JP2011123249A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要でない限りログイン状態を維持せず、画像形成装置を確実にログアウト状態として、情報セキュリティ上の性能向上をはかる。
【解決手段】画像形成装置は、識別情報を取得する識別情報取得部と、認証情報を記憶する記憶部と、識別情報と、認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となる操作入力部と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、認証機能を有する複合機、複写機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置に関する。
例えば、複合機、複写機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置は、部署やフロアごとに設置され、一般に、1台の画像形成装置を、複数人で用いる。しかし、画像形成装置を誰でも使用できる状態にしておけば、悪用される畏れがある。又、画像形成装置内には、機密を守るべき文書のデータが記憶されることもあり、悪意の者が文書データを閲覧、印刷することもある。従って、誰でも画像形成装置を使用できる状態にしておくことは、セキュリティ上で問題がある。又、画像形成装置を管理する上で、各使用者につき、使用できる権限を制限したい場合もある。そこで、認められた者だけが、認められた範囲で画像形成装置を使用できるようにするため、画像形成装置に認証機能を設けることがある。このような、画像形成装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、ユーザを認証する認証手段と、ユーザの認証を解除する認証解除手段と、認証解除手段によりユーザの認証が解除される際に、ユーザに関する情報とユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶する記憶手段と、認証手段によりユーザが認証された際に、ユーザに関する情報とユーザが開設したセッションに関する情報との対応情報を記憶手段から読み出し、対応情報を用いて、セッションを再開する再開手段とを備えた情報処理装置が特許文献1に記載されている。又、情報処理装置としては、複合機が例示されている。この構成により、セキュリティを確保した状態で中断し、再度操作を行う際に元の状態へ適切に復帰しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0007]、段落[0013]等参照)。
特開2007−213419
特許文献1に記載されるように、認証を受けた者は、画像形成装置を使用することができる。そして、使用者による使用の後、例えば、ログアウト状態への移行を指示するキーが押下されるか、使用者によって実行されたジョブ(例えば、複写)実行後一定時間が経過すると、画像形成装置の状態が、ログイン状態からログアウト状態とされる。画像形成装置は、ログアウト状態になると、印刷等を行えない状態となる。
しかし、使用者は、ジョブが完了して、画像形成装置から立ち去る際に、ログアウト状態への移行を指示するキーの押下を忘れることがある。又、ジョブ実行後、一定時間経過によってログアウト状態になるとしても、ログアウト状態となるまで、直前に使用していた使用者になりすまして、画像形成装置を使用できると言う問題がある。例えば、画像形成装置内に、機密を保持すべき文書等のデータが記憶されていれば、悪意の第三者は、閲覧、印刷できる。そのため、キーの押下によるログアウト状態への移行や、ジョブ完了から一定時間経過してからのログアウト状態への移行では、情報のセキュリティの点で問題がある。
ここで、特許文献1の記載をみると、一定時間操作をしなかったことで、強制的にログアウトさせる点は記載されている(特許文献1:段落[0035]等参照)。しかし、特許文献1には、ユーザのログアウト処理のし忘れや、ジョブ完了から一定時間経過することによるログアウトでのなりすましの問題や、情報セキュリティの問題についての記載や示唆はなく、上記問題を解決できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、必要でない限りログイン状態を維持せず、画像形成装置を確実にログアウト状態として、情報セキュリティ上の性能向上をはかり、ログアウト処理のし忘れの防止を図ることを課題とする。
上記課題解決のため、請求項1に係る画像形成装置は、使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部と、画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部と、前記識別情報取得部が取得した識別情報と、前記認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となる操作入力部と、を有することとした。
この構成によれば、操作入力部は、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となるので、ログアウトが確実に行われる。これにより、ログアウト処理忘れを防ぐことができる。又、直前に使用していた使用者になりすましての画像形成装置の使用を防ぐことができる。又、画像形成装置内の機密を保持すべき文書等のデータの悪意の第三者による閲覧、印刷を防ぐことができる。従って、キーの押下や、ジョブ完了から一定時間経過により、ログアウト状態に移行される場合よりも、情報セキュリティ上の性能を高めることができる。
又、請求項2に係る画像形成装置は、使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部と、画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部と、表示を行い、入力を受け付ける表示入力部を含み、前記識別情報取得部が取得した識別情報と、前記認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始がなされたことをトリガとして、ログアウト状態としてよいか否かを設定するための確認画面を前記表示入力部に表示し、前記確認画面でログアウト状態として良い旨の入力であるログアウト指示が行われたことをトリガとしてログアウト状態となる操作入力部と、を有することとした。
この構成によれば、請求項1記載の効果に加え、操作入力部は、ジョブの実行開始後、直ちに表示される確認画面でログアウト状態として良い旨の入力が行われた後にログアウト状態となるので、使用者の意思を確認したうえで、ログアウト処理が行われる。これにより、続けてジョブを行う場合など、使用者は、ログインを再度行う必要が無く、画像形成装置の利便性を高めることができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記記憶部は、画像データを記憶し、前記操作入力部は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となることとした。
この構成によれば、例えば、記憶部への記憶時等、予め機密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合、ジョブの実行開始をトリガとしてログアウト状態となるので、セキュリティ上、機密を保持すべきジョブが実行されたとき、自動的にログアウト処理が行われる。あるいは、機密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合、ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となるので、ログアウト処理忘れを防ぐことができる。従って、機密を保持すべきレベルが高いジョブに関して悪意の第三者によって実行履歴の閲覧や再印刷等が行われることを防ぐことができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、前記記憶部は、画像データを記憶し、前記操作入力部は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いてジョブを行う際に必要となり、前記画像データに付随するパスワードの入力を受け付け、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となることとした。
