JP2019204490A - 自動電磁干渉フィルタ設計システム、その方法およびコンピュータ可読媒体 - Google Patents

自動電磁干渉フィルタ設計システム、その方法およびコンピュータ可読媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】最適なフィルタ構成の決定に要する時間およびコンピューティング資源を大幅に節減するシステムを提供する。【解決手段】自動フィルタ設計プロセスであって、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信する。受信したパラメータの少なくとも1つに基づいて、複数のフィルタ構成候補を決定する。更に、複数のフィルタ構成候補の各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、各フィルタ構成候補と関連付けられた推定EMIノイズを決定する。推定EMIノイズに基づいて、フィルタ構成候補の少なくとも1つを選択する。場合によっては、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実施する。選択および/またはシミュレーションの結果に基づいて、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信する。【選択図】図10

Description

本発明は、自動電磁干渉フィルタ設計システム、その方法およびコンピュータ可読媒体に関する。
車両の電動機駆動システムでは、電力インバータの高いスイッチング周波数によって、他の車上電子デバイスに対する電磁干渉(EMI)が生じることがある。更に、近年、炭化ケイ素(SiC)および窒化ガリウム(GaN)デバイスが益々利用可能になっていることで、電力インバータがより高いスイッチング周波数で動作させることができるようになり、それによってEMIの量が増加する可能性がある。発生したEMIノイズ電流は、伝導EMIノイズと呼ばれ、入力および出力電力線に沿って伝わり、他の電子系統と干渉することがある。異なるシステム間の干渉を回避するため、電力インバータおよび/または電力コンバータからのEMI放出ノイズは、自動車メーカー、国際標準化機構、および/または政府機関によって指定される、特定の電磁環境両立性(EMC)規格に準拠するように制御されてもよい。
伝導EMIノイズを減衰するため、EMIフィルタが、電力コンバータおよび/または電力インバータに含まれるか、あるいは別の形でそれらと関連付けられてもよい。通常、EMIフィルタは、電力コンバータ/インバータの入力部に位置決めされるが、一部の適用例では、フィルタは入力位置および出力位置の両方に採用されることがある。EMIフィルタは、EMC規格を満たすように伝導EMIノイズを減衰することができる。EMIフィルタは、電力コンバータ/インバータの重量および体積を付加するとともに、コストを増大させることがある。しかしながら、軽量、小型、低コストであって、それでもなおEMC要件を満たすのに十分なように望ましくないEMIノイズを除去することができる、適切なEMIフィルタを設計するのは困難な場合がある。従来の設計技術には多数の試行錯誤を伴うことがあり、フィルタ成分値を調整するのに複数の反復を要する場合が多く、それは非効率的で時間がかかる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、高忠実度シミュレーションを行うフィルタ構成候補の数を前もって限定することによって、最適なフィルタ構成の決定に要する時間およびコンピューティング資源を大幅に節減することができる、システム、方法及びコンピュータ可読媒体を提供することにある。
いくつかの実現例としては、電磁干渉(EMI)ノイズを低減するフィルタを設計する装置および技術が挙げられる。いくつかの例では、システムは、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信してもよい。システムは、受信したパラメータの少なくとも1つに基づいて、複数のフィルタ構成候補を決定してもよい。システムは更に、複数のフィルタ構成候補の各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、各フィルタ構成候補と関連付けられた推定EMIノイズを決定してもよい。システムは、推定EMIノイズに基づいて、フィルタ構成候補の少なくとも1つを選択してもよい。場合によっては、システムは、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実施してもよい。選択および/またはシミュレーションの結果に基づいて、システムは、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信してもよい。
本発明のシステムの好ましい一例は、1つ以上のプロセッサと、記1つ以上のプロセッサによって実行されると、動作を実施するように1つ以上のプロセッサをプログラミングする命令を格納する、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備える。プロセッサによる動作が、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信することと、パラメータのうち少なくとも1つに合致する複数のフィルタ構成候補を決定することと、複数のフィルタ構成候補の各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、フィルタ構成候補と関連付けられた推定電磁干渉ノイズ量を決定することと、それぞれのフィルタ構成候補に関して決定された推定電磁干渉ノイズ量に基づいて、フィルタ構成候補をランキングすることと、ランキングに基づいて、フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択することと、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実行して、シミュレートされた電磁干渉ノイズを決定することと、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信することとを含む。
詳細な説明は添付図面を参照して記載される。図面中、参照番号の左端の桁は、その参照番号が最初に現れる図面を特定する。異なる図面で同じ参照番号を使用することで、類似もしくは同一の項目または特徴を示す。
忠実度シミュレーションを行うフィルタ構成候補の数を前もって限定することによって、最適なフィルタ構成の決定に要する時間およびコンピューティング資源を大幅に節減することができる。
いくつかの実現例による、自動フィルタ設計を実施する一例のシステムを示す図である。 いくつかの実現例による、車両システムおよびフィルタトポロジーの一例を示す図である。 いくつかの実現例による、フィルタ設計ツールの構成要素間における相互作用の一例を示す図である。 いくつかの実現例による、フィルタ設計プログラムのプログラム間における相互作用の一例を示す図である。 いくつかの実現例による、一例のプロセスを示すフロー図である。 いくつかの実現例による、一例のプロセスを示すフロー図である。 いくつかの実現例による、一例のプロセスを示すフロー図である。 いくつかの実現例による、機械学習モデルの訓練の一例を示す図である。 いくつかの実現例による、訓練データ構造の一例の構成を示す図である。 いくつかの実現例による、一例のプロセスを示すフロー図である。
本明細書の技術は、EMIフィルタの設計と生成に関する新規な装置および技術を含む。いくつかの例としては、従来のフィルタ設計方法と比べて、特定のシステムに対して最適なフィルタ設計を決定する時間を大幅に低減する、自動フィルタ設計ツールが挙げられる。本明細書のフィルタ設計技術は、フィルタ設計プロセス全体を合理化して、従来のフィルタ設計方法では一般的に必要とされる、再加工ステップおよびサイズ変更ステップを排除する。更に、本明細書のフィルタ設計技術は、ユーザのローカルコンピュータ、1つもしくは複数のリモートサーバ、それらの組み合わせなど、様々なハードウェアに対して実行されてもよい。
本明細書のいくつかの実現例は、機械学習モデルを使用することなどによって、フィルタ構成とEMIノイズとの相関を決定し、決定された相関を使用して、指示されたコストおよびサイズのパラメータを満たす複数のフィルタ構成候補を評価する。システムは、最初に、サイズおよびコストのパラメータに基づいてなど、特定のシステムに対してフィルタを生成するために受信した仕様に基づいて、第1の複数のフィルタ構成候補を特定してもよい。第1の複数のフィルタ構成候補を特定した後、フィルタ設計ツールは、訓練データを使用して既に訓練済みである機械学習モデルを使用して、第1の複数のフィルタ構成候補に対する予測EMIノイズレベルを決定してもよい。
続いて、最低予測EMIノイズレベルを有するフィルタ構成候補のうち1つ以上の部分集合が、シミュレーション段階のために選択される。シミュレーション段階の間、システムは、詳細な高忠実度シミュレーションを実施して、部分集合の各フィルタ構成候補に対する模擬EMIノイズ結果を取得してもよい。いくつかの例では、関心EMIノイズは伝導放出ノイズであってもよい。高忠実度シミュレーションの実施には多量の時間および/またはコンピューティング資源が使われることがあるので、本明細書の実現例は、高忠実度シミュレーションを行うフィルタ構成候補の数を前もって限定することによって、最適なフィルタ構成の決定に要する時間およびコンピューティング資源を大幅に節減することができる。更に、いくつかの例では、高忠実度シミュレーション段階は飛ばしてもよく、プロセスは、一番に選択されたフィルタ設計のプロトタイプの製造および検証に直接進んでもよい。
場合によっては、シミュレーション段階に提供される部分集合におけるフィルタ構成候補の数は、ユーザによって指定される、管理者によって指定される、またはシステム初期設定によって指定される整数Kであってもよく、その数は、部分的には、利用可能なコンピューティング資源および/または所望の設計完成時間に応じて決まってもよい。高忠実度シミュレーションの後、シミュレーションの結果に基づいて、少なくとも1つの最適なフィルタ設計が特定されてもよい。場合によっては、特定された最適なフィルタ設計は、三次元(3D)プリンタ、1つ以上のロボットデバイス、コンピュータ自動製造システムなどを使用して、自動的に製造されてもよく、あるいは、シミュレーション結果および選択されたフィルタ設計を検証するのに、選択されたフィルタ設計の物理的な実世界試験を行うため、プロトタイプとして構築されてもよい。
