JP7126752B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7126752B2
JP7126752B2 JP2018102543A JP2018102543A JP7126752B2 JP 7126752 B2 JP7126752 B2 JP 7126752B2 JP 2018102543 A JP2018102543 A JP 2018102543A JP 2018102543 A JP2018102543 A JP 2018102543A JP 7126752 B2 JP7126752 B2 JP 7126752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
flow path
cooling water
medium
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018102543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019206261A (ja
Inventor
智弘 丸山
達 川俣
信之介 前多
秀介 河井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Marelli Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marelli Corp filed Critical Marelli Corp
Priority to JP2018102543A priority Critical patent/JP7126752B2/ja
Publication of JP2019206261A publication Critical patent/JP2019206261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7126752B2 publication Critical patent/JP7126752B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
車両用空調装置は、エンジンの熱とエンジンが排出する排ガスの熱を利用して、車内の暖房を行う(例えば、特許文献1参照)。車両用空調装置は、エンジンの冷却水が循環する冷却水流路と、排ガスの熱を回収するヒートパイプシステムを備える。エンジンの排ガスを排出する排気管に配置したヒートパイプシステムの吸熱部が排ガスの熱を回収し、冷却水流路に配置した放熱部で排ガスの熱を放熱して冷却水を昇温させる。冷却水は、さらに、エンジンを通過する際にエンジンの熱により昇温する。冷却水流路にヒータコアを設置し、排ガスの熱とエンジンの熱によって昇温させた冷却水を、ヒータコアにおいてブロアファンにより車室内へ送風される空気と熱交換させることで、車室内の暖房を行う。
特許第5381337号公報
しかしながら、エンジンの始動時は、エンジンはまだ暖機されていない状態であるため、エンジンの熱による冷却水の昇温は十分ではない。さらに、冷却水流路は、エンジン、ヒータコアおよび放熱部を通過するように構成されているため、その流路を通る冷却水の容量も大きくなる。冷却水の熱容量が大きいと冷却水が昇温されにくく、車内の暖房効率が低下するおそれがある。
車両用空調装置において、エンジンの始動時に、冷却水を速やかに昇温させ、暖房効率を向上させることが求められている。
本発明の車両用空調装置は、
内燃機関が排出する排ガスの熱を吸熱する吸熱部と前記吸熱部が吸熱した前記排ガスの熱を放出する放熱部とを備えた排熱回収部と、
熱媒体を流通させ、流路上に前記内燃機関と、ヒータコアと、前記排熱回収部の前記放熱部とを配置した熱媒体流路と、
前記熱媒体流路を、前記内燃機関、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する単一の流路から、前記内燃機関を通過する第1の流路と、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する第2の流路の2つの流路に切り替える切替部と、を備え、
前記内燃機関の始動時に、前記切替部により、前記熱媒体流路を前記2つの流路に切り替え
前記排熱回収部は、作動媒体を循環させるヒートパイプであり、前記吸熱部は前記作動媒体を前記排ガスとの熱交換により気化させ、前記放熱部は気化した前記作動媒体を前記熱媒体との熱交換により凝縮させるものであり、
前記ヒートパイプの前記吸熱部の出力側に設けられ、気化した前記作動媒体の圧力を測定する圧力センサを備え、
前記作動媒体の圧力が所定値以上となったとき、前記熱媒体流路を前記2つの流路から前記単一の流路に切り替える。

本発明によれば、エンジンの始動時に、冷却水を速やかに昇温させ、暖房効率を向上させることができ、利便性が高い。
