JP2019212666A - 部品搭載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボール部品の割れを抑制する。【解決手段】ボール3を行列状に配置したボール部品Eaを基板Tに搭載する部品搭載装置1であって、前記ボール部品Eaを吸着する吸着ノズル63と、前記ボール部品Eaを撮影する撮影装置90と、前記吸着ノズル63の外形線63a〜63dのデータと、前記撮影装置90により撮影した前記ボール部品Eaの画像に基づいて、前記吸着ノズル63の外形線63a〜63dが、前記ボール3の行列L1〜L13の間に位置しないように、前記ボール部品Eaに対する前記吸着ノズル63の吸着位置P又は吸着角度θのうち少なくともいずれか一方の補正量を算出する、制御部100と、を備える。【選択図】図13

Description

本発明は、ボール部品を基板に搭載する技術に関する。
実装基板や半導体部品は、搭載ヘッドで電子部品を基板に搭載することにより、生産されている。
電子部品を基板に搭載する際の衝撃を緩和する方法を開示する文献として、下記特許文献1の部品装着装置がある。このものは、ワークを吸引する吸引位置又はワークを装着する装着位置の少なくとも何れか一方と該ワークを吸着した状態で保持する吸着保持位置との間で昇降駆動される搭載ヘッドを備えた部品装着装置において、上記搭載ヘッドを吸引通路の一端部に上記ワークが吸着される吸着口を有するノズルチップを備えたものとし、該ノズルチップの上記吸着口接続部分に該吸着口を上記ワークの吸着方向にのみ弾性変形可能に支持する中空部(軟弾性部)を一体形成した構造になっている。
特開2003−168896号公報
電子部品の一種に、ボール部品がある。ボール部品は、基板との電気的な接続を行うため、基板と相対する部品下面にバンプと呼ばれる球状突起電極(以下、ボール)を行列状に配置した電子部品である。
ボール部品を吸着した時に、吸着ノズルの外形線がボールの行列間に位置する場合、ボール部品を基板に搭載する時に、ボール部品が割れる場合がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、基板に搭載する際に、ボール部品の割れを抑制することを目的とする。
ボールを行列状に配置したボール部品を基板に搭載する部品搭載装置であって、前記ボール部品を吸着する吸着ノズルと、前記ボール部品を撮影する撮影装置と、前記吸着ノズルの外形線のデータと、前記撮影装置により撮影した前記ボール部品の画像に基づいて、前記吸着ノズルの外形線が、前記ボールの行列の間に位置しないように、前記ボール部品に対する前記吸着ノズルの吸着位置又は吸着角度のうち少なくともいずれか一方の補正量を算出する、制御部と、を備える。この装置は、次のボール部品を基板に搭載する時に、ボール部品に応力が集中することを緩和できる。そのため、次回以降について、ボール部品の割れを抑制することが出来る。
部品搭載装置の実施態様として、以下の構成としてもよい。
前記吸着ノズルの形状は矩形であり、補正後の前記吸着位置及び前記吸着角度において、前記吸着ノズルの矩形の4つの外形線は、前記ボール部品の前記ボールの行列に重なる若しくは交差する、又は前記ボールの行列の外側に位置するとよい。このようにすることで、吸着ノズルの外形線が、ボールの行列間に位置することを避けることが出来る。
前記制御部は、前記吸着ノズルの4つの外形線のうち少なくとも1つの外形線が前記ボールの行列の間に位置する場合、前記ボール部品を前記基板に搭載する速度を初期値よりも下げてもよい。速度を遅くすることで、ボール部品の割れを抑制できる。
前記制御部は、前記吸着ノズルの4つの外形線のうち少なくとも1つの外形線が前記ボールの行列の間に位置する場合、前記ボール部品を廃棄してもよい。不良基板の発生を抑制できる。
前記ボールの行列の間に前記吸着ノズルの外形線が位置する状態で吸着したボール部品を、搭載速度を下げて基板に搭載するか、廃棄するかを選択する入力部を備えるとよい。基板の生産を優先するか、不良基板の発生防止を優先するか、ユーザのニーズに応えることが出来る。
