JP2019209848A - 車両用ホイール - Google Patents

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祐典 望月
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Abstract

【課題】CFRP製のリム部と、金属製のディスク部との接合部において、高い接合強度を有する車両用ホイールを提供する。【解決手段】リム部の周方向をせん断主軸方向とした際に、積層炭素繊維シートの積層構成は、結合部5hにおいて、表面から順に、せん断主軸方向に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dをn回繰り返し、次に、配向角0°/90°の炭素繊維層a、bを(5−n)回繰り返し、さらに、そこから厚み方向に対称になるように、配向角90°/0°の炭素繊維層b、aを(5−n)回繰り返し、配向角+45°/−45°の炭素繊維層d、cをn回繰り返す。この場合、全ての炭素繊維層に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dの比率である±45比率が20%〜80%を占めるようにすることで、高い接合強度を確保することができる。【選択図】図3B

Description

本発明は、車両用ホイールに関するものである。
従来、車両用のホイールとしては、スチールやアルミニウムなどの金属製のものが一般的であった。すなわち、車両用のホイールのディスク部とリム部とが金属によって一体で構成されたものが一般的であった。しかし、近年、より軽量な車両用ホイールとして、炭素繊維強化樹脂(CFRP)が用いられた車両用ホイールが注目されている。
このような車両用ホイールは、例えば、リム部がCFRPで構成され、ディスク部がアルミニウムなどの軽合金製で構成される。この際、リム部とディスク部とは、ボルトで接合される(例えば、特許文献1〜3)。
特開昭58−26805号公報 特表2008−532850号公報 特表2015−531331号公報
ボルトによってCFRP製のリム部と金属製のディスク部とを接合するためには、リム部に貫通孔を形成し、貫通孔にボルトが挿入される。リム部とディスク部との接合部においては、様々な外力がかかるが、主な力の一つとして、例えば道路の縁石等に衝突した場合など、大きな衝撃力が車両用ホイールに働いた場合に、ボルトの軸方向に対して略垂直な方向に付加される過大なせん断力がある。このようなせん断力に対しては、リム部の孔の内面において、ボルトとの接触部に最も大きな力がかかる。
上記のように過大なせん断力が付加された場合、通常の金属製の車両用ホイールでは、仮にリム部とディスク部とをボルトで接合しても、リム部の孔は、ボルトからの面圧に対して、塑性変形によって応力が周囲に逃がされて、局所的な破壊等が生じにくい。しかし、CFRP製のリム部は、金属製と比較して塑性変形能力が小さいため、局所的な大きな力を受けることで、内部に微細なクラックが発生するおそれがある。
通常、CFRP製のリム部は、マトリックスを構成する樹脂中に複数層の炭素繊維層が積層されて形成される。リム部の内部の一部の層内にクラックが生じると、クラックは、他層との境界に沿って伝播し、さらに他層内部へ伝播するモデルが考えられる。
本発明は、CFRP製のリム部と、金属製のディスク部との接合部において、高い接合強度を有する車両用ホイールを提供することを目的とする。
ここで、発明者らは、リム部を構成する各炭素繊維層の繊維方向とその積層構成を適切にすることで、より高い接合強度(せん断強度)を得ることができることを知見した。すなわち、前述した目的を達成する本発明に係る車両用ホイールは、炭素繊維強化樹脂で形成された略円環形状のリム部と、前記リム部に結合されたディスク部とを有する車両用ホイールであって、前記リム部と前記ディスク部とを結合する機械的結合要素を有し、前記リム部は、複数の炭素繊維層が積層されて形成され、前記機械的結合要素が挿通される貫通孔が形成された結合部を有し、前記結合部では、せん断主軸に沿う方向(図2において矢印Bで示す、リム部の軸周りの方向)に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層aと、前記炭素繊維層aの繊維群に対し略直交し、前記リム部の略軸方向(図2において矢印Cで示す、せん断主軸に直交する方向)に沿った一