JP2019209989A - 振り出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】振り出し動作を繰り返し行っても、内容物を目詰まりさせず吐出可能とすることができる振り出し容器を提供すること。【解決手段】振り出し容器1において、キャップ本体3は、口部21を覆うように積層されると共に前記粉体Sが通過する通過孔300がそれぞれ形成された少なくとも2以上のプレート30と、各プレート30の間に形成される空間から成る区画部が設けられており、複数のプレート30のうち、最下段に配置されたプレートに形成された通過孔の開口面積は他のプレートに形成された通過孔の各開口面積より大きく形成され、上下に連続して対向配置された2つのプレート30の間において、各プレート30に形成された通過孔300は互いに重ならない位置に形成され、最上段に配置されたプレートに形成された通過孔300が前記振り出し孔であることを特徴とする、振り出し容器。【選択図】図1

Description

本発明は、振り出し容器に関するものであり、特に粉体を内容物として収納する振り出し容器に関する。
従来より、粉体、例えば、調味料を収容し使用時に排出する容器としては、特許文献1に記載されているような振り出し容器が知られている。
特許文献1の図4に記載された振出容器は、容器の口部に複数の振出口4を有するキャップ本体Aを装着して、回転蓋Bの開口部15を図2のように振出口4に合わせた後、キャップ本体Aの振出口4が下側に向くように容器を反転させて、容器自体を上下に振ることあるいはキャップA本体を軽くたたくこと(以下、「振り出し動作」という)により内容物である調味料を吐出する構成となっている。
登録実用新案2530896号
ところで、特許文献1に記載された振出容器は、容器口部に装着されているキャップ本体Aの振出口4を開口部15の範囲内に収まるように複数集中的に設けた構成であり(図2参照)、振り出し動作を数回続けると容器内に収容されている内容物が振出口4に詰まってしまい、つまり、目詰まりが起こり最終的には内容物が吐出できないという問題が生じる。また、内容物自体が容器内で固まって粒度が大きくなってしまうと吐出しにくくなるという問題も生じる。
本発明は、上記の問題点を解消すべく、振り出し動作を繰り返し行っても内容物である粉体が目詰まりを起こさず、必要量を吐出することができる振り出し容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る振り出し容器は、粉体が収容される容器本体の口部に装着され、前記粉体を振り出すための振り出し孔を有するキャップ本体と、前記振り出し孔を開閉させる蓋体と、を有してなる振り出し容器であって、前記キャップ本体は、前記口部を覆うように積層されると共に前記粉体が通過する通過孔がそれぞれ形成された少なくとも2以上のプレートと、各プレートの間に形成される空間から成る区画部が設けられており、複数のプレートのうち、最下段に配置されたプレートに形成された通過孔の開口面積は他のプレートに形成された通過孔の各開口面積より大きく形成され、上下に連続して対向配置された2つのプレートの間において、各プレートに形成された通過孔(300)は互いに重ならない位置に形成され、最上段に配置されたプレートに形成された通過孔が前記振り出し孔であることを特徴とする。
本態様によれば、キャップ本体には、粉体が通過する通過孔が形成された複数のプレートと各プレートの間に形成される空間からなる区画部が設けられているので、振り出し動作によって振り出される粉体は、各プレートの通過孔及び各区画部を通過しながら徐々に振り出し孔へと移動することができる。
また、最下段に配置されたプレートに形成された通過孔の開口面積は他のプレートに形成された通過孔の開口面積より大きく形成されているので、容器内で固まって粒度がある程度大きくなった粉体であっても通過することが可能である。
さらに、上下に連続して対向配置された2つのプレートの間において、各プレートに設けられた通過孔は互いに重ならない位置に設けられているので、例えば、最下段に配置されたプレートの通過孔を通過した粉体は、次のプレートの通過孔が形成されていない部分にいったん当たってから、当該プレートの通過孔に向かい、そして通過孔を通過する。そのため、一度に粉体が次のプレートの通過孔に集中せず、徐々に各プレートの通過孔を通過して振り出し孔に移動することができるので、振り出し動作によって従来の振り出し容器のように目詰まりが発生して、内容物である粉体が吐出しなくなるということがない。
ここで、本願明細書中で使用する「粉体」とは、粉や粒とが集まったもので、粉状のものから顆粒状のものまで含む概念である。よって、例えば、小麦粉、胡椒、塩、砂糖などの調味料から、これらより粒度が大きい顆粒状のものも含む概念である。
本発明の第2の態様に係る振り出し容器は、第1の態様において、各プレートに設けられた通過孔の開口面積は、最下段に配置されたプレートから上方に配置されているプレートにかけて小さくなることを特徴とする。
