JP2019211829A - 不動産評価プログラム、不動産評価方法及び不動産評価装置 - Google Patents

不動産評価プログラム、不動産評価方法及び不動産評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行実績が反映された不動産評価を実現すること。【解決手段】不動産評価装置10は、位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、不動産から所定範囲の道路を抽出し、抽出した道路の劣化度と、道路の走行台数に応じて指標値を算出し、不動産と指標値とを対応づけて出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、不動産評価プログラム、不動産評価方法及び不動産評価装置に関する。
不動産を評価する技術の一例として、任意地点の地価評価を客観的に把握するために、基準地及び標準地と比較してバランスを見る地価の評価方式が挙げられる。この地価の評価方式に関する説明として、「・・・調査地点(基準地、標準地、認知調査地点)ごとに地価を形成する要因を調査し、その情報は内容によりランク分けして点数を付点していく。この情報には大別して5種類存在する。第一は道路情報であり、近辺道路の種類(国道、県道等)、その幅員、舗装の有無、歩道、側溝等の有無及び連続性等によりポイントが加点されていく。第二は交通情報であり、駅、バス停等の有無、距離、本数等により加点される・・・」といった記載がある。
特開平4−52198号公報
しかしながら、上記の不動産の評価は、車両の走行実績が反映された評価ではないので、現実の道路事情に即した評価とは限らず、実用性が低い不動産が高評価となってしまう場合がある。
すなわち、上記の地価の評価方式では、道路情報として、国道や県道などの道路の種類の他、幅員、舗装の有無などが評価に用いられるが、これらの道路情報は、車両が実際に走行せずとも地図を見ればわかる情報に過ぎす、現実の道路事情を表すとは限らない。
例えば、不動産周辺にある道路が国道であるからと言って大型車や超大型車が通行できる程に十分な道幅がある道路とは限らない。さらに、たとえ大型車や超大型車が通行できる程に幅員が十分である道路であるからといって高さ制限があれば、大型車や超大型車が通行できるとは限らない。加えて、大型車や超大型車が通行できる道幅や高さを有する道路であるからといって轍ぼれ等の凹凸がないとは限らない。この他、上記の交通情報も、不動産から交通機関へのアクセス等の利便性を表すものに過ぎず、車両の走行実績が反映された評価を下しうる情報とはなり得ない。
このように、大型車や超大型車が通行できない道路や凹凸がある道路の割合が高い不動産に高評価が与えられた場合、誤った不動産の評価が提示されることになる。例えば、物流センタの建設予定地の選定を目的として不動産の評価が参照される場合、大型車や超大型車などの運送トラックがアクセスできない不動産、あるいは運送トラックがアクセスできても走行時の揺れが大きいことが一因となって精密機械や割れ物等の運送に向かない不動産が高評価として提示されることになる。また、観光スポットの建設予定地の選定を目的として不動産の評価が参照される場合、大型車や超大型車などの観光バスがアクセスできない不動産、あるいは観光バスがアクセスできても走行時の揺れが大きいことが一因となって観光バスの乗り心地が悪い不動産が高評価として提示されることになる。この他、大型施設の建設予定地の選定を目的として不動産の評価が参照される場合、大型施設の建設資材や建設機械を現地に運搬するのに不向きな不動産が高評価として提示されることになる。
1つの側面では、本発明は、車両の走行実績が反映された不動産評価を実現できる不動産評価プログラム、不動産評価方法及び不動産評価装置を提供することを目的とする。
一態様では、不動産評価プログラムは、位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出し、抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出し、前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する処理をコンピュータに実行させる。
車両の走行実績が反映された不動産評価を実現できる。
図1は、実施例1に係る不動産評価装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、正規化関数fの定義例を示す図である。 図3は、正規化関数gの定義例を示す図である。 図4は、走行性IRIおよび車両走行量の抽出例を示す模式図である。 図5は、実施例1に係る不動産評価処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、不動産および近隣走行性Nの表示例を示す図である。 図7は、不動産および近隣走行性Nの表示例を示す図である。 図8は、走行性IRI及び車両走行量の表示例を示す図である。 図9は、過去の複数期のピリオドと走行性IRI及び車両走行量との関係を示す図である。 図10は、近隣走行性Nt1〜Nt4の経時変化を示す図である。 図11は、経時指標Mの一例を示す図である。 図12は、ルートの一例を示す模式図である。 図13は、ルートの一例を示す模式図である。 図14は、テーブル表示の一例を示す図である。 図15は、テーブル表示の一例を示す図である。 図16は、ルートの一例を示す模式図である。 図17は、テーブル表示の一例を示す図である。 図18は、ルートの一例を示す模式図である。 図19は、テーブル表示の一例を示す図である。 図20は、ルートの一例を示す模式図である。 図21は、テーブル表示の一例を示す図である。 図22は、ルートの一例を示す模式図である。 図23は、テーブル表示の一例を示す図である。 図24は、ルートの一例を示す模式図である。 図25は、テーブル表示の一例を示す図である。 図26は、実施例1及び実施例2に係る不動産評価プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る不動産評価プログラム、不動産評価方法及び不動産評価装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る不動産評価装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示す不動産評価装置10は、車両の走行実績が反映された不動産評価を実現する不動産評価サービスをユーザ端末30に提供するものである。
ここで、本実施例では、あくまで不動産評価のユースケースの一例として、物流センタ等の物流拠点が評価される場合を例に挙げるが、不動産全般、例えば観光スポットや大型施設などが評価されるユースケースにも上記の不動産評価サービスを同様に適用できることをその詳細を後述する前にここであらかじめ付言しておく。
不動産評価装置10は、上記の不動産評価サービスを提供するコンピュータである。
一実施形態として、不動産評価装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記の不動産評価サービスに対応する機能を実現する不動産評価プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、不動産評価装置10は、上記の不動産評価サービスを提供するサーバとしてオンプレミスに実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記の不動産評価サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
ユーザ端末30は、上記の不動産評価サービスの提供を受けるクライアントの一例に対応するコンピュータである。例えば、ユーザ端末30には、パーソナルコンピュータなどのデスクトップ型のコンピュータなどが対応する。これはあくまで一例であり、ユーザ端末30は、ラップトップ型のコンピュータや携帯端末装置、ウェアラブル端末などの任意のコンピュータであってかまわない。
これら不動産評価装置10およびユーザ端末30の間は、所定のネットワークNWを介して相互に通信可能に接続される。このようなネットワークNWは、有線または無線を問わず、インターネットやLAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網であってかまわない。
[不動産評価装置10の構成]
図1に示すように、不動産評価装置10は、通信I/F(InterFace)部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。図1には、データの授受の関係を表す実線が示されているが、説明の便宜上、最小限の部分について示されているに過ぎない。すなわち、各処理部に関するデータの入出力は、図示の例に限定されず、図示以外のデータの入出力、例えば処理部及び処理部の間、処理部及びデータの間、並びに、処理部及び外部装置の間のデータの入出力が行われることとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えばユーザ端末30などとの間で通信制御を行うインタフェースである。
