JP2019206053A - 切削インサート - Google Patents

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Abstract

【課題】切りくずを短く折断することが可能な切削インサートを提供すること【解決手段】切削インサート10は、すくい面12A1と、このすくい面12A1から突出するように形成されるブレーカ壁面12A2とが形成された端面12Aを備える。また、端面視において、第1曲率半径を有する円弧状のコーナ切れ刃12C1と第1曲率半径より大きい第2曲率半径、又は、直線からなるワイパー切れ刃12C2及び12C3を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、切削インサート関する。
特許文献1には、コーナ部に立方晶窒化ほう素(CBN)又はダイヤモンドなどの超高圧焼結体からなる切れ刃部材が固着された切削インサートが示されている。切れ刃部材の表面には、すくい面と、このすくい面から突出するように形成されるブレーカ壁面を有するチップブレーカが形成される。同文献の図6には、端面視におけるコーナ部2の二等分線Aを通過する中央部において凹む凹面部7と、二等分線Aに対し対称な凸面部6a及び凸面部6bが形成されたブレーカ壁面を備える切れ刃部材3が固着された切削インサート1が示されている。
また、一般に、コーナ切れ刃に接続するワイパー切れ刃を設けることにより、切削加工面の表面粗さを改善できることも知られている。
国際公開WO2016/136694号公報
しかしながら、CBNなどの超高圧焼結体を切れ刃とする切削は、切削条件の送りが小さいため、そもそも切りくずが薄くなりやすいところ、ワイパー切れ刃を更に形成すると、一層、切りくずが薄くなってしまう。切りくずが薄くなると、短く折断することが困難になる。コーナ切れ刃とワイパー切れ刃を切れ刃として備える切削の際に、切りくずの排出性を高めるインサートは、知られていない。
そこで本発明は、コーナ切れ刃とワイパー切れ刃を切れ刃とする切削において、切りくずを短く折断することが可能な切削インサートを提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る切削インサートは、すくい面と、このすくい面から突出するように形成されるブレーカ壁面とが形成された端面と、逃げ面と、端面と逃げ面との接続部に形成され、端面に対向する方向から見た端面視において、第1曲率半径を有する円弧状のコーナ切れ刃と、端面と逃げ面との接続部に形成され、コーナ切れ刃の一端に接続し、端面視において、第1曲率半径より大きい第2曲率半径、又は、直線からなるワイパー切れ刃と、を備える。
そして、ブレーカ壁面は、コーナ切れ刃から離れるように窪む凹面部と、この凹面部に接続し、コーナ切れ刃に近づくように盛り上がる凸面部とを備え、凹面部は、コーナ切れ刃を二等分するように端面を通過する第1仮想平面と交差するように形成され、凸面部は、第1仮想平面と離間するように形成され、かつ、第1仮想平面と垂直な第2仮想平面とブレーカ壁面との交線と、コーナ切れ刃との、端面視における最小距離を第1距離とし、交線と、ワイパー切れ刃との、端面視における最小距離を第2距離としたときに、第1距離よりも第2距離の方が小さいように形成される。
切削インサート10の斜視図 切削インサート10の正面図 切削インサート10の左側面図及び底面図 切れ刃部材12の拡大図
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態のみに限定する趣旨ではない。
また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。たとえば、当業者の通常の創作能力の範囲内で、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態に組み合わせることもできる。
図1は、本実施形態に係る切削インサート10の斜視図である。図2は、切削インサート10の正面図であり、切削インサート10の端面10Aに対向する方向から見た端面視に相当する。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、切削インサート10の左側面図、底面図である。