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層bと、前記炭素繊維層aおよび前記炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層cと、前記炭素繊維層a、前記炭素繊維層bおよび前記炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層dとが、積層されており、それぞれの前記炭素繊維層の積層方向における断面において、前記結合部では、前記炭素繊維層cおよび前記炭素繊維層dが全ての前記炭素繊維層に対して20〜80%を占めることを特徴としている。
前記繊維群の方向が同一の前記炭素繊維層の連続積層数が最大2層であることが望ましい。
前記炭素繊維層cまたは前記炭素繊維層dは、前記炭素繊維層aを介し前記炭素繊維層bに積層されていることが望ましい。
前記結合部の表部では、前記炭素繊維層cおよび前記炭素繊維層dが積層されることが望ましい。
本発明によれば、リム部の周方向であるせん断主軸およびこれと直交するリム部の軸方向に引きそろえられた炭素繊維層a、bに対して、その両者に交差する方向の炭素繊維層c、dの割合が、20〜80%であるため、高い接合強度を得ることができる。
特に、同一の方向に引きそろえられた炭素繊維層の連続積層数が最大で2層であれば、より高い破断強度を得ることができる。
また、せん断主軸に直交する方向に炭素繊維が引きそろえられた炭素繊維層bが、必ずこれと直交する方向に炭素繊維が引きそろえられた炭素繊維層aを介して、他の炭素繊維層c、dと積層されれば、最もせん断主軸方向に対する強度の弱い炭素繊維層bで生じたクラックの伝播を、これと直交する方向の炭素繊維層aによって抑制することができる。
また、結合部の表部には曲げ応力など複合的に応力が作用するため、初期破壊が生じやすいが、表面に、せん断主軸方向およびこれと直交する方向のいずれにも交差する方向に炭素繊維が引き揃えられた炭素繊維層c、dを配置することにより、複合的に作用する応力に対する初期破壊の発生を抑制することができる。
本発明によれば、CFRP製のリム部と、金属製のディスク部との接合部において、高い接合強度を有する車両用ホイールを提供することができる。
車両用ホイール1を示す平面図。 車両用ホイール1を示す側面図。 図2のA−A線矢視断面の一部拡大図。 図3AのH部の拡大図。 (a)は金型20を示す図、(b)〜(e)は、炭素繊維シート21a〜21dのそれぞれの炭素繊維の方向を示す図。 リム部5を形成する工程を示す図。 リム部5を形成する工程を示す図。 リム部5の端部の処理前後の状態を示す部分断面図。 リム部5を形成する工程を示す図。 リム部5を形成する工程を示す図。 リム部5の端部の処理前後の状態を示す部分断面図。 CFRP積層板の試験方法を示す図。 CFRP積層板の試験結果を示す図。
図1〜3に示すように、本発明に係る車両用ホイール1は、炭素繊維強化樹脂で形成された略円環形状のリム部5と、リム部5に結合されたディスク部3とを有し、リム部5とディスク部3とを結合する機械的結合要素(例えばボルト7)を有している。リム部5は、複数の炭素繊維層が積層されて形成され、機械的結合要素が挿通される貫通孔13が形成された結合部5hを有している。
上記結合部5hでは、図3Bに一例を示すように、せん断主軸に沿う方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層aと、炭素繊維層aの繊維群に対し略直交し、前記リム部の略軸方向に沿った一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層bと、炭素繊維層aおよび炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層cと、炭素繊維層a、炭素繊維層bおよび炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層dとが、積層されている。
そして、本発明に係る車両用ホイールの結合部5hでは、それぞれの炭素繊維層の積層方向における断面において、炭素繊維層cおよび炭素繊維層dが全ての前記炭素繊維層に対して20〜80%を占めることを特徴としている。以下、本発明について、詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態にかかる車両用ホイール1について説明する。図1は、車両用ホイール1を示す平面図、図2は、車両用ホイール1を示す側面図である。車両用ホイール1は、リム部5とディスク部3とから成る。ディスク部3は、車軸が締結されるハブ部3aと、ハブ部3aの外周面から放射状に伸びる複数のスポーク部3bによって形成される。