本態様によれば、各プレートに形成された通過孔の開口面積が、最下段に配置されたプレートから上方に向かって配置されているプレートになるにつれて小さくなるので、各プレートが篩機能を発揮し、内容物の粉体が必要量振り出し孔から吐出される。
本発明の第3の態様に係る振り出し容器は、第1または第2の態様において、各プレートに形成された通過孔は、吐出方向側に偏心して設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、例えば、最上段のプレートに形成された振り出し孔(通過孔)側に偏って他のプレートの通過孔を形成することにより、振り出し動作によって内容物の粉体が各プレートにおいて最上段のプレートの振り出し孔側に寄ってくるので、スムーズに粉体が振り出し孔に向かって移動し振り出し孔から吐出し易くなるという効果を有している。
ここで、「最下段に配置されたプレート」とは、振り出し動作を行う前の状態(使用前に通常卓上などに容器本体が載置されている状態)において、積層されているプレートのうち最下段のものをいう。一方、「最上段に配置されたプレート」とは、振り出し動作を行う前の状態(使用前に通常卓上などに容器本体が載置されている状態)において、積層されているプレートのうち最上段のものをいう。
本発明の第4の態様に係る振り出し容器は、第1から第3のいずれか一つの態様において、各プレートはヒンジを介して回動可能に連結され、先のヒンジに対して次位のヒンジが反対側に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、各プレート同士を連結するヒンジが、先のヒンジに対して次位のヒンジが反対側に設けられているので、キャップ本体を一体成形で製造することができるという効果を有している。
本発明の第5の態様に係る振り出し容器は、第1から第4のいずれか一つの態様において、前記プレートの数が3つであることを特徴とする。
本態様によれば、プレート数が3つと少ないので製造コストを低く抑えられるとともに、第1の態様から第4の態様の効果を有している。
本発明の第6の態様に係る振り出し容器は、第5の態様において、前記最上段のプレートの一段下のプレートに形成された通過孔)の位置は、最上段のプレート(33)に形成された振り出し孔(331)の位置よりも、径方向内側に形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された振り出し容器。
本態様によれば、振り出し孔が形成された最上段のプレートの一段下のプレートに形成された通過孔の位置は、振り出し孔の位置とは重ならず、更に振り出し孔の位置よりも径方向内側の位置となるように形成されているので、粉体は振り出し動作によって、最終的には最上段のプレートに形成された振り出し孔に集まって移動してくるため、確実に粉体を振り出し孔から吐出させることが可能となる。
本発明の振り出し容器は、振り出し動作を繰り返し行っても内容物である粉体が目詰まりを起こさず、必要量を吐出することができるという効果を有している。
本発明に係る振り出し容器の実施態様の断面図。 (a)は、本発明に係る振り出し容器のキャップ本体の第2プレートの平面図、(b)は、キャップ本体の第1プレート及び第2プレートにおける(a)のI−Iの断面図。 (a)は、本発明に係る振り出し容器のキャップ本体の第3プレートの平面図、(b)は、キャップ本体の第2プレート及び第3プレートにおける(a)のII−IIの断面図。 本発明に係る振り出し容器の振り出し動作の概略図。
以下、図1から図4を参照しながら本発明に係る振り出し容器の実施形態について説明するが、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。また各図において、共通する構成部分には同一の符号を付して重複する説明は適宜省略することとする。
図1に示すように、本発明の実施態様に係る振り出し容器1は、粉体Sが収容される容器本体2と、容器本体2の口部21に装着され、粉体Sを振り出すための振り出し孔331を有するキャップ本体3と、振り出し孔331を開閉させる蓋体4と、から構成されている。
本態様の容器本体2は合成樹脂を原料として射出成型によって製造されたものであるが、合成樹脂製に限らない。例えばガラス製の容器であっても良い。
キャップ本体3は、口部21を覆うように積層された複数のプレート30で構成されており、各プレートには粉体Sが通過する通過孔300が形成されている。
詳説すると、口部21を覆うように積層された第1プレート31、第2プレート32及び第3プレート33と、第1プレート31と第2プレート32の間に形成される空間X、第2プレート32と第3プレート33の間に形成される空間Yからなる区画部が設けられ、第1プレート31、第2プレート32は粉体Sが通過する第1の通過孔311、第2の通過孔321が形成され、第3プレート33には振り出し孔331としての通過孔300が形成されている。