本発明によれば、ボール部品を基板に搭載する際に、ボール部品の割れを抑制することが出来る。
実施形態1に適用された部品搭載装置の平面図 ヘッドユニットの支持構造を示す図 部品搭載装置の電気的構成を示すブロック図 ボール部品の下面図 ボールの行列と吸着ノズルの位置関係を示す平面図 ボール部品の搭載動作を示す側面図 ボールの行列と吸着ノズルの位置関係を示す平面図 ボール部品の搭載動作を示す側面図 吸着ノズルとボール部品の位置関係を示す平面図 吸着ノズルとボール部品の位置関係を示す平面図 吸着ノズルとボール部品の位置関係を示す平面図 ボール部品の移載処理の流れを示すフローチャート図 ボールの行列と吸着ノズルの位置関係を示す平面図 実施形態2において、ボール部品の移載処理の流れを示すフローチャート図
<実施形態1>
実施形態1を図1〜図13を参照して説明する。
1.部品搭載装置の全体構成
部品搭載装置1は、図1に示すように、基台11と、基板Tを搬送する搬送コンベア20と、ヘッドユニット60と、ヘッドユニット60を基台11上にて平面方向(XY方向)に移動させるヘッド駆動装置30と、を備えている。尚、以下の説明において、基台11の長手方向(図1の左右方向)をX方向と呼ぶものとし、基台11の奥行方向(図1の上下方向)をY方向、図2の上下方向をZ方向とする。
搬送コンベア20は、基台11の中央に配置されている。搬送コンベア20はX方向に循環駆動する一対の搬送ベルト21を備えており、搬送ベルト21上の二点鎖線で示した基板TをX方向に搬送する。基板Tは、一例として、プリント基板である。
本実施形態では、図1に示す左側が入り口となっており、基板Tは、図1に示す左側より搬送コンベア20を通じて機内へと搬入される。搬入された基板Tは、搬送コンベア20により基台中央の作業位置まで運ばれ、そこで停止される。
基台11上には、作業位置の周囲を囲むようにして、部品供給部13が4箇所設けられている。各部品供給部13には、電子部品Eを供給するフィーダ80が横並び状に多数設置されている。また、図1に示す右下の部品供給部13Aには、トレイ方式の部品供給装置85が設定されている。トレイ方式の部品供給装置85は、電子部品Eaをトレイ87に載せて供給する。トレイ方式の部品供給装置85は、ボール部品(電子部品Eaの一種)の供給が可能である。
作業位置では、フィーダ80を通じて供給される小型の電子部品Eやトレイ87を通じて供給されるボール部品Eaを、基板T上に搭載する搭載処理が、ヘッドユニット60に搭載された搭載ヘッド61により行われる。そして、搭載処理を終えた基板Tはコンベア20を通じて図1における右方向に運ばれ、機外に搬出される構成になっている。
ヘッド駆動装置30は、大まかには一対の支持脚41、ヘッド支持体51、Y軸ボールネジ45、Y軸モータ47、X軸ボールネジ55、X軸モータ57から構成される。具体的に説明してゆくと、図1に示すように、基台11上には一対の支持脚41が設置されている。両支持脚41は作業位置の両側に位置しており、共にY方向にまっすぐに延びている。
両支持脚41にはY方向に延びるガイドレール42が支持脚上面に設置されると共に、これら左右のガイドレール42に長手方向の両端部を嵌合させつつヘッド支持体51が取り付けられている。
また、右側の支持脚41にはY方向に延びるY軸ボールねじ45が装着され、更にY軸ボールねじ45にはボールナット(不図示)が螺合されている。そして、Y軸ボールねじ45にはY軸モータ47が付設されている。
Y軸モータ47を通電操作すると、Y軸ボールねじ45に沿ってボールナットが進退する結果、ボールナットに固定されたヘッド支持体51、ひいては次述するヘッドユニット60がガイドレール42に沿ってY方向に移動する(Y軸サーボ機構)。
ヘッド支持体51は、X方向に長い形状である。ヘッド支持体51には、図2に示すように、X方向に延びるガイド部材53が設置され、更に、ガイド部材53に対してヘッドユニット60が、ガイド部材53の軸に沿って移動自在に取り付けられている。このヘッド支持体51には、X方向に延びるX軸ボールねじ55が装着されており、更にX軸ボールねじ55にはボールナットが螺合されている。
