JP2019204213A - データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム - Google Patents

データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019204213A
JP2019204213A JP2018097918A JP2018097918A JP2019204213A JP 2019204213 A JP2019204213 A JP 2019204213A JP 2018097918 A JP2018097918 A JP 2018097918A JP 2018097918 A JP2018097918 A JP 2018097918A JP 2019204213 A JP2019204213 A JP 2019204213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warehouse
data
inventory
product
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018097918A
Other languages
English (en)
Inventor
大野 智弘
Toshihiro Ono
智弘 大野
剛光 上野
Takemitsu Ueno
剛光 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obic Co Ltd
Original Assignee
Obic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obic Co Ltd filed Critical Obic Co Ltd
Priority to JP2018097918A priority Critical patent/JP2019204213A/ja
Publication of JP2019204213A publication Critical patent/JP2019204213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】共通倉庫の在庫数及び保管倉庫の在庫数に基づき、受注商品の在庫を共通倉庫から保管倉庫に移動する必要があるか、必要な場合は移動可能かを判断し、移動可能な場合は商品の移動数を含む在庫移動指示データを自動的に作成できるデータ作成装置、データ作成方法及びデータ作成プログラムの提供を課題とする。【解決手段】本実施形態では(1)在庫データから、元データ中の商品コード及び保管倉庫コードと同じものと紐付く共通倉庫の在庫数及び保管倉庫の在庫数を取得して退避データに退避させ(2)退避データ中の保管倉庫の在庫数が商品の受注残数より少ないかを判断し(3)前記少ない場合、退避データ中の共通倉庫の在庫数が前記受注残数以上であるかを判断し(4)前記以上である場合、前記受注残数を共通倉庫から保管倉庫への商品の移動可能数に更新し(5)前記更新した移動可能数を商品の移動数として含む在庫移動指示データを作成する。【選択図】図2

Description

本発明は、データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラムに関する。
特許文献1には、配送車の在庫を補充する必要がある場合には、主倉庫その他からの在庫の移動を行い、第3在庫データ記憶手段の車載在庫データを更新することが開示されている(特許文献1の段落0020参照)。
特開平07−101513号公報
しかしながら、上記特許文献1では、主倉庫から配送車への移動の対象となる商品が移動できる商品であるか否かを帳票等で確認する必要があり、1商品ずつ移動処理を手動で行う必要がり、大変な時間と労力を要していた。
移動できる商品であるか否かの確認とは、具体的には、まず、担当者別またはエリア別の倉庫である保管倉庫における在庫数が、商品の受注についての数量(例えば、受注数や受注残数)より少ないか否かを判断する。言い換えると、保管倉庫への在庫移動が必要であるか否かを判断する。次に、前記少ない場合(すなわち、前記保管倉庫の在庫が足りていない場合)、センター倉庫である共通倉庫における在庫数が前記受注についての数量以上であるか否かを判断する。言い換えると、共通倉庫からの在庫移動が可能であるか否かを判断する。そして、前記以上である場合、受注した商品を前記共通倉庫から前記保管倉庫へと前記受注についての数量分移動できるという内容を含む在庫移動指示データを作成する。しかしながら、これら一連の作業は、従来、担当者が手作業で行っており、大変な時間と労力を要していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、第一の倉庫における在庫数および第二の倉庫における在庫数に基づいて、受注した商品の在庫を前記第一の倉庫から前記第二の倉庫に移動する必要があるか否か、必要な場合は移動可能か否かを判断し、更に、移動可能な場合は商品の移動数を含む在庫移動指示データを自動的に作成できるデータ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るデータ作成装置は、制御部および記憶部を備え、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成装置であって、前記記憶部には、商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、が格納されており、前記制御部は、前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避手段と、前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断手段と、前記第一判断手段で前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断手段と、前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新手段と、前記第一更新手段で更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成手段と、を備えること、特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記記憶部には、前記第一の倉庫を識別するための第一倉庫識別データと商品識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数とを含む第一倉庫データと、第二倉庫識別データと商品識別データと前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む第二倉庫データと、商品識別データと第二倉庫識別データとを含む受注データと、が更に格納されており、前記制御部が、前記第一倉庫データから、所定の第一倉庫識別データおよび前記受注データに含まれる商品識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数を取得し、前記第二倉庫データから、前記受注データに含まれる第二倉庫識別データおよび商品識別データと同じものと紐付く前記第二の倉庫における在庫数を取得することにより、前記受注データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと前記取得した前記第一の倉庫における在庫数と前記取得した前記第二の倉庫における在庫数とを含む前記在庫データを作成する在庫データ作成手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記記憶部には、商品識別データと移動可能品不可品フラグとを含む商品マスタが更に格納されており、前記移動可能品不可品フラグは、前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できる商品であることを示すフラグである可能品フラグまたは前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できない商品であることを示すフラグである不可品フラグであり、前記在庫データ作成手段が、前記商品マスタにおいて前記可能品フラグが付されている商品識別データと同じものと紐付く在庫数を取得すること、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記記憶部には、事業所を識別するための事業所識別データと第一倉庫識別データとを含む事業所マスタが更に格納されており、前記在庫データ作成手段が、前記受注データに含まれる事業所識別データと同じものと紐付く前記事業所マスタ中の第一倉庫識別データを取得し、当該取得した第一倉庫識別データを前記所定の第一倉庫識別データとすることにより、前記所定の第一倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数を取得すること、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記数量が、前記商品の受注数および当該受注数から前記商品の売上数を差し引いた数値である受注残数であり、前記第一判断手段および前記第二判断手段が、前記受注数および前記受注残数のうち、値の小さい方を前記数量として、前記判断を行うこと、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記制御部が、前記第一判断手段で少なくないと判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をし、前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をする第二更新手段を更に備え、前記退避手段、前記第一判断手段、前記第二判断手段および前記第一更新手段が、前記第二更新手段が更新した前記在庫数に基づいて処理を実行すること、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成装置は、前記記憶部には、前記第一の倉庫を識別するための第一倉庫識別データと第二倉庫識別データと事業所を識別するための事業所識別データとを含む倉庫マスタが更に格納されており、前記指示データ作成手段が、前記倉庫マスタにおいて前記元データに含まれる第二倉庫識別データが有する事業所識別データと同じものを有する第一倉庫識別データと、前記元データに含まれる第二倉庫識別データと、前記元データに含まれる商品識別データと、前記移動数と、を含む前記在庫移動指示データを作成すること、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成方法であって、前記記憶部には、商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避ステップと、前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断ステップと、前記第一判断ステップで前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断ステップと、前記第二判断ステップで前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新ステップと、前記第一更新ステップで更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係るデータ作成プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成プログラムであって、前記記憶部には、商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避ステップと、前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断ステップと、前記第一判断ステップで前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断ステップと、前記第二判断ステップで前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新ステップと、前記第一更新ステップで更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、第一の倉庫における在庫数および第二の倉庫における在庫数に基づいて、受注した商品の在庫を前記第一の倉庫から前記第二の倉庫に移動する必要があるか否か、必要な場合は移動可能か否かを判断し、更に、移動可能な場合は商品の移動数を含む在庫移動指示データを自動的に作成できるという効果を奏する。
