JP2019206260A - 車両用空調装置 - Google Patents

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【課題】作動媒体の温度上昇を抑制する。【解決手段】車両用空調装置1は、ヒートパイプシステム3により排ガスGから回収した熱で、エンジン2とヒータコア6との間を循環する冷却水Wを昇温させる。ヒートパイプシステム3は、排ガスGが供給される排気管5に設けられ、排ガスGとの熱交換で作動媒体Mを気化させる蒸発器31と、冷却水流路4上に配置され、気化した作動媒体Mを冷却水Wとの熱交換により凝縮させる凝縮器32と、蒸発器31および凝縮器32との間で作動媒体Mを循環させるヒートパイプ33と、ヒートパイプ33に設けられた開閉弁34と、を備える。開閉弁34を閉じて蒸発器31と凝縮器32との間の作動媒体Mの循環を停止させているときに、排ガスGが閾値VG以上になった場合は、開閉弁34を開放してヒートパイプ33における作動媒体Mの循環を再開させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
車両用空調装置は、エンジンの熱とエンジンが排出する排ガスの熱を利用して、車内の暖房を行う(例えば、特許文献1参照)。
車両用空調装置は、エンジンの冷却水が循環する冷却水流路と、作動媒体を循環させて排ガスの熱を回収するヒートパイプシステムを備える。排ガスが通る排気管にヒートパイプシステムの蒸発器を設置し、排ガスの熱で作動媒体を気化させ、排ガスの熱を回収する。冷却水流路にヒートパイプシステムの凝縮機を配置し、気化した作動媒体を冷却水との熱交換により凝縮させる。熱交換により昇温した冷却水は、さらに、エンジンを通過する際にエンジンの熱により昇温する。冷却水流路にヒータコアを設置し、排ガスの熱とエンジンの熱によって昇温させた冷却水を、ヒータコアにおいてブロアファンにより車室内へ送風される空気と熱交換させることで、車室内の暖房を行う。
特許第5381337号公報
車室内が十分に暖房された場合は、ヒートパイプにおける作動媒体の循環を停止させることで、作動媒体と熱媒体の熱交換を停止させる。しかしながら、ヒートパイプの蒸発器が排気管に配置されているため、車両の登坂走行時等、排ガスの熱が高温になると、作動媒体の温度が上昇して、作動媒体が分解したり、作動媒体の圧力が上昇し過ぎるおそれがある。
車両用空調装置において、作動媒体の温度上昇を抑制することが求められている。
本発明の車両用空調装置は、ヒートパイプシステムにより内燃機関の排ガスから回収した熱で、前記内燃機関とヒータコアとの間を循環する熱媒体を昇温させる車両用空調装置であって、
前記ヒートパイプシステムは、
前記排ガスが供給される排気管に設けられ、前記排ガスとの熱交換で作動媒体を気化させる蒸発器と、
前記熱媒体の流路上に配置され、前記気化した作動媒体を前記熱媒体との熱交換により凝縮させる凝縮器と、
前記蒸発器および凝縮器との間で前記作動媒体を循環させるヒートパイプと、
前記ヒートパイプに設けられた開閉弁と、を備え、
前記開閉弁を閉じて前記蒸発器と前記凝縮器との間の前記作動媒体の循環を停止させているときに、前記排ガスが所定温度以上になった場合は、前記開閉弁を開放して前記ヒートパイプにおける前記作動媒体の循環を再開させる。
本発明によれば、作動媒体の温度上昇を抑制することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 エンジン始動時の車両用空調装置の動作を示す図である。 冷却水の温度が閾値VW1以上になったときの車両用空調装置の動作を示す図である。 排ガスの温度が閾値VG以上になったときの車両用空調装置の動作を示す図である。 冷却水の温度が閾値VW2以上になったときの車両用空調装置の動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に係る車両用空調装置1の概略構成図である。
実施の形態の車両用空調装置1は、車両駆動用のエンジン2を備えた車両に設置し、エンジン2の熱とエンジン2の排ガスGの熱を利用して、車室内の暖房を行うものである。
図1に示すように、車両用空調装置1は、排ガスGの熱を回収するヒートパイプシステム3と、エンジン2の冷却水Wを流通させる冷却水流路4とを備える。
