JP2019202814A - 液状物充填用複合パック - Google Patents

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Abstract

【課題】液状物を充填してなる液状物充填包装体である内装体と、該内装体を安定して保持することのできる外装体とからなり、液状物の容量効率と陳列時等における省スペース化を図ることのできる液状物充填用複合パックについて提供すること。【解決手段】液状物を充填してなる袋状の内装体と、筒状胴体に対し底部には底壁を有し、上端は開口部となって前記内装体を収納できるようにしてなる箱形の外装体と、からなり、前記内装体は、前記包装袋に突設した液状物注出用シート状ノズルを有するものであり、前記外装体は、その上端の開口部に延在させて、該開口部を塞ぐゲーブル状の天面板と、この天面板から複数の放射状に立設された縦リブとからなる封止構造部を有し、前記縦リブのうちの一つが、前記シート状ノズルを挟持してカバー縦リブとして構成されて、該カバー縦リブを挟むその両側に位置している前記天面板の勾配が、他の天面板の勾配よりも大きいこと。【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフィルム等からなる包装袋内に液状や粘稠状の液状物を充填包装してなる内装体を、紙製等からなる外装体内に収納保持して形成される液状物充填用複合パックに関し、とくには、飲料や医薬品、化学品等の液状物を充填してなる非自立型の内装体を安定して保持すると共に、液状物の容量効率の向上と陳列時等における陳列スペースの有効活用を図ることのできる液状物充填用複合パックについて提案する。
前記液状物充填用複合パックに用いられる包装袋内に液状物を充填してなる内装体、即ち、液状物充填包装体については、発明者らの提案に係る特許文献1および2に開示されたものがある。この液状物充填包装体に用いられる包装袋は、軟質の積層プラスチックフィルムからなり、該液状物充填包装体自体は自立性も定型性も有していないため、その搬送、保管、使用等に当たっては、自立型の包装袋や容器からなる外装体、即ち、外容器内に収納して複合パックとして用いている。
その他、前述した複合パックとは異なるが、牛乳等を収納するゲーブルトップ紙パック(ミルクカートン等)を用いた液状物充填用紙容器については、特許文献3や特許文献4などの容器が知られている。
特開2010−260614号公報 国際公開2013/054411号公報 特開2017−186021号公報 特開2017−19558号公報
上記従来技術のうちとくに特許文献1、2において使用されている自立型の外容器(包装袋や容器)はいずれも、収納する液状物充填包装体の起立姿勢時における立体形状に合わせて、下部が平面視多角形等からなる筒状で、胴部が平面視楕円形状、そして上部において板状を呈するように構成されている。そのため、従来の外容器では、上部における液状物の収容容積が小さく(ほとんど無い状態)、紙カートンやペットボトルなどに比べて液状物の容量効率(液状物の容量/外容器高さ)が低いという問題点があった。
また、上記外容器は、板状となる上部側面が、筒状の下部側面よりも広幅になるため、複数個並べて配置すると、板状上部の側部同士が接触する等して納まりが悪く、またスーパーや商店等の商品棚に陳列する際には、商品名等の記載されている側面側を、正面に向けて並べる必要があるため、陳列スペースが余分に必要になるという問題点があった。
さらに、特許文献3、4に記載されているようなゲーブルトップ紙パックは、近年、流通段階での液漏れを防止すると共に、異物等の混入を防止するため、上端の重合部分のシール強度を高めて完全に密封することが要求されている。そのため、とくに力の弱い子供やお年寄りが、手指の力によって開封することができず、無理やり開封しようとすると、意図しない箇所が破断したり、注出口が変形する等の問題点があった。
また、上記ゲーブルトップ紙パックは、上部が切妻屋根型からなるため、複数個を重ねて積み上げることができず、例えば、搬送の際の箱詰めにおいて、無駄なスペースが生じ、搬送効率が低下することや、また、スーパーや商店等で陳列するに際しても、陳列数が少なくなるため、商品の補充を随時行なわなければならないという問題点があった。