図1は、データ作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る処理の流れの一例を示す図である。 図3は、共通倉庫データ、保管倉庫データ、保管倉庫の受注データ、商品マスタ、事業所マスタおよび倉庫マスタの一例を示す図である。 図4は、在庫データの一例を示す図である。 図5は、受注残数データの一例を示す図である。 図6は、出荷可能数データの一例を示す図である。 図7は、在庫データ、受注残数データおよび出荷可能数データをまとめることにより作成される、在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データの一例を示す図である。 図8は、退避データの一例を示す図である。 図9は、元データの1行目のレコードを元にして、保管倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図10は、元データの1行目のレコードを元にして、共通倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図11は、元データの2行目のレコードを元にして、保管倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図12は、元データの2行目のレコードを元にして、共通倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図13は、元データの2行目のレコードを元にして更新した、元データ、退避データおよび在庫データの一例を示す図である。 図14は、元データの3行目のレコードを元にして、保管倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図15は、元データの3行目のレコードを元にして、共通倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図16は、元データの3行目のレコードを元にして更新した、元データ、退避データおよび在庫データの一例を示す図である。 図17は、元データの4行目のレコードを元にして、保管倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図18は、元データの4行目のレコードを元にして、共通倉庫からの在庫数等を取得して退避させた場合等における退避データの一例を示す図である。 図19は、元データの4行目のレコードを元にして更新した、元データ、退避データおよび在庫データの一例を示す図である。 図20は、元データの5行目のレコードを元にして、処理を行った場合における退避データの一例を示す図である。 図21は、移動可能FLGおよび移動可能数がセットされることにより更新された元データにおけるレコードを、所定の条件に従い並び替えた後の元データ(並替後元データ)の一例を示す図である。 図22は、退避データの一例を示す図である。 図23は、移動番号および行番号の作成の仕方の一例を示す図である。 図24は、並替後元データの2行目のレコードを元にして作成される在庫移動指示データの一例を示す図である。 図25は、移動番号および行番号の作成の仕方の一例を示す図である。 図26は、並替後元データの3行目のレコードを元にして作成される在庫移動指示データの一例を示す図である。 図27は、行番号の作成の仕方の一例を示す図である。 図28は、並替後元データの4行目のレコードを元にして作成される在庫移動指示データの一例を示す図である。
以下に、データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
商品を受注した際には、従来においては、受注商品が移動できる商品かどうかを帳票等で確認し、1商品ずつ入力しながら移動処理を行う必要があったため、時間がかかるという問題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、受注入力画面において保管(出荷待ち)倉庫を指定し、保管倉庫の在庫数が受注商品の数量より少ない場合、条件に従い共通倉庫から保管倉庫への在庫移動の指示データを自動的に作成できるようにした。なお、本実施形態においては、自動的に在庫移動指示データを作成できる商品を、移動可能品として設定されている商品のみに限定することも可能である。
また、本実施形態においては、例えば、在庫移動指示データの作成を定期的に実行することにより、受注伝票入力後、人の手を介さず自動的に在庫移動指示データを作成することができる。
そして、本実施形態においては、例えば、受注伝票入力順に移動可能か否かの判断を行い在庫移動することにより、受注入力担当者間での在庫移動の不公平感なく適正な在庫のやり取りをすることができ、この結果、業務の効率化に繋がる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係るデータ作成装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、データ作成装置100の構成の一例を示すブロック図である。
データ作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、データ作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
データ作成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。データ作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、データ作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、データ作成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、受注データ106aと、第一倉庫データとしての共通倉庫データ106bと、第二倉庫データとしての保管倉庫データ106cと、商品マスタ106dと、事業所マスタ106eと、倉庫マスタ106fと、在庫データ106gと、受注残数データ106hと、出荷可能数データ106iと、元データ106jと、退避データ106kと、在庫移動指示データ106mと、を備えている。
本実施形態に係るデータ作成装置100によれば、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データ106mを作成することができる。
本実施形態においては、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できる商品のことを、移動可能品という。前記移動可能品は、例えば、共通して使用可能な商品である共通品である。これに対して、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できない商品のことを移動不可品という。
前記第一の倉庫は、例えば、前記移動可能品である前記共通品を管理するためのセンター倉庫である。このため、以下においては、前記第一の倉庫を「共通倉庫」ということがある。
前記第二の倉庫は、例えば、担当者別や地域別等に設置された倉庫であり、出荷待ちの商品を一時的に保管するための倉庫である。このため、以下においては、前記第二の倉庫を「保管倉庫」ということがある。
なお、本実施形態でいう倉庫とは、仮想上(データ上)の倉庫であってもよいし、物理的に実在する倉庫であってもよい。
受注データ106aは、商品の受注に関するデータであり、例えば、商品の受注伝票等のデータである。受注データ106aは、図3に示すように、例えば、受注番号、同一の受注番号を有する受注明細内での行番号、事業所を識別するための事業所識別データ(事業所コード)、前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データ(倉庫コード)、前記商品を識別するための商品識別データ(商品コード)、前記商品の受注についての数量(商品の受注数および受注残数)、前記商品の売上数、取消FLGおよび完納FLG等を含む。
前記受注残数は、例えば、前記商品の受注数から前記商品の売上数を差し引いた数値である。
前記取消FLGは、前記商品の受注が取り消されていないことを意味するフラグ(0)または前記商品の受注が取り消されたことを意味するフラグ(1)である。
前記完納FLGは、前記商品の売上が完了していないことを示すフラグ(0)または前記商品の売上が完了したことを示すフラグ(1)である。なお、以下においては、前記完納FLGを「売上完了区分」ということがある。
共通倉庫データ106bは、前記第一の倉庫(前記共通倉庫)における在庫を管理するためのデータである。共通倉庫データ106bは、図3に示すように、例えば、前記事業所識別データ(事業所コード)、前記第一の倉庫を識別するための第一倉庫識別データ(倉庫コード)、前記商品識別データ(商品コード)および前記商品の前記第一の倉庫における在庫数等を含む。
保管倉庫データ106cは、前記第二の倉庫(前記保管倉庫)における在庫を管理するためのデータである。保管倉庫データ106cは、図3に示すように、例えば、前記事業所識別データ(事業所コード)、前記第二倉庫識別データ(倉庫コード)、前記商品識別データ(商品コード)および前記商品の前記第二の倉庫における在庫数等を含む。
商品マスタ106dは、前記商品が前記移動可能品と前記移動不可品のどちらに該当するかを指定するためのマスタである。商品マスタ106dは、図3に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品コード)および移動可能品不可品フラグ(移動可能品フラグ)等を含む。前記移動可能品不可品フラグは、前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できる商品であることを示すフラグである可能品フラグ(1)または前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できない商品であることを示すフラグである不可品フラグ(0)である。図3に示す商品マスタ106dにおいては、商品コード10001、10002および10003の商品が移動可能品として指定され、一方で、商品コード1D001の商品が移動不可品として指定されている。
事業所マスタ106eは、各事業所に対応する前記共通倉庫を管理するためのマスタである。事業所マスタ106eは、図3に示すように、例えば、前記事業所識別データ(事業所コード)および前記第一倉庫識別データ(共通倉庫コード)等を含む。
倉庫マスタ106fは、前記倉庫を管理するためのマスタである。倉庫マスタ106fは、図3に示すように、例えば、前記第一倉庫識別データ(倉庫コード1000)、前記第二倉庫識別データ(倉庫コードT01、T02およびT03)ならびに前記事業所識別データ(事業所コード1)等を含む。図3に示す倉庫マスタ106fにおいては、倉庫コード1000の倉庫が共通倉庫として指定され、倉庫コードT01、T02およびT03の倉庫が保管倉庫として指定されている。
在庫データ106gは、前記商品および前記保管倉庫の組合せごとに、前記商品の在庫数を管理するためのデータである。在庫データ106gは、図4に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品コード)、前記第二倉庫識別データ(倉庫コード)、前記商品の前記第一の倉庫における在庫数(現在庫数(共通))および前記商品の前記第二の倉庫における在庫数(現在庫数(保管))等を含む。なお、在庫データ106gは、共通倉庫データ106bおよび保管倉庫データ106cを元にして後述する在庫データ作成部102aが作成することができるが、当該作成の仕方の詳細については、以下の[4.処理詳細]で説明する。
受注残数データ106hは、前記商品および前記保管倉庫の組合せごとに、前記受注残数等を管理するためのデータである。受注残数データ106hは、図5に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品コード)、前記第二倉庫識別データ(倉庫コード)、前記受注番号、前記行番号、前記受注数、前記売上数、レコード番号(SEQ)および前記受注残数等を含む。なお、受注残数データ106hは、受注データ106aを元にして作成することができるが、当該作成の仕方の詳細については、以下の[4.処理詳細]で説明する。
出荷可能数データ106iは、前記商品および前記保管倉庫の組合せごとに、前記商品の出荷可能数等を管理するためのデータである。前記出荷可能数は、前記商品の前記保管倉庫における在庫数から前記受注残数を差し引くことにより算出することができる。出荷可能数データ106iは、図6に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品コード)、前記第二倉庫識別データ(倉庫コード)および前記出荷可能数等を含む。なお、出荷可能数データ106iは、在庫データ106gおよび受注残数データ106hを元にして作成することができるが、当該作成の仕方の詳細については、以下の[4.処理詳細]で説明する。
元データ106jは、在庫データ106g、受注残数データ106hおよび出荷可能数データ106iをまとめることにより作成されるデータであって、在庫移動指示データ106m作成の元となるデータである。元データ106jは、図7に示すように、例えば、前記商品識別データ(商品コード)、前記受注番号、前記行番号、前記第二倉庫識別データ(倉庫コード)、前記商品の受注についての数量(前記商品の受注数および受注残数)、前記商品の前記第一の倉庫における在庫数(現在庫数(共通))、前記商品の前記第二の倉庫における在庫数(現在庫数(保管))、前記出荷可能数、前記レコード番号(SEQ)、移動可能FLGならびに移動可能数等を含む。
前記移動可能FLGは、前記商品を前記共通倉庫から前記保管倉庫へ移動できることを示すフラグ(1)または前記商品を前記共通倉庫から前記保管倉庫へ移動できないことを示すフラグ(0)である。
前記移動可能数は、前記共通倉庫から前記保管倉庫へ移動可能な前記商品の数である。
退避データ106kは、在庫データ106gおよび元データ106jにおけるデータを一時的に退避させたデータであって、在庫移動指示データ106m作成の際に用いるデータである。退避データ106kは、図8および図22に示すように、退避用変数として、例えば、退避用第二倉庫識別データ(退避_倉庫コード)、退避用商品識別データ(退避_商品コード)、退避用の前記商品の前記共通倉庫における在庫数(退避_現在庫数(共通))、退避用の前記商品の前記保管倉庫における在庫数(退避_現在庫数(保管))、倉庫が変わったことを示すフラグ(退避_倉庫変更FLG)、在庫移動の単位を示す仮番号である仮移動番号(移動番号)および同一の仮移動番号を有するレコード内での行番号(行番号)等を含む。なお。退避データ106kにおける初期値としては、図8および図22に示すように、退避_倉庫コードおよび退避_商品コードには空データが設定され、退避_現在庫数(共通)、退避_現在庫数(保管)、退避_倉庫変更FLG、移動番号および行番号には0が設定される。