一実施形態として、通信I/F部11には、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどが対応する。例えば、通信I/F部11は、ユーザ端末30から不動産評価のリクエストを受け付けたり、不動産の評価結果をユーザ端末30へ出力したりする。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、上記の不動産評価プログラム、例えばアプリケーションプログラムやミドルウェアなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する記憶デバイスである。なお、記憶部13は、第一の記憶部および第二の記憶部の一例に対応する。
一実施形態として、記憶部13は、不動産評価装置10における補助記憶装置として実装することができる。例えば、記憶部13には、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。なお、記憶部13は、必ずしも補助記憶装置として実装されずともよく、不動産評価装置10における主記憶装置として実装することもできる。この場合、記憶部13には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、パトロールデータ13aと、プローブデータ13bとを記憶する。これらのデータ以外にも、記憶部13には、他の電子データが記憶されることとしてもかまわない。例えば、記憶部13は、上記の不動産評価サービスが加入者のみに提供される場合、上記の不動産評価サービスの加入者であるユーザに付与されたアカウント情報なども併せて記憶することもできる。この他、記憶部13は、不動産および道路に関する地図のデジタルデータなども併せて記憶することができる。
これらパトロールデータ13a及びプローブデータ13bは、上記の不動産評価プログラムが実行される基盤として機能するプラットフォームにより、車両走行時のセンサデータの収集およびその解析が実行されたデータである。なお、上記のプラットフォームの実行主体は、不動産評価装置10以外の外部コンピュータであってかまわない。
このうち、パトロールデータ13aは、パトロール車両の走行時のセンサデータの収集およびその解析が実行されることにより得られる。例えば、GPS(Global Positioning System)受信機や加速度センサなどを標準装備するスマートフォン等の携帯端末装置が搭載された状態でパトロール車両を走行させる。ここで言う「パトロール車両」とは、路面状態を測定する専用の機材が組み込まれた測定車両でなくともよく、任意の車両、すなわち自動車全般であってかまわない。これによって、パトロールを識別するパトロール番号ごとに、GPS受信機等により測定された位置と、加速度センサにより検出された加速度と、位置及び加速度がセンシングされた時刻が対応付けられたセンサデータがモバイルネットワーク等を介してプラットフォームへ収集される。その上で、パトロール番号ごとに収集されたセンサデータのうち加速度は、路面状態を表す指標、例えば路面の劣化度合いと乗り心地と関連付けられた指標である走行性IRI(International Roughness Index)にプラットフォームにより変換される。走行性IRIはその値が高いほど路面の凹凸が大きいことを示す。このようにパトロールごとに収集されたセンサデータの間で、道路が所定の単位、例えば50mで区切られた道路区間、及び、時間が所定の単位、例えば時、分または秒ごとに区切られた時間区間ごとに、当該道路区間および当該時間区間を代表する走行性IRIの代表値、例えば平均値や中央値などを算出する統計処理がプラットフォームにより実行される。これによって、道路区間および時間区間ごとに走行性IRIが対応付けられたパトロールデータ13aが得られる。
なお、ここでは、一例として、スマートフォン等が搭載されたパトロール車両のパトロールで得られたセンサデータから解析されたパトロールデータを例示したが、路面状態を測定する専用の機材が組み込まれた測定車両により測定された走行性IRI等を用いることもできる。
また、プローブデータ13bは、デジタルタコグラフ、いわゆる運行記録計を搭載する商用車、例えばトラック等の走行時の走行データの収集およびその解析が実行されることにより得られる。ここでは、デジタルタコグラフの装着義務が課される貨物商用車を例に挙げたが、デジタコに類する運行監視装置を搭載する任意の車両、すなわち自動車全般から収集される走行データを用いることができる。例えば、デジタルタコグラフの個体を識別する個体番号ごとに、時刻、位置、速度および距離などが対応付けられた走行データがモバイルネットワーク等を介してプラットフォームへ収集される。このようにデジタルタコグラフごとに収集された走行データの間で、道路が所定の単位、例えば50mで区切られた道路区間、及び、時間が所定の単位、例えば時、分または秒ごとに区切られた時間区間ごとに、当該道路区間を当該時間区間に走行する車両の交通量を集計する統計処理がプラットフォームにより実行される。このとき、プラットフォームは、デジタルタコグラフの個体番号等から車種、例えば超大型や大型、一般などを識別し、車種ごとに車両の交通量を集計することもできる。この他、プラットフォームは、進行方向ごとに車両の交通量を集計することもできる。これによって、道路区間および時間区間ごとに車種別および進行方向別の車両走行量が対応付けられたプローブデータ13bが得られる。
制御部15は、不動産評価装置10の全体制御を行う処理部である。
一実施形態として、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型および特化型を問わず、任意のプロセッサ、例えばGPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)の他、GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)により実装することができる。この他、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部15は、図示しない主記憶装置として実装されるRAM(Random Access Memory)のワークエリア上に、上記の不動産評価プログラムを展開することにより、下記の処理部を仮想的に実現する。
図1に示すように、制御部15は、受付部15aと、抽出部15bと、算出部15cと、出力部15dとを有する。
受付部15aは、不動産の選択を受け付ける処理部である。
一実施形態として、受付部15aは、地方、都道府県および市町村を選択するGUI(Graphical User Interface)コンポーネントを含む不動産選択画面をユーザ端末30に表示させる。このようなGUIコンポーネントとして、地方、都道府県、市町村の順に選択を受け付けるプルダウンメニューを表示させる他、地方の地図、選択された地方に存在する都道府県の地図、選択された都道府県に存在する市町村の地図の順に各地図を表示させることもできる。これにより、不動産の所在位置が市町村レベルにまで絞り込まれる。その上で、受付部15aは、不動産選択画面で絞り込まれた市町村に存在する不動産の中から評価をリクエストする不動産の選択を受け付ける。このとき、物流センタのデベロッパーに上記の不動産評価サービスを提供する場合、受付部15aは、不動産選択画面で絞り込まれた市町村において物流センタの立地条件、例えば用地面積などを満たす建設候補地を選択肢として表示させることができる。また、物流センタのテナントへの加入を検討する荷主に上記の不動産評価サービスを提供する場合、受付部15aは、不動産選択画面で絞り込まれた市町村で物流センタを有するデベロッパーを選択肢として表示させることができる。
抽出部15bは、パトロールデータ13a及びプローブデータ13bのうち、不動産から所定の範囲に存在する道路の劣化度および走行台数を抽出する処理部である。
一実施形態として、抽出部15bは、記憶部13に記憶されたパトロールデータ13aのうち、受付部15aにより不動産の選択が受け付けられた時点から遡って過去の所定期間、例えば過去6ヶ月以内に時間区間が含まれる直近パトロールデータを取得する。このように取得された直近パトロールデータにおいて、抽出部15bは、道路区間ごとに、過去の所定期間にわたる時間区間の走行性IRIの代表値、例えば平均値を算出する。
その上で、抽出部15bは、各道路区間における走行性IRI Dのうち、受付部15aで選択を受け付けた不動産から所定範囲の道路の走行性IRI Dlnを抽出する。例えば、抽出部15bは、受付部15aで選択を受け付けた不動産の所在位置から所定の期間、例えば30分間で走行可能な範囲に含まれる各道路区間の走行性IRI Dlnを抽出する。以下、受付部15aで選択を受け付けた不動産から所定の期間で走行可能な範囲のことを「走行可能圏」と記載する場合がある。
