JP2019213762A - 集塵装置およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施の形態1における集塵装置を備える電気掃除機について、図1から図9を用いて説明する。
図1において、電気掃除機1は、吸込具2と、吸引パイプ3と、接続パイプ4と、吸引ホ−ス5と、集塵ユニット6を搭載した本体ユニット7とを少なくとも備えている。吸込具2から吸引気流によって吸引された塵埃は、吸引パイプ3と、接続パイプ4と、吸引ホ−ス5とを順次経由して本体ユニット7に吸引される。尚、以下の説明では、吸引気流によって吸引された塵埃を含む空気のことを含塵空気とする。
本体ユニット7は、それぞれ図示しない電動送風機と、回路基板と、コ−ドリ−ルとを内部に備えている。電動送風機は、吸込具2から塵埃を吸い込むための吸引気流を発生させる吸引気流発生部の具体的な構成を示すものである。この吸引気流により塵埃を吸い込むことで、含塵空気が発生する。
まず、操作部9内の操作スイッチに対する使用者の操作に応じて電動送風機が駆動すると、吸引気流が発生し吸気風路に吸引力が作用し、吸込具2から塵埃が吸い込まれる。吸込具2に吸い込まれた塵埃は、含塵空気となり吸気風路を通過して集塵ユニット6の内部に取り込まれる。集塵ユニット6では、含塵空気からごみが分離される。集塵ユニット6によりごみが除去された清浄空気は、排気風路を通過して排気口から本体ユニット7の外部に排出される。
図2及び図3は、本発明の実施の形態1を示す集塵ユニットの斜視図及び上面図である。図4は、図3のA−A部の断面図である。図5及び図6は、図4のB−B部及びC−C部の断面図である。
図2から図6を参照して、集塵ユニット6の詳細な構造および機能について説明する。
円錐部20は、下端部が下方を向いて開口し、2次開口24を形成する。2次開口24の下方には、2次開口24を介して旋回室14と連通する2次集塵室16が形成される。
尚、図4から図6中に記載した矢印は、吸引気流の流れを模式的に示すものである。
図7及び図8において、集塵ユニット6は、ごみ捨てやメンテナンス時に分解することが可能な構成である。大きくは、ユニット流入口11とユニット流出口12を含む第1部品、塵埃を遠心分離する旋回室14を備えた第2部品、旋回室14の1次開口21で分離されて主に大ゴミを蓄積する1次集塵室15を有する1次集塵容器25、旋回室14の2次開口24で分離されて主に微細塵を蓄積する2次集塵室16を有する2次集塵容器26の4つの部位に分解可能となる。
本体ユニット7に搭載した電動送風機の吸引動作が開始されると、含塵空気は、吸気風路を通過して本体吸引口10に到達し、本体吸引口10と接続されるユニット流入口11を通過し集塵ユニット6に流入する。集塵ユニット6に流入した含塵空気は、円筒部19の内周面に沿うように、旋回室14に接線方向から流入し、円筒部19の壁面に沿って旋回する。
電動送風機の吸引に伴い遠心分離され、1次集塵室15及び2次集塵室16に蓄積されたごみは、電動送風機の吸引が停止すると、各集塵室の下部へ静かに留まる。ごみを捨てる際には、まず、本体ユニット7から集塵ユニット6を取り外す。その後、集塵ユニット6の旋回室14と1次集塵容器25とをつまみ部31の操作により分解し、1次集塵室15内に蓄積した大ゴミであるごみα50を捨てる。次に、2次集塵容器26を回転させて旋回室14から取り外し、2次集塵室16内に蓄積した微細塵であるごみβ51を捨てる。
微細塵と大ゴミの排出手段を個別に備えているため、家庭内で体積比率の少ない微細塵を溜める2次集塵室16の空間を有効に活用できる。また、ごみを捨てるごとに微細塵であるごみβ51を一緒に排出する必要がなく、微細塵のごみ捨ての頻度を低下させることが可能となり、それに伴い、微細塵であるごみβ51の散らばりや舞い上がりの頻度を抑制できる。
また、ごみ捨て時のごみの舞い上がりの要因となる微細塵を溜める2次集塵室16を、小さいサイズで構成しているため、微細塵を捨てる際に、滑落する範囲を限定でき、ごみ箱やごみ袋から外れて散らばることを低減できる。
図9は、本発明の実施の形態1を示す他の集塵ユニットの断面図である。
図9において、図2から図8に示す集塵ユニット6に相当する箇所は、同一符号を附し説明を省略する。図2から図8に示す集塵ユニット6と異なることは、2次集塵室16用の2次旋回室33が複数ある点、2次旋回室33の側壁に開口を設けない点、1次集塵室15が1次旋回室32を兼ねる点である。
1次旋回室32に流入した含塵空気は、1次旋回室32内でごみα50を分離し、1次集塵室15内に溜める。その後、微細孔23を通過し旋回室流入口34から複数の2次旋回室33に含塵空気が流入し微細塵のごみβ51を分離し2次集塵室16に溜める。その後、2次旋回室33の排出管18から清浄空気が排出される。尚、図9中の矢印は、吸引気流の流れを模式的に示すものである。
図2から図8に示す実施の形態と同様に、微細塵と大ゴミの排出手段を個別に構成しているため、家庭内で体積比率の少ない微細塵を溜める2次集塵室16の空間を有効に活用できる。
本発明の実施の形態2の集塵ユニットについて図10及び図11を用いて説明する。上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するため、実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、説明を簡略化または省略する。