この構成によれば、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となるので、セキュリティ上、機密を保持すべきレベルが高いジョブが実行されたときに、自動的なログアウト処理が行われる。あるいは、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合、ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となるので、ログアウト処理忘れを防ぐことができる。これにより、機密を保持すべきレベルが高いジョブに関し、悪意の第三者によって実行履歴の閲覧や再印刷等が行われることを防ぐことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、原稿を読み取る画像読取部と、前記画像読取部が生成した原稿の画像データに基づき画像を形成して用紙に複写を行う画像形成部を有し、複写のジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることとした。
従来、使用者は、複写物を得ると目的を達したとして、ログアウト状態とするためのキーを押下し忘れる等のログアウト処理忘れがあったが、この構成によれば、複写(コピー)のジョブの実行開始、あるいは、ジョブの実行開始後、直ちに表示される確認画面でのログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部は、ログアウト状態となる。これにより、複写が行われても、確実に画像形成装置をログアウト状態とすることができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、外部装置とデータの通信を行うための通信部を有し、前記通信部からのデータの送信するジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることとした。
従来、使用者は、FAX送信等のデータ送信が完了すると目的を達したとして、ログアウト状態とするためのキーを押下し忘れる等のログアウト処理を忘れることがあったが、この構成によればデータ送信のジョブの実行開始、あるいは、ジョブの実行開始後、直ちに表示される確認画面でのログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部は、ログアウト状態となる。これにより、データ送信が行われても、確実に画像形成装置をログアウト状態とすることができる。
又、請求項7に係る発明は、請求項6の発明において、前記通信部が前記外部装置から画像データを含むプリンタジョブデータを受信し、前記記憶部は、前記通信部が受信したプリンタジョブデータを記憶し、前記画像形成部は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始し、画像形成開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることとした。
この構成によれば、画像形成部は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始するので、印刷物が確実にプリンタジョブデータの送信者に受け取られる。又、画像形成を開始、あるいは、ジョブの実行開始後、直ちに表示される確認画面でのログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部は、ログアウト状態となるので、プリンタジョブの印刷が行われても、確実に画像形成装置をログアウト状態とすることができる。
又、請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の発明において、前記識別情報取得部は、前記操作入力部でもあることとした。
この構成によれば、識別情報取得部は、操作入力部でもあるとする。例えば、名前やパスワードの入力を受け付けて、識別情報を使用者の入力により取得する場合のように、操作入力部に識別情報を入力する場合がある。これにより、操作入力部と識別情報取得部を一体化することができ、コスト、スペースの点で有利である。
上述したように、本発明によれば、必要でない限り、ログイン状態は維持されない。これにより、画像形成装置を確実にログアウト状態とされる。従って、ログアウト処理のし忘れ等がなく、情報セキュリティ上の性能向上が図られる。
第1の実施形態に係る複合機の一例を示す模型的正面断面図である。 第1の実施形態に係る複合機の構成の一例を示すブロック図である。 (a)は、第1の実施形態に係る操作パネルの一例を示す平面図であり、(b)は、ソフトキーボードの一例を示す液晶表示部の拡大説明図である。 第1の実施形態に係る複合機での操作パネルと認証装置の構成の一例を示すブロック図である。 (a)は、第1の実施形態に係る操作パネルでのログイン画面の一例を示す説明図であり、(b)は、認証情報の入力画面の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る複合機でのログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る複合機をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る複合機で表示されるログアウト確認のダイアログ表示の一例を示す説明図である。 (a)は、第2の実施形態に係る複合機での画像データの保存の設定画面の一例を示す説明図であり、(b)は、パスワード入力画面の一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係る複合機でのログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る複合機をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜9を参照しつつ説明する。ここで、本発明は、各種画像形成装置に適用可能であるが、本発明を、操作パネル1(操作入力部、識別情報取得部に相当)を備えた複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、最上部に原稿搬送装置101を有し、複合機100本体には、操作パネル1、画像読取部102、給紙部2、搬送路3、画像形成部4、定着部5、リーダライタ6等が設けられる。
原稿搬送装置101は、原稿の複写時、原稿載置トレイ101Aに積載された原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部102の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス102A)に向けて搬送する。画像読取部102は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。画像読取部102の上面には、送り読取用コンタクトガラス102Aと載置読取用コンタクトガラス102Bが設けられる。又、画像読取部102内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。
そして、この光学系部材を用い、原稿搬送装置101が搬送する原稿や、載置読取用コンタクトガラス102Bに載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データが生成される。複合機100は、読み取りにより得られた画像データに基づき印刷を行うことができる(複写機能)。尚、原稿搬送装置101は、図1の紙面奥側に支点が設けられ持ち上げ可能であり、原稿搬送装置101で原稿を押さえることができる。
給紙部2は、複数の用紙(例えば、コピー用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ搬送路3に送り込む。給紙部2は、収納用紙が載置されるカセット21を含む(図1で上方のものに21A、下方のものに21Bの符号を付す)。又、カセット21から搬送路3に送り出すため回転駆動する給紙ローラ22が設けられる(図1で上方のものに22A、下方のものに22Bの符号を付す)。例えば、印刷時には、給紙ローラ22が回転駆動し、画像形成に必要となる用紙が1枚ずつ搬送路3に送り出される。
搬送路3は、給紙部2から排出トレイ31まで用紙を搬送するうえでの通路である。尚、用紙搬送経路上には画像形成部4、定着部5等が配される。そして、搬送路3には、用紙の案内のためのガイド32や、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラ対33や、搬送されてくる用紙を画像形成部4の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラ対34等が設けられる。