これら図面に示されるように、切削インサート10の本体部は、端面視において略平行四辺形をなす平板から構成されており、端面10Aに接続する4つの周側面10B1乃至10B4を備え、鈍角をなす二つの角部と、鋭角をなす二つの角部を備える。また、切削インサート10には、端面10Aの中央部を垂直に貫通する貫通孔Hが形成される。旋削等の切削加工(外径加工、端面加工、倣い加工、内径加工等)をする際には、貫通孔Hに雄ねじを挿入し、切削工具の工具ボデーに形成された雌ねじと螺合させ、雄ねじの頭部で切削インサート10を工具ボデーに押し付けることにより、切削インサート10を切削工具の工具ボデーに対して固定することができる。
切削インサート10の本体部の鋭角をなす対向する二つの角部には、CBN又はダイヤモンド等の超高圧焼結体から形成される切れ刃部材12及び12’が固着されている。切れ刃部材12と切れ刃部材12’は同一の構造を有するため、以下では、切れ刃部材12について説明し、切れ刃部材12’に関する説明を省略する。
図4(a)は、図1に示される領域Aの拡大図であり、図4(b)は、図2に示される領域Bの拡大図である。
図1及び図4(a)等に示されるように、切れ刃部材12は、端面10Aと同方向を向いた端面12Aを有する。端面12Aは、すくい面12A1と、すくい面12A1に接続し、すくい面12A1から上方に突出するように形成されるブレーカ壁面12A2と、ブレーカ壁面12A2に接続し、平坦に形成された頂面12A3を備える。図3(a)及び(b)に示されるように、頂面12A3は、端面10Aと概ね面一に形成されている。すくい面12A1及びブレーカ壁面12A2の形状については後述する。
また、切れ刃部材12は、端面12Aに接続する周側面12Bを備える。周側面12Bは、端面視において所定の曲率半径を有する円弧状(以下、円弧状とは、円弧の場合を含む。)に形成される周側面12B1と、周側面12B1の両端にそれぞれ接続され、端面視において、周側面12B1よりも大きい所定の曲率半径を有する円弧状に形成される2つの周側面12B2及び12B3と、周側面12B2及び周側面12B3の一端にそれぞれ接続され、端面視において直線をなす平面から形成される2つの周側面12B4及び12B5を備える。また、周側面12B4と周側面12B5を接続する図示しない周側面並びに底面は、切削インサート10の本体部と接着される。周側面12B4及び12B5は、本体部の周側面10B1及び10B2とそれぞれ面一に形成され、また、これらを接続する周側面12B1乃至12B3も、本体部の周側面10B及び10B2を接続する部分と面一に形成される。
また、切れ刃部材12の端面12Aと、周側面12Bの接続部には切れ刃が形成される。従って、周側面12Bは、すくい面12A1に対する逃げ面として作用する。具体的には、周側面12B1とすくい面12A1の接続部にコーナ切れ刃12C1が形成され、周側面12B2及び12B3とすくい面12A1の接続部に、コーナ切れ刃12C1の両端に接続されるワイパー切れ刃12C2及び12C3がそれぞれ形成され、このワイパー切れ刃12C2及び12C3の他端にそれぞれ接続するように直線切れ刃12C4及び12C5が形成される。
コーナ切れ刃12C1の曲率半径は、例えば、0.8mmであり、ワイパー切れ刃12C2及び12C3の曲率半径は、コーナ切れ刃12C1の曲率半径より大きく、すなわち、曲率としてはコーナ切れ刃12C1の曲率より小さく、より直線に近くなるように形成される。ワイパー切れ刃12C2及び12C3の長さは、例えば、0.2mm程度と極めて短い。ワイパー切れ刃12C2及び12C3の他端にそれぞれ接続される直線切れ刃12C4及び12C5は、端面視としては、直線、または、ワイパー切れ刃12C2及び12C3よりも、より直線に近い直線状に形成され、周側面12B4に対向する方向から見た場合は、頂面12A3に接続されるように、傾斜する。更に、図4(b)に示されるように、コーナ切れ刃12C1を二等分する二等分線と貫通孔Hの中心軸を含み、頂面12A3と垂直に交差する仮想平面P1(「第1仮想平面」)に対し、ワイパー切れ刃12C2とワイパー切れ刃12C3は面対称に形成され、かつ、直線切れ刃12C4と直線切れ刃12C5は面対称に形成される。このため、切削インサート10は、右勝手でも、左勝手でも切削をすることができる。
以下、すくい面12A1及びブレーカ壁面12A2について説明する。
