JP2019212316A - 表示体用カバー、表示体用ヒータ、信号機 - Google Patents

表示体用カバー、表示体用ヒータ、信号機 Download PDF

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紘一 木下
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博俊 末次
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Abstract

【課題】発熱体の形状に制約を受けることがなく、且つ氷雪等をカバー本体の全面において除去できる表示体用カバーを提供する。【解決手段】表示体用カバーは、光透過性を有するカバー本体10と、カバー本体10に取り付けられ、カバー本体10の略全面を覆うパターン状に形成された発熱線231を有する発熱体20と、を備え、発熱体20は、発熱線231のカバー本体10の側にのみ接合層22を介して保護シート21が積層される。【選択図】図3

Description

本発明は、表示体用カバー、表示体用ヒータ及び信号機に関する。
従来、信号機等に付着した氷、雪、霜、水滴等(以下、「氷雪等」ともいう)を除去するため、カバー本体の内側に発熱体を形成し、この発熱体に通電して発熱させることにより、カバー本体の表面から氷雪等を除去する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−145952号公報
特許文献1の技術では、発熱体が主にカバー本体の中央部に形成されているため、氷雪等をカバー本体の全面において除去することが難しい。一方、発熱体をカバー本体の全面に形成した場合、発熱体が発光体と重ならない形状とする必要があるため、発熱体の形状に制約を受ける。
本発明の課題は、発熱体の形状に制約を受けることがなく、且つ氷雪等をカバー本体の全面において除去できる表示体用カバー、表示体用ヒータ及び信号機を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により課題を解決する。なお、理解を容易にするため、実施形態の対応する構成の符号を付して説明するが、本発明の構成は、実施形態の対応する構成に限定されない。符号を付した構成は、適宜改良してもよく、また少なくとも一部を他の構成に代替してもよい。
・第1の発明は、光透過性を有するカバー本体(10)と、前記カバー本体に取り付けられ、前記カバー本体の略全面を覆うパターン状に形成された発熱線(231)を有する発熱体(20)と、を備え、前記発熱体は、前記発熱線の前記カバー本体の側にのみ接合層を介して保護シートが積層される表示体用カバーに関する。
・第2の発明は、第1の発明に係る表示体用カバーにおいて、前記保護シートは、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂のうちの少なくとも1つからなり、前記接合層は、エチレンビニルアセテート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂からなる接着剤、アクリル樹脂、ゴムからなる粘着剤のうちの少なくとも1つからなる。
・第3の発明は、第1又は第2の発明に係る表示体用カバーにおいて、前記発熱線(231)は、線幅が2μm〜2mmであり、厚みが0.05〜15μmである。
・第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明に係る表示体用カバーにおいて、前記発熱体(20)は、前記カバー本体(10)と一体に成形される。
・第5の発明は、第1から第3までのいずれかの発明に係る表示体用カバーにおいて、前記発熱体(20)は、支持体(60)と一体に成形される。
・第6の発明は、第1から第3までのいずれかの発明に係る表示体用カバーにおいて、前記発熱体(20)は、支持体(61)に積層される。
・第7の発明は、第5の発明に係る表示体用カバーにおいて、前記支持体(61)は、平板形状であり、前記発熱体(20)が前記支持体の表面に平面的に積層される。
・第8の発明は、第1から第7までのいずれかの発明に係る表示体用カバーにおいて、前記発熱線(231)は、ランダム2次元分布した母点から生成されるボロノイ図形パターン状に形成されている。
・第9の発明は、第1から第8までのいずれかの発明に係る表示体用カバーと、前記表示体用カバーの前記発熱体(20)に接続される電源部(3)と、を備える表示体用ヒータに関する。
・第10の発明は、第9の発明に関する表示体用ヒータと、表示体(30)と、を備える信号機(1)に関する。
本発明によれば、発熱体の形状に制約を受けることがなく、且つ氷雪等をカバー本体の全面において除去できる表示体用カバー、表示体用ヒータ及び信号機を提供することができる。