ヒートパイプシステム3は、蒸発器31、凝縮器32および蒸発器31と凝縮器32の間で作動媒体Mを循環させるループ型のヒートパイプ33を備えている。
ヒートパイプ33は、熱伝導率の高い銅やアルミ合金や耐熱性に優れたステンレス等の金属材料で構成することができる。ヒートパイプ33の内部に作動媒体Mを注入し、減圧して封止する。作動媒体Mは、例えば、フロン、水等を用いることができる。
蒸発器31は、エンジン2が排出する排ガスGが流通する排気管5に設置する。蒸発器31は、排気管5を流通する排ガスGの熱との熱交換により作動媒体Mを気化させることで、排ガスGの熱を回収する。蒸発器31で気化した作動媒体Mはヒートパイプ33を通って凝縮器32に導かれる。
凝縮器32は、冷却水流路4上に配置する。凝縮器32は、気化した作動媒体Mを、冷却水流路4を流れる冷却水Wとの熱交換により凝縮させることで、作動媒体Mが回収した排ガスGの熱を放出する。凝縮して液化した作動媒体Mは、ヒートパイプ33を通って蒸発器31に戻る。
ヒートパイプ33内部の、作動媒体Mの循環方向において凝縮器32の出口側に、開閉弁34を設ける。開閉弁34を開閉させることで、ヒートパイプ33における作動媒体Mの循環と停止を切り替える。
なお、図1の例では、ループ型のヒートパイプ33を用いた例を説明しているが、ヒートパイプ33は両端を封止した管状のパイプを用いても良い。
冷却水流路4は、その流路上に、エンジン2、ヒータコア6、およびヒートパイプシステム3の凝縮器32を配置する。
ヒータコア6は、冷却水Wとの熱交換によって空気Aを暖める。ヒータコア6に隣接してブロアファン7が設置され、ヒータコア6が暖めた空気Aを、ブロアファン7によって車室内に導入することで、車室内を暖房する。
冷却水流路4にはポンプ41が設けられ、冷却水Wを、図中矢印で示すように、凝縮器32、エンジン2、ヒータコア6の順で循環させる。冷却水Wは、凝縮器32を通過する際に、排ガスGの熱を回収したヒートパイプシステム3の作動媒体Mとの熱交換により昇温され、更にエンジン2を通過する際に、エンジン2の熱によって昇温される。昇温された冷却水Wはヒータコア6に導かれ、車室内に導入される空気Aを熱交換により暖房する。
車両には、エンジン2の冷却水Wを外気との熱交換で冷却させるラジエータ8を設置する。ラジエータ8とエンジン2は、エンジン2の内部を通過する冷却水Wを取り出す冷却水取り出し路81と、ラジエータ8で冷却した冷却水Wをエンジン2の内部に還流させる冷却水還流路82によって接続する。冷却水取り出し路81にはサーモスタット83を設置し、冷却水Wの温度が所定温度以上になると冷却水取り出し路81を開くように設定する。所定温度は、例えば80℃〜90℃の範囲で適宜設定することができる。
詳細な説明および図示は省略するが、エンジン2の内部には、冷却水流路4から冷却水Wを分岐させる分岐路が設けられている。サーモスタット83が開くと、エンジン2を通過する冷却水Wがエンジン2の内部の分岐路を通って、冷却水取り出し路81から取り出され、ラジエータ8によって冷却される。冷却後の冷却水Wは冷却水還流路82を通ってエンジン2の内部に導かれ、冷却水流路4に再度導入される。サーモスタット83の開度によって、冷却水取り出し路81からラジエータ8に導入する冷却水Wの流量を調整する。
前記したように、冷却水Wはエンジン2を経由してラジエータ8に導かれるように構成されているが、車両用空調装置1は、凝縮器32を通過した冷却水Wを、エンジン2を迂回して直接ラジエータ8に導くバイパス流路42を備えている。バイパス流路42は、冷却水Wの循環方向における凝縮器32の出口側と、冷却水取り出し路81を接続するように設けられている。バイパス流路42は、冷却水取り出し路81のサーモスタット83の下流側に接続する。
冷却水流路4とバイパス流路42は、三方弁43を介して接続する。
三方弁43は、不図示のアクチュエータによって、位置P1と、位置P1から時計回りに90°回転した位置P2の間で移動する。
三方弁43が位置P1にあるときは、冷却水流路4とバイパス流路42は連通しない。凝縮器32を通過した冷却水Wは、冷却水流路4を通ってエンジン2に導かれる(図3参照)。