画像形成部4は、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部4は、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム41、及び、感光体ドラム41の周囲に配設された帯電装置42、レーザ走査ユニット43、現像装置44、転写ローラ45、清掃装置46等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、画像形成部4の略中心に設けられ、所定方向に回転駆動する感光体ドラム41は、図1において、感光体ドラム41の右斜め上方に設けられる帯電装置42によって所定電位に帯電される。レーザ走査ユニット43は、図1において、帯電装置42の右側方に設けられ、画像データに基づき、レーザ光Lをから出力し、感光体ドラム41表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部102で得られた画像データや、ネットワーク等により接続される外部のコンピュータ200(外部装置に相当)や相手方FAX装置300(外部装置に相当。図2参照)から送信された画像データ等が用いられる。
そして、図1において、感光体ドラム41の右斜め下方に設けられる現像装置44は、感光体ドラム41に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム41の左方に設けられる転写ローラ45は感光体ドラム41に圧接し、ニップが形成される。そして、トナー像にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラ45には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム41上のトナー像が転写される。清掃装置46は、転写後に感光体ドラム41に残留するトナーを除去する。
定着部5は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部5は、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ51と加圧ローラ52で構成される。加熱ローラ51と加圧ローラ52は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は、排出トレイ31が受け止める。このようにして、複写機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
そして、動作の詳細は後述するが、本実施形態における複合機100の右側面上方に、使用者を特定するための識別情報を記憶するカード60(図2参照)から、識別情報を取得するリーダライタ6(識別情報取得部に相当)が設けられる。このカード60は、例えば、RFIDのICカードや磁気カード等が用いられる。もし、カード60がICカードであれば、リーダライタ6は、無線によりICカードと通信を行って識別情報を取得する。又、カード60が磁気カードであれば、リーダライタ6は、磁気ヘッド等によって識別情報を取得する。
カード60に記憶される識別情報は、カード60を所持し、複合機100を使用しようとする者を識別、特定するためのデータである。識別情報には、例えば、ユーザ名、ID、所属部署、使用権限等を示すデータが含まれる。尚、本実施形態の複合機100では、取得された識別情報に基づいて複合機100の使用者特定のほか、そのカード60の所有者が複合機100の使用資格を有するかの認証が行われる(詳細は後述)。
(複合機100のハードウェア構成)
そこで、次に、図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の構成の一例を示すブロック図である。
複合機100内には、制御部7が設けられ、制御部7は、複合機100の動作を制御し、例えば、CPU71、画像処理部72等から構成される。尚、制御部7は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部と、画像記録や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。
CPU71は、中央演算処理装置であって、記憶部73に格納され、展開されるプログラムやデータに基づき複合機100の各部を制御する。画像処理部72は、印刷を行う画像データや、外部のコンピュータ200や相手方のFAX装置300に送信される画像データに対し、各種画像処理を施す。
記憶部73は、ROM、RAM、HDD、フラッシュROM等の不揮発性と揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。この記憶部73には、複合機100の制御用等の各種のプログラムやデータ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。
そして、制御部7は、操作パネル1、原稿搬送装置101、画像読取部102、給紙部2、搬送路3、画像形成部4、定着部5、認証装置61(識別情報取得部に相当)等の各部と信号線等で接続され、各部、各装置を制御して複合機100の動作を制御する。尚、認証装置61は、ハードウェアとして設けられるが、制御部7のCPU71、記憶部73、プログラム等で、ソフトウェア的に実現してもよい。
更に、制御部7は、各種コネクタ、ソケット、通信制御用のチップ等を備えた通信部74(インターフェイス部)と接続される。通信部74は、ネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200や相手方のFAX装置300と接続され、例えば、画像データを含むデータを外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300(インターネットFAXでもよい)に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300からの画像データに基づき印刷を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。このように、複合機100は、複写機能、プリンタ機能、スキャン機能、FAX機能のうちの複数の機能を備える。
(操作パネル1の構成)
次に、図3及び図4に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100での操作パネル1の構成の一例を説明する。図3(a)は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図であり、(b)は、ソフトキーボードSKの一例を示す液晶表示部10の拡大説明図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100での操作パネル1と認証装置61の構成の一例を示すブロック図である。
まず、図1に破線で示すように、操作パネル1は、複合機100の正面上方に設けられる。そして、図3(a)、図4に示すように、操作パネル1は、複合機100の状態や各種メッセージを表示する液晶表示部11(表示入力部に相当)を備える。液晶表示部11は、機能の選択、設定を行うためのキーを1又は複数表示できる。又、液晶表示部11の上面に透明なタッチパネル12(表示入力部に相当。例えば、抵抗膜方式)が設けられる。タッチパネル12は、液晶表示部11で押下された部分の位置、座標を検出するためのものである。尚、タッチパネル12としては、抵抗膜方式の他、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
尚、操作パネル1は、印刷部数等、テンキー部13や複写やスキャン等のデータ送信の開始を指示するためのスタートキー14、ログイン状態でのログアウトを直接指示するログアウトキー15も備える。又、使用する機能を選択するために押下される機能選択キー群16も設けられる。例えば、機能選択キー群16には、コピー機能を使用する際に押下されるコピーキー16A、プリンタとして複合機100を使用する際の各種設定を行う際に押下されるプリンタキー16B、スキャン機能を使用する際に押下されるスキャンキー16C、コピー機能を使用する際に押下されるFAXキー16Dが含まれる。このように、操作パネル1には、入力、設定用のハードキーが設けられる。
図4に示すように、操作パネル1には、液晶表示部11、タッチパネル12、スタートキー14、テンキー部13、機能選択キー群16のほか、表示制御部10、各種データを記憶するメモリ17(記憶部に相当)、ドライバ18、位置確認部19等が設けられる。表示制御部10は、スタートキー14、テンキー部13、機能選択キー群16等の操作パネル1に設けられるキーと接続され、押下のあったキーを認識する。
