JP2019205952A - 二酸化炭素吸収装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成によって、二酸化炭素吸収材における二酸化炭素(CO2)の吸収量を制御する。【解決手段】二酸化炭素吸収装置(1)において、二酸化炭素吸収材(10)は、4価のリチウムシリケートを含んでいる。そして、二酸化炭素吸収装置(1)は、二酸化炭素吸収材(10)および水分を保持し、保持した当該水分の少なくとも一部を当該二酸化炭素吸収材(10)に供給する保持部(11)と、保持部(11)に対して水分を供給する水分供給部(12)と、水分供給部(12)の動作を制御する添加量設定部(132)と、をさらに備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、気体中に含まれる二酸化炭素(CO)を吸収する二酸化炭素吸収材を備えた二酸化炭素吸収装置等に関する。
近年、米国ローレンス・バークレー国立研究所からCO濃度が2500ppm以上になると思考力が低下するとの報告がなされている。このように、空気中のCO濃度が特定の濃度以上になると、人体へ悪影響を及ぼす。このため、空気中のCO濃度の上昇を防ぐ必要がある。また、分析機器の中には、取り込んだ空気からのCOの除去を必要とするものもある。これらの点を踏まえ、従来から、気体中に含まれるCOを除去する技術が開発されている。このような技術は、例えば特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1には、気体流中のCOを、ゼオライトに吸着させることにより、当該COを除去する技術が開示されている。また、特許文献2には、燃焼排ガスをアミン水溶液に接触させることにより、燃焼排ガス中のCOを除去する技術が開示されている。また、特許文献3には、所定量の水分を含有している、リチウムシリケートを主成分とする炭酸ガス吸収材が開示されている。
特開平11−253736号公報(1999年9月21日公開) 特開平8−252430号公報(1996年10月1日公開) 特開2005−13952号公報(2005年1月20日公開)
しかしながら、特許文献1に開示されているゼオライトは、親水性を有している。このため、ゼオライトは、水分とCOとを含む気体中からCOを分離吸着する場合、水分を優先的に吸着してしまう。それゆえ、ゼオライトにおけるCOを分離吸着する能力が著しく低下するという問題があった。
また、特許文献2に開示されているアミン水溶液は、一定以上の濃度を有する水溶液である。そのため、気体中からCOを分離吸収する場合、アミン水溶液を常に再生しておかないと、アミン水溶液の濃度が低下してしまい、CO吸収特性が低下してしまうという問題があった。
すなわち、一定以上の濃度を保持するようにアミン水溶液を処理しておかないと、アミン水溶液の濃度が低下し、COを吸収することができなくなってしまう。このため、特許文献2の技術では、COの吸収が再び可能となるようにアミン水溶液の濃度を調整するために、大規模な吸収再生機構が必要になるという問題があった。
また、特許文献3に開示されている炭酸ガス吸収材は、室温状態において、水分とCOとを含む気体中から、炭酸ガス(換言すればCO)を吸収することが可能である。特許文献3では、例えば、(i)炭酸ガス吸収材に水分を含ませるか、あるいは、(ii)炭酸ガス吸収材に粒子状湿潤剤を配合することによって、炭酸ガス吸収材による二酸化炭素の吸収開始に先立ち、当該炭酸ガス吸収材に水分を含有させている。
しかしながら、特許文献3において、炭酸ガス吸収材によるCO吸収速度(単位時間あたりのCO吸収量)は、COの吸収開始に先立ち当該炭酸ガス吸収材に与えられる水分の量によって決定される。このため、炭酸ガス吸収材がCOを吸収している時に、CO吸収速度を変更(制御)することができないという問題があった。
また、特許文献3に開示された一構成では、炭酸ガス(CO)を含有する被処理ガスに水分が添加されている。この場合、水分が添加された被処理ガスが炭酸ガス吸収材に接触することで、炭酸ガス吸収材によるCOの吸収が開始される。しかしながら、このような場合には、炭酸ガス吸収材によるCO吸収速度を、当該炭酸ガス吸収材による被処理炭酸ガスの吸収速度よりも遅くすることができないという問題があった。
以上のように、特許文献1〜3の技術では、簡便な構成によって、二酸化炭素吸収材におけるCOの吸収量(吸収速度)を適切に制御できないという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な構成によって、二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を制御することが可能な二酸化炭素吸収装置等を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置は、水分と二酸化炭素とを含む気体中から、当該気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材を備えた二酸化炭素吸収装置であって、上記二酸化炭素吸収材は、4価のリチウムシリケートを含んでおり、上記二酸化炭素吸収材および水分を保持し、かつ、保持した当該水分の少なくとも一部を当該二酸化炭素吸収材に供給する保持部と、上記保持部に対して上記水分を供給する供給部と、上記供給部の動作を制御する供給制御部と、をさらに備えている。
本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置によれば、簡便な構成によって、二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を制御することが可能となるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る二酸化炭素吸収装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図1の二酸化炭素吸吸収装置における水分供給部の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 XRDを用いた、粉末Xに対する測定結果の一例を示すグラフである。 図1の二酸化炭素吸収材によるCO吸収量を測定するための測定機構の一例を示す図である。 図4の測定機構における測定結果の一例を示す図である。 図4の測定機構における測定結果の別の例を示す図である。 図1の二酸化炭素吸収材の含水率の一例を示す図である。 図1の二酸化炭素吸吸収装置における、二酸化炭素吸収材の単位時間あたりのCO吸収量と水分の添加量との関係を概略的に示す図である。 図1の二酸化炭素吸吸収装置における第1テーブルの一例を示す図である。 図1の二酸化炭素吸収装置において、CO濃度を制御する処理の流れを例示する図である。 本発明の実施形態2に係る二酸化炭素吸収装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図11の二酸化炭素吸吸収装置における水分供給部の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 図4の測定機構における測定結果のさらに別の例を示す図である。 図11の二酸化炭素吸吸収装置における、二酸化炭素吸収材の単位時間あたりのCO吸収量と水分のpHとの関係を概略的に示す図である。 図11の二酸化炭素吸吸収装置における第2テーブルの一例を示す図である。 図11の二酸化炭素吸収装置において、CO濃度を制御する処理の流れを例示する図である。 本発明の実施形態3に係る二酸化炭素吸収装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図17の二酸化炭素吸収装置において、CO濃度を制御する処理の流れを例示する図である。 本発明の実施形態4に係る空気清浄器の概略的な構成を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1〜図10に基づいて説明する。はじめに、図1を参照して、本実施形態の二酸化炭素吸収装置1の概要について述べる。図1は、二酸化炭素吸収装置1の要部の構成を示す機能ブロック図である。
(二酸化炭素吸収装置1の概要)
二酸化炭素吸収装置1は、二酸化炭素吸収材10、保持部11、水分供給部12(供給部)、制御部13、検出部14、および記憶部15を備えている。また、制御部13は、差分算出部131および添加量設定部132(供給制御部)を備えている。また、二酸化炭素吸収材10は、保持部11上に載置されている。
なお、二酸化炭素吸収装置1には、二酸化炭素吸収材10および検出部14に空気を送り込むための部材(例:ポンプまたはファン等)が設けられてもよい。但し、これらの部材については、図1での図示は省略されている。
二酸化炭素吸収材10は、気体中に含まれるCOを吸収する。具体的には、二酸化炭素吸収材10は、水分(すなわち水蒸気)とCO(すなわち炭酸ガス)とを含む空間内の気体から、少なくとも一部のCOを分離して、当該COを吸収する。
