与することができる。意匠層20表面の清掃・乾燥条件又は水・ダスト条件におけるC.S.R値は、JIS A 1454の滑り性試験に準拠した方法により測定することができる。なお、具体的にはO−Y・PSM試験機(株式会社安田精機製作所製)を使用して測定することができ、床面に意匠層20が上面となるようにタイル1を床にセットし、上記試験機の底面には、すべり辺台座の底面に硬度A72以上A80以下、厚さ3mm以上6mm以下であるゴムシート(紳士靴底を想定)を、意匠層20の表面と接するように重りが載った状態(戴荷重量785N)ですべり片として取り付け、直ちに引張荷重速度785N/秒で、かつ18°の角度で斜め上方へ引っ張り、その時の引張最大荷重を載荷重量で除した値(C.S.R)を滑り抵抗の評価指標とするものである。
なお、ゴムシートの上記の硬度は、JIS K 6253−3に規定するデュロメータ硬さ試験(タイプAデュロメータ)により測定することができる。
意匠層20表面の水・ダスト条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であることが好ましい。これにより、タイル1は、例えば、ウレタン防水層の保護仕上げ材、ベランダ、入浴施設の脱衣場、プールのフロア等、水及びダストの影響を受けやすい環境下でも防滑性を有するタイル1として、好適に用いることができる。
意匠層20表面の清掃・乾燥条件又は水・ダスト条件におけるC.S.R値は、例えば、意匠層20の表面にエンボスロール等によりエンボス加工を施すことで調整することができる。また、意匠層20の表面にアルミナ、シリカ、炭酸カルシウム等の防滑性を有する無機粒子や合成樹脂粒子、クルミ殻粉、コルク粉等の天然素材粒子を表面に散布又は練り込むことで調整することもできる。
(補強層)
本発明の第一の態様に係るタイル1の補強層30は、ベース層10と意匠層20の間に配置される。ここで、タイル1を屋外に設置すると外気温の影響を受けることで、経時的に、寸法が変化しやすく、また、外周縁部2の捲れが発生しやすくなる。また、ベース層10と意匠層20に用いる合成樹脂が異なる場合には、加工時の伸びも異なるため寸法安定性が低下する。このように、寸法や形状が安定しない場合には、タイルを床材として用いた場合の意匠性は著しく低下するものになる。そのため、本発明では、補強層30を設けることで、寸法や形状の変化を抑えることができ、寸法安定性や形状安定性が良好なタイル1を得ることができる。
補強層30としては、ガラスクロス、ガラスペーパー、ガラス直交ネット等を用いることができ、これらのガラス部材に、ベース層10と意匠層20との熱溶着性を向上させるために、塩化ビニル樹脂のペーストを含浸させてもよい。
(目地部)
本発明の第一の態様に係るタイル1は、図2に示すように、タイル1の外周縁部2に、幅が1.0mm以上10.0mm以下の目地部2aを有し、目地部2aは、ベース層10、補強層30及び意匠層20を熱圧着して形成される。これにより外周縁部2や側面の接着性及び耐久性に優れたタイル1とすることができる。
ここで、従来の防滑性を有する合成樹脂製のシートにおける意匠性は十分に満足できるものではなく、例えば、意匠性を向上させるために、従来の合成樹脂製のシートの表面にタイル基調の模様等を表面に施される場合もあったが、やはり意匠性について十分に満足できるものではなかった。
本発明のタイル1では、タイル1の外周縁部2に上記範囲の幅を有する目地部2aを備え、目地部2aは後述するように押圧されることで形成されるため、目地部2aは鏡面的な表面を有することになる。そのため、タイル1同士を複数枚隙間なく並べることで、各タイル1の目地部2a同士が隣接し、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域との視覚的コントラストが高まることで、良好なタイル基調を有する床材となり、従来の防滑性を有する合成樹脂製のシートに比べて格段に意匠性が向上する。視覚的コントラストのバランスの観点から、目地部2aの幅は、2.0mm以上8.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以上5.0mm以下であることがより好ましい。また、目地部2aは平面視において直線状でもよく、または、ランダムに蛇行した曲線形状であってもよい。
また、目地部2aを設けることにより、タイル1を並べた床材を屋外やプールサイド等の水の影響を受けやすい環境下に用いると、タイル1の中心部等より高さの低い目地部2aに水が流れやすく優れた排水性を発揮し、靴底あるいは足裏と水分の接触を低下できるため、そのような環境下における防滑性を向上させることができる。
目地部2aの厚みは、タイル1の中心部の厚みに対して、30%以上70%以下であることが好ましい。これにより、目地部2aの高さが、目地部2aが設けられていない領域の高さよりも適度に低くなり、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域と、の視覚的コントラストがより効果的に高まることで、意匠性が更に向上する。
また、目地部2aにおいては、ベース層10の厚みは0.5mm以上5.0mm以下であることが好ましく、意匠層20の厚みは、0.2mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
