JP2019212370A - 樹脂枠製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂枠の製造効率を向上することができる樹脂枠製造装置を提供する。【解決手段】樹脂枠製造装置30は、長尺シート状の母材50を連続的に搬送する搬送部31と、搬送中の母材50に切込みCを形成し、第1部分51及び第2部分52を母材50に画定する切込み形成部32と、搬送中の母材50を切込みCにおいて折り曲げる折曲部33と、樹脂枠のための樹脂シート53を母材50から切り出す切出部35と、を備える。折曲部33は、搬送方向Dに沿って並べられた複数のローラ対36を有する。各ローラ対36は、互いの間に第2部分52を挟み込む一対のローラ36aを含む。複数のローラ対36は、搬送方向Dにおける下流側に配置されたローラ対36ほど、搬送方向Dから見た場合における、一対のローラ36a間に挟み込まれた第2部分52と、第1部分51との間の角度が小さくなるように、配置されている。【選択図】図4
Description
本発明は、樹脂枠製造装置に関する。
従来、電極板の一方面上に負極が設けられ、他方面上に正極が設けられたバイポーラ電極を備えたバイポーラ電池が知られている(特許文献1参照)。このようなバイポーラ電池では、複数のバイポーラ電極が積層されており、隣り合うバイポーラ電極間が樹脂製の封止体により封止されている。
上述したようなバイポーラ電池では、封止体が、バイポーラ電極の周縁部に設けられた樹脂枠を含んで構成される場合がある。かかる樹脂枠の製造方法として、本発明者は、単に長尺シート状の母材から樹脂枠を切り出すのではなく、廃棄率の低減のために、母材から切り出された樹脂シートを折り返すことにより、母材よりも厚い部分を有する樹脂枠を形成する方法を検討している。しかし、製造効率の観点から改善の余地がある。
本発明は、樹脂枠の製造効率を向上することができる樹脂枠製造装置を提供することを目的とする。
本発明の樹脂枠製造装置は、電極の周縁部に設けられる樹脂枠を製造するための樹脂枠製造装置であって、長尺シート状の母材を母材の長手方向に沿って連続的に搬送する搬送部と、搬送部により搬送されている母材に母材の幅方向の縁に沿って切込みを形成し、幅方向において切込みよりも内側に位置する第1部分、及び幅方向において切込みよりも外側に位置する第2部分を母材に画定する切込み形成部と、搬送部により搬送されている母材を切込みにおいて折り曲げる折曲部と、母材の搬送方向において折曲部に対して下流側に配置され、樹脂枠のための樹脂シートを母材から切り出す切出部と、を備え、折曲部は、搬送方向に沿って並べられた複数のローラ対を有し、複数のローラ対のそれぞれは、互いの間に第2部分を挟み込む一対のローラを含み、複数のローラ対は、搬送方向における下流側に配置されたローラ対ほど、搬送方向から見た場合における、一対のローラ間に挟み込まれた第2部分と、第1部分との間の角度が小さくなるように、配置されている。
この樹脂枠製造装置では、折曲部が、搬送方向に沿って並べられた複数のローラ対を有し、それらのローラ対が、搬送方向における下流側に配置されたローラ対ほど、搬送方向から見た場合における、一対のローラ間に挟み込まれた第2部分と、第1部分との間の角度が小さくなるように、配置されている。これにより、折曲部に供給された母材は、第2部分が第1部分に対して起き上がるように折り曲げられる。樹脂枠の製造時には、搬送部により連続的に搬送されている母材に切込み形成部により切込みが形成され、当該母材が切込みにおいて折曲部により折り曲げられ、その後、樹脂枠のための樹脂シートが母材から切出部により切り出される。すなわち、搬送部により搬送されている母材に対して切込みの形成と折り曲げとが連続的に行われた後に、母材から樹脂シートが切り出される。したがって、この樹脂枠製造装置によれば、例えば母材から切り出された樹脂シートを個別に折り曲げる場合と比べて、樹脂枠の製造効率を向上することができる。
複数のローラ対においては、搬送方向における下流側に向かうにつれて、第1部分が搬送される平面に対する一対のローラの回転軸の傾きが大きくなっていてもよい。この場合、折曲部に供給された母材を一層好適に折り曲げることができる。
樹脂枠製造装置は、搬送方向において折曲部と切出部との間に配置され、第1部分と第2部分とを互いに重ね合わせつつ、第1部分及び第2部分を加熱する重ね加熱部を更に備えてもよい。この場合、重ね加熱部により、第1部分と第2部分との重ね合わせと、第1部分及び第2部分の加熱とを同時に行うことができ、樹脂枠の製造効率を一層向上することができる。