また、第1プレート31の第1の通過孔311、第2プレート32の第2の通過孔321が設けられている位置は、第3プレートの振り出し孔331側に偏って(中心部Oより左側に偏って)いる(図2(a)、図3(a)参照)。
最下段に配置されたプレートである第1プレート31の周縁からは垂下設された側壁34が設けられ、側壁内周面には口部21に形成されている突条22と係合する係止部35が形成されており、突条22と係止部35が係合することにより、キャップ本体3が口部21に装着(本実施例では突条22と係止部35がそれぞれネジ部となっており螺合されている)される構造となっている。
本態様では、口部21とキャップ本体3の装着は螺合によるものであるが、突条22と係止部35がそれぞれアンダーカット部等による嵌合としても良い。
第2プレート32の周縁からは垂下設された側壁34´が設けられ、当該側壁34´の下端は第1プレート31の周縁と係合しており、その一端部において第1ヒンジ5を介して、第2プレート32と第1プレート31とが回動可能に連結している。
最上段に配置されたプレートである第3プレート33の周縁からは、垂下設された側壁である34´´が設けられ、当該側壁34´´の下端は第2プレート32の周縁と係合しており、その一端部において第2ヒンジ5´を介して、第3プレート33と第2プレート32とが回動可能に連結している。
そして、第3プレート33に設けられた振り出し孔331を開閉させる蓋体4が第3プレート33の上面を覆うように第3プレート33周縁部と嵌合している。
本態様においては、第2プレート32と第1プレート31とを連結している第1ヒンジ5と第3プレート33と第2プレート32とを連結している第2ヒンジ5´は、図1に示すように、本態様の断面図の正面視において互いが反対側の位置となるように設けられている。ヒンジを設ける位置をこのような構造とすることで、キャップ本体3を一体成形することが可能となる。なお、第1ヒンジ5と第2ヒンジ5´は、90°ずらした位置関係でもよい。
また、第1ヒンジ5、第2ヒンジ5´を設けることにより第1プレート31及び第2プレート32の第1の通過孔311及び第2の通過孔321から粉体Sを吐出させることも可能となる。
蓋体4においては、本態様では第3プレート33の周縁部と嵌合する構造となっているが、第3プレート33とヒンジを介して回動可能に連結する構造としても良い。
キャップ本体3は合成樹脂を原料として射出成形によって製造されるが、原料、製造方法についてはこれらに限られず、例えば、金属製のものであっても良い。
次に、図2、図3を参照に各プレートについて説明する。
図2は第1プレート31と第2プレート32の関係を示したものであり、図3は第2プレート32と第3プレート33の関係を示したものである。
なお、図1において説明した構成部分については、同様の符号を付して説明を省略することとする。
図2(b)に示すように、キャップ本体3において、第1プレート31の上方には第1プレート31と対向配置された第2プレート32が積層され、両者が第1ヒンジ5を介して回動可能に連結されている。そして、第1プレート31と第2プレート32の間には区画部Xが形成されている。
第1プレート31及び第2プレート32には、振り出し動作を行ったときに、容器本体2に収容されている粉体Sが通過可能な第1の通過孔311及び第2の通過孔321が形成されている。
図2(a)に示すように、本態様においては第1プレート31の第1の通過孔311は3つ形成されており、第2プレート32の第2の通過孔321は4つ形成されている。
また、第2プレート32の第2の通過孔321は、第1プレート31の第1の通過孔311の位置と重ならない位置に形成されており、本態様では、第2の通過孔321が第1の通過孔311の間に形成されている。そして、第2の通過孔321の直径は第1プレート31の第1の通過孔311の直径よりも小さい。さらに、本態様においては、第1プレート31の第1の通過孔311による開口面積が第2プレート32の第2の通過孔321による開口面積より大きくなるように、各プレートの通過孔が形成されている。
ここで、「開口面積」とは、各プレートにおける各プレートに形成された通過孔の面積の総和をいうものとする。
例えば、第1プレート31の第1の通過孔311による開口面積とは、3つの第1の通過孔311の面積の総和である。
第1プレート31の第1の通過孔311の開口面積は、粉体の性状や粒度等により適宜設定できる。収容する粉体によって性質(品質)が異なるからである。
第1プレート31の第1の通過孔311はその開口面積が小さすぎると粉体Sが目詰まりを起こしてしまい、大きすぎると粉体Sが区画部Xに大量に流れ込んで来るので、第2プレート32の第2の通過孔321に粉体Sが集中し、スムーズに粉体Sが通過孔321を通過することができなくなってしまう。
そのため、第1プレート31の第1の通過孔311は粉体Sが通過する上で、容器本体2から最初にどのくらいの量で粉体Sが通過するかを決定する、最初の調整機能を有する部分である。