実施形態1における信号機1の構成を示す概念図である。 信号機1における信号機本体2の分解斜視図である。 信号機本体2の内部構造を説明する図である。 実施形態2における信号機本体2Aの部分断面図である。 実施形態3における信号機本体2Bの部分断面図である。 実施形態4における信号機本体2Cの部分断面図である。 実施形態5における発熱シート231の形状を説明する図である。 実施形態6における電極部24及び25の形状を説明する図である。 実施形態7における発熱体20Cの形状を説明する図である。 実施形態8における発熱体20Dの部分断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の実施形態に限定されない。また、各実施形態の説明に用いる図面において、部材の大きさ、比率等は、必要に応じて変更又は誇張されている。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における信号機1の構成を示す概念図である。図2は、信号機1における信号機本体2の分解斜視図である。
信号機1は、主に道路上に設置される交通信号機(車両用、歩行者用)、道路表示灯等に使用される装置であり、後述するように、前カバー10に付着した氷雪等を除去する機能を備える。
ここで、氷雪等を除去するとは、前カバー10の温度を高くして、前カバー10に付着した氷雪等を溶かしたり、蒸発させたりして取り除くことをいう。除去の対象となるのは、前カバー10の表面に付着した氷雪等のみならず、裏面に付着した氷雪等及び前カバー10の周囲に付着した氷雪等を含む。また、本実施形態では、車両用の交通信号機において、緑、黄、赤のいずれかの信号色に対応した一つの信号機1について説明する。
実施形態1の信号機1は、図1に示すように、信号機本体2と、電源部3と、スイッチ部4と、を備える。
信号機本体2は、図2に示すように、前カバー(カバー本体)10と、発熱体20と、表示体30と、後カバー40と、を備える。図示していないが、信号機本体2は、組み立て状態において略円柱形となる。また、信号機本体2は、正面視において円形となるように、前カバー10、発熱体20、表示体30及び後カバー40も正面視において円形に構成されている。なお、信号機本体2の直径は、およそ250〜450mm程度となる。
前カバー10は、信号機本体2の前側に配置される部材である。前カバー10は、レンズ11と、レンズカバー12と、を備える。レンズ11は、表示体30(後述)で生成された光を拡散する光学部材であり、全体が所定の曲率で湾曲したレンズ状に形成されている。レンズ11は、光透過性を有するガラス、アクリル樹脂等の材料により構成される。レンズカバー12は、レンズ11を保持する円環状の部材であり、樹脂等により構成される。レンズ11は、レンズカバー12に嵌め込まれ、接着剤により固定されている。
前カバー10の後端側と後カバー40(後述)の前端側とを嵌め合わせることにより、内部に発熱体20及び表示体30が収納された状態で信号機本体2を密閉することができる。前カバー10及び後カバー40は、信号機本体2の筐体として機能する。
発熱体20は、通電により発熱するユニット体であり、前カバー10の裏側(前カバー10と後述する表示体30との間)に取り付けられる。信号機本体2において、上述した前カバー10及び発熱体20は、本実施形態において表示体用カバーを構成する。発熱体20の詳細な構成については後述する。
表示体30は、信号表示のための光を発生する装置である。表示体30で発生した光は、前方(前カバー10側)に照射される。表示体30は、LEDケース31と、LED32と、を備える。LEDケース31は、複数のLED32を収容する円盤状の容器であり、内部にプリント配線基板(不図示)が設けられている。後述するように、LEDケース31は、全体が湾曲したレンズ状に形成されている。そのため、前カバー10、発熱体20及び表示体30を組み立てると、発熱体20の裏面は、表示体30に押圧された状態となる(図3(a)参照)。
LED32は、緑、黄又は赤のいずれかの色の光を発生する発光素子であり、LEDケース31に収容されている。各LED32は、LEDケース31の内部において、プリント配線基板と電気的に接続されている。プリント配線基板には、外部に設けられた表示用電源部(図3では不図示。図1参照)から表示用の電力が所定の間隔で供給される。LED32は、この表示用電源部から供給された電力により点灯又は点滅する。
なお、本実施形態では、図2に示すように、LEDケース31において、LED32が同心円状に複数配置された例を示すが、LED32の配置パターンは本実施形態の例に限定されない。後述するように、本実施形態の信号機1においては、発熱体20の発熱シート231(後述)がLED32と重ならない形状とする必要がない。そのため、LED32の配置パターンについても、発熱シート231の形状に制約されることがない。
後カバー40は、信号機本体2の後側に配置される部材である。後カバー40は、樹脂、金属等の材料により構成される。信号機本体2は、前カバー10と後カバー40との間に発熱体20及び表示体30を収納し、後カバー40の前端側を前カバー10の後端側に嵌め合わせることにより組み立てられる。
再び、図1に示す信号機1の構成について説明する。