そこで、本発明では、液状物を充填してなる非自立型の液状物充填包装体である内装体と、該内装体を安定して保持することのできる外装体とからなり、液状物の容量効率と陳列時等における省スペース化を図ることのできる液状物充填用複合パックについて提供することを目的とするものである。
従来技術が抱えている上述した課題を克服することのできる外容器を開発すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明者は、下記の要旨構成に係る液状物充填用複合パックを開発した。
即ち、本発明は、軟質の包装袋内に液状物を充填してなる袋状の内装体と、筒状胴体に対し、底部には底壁を有し、上端は開口部となって前記内装体を収納できるようにしてなる箱形の外装体と、からなる液状物充填用複合パックであって、前記内装体は、前記包装袋の上端部または側端上部に突設した液状物注出用シート状ノズルを有するものであり、前記外装体は、その上端の開口部に延在させて、該開口部を塞ぐゲーブル状の天面板と、この天面板から複数の放射状に立設された縦リブとからなる封止構造部を有し、前記縦リブのうちの一つが、前記シート状ノズルを挟持していると共に、切り取り可能なカバー縦リブとして構成されて、該カバー縦リブを挟むその両側に位置している前記天面板の勾配が、他の天面板の勾配よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の液状物充填用複合パックは、
(1)前記カバー縦リブの、前記天面板からの起立基端辺の下端は、他の前記縦リブの起立基端辺の下端よりも低位に位置していること、
(2)前記内装体の、前記包装袋に取り付けたシート状ノズルの突出端は、前記外装体の筒状胴体側縁よりも内側に位置していること、
(3)前記外装体の筒状胴体と封止構造部との境界線の、少なくとも一辺が下向きに湾曲した形状からなること、
(4)前記外装体の筒状胴体は、3つもしくはそれ以上の角部を有する箱形柱状体からなり、複数の前記縦リブの少なくとも1つは、該箱形柱状体の平面視において、該角部の少なくとも1つを通る放射状または対角線状に位置していること、
がより好ましい実施形態となる。
本発明に係る液状物充填用複合パックによれば、外装体の筒状胴体の上端の開口部を、複数の縦リブとゲーブル状の天面板からなる封止構造部によって封止するようにしたため、内装体を収納する外装体の筒状胴体を、箱形柱状体とすることが可能となり、該筒状胴体の底部から上部まで液状物の収容に寄与させることができる。そのため、液状物の容量効率が、ペットボトルと同程度まで向上し、さらに、複数個を並べて陳列等した際の納まりが良く、省スペース化を図ることができる。
なお、本発明においてゲーブル状とは、寄棟屋根や方形(ほうぎょう)屋根の如き各種の山形傾斜構造のことを言う。
また、本発明の液状物充填用複合パックによれば、外装体の筒状胴体上端の開口部に設けた封止構造部の、1の縦リブが、内装体の上端部または側端上部から突出する液状物注出用シート状ノズル(以下、「シート状ノズル」とも言う。)を挟持して格納するカバー縦リブとなり、該シート状ノズルが、薄肉の軟質プラスチックフィルムからなる場合においても輸送等の取り扱い時に変形したり、誤って開封されてしまうおそれがなく、また該カバー縦リブのみを、切り離し予定線に沿って切り取って、前記シート状ノズルを外部に露出させて使用に供することができる。
また、本発明の液状物充填用複合パックによれば、前記カバー縦リブを挟むその両側に位置しているゲーブル状の天面板の勾配が、他の天面板の勾配よりも大きいため、カバー縦リブの形成スペースを大きくすることができ、該カバー縦リブの側縁およびその内側に格納されたシート状ノズルの突出端を、外装体の筒状胴体側壁よりも内側に位置させることができる。そのため、液状物充填用複合パックを複数個並べて陳列や収納等する際に、該液状物充填用複合パック同士がぶつかることがなく、省スペース化を図ることができると共に、破損等のおそれを低減することができる。