本明細書の例により、特定の用途に関するコストおよびサイズパラメータを満たす多数のフィルタ候補に対するシミュレーションの実行を回避することによって、最適なフィルタ設計を決定するための時間を有効に低減できるようになる。本明細書のフィルタ設計技術は、従来の設計方法で使用される手動の再設計および最適化ステップを排除する、コストおよびサイズパラメータを満たすフィルタ候補の自動選択を実施する。更に、本明細書のフィルタ設計技術は、複数のサーバを使用することなどによって、複数の異なるコンピューティングデバイスを使用して実行されてもよい。例えば、第1のサーバは、ユーザ仕様に応答するためのフィルタ設計プログラムのユーザインターフェースおよび他の機能を実行してもよく、第2のサーバは、高忠実度シミュレーションを行い、訓練データを訓練データデータベースまたは他のデータ構造に提供することによって、機械学習モデルを訓練し、データ生成プログラムを実行して訓練データを生成してもよい。
場合によっては、フィルタ設計プログラムは、フィルタ設計プログラムがシステムに対するEMIフィルタの複数のフィルタパラメータを含む仕様をユーザから受信できるようにする、ユーザインターフェースを提供してもよい、ユーザインターフェース(UI)プログラムを含んでもよく、またはそれにアクセスしてもよい。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザが、自身の仕様を、ならびに高忠実度シミュレーションに使用される最良の候補の数Kを入力できるようにする。フィルタ設計プログラムは、選択されたフィルタ設計の性能をユーザが理解するのを助ける、上位候補それぞれのEMIノイズデータ、および/またはEMIノイズレベル対異なる周波数帯を示す1つもしくは複数のグラフを出力してもよい。システムは更に、2つのデータベースまたは他のタイプのデータ構造、つまり多数のフィルタトポロジーおよび成分の情報を格納するトポロジーおよび成分データ構造と、フィルタ設計プログラムによって使用される機械学習モデルを訓練するのに使用されてもよい、訓練データを格納する訓練データのデータ構造とを含んでもよい。
ユーザ仕様を受信すると、フィルタ設計プログラムは、多数のフィルタ設計を含むトポロジーおよび成分データ構造を評価する、自動選択プログラムを実行してもよい。自動選択プログラムは、仕様のパラメータを満たすように決定されたトポロジーおよび成分を有する、複数のフィルタ設計を特定してもよい。フィルタ設計プログラムは、機械学習モデルを使用して、選択されたフィルタ設計のうちどれが、ユーザ仕様のノイズパラメータによって指定される許容可能なEMIノイズレベルを下回る一方で、フィルタのサイズおよびコストに関する仕様の他のパラメータも満たす、EMIノイズレベルを有する見込みがあるか、を決定する。フィルタ設計プログラムは、機械学習モデルの出力に基づいてこれらのフィルタ構成候補をランキングしてもよく、高忠実度シミュレーションのためにK個の上位候補を選択してもよい。
本明細書の例では、フィルタ設計ツールは、単一の独立型フィルタではなく複数のフィルタを含んでもよいシステムの系統的モデルから得られる、実験データまたはシミュレーションデータを使用して訓練される、機械学習モデルを用いてもよい。したがって、本明細書のフィルタ設計ツールは、複数のフィルタ構成とEMIノイズレベルとの間の相関を決定することができる。例えば、実世界の実現例では、複数のフィルタが、車両の複数の回路またはデバイスにインストールされてもよく、個々のフィルタのノイズ抑制または減衰性能は、これらの他の回路またはデバイスのインピーダンスによって実質的に影響されることがある。場合によっては、他の回路またはデバイスによって課せられるEMIノイズの影響は非線形のことがあり、したがって、数学的もしくは理論的に正確に計算することは困難であるかまたは不可能なことがある。したがって、本明細書のフィルタ設計技術は、高忠実度シミュレーションに対するフィルタ設計候補を選択する従来の時間がかかるプロセスを回避するだけでなく、フィルタがインストールされるシステム全体またはサブシステムを考慮した、機械学習モデルを用いてもよい。
本明細書の実現例は、従来のフィルタ設計の方策に存在する、時間がかかるという問題を、機械学習およびシミュレーション生成訓練データを組み込んだ自動フィルタ設計ツールを提供することによって、有効に克服することができる。上述したように、従来のフィルタ設計の方策は、コスト/サイズ要件に基づいて、また機械学習モデルを使用し、次にノイズ制限を満たすものへとこれらの候補を絞り込むシミュレーションを行う、フィルタ候補の選択から始まる手動の作業に依存する。コストおよびサイズの要件を満たすフィルタ候補が多数あり、またシミュレーション時間が長く、通常数時間から数日に及ぶため、従来の技術を使用した最適なフィルタ設計の決定は、時間がかかるプロセスであることがあり、そのため、設計者が、迅速なフィードバックを提供するか、または顧客要件の変更に応答することが不可能になることがある。
いくつかの例は、低電圧(LV)および高電圧(HV)フィルタの両方を含むEMIフィルタ設計に関し、したがって、例えば高速スイッチング動作などによって引き起こされる伝導放出(CE)EMIノイズを抑制する必要がある、インバータおよびコンバータなどのパワーエレクトロニクスデバイスに使用することができる。更に、本明細書の実現例は、フィルタのサイズならびにコストを管理するのに使用されてもよい。例えば、フィルタは、電力デバイスの総体積の有意な部分を形成してもよい。本明細書の装置および技術を用いて、フィルタ設計プロセス全体を合理化して、最適な設計を決定するのに使用される時間およびコンピューティング資源の有効な低減を可能にする、手動再加工ステップを排除することができる。
考察のため、一部の実現例は、車両用途におけるEMIノイズを低減するフィルタ設計プログラムの環境で説明される。しかしながら、本明細書の実現例は、提供される特定の例に限定されず、本明細書の開示に照らして当業者には明白となるように、他のサービス環境、他の用途、他のタイプのノイズ低減フィルタなどに拡張されてもよい。
図1は、いくつかの実現例による、フィルタ設計を実施する一例のシステム100を示している。システム100は、少なくとも1つのサービスコンピューティングデバイス102を含み、そのデバイスは、1つ以上のネットワーク106などを通して、少なくとも1つのクライアントコンピューティングデバイス104と通信することができる。図示される例では、サービスコンピューティングデバイス102は、第1のサービスコンピューティングデバイス102(a)と第2のサービスコンピューティングデバイス102(b)とを含むが、他の例では、より多数または少数のサービスコンピューティングデバイス102が使用されてもよく、サービスコンピューティングデバイス102の1つ以上のは仮想マシンとして具体化されてもよく、異なるタイプのハードウェアが異なるサービスコンピューティングデバイス102に使用されてもよく、その他の例もあり得る。
いくつかの例では、サービスコンピューティングデバイス102および/またはクライアントコンピューティングデバイス104は、1つ以上のサーバ、パーソナルコンピュータ、またはいかなる形で具体化されてもよい他のタイプのコンピューティングデバイスを含んでもよい。例えば、パーソナルコンピュータの場合、プログラム、他の機能的コンポーネント、およびデータ記憶装置の少なくとも一部分が、パーソナルコンピュータに実装されてもよく、ならびに/あるいはクラウドベースの記憶装置、クラウドベースの処理など、ネットワーク位置で部分的に実装されてもよい。あるいは、サーバの場合、プログラム、他の機能的コンポーネント、およびデータ記憶装置の少なくとも一部分が、独立型サーバ、またはサーバのクラスタ内のサーバ、サーバファームまたはデータセンタ、クラウドホスト型コンピューティングサービスなどに実装されてもよいが、他のコンピュータアーキテクチャおよびハードウェア構成が付加的または代替的に使用されてもよい。
図示される例では、各サービスコンピューティングデバイス102は、1つ以上のプロセッサ112、1つ以上の通信インターフェース(I/F)114、および1つ以上のコンピュータ可読媒体116を含むか、あるいはそれらと関連付けられていてもよい。各プロセッサ112は、単一の処理装置または多数の処理装置であってもよく、単一もしくは複数のコンピューティングユニット、または複数の処理コアを含んでもよい。プロセッサ112は、1つ以上の中央処理装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、状態マシン、論理回路構成、グラフィックス処理装置、システム・オン・チップ、および/または演算命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装することができる。例えば、プロセッサ112は、1つ以上のハードウェアプロセッサ、および/または本明細書に記載するアルゴリズムおよびプロセスを実行するように具体的にプログラミングまたは構成された、任意の適切な論理回路であってもよい。プロセッサ112は、本明細書に記載する機能を実施するようにプロセッサ112をプログラミングすることができる、コンピュータ可読媒体116に格納されたコンピュータ可読命令を取り出し実行するように構成されてもよい。
コンピュータ可読記憶媒体116は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなど、任意のタイプの情報格納技術で実現される、揮発性および不揮発性メモリ、および/または取外し可能および取外し不能の媒体を含んでもよい。例えば、コンピュータ可読媒体116としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、光学記憶装置、固体記憶装置、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、RAIDストレージシステム、ストレージアレイ、ネットワークアタッチトストレージ、ストレージエリアネットワーク、クラウドストレージ、または所望の情報を格納するのに使用することができ、コンピューティングデバイスがアクセスすることができる、他の任意の媒体を挙げることができるが、それらに限定されない。サービスコンピューティングデバイス102の構成に応じて、コンピュータ可読媒体116は、言及される場合、非一時的 コンピュータ可読媒体が、エネルギー、搬送信号、電磁波、および/または信号自体などの媒体を除外する範囲で、有形の非一時的媒体であってもよい。場合によっては、コンピュータ可読媒体116は、サービスコンピューティングデバイス102と同じ場所にあってもよいが、他の例では、コンピュータ可読媒体116はサービスコンピューティングデバイス102から部分的に遠隔にあってもよい。