そして、X軸ボールねじ55にはX軸モータ57が付設されており、同モータ57を通電操作すると、X軸ボールねじ55に沿ってボールナットが進退する結果、ボールナットに固定されたヘッドユニット60がガイド部材53に沿ってX方向に移動する(X軸サーボ機構)。
従って、X軸モータ57、Y軸モータ47を複合的に制御することで、基台11上においてヘッドユニット60を、平面方向(X方向、Y方向)に移動操作出来る構成となっている。
係るヘッドユニット60には、電子部品Eの搭載作業を行う搭載ヘッド61が列をなして複数個搭載されている。各搭載ヘッド61はR軸モータ67による軸回りの回転と、Z軸モータ65の駆動によりヘッドユニット60に対して昇降可能である。また、各搭載ヘッド61の先端に、吸着ノズル63が取り付けられている。搭載ヘッド61には、図外の負圧手段から負圧が供給されるように構成されており、電子部品Eを吸着保持することが出来る。
このような構成とすることで、X軸モータ57、Y軸モータ47、Z軸モータを所定のタイミングで作動させることにより、電子部品Eを搭載ヘッド61により取り出して、基板T上に搭載(実装)する処理を実行することが出来る。
図1に示すように、基台11上には、部品供給部13の間に位置して、カメラ90が固定されている。カメラ90は、吸着ノズル63に吸着保持された電子部品Eを撮像するために設けられている。カメラ90により撮影された画像から、吸着ノズル63による電子部品Eの吸着状態(吸着位置や吸着角度)を認識することが出来る。カメラ90は、本発明の「撮像装置」の一例である。カメラ90は電子部品Eを下方から撮影(下面画像)する。
2.部品搭載装置1の電気的構成
図3は部品搭載装置1の電気的構成を示すブロック図である。
部品搭載装置1は、コントローラ100により装置全体が制御統括されている。
コントローラ100は、部品搭載装置1の制御部であり、CPU等により構成される演算処理部111と、モータ制御部113と、搭載情報記憶部115と、補正情報記憶部117と、マシン情報記憶部119を備える。コントローラ100は、本発明の「制御部」の一例である。
搭載情報記憶部115は、搭載情報を記憶する。搭載情報は、基板Tに搭載する電子部品E(ボール部品を含む)の種類、大きさ、搭載位置のデータである。補正情報記憶部117は、補正情報を記憶する。補正情報は、電子部品(ボール部品を含む)の吸着位置Pや吸着角度θの補正量ΔX、ΔY、Δθのデータなどである。マシン情報記憶部119は、マシン情報を記憶する。マシン情報は、吸着ノズル63のノズル中心を基準とした4つの外形線63a〜63dのデータや、撮影時のカメラ90と吸着ノズル63の位置関係(座標)に関するデータなどである。
モータ制御部113には、X軸モータ57、Y軸モータ47、Z軸モータ65、R軸モータ67が接続されている。X軸モータ57は、ヘッドユニット60をX軸方向に移動するモータ、Y軸モータ47は、ヘッドユニット60をY軸方向に移動するモータである。Z軸モータ65は、搭載ヘッド61をZ軸方向に移動するモータ、R軸モータ67は、搭載ヘッド61を軸回りに回転するモータである。Z軸モータ65、R軸モータ67は搭載ヘッド61ごとに設けられている。
また、コントローラ100は、画像処理部121と、入出力部123を有している。画像処理部121には、カメラ90が接続されている。画像処理部121は、カメラ90から出力される画像データを画像処理する。
コントローラ100は、ヘッドユニット60に搭載された搭載ヘッド61を用いて、フィーダ80やトレイ85から電子部品(ボール部品を含む)Eを取り出し、基板Tに対して搭載する制御を行う。
また、コントローラ100には、操作パネル130が接続されていて、操作パネル130を介して、各種の入力操作ができるようになっている。
2.ボール部品の割れ対策
ボール部品Eaは、基板Tとの電気的な接続を行うため、基板Tと相対する基板下面にバンプと呼ばれる球状突起電極(以下、ボール3)を行列状に配置した半導体チップやBGAなどの電子部品である。尚、この例では、図4に示すように、ボール3の配列は6×7の行列(縦方向に6つの列L1〜L6と、横方向に7つの行L7〜L13)である。
