JP2019211499A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動部の駆動トルクから像担持体の清掃部の劣化状態を精度良く特定すること。【解決手段】画像形成装置は、トナー像を担持し、担持したトナー像を被転写体に転写する像担持体と、像担持体を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動部と、被転写体へのトナー像の転写後に、像担持体に残留したトナーを、像担持体に圧接されることにより除去する清掃部と、駆動部による像担持体の駆動トルクを検知する検知部と、各部を制御する制御部とを備える。制御部は、駆動部の正方向および逆方向の駆動トルクを検知部から取得し(ステップS125,ステップS126)、取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、清掃部の劣化状態を特定する(ステップS133)。【選択図】図6

Description

この開示は、画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関し、特に、被転写体へのトナー像の転写後に、像担持体に残留したトナーを、像担持体に圧接されることにより除去する清掃部を有する画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
従来、像担持体に残留したトナーを除去するクリーニングブレードの劣化状態を、像担持体を駆動するモータの駆動トルクに基づいて判定する画像形成装置があった(たとえば、特許文献1参照)。しかし、この画像形成装置の場合、像担持体を駆動するモータ電流の環境変化による影響や、軸受の摩耗による影響、像担持体に摺接するシール部材の劣化、像担持体に接しているローラ部材との圧力条件の変化によって、クリーニングブレードの劣化状態による駆動トルクの変化を精度良く検知できないことがある。
このような問題を解決するために、像担持体上に現像剤が有るときと無いときとのトルク差からクリーニング状態を判定する画像形成装置があった(たとえば、特許文献2参照)。
特開平11−352852号公報 特開2005−202099号公報
しかし、像担持体の所定の位置のみに現像剤を付着させる現像剤バンドの形成は、その時々の環境変化(たとえば、現像剤の劣化状態、温湿度、設定電圧)によって異なり、現像剤の付着量がばらつくおそれがある。このため、クリーニングブレードの劣化状態が同じでも、像担持体の駆動トルクの値が異なる可能性がある。一方、像担持体に現像剤が付着していない場合は、現像剤に起因する差異が発生しないため、駆動トルクの値はほぼ一定となる。つまり、現像剤が有るときと無いときとの駆動トルクの差分は、環境変化によってばらつく可能性がある。このため、駆動部(たとえば、モータ)の駆動トルクから像担持体の清掃部(たとえば、クリーニングブレード)の劣化状態を精度良く特定できないといった問題があった。
この開示は上述の問題を解決するためになされたもので、この開示の目的の1つは、駆動部の駆動トルクから像担持体の清掃部の劣化状態を精度良く特定することが可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、この開示のある局面によれば、画像形成装置は、トナー像を担持し、担持したトナー像を被転写体に転写する像担持体と、像担持体を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動部と、被転写体へのトナー像の転写後に、像担持体に残留したトナーを、像担持体に圧接されることにより除去する清掃部と、駆動部による像担持体の駆動トルクを検知する検知部と、各部を制御する制御部とを備える。制御部は、駆動部の正方向および逆方向の駆動トルクを検知部から取得し、取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、清掃部の劣化状態を特定する。
好ましくは、制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値と、予め設定された寿命時の差分値とを比較することで、劣化状態を特定する。さらに好ましくは、寿命時の差分値は、清掃部に応じて予め設定される。
さらに好ましくは、制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値が寿命時の差分値に達していない場合、達するまでの残り寿命を算出することで、劣化状態を特定する。
さらに好ましくは、画像形成装置は、記憶部をさらに備える。制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの値を履歴として記憶部に記憶させる。さらに好ましくは、制御部は、記憶部に記憶された駆動トルクの値の履歴を加味して残り寿命を算出する。
さらに好ましくは、画像形成装置は、算出した残り寿命が所定値未満となったことを条件に、清掃部の交換を促す旨を報知する報知部をさらに備える。
さらに好ましくは、制御部は、残り寿命として、寿命時の差分値に達するまでの期間、および、寿命時の差分値に達するまでの印刷可能枚数の少なくとも一方を算出する。
好ましくは、画像形成装置は、特定された劣化状態を報知する報知部をさらに備える。さらに好ましくは、画像形成装置は、劣化状態を報知するか否かの選択を受付ける受付部をさらに備え、報知部は、受付部によって劣化状態を報知する選択が受付けられたことを条件に、劣化状態を報知する。
好ましくは、画像形成装置は、特定された劣化状態を外部装置に送信する送信部をさらに備える。好ましくは、制御部は、清掃部の新品時から所定期間までは、劣化状態を特定しない。
好ましくは、制御部は、取得した正方向および逆方向の像担持体の1回転以上の平均の駆動トルクに基づいて、劣化状態を特定する。
好ましくは、制御部は、劣化状態の特定に用いる駆動トルクが検知部によって検知されているときに、像担持体に当接する部品のうち離間可能な部品を離間させる。
好ましくは、制御部は、劣化状態の特定に用いる駆動トルクが検知部によって検知される前に、駆動トルクの検知条件を整えるための処理を実行する。
好ましくは、制御部は、当該画像形成装置の電源投入後の初期動作時、当該画像形成装置のウォーミングアップ時、または、ユーザからの指示時に、劣化状態を特定する。
好ましくは、駆動部は、直流モータと、直流モータの回転速度を一定に保つ制御回路とを含む。検知部は、直流モータの負荷電流、入力電圧、および、消費電力のいずれかによって駆動トルクを検知する。