この走行可能圏は、一例として、上記の走行データから算出することができる。例えば、抽出部15bは、デジタルタコグラフから収集された走行データのうち、不動産の所在位置を出発点または通過点に含む走行データを抽出する。続いて、抽出部15bは、不動産の所在位置を出発点または通過点に含む走行データごとに、不動産の所在位置を出発または通過してから上記の所定の期間、すなわち30分後の商用車の所在位置を地図上にプロットする。その上で、抽出部15bは、地図上にプロットされた商用車の所在位置を含む領域、例えば凸包を所定の期間における走行可能圏として算出する。
このように所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の走行性IRI Dlnが抽出された後、抽出部15bは、各道路区間の走行性IRI Dlnを所定のレンジ、例えば1から10までの値に正規化する。これによって、道路区間ごとに正規化後の走行性IRI f(Dln)が得られる。
図2は、正規化関数fの定義例を示す図である。図2には、一例として、0以上の数値として得られる走行性IRI Dlnを1から10までの数値範囲に正規化する関数fが示されている。図2に示すように、走行性IRI Dlnが1.0未満である場合、「1」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが1.0以上2.0未満である場合、「2」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが2.0以上3.0未満である場合、「3」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが3.0以上4.0未満である場合、「4」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが4.0以上5.0未満である場合、「5」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが5.0以上6.0未満である場合、「6」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが6.0以上7.0未満である場合、「7」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが7.0以上8.0未満である場合、「8」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが8.0以上9.0未満である場合、「9」に正規化される。また、走行性IRI Dlnが9.0以上である場合、「10」に正規化される。なお、ここでは、正規化関数fが線形である場合を例示したが、正規化関数fは非線形であってもかまわない。
なお、ここでは、所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の走行性IRI Dlnが抽出された後に走行性IRI Dlnを正規化する例を説明したが、所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の走行性IRI Dlnが抽出される前の段階で走行性IRI Dを正規化することとしてもかまわない。
これと同時または前後して、抽出部15bは、記憶部13に記憶されたプローブデータ13bのうち、受付部15aにより不動産の選択が受け付けられた時点から遡って過去の所定期間、例えば過去1ヶ月以内に時間区間が含まれる直近プローブデータを取得する。このように取得された直近プローブデータにおいて、抽出部15bは、道路区間ごとに、過去の所定期間にわたる時間区間の車両走行量の代表値、例えば合計値を算出する。
その上で、抽出部15bは、各道路区間における車両走行量 Vのうち、受付部15aで選択を受け付けた不動産の所在位置から所定範囲の道路の車両走行量 Vlnを抽出する。例えば、抽出部15bは、所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の車両走行量 Vlnを抽出する。
このように所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の車両走行量 Vlnが抽出された後、抽出部15bは、各道路区間の車両走行量 Vlnを上記の走行性IRI Dlnが正規化されたレンジと同じレンジに正規化する。これによって、道路区間ごとに正規化後の車両走行量 g(Vln)が得られる。
図3は、正規化関数gの定義例を示す図である。図3には、一例として、0以上の数値として得られる車両走行量 Vlnを1から10までの数値範囲に正規化する関数gが示されている。図3に示すように、車両走行量 Vlnが1000未満である場合、「1」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが1000以上2000未満である場合、「2」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが2000以上3000未満である場合、「3」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが3000以上5000未満である場合、「4」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが5000以上8000未満である場合、「5」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが8000以上10000未満である場合、「6」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが10000以上30000未満である場合、「7」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが30000以上50000未満である場合、「8」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが50000以上100000未満である場合、「9」に正規化される。また、車両走行量 Vlnが100000以上である場合、「10」に正規化される。なお、ここでは、正規化関数gが線形である場合を例示したが、正規化関数gは非線形であってもかまわない。
なお、ここでは、所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の車両走行量 Vlnが抽出された後に車両走行量 Vlnを正規化する例を説明したが、所定の期間における走行可能圏に含まれる各道路区間の車両走行量 Vlnが抽出される前の段階で車両走行量 Vを正規化することとしてもかまわない。
図4は、走行性IRIおよび車両走行量の抽出例を示す模式図である。図4に示す地図データ41には、不動産の所在位置αの周辺道路が示されている。この地図データ41に示された範囲には、上り線および下り線の進行方向別に50mピッチで区切られた4000個の道路区間が含まれており、4000個の道路区間における走行性IRI D〜D4000が取得される。同様に、図4に示す地図データ42にも、不動産の所在位置αの周辺道路が示されている。この地図データ42に示された範囲においても、上り線および下り線の進行方向別に50mピッチで区切られた4000個の道路区間が含まれており、4000個の道路区間における車両走行量 V〜V4000が取得される。
ここで、図4に示す地図データ43には、不動産の所在位置αから30分間で走行可能な範囲Zに含まれる道路区間の個数Lが800個である場合が示されている。この場合、4000個の道路区間における走行性IRI D〜D4000および車両走行量 V〜V4000のうち、30分間の走行可能範囲Zに含まれる各道路区間の走行性IRI Dl1〜Dl800および車両走行量 Vl1〜Vl800が抽出される。これら30分間の走行可能圏Zに含まれる各道路区間の走行性IRI Dl1〜Dl800および車両走行量 Vl1〜Vl800が正規化されることにより、各道路区間の走行性IRI f(Dl1)〜f(Dl800)および車両走行量 g(Vl1)〜g(Vl800)が得られる。
算出部15cは、劣化度および走行台数が融合された指標値を算出する処理部である。以下では、劣化度の一例に対応する走行性IRIおよび走行台数の一例に対応する車両走行量が融合された指標値のことを「近隣走行性」と記載する場合がある。
ここで、走行性IRI f(Dln)は、その値が高いほど路面の劣化度が高い指標であるので、走行性IRI f(Dln)の値が低いほどプラスの評価とする一方で、車両走行量 g(Vln)は、その値が高いほど走行実績が高い指標であるので、車両走行量 g(Vln)の値が高いほどプラスの評価とする。すなわち、算出部15cは、走行性IRIが低くなるに連れて高い近隣走行性を算出すると共に、車両走行量が高くなるに連れて高い近隣走行性を算出する。
より詳細には、算出部15cは、抽出部15bにより抽出された各道路区間の走行性IRI f(Dln)および車両走行量 g(Vln)に応じて近隣走行性Nを算出する。例えば、算出部15cは、下記の近隣走行性Nの算出式(1)に各道路区間の走行性IRI f(Dln)および車両走行量 g(Vln)を代入することにより、近隣走行性Nを算出する。
N=(Σn:1〜L g(Vln)/f(Dln))*(1/10L)・・・(1)