図5は、ボール3の行列と吸着ノズルの外形線の位置関係を示す平面図、図6はその側面図である。図6に示すように、ボール部品Eaを基板Tに搭載する時、吸着ノズル63がボール部品Eaを基板Tに向けて押し込むことから(矢印F1)、ボール部品Eaの基板5は、基板Tから反力F2を受ける。尚、符号8は半田である。
図5に示すように、吸着ノズル63の外形線63a、63cが、ボール3の列L1、列L6に重なっている場合、反力F2は、ボール3を介して、基板5の全体に分散することから、ボール部品Eaを損傷させずに基板Tに搭載することが出来る。
しかし、図7に示すように、ボール部品Eaを吸着した時に、吸着ノズル63の外形線63aが、ボール3の2つの列L1、L2の間に位置していると、2つの列L1、L2の中間部(図8のG点)に応力が集中し、ボール部品Eaが割れる場合がある。
そのため、部品搭載装置1は、マシン情報として記憶されている吸着ノズル63の矩形の4つの外形線63a〜63dのデータと、カメラ90により撮影したボール部品Eaの画像から、吸着ノズル63の外形線63a〜63dと、ボール部品Eaに行列状に配置されたボール3との位置関係をチェックする。
そして、吸着ノズル63の4つの外形線63a〜63dのうち少なくともいずれか1つの外形線63a〜63dが、ボール3の列間に位置している場合、列間に位置する外形線63a〜63dが、ボール3の列L1〜L6に重なる若しくは交差するように、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出する。
例えば、図7に示すように、外形線63aが2つの列L1、L2間に位置している場合、列間に位置する外形線63aが、列L1又は列2のいずれか一方に、重なる若しくは交差(図5は重なりの例、図13は交差の例を示す)するように、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出する。尚、列間とは、2つの列L1、L2を例にとって説明した通りで、隣り合う2つの列の間の意味である(行間も同様)。
また、吸着ノズル63の4つの外形線63a〜63dのうち少なくともいずれか1つの外形線63a〜63dが、ボール3の行間に位置している場合、行間に位置する外形線63a〜63dが、ボール3の行L7〜L13に重なる若しくは交差するように、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出する。
このように、部品搭載装置1は、吸着ノズル63の4つの外形線63a〜63dが、ボール3の行列L1〜L13の間に位置しないように、ボール部品Eaに対する吸着ノズル63の吸着位置P又は吸着角度θのうち少なくともいずれか一方の補正量を算出する。尚、行列の間に位置しないようにとは、吸着ノズル63の外形線63a〜63dが、隣り合う2つの列間や、隣り合う2つの行間に位置しないようにという意味である。
そして、次のボール部品Eaを吸着する際に、算出した補正量に基づいて、吸着位置P又は吸着角度θを現在値から補正する。このようにすることで、次回以降について、ボール部品Eaを損傷させずに基板Tに搭載することが出来る。
図9は、ボール部品Eaに対する吸着ノズル63の吸着位置P、吸着角度θの初期設定を示す図である。吸着位置P(X、Y)は、ボール部品Eaの中心O1に対するノズル中心(ノズル孔64の中心)の座標である。初期設定では、ノズル中心はボール部品Eaの中心O1に一致するため、吸着ノズル63の吸着位置Pは(0、0)である。また、吸着角度θは、ボール部品Eaに対する吸着ノズル63の吸着時の角度である。初期設定では、ボール部品Eaに対する吸着ノズルの一致するため、吸着ノズル63の吸着角度θはゼロである。
図10は、図9に示す初期設定から吸着位置Pを補正した状態を示しており、ΔX、ΔYが吸着位置Pの補正量である。図11は、図9に示す初期設定から吸着角度θを補正した状態を示しており、Δθが吸着角度θの補正量である。
