JP2019210749A - 建材、建材ユニット、及び建材施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の形状で施工性良く取り付けが可能な建材、建材ユニット、及び建材施工方法を提供する。【解決手段】タイル10は、タイル本体30と、タイル本体30の裏面S2に設けられた磁性層40と、磁性層40に着脱自在に磁着可能な磁石50と、を備えている。タイル10の施工方法は、裏面S2に磁性層40が設けられたタイル本体30を切断する切断工程と、磁石50を磁性層40へ磁着させる磁着工程と、壁面Wに磁石50を磁着させてタイル本体30を壁面Wに取り付ける取付工程と、を含む。【選択図】図1
Description
本発明は建材、建材ユニット、及び建材施工方法に関するものである。
特許文献1に開示される建材は、タイルとして構成され、薄板状の成形体と、成形体の裏面に設けられる磁性板と、を備えている。磁性板は、円形状であり、成形体の裏面の四隅部に、接着剤や両面粘着テープを介して固着されている。このタイルは、壁面に設けられた鉄板に磁性板を吸着させることで、壁面に取り付けられる。そして、このような同一形状の複数のタイルが、壁面に並べて取り付けられる。
特許文献1のタイルは、例えば、壁面上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。このような場合、取付範囲の隅部分のように、タイルを規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。そこで、タイルを切断することが考えられるが、切断後の形状によっては、タイルの裏面における磁石の配置バランスが悪くなってしまう。これにより、タイルの取付強度が低下し、施工性が悪化する虞がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、所望の形状で施工性良く取り付けが可能な建材、建材ユニット、及び建材施工方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の建材は、
建材本体と、
前記建材本体の裏面に設けられた磁性層と、
前記磁性層に着脱自在に磁着する磁石と、
を備える。
建材本体と、
前記建材本体の裏面に設けられた磁性層と、
前記磁性層に着脱自在に磁着する磁石と、
を備える。
この建材は、建材本体の裏面に設けられた磁性層に磁石が着脱自在になっている。そのため、磁石が磁着していない状態で、磁性層とともに建材本体を切断することで、建材本体を所望の大きさにすることができる。例えば、建材は、壁面上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。そのため、建材は、規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。この場合に、建材本体は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。その上で、切断された建材本体は、その形状に応じた配置で磁石を磁性層に磁着させることができる。また、切断された建材本体は、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石を、磁性層に磁着させることができる。したがって、建材は、所望の形状で施工性良く取り付けが可能になる。
また、本発明の建材ユニットは、
上記建材と、
壁面に設けられて、前記磁石が磁着することで前記建材が前記壁面に取り付けられる磁性シートと、
を有する。
上記建材と、
壁面に設けられて、前記磁石が磁着することで前記建材が前記壁面に取り付けられる磁性シートと、
を有する。
この建材ユニットは、上記建材と同様に、建材本体を切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。その上で、切断された建材本体は、その形状に応じた配置で磁石を磁性層に磁着させることや、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石を、磁性層に磁着させることができる。そして、壁面に設けられた磁性シートに磁石を磁着させることで、建材を壁面に所望の形状で施工性良く取り付けることができる。
また、本発明の建材施工方法は、
裏面に磁性層が設けられた建材本体を切断する切断工程と、
磁石を前記磁性層へ磁着させる磁着工程と、
壁面に前記磁石を磁着させて前記建材本体を前記壁面に取り付ける取付工程と、
を含む。
裏面に磁性層が設けられた建材本体を切断する切断工程と、
磁石を前記磁性層へ磁着させる磁着工程と、
壁面に前記磁石を磁着させて前記建材本体を前記壁面に取り付ける取付工程と、
を含む。