又、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を制御する。例えば、液晶表示部11に表示させる画面、画像のデータは、メモリ17に記憶される(制御部7の記憶部73に画面、画像のデータを記憶させておき、通信により表示制御部10が画像のデータを受けても良い。)。表示制御部10は、画面、画像のデータを液晶表示部11の表示を実際に制御するドライバ18(例えば、IC)に与える。ドライバ18は、これを受けて、液晶表示部11の表示を切り替え、変化させる。
又、表示制御部10は、位置確認部19と接続される。位置確認部19は、タッチパネル12の出力電圧に基づき、液晶表示部11のうち、押下された位置を把握する。タッチパネル12に抵抗膜を用いている場合、抵抗膜からの出力電圧は、押下位置により変化する。このタッチパネル12からの出力電圧に基づき、位置確認部19は、液晶表示部11における押下位置の座標を確認する。そして、押下位置の座標を示すディジタルデータを表示制御部10に送信する。
表示制御部10は、液晶表示部11に現在表示させている画面、画像のデータと座標から、液晶表示部11に表示されるキーの内、いずれのキーが押下されたかを把握する。尚、位置確認部19を設けず、表示制御部10にタッチパネル12の出力を入力し、位置確認部19の機能を表示制御部10や制御部7に追わせても良い。又、押下されたキーの認識は、制御部7で行われても良い。これにより、使用者は、液晶表示部11に表示されるキーを押下して、での表示とタッチパネル12で複合機100の各機能について、各種設定、モード選択等を行うことができる。
更に、使用者のログイン名等の登録や認証等の入力において、文字を入力可能とするため、液晶表示部11は、図3(b)に示すように、ソフトキーボードSKを表示することができる。例えば、ソフトキーボードSKを表示するための画像データは、記憶部73やメモリ17に記憶される。そして、使用者は、ソフトキーボードSKとして表示されたキーを押下して、文字等を入力できる。例えば、図3(b)に示すように、アルファベット、記号、数字が、ソフトキーボードSKにおける入力キーとして表示される。又、本実施形態の複合機100では、「全角ひらがな」と表示されたキーや、「かな漢字」と表示されたキーを押下すると、アルファベット等の入力キーが、かな文字が表示されたキーに入れ替わり、日本語(かな、漢字等)の文字入力を行うこともできる。そして、入力された文字列は、入力文字表示欄SK1に表示される。
(複合機100における認証)
次に、図4及び図5に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100での操作パネル1と認証装置61の構成の一例を説明する。図5(a)は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル1でのログイン画面D1の一例を示す説明図であり、(b)は、認証情報の入力画面の一例を示す説明図である。
ここで、制御部7は、基本的に、複合機100を使用不可状態(ログアウト状態)とする。又、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付けない。例えば、使用不可状態では、操作パネル1にコピーやFAX送信を行う旨の操作・入力が行われても、操作パネル1は無視し、制御部7は、その動作指示入力を無視する。又、外部のコンピュータ200から画像データの送信があっても、印刷を行わず、制御部7は、画像データの送信を受け付け記憶部73等に一時的に保存しても印刷は行わない。
一方、使用可能な者との認証が得られると、ログイン状態となり、制御部7は、複合機100を使用可能な状態とする。又、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付ける。本実施形態の複合機100では、使用者は、操作パネル1に入力を行うことや、所持するカード60をリーダライタ6に読み取らせて認証を受ける。尚、複合機100に認証機能を持たせるには、操作パネル1に対する入力と、リーダライタ6でのカード60の読み取りのうち、何れかが可能であればよい。
そこで、まず、操作パネル1に対する入力に基づく認証を説明する。即ち、識別情報取得部は、操作入力部(操作パネル1)でもある。操作パネル1に対する入力で認証を受け、ログインするには、図5(a)に示すように、使用者は、ログイン画面D1でユーザ名(ユーザIDでもよい)やログイン用のパスワードを、使用者を識別するための情報(識別情報)として入力する必要がある。このログイン画面D1は、複合機100がログアウト状態のとき、液晶表示部11に表示される。
例えば、使用者がログインユーザ名キーK1を押下すると、表示制御部10は、図3(b)に示したソフトキーボードSKを表示させる。又、ログインパスワードキーK2が押下されると、表示制御部10は、ソフトキーボードSKを表示させる。そして、使用者は、自己のログインユーザ名とログインパスワードを入力する。そして、表示制御部10は、入力結果をログインユーザ名表示欄B1と、ログインパスワード表示欄B2に表示させる。尚、例えば、ログインパスワード表示欄B2に表示される文字は、パスワードの文字数分の「*」等であり、パスワード自体は表示されない。
使用者は、ログインユーザ名やログインパスワードの入力(識別情報の入力)が完了すると、ログインキーK3を押下する。ログインキーK3が押下されたことを表示制御部10が認識すると、認証作業がなされる。例えば、操作パネル1内で認証を行う場合、予め複合機100の使用者の認証情報を予め操作パネル1のメモリ17に記憶させる。表示制御部10は、メモリ17内の認証情報と、入力され、取得された識別情報を比較し、一致するか確認する。一致すれば、表示制御部10は、制御部7に複合機100を使用させても良い旨のデータや使用者に関するデータを送信する。又、表示制御部10は、ロックを解除し、操作パネル1は、各種機能の設定やジョブ開始の指示があれば、受け付ける。
又、例えば、認証は、制御部7や記憶部73を使用して行われても良い。この場合、複合機100の使用者の認証情報は、予め記憶部73に記憶される。そして、ログインキーK3が押下されると、ログインユーザ名やログインパスワードを示すデータが表示制御部10から制御部7に送られる。制御部7は、記憶部73内の認証情報と、受け取った識別情報を比較し、一致するか確認する。一致すれば、制御部7は、複合機100を使用可能状態として良いと認識し、表示制御部10に複合機100を使用させても良い旨のデータや使用者を特定する情報(例えば、ユーザ名)を送信する。これにより、表示制御部10は、ロックを解除し、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示があれば、受け付ける。
次に、カード60の読み取りに基づく認証を説明する。例えば、カード60には、ユーザ名やログイン用のパスワード等、使用者を識別するための情報(識別情報)が、予め記憶される(例えば、リーダライタ6でカード60に書き込み)。そして、認証装置61内には、図4に示すように、データの通信やデータ処理等を行うコントローラ62と、予め複合機100の使用者の認証情報を記憶するメモリ63(記憶部に相当)が設けられる。
リーダライタ6でカード60の記憶内容が読み取られると、そのデータがカード60リーダから認証装置61に入力される。コントローラ62は、認証装置61に入力されたデータ内の識別情報と、メモリ63内の認証情報とを比較し、一致するか確認する。一致すれば、コントローラ62は、制御部7に複合機100を使用させてもよい旨のデータや使用者を特定する情報(例えば、ユーザ名)を送信する。制御部7は、表示制御部10にそのデータを転送する。転送データ受信により、表示制御部10は、ロックを解除し、操作パネル1は、複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示があれば、受け付ける。
このように、本実施形態の複合機100では、操作パネル1の表示制御部10とメモリ17、制御部7と記憶部73、認証装置61のコントローラ62とメモリ63と言うように、複合機100内の複数部分を認証を行う認証部として機能させることができる。
ここで、図5(b)を用いて、複合機100の使用者の登録の一例を説明する。図5(b)は、液晶表示部11に表示されるユーザ登録変更画面D2の一例が示されている。このユーザ登録変更画面D2は、例えば、複合機100の管理者など、権限を有する者だけが開くことができる。