また、吸着ノズル63の矩形の外形線63a〜63dのデータと、カメラ90により撮影したボール部品Eaの画像から、吸着ノズル63の外形線63a〜63dと、ボール部品Eaのボール3の行列L1〜L13の位置関係を特定できる理由は、以下の通りである。
カメラ90で撮影したボール部品Eaの画像は、通常、ボール3だけが映り、吸着ノズル63の外形線63a〜63dは映らない。しかし、カメラ90に対する吸着ノズル63の位置は制御されており、カメラ中心とノズル中心が一致した状態で撮影は行わる。そのため、ボール部品Eaの画像さえ得られれば、マシン情報をして記憶されている吸着ノズル63の外形線63a〜63dをボール部品Eaの画像に対して重ねることができ、図5や図7に示すように、吸着ノズル63の外形線63a〜63dと、ボール部品Eaのボール3の行列L1〜L13の位置関係をチェックすることが出来る。
以下、図12を参照して、部品搭載装置1によるボール部品Eaの移載処理(ボール部品Eaをトレイ87から取り出して基板Tに搭載する処理)の流れを説明する。
移載処理は、S10〜S80の8つのステップからなる。コントローラ100の演算処理部111は、S10にて、吸着ノズル63によるボール部品Eaの吸着位置P及び吸着角度θを計算する。1つ目のボール部品Eaを基板Tに搭載する時には、図9に示すように、吸着ノズル63の中心(ノズル孔64の中心)が部品中心O1に一致するように、吸着位置Pを計算する。また、吸着ノズル63の吸着角度θはゼロに設定される。尚、吸着位置Pの計算は、各搭載ヘッド61について、それぞれ行われる。
次にコントローラ100の演算処理部111は、S20にて、吸着ノズル63を吸着位置Pに移動し、S30でボール部品Eaの吸着動作を行う。具体的には、X軸モータ57やY軸モータ47を駆動して、ヘッドユニット60をトレイ87の上方に移動し、吸着ノズル63を吸着位置Pへ移動する。
吸着ノズル63が吸着位置Pに移動すると、Z軸モータ65を駆動して、吸着位置Pに移動した吸着ノズル63を初期高さから下降する。
そして、ノズル先端がボール部品Eaの上面高さに到達するタイミングに合わせて、搭載ヘッド61に対して負圧を供給する。これにより、吸着ノズル63に負圧が生じ、トレイ87に置かれたボール部品Eaを吸着出来る。
コントローラ100の演算処理部111は、その後、Z軸モータ65を駆動して、ボール部品Eaを吸着した吸着ノズル63を上昇させる。これにより、トレイ87からボール部品Eaを取り出すことが出来る。このような、吸着動作が、搭載ヘッド61ごとに行われる。
次に、コントローラ100の演算処理部111は、S40にて、X軸モータ57やY軸モータ47を駆動して、各吸着ノズル63に吸着したボール部品Eaがカメラ90の真上を通過するように、ヘッドユニット60を移動させる。そして、各ボール部品Eaがカメラ90の真上を通過するタイミングに合わせて撮影を行う。これにより、吸着ノズル63に吸着した各ボール部品Eaを、下方から撮影した画像(下面画像)が得られる。
その後、コントローラ100の演算処理部111は、S50にて、吸着ノズル63によるボール部品Eaの吸着状態をチェックする。具体的には、各吸着ノズル63について、S40で取得した画像に基づいて、吸着位置Pのずれ量や、吸着角度θのずれ量を算出する。また、取得した画像に対して吸着ノズル63の外形線63a〜63dのデータを重ねて、吸着ノズル63の外形線63a〜63dと、ボール部品Eaのボール3の行列L1〜L13の位置関係をチェックする。
次にコントローラ100の演算処理部111は、S60にて、基板Tに対するボール部品Eaの搭載位置を計算する。このとき、演算処理部111は、S50にて算出した吸着位置Pのずれ量や吸着角度θのずれ量に基づいて、位置や角度のずれが修正されるように、搭載位置を補正する。このようにすることで、基板Tに対するボール部品Eaの搭載精度を高めることが出来る。
次にコントローラ100の演算処理部111は、S70にて、X軸モータ57やY軸モータ47を駆動して、ヘッドユニット60を基板Tの上方に移動し、吸着ノズル63に吸着したボール部品Eaを、基板T上の搭載位置へ移動する。