本発明の建材施工方法は、裏面に磁性層が設けられた建材本体を切断する切断工程を含む。そのため、建材本体は、裏面に磁性層が設けられた状態で、所望の大きさにすることができる。例えば、建材は、壁面上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。そのため、建材は、規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。この場合に、建材本体は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。そして、建材施工方法は、磁石を磁性層へ磁着させる磁着工程を含む。これにより、切断した建材本体は、その形状に応じた配置で磁石を磁性層に磁着させることができる。また、切断された建材本体は、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石を、磁性層に磁着させることができる。さらに、建材施工方法は、壁面に磁石を磁着させて建材本体を壁面に取り付ける取付工程を含む。そのため、この建材施工方法は、建材本体に対して適切な配置で設けられた磁石を用いて、壁面に建材を施工性良く取り付けることができる。
次に、本発明の建材を具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
図1に示す実施例1のタイル10(請求項の「建材」に相当)は、住宅等の建築物に用いられる内装材である。タイル10は、建築物における壁の下地や、屋内の床の下地などに取り付けられる。なお、以下の説明において、左右の方向については、図にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。上下の方向については、図にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
図1に示す実施例1のタイル10(請求項の「建材」に相当)は、住宅等の建築物に用いられる内装材である。タイル10は、建築物における壁の下地や、屋内の床の下地などに取り付けられる。なお、以下の説明において、左右の方向については、図にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。上下の方向については、図にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
以下、壁面に取り付けられるタイル10について説明する。タイル10は、図1に示すように、取付部材20、および磁石50を備えている。壁面は、下地に磁性シート60(鉄などの磁性部材を含むシート部材、図3(B)参照)が設けられている。タイル10は、壁面に対して、磁石50が磁着することで取り付けられる。ここで、磁石50の磁着とは、磁石50が自らの磁力によって被磁着物(シート部材)に引き付けられて吸着されることである。なお、タイル10と、磁性シート60と、によってタイルユニット100(請求項の「建材ユニット」に相当)が構成される。
取付部材20は、タイル本体30(請求項の「建材本体」に相当)、および磁性層40を有している。タイル本体30は、例えば、微細な孔を有する多孔質セラミックスによって構成されている。タイル本体30は、孔に空気中の湿気を入らせて吸収したり、湿気を放出したりして、湿度を変化させる機能を有する。
タイル本体30は、図1に示すように、平面視で正方形の板状である。タイル本体30は、表面S1が装飾面であり、裏面S2が平らな面である。タイル本体30は、例えば、表面S1に釉薬を施し、焼成して装飾面とすることができる。
磁性層40は、図1(B)に示すように、タイル本体30の裏面S2に設けられている。磁性層40は、例えば、磁性部材(鉄など)、および樹脂(硬化性のある樹脂)などを含む層である。磁性層40は、タイル本体30の裏面S2に塗布された磁性塗料(鉄粉を含んだ塗料)が、硬化することで形成されている。磁性層40は、タイル本体30の裏面S2上において、平面視で正方形である。
磁石50は、一般的な永久磁石である。磁石50は、磁性層40に着脱自在に磁着する。磁石50は、図1(B)に示すように、長尺の帯板状である。磁石50は、長尺方向の長さが、タイル本体30の一側の縁の長さより僅かに短い。磁石50は、タイル本体30の裏面S2において、磁性層40に磁着している。図1(B)では、3つの磁石50が、タイル本体30に取り付けられている。3つの磁石50は、すべてが上下方向に沿って平行となるようにタイル本体30に配置されている。各磁石50は、左右方向の中央位置、左側の端部よりも僅かに右側の位置、および右側の端部よりも僅かに左側の位置に配置されている。そのため、磁石50は、タイル本体30の裏面S2において、中央部分、および四隅部分に位置している。これにより、タイル10は、磁石50が取付部材20に対してバランス良く配置されるため、壁面に対する密着力を高めることができる。