実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成図であり、第1の流路および第2の流路を接続した状態を示す図である。 第1の流路および第2の流路を分離した状態を示す図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 変形例1に係る車両用空調装置の概略構成図である。 変形例2に係る車両用空調装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に係る車両用空調装置1の概略構成図であり、第1の流路41および第2の流路42を接続した状態を示す図である。
図2は、第1の流路41および第2の流路42を分離した状態を示す図である。
実施の形態の車両用空調装置1は、車両駆動用のエンジン2を備えた車両に設置し、エンジン2の熱とエンジン2の排ガスGの熱を利用して、車室内の暖房を行うものである。
図1に示すように、車両用空調装置1は、排ガスGの熱を回収するヒートパイプシステム3と、エンジン2の冷却水Wを流通させる冷却水流路4とを備える。
ヒートパイプシステム3は、排ガスGの熱を吸熱する吸熱部31、排ガスGの熱を放出する放熱部32、および吸熱部31と放熱部32の間で作動媒体Mを循環させるループ型のヒートパイプ33を備えている。
ヒートパイプ33は、熱伝導率の高い銅やアルミ合金や耐熱性に優れたステンレス等の金属材料で構成することができる。ヒートパイプ33の内部に作動媒体Mを注入し、減圧して封止する。作動媒体Mは、例えば、フロン、水等を用いることができる。
吸熱部31は、エンジン2が排出する排ガスGが流通する排気管5に設置する。吸熱部31は、排気管5を流通する排ガスGの熱との熱交換により、作動媒体Mを気化させる蒸発器等で構成する。吸熱部31で気化した作動媒体Mはヒートパイプ33を通って放熱部32に導かれる。
放熱部32は、冷却水流路4上に配置する。放熱部32は、気化した作動媒体Mを、冷却水流路4を流れる冷却水Wとの熱交換により凝縮させることで、作動媒体Mが回収した排ガスGの熱を放出する。凝縮して液化した作動媒体Mは、ヒートパイプ33を通って吸熱部31に戻る。
なお、図1の例では、ループ型のヒートパイプ33を用いた例を説明しているが、ヒートパイプ33は両端を封止した管状のパイプを用いても良い。
冷却水流路4は、その流路上に、エンジン2、ヒータコア6、およびヒートパイプシステム3の放熱部32を配置する。
ヒータコア6は、冷却水Wとの熱交換によって空気Aを暖める。ヒータコア6に隣接してブロアファン7が設置され、ヒータコア6が暖めた空気Aを、ブロアファン7によって車室内に導入することで、車室内を暖房する。
冷却水流路4は、エンジン2を通過する第1の流路41と、ヒータコア6および放熱部32を通過する第2の流路42が、四方弁43によって分離可能に接続された構成である。不図示のアクチュエータによって、四方弁43を図1に示す第1の位置と図2に示す第2の位置との間で移動させる。
図1に示すように、四方弁43は第1の位置において第1の流路41および第2の流路42を接続する。これによって、冷却水流路4は、エンジン2、ヒータコア6および放熱部32を通過する単一の流路となる。
図2に示すように、四方弁43は第2の位置において第1の流路41と第2の流路42を分離し、第1の流路41と第2の流路42を、それぞれ独立した冷却水Wの循環経路とする。
冷却水流路4は、第1の流路41に設けられたポンプ44と、第2の流路42に設けられたポンプ45を備える。ポンプ44は、第1の流路41と第2の流路42の接続時および分離時の双方で動作し、ポンプ45は第1の流路41と第2の流路42の分離時のみ動作する。
図1に示すように、ポンプ44は、第1の流路41と第2の流路42を接続した単一の流路において、冷却水Wを二点鎖線矢印方向に流通させる。冷却水Wは、放熱部32を通過する際に、排ガスGの熱を回収したヒートパイプシステム3の作動媒体Mとの熱交換により昇温され、更にエンジン2を通過する際に、エンジン2の熱によって昇温される。昇温された冷却水Wはヒータコア6に導かれ、車室内に導入される空気Aを熱交換により暖房する。
図2に示すように、第1の流路41と第2の流路42の分離時、ポンプ44は第1の流路41の冷却水Wを一点鎖線矢印方向に流れさせる。第1の流路41の冷却水Wはエンジン2を通過するのみであるため、熱交換は行われない。
第1の流路41と第2の流路42の分離時にはポンプ45が動作し、第2の流路42の冷却水Wを図中破線矢印方向に流れさせる。冷却水Wは、放熱部32とヒータコア6との間を循環し、ヒートパイプシステム3の作動媒体Mとの熱交換による昇温と、車室内に送風される空気Aとの熱交換による冷却を繰り返す。
第2の流路42のヒータコア6の近傍に、冷却水Wの温度を測定する温度センサ46を設置する。温度センサ46は、第1の流路41と第2の流路42の分離時の、第2の流路42の冷却水Wの流路方向(破線矢印方向)におけるヒータコア6の出口側に設置する。
