JP2019203654A - 冷蔵庫及び冷凍庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】急速冷凍のさらなる効率化を図る。【解決手段】冷蔵庫本体3の最下段の下冷凍室13に、急速冷凍装置43を設置する。急速冷凍装置43は、互いに対向する一対の不凍液容器47,49を備えている。不凍液容器47,49は、互いに対向する面にアルミニウム製のプレート55,61を備えており、内部に不凍液57,63を充填してある。このうち一方の不凍液容器49内には、不凍液63を撹拌する羽根69を備える撹拌機51を設けている。一対の不凍液容器47,49相互間に食品87を挟み込むことで、食品87を急速冷凍する。【選択図】図6

Description

本発明は、冷蔵庫及び冷凍庫に関する。
食品を急速冷凍する際に金属製のトレーを用いる技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の技術は、冷蔵庫の冷凍室内に配置してある容器の底部に、熱伝導性のよいアルミニウムまたはステンレス鋼鈑からなる金属製のトレーを設け、トレーの上に食品を載せることで急速冷凍している。
特開2000−304435号公報
しかしながら、金属製のトレーは、一般的に熱容量が小さいため、さらなる急速冷凍の効率化が課題となっている。
そこで本発明は、急速冷凍のさらなる効率化を図ることを目的としている。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体に設けられる冷凍室と、前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、前記不凍液容器の一部位に設けられ、被冷凍物が接触する伝熱部材と、を有し、前記伝熱部材は、前記不凍液よりも熱伝導率が高い。
第1の実施形態に係わる冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2に示す急速冷凍装置の斜視図である。 図2に示す急速冷凍装置を撹拌機駆動用のモータ等と共に示す断面図である。 図4の状態から、前側の不凍液容器を後側の不凍液容器に対して離反させた状態を食品と共に示す動作説明図である。 図5の状態から、前側の不凍液容器を後側の不凍液容器に対して接近させて食品を挟持した状態を示す動作説明図である。 第2の実施形態に係わる冷凍庫の断面図である。 前側の不凍液容器を後側の不凍液容器に対し接近離反移動自在とする他の例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫1は、冷蔵庫本体3の内部に貯蔵室として、上段から下段に向けて冷蔵室5及び野菜室7を順次設け、野菜室7の下部には製氷室9と上冷凍室11とを左右に並べて設けてある。さらに、貯蔵室として、製氷室9及び上冷凍室11の下部には、下冷凍室13を設けてある。各貯蔵室は隔壁により仕切ってある。なお、以下の説明での「前後方向」は、図2中で左側の冷蔵庫前面側を前、右側の冷蔵庫裏面(奥)側を後とした前後方向であり、「左右方向」は図1中の冷蔵庫前面側から見て左右方向である。
冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の開閉扉15,17を設けている。左の開閉扉15は、図1中で左側端部の図示しないヒンジを介して左右に開閉し、右の開閉扉17は、図1中で右側端部の図示しないヒンジを介して左右に開閉する。野菜室7、製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13の各前面には、それぞれの前面開口部を開閉する引き出し式の引出扉19,21,23及び25を設けている。引出扉19,21,23及び25は、いずれも冷蔵庫本体3の図示しない各ガイドレールにガイドされて前後にスライド移動する。
冷蔵庫本体3の下冷凍室13の後方下部には機械室27を形成し、機械室27に圧縮機29を収容している。冷蔵庫本体3の後方の野菜室7の後側に、送風ダクト31を形成し、送風ダクト31の上部に冷蔵用冷気循環ファン33を、下部に冷蔵室・野菜室用冷却器35をそれぞれ配置している。さらに、冷蔵庫本体3の後方の製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13の後側に、送風ダクト37を形成し、送風ダクト37の上部に冷凍用冷気循環ファン39を、下部に冷凍室用冷却器41をそれぞれ配置している。