在庫移動指示データ106mは、在庫の移動についての指示内容を含むデータである。在庫移動指示データ106mは、図24、図26および図28に示すように、例えば、在庫移動の単位を示す番号である移動指示番号、同一の移動指示番号内を有するレコード内での行番号、移動指示日、前記事業所識別データ(事業所コード)、前記第一倉庫識別データ(出庫倉庫コード)、前記第二倉庫識別データ(入庫倉庫コード)、前記商品識別データ(商品コード)および前記商品の移動数(移動数)等を含む。
制御部102は、データ作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記第一倉庫データから、所定の第一倉庫識別データおよび前記受注データに含まれる商品識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数を取得し、前記第二倉庫データから、前記受注データに含まれる第二倉庫識別データおよび商品識別データと同じものと紐付く前記第二の倉庫における在庫数を取得することにより、前記受注データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと前記取得した前記第一の倉庫における在庫数と前記取得した前記第二の倉庫における在庫数とを含む前記在庫データを作成する在庫データ作成手段としての在庫データ作成部102aと、(2)前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避手段としての退避部102bと、(3)前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断手段としての第一判断部102cと、(4)前記第一判断手段で前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断手段としての第二判断部102dと、(5)前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新手段としての第一更新部102eと、(6)前記第一判断手段で少なくないと判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をし、前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をする第二更新手段としての第二更新部102fと、(7)前記第一更新手段で更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成手段としての指示データ作成部102gと、を備えている。
在庫データ作成部102aは、共通倉庫データ106bから、所定の共通倉庫の倉庫コードおよび受注データ106aに含まれる商品コードと同じものと紐付く共通倉庫における在庫数を取得し、保管倉庫データ106cから、受注データ106aに含まれる保管倉庫の倉庫コードおよび商品コードと同じものと紐付く保管倉庫における在庫数を取得することにより、在庫データ106gを作成する。
在庫データ作成部102aは、商品マスタ106dにおいて移動可能品フラグ1が付されている商品コードと同じものと紐付く在庫数のみを取得してもよい。これにより、例えば、移動可能品についての在庫数のみを取得することができ、この結果、移動可能品についてのみ在庫移動指示データ106mを作成するという柔軟な対応が可能となる。
在庫データ作成部102aは、受注データ106aに含まれる事業所コードと同じものと紐付く事業所マスタ106e中の共通倉庫の倉庫コードを取得し、当該取得した共通倉庫の倉庫コードを前記所定の共通倉庫の倉庫コードとすることにより、前記所定の共通倉庫の倉庫コードと同じものと紐付く共通倉庫における在庫数を取得してもよい。これにより、例えば、各事業所(または各部門)に対応する適切な共通倉庫からの移動指示の内容を含む在庫移動指示データ106mを作成することができる。
退避部102bは、在庫データ106gから、元データ106jに含まれる商品コードおよび保管倉庫の倉庫コードと同じものと紐付く共通倉庫における在庫数および保管倉庫における在庫数を取得して退避データ106kに退避させる。
第一判断部102cは、退避データ106kに含まれる保管倉庫における在庫数が、前記商品の受注についての数量より少ないか否かの判断を行う。
第二判断部102dは、第一判断部102cで前記少ないと判断した場合、退避データ106kに含まれる共通倉庫における在庫数が、前記商品の受注についての数量以上であるか否かの判断を行う。
第一判断部102cおよび第二判断部102dは、前記商品の受注数および当該受注数から前記商品の売上数を引いた数値である受注残数のうち、値の小さい方を前記商品の受注についての数量として、前記判断を行ってもよい。
第一更新部102eは、第二判断部102dで前記以上であると判断した場合、前記商品の受注についての数量を、共通倉庫から保管倉庫への商品の移動可能数に更新する。
第二更新部102fは、第一判断部102cで少なくないと判断した場合、在庫データ106gおよび退避データ106kに含まれる保管倉庫における在庫数から前記商品の受注についての数量を減算することにより当該在庫数の更新をし、第二判断部102dで前記以上であると判断した場合、在庫データ106gおよび退避データ106kに含まれる共通倉庫における在庫数から前記商品の受注についての数量を減算することにより当該在庫数の更新をする。そして、退避部102b、第一判断部102c、第二判断部102dおよび第一更新部102eは、第二更新部102fが更新した前記在庫数に基づいて処理を実行してもよい。これにより、例えば、在庫移動後の在庫数(すなわち、最新の在庫数)に基づいて、在庫移動をするか否かの判断および在庫移動指示データ106mの作成を行うことができる。
指示データ作成部102gは、第一更新部102eで更新した前記移動可能数を商品の移動数として含む在庫移動指示データ106mを作成する。
具体的には、指示データ作成部102gは、倉庫マスタ106fにおいて元データ106jに含まれる保管倉庫の倉庫コードが有する事業所コードと同じものを有する共通倉庫の倉庫コードと、元データ106jに含まれる保管倉庫の倉庫コードと、元データ106jに含まれる商品コードと、前記移動数と、を含む在庫移動指示データ106mを作成してもよい。これにより、例えば、どこから(=共通倉庫の倉庫コード)どこに(=保管倉庫の倉庫コード)何を(=商品コード)何個(=移動数)移動するべきかという情報を、在庫移動の担当者は正確かつ迅速に把握することができる。
[3.処理概要]
以下、本実施形態に係る処理の概要について説明する。
[3−1.前提条件]
本実施形態に係る処理における前提条件について説明する。
前提条件の一つ目として、本実施形態においては、倉庫を前記共通倉庫と前記保管倉庫(出荷待ち倉庫)とに分けて運用する。前記共通倉庫においては、前記移動可能品を保管する。前記保管倉庫においては、担当者別や地域別等で区別し、出荷待ちの商品を保管する。
前提条件の二つ目として、本実施形態においては、受注入力画面において指定する倉庫は、保管倉庫とする。
前提条件の三つ目として、本実施形態においては、受注時自動在庫移動指示データの作成は毎日実行されるものとし、受注データも当日入力分のみを対象に処理を行うものとする。
前提条件の四つ目として、本実施形態においては、商品マスタ106dにおける移動可能品フラグの設定により、移動可能な商品を限定することができる。具体的には、移動可能品を設定する場合には、前記移動可能品フラグを「1(移動可能)」に設定し、これに対して、移動不可品を設定する場合には、前記移動可能品フラグを「0(移動不可)」に設定すればよい。
[3−2.処理の流れ]
受注入力から出荷入力までの流れについて、図2を参照して説明する。
まず、図2の「受注入力」において、受注伝票登録を行うことにより、保管倉庫を指定し、受注商品(移動可能品)の数量を入力することができる。
次に、図2の「移動条件?」において、受注データ106a、共通倉庫データ106bおよび保管倉庫データ106cを元にして、移動可能品が移動条件を満たすか否かの判断が行われる。移動条件が満たされる場合(図2の移動条件?に対するYes)、在庫移動指示データ106mの作成が行われる。なお、前記判断および前記作成は、前記受注伝票の受注番号順に行われる。
図2の点線で囲った箇所の処理(受注時自動在庫指示データ作成処理)は、例えば、Windowsのタスクスケジュール等にて定期的に実行されるものとする。
次に、図2の「出荷指示入力」において、作成された在庫移動指示データ106mを元に、共通倉庫から保管倉庫への出荷指示データが作成される。
最後に、図2の「出荷入力」において、作成された出荷指示データを元に、出荷入力が行われることで、共通倉庫から保管倉庫への在庫移動が行われる。
[3−3.受注時自動在庫移動指示データ作成処理の流れ]
図2の点線で囲った箇所の処理(受注時自動在庫指示データ作成処理)の流れについて説明する。
まず、受注入力画面において、新規受注伝票の登録および受注伝票の修正に伴う受注明細の追加が行われる。
次に、商品が移動可能品であるか否か(すなわち、商品マスタ106dにおける移動可能品フラグが1であるか否か)がチェックされる。
次に、保管倉庫における在庫数−保管倉庫における受注残数(Σ(受注数−売上数)))を計算することにより、W出荷可能在庫が算出される。
次に、入力受注数>W出荷可能在庫という条件が満たされるかが判断される。前記条件が満たされる場合(すなわち、保管倉庫の在庫が足りない場合)、以下のようにして、共通倉庫の在庫が確認される。
最後に、入力受注数≦共通倉庫における在庫数という条件が満たされるかが判断される。前記条件が満たされる場合(すなわち、入力受注数を満たす在庫が共通倉庫にある場合)、保管倉庫へ入力受注数分在庫移動を行うための在庫移動指示データ106mが作成される。これに対して、前記条件が満たされない場合(すなわち、入力受注数を満たす在庫が共通倉庫にない場合)、在庫移動指示データ106mの作成は行われない。なお、受注数全体の在庫がなくても、一部出荷が必要な場合は、移動入力画面において手入力により在庫移動を行うことができる。
[4.処理詳細]
以下、本実施形態に係る処理の詳細について説明する。なお、本項目[4.処理詳細]において、受注データ106a、共通倉庫データ106b、保管倉庫データ106c、商品マスタ106d、事業所マスタ106eおよび倉庫マスタ106fにおける具体的内容は、図3に示すとおりであるとする。
[4−1.在庫データ106gの作成]
まず、在庫データ106gの作成について説明する。在庫データ106gには、[2.構成]で説明したように、共通倉庫における在庫数と保管倉庫における在庫数とが含まれるため、以下においては、これらの各在庫数をそれぞれどのように取得するかについて項目立てて説明をする。
[4−1−1.共通倉庫における在庫数の取得]
在庫データ作成部102aは、受注データ106aを元に、以下の(1)〜(4)で説明するようにして共通倉庫における在庫数を取得する。
(1)移動可能品フラグの取得
まず、在庫データ作成部102aは、商品マスタ106dを「商品マスタ106d中の商品コード=受注データ106a中の商品コード」という条件で参照し、商品マスタ106dに含まれる移動可能品フラグを取得する。
具体的には、図3の受注データ106aには4つの商品コード10001、10002、10003および1D001が含まれる。このため、在庫データ作成部102aは、図3の商品マスタ106dから、商品コード10001、10002および10003についての移動可能品フラグとして「1(移動可能品であることを示すフラグ)」を取得し、これに対して、商品コード1D001についての移動可能品フラグとして「0(移動不可品であることを示すフラグ)」を取得する。
(2)移動可能品フラグの指定
次に、商品マスタ106dにおける移動可能品フラグが指定される。
具体的には、在庫データ作成部102aは、移動可能品フラグ「1」が付されている商品コード10001、10002および10003と紐付く在庫数のみを以下の(4)で説明するように取得し、これに対して、移動可能品フラグ「0」が付されている商品コード1D001と紐付く在庫数は取得しない。
(3)共通倉庫コードの取得
次に、在庫データ作成部102aは、事業所マスタ106eを「事業所マスタ106e中の事業所コード=受注データ106a中の事業所コード」という条件で参照し、共通倉庫コードを取得する。
具体的には、図3の受注データ106aに含まれる事業所コードは「1」である。このため、在庫データ作成部102aは、図3の事業所マスタ106eから、事業所コード「1」と紐付く共通倉庫コードとして「1000」を取得する。
(4)共通倉庫における在庫数の取得
最後に、在庫データ作成部102aは、共通倉庫データ106bを「共通倉庫データ106b中の倉庫コード=事業所マスタ106e中の共通倉庫コード」かつ「共通倉庫データ106b中の商品コード=受注データ106a中の商品コード(移動可能品に限る)」かつ「共通倉庫データ106b中の事業所コード=受注データ106a中の事業所コード」という条件で参照し、共通倉庫における在庫数を取得する。
具体的には、在庫データ作成部102aは、図3の共通倉庫データ106bから、前記(3)で取得した共通倉庫コード「1000」と紐付き、かつ、図3の受注データ106a中の商品コードのうち(2)で説明した移動可能品フラグ1が付されている商品コード「10001、10002または10003」と紐付き、かつ、図3の受注データ106a中の事業所コード「1」と紐付く在庫数を取得する。すなわち、在庫データ作成部102aは、商品コード10001の商品の共通倉庫コード1000の倉庫における在庫数として100を取得し、商品コード10002の商品の共通倉庫コード1000の倉庫における在庫数として50を取得し、商品コード10003の商品の共通倉庫コード1000の倉庫における在庫数として12を取得する。