そして、管理者等は、新規キーK5を押下すると、新規に、複合機100の使用者を登録することができる。例えば、登録内容(項目)としては、「ユーザ名」、「ユーザ(カナ)」、「ログインユーザ名」、「ログインパスワード」、「アクセスレベル」、「所属部門」、「メールアドレス」、「ネットワークアドレス」(例えば、IPアドレス)等がある。尚、更に多くの項目を登録可能としても良い。
そして、登録されていない項目については、その内容が表示されない(例えば、図5(b)では、「ユーザ(カナ)」の項目)。そして、各項目に関し、変更キーK4(K4a〜K4h)が設けられる。例えば、いずれかの変更キーK4が押下されると、図3(b)に示したソフトキーボードSKが表示され、数字、文字等の入力を行うことができる。これにより、新規の複合機100の使用者登録や、既に登録されている者の変更登録を行うことができる。ユーザ登録変更画面D2でなされた入力は、登録キーK6が押下されると、認証情報として、記憶部73や、メモリ17や、メモリ63に記憶される。
(複写、データ送信のジョブを行う際のログイン、ログアウト制御)
次に、図6に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100で複写を行う際のログイン、ログアウト制御の一例を説明する。図6は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100でのログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。
尚、本フローチャートは、複写や、原稿を読み取って、或いは、記憶部73のボックスに記憶されたファイルの印刷や、コンピュータ200や相手方FAX装置300に送信するジョブの実行時に関するフローチャートである。
ログイン状態となった場合、使用権限を有すると認証された使用者は、複合機100を使用できる。又、操作パネル1は、各種設定や、スタートキー14押下によるジョブ実行開始指示を受け付ける。しかし、複合機100の使用後、ログイン状態のままであれば、誰でも複合機100を使用できる。又、記憶部73に記憶させた画像データも印刷できる場合もある。このように、複合機100が、ログイン状態が維持されると、情報セキュリティ上、問題がある。
そこで、本実施形態の複合機100では、複写等のジョブの実行指示としてスタートキー14が押下され、ジョブが開始されると、ジョブ開始をトリガとして、自動的にログアウト状態となる。
まず、図6のスタートは、例えば、主電源投入時や、スリープモードからの復帰時、ジョブ完了等によって、複合機100が、ログアウトしている状態である。ログアウト状態では、複合機100は、使用不可で、制御部7は、ジョブ実行に関する制御を行わず、操作パネル1は複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付けない。言い換えると、操作パネル1は、ログアウト状態では、基本的にログインのための入力しか受け付けない。
そして、操作パネル1への入力や、リーダライタ6でのカード60の読み取り等、識別情報の取得が行われたかが確認される(ステップ♯1)。例えば、操作パネル1へのユーザ名等の入力であれば表示制御部10が、カード60による場合は認証装置61が、識別情報の取得が行われたかを確認する。もし、識別情報の取得がなければ(ステップ♯1のNo)、ステップ♯1に戻る。一方、識別情報が取得されれば(ステップ♯1のYes)、表示制御部10や、制御部7や、認証装置61で、複合機100を使用させてよいか確認する認証が行われる(ステップ♯2)。
もし、認証の結果、複合機100を使用させるべきでなければ(ステップ♯2のNo)、例えば、ステップ♯1に戻る。一方、複合機100の使用を認めても良い場合(ステップ♯2のYes)、複合機100は、ログイン状態となる(ステップ♯3)。ログイン状態では、制御部7は、ジョブ実行に関する制御を行い、操作パネル1は複写等の各種機能の設定やジョブ開始の指示を受け付ける。
そして、ログイン状態では、使用者によって各種ジョブに関する設定が行われる(ステップ♯4)。このとき、制御部7は、ボックス内のパスワード設定付きのファイルが選択される等(図9参照)、使用者の実行しようとするジョブがパスワードの入力が必要かを確認する。パスワードの入力が必要であれば、制御部7は、表示制御部10に対し、パスワードの入力画面を表示すべき指示を与え、その結果、表示制御部10は、液晶表示部11にパスワードの入力画面を表示させる。そして、制御部7や操作パネル1は、ファイルに対応する正当なパスワードが入力された場合にだけ、パスワード付きのファイルに関するジョブの設定を受け付ける。
そして、表示制御部10や制御部7は、例えば、スタートキー14が押下されたかを確認する(ステップ♯5)。もし、スタートキー14が押下されていなければ(ステップ♯5のNo)、表示制御部10や制御部7は、操作パネル1に対する直前の操作から、操作されないまま所定時間経過したか、及びログアウトキー15が押されたか等の確認等をしてログアウトして良いかを確認する(ステップ♯6)。例えば、所定時間は、数分(例えば、2〜3分)とすることができるが、操作パネル1への入力により、管理者や使用者が所定時間を設定可能としてもよい。これにより、スタートキー14が押されず、設定受付状態のまま、ログイン状態が続くことを防ぐことができる。
もし、ログアウトして良ければ(ステップ♯6のYes)、ログアウト状態となり(ステップ♯7)、処理は終了される(エンド)。そして、再び、ステップ♯1から制御が開始される。一方、ログアウトすべきでなければ(ステップ♯6のNo)、例えば、ステップ♯3に戻る。
又、スタートキー14が押下されれば(ステップ♯5のYes)、操作パネル1から制御部7に複写やデータ送信等開始の旨が伝達され、制御部7は、画像読取部102での原稿の読み取りや、得られた画像データに基づく画像形成や、給紙、用紙搬送、画像処理や通信部74からのデータ送信等を行わせ、複写やデータ送信のジョブが実行される(ステップ♯8)。
その後、ステップ♯8の後、操作パネル1や複合機100は、ログアウト状態となる(ステップ♯7)。尚、パスワードが要求される場合など、秘密を保持すべきと予め設定された画像データを利用する場合にのみ、操作パネル1や複合機100は、ログアウト状態となるようにしてもよい。言い換えると、秘密を保持すべきと予め設定された画像データを利用する場合にのみ、本フローチャートが実行されてもよい。又、操作パネル1は、ジョブ実行開始直後にログアウト状態となってもよいし、ジョブ実行中にログアウト状態となってもよいし、ジョブ完了直後にログアウト状態となってもよい。即ち、本発明に係る画像形成装置(例えば、複合機100)は、使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部(操作パネル1、認証装置61)と、画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部73(記憶部73、メモリ17、メモリ63)と、識別情報取得部が取得した識別情報と、認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となる操作入力部(操作パネル1)と、を有する。
具体的に、画像形成装置は、原稿を読み取る画像読取部102と、画像読取部102が生成した原稿の画像データに基づき画像を形成して用紙に複写を行う画像形成部4を有し、複写のジョブの実行開始をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。又、画像形成装置は、外部装置とデータの通信を行うための通信部74を有し、通信部74からのデータの送信するジョブの実行開始をトリガとして、操作入力部は、ログアウト状態となる。
(プリンタジョブを行う際のログイン、ログアウト制御)
次に、図7に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機100をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。
尚、本フローチャートは、複合機100が、コンピュータ200などから印刷を行う画像データや、印刷の設定データを含むプリンタジョブデータを通信部74で受信した際の、印刷ジョブの実行に関するフローチャートである。
まず、図7のスタートは、複合機100が、ログアウトしている状態である。ログアウト状態では、第三者の印刷物の持ち去りを防ぐため、複合機100は、プリンタジョブデータを受信しても、直ちに印刷を開始しない。そして、プリンタジョブデータを送信した使用者のログインがあった時、印刷がなされる。