冷蔵室・野菜室用冷却器35及び冷凍室用冷却器41は、圧縮機29から供給される冷媒によって冷却される。冷蔵室5及び野菜室7は、冷蔵用冷気循環ファン33と冷蔵室・野菜室用冷却器35の動作により、それぞれ所定の設定温度に冷却して保持される。製氷室9、上冷凍室11及び下冷凍室13は、冷凍用冷気循環ファン39と冷凍室用冷却器41の動作により、それぞれ所定の設定温度に冷却して保持される。冷凍用冷気循環ファン39付近の冷気流路内には、貯蔵室用ダンパ39Aを設けており、図示しない制御回路は貯蔵室用ダンパ39Aの角度調整を行う。
図2に示すように、最下段の下冷凍室13には、急速冷凍装置43を底壁45上に設置した状態で収容している。急速冷凍装置43は、図3にも示すように、前後方向に互いに対向する一対の不凍液容器47,49を備えている。一対の不凍液容器47,49は、基本的な形状はほぼ同等であるが、後方に位置する不凍液容器49には、撹拌機51を設けている。なお、図3の一対の不凍液容器47,49は、図2に示す実際の相互の位置関係に対し、より離れた状態で示している。
前方の不凍液容器47は、箱状の容器本体53と、アルミニウム製のプレート55とから構成している。容器本体53は、例えば樹脂製であり、上壁53aと下壁53bと左右の側壁53c,53dと端壁53eとを備えている。上壁53a、下壁53b及び側壁53c,53dで矩形の枠形状に形成され、枠形状の一方(前方)の開口部を端壁53eが覆っている。枠形状の他方(後方)の開口部は、プレート55が覆っている。
不凍液容器47の内部には、不凍液57を封入してある。不凍液57は、主成分を塩水としたもので、その他に例えばエチルアルコールや防腐剤を混入してもよい。不凍液57は、プレート55を容器本体53に取り付けた後に、容器本体53に形成した図示しない充填孔から不凍液57を充填する。充填孔は不凍液57を充填後に塞ぐ。なお、不凍液57を容器本体53に注入した後に、プレート55を容器本体53に取り付けてもよい。
プレート55は、不凍液57と接触する側にフィン55aを形成している。フィン55aは、上下方向に延在しており、左右方向に沿って複数設けられている。フィン55aは、上端部が容器本体53の上壁53aに形成された凹部53a1に入り込んでいる。同様にして、フィン55aの下端部は、図示していないが、容器本体53の下壁53bに形成された凹部に入り込んでいる。
なお、フィン55aは、上壁53a及び下壁53bに対応する部位に形成せずに、図4のようにプレート55を容器本体53に取り付けた状態で容器本体53の内部に全体が入り込むようにしてもよい。プレート55は、容器本体53の上壁53a、下壁53b及び側壁53c,53dの各端面に、例えば熱溶着によって接合する。プレート55は、容器本体53に接着剤を用いて接合してもよい。
後方の不凍液容器49は、不凍液容器47と同様に、箱状の容器本体59と、アルミニウム製のプレート61とから構成している。容器本体59は、例えば樹脂製であり、上壁59aと下壁59bと左右の側壁59c,59dと端壁59eとを備えている。上壁59a、下壁59b及び側壁59c,59dで矩形の枠形状に形成され、枠形状の一方(前方)の開口部を端壁59eが覆っている。枠形状の他方(後方)の開口部は、プレート61が覆っている。
不凍液容器49の内部には、不凍液63を封入してある。不凍液63は、主成分を塩水としたもので、その他に例えばエチルアルコールや防腐剤を混入してもよい。不凍液63は、プレート61を容器本体59に取り付けた後に、容器本体59に形成した図示しない充填孔から不凍液63を充填する。充填孔は不凍液63を充填後に塞ぐ。なお、不凍液63を容器本体59に注入した後に、プレート61を容器本体59に取り付けてもよい。
プレート61は、不凍液63と接触する側にフィン61aを形成している。フィン61aは、上下方向に延在しており、左右方向に沿って複数設けられている。フィン61aは、上端部が容器本体59の上壁59aに形成された凹部59a1に入り込んでいる。同様にして、フィン61aの下端部は、図示していないが、容器本体59の下壁59bに形成された凹部に入り込んでいる。
なお、フィン61aは、上壁59a及び下壁59bに対応する部位に形成せずに、図4のようにプレート61を容器本体59に取り付けた状態で容器本体59の内部に全体が入り込むようにしてもよい。プレート61は、容器本体59の上壁59a、下壁59b及び側壁59c,59dの各端面に、例えば熱溶着によって接合する。プレート61は、容器本体59に接着剤を用いて接合してもよい。