コンピュータ可読媒体116は、プロセッサ112によって実行可能である任意の数の機能的コンポーネントを格納するのに使用されてもよい。多くの実現例では、これらの機能的コンポーネントは、プロセッサ112によって実行可能であって、実行されると、本明細書ではサービスコンピューティングデバイス102に帰するアクションを実施するようにプロセッサ112を具体的にプログラミングする、命令またはプログラムを含む。第1のサービスコンピューティングデバイス102(a)のコンピュータ可読媒体116に格納された機能的コンポーネントは、フィルタ設計プログラム118を含んでもよい。フィルタ設計プログラム118は、プロセッサ112に、クライアントコンピューティングデバイス104からフィルタパラメータを含む仕様120を受信させ、受信した仕様120に基づいて、クライアントコンピューティングデバイス104に提供されるかまたは別の形で実現されてもよい、最適化フィルタ設計122を決定させるように実行可能である、1つ以上のコンピュータプログラム、コンピュータ可読命令、実行可能コード、あるいはそれらの部分を含んでもよい。
図示される例では、フィルタ設計プログラム118は、自動選択プログラム124、高速ノイズ推定プログラム126、ランキングおよび選択プログラム128、ならびにユーザインターフェース(UI)プログラム130を含む、複数の追加プログラムを含んでもよく、またはそれらにアクセスしてもよい。例えば、以下で更に考察するように、自動選択プログラム124は、仕様120に基づいて複数の初期フィルタ構成候補を決定してもよい。高速ノイズ推定プログラム126は、機械学習モデル132を使用して、複数の初期候補に関するEMIノイズレベルを予測してもよい。ランキングおよび選択プログラム128は、予測ノイズレベルに基づいて初期候補をランキングしてもよく、高忠実度シミュレーションを実施する上位候補を選択してもよい。加えて、UIプログラム130は、更に後述するように、クライアントコンピューティングデバイス104に提供されて、クライアントコンピューティングデバイス104がGUI(図1には図示なし)を提示できるようにしてもよい、グラフィックユーザインターフェース(GUI)情報134を生成してもよい。
更に、第2のサービスコンピューティングデバイス102(b)のコンピュータ可読媒体116に格納された機能的コンポーネントは、1つ以上の高忠実度シミュレーションプログラム136、データ生成プログラム138、およびモデル構築プログラム140を含んでもよい。例えば、高忠実度シミュレーションプログラム136は、車両システムおよびそれらシステムに対する電磁干渉をシミュレートすることができる、様々な市販のシミュレーションプログラムのいずれかを含んでもよい。本明細書のいくつかの実現例に用いられてもよい、適切な高忠実度シミュレーションプログラムのいくつかの例としては、米国ペンシルバニア州キャノンズバーグのANSYS INC.から入手可能なHFSS/SIMPLORER、米国マサチューセッツ州フレイミングハムのCST OF AMERICA LLC.から入手可能なCST STUDIO SUITE、米国ミシガン州トロイのALTAIR ENGINEERING INC.から入手可能なFEKOが挙げられる。
加えて、データ生成プログラム138は、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造(DS)142にアクセスして、高忠実度シミュレーションプログラム136を使用してシミュレーションを実行して、訓練データデータ構造(DS)に格納される更なる訓練データを生成してもよい。更に、モデル構築プログラム140は、訓練データデータ構造144にアクセスして、機械学習モデル132を生成および/または更新し、機械学習モデル132の最新版をランキングおよび選択プログラム128に提供してもよい。
サービスコンピューティングデバイス102のコンピュータ可読媒体116で維持される更なる機能的コンポーネントは、サービスコンピューティングデバイス102の様々な機能を制御し管理してもよい、オペレーティングシステム(図1には図示なし)を含んでもよい。場合によっては、機能的コンポーネントは、コンピュータ可読媒体116のローカルメモリ部分にロードされたコンピュータ可読媒体116の記憶部分に格納され、1つ以上のプロセッサ112によって実行されてもよい。他の多数のソフトウェアおよび/またはハードウェア構成が、本開示の利益を有する分野の当業者には明白となるであろう。
加えて、コンピュータ可読媒体116は、本明細書に記載する機能およびサービスを実施するのに使用される、データおよびデータ構造を格納してもよい。例えば、コンピュータ可読媒体116は、機械学習モデル132、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142、ならびに訓練データデータ構造144を格納してもよい。いくつかの例では、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142ならびに/あるいは訓練データデータ構造144は、別個のデータストレージサーバなど(図1には図示なし)によって管理されるデータベースとして格納されてもよいが、他の例では、サービスコンピューティングデバイス102(a)または102(b)の1つもしくは複数は、データ構造142および/または144を管理する記憶装置管理機能を含んでもよい。
サービスコンピューティングデバイス102はまた、プログラム、ドライバなどを含んでもよい、他の機能的コンポーネントおよびデータ、ならびに機能的コンポーネントによって使用または生成される他のデータを含んでもよい。更に、サービスコンピューティングデバイス102は、他の多くの論理コンポーネント、プログラマティックコンポーネント、および物理的コンポーネントを含んでもよく、上述したものは、本明細書の考察に関係する単なる例である。
加えて、いくつかの例では、本明細書に記載する動作の第1の部分は、サービスコンピューティングデバイス102の第1のものによって実施されてもよく、動作の別の部分は、サービスコンピューティングデバイス102の第2のものによって実施されてもよい。一例として、1つ以上の第1のサービスコンピューティングデバイス102(a)は、フィルタ設計プログラム118を実行して、上位フィルタ構成候補を決定してもよく、1つ以上の第2のサービスコンピューティングデバイス102(b)は、高忠実度シミュレーションプログラム136を実行して、選択されたフィルタ設計が期待されるように働くか否か、また複数の設計のうちどれが最適であり得るかを決定してもよい。あるいは、更に別の例として、単一のサービスコンピューティングデバイス102が、本明細書に記載する全ての機能を実施してもよい。作業量の分配における他の多数の変形が、本開示の利益を有する分野の当業者には明白となるであろう。
通信インターフェース114は、サービスコンピューティングデバイス102間の通信、および1つ以上のネットワーク106を通じた通信など、他の様々なデバイスとの通信を可能にする、1つ以上のインターフェース、およびハードウェアコンポーネントを含んでもよい。したがって、通信インターフェース114は、クライアントコンピューティングデバイス104と通信するためにネットワーク106に対する接続をもたらす、1つ以上のポートを含んでもよく、あるいはそれに結合してもよい。例えば、通信インターフェース114は、更に以下で列挙されるような、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(広域ネットワーク)、インターネット、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、無線ネットワーク(例えば、Wi−Fi)および有線ネットワーク(例えば、光ファイバー、イーサネット(登録商標)、ファイバーチャネル,)、直接接続、ならびにBLUETOOTH(登録商標)などの短距離通信などのうち1つ以上のを通して、通信を可能にしてもよい。
1つ以上のネットワーク106は、イントラネットなどのLAN、インターネットなどのWAN、セルラーネットワークなどの無線ネットワーク、Wi−Fiなどのローカル無線ネットワーク、BLUETOOTH(登録商標)などの短距離通信、光ファイバー、イーサネット(登録商標)、ファイバーチャネルを含む有線ネットワーク、または他の任意のかかるネットワーク、直接有線接続、またはそれらの任意の組み合わせを含む、任意のタイプのネットワークを含んでもよい。したがって、1つ以上のネットワーク106は、有線および/または無線両方の通信技術を含んでもよい。かかる通信に使用されるコンポーネントは、少なくとも部分的に、ネットワークのタイプ、選択される環境、または両方に依存する場合がある。かかるネットワークを通じて通信するためのプロトコルは良く知られており、本明細書では詳細に考察しない。したがって、サービスコンピューティングデバイス102およびクライアントコンピューティングデバイス104は、有線または無線通信、およびそれらの組み合わせを使用して、1つ以上のネットワーク106を通じて通信することができる。
クライアントコンピューティングデバイス104は、1つ以上のプロセッサ150、1つ以上の通信インターフェース152、および1つ以上のコンピュータ可読媒体154を含んでもよい。いくつかの例では、クライアントコンピューティングデバイス104は、上述のサービスコンピューティングデバイス102に類似したハードウェア構成を有してもよい。例えば、1つ以上のプロセッサ150は上述のプロセッサ112の例を含んでもよく、1つ以上の通信インターフェース152は上述の通信インターフェース114の例のいずれかを含んでもよく、1つ以上のコンピュータ可読媒体154は上述のコンピュータ可読媒体116の例のいずれかを含んでもよい。
クライアントコンピューティングデバイス104上のコンピュータ可読媒体154は、ユーザインターフェースプログラム130によって提供されるユーザインターフェースなどを通して、ユーザ160がフィルタ設計プログラム118と相互作用できるようにする、クライアントアプリケーション156を含んでもよい。例えば、クライアントアプリケーション156は、仕様120を提供するため、また最適なフィルタ設計情報122を受信するため、ユーザインターフェースプログラム130などを通して、フィルタ設計プログラムと通信してもよい。一例として、クライアントアプリケーション156はブラウザなどであってもよく、グラフィックユーザインターフェース情報134は、UIプログラム130によって提供されるウェブベースのインターフェースであってもよい。別の例として、クライアントアプリケーション156は、フィルタ設計プログラム118と相互作用するように具体的に構成された専用アプリケーションであってもよく、UIプログラム130から受信されるデューティ情報134に基づいて、グラフィックユーザインターフェースの少なくとも一部分を生成する能力を含んでもよい。他の多数の変形が、本開示の利益を有する分野の当業者には明白となるであろう。