図4(b)の端面視に示されるように、コーナ切れ刃12C1とブレーカ壁面12A2の間隙には、すくい面12A1が形成される。また、コーナ切れ刃12C1の両端に接続されるワイパー切れ刃12C2及び12C3の全域とブレーカ壁面12A2の間隙にも、すくい面12A1は及んでいる。そして、すくい面12A1とブレーカ壁面12A2の境界線は、直線切れ刃12C4及び12C5のうち、ワイパー切れ刃12C2及び12C3と接続する端部近傍に接続する。また、すくい面12A1は、コーナ切れ刃12C1から離れるほど、頂面12A3から遠ざかるように窪んでいる。このため、すくい角を正にし、切れ味を向上させることが可能になる。
同じく図4(b)に示されるように、ブレーカ壁面12A2は、仮想平面P1と交差する中央部に形成され、端面視においてコーナ切れ刃12C1から離れるように窪む凹面部12A21と、凹面部12A21の両端にそれぞれ接続し、コーナ切れ刃12C1に近づくように盛り上がる二つの凸面部12A22及び12A23を備えている。図に示されるとおり、二つの凸面部12A22及び12A23は、仮想平面P1から離間して形成される。更に、ブレーカ壁面12A2は、凸面部12A22及び12A23の他端に接続し、直線切れ刃12C4及び12C5にそれぞれ接続する壁面部12A24及び12A25を備えている。ブレーカ壁面12A2も、切れ刃と同様に、仮想平面P1に対し、面対称に形成される。
図4(a)及び図4(b)に示される交線12Dは、仮想平面P1に垂直な仮想平面(「第2の仮想平面」の一例)とブレーカ壁面12A2との交線である。この交線12Dは、凹面部12A21において、仮想平面P1上の点を中心とする所定曲率の円弧をなす。また、交線12Dは、凸面部12A22において、凹面部12A21の円弧に滑らかに接続し、この円弧の曲率より大きい曲率を有する円弧をなす。この円弧の中心は、仮想平面P1から凸面部12A22の方向に離間した位置に存在する。このため、図4(b)の端面視において、仮想平面P1と平行な方向における、仮想平面P1と交わるコーナ切れ刃12C1の頂部との距離が最も近くなる位置は、凸面部12A22の端部から離間した中間部に存在する。
同様に、交線12Dは、凸面部12A23において、凹面部12A21の円弧に滑らかに接続し、この円弧の曲率より大きい曲率を有する円弧をなす。この円弧の中心は、仮想平面P1から凸面部12A23の方向に離間した位置に存在する。
なお、交線12Dが円弧ではない曲線となるように凹面部12A21、凸面部12A22及び凸面部12A23を形成してもよい。その場合であっても、後述するように、凹面部12A21の曲率よりも、凸面部12A22及び12A23の曲率が大きくなるようにすることが好ましい。なお、交線12Dは、壁面部12A24及び12A25において直線をなす。また、また、ブレーカ壁面12A2は、頂面12A3ならびに貫通孔Hの中心軸を法線とする平面に対して、概ね45度程度の角度をもって傾斜する。
次いで、図4(b)の端面視における、切れ刃と交線12Dとの距離、すなわち、切れ刃上の任意の点と交線12Dの任意の点の距離の最小値について説明する。
図に示されるように、コーナ切れ刃12C1及び凹面部12A21における交線12Dは、それぞれ仮想平面P1上に中心を有する円弧に形成され、かつ、凸となる方向が反対方向を向いている。このため、コーナ切れ刃12C1と凹面部12A21における交線12Dは、仮想平面P1上で最大距離を有し、仮想平面P1から離れ、凸面部12A22及び12A23に近づくほど小さくなる。また、凸面部12A22及び12A23における交線12Dは、コーナ切れ刃12C1と同方向に凸であって、コーナ切れ刃12C1よりも小さな曲率を有する円弧をなす。このため、コーナ切れ刃12C1と凸面部12A22及び12A23における交線12Dとの距離は、仮想平面P1から最も離間し、ワイパー切れ刃12C2及び12C3と接続する両端において、最小となる。このときの距離を第1距離D1(図4(b))とする。
一方で、ワイパー切れ刃12C2及び12C3と交線12Dとの距離は、コーナ切れ刃12C1と接続する一端において、第1距離D1を有する。そして、図に示されるように、仮想平面P1から離れ、直線切れ刃12C4及び12C5と接続する端部に近づくほど、交線12Dに近づく。このため、ワイパー切れ刃12C2及び12C3と交線12Dとの距離は、仮想平面P1から最も離間し、直線切れ刃12C4及び12C5と接続する端部において、最小となる。このときの距離を第2距離D2(図4(b))とする。第2距離D2は、第1距離D1より小さい。