以上のように構成されるタイル10は、磁石50が磁性層40に磁着していない状態では、磁石50を切断する必要がないため、取付部材20の切断を容易に行うことができる。また、磁性層40は、塗料が塗布された層であるため、切断が容易である。すなわち、磁性層40とともにタイル本体30を容易に切断することができる。これにより、取付部材20は、所望の大きさに加工することができる。その上で、切断された取付部材20A(図2(B)、図3(A)参照)は、その形状に応じた配置で磁石50Aを磁性層40Aに磁着させることができる。また、切断された取付部材20Aは、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石50Aを、磁性層40Aに磁着させることができる。さらに、取付部材20は、磁石50を容易に分離できるため、廃棄が容易になる。同様に、切断された取付部材20Aは、磁石50Aを容易に分離できるため、廃棄が容易になる。
次に、タイル10の壁面への施工方法(請求項の「建材施工方法」に相当)について、図2、図3を用いて説明する。図3(B)に示すように、壁面Wにおける取付範囲WA1の全体に、規格サイズの複数のタイル10を並べて取り付ける場合について説明する。なお、取付範囲WA1には、例えば、壁面Wの下地として磁性シート60(鉄などの磁性部材を含むシート部材)が設けられている。
まず、図2(A)に示すように、取付部材20(裏面S2に磁性層40が設けられたタイル本体30)を準備する。タイル本体30の裏面S2に磁性塗料を塗布し、硬化させる。磁性塗料は、磁性部材(鉄など)、および樹脂(硬化性のある樹脂)などを含んでいる。このようにして、磁性部材を含む磁性層40が形成される。
図3(B)に示すように、取付範囲WA1においてサイズが制限されないタイル10(左側、および中央のタイル10)は、取付部材20を切断することなく、図1に示す状態で壁面Wに取り付けることができる。
続いて、図3(B)に示すタイル10よりもサイズの小さい取付範囲WA2に、タイル10Aを施工する工程について説明する。規格サイズのタイル10は、複数のものを所定サイズの領域に並べて配置する場合、規格サイズよりも小さい領域(取付範囲WA2)に取り付ける必要が生じ得る。図2(B)に示すように、取付範囲WA2に適正に収まるように取付部材20を切断する(請求項の「切断工程」に相当)。取付部材20は、左右方向の中央よりも右寄りの位置で、上下方向に沿って切断される。取付部材20は、取付部材20A、および取付部材20Bに分割される。取付部材20Aは、タイル本体30A、および磁性層40Aを備えている。このように、タイル本体30は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。
続いて、図3(A)に示すように、磁石50Aを磁性層40Aへ磁着させ、タイル10Aを形成する(請求項の「磁着工程」に相当)。切断されたタイル本体30Aは、その形状に応じた配置で磁石50Aを磁性層40Aに磁着させることができる。例えば、タイル10に用いた磁石50と同様の構成の磁石50Aを磁性層40Aに磁着させる。3つの磁石50Aを、すべてが上下方向に沿って平行となるようにタイル本体30Aの裏面SA2に配置する。各磁石50Aを、左右方向の中央位置、左側の端部よりも僅かに右側の位置、および右側の端部よりも僅かに左側の位置に配置する。これにより、磁石50Aは、タイル本体30Aの裏面S2において、中央部分、および四隅部分に位置することになる。このように、タイル10Aは、磁石50Aが取付部材20Aに対してバランス良く配置されるため、壁面Wに対する密着力を高めることができる。
従来のように、タイルに直接磁石を固定するような構成では、取付範囲に合わせて切断した際に、タイルの裏面において広い範囲で磁石が位置しない部分(例えば、右半分の領域など)が生じ得る。このような場合、タイルの壁面への密着力が低下する。しかしながら、本実施例の構成では、磁石50Aの配置を調整可能であるため、タイルの裏面において磁石が位置しない部分が広い範囲に生じることを防ぐことができ、磁石をバランス良く配置して密着力を高めることができる。
続いて、図3(B)に示すように、壁面Wに磁石50Aを磁着させて、タイル10Aを壁面Wの取付範囲WA2に取り付ける(請求項の「取付工程」に相当)。これにより、取付範囲WA1において、左右方向に規格サイズの複数のタイル10を、サイズ調整をしつつ並べて取り付けることができる。なお、タイル10は、3つの磁石50すべてが上下方向に沿って平行となるように壁面Wに取り付けられる。この構成によって、下方から上方に向かう空気が、磁石50の間のすき間を通過し易くなり、湿度を調整し易くなる。また、タイル10Aについても同様の効果を奏する。
タイル10は、取付範囲WA1において、その他の領域も同様にしてサイズ調整をしつつ並べて取り付けることができる。このようにして、壁面にタイル10を施工性良く取り付けることができる施工方法を実現することができる。
以下、本構成の効果を例示する。