電源部3は、発熱体20に電力を供給(通電)する装置である。電源部3は、発熱体20の電極部24及び25と電力線5を介して電気的に接続されている。なお、電源部3は、図1に図示の形態(実施形態1)においては、直流電源として図示しているが、この他、交流電源を用いてもよい。直流電源としては、マンガン乾電池等の1次電池、鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池等の蓄電池、太陽電池等を単独で、或いは太陽電池で発電した電力を鉛蓄電池に充電する等の組み合わせ形態で用いることができる。また、交流電源としては、電磁誘導方式の発電機等を用いることができる。また、図1の形態において、電源部3は、信号機本体2に近接して図示されているが、本発明では、かかる形態の他、遠隔地にある電源部3(例えば、水力発電所の発電機)から電力線5(送電線)を経由して供給される電力であってもよい。すなわち、電源部3は、信号機1から離れた場所に設置されていてもよいし、信号機1の近傍に設置されていてもよい。また、図1に図示の形態では、電源部3を、表示体30に表示用の電力を供給する表示用電源部としても図示している。表示用電源部としての電源部3においても、発熱体20に電力を供給する場合と同様に、各種の電源形態、供給方式を適用することができる。
なお、信号機本体2において、上述した前カバー10、発熱体20及び電源部3は、本実施形態において表示体用ヒータを構成する。
スイッチ部4は、発熱体20(信号機本体2)と電源部3との間の電気的な接続を切り替える、すなわち、回路を開閉する開閉装置(開閉器)である。スイッチ部4を閉じることにより、電源部3から発熱体20へ電力が供給される。また、スイッチ部4を開くことにより、電源部3から発熱体20への電力の供給が停止される。スイッチ部4の開閉は、信号機1の管理センター(不図示)から送信される切り替え信号(ON信号/OFF信号)により制御される。なお、信号機1の使用状況によっては、管理者等により手動でスイッチ部4が開閉される。
次に、信号機本体2の内部構造について説明する。図3(a)は、実施形態1における信号機本体2の部分断面図である。図3(b)は、発熱体20の部分断面図である。図3(c)は、図1に示すA部分の拡大図である。ここでは、信号機本体2において、前カバー10、発熱体20及び表示体30が組み立てられた状態について説明する。また、図3(a)では、後カバー40の図示を省略する。
図3(a)に示すように、実施形態1の信号機本体2は、発熱体20が接着剤層50を介して前カバー10(レンズ11)と一体に成形されている。そのため、前カバー10と発熱体20との間は、隙間なく密着している。これにより、発熱体20は、前カバー10と同じく全体が所定の曲率で湾曲したレンズ状に成形される。本実施形態の前カバー10と発熱体20は、接着剤層50を介して真空成型により一体に成形されている。
発熱体20は、図3(b)に示すように、保護シート21と、接合層22と、導電性発熱体層23と、を備える。
保護シート21は、導電性発熱体層23を保護する透明な樹脂製のシートである。保護シート21として、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド樹脂等からなるフィルム材を用いることができる。保護シート21は、信号機1の視認性を良好に保つ観点から、可視光の透過率(以下、「光透過率」ともいう)が98%以上であることが望ましい。
接合層22は、保護シート21を導電性発熱体層23に接合する層である。接合層22として、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等からなる接着剤、アクリル樹脂、ゴム等からなる粘着剤等を用いることができる。
導電性発熱体層23は、通電により発熱する層であり、保護シート21の裏面側に接合層22を介して積層されている。導電性発熱体層23は、発熱シート231(発熱線)及び保持シート232から構成される。発熱シート231は、後述する発熱パターンが形成された導電性シートである。発熱シート231は、保持シート232上において、厚みが1〜50μmの範囲、より好ましくは1〜15μmの範囲で均一に形成されている。
発熱シート231の発熱パターンは、図3(c)に示すように、複数の線部Lと、それらを連結する接続部Cとから構成される。発熱パターンにおいて、複数の線部Lにより囲まれた領域が開口部Eとなる(発熱パターンの形状については後述する)。本実施形態において、発熱シート231における線部Lの線幅は、10μmである。なお、発熱シート231において、線部Lの線幅は、2μm〜2mmの範囲とすることが好ましい。また、厚みは、0.05〜15μmであることが好ましい。
発熱シート231は、電源部3からの通電により発熱パターン全体が発熱する。発熱シート231が発熱すると、接着剤層50を介して一体に成型された前カバー10の温度が高くなり、前カバー10に付着した氷雪等が溶解又は蒸発する。このように、本実施形態の信号機1は、電源部3からの通電により氷雪等を前カバー10から除去できる。
発熱シート231は、図3(c)に示すように、複数の開口部Eを有する微細な発熱パターンを構成することによって、開口部Eを介して所定の光透過性を有する。そのため、信号機1に用いても、観者は、信号色を容易に見分けることができる。発熱シート231は、信号機1の視認性を良好に保つ観点から、十分な発熱特性を発現できる範囲内で開口率(発熱パターンが形成された領域の全面積に対する開口部Eの面積の総和の比率)を大きくする必要がある。発熱シート231の開口率は、光透過率が90%以上、好ましくは98%以上となるように設定する。