重ね加熱部は、互いの間に第1部分及び第2部分を挟み込む一対の加熱ローラを有し、一対の加熱ローラの少なくとも一方は、第1部分及び第2部分を加熱可能に構成されていてもよい。この場合、第1部分と第2部分との重ね合わせと、第1部分及び第2部分の加熱とを同時に一層好適に行うことができる。
本発明によれば、樹脂枠の製造効率を向上することができる樹脂枠製造装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[蓄電装置の構成]
[蓄電装置の構成]
図1に示される蓄電装置1は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材3と、を備えている。
モジュール積層体2は、複数(本実施形態では3体)の蓄電モジュール4と、複数(本実施形態では4枚)の導電板5と、を含んでいる。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、例えば積層方向から見た場合に矩形状を呈している。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、隣り合う蓄電モジュール4の間、及び、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば、導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば、積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向とに直交する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10と、を含んでいる。エンドプレート8は、積層方向から見た場合における蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8の内側面には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側の位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通されている。他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に積層方向に拘束荷重が付加されている。
[蓄電モジュールの構成]
[蓄電モジュールの構成]
図2に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する封止体12と、を備えている。電極積層体11は、複数のバイポーラ電極14と、負極終端電極18と、正極終端電極19と、複数のセパレータ13と、を含んでいる。電極積層体11は、互いの間にセパレータ13が介在されつつバイポーラ電極14、負極終端電極18及び正極終端電極19が積層されることにより構成されている。本実施形態では、電極積層体11の積層方向Aは、モジュール積層体2の積層方向と一致している。電極積層体11は、バイポーラ電極14の積層により形成された側面11aを有している。
バイポーラ電極14は、電極板15と、電極板15の第1面15aに設けられた正極16と、電極板15における第1面15aとは反対側の第2面15bに設けられた負極17と、を含んでいる。正極16は、正極活物質の塗工により形成された正極活物質層である。負極17は、負極活物質の塗工により形成された負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、隣り合う一方のバイポーラ電極14の負極17とセパレータ13を介して向かい合っている。当該一のバイポーラ電極14の負極17は、隣り合う他方のバイポーラ電極14の正極16とセパレータ13を介して向かい合っている。
負極終端電極18は、電極積層体11における積層方向Aの一端に配置されている。負極終端電極18は、電極板15と、電極板15の第2面15bに設けられた負極17と、を含んでいる。負極終端電極18の負極17は、積層方向Aの一端に配置されたバイポーラ電極14の正極16とセパレータ13を介して向かい合っている。負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5が接触している。
正極終端電極19は、電極積層体11における積層方向Aの他端に配置されている。正極終端電極19は、電極板15と、電極板15の第1面15aに設けられた正極16と、を含んでいる。正極終端電極19の正極16は、積層方向Aにおける他端に配置されたバイポーラ電極14の負極17とセパレータ13を介して向かい合っている。正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5が接触している。
