JP2019206246A - 自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置の決定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、自動車用衝突エネルギー吸収部品においては、衝突エネルギーを十分かつ効率良く吸収することが重要であり、そのためには、軸方向に入力した衝突荷重により自動車用衝突エネルギー吸収部品を安定して蛇腹状に座屈させることが要求される。
また、特許文献2には、対向する一対の平面部を有して閉断面に形成されたバンパーステイにおいて、車両前後軸の直角方向に伸びる凹ビードを相互にずらして前記一対の平面部に形成し、衝突時に前記凹ビードを起点として軸方向に圧壊させることにより、衝突荷重を効率良く吸収する技術が開示されている。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、以下の構成を備えるものである。
本実施の形態に係る自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置の決定方法は、図1に示すように、軸方向長さ設定工程S1と、天板部幅決定工程S3と、スポット溶接位置決定工程S5と、を備えたものである。以下、特に断わりがない場合においては、図2に示す筒状部材1の形状とスポット溶接位置を決定する場合について、上記の各工程を説明する。
軸方向長さ設定工程S1は、筒状部材1の軸方向長さLを設定する工程である。
筒状部材1の軸方向長さLは、自動車用衝突エネルギー吸収部品として取り付ける車両に応じて適宜設定するとよい。
天板部幅決定工程S3は、軸方向長さ設定工程S1で設定した軸方向長さLと断面ハット形状の部材3の天板部3aの幅W1との比(=L/W1)が整数(n=1、2、…)となるように、天板部3aの幅W1を決定する工程である。
スポット溶接位置決定工程S5は、筒状部材1の軸方向先端から前記決定した天板部3aの幅W1の3/4以下の距離dにある位置を第1のスポット溶接位置7aとし、天板部3aの幅W1をスポット溶接間隔Dとして第1のスポット溶接位置7aから軸方向に沿って第2以降のスポット溶接位置7bを決定する工程である。
また、天板部3aに凸状の変形が生じる軸方向位置25では、図6(a)に示すように縦壁部3bに凹状の変形が生じ、フランジ部3cには押しつける変形が生じる。これにより、軸方向位置25にあるスポット溶接位置7に設けられたスポット溶接には圧縮応力が作用するが、当該圧縮応力によってスポット溶接が破断することはない。
その結果、軸方向に衝突荷重が入力したときに、スポット溶接に亀裂を発生させることなく安定して座屈変形させることが可能となる。
表2に、衝突試験において試験体として用いた筒状部材の形状とスポット溶接位置を示す。
しかしながら、比較例1〜比較例3においては、座屈が進行する過程において破断が生じる結果となった。これに対して発明例1〜発明例3と比較例1〜比較例3においては、座屈が進行する過程において破断することがなく、衝突エネルギー吸収量AEが大きく、また、最大ストロークSmaxも小さくなり、衝突エネルギー吸収特性が向上する結果となった。
3 断面ハット形状の部材
3a 天板部
3b 縦壁部
3c フランジ部
5 平板状の部材
5a 面部
5b 側端部
7 スポット溶接位置
7a 第1のスポット溶接位置
7b 第2のスポット溶接位置
9 追加のスポット溶接位置
11 筒状部材
13 断面ハット形状の部材
13a 天板部
13b 縦壁部
13c フランジ部
21 筒状部材
23 スポット溶接位置
23a 第1のスポット溶接位置
23b 第2のスポット溶接位置
25 凸状に変形する軸方向位置
27 凹状に変形する軸方向位置
31 筒状部材
33 断面ハット形状の部材
33a 天板部
33b 縦壁部
33c フランジ部
41 筒状部材
43 断面ハット形状の部材
43a 天板部
43b 縦壁部
43c フランジ部
43d 突き出し面部
45 平板状の部材
45a 面部
45b 側端部
Claims (3)
- 天板部と縦壁部とフランジ部を有する断面ハット形状の部材と平板状の部材とが前記フランジ部においてスポット溶接されてなる筒状部材であって、車体の前部又は後部に配設されて衝突荷重が入力した際に座屈して衝突エネルギーを吸収する自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置を決定する方法において、
前記筒状部材の軸方向長さを設定する軸方向長さ設定工程と、
該軸方向長さと前記断面ハット形状の部材の天板部の幅との比が整数となるように該天板部の幅を決定する天板部幅決定工程と、
前記筒状部材の先端から前記決定した天板部の幅の3/4以下の距離にある位置を第1のスポット溶接位置とし、前記決定した天板部の幅をスポット溶接間隔として、前記第1のスポット溶接位置から前記軸方向に沿って第2以降のスポット溶接位置を決定するスポット溶接位置決定工程と、を備えたことを特徴とする自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置の決定方法。 - 天板部と縦壁部とフランジ部を有する断面ハット形状の2つの部材が前記フランジ部においてスポット溶接されてなる筒状部材であって、車体の前部又は後部に配設されて衝突荷重が入力した際に座屈して衝突エネルギーを吸収する自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接の位置を決定する方法において、
前記筒状部材の軸方向長さを設定する軸方向長さ設定工程と、
該軸方向長さと前記2つの部材のうち一方の部材の天板部の幅との比が整数となるように該一方の部材の天板部の幅を決定し、他方の部材の天板部の幅をそれ以上になるように決定する天板部幅決定工程と、
前記筒状部材の先端から前記決定した一方の天板部の幅の3/4以下の距離にある位置を第1のスポット溶接位置とし、前記決定した一方の天板部の幅をスポット溶接間隔として、前記第1のスポット溶接位置から前記軸方向に沿って第2以降のスポット溶接位置を決定するスポット溶接位置決定工程と、を備えたことを特徴とする自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置の決定方法。 - 前記スポット溶接位置決定工程は、前記決定されたスポット溶接位置の中間であって、かつ、該スポット溶接位置よりも前記フランジ部の幅方向外側の位置を追加のスポット溶接位置として決定することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の自動車用衝突エネルギー吸収部品の形状とスポット溶接位置の決定方法。
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JPH07125651A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-16 | Nissan Motor Co Ltd | 強度部材 |
JPH08183473A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-16 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用強度部材 |
JP2003112260A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-15 | Mazda Motor Corp | フレーム構造およびその製造方法 |
WO2012026578A1 (ja) * | 2010-08-26 | 2012-03-01 | 新日本製鐵株式会社 | 衝撃吸収部材 |
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