ログアウト状態で、制御部7は、通信部74にプリンタジョブデータを受信したか確認を続ける(ステップ♯11)。もし、プリンタジョブデータを受信すれば(ステップ♯11のYes)、制御部7は、プリンタジョブデータを記憶部73に記憶させる(蓄積する)(ステップ♯12)。次のステップ♯13〜ステップ♯15は、図6のステップ♯1〜ステップ♯3と同様であり、説明を省略する。尚、ステップ♯13とステップ♯14のNoの場合、例えば、ステップ♯11に戻ればよい。
そして、例えば、制御部7は、複合機100に蓄積されているプリンタジョブデータの一覧から、使用者が複合機100に送信したプリンタジョブデータが選択されたかを確認する(ステップ♯16)。このとき、制御部7は、使用者の実行しようとするプリンタジョブがパスワードの入力が必要か(パスワードの設定付きか)を確認する(図9参照)。パスワードの入力が必要であれば、制御部7は、表示制御部10に対し、パスワードの入力画面を表示すべき指示を与える。その結果、表示制御部10は、液晶表示部11にパスワードの入力画面を表示させる。そして、制御部7や操作パネル1は、プリンタジョブに対応する正当なパスワードが入力された場合にだけ、プリンタジョブを実行する(ステップ♯19)。
もし、プリンタジョブデータが選択されていなければ(ステップ♯16のNo)、表示制御部10や制御部7は、操作パネル1に対する直前の操作から、操作されないまま所定時間経過したか、及びログアウトキー15が押されたか等の確認等をしてログアウトして良いかを確認する(ステップ♯17)。もし、ログアウトして良ければ(ステップ♯17のYes)、ログアウト状態となり(ステップ♯18)、処理は終了される(エンド)。そして、再び、ステップ♯11から制御が開始される。一方、ログアウトすべきでなければ(ステップ♯17のNo)、例えば、ステップ♯15に戻る。
又、プリンタジョブデータが選択されれば(ステップ♯16のYes)、制御部7は、画像データに基づく画像形成や、給紙、用紙搬送等を行わせ、プリンタジョブが実行される(ステップ♯19)。その後、操作パネル1や複合機100は、ログアウト状態となる(ステップ♯18)。尚、操作パネル1は、プリンタジョブ実行開始直後にログアウト状態となってもよいし、プリンタジョブ実行中にログアウト状態となってもよいし、プリンタジョブ完了直後にログアウト状態となってもよい。このように、本発明の画像形成装置は、通信部74が外部装置から画像データを含むプリンタジョブデータを受信し、記憶部73は、通信部74が受信したプリンタジョブデータを記憶し、画像形成部4は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始し、画像形成開始をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。
(第2の実施形態)
次に、図8〜図11に基づき、本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態では、ジョブ実行をトリガとして、ログアウト状態とされたが、第2の実施形態では、ジョブ実行開始後に、ダイアログ表示がなされ、ダイアログ表示でログアウトする指示がなされれば、複合機100や操作パネル1は、ログアウト状態となる点で異なる。尚、その他の点は、第1の実施形態と同様でよく、第1の実施形態と同様のものは、同じ符号を用い、特に説明する場合を除き、説明、図示を省略する。
(ダイアログ表示)
次に、図8を用いて、本発明の第2の実施形態に係る複合機100でのダイアログ表示を経たログアウトを説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100で表示されるログアウト確認のダイアログ表示の一例を示す説明図である。
ログイン状態となった場合、使用権限を有すると認証された使用者は、複合機100を使用できる。又、操作パネル1は、各種設定や、スタートキー14押下によるジョブ実行開始指示を受け付ける。しかし、複合機100の使用後、ログイン状態のままであれば、誰でも複合機100を使用できる。又、記憶部73に記憶させた画像データも印刷できる場合もある。このように、複合機100が、ログイン状態が維持されると、情報セキュリティ上、問題がある。
そこで、本実施形態の複合機100では、複写等のジョブの実行指示としてスタートキー14が押下され、ジョブが開始されると、ダイアログボックスB3(ダイアログ表示、確認画面に相当)が液晶表示部11になされる。このダイアログボックスB3内には、「ログアウトしてもよろしいですか?」のような、使用者に対する問いかけと、YesキーK7とNoキーK8が配される。YesキーK7が押下されれば、ログアウト状態となり、NoキーK8が押下されれば、ログイン状態が維持される。このダイアログボックスB3を用いて、使用者にログアウトを行って良いかの確認が行われ、ログアウト処理忘れが無くなる。
図8(a)は、複写や、外部のコンピュータ200からプリンタジョブデータを受信したときや、記憶部73に記憶される画像データの印刷等、印刷ジョブの実行がなされたときの液晶表示部11の表示の一例である。印刷ジョブが実行された際、液晶表示部11は、印刷状況表示画面D3を表示する。印刷状況表示画面D3では、例えば、印刷ジョブ実行中であれば、左下に「印刷中です・・・」のような表示がなされる。又、例えば、印刷ジョブが完了すれば、「印刷完了しました」のような表示がなされる。そして、この印刷状況表示画面D3にダイアログボックスB3が表示される。
図8(b)は、FAX送信(FAX機能)や、外部のコンピュータ200に画像読取部102で原稿の読み取りに基づく画像データを外部のコンピュータ200や、記憶部73に送信して記憶させる場合など(スキャン機能)、データ送信を行った場合で表示される画面の一例である。
データ送信を行う場合、データの送信先(記憶先)を指定することが必要である。例えば、表示制御部10は、データの送信先を一覧表示するアドレス帳画面D4として液晶表示部11に一覧表示させる。データの送信先を示す送信先情報(例えば、メールアドレス、ネットワークアドレス、FAX番号、記憶部73の保存先フォルダ)は、予め操作パネル1への入力等により記憶部73やメモリ17に記憶される。
例えば、液晶表示部11には、メールに画像データを添付して送信する場合に押下されるEメールキーK9、外部のコンピュータ200や、記憶部73のフォルダに画像データを記憶させる場合に押下されるフォルダキーK10、FAX送信を行う場合に押下されるFAXキーK11、インターネット回線を使用して画像データを送信する場合に押下されるインターネットFAXキーK12が配される。使用者は、何れか或いは複数のキーを押下して、表示された送信先を押下して指定する。指定すると、アドレス帳でのチェックボックスがONされる。そして、例えば、スタートキー14が押下されると、画像データの送信がなされる。更に、このアドレス帳画面D4にもダイアログボックスB3が表示される。尚、画像データの送信ジョブが実行された際、液晶表示部11は、左下に「データ送信中です・・・」のような表示がなされる。又、例えば、送信ジョブが完了すれば、「送信完了しました」のような表示がなされる。
(画像データの保存)
次に、図9に基づき、本発明の第2の実施形態に係る複合機100での画像データの保存を説明する。図9(a)は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100での画像データの保存の設定画面の一例を示す説明図であり、(b)は、パスワード入力画面D6の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、複写、スキャン、FAX送信等の際、画像読取部102を用いて、原稿を読み取り画像データが得られる。本実施形態の複合機100では、各機能を使用する際、画像読取部102を用いて得られた画像データをファイル形式に変換し(例えば、画像処理部72が変換処理を行う)、記憶部73に記憶することや、コンピュータ200に送信することができる。
原稿の読み取りで得られた画像データを複合機100の記憶部73内に保存する場合、例えば、記憶部73内には、各使用者に割り当てられた、或いは、共有の文書ボックスが設けられ、文書ボックスとして割り当てられた記憶領域に画像データを含むファイルが記憶される。これにより、再度原稿の読み取りを行うことなく、印刷やデータ送信を行うことができる。
ここで、画像読取部102を用いて、原稿を読み取らせる前に、使用者は、操作パネル1を操作して、図9に示すような画像データの保存設定画面D5を液晶表示部11に表示させることができる。この保存設定画面D5では、保存するファイル形式を指定することができる。具体的に、使用者は、保存設定画面D5のプルダウンメニューPMを押下して、ファイル形式を指定できる。指定できるファイル形式は、例えば、PDF、TIFF、JPEG等である。