電極板15は、例えば、ニッケルからなる金属箔、又はニッケルメッキ鋼板からなり、矩形状に形成されている。電極板15における周縁部15c上の領域は、負極活物質及び正極活物質が塗工されない未塗工領域である。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ13は、シート状に限られず、袋状に形成されてもよい。
封止体12は、電極積層体11の側面11aに設けられ、矩形枠状を呈している。封止体12は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。封止体12を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。封止体12は、電極板15の周縁部15c(換言すれば、バイポーラ電極14、負極終端電極18及び正極終端電極19のそれぞれの周縁部)にそれぞれ設けられた複数の一次封止体(樹脂枠)21と、それらの一次封止体21の全体を外側から包囲する二次封止体22と、を有している。
一次封止体21は、矩形枠状に形成され、周縁部15cの全周にわたって連続的に設けられている。一次封止体21は、例えば、超音波又は熱を用いた溶着により周縁部15cに接合されている。一次封止体21は、例えば樹脂フィルム(シート)により構成されている。電極板15の端面は、一次封止体21から露出している。積層方向Aから見た場合に、一次封止体21における内側の一部は、周縁部15cと重なっており、一次封止体21における外側の一部は、周縁部15cから外側に張り出している。一次封止体21は、当該外側の一部において二次封止体22に埋設されている。
二次封止体22は、例えば、射出成形により矩形枠状に形成され、射出成型時の熱により一次封止体21の外表面に溶着されている。二次封止体22は、隣り合うバイポーラ電極14,14間を封止している。これにより、隣り合うバイポーラ電極14,14間には、内部空間が形成されている。当該内部空間には、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液が収容されている。
本実施形態では、封止体12は、一次封止体21として、複数の一次封止体21Aと、一次封止体21Bと、一次封止体21Cと、を含んでいる。各一次封止体21Aは、バイポーラ電極14又は正極終端電極19の周縁部15cにおいて、電極板15の第1面15aに設けられている。一次封止体21Bは、負極終端電極18の周縁部15cにおいて、電極板15の第1面15aに設けられている。一次封止体21Cは、正極終端電極19の周縁部15cにおいて、電極板15の第2面15bに設けられている。
図3に示されるように、一次封止体21Aは、電極板15の周縁部15c上に配置された矩形枠状の第1層23と、第1層23上に配置された矩形枠状の第2層24と、を有している。一次封止体21Aは、第1層23において第1面15aに接合されている。第1層23と第2層24とは、それぞれの外周縁部において互いに連続している。第1層23及び第2層24の向かい合う表面は、熱により互いに接合されている。
積層方向Aから見た場合に、第1層23の外縁23aと第2層24の外縁24aとは、互いに一致している。積層方向から見た場合に、第1層23の内縁23bは、第2層24の内縁24bよりも内側に位置している。これにより、第1層23と第2層24との間には段差部25が形成されている。段差部25には、セパレータ13の外周縁部13aが配置されている。
一次封止体21Bは、積層方向Aから見た場合に第1層23の内縁23bと第2層24の内縁24bとが互いに一致している点を除いて、一次封止体21Aと同一の構成を有している。一次封止体21Cは、単層に形成されており、電極板15の第2面15b側から電極板15の端面側へ回り込んだ部分を有している。
[樹脂枠製造装置]
[樹脂枠製造装置]
図4を参照しつつ、一次封止体21Aを製造するための樹脂枠製造装置30について説明する。図4に示されるように、樹脂枠製造装置30は、搬送部31と、一対の切込み形成部32と、一対の折曲部33と、一対の重ね加熱部34と、切出部35と、を備えている。
搬送部31は、長尺シート状の母材50を、その長手方向に沿って連続的に搬送する。つまり、搬送部31による母材50の搬送方向Dは、母材50の長手方向と一致する。搬送部31は、例えば、ローラ31a及びローラ34aを含んで構成されている。ローラ31aは、搬送方向Dにおいて原反ロールRと切込み形成部32との間に配置されている。ローラ34aは、後述する重ね加熱部34を構成するローラである。搬送部31は、ローラ31aにより母材50をガイドしつつ、ローラ34aにより原反ロールRから母材50を巻き出すことで、所定の搬送経路に沿って母材50を搬送する。