さらに、本発明によれば、カバー縦リブを切り取った際に、隣接する天面板からシート状ノズルを、例えば基端部からノズル全長に亘って突出させることもでき、該シート状ノズルが、残存するカバー縦リブによる締め付け等の影響を受けることがなく、被包装物を吐出量をコントロールしながら、目的とする方向に吐出することができるようになり、液切れ性を向上させることもできる。
なお、上記効果は、前記カバー縦リブの起立基端辺を下方に延長して、他の前記縦リブの起立基端辺よりも低位に位置させて長くすることにより一層、有効に発揮される。
また、本発明において、前記外装体の筒状胴体と封止構造部との境界線を下向きに湾曲した形状とすることで成形が容易になると共に、例えば封止構造部分に不測に押圧がかかったとしても、前記湾曲形状部分によってその応力を吸収することができ、外装体の破損等を防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、前記封止構造部を構成する複数の前記縦リブを、前記天面板と連なる一対の起立壁の重ね合わせにより形成したことにより、外装体の筒状胴体の上端の開口部を、外装体の高さを抑えながら封止することができる。
また、本発明によれば、前記封止構造部の縦リブを手指で相互に離反する方向に引っ張ることで、前記筒状胴体の上端の開口部を簡単に開封することができるため、内装体を外装体内から取り出して、それぞれ材料ごとに分別して廃棄することができる。さらに、本発明によれば、複数個の液状物充填用複合パックを封止構造部に設けた複数(好ましくは3つ以上)の縦リブを介して積み上げることができるため、運搬時や陳列時等における省スペース化を図ることができる。
また、本発明によれば、前記縦リブはそれぞれ独立した状態にあり、あるいは中心部分に設けた切込みによって分断されているため、独立して柔軟に撓む等することができるため、例えば、本発明の液状物充填用複合パックが不測に落下等したとしても、その衝撃は、各縦リブによって吸収されることになり、該縦リブの接合部が簡単に剥離することがない上、液状物充填用複合パック(外装体)をもとの形状のままに保つことができる。
本発明において、前記内装体を、少なくともシート状ノズルの下方位置で、前記外装体に接合して固定した場合には、液状物充填用複合パックを、液状物を注出するためにシート状ノズルが下向きとなるように傾動させた際の、該シート状ノズルの変形が抑制されてスムーズな注ぎ出しが可能になり、該シート状ノズルがセルフシール機能を有する場合にも、注出通路内表面どうしの密着が阻害されることがなく、外気の侵入を十分に阻止することができる。
なお、前記内装体を構成するために用いられる包装袋は、一枚のプラスチックフィルム、あるいは一枚以上のプラスチックフィルムまたは金属製の箔を含む複数枚のプラスチックフィルムを積層させたラミネートフィルムによって形成することが好ましく、とくに腰の有するフィルムを用いた場合には、液状物を注出するために液状物充填用複合パックを傾動等させた際の、内装体へのシワの発生を抑制することができ、また内装体のずり落ちを抑制することができる。
さらに、本発明において、前記外装体の、前記シート状ノズルの直下に位置する筒状胴体およびその対向位置の筒状胴体の少なくとも二箇所に押し潰し予定線を設けたこと、さらには、外装体の底壁に、該押し潰し予定線につながり、該底壁を筒状胴体の内方へ屈曲させる屈曲予定線を設けた場合には、外装体を、その筒状胴体への手指による押圧によって前記押し潰し予定線および屈曲予定線に沿って、押し潰すことができるため、手指による押圧量によって液状物の注出量を調整することができると共に、液状物の残量が少なくなった場合にも、液状物を最後まで絞り出すことができる。
さらに、本発明では、前記封止構造部から外部に露出した前記シート状ノズルを覆うことのできる、着脱可能なキャップを外装体に設けることで、該シート状ノズルの開封後に保管等する場合においても、その注出口が汚れるのを防止することができ、衛生的であると共に、該キャップが、前記シート状ノズルの挟持構造を具える場合には、シート状ノズルの開封後に液状物充填用複合パックが不測に倒伏等することがあっても、液状物が漏れ出すことを防止することができる。