更に、図9に示すように、本実施形態の複合機100では、画像データを含むファイルに対し、パスワードを設定することができる。これにより、ファイルに関し、秘密を保持すべき設定を行うことができる。保存設定画面D5の中段に位置するパスワード設定領域F1では、文書(ファイル)の閲覧等、ファイルを開く際に必要となるパスワードを設定することができる。例えば、パスワードキーK13や確認キー14を押すと、ソフトキーボードSKが液晶表示部10に表示され、使用者が入力を行う。又、保存設定画面D5の下段に位置するパスワード設定領域F2では、文書(ファイル)の印刷の際に必要となるパスワードを設定することができる。例えば、パスワードキーK15や確認キー16を押すと、ソフトキーボードSKが液晶表示部10に表示され、使用者が入力を行う。
これにより、例えば、使用者が文書ボックス内のファイルの印刷や、ファイルのプレビュー画像を液晶表示部11に表示させる場合、パスワードの入力が求められる(例えば、図9(b)に示すようなパスワード入力画面D6が表示される。)。又、パスワードが設定されたファイルを複合機100に送信して印刷させる場合(プリンタ機能)、制御部7は、使用者からの操作パネル1に対するパスワードの入力が確認されてから、ファイルの印刷を開始させる。例えば、入力キーK17を押すと、ソフトキーボードSKが液晶表示部10に表示され、使用者が入力を行う。
(複写、データ送信のジョブを行う際のログイン、ログアウト制御)
次に、図10に基づき、本発明の第2の実施形態に係る複合機100で複写を行う際のログイン、ログアウト制御の一例を説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100でのログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。
尚、本フローチャートは、複写や、原稿を読み取って、或いは、記憶部73のボックスに記憶されたファイルの印刷や、コンピュータ200や相手方FAX装置300に送信するジョブの実行時に関するフローチャートである。
まず、図10のスタート及びステップ♯21〜ステップ♯28は、第1の実施形態での図6のステップ♯1〜8と同様であるので、説明を省略する。
そして、スタートキー14が押下され(ステップ♯25)、複写やデータ送信のジョブが実行されると(ステップ♯28)。制御部7は実行ジョブが、自動ログアウト条件を満たすか確認する(ステップ♯29)。例えば、画像読取部102で読み取られた画像データを、記憶部73のボックス等に記憶させる際、操作パネル1への入力により、秘密を保持すべき旨の設定をすることができる。例えば、秘密を保持すべき設定は、記憶部73に記憶させる画像データに付随して記憶部73に記憶される。
そこで、記憶部73は、画像データと画像データに対応付けて秘密を保持すべき設定がなされた旨を記憶し、操作パネル1(操作入力部)は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いたジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となってもよい。言い換えると、制御部7は、秘密を保持すべき設定の画像データを用いたジョブであれば、自動ログアウト条件を満たすと判断してもよい。
更に、本実施形態の複合機100では、操作パネル1への入力により、画像データに対し、秘密を保持すべき設定として、パスワードを設定することができる。そして、制御部7は、実行ジョブがパスワードの入力を要するジョブであれば、自動ログアウト条件を満たすと判断してもよい。
又、読み取りで得られた画像データを、パスワード設定有での保存が使用者から指示された場合、制御部7は、自動ログアウト条件を満たすと判断してもよい。又、制御部7は、特定の機能(例えば、FAX送信)が使用された場合、自動ログアウト条件を満たすと判断しても良い。操作パネル1や液晶表示部11への入力により、自動ログアウト条件が予め設定されてもよい。もし、自動ログアウト条件を満たす場合(ステップ♯29のYes)、複合機100は、ログアウト状態となる(ステップ♯27)。
尚、ステップ♯29にて、自動ログアウト条件を満たす場合(ステップ♯29のYes)でも、表示制御部10は、ダイアログボックスB3を表示させ、YesキーK7が押下されたかを確認してもよい。この場合、YesキーK7が押下されれば、例えば、ステップ♯27に移行し、複合機100は、ログアウト状態となる。NoキーK8が押下された場合、或いは、何らキーが押下されない場合、例えば、ステップ♯23に戻ればよい。
即ち、記憶部73は、画像データを記憶し、操作入力部(操作パネル1)は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、ログアウト指示の入力(YesキーK7の押下)をトリガとして、ログアウト状態となる。具体的な一例としては、記憶部73は、画像データを記憶し、操作入力部(操作パネル1)は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いてジョブを行う際に必要となり、画像データに付随するパスワードの入力を受け付け、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、ログアウト指示の入力(YesキーK7の押下)をトリガとして、ログアウト状態となる。
一方、自動ログアウト条件を満たさない場合(ステップ♯29のNo)、表示制御部10は、ダイアログボックスB3を表示させる(ステップ♯40)。尚、複写が実行中でもダイアログボックスB3が表示されても構わない。そして、表示制御部10は、YesキーK7が押下されたかを確認する(ステップ♯41)。YesキーK7が押下されれば(ステップ♯41のYes)、ステップ♯7に移行し、複合機100は、ログアウト状態となる。
即ち、本発明に係る画像形成装置(例えば、複合機100)は、使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部(操作パネル1、認証装置61)と、画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部73(記憶部73、メモリ17、メモリ63)と、表示を行い、入力を受け付ける表示入力部(液晶表示部11及びタッチパネル12)を含み、識別情報取得部が取得した識別情報と、認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始指示がなされたことをトリガとして、ログアウト状態としてよいか否かを設定するための確認画面(ダイアログボックスB3)を表示入力部(液晶表示部11及びタッチパネル12)に表示し、確認画面でログアウト状態として良い旨の入力であるログアウト指示(YesキーK7の押下)が行われたことをトリガとしてログアウト状態となる操作入力部(操作パネル1)と、を有する。
具体的に、画像形成装置は、原稿を読み取る画像読取部102と、画像読取部102が生成した原稿の画像データに基づき画像を形成して用紙に複写を行う画像形成部4を有し、ログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。又、画像形成装置は、外部装置とデータの通信を行うための通信部74を有し、ログアウト指示の入力をトリガとして操作入力部は、ログアウト状態となる。
一方、NoキーK8が押下された場合、或いは、ジョブ完了までに何らキーが押下されない場合(ステップ♯31のNo)、例えば、ステップ♯23に戻る。
(プリンタジョブを行う際のログイン、ログアウト制御)
次に、図11に基づき、本発明の第2の実施形態に係る複合機100をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100をプリンタとして使用する際のログイン、ログアウト制御の一例を示すフローチャートである。
まず、図10のスタート及びステップ♯41〜ステップ♯49は、第1の実施形態での図7のステップ♯11〜19と同様であるので、説明を省略する。又、ステップ♯50〜ステップ♯52は、図11のステップ♯29〜ステップ♯31と同様であり、説明を省略する。
尚、本フローでは、例えば、プリンタジョブデータのファイルの印刷にパスワードが必要である場合や、コンピュータ200からの画像データや設定データの送信の際に、秘密を保持すべき設定がなされた場合、自動ログアウト条件を満たすと判断されてもよい。又、自動ログアウト条件を満たす場合(ステップ♯50のYes)でも、表示制御部10はダイアログボックスB3を表示させ、YesキーK7が押下されたかを確認してもよい。このように、本発明の画像形成装置は、通信部74が外部装置から画像データを含むプリンタジョブデータを受信し、記憶部73は、通信部74が受信したプリンタジョブデータを記憶し、画像形成部4は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始し、ダイアログ表示でのログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。