各切込み形成部32は、搬送部31により搬送されている母材50に、その幅方向の縁に沿って切込みCを形成する。一対の切込み形成部32は、例えば、母材50の幅方向において互いに向かい合うように配置されている。一方の切込み形成部32は、母材50における幅方向の一方側の縁に沿って切込みCを形成し、他方の切込み形成部32は、母材50における幅方向の他方側の縁に沿って切込みCを形成する。
各切込み形成部32は、例えば、ロータリカッタであり、一対のローラ32aにより構成されている。一方のローラ32aには、切込みCを形成するための刃が設けられている。切込みCは、例えば、真っ直ぐに連続的に形成され、母材50の厚さよりも小さい深さを有している。切込みCが形成されることにより、母材50には、幅方向において一対の切込みCよりも内側に位置する第1部分51、及び幅方向において一対の切込みCよりも外側にそれぞれ位置する一対の第2部分52が画定される。
一対の折曲部33は、それぞれ、搬送方向Dにおいて一対の切込み形成部32と重ね加熱部34との間に配置され、搬送部31により搬送されている母材50を一対の切込みCにおいて折り曲げる。一対の折曲部33は、例えば、母材50の幅方向において互いに向かい合うように配置されている。
図4及び図5に示されるように、各折曲部33は、搬送方向Dに沿って並べられた複数(本実施形態では10対)のローラ対36を有している。各ローラ対36は、互いの間に母材50の第2部分52を挟み込む一対のローラ36aを有している。一方のローラ36aは、駆動モータ等の駆動源の駆動力により回転する駆動ローラであり、他方のローラ36aは、駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラである。一方のローラ36aの回転軸と他方のローラ36aの回転軸とは、互いに平行である。
各ローラ対36は、例えば、その縁が切込みCに沿うように配置されている。各折曲部33において、複数のローラ対36は、例えば、搬送方向Dに等間隔に並べられている。複数のローラ対36は、搬送方向Dにおける下流側に配置されたローラ対36ほど、搬送方向Dから見た場合における、一対のローラ36a間に挟み込まれた第2部分52と、第1部分51との間の角度が小さくなるように、配置されている。
図6を参照しつつ、各折曲部33における複数のローラ対36の配置についてより詳細に説明する。図6(a)では、搬送方向Dにおいて最も上流側に配置されたローラ対36が示されており、図6(b)では、搬送方向Dにおける中間に配置されたローラ対36が示されており、図6(c)では、搬送方向Dにおいて最も下流側に配置されたローラ対36が示されている。
図6に示されるように、複数のローラ対36においては、搬送方向Dにおける下流側に向かうにつれて、第1部分51が搬送される平面に対する一対のローラ36aの回転軸の傾きが大きくなっている。これにより、搬送方向Dにおける下流側に配置されたローラ対36ほど、搬送方向Dから見た場合における、一対のローラ36a間に挟み込まれた第2部分52と、第1部分51との間の角度θが小さくなっている。本実施形態では、最も上流側に配置されたローラ対36の角度θは180度であり、最も下流側に配置されたローラ対36の角度θは90度である。角度θは、例えば、搬送方向Dにおける下流側に向かうにつれて所定角度ずつ小さくなっている。このように複数のローラ対36が配置されていることにより、折曲部33に供給された母材50は、第2部分52が第1部分51に対して起き上がるように折り曲げられる。
図4に示されるように、一対の重ね加熱部34は、それぞれ、搬送方向Dにおいて一対の折曲部33と切出部35との間に配置されている。各重ね加熱部34は、第1部分51と第2部分52とを互いに重ね合わせつつ、第1部分51及び第2部分52を加熱する。一対の重ね加熱部34は、例えば、母材50の幅方向において互いに向かい合うように配置されている。
各重ね加熱部34は、一対のローラ(加熱ローラ)34aを含んで構成されており、一対のローラ34a間に第1部分51及び第2部分52を挟み込むことにより、第1部分51と第2部分52とを互いに重ね合わせる。各ローラ34aは、加熱可能に構成されており、各重ね加熱部34は、加熱された一対のローラ34a間に第1部分51及び第2部分52を挟み込むことにより、第1部分51と第2部分52とを互いに重ね合わせつつ、第1部分51及び第2部分52を加熱する。当該加熱は、第1部分51及び第2部分52の融点以下の温度で行われる。これにより、第1部分51と第2部分52とが互いに重ね合わされた状態が維持されるように癖付けを行うことができる。