本実施形態では、二酸化炭素吸収材10によって低濃度のCOを吸収させる場合について説明する。ここで、「低濃度」とは、例えば5000ppm以下の濃度を意味し、人体への影響を考慮した場合には、特に3000ppm以下の濃度を意味する。また、「空間」は、人間(またはその他の生物)が生存可能な環境を意味する。従って、本実施形態の空間における気圧は、大気圧(1気圧)付近である。
また、後述するように、二酸化炭素吸収材10は、4価のリチウムシリケート(LiSiO)を含んでいる。ここで、「4価のリチウムシリケート」とは、「1価のLiを4つ有するリチウムシリケート」を意味する。
以下に述べるように、二酸化炭素吸収材10に含有させる水分の量または水分の性質(例:水分のpH)を変化させることによって、二酸化炭素吸収材10における単位時間あたりCO吸収量(つまり、CO吸収速度)を調整できる。つまり、二酸化炭素吸収材10における水分の含有状態を変化させることによって、CO吸収速度を調整できる。
保持部11は、二酸化炭素吸収材10を載置するための部材である。つまり、保持部11は、二酸化炭素吸収材10を支持(保持)する支持部材である。また、以下に述べるように、保持部11には、水分供給部12から水分が供給される。
そして、保持部11は、当該水分を保持するとともに、保持した水分の一部を二酸化炭素吸収材10に供給する。このため、水分供給部12は、保持部11を介して、二酸化炭素吸収材10に水分を供給できる。従って、水分供給部12から保持部11への水分の供給に応じて、二酸化炭素吸収材10における水分の含有状態を変化させることができる。
保持部11は二酸化炭素吸収材10と水分とを保持可能であればよく、保持部11の材料は特に限定されない。一例として、保持部11の材料としては、セルロースまたはメラミン樹脂等を用いることができる。本実施形態では、保持部11がセルロース製の濾紙である場合を主に例示して説明を行う。
水分供給部12は、保持部11に水分(水)を供給する。図2は、水分供給部12の概略的な構成を示す機能ブロック図である。図2に示されるように、水分供給部12は、保持部11へ供給する水を蓄える貯水部121と、当該貯水部121から保持部11へと水を送出する送水部122とを備えている。また、水分供給部12は、貯水部121と送水部122とを互いに接続する水路123(例:チューブまたは配管)をさらに備えている。送水部122は、水路123を介して貯水部121から所定の量の水を取り出し、取り出した水を保持部11に供給する。
一例として、貯水部121は、公知の材料(例:プラスチック材料またはガラス材料)によって製作された、所定の量の水を受容する容器である。本実施形態では、貯水部121に蓄えられている水は、pH7程度のイオン交換水である。
また、送水部122は、保持部11に水を供給(輸送)するためのポンプ124(例:送液ポンプまたはシリンジポンプ)を備えている。制御部13(より具体的には、後述する添加量設定部132)がポンプ124の動作を制御することにより、水分供給部12から保持部11に供給される水の量を設定(変更)できる。
但し、ポンプ124の動作は、二酸化炭素吸収装置1とは異なる外部装置によって制御されてもよい。この場合、ユーザが外部装置に入力を与え、当該入力に基づいて水分供給部12から保持部11に供給される水の量を設定することもできる。
検出部14は、二酸化炭素吸収装置1が設けられている空間における、気体中のCO濃度を検出(測定)する。また、検出部14は、CO濃度の検出値(検出結果)を、制御部13(より具体的には、後述する差分算出部131)に与える。
なお、検出部14におけるCO濃度の検出方式は、特に限定されない。当該検出方式としては、半導体センサを用いた方式(半導体式)、電気化学式、赤外線吸収式等が用いられてよい。
半導体式の検出方式を採用した場合には、(i)検出部14のコストを低減できる、および、(ii)検出部14に過酷な環境条件への耐性を付与できる、等のメリットが得られる。なお、半導体センサの材料としては、SnOまたはZnO等の半導体(例:n型半導体)が用いられるが、検出対象の選択性を向上させるという観点からは、Laを添加したSnOを用いることが特に好ましい。
また、赤外線吸収式の検出方式を採用した場合には、(i)検出部14の感度を高くできる、および、(ii)検出対象の選択性を向上させることができる、等のメリットが得られる。また、電気化学式の検出方式を採用した場合には、固体電解質の伝導イオン種として、例えばナトリウムイオン伝導体等が用いられる。
制御部13は、二酸化炭素吸収装置1の各部(ハードウェア要素)を統括的に制御する。制御部13の機能は、記憶部15に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することで実現されてよい。記憶部15は、制御部13が実行する各種のプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータを格納する。なお、記憶部15には、後述する第1テーブル151が格納されている。
なお、制御部13における差分算出部131および添加量設定部132の具体的な動作については、後述する。また、本実施形態では、説明の便宜上、差分算出部131と添加量設定部132とを個別の機能部として図示しているが、添加量設定部132に差分算出部131の機能を併有させてもよい。つまり、差分算出部131と添加量設定部132とを一体の機能部として実現してもよい。この点については、後述する実施形態2において述べるpH設定部232(供給制御部)についても同様である。
以下に詳述するように、制御部13(具体的には、添加量設定部132)は、水分供給部12から保持部11への水分の供給を制御する供給制御部としての機能を有する。より具体的には、添加量設定部132は、検出部14におけるCO濃度の検出値に基づいて、水分供給部12から保持部11へ供給される水分の量を調整する。
(二酸化炭素吸収材10の作製方法の一例)
以下、二酸化炭素吸収材10の作製方法の一例について説明する。まず、二酸化珪素(SiO)および硝酸リチウム(LiNO)のモル比が1:4となるよう、秤量する(秤量工程)。続いて、秤量した二酸化珪素および硝酸リチウムを、エタノールとともに容器に入れる。
そして、二酸化珪素および硝酸リチウムを、約24時間に亘って、Alボールを用いて、ボールミルによって混合する(混合工程)。その後、エバポレータによってエタノールを除去し、二酸化珪素および硝酸リチウムの混合粉体を得る。
そして、得られた混合粉体を乳鉢によって粉砕し、電気炉において、約900℃の温度で、当該混合粉体を10時間加熱する(加熱工程)。続いて、加熱後の混合粉体を、乳鉢によって粉砕する。(粉砕工程)。その結果、LiSiOを含む、粉体(粉末状)の二酸化炭素吸収材10が作製される。
以降、上記作成方法によって作成された二酸化炭素吸収材10(粉体)を、粉体Xと称する。SEM(Scanning Electron Microscope,走査電子顕微鏡)による観察結果から、粉体Xの粒径は、5〜30μm程度であることが確認された。
なお、上記混合工程における混合時間は、単なる一例であることに留意されたい。当該混合時間は、上記秤量工程において秤量される二酸化珪素および硝酸リチウムの全重量に応じて、適宜設定されてよい。
また、上記加熱工程における加熱温度および加熱時間についても、単なる一例である。当該加熱温度および加熱時間は、使用する電気炉の仕様によって適宜設定されてよい。一例として、加熱温度は、600℃以上1000℃以下であればよい。また、加熱時間は、5時間以上40時間以下であればよい。
(XRDによる粉体Xの同定)
続いて、本願の発明者は、XRD(X-Ray Diffraction,X線回折装置)を用いて、粉体Xに対する同定を行うことにより、当該粉体XがLiSiOを実際に含むことを確認した。
図3は、XRDを用いた、粉体Xに対する測定結果の一例を示すグラフである。図3において、横軸は回折角(°)を示し、縦軸は測定対象における散乱後のX線強度(任意単位)を示す。
また、図3の凡例「Li:Si=4.0:1」は、測定対象を粉体Xとした場合の測定結果を示す。他方、図3の凡例「Li:Si=4.2:1」、「Li:Si=4.1:1」、「Li:Si=3.9:1」、および「Li:Si=3.8:1」はそれぞれ、測定対象を粉体X以外とした場合(上記製造方法における秤量工程おいて、硝酸リチウムおよび二酸化珪素のモル比を1:4以外として得られた粉体)の測定結果を示す。
また、図3の凡例「LiSiO」(丸印)、「LiSiO」(三角印)、およびい「LiCO」(四角印)はそれぞれ、リファレンスとしてのLiSiO、LiSiO、およびLiCOの測定結果を示す。
図3に示すように、凡例「Li:Si=4.0:1」に示される測定結果のグラフは、リファレンスとしてのLiSiOとの略同一の回折角度においてピークを有している。従って、当該測定結果から、粉体XがLiSiOを含んでいることが確認できた。
(水分の添加量とCO吸収能力との関係)
次に、図4〜図6を参照し、保持部11に対する水分の添加量(水分供給部12から保持部11へ供給する水分の量)と、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収能力(CO吸収特性とも称される)との関係について説明する。