車両には、エンジン2の冷却水Wを外気との熱交換で冷却させるラジエータ8を設置する。ラジエータ8とエンジン2は、エンジン2内部を通過する冷却水Wを取り出す冷却水取り出し路81と、ラジエータ8で冷却した冷却水Wをエンジン2内部に還流させる冷却水還流路82によって接続する。冷却水取り出し路81にはサーモスタット83を設置し、冷却水Wの温度が所定温度になると冷却水取り出し路81を開くように設定する。所定温度は、例えば80℃~90℃の範囲で適宜設定することができる。詳細な説明および図示は省略するが、エンジン2内部には冷却水Wの分岐路が設けられている。
サーモスタット83が開くと、冷却水流路4を流れる冷却水Wの一部がエンジン2内部の分岐路を通って冷却水取り出し路81から取り出され、ラジエータ8によって冷却される。冷却された冷却水Wは冷却水還流路82を通ってエンジン2内部に導かれ、冷却水流路4に再度導入される。サーモスタット83の開度によって、冷却水取り出し路81からラジエータ8に導入する冷却水Wの流量を調整する。
車両用空調装置1は、車両用空調装置1の動作を制御するコントローラ9を備える。
コントローラ9は、CPU、ROM、RAMなどによって構成され、ROMに記憶されたプログラムをCPUによって読み出すことで、車両用空調装置1に各種機能の制御を行う。
図3は、コントローラの構成を示すブロック図である。
コントローラ9は、図3に示すように、温度センサ46が測定する冷却水Wの温度に基づいて、四方弁43の位置の移動とポンプ44、45の動作を制御し、冷却水流路4の第1の流路41と第2の流路42の接続および分離を切り替える。
コントローラ9は、エンジン2の始動時には、図2に示すように、四方弁43を第2の位置に移動させて、冷却水流路4の第1の流路41と第2の流路42を分離する。
前記したように、車両用空調装置1は、エンジン2の熱と排ガスGの熱を利用して車室内の暖房を行うものであるが、エンジン2の始動時は、エンジン2はまだ暖機されていない状態であり、エンジン2の熱からは冷却水Wの昇温効果は得られにくい。また、冷却水流路4が、第1の流路41と第2の流路42を接続した単一の流路の場合、流路を通る冷却水Wの熱容量も大きくなる。冷却水Wの熱容量が大きいと冷却水Wが昇温されにくく、車内の暖房効率が低下するおそれがある。さらに、エンジン2の始動時にエンジン2の熱を冷却水Wの昇温に用いることで、エンジン2の暖機が妨げられるおそれもある。
そのため、エンジン2の始動時には、コントローラ9は第1の流路41と第2の流路42を分離し、さらにポンプ44、45を動作させて、第1の流路41および第2の流路42のそれぞれで独立して冷却水Wを循環させる。
第1の流路41において、冷却水Wはエンジン2を通過するのみであるため、エンジン2の暖機が妨げられることがない。
第2の流路42において、冷却水Wは、ヒートパイプシステム3の放熱部32とヒータコア6とを通過する。ヒートパイプシステム3の放熱部32には、吸熱部31において排ガスGとの熱交換により気化した作動媒体Mが導かれる。冷却水Wは、作動媒体Mとの熱交換により昇温される。昇温された冷却水Wはエンジン2を通らず直接ヒータコア6に導かれる。ヒータコア6において、冷却水Wは、ブロアファン7によって車室内に送風される空気Aを、熱交換により昇温させる。このように、車両用空調装置1は、エンジン2の始動時には、ヒートパイプシステム3が回収する排ガスGの熱のみを利用して、車室内の暖房を行う。
第2の流路42は、第1の流路41と第2の流路42を接続した単一の流路よりも冷却水Wの容量が小さい。冷却水Wの容量が小さくなることにより、冷却水Wを昇温させるのに必要な熱容量も小さくなる。これによって、排ガスGの熱との熱交換のみでも冷却水Wを速やかに昇温させることができる。
車室内の暖房が進んで車室内の温度が上昇すると、ヒータコア6における冷却水Wとの熱交換量が小さくなるため、ヒータコア6の出口側の冷却水Wの温度は上昇する。車室内の温度が十分に上昇していれば、冷却水Wの容量が大きくなっても、暖房効率に影響を与えるおそれがない。そこで、コントローラ9は、温度センサ46が測定する冷却水Wの温度が所定値以上になったとき、四方弁43を第1の位置に移動させて、冷却水流路4を第1の流路41と第2の流路42を接続した単一の流路に切り替える。所定値は、例えば60℃~80℃の範囲で適宜決定することができる。
コントローラ9は、さらにポンプ45の動作を停止させ、ポンプ44のみを動作させることで、図1の矢印方向に示すように、冷却水Wは、ヒートパイプシステム3の放熱部32とエンジン2を通過した後に、ヒータコア6に導かれる。これによって、ヒータコア6は、排ガスGの熱とエンジン2の熱の双方を使用して暖房を行うことができる。また、エンジン2の暖機が必要な状態であれば、放熱部32において排ガスGの熱により昇温された冷却水Wをエンジン2の暖機に用いることもできる。
