JP2019208658A - シートヒータ - Google Patents

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雅洋 海津
貴 亀島
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    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices

Abstract

【課題】省電力化を図ることが可能なシートヒータを提供する。【解決手段】シートヒータ1は、複数の貫通孔14を有するシート状の支持体10と、支持体10に設けられ、相互に対向する一対の対向配線部23,24と、支持体10に設けられ、対向配線部23,24よりも電気的な抵抗の高い発熱抵抗体30と、を備え、発熱抵抗体30は、対向配線部23,24の間に設けられた介在部分31を含み、介在部分31は、支持体10を覆っており、シートヒータ1は、対向配線部23,24の間に介在部分31が設けられていない非形成部分34を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、シートヒータに関するものである。
自動車のシートに搭載されるシートヒータとして、多孔質体と、当該多孔質体に間隔を空けて配置された一対の電極と、当該電極間に設けられたPTC抵抗体と、を備えた面状発熱抵抗体が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−109803号公報
上記のシートヒータでは、そのほぼ全域が発熱エリアであり、加温が不要な箇所に対応する部分も発熱させているため、余分に電力を消費している、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、省電力化を図ることが可能なシートヒータを提供することである。
[1]本発明に係るシートヒータは、複数の貫通孔を有するシート状の支持体と、前記支持体に設けられ、相互に対向する一対の対向配線部と、前記支持体に設けられ、前記対向配線部よりも電気的な抵抗の高い発熱抵抗体と、を備えたシートヒータであって、前記発熱抵抗体は、前記対向配線部の間に設けられた介在部分を含み、前記介在部分は、前記支持体を覆っており、前記シートヒータは、前記対向配線部の間に前記介在部分が設けられていない非形成部分を有するシートヒータである。
[2]上記発明において、前記介在部分は、前記貫通孔内にも存在していてもよい。
[3]上記発明において、前記対向配線部は、前記貫通孔を介して前記支持体を貫通して前記支持体の両面を覆っており、前記発熱抵抗体の前記介在部分も、前記貫通孔を介して前記支持体を貫通して前記支持体の両面を覆っていてもよい。
[4]上記発明において、前記発熱抵抗体は、前記対向配線部を覆うと共に前記介在部分と一体的に形成された被覆部分を含んでもよい。
[5]上記発明において、前記シートヒータは、前記支持体に設けられ、前記対向配線部と一体的に形成された給電配線部と、前記給電配線部と重複するように設けられた金属箔又は金属線と、を含んでもよい。
[6]上記発明において、前記シートヒータは、前記発熱抵抗体を覆うように前記支持体の両面に積層された第1及び第2の保護部材を備え、前記第1及び前記第2の保護部材は、前記支持体の外縁部で固定されていてもよい。
本発明によれば、一対の対向配線部の間に介在部分が設けられていない非形成部分をシートヒータが有しているので、加温が必要な箇所に対して発熱エリアを最適化することができ、省電力化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態におけるシートヒータを示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、本発明の実施形態において支持体に配線部を形成した状態を示す平面図である。 図6は、本発明の実施形態において支持体に発熱抵抗体を形成した状態を示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態における支持体を示す部分拡大平面図である。 図8は、本発明の実施形態における支持体の変形例を示す部分拡大平面図である。 図9は、本発明の実施形態における配線部の変形例を示す平面図である。 図10は、図9のX-X線に沿った断面図である。 図11は、本発明の実施形態におけるシートヒータの設置例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態におけるシートヒータを示す平面図、図2〜図4は本実施形態におけるヒートシートを示す断面図、図5は本実施形態において支持体に導体部を形成した状態を示す図、図6は本実施形態において支持体に発熱抵抗体を形成した状態を示す図である。