好ましくは、画像形成装置は、廃トナー容器と、廃トナーを廃トナー容器に搬送する搬送スクリューと、駆動部から搬送スクリューに駆動力を伝達するワンウェイクラッチとをさらに備える。駆動部は、像担持体に加えて、ワンウェイクラッチを介して搬送スクリューを回転駆動する。ワンウェイクラッチは、駆動部が像担持体を正方向に回転駆動する場合は、搬送スクリューへ駆動力を伝達し、駆動部が像担持体を逆方向に回転駆動する場合は、搬送スクリューへ駆動力を伝達しない。好ましくは、像担持体は、感光体または中間転写ベルトである。
この発明の他の局面によれば、制御方法は、トナー像を担持し、担持したトナー像を被転写体に転写する像担持体と、像担持体を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動部と、被転写体へのトナー像の転写後に、像担持体に残留したトナーを、像担持体に圧接されることにより除去する清掃部と、駆動部による像担持体の駆動トルクを検知する検知部と、各部を制御する制御部とを備える画像形成装置の制御方法である。制御方法は、制御部が、駆動部の正方向および逆方向の駆動トルクを検知部から取得するステップと、取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、清掃部の劣化状態を特定するステップとを含む。
この開示によれば、駆動部の駆動トルクから像担持体の清掃部の劣化状態を精度良く特定することができる。
フルカラータンデム型の画像形成装置において画像形成に関係する部分の主な構成を模式的に示す断面図である。 画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 クリーニングブレードの使用初期と後記との駆動モータの駆動トルクの変化の概略を示すグラフである。 駆動モータの正転および逆転の駆動トルクおよびトルク差の変化を示すグラフである。 クリーニングブレードの残り寿命を説明するためのグラフである。 クリーニングブレード寿命判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 画像形成装置におけるクリーニングブレードの寿命を判定するための機能を示す機能ブロック図である。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない場合がある。
[画像形成装置の作像部および搬送部の構成]
図1は、フルカラータンデム型の画像形成装置において画像形成に関係する部分の主な構成を模式的に示す断面図である。図1を参照して、画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成プロセスに基づくものであり、感光体表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写し、転写されたトナー像を記録媒体に定着させることによって画像形成を行う。図1に示すように画像形成装置1は、画像形成を行う作像部2と、記録媒体Tとしての用紙31を搬送する搬送部3とを含む。
作像部2は、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kと、中間体としての中間転写ベルト20と、支持ローラ21,22と、1次転写部としての1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kと、2次転写部としての2次転写ローラ24と、定着部25としての加熱ローラ25aおよび加圧ローラ25bと、中間転写ベルトクリーニング部23とを備える。
カートリッジ10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー色にそれぞれ対応して設けられている。カートリッジ10Y,10M,10C,10Kを総称する場合または不特定のものを示す場合にカートリッジ10と記載する。1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kは、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kにそれぞれ対向するように配置される。1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kを総称する場合または不特定のものを示す場合に1次転写ローラ15と記載する。
各カートリッジ10は、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部12と、露光部13と、現像部14と、感光体クリーニング部16とを備える。感光体ドラム11は、その表層の感光層の表面に形成された静電潜像を担持するためのものである。帯電部12、露光部13、現像部14、1次転写ローラ15、および感光体クリーニング部16は、この順番で感光体ドラム11の周囲に感光体ドラム11の回転方向に沿って設けられている。したがって、帯電、露光、現像、1次転写、感光体クリーニングの順にプロセスが進行する。
帯電部12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。露光部13は、感光体ドラム11の表面上で画像に対応している部分を露光することによって、感光体表面に静電潜像を生成する。現像部14は、対向電極によって生成した電界力の作用によって、感光体表面の静電潜像に帯電したトナーを付着させる。本実施の形態の場合、露光された箇所にトナーを付着させることによって画像を形成する反転現像である。1次転写ローラ15は、感光体表面上に形成されたトナー像を電界力の作用で中間転写ベルト20上に転写する。感光体クリーニング部16は、クリーニングブレードによって感光体表面を掻き取ることによって、中間転写ベルト20に転写されずに感光体表面の残っている転写残トナーを除去する。
なお、各カートリッジ10において感光体クリーニング部16と帯電部12との間に、図示しない除電部(イレーサとも称する)が設けられていてもよい。除電部は、たとえば、光を照射したり、バイアス電圧が印加された部材を感光体表面に接触させたりすることによって感光体表面の帯電状態を初期化する。
中間転写ベルト20は、支持ローラ21,22とともに中間転写ユニットを構成する。中間転写ベルト20は、平行配置された支持ローラ21,22によって一定のテンションが与えられた状態で支持されている。支持ローラ21,22の内の1本(本実施の形態では、支持ローラ22)は、駆動モータ26に接続され、駆動モータ26によって駆動される。