図4は、二酸化炭素吸収材10(例:粉体X)によるCO吸収量(つまり、二酸化炭素吸収材10のCO吸収特性)を測定するための測定機構の一例を示す図である。また、図5および図6は、図4の測定機構における測定結果の一例を示すグラフである。
図4に示されるように、上記測定機構では、容器150内に、二酸化炭素吸収材10、保持部11、および検出部14が配置されている。当該測定機構によれば、容器150内に含まれる気体中のCO濃度を測定することにより、二酸化炭素吸収材10のCO吸収量を測定できる。
容器150は、水分と二酸化炭素とを含む気体を充填して、測定環境をその内部に作り出すことが可能なものである。容器150の前面には、扉(不図示)が設けられている。なお、容器150の材料は、上述の測定環境を提供できるものであれば、特に限定されない。実施形態において、容器150の材料は例えばアクリルである。図4の測定機構において、検出部14は、扉を閉めて密閉した状態の容器150の内部に含まれる気体中のCOの濃度を測定する。
図4の測定機構における、二酸化炭素吸収材10のCO吸収特性の測定方法は以下の通りである。まず、内容積12リットルの容器150(アクリル製)を、CO濃度約450ppm、室温、湿度45〜50%RH(Relative Humidity)の大気中に載置し、容器150の内部を当該大気と同一の雰囲気とした。
次に、所定の量(0〜500μL)の水分(pH約7のイオン交換水)を保持部11に添加し、当該保持部11上に、二酸化炭素吸収材10(粉体X)を0.15g載置した。その後、二酸化炭素吸収材10を保持部11上から0.05gだけ取り除き、残りの0.1gの二酸化炭素吸収材10を保持部11上に載置した。続いて、容器150の扉を閉めて、容器150の内部を密閉した。当該密閉状態において、検出部14によって、容器150の内部に含まれるCO濃度を経時的に測定した。以下に述べる図5および図6には、当該測定結果の一例が示されている。
図5は、保持部11としてセルロース製の濾紙を用いた場合の、測定結果の一例を示すグラフである。図5には、保持部11(濾紙)に対する水分の添加量を、様々に変化させた場合における、二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量(より具体的には、検出部14によって検出された、容器150内のCOの減少量)の時間的な推移についての測定結果が示されている。
図5のグラフにおいて、横軸は時間(測定開始時刻からの経過時間)(分)を示し、縦軸は二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量(mg)を示す。図5には、「0μL」(添加無)、「100μL」、「200μL」、「300μL」、「400μL」、および「500μL」という、5通りの水分の添加量についての測定結果が示されている。
図5に示されるように、水分の添加量が増加するにつれて、所定の時間内における二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量(つまり、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度)が増加することが確認された。また、水分の添加量が0μL(添加無)の場合、全ての時間において、二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量が0mgであることが確認された。
図6は、保持部11としてメラミン樹脂性の容器を用いた場合の、測定結果の一例を示すグラフである。図6には、保持部11(容器)に対する水分の添加量を、500μLとした場合の、二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量の時間的な推移についての測定結果が示されている。
図6に示されるように、保持部11としてメラミン樹脂性の容器を用いた場合においても、当該保持部11は水分を十分に保持可能であり、二酸化炭素吸収材10にCOを好適に吸収させることが可能であることが確認された。
(CO吸収速度の増加のメカニズムについての一考察)
上述のように、本願の発明者は、保持部11に対する水分の添加量を増加させることにより、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度を増加させることができることを新たに見出した。しかしながら、上記水分の添加量を増加させることにより、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度が増加するメカニズム(原理)については、現時点では解明されていない。但し、本願の発明者は、当該メカニズムの一例を以下の通り推察している。
(推察):二酸化炭素吸収材10に含まれるLiSiOに水分を含ませることで、LiSiOの表面が一部溶解する。そして、LiSiOに含ませる水分の量を増加させることで、LiSiOの表面の溶解が促進する。その結果、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収反応が促進される。
また、本願の発明者は、図4の測定機構において、上述の5通りの水分の添加量のそれぞれに対して、二酸化炭素吸収材10のCO吸収特性の測定前後のそれぞれの時点における、当該二酸化炭素吸収材10に含まれる水分の割合(すなわち、二酸化炭素吸収材10の含水率)をさらに測定した。図7は、当該含水率の測定結果の一例を示す表である。
なお、二酸化炭素吸収材10の含水率の測定は、水分量測定器を用いて、二酸化炭素吸収材10から水分を脱水する処理(脱水処理)の前後における、二酸化炭素吸収材10の重量を測定することで行った。また、上記脱水処理については、二酸化炭素吸収材10を120℃で1分間程度加熱することで行った。
まず、CO吸収特性の測定開始に先立ち、保持部11上から取り除かれた0.05gの二酸化炭素吸収材10の含水率を測定した。以降、当該含水率を、「測定前の含水率」と称する。
また、CO吸収特性の測定開始から120分経過後、二酸化炭素吸収材10を容器150から速やかに取り出し、取り出した二酸化炭素吸収材10の含水率を測定した。以降、当該含水率を、「測定後の含水率」と称する。
図7に示されるように、水分の添加量が0μLの場合(保持部11に水分を添加していない場合)を除き、測定後の含水率が測定前の含水率に比べて低下していることが確認された。これは、二酸化炭素吸収材10に含まれていた水分の一部が、容器150の内部において蒸発したために、当該二酸化炭素吸収材10の含水率が低下したためであると推測される。
なお、上述の図5では、水分の添加量が100μLまたは200μLの場合、測定開始から120分付近の時間帯において、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度がほぼ0まで低下していることが示されている。当該吸収速度の低下は、上述した二酸化炭素吸収材10の含水率の低下によるものと推測される。
他方、図7に示されるように、水分の添加量が0μLの場合には、測定後の含水率は、測定前の含水率(0%)に対して増加していた。但し、上述の図5に示されるように、水分の添加量が0μLの場合には、二酸化炭素吸収材10によるCOの吸収は確認されなかった。
ゆえに、水分の添加量が0μLの場合には、測定後の含水率(15.12%)では、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収反応を促進するには不十分であることが推測される。同様のことは、水分の水分量が100μLまたは200μLの場合についても、推測される。
以上のように、上述の図5〜図7の測定結果からは、二酸化炭素吸収材10のCO吸収能力が低下した場合においても、保持部11に水分をさらに添加することにより、当該CO吸収能力を維持または向上させることが可能であることが理解される。
(二酸化炭素吸収装置1におけるCO吸収量の制御方法)
本願の発明者は、上記測定結果に基づいて、二酸化炭素吸収装置1におけるCO吸収量(CO吸収速度)の制御方法を新たに想到した。続いて、当該制御方法の一例について述べる。
図8は、二酸化炭素吸収材10の単位時間あたりのCO吸収量(縦軸,単位:g)(つまり、CO吸収速度)と、保持部11に対する水分の添加量W(横軸,単位:L)(以下、単に「添加量W」とも称する)との関係を概略的に示すグラフである。
上述の説明の通り、図8のグラフにおいても、CO吸収速度が、添加量Wに依存することが示されている。ここで、図8のグラフにおいて、CO吸収速度の最大値が得られる添加量Wを、特にWとして表す。図8に示されるW〜Wは、添加量Wの設定値である。なお、後述するように、W〜Wはいずれも、Wよりも小さい値である。
上述の説明の通り、0<W≦Wである場合には、Wの増加に応じて、CO吸収速度は増加する。他方、W>Wである場合には、Wを増加させた場合であっても、CO吸収速度が減少する。また、W=0である場合には、CO吸収速度が0となる。これらのことから、添加量Wを0≦W≦Wの数値範囲で調整することにより、CO吸収速度を0以上から最大値以下までの数値範囲で制御できることが理解される。