また、第2プレート32の第2の通過孔321は、第1プレート31の第1の通過孔311の位置と重ならない位置に形成されているので、第1プレート31を通過してきた粉体Sは、第2プレート32の第2の通過孔321が形成されていない部分に当たってから、第2プレート32の第2の通過孔321へ移動するため、すなわち、粉体Sのすべてが第2の通過孔321へ集中しないため、第2の通過孔321で目詰まりを起こすことなく通過することが可能となる。
このように第2プレート32は、第1プレート31から通過してきた粉体Sを、第2の通過孔321以外のところに一度当ててから第2の通過孔321へ導くという、「壁」の機能(以下、「壁機能」という)を有している。
ここで、第1プレート31の第1の通過孔311及び第2プレート32の第2の通過孔321は、図2(a)に示すように第2プレート32の平面図の中心線Pに対して、粉体Sが吐出する吐出方向側(左側)に偏って形成されている。すなわち、第3プレートの振り出し孔331側(図3(a)参照)に偏って形成されている。この構造により粉体Sが飛び散らずに吐出する側に移動してくるので、スムーズに粉体Sを吐出することができる。
吐出方向側とは、少なくとも平面図の中心線Pに対して左側の半円領域を言い、吐出方向側に偏って形成されているとは、当該領域に各プレートの通過孔が形成されていることをいう。なお、第1の通過孔311については、各プレートの中で最大孔を有し、且つ吐出方向側の第2の通過孔321へ粉体を通過させる関係上、第2の通過孔321よりも右側領域にあることが望ましい。したがって、中心線Pに対して左側の半円領域と右側半円領域の一部を含む範囲に設けることが望ましい。
次に第3プレート33と第2プレート32の関係について説明する。
図3(a)に示すように、本態様においては第2プレート32の第2の通過孔321は、前述したように4つ形成されており、第3プレート33の通過孔である振り出し孔331は5つ形成されている。
また、第3プレート33の振り出し孔331は、第2プレート32の第2の通過孔321の位置と重ならない位置に形成されるとともに、第2プレート32の第2の通過孔321の位置よりも粉体Sの吐出方向側に形成され、逆に言えば、第2プレート32の第2の通過孔321は、第3プレート33の振り出し孔331の位置よりも粉体Sの吐出方向と反対側、すなわち径方向内側に形成され(第2の通過孔321で振り出し孔331を囲むように形成され)、振り出し孔331の直径は第2プレート32の第2の通過孔321の直径よりも小さい。さらに、本態様においては、第2プレート32の第2の通過孔321の開口面積が第3プレート33の振り出し孔331の開口面積より大きくなるように、各プレートの通過孔が形成されている。
第3プレート33は、上述したように、振り出し孔331が第2プレート32の第2の通過孔321で囲まれるような位置に形成されることにより、第2プレート32の第2の通過孔321を通過した粉体Sをさらに吐出し易くし必要量を吐出できる調整機能を有している。つまり振り出し孔331は、吐出したい粉体量を調節するための孔である。
図4には、本態様の振り出し容器を振り出し動作を行って、粉体Sを吐出した状態が示されている。本態様は、第1プレート31、第2プレート32、第3プレート33の順番で各プレートに設けられた通過孔、すなわち第1の通過孔311、第2の通過孔321、振り出し孔331の開口面積が徐々に小さくなっているので、キャップ本体3が「篩機能」を有しており最終的に粉体Sがスムーズに吐出できるという効果を有している。
また、上述した各プレートの機能により、振り出し動作を行っても粉体Sが目詰まりを起こすことなく吐出できる構造となっている。
以上、本態様について説明したが、本発明の内容は本態様に限られるものではない。
例えば、本態様では、区画部X、Yはそれぞれ一つの空間として形成されているが、第1プレート31上面から第2プレート32下面に向かって、または、第2プレート32上面から第3プレート33下面に向かって壁を立設する態様とし区画部X、Yの空間を分割する態様としても良い。このような態様であれば、粉体Sが、各プレート上で飛び散って広がらず粉体Sが各プレート通過孔付近に移動し易くなる。なお、区画部Xについては、吐出方向と反対側の第1の通過孔311との境界(端)部付近に、区画部Yについては、吐出方向と反対側の第2の通過孔321の境界(端)部付近に、それぞれ該壁が立設することが望ましい。
さらに、本態様では第1プレートから第3プレートの3つのプレートでキャップ本体を構成したが、第1プレートと第2プレートの2つのプレートでキャップ本体を構成することも可能である。
なお、4つ以上のプレートからキャップ本体を構成することももちろん可能である。
[実施例]
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明に係る実施態様のキャップ本体3において、第1プレート31の開口面積が603mm、第2プレート32の開口面積は192mm、第3プレート33の開口面積は98mmのものを作成した。
