JP2019213077A - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な操作に適した使用権限を選択する利便性を高めつつ、セキュリティを向上させる。【解決手段】複合機1は、画像を形成する画像形成部11と、操作表示部7と、プラテンガラスからなる原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部5とを備える。複合機1は、登録モードにおいて、ユーザーの固有情報が付された認証アイテムを写した画像を画像読取部5によって登録画像32として読み取り、ユーザーに許可する権限情報33を選択させ、登録画像32及び権限情報33を関連付けて予め登録する。複合機1は、認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が表示された認証画像を入力し、認証画像に一致する登録画像32を検索し、検索された登録画像32に対応する権限情報33に基づいて、所定のユーザーによる操作表示部7の操作を制限する。【選択図】図2
Description
本発明は、ユーザーを認証して使用権限を与える画像形成装置及び画像形成システムに関する。
複合機等の画像形成装置は、IDとパスワードの組み合わせの入力や、社員証等のICカードの読み取りに応じて認証されてログインしたユーザーに使用を許可することで、セキュリティに配慮して使用を管理するものがある。
例えば、特許文献1のサービス提供システムは、複合機が提供するデータ送信サービスを利用する際には、ユーザーの会員カードをカードリーダーによって読み取り、会員カードから読み取られたユーザーのIDとパスワード及びその有効期限とに基づいてユーザーの認証が行われる。認証されたユーザーには、メモリに記憶されているアドレス帳のデータに対する操作許可が与えられる。
画像形成装置では、ログインしたユーザーに応じて異なる使用権限を与えることがあり、例えば、印刷等の通常操作のみを許可される一般ユーザー権限や、ネットワーク等の設定変更等の重要操作を更に許可される管理者権限等の使用権限がある。ところで、管理者は、印刷等の通常操作を行う場合には、誤って重要操作を行わないように、管理者権限でログインすることを避けるべきである。そのため、管理者は、一般ユーザー権限用と管理者権限用の2種類以上の認証方法を使い分ける必要がある。
例えば、認証の使い分けとして、管理者が利用可能なID及びパスワードの複数の組み合わせと、組み合わせ毎に異なる使用権限とを予め登録し、必要な操作に適した使用権限に対応する組み合わせを管理者に入力させる方法がある。しかしながら、ID及びパスワードの組み合わせを毎回入力することや、複数の組み合わせをユーザー自身が記憶、記録することは利便性が低い。
また、ユーザーがログインする方法として、社員証等のICカードの利用があるが、1枚のICカードでは一般ユーザー権限と管理者権限の認証を使い分けることができない。そこで、認証の使い分けとして、使用権限毎にICカードを発行する方法があるが、ユーザーが追加のカードを携行する必要があり、利便性が低い。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、必要な操作に適した使用権限を選択する利便性を高めつつ、セキュリティを向上させることを目的とするものである。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、操作部と、原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部と、を備え、登録モードにおいて、ユーザーの固有情報が付されたアイテムを写した画像を前記画像読取部によって登録画像として読み取り、前記ユーザーに許可する権限情報を選択させ、前記登録画像及び前記権限情報を関連付けて予め登録し、認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が表示された認証画像を入力し、前記認証画像に一致する前記登録画像を検索し、検索された前記登録画像に対応する前記権限情報に基づいて、前記所定のユーザーによる前記操作部の操作を制限することを特徴とする。
上記した画像形成装置は、前記登録モードにおいて、一のユーザーについて、2以上のアイテムの前記登録画像を、それぞれ異なる前記権限情報と共に登録する。
上記した画像形成装置は、前記認証モードにおいて、前記所定のユーザーの固有情報が付されたアイテムの画像を前記画像読取部によって読み取って前記認証画像として用いる。
上記した画像形成装置は、被写体を撮像する撮像部を更に備え、前記認証モードにおいて、前記所定のユーザーの画像を前記撮像部によって撮像して前記認証画像として用いる。
上記した画像形成装置は、前記登録モードにおいて、前記登録画像に顔画像が検出された場合、前記登録画像に顔画像が検出されない場合よりも、前記権限情報を、高レベルに設定可能にする。