不凍液容器49は撹拌機51を備えている。撹拌機51は、回転軸67の先端に複数の羽根69を取り付けてある。回転軸67は、端壁59eの貫通孔59hに挿入され、先端が複数の羽根69と共に不凍液容器49の内部に位置している。羽根69は、不凍液容器49の内部の中央付近に位置している。貫通孔59hと回転軸67との間は、シール材71によって気密にシールされている。
一対の不凍液容器47,49は、図3、図4に示す蛇腹73により連結している。蛇腹73は、左右一対設けてあり、一方は、容器本体53,59の左側の側壁53c,59cに対応する位置のプレート55,61同士を接続し、他方は、容器本体53,59の右側の側壁53d,59dに対応する位置のプレート55,61同士を接続している。図3は、蛇腹73を不凍液容器47側に取り付けた状態を二点鎖線で示している。
蛇腹73は、一対の不凍液容器47,49が互いに接近した状態の図4に示す位置を保持しており、この状態から不凍液容器47に取り付けてあるノブ75を掴んで引っ張ることで、伸長する。蛇腹73の伸長により、一対の不凍液容器47,49相互の間隔が拡がる。ノブ75から手を離せば、蛇腹73が収縮して一対の不凍液容器47,49相互の間隔が狭まり、図4の状態に戻る。
すなわち、前側の不凍液容器47は下冷凍室13内において前後方向に移動自在であり、後側の不凍液容器49は、下冷凍室13の底壁45に固定されている。底壁45には、不凍液容器47が前後方向にスライド移動するためのガイドレールを設けてもよい。
図2に示すように、下冷凍室13内において、不凍液容器49の後方の底壁45上には、モータ77を設置している。モータ77は、回転軸67に連結され、回転軸67を回転駆動することで、羽根69を回転させる。羽根69の回転によって不凍液63を撹拌する。
急速冷凍装置43及びモータ77は、下冷凍室13内における例えば右側(図2中で紙面表側)のほぼ半分の領域に設置するものとする。下冷凍室13内における左側(図2中で紙面裏側)のほぼ半分の領域には、下部容器79を配置する。下部容器79の上に上部容器81を前後方向に移動自在に配置する。
下部容器79は、引出扉25に取り付けられた図示しない左右一対の支持アームに支持されており、引出扉25を引き出すことによって上部容器81と共に引き出される。下部容器79及び上部容器81は、冷凍食品を収納するものであり、引出扉25から取り外し自在である。
不凍液容器47,49相互間の上方には温度センサ83を設けている。温度センサ83は、上冷凍室11と下冷凍室13とを隔てる隔壁85の下面に取り付けている。温度センサ83は、例えば非接触式の赤外線センサを使用できる。温度センサ83は、急速冷凍装置43の不凍液容器47,49相互間に収納する被冷凍物である後述する食品87の温度を検知する。
温度センサ83の検知温度は、図4に示す制御部89が取り込む。温度センサ83の検知温度として、食品87が不凍結状態か、または食品のドリップが発生する可能性がある温度のときに、制御部89はモータ77を駆動して撹拌機51を作動させる。具体的には、−5℃以上の温度のときにモータ77を駆動し、所定値である−5℃未満の低温状態ではモータ77を停止させる。−5℃未満では、食品に含まれる水分の大半が凍結している。
次に、食品87を冷凍する際の手順について説明する。
ユーザが、下冷凍室13の引出扉25を、図2の二点鎖線で示すように引き出すと、下部容器79及び上部容器81も一緒に引き出される。このとき、下部容器79及び上部容器81に対して右側(図2中で紙面表側)に位置する急速冷凍装置43は、下冷凍室13の外部から容易に確認することができる。
この状態でユーザは、ノブ75を掴んで、前側の不凍液容器47を図5に示すように前方へ引き出し、不凍液容器47,49相互の間隔を拡げる。その後、間隔を拡げた不凍液容器47,49相互間に食品87を入り込ませ、ノブ75を離すことで、図6に示すように、蛇腹73の復元力で食品87を挟持する。このとき、食品87は、図6のように底壁45から離れていてもよく、底壁45上に載置してもよい。一対の不凍液容器47,49で食品87を挟持させた後は、引出扉25を閉じる。