ボール部品Eaが搭載位置上方に移動すると、その後、Z軸モータ65を駆動して、吸着ノズル63を初期高さから下降する。そして、ボール部品Eaが基板Tの基板高さに到達するタイミングに合わせて、搭載ヘッド61に対して正圧を供給する。
これにより、吸着ノズル63による部品保持が解かれ、ボール部品Eaを基板T上の搭載位置に搭載できる。このような搭載動作が、各搭載ヘッド61に保持されたボール部品Eaごとに行われる。
そして、各搭載ヘッド61について、1つ目のボール部品Eaの搭載動作が完了すると、S10に戻り、2つ目のボール部品Eaの移載処理が開始される。2つのボール部品Eaの移載処理は、1つ目のボール部品Eaの移載処理と基本的な流れは同じであり、S10〜S70のステップを順に実行することで、行うことが出来る。
また、図12に示すように、移載処理には、S10〜S70の7ステップに加えて、S80の処理、すなわち、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出する処理が設けられている。この処理は、現在の吸着状態のチェック結果を、フィードバックして、次の吸着動作に反映させる処理であり、S10〜S70と並行して実行される処理である。
具体的には、S50にて、吸着ノズル63の矩形の外形線63a〜63dとボール部品Eaのボール3の行列L1〜L13の位置関係をチェックした結果に基づいて、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出する。
例えば、図7に示すように、吸着ノズル63の外形線63aが、ボール3の2つの列L1、L2の間に位置している場合、図13に示すように、吸着ノズル63の外形線63aが、一方の列L1に対して交差するように、吸着角度θの補正量Δθを決定する。
尚、図5に示すように、吸着角度θを変更せず、吸着ノズル63の外形線63aがボール3の列L1に重なるように吸着位置Pの補正量ΔX、ΔYを算出してもよい。又、吸着位置Pの補正と吸着角度θの補正を組み合わせることも出来る。また、これら補正量の算出にあたり、1つの外形線63aだけでなく、補正後の状態では、4つ全ての外形線63a〜63dが、全て、ボール3の行列間に位置しないように留意する必要がある。
S80で算出した吸着位置Pや吸着角度θの補正量ΔX、ΔY、Δθのデータは、補正情報記憶部117に対して記憶される。そして、コントローラ100の演算処理部111は、次のボール部品Eaについて、S10で吸着位置P又は吸着角度θを計算する時に、補正情報記憶部117から補正量ΔX、ΔY、Δθのデータを読み出して、吸着位置Pや吸着角度θを補正する。
このようにすることで、次のボール部品Eaを吸着する時、吸着ノズル63の外形線63a〜63dが、ボール3の行列L1〜L13の間に位置することを避けられる。上記例では、吸着ノズル63の外形線63aが、ボール3の2つの列L1、L2の間に位置することを避けられる。
そのため、ボール部品Eaを基板Tに搭載する時、ボール部品Eaの基板5が損傷することを抑制できる。
尚、上記では、S50にて、カメラ90により撮影した画像からボール部品Eaの吸着状態をチェックした結果、吸着ノズル63の外形線63a〜63dがボール3の行列L1〜L13の間に位置している場合に、吸着位置Pや吸着角度θの補正量を算出し、次のボール部品Eaに対する吸着位置P、吸着角度θを補正した。
これに限らず、吸着ノズル63の外形線63a〜63dがボールの行列L1〜L13の間に位置していない場合でも、機械的な位置精度の誤差などにより、吸着ノズル63の外形線63a〜63dがボールの行列L1〜L13の間に位置する状態になる可能性がある場合は、吸着状態のチェック結果から吸着位置Pや吸着角度θの補正量ΔX、ΔY、Δθを算出し、次のボール部品Eaに対する吸着位置P、吸着角度θを補正してもよい。
<実施形態2>
実施形態2を、図14を参照して説明する。図14は、移載処理の流れを示すフローチャート図である。