駆動モータ26は、直流モータである。トルク検知部110は、駆動モータ26を一般的な方法で制御するために必要な指標(たとえば、回転速度、負荷電流、入力電圧、および、消費電力の少なくともいずれか)を検知し、これらの値から駆動モータ26の駆動トルクを特定し、制御部100に送信する。駆動制御部120は、制御部100によって制御され、トルク検知部110によって検知された指標の値に基づいて、一般的な方法で駆動モータ26の回転速度を一定に保つ制御回路を含み、駆動モータ26の回転速度を、用紙31を送る速度に中間転写ベルト20の速度が同期するように制御する。
中間転写ベルト20は、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11とそれぞれに対応する1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kとによって挟まれた状態で、カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの配列方向に沿って回転する。各カートリッジ10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11の表面上に形成されたトナー像は、互いに重ね合わされた状態で中間転写ベルト20上に転写される。
1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kよりも中間転写ベルト20の移動方向下流位置には、2次転写ローラ24が配置されている。2次転写ローラ24は、中間転写ベルト20上に転写された複数色のトナー像を、記録媒体Tとしての用紙31上に転写する。定着部25は、記録媒体T上に転写されたトナー像を加熱かつ加圧することによって記録媒体Tに定着する。
中間転写ベルトクリーニング部23は、クリーニングブレード23Aと、搬送スクリュー23Bとを含む。クリーニングブレード23Aは、記録媒体Tに転写されずに中間転写ベルト20上に残っている転写残トナーを除去することによって、中間転写ベルト20を清掃する。搬送スクリュー23Bは、螺旋状のスクリューにより、クリーニングブレード23Aによって除去されたトナーを、廃トナーを蓄積するための廃トナー容器28に搬送する。搬送スクリュー23Bは、ワンウェイクラッチ27を介して駆動モータ26によって駆動される。ワンウェイクラッチ27は、駆動モータ26が中間転写ベルト20を、用紙31を送る方向に対して正方向に駆動する場合は、搬送スクリュー23Bに駆動力を伝達し、駆動モータ26が中間転写ベルト20を、用紙31を送る方向に対して逆方向に駆動する場合は、搬送スクリュー23Bに駆動力を伝達しないように機能する。
上記の感光体ドラム11、帯電部12、露光部13、現像部14、感光体クリーニング部16、1次転写ローラ15、中間転写ベルト20、2次転写ローラ24、定着部25、中間転写ベルトクリーニング部23などは、電子写真方式の周知技術を任意に選択して使用してよい。
次に、搬送部3について説明する。搬送部3は、記録媒体収納部30と、給紙ローラ32と、タイミングローラ33と、通紙センサ34と、排紙ローラ36と、両面搬送ローラ35a,35bとを含む。
給紙ローラ32は、記録媒体収納部30から用紙31などの記録媒体Tを搬送経路40に給紙する。タイミングローラ33は、2次転写ローラ24によって記録媒体T上にトナー像が転写されるタイミングを調整するために、搬送経路40上を搬送された記録媒体Tを一旦停止させる。排紙ローラ36は、定着部25による定着後の記録媒体Tを排出するか又は両面搬送経路41に搬送する。両面搬送ローラ17a,17bは、両面搬送経路41を経由して記録媒体Tをタイミングローラ33まで搬送する。
[画像形成装置の全体構成]
図2は、画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置1は、既に説明した作像部2および搬送部3に加えて、スキャナ部50、ADF(Auto Document Feeder)部51、制御部100、記憶装置105、操作パネル106、通信インターフェイス(I/F:Interface)107、および画像処理部108を備える。なお、図2の画像形成装置の構成はコピー機を想定したものであるが、画像形成装置がプリンタ専用機の場合には図2のスキャナ部50およびADF部51は設けられていなくてよい。
スキャナ部50は、原稿台に載置された原稿をイメージセンサによって読み取って画像データに変換する。ADF部51は、原稿トレイに載置された複数の原稿を1枚ずつ搬送し、原稿台の読み取り位置において読み取り処理の終わった原稿を排紙トレイに排出する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、インターフェイス(I/F:Interface)104とを備える。
CPU101は、ROM103に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、画像形成装置1全体の処理を実現する。
RAM102は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などであり、CPU101がプログラムを動作するために必要なデータおよび画像データを一時的に記憶する。したがって、RAM102は、いわゆるワーキングメモリとして機能する。
ROM103は、典型的には、フラッシュメモリなどであり、CPU101で実行されるプログラムおよび、画像形成装置の動作に関係する各種設定情報などを記憶する。
インターフェイス104は、外部機器との間で各種信号のやりとりを行う。具体的に、制御部100はインターフェイス104を介して、記憶装置105、操作パネル106、通信インターフェイス107、画像処理部108、作像部2、搬送部3、スキャナ部50、およびADF部51と電気的に接続される。
記憶装置105は、各種の制御値、ならびに通信インターフェイス107を介して入力されたデータおよび画像データなどを記憶する。
操作パネル106は、印刷部数、印刷方法、用紙の種類およびサイズなどの各種の設定値をユーザが入力するためのものである。操作パネル106には、さらに画像形成装置が原稿の読み取りおよび印刷を開始するためのスタートボタンが設けられている。また、操作パネル106には、情報を表示するためのディスプレイが設けられる。
通信インターフェイス107は、外部装置と通信を行なうためのデバイスである。通信インターフェイス107は、一例として、無線LAN(Local Area Network)カードである。画像形成装置1は、通信インターフェイス107を介してLANまたはWAN(Wide Area Network)に接続された外部装置と通信可能に構成される。通信インターフェイス107は、外部装置から画像データおよび各種設定値などのデータを受信する。