発熱シート231は、均一な厚みの導電性のある金属膜(例えば、銅)を金属箔として用意し、これを保持シート232上に接着剤層を介して貼り合せて積層した上で、公知のフォトリソグラフィ方式を用い、エッチング(腐蝕)加工により枠抜きすることにより、所望のパターン形状とすることができる。発熱シート231に使用される導電性の金属は、上述の銅が代表的なものであるが、その他、アルミニウムや、銀、ニッケル、クロム、タングステン、これらの金属を1種類以上含む合金等を使用することもできる。
また、保持シート232上に発熱シート231を構成する金属膜を形成する方法としては、上述の金屬箔の接着剤層による貼り合せの他に、メッキ方式、蒸着方式、スパッタリング方式、箔の転写方式等を用いることができる。更に、導電性インキ(例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂バインダー中に銀、銅、ニッケル等の導電性金属粒子を分散させたインキ)を保持シート232上に所望のパターンで印刷する方法等の既知の方法によって形成することもできる。また、金属膜以外では、例えば、ITO(インジウムドープ酸化スズ)膜を用いることができる。
なお、発熱シート231は、転写箔上において、金属膜が発熱パターンの形状に形成された転写箔を用いて、直接、この発熱パターン形状の金属膜を転写箔上に形成した接合層22と共に、前カバー10の裏面に転写してもよい。この場合、保護シート21及び保持シート232を省略できる。また、保護シート21等の経年変化等による変色の影響を抑制できる。また、保護シート21等において、湾曲面への追従性を考慮する必要がない。
また、発熱シート231は、発熱パターンの複数の開口部Eの形状のそれぞれが、全て同一では無く、少なくとも一部は互いに相違する形状、すなわち、不規則(ランダム)な形状に形成されている。
具体的には、図3(c)に示すように、発熱シート231の発熱パターンは、この発熱パターンを構成する多角形開口部の角数(乃至辺数)が分布を持ち、平面視(XY面)における形状が、三角形や、四角形、五角形等の複数種類の多角形状の開口部Eが複数隣接して形成された形状となる。このような発熱パターンは、偶然合同な多角形が複数存在する場合はあり得るが、基本的には開口部の多角形の角数及び面積は面内でランダムに分布し、平面内の各方向について配列周期は持たず非周期性である。このような非周期性発熱パターンとしては、例えば、特開2013−238029号公報に開示された、隣接母点間距離がある上限値及び下限値内に分布するランダム2次元分布した母点から生成されるボロノイ図形(以下、単に「ボロノイパターン」とも呼称する)を好適に用いることができる。
ちなみに、発熱シート231の発熱パターンが、格子状のように規則的に形成されている場合、車のヘッドライト等の点光源が照射されたときに、十文字状の輝線(以下、「光芒」ともいう)が発生して、信号機1の視認性が低下する可能性がある。しかし、発熱シート231の発熱パターンを不規則な形状とすることにより、車のヘッドライト等の点光源が照射された場合において、光芒の発生を抑制できる。
導電性発熱体層23は、図1に示すように、電極部24及び25と接続されている。この電極部24及び25は、一般に「バスバー電極」とも呼ばれる。本実施形態の電極部24及び25は、発熱体20の上側及び下側の端部にそれぞれ配置されている。電極部24及び25は、略C字形に湾曲した形状を有し、電極の中央部にそれぞれ電極端子24a、25aが設けられている。
図1に示すように、発熱シート231は、湾曲した形状を有する電極部24及び25の間に配置される。そのため、前カバー10の略全面は、発熱シート231により覆われた状態となる。なお、電極部24及び25は、発熱体20の中心から対向する位置に配置されていればよく、図1の配置に限定されない。例えば、電極部24及び25は、導電性発熱体層23において、右側及び左側のそれぞれの端部に配置されていてもよい。
保持シート232は、発熱シート231に積層される透明な樹脂製のシートである。保持シート232は、例えば、厚さ20〜350μmに形成される。保持シート232は、信号機1の視認性を良好に保つ観点から、光透過率が98%以上であることが望ましい。
保持シート232として、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等からなるフィルム材を用いることができる。必要に応じて、これらフィルムを一軸又は二軸延伸したものを用いる。これらの中でも、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートのシートは、適度な透明性と、紫外線照射処理や加熱処理等に対する耐久性と、を有している点で好適である。
接着剤層50は、導電性発熱体層23を前カバー10に接合する層である。接着剤層50として、例えば、エチレンビニルアセテート(EVA)樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブラチール(PVB)樹脂等からなる接着剤、アクリル樹脂、ゴム等からなる粘着剤等を用いることができる。
次に、実施形態1の信号機1に設けられた発熱体20の作用について説明する。