また、本発明の画像形成システムは、操作部及び原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置に通信可能に接続される外部端末と、を備え、前記外部端末は、ユーザーの固有情報が付されたアイテムを写した登録画像と、前記ユーザーに許可する権限情報とを前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置は、前記外部端末から受信した前記登録画像及び前記権限情報を関連付けて予め登録し、認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が付されたアイテムの画像を前記画像読取部によって認証画像として読み取り、前記認証画像に一致する前記登録画像を検索し、検索された前記登録画像に対応する前記権限情報に基づいて、前記所定のユーザーによる前記操作部の操作を制限することを特徴とする。
本発明によれば、必要な操作に適した使用権限を選択する利便性を高めつつ、セキュリティを向上させることができる。
先ず、本発明の一実施形態に係る複合機1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側を複合機1の前側とする。各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、それぞれ複合機1の左側、右側、上側、下側を示す。
複合機1は、略箱型状の装置本体2を備える。装置本体2内の下部には用紙を収納する複数の給紙カセット3が設けられる。装置本体2の上部の胴内空間には、排紙トレイ4が設けられる。
装置本体2の上部には、原稿に表示されたものを画像データとして読み取る画像読取部5が設けられる。画像読取部5は、上面にプラテンガラスからなる原稿台を備え、プラテンガラス上に載せられた原稿の画像をスキャナーによって読み取ると共に画像データを生成するように構成される。画像読取部5の上方には、画像読取部5へ原稿を供給する自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder:ADF)等の原稿搬送部6が設けられる。また、原稿搬送部6は、画像読取部5のプラテンガラスを覆うカバー部材として開閉可能に取り付けられる。
更に、装置本体2の上部には、操作表示部7(操作部)が正面側に取り付けられる。操作表示部7は、例えば、テンキーやスタートキー、システムメニューキー、送信キー、コピーキー、確認キー等の操作キーと、タッチパネル等の表示器とを備え、操作ユーザーからの操作入力を受け付ける。また、装置本体2の上部には、カードリーダー8が正面側に設けられる。カードリーダー8は、複合機1を使用するユーザーの社員証等のICカードに記憶された固有のカード認証情報を非接触で読み取る。
装置本体2の中央部には、中間転写ベルト10が複数のローラー間に架設される。中間転写ベルト10の下側には、画像を形成する4つの画像形成部11がトナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられる。4つの画像形成部11の下方には、露光部12が設けられる。中間転写ベルト10の右端には、二次転写部13が設けられ、中間転写ベルト10の左端には、中間転写ベルト10を清掃するためのクリーニングユニット14が設けられる。二次転写部13は、中間転写ベルト10の右端側の一部と二次転写ローラーとで構成される。
各画像形成部11には、像担持体としての感光体ドラムが回転可能に設けられ、感光体ドラムの周囲には、帯電部と、現像部と、一次転写部と、除電部と、クリーニング部とが、電子写真のプロセス順に配置される。現像部の上方には、各画像形成部11と対応するトナーコンテナが、トナーの色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)毎に設けられ、各トナーコンテナは、各色のトナーを収容する。
装置本体2の右部には、用紙の搬送経路15が設けられる。搬送経路15の上流部には、複数の給紙部16が複数の給紙カセット3毎に設けられる。搬送経路15の中流部には、上記の二次転写部13が設けられる。搬送経路15の下流部には、定着部17が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部18が設けられる。
次に、複合機1の画像形成動作について説明する。複合機1では、画像読取部5や通信部23(図2参照)に接続された外部コンピュータ25(図2参照)等から画像データが入力される。各画像形成部11では、感光体ドラムが、帯電部によって帯電された後、露光部12によって画像データに基づいて露光されることで、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。感光体ドラム上の静電潜像は、現像部によって各色のトナー像に現像される。感光体ドラム上のトナー像は、一次転写部によって中間転写ベルト10の表面に一次転写される。以上の動作を4つの画像形成部11が順次行うことによって、中間転写ベルト10上にフルカラーのトナー像(カラートナー像)が形成される。カラートナー像は、中間転写ベルト10の回転によって、所定の二次転写タイミングで二次転写部13へ供給される。