[4−1−2.保管倉庫における在庫数の取得]
在庫データ作成部102aは、受注データ106aを元に、以下の(5)〜(7)で説明するようにして保管倉庫における在庫数を取得する。
(5)移動可能品フラグの取得
まず、在庫データ作成部102aは、[4−1−1]の(1)で説明した方法と同様の方法により、商品コード10001、10002および10003についての移動可能品フラグとして「1(移動可能品であることを示すフラグ)」を取得し、これに対して、商品コード1D001についての移動可能品フラグとして「0(移動不可品であることを示すフラグ)」を取得する。
(6)移動可能品フラグの指定
次に、在庫データ作成部102aは、[4−1−1]の(2)で説明した方法と同様の方法により、移動可能品フラグ「1」が付されている商品コード10001、10002および10003と紐付く在庫数のみを以下の(7)で説明するように取得し、これに対して、移動可能品フラグ「0」が付されている商品コード1D001と紐付く在庫数は取得しない。
(7)保管倉庫における在庫数の取得
最後に、在庫データ作成部102aは、保管倉庫データ106cを「保管倉庫データ106c中の倉庫コード=受注データ106a中の保管倉庫コード」かつ「保管倉庫データ106c中の商品コード=受注データ106a中の商品コード(移動可能品に限る)」かつ「保管倉庫データ106c中の事業所コード=受注データ106a中の事業所コード」という条件で参照し、保管倉庫における在庫数を取得する。
具体的には、在庫データ作成部102aは、図3の保管倉庫データ106cから、図3の受注データ106a中の保管倉庫コード「T01、T02またはT03」と紐付き、かつ、図3の受注データ106a中の商品コードのうち(6)で説明した移動可能品フラグ1が付されている商品コード「10001、10002または10003」と紐付き、かつ、図3の受注データ106a中の事業所コード「1」と紐付く在庫数を取得する。すなわち、在庫データ作成部102aは、商品コード10001の商品の保管倉庫コードT01の倉庫における在庫数として20を取得し、商品コード10002の商品の保管倉庫コードT02の倉庫における在庫数として0を取得し、商品コード10002の商品の保管倉庫コードT03の倉庫における在庫数として0を取得する。
[4−1−3.取得した在庫数に基づく在庫データ106gの作成]
在庫データ作成部102aは、受注データ106aに含まれる商品コードおよび保管倉庫の倉庫コードと前記取得した共通倉庫における在庫数と前記取得した保管倉庫における在庫数とを含む在庫データ106gを作成する。
具体的には、在庫データ作成部102aは、図4に示すように、前記取得した共通倉庫における在庫数と前記取得した保管倉庫における在庫数とを、商品コード>倉庫コード順に(すなわち、商品コードの若い順に、商品コードが同じ場合は保管倉庫の倉庫コードの若い順に)並び替えた在庫データ106gを作成する。すなわち、在庫データ作成部102aは、図4のaに示すように、商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01の組合せについては、共通倉庫の在庫数が100および保管倉庫の在庫数が20であり、図4のbに示すように、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02の組合せについては、共通倉庫の在庫数が50および保管倉庫の在庫数が0であり、図4のcに示すように、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについては、共通倉庫の在庫数が50および保管倉庫の在庫数が0であり、図4のdに示すように、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについては、共通倉庫の在庫数が12および保管倉庫の在庫数が−(データ無し)である在庫データ106gを作成する。なお、データ無しについては、0扱いとする。
なお、本項目[4−1]において、(1)、(3)および(5)の処理は内部結合による処理であり、一方で、(4)および(7)の処理は外部結合による処理である。
[4−2.受注残数の取得]
次に、受注残数の取得について説明する。受注残数は、受注データ106a元に、以下の(1)〜(5)で説明するようにして受注数および売上数を取得することにより、算出することができる。
(1)受注データ中の明細の取得
まず、受注データ106a中の取消FLGが0(受注の取消をしていない)であり、かつ、受注データ106a中の完納FLGである売上完了区分が0(売上が完了していない)であるという条件を満たす明細が、受注データ106aから取得される。具体的には、図3の受注データ106a中のすべての明細が取得される。
(2)移動可能品フラグの取得
次に、商品マスタ106dが「商品マスタ106d中の商品コード=受注データ106a中の商品コード」という条件で参照され、商品マスタ106dに含まれる移動可能品フラグが取得される。具体的には、図3の受注データ106a中の商品コード10001、10002および10003についての移動可能品フラグとして「1」が取得され、これに対して、商品コード1D001についての移動可能品フラグとして「0」が取得される。
(3)移動可能品フラグの指定
次に、移動可能品フラグ「1」が付されている商品コード10001、10002および10003の商品の受注残数のみが以下の(5)説明するように取得され、これに対して、商品コード1D001の商品の受注残数は取得されない。
(4)共通倉庫コードの取得
次に、事業所マスタ106eが「事業所マスタ106e中の事業所コード=受注データ106a中の事業所コード」という条件で参照され、共通倉庫コードが取得される。
(5)受注残数の取得
最後に、図3の受注データ106a中の明細のうち、(1)および(3)の条件を満たす明細である、7〜11の番号を付した明細(以下、それぞれ単に「明細7〜11」という。)について、商品コードおよび保管倉庫の倉庫コードの組合せごとに、受注数−売上数を計算することにより、受注残数が取得される。具体的には、まず、明細7〜11は、図5に示すように、商品コード>受注番号>行番号順に(すなわち、商品コードの若い順に、商品コードが同じ場合は受注番号の若い順に、商品コードと受注番号が同じ場合は行番号の若い順に)並び替えられて、明細7、8、10、9および11という順序となる。そして、商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01の明細7については、受注数20−売上数0=受注残数20が取得され、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03の明細8については、受注数10−売上数4=受注残数6が取得され、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02の明細10については、受注数30−売上数0=受注残数30が取得され、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の明細9および明細11については、受注数16−売上数0=受注残数16が取得される。なお、明細9および明細11の2明細については、商品コードと保管倉庫の倉庫コードの組合せが同じであるため、当該2明細間で受注数は集計されて10+6=16となり、売上数も集計されて0+0=0となる。そして、当該2明細間で、受注残数は、集計後の受注数16−集計後の売上数0=16という同じ値となる。このようにして、図5に示す受注残数データ106hが作成される。
なお、本項目[4−2]において、(2)、(4)および(5)の処理は内部結合による処理である。
[4−3.出荷可能数の取得]
次に、出荷可能数の取得について説明する。出荷可能数は、[4−1]で取得した保管倉庫の在庫数から[4−2]で取得した受注残数を差し引くことにより、以下のようにして算出することができる。
具体的には、商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01の組合せについては、[4−1−3]で説明したように保管倉庫における在庫数は20であり、[4−2]の(5)で説明したように受注残数は20であるため、出荷可能数は、20−20=0である。また、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02の組合せについては、[4−1−3]で説明したように保管倉庫における在庫数は0であり、[4−2]の(5)で説明したように受注残数は30であるため、出荷可能数は、0−30=−30である。そして、商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについては、[4−1−3]で説明したように保管倉庫における在庫数は0であり、[4−2]の(5)で説明したように受注残数は6であるため、出荷可能数は、0−6=−6である。更に、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについては、[4−1−3]で説明したように保管倉庫における在庫数は0であり、[4−2]の(5)で説明したように受注残数は16であるため、出荷可能数は、0−16=−16である。そして、算出した出荷可能数は、商品コード>倉庫コード順に(すなわち、商品コードの若い順に、商品コードが同じ場合は保管倉庫の倉庫コードの若い順に)並び替えられて、図6に示す出荷可能数データ106iが作成される。
なお、出荷可能数とは、保管倉庫から売上できる商品のフリー在庫数を表す。このため、詳細は以下の[4−5]で説明するが、出荷可能数<0となっている、商品コードおよび保管倉庫の倉庫コードの組合せについては、当該倉庫コードの倉庫における当該商品コードの商品在庫が不足していることを表し、当該組合せは、受注時自動在庫移動指示データ作成の対象となる。
[4−4.元データ106jの作成]
次に、在庫移動指示データ106m作成の元となるデータである元データ106jの作成について説明する。元データ106jは、[4−1]で作成した在庫データ106gと[4−2]で作成した受注残数データ106hと[4−3]で作成した出荷可能数データ106iとを、商品コードおよび保管倉庫の倉庫コードの組合せ単位でまとめることにより、図7に示すように作成される。
作成された元データ106jにおけるレコードのうち、共通倉庫の在庫数(現在庫数(共通))>0を満たすレコードが在庫移動指示データ106mの作成対象となる。すなわち、図7に示すすべてのレコードが在庫移動指示データ106mの作成対象となる。
そして、図7に示すレコードは、商品コード>受注番号>受注行番号>倉庫コード順に(すなわち、商品コードの若い順に、商品コードが同じ場合は受注番号の若い順に、商品コードと受注番号とが同じ場合は受注行番号が若い順に、商品コードと受注番号と受注行番号とが同じ場合は保管倉庫の倉庫コードが若い順に)に取得され、以下の[4−5]の処理が実行される。すなわち、図7に示すレコードは、1〜5の番号の順に取得され、以下の[4−5]の処理が実行される。
[4−5.在庫移動指示データ作成の前半処理]
次に、在庫移動指示データ106m作成の前半処理として、図7に示す元データ106jを元にして、読み取るレコードがなくなるまで、以下の(i)〜(iii)の処理が繰り返し実行される。なお、以下の説明において、「X<>Y」は、「X<Y、または、X>Y」を意味するものとする。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード<>元データ106jにおける保管倉庫の倉庫コードという条件が満たされるとき、以下の(i-1)〜(i-3)の処理が実行される。
(i-1)退避部102bは、元データ106jにおける保管倉庫の倉庫コードを退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。退避させた保管倉庫の倉庫コードは、ブレイク条件に使用する。
(i-2)退避部102bは、現在庫数(保管)を在庫データ106gから再取得し、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。
(i-3)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに1をセットし、倉庫が変わった印とする。
(ii)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLG=1、または、退避データ106kにおける退避_商品コード<>元データ106jにおける商品コードという条件が満たされるとき、以下の(ii-1)〜(ii-4)の処理が実行される。
(ii-1)退避部102bは、現在庫数(共通)を在庫データ106gから再取得し、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)に退避させる。
(ii-2)退避部102bは、現在庫数(保管)を在庫データ106gから再取得し、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。
(ii-3)退避部102bは、元データ106jにおける商品コードを退避データ106kにおける退避_商品コードに退避させる。退避させた商品コードは、ブレイク条件に使用する。
(ii-4)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに0をセットし、FLGを初期化する。
(iii)元データ106jにおける出荷可能数<0という条件が満たされる場合(すなわち、保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫がない場合)、以下の(iii-1)〜(iii-3)で説明するように、受注数、受注残数および現在庫数(保管)が確認され、在庫が不足している場合には、共通倉庫から在庫移動が行えるかの判断が実行される。