移載処理の基本的な流れは、実施形態1の移載処理と同じであり、コントローラ100の演算処理部111は、S10で、吸着ノズル63によるボール部品Eaの吸着位置P及び吸着角度θを計算する。
次に、コントローラ100の演算処理部111は、S20で、吸着ノズル63を吸着位置Pに移動し、S30で、ボール部品Eaの吸着動作を行う。
その後、コントローラ100の演算処理部111は、S40で、吸着したボール部品Eaを、カメラ上方に通過させて撮影を行わせ、S55では、カメラ90により撮影した画像からボール部品Eaの吸着状態の良否を判定する。
具体的には、コントローラ100の演算処理部111は、吸着ノズル63の矩形の4つの外形線63a〜63dが全て、ボール3の行列L1〜L13の間に位置していない場合(例えば、図5の場合)、吸着状態は「良」と判定される。また、吸着ノズル63の4つの外形線63a〜63dのうち、少なくともいずれか1つの外形線63a〜63dがボールの行列L1〜L13の間に位置している場合(例えば、図7の場合)、「吸着状態」は「否」と判定される。
吸着状態は「良」と判定した場合(S55:YES)、コントローラ100の演算処理部111は、S60にて、基板Tに対するボール部品Eaの搭載位置を計算する。そして、S70にて、吸着ノズル63に吸着したボール部品Eaを、基板T上の搭載位置へ搭載する搭載動作を行う。
また、コントローラ100は、吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaが発生した場合、そのボール部品Eaを、「速度を下げて搭載する」又は「廃棄する」かについて、選択する機能を有している。2者の選択は、操作パネル130を介してユーザが決定することが出来、選択結果はコントローラ100に、設定として登録される。操作パネル130が本発明の「入力部」に相当する。
S55の判定処理で、吸着状態は「否」とした場合、コントローラ100の演算処理部111は、S100にて、上記した設定の判定を行う。
ユーザが「速度を下げた搭載動作」を選択している場合(S100:YES)、コントローラ100の演算処理部111は、S110にて、ボール部品Eaを基板Tに搭載する時の下降速度Vを、初期値Voよりも低い速度に下げる。
その後、コントローラ100の演算処理部111は、S60にて、基板Tに対するボール部品Eaの搭載位置を計算する。そして、S70にて、吸着ノズル63に吸着したボール部品Eaを、基板T上の搭載位置へ搭載する搭載動作を行う。このとき、ボール部品Eaを基板Tに搭載する時の下降速度Vは、初期値Voよりも低い速度であることから、ボール部品Eaを基板Tに搭載する際の衝撃を緩和できる。
そのため、下降速度Vを初期値Voから変えない場合に比べて、吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaを、損傷等させることなく、基板Tに搭載することが出来る。
尚、吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaを、基板Tに搭載したら、その後、下降速度Vは初期値Voに戻すとよい。このようにすることで、移載処理のタクトタイムが長くなることを抑制できる。
一方、ユーザが「廃棄動作」を選択している場合(S100:NO判定)、コントローラ100の演算処理部111は、S120にて、ヘッドユニット60を基台上に配置された廃棄ボックス(図略)に移動し、吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaを、廃棄ボックスに廃棄する。
吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaを、廃棄することで、不良基板の発生を抑制できる。
尚、図14では、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出するステップ(図12のS80)を省略しているが、現在の吸着状態のチェック結果を、フィードバックして、次の吸着動作に反映させる点は、実施形態2についても、実施形態1と同様であり、実施形態2もS80の処理を行っている。