信号機1の前カバー10に付着した氷雪等を除去する場合、信号機1の管理センターから送信される切り替え信号(ON信号)により、スイッチ部4(図1参照)が閉じられる。スイッチ部4が閉じられると、電源部3から発熱体20(信号機本体2)に電力が供給される。発熱体20に電力が供給されると、電極部24及び25を介して導電性発熱体層23に電流が流れ、発熱シート231が発熱する。発熱シート231が発熱すると、その熱は前カバー10に伝達され、前カバー10の温度が高くなる。その結果、信号機1の前カバー10(レンズ11)から氷雪等が除去される。実施形態1の発熱体20では、発熱シート231が前カバー10の略全面を覆うように配置されているため、氷雪等を前カバー10の全面において除去できる。一方、前カバー10を加熱する必要がない場合、信号機1の管理センターから送信される切り替え信号(OFF信号)により、スイッチ部4が開かれる。スイッチ部4が開かれると、電源部3から発熱体20への電力の供給が停止する。
以上説明した実施形態1の信号機1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)実施形態1の信号機1は、発熱体20の発熱シート231が前カバー10の略全面を覆うように配置されているため、氷雪等を前カバー10の全面において除去できる。
また、発熱体20の発熱シート231は、線部L及び接続部Cの線幅が10μm(2μm〜2mmの範囲)であるため、発熱シート231を前カバー10の略全面を覆うように配置しても、発熱シート231の開口率の低下を抑制できる。これによれば、発熱シート231の線部L及び接続部Cを、表示体30のLED32と重ならない配置とする必要がないため、発熱シート231の形状に制約を受けることがない。
したがって、実施形態1の信号機1は、発熱シート231の形状に制約を受けることがなく、且つ氷雪等を前カバー10の全面において除去できる。
また、実施形態1の信号機1は、発熱シート231の形状に制約を受けないため、発熱シート231等の発熱体の形状を最適化できる。
(2)実施形態1の信号機1は、前カバー10と発熱体20とが、接着剤層50を介して真空成型により一体に成形されている。これによれば、前カバー10と発熱体20との間に隙間が生じないため、発熱体20で生じた熱を前カバー10に効率良く伝達できる。
(3)実施形態1の信号機1において、発熱シート231を銅等の熱伝導率の高い材料で作製した場合は、ステンレス等に比べて、消費電力を抑制しつつ、発熱体20の発熱効率をより高めることができる。
(4)実施形態1の信号機1は、発熱シート231の発熱パターンが不規則な形状(ボロノイパターン)に形成されているため、車のヘッドライト等の点光源が照射された場合等において、光芒の発生を抑制できる。
[実施形態2]
実施形態2の信号機本体2Aは、内部構造が実施形態1の信号機本体2と異なる。その他の構成は実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図4は、実施形態2における信号機本体2Aの部分断面図であり、実施形態1の図3(a)に対応する。なお、信号機本体2Aの全体構成は実施形態1と同じであるため、図4では、前カバー10、発熱体20、表示体30等の部分断面のみを図示する。
以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
図4に示すように、実施形態2の信号機本体2Aは、発熱体20が接着剤層51を介して支持体60と一体に成形されている。具体的には、発熱体20と支持体60は、接着剤層51を介して真空成型により一体に成形されている。発熱体20と支持体60とは、真空成型により湾曲したレンズ状となる。支持体60として、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、PET、PEN等を用いることができる。
実施形態2において、一体に成形された発熱体20及び支持体60を、発熱体ユニット100とする。この発熱体ユニット100は、レンズカバー12(図2参照)の内部に嵌め込まれている。前カバー10、発熱体ユニット100及び表示体30を組み立てると、発熱体ユニット100の裏面は、表示体30に押圧された状態となる。発熱体ユニット100は、表示体30に押圧されることにより、前カバー10の内部に固定される。なお、図4に示すように、発熱体ユニット100がレンズカバー12の内部に嵌め込まれた状態において、前カバー10と発熱体20との間に隙間部70が形成される。
実施形態2の信号機本体2Aは、発熱体ユニット100をレンズカバー12の内部に嵌め込むように構成されている。そのため、前カバー10が既製品であっても、その規格に合わせて発熱体ユニット100を作製することにより、前カバーに発熱体ユニット100を容易に取り付けることができる。また、実施形態2の信号機本体2Aは、発熱体ユニット100を前カバー10から容易に取り外すことができるため、発熱体ユニット100を簡単に交換できる。
[実施形態3]
実施形態3の信号機本体2Bは、内部構造が実施形態1の信号機本体2と異なる。その他の構成は実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図5は、実施形態3における信号機本体2Bの部分断面図であり、実施形態1の図3(a)に対応する。なお、信号機本体2Bの全体構成は実施形態1と同じであるため、図5では、前カバー10、発熱体20、表示体30等の部分断面のみを図示する。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