図6の状態で食品87は、前後両側がプレート55,61にそれぞれ接触し、急速冷凍される。このとき、温度センサ83が食品87の温度を検知し、検知温度が−5℃以上のときに、モータ77を駆動して撹拌機51を作動させ、羽根69を回転させる。羽根69が回転することで、不凍液容器49内の不凍液63が撹拌される。温度センサ83の検知温度が−5℃未満となったら、モータ77を停止させて撹拌機51を停止状態とする。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態の冷蔵庫1は、冷蔵庫本体3に設けられる下冷凍室13と、下冷凍室13内に収容され、不凍液57,63がそれぞれ封入される不凍液容器47,49と、不凍液容器47,49の一部位に設けられ、食品87が接触するプレート55,61と、を有する。プレート55,61は、不凍液57,63よりも熱伝導率が高いアルミニウム製である。
不凍液57,63及びプレート55,61は、下冷凍室13内で冷却されている。したがって、食品87は、プレート55,61に接触した状態で、不凍液57,63及びプレート55,61によって冷却される。不凍液57,63を構成する水は、プレート55,61を構成するアルミニウムに比較して熱容量が4倍程度大きく、逆に熱容量が小さいアルミニウムは、水よりも熱伝導率が400倍程度高い。
このように、熱容量が大きい不凍液57,63と、熱伝導率が高いアルミニウム製のプレート55,61を使用することで、熱交換効率を向上させることができ、急速冷凍のさらなる効率化を図ることができる。
本実施形態は、食品87を、伝熱部材としてのプレート61との間で挟み込む、挟持部材としての不凍液容器47を備える。この場合、食品87が前後両側から冷却されるので、冷却効率が向上する。
本実施形態は、不凍液容器47が、プレート61を備える不凍液容器49に対して接近離反移動自在である。このため、食品87を不凍液容器47,49相互間に投入する際には、不凍液容器47を不凍液容器49から離反させることで、容易に投入することができ、取り出し作業も容易となる。
本実施形態は、不凍液容器47の食品87に接触する部位であるプレート55が不凍液57よりも熱伝導率が高い。このため、不凍液容器47により不凍液容器49との間で食品87を挟持したときに、プレート55に接触する食品87を効率よく冷却することができる。
本実施形態は、挟持部材が、不凍液57が封入される第2の不凍液容器としての不凍液容器47で構成され、不凍液容器47は食品87が接触する第2の伝熱部材としてのプレート55を備える。この場合、不凍液容器47がアルミニウム製のプレート55を備えることにより、食品87を、熱伝導率の高いアルミニウム製のプレート55,61で食品87を挟持することができ、食品87を効率よく冷却することができる。
本実施形態のプレート55,61は、不凍液57,63と接する部位にフィン55a,61aが設けられている。このため、プレート55,61は、不凍液57,63からより効率よく熱伝達されて冷却される。
本実施形態は、不凍液容器49内の不凍液63を撹拌する撹拌機51を備える。ここでの不凍液63は、不凍液容器49内において撹拌され、循環流が生成されるように大きな動きが発生する。これにより不凍液容器49内の不凍液63は、粘性による境界膜が破壊されて温度が均一化され、熱交換効率が阻害されることを抑制できる。このため、不凍液容器47,49により両側から挟み込まれた食品87は、特に不凍液63との間での熱交換が効率よくなされるプレート61を介して、より効率的な急速冷凍を行うことができる。
なお、不凍液容器47にも撹拌機51と同様な撹拌機を第2の撹拌機として設けてもよい。これにより、不凍液57も不凍液容器47内において撹拌され、循環流が生成されるように大きな動きが発生する。このため、不凍液容器47,49により両側から挟み込まれた食品87は、不凍液57,63を介してプレート55,61との間での熱交換がより一層効率よくなされ、さらに効率的な急速冷凍を行うことができる。
本実施形態は、食品87の温度を検知する温度センサ83と、温度センサ83が検知する温度が−5℃未満となったときに、撹拌機51の作動を停止させる制御部89と、を有する。このため、撹拌機51は、温度センサ83が検知する温度が−5℃以上のときのみ作動することになり、無駄な消費電力を削減することができる。制御部89は、不凍液容器47に設ける第2の撹拌機に対しても、撹拌機51と同様の制御を行うことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態として、急速冷凍装置43を第1の実施形態のように冷蔵庫1に使用せず、単独で冷凍庫91として使用することもできる。この場合、図7に示すように、急速冷凍装置43及びモータ77を、ハウジング93内に収容配置する。ハウジング93は、ハウジング本体93aと、ハウジング本体93aの図7中で左側の開口部を開閉する扉93bとを備える。