切出部35は、搬送方向Dにおいて重ね加熱部34に対して下流側に配置されており、樹脂シート53を母材50から切り出す。より具体的には、切出部35は、母材50をその幅方向に沿って切断するための刃を備えており、幅方向の両縁部が折り返された樹脂シート53を母材50から切り出す。
切り出された樹脂シート53は、例えば、コンベア60により次工程に送られる。その後、例えば、樹脂シート53における幅方向と直交する方向の両縁部を折り返す工程、及び、樹脂シート53の中央部を取り除いて樹脂シート53を枠状に形成する工程等を行うことにより、一次封止体21A(樹脂枠)が得られる。得られた一次封止体21Aは、バイポーラ電極14の周縁部15cに例えば溶着により接合される。得られた一次封止体21Aにおいては、第2部分52が第2層24の一部を構成する。なお、母材50から樹脂シート53を切り出す前に、母材50における樹脂シート53に対応する部分を枠状に形成しておいてもよい。例えば、搬送方向Dにおける切込み形成部32よりも上流側において、母材50における樹脂シート53に対応する部分の中央部を取り除いて当該部分を枠状に形成してもよい。
[作用効果]
[作用効果]
以上説明したように、樹脂枠製造装置30では、折曲部33が、搬送方向Dに沿って並べられた複数のローラ対36を有し、それらのローラ対36が、搬送方向Dにおける下流側に配置されたローラ対36ほど、搬送方向Dから見た場合における、一対のローラ36a間に挟み込まれた第2部分52と、第1部分51との間の角度θが小さくなるように、配置されている。これにより、折曲部33に供給された母材50は、第2部分52が第1部分51に対して起き上がるように折り曲げられる。樹脂枠(一次封止体21A)の製造時には、搬送部31により連続的に搬送されている母材50に切込み形成部32により切込みCが形成され、当該母材50が切込みCにおいて折曲部33により折り曲げられ、その後、一次封止体21Aのための樹脂シート53が母材50から切出部35により切り出される。すなわち、搬送部31により搬送されている母材50に対して切込みCの形成と折り曲げとが連続的に行われた後に、母材50から樹脂シート53が切り出される。したがって、樹脂枠製造装置30によれば、例えば母材から切り出された樹脂シートを個別に折り曲げる場合(母材を間欠的に搬送して切断及び折り曲げを行う場合)と比べて、樹脂枠の製造効率を向上することができる。
また、樹脂枠製造装置30では、複数のローラ対36においては、搬送方向Dにおける下流側に向かうにつれて、第1部分51が搬送される平面に対する一対のローラ36aの回転軸の傾きが大きくなっている。そのため、折曲部33に供給された母材50を一層好適に折り曲げることができる。
また、樹脂枠製造装置30は、第1部分51と第2部分52とを互いに重ね合わせつつ、第1部分51及び第2部分52を加熱する重ね加熱部34を備えている。そのため、重ね加熱部34により、第1部分51と第2部分52との重ね合わせと、第1部分51及び第2部分52の加熱とを同時に行うことができ、樹脂枠の製造効率を一層向上することができる。
また、樹脂枠製造装置30では、重ね加熱部34が、互いの間に第1部分51と第2部分52とを挟み込む一対のローラ34aを有し、各ローラ34aが、第1部分51及び第2部分52を加熱可能に構成されている。そのため、第1部分51と第2部分52との重ね合わせと、第1部分51及び第2部分52の加熱とを同時に一層好適に行うことができる。
また、樹脂枠製造装置30では、一次封止体21Aがシート状の樹脂材の折り返しにより形成される。そのため、例えば、第1層23及び第2層24を合わせた厚さを有するシート状の母材からの切り出しにより一次封止体21Aと同形状の樹脂枠を形成する場合と比べて、一次封止体21Aの形成における廃棄率を低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。上記実施形態では、折曲部33が10対のローラ対36を有していたが、折曲部33は少なくとも2対、より好ましくは少なくとも3対のローラ対36を有していればよい。
複数のローラ対36は、搬送方向Dにおける下流側に配置されたローラ対36ほど、第1部分51と第2部分52との間の角度θが小さくなるように配置されていればよく、複数のローラ対36の形状及び配置は上記の例に限られない。例えば、ローラ36aとして円柱状ではなく円錐台状のローラが用いられてもよい。最も上流側に配置されたローラ対36の角度θは180度よりも小さくてもよい。最も下流側に配置されたローラ対36の角度θは90度よりも大きくてもよいし、90度よりも小さくてもよい。