図5に示すように、実施形態3の信号機本体2Bは、発熱体20が支持体60と一体に形成されている。具体的には、発熱体20と支持体60は、インモールド成型により一体に成形されている。発熱体20と支持体60とは、インモールド成型により湾曲したレンズ状となる。実施形態2において、一体に成形された発熱体20及び支持体60を、発熱体ユニット200とする。この発熱体ユニット200は、レンズカバー12(図2参照)の内部に嵌め込まれている。
前カバー10、発熱体ユニット200及び表示体30を組み立てると、発熱体ユニット200の裏面は、表示体30に押圧された状態となる。発熱体ユニット200は、表示体30に押圧されることにより、前カバー10の内部に固定される。なお、図5に示すように、発熱体ユニット200がレンズカバー12の内部に嵌め込まれた状態において、前カバー10と発熱体20との間に隙間部70が形成される。
実施形態3の信号機本体2Bにおいても、実施形態2と同様に、発熱体ユニット200をレンズカバー12の内部に嵌め込むように構成されている。そのため、実施形態3の信号機本体2Bは、前カバー10が既製品であっても、発熱体ユニット200を容易に取り付けることができる。また、実施形態3の信号機本体2Bは、発熱体ユニット200を簡単に交換できる。
[実施形態4]
実施形態4の信号機本体2Cは、内部構造が実施形態1の信号機本体2と異なる。その他の構成は実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図6は、実施形態4における信号機本体2Cの部分断面図であり、実施形態1の図3(a)に対応する。なお、信号機本体2Cの全体構成は実施形態1と同じであるため、図6では、前カバー10、発熱体20、表示体30等の部分断面のみを図示する。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
図6に示すように、実施形態4の信号機本体2Cにおいて、発熱体20は、平板状の支持体61に転写され、更に保護フィルム80によりラミネートされている。実施形態4において、積層された発熱体20、支持体61及び保護フィルム80を、発熱体ユニット300とする。この発熱体ユニット300は、レンズカバー12(図2参照)の内部に挿入されている。レンズカバー12に挿入された発熱体ユニット300は、外周部に接着剤が塗布されることにより、前カバー10の内部に固定される。なお、発熱体ユニット300は、接着剤に限らず、粘着材、ネジ止め等により前カバー10の内部に固定してもよい。
実施形態4の表示体30は、全体が平板状に形成されている。そのため、前カバー10、発熱体ユニット300及び表示体30を組み立てると、発熱体ユニット300の裏面は、表示体30と接触した状態となる。なお、図6に示すように、発熱体ユニット300がレンズカバー12の内部に挿入された状態において、前カバー10と発熱体20(保護フィルム80)との間に隙間部70が形成される。
実施形態4の信号機本体2Cは、発熱体ユニット300をレンズカバー12の内部に挿入するように構成されている。そのため、実施形態4の信号機本体2Cは、前カバー10が既製品であっても、発熱体ユニット300を容易に取り付けることができる。
[実施形態5]
実施形態5の発熱体20Aは、発熱シート231の形状が実施形態1と異なる。その他の構成は、実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図7は、実施形態5における発熱シート231の形状を説明する図である。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
実施形態1では、発熱シート231の発熱パターンをボロノイパターン状に形成した例について説明した。これに限らず、発熱パターンは、他のパターン形状であってもよい。例えば、図7(a)に示すように、発熱シート231の発熱パターンをメッシュパターン状に形成してもよい。図7(a)では、メッシュパターンの一例として、格子状のメッシュパターンを示す。また、図7(b)に示すように、発熱シート231の発熱パターンをストライプパターン状に形成してもよい。
実施形態5のメッシュパターン状及びストライプパターン状の発熱シート231についても、実施形態1と同じ材料、製法で形成することができる。また、発熱シート231を構成する線部の線幅は、2μm〜2mmとすることが望ましい。更に、いずれの形状においても、発熱シート231の開口率は、光透過率が98%以上となるように設定することが望ましい。
[実施形態6]
実施形態6の発熱体20Bは、電極部24及び25の形状が実施形態1と異なる。その他の構成は、実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図8は、実施形態6における電極部24及び25の形状を説明する図である。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