本実施形態におけるセンサ付きシートヒータ1は、図1〜図6に示すように、シート状の支持体10と、配線部20と、発熱抵抗体30と、ワイヤハーネス40と、保護部材51,52と、を備えている。このシートヒータ1は、自動車等の車両のシート100のシートクッション110(図11参照)に埋設されて使用され、通電によって発熱抵抗体30を抵抗加熱することで乗員を加温する。
図7は本実施形態における支持体を示す部分拡大平面図、図8は本実施形態における支持体の変形例を示す部分拡大平面図である。
支持体10は、図7に示すように、織糸11,12を平織りで織り込むことで製織された織布であり、柔軟性を有している。この支持体10を構成する織糸は、縦方向に延在する経糸11と、当該経糸11に実質的に直交する方向(すなわち横方向)に延在する緯糸12と、を含んでいる。
上記のように、支持体10は、織糸11,12を格子状に織ることで形成されているため、複数の貫通孔(バスケットホール)14を有している。この貫通孔14は、経糸11と緯糸12によって囲まれた隙間(網の目)であり、支持体10を当該支持体10の厚さ方向に貫通している。複数の貫通孔14は、実質的に同一の形状を有すると共に実質的に同一の開口面積を有しており、平面視において支持体10に規則的且つ均一に配置されている。
経糸11は、実質的に同一の直径を有する10〜200本程度の絶縁性繊維111を束ねてそれぞれ構成されている。同様に、緯糸12も、実質的に同一の直径を有する10〜200本程度の絶縁性繊維121を束ねてそれぞれ構成されている。本実施形態における絶縁性繊維111,121はいずれもガラス繊維から構成されており、1〜20μm程度の実質的に同一の直径を有している。
特に限定されないが、こうした支持体10の一例として、以下の構成を例示することができる。すなわち、経糸11の絶縁性繊維111が7μm程度の直径を有するガラス繊維で構成されており、それぞれの経糸11は、200本程度の絶縁性繊維111を束ねて構成されている。緯糸12の絶縁性繊維121も7μm程度の直径を有するガラス繊維で構成されており、それぞれの緯糸12は、200本程度の絶縁性繊維121を束ねて構成されている。これらの織糸11,12を織り込むことで、0.1mm程度の厚さを有する織布(ガラスクロス)が製織されている。この支持体10では、経糸11の密度が横方向25mmあたり60本程度となり、緯糸12の密度も横方向25mm当たり60本程度となるように、織糸11,12が平織りで織り込まれている。こうした仕様の支持体10には、20μm×20μm程度の矩形の開口形状を有する多数の貫通孔14が0.3mm程度のピッチで存在する。
なお、絶縁性繊維111,121は、電気絶縁性及び柔軟性を有していれば、上記のガラス繊維に特に限定されない。例えば、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ビニル繊維、アラミド繊維等の樹脂繊維で、絶縁性繊維111,121を構成してもよい。また、シートヒータ1が相互に積層された複数の支持体10を有していてもよい。
なお、支持体10Bとして、上記の織布に代えて、図8に示すような不織布を用いてもよい。
この支持体10Bは、図8に示すように、ランダムに配向された多数の絶縁性繊維13を相互に結合することで形成されたシート状の不織布から構成されている。本例における繊維13は、5〜15μm程度の直径を有するガラス繊維である。絶縁性繊維13を結合するバインダとしては、アクリル樹脂やエポキシ樹脂を主成分とした樹脂材料を例示することができる。このバインダは、絶縁性繊維13同士を交点で相互に接着している。そのため、絶縁性繊維13同士の間には空隙が形成されており、この支持体10Bには、上面から下面に直線状に貫通する多数の貫通孔14が形成されている。この支持体10Bは、50〜100μm程度の厚さを有していると共に、75〜90%程度の空隙率を有している。なお、支持体10Bの厚さは特に限定されず、例えば30μm以下の厚さを有していてもよい。
なお、絶縁性繊維13は、電気絶縁性及び柔軟性を有していれば、上記のガラス繊維に特に限定されない。例えば、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ビニル繊維、アラミド繊維等の樹脂繊維で、絶縁性繊維13を構成してもよい。また、シートヒータ1が相互に積層された複数の支持体10Bを有していてもよい。
特に図示しないが、上記の織布や不織布に代えて、スポンジ等の連続気泡構造を有する多孔質体を支持体10として用いてもよい。この多孔質体は、上面から下面に貫通する多数の貫通孔を有しており、樹脂やゴムなどの有機材料を発泡処理することで形成することができる。