図2は、いくつかの実現例による、車両システムおよびフィルタトポロジー200の一例を示している。この図では、例示の車両システムは、インバータ204と、電池206と、モータ208とを含む。例えば、インバータ204は、高電圧DC(HVDC)ケーブル212を通して電池206からDC電力を受信し、DC電力を、高電圧AC(HVAC)ケーブル214を通してモータ208に伝送されるAC電力に変換する、スイッチング回路210を含んでもよい。様々なタイプのスイッチング回路が使用されてもよいが、一例として、スイッチング回路210は、高電圧DC電流を、多段階の正弦AC波形などの不完全なまたは修正された正弦波に変換する、三相IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)回路216を含んでもよい。他の例では、スイッチング回路210は、方形波、完全な正弦波、または他のAC波形を生成してもよい。したがって、本明細書の実現例は、インバータ204に対する任意の特定のタイプのAC出力に限定されない。インバータ204は更に、様々な娯楽を実施するためのゲート駆動回路およびモータ制御回路(この例では図示なし)など、他の様々なコンポーネントを含んでもよい。
インバータ204、電池206、およびモータ208は、車両本体、車両フレーム、車両シャーシなど、車両の主要面に対応してもよい、接地面140に接地されてもよい。例えば、インバータ204は、接地ストラップ、直接接続などの接地接続222によって、接地面220に電気的に接続されてもよい。例えば、インバータ204のインバータハウジング223は、接地接続222によって接地面220に接地されてもよい。同様に、電池206は、接地接続224によって接地面220に接地されてもよく、モータ208は、接地接続226によって接地面220に接地されてもよい。
上述したように、システム200によって生成されるEMIは、制御されなければ、他の車上電子デバイスと干渉することがある。したがって、インバータ206、およびシステム200の残りの部分は、ISO(国際標準化機構)のような国際機構および車両メーカーの両方によって規定されるEMC規格に準拠するように構成されてもよい。EMC規格は、イミュニティ試験に関して、RE(放射性放出)およびCE(伝導放出)、ならびに入出力信号の閾値に対する制限を指定してもよい。CE EMIノイズは、電源ラインに沿って伝導される電圧/電流外乱である。例えば、一般的に、パワーエレクトロニクスデバイスにおいて特定することができる、一方はLV(低電圧)電源回路(図2には図示なし)、他方はHV(高電圧)電源回路(HVDCケーブル212、インバータ204、およびHVACケーブル214を含む)である、2つのタイプの電源回路があってもよい。LV電源回路は、より低電圧のDC電圧を電力制御回路などに提供してもよい。
他方で、HVは、HV電池パック(即ち、電池206)によって、あるいは送電網(図2には図示なし)に接続する整流器回路から直接提供されてもよい。それに対応して、CE EMIノイズを更にLVCEおよびHVCEに分割することができ、LVCEは、LV電源ラインにおけるCE EMIノイズ伝導に関連し、HVCEは、HVケーブルにおけるCE EMIノイズ伝導に関連する。LVCEノイズ源は、スイッチモード電圧調整器、発振器回路、およびゲートドライブ集積回路(図2には図示なし)からのEMIノイズを含んでもよい。不良EMC設計の場合、上述した急速スイッチング動作は、深刻なLVCEの問題も引き起こす恐れがある。更に、HVCEノイズは、一般的に、スイッチング回路210の上述した急速スイッチング動作によって引き起こされることがある。LVCEおよびHVCE両方の制限は、EMC規則によって指定されてもよい。これらの制限の周波数範囲は、一般的に、0.1kHz〜108MHzの範囲であってもよく、AM帯およびFM帯の制限が最も厳密であり、したがってフィルタ設計者にとって一番の関心事である。
LVCEおよびHVCEノイズを低減するため、フィルタ230などのEMIフィルタが、スイッチング回路210と電池206、および/またはシステム200の他のデバイス232との間に装填されてもよい。例えば、車両は、コンバータ、娯楽システム、電子制御ユニット、車上コンピュータ、パワートレイン制御モジュール、セルラー通信インターフェース、Wi−Fiインターフェースなど、他の様々なデバイスを含んでもよい。更に、いくつかの例では、これらの他のデバイス232の1つ以上のは少なくとも1つの他のフィルタ234を含んでもよい。例えば、コンバータは、補助電池を提供するか、または12ボルトの電力を特定の車両構成要素に提供するためなど、電池206からの電圧を逓減するために含まれてもよい。いくつかの例では、EMIフィルタは、コンバータによって生成されるEMIノイズを逓減するフィルタ234などとして、コンバータに含まれてもよい。他の多数の変形が、本開示の利益を有する分野の当業者には明白となるであろう。
フィルタ230および他のフィルタ234は、優れたEMIノイズ抑制性能を有するだけではなく、コストおよびサイズの制限など、顧客からの他の設計パラメータも満たすように設計されてもよい。例えば、フィルタは、インバータ204のハウジング内に収まるように設計されてもよく、フィルタ構成要素が著しい重量とならないことが望ましいことがある。本明細書の技術は、シミュレーションの間に消費されるコンピュータ資源を低減すると共に、最適なフィルタを設計することができる速度を大幅に増加させる効率的な形で、仕様で指定されてもよいものなど、顧客のパラメータ全てを満たすことができる最適化フィルタの自動設計を可能にする。
図示される例では、図2は更に、スイッチング回路210として使用されるIGBT回路216の一例を示し、また更に、本明細書のフィルタ設計ツールによって生成されてもよい例示のフィルタ230の一例のトポロジー242を示す、インバータ204の拡大図240を含む。この例では、IGBT回路216は、HVDC入力から三相AC出力を生み出すのに少ない電圧を使用して電流/電圧の制御を可能にする、6つのIGBT 244(即ち、各相に2つのIGBT 244)を含む。更に、スイッチング回路110の安定した電圧を維持する大きい値のDCリンクコンデンサとして、正のラインと負のラインとの間に、また瞬間電圧スパイクまたはサージからスイッチング回路110を保護するのを助けるため、インバータハウジング223などに接地されてもよい接地コンデンサ248と共に、コンデンサ246が含まれてもよい。
いくつかの異なるタイプのアナログEMIフィルタが、PiフィルタおよびTフィルタを含む本明細書のEMIフィルタとして使用するのに適している。Piフィルタは、少なくとも第1および第2のコンデンサによって取り囲まれたインダクタを含んでもよい。入力コンデンサは、低いリアクタンスを呈し、大部分のEMIノイズを退けるように選択される。他方で、Tフィルタは、2つのシャントインダクタおよび結合コンデンサを用いてもよい。様々なフィルタ構成要素(コンデンサ、インダクタ、抵抗器など.)のサイジングに応じて、かかる単段フィルタは、低域フィルタ、高域フィルタ、帯域フィルタ、および帯域消去フィルタとして役立ってもよい。
図示される例のトポロジー242では、フィルタ230は、インダクタコア250と、第1のコンデンサ・抵抗器対252と、正のラインと負のラインとの間に延在する第2のコンデンサ・抵抗器対254と、インバータハウジング223への接地を介して正のラインを接地220に接続する第3のコンデンサ・抵抗器対256と、インバータハウジング223への接地を介して負のラインを接地220に接続する第4のコンデンサ・抵抗器対258とを含む、一例のPiフィルタとして構成される。更に、例示のトポロジー242は、本明細書のシステムおよび技術にしたがって設計され実現されてもよい、多数の可能なフィルタトポロジーおよびフィルタコンポーネント構成の単なる一例である。本明細書の実現例は、任意の特定のフィルタトポロジーまたはフィルタタイプに限定されず、ノイズがあるシステムのEMIを制御するのに使用されてもよい、全てのフィルタ設計を包含するものとする。同様に、本明細書に記載する例示のスイッチング回路210は、例示目的の、可能なEMIノイズ源の単なる一例である。本明細書のフィルタ設計の実現例は、ノイズ源によって生成されるEMIノイズの制御を受けることがある、他の多数のノイズ源に適用されてもよい。
図3は、いくつかの実現例による、フィルタ設計ツールの構成要素間における相互作用の一例300を示している。この例では、フィルタ設計プログラム118の入出力情報302は、高忠実度シミュレーションのために選択する、クライアントコンピューティングデバイス104から受信される仕様120と、多数の候補306とを含んでもよい入力304を含むものとして示される。例えば、クライアントコンピューティングデバイス104は、ユーザインターフェース310をユーザ160に対して提示する、クライアントコンピューティングデバイス104に接続された、または別の形でそれと関連付けられた、ディスプレイ308を含んでもよい。ユーザ160は、ユーザインターフェース310を使用して、フィルタ設計プログラム118のUIプログラム130に対するシミュレーションのために選択する、仕様120および多数の候補306を提出してもよい。あるいは、いくつかの例では、多数の候補306は初期設定で指定されてもよい。
上述したように、仕様120は、フィルタに関して指定されたEMIノイズ制限、ならびにフィルタに関する所望のコストおよびサイズの制限を含んでもよい。いくつかの例では、仕様120は更に、フィルタが設計される対象であるシステムに関する情報を含んでもよい。例えば、システムに関する情報は、高忠実度シミュレーションプログラム136に提供されてもよく、それにより、高忠実度シミュレーションプログラム136は、フィルタを使用するのに用いられる特定のコンポーネントに対してのみではなく、システム全体に対してシミュレーションを実施してもよい。したがって、仕様120は、図2に関して上述した他のデバイス232および他のフィルタ234など、システムの他のデバイスおよびフィルタに関する情報を含んでもよい。
入力304を受信すると、フィルタ設計プログラムは、図5に関して更に後述するように、最適化フィルタ設計を決定する処理を実施してもよい。例えば、自動選択プログラム124は、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造にアクセスして、複数のフィルタトポロジーおよびコンポーネント候補を決定してもよく、それが高速ノイズ推定プログラム126に提供されてもよい。高速ノイズ推定プログラム126は、機械学習モデル132を使用して、フィルタトポロジーおよびコンポーネント候補それぞれに関するノイズ推定値を決定してもよい。ランキングおよび選択プログラム128は、ノイズ推定値を受信してもよく、それらを最高推定ノイズから最低推定ノイズまでランキングして、最低推定ノイズを有するフィルタ構成候補を最上位候補としてもよい。ランキングおよび選択プログラム128は、入力304で指定された多数の候補306にしたがって、最低推定ノイズを有する多数の上位候補312を選択してもよく、選択された候補に対するシミュレーションを実施するため、これらの上位候補312を高忠実度シミュレーションプログラム136に提出してもよい。例えば、高忠実度シミュレーションプログラムは、システムの他のフィルタおよびEMIノイズ源を考慮に入れた全体シミュレーションを実施してもよく、上位候補312それぞれに関するシミュレーション結果314を返してもよい。いくつかの例では、シミュレーション結果314は、仕様120で指定された特定の関心周波数におけるノイズを指定する、EMIノイズレベル対異なる周波数帯および/またはノイズデータ320を表す関連グラフ318を含んでもよい。
