JP2019203547A - 環状部材の接合構造 - Google Patents

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詔一 土屋
Shoichi Tsuchiya
詔一 土屋
文夫 野溝
Fumio Nomizo
文夫 野溝
達哉 北川
Tatsuya Kitagawa
達哉 北川
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Abstract

【課題】接合強度を向上させると共に接合構造の信頼性を向上させることができる環状部材の接合構造を提供する。【解決手段】環状部材の接合構造を、少なくとも一方の軸方向の端部に、外端面から軸方向に沿って孔が形成された大径孔部16と、大径孔部16の軸方向内側の端部から軸方向に沿って大径孔部16の内径よりも小さい径の孔が形成された小径孔部18と、を備えた段付き孔部14が形成された第1環状部材10と、一方の軸方向の端部が小径孔部18に挿入される位置まで第1環状部材10に挿入された第2環状部材20と、第1環状部材10の大径孔部16と第2環状部材20との間隙26に充填された樹脂材40と、第1環状部材10の内周部10C又は第2環状部材20に挿入された中子の外周部に形成され、第2環状部材20の内周部20Cを支持する変形力受け部30と、を含んで構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、環状部材の接合構造に関する。
下記特許文献1には、軽金属製パイプと鉄製パイプとの接合構造が開示されている。当該接合構造では、一方のパイプの端部に拡径された拡管部が形成されている。他方のパイプは、端部が一方のパイプの拡管部に挿入されると共に当該端部と一方のパイプの拡管部との間隙にフィラー入り熱硬化性樹脂が充填されることにより、一方のパイプと接合されている。
特開2013−155757号公報
しかしながら、特許文献1に記載された接合構造では、充填された樹脂の硬化に伴う収縮により接合強度が低下する。また、金属製のパイプは、高温条件下で使用されることも多い。このため、樹脂の耐熱温度に近い高温下での使用は、接合強度の低下を招く可能性がある。さらに、このような接合構造の外部から作用する荷重に対する強度は、間隙に充填された樹脂の強度に依存する。このため、樹脂による接合だけでは接合構造の信頼性が十分に確保できない可能性がある。以上のことから、環状部材の接合構造の接合強度を向上させると共に信頼性を向上させる上で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、接合強度を向上させると共に接合構造の信頼性を向上させることができる環状部材の接合構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の環状部材の接合構造は、少なくとも一方の軸方向の端部に、軸方向に沿って端面から内部へ向けて軸方向視で略円形状の孔が形成された大径孔部と、前記大径孔部に連続して前記大径孔部の内径よりも小さい内径を有しかつ軸方向視で略円形状の孔が軸方向に沿って内部へ向けて形成された小径孔部と、を含んで形成された段付き孔部が備えられた第1環状部材と、軸方向視で略環状に形成され、一方の軸方向の端部が前記第1環状部材の前記段付き孔部に前記小径孔部まで挿入された第2環状部材と、前記第1環状部材の前記大径孔部と前記第2環状部材との間隙に充填された樹脂材と、前記第1環状部材の内周部又は前記第2環状部材に挿入された中子の外周部に形成され、前記第2環状部材の内周部を支持する変形力受け部と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の環状部材の接合構造によれば、第1環状部材の内周部又は第2環状部材に挿入された中子の外周部に、第2環状部材の内周部を支持する変形力受け部が形成されている。変形力受け部に支持された第2環状部材は、第1環状部材の大径孔部と第2環状部材との間隙に充填された樹脂材から圧力を受ける。このため、第2環状部材の変形力受け部に支持された部分は、変形力受け部を介してかしめられることにより第1環状部材に圧接される。これにより、大径孔部と第2環状部材との間隙に充填された樹脂材による接着に加えて、樹脂材から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材を第1環状部材に圧接することができるため、第1環状部材と第2環状部材との接合強度を向上させることができる。