実施形態1では、略C字形に湾曲した形状の電極部24及び25について説明した。これに限らず、電極部24及び25は、他の形状であってもよい。例えば、図8(a)及び(b)に示すように、電極部24及び25は、細長い短冊状であってもよい。図8(a)は、細長い短冊状に形成された電極部24及び25の間に、メッシュパターン状の発熱シート231を配置した例を示す。図8(b)は、細長い短冊状に形成された電極部24及び25の間に、ストライプパターン状の発熱シート231を配置した例を示す。
また、図示していないが、細長い短冊状に形成された電極部24及び25の間に、ボロノイパターン状に形成された発熱シート231(図1参照)を配置してもよい。同じく図示していないが、細長い短冊状に形成された電極部24及び25の間に、曲線状又は波形の発熱シート231を配置してもよい。
本実施形態の発熱体20Bにおいても、前カバー10(図2参照)の略全面は、発熱シート231により覆われた状態となる。
なお、本実施形態の発熱体20Bは、細長い短冊状に形成された電極部24及び25を備えるため、自動車等の乗り物用ガラスとして使用されるフロントガラス、リアガラス等に適用することもできる。
[実施形態7]
実施形態7の発熱体20Cは、発熱シート231、電極部26及び27の形状が実施形態1と異なる。その他の構成は、実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図9は、実施形態7における発熱体20Cの形状を説明する図である。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
図9に示すように、実施形態7の電極部26及び27は、実施形態6の電極部24及び25よりも横幅の狭い短冊状に形成され、発熱体20Cの下側に並んで配置されている。また、電極部26及び27は、電極の中央部にそれぞれ電極端子26a、27aが設けられている。
発熱シート231は、複数の配線28により構成されている。具体的には、発熱シート231は、U字形に形成された複数の配線28により構成されている。各配線28は、大きさが異なる。発熱シート231において、複数の配線28は、略同心円上に配置されている。すなわち、発熱シート231において、配線28は、パターン状に形成されている。各配線28の一方の端部は、電極部26と電気的に接続されている。また、各配線28の他方の端部は、電極部27と電気的に接続されている。本実施形態の発熱体20Cにおいても、前カバー10(図2参照)の略全面は、発熱シート231により覆われた状態となる。
実施形態7の発熱シート231についても、実施形態1と同じ材料、製法で形成することができる。また、発熱シート231を構成する配線28の線幅は、2μm〜2mmとすることが望ましい。更に、実施形態7の構成においても、発熱シート231の開口率は、光透過率が98%以上となるように設定することが望ましい。
なお、電極部26及び27は、発熱体20の一方の側に並んで配置されていればよく、図9の位置に限定されない。例えば、電極部26及び27は、発熱体20Cにおいて、上側、右側又は左側の端部に並んで配置されていてもよい。
[実施形態8]
実施形態8の発熱体20Dは、層構成が実施形態1と異なる。その他の構成は、実施形態1と同じであるため、相違点についてのみ図を用いて説明する。
図10は、実施形態8における発熱体20Dの部分断面図であり、実施形態1の図3(b)に対応する。以下、実施形態1の構成要件と対応する構成要件に同一符号を付して説明する。
図10に示すように、実施形態8の発熱体20Dは、第1保護シート21a、第1接合層22a、導電性発熱体層23、第2接合層22b及び第2保護シート21bを備える。実施形態8の発熱体20Dは、導電性発熱体層23の両側に、それぞれ接合層を介して保護シートが積層されている点が実施形態1の発熱体20(図3(b)参照)と異なる。具体的には、導電性発熱体層23の一方の側には、第1接合層22aを介して第1保護シート21aが積層されている。また、導電性発熱体層23の他方の側には、第2接合層22bを介して第2保護シート21bが積層されている。
上記のように構成された発熱体20Dについても、実施形態1〜実施形態6の発熱体20、20A、20Bと同等の作用を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載した効果に限定されない。更に、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。なお、以下に説明する変形形態は、一部を除いて各実施形態に共通であるため、構成要件の符号を適宜に省略する。
[変形形態]
前述した実施形態1〜実施形態8(以下、「本実施形態」とも呼称する)では、本発明を車両用の交通信号機に適用した例について説明したが、本発明は、交通用に限らず、鉄道用、船舶用、航空用、工事用の信号機等にも適用できる。また、本発明に係る表示体カバー及び表示体用ヒータは、信号機等の自ら光を発する装置に限らず、道路標識、カーブミラー、案内看板等にも適用できる。すなわち、本発明における表示体は、自ら光を発する装置に限らず、光を発しない構造物であってもよい。
また、本実施形態では、信号機本体2が略円柱形状で、正面視において円形である例について説明したが、これに限定されない。例えば、信号機本体2は、略4角形状で、正面視の形状が正方形、長方形、菱形等の4角形でもよい。また、信号機本体2は、略6角形状で、正面視の形状が正6角形等の6角形でもよいし、更に、8角形以上の多角形であってもよい。