シミュレーション結果314に応答して、ランキングおよび選択プログラムは、シミュレーション結果314が、EMIノイズレベルがクライアントコンピューティングデバイス104から受信した仕様120で指定されたEMIノイズレベルを下回っていることを示すか否かを判定してもよい。更に、指定されたノイズレベルを下回るノイズレベルを有するフィルタ設計候補それぞれに関して、ランキングおよび選択プログラム128は、フィルタ構成候補の推定コストおよびサイズを仕様120のコストおよびサイズと比較してもよく、仕様120と最も緊密に相関するフィルタ構成候補のうち1つ以上のを選択してもよい。選択に基づいて、UIプログラム130は、選択された候補のトポロジーおよびコンポーネントを含む最適化フィルタ設計情報122を、対応するグラフ318およびノイズデータ320と共に送信してもよい。加えて、上述したように、代替例では、高忠実度シミュレーションステップは飛ばされてもよく、ランキングおよび選択プログラム128は単に、上位候補312のうち1つ以上を、最適化フィルタ設計情報122としてクライアントコンピューティングデバイス104に送信してもよい。
いくつかの例では、最適化フィルタ設計情報122の受信に応答して、クライアントコンピューティングデバイス104は、最適化フィルタ設計情報122を3Dプリンタ322に、またはコンピュータ支援製造システム、ロボットシステムなど、他の自動製造システムもしくはデバイスに送信してもよい。自動製造システムは、プロトタイプの最適化フィルタ324を生成してもよい。その後、プロトタイプの最適化フィルタ324は、326で示されるようにプロトタイプ検証にかけられてもよい。
加えて、図3はまた、データ生成プログラム138およびモデル構築プログラム140の動作を示している。例えば、機械学習モデル132は、オフラインで、ならびに/あるいはフィルタ設計プログラム118の実行とは別に、生成および/または改良されてもよい。例えば、モデル構築プログラム140は、機械学習モデル132を訓練するとき、訓練データデータ構造144にアクセスしてもよい。いくつかの例では、機械学習モデル132は、人工ニューラルネットワークまたは他の適切な機械学習モデルであってもよい。いくつかの非限定例として、機械学習モデル132は、再帰型ニューラルネットワーク、長期短期記憶(LSTM)ニューラルネットワーク、あるいは他の様々なニューラルネットワークまたは深層学習モデル、マルコフモデルおよび隠れマルコフモデルなどの確率モデル、回帰モデルなどのいずれかを含んでもよい。機械学習モデル132の訓練に関する更なる詳細については、図8に関して以下で考察する。
加えて、データ生成プログラム138は、訓練データデータ構造144に追加されてもよい、新しい訓練データ330を生成するように実行されてもよい。例えば、データ生成プログラムは、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142から様々なフィルタ設計を選択してもよく、これらの設計を、図2に関して上述したアシスタントなど、様々な異なるシステム設計を用いたシミュレーションのため、高忠実度シミュレーションプログラム136に提出してもよい。したがって、高忠実度シミュレーションプログラム136の出力は、例えば、選択されたフィルタ設計トポロジーおよびコンポーネントに関する推定ノイズデータを含んでもよい、新しい訓練データ330を含んでもよい。周期的に、モデル構築プログラム140は、訓練データデータ構造144にアクセスして、新たに受信された訓練データに基づいて機械学習モデル132を再訓練してもよく、更新された機械学習モデル132を高速ノイズ推定プログラム126に提供してもよい。
図4は、いくつかの実現例による、プログラムフィルタ設計プログラムのプログラム間における相互作用の一例400を示している。この例では、フィルタ設計プログラム118は、自動選択プログラム124、高速ノイズ推定プログラム126、ランキングおよび選択プログラム128、ならびにUIプログラム130を含む、4つのプログラム、サブプログラム、サブルーチンなど(以下、「プログラム」と呼ぶ)を含むかまたはそれらにアクセスする。
自動選択プログラム124は、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142に格納された全てのフィルタ構成を、ユーザインターフェース310を介してクライアントコンピューティングデバイス104から受信した仕様120に指定されている、設計パラメータと比較するように実行されてもよい。例えば、仕様120に含まれる設計パラメータは、ユーザインターフェース310を介してユーザ160によって入力され、ユーザインターフェースプログラム130から自動選択プログラム124によって受信されてもよい。自動選択プログラム124は、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142から、コストおよびサイズの仕様を満たす全てのフィルタ設計構成を決定してもよい。自動選択プログラム124によって実行されるプロセスおよびアルゴリズムの更なる詳細については、図5に関して後述する。自動選択プログラム124は、複数のフィルタ構成候補402を高速ノイズ推定プログラム126に提供してもよい。
高速ノイズ推定プログラム126は、自動選択プログラム124によって選択された複数のフィルタ構成候補402を受信してもよく、フィルタ構成候補120の特徴を訓練済み機械学習モデル132に入力してもよい。上述したように、機械学習モデル132の出力は、AMおよびFM帯範囲または他の指定周波数などの、複数の異なる関心周波数に関するノイズ推定値404など、各フィルタ構成候補312に関する推定EMIノイズレベルである。いくつかの例では、ノイズ推定値は、CE EMIノイズ推定値に制限されてもよく、またはそれらを含んでもよい。高速ノイズ推定プログラム126は、フィルタ構成候補402および対応するノイズ推定値404を、ランキングおよび選択プログラム128に提供してもよい。
ランキングおよび選択プログラム128は、ノイズ推定値404および対応するフィルタ構成候補402を受信し、対応するノイズ推定値404に基づいてフィルタ構成候補402をランキングしてもよい。例えば、ランキングおよび選択プログラム128は、低ノイズレベルから高ノイズレベルへの順序でフィルタ構成候補402をランキングしてもよい。次に、ランキングおよび選択プログラム128は、ランキングした順序情報を使用して、高忠実度シミュレーションを通して更に詳細に解析されることがある、K個の上位フィルタ設計候補312を選択してもよい。
ランキングおよび選択プログラム128は、最低ノイズレベル推定値に基づいてK個の上位フィルタ候補を選択し、フィルタが使用されることが意図されるシステムのシミュレーションを含んでもよい、1つ以上のシミュレーションプログラムを実行することによって更に詳細に解析するため、選択された上位候補312を高忠実度シミュレーションプログラム136に送信してもよい。例えば、シミュレーションプログラム136は、インバータシミュレーション、モータのシミュレーション、電池のシミュレーション、および他のデバイスと他のフィルタのシミュレーション、ならびに選択された上位フィルタ設計候補のシミュレーションなど、図2に関して上述した、システム200のコンポーネントのシミュレーションを含んでもよい。
高忠実度シミュレーションによる解析のために送信されるK個の上位候補312は、1つ以上の候補であるように設定されてもよく、ユーザ160によって、またはシステム管理者によってカスタマイズされてもよい。一例として、ユーザ160は、シミュレーション解析のため、K個の最低CEノイズレベルを有する上位フィルタ設計候補を選択するように決め手もよく、K個はサービス契約において予め定義されてもよく、初期設定によって予め定義されてもよく、またはユーザ160によって自由に変更されてもよい。例えば図3に関して上述したように、シミュレーション結果314を受信した後、最適化フィルタ設計情報122はUIプログラム130に送信されてもよく、そのプログラムは、最適化フィルタ設計情報122を、ユーザインターフェース310における提示および/またはプロトタイプフィルタの生成などのため、クライアントコンピューティングデバイスに送信する。
図5〜7および10は、いくつかの実現例による例示のプロセスを示すフロー図である。プロセスは、一連の動作を表す、論理フロー図におけるブロックの集合体として例示され、動作のいくつかまたは全ては、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実現することができる。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、列挙された動作を実施するようにプロセッサをプログラミングする、1つ以上のコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令を表してもよい。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施するかまたは特定のデータタイプを実現する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。ブロックについて説明する順序は、制限として解釈されるべきではない。記載するブロックの任意の数を、任意の順序で、ならびに/または並列に組み合わせて、プロセスまたは代替プロセスを実現することができ、全てのブロックが必ずしも実行されなくてもよい。考察のため、本明細書の例に記載される環境、システム、およびデバイスを参照してプロセスについて記載するが、プロセスは、多種多様な他の環境、システム、およびデバイスで実現されてもよい。
図5は、いくつかの実現例による、一例のプロセス500を示すフロー図である。いくつかの例では、プロセス500は、自動選択プログラム124を実行する1つ以上のプロセッサによって実行される。したがって、プロセス500は、上述したようなサービスコンピューティングデバイス102、または他の適切なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