ハウジング本体93aの天井部分には冷却器95を取り付けている。冷却器95は、図2に示す冷凍室用冷却器41と同様に、図示しない圧縮機から供給される冷媒によって冷却される。したがって、ハウジング93の内部空間は、冷却器95により冷却される冷凍室97となり、急速冷凍装置43の不凍液57,63及びプレート55,61も冷却される。
第2の実施形態は、冷凍室97と、冷凍室97内に収容され、不凍液57,63がそれぞれ封入される不凍液容器47,49と、不凍液容器47,49の一部位に設けられ、食品87が接触するプレート55,61と、を有する。プレート55,61は、不凍液57,63よりも熱伝導率が高いアルミニウム製である。
不凍液57,63及びプレート55,61は、冷凍室97内で冷却されている。したがって、食品87は、プレート55,61に接触した状態で、不凍液57,63及びプレート55,61によって冷却される。不凍液容器47,49に封入された不凍液57,63は、プレート55,61に比較して熱容量が大きく、逆に熱容量が小さいプレート55,61を構成するアルミニウムは、不凍液57,63よりも熱伝導率が400倍程度高い。
このように、熱容量が大きい不凍液57,63と、熱伝導率が高いアルミニウム製のプレート55,61を使用することで、熱交換効率を向上させることができ、急速冷凍のさらなる効率化を図ることができる。その際、急速冷凍装置43を冷凍庫91として単独で使用できるので、汎用性が高まる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、図2、図7では、不凍液容器47,49を前後方向に沿って配置しているが、不凍液容器47,49を左右方向(図2、7中で紙面に直交する方向)や上下方向に沿って配置してもよい。上下方向に沿って配置する場合は、上部に位置する不凍液容器を取り付けるための取付具等を別途設ける必要がある。
図2では、急速冷凍装置43を左右方向の右側に配置しているが、左側に配置してもよい。この場合、下部容器79及び上部容器81は、左右方向の右側となる。図2では、急速冷凍装置43を上冷凍室11よりも、特に上下方向の高さが高い下冷凍室13に設置しているが、食品87を投入できるのであれば、上冷凍室11に設置してもよい。また、急速冷凍装置43を下部容器79内に設置してもよい。
撹拌機51としては、羽根69を持たない遠心撹拌機や超音波振動を使用することもできる。超音波振動を使用する場合には、超音波振動子を不凍液容器47,49の内部に配置して不凍液57,63に直接振動を付与して撹拌する。あるいは、超音波振動子を容器本体53,59の外表面に接触させ、容器本体53,59を介して不凍液57,63に振動を付与して撹拌してもよい。
羽根69や遠心撹拌機を回転させる際の動力伝達機構としては、端壁53e,59eを境にして容器本体53,59の内部と外部との間で、マグネットカップリング方式などの磁力を用いてもよい。この場合、端壁53e,59eに回転軸67を挿入する貫通孔を設ける必要がないので、構造が簡素化される。
アルミニウム製のプレート55,61の表面をダイヤモンドでコーティング処理してもよい。これにより、熱伝導効率が高まると共に、プレート55,61の腐食を抑制できる。プレート55,61の腐食を抑制するには、アルマイト処理をしてもよい。
制御部89は、前側の不凍液容器47が前後方向に移動したことを例えば接触センサ等が検知して、撹拌機51を一定時間作動させるようにしてもよい。その際、食品87を挟持したときの不凍液容器47の位置によって、撹拌機51の作動時間を変化させるようにしてもよい。例えば、不凍液容器47が不凍液容器49に対してより離れた位置にあるときには、より大きな食品87を投入したことになり、このとき撹拌機51の作動時間をより長くする。逆に、不凍液容器47が不凍液容器49に対してより近い位置にあるときには、より小さい食品87を投入したことになり、このとき撹拌機51の作動時間をより短くする。
不凍液容器47と不凍液容器49とを互いに接近離反移動させる構造として、蛇腹73を用いる代わりに、図8に示す引張コイルスプリング90を用いることもできる。引張コイルスプリング90は、不凍液容器47の左右方向の側面と、不凍液容器47よりも後方側の底壁45との間に取り付ける。引張コイルスプリング90により、不凍液容器47が不凍液容器49の側に向けて引っ張られている。このとき、不凍液容器47は、不凍液容器49に接触していてもよいが、不凍液容器49に近接した位置で、図示しないストッパによって位置決めした状態でもよい。引張コイルスプリング90は、不凍液容器47の左右両側に一対設けてもよい。