実施形態2では、吸着状態が「否」と判定されたボール部品Eaを、速度を落として搭載するか、廃棄するか、ユーザが選択できる。そのため、基板Tの生産を優先するか、不良基板の発生防止を優先するか、ユーザのニーズに応えることが出来る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1、2では、ボール部品Eaをプリント基板Tに搭載する例を説明した。ボール部品Eaを半導体基板Tに搭載してもよい。また、部品搭載装置1は、半導体基板にボール部品Eaを搭載した半導体部品の製造装置でもよい。
(2)実施形態1、2では、吸着ノズル63の外形形状を概ね正方形としたが、長方形でもよい。
(3)実施形態1では、図7に示すように、外形線63aが2つの列L1、L2間に位置している場合、列間に位置する外形線63aが、列L1又は列2のいずれか一方に、重なる若しくは交差(図5、図13)するように、吸着位置P又は吸着角度θの補正量を算出した。これ以外にも、外形線63aが行列の外側(具体的には2つの列L1、L2のうち外側に位置する列L1の外側)に位置するように、吸着位置Pの補正量を算出してもよい。
(4)実施形態2では、「速度を下げての搭載動作」と「廃棄動作」をユーザ側で選択できるようにしたが、吸着状態が「否」と判定された場合、そのボール部品Eaは、全て、速度を下げて搭載してもよい。また、全て、廃棄してもよい。
1...部品搭載装置
3...ボール
30...ヘッド駆動装置
60...ヘッドユニット
61...搭載ヘッド
63...吸着ノズル
63a〜63d...外形線
90...カメラ(本発明の「撮像装置」の一例)
100...コントローラ(本発明の「制御部」の一例)
111...演算処理部
130...操作パネル(本発明の「入力部」の一例)
Ea...ボール部品
P...吸着位置
ΔX、ΔY...吸着位置の補正量
θ...吸着角度
Δθ...吸着角度の補正量
L1〜L13...ボールの行列
T...基板

Claims (5)

  1. ボールを行列状に配置したボール部品を基板に搭載する部品搭載装置であって、
    前記ボール部品を吸着する吸着ノズルと、
    前記ボール部品を撮影する撮影装置と、
    前記吸着ノズルの外形線のデータと、前記撮影装置により撮影した前記ボール部品の画像に基づいて、前記吸着ノズルの外形線が、前記ボールの行列の間に位置しないように、前記ボール部品に対する前記吸着ノズルの吸着位置又は吸着角度のうち少なくともいずれか一方の補正量を算出する、制御部と、を備える、部品搭載装置。
  2. 請求項1に記載の部品搭載装置であって、
    前記吸着ノズルの形状は矩形であり、
    補正後の前記吸着位置及び前記吸着角度において、前記吸着ノズルの矩形の4つの外形線は、前記ボール部品の前記ボールの行列に重なる若しくは交差する、又は前記ボールの行列の外側に位置する、部品搭載装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の部品搭載装置であって、
    前記制御部は、前記吸着ノズルの4つの外形線のうち少なくとも1つの外形線が前記ボールの行列の間に位置する場合、前記ボール部品を前記基板に搭載する速度を初期値よりも下げる、部品搭載装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の部品搭載装置であって、
    前記制御部は、前記吸着ノズルの4つの外形線のうち少なくとも1つの外形線が前記ボールの行列の間に位置する場合、前記ボール部品を廃棄する、部品搭載装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の部品搭載装置であって、
    前記ボールの行列の間に前記吸着ノズルの外形線が位置する状態で吸着したボール部品を、搭載速度を下げて基板に搭載するか、廃棄するかを選択する入力部を備える、部品搭載装置。
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