502で、コンピューティングデバイスは、フィルタ設計パラメータを含む仕様を受信してもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、ユーザインターフェースを介して仕様を受信してもよく、自動選択プログラム124は、受信した仕様に基づいて選択プロセスを実施してもよい。本明細書のいくつかの例では、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142において、各フィルタ設計構成は、フィルタトポロジーID(トポロジーID)にしたがって、またコンポーネント組み合わせID(コンポーネントID)にしたがってグループ化されてもよい。トポロジーIDは、Piタイプフィルタ、Tタイプフィルタなど、フィルタトポロジーのタイプを指示してもよい。更に、コンポーネントIDは、トポロジーIDに対応してもよく、様々な異なるコンポーネント組み合わせを指示してもよい。例えば、Piタイプのフィルタトポロジーの場合、フィルタは、3つのコンポーネント、即ち2つのコンデンサ(C1およびC2)と1つのインダクタまたは鉄芯(L1)とを含んでもよい。C1、C2、およびL1が合わさってコンポーネント組み合わせを構成する。30の異なる可能なコンデンサC1と、20の異なる可能なコンデンサC2と、10の可能なインダクタL1とがある場合、6000の異なる可能なコンポーネント組み合わせがあり、異なる可能な組み合わせはそれぞれ固有の、または別の形で個々に区別可能なコンポーネントIDに割当てられる。自動選択プログラムが始まってからいつでも、トポロジーIDおよびコンポーネントIDがゼロに設定されてもよく、トポロジーIDが少しずつ増加するにつれて、そのトポロジー下にある全ての組み合わせが検索され、受信した仕様のコストおよびサイズの制限と比較される。
504で、コンピューティングデバイスは、トポロジーIDをゼロに等しく設定し、コンポーネントIDをゼロに等しく設定してもよい。
506で、コンピューティングデバイスはトポロジーIDをトポロジーID+1に等しく設定し、コンピューティングデバイスは、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造にアクセスして、現在のトポロジーIDのトポロジーを読み出す。
508で、コンピューティングデバイスはコンポーネントIDをコンポーネントID+1に等しく設定し、コンピューティングデバイスは、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造にアクセスして、現在のコンポーネントIDのコンポーネント組み合わせを読み出す。
510で、コンピューティングデバイスは、選択されたコンポーネント組み合わせが受信した仕様のコストおよびサイズのパラメータを満たすか否かを判定する。満たしている場合、プロセスは512に進み、満たしていない場合、プロセスは514に進む。例えば、EMIフィルタは通常、コンデンサおよびインダクタなどの受動コンポーネントから成る。サイズ/寸法情報およびコスト/価格情報を含む、これらのコンポーネントに関するデータは、コンポーネント供給業者から直接、インバータ設計チームから、または他の様々なソースから利用可能である。このデータは、データベースまたは他のデータ構造に格納されてもよく、このデータは、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造142に含まれてもよい。例えば図4に関して上述したように、自動選択プログラム124の実行中、自動選択プログラムは、様々な異なるフィルタトポロジーに関する合計の量およびコストを計算するかまたは別の形で推定してもよく、次に、計算したものを、ユーザ仕様に説明されているユーザのコストおよびサイズ要件と比較して、ユーザ仕様を満たすフィルタトポロジーを決定してもよい。場合によっては、価格、サイズ、および3D構造の情報が、可能なコンポーネントそれぞれに関して提供されてもよく、コンポーネントデータ構造142からのサイズおよびコスト情報を組み合わせることによって、任意のトポロジーに関して合計のサイズおよびコストを推定することができる。一例として、コンポーネントデータ構造142が、2つのタイプのコンデンサおよび3つのタイプのインダクタに関する情報を含むと仮定すると、2つのコンデンサおよび1つのインダクタを有するPiタイプのフィルタ設計構造の場合、自動選択プログラムは、2×3×2=12の変形例を計算してもよく、各変形例の体積/コストを推定してもよい。
512で、選択されたコンポーネント組み合わせがコストおよびサイズのパラメータを満たす場合、コンピューティングデバイスは、トポロジーIDおよびコンポーネントIDをフィルタ設計候補リストに記録する。
514で、コンピューティングデバイスは、現在のコンポーネントIDが現在のトポロジーID下における最後のコンポーネント組み合わせか否かを判定する。最後である場合、プロセスは516に進み、最後でない場合、プロセスは508に戻って、現在のトポロジーID下の次のコンポーネント組み合わせにアクセスする。
516で、コンピューティングデバイスは、現在のトポロジーがトポロジーおよびコンポーネントデータ構造における最後のトポロジーであるか否かを判定する。最後である場合、プロセスはブロック518に進み、最後でない場合、プロセスはブロック506に戻って、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造における次のトポロジーにアクセスする。
518で、コンピューティングデバイスが、受信した仕様のコストおよびサイズのパラメータを満たすコンポーネント組み合わせを検索するのに、トポロジーおよびコンポーネントデータ構造を横断し終えている場合、コンピューティングデバイスは、例えば図4に関して上述したように、高速ノイズ推定プログラムに候補リストを提供してもよい。
図6は、いくつかの実現例による、一例のプロセス600を示すフロー図である。いくつかの例では、プロセス600は、高速ノイズ推定プログラム126を実行する1つ以上のプロセッサによって実行される。したがって、プロセス500は、上述したようなサービスコンピューティングデバイス102、または他の適切なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
602で、コンピューティングデバイスは、フィルタ構成候補のリストを自動選択プログラムから受信してもよい。
604で、リスト内の受信したフィルタ構成候補それぞれに関して、コンピューティングデバイスは、機械学習モデルへの入力に関する特徴を決定してもよい。
606で、リスト内の受信したフィルタ構成候補それぞれに関して、コンピューティングデバイスは、入力として決定された特徴を用いて機械学習モデルを実行してもよい。
608で、コンピューティングデバイスは、機械学習モデルの出力をそれぞれのフィルタ構成候補と相関させてもよい。例えば、機械学習モデルの出力を、図5に関して上述したような、それぞれのフィルタ構成候補のトポロジーIDおよびコンポーネントIDと相関させてもよい。
610で、コンピューティングデバイスは、機械学習モデルの出力および対応するフィルタ構成候補を、例えば図4に関して上述したような、ランキングおよび選択プログラムに提供してもよい。
図7は、いくつかの実現例による、一例のプロセス700を示すフロー図である。いくつかの例では、プロセス500は、ランキングおよび選択プログラム128を実行する1つ以上のプロセッサによって実行される。したがって、プロセス500は、上述したようなサービスコンピューティングデバイス102、または他の適切なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
702で、コンピューティングデバイスは、機械学習モデルの出力および対応するフィルタ構成候補を高速ノイズ推定プログラムから受信してもよい。
704で、コンピューティングデバイスは、選択する上位候補の数Kを決定してもよい。上述したように、数Kは、ユーザによって、システム管理者によって、初期設定で、などで指定されてもよい。
706で、コンピューティングデバイスは、低ノイズレベルから最高ノイズレベルまでの順序で、対応する推定EMIノイズレベルに基づいて、フィルタ構成候補をランキングしてもよい。
708で、コンピューティングデバイスは、K個の上位候補をランキングから選択してもよい。
710で、コンピューティングデバイスは、1つ以上の高忠実度シミュレーションプログラムを使用してシミュレーションを実施する、K個の上位候補を送信してもよい。
712で、コンピューティングデバイスは、シミュレーション結果を高忠実度シミュレーションプログラムから受信してもよい。
714で、コンピューティングデバイスは、シミュレーション結果によって指示されたEMIノイズレベルに基づいてなど、シミュレーション結果に基づいて、1つ以上の最適なフィルタ設計を決定してもよい。場合によっては、コンピューティングデバイスは、シミュレーション結果で指示されるEMIノイズレベルに基づいて、K個の候補をランキングして、一番良いフィルタ設計を決定してもよい。いくつかの例では、高忠実度シミュレーション後、最良フィルタ構成候補全ての予測ノイズレベルが決定されている。これらの結果に基づいて、システムは、フィルタ設計者に、EMIノイズ減衰に関する最良フィル他候補の性能の直接イメージを提供してもよい。フィルタ候補の中にEMIノイズ限界の仕様を満たすものがない場合、処理の結果は、最良設計候補をフィルタ設計者に対してまだ指示していることがあるので、フィルタ設計者は、それらが設計候補のEMC要件ならびに相対コストおよびサイズを満たすのにどの程度近いかを知ることができる。
716で、コンピューティングデバイスは、1つ以上の最適なフィルタ設計および対応するシミュレーション結果を、クライアントコンピューティングデバイスに送達するためにUIプログラムに送信してもよい。場合によっては、コンピューティングデバイスは、一番良いフィルタ設計のみをクライアントコンピューティングデバイスに送信してもよいが、他の場合では、コンピューティングデバイスは、上位K個のフィルタ設計全てを、対応するシミュレーション結果と共にクライアントコンピューティングデバイスに送信してもよい。
図8は、いくつかの実現例による、機械学習モデル132の訓練の一例を示している。いくつかの例では、訓練は、モデル構築プログラム140を実行する1つ以上のプロセッサによって実施されてもよい。したがって、訓練は、上述したようなサービスコンピューティングデバイス102、または他の適切なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