三方弁43が位置P2にあるときは、冷却水流路4とバイパス流路42が連通する。凝縮器32を通過した冷却水Wは、エンジン2を通らずにバイパス流路42を通って冷却水取り出し路81に入り、ラジエータ8を通過する(図4参照)。
エンジン2の排気管5には、排ガスGの温度を測定する温度センサ51を設置する。
冷却水流路4には、冷却水Wの循環方向におけるヒータコア6の出口側に、冷却水Wの温度を測定する温度センサ45を設置する。
車両用空調装置1は、車両用空調装置1の動作を制御するコントローラ9を備える。コントローラ9は、CPU、ROM、RAMなどによって構成され、ROMに記憶されたプログラムをCPUによって読み出すことで、車両用空調装置1に各種機能の制御を行う。
図2は、コントローラ9の構成を示すブロック図である。
コントローラ9は、図2に示すように、排気管5の温度センサ51の測定値と、冷却水流路4の温度センサ45の測定値に基づいて、ヒートパイプ33の開閉弁34と、冷却水流路4とバイパス流路42を接続する三方弁43の動作を制御する。
図3は、エンジン始動時の車両用空調装置1の動作を示す図である。
図4は、冷却水Wの温度が閾値VW1以上になったときの車両用空調装置1の動作を示す図である。
図5は、排ガスGの温度が閾値VG以上になったときの車両用空調装置1の動作を示す図である。
図6は、冷却水Wの温度が閾値VW2以上になったときの車両用空調装置1の動作を示す図である。
図3に示すように、エンジン2の始動時、コントローラ9は、三方弁43を位置P1に位置させ、ヒートパイプ33の開閉弁34は、開いた状態とする。冷却水Wは昇温されていないため、冷却水取り出し路81のサーモスタット83は閉じている。
エンジン2の始動によって、排気管5に排ガスGが供給され、ヒートパイプシステム3の蒸発器31において、作動媒体Mが排ガスGとの熱交換により気化され、ヒートパイプ33を通って凝縮器32に導かれる。冷却水流路4を通る冷却水Wは、凝縮器32において作動媒体Mとの熱交換により昇温される。
昇温された冷却水Wはエンジン2を通過し、エンジン2の熱によって更に昇温された後、ヒータコア6に導かれる。ヒータコア6が冷却水Wと熱交換して昇温させた空気Aを、ブロアファン7が車室内に送風することによって、車室内を暖房する。
車室内の暖房が進んで車室内の温度が上昇すると、ヒータコア6における冷却水Wとの熱交換量が小さくなるため、ヒータコア6の出口側の冷却水Wの温度は上昇する。コントローラ9は、温度センサ45が測定する冷却水Wの温度を取得して、温度が閾値VW1以上となった場合は、図4に示すようにヒートパイプ33の開閉弁34を閉じる。なお、図では、開閉弁34の閉じた状態を便宜上黒塗りで示している。
閾値VW1は、車室内が暖房不要な程度に暖まったことを示す温度とすることができ、例えば60℃〜80℃の範囲で適宜決定することができる。ヒートパイプ33の開閉弁34を閉じたことで、ヒートパイプシステム3における作動媒体Mの循環が停止し、凝縮器32における作動媒体Mと冷却水Wとの熱交換が行われなくなる。
この状態で、車両が登坂走行等することによって、エンジン2の温度が上昇し、エンジン2が排出する排ガスGの熱も急激に上昇することがある。
ヒートパイプシステム3の蒸発器31は排気管5に設けられているため、排ガスGの熱によって作動媒体Mの温度も上昇する。作動媒体Mの温度が上昇すると、作動媒体Mが分解したり、作動媒体Mの圧力が上昇し過ぎたりするおそれがある。特に、作動媒体Mにフロンを用いる場合、フロンの分解温度は比較的低いため、温度上昇を抑制する必要がある。
しかしながら、図4に示すヒートパイプ33の開閉弁34を閉じた状態では、凝縮器32において作動媒体Mと冷却水Wの熱交換が行われないため、蒸発器31が回収した排ガスGの熱の放出が行われない。
コントローラ9は、排気管5の温度センサ51が測定する排ガスGの温度を取得して、温度が閾値VG以上になった場合は、図5に示すように、ヒートパイプ33の開閉弁34を開く。ヒートパイプ33の開閉弁34を開くことによって、作動媒体Mの循環が再開される。これによって、凝縮器32における作動媒体Mと冷却水Wの熱交換も再開し、作動媒体Mが回収した排ガスGの熱が冷却水Wに放熱されるため、作動媒体Mの温度上昇を抑制する。