画像処理部108は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成される。画像処理部108は、スキャナ部50によって読み出されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の画像データを、Y、M、C、Kの画像データに変換して出力する。
[クリーニングブレード寿命判定処理]
図3は、クリーニングブレード23Aの使用初期と使用後期との駆動モータ26の駆動トルクの変化の概略を示すグラフである。図3を参照して、中間転写ベルト20を駆動する駆動モータ26の駆動トルクは、クリーニングブレード23Aの圧接による負荷の他に、ギアなどの駆動部に掛かる負荷、中間転写ベルト20の重量による負荷、中間転写ベルト20によるテンションによる負荷、1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kおよび2次転写ローラ24の圧接による負荷等の合算からなる。このため、クリーニングブレード23Aの単体による負荷のトルク値は判り難い。
クリーニングブレード23Aの劣化に従い、中間転写ベルト20を駆動する駆動モータ26の駆動トルクは、正回転および逆回転のいずれの場合も増加する。正回転と逆回転との駆動トルクの差も、増加する。また、使用初期と使用後期とで、各軸受の劣化や中間転写ベルト20の伸びなどの影響により、これらの駆動に必要な駆動トルクも変動する。
このため、正回転のみの駆動トルクの変化を判断することで、クリーニングブレード23Aの劣化状態を判断しようとしても、各軸受の劣化や中間転写ベルト20の伸びなどの影響がどの程度であるか特定し難いため、クリーニングブレード23Aの劣化状態を正確に判断できない。
本実施の形態においては、正回転と逆回転との駆動トルクの差の変化を判断することで、クリーニングブレード23Aの劣化状態を判断する。クリーニングブレード23Aは、中間転写ベルト20に対する接触角およびクリーニングブレード23Aの摩耗状態の違いから、正回転および逆回転の場合で、駆動トルクが異なる。一方、クリーニングブレード23A以外の駆動トルクに影響を及ぼす物(各軸受や、中間転写ベルト20など)は、正回転であっても逆回転であっても駆動トルクはほぼ同じである。このため、正回転と逆回転との駆動トルクの差の変化を判断することで、クリーニングブレード23Aの劣化以外の要因(各軸受の劣化や中間転写ベルト20の伸びなどの要因)を排除できる。このため、クリーニングブレード23Aのみに起因する駆動トルクの変化を知ることができるので、クリーニングブレード23Aの劣化状態を、より正確に判断することができる。
また、クリーニングブレード23Aのみに起因する駆動トルクT≒クリーニングブレードの摩擦力F=摩擦係数μ×抗力N=せん断力τ×接触面積Aであり、正転の場合の接触面積A1の方が、逆転の場合の接触面積A2よりも、通常、大きくなるので、正転の場合の駆動トルクT1は、逆転の場合の駆動トルクT2よりも大きくなる。
図4は、駆動モータ26の正転および逆転の駆動トルクおよびトルク差の変化を示すグラフである。図4を参照して、駆動モータ26の正転および逆転の駆動トルクは、プリント枚数またはプリント時間が増加するにしたがって、図4(A)で示すように増加する。正転の駆動トルクは、新品の状態から、現像剤が供給されてクリーニングブレード23Aと中間転写ベルト20とが馴染むまでの間は、一時的に減少する。また、逆転の場合は、正転の場合と比較して、クリーニングブレード23Aの圧接角が小さいため、正転の駆動トルクの方が、逆転の駆動トルクと比較して、一貫して、値が大きい。
また、正転および逆転のトルク差は、プリント枚数またはプリント時間が増加するにしたがって、図4(B)で示すように増加する。このため、クリーニングブレード23Aが摩耗限界に達するときのトルク差を、クリーニングブレード23Aの寿命の閾値として、耐久テストにより事前に特定しておくことができる。これにより、プリント枚数またはプリント時間の予測寿命を予め設定することができる。
図5は、クリーニングブレード23Aの残り寿命を説明するためのグラフである。図5(A)を参照して、現在のプリント枚数またはプリント時間から、予測寿命のプリント枚数またはプリント時間までが、残り寿命のプリント枚数またはプリント時間である。
図5(B)を参照して、予測寿命を日数で考える場合、使用頻度の低い場合は、日数当りのプリント枚数が少なくなる、または、プリント時間が短くなるので、残り寿命の日数は長くなるが、使用頻度の高い場合は、日数当りのプリント枚数が多くなる、または、プリント時間が長くなるので、残り寿命の日数は短くなる。
図6は、クリーニングブレード寿命判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照して、このクリーニングブレード寿命判定処理は、中間転写ベルト20の正転時と逆転時との駆動トルクの差を用いてクリーニングブレード23Aの寿命を判定するための処理である。この処理は、画像形成装置1のメイン処理などから呼出されて、制御部100のCPU101によって実行される。
まず、CPU101は、クリーニングブレード寿命判定処理の開始条件が成立したか否かを判断する(ステップS111)。開始条件は、たとえば、画像形成装置1の電源投入後の初期動作時であるとの条件、画像形成装置1の動作が所定時間行なわれずに省電力モードに移行した後に何らかの動作が開始するときに定着部25を予熱するためのウォーミングアップ時であるとの条件、または、ユーザからクリーニングブレード寿命判定処理を実行する指示が入力されたとの条件である。なお、開始条件は、所定周期(たとえば、1週間、1カ月など)に達したとの条件であってもよい。
開始条件が成立していない(ステップS111でNO)と判断した場合、CPU101は、実行する処理を、このクリーニングブレード寿命判定処理の呼出元に戻す。開始条件が成立した(ステップS111でYES)と判断した場合、CPU101は、トルク差を判定するための閾値TH_T、クリーニングブレード23Aの現在の累計プリント枚数N(クリーニングブレード23A未だ交換していない場合は、新品からの累計プリント枚数。既に交換している場合は、交換してからの累計プリント枚数。)、および、寿命の判定を開始する枚数TH_Nを、記憶装置105からRAM102に読込む(ステップS112〜ステップS114)。判定開始枚数TH_Nは、たとえば、寿命枚数の1%に満たない枚数であるが、1%を超える枚数であってもよい。