ディスク部3は、例えばアルミニウム製である。ディスク部3は、例えば、鋳造または鍛造で製造される。なお、ディスク部3の材質は特に限定されず、ディスク部3の形状は図示した例には限られない。
ディスク部3の外周部には、略円環形状のリム部5が接合される。図3Aは、図2のA−A線矢視断面の一部拡大図である。リム部5は、主に、複数層の炭素繊維シートが積層された炭素繊維強化樹脂で構成される。なお、炭素繊維シートの積層構成については、詳細を後述する。
図3Aに示すように、リム部5は、両端部にフランジ部5a、5gが形成され、フランジ部5a、5gの内側に、それぞれ外側から順に、ビードシート部5b、5f、ハンプ部5c、5e、ドロップ部5dが形成される。なお、リム部5の形状は図示した例には限られない。
ハンプ部5cには周方向に所定の間隔で貫通孔13が形成される。また、それぞれの貫通孔13に対応する位置におけるディスク部3には、雌ネジ部15が形成される。リム部5の外面側から、貫通孔13に機械的結合要素であるボルト7が挿通される。ボルト7の先端は、リム部5の内周に配置されたディスク部3の雌ネジ部15と螺合してリム部5とディスク部3とが接合する。すなわち、ハンプ部5cがリム部5とディスク部3との結合部5hとなる。貫通孔13の外面側には樹脂被覆部11が配置され、ボルト7の頭部が被覆される。
リム部5の所定の部位の内部には、樹脂部が配置される。より詳細には、フランジ部5aには樹脂部9aが配置され、ハンプ部5cには樹脂部9bが配置され、ドロップ部5dのハンプ部5c側の端部近傍には樹脂部9cが配置され、ハンプ部5eには樹脂部9dが配置され、フランジ部5gには樹脂部9eが配置される。各樹脂部9a〜9eは、リム部5における厚みの厚い部位となる。
ここで、図2に示すように、略円筒形状のリム部5の中心軸に沿う方向を(図中矢印C方向)を軸方向、中心軸に直交する中心軸周りの方向(図中矢印B方向)を周方向とする。そして、車両用ホイールに適用される負荷試験のうち最も負荷の大きなJIS D 4103で規定される13°衝撃試験では、各結合部5hにおいて、ボルト7の軸方向に対して垂直なせん断主軸方向(図3Aの紙面に垂直な方向)に、主応力としてせん断力が付加される。すなわち、上記のように設定した方向において、リム部5の周方向(図中矢印B方向)がせん断主軸方向となる。
次に、本実施形態にかかるリム部5を構成する炭素繊維強化樹脂における炭素繊維層の積層構造について詳細に説明する。前述したように、本実施形態のリム部5は、図3AのH部拡大図である図3Bに示すように、マトリックスを構成する樹脂中に積層配置された複数の炭素繊維層a〜dを有する炭素繊維強化樹脂からなる。ここで、炭素繊維層a〜dの積層構成を以下のように積層構成式で示す。
[(−45/+45)n/(0/90)5−n]s
上記積層構成式は、表面(1層目)から順に、繊維配向角度(炭素繊維層に含まれる一方向に引き揃えられた繊維群と上記せん断主軸との交差角度のことを指す。以下、単に配向角と言う場合がある。)が−45°の炭素繊維層c、配向角+45°の炭素繊維層dの積層をこの順でn回繰り返し、次に、配向角0°の炭素繊維層a、配向角90°の炭素繊維層bの積層をこの順で(5−n)回繰り返し、さらに、そこから厚み方向に対称になるように、配向角90°の炭素繊維層b、配向角0°の炭素繊維層aの積層をこの順で(5−n)回繰り返し、配向角+45°の炭素繊維層d、配向角−45°の炭素繊維層cの積層をこの順でn回繰り返すことを意味する。総積層数が20層の場合の、上記のnによる積層構造を表1に示す(1層目がリム部の表面、20層目がリム部の裏面となる)。
Figure 2019209848