ここで、上述の図1を再び参照し、差分算出部131および添加量設定部132の動作について述べる。差分算出部131は、検出部14の検出結果(CO濃度の検出値)を、当該検出部14から取得する。そして、差分算出部131は、当該検出結果に基づいて、上述のCO吸収速度(以降、検出値P1と称する)を算出する。
続いて、差分算出部131は、検出値P1(つまり、単位時間あたりのCO吸収量)と、所定のCO吸収量の基準値(以降、基準値DTと称する)との差を、差分値Dとして算出する。つまり、差分算出部131は、D=P1−DTを算出する。そして、差分算出部131は、差分値Dを添加量設定部132に供給する。
なお、基準値DTは、二酸化炭素吸収装置1の製品出荷時にあらかじめ設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。一例として、基準値DTは、建築物衛生法等の基準値である1000ppmに設定されてよい。この1000ppmという数値(濃度)は、人体へ悪影響を及ぼす可能性がある(例:人間が眠気に誘われ集中力が低下する可能性がある)と考えられるCO濃度の一例である。
添加量設定部132は、差分算出部131から差分値Dを取得し、当該差分値Dに基づいて、添加量Wを設定する。つまり、添加量設定部132は、差分値Dに基づいて、水分供給部12のポンプ124の動作を制御する。
より具体的には、添加量設定部132は、第1テーブル151を参照し、差分値Dの数値範囲に応じた添加量Wを設定(選択)する。換言すれば、添加量設定部132は、第1テーブル151を参照し、検出値P1に応じた添加量Wを設定できる。ここで、第1テーブル151とは、差分値Dの数値範囲と添加量W(より具体的には、添加量Wの設定値)との対応関係を示す所定のテーブルである。なお、第1テーブル151は、検出値P1と添加量Wとの対応関係を示すテーブルであると理解されてもよい。
図9は、第1テーブル151の一例を示す表である。なお、本実施形態では、第1テーブル151が記憶部15に格納されている場合が例示されているが、当該第1テーブル151は、添加量設定部132の内部に設定されていてもよい。
第1テーブル151において、Xは任意の整数である。また、0<S<S<…<SX−1<Sであり、0<W<W<…<W<Wである。つまり、第1テーブル151では、差分値Dが大きくなるにつれて、添加量Wが大きくなるように(CO吸収速度を増加できるように)、S〜S(差分値Dの閾値)およびW〜Wの値が設定されている。なお、X、S〜S、およびW〜Wの値は、二酸化炭素吸収装置1の製品出荷時にあらかじめ設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。
第1テーブル151を設けることにより、添加量設定部132において、差分値Dの大きさの程度(つまり、検出値P1が基準値DTに対してどの程度大きいか)に応じて、適切な添加量Wを段階的(離散的)に設定できる。このため、添加量設定部132は、簡単な処理(演算)によって、添加量Wを設定できる。
(二酸化炭素吸収装置1におけるCO濃度制御の処理の流れ)
続いて、図10を参照し、二酸化炭素吸収装置1におけるCO濃度制御の処理S1〜S14の流れについて述べる。図10は、当該処理の流れを例示するフローチャートである。
まず、二酸化炭素吸収装置1の電源が投入(ON)されると、検出部14が動作し、空間内の気体中のCO濃度を検出する(S1)。続いて、上述の通り、差分算出部131は、検出部14の検出結果を取得し、差分値Dを算出する(S2)。そして、添加量設定部132は、第1テーブル151に基づいて、差分値Dの数値範囲に応じた添加量Wを設定する。
まず、添加量設定部132は、D≦0であるかを判定する(S3)。D≦0である場合には(S3でYES)、添加量設定部132は、添加量をW=0(D≦0に対応する添加量,Wの最小値)に設定し(S4)、S13(後述)に進む。他方、D≦0でない場合には(S3でNO)、S5に進む。
続いて、添加量設定部132は、0<D<Sであるかを判定する(S5)。0<D<Sである場合には(S5でYES)、添加量設定部132は、添加量をW=W(0<D<Sに対応する添加量)に設定し(S6)、S13に進む。他方、0<D<Sでない場合には(S5でNO)、S7に進む。
続いて、添加量設定部132は、S≦D<Sであるかを判定する(S7)。S≦D<Sである場合には(S7でYES)、添加量設定部132は、添加量をW=W(S≦D<Sに対応する添加量)に設定し(S8)、S13に進む。
他方、S≦D<Sでない場合には(S7でNO)、添加量設定部132は、Dの値が第1テーブル151におけるいずれの数値範囲に属するかを判定し、上述と同様に、当該Dの数値範囲に対応する添加量Wを設定する処理を行う。なお、図10では、「S7でNO」以降からS9に至るまでの処理については、図示を省略している。
以下、S9以降の処理について述べる。添加量設定部132は、SX−1≦D<Sであるかを判定する(S9)。SX−1≦D<Sである場合には(S9でYES)、添加量設定部132は、添加量をW=W(SX−1≦D<Sに対応する添加量)に設定し(S10)、S13に進む。他方、SX−1≦D<Sでない場合には(S9でNO)、S11に進む。
続いて、添加量設定部132は、D≧Sであるかを判定する(S11)。D≧Sである場合には(S11でYES)、添加量設定部132は、添加量をW=W(D≧Sに対応する添加量,Wの最大値)に設定し(S2)、S13に進む。他方、D≧Sでない場合には(S11でNO)、S1に戻る。
そして、添加量設定部132における添加量Wの設定が完了すると、検出部14は、任意の異なる2つの時刻t1およびt2(t2>t1)において、空間内の気体中のCO濃度を検出する(S13)。なお、時刻t1およびt2は、二酸化炭素吸収装置1の製品出荷時にあらかじめ設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。
そして、差分算出部131は、検出部14の検出結果を取得し、時刻t2におけるCO濃度と時刻t1におけるCO濃度との差を、時刻t1・t2間におけるCO濃度の変化量(差分値)として算出する。続いて、差分算出部131は、当該変化量が0または正であるかを判定する(S14)。
そして、時刻t1・t2間におけるCO濃度の変化量が0または正である場合には(S14でYES)、上述の処理S1に戻り、同様の処理を繰り返す。当該変化量が0または正である場合には、時間経過に伴ってCO濃度が減少しないため、二酸化炭素吸収材10によるCOの吸収を継続させることが好ましいと考えられるためである。他方、当該変化量が負である場合には(S14でNO)、上述のS13に戻る。
そして、図10の処理S1〜S14は、二酸化炭素吸収装置1の電源が停止(OFF)されるまで繰り返される。処理S1〜S14を繰り返すことにより、二酸化炭素吸収装置1の電源ON時において、気体中のCO濃度(検出値P1)が高い場合であっても、当該CO濃度を上述の基準値DT以下まで、最終的に低下させることができる。
(二酸化炭素吸収装置1の効果)
上述のように、二酸化炭素吸収装置1によれば、添加量設定部132において添加量W(水分供給部12から保持部11に供給される水分の量)を設定することによって、当該添加量Wに応じて二酸化炭素吸収材10のCO吸収量(CO吸収速度)を変化させることができる。つまり、簡便な構成によって、二酸化炭素吸収材10における水分の含有状態(本実施形態の場合には、水分の含有率)を随意に変更できるので、CO吸収量を適切に制御することが可能となる。
さらに、添加量設定部132において、添加量Wを0以上の0≦W≦Wの数値範囲で調整することにより、CO吸収量を複数の段階で制御できる。このため、二酸化炭素吸収材10に過度の量のCOを吸収させないように、CO吸収量を設定することもできる。従って、二酸化炭素吸収材10の無駄な消費(劣化)も防止できる。
特に、上述の差分値Dが、D≦0を満たす場合(つまり、検出値P1が基準値DT以下である場合)には、添加量をW=0に設定する(保持部11に対する水分の添加を停止する)ことにより、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収能力を速やかに低下させることができる。このため、二酸化炭素吸収材10の無駄な消費を特に効果的に防止できる。
以上のように、二酸化炭素吸収装置1によれば、長時間に亘って、適切な範囲での気体中のCO濃度の制御を行うことができる。それゆえ、二酸化炭素吸収装置1は、除去すべきCO濃度が時間的に変化する空間(例:後述の換気制限可能な空間)において、特に好適である。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図11〜図16に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(二酸化炭素吸収装置2の構成)
図11は、本実施形態の二酸化炭素吸収装置2の要部の構成を示す機能ブロック図である。二酸化炭素吸収装置2は、上述の実施形態1の二酸化炭素吸収装置1において、(i)水分供給部12を水分供給部22(供給部)に、(ii)制御部13の添加量設定部132をpH設定部232に、それぞれ置き換えた構成である。