請求項1に記載の環状部材の接合構造によれば、樹脂材から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材を第1環状部材に圧接することができるため、樹脂材の耐熱温度に近い高温下において接合強度を向上することができる。さらに、接合構造の外部からの荷重(例えば、曲げ荷重、引張荷重、疲労荷重のような変動荷重等)に対しても、樹脂材とかしめ力により圧接された部分の両方で荷重を受けることができるため接合強度を向上することができる。これにより、多様な使用条件に対して接合構造の接合強度を確保することができるため、第1環状部材と第2環状部材との接合構造の信頼性を向上させることができる。
請求項1に記載の環状部材の接合構造によれば、変形力受け部が第1環状部材の内周部に形成される場合は、変形力受け部により第2環状部材を支持することができるため、中子を用いることなく第1環状部材に第2環状部材を接合することができる。このため、接合時に第2環状部材が中子に食い付くことによる第2環状部材の内部の変形及び損傷が生じない。さらに、接合前の中子の第2環状部材への挿入及び接合後の中子の第2環状部材からの抜き取りといった作業が不要となるため作業工数を低減することができる。また、変形力受け部が中子の外周部に形成される場合には、第2環状部材は変形力受け部を介してかしめられることにより第1環状部材に圧接されるため、接合の際の第2環状部材の中子への食い付きを防止又は抑制することができる。このため、第1環状部材と第2環状部材の接合後に、第2環状部材の変形を防止又は抑制した上で中子を抜き取ることができる。これにより、接合後の接合強度の低下を防止又は抑制することができるため、第1環状部材と第2環状部材との接合構造の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る環状部材の接合構造は、接合強度を向上させると共に接合構造の信頼性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る環状部材の接合部分を部材の軸方向に沿って切断した断面図である。 本実施形態の第1変形例に係る環状部材の接合部分を部材の軸方向に沿って切断した断面図である。 第2実施形態に係る環状部材の接合部分を部材の軸方向に沿って切断した断面図である。 図3に示された第1環状部材と第2環状部材との接合部分の拡大図である。 第2実施形態の第1変形例に係る環状部材の接合部分を部材の軸方向に沿って切断した断面図である。 第2実施形態の第2変形例に係る環状部材の接合部分を部材の軸方向に沿って切断した断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1及び図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る環状部材の接合構造について説明する。以下の図において、矢印Lは部材の軸方向を示している。
図1には、本実施形態に係る環状部材の接合構造の一例として、インパネリインフォースメントを構成する車両用の第1環状部材10と車両用の第2環状部材20の接合部分を軸方向に沿って切断した断面図が示されている。パイプ状に形成されたアルミ製の第2環状部材20は、一方の軸方向の端部である挿入側端部20Aがパイプ状に形成されたアルミ製の第1環状部材10の一方の軸方向の端部である接合側端部10Aに挿入された状態で第1環状部材10と接合されている。
第1環状部材10の接合側端部10Aには、第1環状部材10の軸方向に沿って第1環状部材10の内部へ向けて段状に形成された段付き孔部14が備えられている。段付き孔部14は、第1環状部材10の端面10Bから第1環状部材10の内部へ向けて軸方向視で略円形状の孔が形成された大径孔部16と、大径孔部16に連続して大径孔部16よりも小さい内径を有しかつ軸方向視で略円形状の孔が第1環状部材10の軸方向に沿って第1環状部材10の内部へ向けて形成された小径孔部18と、を含む段状に形成されている。小径孔部18の内径は、第2環状部材20の外径と略同一とされている。これにより、第2環状部材20は、第1環状部材10の小径孔部18の位置まで挿入可能とされている。なお、以下の説明では、第1環状部材10の軸方向に沿った内部側を第1環状部材10の「軸方向内側」、第1環状部材10の軸方向に沿った端部側を第1環状部材10の「軸方向外側」と定義する。
段付き孔部14の径方向内側の小径孔部18から大径孔部16の軸方向略中間部までの位置には、略円筒状の変形力受け部30が第1環状部材10の軸方向に沿って一体に形成されている。軸方向視で略円環状に形成された変形力受け部30の外径は、第2環状部材20の内径と略同一とされている。このため、変形力受け部30は、第2環状部材20に挿入可能とされている。
第1環状部材10の小径孔部18及び変形力受け部30に連続する軸方向内側には、軸方向視で円環状の接続部32が形成されている。接続部32は、第1環状部材10の軸方向内側へ向かうにつれて内径が連続的に大きくなるように形成されており、軸方向外側の端部では変形力受け部30の内径と略同一とされ、軸方向内側の端部では第1環状部材10の内周部10Cの内径と略同一とされている。