他方、給紙カセット3に収納された用紙は、給紙部16によって取り出されて搬送経路15上を搬送される。そして、搬送経路15上の用紙は、上記の所定の二次転写タイミングで二次転写部13へ搬送される。二次転写部13では、中間転写ベルト10上のカラートナー像が用紙に二次転写される。カラートナー像を二次転写された用紙は、搬送経路15を下流側へ搬送されて、定着部17によってカラートナー像が用紙に定着された後、排紙部18から排紙トレイ4へ排出される。
次に、上記した複合機1の電気的な構成について図2を参照しながら説明する。複合機1は、CPU等からなる制御部20と、ROMやRAM等からなる記憶部21とを装置本体2の内部に備える。
制御部20は、画像読取部5、操作表示部7、カードリーダー8、画像形成部11及び露光部12等の複合機1の各部に接続される。更に、制御部20は、認証制御部22及び通信部23に接続される。制御部20は、記憶部21に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部20に接続された各部を制御する。なお、認証制御部22は、記憶部21に記憶されて制御部20に実行されるプログラムで構成されてよい。通信部23は、複合機1を管理したり、印刷する画像データを複合機1に送信したりする外部コンピュータ25(外部端末)とLANやインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続される。
本実施形態では、複合機1は、ユーザーがログインした場合に使用可能となるように構成される。複合機1は、操作ユーザーが提示した社員証等のICカードに記憶された固有のカード認証情報を用いてユーザーを認証する第1ログイン方法と、操作ユーザーの固有情報が記載、表示、刻印等によって付された認証アイテム(アイテム)自体を写した認証画像を用いてユーザーを認証する第2ログイン方法とを採用する。
例えば、記憶部21は、複合機1を使用するユーザーのユーザーリスト30を予め記憶する。ユーザーリスト30は、各ユーザーのユーザー情報を列挙したものでよく、管理者等が操作表示部7を操作することで設定される。なお、複合機1は、外部コンピュータ25から送信されたユーザーリスト30のデータを記憶部21に記憶してもよい。
また、記憶部21は、第1ログイン方法のために、各ユーザーのICカードに記憶されたカード認証情報に対応するカード登録情報31を予め記憶する。カード登録情報31は、ICカードの発行時に管理者等によって、例えば、カードリーダー8を用いて設定される。
更に、記憶部21は、第2ログイン方法のために、各ユーザーの固有情報が付された認証アイテム自体を写した登録画像32と、その登録画像32でのログイン時に与える使用権限を示す権限情報33とを関連付けて予め記憶する。記憶部21は、一のユーザーについて、登録画像32及び権限情報33の2以上の組み合わせを記憶することができる。
登録画像32は、例えば、社員証、免許証、保険証、銀行カード、マイナンバーカード等の認証アイテム自体にスキャンや撮像を行って得られる画像データである。権限情報33は、例えば、一般ユーザー権限、管理者権限又はカスタム権限等の使用権限を示し、使用権限に応じて、複合機1で許可される操作の種類が異なる。各使用権限で許可される操作の種類は、予め設定されて記憶部21に記憶される。
例えば、一般ユーザー権限の場合、許可される操作の種類は、印刷、コピー、送信等の通常操作であり、他の操作は制限される。管理者権限の場合、許可される操作の種類は、通常操作に加えて、ネットワーク等の設定変更やユーザー登録等の重要操作を含む。カスタム権限の場合、許可される操作の種類は、ユーザー毎に個別に設定される。あるいは、カスタム権限では、許可される操作の種類の組み合わせを予め設定し、権限情報33の登録時に、予め設定された組み合わせを選択してもよい。
次に、第1ログイン方法について説明する。第1ログイン方法では、複合機1は、カードリーダー8を利用する。複合機1に電源が投入されると、カードリーダー8が起動する。操作ユーザーがICカードを操作してカードリーダー8に接近させると、カードリーダー8はICカードからカード認証情報を読み取る。
制御部20によって制御される認証制御部22は、読み取ったカード認証情報と、記憶部21に記憶されている各カード登録情報31とを比較して両者が一致するかを判定し、即ち、カード認証情報に一致するカード登録情報31を記憶部21から検索する。そして、カード認証情報に一致するカード登録情報31が存在する場合、認証制御部22は、そのカード認証情報を認証し、即ち、カード認証情報の元となるICカードを操作したユーザーを認証して、複合機1はログイン状態となる。
このように第1ログイン方法でカード認証情報を利用してログインしたとき、認証制御部22は、一般ユーザー権限と同様に、印刷、コピー、送信等の通常操作を許可するように操作表示部7を制御する。なお、認証制御部22は、許可しない操作について、操作表示部7による操作を不能にするとよく、例えば、操作表示部7は、操作不能な操作キーをグレーアウトで表示する。