図8の例は、入力層802、隠れ層804、および出力層806を含む、ノイズ推定のための多層ニューラルネットワークアーキテクチャを表す。この例では、モデル構築プログラム140は、例えば図1に関して上述したような、また図9に関して後述するような、訓練データデータ構造144の訓練データを使用して、ニューラルネットワークフィルタ設計データを訓練するように実行されてもよい。例えば、訓練データは、実験的に取得したデータを含んでもよく、また、例えば図3に関して上述したような、高忠実度シミュレーションプログラムとトポロジーおよびコンポーネントデータ構造142とを使用して、データ生成プログラム138によって生成される、新しく生成されたデータを含んでもよい。モデル構築プログラムは、最初は、訓練データデータ構造に格納された設計仕様およびフィルタトポロジーおよびパラメータに基づいて、生データへのアクセスのみを有することがある。初期の生データは、様々なフィルタ設計の試験を通して得られる実験データであってもよく、いくつかの例では手動で入力されてもよい。データ生成プログラムは、製品ID、製品タイプ、動作条件、フィルタトポロジーID、およびコンポーネント値、ならびにCEノイズおよび周波数帯などのラベリングデータを含んでもよい、訓練データデータ構造に対する追加の訓練データを自動的に生成するように構成されてもよい。訓練データ構造の構成の一例については、図9に関して下記に例示し記載する。
機械学習モデル132を訓練する場合、モデル構築プログラムは、形式的特徴およびラベルを生データから抽出してもよい。例えば、入力データの場合、異なるフィルタトポロジーは、例えば図5に関して上述したような、インダクタおよびコンデンサなど、コンポーネントの異なる組み合わせを含んでもよい。更に、モデル構築プログラムは、様々な組み合わせに対して適合性であるようにデータを正規化してもよい。したがって、入力層802に対する入力は、808に示されるような入力I(製品タイプおよびID)、810に示されるような入力I(動作条件)、812に示されるような入力I(フィルタトポロジーID)、814に示されるような入力I(フィルタコンポーネントパラメータ1)、および816に示されるような入力I(フィルタコンポーネントパラメータ2)など、各フィルタ設計に関して決定された複数の特徴を含んでもよい。訓練を通して、様々な重みW1l、W2l、・・・Wnlが決定されてもよい。
加えて、この例では、出力ラベリングは、AM周波数帯のCEノイズ範囲に対する第1の出力818、およびFM周波数帯のCEノイズ範囲に対する第2の出力820を含んでもよいが、他の出力が同様に決定されてもよい。確認のため、抽出されたモデル構築プログラムは、抽出された特徴を訓練データ(例えば、80%)と試験データ(例えば、20%)とに分割してもよい。訓練データは、機械学習モデル132の訓練に関して上述したように、多層ニューラルネットワーク132に供給されてもよい。ニューラルネットワークを訓練した後、試験データは、EMIノイズレベルを推定する訓練済みニューラルネットワークの精度を確認するのに使用されてもよい。一例として、試験精度が、例えば80%精度、85%精度など、閾値レベルを上回る場合、訓練済み機械学習モデル132は、上述したフィルタ設計機能を実施するためのAM帯およびFM帯範囲におけるCEノイズ範囲を予測するフィルタ設計プログラムと併用して、高速推定プログラムによって使用されるように展開されてもよい。そうでなければ、精度が閾値を下回る場合、機械学習モデルは、追加の実験データを用いて、または、例えば図3に関して上述したような、高忠実度シミュレーションを介してデータ生成プログラムから得られるシミュレーションデータを使用してなど、更に訓練されてもよい。したがって、モデル構築プログラムは、ニューラルネットワークの訓練を続けて、精度が指定の閾値を達成するまで制度を改善してもよい。
図9は、いくつかの実現例による、訓練データデータ構造144の一例の構成を示している。上述したように、訓練データデータ構造144は、機械学習モデル132を訓練する訓練データを格納するのに使用されてもよい。訓練データデータ構造144のデータ形式は予め定義されるかまたはカスタマイズされてもよい。訓練データデータ構造144のデータ形式の一例は、図9に示されているが、データ構造は図示される例に限定されない。いくつかの例では、例えば図1および3に関して上述したデータ生成プログラムは、実験データ、および/またはシミュレーションプログラムによって決定されるシミュレートされたデータと共に、訓練データデータ構造144を取り込むように構成されてもよい。例えば、各フィルタ設計に関して含まれる情報は、製品情報(例えば、フィルタがインストールされるデバイスに関する)、ならびに動作条件、およびトポロジーとコンポーネントの組み合わせを含むフィルタ構成を含んでもよい。
この例では、訓練データデータ構造144は、訓練プロセスを容易にするように分離された、入力情報902および出力情報904を含む。入力情報902は、製品情報906と、動作条件908と、フィルタ構成910とを含んでもよい。製品情報906は、製品タイプ912および製品ID 914とを含んでもよい。動作条件908は、電圧916と、電流918と、周波数920とを含んでもよい。フィルタ構成910は、例えば図5に関して上述したような、トポロジー922およびコンポーネント924を含んでもよい。更に、出力情報904は、dB単位のCEノイズ926と、AM帯およびFM帯など、対応する周波数帯928とを含む。
図10は、いくつかの実現例による、一例のプロセス1000を示すフロー図である。いくつかの例では、プロセス1000は、フィルタ設計プログラム118を実行する1つ以上のプロセッサによって実施されてもよく、それには、自動選択プログラム124、高速ノイズ推定プログラム126、ランキングおよび選択プログラム128、および/またはUIプログラム130の実行を含んでもよい。したがって、プロセス1000は、上述したようなサービスコンピューティングデバイス102、または他の適切なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
1002で、コンピューティングデバイスは、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを含む仕様を受信してもよい。
1004で、コンピューティングデバイスは、データ構造から、パラメータのうち少なくとも1つに適合する複数のフィルタ構成候補を決定してもよい。
1006で、コンピューティングデバイスは、複数のフィルタ構成候補のうち各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、各フィルタ構成候補と関連付けられた推定電磁ノイズ量を決定してもよい。
1008で、コンピューティングデバイスは、それぞれのフィルタ構成候補に関して決定された推定EMIノイズ量に基づいて、フィルタ構成候補をランキングしてもよい。例えば、フィルタ構成候補は、最低ノイズから最高ノイズの順序でランキングしてもよい。
1010は、コンピューティングデバイスは、ランキングに基づいて、上位フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択してもよい。場合によっては、コンピューティングデバイスは、最低ノイズ(即ち、選択されない残りの候補よりも低い)を有するK個の候補を選択してもよい。
1012で、コンピューティングデバイスは、少なくとも1つの上位フィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実行して、シミュレートされたEMIノイズを決定してもよい。
1014で、コンピューティングデバイスは、シミュレートされたEMIノイズがノイズパラメータに適合することを決定してもよい。
1016で、コンピューティングデバイスは、少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信してもよい。
本明細書に記載する例示のプロセスは、考察のために提供されるプロセスの単なる例である。他の多数の変形が、本開示の観点から見た分野の当業者には明白となるであろう。加えて、本開示は、プロセスを実行するのに適切なフレームワーク、アーキテクチャ、および環境のいくつかの例を説明しているが、本明細書の実現例は、図示され考察される特定の例に限定されない。更に、本開示は、記載され図面に例示されるような、様々な例示の実現例を提供する。しかしながら、本開示は、本明細書に記載され例示される実現例に限定されず、当業者には知られているような、または知られるようになるであろう、他の実現例に拡張することができる。
本明細書に記載の様々な命令、方法、および技術は、コンピュータ可読媒体に格納され、本明細書のプロセッサによって実行されるコンピュータプログラムおよびアプリケーションなど、コンピュータ実行可能命令の一般的文脈において考察されてもよい。一般に、プログラムおよびアプリケーションという用語は互換可能に使用されてもよいが、特定のタスクを実施するかまたは特定のデータタイプを実現する、命令、ルーチン、モジュール、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、実行可能コードなどを含んでもよい。これらのプログラム、アプリケーションなどは、ネイティブコードとして実行されてもよく、または仮想マシンもしくは他のジャストインタイムコンパイル実行環境などで、ダウンロードされ実行されてもよい。一般的に、プログラムおよびアプリケーションの機能性は、様々な実現例において所望されるように、組み合わされるかまたは分配されてもよい。これらのプログラム、アプリケーション、および技術の実現例は、コンピュータ記憶媒体に格納されるか、または何らかの形態の通信媒体を通じて伝送されてもよい。
構造的特徴および/または方法論的作用に特異的な文言で主題について記載してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、記載した特定の特徴または作用に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および作用は、特許請求の範囲を実現する例示の形態として開示される。

Claims (20)

  1. 1つ以上のプロセッサと、
    前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、動作を実施するように前記1つ以上のプロセッサをプログラミングする命令を格納する、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体とを備え、前記動作が、
    ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信することと、
    前記パラメータのうち少なくとも1つに合致する複数のフィルタ構成候補を決定することと、