(iii-1)元データ106jにおける受注数および受注残数のうち、値の小さい方が取得され、W_受注残数となる。
(iii-2)第一判断部102cが、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)≧W_受注残数という条件が満たされると判断したとき(言い換えると、第一判断部102cが、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)がW_受注残数より少なくないと判断したとき)、第二更新部102fは、以下の更新を行う。
・第二更新部102fは、一つ目に、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)からW_受注残数を減算することにより、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)を更新する。
・第二更新部102fは、二つ目に、在庫データ106gを更新する。
(iii-3)第一判断部102cが、(iii-2)の条件は満たされていないと判断し(言い換えると、第一判断部102cが、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)がW_受注残数より少ないと判断し)、かつ、第二判断部102dが、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)≧W_受注残数という条件が満たされると判断したとき(言い換えると、第二判断部102dが、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)がW_受注残数以上であると判断したとき)、第一更新部102eおよび第二更新部102fは、以下の更新を行う。
・第一更新部102eは、元データ106jにおける移動可能FLGを1に更新し、W_受注残数を移動可能数に更新する。
・第二更新部102fは、一つ目に、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)からW_受注残数を減算することにより、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)を更新する。
・第二更新部102fは、二つ目に、在庫データ106gを更新する。
以下、図7に示す元データ106jにおける5つのレコードそれぞれについて、在庫移動指示データ作成の前半処理が実行される場合を例にとって、具体的に説明する。
[4−5−1.元データ106jにおけるレコード1についての処理]
まず、図7に示す元データ106jにおいて1の番号を付したレコード(以下、単に「レコード1」という。)が読み込まれ、以下の(i)および(ii)の処理が実行される。なお、退避データ106kの初期状態は、図8に示すとおりであるとする。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:空データ<>図7のレコード1における保管倉庫の倉庫コード:T01であるため、以下の(i-1)〜(i-3)の処理が実行される。
(i-1)倉庫コードを退避
退避部102bは、図9に示すように、図7のレコード1における倉庫コードT01を退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。
(i-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード1に含まれる商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01と同じものと紐付く現在庫数(保管)の20を取得して、図9に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。
(i-3)退避_倉庫変更FLGに1をセット
図9に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに1がセットされる。
(ii)退避データ106kにおける退避_商品コード=空データ<>図7のレコード1における商品コード10001であるため、以下の(ii-1)〜(ii-4)の処理が実行される。
(ii-1)在庫データ106gから現在庫数(共通)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード1に含まれる商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01と同じものと紐付く現在庫数(共通)の100を取得して、図10に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)に退避させる。
(ii-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード1に含まれる商品コード10001および保管倉庫の倉庫コードT01と同じものと紐付く現在庫数(保管)の20を取得して、図10に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。なお、この時点で、現在庫数(保管)は既に退避済だが、再セットを行う。
(ii-3)商品コードを退避
退避部102bは、図10に示すように、図7のレコード1における商品コード10001を退避データ106kにおける退避_商品コードに退避させる。
(ii-4)退避_倉庫変更FLGに0をセット
図10に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに0がセットされる。
(iii)図7のレコード1における出荷可能数:0<0とならないため(すなわち、保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫があるため)、以降の処理は実行されず、元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−5−2.元データ106jにおけるレコード2についての処理]
次に、図7に示す元データ106jにおいて2の番号を付したレコード(以下、単に「レコード2」という。)が読み込まれ、以下の(i)〜(iii)の処理が実行される。なお、退避データ106kの状態は、図10の(ii-4)に示すとおりである。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T01<図7のレコード2における保管倉庫の倉庫コード:T03であるため、以下の(i-1)〜(i-3)の処理が実行される。
(i-1)倉庫コードを退避
退避部102bは、図11に示すように、図7のレコード2における倉庫コードT03を退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。
(i-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード2に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図11に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。
(i-3)退避_倉庫変更FLGに1をセット
図11に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに1がセットされる。
(ii)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLG=1であり、更には、退避データ106kにおける退避_商品コード:10001<図7のレコード2における商品コード10002であるため、以下の(ii-1)〜(ii-4)の処理が実行される。
(ii-1)在庫データ106gから現在庫数(共通)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード2に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(共通)の500を取得して、図12に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)に退避させる。
(ii-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、図4の在庫データ106gから、図7のレコード2に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図12に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。なお、この時点で、現在庫数(保管)は既に退避済だが、再セットを行う。
(ii-3)商品コードを退避
退避部102bは、図12に示すように、図7のレコード2における商品コード10002を退避データ106kにおける退避_商品コードに退避させる。
(ii-4)退避_倉庫変更FLGに0をセット
図12に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに0がセットされる。
(iii)図7のレコード2における出荷可能数:−6<0であるため(すなわち保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫がないため)、以下の(iii-1)〜(iii-3)で説明するように、共通倉庫から在庫移動が行えるかの判断が実行される。
(iii-1)W_受注残数を取得
図7のレコード2における受注数:10および受注残数:6のうち、値の小さい「6」が、W_受注残数として取得される。
(iii-2)保管倉庫における在庫数を確認
退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管):0≧W_受注残数:6とならないため、第一判断部102cは、(iii-2)の条件が満たされないと判断し、以下の(iii-3)の処理に進む。
(iii-3)共通倉庫における在庫数を確認
(iii-2)の条件が満たされず、かつ、退避_現在庫数(共通):50≧W_受注残数:6となるため、第二判断部102dは、(iii-3)の条件が満たされると判断する。この場合、第一更新部102eおよび第二更新部102fは、以下の更新を行う。
第一更新部102eは、図13の元データ106jに示すように、レコード2における移動可能FLGに1を更新し、また、レコード2における移動可能数にW_受注残数:6を更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
元データ106jにおける受注番号=レコード2における受注番号:100011
元データ106jにおける受注行番号=レコード2における受注行番号:1
元データ106jにおける倉庫コード=レコード2における倉庫コード:T03
元データ106jにおける商品コード=レコード2における商品コード:10002
元データ106jにおけるSEQ=レコード2におけるSEQ:2
第二更新部102fは、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通):50からW_受注残数:6を減算することにより、図13の退避データ106kに示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)を、44に更新する。
また、第二更新部102fは、在庫データ106gにおける現在庫数(共通):50からW_受注残数:6を減算することにより、図13の在庫データ106gに示すように、在庫データ106gにおける現在庫数(共通)を、44に更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
在庫データ106gにおける商品コード=レコード2における商品コード:10002
なお、図13の在庫データ106gにおいて、商品コード10002を有するレコード間で(bを付したレコードとcを付したレコード間で)、共通倉庫は同じになるため、共通倉庫の倉庫コードの指定はしない。
続いて、元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−5−3.元データ106jにおけるレコード3についての処理]
次に、図7に示す元データ106jにおいて3の番号を付したレコード(以下、単に「レコード3」という。)が読み込まれ、以下の(i)〜(iii)の処理が実行される。なお、退避データ106kの状態は、図13に示すとおりである。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T03>図7のレコード3における保管倉庫の倉庫コード:T02であるため、以下の(i-1)〜(i-3)の処理が実行される。
(i-1)倉庫コードを退避
退避部102bは、図14に示すように、図7のレコード3における倉庫コードT02を退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。
(i-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−2]の(iii-3)で更新した在庫データ106g(図13に示す)から、図7のレコード3に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図14に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。
(i-3)退避_倉庫変更FLGに1をセット
図14に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに1がセットされる。
(ii)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLG=1であるため、以下の(ii-1)〜(ii-4)の処理が実行される。