なお、制御部13との区別のため、二酸化炭素吸収装置2の制御部を、制御部23と称する。また、記憶部15には、上述の第1テーブル151に替えて、第2テーブル251(後述)が格納されている。
図12は、水分供給部22の概略的な構成を示す機能ブロック図である。図12に示されるように、水分供給部22は、保持部11へ供給する水を蓄える貯水部を複数備えているという点において、上述の水分供給部12と異なる。一例として、水分供給部22は、5つの貯水部221a〜221eを備えている。貯水部221a〜221eは、総称的に貯水部221と称されてもよい。
なお、図12では、簡単のために、5つの貯水部221a〜221eのうち、3つの貯水部221a・221b・221eのみを図示している。この点については、以下に述べる水路223a〜223eについても同様である。
そして、図12に示されるように、水分供給部22において、複数の貯水部221のそれぞれには、異なるpHを有する水溶液が蓄えられている。一例として、5つの貯水部221のそれぞれには、「pH0」、「pH2」、「pH7」、「pH12」、「pH14」という5通りの異なるpHを有する水溶液が蓄えられている。
また、水分供給部22は、貯水部221a〜221eのそれぞれと送水部122とを互いに接続する水路223a〜223eをさらに備えている。一例として、貯水部221aにpH0の水溶液が蓄えられている場合を考える。この場合、送水部122(より具体的には、ポンプ124)は、水路223aを介して、pH0の水溶液を貯水部221aから取り出す。
このように、水分供給部22の構成によれば、送水部122は、複数の貯水部221(貯水部221a〜221e)の中から、特定の貯水部(例:貯水部221a)を選択して、当該貯水部から所定の量の水分を取り出すことができる。
上述の図11のpH設定部232は、上述の添加量設定部132に、水分供給部22内の複数の貯水部221の中から、水分を取り出す対象とする貯水部(例:貯水部221a)を選択する機能を付加したものである。つまり、pH設定部232は、水分の添加量Wに加えて、当該水分のpHをも設定可能である。pH設定部232の動作の具体例については、以下に詳細に述べる。
(水分のpHとCO吸収能力との関係)
次に、図13を参照し、保持部11に添加される水分のpHと、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収能力との関係について説明する。
図13は、上述の図4の測定機構において、保持部11としてセルロース製の濾紙を用いた場合の測定結果の一例を示すグラフ(上述の図5と対になるグラフ)である。具体的には、図13には、所定のpHの水分を保持部11(濾紙)に添加した場合の、二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量の時間的な推移についての測定結果が示されている。
図13には、「pH0」、「pH2.4」、「pH7」、「pH12」、「pH13」、および「pH14」の6通りの場合についての測定結果が示されている。また、保持部11に対する水分の添加量は、いずれのpHの場合にも300μLである。また、その他の条件については、上述の図5の場合の測定と同様である。
図13に示されるように、水分のpHが増加するにつれて、所定の時間内における二酸化炭素吸収材10によるCO吸収量(つまり、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度)が増加することが確認された。
(本実施形態におけるCO吸収速度の増加のメカニズムについての一考察)
上述のように、本願の発明者は、保持部11に添加する水分のpHを増加させることにより、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度を増加させることができることを確認した。しかしながら、上記水分のpHを増加させることにより、二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度が増加するメカニズム(原理)については、現時点では解明されていない。但し、本願の発明者は、当該メカニズムの一例を以下の通り推察している。
(推察):炭酸ガスのpHは比較的低い(弱酸性である)ため、保持部11に添加される水分のpHが増加するにつれて(例:水分のアルカリ性が強まるにつれて)、二酸化炭素吸収材10におけるCO吸収反応が促進される。
(二酸化炭素吸収装置2におけるCO吸収量の制御方法)
本願の発明者は、上記測定結果に基づいて、上述の実施形態1とは異なるCO吸収量(CO吸収速度)の制御方法を新たに想到した。続いて、当該制御方法の一例について述べる。
図14は、二酸化炭素吸収材10の単位時間あたりのCO吸収量(縦軸,単位:g)(つまり、CO吸収速度)と、保持部11に対する水分のpH(横軸,単位:L)との関係を概略的に示すグラフである。以降、水分のpHを表す文字(記号)をAとする。上述の説明の通り、図14のグラフにおいても、CO吸収速度が、水分のpH(Aの値)に依存することが示されている。
ここで、図14のグラフにおいて、CO吸収速度の最小値が得られるAの値を、特にAとして表す。一例として、A=0である。また、CO吸収速度の最大値が得られるAの値を、特にAとして表す。一例として、A=14である。図14に示されるA〜Aは、Aの設定値である。
図14に示されるように、A(=0)≦A≦A(=14)の数値範囲において、CO吸収速度は、Aに対して単調増加する。このことから、Aの値(水分のpH)を上述の数値範囲で調整することにより、CO吸収速度を最小値以上から最大値以下までの数値範囲で制御できることが理解される。
本実施形態において、pH設定部232は、差分算出部131から取得した差分値Dに基づいて、Aの値を設定する。より具体的には、pH設定部232は、第2テーブル251を参照し、差分値Dの数値範囲に応じたAの値を設定する。換言すれば、pH設定部232は、第2テーブル251を参照し、検出値P1に応じたAの値を設定できる。ここで、第2テーブル251とは、差分値Dの数値範囲とAの値(より具体的には、Aの設定値)との対応関係を示す所定のテーブルである。なお、第2テーブル251は、検出値P1とAの値との対応関係を示すテーブルであると理解されてもよい。
図15は、第2テーブル251の一例を示す表である。なお、本実施形態では、第2テーブル251が記憶部15に格納されている場合が例示されているが、当該第2テーブル251は、pH設定部232の内部に設定されていてもよい。
第2テーブル251において、XおよびS〜Sについては、上述の第1テーブル151(図9)の場合と同様であるので、説明を省略する。また、第2テーブル251において、XおよびS〜Sのそれぞれの値については、上述の第1テーブル151と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第2テーブル251では、A(=0)<A<…<A<A(=14)である。つまり、第2テーブル251は、差分値Dが大きくなるにつれて、Aの値が大きくなるように(CO吸収速度を増加できるように)、S〜SおよびA〜Aの値が設定されている。なお、上述の実施形態1と同様に、A〜Aの値についても、二酸化炭素吸収装置1の製品出荷時にあらかじめ設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。
第2テーブル251を設けることにより、pH設定部232において、差分値Dの大きさの程度に応じて、適切なAの値を段階的に設定できる。このため、pH設定部232もまた、簡単な処理によって、Aの値を設定できる。
(二酸化炭素吸収装置2におけるCO濃度制御の処理の流れ)
続いて、図16を参照し、二酸化炭素吸収装置2におけるCO濃度制御の処理S21〜S34の流れについて述べる。図16は、当該処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、図16のS21〜S22、S23・S25・S27・S29・S31、およびS33〜S34はそれぞれ、上述の図10のS1〜S2、S3・S5・S7・S9・S11、およびS13〜S14と同様の処理であるため、説明を省略する。以下、S24・S26・S28・S30・S32およびその周辺の処理について述べる。
まず、D≦0である場合には(S23でNO)、pH設定部232は、保持部11に対する水分の添加を停止する(S24)。つまり、pH設定部232は、上述の添加量WをW=0に設定し、水分供給部22に保持部11への水分の供給を行わせない。そして、S33に進む。
また、0<D<Sである場合には(S25でYES)、pH設定部232は、Aの値をA=A(=0)(0<D<Sに対応するAの値,Aの最小値)に設定し(S26)、S33に進む。
また、S≦D<Sである場合には(S27でYES)、pH設定部232は、Aの値をA=A(S≦D<Sに対応するAの値)に設定し(S28)、S33に進む。