また、エンジン2の温度の上昇によってエンジン2を通過する冷却水Wの温度も上昇しているが、冷却水Wが所定温度以上になると冷却水取り出し路81のサーモスタット83が開く。これによって、エンジン2に導入された冷却水Wが冷却水取り出し路81を通ってラジエータ8により冷却される。ラジエータ8で冷却された冷却水Wが、冷却水還流路82からエンジン2に戻され、再び冷却水流路4を流通することによって、凝縮器32における作動媒体Mとの熱交換効率も高まり、作動媒体Mの温度上昇が抑制される。
排ガスGの温度が高温の状態が続くと、冷却水Wが作動媒体Mとの熱交換によりさらに昇温されることもある。前記したように冷却水Wはラジエータ8により冷却することができるが、図5に示すように、冷却水Wは一旦エンジン2に導入される。高温になった冷却水Wがエンジン2に導入されると、エンジン2がオーバーヒートする可能性もある。
コントローラ9は、冷却水流路4の温度センサ45が測定する冷却水Wの温度が閾値VW2以上になると、図6に示すように、三方弁43を位置P2に移動させて、冷却水流路4とパイパス流路を連通させる。閾値VW2は、冷却水取り出し路81のサーモスタット83が開く所定温度以上の温度とすることができ、例えば、90℃とすることができる。凝縮器32を通過した冷却水Wは、バイパス流路42および冷却水取り出し路81を通って、直接ラジエータ8に導入される。作動媒体Mとの熱交換により高温になった冷却水Wがエンジン2を通ることがないため、エンジン2のオーバーヒートが防止される。
コントローラ9は、冷却水Wの温度が閾値VW2を下回ると、コントローラ9は三方弁43を位置P1に戻して、冷却水流路4とバイパス流路42を遮断し、冷却水Wを再びエンジン2を通過させる。
コントローラ9は、また、排ガスGの温度が閾値VGを下回ると、ヒートパイプ33の開閉弁34を閉じて作動媒体Mの循環を再び停止する。コントローラ9は、冷却水Wの温度が閾値VW1を下回り、再び車室内の暖房が必要になると、ヒートパイプ33の開閉弁34を開いて作動媒体Mの循環を再開させる。
以上述べたように、実施の形態の車両用空調装置1は、
(1)ヒートパイプシステム3によりエンジン2(内燃機関)の排ガスGから回収した熱で、エンジン2とヒータコア6との間を循環する冷却水W(熱媒体)を昇温させる車両用空調装置1であって、
ヒートパイプシステム3は、
排ガスGが供給される排気管5に設けられ、排ガスGとの熱交換で作動媒体Mを気化させる蒸発器31と、
冷却水流路4(熱媒体の流路)上に配置され、気化した作動媒体Mを冷却水Wとの熱交換により凝縮させる凝縮器32と、
蒸発器31および凝縮器32との間で作動媒体Mを循環させるヒートパイプ33と、
ヒートパイプ33に設けられた開閉弁34と、を備え、
開閉弁34を閉じて蒸発器31と凝縮器32との間の作動媒体Mの循環を停止させているときに、排ガスGが閾値VG(所定温度)以上になった場合は、開閉弁34を開放してヒートパイプ33における作動媒体Mの循環を再開させる。
ヒータコア6は、エンジン2が排出する排ガスGの熱を利用して昇温した冷却水Wとの熱交換により、車内の暖房を行う。車内が十分に暖房された場合には、開閉弁34を閉じてヒートパイプ33の作動媒体Mの循環を停止させることで、排ガスGの熱の回収を停止させる。しかしながら、例えば車両の登坂走行等で、排ガスGの熱が上昇すると、排ガスGの熱を回収するヒートパイプ33の作動媒体Mの温度も上昇する。作動媒体Mの温度が上昇しすぎると、作動媒体Mが分解したり、作動媒体Mの圧力が上昇し過ぎたりするおそれがある。そこで、開閉弁34を閉じた後でも、排ガスGの熱が閾値VG以上となった場合は、開閉弁34を開放して作動媒体Mの循環を再開する。これによって、作動媒体Mと冷却水Wの熱交換が行われ、作動媒体Mの温度上昇を抑制することができる。
(2)車両用空調装置1は、外気との熱交換で熱媒体を冷却させるラジエータ8と、
冷却水流路4を通って凝縮器32から内燃機関に導かれた冷却水Wを取り出してラジエータ8に導く冷却水取り出し路81(熱媒体取り出し路)と、
ラジエータ8で冷却された冷却水Wを内燃機関に還流させる冷却水還流路82(熱媒体還流路)と、
冷却水取り出し路81に設けられ、冷却水Wが所定温度(第1の温度)以上になると冷却水取り出し路81を開くサーモスタット83と、を備える。