上記の式(1)により、近隣走行性Nは、0.01≦N≦1.00の数値範囲に正規化して算出される。例えば、1〜Lの全ての道路区間でf(D)およびg(V)が最高評価である場合、近隣走行性Nは最高評価となる。この場合、1〜Lの全ての道路区間でf(D)=1となり、g(V)=10となる。このため、「Σn:1〜L g(Vln)/f(Dln)」の項は、Σによって10(=10/1)がL回足し合わされる結果、10Lとなり、この「10L」が「(1/10L)」の項と乗算されることにより、N=1と算出される。一方、1〜Lの全ての道路区間でf(D)およびg(V)が最低評価である場合、近隣走行性Nは最低評価となる。この場合、1〜Lの全ての道路区間でf(D)=10となり、g(V)=1となる。このため、「Σn:1〜L g(Vln)/f(Dln)」の項は、Σによって(1/10)がL回足し合わされる結果、「L/10」となり、この「L/10」が「(1/10L)」の項と乗算されることにより、N=0.01と算出される。
出力部15dは、不動産と指標値とを対応づけて出力する処理部である。
一実施形態として、出力部15dは、受付部15aにより選択が受け付けられた不動産の識別情報、例えば名称などに対応づけて、算出部15cにより算出された近隣走行性Nをユーザ端末30に表示させることができる。
[処理の流れ]
図5は、実施例1に係る不動産評価処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、上記の不動産選択画面で絞り込まれた市町村に存在する不動産の中から評価をリクエストする不動産の選択を受け付けた場合に開始される。
図5に示すように、不動産の選択が受け付けられると(ステップS101)、抽出部15bは、記憶部13に記憶されたパトロールデータ13a及びプローブデータ13bのうち、ステップS101で不動産の選択が受け付けられた時点から遡って過去の所定期間以内に時間区間が含まれる全道路区間の走行性IRI Dおよび車両走行量 Vを取得する(ステップS102)。
そして、抽出部15bは、ステップS101で選択を受け付けた不動産の所在位置から所定の期間、例えば30分間で走行可能な範囲に含まれる道路区間を算出する(ステップS103)。続いて、抽出部15bは、ステップS102で取得された全道路区間の走行性IRI Dおよび車両走行量 Vのうち、ステップS103で算出された走行可能圏内に含まれる道路区間の走行性IRI Dlnおよび車両走行量 Vlnを抽出する(ステップS104)。
その後、抽出部15bは、ステップS104で抽出された各道路区間の走行性IRI Dlnおよび車両走行量 Vlnを正規化する(ステップS105)。これによって、道路区間ごとに正規化後の走行性IRI f(Dln)および正規化後の車両走行量 g(Vln)が得られる。
その上で、算出部15cは、ステップS105の正規化で得られた各道路区間の走行性IRI f(Dln)および車両走行量 g(Vln)に応じて近隣走行性Nを算出する(ステップS106)。そして、出力部15dは、ステップS101で選択を受け付けた不動産の識別情報、例えば名称などに対応づけて、ステップS106で算出された近隣走行性Nをユーザ端末30に表示させ(ステップS107)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係る不動産評価装置10は、道路が区切られた道路区間毎の劣化度および走行台数のうち、選択を受け付けた不動産から所定範囲に含まれる道路区間の劣化度および走行台数を融合した指標値を不動産に対応づけて出力する。したがって、本実施例に係る不動産評価装置10によれば、車両の走行実績が反映された不動産評価を実現できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[複数の不動産の選択]
上記の実施例1では、1つの不動産の選択を受け付ける例を説明したが、複数の不動産の選択を受け付けることもできる。例えば、不動産選択画面で市町村レベルに絞り込まれた段階で複数の物流センタが市町村に存在する場合、当該市町村が選択されたことをもって複数の物流センタの選択を受け付けたとみなすことができる。この場合、不動産評価装置10は、複数の物流センタごとに近隣走行性Nを算出する。図6は、不動産および近隣走行性Nの表示例を示す図である。図6には、1つの市町村に3つの物流センタが含まれる例が示されている。図6に示すように、不動産評価装置10は、3つの物流センタの所在位置α、所在位置βおよび所在位置γごとに算出された近隣走行性Nα、NβおよびNγが所在位置α、所在位置βおよび所在位置γに対応付けられた地図データ60を表示することができる。これによって、例えば、荷主は、近隣走行性Nα、NβおよびNγを比較して複数の物流センタの中からテナントへ加入する物流センタを検討することができる。
なお、ここでは、地図データ60上に不動産および指標値を表示させる例を説明したが、不動産ごとの指標値のリストを表示する場合、指標値が高い順にソートして表示させることもできる。
[近隣走行性Nを用いたフィルタリング]
さらに、不動産評価装置10は、複数の不動産ごとに算出された近隣走行性Nのうち近隣走行性Nが所定の閾値Th、例えば0.7以上である不動産を表示させることもできる。図7は、不動産および近隣走行性Nの表示例を示す図である。図7には、図6に示す場合と同様、3つの物流センタの所在位置α、所在位置βおよび所在位置γごとに近隣走行性Nα、NβおよびNγが算出された場合の表示例が示されている。図7に示すように、不動産評価装置10は、3つの物流センタの所在位置α、所在位置βおよび所在位置γごとに算出された近隣走行性Nα、NβおよびNγのうち、近隣走行性Nが閾値Th、例えば0.7以上である不動産の所在位置αおよびその近隣走行性Nαを表示する。その一方で、不動産評価装置10は、近隣走行性Nが閾値Th未満である不動産の所在位置βおよびその近隣走行性Nβと、近隣走行性Nが閾値Th未満である不動産の所在位置γおよびその近隣走行性Nγとを非表示とする。
[走行性IRI及び車両走行量の表示]
上記の実施例1では、不動産に対応づけて近隣走行性Nを表示する例を説明したが、近隣走行性Nの代わりに、走行可能圏内に含まれる各道路区間における走行性IRI f(Dln)及び車両走行量 g(Vln)を表示させることもできる。図8は、走行性IRI f(Dln)及び車両走行量 g(Vln)の表示例を示す図である。図8では、走行性IRI f(Dln)を5段階評価とし、走行性IRI f(Dln)が高い道路区間ほど濃いグラデーションで示される。さらに、図8では、車両走行量 g(Vln)を3段階評価とし、車両走行量 g(Vln)が多い順に菱形模様のハッチング、斜線のハッチング、破線状の斜線のハッチングで道路区間が示される。
図8に示すように、ユーザ端末30には、物流センタ80の周辺、すなわち走行可能圏内に含まれる道路区間ごとに走行性IRI f(Dln)及び車両走行量 g(Vln)がプロットされた地図データ81が表示される。この地図データ81が表示されることにより、物流センタ80を取り囲む市道に含まれる24個の道路区間のうち、路面の劣化度が3以上である道路区間が約半数の11個にわたる一方で、市道の外側を取り囲む県道や国道、高速道路の交通量は多い。このため、市道の補修が行われなければ、物流センタ80はあまり良好な物流拠点ではないが、市道の補修が行われれば、物流センタ80が良好な物流拠点に生まれ変わる可能性を秘めていることを把握させることができる。
[近隣走行性Nの経時性を加味した強化]
上記の実施例1では、過去の1期のピリオドにパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dおよび車両走行量 Vを用いて近隣走行性Nを算出する例を説明したが、過去の複数期のピリオドtnごとに当該ピリオドにパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dtnおよび車両走行量 Vtnを用いて複数の近隣走行性Ntnを算出し、過去の複数期のピリオドtnを代表する近隣走行性Ntnの代表値を経時指標Mとして算出することもできる。
図9は、過去の複数期のピリオドtnと走行性IRI Dtn及び車両走行量 Vtnとの関係を示す図である。図9には、半年間を1つのピリオドとし、過去の4期分のピリオドt1〜t4ごとに近隣走行性Nt1〜Nt4が算出される例が示されている。
例えば、2018年の4月時点で不動産の選択を受け付けたとしたとき、図9に示すように、2016年の4月から9月までの期間が第1ピリオドt1に設定される。この第1ピリオドt1の近隣走行性Nt1の算出には、2016年の4月から9月までの期間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dt1と、2016年の4月の1ヶ月間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる車両走行量 Vt1とが用いられる。なお、近隣走行性Nt1の算出方法は、上記の実施例1との間で走行性IRIや車両走行量が取得される期間が異なる以外に違いはないので、上記の実施例1と同様のロジックで近隣走行性Nt1を算出できる。