小径孔部18の内周面18Aと変形力受け部30の外周面30Aとの間には、第1環状部材10の軸方向外側へ向けて凹とされた溝部34が形成されている。小径孔部18の内周面18Aと変形力受け部30の外周面30Aとの間隔は、第2環状部材20の肉厚(外径と内径の差)と略同一とされている。このため、第2環状部材20の挿入側端部20Aは、溝部34に挿入可能とされている。
段付き孔部14の大径孔部16の内周面には、粗面処理が施された第1粗面部36が形成されている。第1粗面部36には、後述する樹脂材40が浸透できる程度に微細かつ不均一に凸凹が形成されている。
第2環状部材20の外周面のうち、第2環状部材20が第1環状部材10に挿入された際に大径孔部16と対向する部分には、粗面処理が施された第2粗面部38が形成されている。第1粗面部36と同様に、第2粗面部38にも、樹脂材40が浸透できる程度に微細かつ不均一に凸凹が形成されている。
第1環状部材10の大径孔部16と第2環状部材20との間隙としての間隙部26には、射出成型により高圧で充填された熱可塑性樹脂の樹脂材40が配置されている。溶融した状態で間隙部26に充填された樹脂材40は、第1粗面部36及び第2粗面部38に形成された凹凸に入り込んだ状態で硬化している。なお、ここでは、樹脂材40には、熱可塑性樹脂が用いられるとして説明したが、これに限らず、熱硬化性樹脂が用いられてもよい。
なお、ここでは、第1環状部材10及び第2環状部材20は、アルミ製として説明したが、これに限らず、例えば、銅、鉄、ステンレス、チタン合金等の樹脂との接合が可能な他の金属が適用されてもよい。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態によれば、溝部34の位置まで挿入側端部20Aが挿入された第2環状部材20と第1環状部材10の大径孔部16との間隙部26に、射出成型による樹脂材40が充填される。
第2環状部材20の外周部20Bは、樹脂材40から径方向内向きに圧力を受ける。このため、第2環状部材20の挿入側端部20Aは、変形力受け部30にかしめられることにより圧接される。また、第2環状部材20の挿入側端部20Aは縮径されるため、第2環状部材20は第1環状部材10から抜けにくくなる。これにより、第1環状部材10と第2環状部材20との接合強度を向上させることができる
射出成型により高圧で間隙部26に充填された樹脂材40は、第1粗面部36及び第2粗面部38の凸凹部分まで浸透した状態で硬化する。このため、微細かつ不均一に形成された凸凹部分に浸透した樹脂材40と第1環状部材10及び第2環状部材20との接合部分には、荷重を受けた場合に樹脂材40が凸凹部分に引っ掛る、いわゆるアンカー現象が生じる。これにより、樹脂材40による接合強度を第1粗面部36及び第2粗面部38を形成しない場合と比べて向上させることができる。
本実施形態によれば、間隙部26に充填された樹脂材40による接着に加えて、樹脂材40から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材20を第1環状部材10の変形力受け部30に圧接することができる。これにより、第1環状部材10と第2環状部材20との接合強度を樹脂材40だけを用いた接合に比べて向上させることができる。
本実施形態によれば、樹脂材40から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材20の挿入側端部20Aを変形力受け部30に圧接することができるため、樹脂材40の耐熱温度に近い高温下においても接合強度を確保することができる。
また、接合構造の外部からの荷重(例えば、曲げ荷重、引張荷重、疲労荷重のような変動荷重等)に対しても、樹脂材40とかしめ力により圧接された部分の両方で荷重を受けることができるため接合構造の強度を向上することができる。これにより、多様な使用条件に対して接合構造の接合強度を確保することができるため、第1環状部材10と第2環状部材20との接合構造の信頼性を向上させることができる。
本実施形態によれば、変形力受け部30が第1環状部材10の内周部10C側に一体で形成されるため、中子を用いることなく第1環状部材10と第2環状部材20とを接合することができる。このため、接合時に第2環状部材20が中子に食い付くことによる第2環状部材20の内部の変形及び損傷が生じない。さらに、接合前の中子の第2環状部材20への挿入及び接合後の中子の第2環状部材20からの抜き取りといった作業が不要となるため作業工数を低減することができる。これにより、接合後の接合強度の低下を防止又は抑制することができるため、第1環状部材10と第2環状部材20との接合構造の信頼性を向上させることができる。