冷却水Wをラジエータ8で冷却させることで、作動媒体Mとの熱交換効率が高まるため、作動媒体Mの温度上昇を抑制しやすくなる。
(3)冷却水流路4の、冷却水Wの循環方向における凝縮器32の出口側に設けられ、エンジン2を迂回してラジエータ8に接続するバイパス流路42を備え、
排ガスGが閾値VG(所定温度)以上かつ冷却水Wが閾値VW2(前記第1の温度以上である第2の温度)以上になると、凝縮器32を通過した冷却水Wを、バイパス流路42を介してラジエータ8に供給する。
冷却水Wが高温になったときは、バイパス流路42によって冷却水Wをエンジン2を通さずに直接ラジエータ8に導くことで、エンジン2のオーバーヒートを抑制することができる。
(4)作動媒体Mはフロンとすることができる。
実施の形態の車両用空調装置1によれば、作動媒体Mとして分解温度が比較的低いフロンを用いても、作動媒体Mの温度上昇を抑制することができるため、装置の信頼性を高めることができる。
前記した実施の形態では、冷却水流路4とバイパス流路42を三方弁43を介して接続し、三方弁43を位置P1と位置P2の間で移動させることで、冷却水流路4とバイパス流路42の連通と遮断を切り替えたが、これに限られない。例えば、冷却水流路4とバイパス流路42のそれぞれに開閉弁を設け、開閉弁の開閉により冷却水流路4とバイパス流路42の連通と遮断を切り替えるようにしても良い。
1 車両用空調装置
2 エンジン
3 ヒートパイプシステム
4 冷却水流路
5 排気管
51 温度センサ
6 ヒータコア
7 ブロアファン
8 ラジエータ
9 コントローラ
31 蒸発器
32 凝縮器
33 ヒートパイプ
34 開閉弁
41 ポンプ
42 バイパス流路
43 三方弁
45 温度センサ
81 冷却水取り出し路
82 冷却水還流路
83 サーモスタット
A 空気
G 排ガス
W 冷却水
M 作動媒体

Claims (4)

  1. ヒートパイプシステムにより内燃機関の排ガスから回収した熱で、前記内燃機関とヒータコアとの間を循環する熱媒体を昇温させる車両用空調装置であって、
    前記ヒートパイプシステムは、
    前記排ガスが供給される排気管に設けられ、前記排ガスとの熱交換で作動媒体を気化させる蒸発器と、
    前記熱媒体の流路上に配置され、前記気化した作動媒体を前記熱媒体との熱交換により凝縮させる凝縮器と、
    前記蒸発器および凝縮器との間で前記作動媒体を循環させるヒートパイプと、
    前記ヒートパイプに設けられた開閉弁と、を備え、
    前記開閉弁を閉じて前記蒸発器と前記凝縮器との間の前記作動媒体の循環を停止させているときに、前記排ガスが所定温度以上になった場合は、前記開閉弁を開放して前記ヒートパイプにおける前記作動媒体の循環を再開させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 外気との熱交換で前記熱媒体を冷却させるラジエータと、
    前記熱媒体の流路を通って前記凝縮器から前記内燃機関に導かれた前記熱媒体を取り出して前記ラジエータに導く熱媒体取り出し路と、
    前記ラジエータで冷却された前記熱媒体を前記内燃機関に還流させる熱媒体還流路と、
    前記熱媒体取り出し路に設けられ、前記熱媒体が第1の温度以上になると前記熱媒体取り出し路を開くサーモスタットと、を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記熱媒体の流路の、前記熱媒体の循環方向における前記凝縮器の出口側に設けられ、前記内燃機関を迂回して前記ラジエータに接続するバイパス流路を備え、
    前記排ガスが所定温度以上かつ前記熱媒体が前記第1の温度以上である第2の温度以上になると、前記凝縮器を通過した前記熱媒体を、前記バイパス流路を介して前記ラジエータに供給することを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 前記作動媒体はフロンであることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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