本実施形態における支持体10は、図1及び図2に示すように、2つの領域101,102を有している。第1の領域101は、配線部20と発熱抵抗体30が設けられている領域であり、発熱に寄与する領域である。これに対し、第2の領域102は、第1の領域101を囲う支持体10の外縁部であり、保護部材51,52が固定される領域である。
配線部20は、支持体10の第1の領域101に設けられている。この配線部20は、支持体10に直接形成されており、支持体10の貫通孔14内に存在していると共に、支持体10の両面に設けられている。
配線部20は、図5に示すように、第1の給電配線部21と、第2の給電配線部22と、第1の対向配線部23と、第2の対向配線部24と、を備えている。
第1の給電配線部21は、第1の領域101の一方端(図中の左端)の近傍に配置されており、Y方向に沿って延在している。同様に、第2の給電配線部22も、第1の領域101の他方端(図中の右端)の近傍に配置されており、Y方向に沿って延在している。
第1の給電配線部21からは、複数(本例では6本)の第1の対向配線部23が枝分かれしている。この複数の第1の対向配線部23は、第1の給電配線部21の延在方向(Y方向)に沿って実質的に等間隔に配置されており、第1の給電配線部21から第2の給電配線部22に向かって櫛歯状に突出している。それぞれの第1の対向配線部23は、X方向に沿ってそれぞれ延在しており、実質的に平行に配置されている。
第2の給電配線部22からも、複数(本例では7本)の第2の対向配線部24が枝分かれしている。この複数の第2の対向配線部24は、第2の給電配線部22の延在方向(Y方向)に沿って実質的に等間隔に配置されており、第2の給電配線部22から第1の給電配線部21に向かって櫛歯状に突出している。それぞれの第2の対向配線部24は、X方向に沿ってそれぞれ延在しており、実質的に平行に配置されている。
そして、第1の対向配線部23と第1の対向配線部24とは交互に配置されている。このため、相互に隣り合う第2の対向配線部24の間に第1の対向線部23が延在していると共に、相互に隣り合う第1の対向配線部23の間に第2の対向配線部24が延在しており、第1の対向配線部23と第2の対向配線部24とが相互に対向している。なお、第1の対向配線部23の先端と第2の給電配線部22との間には所定の間隔が形成されていると共に、第2の対向配線部24の先端と第1の給電配線部21との間にも所定の間隔が形成されている。
本実施形態では、発熱抵抗体30と直接接触して抵抗加熱に寄与する対向配線部23,24と、当該対向配線部23,24への給電に寄与する給電配線部21,22とを分けることで、発熱エリアの多様な形状に対応することが可能となっており、設計の自由度の向上が図られている。
なお、給電配線部21,22や対向配線部23,24の平面形状は、上記に特に限定されず、任意に設定することができる。例えば、対向配線部23,24の間隔がほぼ一定に維持されているのであれば、給電配線部21,22の平面形状を曲線形状としたり蛇行形状としてもよいし、対向配線部23,24の平面形状を曲線形状としたり蛇行形状としてもよい。
配線部20は、例えば、銅(Cu)或いは銀(Ag)等を主成分とする導電性金属粒子と、バインダ樹脂とから構成されており、導電性を有している。なお、配線部20が、複数種の導電性金属粒子を含有していてもよい。
この配線部20は、支持体10に塗布した導電性ペーストを加熱して焼成することで形成されている。なお、この配線部20は、支持体10に直接形成されており、導電性ペーストを支持体10に塗布した際に当該導電性ペーストが支持体10に浸透(浸潤)する。このため、配線部20は、貫通孔14内にも存在しており、貫通孔14を介して支持体10を貫通し支持体10の両面を覆っている。なお、配線部20が、支持体10の片面のみを覆っていてもよい。
配線部20を形成するための導電性ペーストは、導電性金属粒子と、当該導電性金属粒子を均一に分散するバインダ樹脂と、を含有した溶液である。導電性金属粒子の具体例としては、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、カーボン(C)等を主成分とする導電性金属粒子を例示することができる。バインダ樹脂としては、多価フェノール化合物、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂の1種または2種以上の樹脂混合を例示することができる。このとき、バインダ樹脂には水系溶媒、あるいはエタノール、メタノール、2−プロパノールなどのアルコール類、イソホロン、テルピネオール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ブチルセロソルブアセテートなどの有機系溶媒を分散媒として適量配合される。なお、この溶媒の配合量は、導電性金属粒子のサイズ、形状や製膜条件等に応じて適宜調整される。