この場合、ユーザが、下冷凍室13の引出扉25を引き出した状態で、不凍液容器47に設けたノブ75を掴み、不凍液容器47を引張コイルスプリング90の弾性力に抗して手前に移動させて不凍液容器49との間隔を拡げる。
間隔が拡がった状態の不凍液容器47と不凍液容器49との間に食品87を投入し、その後ノブ75から手を離せば、不凍液容器47は引張コイルスプリング90の弾性力によって不凍液容器49に接近する。これにより、食品87は不凍液容器47と不凍液容器49との間に挟み込まれる。なお、引張コイルスプリング90は、不凍液容器47と不凍液容器49とを連結するようにしてもよい。また、食品87を挟み込んだ状態で、不凍液容器47を底壁45に固定するロック機構を設けてもよい。ロック機構を設けることで、食品87を挟み込んだ状態をより確実に維持でき、急速冷凍をより効率よく行える。
1 冷蔵庫
3 冷蔵庫本体
13 下冷凍室(冷凍室)
43 急速冷凍装置
47 不凍液容器(第2の不凍液容器、挟持部材)
49 不凍液容器
51 撹拌機
55 プレート(第2の伝熱部材)
55a フィン
57,63 不凍液
61 プレート(伝熱部材)
61a フィン
83 温度センサ
87 食品(被冷凍物)
89 制御部
91 冷凍庫
97 冷凍室

Claims (12)

  1. 冷蔵庫本体に設けられる冷凍室と、
    前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、
    前記不凍液容器の一部位に設けられ、被冷凍物が接触する伝熱部材と、を有し、
    前記伝熱部材は、前記不凍液よりも熱伝導率が高いことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記被冷凍物を前記伝熱部材との間で挟み込む挟持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記伝熱部材と前記挟持部材とは、互いに接近離反移動自在であることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記挟持部材は、少なくとも前記被冷凍物に接触する部位が前記不凍液よりも熱伝導率が高いことを特徴とする請求項2または3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記挟持部材は、不凍液が封入される第2の不凍液容器で構成され、前記第2の不凍液容器は前記被冷凍物が接触する第2の伝熱部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記伝熱部材は、前記不凍液と接する部位にフィンが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記不凍液容器内の不凍液を撹拌する撹拌機を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記被冷凍物の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサが検知する温度が所定値未満となったときに、前記撹拌機の作動を停止させる制御部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記第2の伝熱部材は、前記不凍液と接する部位にフィンが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  10. 前記第2の不凍液容器内の不凍液を撹拌する第2の撹拌機を備えることを特徴とする請求項5または9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記被冷凍物の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサが検知する温度が所定値未満となったときに、前記第2の撹拌機の作動を停止させる制御部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
  12. 冷凍室と、
    前記冷凍室内に収容され、不凍液が封入される不凍液容器と、
    前記不凍液容器の一部位に設けられ、被冷凍物が接触する伝熱部材と、を有し、
    前記伝熱部材は、前記不凍液よりも熱伝導率が高いことを特徴とする冷凍庫。
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