次に、第2ログイン方法について図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。第2ログイン方法では、複合機1は、登録画像32を登録する登録モードと、登録画像32を認証する認証モードとを実行し、登録モード及び認証モードの少なくとも一方において画像読取部5を利用する。
先ず、第2ログイン方法でログインするユーザーの登録画像32及び権限情報33を登録する場合、図3に示すように、管理者等の操作ユーザーは、アドミニストレーター権限又は管理者権限で複合機1にログインする(ステップS1)。このとき、操作表示部7によって、記憶部21に記憶されたユーザーリスト30を編集可能に表示することができる。操作表示部7に表示されたユーザーリスト30では、各ユーザーを指定して、ユーザー情報の編集や認証アイテムの登録を操作することができる。ユーザーリスト30において登録対象ユーザーを指定すると共に認証アイテムの登録を操作すると(ステップS2)、登録モードに移行する(ステップS3)。あるいは、操作表示部7は、登録モードを選択する登録モードキーをタッチパネルに表示して、登録モードキーの操作に応じてユーザーリスト30を編集可能に表示してもよい。
登録モードにおいて、制御部20によって制御される認証制御部22は、先ず、登録画像32の登録に移行し、例えば、操作表示部7は、認証アイテムを画像読取部5のプラテンガラス上の所定位置に配置するように、指示画面等によって操作ユーザーに促す。操作ユーザーが画像読取部5のプラテンガラス上に認証アイテムを配置した後、操作表示部7のスタートキーが操作されると、画像読取部5は認証アイテムのスキャンを実行して画像データを生成する。
この登録モードでは、画像読取部5によって生成された認証アイテムの画像データは、コピーや送信等の対象にならず、登録画像32として記憶部21に登録(記憶)される(ステップS4)。登録画像32は、上記指定された登録対象ユーザーのユーザー情報に関連付けられて記憶される。なお、画像読取部5は、プラテンガラス上の認証アイテムの有無を検知することができ、プラテンガラス上に認証アイテムがない場合、操作表示部7のスタートキーが操作されると、登録エラーを報知してよい。
登録画像32が登録されると、認証制御部22は、権限情報33の登録に移行し、例えば、操作表示部7は、一般ユーザー権限、管理者権限及びカスタム権限等の使用権限を選択可能に表示する。ここで選択された使用権限を示す権限情報33は、対応する登録対象ユーザーのユーザー情報及び登録画像32に関連付けられて記憶部21に登録(記憶)される(ステップS5)。なお、カスタム権限が選択された場合、認証制御部22は、許可する操作の種類の選択に移行し、例えば、操作表示部7は、操作の種類を選択可能に表示する。ここで選択された操作の種類は、権限情報33に含まれて登録される。
そして、操作ユーザーが操作表示部7によって登録完了を操作すると共に(ステップS6)、ログアウトすることで(ステップS7)、第2ログイン方法による登録動作が終了する。
また、第2ログイン方法でユーザーがログインする場合、例えば、操作表示部7は、認証モードを選択する認証モードキーをタッチパネルに表示する。図4に示すように、操作ユーザーが認証モードキーを操作すると、認証モードに移行する(ステップS11)。
認証モードにおいて、認証制御部22は、先ず、認証アイテムの画像読取に移行し、例えば、操作表示部7は、認証アイテムを画像読取部5のプラテンガラス上の所定位置に配置するように、指示画面等によって操作ユーザーに促す。操作ユーザーが画像読取部5のプラテンガラス上に認証アイテムを配置した後、操作表示部7のスタートキーが操作されると、画像読取部5は認証アイテムのスキャンを実行して画像データを生成する。
この認証モードでは、画像読取部5によって生成された認証アイテムを写した画像データは、コピーや送信等の対象にならず、認証画像として認証制御部22に入力される(ステップS12)。なお、画像読取部5は、プラテンガラス上の認証アイテムの有無を検知することができ、プラテンガラス上に認証アイテムがない場合、操作表示部7のスタートキーが操作されると、認証エラーを報知してよい。
認証制御部22は、認証画像と、記憶部21に記憶されている各登録画像32とのマッチングを行って両者が一致するかを判定し、即ち、認証画像に一致する登録画像3231を記憶部21から検索する(ステップS13)。ここでの画像間の一致とは、完全一致に限定されず、元の認証アイテムを同一と判断できる程度、一致していればよい。そして、認証画像に一致する登録画像32が存在する場合、認証制御部22は、その認証画像を認証し、即ち、認証画像の元となる認証アイテムを操作したユーザーを認証して、複合機1はログイン状態となる(ステップS14)。なお、認証画像に一致する登録画像32が存在しない場合、認証エラーを報知してよい(ステップS15)。
このように認証画像が認証されると、認証制御部22は、対応する登録画像32に関連付けられた権限情報33を記憶部21から取得する。そして、認証制御部22は、取得した権限情報33で許可された操作ができるように操作表示部7を制御する(ステップS16)。なお、認証制御部22は、許可しない操作について、操作表示部7による操作を不能にするとよく、例えば、操作表示部7は、操作不能な操作キーをグレーアウトで表示する。