なお、タイル1における外周縁部2の目地部2aの内側に、タイル1の表面に至るまで、曲がり部を有していてもよく、曲がり部は直角であってもよく、斜面形状、R面形状等であってもよい。
(輝度比)
目地部2aとタイル1の中心部表面との輝度比が、0.20以上である。
タイル1の中心部表面の輝度に対する目地部2aの輝度を上記の範囲に調整することにより、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域と、の視覚的コントラストがより効果的に高まることで、意匠性が更に向上する。
また、目地部2aとタイル1の中心部表面との輝度比が、0.50以上10.0以下であるであることが好ましい。
なお、輝度は市販の色彩輝度計、例えばコニカミノルタジャパン会社製の色彩輝度計CS−200を用いて測定することができ、上記の輝度比は、タイル1の中心部表面の輝度/目地部2aの輝度の式で算出される絶対値である。
(動摩擦係数)
また、意匠層20の表面に適度な防滑性を付与するために、意匠層20表面の動摩擦係数は、0.40以上0.95以下であることが好ましい。上記の動摩擦係数は、摩擦摩耗試験機TYPE40(新東科学株式会社製)を使用し、(測定温度23℃、湿度50%、荷重100g、速度100mm/min、移動距離20mm)の条件にて、意匠層20表面の硬底紳士靴すべり片用の硬度80のクロロプレンゴムシート(一辺30mmの正方形)に対する動摩擦係数を測定した数値である。なお、クロロプレンゴムシートの硬度は、JIS K 6253−3に規定するデュロメータ硬さ試験(タイプAデュロメータ)により測定した値である。
[第二の態様]
本発明の第二の態様は、本発明の第一の態様に係るタイル1を製造する方法であって、ベース層10、補強層30及び意匠層20を積層して積層体1aを形成する積層体形成工程と、意匠層20の表面に防滑性を付与する防滑性付与工程と、積層体1aを表面側から熱圧着して、タイル1の外周縁部2に対応する押圧部2bを形成する押圧部形成工程と、押圧部2bの形状を維持しながら冷却をすることで押圧部2bを硬化させて形状固定する冷却工程と、積層体1aの押圧部2bを切断し、目地部2aを形成し、目地部2aの幅を1.0mm以上10.0mm以下とする目地部形成工程と、を有するタイル1の製造方法である。
<積層体形成工程>
本発明の第二の態様に係るタイル1の製造方法は、図3(1)に示すように、ベース層10、補強層30及び意匠層20を積層して積層体1aを形成する積層体形成工程を有する。これにより、積層体1aの層間の接着強度が良好なタイル1とすることができる。
積層体形成工程では、ベース層10、補強層30及び意匠層20を、この順に積層し、圧着固定させることで積層体1aを形成する。
<防滑性付与工程>
本発明の第二の態様に係るタイル1の製造方法は、意匠層20の表面に防滑性を付与する防滑性付与工程を有する。これによりタイル1が適度な防滑性を有するものとなる。
意匠層20の表面に防滑性を付与する方法としては、意匠層20の表面にエンボスロールによりエンボス加工を施す方法、又は、意匠層20の表面にアルミナ、シリカ、炭酸カルシウム等の防滑性を有する無機粒子を表面に散布する方法が挙げられる。
<押圧部形成工程>
本発明の第二の態様に係るタイル1の製造方法は、図3(2)に示すように、タイル1の外周縁部2に対応する部分を表面側から熱圧着して、押圧部2bを形成する押圧部形成工程を有する。これにより、タイル1の外周縁部2において、積層体1aを良好に接着することができ、外周縁部2や側面の接着性及び耐久性に優れたタイル1とすることができる。
押圧部形成工程では、タイル1の外周縁部2に対応する部分を、押圧刃100により、タイル1の表面側から熱圧着することが好ましく、押圧刃100は70℃以上150℃以下に加温されていることがより好ましい。これにより、接着性及び耐久性に優れた目地部2aを形成することができる。押圧部形成工程における加熱は、生産性の観点から高周波誘導加熱を行うことが好ましい。
<冷却工程>
押圧部2bの形状を維持しながら冷却をすることで押圧部2bを硬化させて形状固定する冷却工程を有する。これにより、押圧部2bにおける積層体1aの接着強度をより良好なものとすることができる。生産性及びコストの観点から自然放冷により冷却することが好ましい。また、図3(2)の拡大図である図3(3)に示すように、目地部2aに相当する部分である押圧部2bの厚みを、タイル1の中心部の厚みに対して、30%以上70%以下とすることができる。これにより、目地部2aと目地部2a以外の領域との間に適度な高低差が生じ、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域と、の視覚的コントラストがより効果的に高まることで、意匠性が更に向上する。
<目地部形成工程>
本発明の第二の態様に係るタイル1の製造方法は、図3(4)に示すように、押圧部2bを切断刃101で切断し、目地部2aを形成し、目地部2aの幅を1.0mm以上10.0mm以下とする目地部形成工程を有する。また、このときの目地部2aの幅は2.0mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
タイル1の外周縁部2に上記範囲の幅を有する目地部2aを備えるため、タイル1同士を隙間なく並べることで、各タイル1の目地部2a同士が隣接し、目地部2aと、タイル1の中心部等の外周縁部2を除く領域と、の視覚的コントラストが高まることで、良好なタイル基調を有する床材となり、従来の防滑性を有する合成樹脂製のシートに比べて格段に意匠性が向上する。さらに、外周縁部2や側面の接着性及び耐久性に優れたタイル1とすることができる。