ここで、本実施形態のリム部5では、せん断主軸(図2の円周方向B)に沿う方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層aとして配向角0°の炭素繊維層を、炭素繊維層aの繊維群に対し略直交し、リム部5の略軸方向(図2の軸方向C)に沿う方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層bとして配向角90°の炭素繊維層を配置している。また、前記炭素繊維層aおよび前記炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層cとして配向角−45°の炭素繊維層を、炭素繊維層a、炭素繊維層bおよび炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するよう、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層dとして配向角+45°の炭素繊維層を配置している。すなわち、炭素繊維層aは配向角が0°であり、炭素繊維層bは配向角が90°であり、炭素繊維層cは配向角が−45°であり、炭素繊維層dは配向角が+45°となっている。なお、炭素繊維層c、dの配向角は、−45°または+45°に限定されず、炭素繊維層cは、その一方向に引き揃えられた繊維群が、炭素繊維層aおよび炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように配置されていればよく、炭素繊維層dは、その一方向に引き揃えられた繊維群が、炭素繊維層a、炭素繊維層bおよび炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するように配置されていればよい。また、炭素繊維強化樹脂の強度低下を抑制する点から、配向角のバラツキは±5°以内であることが望ましい。
表1に示す例では、全20層の例(n=0〜5)を示すが、総積層数は特に限定されない。なお、n=0は、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dの積層が無い場合(すなわち、全ての炭素繊維層に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dが0%)であり、n=5は、配向角0°/90°の炭素繊維層a、bが無い場合(すなわち、全ての炭素繊維層に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dが100%)であり、本発明の範囲外の積層構成である。したがって、以下の説明では、全ての炭素繊維層a〜dを有するn=1〜4(すなわち、全ての炭素繊維層に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dが20〜80%)の場合について説明する。
表1に示すように、本実施形態(n=1〜4)においては、リム部5の表部および裏部には、炭素繊維層cおよび炭素繊維層dが積層される。すなわち、リム部5における結合部5hの表部および裏部は、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dで構成されることが好ましい。
一般的に、結合部5hの表部には、曲げ応力など複合的に応力が作用し、特にせん断主軸方向およびこれと直交する方向の力に対して初期破壊が生じやすい。しかし、結合部5hの表部に、せん断主軸方向およびこれと直交する方向のいずれにも交差する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dを配置することにより、複合的に作用する応力に対する初期破壊の発生を抑制することができる。
また、リム部5の表部および裏部の両側に配置される、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dは、配向角0°の炭素繊維層aを介して配向角90°の炭素繊維層bに積層されることが好ましい。すなわち、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dは、直接、配向角90°の炭素繊維層bに積層されることがない。
一般的に、せん断主軸方向への力に対しては、配向角90°の炭素繊維層bが最も弱い。また、前述したように、リム部5の表部に配置された、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dには、最もクラック等が生じやすい。このため、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dと配向角90°の炭素繊維層bとを直接積層すると、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dで生じたクラックが厚み中心方向の配向角90°の炭素繊維層bへ伝播しやすい。