(ii-1)在庫データ106gから現在庫数(共通)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−2]の(iii-3)で更新した在庫データ106g(図13に示す)から、図7のレコード3に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02と同じものと紐付く現在庫数(共通)の44を取得して、図15に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)に退避させる。
(ii-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−2]の(iii-3)で更新した在庫データ106g(図13に示す)から、図7のレコード3に含まれる商品コード10002および保管倉庫の倉庫コードT02と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図15に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。なお、この時点で、現在庫数(保管)は既に退避済だが、再セットを行う。
(ii-3)商品コードを退避
退避部102bは、図15に示すように、図7のレコード3における商品コード10002を退避データ106kにおける退避_商品コードに退避させる。
(ii-4)退避_倉庫変更FLGに0をセット
図15に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに0がセットされる。
(iii)図7のレコード3における出荷可能数:−30<0であるため(すなわち保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫がないため)、以下の(iii-1)〜(iii-3)で説明するように、共通倉庫から在庫移動が行えるかの判断が実行される。
(iii-1)W_受注残数を取得
図7のレコード3における受注数:30および受注残数:30は、同じ値であるため、「30」が、W_受注残数として取得される。
(iii-2)保管倉庫における在庫数を確認
退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管):0≧W_受注残数:30とならないため、第一判断部102cは、(iii-2)の条件が満たされないと判断し、以下の(iii-3)の処理に進む。
(iii-3)共通倉庫における在庫数を確認
(iii-2)の条件が満たされず、かつ、退避_現在庫数(共通):44≧W_受注残数:30となるため、第二判断部102dは、(iii-3)の条件が満たされると判断する。この場合、第一更新部102eおよび第二更新部102fは、以下の更新を行う。
第一更新部102eは、図16の元データ106jに示すように、レコード3における移動可能FLGに1を更新し、また、レコード3における移動可能数にW_受注残数:30を更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
元データ106jにおける受注番号=レコード3における受注番号:100012
元データ106jにおける受注行番号=レコード3における受注行番号:2
元データ106jにおける倉庫コード=レコード3における倉庫コード:T02
元データ106jにおける商品コード=レコード3における商品コード:10002
元データ106jにおけるSEQ=レコード3におけるSEQ:3
第二更新部102fは、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通):44からW_受注残数:30を減算することにより、図16の退避データ106kに示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)を、14に更新する。
また、第二更新部102fは、在庫データ106gにおける現在庫数(共通):44からW_受注残数:30を減算することにより、図16の在庫データ106gに示すように、在庫データ106gにおける現在庫数(共通)を、14に更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
在庫データ106gにおける商品コード=レコード3における商品コード:10002
なお、図16の在庫データ106gにおいて、商品コード10002を有するレコード間で(bを付したレコードとcを付したレコード間で)、共通倉庫は同じになるため、共通倉庫の倉庫コードの指定はしない。
続いて、元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−5−4.元データ106jにおけるレコード4についての処理]
次に、図7に示す元データ106jにおいて4の番号を付したレコード(以下、単に「レコード4」という。)が読み込まれ、以下の(i)〜(iii)の処理が実行される。なお、退避データ106kの状態は、図16に示すとおりである。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T02<図7のレコード4における保管倉庫の倉庫コード:T03であるため、以下の(i-1)〜(i-3)の処理が実行される。
(i-1)倉庫コードを退避
退避部102bは、図17に示すように、図7のレコード4における倉庫コードT03を退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。
(i-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gから、図7のレコード4に含まれる商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図17に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。なお、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gは、図16に示すとおりであるものの、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについての内容は更新されていないため、図4の在庫データ106gに示すとおりの内容である。
(i-3)退避_倉庫変更FLGに1をセット
図17に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに1がセットされる。
(ii)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLG=1であり、更には、退避データ106kにおける退避_商品コード:10002<図7のレコード4における商品コード10003であるため、以下の(ii-1)〜(ii-4)の処理が実行される。
(ii-1)在庫データ106gから現在庫数(共通)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gから、図7のレコード4に含まれる商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(共通)の12を取得して、図18に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)に退避させる。なお、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gは、図16に示すとおりであるものの、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについての内容は更新されていないため、図4の在庫データ106gに示すとおりの内容である。
(ii-2)在庫データ106gから現在庫数(保管)を再取得して退避
退避部102bは、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gから、図7のレコード4に含まれる商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03と同じものと紐付く現在庫数(保管)の0を取得して、図18に示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管)に退避させる。なお、この時点で、現在庫数(保管)は既に退避済だが、再セットを行う。また、[4−5−3]の(iii-3)で更新した在庫データ106gは、図16に示すとおりであるものの、商品コード10003および保管倉庫の倉庫コードT03の組合せについての内容は更新されていないため、図4の在庫データ106gに示すとおりの内容である。
(ii-3)商品コードを退避
退避部102bは、図18に示すように、図7のレコード4における商品コード10003を退避データ106kにおける退避_商品コードに退避させる。
(ii-4)退避_倉庫変更FLGに0をセット
図18に示すように、退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLGに0がセットされる。
(iii)図7のレコード4における出荷可能数:−16<0であるため(すなわち保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫がないため)、以下の(iii-1)〜(iii-3)で説明するように、共通倉庫から在庫移動が行えるかの判断が実行される。
(iii-1)W_受注残数を取得
図7のレコード4における受注数:10および受注残数:16のうち、値の小さい「10」が、W_受注残数として取得される。
(iii-2)保管倉庫における在庫数を確認
退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管):0≧W_受注残数:10とならないため、第一判断部102cは、(iii-2)の条件が満たされないと判断し、以下の(iii-3)の処理に進む。
(iii-3)共通倉庫における在庫数を確認
(iii-2)の条件が満たされず、かつ、退避_現在庫数(共通):12≧W_受注残数:10となるため、第二判断部102dは、(iii-3)の条件が満たされると判断する。この場合、第一更新部102eおよび第二更新部102fは、以下の更新を行う。
第一更新部102eは、図19の元データ106jに示すように、レコード4における移動可能FLGに1を更新し、また、レコード4における移動可能数にW_受注残数:10を更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
元データ106jにおける受注番号=レコード4における受注番号:100012
元データ106jにおける受注行番号=レコード4における受注行番号:1
元データ106jにおける倉庫コード=レコード4における倉庫コード:T03
元データ106jにおける商品コード=レコード4における商品コード:10003
元データ106jにおけるSEQ=レコード4におけるSEQ:4
第二更新部102fは、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通):12からW_受注残数:10を減算することにより、図19の退避データ106kに示すように、退避データ106kにおける退避_現在庫数(共通)を、2に更新する。
また、第二更新部102fは、在庫データ106gにおける現在庫数(共通):12からW_受注残数:10を減算することにより、図19の在庫データ106gに示すように、在庫データ106gにおける現在庫数(共通)を、2に更新する。なお、更新条件は、以下に示すとおりである。
(更新条件)
在庫データ106gにおける商品コード=レコード4における商品コード:10003
なお、図19の在庫データ106gにおいて、商品コード10003を有するレコードにおいて(dを付したレコードにおいて)、共通倉庫は同じになるため、共通倉庫の倉庫コードの指定はしない。
続いて、元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−5−5.元データ106jにおけるレコード5についての処理]
次に、図7に示す元データ106jにおいて5の番号を付したレコード(以下、単に「レコード5」という。)が読み込まれ、以下の(iii)の処理が実行される。なお、退避データ106kの状態は、図19に示すとおりである。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T03=図7のレコード5における保管倉庫の倉庫コード:T03であるため、(i)の条件は満たされず、(i-1)〜(i-3)の処理はスキップされる。
(ii)退避データ106kにおける退避_倉庫変更FLG=0であり、かつ、退避データ106kにおける退避_商品コード:10003=図7のレコード5における商品コード10003であるため、(ii)の条件は満たされず、(ii-1)〜(ii-4)の処理はスキップされる。
(iii)図7のレコード5における出荷可能数:−16<0であるため(すなわち保管倉庫に受注残数を満たすだけの在庫がないため)、以下の(iii-1)〜(iii-3)で説明するように、共通倉庫から在庫移動が行えるかの判断が実行される。
(iii-1)W_受注残数を取得
図7のレコード5における受注数:6および受注残数:16のうち、値の小さい「6」が、W_受注残数として取得される。
(iii-2)保管倉庫における在庫数を確認
退避データ106kにおける退避_現在庫数(保管):0≧W_受注残数:6とならないため、第一判断部102cは、(iii-2)の条件が満たされないと判断し、以下の(iii-3)の処理に進む。
(iii-3)共通倉庫における在庫数を確認