本実施形態では、発熱シートにおける発熱パターンの形状として、ボロノイパターン状、メッシュパターン状、ストライプパターン状を例に挙げたが、これに限らず、他のパターンを適用してもよい。例えば、発熱パターンは、四角形以外の多角形、円、楕円等が規則的又は不規則に配置されたメッシュパターン状であってもよい。
実施形態1では、前カバー10と発熱体20とを、真空成型により一体に成形した例について説明したが、これに限定されない。実施形態1において、前カバー10と発熱体20とを、他の手法により一体に成形してもよい。
実施形態2では、発熱体20と支持体60とを、真空成型により一体に成形した例について説明したが、これに限定されない。例えば、発熱シート231と支持体とを、真空成型により一体に成形してもよい。また、実施形態2において、発熱体20と支持体60とを、他の手法により一体に成形してもよい。
実施形態3では、発熱体20と支持体60とを、インモールド成型により一体に成形した例について説明したが、これに限定されない。例えば、発熱シート231と支持体とを、インモールド成型により一体に成形してもよい。また、実施形態3において、発熱体20と支持体60とを、他の手法により一体に成形してもよい。
実施形態4では、発熱体20を支持体60に転写する例について説明したが、これに限定されない。例えば、発熱シート231を支持体60に転写してもよい。
実施形態7では、発熱シート231の発熱パターンとして、U字形に形成された複数の配線28を略同心円上に配置することによりパターン状とした例について説明したが、これに限定されない。例えば、コ字形に形成された複数の配線を同心円上に配置することによりパターン状としてもよい。
本実施形態では、発熱体を前カバーの裏側に配置した例について説明したが、これに限らず、発熱体を前カバーの表側に配置してもよい。また、信号機の視認性を損なわない程度の開口率を確保できる場合には、発熱体を前カバーの表側及び裏側に配置してもよい。更に、発熱体を前カバーの中に封入した構成としてもよい。
1 信号機
2、2A、2B、2C 信号機本体
3 電源部
10 前カバー
20、20A、20B、20C、20D 発熱体
23 導電性発熱体層
28 配線
30 表示体
231 発熱シート

Claims (10)

  1. 光透過性を有するカバー本体と、
    前記カバー本体に取り付けられ、前記カバー本体の略全面を覆うパターン状に形成された発熱線を有する発熱体と、
    を備え、
    前記発熱体は、前記発熱線の前記カバー本体の側にのみ接合層を介して保護シートが積層される表示体用カバー。
  2. 請求項1に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記保護シートは、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂のうちの少なくとも1つからなり、
    前記接合層は、エチレンビニルアセテート樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂からなる接着剤、アクリル樹脂、ゴムからなる粘着剤のうちの少なくとも1つからなる表示体用カバー。
  3. 請求項1又は2に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記発熱線は、線幅が2μm〜2mmであり、厚みが0.05〜15μmであること、
    を特徴とする表示体用カバー。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記発熱体は、前記カバー本体と一体に成形されること、
    を特徴とする表示体用カバー。
  5. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記発熱体は、支持体と一体に成形されること、
    を特徴とする表示体用カバー。
  6. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記発熱体は、支持体に積層されること、
    を特徴とする表示用カバー。
  7. 請求項5に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記支持体は、平板形状であり、前記発熱体が前記支持体の表面に平面的に積層されること、
    を特徴とする表示体用カバー。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示体用カバーにおいて、
    前記発熱線は、ランダム2次元分布した母点から生成されるボロノイ図形パターン状に形成されていること、
    を特徴とする表示体用カバー。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の表示体用カバーと、
    前記表示体用カバーの前記発熱体に接続される電源部と、
    を備える表示体用ヒータ。
  10. 請求項9に記載の表示体用ヒータと、
    表示体と、
    を備える信号機。
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