複合機1において、権限情報33で示される使用権限は、ログアウト(ステップS17)されるまで維持される。なお、ログアウトする前に、他のユーザーが認証アイテムを用いてログインした場合、他のユーザーの認証アイテムに対応する権限情報33で示される使用権限が複合機1に適用されてよい。
本実施形態によれば、上述のように、複合機1は、画像を形成する画像形成部11と、操作表示部7(操作部)と、プラテンガラスからなる原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部5と、を備える。複合機1は、登録モードにおいて、ユーザーの固有情報が付された認証アイテム(アイテム)を写した画像を画像読取部5によって登録画像32として読み取り、ユーザーに許可する権限情報33を選択させ、登録画像32及び権限情報33を関連付けて予め登録する。複合機1は、認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が表示された認証画像を入力し、認証画像に一致する登録画像32を検索し、検索された登録画像32に対応する権限情報33に基づいて、所定のユーザーによる操作表示部7の操作を制限する。
例えば、複合機1は、登録モードにおいて、一のユーザーについて、2以上の認証アイテムの登録画像32を、それぞれ異なる権限情報33と共に登録する。
また、例えば、複合機1は、認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が付された認証アイテムの画像を画像読取部5によって読み取って認証画像として用いる。
これにより、ユーザーは、常に携行している免許証等のアイテムを、複合機1のログインに用いる認証アイテムとして複合機1に登録することができる。そのため、一般ユーザー権限を有するユーザーに管理者権限等の他の使用権限を与える場合や、社員証等のICカードを有していないユーザーに一般ユーザー権限等の使用権限を与える場合に、ICカードを新たに発行する必要がなく、また、一のユーザーに2以上のICカードを携行させる必要がない。従って、必要な操作に適した使用権限を選択する利便性を高めつつ、セキュリティを向上させることが可能となる。
本実施形態では、認証アイテムの認証画像の内容に拘らず、一般ユーザー権限、管理者権限又はカスタム権限等の使用権限を任意に選択して権限情報33として設定する例について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。他の実施形態では、例えば、登録対象の認証アイテムが顔画像を含む場合に限り、権限情報33を高レベルに設定可能にしてもよい。
具体的には、認証制御部22は、登録モードにおいて、画像読取部5によって認証アイテムのスキャンを行って登録画像32を生成する際に、登録画像32の画像処理によって顔検出を行う。そして、顔画像が検出された場合には、顔画像が検出されない場合に比べて、権限情報33を高レベルに設定可能にし、例えば、管理者権限の選択やカスタム権限におけるネットワーク設定変更やユーザー登録の選択を可能にする。換言すれば、顔画像が検出されない場合には、権限情報33を高レベルに設定可能にすることができず、例えば、一般ユーザー権限の選択や、カスタム権限における通常操作の選択等の低レベルの使用権限のみを設定可能にする。
これにより、管理者権限等の高レベルの使用権限は、顔画像付きの認証アイテムの利用時のみ付与されるので、セキュリティを強化することが可能となる。
本実施形態では、認証アイテム自体を写した認証画像を用いてユーザーを認証する例について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。他の実施形態では、例えば、ログイン操作を行う操作ユーザーを撮像した画像を認証画像として用いてユーザーを認証してもよい。
具体的には、複合機1は、被写体を撮像する撮像部24(図2参照)を備える。撮像部24は、例えば、複合機1(操作表示部7)の正面で操作表示部7を操作する操作ユーザーの顔付近を撮像できるように配置、構成され、制御部20に接続されるとよい。認証制御部22は、登録モードにおいて、顔画像を含む認証アイテムの登録画像32を画像読取部5によって生成して記憶部21に登録しておく。このとき、顔画像の顔認証の高速化のために、登録画像32に加えて、登録画像32から抽出した顔画像を記憶部21に記憶してもよい。
また、認証制御部22は、認証モードにおいて、操作表示部7のスタートキーや他の認証開始キーの操作に応じて、撮像部24によって操作ユーザーの画像を撮像して認証画像を生成する。そして、認証制御部22は、記憶部21に記憶された各登録画像32に含まれる顔画像と、認証画像に含まれる顔画像との顔認証を行って両者が一致するかを判定する。ここでの画像間の一致とは、完全一致に限定されず、元の人物を同一と判断できる程度、一致していればよい。そして、認証画像に一致する登録画像32が存在する場合、認証制御部22は、その認証画像を認証し、即ち、認証画像の元となるユーザーを認証する。
これにより、顔認証を利用してユーザー認証を行うことで、セキュリティを更に強化することが可能となる。