    前記複数のフィルタ構成候補の各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、前記フィルタ構成候補と関連付けられた推定電磁干渉ノイズ量を決定することと、
    それぞれのフィルタ構成候補に関して決定された前記推定電磁干渉ノイズ量に基づいて、前記フィルタ構成候補をランキングすることと、
    前記ランキングに基づいて、前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択することと、
    前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実行して、シミュレートされた電磁干渉ノイズを決定することと、
    前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信することとを含む、システム。
  2. 前記複数のパラメータが、フィルタのサイズまたは前記フィルタのコストのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記パラメータのうち少なくとも1つに合致する複数のフィルタ構成候補を決定する前記動作が、
    フィルタトポロジー情報およびフィルタコンポーネント情報を含む、フィルタ構成を含むデータ構造を横断することと、
    前記フィルタ構成候補の1つとして、前記複数のパラメータで指定されたサイズおよびコスト未満のサイズおよびコストを有する、前記フィルタ構成のそれぞれ1つを特定することとを更に含む、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記フィルタ構成候補をランキングする前記動作が、最低推定電磁干渉ノイズ量から最高推定電磁干渉ノイズ量への順序で前記フィルタ構成候補をランキングすることを含む、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記ランキングに基づいて、前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択する前記動作が、最低推定電磁干渉ノイズ量を有するK個の前記フィルタ構成候補を選択することを更に含み、Kが、
    前記パラメータを提出したユーザ、
    管理者、または、
    システム設定のうち少なくとも1つによって指定される数である、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記動作が、
    それぞれの複数のフィルタ構成を使用して複数のシミュレーションを実行して、前記機械学習モデルに関するシミュレーション訓練データを生成することと、
    少なくとも部分的に前記シミュレーション訓練データを用いて、前記機械学習モデルを訓練することとを更に含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する前記情報を前記コンピューティングデバイスに送信することによって、少なくとも部分的に、前記コンピューティングデバイスに、前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を自動製造システムに送信させて、前記少なくとも1つの選択された構成候補のプロトタイプを生成させる、請求項1に記載のシステム。
  8. 1つ以上のプロセッサによって、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信するステップと、
    前記パラメータのうち少なくとも1つに基づいて、複数のフィルタ構成候補を決定するステップと、
    前記複数のフィルタ構成候補のうち各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、前記フィルタ構成候補と関連付けられた推定電磁干渉ノイズを決定するステップと、
    前記推定電磁干渉ノイズに基づいて、前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択するステップと、
    前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報をコンピューティングデバイスに送信するステップとを含む、方法。
  9. 前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実行して、シミュレートされた電磁干渉ノイズを決定するステップを更に含み、前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関連する前記情報を送信するステップが、前記シミュレートされた電磁干渉ノイズが前記ノイズパラメータ未満であると判定することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記推定電磁干渉ノイズに基づいて前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択するステップが、最低推定電磁干渉ノイズと関連付けられた前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択することを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記複数のパラメータが、フィルタのサイズまたは前記フィルタのコストのうち少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
  12. 前記パラメータのうち少なくとも1つに基づいて複数のフィルタ構成候補を決定するステップが、
    フィルタトポロジー情報およびフィルタコンポーネント情報を含む、フィルタ構成を含むデータ構造を横断することと、
    前記フィルタ構成候補の1つとして、前記複数のパラメータで指定されたサイズおよびコスト未満のサイズおよびコストを有する、前記フィルタ構成のそれぞれ1つを特定することとを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記推定電磁干渉ノイズに基づいて前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択するステップが、残りのフィルタ構成候補よりも低い推定電磁干渉ノイズレベルを有するK個の前記フィルタ構成候補を選択することを更に含み、Kが、
    前記パラメータを提出したユーザ、
    管理者、または、
    システム設定のうち少なくとも1つによって指定される整数である、請求項8に記載の方法。
  14. それぞれの複数のフィルタ構成を使用して複数のシミュレーションを実行して、前記機械学習モデルに関するシミュレーション訓練データを生成するステップと、
    少なくとも部分的に前記シミュレーション訓練データを用いて、前記機械学習モデルを訓練するステップとを更に含む、請求項8に記載の方法。
  15. 1つ以上のプロセッサによって実行されると、動作を実施するように前記1つ以上のプロセッサをプログラミングする命令を格納する、1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記動作が、
    コンピューティングデバイスから、ノイズパラメータを含む、フィルタ設計に関する複数のパラメータを受信することと、
    前記パラメータのうち少なくとも1つに基づいて、複数のフィルタ構成候補を決定することと、
    前記複数のフィルタ構成候補のうち各フィルタ構成候補に関して、訓練済み機械学習モデルに基づいて、前記フィルタ構成候補と関連付けられた推定電磁干渉ノイズを決定することと、
    前記ノイズパラメータよりも低い前記推定電磁干渉ノイズに基づいて、前記フィルタ構成候補のうち少なくとも1つを選択することと、
    前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する情報を前記コンピューティングデバイスに送信することとを含む、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
  16. 前記動作が、前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を使用してシミュレーションを実行して、シミュレートされた電磁干渉ノイズを決定することを更に含み、前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関連する前記情報を送信することが、前記シミュレートされた電磁干渉ノイズが前記ノイズパラメータ未満であると判定することを含む、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
  17. 前記複数のパラメータが、フィルタのサイズまたは前記フィルタのコストのうち少なくとも1つを含む、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
  18. 前記パラメータのうち少なくとも1つに基づいて複数のフィルタ構成候補を決定する前記動作が、
    フィルタトポロジー情報およびフィルタコンポーネント情報を含む、フィルタ構成を含むデータ構造を横断することと、
    前記フィルタ構成候補の1つとして、前記複数のパラメータで指定されたサイズおよびコスト未満のサイズおよびコストを有する、前記フィルタ構成のそれぞれ1つを特定することとを更に含む、請求項17に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
  19. 前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補に関する前記情報を前記コンピューティングデバイスに送信することによって、少なくとも部分的に、前記コンピューティングデバイスに、前記少なくとも1つの選択されたフィルタ構成候補を自動製造システムに送信させて、前記少なくとも1つの選択された構成候補のプロトタイプを生成させる、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
  20. 前記動作が、
    それぞれの複数のフィルタ構成を使用して複数のシミュレーションを実行して、前記機械学習モデルに関するシミュレーション訓練データを生成することと、
    少なくとも部分的に前記シミュレーション訓練データを用いて、前記機械学習モデルを訓練することとを更に含む、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
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