以上のことから、本実施形態に係る環状部材の接合構造は、接合強度を向上させると共に接合構造の信頼性を向上させることができる。
なお、ここでは、変形力受け部30は、段付き孔部14の径方向内側の小径孔部18から大径孔部16の軸方向略中間部までの位置に第1環状部材10の軸方向に沿って形成されているとして説明したが、これに限らず、小径孔部18の径方向内側だけに第1環状部材10の軸方向に沿って形成されもよい。
変形力受け部が小径孔部18の径方向内側だけに形成されている場合は、樹脂材40から第2環状部材20に作用する圧力の一部は、挿入側端部20Aの溝部34に挿入された部分には、てこの原理により、変形力受け部の軸方向外側の端部を支点として径方向外向きに作用する。このため、第2環状部材20の挿入側端部20Aは、径方向外側に変形して小径孔部18にかしめられる。この場合においても、樹脂材40から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材20の挿入側端部20Aを小径孔部18に圧接することができるため、接合構造の接合強度を向上させることができる。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、図2を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図2に示されるように、第1変形例に係る変形力受け部50の外周部の全周に亘って、径方向外側へ向けて凸となる突出部52が形成されている。このため、挿入側端部20Aの突出部52に当接される位置よりも先端側(第1環状部材10の軸方向内側)の部分では、樹脂材40から第2環状部材20の外周部20Bが径方向内向きに受ける圧力の一部は、てこの原理により突出部52を支点として第2環状部材20の径方向外向きに作用する。これにより、挿入側端部20Aの先端部は、小径孔部18にかしめられることにより圧接される。
本変形例によれば、間隙部26に充填された樹脂材40による接着に加えて、樹脂材40から受ける圧力をかしめ力として第2環状部材20を第1環状部材10の小径孔部18に圧接することができる。これにより、第1環状部材10と第2環状部材20との接合強度を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、図3から図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る環状部材の接合構造について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、第2実施形態に係る第1環状部材60の接合側端部60Aには、第1環状部材60の軸方向内側へ向けて段状に形成された段付き孔部14が備えられている。一方、変形力受け部70は、接合時に第1環状部材60と第2環状部材20を径方向内側から支持する置き中子64の第2環状部材20に挿入される側の外周部64Aの全周に亘って形成されている。この点において第1実施形態と異なる。変形力受け部70は、置き中子64の径方向外側へ向けて凸となる突起状に形成されている。変形力受け部70は、置き中子64が第2環状部材20に挿入された際に、径方向外側の端部が大径孔部16の小径孔部18側(第1環状部材60の軸方向内側)の端部と第1環状部材60の軸方向に略同一となる位置において第2環状部材20の内周部20Cに当接する大きさに形成されている。
図4に示されるように、第2環状部材20の外周部20Bは、射出成型により高圧で充填された樹脂材40から径方向内向きに圧力Pを受ける。このため、挿入側端部20Aの変形力受け部70に当接される位置よりも第2環状部材20の内部側(第1環状部材60の軸方向外側)の部分は、径方向内向きに変形する。これに対して、変形力受け部70に当接される位置よりも先端側(第1環状部材60の軸方向内側)にある挿入側端部20Aの先端部では、第2環状部材20の外周部20Bが樹脂材40から径方向内向きに受ける圧力Pの一部は、てこの原理により、変形力受け部70を支点として第2環状部材20の径方向外向きに作用する。径方向外向きの力Fが作用した挿入側端部20Aの先端部は、径方向外側へ向けて変形するため、小径孔部18にかしめられることにより圧接される。これにより、第1環状部材10と第2環状部材20との接合強度を向上させることができる。
本実施形態によれば、挿入側端部20Aの先端部は、小径孔部18にかしめられるため、拡径するように変形する。このため、接合時に第2環状部材20の置き中子64への食い付きを防止又は抑制することができる。また、接合後に置き中子64の第2環状部材20からの引き抜きを容易にすると共に第2環状部材20の径方向内側の変形及び損傷を防止又は抑制することができる。これにより、接合強度を確保することができるため、第1環状部材60と第2環状部材20との接合構造の信頼性を向上させることができる。