実施例1のタイル10は、タイル本体30の裏面S2に設けられた磁性層40に磁石50が着脱自在になっている。そのため、磁石50が磁着していない状態で、磁性層40とともにタイル本体30を切断することで、タイル本体30を所望の大きさにすることができる。例えば、タイル10は、壁面W上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。そのため、タイル10は、規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。この場合に、タイル本体30は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。その上で、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた配置で磁石50を磁性層40に磁着させることができる。また、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石50を、磁性層40に磁着させることができる。したがって、タイル10は、所望の形状で施工性良く取り付けが可能になる。
実施例1のタイル10は、タイル本体30の裏面S2に設けられた磁性層40に磁石50が着脱自在になっている。そのため、磁石50が磁着していない状態で、磁性層40とともにタイル本体30を切断することで、タイル本体30を所望の大きさにすることができる。例えば、タイル10は、壁面W上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。そのため、タイル10は、規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。この場合に、タイル本体30は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。その上で、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた配置で磁石50を磁性層40に磁着させることができる。また、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石50を、磁性層40に磁着させることができる。したがって、タイル10は、所望の形状で施工性良く取り付けが可能になる。
また、実施例1の建材ユニット100は、上記タイル10と同様に、タイル本体30を切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。その上で、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた配置で磁石50を磁性層40に磁着させることや、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石50を、磁性層40に磁着させることができる。そして、壁面Wに設けられた磁性シート60に磁石50を磁着させることで、タイル10を壁面Wに所望の形状で施工性良く取り付けることができる。
また、実施例1のタイル施工方法は、裏面S2に磁性層40が設けられたタイル本体30を切断する切断工程を含む。そのため、タイル本体30は、裏面S2に磁性層40が設けられた状態で、所望の大きさにすることができる。例えば、タイル10は、壁面W上の所定の取付範囲を埋めるように、所定の規格サイズで並べて取り付けられる。そのため、タイル10は、規格サイズよりも小さい領域に取り付ける必要が生じ得る。この場合に、タイル本体30は、切断などによってサイズを調整し、所望の大きさにすることができる。そして、タイル施工方法は、磁石50を磁性層40へ磁着させる磁着工程を含む。これにより、切断したタイル本体30は、その形状に応じた配置で磁石50を磁性層40に磁着させることができる。また、切断されたタイル本体30は、その形状に応じた形態や磁力を有する磁石50を、磁性層40に磁着させることができる。さらに、タイル10施工方法は、壁面Wに磁石50を磁着させてタイル本体30を壁面Wに取り付ける取付工程を含む。そのため、このタイル施工方法は、タイル本体30に対して適切な配置で設けられた磁石50を用いて、壁面Wにタイル10を施工性良く取り付けることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、切断されたタイル本体30Aに対して、その形状に応じた配置で磁石50Aを磁性層40Aに磁着させた。このとき用いる磁石は、切断されたタイル本体30Aの形状に応じた形態や磁力を有してもよい。
(2)実施例1では、タイル本体30は、平面視で正方形の板状であったが、複数のタイルが連結して1つの一体的なタイルを構成してもよい。例えば、1つのシートに複数のタイル片(裏面に磁性層を有するタイル片)の裏面が接着されて、1つの一体的なタイルが構成されてもよい。このシートは、網目状になっており、隣接するタイル片の間に切り込みを入れて切断することで、所望のサイズのタイルを容易に形成することができる。