なお、本実施形態では、認証アイテムを写した登録画像32を画像読取部5によって生成する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、複合機1は、外部コンピュータ25と通信可能に接続されて画像形成システム50(図2参照)を構成し、外部コンピュータ25を利用して登録画像32を入力する。
画像形成システム50において、操作ユーザーは、認証アイテムを写した画像データを予め準備し、この画像データと登録対象ユーザーの指定とを外部コンピュータ25を用いて複合機1へ送信する。そして、複合機1は、外部コンピュータ25から受信した画像データを登録画像32として登録対象ユーザーに関連付けて記憶部21に登録する。また、操作ユーザーは、この認証アイテムでのログイン時に与える使用権限と、この使用権限で許可される操作の種類とを、外部コンピュータ25を用いて複合機1へ送信する。そして、複合機1は、外部コンピュータ25から受信した使用権限及び操作の種類を示す権限情報33を記憶部21に登録する。
上記実施形態では、複合機1や複合機1を備える画像形成システム50に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、画像読取部5を備えるプリンター、複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置やこのような他の画像形成装置を備える他の画像形成システムに本発明の構成を適用してもよい。
1 複合機(画像形成装置)
5 画像読取部
7 操作表示部
11 画像形成部
20 制御部
21 記憶部
22 認証制御部
23 通信部
30 ユーザーリスト
32 登録画像
33 権限情報
5 画像読取部
7 操作表示部
11 画像形成部
20 制御部
21 記憶部
22 認証制御部
23 通信部
30 ユーザーリスト
32 登録画像
33 権限情報
Claims (6)
- 画像を形成する画像形成部と、
操作部と、
原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部と、を備え、
登録モードにおいて、ユーザーの固有情報が付されたアイテムを写した画像を前記画像読取部によって登録画像として読み取り、前記ユーザーに許可する権限情報を選択させ、前記登録画像及び前記権限情報を関連付けて予め登録し、
認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が表示された認証画像を入力し、前記認証画像に一致する前記登録画像を検索し、検索された前記登録画像に対応する前記権限情報に基づいて、前記所定のユーザーによる前記操作部の操作を制限することを特徴とする画像形成装置。 - 前記登録モードにおいて、一のユーザーについて、2以上のアイテムの前記登録画像を、それぞれ異なる前記権限情報と共に登録することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記認証モードにおいて、前記所定のユーザーの固有情報が付されたアイテムの画像を前記画像読取部によって読み取って前記認証画像として用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 被写体を撮像する撮像部を更に備え、
前記認証モードにおいて、前記所定のユーザーの画像を前記撮像部によって撮像して前記認証画像として用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記登録モードにおいて、前記登録画像に顔画像が検出された場合、前記登録画像に顔画像が検出されない場合よりも、前記権限情報を、高レベルに設定可能にすることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 画像を形成する画像形成部、操作部及び原稿台上の原稿の画像を読み取る画像読取部を備えた画像形成装置と、
前記画像形成装置に通信可能に接続される外部端末と、を備え、
前記外部端末は、ユーザーの固有情報が付されたアイテムを写した登録画像と、前記ユーザーに許可する権限情報とを前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、前記外部端末から受信した前記登録画像及び前記権限情報を関連付けて予め登録し、
認証モードにおいて、所定のユーザーの固有情報が付されたアイテムの画像を前記画像読取部によって認証画像として読み取り、前記認証画像に一致する前記登録画像を検索し、検索された前記登録画像に対応する前記権限情報に基づいて、前記所定のユーザーによる前記操作部の操作を制限することを特徴とする画像形成システム。
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2018
- 2018-06-06 JP JP2018108398A patent/JP2019213077A/ja active Pending
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