以上のことから、本実施形態に係る環状部材の接合構造は、接合強度を向上させると共に接合構造の信頼性を向上させることができる。
(第2実施形態の第1変形例)
次に、図5を用いて、本実施形態の第1変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第1変形例では、図5に示されるように、置き中子64の変形力受け部70の先端側(第2環状部材20の内部側)に、軸方向視で略円環状に形成された置き駒66が置き中子64に対して脱着可能に取り付けられている。置き駒66の外周側先端部66Aは、置き駒66の径方向外側へ向けて尖った形状に形成されている。置き駒66の外周側先端部66Aは、置き駒66が置き中子64に取り付けられた状態で第2環状部材20に挿入された際に、第2環状部材20の内周部20Cに当接する大きさに形成されている。
置き駒66を取り付けた置き中子64が第2環状部材20に挿入されることにより、変形力受け部70に加えてこれよりも第2環状部材20の内部側(第1環状部材60の軸方向外側)の位置で第2環状部材20を径方向内側から支持することができる。また、置き駒66は、外周側先端部66Aが樹脂材40から圧力を受けて撓んだ第2環状部材20に突き刺さることにより内周部20Cに固定される。このため、接合時に第2環状部材20の置き中子64への食い付きをより効果的に防止又は抑制することができる。また、接合後に置き中子64の第2環状部材20からの引き抜きを一層容易にすると共に第2環状部材20の径方向内側の変形及び損傷をより効果的に防止又は抑制することができる。これにより、接合強度を確保することができるため、第1環状部材60と第2環状部材20との接合構造の信頼性を向上させることができる。
(第2実施形態の第2変形例)
次に、図6を用いて、本実施形態の第2変形例について説明する。なお、前述した本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
第2変形例では、図6に示されるように、置き中子64に加えて、第2環状部材20の挿入側端部20Aの反対側から挿入された補助用置き中子68が用いられる。第2環状部材20は、置き中子64と補助用置き中子68の両方により内周部20Cを支持される。補助用置き中子68の外周部68Aには、全周に亘って帯状の支持部68Bが形成されている。支持部68Bは、補助用置き中子68が第2環状部材20に挿入された際に、第2環状部材20の内周部20Cに径方向外側部分が当接する大きさに形成されている。
補助用置き中子68が第2環状部材20に挿入されることにより、樹脂材40から受ける圧力の一部を補助用置き中子68に分散させることができる。このため、接合時に第2環状部材20の置き中子64への食い付きをより効果的に防止又は抑制することができる。また、接合後に置き中子64の第2環状部材20からの引き抜きを一層容易にすると共に第2環状部材20の径方向内側の変形及び損傷をより効果的に防止又は抑制することができる。これにより、接合強度を確保することができるため、第1環状部材60と第2環状部材20との接合構造の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、環状部材の接合構造はインパネリインフォースメント適用されているとして説明したが、これに限らず、高い剛性が必要とされる他の部分に適用されてもよい。
10 第1環状部材
10C 内周部
14 段付き孔部
16 大径孔部
18 小径孔部
20 第2環状部材
20C 内周部
26 間隙部(間隙)
30 変形力受け部
40 樹脂材
50 変形力受け部
60 第1環状部材
64 置き中子(中子)
70 変形力受け部

Claims (1)

  1. 少なくとも一方の軸方向の端部に、軸方向に沿って端面から内部へ向けて軸方向視で略円形状の孔が形成された大径孔部と、前記大径孔部に連続して前記大径孔部の内径よりも小さい内径を有しかつ軸方向視で略円形状の孔が軸方向に沿って内部へ向けて形成された小径孔部と、を含んで形成された段付き孔部が備えられた第1環状部材と、
    軸方向視で略環状に形成され、一方の軸方向の端部が前記第1環状部材の前記段付き孔部に前記小径孔部まで挿入された第2環状部材と、
    前記第1環状部材の前記大径孔部と前記第2環状部材との間隙に充填された樹脂材と、
    前記第1環状部材の内周部又は前記第2環状部材に挿入された中子の外周部に形成され、前記第2環状部材の内周部を支持する変形力受け部と、
    を含んで構成された環状部材の接合構造。
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