次に、CPU101は、累計プリント枚数Nが、判定開始枚数TH_N以上であるか否かを判断する(ステップS121)。累計プリント枚数Nが、判定開始枚数TH_N以上でない(ステップS121でNO)と判断した場合、CPU101は、累計プリント枚数Nが、判定開始枚数TH_Nに達していない旨を操作パネル106のディスプレイに表示することで報知し(ステップS122)、実行する処理を、このクリーニングブレード寿命判定処理の呼出元に戻す。
累計プリント枚数Nが、判定開始枚数TH_N以上である(ステップS121でYES)と判断した場合、CPU101は、中間転写ベルト20に接している部品のうち、接しないように離間することが可能な部品(たとえば、2次転写ローラ24を離間可能なように構成した場合、2次転写ローラ24)を離間するよう制御する(ステップS123)。なお、1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kを離間可能なように構成する場合、次にステップS124においてトナーパッチを作成後の駆動トルクの検出時に、離間するよう制御する。
次に、CPU101は、中間転写ベルト20上にトナーパッチを作成するよう制御する(ステップS124)。トナーパッチは、中間転写ベルト20に所定パターン(たとえば、複数の線で構成されるパターン、複数の点で構成されるパターン)でトナーが転写されたものである。このように、一定のトナーパッチを転写しておくことで、転写されているトナーが一定でない場合と比較して、クリーニングブレード23A等による抗力にばらつきが生じ難いので、より安定した条件で、中間転写ベルト20の駆動トルクを検出することができる。
なお、本実施の形態においては、トナーパッチの作成後、後述のように、中間転写ベルト20を正転させて駆動トルクを検出した後、中間転写ベルト20を逆転させて駆動トルクを検出するが、中間転写ベルト20を逆転させる前に、再度、トナーパッチを作成するようにしてもよい。
次に、CPU101は、中間転写ベルト20を正回転するよう制御するとともに、トルク検知部110によって検知された駆動トルクを取得し、中間転写ベルト20が1回転する間の駆動トルクの平均値FTを算出する(ステップS125)。
また、CPU101は、中間転写ベルト20を逆回転するよう制御するとともに、トルク検知部110によって検知された駆動トルクを取得し、中間転写ベルト20が1回転する間の駆動トルクの平均値RTを算出する(ステップS126)。
そして、CPU101は、算出された駆動トルクの平均値FT,RTを、累計プリント枚数N、および、現在の日時と対応付けて履歴として記憶装置105に記憶させる(ステップS127)。
次いで、CPU101は、駆動トルクの平均値FT,RTの差FT-RTが閾値TH_T未満であるか否かを判断する(ステップS131)。未満でない(ステップS131でNO)、つまり、平均値の差FT-RTが閾値TH_T以上であると判断した場合、CPU101は、既に寿命に達している旨、および、クリーニングブレード23Aの交換を促す旨を、操作パネル106のディスプレイに表示することで報知し(ステップS132)、実行する処理を、このクリーニングブレード寿命判定処理の呼出元に戻す。
駆動トルクの平均値の差FT-RTが閾値TH_T未満である(ステップS131でYES)と判断した場合、CPU101は、累計プリント枚数N、閾値TH_T、駆動トルクの平均値FT,RT、および、これらの履歴データに基づいて、クリーニングブレード23Aの残り寿命(残り寿命枚数ZN、残り寿命日数ZT)を算出する(ステップS133)。
具体的には、履歴データから、図5(A)で示したようなグラフの実線部分の傾きを算出し、グラフの二点鎖線部分で示すように、算出した傾きで寿命の閾値まで駆動トルクの差が増加した場合の予測寿命のプリント枚数を算出し、現在の累積プリント枚数Nから、算出した予測寿命のプリント枚数までの枚数を残り寿命枚数ZNとして算出する。
また、履歴データから、図5(B)で示したようなグラフの実線部分の傾きを算出し、グラフの二点鎖線部分で示すように、算出した傾きで寿命の閾値まで駆動トルクの差が増加した場合の予測寿命の日を算出し、現在の日から、算出した予測寿命の日までの日数を残り寿命日数ZTとして算出する。
なお、残り寿命枚数ZNは、使用頻度によらず、ほぼ同じであるが、残り寿命日数ZTは、使用頻度が高い場合は、低い場合と比較して短くなる。
図6に戻って、CPU101は、算出した残り寿命枚数ZNおよび残り寿命日数ZTを、操作パネル106のディスプレイに表示することで報知し(ステップS134)、残り寿命枚数ZNおよび残り寿命日数ZTなどの寿命の判定結果を、当該画像形成装置1の特定可能な識別情報(たとえば、画像形成装置1のシリアル番号など)とともに、外部のサーバに送信する(ステップS135)。この外部のサーバは、当該画像形成装置1の製造会社または販売会社に設置され、複数の画像形成装置1から寿命の判定結果を収集して、収集した寿命の判定結果を、クリーニングブレード23Aの寿命の判定の妥当性の検証などの分析に用いる。
次に、CPU101は、残り寿命日数ZTが所定日数(たとえば、30日、100日など)未満であるか否かを判定する(ステップS136)。未満である(ステップS136でYES)と判断した場合、CPU101は、交換期限が近い旨を操作パネル106のディスプレイに表示することで報知する(ステップS137)。未満でない(ステップS136でNO)と判断した場合、および、ステップS137の後、CPU101は、実行する処理を、このクリーニングブレード寿命判定処理の呼出元に戻す。
なお、残り寿命日数ZTが所定日数(たとえば、寿命と比較して比較的短い区切りのよい日数、具体的には、30日、60日、90日など)に等しくなるごとに、交換期限が近い旨とともに、残り寿命日数ZTを報知するようにしてもよい。
図7は、画像形成装置1におけるクリーニングブレード23Aの寿命を判定するための機能を示す機能ブロック図である。図7を参照して、画像形成装置1の制御部100には、前述した図6のフローチャートで示した処理が制御部100のCPU101によって実行されることによって、モータ制御部111と、トルク取得部112と、劣化状態特定部113と、劣化状態報知部114とが構成される。
モータ制御部111は、図6のステップS125およびステップS126で示したように、中間転写ベルト20が所定速度で正回転または逆回転するように、駆動モータ26を制御するための信号を駆動制御部120に送信する。