なお、S≦D<Sでない場合には(S27でNO)、pH設定部232は、Dの値が第2テーブル251におけるいずれの数値範囲に属するかを判定し、上述と同様に、当該Dの数値範囲に対応するAの値を設定する処理を行う。図16においても、上述の図10と同様に、「S27でNO」以降からS29に至るまでの処理については、図示を省略している。
そして、SX−1≦D<Sである場合には(S29でYES)、pH設定部232は、Aの値をA=A(SX−1≦D<Sに対応するAの値)に設定し(S30)、S33に進む。
また、D≧Sである場合には(S31でYES)、pH設定部232は、Aの値をA=A(D≧Sに対応するAの値,Aの最大値)に設定し(S32)、S33に進む。
なお、本実施形態のS21〜S34についても、上述の図10のS1〜S14と同様に、二酸化炭素吸収装置1の電源がOFFされるまで繰り返される。このため、上述の実施形態1と同様に、二酸化炭素吸収装置2の電源ON時において、気体中のCO濃度(検出値P1)が高い場合であっても、当該CO濃度を上述の基準値DT以下まで、最終的に低下させることができる。
(二酸化炭素吸収装置2の効果)
上述のように、水分供給部22から保持部11に供給される水分の量(添加量W)に替えて、当該水分のpH(Aの値)を変更することによっても、二酸化炭素吸収材10のCO吸収量(およびCO吸収速度)を調整することができる。
この点を踏まえ、本実施形態の二酸化炭素吸収装置2は、pH設定部232においてAの値を設定することによって、当該Aの値に応じて二酸化炭素吸収材10のCO吸収量(CO吸収速度)を変化させるように構成されている。
つまり、酸化炭素吸収装置2によっても、二酸化炭素吸収材10における水分の含有状態(本実施形態の場合には、水分のpH)を随意に変更できるので、CO吸収量を適切に制御することが可能となる。それゆえ、二酸化炭素吸収装置2によっても、上述の実施形態1と同様の効果を得られる。
なお、pH設定部232において、実施形態1の添加量設定部132と同様の処理をさらに行ってもよい。つまり、pH設定部232は、上述の差分値Dの数値範囲に応じて、Aの値のみならず、添加量Wをさらに設定してもよい。
例えば、pH設定部232は、上述の第1テーブル151を参照することで、添加量Wをさらに設定できる。当該構成によれば、保持部11に添加される水分のpHおよび量の両方を設定できるので、CO吸収量(またはCO吸収速度)をより高精度に制御することが可能となる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図17および図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(二酸化炭素吸収装置3の構成)
図17は、本実施形態の二酸化炭素吸収装置3の要部の構成を示す機能ブロック図である。二酸化炭素吸収装置3は、上述の実施形態1の二酸化炭素吸収装置1において、加熱部35および加熱制御部333を付加した構成である。なお、制御部13との区別のため、二酸化炭素吸収装置3の制御部を、制御部33と称する。図17に示されるように、加熱制御部333は、制御部33に設けられている。
加熱部35は、保持部11を加熱し、当該保持部11に添加された水分の少なくとも一部を除去する。加熱部35は、例えばヒータまたはマイクロ波照射機等であってよいが、これらに限定されない。
加熱部35における加熱温度(保持部11を加熱する温度)は、保持部11が燃焼しない温度範囲内(例:60℃〜200℃)に設定されることが好ましい。特に、保持部11の材料が有機物(例:セルロース)である場合には、当該有機物の燃焼を避けるために、加熱温度を60〜100℃程度に設定することが好ましい。
加熱制御部333は、加熱部35の動作を制御する。本実施形態では、加熱部35の動作が、加熱制御部333によって制御される場合を例示して説明を行う。以下に述べるように、加熱制御部333は、水分供給部12の保持部11への水分の添加履歴(供給履歴と称されてもよい)(以降、単に「添加履歴」とも称する)に基づいて、加熱部35の動作を制御してよい。ここで、添加履歴とは、水分供給部12が保持部11に対して水分の供給(輸送)を行った履歴である。
但し、加熱部35の動作は、二酸化炭素吸収装置3とは異なる外部装置によって制御されてもよい。この場合、ユーザが外部装置に入力を与え、当該入力に基づいて加熱部35を動作させることもできる。
(二酸化炭素吸収装置3におけるCO濃度制御の処理の流れ)
続いて、図18を参照し、二酸化炭素吸収装置3におけるCO濃度制御の処理S41〜S56の流れについて述べる。図18は、当該処理の流れを例示するフローチャートである。
なお、図18のS41〜S43、S45、およびS47〜56はそれぞれ、上述の図10のS1〜S3、S4、およびS5〜S14と同様の処理であるため、説明を省略する。つまり、図18は、上述の図10において、S44・S46を付加したフローチャートと理解されてよい。以下、S44・S46およびその周辺の処理について述べる。
なお、本実施形態において、添加量設定部132は、水分供給部12に保持部11への水分の添加を行わせる指示を与えた場合には、当該指示に基づく水分供給部12の動作時刻を確認する。そして、添加量設定部132は、上記動作時刻を示すログ(記録)を、「添加履歴」として記憶部15に格納する。
まず、D≦0である場合には(S43でYES)、加熱制御部333は、記憶部15に上述の添加履歴が存在しているか(格納されているか)を確認する(S44)。そして、添加履歴が存在していない場合には(S44でNO)、S45に進む。つまり、この場合には、加熱制御部333は加熱部35を動作させず、保持部11に対する水分の添加が一度も行われていない状態がそのまま維持される。
他方、添加履歴が存在している場合には(S44でYES)、加熱制御部333は、保持部11にすでに添加された水分の少なくとも一部を除去するために、加熱部35を動作させる(S46)。例えば、保持部11から上記水分の全てを除去する場合には、加熱制御部333は、所定の加熱時間に亘って、所定の加熱温度(例:100℃)で、加熱部35を動作させてよい。
一例として、当該所定の加熱時間は、上記所定の加熱温度(100℃)で保持部11を加熱した場合に、当該保持部11が保持可能な水分の最大量を除去できる時間である。所定の加熱時間は、二酸化炭素吸収装置1の製品出荷時にあらかじめ設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。
(二酸化炭素吸収装置3の効果)
一例として、上述の差分値DがD≦0である場合(つまり、検出値P1が基準値DT以下である場合)であって、かつ、上述の添加履歴が存在している場合(つまり、二酸化炭素吸収装置3が二酸化炭素吸収材10にCOの吸収を少なくとも一度行わせた場合)には、二酸化炭素吸収材10におけるCOの吸収能力を維持する必要性が低いと言える。二酸化炭素吸収材10によるこれまでのCOの吸収によって、気体中のCO濃度がすでに十分に低減されたと考えられるためである。
それにもかかわらず、このようなケース(以下、不要ケース)においても、上記CO吸収能力をなお維持させた場合には、二酸化炭素吸収材10の無駄な消費(劣化)が生じる可能性がある。この点を踏まえ、本実施形態の二酸化炭素吸収装置3は、加熱制御部333によって加熱部35の動作を制御して、保持部11に添加された水分の少なくとも一部を除去するように構成されている。
当該構成によれば、不要ケースにおいて、加熱制御部333の指示に応じて加熱部35を動作させて、二酸化炭素吸収材10のCO吸収量(CO吸収速度)を速やかに減少させることができる。このため、不要ケースにおける二酸化炭素吸収材10の無駄な消費を効果的に防止できる。
以上のように、本実施形態の二酸化炭素吸収装置3によれば、加熱制御部333および加熱部35が設けられることにより、上述の実施形態1の二酸化炭素吸収装置1に比べて、CO吸収量をより高精度に制御することが可能となる。なお、上述の実施形態2の二酸化炭素吸収装置2に、加熱制御部333および加熱部35をさらに設けてもよい。
なお、本実施形態では、差分値Dと添加履歴との両方を考慮して、加熱部35の動作を制御する場合を例示した。但し、加熱部35の動作は、差分値Dのみを考慮して制御されてもよい。一例として、加熱制御部333は、D≦0である場合に、添加履歴の有無に関わらず加熱部35を動作させてもよい。当該構成によっても、二酸化炭素吸収材10の無駄な消費を防止できる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、図19に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施形態では、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置を備えた電子機器の一例について述べる。