退避_現在庫数(共通):2≧W_受注残数:6とならないため、第二判断部102dは、(iii-3)の条件が満たされないと判断する。この場合、第一更新部102eおよび第二更新部102fが行う更新処理はスキップされる。このため、退避データ106kは、図20に示すように、[4−5−4]で更新した図19に示す退避データ106kの状態がそのまま引き継がれる。
[4−5−6.処理の終了]
以上、[4−5−1]〜[4−5−5]で説明した処理により、図7に示す元データ106jにおけるすべてのレコードの読み込みが終了する。これにより、図7に示す元データ106jは、レコード2〜4の移動可能FLGおよび移動可能数が更新された更新後の元データ106j(図示せず)となる。
更新後の元データ106jにおけるレコードは、倉庫コード>商品コード>受注番号>受注行番号順に(すなわち、保管倉庫の倉庫コードの若い順に、保管倉庫の倉庫コードが同じである場合は商品コードの若い順に、保管倉庫の倉庫コードと商品コードとが同じである場合は受注番号の若い順に、保管倉庫の倉庫コードと商品コードと受注番号とが同じである場合は受注行番号の若い順に)並び替えられて、図21に示す順序となる。
[4−6.在庫移動指示データ作成の後半処理]
最後に、在庫移動指示データ106m作成の後半処理として、図21に示す並替後の元データ106jを元にして、読み取るレコードがなくなるまで、保管倉庫の倉庫コード単位で以下の(iv)および(v)の処理が繰り返し実行される。なお、退避データ106kにおける退避_倉庫コードは、一旦クリアするものとする。
在庫移動指示データ106m作成の後半処理の概要としては、並替後の元データ106jにおいて、移動可能FLG=1が付されている保管倉庫を対象として、保管倉庫の倉庫コードがブレイクするごとに(変わるごとに)、伝票番号を採番しながら在庫移動指示データ106mの作成を行う。
(iv)退避データ106kにおける退避_倉庫コード<>並替後の元データ106jにおける保管倉庫の倉庫コードという条件が満たされるとき、以下の(iv-1)〜(iv-3)の処理が実行される。
(iv-1)移動番号を+1して採番し、行番号に1をセットする。なお、同一の保管倉庫の場合には、行番号をカウントアップする。
(iv-2)並替後の元データ106jにおける保管倉庫の倉庫コードを退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避させる。退避させた保管倉庫の倉庫コードは、ブレイク条件に使用する。
(iv-3)移動伝票番号を生成する。なお、移動伝票番号は、「事業所コード+システム日付YYMMDD(年月日)+移動番号前ゼロ編集5桁」をすることにより、12桁の数字として生成できる。
(v)指示データ作成部102gが、在庫移動指示データ106mの作成を行う。
以下、図21に示す並替後の元データ106jを元に、在庫移動指示データ作成の後半処理が実行される場合を例にとって、具体的に説明する。
ここで、在庫移動指示データ作成の後半処理は、移動可能FLG=1を有するレコードのみを対象として実行される。すなわち、図21に示す並替後の元データ106jにおいて、7〜9の番号を付したレコード(以下、それぞれ単に「レコード7〜9」という。)のみが、在庫移動指示データ作成の対象となる。これに対して、図21に示す並替後の元データ106jにおいて、6および10の番号を付したレコードは、在庫移動指示データ作成の対象外である。
[4−6−1.更新された元データ106jにおけるレコード7についての処理]
まず、図21に示す更新後の元データ106jにおけるレコード7が読み込まれ、以下の(iv)および(v)の処理が実行される。なお、退避データ106kの初期状態は、図22に示すとおりであるとする。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:空データ<>図21のレコード7における保管倉庫の倉庫コード:T02であるため、以下の(iv-1)〜(iv-3)の処理が実行される。
(iv-1)図23に示すように、0に1を加算することにより採番された仮移動番号1と、行番号1と、が退避データ106kにセットされる。
(iv-2)図23に示すように、図21のレコード7における倉庫コードT02が退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避される。
(iv-3)図23に示すように、事業所コード1+システム日付180201+仮移動番号前ゼロ5桁編集00001をすることにより、正式な移動番号118020100001が生成される。
(v)指示データ作成部102gは、図24に示す在庫移動指示データ106mを作成する。なお、図24に示す在庫移動指示データ106mに含まれる情報の取得先は以下のとおりである。移動指示番号は、(iv-3)で生成した移動番号118020100001から取得したものである。移動指示行番号は、(iv-1)でセットした行番号1から取得したものである。移動指示日は、システム日付180201から取得したものである。事業所コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード7における保管倉庫の倉庫コードT02と紐付く事業所コード1から取得したものである。出庫倉庫コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード7における保管倉庫の倉庫コードT02と紐付く事業所コード1を有する共通倉庫の倉庫コード1000を取得したものである。入庫倉庫コードは、レコード7における保管倉庫の倉庫コードT02を取得したものである。商品コードは、レコード7における商品コード10002を取得したものである。移動数は、レコード7における移動可能数30を取得したものである。
続いて、更新後の元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−6−2.更新された元データ106jにおけるレコード8についての処理]
次に、図21に示す更新後の元データ106jにおけるレコード8が読み込まれ、以下の(iv)および(v)の処理が実行される。なお、退避データ106kの初期状態は、図23の(iv-2)に示すとおりであるとする。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T02<図21のレコード8における保管倉庫の倉庫コード:T03であるため、以下の(iv-1)〜(iv-3)の処理が実行される。
(iv-1)図25に示すように、1に1を加算することにより採番された仮移動番号2と、行番号1と、が退避データ106kにセットされる。
(iv-2)図25に示すように、図21のレコード8における倉庫コードT03が退避データ106kにおける退避_倉庫コードに退避される。
(iv-3)図25に示すように、事業所コード1+システム日付180201+仮移動番号前ゼロ5桁編集00002をすることにより、正式な移動番号118020100002が生成される。
(v)指示データ作成部102gは、図26に示す在庫移動指示データ106mを作成する。なお、図26に示す在庫移動指示データ106mに含まれる情報の取得先は以下のとおりである。移動指示番号は、(iv-3)で生成した移動番号118020100002から取得したものである。移動指示行番号は、(iv-1)でセットした行番号1から取得したものである。移動指示日は、システム日付180201から取得したものである。事業所コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード8における保管倉庫の倉庫コードT03と紐付く事業所コード1から取得したものである。出庫倉庫コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード8における保管倉庫の倉庫コードT03と紐付く事業所コード1を有する共通倉庫の倉庫コード1000を取得したものである。入庫倉庫コードは、レコード8における保管倉庫の倉庫コードT03を取得したものである。商品コードは、レコード8における商品コード10002を取得したものである。移動数は、レコード8における移動可能数6を取得したものである。
続いて、更新後の元データ106jにおける次のレコードが読み込まれる。
[4−6−3.更新された元データ106jにおけるレコード9についての処理]
最後に、図21に示す更新後の元データ106jにおけるレコード9が読み込まれ、以下の(iv)および(v)の処理が実行される。なお、退避データ106kの初期状態は、図25の(iv-2)に示すとおりであるとする。
(i)退避データ106kにおける退避_倉庫コード:T03=図21のレコード9における保管倉庫の倉庫コード:T03であるため、以下の(iv-1)の処理のみが実行される。
(iv-1)図27に示すように、行番号のみカウントアップされて、1+1=2となる。
(v)指示データ作成部102gは、図28に示す在庫移動指示データ106mを作成する。なお、図28に示す在庫移動指示データ106mに含まれる情報の取得先は以下のとおりである。移動指示番号は、[4−6−2]の(iv-3)で生成した移動番号118020100002から取得したものである。移動指示行番号は、(iv-1)でセットした行番号2から取得したものである。移動指示日は、システム日付180201から取得したものである。事業所コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード9における保管倉庫の倉庫コードT03と紐付く事業所コード1から取得したものである。出庫倉庫コードは、図3の倉庫マスタ106fにおいて、レコード9における保管倉庫の倉庫コードT03と紐付く事業所コード1を有する共通倉庫の倉庫コード1000を取得したものである。入庫倉庫コードは、レコード9における保管倉庫の倉庫コードT03を取得したものである。商品コードは、レコード9における商品コード10003を取得したものである。移動数は、レコード9における移動可能数10を取得したものである。
[4−6−4.処理の終了]
以上、[4−6−1]〜[4−6−3]で説明した処理により、図21に示す更新後の元データ106jにおけるすべてのレコードの読み込みが終了したため、在庫移動指示データ106mの作成が終了する。
[4−7.まとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係るデータ作成装置100によれば、共通倉庫における在庫数および保管倉庫における在庫数に基づいて、受注した商品の在庫を共通倉庫から保管倉庫に移動する必要があるか否か、必要な場合は移動可能か否かを判断し、更に、移動可能な場合は商品の移動数を含む在庫移動指示データ106mを自動的に作成できる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、データ作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、データ作成装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてデータ作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、データ作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、データ作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、データ作成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、複数の拠点で在庫を管理する業界等において極めて有用である。
100 データ作成装置
102 制御部
102a 在庫データ作成部
102b 退避部
102c 第一判断部
102d 第二判断部
102e 第一更新部
102f 第二更新部
102g 指示データ作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注データ
106b 共通倉庫データ
106c 保管倉庫データ
106d 商品マスタ
106e 事業所マスタ
106f 倉庫マスタ
106g 在庫データ
106h 受注残数データ
106i 出荷可能数データ
106j 元データ
106k 退避データ
106m 在庫移動指示データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (9)

  1. 制御部および記憶部を備え、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成装置であって、
    前記記憶部には、
    商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、
    商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避手段と、
    前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断手段と、
    前記第一判断手段で前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断手段と、
    前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新手段と、
    前記第一更新手段で更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成手段と、
    を備えること、
    を特徴とするデータ作成装置。
  2. 前記記憶部には、
    前記第一の倉庫を識別するための第一倉庫識別データと商品識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数とを含む第一倉庫データと、
    第二倉庫識別データと商品識別データと前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む第二倉庫データと、