一方、せん断主軸方向への力に対しては、配向角0°の炭素繊維層aが最も強い。このため、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dと配向角0°の炭素繊維層aとを直接積層することで、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dで生じたクラックが厚み中心方向へ伝播するのを、配向角0°の炭素繊維層aで止めることができる。すなわち、リム部5の強度を高めることができる。
また、仮に配向角90°の炭素繊維層bにクラックが生じた場合でも、配向角90°の炭素繊維層bは、これと直交する配向角0°の炭素繊維層aとを直接積層されるため、クラックの伝播が生じにくい。
また、表1に示すように、厚み方向の中央(積層構造の対称軸)を除き、互いに異なる配向角の炭素繊維層が積層される。すなわち、繊維群の方向が同一の炭素繊維層の連続積層数は、最大で2層であることが好ましい。通常、配向角が異なる層間の方が、層間のクラックの伝播が起こりにくい。このため、同一の配向角の炭素繊維層の連続積層数を2層以下とすることで、各層間のクラックの伝播を抑制し、高い破断強度を得ることができる。
次に、リム部5の製造方法について一例を説明する。なお、リム部5の製造方法は以下に示す例には限られず、公知の如何なる製造方法も適用可能である。図4(a)は、金型20を示す図である。金型20は、金型A20aと金型B20bとで構成され、接続面20cで金型A20aと金型B20bが嵌め合いにより結合されている。なお、金型20の外周面形状は、得るべき車両用ホイールのリム部5の内周面形状に倣い形成されている。
図3Aに示すように、リム部5は、内向きに湾曲し、脱型時にはアンダーカットとなる形状を有する。これに対し、金型20は、金型A20aと金型B20bの2つに分割されているので、金型20の表面上に後述する炭素繊維シートが積層されてなるシート積層体を金型20から脱型することが可能となる。なお、金型20の周方向(図中B’方向)が、成形されるリム部5の周方向(図2のB方向)に対応する。
図4(b)〜図4(e)は、リム部5の製造で用いられるシート材(プリプレグ)である炭素繊維シート21a〜21dを示す概念図である。炭素繊維シート21a〜21dは各々炭素繊維層a〜dを有し、いずれの炭素繊維層a〜dも一方向に繊維群が引き揃えられており、炭素繊維層a〜dは、それぞれ、繊維群の配向方向が異なる。なお、図中の点線は、繊維群の配向方向を示す。炭素繊維シート21a〜21dは、例えば、東レ製の炭素繊維T300(製品名)又はT800(製品名)に未硬化の高耐熱性エポキシ樹脂#2500を含浸させたいわゆる一方向プリプレグのシート材である。
図4(b)に示すように、炭素繊維シート21aは、金型20の周方向に対応する方向(図中B’)に炭素繊維が引き揃えられた繊維群からなる炭素繊維層aを有している。すなわち、炭素繊維シート21aは、これを積層してリム部5を形成した後に、その繊維群が、前述したせん断主軸に沿う方向(図2のB方向)に配置され、その繊維群の配向角が0°となる炭素繊維層aを有している。
炭素繊維シート21bは、炭素繊維シート21aの繊維群の配向方向に対して、略直交する方向に炭素繊維が引き揃えられた繊維群からなる炭素繊維層bを有する。すなわち、炭素繊維シート21bは、これを積層してリム部5を形成した後に、その繊維群が、リム部5の略軸方向に沿った一方向(図2のC方向)に配置され、その繊維群の配向角が90°となる炭素繊維層bを有している。
炭素繊維シート21cは、炭素繊維シート21aの炭素繊維層aおよび炭素繊維シート21bの炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群からなる炭素繊維層cを有する。具体的には、炭素繊維シート21cは、これを積層してリム部5を形成した後に、その繊維群が、炭素繊維層aおよび炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するよう配置され、その繊維群の配向角が−45°となる炭素繊維層cを有している。