容器本体2に入れる粉体Sは、顆粒なしの小麦粉を使用した。
小麦粉を容器本体に充填してキャップを閉じ、振り出し動作として振り出し容器本体1を45°の角度で10秒間振り続けた後、吐出した小麦粉の量を測定した。
小麦粉は目詰まりすることなく吐出し、吐出量は0.9gであった。
[比較例]
市販されている振り出し容器を用いた。本発明の実施態様に係る第3プレートに相当するキャップ面の開口面積(本発明の振り出し孔に相当する面積の総和)は98mmであった。
粉体Sは実施例と同様の小麦粉を使用し、振り出し動作も実施例と同様に行った。
小麦粉は目詰まりを起こし、吐出量は0.16gであった。
上記の結果から、比較例で用いた市販されている振り出し容器においては、振り出し動作を行った際の小麦粉の突出量が0.16gであるのに対し、本発明に係る振り出し容器においては振り出し動作を行った際の小麦粉の突出量は0.9gとなり、従来市販されている振り出し容器の約5.6倍もの量が吐出されていることがわかった。
つまり、本発明は、振り出し容器内の粉体を目詰まりさせることなく、必要量を吐出させることができるという効果を有している。
なお、第1プレート31、第2プレート32、第3プレート33の各プレートに設けられた通過孔の好ましい態様としては、第1プレートの第1の通過孔311の直径は16〜20mm、個数は3〜4つ、第2プレートの第2の通過孔321の直径は7〜10mm、個数は4〜10つとすることが好ましい。第3プレートの通過孔331については、振り出し量を調整する為の孔であり、適宜設定することは可能であるが、直径は5〜6mm、個数は5〜7つとすることが好ましい。
本発明に係る振り出し容器は、振り出し動作を繰り返し行っても粉体が目詰まりを起こさず、必要量を吐出することができる振り出し容器であるため、新たな振り出し容器の分野に用途展開が可能である。
1 :振り出し容器
2 :容器本体
3 :キャップ本体
4 :蓋体
5 :第1ヒンジ
5′ :第2ヒンジ
21 :口部
22 :突条
30 :プレート
31 :第1プレート
32 :第2プレート
33 :第3プレート
34 :側壁
34´ :側壁
34´´:側壁
35 :係止部
300 :通過孔
311 :第1の通過孔(通過孔)
321 :第2の通過孔(通過孔)
331 :振り出し孔(通過孔)
О :中心部
P :中心線
S :粉体
X :区画部
Y :区画部

Claims (6)

  1. 粉体(S)が収容される容器本体(2)の口部(21)に装着され、前記粉体(S)を振り出すための振り出し孔を有するキャップ本体(3)と、前記振り出し孔を開閉させる蓋体(4)と、を有してなる振り出し容器(1)であって、
    前記キャップ本体(3)は、前記口部(21)を覆うように積層されると共に前記粉体(S)が通過する通過孔(300)がそれぞれ形成された少なくとも2以上のプレート(30)と、各プレート(30)の間に形成される空間から成る区画部が設けられており、
    複数のプレート(30)のうち、最下段に配置されたプレートに形成された通過孔の開口面積は他のプレートに形成された通過孔の各開口面積より大きく形成され、
    上下に連続して対向配置された2つのプレート(30)の間において、各プレート(30)に形成された通過孔(300)は互いに重ならない位置に形成され、
    最上段に配置されたプレートに形成された通過孔(300)が前記振り出し孔であることを特徴とする、振り出し容器。
  2. 各プレートに設けられた通過孔(300)の開口面積は、最下段に配置されたプレートから上方に配置されているプレートにかけて小さくなることを特徴とする、請求項1に記載された振り出し容器。
  3. 各プレート(30)に形成された通過孔(300)は、吐出方向側に偏心して設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された振り出し容器。
  4. 各プレート(30)はヒンジを介して回動可能に連結され、
    先のヒンジに対して次位のヒンジが反対側に設けられていることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された振り出し容器。
  5. 前記プレート(30)の数が3つであることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された振り出し容器。
  6. 前記最上段のプレート(33)の一段下のプレート(32)に形成された通過孔(321)の位置は、最上段のプレート(33)に形成された振り出し孔(331)の位置よりも、径方向内側に形成されていることを特徴とする、請求項5項に記載された振り出し容器。
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