上記実施形態の樹脂枠製造装置30は、一次封止体21Bを製造するために用いることもできる。一次封止体21Aを製造する場合、第1層23の内縁23bが第2層24の内縁24bよりも内側に位置するように第1部分51と第2部分52とが互いに重ね合わせられるのに対し、一次封止体21Bを製造する場合、第1層23の内縁23bが第2層24の内縁24bと重なるように第1部分51と第2部分52とが互いに重ね合わせられる。
上記実施形態では、重ね加熱部34を構成する一対のローラ34aの双方が加熱可能に構成されていたが、一対のローラ34aの少なくとも一方が加熱可能に構成されていればよく、一対のローラ34aのいずれか一方が加熱可能に構成されてもよい。上記実施形態において、重ね加熱部34の代わりに、第1部分51と第2部分52とを互いに重ね合わせる重ね合わせ部と、第1部分51及び第2部分52を加熱して癖付けを行う加熱部とが設けられていてもよい。
上記実施形態では、重ね加熱部34を構成するローラ34aにより搬送部31が構成されていたが、搬送部31の構成はこれに限られない。例えば、折曲部33を構成するローラ対36、又は他のローラ対により搬送部31が構成されていてもよい。つまり、折曲部33を構成するローラ対36、又は他のローラ対により母材50に搬送力が加えられてもよい。
14…バイポーラ電極、15c…周縁部、18…負極終端電極、21,21A,21B…一次封止体(樹脂枠)、30…樹脂枠製造装置、31…搬送部、32…切込み形成部、33…折曲部、34…重ね加熱部、34a…ローラ(加熱ローラ)、35…切出部、36…ローラ対、36a…ローラ、50…母材、51…第1部分、52…第2部分、53…樹脂シート、D…搬送方向、θ…角度。
Claims (4)
- 電極の周縁部に設けられる樹脂枠を製造するための樹脂枠製造装置であって、
長尺シート状の母材を前記母材の長手方向に沿って連続的に搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送されている前記母材に前記母材の幅方向の縁に沿って切込みを形成し、前記幅方向において前記切込みよりも内側に位置する第1部分、及び前記幅方向において前記切込みよりも外側に位置する第2部分を前記母材に画定する切込み形成部と、
前記搬送部により搬送されている前記母材を前記切込みにおいて折り曲げる折曲部と、
前記母材の搬送方向において前記折曲部に対して下流側に配置され、前記樹脂枠のための樹脂シートを前記母材から切り出す切出部と、を備え、
前記折曲部は、前記搬送方向に沿って並べられた複数のローラ対を有し、
前記複数のローラ対のそれぞれは、互いの間に前記第2部分を挟み込む一対のローラを含み、
前記複数のローラ対は、前記搬送方向における下流側に配置された前記ローラ対ほど、前記搬送方向から見た場合における、前記一対のローラ間に挟み込まれた前記第2部分と、前記第1部分との間の角度が小さくなるように、配置されている、樹脂枠製造装置。 - 前記複数のローラ対においては、前記搬送方向における下流側に向かうにつれて、前記第1部分が搬送される平面に対する前記一対のローラの回転軸の傾きが大きくなっている、請求項1に記載の樹脂枠製造装置。
- 前記搬送方向において前記折曲部と前記切出部との間に配置され、前記第1部分と前記第2部分とを互いに重ね合わせつつ、前記第1部分及び前記第2部分を加熱する重ね加熱部を更に備える、請求項1又は2に記載の樹脂枠製造装置。
- 前記重ね加熱部は、互いの間に前記第1部分及び前記第2部分を挟み込む一対の加熱ローラを有し、
前記一対の加熱ローラの少なくとも一方は、前記第1部分及び前記第2部分を加熱可能に構成されている、請求項3に記載の樹脂枠製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2018104508A JP2019212370A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 樹脂枠製造装置 |
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JP (1) | JP2019212370A (ja) |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018104508A patent/JP2019212370A/ja active Pending
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