また、2016年の10月から2017年の3月までの期間が第2ピリオドt2に設定される。この第2ピリオドt2の近隣走行性Nt2の算出には、2016年の10月から2017年の3月までの期間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dt2と、2016年の10月の1ヶ月間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる車両走行量 Vt2とが用いられる。
さらに、2017年の4月から9月までの期間が第3ピリオドt3に設定される。この第3ピリオドt3の近隣走行性Nt3の算出には、2017年の4月から9月までの期間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dt3と、2017年の4月の1ヶ月間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる車両走行量 Vt3とが用いられる。
また、2017年の10月から2018年の3月までの期間が第4ピリオドt4に設定される。この第3ピリオドt3の近隣走行性Nt3の算出には、2017年の4月から9月までの期間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる走行性IRI Dt3と、2017年の4月の1ヶ月間にパトロールデータ13a及びプローブデータ13bの時間区間が含まれる車両走行量 Vt3とが用いられる。
このように過去の4期分のピリオドt1〜t4における近隣走行性Nt1〜Nt4が算出された後、不動産評価装置10は、一例として、近隣走行性Nt1〜Nt4の年平均成長率、いわゆるCAGR(Compound Annual Growth Rate)を算出する。このとき、近隣走行性Nの数値範囲は、0.01以上1未満であることから、過去の4期分のCAGRの最小値が−0.7846となり、最大値が3.6416となる。このため、不動産評価装置10は、正の値を持ち、かつ数値範囲が0から1までに収まるように過去の4期分のCAGRを正規化する側面から、下記の式(2)にしたがって経時指標Mを算出する。すなわち、下記の式(2)では、CAGRに「1」を加算することにより、0.0022以上4.6416以下の正の値をとるように正規化されると共に、(CAGR+1)を最大値の4.6416で除算することにより、0.0005以上1以下の値をとるようにさらに正規化される。
M=Nt4×(CAGR+1)/4.6416・・・(2)
このような経時指標Mは、近隣走行性Nt1〜Nt4の推移が上昇傾向にあるほど高い値として算出することができる。
図10は、近隣走行性Nt1〜Nt4の経時変化を示す図である。図10には、所在位置α1、所在位置α2及び所在位置α3の3つの不動産ごとに、過去の4期分のピリオドt1〜t4における近隣走行性Nt1〜Nt4がグラフで示されている。図10にグラフで示すように、所在位置α1にある不動産の近隣走行性Nt1〜Nt4は、第1ピリオドt1〜第4ピリオドt4の順に、「0.9→0.8→0.6→0.4」と変化している。また、所在位置α2にある不動産の近隣走行性Nt1〜Nt4は、第1ピリオドt1〜第4ピリオドt4の順に、「0.5→0.7→0.6→0.7」と変化している。また、所在位置α3にある不動産の近隣走行性Nt1〜Nt4は、第1ピリオドt1〜第4ピリオドt4の順に、「0.04→0.08→0.2→0.6」と変化している。このように、第4ピリオドt4において近隣走行性Nt4が最も高いのは、所在位置α2の不動産であるが、近隣走行性Nt1〜Nt4の推移が最も上昇傾向にあるは、所在位置α3の不動産である。
図11は、経時指標Mの一例を示す図である。図11には、図10に示した所在位置α1、所在位置α2及び所在位置α3の3つの不動産ごとに、過去の4期分のピリオドt1〜t4における近隣走行性Nt1〜Nt4、近隣走行性Nt1〜Nt4のCAGR、CAGR+1、Nt4*(CAGR+1)および経時指標Mが示されている。図11に示すように、第4ピリオドt4において近隣走行性Nt4が最も高い所在位置α2の不動産の経時指標M(=0.1687)よりも、近隣走行性Nt1〜Nt4の推移が最も上昇傾向にある所在位置α3の不動産の経時指標M(=0.3188)を高く算出することができる。このような経時指標Mの算出により、近隣走行性Nの経時変化を加味した強化指標の算出を実現することができる。
[指標活用の高度化]
不動産評価装置10は、上記の近隣走行性Nや経時指標Mを算出した上で、評価対象とする不動産の地点αから所定の目標、例えば近隣のインターチェンジとなる地点δに到達する複数のルートの中から、最適なルートを決定する機能をさらに提供することができる。
例えば、不動産評価装置10は、最短の所要時間で目標とする地点δに到達可能なルート、最も走行性IRI Dの評価が良いルートおよび最も車両走行量 Vの評価が良いルートの3つのルートの中から最適なルートを曜日および時間帯Tごとに決定する。
より詳細には、不動産評価装置10は、デジタルタコグラフから収集された走行データのうち、評価対象とする不動産の地点αを出発点または通過点に含み、かつ目標とする地点δを到着点または通過点に含む走行データを抽出する。このように抽出された走行データのうち、不動産評価装置10は、地点αから地点δまでの所要時間が短い順に上位の所定数のルートを抽出する。ここで抽出された複数のルートを以下、R:{R1,R2,R3,・・・}と表記する。
その上で、不動産評価装置10は、ユーザ端末30による指定またはデフォルト設定による指定を受け付けた出発時刻が属する曜日および時間帯Tにおいて、複数のルートRのうち所要時間が最短であるルートを最短時間ルートRTSとして選択する。また、不動産評価装置10は、複数のルートRのうち、ルートに含まれる道路区間の走行性IRI f(D)の統計値、例えば合計値などが最小であるルートを最小揺れルートRTDとして選択する。さらに、不動産評価装置10は、複数のルートRのうち、ルートに含まれる道路区間の車両走行量g(V)の統計値、例えば合計値が最大であるルートを最多交通量ルートRTVとして選択する。また、不動産評価装置10は、所要時間、走行性IRIおよび車両走行量の優先度を受け付ける。その上で、不動産評価装置10は、所要時間が短くなるほどプラスの評価を行い、走行性IRIが小さくなるほどプラスの評価を行い、さらに、車両走行量が大きくなるほどプラスの評価を行う評価式を用いて、最短時間ルートRTS、最小揺れルートRTD及び最多交通量ルートRTVごとに当該ルートの所要時間、走行性IRIの合計値および車両走行量の合計量に上記で受け付けた優先度の順に大きい重みを付与して評価値を算出する。そして、不動産評価装置10は、最短時間ルートRTS、最小揺れルートRTD及び最多交通量ルートRTVごとに算出された評価値のうち評価値が最良であるルートを最適ルートRTCとして選択する。
以下では、ユーザ端末30により指定された曜日および時間帯T毎の最短時間ルートRTS、最小揺れルートRTD、最多交通量ルートRTVおよび最適ルートRTCを2つの地点αおよび地点δに関連づけて、下記の各指標の拡張関数として定義する。
1)単純指標(近隣走行性)Nに対して、N・RTx(α、δ) X=S,D,V,C
2)経時指標Mに対して、M・RTx(α、δ) X=S,D,V,C
3)車種指標Kに対して、K・RTx(α、δ) X=S,D,V,C
4)領域指標Aに対して、A・RTx(α、δ) X=S,D,V,C
5)時間帯指標Oに対して、O・RTx(α、δ) X=S,D,V,C
ここで、車種指標Kは、ユーザ端末30による指定またはデフォルト設定による指定を受け付けた車種、例えば超大型、大型、中型、一般を識別して、個別の車種、或いは複数の車種を組合せたものとする。また、領域指標Aは、走行可能圏の設定に用いる時間、例えば30分、60分、90分などを識別して、個別の時間、或いは複数の時間を組合せたものとする。また、時間帯指標Oは、最適ルートの選択の際に指定した曜日および時間帯、すなわち日曜0時台、日曜1時台、〜、土曜23時台の168個を識別して、個別の曜日の時間帯、或いは複数の曜日の時間帯を組合せたものとする。なお、O・RTx(α、δ)に関しては、TはOに吸収されるものとする。
さらに、複数地点で指標を比較して活用する観点から、以下を定義するものとする。ここで、地点間の移動方向は、地点αから地点δへの移動、あるいは地点βから地点εへ移動であるものとする。
すなわち、近隣走行性Nを複数地点で比較する複数地点比較をHN・RTx((α、δ)、(β、ε)) X=S,D,V,Cと定義し、経時指標Mを複数地点で比較する複数地点比較をHM・RTx((α、δ)、(β、ε)) X=S,D,V,Cと定義する。
(1)単純指標(複数地点比較)HN
例えば、不動産評価装置10は、物流センタのデベロッパーが荷主企業へ提供するサジェスチョンの一例として、物流センタの地点αから走行可能圏Z1の高速道路のインターチェンジの地点δに向かう複数のルートと、物流センタの地点βから走行可能圏Z2の高速道路のインターチェンジの地点εに向かう複数のルートとの間で所要時間S、走行性IRI f(D)および車両走行量 g(D)を対比するテーブル表示を行う。