本発明の液状物充填用複合パックの一実施形態を示す斜視図である。 図1の液状物充填用複合パックの上部部分の左側面図である。 図1の液状物充填用複合パックの平面図である。 図1の液状物充填用複合パックの底面図である。 図1の液状物充填用複合パックを、A−A矢視方向から示した側面図である。 図5の反対側の液状物充填用複合パックの側面図である。 図1の液状物充填用複合パックを構成する外装体の、内装体の収納前の状態を示す斜視図である。 図7の外装体内に内装体を収納する様子を示す斜視図である。 図1に示した液状物充填用複合パックの外装体に設けたカバーを切り取る方法を説明する図である。 液状物充填用複合パックの外装体に設けたカバーの他の実施形態を示す図である。 本発明の液状物充填用複合パックの他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックの他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックの封止構造部の他の実施形態を示す斜視図である。 連結片の構造を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックの他の実施形態を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックの外装体の頭部に設けたキャップの一例を示す斜視図である。 (a)、(b)は図17のキャップのB−B位置における端面図であり、(c)はキャップの他の例を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックの外装体の縦リブに窓孔を設けた状態を示す斜視図である。 本発明の液状物充填用複合パックを構成する内装体の一実施形態を示す斜視図である。
本発明の液状物充填用複合パックPは、プラスチックフィルム等からなる軟質の包装袋(内袋)内に液状物を充填した袋状の内装体と、該内装体を収納保持する紙製等からなる箱形の外装体(外箱)とから構成されているものである。以下に、本発明の特徴を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、液状物充填用複合パックPの一実施形態を示す斜視図であり、図に点線で示す内装体30と、該内装体30を収納保持する外装体10とから構成される。図2は、図1の液状物充填用複合パックPにおいて前面に位置する面を正面としてて、その上部部分の左側面を示す図であり、図3は平面図、図4は底面図である。
液状物充填用複合パックPの上部は、図1および図3に示す例の場合、放射状(十字状)に配列された一対の起立壁からなる4つの縦リブ17a〜17dと4枚のゲーブル状の天面板18a〜18dとからなる封止構造部13によって封止されている。
一方、液状物充填用複合パックPの下部は、図4の底面図に示すように、底壁25を有し、該底壁25は、筒状胴体12の下縁から連続する複数の底板(図4では4枚)同士を係合あるいは貼着することで形成される。
なお、本発明の液状物充填用複合パックPは、包装袋内に液状物が充填された内装体30と外装体10とからなり、外装体10内に直接、液状物を充填することがないため、外装体10の底壁25は、自立性の付与と内装体30の抜け落ちが防止できるようなものであればよい。
内装体30と外装体10は、少なくとも1カ所において相互に接合させて、両者を固定することが好ましく、その固定部28としては、図1に示すように内装体30のシート状ノズル31の下方位置とすることが好ましい。固定部28を設けることにより、液状物充填用複合パックPを、液状物を注出するためにシート状ノズル31が下向きとなるように傾動させた際に、シート状ノズル31が変形等することがなく、スムーズな注ぎ出しが可能になると共に、シート状ノズル31が、後述するような外気の侵入を阻止するセルフシール機能を有する場合にも、注出通路内面どうしの密着が阻害されることなく、外気の侵入を十分に阻止することができる。
まず、外装体10について説明する。前記したように外装体10は、筒状胴体12と、該筒状胴体12の上端の開口部12’(以下、12’を「上端開口部」と記す。)を封止するための封止構造部13と、を具えている。なお、封止構造部13は、ゲーブル状の天面板18a〜18dと、該天面板18a〜18dから放射状に立設された一対の起立壁からなる4つの縦リブ17a〜17dから構成されている。