炭素繊維シート21dは、炭素繊維シート21aの炭素繊維層a、炭素繊維シート21bの炭素繊維層bおよび炭素繊維シート21cの炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群からなる炭素繊維層dを有する。具体的には、炭素繊維シート21dは、これを積層してリム部5を形成した後に、その繊維群が、炭素繊維層cの繊維群と略直交し、炭素繊維層aおよび炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するよう配置され、その繊維群の配向角が+45°となる炭素繊維層dを有している。
まず、上記のように炭素繊維層a〜dを含む炭素繊維シート21a〜21dは、あらかじめ裁断等によって、最終的なリム部5の形状に合うよう、その形状が調整される。図5は、表1においてn=1の積層構造となるよう、調整された各炭素繊維シート21a〜21dを金型20上に積層する工程を示す図である。
まずリム部5の成形のための金型20を準備し、次いで、最内層である20層目となる、せん断主軸に対する配向角−45°の炭素繊維層cを有する炭素繊維シート21c、19層目となる配向角+45°の炭素繊維層dを有する炭素繊維シート21dを順に金型20に敷き詰める。この際、炭素繊維シート21cの端部22c、23cが、金型20からはみ出すように配置され、炭素繊維シート21dの端部22d、23dが、金型20からはみ出すように配置される。すなわち、端部22c、22d、端部23c、23dもそれぞれ積層される。
さらに、−45°/+45°の炭素繊維シート21c、21dの積層シートの上に、18層目となるせん断主軸に対する配向角0°の炭素繊維層aを有する炭素繊維シート21a、17層目となる配向角90°の炭素繊維層bを有する炭素繊維シート21bを順に敷き詰める。この際、炭素繊維シート21aの端部22a、23aが、金型20からはみ出すように配置され、炭素繊維シート21bの端部22b、23bが、金型20からはみ出すように配置される。すなわち、端部22c、22d上に、端部22a、22bが積層され、端部23c、23d上に端部23a、23bが積層される。なお、17層目以降、16層〜11層となる炭素繊維シート21a(配向角0°)、炭素繊維シート21a(配向角90°)も上記と同様に積層される。
このように、最内面である20層から順に11層へ向かい、配向角−45°、+45°、0°、90°、0°、90°、0°、90°、0°および90°の順に炭素繊維シートが積層され、金型20の外周面形状に倣い略リム部5の形状に賦形された積層炭素繊維シートが形成される。
次に、図6(a)に示す様に、リム部5におけるフランジ部5a、5gを構成する樹脂部9a、9eを、積層炭素繊維シート25の外面の所定の位置に配置する。樹脂部9a、9eとしては、例えば、ポリアミドやポリエチレンなどの熱可塑性樹脂、エポキシなどの熱可塑性樹脂など各種樹脂で形成された樹脂部を使用することができる。なお、以下の図において、前述した端部22a、22b、22c、22dが積層された部位を端部26と示し、前述した端部23a、23b、23c、23dが積層された部位を端部27と示す。
次に、図6(b)に示すように、賦形された積層炭素繊維シート25の端部26、27を、図7(a)及び図7(b)に示すように処理する。なお、図7(a)は端部26、27の処理前、図7(b)は端部26、27の処理後の状態を示す部分断面図である。図7(a)に示すように、積層炭素繊維シート25の左端部となっている端部26及び積層炭素繊維シート25の右端部となっている端部27を、樹脂部9a、9eを芯として径方向において外側へ折り曲げる(図中矢印D)。そして、図7(b)に示すように、折り曲げられた端部26、27で樹脂部9a及び9eを囲い込むように折りたたみ、炭素繊維シートで包み込まれた樹脂部9a、9eを両端部に有する積層炭素繊維シート25を形成する。
次に、図8(a)に示すように、積層炭素繊維シート25の上に、ハンプ部5c、5e並びにドロップ部5dを構成するための樹脂部9b、9c及び9dをそれぞれ敷設する。その後、図8(b)に示すように、敷設された樹脂部9b、9c及び9dを覆うように、先ほどとは逆に、11層の外層である10層から最表層である1層へ向かい、配向角90°、0°、90°、0°、90°、0°、90°、0°、+45°および−45°の順に炭素繊維シートを積層する。すなわち、積層炭素繊維シート25は、厚み方向の中央を境にして、対称になるように、各炭素繊維シート21a、21b、21c、21dが所定の順序で積層される。なお、この際にも、両端には、端部26、27が金型よりはみ出す。