図12及び図13は、ルートの一例を示す模式図である。図12には、物流センタの地点αから走行可能圏Z1の高速道路のインターチェンジの地点δに向かうルートのうち上記の最短時間ルートRTSに対応するルートR1、最小揺れルートRTDに対応するルートR2及び最多交通量ルートRTVに対応するルートR3が示されている。さらに、図13には、物流センタの地点βから走行可能圏Z2の高速道路のインターチェンジの地点εに向かうルートのうち上記の最短時間ルートRTSに対応するルートR4、最小揺れルートRTDに対応するルートR5及び最多交通量ルートRTVに対応するルートR6が示されている。
これらルートR1〜R3とルートR4〜R6とを対比するテーブル表示がユーザ端末30に行われる。図14は、テーブル表示の一例を示す図である。図14に示すように、N・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、27分であるのに対し、N・RTS(β、ε)に対応するルートR4の所要時間は、21分30秒である。このため、ルートR1およびルートR4の比較HN・RTS((α、δ),(β、ε))は、1.26(≒27÷21.5)となる。さらに、N・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、3.8であるのに対し、N・RTD(β、ε)に対応するルートR5の走行性IRIは、3である。このため、ルートR2およびルートR5の比較HN・RTD((α、δ),(β、ε))は、1.27(≒3.8÷3)となる。さらに、N・RTV(α、δ)に対応するルートR3の車両走行量の合計値は、4.5であるのに対し、N・RTV(β、ε)に対応するルートR6の車両走行量は、6である。このため、ルートR3およびルートR6の比較HN・RTV((α、δ),(β、ε))は、1.33(≒6÷4.5)となる。このようなテーブル表示により、地点αにある物流センタよりも地点βにある物流センタの方が最小揺れルートRTDに対応するルートR2及び最多交通量ルートRTVの全ての面において優れていることを荷主企業にアピールできる。
(2)経時指標(複数地点比較)HM
図12及び図13に示す地点αおよび地点βの2地点において、不動産評価装置10は、自治体が物流センタのデベロッパーへ提供するサジェスチョンの一例として、物流センタの地点αから走行可能圏Z1の高速道路のインターチェンジの地点δに向かう複数のルートと、物流センタの地点βから走行可能圏Z2の高速道路のインターチェンジの地点εに向かう複数のルートとの間で所要時間S、走行性IRI f(D)および車両走行量 g(D)を経時的に対比するテーブル表示を行うこともできる。
図15は、テーブル表示の一例を示す図である。図15の各指標には、前3期の推移が加味されている。図15に示すように、期間t1におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、27分であるのに対し、期間t1におけるM・RTS(β、ε)に対応するルートR4の所要時間は、21分30秒である。このため、期間t1におけるルートR1およびルートR4の相対値HM・RTS((α、δ),(β、ε))は、1.26(≒27÷21.5)となる。また、期間t2におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、27分のままであるのに対し、期間t2におけるM・RTS(β、ε)に対応するルートR4の所要時間は、15秒延びて21分45秒である。このため、期間t2におけるルートR1およびルートR4の相対値HM・RTS((α、δ),(β、ε))は、1.24(≒27÷21.75)となる。さらに、期間t3におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、30秒縮んで26分30秒であるのに対し、期間t3におけるM・RTS(β、ε)に対応するルートがルートR4からルートR5へ変わり、ルートR5の所要時間は、21分である。このため、期間t3におけるルートR1およびルートR5の相対値HM・RTS((α、δ),(β、ε))は、1.26(≒26.5÷21)となる。このようなテーブル表示により、地点αにある物流センタよりも地点βにある物流センタの方が一貫してインターチェンジまでの所要時間が短いことが把握できる。
また、期間t1におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、3.8であるのに対し、期間t1におけるM・RTD(β、ε)に対応するルートR5の走行性IRIは、3である。このため、期間t1におけるルートR2およびルートR5の相対値HM・RTD((α、δ),(β、ε))は、1.27(≒3.8÷3)となる。さらに、期間t2におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、3であるのに対し、期間t2におけるM・RTD(β、ε)に対応するルートR5の走行性IRIは、3.8である。このため、期間t2におけるルートR2およびルートR5の相対値HM・RTD((α、δ),(β、ε))は、0.79(≒3÷3.8)となる。さらに、期間t3におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートはルートR2からルートR3に変わり、ルートR3の走行性IRIの合計値は、2.5であるのに対し、期間t3におけるM・RTD(β、ε)に対応するルートR5の走行性IRIは、4.2である。このため、期間t3におけるルートR2およびルートR5の相対値HM・RTD((α、δ),(β、ε))は、0.60(≒2.5÷4.2)となる。このようなテーブル表示により、期間T2を境界に、地点βにある物流センタよりも地点αにある物流センタの方がインターチェンジまでの走行で揺れが小さくなっていることが把握できる。
また、期間t1におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートR3の車両走行量の合計値は、4.5であるのに対し、期間t1におけるM・RTV(β、ε)に対応するルートR6の走行性IRIは、6である。このため、期間t1におけるルートR3およびルートR6の相対値HM・RTV((α、δ),(β、ε))は、0.75(≒4.5÷6)となる。さらに、期間t2におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートR3の車両走行量の合計値は、5であるのに対し、期間t2におけるM・RTV(β、ε)に対応するルートR6の走行性IRIは、5.5である。このため、期間t2におけるルートR3およびルートR6の相対値HM・RTV((α、δ),(β、ε))は、0.91(≒5÷5.5)となる。また、期間t3におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートはルートR3からルートR2に変わっている。このルートR2の車両走行量の合計値は、4.8である。これに対し、期間t3におけるM・RTV(β、ε)に対応するルートもルートR6からルートR5に変わっている。このルートR5の車両走行量は、7である。このため、期間t3におけるルートR2およびルートR5の相対値HM・RTV((α、δ),(β、ε))は、0.69(≒4.8÷7)となる。このようなテーブル表示により、地点αにある物流センタよりも地点βにある物流センタの方が一貫してインターチェンジまでの交通量が多いことが把握できる。
(3)時間帯指標O
図16は、ルートの一例を示す模式図である。図16に示すように、不動産評価装置10は、荷主企業が運送会社へ提供するサジェスチョンの一例として、物流センタの地点αから走行可能圏Z3の高速道路のインターチェンジの地点δに向かうルートのうち最短時間ルートRTSに対応するルート、最小揺れルートRTDに対応するルート及び最多交通量ルートRTVに対応するルートを各曜日の各時間帯Tの間で対比するテーブル表示を行うことができる。
図17は、テーブル表示の一例を示す図である。図17に示すように、日曜0時台、日曜1時台、〜、土曜23時台の168個の枠ごとに所要時間が最短であるO・RTS(α、δ)、走行性IRIが最小であるO・RTD(α、δ)及び車両走行量が最大であるO・RTV(α、δ)が表示される。これにより、荷主企業は、日曜0時台、日曜1時台、〜、土曜23時台の168個の枠ごとに最短時間ルート、最小揺れルートまたは最大交通量ルートを運送会社に指定できる。
[大型施設の評価]
上記の実施例1では、物流センタ等の物流拠点が評価される場合を例に挙げたが、大型施設が評価されるユースケースにも上記の不動産評価サービスを同様に適用できる。
(1)単純指標N
図18は、ルートの一例を示す模式図である。図18に示すように、不動産評価装置10は、大型施設の建設を担当する建設会社が自治体へ提供するサジェスチョンの一例として、大型施設の地点αから走行可能圏Z4の高速道路のインターチェンジの地点δに向かうルートのうち最短時間ルートRTSに対応するルート、最小揺れルートRTDに対応するルート及び最多交通量ルートRTVに対応するルートを対比するテーブル表示を行うことができる。