図10は、本発明の実施の形態2を示す集塵ユニットの断面図である。また、図11は、本発明の実施の形態2を示すゴミ捨て時の作業状態を示す断面図である。
実施の形態2においては、2次集塵室16は、1次集塵室15の底部に対して、集塵ユニット6の長手方向に突出するように配置される。すなわち、2次集塵蓋部36は、1次集塵蓋部35に対して突出するように構成される。
図11において、電動送風機の吸引に伴い遠心分離され、1次集塵室15及び2次集塵室16に蓄積されたごみは、電動送風機の吸引が停止すると、各集塵室の下部へ静かに留まる。ごみを捨てる際には、まず、本体ユニット7から集塵ユニット6を取り外す。その後、集塵ユニット6の1次集塵蓋部35をつまみにより開放し、1次集塵室15内に蓄積した大ゴミであるごみα50を捨てる。また、2次集塵蓋部36をつまみにより開放し、2次集塵室16内に蓄積した微細塵であるごみβ51を捨てる。
1次集塵室15または2次集塵室16に蓄積したごみのみを捨てる際には、1次集塵蓋部35または2次集塵蓋部36のみをつまみにより開放してごみ捨てを行なう。
また、大ゴミのみ捨てる場合には、1次集塵蓋部35のみを開放して捨てることができるため、ユ−ザの使い勝手を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、1次集塵室15と2次集塵室16とを底部が開放してごみを排出する構成としたが、両方またはどちらかを、旋回室14から取り外して1次集塵容器25又は2次集塵容器26を傾斜させて上部開口からごみを滑らせて排出する構成としても、同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態3の集塵ユニットについて図12及び図13を用いて説明する。上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するため、実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、説明を簡略化または省略する。
図12は、本発明の実施の形態3を示す集塵ユニットの断面図である。また、図13は、本発明の実施の形態3を示すゴミ捨て時の作業状態を示す斜視図である。
ごみ吸引時において上部開口は旋回室14と気密性が確保され、ごみ捨て時には各集塵室を旋回室14から着脱可能となる。実施の形態3においては、実施の形態1と同様に、1次集塵室15はつまみ部により旋回室14から着脱可能な構造を示し、2次集塵室16は回転させることで旋回室14から着脱できるよう螺旋溝部を形成した構造を備える。
本体ユニット7に搭載した電動送風機の吸引動作が開始され、1次開口21から1次集塵室15に進入しなかったごみは、旋回室14内の気流に乗って、旋回室14内を旋回しながら下方に進む。砂ごみ、細かな繊維ごみといった比較的嵩の小さなごみであるごみβ51は、2次開口24を通過し、2次集塵室16に流入する。
図13において、電動送風機の吸引に伴い遠心分離され、1次集塵室15及び2次集塵室16に蓄積されたごみは、電動送風機の吸引が停止すると、各集塵室の下部へ静かに留まる。
2次集塵室16に蓄積した微細塵は、集塵袋40の状態でごみ捨て場へ移動し、集塵袋40の状態のまま捨てることができる。
Claims (7)
- 含塵空気に含まれる塵埃を遠心分離する旋回室と、
前記旋回室の下流に配置され前記旋回室で遠心分離した前記含塵空気に含まれる微細塵を溜める微細塵集塵室と、
前記微細塵集塵室の外周に配置され前記含塵空気に含まれる前記塵埃を溜める大ゴミ集塵室と、
前記微細塵集塵室内の前記微細塵を排出する微細塵排出手段と、
前記大ゴミ集塵室内の前記塵埃を排出する大ゴミ排出手段と、を備える
ことを特徴とする集塵装置。 - 前記大ゴミ集塵室と前記大ゴミ排出手段を有する1次集塵容器と、
前記微細塵集塵室と前記微細塵排出手段を有する2次集塵容器と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。 - 前記1次集塵容器に形成され開閉可能な1次集塵蓋部と、
前記2次集塵容器に形成され開閉可能な2次集塵蓋部と、を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の集塵装置。 - 前記微細塵集塵室の容量は、前記大ゴミ集塵室の容量よりも少ないサイズで、かつ前記大ゴミ集塵室で内包して配置する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の集塵装置。 - 前記微細塵集塵室は、前記大ゴミ集塵室に対して、集塵ユニットの長手方向に突出するように配置する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の集塵装置。 - 前記微細塵集塵室の内部に設置され前記微細塵を蓄積する集塵袋を備える
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の集塵装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の集塵装置と、
前記塵埃を前記旋回室に吸い込むための吸引気流を発生させる吸引気流発生部と、を備える
ことを特徴とする電気掃除機。
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2018
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