また、車両が登坂走行等することによって、エンジン2が排出する排ガスGの熱も急激に上昇することがある。排ガスGの熱が上昇すると、排ガスGの熱を回収するヒートパイプシステム3の作動媒体Mの温度も上昇することがある。作動媒体Mの温度が上昇すると、作動媒体Mが分解したり、作動媒体Mの圧力が上昇し過ぎるおそれがある。第1の流路41と第2の流路42を接続して冷却水Wの熱容量を大きくすることによって、放熱部32において排ガスGの熱を効率良く回収することができ、作動媒体Mの温度上昇を抑制しやすい。
さらに、第1の流路41と第2の流路42が接続していれば、冷却水Wをエンジン2内部の分岐路(不図示)から冷却水取り出し路81に導き、ラジエータ8で冷却することもできる。ラジエータ8での冷却後、冷却水Wを冷却水流路4に再度導入し、放熱部32において作動媒体Mとの熱交換を行うことで、排ガスGの熱の回収効率をさらに向上させ、作動媒体Mの温度上昇を抑制することができる。
以上述べたように、実施の形態の車両用空調装置1は、
(1)エンジン2(内燃機関)が排出する排ガスGの熱を吸熱する吸熱部31と、吸熱部31が吸熱した排ガスGの熱を放出する放熱部32とを備えたヒートパイプシステム3(排熱回収部)と、
冷却水W(熱媒体)を流通させ、流路上にエンジン2と、ヒータコア6と、ヒートパイプシステム3の放熱部32とを配置した冷却水流路4(熱媒体流路)と、
冷却水流路4を、エンジン2、ヒータコア6および放熱部32を通過する単一の流路から、内燃機関を通過する第1の流路41と、ヒータコア6と放熱部32とを通過する第2の流路42の2つの流路に切り替える四方弁43(切替部)と、を備え、
エンジン2の始動時に、四方弁43により、冷却水流路4を2つの流路に切り替える。
ヒータコア6は、エンジン2の熱とエンジン2が排出する排ガスGの熱を利用して昇温した冷却水Wとの熱交換により、車内の暖房を行う。しかしながら、エンジン2の始動時は、エンジン2はまだ暖機されていない状態であるため、エンジン2の熱による冷却水Wの昇温は十分ではない。そのため、エンジン2の始動時には、冷却水流路4を2つの流路に切り替えて、ヒータコア6と放熱部32を通過する第2の流路42で冷却水Wを流通させることで、冷却水Wの熱容量が小さくなるため、冷却水Wをエンジン2の排ガスGの熱で速やかに昇温させることができ、暖房効率を向上させることができる。
(2)四方弁43は、エンジン2を通過する第1の流路41と、ヒータコア6および放熱部32を通過する第2の流路42を、分離可能に接続する。
四方弁43により第1の流路41と第2の流路42を分離可能に接続することで、四方弁43の位置の移動により冷却水流路4を単一の流路と2つの流路との間で容易に切り替えることができる。
(3)ヒータコア6の出力側に設けられ、冷却水Wの温度を測定する温度センサ46を備え、冷却水Wの温度が所定値以上となったとき、冷却水流路4を2つの流路から単一の流路に切り替える。
車内の暖房が進んで冷却水Wが昇温したところで冷却水流路4を単一の流路に切り替えることで、冷却水Wの容量が大きくなっても暖房効率に影響を与えにくい。さらに、エンジン2、ヒータコア6および放熱部32を接続することによって、ヒータコア6は排ガスGの熱に加えてエンジン2の熱も暖房に利用することができるため、暖房効率を向上させることができる。
(4)ヒートパイプシステム3は、作動媒体Mを循環させ、吸熱部31は作動媒体Mを排ガスGとの熱交換により気化させ、放熱部32は気化した作動媒体Mを冷却水Wとの熱交換により凝縮させるものであり、
外気との熱交換で冷却水Wを冷却させるラジエータ8と、
エンジン2を通過する冷却水Wを取り出してラジエータ8に導き、冷却された冷却水Wをエンジン2に還流させる、冷却水取り出し路81および冷却水還流路82(熱媒体冷却流路)と、を備える。
排ガスGの熱の上昇によってヒートパイプシステム3の作動媒体Mの温度が上昇すると、作動媒体Mが分解したり、作動媒体Mの圧力が上昇し過ぎるおそれがある。エンジン2を通過する冷却水Wを取り出してラジエータ8で冷却することによって、冷却水Wの放熱部32における排ガスGの熱回収効率が高まるため、作動媒体Mの温度上昇を抑制しやすくなる。
以下、実施の形態の変形例を説明する。なお、変形例において、実施の形態と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
[変形例1]
前記した実施の形態では、第1の流路41と第2の流路42の分離時のヒータコア6の出力側に温度センサ46を設置し、温度センサ46が測定する冷却水Wの温度に基づいて、第1の流路41と第2の流路42の分離と接続を切り替えたが、これに限られない。
図4は、変形例1に係る車両用空調装置1の概略構成図である。
図4に示すように、変形例1に係る車両用空調装置1は、ヒートパイプ33の吸熱部31の出力側に設置した圧力センサ34を備える。圧力センサ34は、吸熱部31で気化された作動媒体Mの圧力を測定する。