また、押圧部形成工程及び目地部形成工程において、熱圧着及び切断をそれぞれ押圧切断刃で行うことが好ましい。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
ベース層として、ポリ塩化ビニルが100重量部と、ジオクチルフタレート(可塑剤)が80重量部と、炭酸カルシウム(充填剤)が260重量部であり、厚みが2.5mmのベース層を作製した。
ベース層の表面側に、ガラス直交ネットを補強層として積層し、更にその上に、単色の樹脂の表面に模様を施した意匠層(塩化ビニル樹脂、厚さ0.6mm)を積層し、プレスロールにて圧着して積層体を作製した。その後、エンボスロールにより、意匠層の表面にエンボス加工を施し、防滑性を付与した。
5KW同時溶断高周波ウェルダー機(シリンダー圧10t、精電舎電子工業株式会社製)に、厚み0.7mmの電極刃(押圧切断刃)を25cm角に作製した金型を、設置した。電極刃でタイルの外周縁部に対応する部分を上下方向に熱圧着して厚みを減少させることで、押圧部を形成した。さらに、押圧部の形状を維持しながら冷却をすることで押圧部を硬化させて形状固定した。続いて、電極刃を用いて積層体の押圧部を溶断により切断し、幅が2.0mmの目地部を形成した。なお、自然放冷により冷却することで押圧部を硬化させて形状固定させ、溶断の際の条件を、0.5A、6秒とした。
これにより、平面寸法が25cm角で、タイルの中心部の厚みが5.0mmで、目地部の厚みが2.0mm、目地部の幅が2.0mmの正方形状のタイルを得ることができた。意匠層の表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値は0.76であり、意匠層表面の水・ダスト条件におけるC.S.R値は0.48であった。また、目地部とタイル中心部表面との輝度比は0.70であった。
[実施例2]
目地部の幅を8.0mmとした点以外は、実施例1と同様の方法により、タイルを作製した。
[実施例3]
目地部の幅を5.0mmとした点以外は、実施例1と同様の方法により、タイルを作製した。
[比較例1]
目地部の幅を0.8mmとした点以外は、実施例1と同様の方法により、タイルを作製した。
[比較例2]
目地部の幅を12.0mm、目地部の厚みを4.0mmとした点以外は、実施例1と同様の方法により、タイルを作製した。
(官能評価:意匠性)
各実施例及び各比較例で得られたタイルを縦3枚×横3枚となるように計9枚並べて床材を形成した。その後、各モニター20人が、意匠性について、「優れる」又は「劣る」を選択する方式で行った。評価基準は以下のとおりである。◎及び○を合格とした。
◎:「優れる」が16人以上20人以下のとき
○:「優れる」が11人以上15人以下のとき
△:「優れる」が6人以上10人以下のとき
×:「優れる」が、いないか、1人以上5人以下のとき
得られた結果を表1に示す。













1 タイル
1a 積層体
2 外周縁部
2a 目地部
2b 押圧部
10 ベース層
20 意匠層
30 補強層
100 押圧刃
101 切断刃

Claims (6)

  1. 合成樹脂から形成されるベース層と、ベース層の表面側に位置し、合成樹脂から形成される意匠層と、前記ベース層及び前記意匠層の間に配置される補強層と、を有するタイルであって、
    前記タイルは、前記タイルの外周縁部に目地部を有し、
    前記目地部の幅は、1.0mm以上10.0mm以下であり、
    前記意匠層表面の清掃・乾燥条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下であり、
    前記目地部は、前記ベース層、前記補強層及び前記意匠層を熱圧着してなる、タイル。
  2. 前記意匠層表面の水・ダスト条件におけるC.S.R値が0.4以上1.0以下である、請求項1に記載のタイル。
  3. 前記目地部の厚みは、前記タイルの中心部の厚みに対して、30%以上70%以下である、請求項1又は2に記載のタイル。
  4. 前記目地部と前記タイルの中心部表面との輝度比が、0.20以上である、請求項1から3のいずれかに記載のタイル。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のタイルを製造する方法であって、
    ベース層、補強層及び意匠層を積層して積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記意匠層の表面に防滑性を付与する防滑性付与工程と、
    前記積層体を表面側から熱圧着して、タイルの外周縁部に対応する押圧部を形成する押圧部形成工程と、
    前記押圧部の形状を維持しながら冷却をすることで押圧部を硬化させて形状固定する冷却工程と、
    積層体の押圧部を切断し、目地部を形成し、目地部の幅を1.0mm以上10.0mm以下とする目地部形成工程と、を有するタイルの製造方法。
  6. 前記押圧部形成工程及び前記目地部形成工程において、前記熱圧着及び前記切断をそれぞれ押圧切断刃で行い、
    前記押圧部形成工程における加熱において、高周波誘導加熱を行う、請求項5に記載のタイルの製造方法。
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