導電性ペーストを支持体10に塗布する方法としては、特に限定されないが、接触塗布法又は非接触塗布法のいずれを用いてもよい。接触塗布法の具体例としては、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、グラビアオフセット印刷、フレキソ印刷等を例示することができる。一方、非接触塗布法の具体例としては、インクジェット印刷、スプレー塗布法、ディスペンス塗布法、ジェットディスペンス法等を例示することができる。
また、導電性ペーストを硬化させるための熱源としては、特に限定されないが、電熱オーブン、赤外線オーブン、遠赤外炉(IR)、近赤外炉(NIR)、レーザ照射装置等を例示することができ、これらを組み合わせた熱処理であってもよい。
発熱抵抗体30は、電圧が印加されることで発熱する抵抗体であり、図6に示すように、配線部20を覆うように支持体10の第1の領域101の全域に設けられている。この発熱抵抗体30は、抵抗体ペーストを支持体10に塗布して硬化させることで形成されている。この発熱抵抗体30は、上述の配線部20と同様に、支持体10に直接形成されており、抵抗体ペーストを支持体10に塗布した際に当該抵抗体ペーストが支持体10の貫通孔14内にも存在することとなる。このため、発熱抵抗体30は、貫通孔14内にも存在しており、貫通孔14を介して支持体10を貫通して支持体10の両面を覆っている。なお、発熱抵抗体30が、支持体10の片面のみを覆っていてもよい。
本実施形態における抵抗体ペーストは、高抵抗導電性ペーストである。こうした抵抗体ペーストの具体例としては、結晶性樹脂と、バインダ樹脂と、導電体と、を含有したペーストを例示することができる。結晶性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂やビニル系樹脂を例示することができる。バインダ樹脂としては、例えば、イソプロピレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等の合成ゴム、或いは、熱可塑性エラストマ等を例示することができる。導電体としては、カーボンやグラファイト等を例示することができる。
抵抗体ペーストを支持体10に塗布する方法としては、特に限定されないが、上述の接触塗布法又は非接触塗布法のいずれを用いてもよい。また、抵抗体ペーストを硬化させるための熱源としては、上述の導電性ペーストを硬化させるものと同様のものを用いることができる。
この発熱抵抗体30は、支持体10に形成された配線部20と直接接触しており、図2、図3及び図6に示すように、介在部分31と被覆部分32を含んでいる。
介在部分31は、相互に対向している対向配線部23,24の間に介在している部分であり、発熱に寄与する部分である。この介在部分31は、貫通孔14内にも存在しており、貫通孔14を介して支持体10を貫通して支持体10の両面を覆っている。
これに対し、被覆部分32は、介在部分31の間に介在している部分であり、対向配線部23,24を覆うことで当該対向配線部23,24を保護する機能を有している。介在部分31と被覆部分32とは一体的に形成されている。
図6に示すように、発熱抵抗体30において給電配線部21,22の端部に対応する部分に開口33が形成されており、この開口33を介して給電配線部21,22の端部が発熱抵抗体30から露出している。そして、図1に示すように、この開口33を介して、給電配線部21,22にワイヤハーネス40の圧着端子41が接続されている。この圧着端子41には電線42の一端が接続されており、当該電線42の他端にはコネクタ43が接続されている。ワイヤハーネス40のコネクタ43を介して、配線部20及び発熱抵抗体30が、特に図示しない電力供給源に接続されている。
そして、ワイヤハーネス40を介して電力供給源から電力が供給されると、対向配線部23,24の間に生じた電位差によって、発熱抵抗体30の介在部分31に電流が流れ、抵抗加熱によって当該介在部分31が発熱する。
この際、本実施形態では、配線部20が支持体10の貫通孔14内に存在していると共に支持体10の両面に設けられているので、配線部20の大きな断面積が確保されている。このため、ヒータ面積が大きくなることに伴って配線が長くなった場合であっても、配線部20の電気抵抗値の上昇を緩和すると共に、発熱エリア全域における給電量の平準化を図ることができる。
また、本実施形態では、発熱抵抗体30の介在部分31が貫通孔14内に存在していると共に支持体10の両面に設けられているので、発熱抵抗体30の大きな断面積が確保されており、昇温速度の向上や発熱の均一化を図ることができる。また、発熱抵抗体30が表裏対称の構造を有しているので、シートヒータ1の熱変形に対する耐性の向上を図ることもできる。