前記縦リブ17a〜17dのうち、縦リブ17aは、内装体30を収納した時に内側にシート状ノズル31を格納し、シート状ノズル31のカバー19として機能することになる。(以下、縦リブ17aを「カバー縦リブ17a」とも言う。)このとき、シート状ノズル31は、カバー縦リブ17a内に、図1に点線で示すように先端部が上向きとなるように格納することが好ましい。
図1の液状物充填用複合パックPを、A−A矢視方向からみた側面図(カバー縦リブ17a側の側面図)を図5に示し、図5とは反対側の面(縦リブ17c側)からみた液状物充填用複合パックPの側面図を図6に示す。図5および図6から分かるように、外装体10は、封止構造部13の形状が、カバー縦リブ17a側と縦リブ17c側で大きく異なっている。
これは、図1から分かるようにカバー縦リブ17aを挟むその両側に位置している天面板18a(図示なし)および天面板18bの勾配が、他の天面板18c、18d(図示なし)よりも大きく、急勾配となっているためである。なお、この実施形態では、カバー縦リブ17aの、天面板18a、18bからの起立基端辺50を下方に延長して、他の縦リブ17b〜17dの起立基端辺51よりも低位に位置させることで、天面板18aおよび天面板18bの勾配を大きくしている。
このように、カバー縦リブ17aの両側に位置する天面板18a、18bの勾配を大きくしたことで、カバー縦リブ17aの形成スペースが大きくなり、内側に位置することになる内装体30のシート状ノズル31を、カバー縦リブ17aを筒状胴体12の側壁から突出させることなく格納することができるようになる。これにより、カバー縦リブ17aの側端縁と、筒状胴体12の側壁(図1では、筒状胴体12角部の押し潰し予定線24)とが一直線上に並ぶことになり、液状物充填用複合パックPを複数個並べて陳列や収納等する際に、該液状物充填用複合パックP同士がぶつかることがなく、省スペース化を図ることができると共に、破損等のおそれを低減することができる。
なお、カバー縦リブ17aの起立基端辺50の長さは、他の縦リブ17b〜17dの起立基端辺51の長さの1.2〜2.0倍、好ましくは1.4〜1.8倍となるようにすることが好ましい。この範囲にすることで、外装体10の収容量を減少させることなく、天面板18a、18bの勾配を大きくして、カバー縦リブ17aの形成スペースを拡大させ、シート状ノズル31全体をカバー縦リブ17a内に格納させることができる。また、カバー縦リブ17aを切り取ってシート状ノズル31を外部に露出させて被包装物を吐出する際に、残存するカバー縦リブ17aによるシート状ノズル31の固定および締め付けが適度なものになり、被包装物の吐出量をコントロールし易くなると共に、吐出方向性に優れ、液だれの発生等を抑制することができるという効果も期待できる。
本実施形態では、外装体10の筒状胴体12が四角柱状体からなる場合を一例として示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、筒状胴体12は箱形柱状体であればよく、三角柱状や五角柱状などの多角柱状の他、円柱状とすることもできる。
また、外装体10の材質はとくに限定されないが、紙または紙を基材としてこれに少なくとも一枚の、例えばナイロンやポリエステル、ポリエチレン等のプラスチックフィルムを積層させた紙とプラスチックの複合体からなることが好ましく、所要に応じて金属箔や金属蒸着層、各種バリア層等を積層させることがさらに好ましい。なお、外装体10は一枚のシートを折り曲げることで所望の形状に成形することができるものを用いることが可能であり、製造効率を向上させる点で好ましい。
図7は、内装体30を収納する前の、外装体10の一実施形態を示す斜視図である。筒状胴体12は、その上端縁に上端開口部12’を封止するための封止構造部13を形成する環状体11が設けられている。図8に示すように、筒状胴体12の上端開口部12’を通して、液状物が充填された内装体30が収納されるが、このとき、外装体10の封止構造部13上端縁と、収納された内装体30の上端縁とを重ね合わせて(例えば、部分的に貼着等させて)おくことが、内装体30と外装体10とを固定する上および内装体30のシート状ノズル31を所定の位置に配置させる上で好ましい。