(3)実施例1では、タイル本体30は、多孔質セラミックスによって構成されていたが、その他の材質で構成されてもよい。例えば、タイル本体30は、陶磁器、ガラス、合成樹脂、金属、石、木、および竹など、材質が用途に応じて適宜選択される。また、タイル本体30は、表面に釉薬を施して焼成したが、必ずしも釉薬は必要ではない。
(4)実施例1では、タイル本体30,30Aの形状は、平面視で正方形であったが、特に限定されない。例えば、タイル本体30,30Aの形状は、長方形、円形、楕円形などの任意の形状とすることができる。また、これら複数形状を組み合わせてもよい。
(5)実施例1では、壁面Wは、下地に磁性シート60が設けられていたが、磁石が磁着可能であれば、その他の構成であってもよい。
(6)実施例1では、タイルは、3つの磁石すべてが上下方向に沿って平行となるようにタイル本体に取り付けられていたが、その他の配置にしてもよい。例えば、タイルは、裏面の四隅のみに磁石が配置されてもよい。
(7)実施例1では、タイルを壁面に取り付ける工程において、隣接するタイルの側端同士を連結する目地を設けてもよい。
(8)実施例1では、磁性層40は、タイル本体30に磁性塗料を塗布して形成したが、磁性部材(鉄など)によって構成されたシート状の磁性シートを接着剤を介してタイル本体30に張り付けて形成してもよい。
(9)実施例1では、タイル10が住宅等の建築物に用いられる内装材である例を示したが、外装材(建築物の外壁等に用いられる建材)であってもよい。
(1)実施例1では、切断されたタイル本体30Aに対して、その形状に応じた配置で磁石50Aを磁性層40Aに磁着させた。このとき用いる磁石は、切断されたタイル本体30Aの形状に応じた形態や磁力を有してもよい。
(2)実施例1では、タイル本体30は、平面視で正方形の板状であったが、複数のタイルが連結して1つの一体的なタイルを構成してもよい。例えば、1つのシートに複数のタイル片(裏面に磁性層を有するタイル片)の裏面が接着されて、1つの一体的なタイルが構成されてもよい。このシートは、網目状になっており、隣接するタイル片の間に切り込みを入れて切断することで、所望のサイズのタイルを容易に形成することができる。
(3)実施例1では、タイル本体30は、多孔質セラミックスによって構成されていたが、その他の材質で構成されてもよい。例えば、タイル本体30は、陶磁器、ガラス、合成樹脂、金属、石、木、および竹など、材質が用途に応じて適宜選択される。また、タイル本体30は、表面に釉薬を施して焼成したが、必ずしも釉薬は必要ではない。
(4)実施例1では、タイル本体30,30Aの形状は、平面視で正方形であったが、特に限定されない。例えば、タイル本体30,30Aの形状は、長方形、円形、楕円形などの任意の形状とすることができる。また、これら複数形状を組み合わせてもよい。
(5)実施例1では、壁面Wは、下地に磁性シート60が設けられていたが、磁石が磁着可能であれば、その他の構成であってもよい。
(6)実施例1では、タイルは、3つの磁石すべてが上下方向に沿って平行となるようにタイル本体に取り付けられていたが、その他の配置にしてもよい。例えば、タイルは、裏面の四隅のみに磁石が配置されてもよい。
(7)実施例1では、タイルを壁面に取り付ける工程において、隣接するタイルの側端同士を連結する目地を設けてもよい。
(8)実施例1では、磁性層40は、タイル本体30に磁性塗料を塗布して形成したが、磁性部材(鉄など)によって構成されたシート状の磁性シートを接着剤を介してタイル本体30に張り付けて形成してもよい。
(9)実施例1では、タイル10が住宅等の建築物に用いられる内装材である例を示したが、外装材(建築物の外壁等に用いられる建材)であってもよい。
10,10A…タイル(建材)
30,30A…タイル本体(建材本体)
40,40A…磁性層
50,50A…磁石
S2,SA2…裏面
W…壁面
30,30A…タイル本体(建材本体)
40,40A…磁性層
50,50A…磁石
S2,SA2…裏面
W…壁面
Claims (3)
- 建材本体と、
前記建材本体の裏面に設けられた磁性層と、
前記磁性層に着脱自在に磁着する磁石と、
を備える建材。 - 請求項1に記載の建材と、
壁面に設けられて、前記磁石が磁着することで前記建材が前記壁面に取り付けられる磁性シートと、
を有する建材ユニット。 - 裏面に磁性層が設けられた建材本体を切断する切断工程と、
磁石を前記磁性層へ磁着させる磁着工程と、
壁面に前記磁石を磁着させて前記建材本体を前記壁面に取り付ける取付工程と、
を含む建材施工方法。
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---|---|---|---|---|
JP7426678B1 (ja) | 2022-12-23 | 2024-02-02 | 兼松トレーディング株式会社 | 板体の施工方法 |
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2018
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