次に、図9(a)に示すように、金型20を金型A20aと金型B20bに分離し、積層炭素繊維シート25から金型A20aと金型B20bを抜き取る。なお、前述したように、金型20の外周面上に積層された積層炭素繊維シート25は、金型20の外周面形状に倣い略リム部5の形状に賦形されている。
次に、図9(b)に示すように、積層炭素繊維シート25の端部26、27を、図10(a)、図10(b)に示すように処理する。なお、図10(a)は端部26、27の処理前、図10(b)は端部26、27の処理後の状態を示す部分断面図である。図10(a)に示すように、積層炭素繊維シート25の左端部となっている端部26及び積層炭素繊維シート25の右端部となっている端部27を、樹脂部9b、9c及び9dを芯として径方向の内側へ折り曲げる(図中矢印F)。そして、図10(b)に示すように、折り曲げられた端部26、27で樹脂部9b、9c及び9dを囲い込むように折りたたみ、炭素繊維シートで包み込まれた樹脂部9b、9c及び9dを両端部に有する積層炭素繊維シート25を形成する。
次に、積層炭素繊維シート25に再び金型20を装着し、この積層炭素繊維シート25にフィルム等を被せ、内部を真空にしてシート材に含まれる樹脂の硬化処理を実施し、必要な部位に貫通孔13を形成することで、リム部5が完成する。
なお、前述したように、上記工程における樹脂部9a及び9eに対応する部位が、硬化処理後にリム部5のフランジ部5a、5gとなり、樹脂部9b、9d及び9cに対応する部位が、ハンプ部5c、5e並びにドロップ部5dとなる。すなわち、結合部5hを含む、リム部5における厚みの厚い部位には、複数の炭素繊維層(炭素繊維シート)のうち2の炭素繊維層の間に設けられた樹脂を主体とする樹脂部が配置される。なお、各樹脂部は必ずしも必要ではない。
リム部5の結合部5hにおける強度を評価するため、当該結合部5hを模すように形成した炭素繊維層の積層構成を変えたCFRP積層板を作成し、それぞれのCFRP積層板のせん断強度を測定した。図11は、試験方法を示す図である。まず、所定の積層構成で積層したCFRP積層板30を準備した。積層する炭素繊維層は、東レ製の炭素繊維T800(製品名)一方向プリプレグ炭素繊維シートを用いた。CFRP積層板30のサイズは、幅25mm×長さ100mm×厚さ1.6mmとした。また、CFRP積層板30の積層構成は、表1に示したn=0〜5とし、図2に示したせん断主軸Bに相当する下記試験の引張方向(CFRP積層板30の長手方向)に繊維群が沿うよう炭素繊維層aを配置し、その配向角を0°とした。なお、n=1〜4の積層構成の場合が本発明の範囲内である実施例に該当し、n=0および5の積層構成の場合は本発明の範囲外である比較例に該当する。
CFRP積層板30の端部を一対のアルミニウム板31で挟み込んだ。アルミニウム板31は、JIS AC4CH材であり、幅25mm×長さ100mm×厚さ1.6mmとした。なお、アルミニウム板31とCFRP積層板30のラップ長Iは25mmとした。
アルミニウム板31とCFRP積層板30のラップの略中央において、CFRP積層板30に孔30aを設け、アルミニウム板31に孔31aを設けた。孔30a、31aは、8φとした。アルミニウム板31とCFRP積層板30のラップ部において、孔31a、30a、31aは一直線上に並び、孔30a、31aへカラー35を挿通し、さらに、カラー35へボルト33を挿通した。ボルト33は、ワッシャ37とナット39とで固定した。なお、カラー35の材質はS45C、ボルト33、ワッシャ37、ナット39はSUS304とした。また、ボルト33はM6を用い、トルク9N・mで締めこんだ。
この状態で、CFRP積層板30とアルミニウム板31とをそれらの長手方向に沿い互いに逆方向に引っ張り(図中矢印G)、荷重と変位とを測定した。
得られた荷重−変位曲線に基づいて、荷重負荷初期の直線領域(弾性変形領域)から外れた点を、初期損傷発生点として定義した。すなわち、荷重負荷初期の直線領域(弾性変形領域)から外れた荷重を、初期クラックが発生した荷重とみなし、この初期損傷発生点の荷重をL、CFRP積層板30の板厚をt、孔30aの直径をdとしたとき、L/(t×d)で算出される面圧応力で比較した。結果を表2に示す。
Figure 2019209848