図19は、本実施形態の空気清浄器100(電子機器)の概略的な構成を示す図である。なお、図19における矢印は、空気清浄器100が取り込んだ空気の流れを示している。図19に示されるように、空気清浄器100は、二酸化炭素吸収装置1と、フィルタ101と、ファン102とを備えている。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、実施施形態1の二酸化炭素吸収装置1が空気清浄器100に設けられている場合を例示しているが、当該二酸化炭素吸収装置1に替えて、実施形態2・3の二酸化炭素吸収装置2・3が空気清浄器100に設けられてもよい。
ファン102は、空気清浄器100の内部に空気を取り込む送風機である。ファン102の動作は、空気清浄器100に設けられた制御部(不図示)によって制御される。但し。二酸化炭素吸収装置1の制御部13によって、ファン102の動作が制御されてもよい。
フィルタ101は、ファン102の動作によって空気清浄器100の内部に取り込まれた空気を清浄する。フィルタ101の種類は特に限定されないが、一例としては、脱臭空調フィルタ、ホルムアルデド吸収空調フィルタ、抗菌/集塵空調フィルタ、およびこれらのフィルタを組み合わせたものが挙げられる。
図19に示される通り、ファン102が動作して空気が空気清浄器100の内部へと取り込まれた場合、当該空気はフィルタ101を通過する。そして、フィルタ101を通過したことにより清浄された空気は、二酸化炭素吸収装置1へと取り込まれる。
続いて、上述の通り、二酸化炭素吸収装置1は、取り込んだ空気のCO濃度を検出し、当該CO濃度に応じて二酸化炭素吸収材10のCO吸収速度を制御する。このため、空気清浄器100は、フィルタ101によって清浄化され、かつ、二酸化炭素吸収装置1によってCO濃度が適切な値に調整された空気を送出できる。このように、空気清浄器100は、ユーザの健康により好適な空気を、当該ユーザに提供できる。
また、空気清浄器100は、ファン102を動作させることにより、(i)フィルタ101における空気清浄のための空気の取り入れと、(i)二酸化炭素吸収装置1への空気の取り入れとの両方を行うことができる。
つまり、空気清浄器100では、フィルタ101(空気清浄機能に係る部材)と、二酸化炭素吸収装置1(CO吸収機能に係る部材)との間で、ファン102が共有されている。従って、当該構成によれば、フィルタ101と二酸化炭素吸収装置1とのそれぞれに対してファンを個別に設けた場合に比べて、部品数を低減できる。このため、空気清浄器100の製造コストを削減できる。
なお、フィルタ101は、二酸化炭素吸収装置1(より具体的には、検出部14)におけるCO濃度の検出を阻害する物質(以降、検出阻害物質と称する)を除去することが望ましい。検出阻害物質とは、例えば空気中の塵等である。
この場合、二酸化炭素吸収装置1において、検出部14は、フィルタ101により検出阻害物質が除去された空気に対して、CO濃度を検出できる。このため、検出阻害物質の影響を排除して、より正確にCO濃度を検出することが可能となる。加えて、検出部14自体に検出阻害物質が付着し、検出阻害物質が付着した以降の検出精度が低下することも防止できる。それゆえ、二酸化炭素吸収装置1に、長時間に亘って、より正確にCO濃度を調整させることが可能となる。
なお、本実施形態では、電子機器の一例として空気清浄器100を例示したが、当該電子機器はこれに限定されない。当該電子機器は、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置を備えていればよく、例えば、除湿器、加湿器、または空気調和機等であってもよい。
例えば、除湿器または加湿器に二酸化炭素吸収装置1を設けた場合、湿度およびCO濃度が適切な値に調整された空気を提供できる。また、空気調和機に二酸化炭素吸収装置1を設けた場合、湿度およびCO濃度が適切な値に調整された空気を提供できる。このように、ユーザに対して快適な空気環境を提供する各種の機器に、二酸化炭素吸収装置1が設けられてよい、
また、除湿器に二酸化炭素吸収装置1を搭載する場合において、検出部14として半導体センサを用いる場合には、上述したフィルタ101に替えて、除湿ユニットを設けることが好ましい。この場合、除湿ユニットにおいて除湿された空気を二酸化炭素吸収装置1に取り込ませることにより、検出部14(半導体センサ)において、除湿後の空気のCO濃度を検出できる。
一般的に、半導体センサによる気体(例:CO)濃度の検出精度は、水分(湿度)による影響を受けやすい。そこで、当該構成によれば、水分の存在により検出部14(半導体センサ)におけるCO濃度の検出の信頼性が低下することを防止できる。従って、より正確にCO濃度を検出することが可能となる。また、検出部14自体に水蒸気が付着することも防止できる。
また、二酸化炭素吸収装置1は、換気制限可能な空間において用いられることが望ましい。換気制限可能な空間で換気を制限する場合には、人間の呼気等に含まれるCOにより、空気中のCO濃度が増加するためである。この点を踏まえると、二酸化炭素吸収装置1を備えた電子機器(例:空気清浄器100)についても、換気制限可能な空間において用いられることが望ましい。従って、空気清浄器100は、例えば車載用の空気清浄器として用いられてよい。
なお、「換気制限可能な空間」とは、密閉空間、換気の制限可能な屋内空間、室内空間、または車内空間を意味する。もしくは、「換気制限可能な空間」とは、自発的に換気を行うこと(窓を開ける、換気扇を動作させる、換気を行う装置を動作させる、真空装置等の部屋を負圧にさせる装置を動作させる等)を制限または禁止することができる空間、と言い換えることも可能である。
〔ソフトウェアによる実現例〕
二酸化炭素吸収装置1〜3の制御ブロック(特に制御部13・23・33)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、二酸化炭素吸収装置1〜3は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る二酸化炭素吸収装置(1)は、水分と二酸化炭素(CO)とを含む気体中から、当該気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材(10)を備えた二酸化炭素吸収装置であって、上記二酸化炭素吸収材は、4価のリチウムシリケート(LiSiO)を含んでおり、上記二酸化炭素吸収材および水分を保持し、かつ、保持した当該水分の少なくとも一部を当該二酸化炭素吸収材に供給する保持部(11)と、上記保持部に対して上記水分を供給する供給部(水分供給部12)と、上記供給部の動作を制御する供給制御部(添加量設定部132)と、をさらに備えている。
上述のように、本願の発明者は、LiSiOを含んでいる二酸化炭素吸収材において、水分の含有状態(例:水分の含有率または当該水分のpH)を変化させることにより、当該二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を調整(制御)できることを新たに見出した。
そこで、上記の構成によれば、供給制御部の指示に基づいて、供給部が保持部への水分の供給を行うことで、当該保持部を介して二酸化炭素吸収材に水分を供給できる。つまり、二酸化炭素吸収材における水分の含有状態を随意に設定(変更)できるので、当該二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を制御できる。それゆえ、簡便な構成の二酸化炭素吸収装置によって、二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を制御することが可能となる。
本発明の態様2に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様1において、上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度(検出値P1)を検出する検出部(14)をさらに備え、上記供給制御部は、上記濃度に応じて、上記供給部が上記保持部に対して供給する上記水分の量を設定してもよい。
上記の構成によれば、気体中のCO濃度に応じて、保持部に対して供給される水分の量(水分の添加量)を設定できるので、CO吸収量をより高精度に制御することが可能となる。
本発明の態様3に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様2において、上記供給制御部は、上記濃度と上記水分の量の設定値との対応関係を示す第1テーブル(151)を用いて、上記濃度に応じた上記水分の量を設定することが好ましい。
上記の構成によれば、第1テーブルを用いて、気体中のCO濃度に応じた水分の添加量を設定できるので、供給制御部において水分の添加量を設定する処理を簡単化することが可能となる。
本発明の態様4に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様1から3のいずれか1つにおいて、上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備え、上記供給制御部(pH設定部232)は、上記濃度に応じて、上記供給部が上記保持部に対して供給する上記水分のpHを設定してもよい。
上記の構成によれば、気体中のCO濃度に応じて、保持部に対して供給される水分のpHを設定できるので、CO吸収量をより高精度に制御することが可能となる。