実施の形態と同様に、コントローラ9は、エンジン2の始動時は、四方弁43を第2の位置に移動させて、冷却水流路4を第1の流路41と第2の流路42に分離する。
コントローラ9は、圧力センサ34の出力値を参照し、作動媒体Mの内部の圧力が所定値以上になったとき、四方弁43を第1の位置に移動させて、第1の流路41と第2の流路42を接続し、冷却水流路4を単一の流路とする。所定値は、作動媒体Mの圧力の異常上昇の傾向を示す値とすることができ、例えば、3Mpaとすることができる。
実施の形態で説明したように、排ガスGの熱の上昇によって作動媒体Mの温度が上昇すると、作動媒体Mの圧力が上昇する。そこで、作動媒体Mの圧力が所定値を超えたところで、第1の流路41と第2の流路42を接続して冷却水流路4を単一の流路とする。これによって、実施の形態と同様に、冷却水Wの熱容量が大きくして、放熱部32における冷却水Wと作動媒体Mの熱交換が促進し、作動媒体Mの温度上昇を抑制することができる。
以上述べたように、変形例1の車両用空調装置1において、
(5)ヒートパイプシステム3は、作動媒体Mを循環させ、吸熱部31は作動媒体Mを排ガスGとの熱交換により気化させ、放熱部32は気化した作動媒体Mを冷却水Wとの熱交換により凝縮させるものであり、
ヒートパイプ33の吸熱部31の出力側に設けられ、気化した作動媒体Mの圧力を測定する圧力センサ34を備え、
作動媒体Mの圧力が所定値以上となったとき、冷却水流路4を2つの流路から単一の流路に切り替える。
ヒートパイプシステム3の作動媒体Mの圧力が所定値を超えたときに、冷却水流路4を2つの流路から単一の流路に切り替えることによって、冷却水Wの容量を大きくして作動媒体Mと冷却水Wの熱交換を促進し、作動媒体Mの圧力の異常上昇を抑制してヒートパイプシステム3を保護することができる。
なお、変形例1を、実施の形態における温度センサ46の測定値に基づく第1の流路41と第2の流路42の分離と接続の切り替えと組み合わせても良い。すなわち、温度センサ46が測定する冷却水Wの温度が所定値を超えた場合、または圧力センサ34が測定する作動媒体Mの圧力が所定値を超えた場合に、第1の流路41と第2の流路42を接続するようにしても良い。
[変形例2]
前記した実施の形態では、第1の流路41と第2の流路42を四方弁43によって接続または分離させることで、冷却水流路4を単一の流路と2つの流路の間で切り替えたが、これに限られない。
図5は、変形例2に係る車両用空調装置1の概略構成図である。
図5に示すように、変形例2では、単一の冷却水流路400上に、エンジン2、ヒータコア6および放熱部32を配置した。そして、冷却水流路4のエンジン2とヒータコア6の間と、エンジン2と放熱部32の間にそれぞれ接続する2つの並列なバイパス流路401、402を設けた。各バイパス流路401、402には流路の開閉弁403、404を設けた。また、冷却水流路400の、2つのバイパス流路401、402の接続点の間にも開閉弁405、406を設けた。
エンジン2の始動時には、バイパス流路401、402の開閉弁403、404を開き、冷却水流路400の開閉弁405、406を閉じる。これによって、エンジン2のみを通過する第1の流路と、ヒータコア6および放熱部32を通過する第2の流路が形成される。実施形態と同様に、ポンプ44、45の双方を動作させることによって、冷却水Wは、図中一点鎖線の矢印で示すように、第1の流路と第2の流路のそれぞれを独立して流通する。これによって、実施の形態と同様に、冷却水Wの熱容量が小さくして、冷却水Wをエンジン2の排ガスGの熱で速やかに昇温させることができ、暖房効率を向上させることができる。
実施の形態と同様に、ヒータコア6の出力側に設置した温度センサ46の測定する冷却水Wの温度が所定値を超えた場合には、バイパス流路401、402の開閉弁403、404を閉じ、冷却水流路400の開閉弁405、406を開き、ポンプ45の動作を停止させる。これによって、図中破線の矢印で示すように、冷却水Wは単一の冷却水流路4上を流通する。
変形例2は、変形例1に適用しても良く、ヒートパイプ33の吸熱部31の出力側に設けた圧力センサ34の測定値に基づいて、単一の流路と2つの流路の切り替えを行っても良い。
1 車両用空調装置
2 エンジン
3 ヒートパイプシステム
4 冷却水流路
5 排気管
6 ヒータコア
7 ブロアファン
8 ラジエータ
9 コントローラ
31 吸熱部
32 放熱部
33 ヒートパイプ
41 第1の流路
42 第2の流路
43 四方弁
44 ポンプ
45 ポンプ
46 温度センサ
81 冷却水取り出し路
82 冷却水還流路
83 サーモスタット
34 圧力センサ
400 冷却水流路
401、402 バイパス流路
403、404 開閉弁
405、406 開閉弁
A 空気
G 排ガス
W 冷却水
M 作動媒体

Claims (5)