駆動制御部120は、モータ制御部111からの信号にしたがって、駆動モータ26の回転を制御する。駆動モータ26は、駆動制御部120に制御されて所定方向に所定速度で回転する。トルク検知部110は、駆動モータ26の回転速度、負荷電流、入力電圧および消費電力の少なくともいずれかを検知し、駆動制御部120にフィードバックするとともに、これらの値から駆動モータ26の駆動トルクを特定して、制御部100のトルク取得部112に送信する。駆動制御部120は、トルク検知部110からのフィードバックを用いて駆動モータ26の回転を制御する。
トルク取得部112は、図6のステップS125およびステップS126で示したように、トルク検知部110から駆動トルクを取得し、取得した所定周期ごとの駆動トルクを記憶装置105に記憶させ、中間転写ベルト20が1回転する間の駆動トルクの平均値FT,RTを算出し、記憶装置105に記憶させる。
劣化状態特定部113は、図6のステップS133で示したように、記憶装置105に記憶された、累計プリント枚数N、閾値TH_T、駆動トルクの平均値FT,RT、および、これらの履歴データに基づいて、クリーニングブレード23Aの残り寿命(残り寿命枚数ZN、残り寿命日数ZT)を算出する。
劣化状態報知部114は、劣化状態特定部113で特定された、残り寿命枚数ZNおよび残り寿命日数ZTを、操作パネル106のディスプレイに表示することで報知する。また、劣化状態報知部114は、残り寿命日数ZTが所定日数未満である場合、交換期限が近い旨を操作パネル106のディスプレイに表示することで報知する。
[効果]
(1) 以上説明したように、画像形成装置1は、以下に示す効果を奏する。図1で示したように、画像形成装置1は、トナー像を担持し、担持したトナー像を記録媒体Tとしての用紙31に転写する中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動モータ26と、用紙31へのトナー像の転写後に、中間転写ベルト20に残留したトナーを、中間転写ベルト20に圧接されることにより除去する中間転写ベルトクリーニング部23のクリーニングブレード23Aと、駆動モータ26による中間転写ベルト20の駆動トルクを検知するトルク検知部110と、各部を制御する制御部100とを備える。制御部100は、駆動モータ26の正方向および逆方向の駆動トルクをトルク検知部110から取得し、取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、クリーニングブレード23Aの劣化状態を特定する。
これにより、駆動モータ26の駆動トルクから中間転写ベルト20のクリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(2) 図6のステップS131で示したように、制御部100は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値FT-RTと、予め設定された寿命時の差分値TH_Tとを比較することで、劣化状態を特定する。これにより、クリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(3) 寿命時の差分値TH_Tは、画像形成装置1の製造時に、クリーニングブレード23Aに応じて記憶装置105に記憶されておくことで、予め設定される。これにより、寿命時の差分値TH_Tをクリーニングブレード23Aに応じて適切に設定することができる。
(4) 図6のステップS131およびステップS133で示したように、制御部100は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値FT-RTが、寿命時の差分値TH_Tに達していない場合、達するまでの残り寿命ZN,ZTを算出することで、劣化状態を特定する。これにより、クリーニングブレード23Aの残り寿命を精度良く算出することで、クリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(5) 図2で示したように、画像形成装置1は、記憶装置105をさらに備える。図6のステップS127で示したように、制御部100は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの値を履歴として記憶装置105に記憶させる。これにより、クリーニングブレード23Aの残り寿命を精度良く算出することができる。
(6) 図6のステップS133で示したように、制御部100は、記憶装置105に記憶された駆動トルクの値の履歴を加味して残り寿命を算出する。これにより、クリーニングブレード23Aの残り寿命を精度良く算出することができる。
(7) 図6のステップS136およびステップS137で示したように、画像形成装置1は、算出した残り寿命日数ZTが所定日数未満となったことを条件に、クリーニングブレード23Aの交換を促す旨を報知する操作パネル106をさらに備える。これにより、クリーニングブレード23Aの交換時期をユーザに適切に報知することができる。
(8) 図6のステップS133で示したように、制御部100は、残り寿命として、寿命時の差分値TH_Tに達するまでの残り寿命日数ZT、および、寿命時の差分値TH_Tに達するまでの残り寿命枚数ZNの少なくとも一方を算出する。これにより、クリーニングブレード23Aの残り寿命を適切に算出することができる。
(9) 図6のステップS134で示したように、画像形成装置1は、特定された劣化状態を報知する操作パネル106をさらに備える。これにより、クリーニングブレード23Aの劣化状態をユーザに適切に報知することができる。
(10) 図2で示したように、画像形成装置1は、劣化状態を報知するか否かの選択を受付ける操作パネル106をさらに備える。図6のステップS111およびステップS134で示したように、操作パネル106は、劣化状態を報知する選択が受付けられたことを条件に、劣化状態を報知する。これにより、ユーザから劣化状態を報知する選択が受付けられた場合に、劣化状態を適切に報知することができる。
(11) 図6のステップS135で示したように、画像形成装置1は、特定された劣化状態を外部のサーバに送信する。これにより、外部のサーバで、各画像形成装置1のクリーニングブレード23Aの劣化状態を管理することができる。
(12) 図6のステップS121で示したように、制御部100は、クリーニングブレード23Aの新品時から累計プリント枚数Nが判定開始枚数TH_Nに達するまでは、劣化状態を特定しない。これにより、寿命の判定が必要でない使用初期に、寿命を判定するといった無駄な処理を実行することで制御部100のリソースを消費しないようにすることができる。