図19は、テーブル表示の一例を示す図である。図19に示すように、N・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、27分である。さらに、N・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、3.8である。さらに、N・RTV(α、δ)に対応するルートR3の車両走行量の合計値は、4.5である。このようなテーブル表示により、大型施設が建設される前に立案された計画の所要時間、走行性IRIおよび車両走行量との間で予実比較を実行することができる。
(2)領域指標A
図20は、ルートの一例を示す模式図である。図20に示すように、不動産評価装置10は、大型施設の建設を担当する建設会社が大型施設の建設資材等を運送する運送会社へ提供するサジェスチョンの一例として、大型施設の建設予定地点αから異なる3つのインターチェンジの地点δ、δ、δに向かう場合、30分圏Z5内で到達可能なルートおよび60分圏Z6内で到達可能なルートを併せて表示するテーブル表示を行うことができる。
図21は、テーブル表示の一例を示す図である。図21に示すように、3つのインターチェンジの地点δ、δ及びδのうち、インターチェンジの地点δは、大型施設の建設予定地点αから30分圏Z5内で到達可能なルートもなければ、60分圏Z6内で到達可能なルートもない。このため、インターチェンジの地点δに関するA・RTS(α,δ)、A・RTD(α,δ)及びA・RTV(α,δ)は、30分圏および60分圏のいずれにおいてもブランクとなっている。これに対し、インターチェンジの地点δは、大型施設の建設予定地点αから30分圏Z5内で到達可能なルートはないが、60分圏Z6内で到達可能なルートは存在する。このため、インターチェンジの地点δに関するA・RTS(α,δ)、A・RTD(α,δ)及びA・RTV(α,δ)は、30分圏の欄はブランクとされる一方で、60分圏の欄にはルートR4、ルートR5およびルートR6が示されている。また、インターチェンジの地点δは、大型施設の建設予定地点αから30分圏Z5内で到達可能なルートが存在する。このため、30分圏の欄および60分圏の欄の中身は共通し、A・RTS(α,δ)、A・RTD(α,δ)、A・RTV(α,δ)の順に、ルートR2、ルートR1、ルートR3が示されている。このようなテーブル表示により、建設会社は、建設資材や建設機械等を運搬する場合にインターチェンジの地点δを経由するルートを指定することができる。
[観光スポットの評価]
上記の実施例1では、物流センタ等の物流拠点が評価される場合を例に挙げたが、観光スポットが評価されるユースケースにも上記の不動産評価サービスを同様に適用できる。
(1)経時指標M
図22は、ルートの一例を示す模式図である。図22に示すように、不動産評価装置10は、観光スポットの候補地の所有者が自治体へ提供するサジェスチョンの一例として、観光スポットの地点αから走行可能圏Z7の高速道路のインターチェンジの地点δに向かう複数のルートの間で所要時間S、走行性IRI f(D)および車両走行量 g(D)を経時的に対比するテーブル表示を行うこともできる。
図23は、テーブル表示の一例を示す図である。図23の各指標には、前3期の推移が加味されている。すなわち、図23に示すテーブル表示において、期間t1のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)には、期間t−2、期間t−1及び期間t0の前3期のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)と期間t1の1期分とを含む4期分のCAGRとして算出された経時指標が示されている。また、図23に示すテーブル表示において、期間t2のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)には、期間t−1、期間t0及び期間t1の前3期のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)と期間t2の1期分とを含む4期分のCAGRとして算出された経時指標が示されている。さらに、図23に示すテーブル表示において、期間t3のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)には、期間t0、期間t1及び期間t2の前3期のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)と期間t3の1期分とを含む4期分のCAGRとして算出された経時指標が示されている。なお、テーブル表示上で前3期分の表示がない期間t−2、期間t−1及び期間t0のM・RTS(α、δ)、M・RTD(α、δ)及びM・RTV(α、δ)の表示はブランクとしている。
図23に示すように、期間t1におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、27分であり、期間t2におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR1の所要時間は、28分であり、そして、期間t3におけるM・RTS(α、δ)に対応するルートR2の所要時間は、24分である。また、期間t1におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、3.8であり、期間t2におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートR2の走行性IRIの合計値は、4.2であり、そして、期間t3におけるM・RTD(α、δ)に対応するルートR4の走行性IRIの合計値は、3.5である。また、期間t1におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートR3の車両走行量の合計値は、3.5であり、期間t2におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートR1の車両走行量の合計値は、4.7であり、そして、期間t3におけるM・RTV(α、δ)に対応するルートR1の車両走行量の合計値は、4.9である。このようなテーブル表示により、地点αから地点δへの4つのルートの中でも所要時間、走行性IRIまたは車両走行量が上昇トレンドにあるルートを把握できる。
(2)車種指標K
図24は、ルートの一例を示す模式図である。図24には、超大型車が通行できる道路が実線で示される一方で、大型車までが通行できる道路が破線で示されている。図24に示すように、不動産評価装置10は、観光スポットの候補地の所有者が旅行会社へ提供するサジェスチョンの一例として、観光スポットの地点αから走行可能圏Z8の高速道路のインターチェンジの地点δに向かう複数のルートのうち、超大型が通行できるルートR1、大型車までが通行できるルートR2およびルートR3の間で所要時間S、走行性IRI f(D)および車両走行量 g(D)を対比するテーブル表示を行うこともできる。
図25は、テーブル表示の一例を示す図である。図25に示すように、超大型車の枠および大型車の枠ごとに所要時間が最短であるルートのK・RTS(α、δ)、走行性IRIが最小であるルートのK・RTD(α、δ)及び車両走行量が最大であるルートのK・RTV(α、δ)が表示される。これにより、観光スポットの候補地の所有者は、観光スポットの候補地からインターチェンジまで大型車や超大型車がアクセスできること、さらには、アクセスが短時間であり、静粛性を有し、あるいは走行実績があるかを旅行会社にアピールすることができる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、受付部15a、抽出部15b、算出部15cまたは出力部15dを不動産評価装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、受付部15a、抽出部15b、算出部15cまたは出力部15dを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の不動産評価装置10の機能を実現するようにしてもよい。