  1. 内燃機関が排出する排ガスの熱を吸熱する吸熱部と前記吸熱部が吸熱した前記排ガスの熱を放出する放熱部とを備えた排熱回収部と、
    熱媒体を流通させ、流路上に前記内燃機関と、ヒータコアと、前記排熱回収部の前記放熱部とを配置した熱媒体流路と、
    前記熱媒体流路を、前記内燃機関、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する単一の流路から、前記内燃機関を通過する第1の流路と、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する第2の流路の2つの流路に切り替える切替部と、を備え、
    前記内燃機関の始動時に、前記切替部により、前記熱媒体流路を前記2つの流路に切り替え
    前記排熱回収部は、作動媒体を循環させるヒートパイプであり、前記吸熱部は前記作動媒体を前記排ガスとの熱交換により気化させ、前記放熱部は気化した前記作動媒体を前記熱媒体との熱交換により凝縮させるものであり、
    前記ヒートパイプの前記吸熱部の出力側に設けられ、気化した前記作動媒体の圧力を測定する圧力センサを備え、
    前記作動媒体の圧力が所定値以上となったとき、前記熱媒体流路を前記2つの流路から前記単一の流路に切り替えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記切替部は、前記内燃機関を通過する第1の流路と、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する第2の流路を、分離可能に接続する四方弁であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記ヒータコアの出力側に設けられ、前記熱媒体の温度を測定する温度センサを備え、
    前記熱媒体の温度が所定値以上となったとき、前記熱媒体流路を前記2つの流路から前記単一の流路に切り替える請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記排熱回収部は、作動媒体を循環させるヒートパイプシステムであり、前記吸熱部は前記作動媒体を前記排ガスとの熱交換により気化させ、前記放熱部は気化した前記作動媒体を前記熱媒体との熱交換により凝縮させるものであり、
    外気との熱交換で前記熱媒体を冷却させるラジエータと、
    前記内燃機関を通過する前記熱媒体を取り出して前記ラジエータに導き、冷却された前記熱媒体を前記内燃機関に還流させる熱媒体冷却流路と、を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 前記切替部は、
    前記熱媒体流路の、前記内燃機関と前記ヒータコアの間と、前記内燃機関と前記放熱部の間とにそれぞれ接続する並列な2つのバイパス流路と、
    前記2つのバイパス流路に設けられた第1の開閉弁と、
    前記熱媒体流路の前記2つのバイパス流路の接続点の間に設けられた第2の開閉弁と、を備え、
    前記内燃機関の始動時に、前記第1の開閉弁を開き、前記第2の開閉弁を閉じることで、前記熱媒体流路に、前記内燃機関を通過する第1の流路と、前記ヒータコアおよび前記放熱部を通過する第2の流路を形成することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置
JP2018102543A 2018-05-29 2018-05-29 車両用空調装置 Active JP7126752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102543A JP7126752B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018102543A JP7126752B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019206261A JP2019206261A (ja) 2019-12-05
JP7126752B2 true JP7126752B2 (ja) 2022-08-29

Family

ID=68767354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018102543A Active JP7126752B2 (ja) 2018-05-29 2018-05-29 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7126752B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112248760A (zh) * 2020-10-28 2021-01-22 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车暖通回路结构及控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005219603A (ja) 2004-02-05 2005-08-18 Denso Corp 車両用空調装置