(13) 図6のステップS125からステップS127およびステップS133で示したように、制御部100は、取得した正方向および逆方向の中間転写ベルト20の1回転以上の平均の駆動トルクFT,RTに基づいて、劣化状態を特定する。これにより、クリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(14) 図6のステップS123で示したように、制御部100は、劣化状態の特定に用いる駆動トルクがトルク検知部110によって検知されているときに、中間転写ベルト20に当接する部品のうち離間可能な部品(たとえば、2次転写ローラ24、1次転写ローラ15Y,15M,15C,15Kなど)を離間させる。これにより、離間した部品による駆動トルクへの影響を排除できるので、クリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(15) 図6のステップS124で示したように、制御部100は、劣化状態の特定に用いる駆動トルクがトルク検知部110によって検知される前に、駆動トルクの検知条件を整えるための処理として、中間転写ベルト20上にトナーパッチを作成する。これにより、劣化状態の特定ごとの駆動トルクの検知条件を統一することができるため、クリーニングブレード23Aの劣化状態を精度良く特定することができる。
(16) 図6のステップS111で示したように、制御部100は、当該画像形成装置1の電源投入後の初期動作時、当該画像形成装置のウォーミングアップ時、または、ユーザからの指示時に、劣化状態を特定する。これにより、適当な頻度で劣化状態を特定することができるため、クリーニングブレード23Aの寿命を適切に算出することができる。
(17) 図1で示したように、中間転写ベルト20の駆動部は、直流モータである駆動モータ26と、駆動モータ26の回転速度を一定に保つ駆動制御部120とを含む。図1で示したように、トルク検知部110は、駆動モータ26の負荷電流、入力電圧、および、消費電力のいずれかによって駆動トルクを検知する。
(18) 図1で示したように、画像形成装置1は、廃トナー容器28と、廃トナーを廃トナー容器28に搬送する搬送スクリュー23Bと、駆動モータ26から搬送スクリュー23Bに駆動力を伝達するワンウェイクラッチ27とをさらに備える。駆動モータ26は、中間転写ベルト20に加えて、ワンウェイクラッチ27を介して搬送スクリュー23Bを回転駆動する。ワンウェイクラッチ27は、駆動モータ26が中間転写ベルト20を正方向に回転駆動する場合は、搬送スクリュー23Bへ駆動力を伝達し、駆動モータ26が中間転写ベルト20を逆方向に回転駆動する場合は、搬送スクリュー23Bへ駆動力を伝達しない。これにより、駆動モータ26を逆回転させる場合であっても、搬送スクリュー23Bが逆転しないようにすることができ、廃トナーが中間転写ベルトクリーニング部23側に戻されないようにすることができる。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、像担持体としての中間転写ベルト20に対する清掃部である中間転写ベルトクリーニング部23のクリーニングブレード23Aの劣化状態を特定するようにした。しかし、これに限定されず、像担持体としての感光体ドラム11に対する清掃部である感光体クリーニング部16のクリーニングブレードの劣化状態を特定するようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、クリーニングブレード23Aの残り寿命として、残り寿命枚数ZNを算出するようにした。しかし、これに限定されず、残り印刷面積を算出するようにしてもよいし、残り印刷長を算出するようにしてもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、図6のステップS136およびステップS137で示したように、残り寿命日数ZTが所定日数未満である場合に、クリーニングブレード23Aの交換期限が近い旨を報知するようにした。しかし、これに限定されず、残り寿命枚数ZNが所定枚数未満である場合に、クリーニングブレード23Aの交換期限が近い旨を報知するようにしてもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、図7で示した機能が、図6で示したソフトウェアの処理が実行されることによって制御部100に構成されるようにした。しかし、これに限定されず、図7で示した機能の少なくとも一部がハードウェア回路で実現されるようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、画像形成装置1として発明を説明した。しかし、これに限定されず、画像形成装置1で実行される図6で示したような制御方法として発明を捉えてもよいし、画像形成装置1に図6で示したような処理を実行させるプログラムとして発明を捉えてもよい。
また、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体として発明を捉えることができる。この記録媒体は、磁気テープ、フレキシブルディスク,ハードディスクなどの磁気ディスク、CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM,DVD+R,DVD+RWなどの光ディスク、MOなどの光磁気ディスク、メモリカード、または、USBメモリなどの固定的にプログラムを担持する媒体であってもよいし、ASP(Application Service Provider)などのサーバから通信ネットワークを介してプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
(6) 実施の形態および各変形例において説明された技術は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置、2 作像部、3 搬送部、10,10C,10K,10M,10Y カートリッジ、11 感光体ドラム、12 帯電部、13 露光部、14 現像部、15,15C,15K,15M,15Y 1次転写ローラ、16 感光体クリーニング部、17a,17b,35a,35b 両面搬送ローラ、20 中間転写ベルト、21,22 支持ローラ、23 中間転写ベルトクリーニング部、23A クリーニングブレード、23B 搬送スクリュー、24 2次転写ローラ、25 定着部、25a 加熱ローラ、25b 加圧ローラ、26 駆動モータ、27 ワンウェイクラッチ、28 廃トナー容器、30 記録媒体収納部、31 用紙、32 給紙ローラ、33 タイミングローラ、34 通紙センサ、36 排紙ローラ、40 搬送経路、41 両面搬送経路、50 スキャナ部、51 ADF部、100 制御部、102 RAM、103 ROM、104 インターフェイス、105 記憶装置、106 操作パネル、107 通信インターフェイス、108 画像処理部、110 トルク検知部、111 モータ制御部、112 トルク取得部、113 劣化状態特定部、114 劣化状態報知部、120 駆動制御部。