このようにして、第1、第2の実施形態に係る本発明の構成によれば、操作入力部(操作パネル1)は、ジョブの実行開始、あるいは、ジョブの実行開始後、直ちに表示される確認画面(ダイアログボックスB3)でのログアウト指示(YesキーK7の押下)をトリガとしてログアウト状態となるので、ログアウトが確実に行われる。これにより、ログアウト処理忘れを防ぐことができる。又、直前に使用していた使用者になりすましての画像形成装置(例えば、複合機100)の使用を防ぐことができる。又、画像形成装置内の機密を保持すべき文書等のデータの悪意の第三者による閲覧、印刷を防ぐことができる。従って、キーの押下や、ジョブ完了から一定時間経過により、ログアウト状態に移行される場合よりも、情報セキュリティ上の性能を高めることができる。又、第2の実施形態に関し、操作入力部は、確認画面(ダイアログボックスB3)でログアウト状態として良い旨の入力が行われた後にログアウト状態となるので、使用者の意思を確認したうえで、ログアウト処理が行われる。これにより、続けてジョブを行う場合など、使用者は、ログインを再度行う必要が無く、画像形成装置の利便性を高めることができる。
又、特に第2の実施形態に関し、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合など、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となるので、セキュリティ上、機密を保持すべきジョブが実行されたとき、自動的にログアウト処理が行われる。あるいは、機密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合、ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となるので、ログアウト処理忘れを防ぐことができる。従って、機密を保持すべきレベルが高いジョブに関して悪意の第三者によって実行履歴の閲覧や再印刷等が行われることを防ぐことができる。
又、従来、使用者は、複写物を得ると目的を達したとして、ログアウト状態とするためのキーを押下し忘れる等のログアウト処理を忘れることがあったが、この構成によれば、複写(コピー)のジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。これにより、複写が行われても、確実に画像形成装置をログアウト状態とすることができる。
又、従来、使用者は、FAX送信等を行うと目的を達したとして、ログアウト状態とするためのキーを押下し忘れる等のログアウト処理を忘れることがあったが、データ送信のジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部(操作パネル1)は、ログアウト状態となる。これにより、データ送信が行われても、確実に画像形成装置(例えば、複合機100)をログアウト状態とすることができる。又、画像形成部4は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始するので、印刷物が確実にプリンタジョブデータの送信者に受け取られる。又、画像形成を開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、操作入力部は、ログアウト状態となるので、プリンタジョブの印刷が行われても、確実に画像形成装置(例えば、複合機100)をログアウト状態とすることができる。又、識別情報取得部は、操作入力部(操作パネル1)でもあるとする。例えば、名前やパスワードの入力を受け付けて、識別情報を使用者の入力により取得する場合のように、操作入力部に識別情報を入力する場合がある。これにより、操作入力部と識別情報取得部を一体化することができ、コスト、スペースの点で有利である。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、認証機能を備えた画像形成装置に利用可能である。
1 操作パネル(操作入力部、識別情報取得部)
11 液晶表示部(表示入力部) 12 タッチパネル(表示入力部)
17 メモリ(記憶部) 4 画像形成部
61 認証装置(識別情報取得部) 63 メモリ(記憶部)
73 記憶部 74 通信部
100 複合機(画像形成装置) 102 画像読取部
200 コンピュータ(外部装置) 300 FAX装置(外部装置)
B3 ダイアログボックス(確認画面)

Claims (8)

  1. 使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部と、
    画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部と、
    前記識別情報取得部が取得した識別情報と、前記認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始をトリガとして、ログアウト状態となる操作入力部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 使用者を特定するための識別情報を取得する識別情報取得部と、
    画像形成装置を使用させて良いか判定するための認証情報を記憶する記憶部と、
    表示を行い、入力を受け付ける表示入力部を含み、前記識別情報取得部が取得した識別情報と、前記認証情報に基づき、画像形成装置の使用が許可されログインが認められた状態では、少なくとも画像形成装置に行わせるジョブの実行開始指示を受け付け、ログアウト状態ではジョブの実行開始指示を受け付けず、かつ、ジョブの実行開始がなされたことをトリガとして、ログアウト状態としてよいか否かを設定するための確認画面を前記表示入力部に表示し、前記確認画面でログアウト状態として良い旨の入力であるログアウト指示が行われたことをトリガとしてログアウト状態となる操作入力部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記記憶部は、画像データを記憶し、
    前記操作入力部は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶部は、画像データを記憶し、
    前記操作入力部は、秘密を保持すべきと定められた画像データを用いてジョブを行う際に必要となり、前記画像データに付随するパスワードの入力を受け付け、パスワードの入力を要する画像データを用いた場合には、ジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、ログアウト状態となることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 原稿を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部が生成した原稿の画像データに基づき画像を形成して用紙に複写を行う画像形成部を有し、
    複写のジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 外部装置とデータの通信を行うための通信部を有し、
    前記通信部からのデータの送信するジョブの実行開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記通信部が前記外部装置から画像データを含むプリンタジョブデータを受信し、
    前記記憶部は、前記通信部が受信したプリンタジョブデータを記憶し、
    前記画像形成部は、プリンタジョブデータの送信者のログインが認められたとき、プリンタジョブデータに基づき画像形成を開始し、
    画像形成開始、あるいは、前記ログアウト指示の入力をトリガとして、前記操作入力部は、ログアウト状態となることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記識別情報取得部は、前記操作入力部でもあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189048A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 三菱電機株式会社 Web端末およびこれを用いたWebプラント監視制御システム

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