このような切削インサート10を用いて、例えば、右勝手で切削する場合、切れ刃のうち、コーナ切れ刃12C1の一部と、ワイパー切れ刃12C2の少なくとも一部が切削に関与する。また、切り込み量、すなわち、送りが大きい場合は、直線切れ刃12C4の少なくとも一部も切削に関与する。具体的には、コーナ切れ刃12C1のうち、最も被削材に近接する位置から食いつき、そこから広がるように、コーナ切れ刃12C1の一部と、ワイパー切れ刃12C2の少なくとも一部に及ぶ領域を被削材に食い込ませることにより、切れ刃のうち食い込んでいる部分の両端を結ぶ、例えば、1mm程度の幅を有し、その垂直方向に延びるような切りくずを生成させながら、被削材を切削することができる。ここで、仮にブレーカ壁面が形成されない場合は、このような幅を有する切りくずが自重で折れるまで、伸びるように飛散してしまう。特に、ワイパー切れ刃12C2は、コーナ切れ刃12C1より曲率が小さいので、より薄く、折れにくい切りくずが生成されてしまう。
しかしながら、本実施形態に係る切削インサート10は、ブレーカ壁面12A2を有するため、生成された切りくずの少なくとも一部を、ブレーカ壁面12A2に衝突させることにより、逃げ面である周側面12B1、12B2及び12B4にぶつかるように切りくずをカールさせることができる。ブレーカ壁面12A2の傾斜角は、本実施形態に係る切削インサート10の場合は、貫通孔Hに垂直は仮想平面に対し、45度程度であるが、更に、大きく垂直に近づくような傾斜角(例えば、60度程度)をもたせてもよい。
このとき、コーナ切れ刃12C1よりも、より折断されにくい薄い切りくずを生成するワイパー切れ刃12C2に近接する凸面部12A22が形成されている。このため、切りくずの薄い部分を好適に凸面部12A22に衝突させることが可能になる。従って、切りくずを凸面部12A22及びこれに接続する凹面部12A21に逃げるように湾曲させることも可能となる。すなわち、ブレーカ壁面12A2の傾斜による、切りくずの長手方向への湾曲と、凸面部12A22による切りくずの幅方向への湾曲が可能になるため、切りくずを短く折断することが可能となる。このとき、凸面部12A22の曲率は、凹面部12A21の曲率よりも大きくすることにより、凸面部12A22による湾曲の作用をより促進させるように構成してもよい。
更に、ワイパー切れ刃12C2の全域とブレーカ壁面12A2との間隙には、すくい面12A1が形成されているから、ワイパー切れ刃12C2の全域とブレーカ壁面12A2は離間している。仮に、ワイパー切れ刃の端部とブレーカ壁面を離間させない場合、ワイパー切れ刃で生成された切りくずの端部がブレーカ壁面と衝突することがある。この場合、衝突した切りくずは、端部を中心にねじれるだけであるため、好適に湾曲しない。一方で、切削インサート10は、ワイパー切れ刃12C2と、ブレーカ壁面12A2とを離間させたから、切りくずの端部から外れた部分が、凸面部12A22に衝突しやすい。従って、切りくずを凸面部12A22に沿って湾曲させること、例えば、その断面がU字型になるように湾曲させることを促進することが可能になる。なお、切り込み量によっては、切りくずが凹面部12A21に接触しない場合や、切りくずの端部がブレーカ壁面12A2に接触する場合もある。
更に、切削インサート10の切れ刃には、ホーニングを形成してもよい。
CBNなどの超高圧焼結体から構成される切れ刃部材にホーニングを形成する場合、平坦な傾斜面を形成するチャンファホーニング(傾斜面の逃げ面側のエッジを丸める場合を含む)を形成することが一般的である。しかしながら、チャンファホーニングの場合は、切れ刃の欠損を十分に抑制することができない。特に、切りくずの処理性を向上させるために、切削インサート10のワイパー切れ刃12C2及び12C3とブレーカ壁面12A2のように、ワイパー切れ刃とブレーカ壁面の距離を小さくすると、切削抵抗が増大しやすいため、ワイパー切れ刃が一層欠けやすくなってしまう。
更に、チャンファホーニングにより、ブレーカ壁面12A2と同様に傾斜面を形成しても、切りくずの変形を十分に促進することができないことも明らかになった。