[不動産評価プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図26を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する不動産評価プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図26は、実施例1及び実施例2に係る不動産評価プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図26に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図26に示すように、上記の実施例1で示した受付部15a、抽出部15b、算出部15c及び出力部15dと同様の機能を発揮する不動産評価プログラム170aが記憶される。この不動産評価プログラム170aは、図1に示した受付部15a、抽出部15b、算出部15c及び出力部15dの各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から不動産評価プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、不動産評価プログラム170aは、図26に示すように、不動産評価プロセス180aとして機能する。この不動産評価プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち不動産評価プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、不動産評価プロセス180aが実行する処理の一例として、図5に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の不動産評価プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に不動産評価プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から不動産評価プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに不動産評価プログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから不動産評価プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、
車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出し、
抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出し、
前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする不動産評価プログラム。
(付記2)前記不動産から所定範囲の道路の抽出は、第一の記憶部を基に、前記所定の不動産から所定の時間内に到達可能な道路とすることを特徴とする付記1に記載の不動産評価プログラム。
(付記3)前記受け付ける処理は、複数の不動産の選択を受け付け、
前記出力する処理は、不動産毎の指標値の高さに応じて優先して表示する不動産を決定することを特徴とする付記1に記載の不動産評価プログラム。
(付記4)前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、
前記出力する処理は、前記劣化度、前記走行台数、及び、前記指標値を時間単位の前後で並べて出力することを特徴とする付記1に記載の不動産評価プログラム。
(付記5)前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、該算出した指標値の平均を算出することを特徴とする付記1に記載の不動産評価プログラム。
(付記6)位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、
車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出し、
抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出し、
前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する
処理をコンピュータが実行することを特徴とする不動産評価方法。
(付記7)前記不動産から所定範囲の道路の抽出は、第一の記憶部を基に、前記所定の不動産から所定の時間内に到達可能な道路とすることを特徴とする付記6に記載の不動産評価方法。
(付記8)前記受け付ける処理は、複数の不動産の選択を受け付け、
前記出力する処理は、不動産毎の指標値の高さに応じて優先して表示する不動産を決定することを特徴とする付記6に記載の不動産評価方法。
(付記9)前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、
前記出力する処理は、前記劣化度、前記走行台数、及び、前記指標値を時間単位の前後で並べて出力することを特徴とする付記6に記載の不動産評価方法。
(付記10)前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、該算出した指標値の平均を算出することを特徴とする付記6に記載の不動産評価方法。
(付記11)位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付ける受付部と、
車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出する抽出部と、
抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出する算出部と、
前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する出力部と、
を有することを特徴とする不動産評価装置。
(付記12)前記抽出部は、前記不動産から所定範囲の道路の抽出として、第一の記憶部を基に、前記所定の不動産から所定の時間内に到達可能な道路とすることを特徴とする付記11に記載の不動産評価装置。
(付記13)前記受付部は、複数の不動産の選択を受け付け、
前記出力部は、不動産毎の指標値の高さに応じて優先して表示する不動産を決定することを特徴とする付記11に記載の不動産評価装置。
(付記14)前記算出部は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、
前記出力部は、前記劣化度、前記走行台数、及び、前記指標値を時間単位の前後で並べて出力することを特徴とする付記11に記載の不動産評価装置。
(付記15)前記算出部は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、該算出した指標値の平均を算出することを特徴とする付記11に記載の不動産評価装置。
10 不動産評価装置
11 通信I/F部
13 記憶部
13a パトロールデータ
13b プローブデータ
15 制御部
15a 受付部
15b 抽出部
15c 算出部
15d 出力部
30 ユーザ端末

Claims (7)

  1. 位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、
    車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出し、
    抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出し、
    前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする不動産評価プログラム。
  2. 前記不動産から所定範囲の道路の抽出は、第一の記憶部を基に、前記所定の不動産から所定の時間内に到達可能な道路とすることを特徴とする請求項1に記載の不動産評価プログラム。
  3. 前記受け付ける処理は、複数の不動産の選択を受け付け、
    前記出力する処理は、不動産毎の指標値の高さに応じて優先して表示する不動産を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の不動産評価プログラム。
  4. 前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、
    前記出力する処理は、前記劣化度、前記走行台数、及び、前記指標値を時間単位の前後で並べて出力することを特徴とする請求項1、2または3に記載の不動産評価プログラム。
  5. 前記算出する処理は、同じ区間について、複数の異なる時間単位で劣化度と走行台数の組み合わせから同じ区間についての異なる時間単位での指標値を算出し、該算出した指標値の平均を算出することを特徴とする請求項1、2または3に記載の不動産評価プログラム。
  6. 位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付け、
    車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出し、
    抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出し、
    前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする不動産評価方法。
  7. 位置情報が対応づけられた不動産の選択を受け付ける受付部と、
    車両毎の所定の時間単位毎の単位区間毎の走行実績を記憶する第一記憶部と、所定の時間単位毎の単位区間毎の道路の劣化度を記憶する第二記憶部とを参照して、前記不動産から所定範囲の道路を抽出する抽出部と、
    抽出した前記道路の劣化度と、前記道路の走行台数に応じて指標値を算出する算出部と、
    前記不動産と前記指標値とを対応づけて出力する出力部と、
    を有することを特徴とする不動産評価装置。
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