US20130199751A1 (en) 2012-02-03 2013-08-08 Ford Global Technologies, Llc Heat storage device for an engine
WO2013128618A1 (ja) 2012-03-01 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
US20150121847A1 (en) 2013-11-05 2015-05-07 Ford Global Technologies, Llc Exhaust throttling for cabin heating
JP2018012463A (ja) 2016-07-22 2018-01-25 株式会社デンソー 車両用空調装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS591998A (ja) * 1982-06-28 1984-01-07 Nissan Motor Co Ltd 排熱回収装置の熱媒体圧力制御装置
JPS5916211U (ja) * 1982-07-23 1984-01-31 日産自動車株式会社 車両用暖房装置
JPS61235215A (ja) * 1985-04-12 1986-10-20 Nippon Denso Co Ltd 車両用即効暖房装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005219603A (ja) 2004-02-05 2005-08-18 Denso Corp 車両用空調装置
US20130199751A1 (en) 2012-02-03 2013-08-08 Ford Global Technologies, Llc Heat storage device for an engine
WO2013128618A1 (ja) 2012-03-01 2013-09-06 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
US20150121847A1 (en) 2013-11-05 2015-05-07 Ford Global Technologies, Llc Exhaust throttling for cabin heating
JP2018012463A (ja) 2016-07-22 2018-01-25 株式会社デンソー 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019206261A (ja) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197005B2 (ja) 排気熱回収装置
JP4432979B2 (ja) 排気熱回収システム
JP7024413B2 (ja) 熱管理システム
JP4985594B2 (ja) 車両用冷却システム
JP5003639B2 (ja) 車両用冷却システム
JP2009190579A (ja) 空気調和システム
JPWO2016059791A1 (ja) 車両用空調装置
WO2014087645A1 (ja) 車両用ヒートポンプ装置および車両用空調装置
CN105874182A (zh) 进气冷却装置
JP6590321B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010115993A (ja) 車両用空調装置
JP2008049796A (ja) 車載電子機器の冷却装置
JP2017065653A (ja) 車両用熱利用装置
WO2016103578A1 (ja) 車両用空調装置
JP7159877B2 (ja) 電池冷却システム
JP5096956B2 (ja) 車両用空気調和システム
JP7126752B2 (ja) 車両用空調装置
KR20090102478A (ko) 차량용 히트펌프시스템
JP2005289095A (ja) 車両用空気調和装置
JP4976222B2 (ja) 排熱回収装置
JP2012197012A (ja) 空調システム
JP2002225545A (ja) 車両用空調装置
JP2007137184A (ja) 暖房装置
JP2008286203A (ja) 排気熱回収装置
JP7106214B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7126752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350