そこで、本実施形態に係る切削インサート10は、少なくとも、ワイパー切れ刃12C2及び12C3に、切れ刃の垂直断面において円弧を形成する丸ホーニング、又は、複数の円弧を形成する複合丸ホーニングを形成した。このようなホーニングを形成することにより、ワイパー切れ刃12C2及び12C3の欠損を抑制しつつ、切削抵抗の増大を抑制することが可能になった。ただし、コーナ切れ刃12C1等に同様のホーニングを形成してもよい。また、ワイパー切れ刃12C2及び12C3には丸ホーニングを形成する一方で、コーナ切れ刃12C1には、より切削抵抗が小さいチャンファホーニング、又は、平坦な傾斜面を形成するその他のホーニングを施してもよい。ホーニングは、例えば、研磨ブラシで切れ刃を研磨することにより形成することができる。
なお、直線切れ刃12C4及び12C5は、切り込み量の小さい切削をする場合は、切削に関与しない。このため、直線切れ刃を設けない切削インサートに本発明を適用することも可能である。また、ワイパー切れ刃12C2及び12C3は、円弧ではなく、直線状に形成してもよい。また、切れ刃等を仮想平面P1に対称に設けず、右勝手又は左勝手専用の勝手付きの切削インサートとしてもよい。
また、ブレーカ壁面12A2のうち、主として切りくずが衝突する主要部分について、第1仮想平面と垂直な仮想平面との交線について、交線12Dのような構成を充足すればよく、切りくずが衝突することがほとんどない、例えば、すくい面との接続部分などにおいては、交線12Dとは異なる構成を備えていてもよい。
10B1-10B4…周側面、12B1-12B5…周側面、10…切削インサート、10A…端面、12…切れ刃部材、12A…端面、12A1…すくい面、12A2…ブレーカ壁面、12A21…凹面部、12A22…凸面部、12A23…凸面部、12A24-12A25…壁面部、12A3…頂面、12C1…コーナ切れ刃、12C2…ワイパー切れ刃、12C3…ワイパー切れ刃、12C4…直線切れ刃、12C5…直線切れ刃、12D…交線、D1…第1距離、D2…第2距離、H…貫通孔、P1…仮想平面

Claims (5)

  1. すくい面と、このすくい面から突出するように形成されるブレーカ壁面とが形成された端面と、
    逃げ面と、
    前記端面と前記逃げ面との接続部に形成され、前記端面に対向する方向から見た端面視において、第1曲率半径を有する円弧状のコーナ切れ刃と、
    前記端面と前記逃げ面との接続部に形成され、前記コーナ切れ刃の一端に接続し、前記端面視において、前記第1曲率半径より大きい第2曲率半径、又は、直線からなるワイパー切れ刃と、
    を備える切削インサートであって、
    前記ブレーカ壁面は、前記コーナ切れ刃から離れるように窪む凹面部と、この凹面部に接続し、前記コーナ切れ刃に近づくように盛り上がる凸面部とを備え、
    前記凹面部は、前記コーナ切れ刃を二等分するように前記端面を通過する第1仮想平面と交差するように形成され、
    前記凸面部は、前記第1仮想平面と離間するように形成され、かつ、
    前記第1仮想平面と垂直な第2仮想平面と前記ブレーカ壁面との交線と、前記コーナ切れ刃との、前記端面視における最小距離を第1距離とし、前記交線と、前記ワイパー切れ刃との、前記端面視における最小距離を第2距離としたときに、前記第1距離よりも前記第2距離の方が小さいように前記ブレーカ壁面は形成される
    切削インサート。
  2. 前記端面と前記逃げ面との接続部に形成され、前記ワイパー切れ刃の一端に接続し、前記端面視において、直線からなる直線切れ刃を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記ワイパー切れ刃と前記交線との前記端面視における距離は、
    前記コーナ切れ刃と接続する前記ワイパー切れ刃の一端において、前記第2距離より大きく、かつ、
    前記ワイパー切れ刃と前記交線との前記端面視における距離が前記第2距離となる前記ワイパー切れ刃上の位置に近づくにつれて、単調に減少することを特徴とする請求項1又は2に記載の切削インサート。
  4. 前記ワイパー切れ刃には、丸ホーニングが形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の切削インサート。
  5. 前記コーナ切れ刃には、チャンファホーニングが形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の切削インサート。
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