さらに、本実施形態では、被覆部分32が対向配線部23,24を覆っているので、当該対向配線部23,24が保護されている。また、この被覆部分32が介在部分31と一体的に形成されているので、支持体10に対する配線部20の固着力の向上や配線部20と発熱抵抗体30との接触面積の増加を図ることもできる。
さらに、本実施形態のシートヒータ1は、図4及び図6に示すように、相互に対向する対向配線部23,24の間に介在部分31が形成されていない非形成部分34を有している。この非形成部分34からは、支持体10が露出している。この非形成部分34によって、対向配線部23,24の間の電気的な導通が遮断されるため、この非形成部分34では発熱が生じない。
本実施形態では、発熱抵抗体30の図中上側の領域にスリット状の4つの非形成部分34が設けられており、これらの非形成部分34は、全体として、略半円形の形状を有している。この非形成部分34は、乗員の大腿部の間の間隙に対応しており、発熱抵抗体30において加温不要箇所に対応する部分の発熱を禁止している。すなわち、本実施形態では、発熱抵抗体30において発熱するエリアの形状を加温必要箇所の形状に近似させることで、省電力化を図っている。なお、非形成部分34の形状は、特に限定されない。
また、この非形成部分34では、発熱抵抗体30が形成されておらず支持体10のみが存在しているので、発熱抵抗部30の柔軟性も向上する。
図9は本実施形態における配線部の変形例を示す平面図である。なお、この図9は上述の図5に対応する図であり、発熱抵抗体30や保護部材51,52はこの図9に図示されていない。また、図10はこの図9のX-X線に沿った断面図である。
なお、図9及び図10に示すように、シートヒータ1が、帯状の金属箔25,26を備えていてもよい。この金属箔25,26は、例えば、銅、アルミニウム、或いは、それらの合金等の導電性に優れた金属材料から構成されており、特に限定されないが、35μm程度の厚さを有している。なお、金属箔25,26に代えて、極細線ワイヤ、或いは、樹脂繊維に金属箔を巻き付けた導電糸を用いてもよい。
この金属箔25は、第1の給電配線部21と重複するように設けられている。この金属箔25は、配線部20を形成する前に支持体10の第1の領域101に配置されており、金属箔25を覆うように支持体10上に第1の給電配線部31を形成することで、金属箔25と第1の給電配線部31が接続されている。
同様に、金属箔26は、第2の給電配線部22と重複するように設けられている。この金属箔26は、配線部20を形成する前に支持体10の第1の領域101に配置されており、金属箔26を覆うように支持体10上に第2の給電配線部32を形成することで、金属箔26と第1の給電配線部32が接続されている。
なお、この場合には、発熱抵抗体30の開口33に加えて、給電配線部21,22にも開口211,221を形成しておくことで、ワイヤハーネス40の電線41を金属箔25,26に直接ハンダ接続してもよい。
こうした金属箔25,26を給電配線部21,22と重ねておくことで、ヒータ面積が大きくなることに伴って配線が長くなった場合であっても、給電配線部21,22の電気抵抗値の上昇を一層緩和すると共に、発熱エリア全域における給電量の平準化を一層図ることができる。
図1〜図4に戻り、第1及び第2の保護部材51,52は、支持体10全面を覆っており、第2の領域102で当該支持体10に貼り付けられている。すなわち、本実施形態のシートヒータ1は、保護部材51,52が支持体10に固定されることで形成された固定部53をその外縁部に有している。
こうした保護部材51,52の一例としては、例えば、ポリエステル繊維からなる厚さ1.0mm程度のニードルフェルト(不織布)を例示することができる。また、保護部材51,52を支持体10に貼り付ける接着剤としては、例えば、シリコン系樹脂等の接着剤を例示することができる。
なお、保護部材51,52として、ポリエステル以外の繊維からなる不織布、或いは、織布を用いてもよい。例えば、シートクッション110のシート表皮120側の保護部材51として、熱伝導性の高いカーボン繊維を含む不織布を用いてもよい。これにより、ヒータ稼働時の熱伝搬ロスを低減して加温性能を高めることができる。因みに、上側の保護部材51が十分なクッション性を有しているような場合には、シート表皮120下のワディング140を不要としてもよい。
また、シートクッション110のシートパッド130側の保護部材52として、摩擦係数の大きな表面を有する不織布を用いてもよい。これにより、シートパット130に対するシートヒータ1の密着性を高めることができ、シートヒータ1の設置作業性の向上を図ることができる。