Claims (20)

  1. トナー像を担持し、担持した前記トナー像を被転写体に転写する像担持体と、
    前記像担持体を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動部と、
    前記被転写体への前記トナー像の転写後に、前記像担持体に残留したトナーを、前記像担持体に圧接されることにより除去する清掃部と、
    前記駆動部による前記像担持体の駆動トルクを検知する検知部と、
    各部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記駆動部の正方向および逆方向の駆動トルクを前記検知部から取得し、
    取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、前記清掃部の劣化状態を特定する、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値と、予め設定された寿命時の差分値とを比較することで、前記劣化状態を特定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記寿命時の差分値は、前記清掃部に応じて予め設定される、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの差分値が前記寿命時の差分値に達していない場合、達するまでの残り寿命を算出することで、前記劣化状態を特定する、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、取得した正方向および逆方向の駆動トルクの値を履歴として前記記憶部に記憶させる、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された駆動トルクの値の履歴を加味して前記残り寿命を算出する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 算出した前記残り寿命が所定値未満となったことを条件に、前記清掃部の交換を促す旨を報知する報知部をさらに備える、請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記残り寿命として、前記寿命時の差分値に達するまでの期間、および、前記寿命時の差分値に達するまでの印刷可能枚数の少なくとも一方を算出する、請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 特定された前記劣化状態を報知する報知部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記劣化状態を報知するか否かの選択を受付ける受付部をさらに備え、
    前記報知部は、前記受付部によって前記劣化状態を報知する選択が受付けられたことを条件に、前記劣化状態を報知する、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 特定された前記劣化状態を外部装置に送信する送信部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記清掃部の新品時から所定期間までは、前記劣化状態を特定しない、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、取得した正方向および逆方向の前記像担持体の1回転以上の平均の駆動トルクに基づいて、前記劣化状態を特定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記劣化状態の特定に用いる駆動トルクが前記検知部によって検知されているときに、前記像担持体に当接する部品のうち離間可能な部品を離間させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記劣化状態の特定に用いる駆動トルクが前記検知部によって検知される前に、駆動トルクの検知条件を整えるための処理(パッチ制御)を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、当該画像形成装置の電源投入後の初期動作時、当該画像形成装置のウォーミングアップ時、または、ユーザからの指示時に、前記劣化状態を特定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  17. 前記駆動部は、
    直流モータと、
    前記直流モータの回転速度を一定に保つ制御回路とを含み、
    前記検知部は、前記直流モータの負荷電流、入力電圧、および、消費電力のいずれかによって駆動トルクを検知する、請求項1に記載の画像形成装置。
  18. 廃トナー容器と、
    廃トナーを前記廃トナー容器に搬送する搬送スクリューと、
    前記駆動部から前記搬送スクリューに駆動力を伝達するワンウェイクラッチとをさらに備え、
    前記駆動部は、前記像担持体に加えて、前記ワンウェイクラッチを介して前記搬送スクリューを回転駆動し、
    前記ワンウェイクラッチは、前記駆動部が前記像担持体を正方向に回転駆動する場合は、前記搬送スクリューへ駆動力を伝達し、前記駆動部が前記像担持体を逆方向に回転駆動する場合は、前記搬送スクリューへ駆動力を伝達しない、請求項1に記載の画像形成装置。
  19. 前記像担持体は、感光体または中間転写ベルトである、請求項1に記載の画像形成装置。
  20. トナー像を担持し、担持した前記トナー像を被転写体に転写する像担持体と、
    前記像担持体を正方向および逆方向のいずれかに回転駆動する駆動部と、
    前記被転写体への前記トナー像の転写後に、前記像担持体に残留したトナーを、前記像担持体に圧接されることにより除去する清掃部と、
    前記駆動部による前記像担持体の駆動トルクを検知する検知部と、
    各部を制御する制御部とを備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記制御部が、
    前記駆動部の正方向および逆方向の駆動トルクを前記検知部から取得するステップと、
    取得した正方向および逆方向の駆動トルクに基づいて、前記清掃部の劣化状態を特定するステップとを含む、画像形成装置の制御方法。
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