    商品識別データと第二倉庫識別データとを含む受注データと、
    が更に格納されており、
    前記制御部は、
    前記第一倉庫データから、所定の第一倉庫識別データおよび前記受注データに含まれる商品識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数を取得し、前記第二倉庫データから、前記受注データに含まれる第二倉庫識別データおよび商品識別データと同じものと紐付く前記第二の倉庫における在庫数を取得することにより、前記受注データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと前記取得した前記第一の倉庫における在庫数と前記取得した前記第二の倉庫における在庫数とを含む前記在庫データを作成する在庫データ作成手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1に記載のデータ作成装置。
  3. 前記記憶部には、
    商品識別データと移動可能品不可品フラグとを含む商品マスタが更に格納されており、
    前記移動可能品不可品フラグは、前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できる商品であることを示すフラグである可能品フラグまたは前記商品が前記第一の倉庫から前記第二の倉庫へ移動できない商品であることを示すフラグである不可品フラグであり、
    前記在庫データ作成手段は、
    前記商品マスタにおいて前記可能品フラグが付されている商品識別データと同じものと紐付く在庫数を取得すること、
    を特徴とする請求項2に記載のデータ作成装置。
  4. 前記記憶部には、
    事業所を識別するための事業所識別データと第一倉庫識別データとを含む事業所マスタが更に格納されており、
    前記在庫データ作成手段は、
    前記受注データに含まれる事業所識別データと同じものと紐付く前記事業所マスタ中の第一倉庫識別データを取得し、当該取得した第一倉庫識別データを前記所定の第一倉庫識別データとすることにより、前記所定の第一倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数を取得すること、
    を特徴とする請求項2または3に記載のデータ作成装置。
  5. 前記数量が、前記商品の受注数および当該受注数から前記商品の売上数を差し引いた数値である受注残数であり、
    前記第一判断手段および前記第二判断手段は、
    前記受注数および前記受注残数のうち、値の小さい方を前記数量として、前記判断を行うこと、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のデータ作成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第一判断手段で少なくないと判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をし、前記第二判断手段で前記以上であると判断した場合、前記在庫データおよび前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数から前記数量を減算することにより当該在庫数の更新をする第二更新手段
    を更に備え、
    前記退避手段、前記第一判断手段、前記第二判断手段および前記第一更新手段は、前記第二更新手段が更新した前記在庫数に基づいて処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のデータ作成装置。
  7. 前記記憶部には、
    前記第一の倉庫を識別するための第一倉庫識別データと第二倉庫識別データと事業所を識別するための事業所識別データとを含む倉庫マスタ
    が更に格納されており、
    前記指示データ作成手段は、
    前記倉庫マスタにおいて前記元データに含まれる第二倉庫識別データが有する事業所識別データと同じものを有する第一倉庫識別データと、前記元データに含まれる第二倉庫識別データと、前記元データに含まれる商品識別データと、前記移動数と、を含む前記在庫移動指示データを作成すること、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のデータ作成装置。
  8. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成方法であって、
    前記記憶部には、
    商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、
    商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避ステップと、
    前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断ステップと、
    前記第一判断ステップで前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断ステップと、
    前記第二判断ステップで前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新ステップと、
    前記第一更新ステップで更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とするデータ作成方法。
  9. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、第一の倉庫から第二の倉庫への在庫の移動についての指示内容を含む在庫移動指示データを作成するデータ作成プログラムであって、
    前記記憶部には、
    商品を識別するための商品識別データと前記第二の倉庫を識別するための第二倉庫識別データと前記商品の前記第一の倉庫における在庫数と前記商品の前記第二の倉庫における在庫数とを含む在庫データと、
    商品識別データと第二倉庫識別データと前記商品の受注についての数量とを含み、前記在庫移動指示データ作成の元となるデータである元データと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記在庫データから、前記元データに含まれる商品識別データおよび第二倉庫識別データと同じものと紐付く前記第一の倉庫における在庫数および前記第二の倉庫における在庫数を取得して退避データに退避させる退避ステップと、
    前記退避データに含まれる前記第二の倉庫における在庫数が前記数量より少ないか否かの判断を行う第一判断ステップと、
    前記第一判断ステップで前記少ないと判断した場合、前記退避データに含まれる前記第一の倉庫における在庫数が前記数量以上であるか否かの判断を行う第二判断ステップと、
    前記第二判断ステップで前記以上であると判断した場合、前記数量を、前記第一の倉庫から前記第二の倉庫への前記商品の移動可能数に更新する第一更新ステップと、
    前記第一更新ステップで更新した前記移動可能数を前記商品の移動数として含む前記在庫移動指示データを作成する指示データ作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とするデータ作成プログラム。
JP2018097918A 2018-05-22 2018-05-22 データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム Pending JP2019204213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097918A JP2019204213A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018097918A JP2019204213A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019204213A true JP2019204213A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68727106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018097918A Pending JP2019204213A (ja) 2018-05-22 2018-05-22 データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019204213A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113554368A (zh) * 2020-04-23 2021-10-26 Oppo(重庆)智能科技有限公司 备料方法、备料装置及存储介质
JP7005797B1 (ja) 2020-12-16 2022-02-10 クーパン コーポレイション 物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法
DE112020005534T5 (de) 2019-11-11 2022-09-01 Denso Corporation Drehende elektrische Maschine und leitender Draht

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020005534T5 (de) 2019-11-11 2022-09-01 Denso Corporation Drehende elektrische Maschine und leitender Draht
CN113554368A (zh) * 2020-04-23 2021-10-26 Oppo(重庆)智能科技有限公司 备料方法、备料装置及存储介质
CN113554368B (zh) * 2020-04-23 2022-12-02 Oppo(重庆)智能科技有限公司 备料方法、备料装置及存储介质
JP7005797B1 (ja) 2020-12-16 2022-02-10 クーパン コーポレイション 物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法
JP2022095604A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 クーパン コーポレイション 物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法
JP2022095510A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 クーパン コーポレイション 物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6997830B2 (ja) 原価管理装置、原価管理方法、及び、原価管理プログラム
JP2019204213A (ja) データ作成装置、データ作成方法およびデータ作成プログラム
JP2020052742A (ja) 在庫内訳情報作成装置、在庫内訳情報作成方法および在庫内訳情報作成プログラム
JP2018136801A (ja) 在庫引当順位設定装置、在庫引当順位設定方法および在庫引当順位設定プログラム
JP7481541B2 (ja) 情報生成装置、情報生成プログラムおよび情報生成方法
JP2020003986A (ja) 在庫引当処理装置、在庫引当処理方法、および在庫引当処理プログラム
JP7199879B2 (ja) 在庫引当装置、在庫引当方法および在庫引当プログラム
JP7025854B2 (ja) 粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラム
JP2019168980A (ja) 進捗率算出装置、進捗率算出方法および進捗率算出プログラム
JP2017167735A (ja) 物品データ管理装置、物品データ管理システム、物品データ管理方法、及び物品データ管理プログラム
JP7104594B2 (ja) 受注・売上管理装置、受注・売上管理方法および受注・売上管理プログラム
JP7089362B2 (ja) 配送情報管理装置、配送情報管理方法、及び配送情報管理プログラム
JP6887264B2 (ja) 在庫管理装置、在庫管理方法および在庫管理プログラム
JP2021152753A (ja) 会計データ生成装置、会計データ生成方法、及び会計データ生成プログラム
JP7198706B2 (ja) 在庫照会装置、在庫照会方法、及び在庫照会プログラム
JP7104817B2 (ja) 伝票登録制御装置、伝票登録制御方法、および、伝票登録制御プログラム
JP5108360B2 (ja) コード管理システム、及びコード管理方法
JP2020166629A (ja) 商品振替指示装置、商品振替指示方法、及び商品振替指示プログラム
JP7324184B2 (ja) 製造指示・発注予定作成装置、製造指示・発注予定作成方法および製造指示・発注予定作成プログラム
JP2020004196A (ja) 業務関連情報管理支援装置、業務関連情報管理支援方法および業務関連情報管理支援プログラム
JP2020004297A (ja) 店舗発注管理装置、店舗発注管理方法、及び店舗発注管理プログラム
JP7194063B2 (ja) 仕訳作成装置、仕訳作成方法および仕訳作成プログラム
JP7481193B2 (ja) 調達業務管理装置、調達業務管理方法、及び調達業務管理プログラム
JP7458256B2 (ja) 在庫管理装置、在庫管理方法、及び在庫管理プログラム
JP2018151975A (ja) 原料数量管理装置、原料数量管理方法および原料数量管理プログラム