なお、接着剤を用いずに、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)等の熱溶融接着性を有する繊維を用いて保護部材51,52を構成し、当該保護部材51,52を部分的に溶融させることで、保護部材51,52を支持体10に貼り付けてもよい。
この固定部53では、第1及び第2の保護部材51,52が支持体10に貼り付けられているので、支持体10によって第1及び第2の保護部材51,52の伸縮が抑制される。このため、例えば、粘着材等を用いずに、この固定部53でシートヒータ1をシート100のシート表皮120の裏面に直接縫い付けることが可能となるので、シートヒータ1の取付位置の精度向上や使用時の位置ズレの抑制を図ることができる。
図11は本実施形態におけるシートヒータの設置例を示す断面図である。
以上に説明したシートヒータ1は、図11に示すように、自動車等の車両のシート100に設置される。このシート100は、例えば、当該シート100に着座した乗員の臀部を支持するシートクッション110と、乗員の背部を支持するシートバック150と、を備えている。また、シートバック150には、乗員の頭部を支持するヘッドレスト160が装着されている。
このシートヒータ1は、上述のように、対向配線部23,24への通電によって発熱抵抗体30を抵抗加熱することで乗員を加温する。この際、本実施形態では、一対の対向配線部23,24の間に介在部分31が設けられていない非形成部分34をシートヒータ1が有しているので、加温が必要な箇所に対して発熱エリアを最適化することができ、省電力化を図ることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、車両のシート100に設置するシートヒータについて説明したが、シートヒータ1の用途は、特に車両に限定されず、例えば、車両以外で使用される座席やベッド等に用いられてもよい。
1…シートヒータ
10,110B…支持体
101…第1の領域
102…第2の領域
11…経糸
111…絶縁性繊維
12…緯糸
121…絶縁性繊維
13…絶縁性繊維
14…貫通孔
20…配線部
21…第1の給電配線部
22…第2の給電配線部
211,221…開口
23…第1の対向配線部
24…第2の対向配線部
25,26…金属箔
30…発熱抵抗体
31…介在部分
32…被覆部分
33…開口
34…非形成部分
40…ワイヤハーネス
41…圧着端子
42…電線
43…コネクタ
51,52…第1,第2の保護部材
53…固定部
100…シート
110…シートクッション
120…シート表皮
130…シートパッド
140…ワディング
150…シートバック
160…ヘッドレスト

Claims (6)

  1. 複数の貫通孔を有するシート状の支持体と、
    前記支持体に設けられ、相互に対向する一対の対向配線部と、
    前記支持体に設けられ、前記対向配線部よりも電気的な抵抗の高い発熱抵抗体と、を備えたシートヒータであって、
    前記発熱抵抗体は、前記対向配線部の間に設けられた介在部分を含み、
    前記介在部分は、前記支持体を覆っており、
    前記シートヒータは、前記対向配線部の間に前記介在部分が設けられていない非形成部分を有するシートヒータ。
  2. 請求項1に記載のシートヒータであって、
    前記介在部分は、前記貫通孔内にも存在しているシートヒータ。
  3. 請求項2に記載のシートヒータであって、
    前記対向配線部は、前記貫通孔を介して前記支持体を貫通して前記支持体の両面を覆っており、
    前記発熱抵抗体の前記介在部分も、前記貫通孔を介して前記支持体を貫通して前記支持体の両面を覆っているシートヒータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシートヒータであって、
    前記発熱抵抗体は、前記対向配線部を覆うと共に前記介在部分と一体的に形成された被覆部分を含むシートヒータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のシートヒータであって、
    前記シートヒータは、
    前記支持体に設けられ、前記対向配線部と一体的に形成された給電配線部と、
    前記給電配線部と重複するように設けられた金属箔又は金属線と、を含むシートヒータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシートヒータであって、
    前記シートヒータは、前記発熱抵抗体を覆うように前記支持体の両面に積層された第1及び第2の保護部材を備え、
    前記第1及び前記第2の保護部材は、前記支持体の外縁部で固定されているシートヒータ。
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