表の「0/90比率」は、炭素繊維層の積層方向の断面における、全ての炭素繊維層に対する配向角0°/90°の炭素繊維層a,bの比率であり、「±45比率」は、炭素繊維層の積層方向の断面における、全ての炭素繊維層に対する配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dの比率である。また、「面圧応力」は、n=0〜5のそれぞれの積層構成のCFRP積層板30の、前述した初期損傷発生時の応力であり、「面圧応力比」は、n=5のCFRP積層板30の初期損傷発生時の面圧応力を1とした際のn=0〜4のそれぞれの初期損傷発生時の面圧応力の比である。
図12は、±45比率に対する面圧応力比を示したグラフである。図より、n=1〜4の場合、すなわち±45比率が20%〜80%の際に、面圧応力比がn=5の場合に較べ1.5倍以上と高くなった。したがって、前述した結合部5hにおける炭素繊維層a〜dの積層方向の断面において、配向角−45°/+45°の炭素繊維層c、dが全ての炭素繊維層に対して20〜80%を占めるようにすることで、高い接合強度を確保することができることが判った。特に、±45比率が40%の際に、最も面圧応力比が高くなった。一方で、本発明の範囲外である、0/90比率が100%のn=0の場合、±45比率が100%のn=5の場合には、面圧応力比が低く、接合強度が劣ることが判った。
なお、同様の評価は、試験片の幅を40mmに代えても同様の傾向であった。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………車両用ホイール
3………ディスク部
3a………ハブ部
3b………スポーク部
5………リム部
5a、5g………フランジ部
5b、5f………ビードシート部
5c、5e………ハンプ部
5d………ドロップ部
5h………結合部
7………ボルト
9a、9b、9c、9d、9e………樹脂部
11………樹脂被覆部
13………貫通孔
15………雌ネジ部
20………金型
20a………金型A
20b………金型B
21a、21b、21c、21d………炭素繊維シート
22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d、26、27………端部
30………CFRP積層板
30a、31a………孔
31………アルミニウム板
33………ボルト
35………カラー
37………ワッシャ
39………ナット

Claims (4)

  1. 炭素繊維強化樹脂で形成された略円環形状のリム部と、前記リム部に結合されたディスク部とを有する車両用ホイールであって、
    前記リム部と前記ディスク部とを結合する機械的結合要素を有し、
    前記リム部は、複数の炭素繊維層が積層されて形成され、前記機械的結合要素が挿通される貫通孔が形成された結合部を有し、
    前記結合部では、
    せん断主軸に沿う方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層aと、
    前記炭素繊維層aの繊維群に対し略直交し、前記リム部の略軸方向に沿った一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層bと、
    前記炭素繊維層aおよび前記炭素繊維層bのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層cと、
    前記炭素繊維層a、前記炭素繊維層bおよび前記炭素繊維層cのいずれの繊維群に対しても交差するように配置された、一方向に引き揃えられた繊維群を有する炭素繊維層dとが、積層されており、
    それぞれの前記炭素繊維層の積層方向における断面において、前記結合部では、前記炭素繊維層cおよび前記炭素繊維層dが全ての前記炭素繊維層に対して20〜80%を占めることを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記繊維群の方向が同一の前記炭素繊維層の連続積層数が最大2層であることを特徴とする請求項1記載の車両用ホイール。
  3. 前記炭素繊維層cまたは前記炭素繊維層dは、前記炭素繊維層aを介し前記炭素繊維層bに積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ホイール。
  4. 前記結合部の表部では、前記炭素繊維層cおよび前記炭素繊維層dが積層されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用ホイール。
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