本発明の態様5に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様4において、上記供給制御部は、上記濃度と上記水分のpHの設定値との対応関係を示す第2テーブル(251)を用いて、上記濃度に応じた上記水分のpHを設定することが好ましい。
上記の構成によれば、第2テーブルを用いて、気体中のCO濃度に応じた水分のpHを設定できるので、供給制御部において水分のpHを設定する処理を簡単化することが可能となる。
本発明の態様6に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様1から5のいずれか1つにおいて、上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備え、上記供給制御部は、上記濃度が所定の基準値(DT)以下である場合に、上記供給部に上記保持部への上記水分の供給を停止させることが好ましい。
上述のように、気体中のCO濃度が基準値以下である場合には、二酸化炭素吸収材の無駄な消費(劣化)を防止するために、当該二酸化炭素吸収材に過度の量のCOを吸収させないことが好ましい。
そこで、上記の構成によれば、気体中のCO濃度が基準値以下である場合において、保持部に対する水分の添加を停止することにより、二酸化炭素吸収材のCO吸収量を速やかに低下させることができる。それゆえ、二酸化炭素吸収材の無駄な消費を効果的に防止することが可能となる。
本発明の態様7に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様1から6のいずれか1つおいて、上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部と、上記保持部を加熱する加熱部(35)と、上記加熱部の動作を制御する加熱制御部(333)と、をさらに備えており、上記加熱制御部は、上記濃度が所定の基準値以下である場合に、上記保持部が保持する上記水分の少なくとも一部を除去するように、上記加熱部を動作させることが好ましい。
上記の構成によれば、気体中のCO濃度が基準値以下である場合において、加熱部を動作させることにより、二酸化炭素吸収材のCO吸収量を速やかに低下させることができる。それゆえ、二酸化炭素吸収材の無駄な消費を効果的に防止することが可能となる。
本発明の態様8に係る二酸化炭素吸収装置は、上記態様7において、上記供給部が上記保持部に対して上記水分の供給を行った履歴を供給履歴として、上記加熱制御部は、上記濃度が上記基準値以下であり、かつ、上記供給履歴が存在している場合に、上記加熱部を動作させることが好ましい。
上述のように、気体中のCO濃度が基準値以下であり、かつ、供給履歴が存在している場合(つまり、上述の不要ケース)には、二酸化炭素吸収材によるこれまでのCOの吸収によって、気体中のCO濃度がすでに十分に低減されたと考えられる。このため、不要ケースの場合には、二酸化炭素吸収材の無駄な消費を防止する観点からは、当該二酸化炭素吸収材におけるCO吸収量を維持する必要性が特に低いと言える。
そこで、上記の構成によれば、不要ケースの場合に加熱部を動作させて、二酸化炭素吸収材のCO吸収量を速やかに低下させることができる。それゆえ、二酸化炭素吸収材の無駄な消費を特に効果的に防止することが可能となる。
本発明の態様9に係る電子機器(空気清浄器100)は、上記態様1から8のいずれか1つに係る二酸化炭素吸収装置を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置と同様の効果を奏する。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
〔本発明の別の表現〕
なお、本発明の一態様は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置は、水分と低濃度の二酸化炭素とを含む空間内の気体中の二酸化炭素を吸収するLiSiOを含有する二酸化炭素吸収材と、上記二酸化炭素吸収材、および、水分を保持する水分保持部と、上記水分保持部へ水分を供給する水分供給部と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置は、上記水分供給部から上記水分保持部への水分の供給を制御可能な制御部をさらに備えている。
また、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置は、上記空気中の二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備えている。
また、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置において、上記制御部は、上記水分供給部から上記水分保持部へ供給する水分の量を制御する。
また、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置において、上記制御部は、上記水分供給部から上記水分保持部へ供給する水分のpHを制御する。
また、本発明の一態様に係る二酸化炭素吸収装置は、上記水分保持部を加熱する加熱部をさらに設けている。
1,2,3 二酸化炭素吸収装置
10 二酸化炭素吸収材
11 保持部
12,22 水分供給部(供給部)
14 検出部
35 ヒータ
132 添加量設定部(供給制御部)
151 第1テーブル
232 pH設定部(供給制御部)
251 第2テーブル
333 加熱制御部
100 空気清浄器(電子機器)

Claims (9)

  1. 水分と二酸化炭素とを含む気体中から、当該気体中に含まれる二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収材を備えた二酸化炭素吸収装置であって、
    上記二酸化炭素吸収材は、4価のリチウムシリケートを含んでおり、
    上記二酸化炭素吸収材および水分を保持し、かつ、保持した当該水分の少なくとも一部を当該二酸化炭素吸収材に供給する保持部と、
    上記保持部に対して上記水分を供給する供給部と、
    上記供給部の動作を制御する供給制御部と、をさらに備えていることを特徴とする二酸化炭素吸収装置。
  2. 上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備え、
    上記供給制御部は、上記濃度に応じて、上記供給部が上記保持部に対して供給する上記水分の量を設定することを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素吸収装置。
  3. 上記供給制御部は、上記濃度と上記水分の量の設定値との対応関係を示す第1テーブルを用いて、上記濃度に応じた上記水分の量を設定することを特徴とする請求項2に記載の二酸化炭素吸収装置。
  4. 上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備え、
    上記供給制御部は、上記濃度に応じて、上記供給部が上記保持部に対して供給する上記水分のpHを設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収装置。
  5. 上記供給制御部は、上記濃度と上記水分のpHの設定値との対応関係を示す第2テーブルを用いて、上記濃度に応じた上記水分のpHを設定することを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素吸収装置。
  6. 上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部をさらに備え、
    上記供給制御部は、上記濃度が所定の基準値以下である場合に、上記供給部に上記保持部への上記水分の供給を停止させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収装置。
  7. 上記気体中に含まれる上記二酸化炭素の濃度を検出する検出部と、
    上記保持部を加熱する加熱部と、
    上記加熱部の動作を制御する加熱制御部と、をさらに備えており、
    上記加熱制御部は、上記濃度が所定の基準値以下である場合に、上記保持部が保持する上記水分の少なくとも一部を除去するように、上記加熱部を動作させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収装置。
  8. 上記供給部が上記保持部に対して上記水分の供給を行った履歴を供給履歴として、
    上記加熱制御部は、上記濃度が上記基準値以下であり、かつ、上記供給履歴が存在している場合に、上記加熱部を動作させることを特徴とする請求項7に記載の二酸化炭素吸収装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の二酸化炭素吸収装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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