環状体11を、筒状胴体12の4つの角部から延びる山折り線14と、該山折り線14間に設けられた谷折り線15に沿って折り畳み、谷折り線15の4つの内側先端部16を相互に突き合わせることで、図1および図3に示すような一対の起立壁からなり、放射状(十字状)に位置する4つの縦リブ17a〜17d(山折り部)と、縦リブ17a〜17dと上端開口部12’との間に形成された天面板18a〜18dとからなる封止構造部13が形成される。
本実施形態では、封止構造部13に、4つの縦リブ17a〜17dが設けられているが、縦リブは3つ以上設けることが好ましく、目的や用途等に合わせて適宜選定することが好ましい。
このようにして構成された液状物充填用複合パックPでは、外装体10の筒状胴体12の底部から上部まで全長に亘って同じ開口面積で液状物を充填させることができると共に、筒状胴体12の上端開口部12’を、該上端開口部12’に設けた封止構造部13によって封止することで、液状物充填用複合パックPの高さを、できる限り低くすることができるため、液状物の容量効率(液状物の容量/外容器高さ)を、従来技術に示した外容器の2倍以上、一般に流通しているペットボトルと同程度まで高めることができるという効果が期待できる。
また、この液状物充填用複合パックPでは、封止構造部13の4つの縦リブ17a〜17dが、上記したように谷折線15の4つの内側先端部16を相互に突き合わせて形成されているため、上端開口部12’を、対向する2つの縦リブ、図1では縦リブ17aと縦リブ17c、または縦リブ17bと縦リブ17dを手指で相互に離反する方向に引っ張ることで簡単に開封することができ、使用後において、内装体30を外装体10内から取り出して、それぞれ材料ごとに分別して廃棄することができる。
上記したように4つの縦リブ17a〜17dのうちの1つ、図1では縦リブ17aの一対の起立壁の間に、点線で示すように内装体30のシート状ノズル31が格納される。これにより、シート状ノズル31は、使用開始までカバー19によって表裏の両面から保護されることになるため、輸送等の取り扱い時において、シート状ノズル31が変形したり、誤開封するおそれがない。なお、シート状ノズル31の少なくとも一部をカバー19の内面に剥離可能に貼着または融着しておけば、シート状ノズル31の変形等をより一層、抑制することができる。
一方、残りの3つの縦リブ17b〜17dは、重なり合う一対の起立壁同士が、少なくとも上端部において貼着または融着されて筒状胴体12の上端開口部12’を、天面板18a〜18dと協働して封止する封止片となる。このとき、縦リブ17b〜17dの一対の起立壁間には、内装体30の上端部を挟み込み、図1では縦リブ17cの内表面と内装体30の頂部後方(シート状ノズル31の突設位置とは反対側)の上端部とを固定する(固定部28)ことが好ましい。
本実施形態では、4つの縦リブ17a〜17dがそれぞれ筒状胴体12の平面視において、その4つの角部を通る直線上に設けられているが、少なくともシート状ノズル31を収納保持するカバー19となる縦リブ17aが、筒状胴体12の少なくとも1の角部を通る直線上に位置していればよい。
カバー19は、図1に示すように、封止構造部13に設けたミシン目等からなる切り離し予定線20に沿って切り取ることが可能であり、カバー19を切り取ることで内側に位置するシート状ノズル31を外部に露出させることができる。
なお、カバー縦リブ17aを構成する一対の起立壁は、図2、図3等に示すように一方がフラップ21からなり、該フラップ21は、図9に示すように山折り線14または図10に示すように縦リブ17a上端縁を起点として開閉可能となっている。図9の場合を一例として、カバー19を切り取る方法を説明すると、まず、フラップ21を山折り線14を起点として矢印方向に手指で開いた後、他方側の起立壁に設けた切り離し予定線20に沿って、カバー縦リブ17a(カバー19)を切り取り、シート状ノズル31を外部に露出させる。なお、フラップ21は、少なくとも一部を、カバー縦リブ17aの他方側の起立壁に貼着または融着させて、使用開始まで内側に位置するシート状ノズル31の、外部への露出を抑制することが好ましい。
また、外装体10は、シート状ノズル31の直下に位置する筒状胴体12(図1では四角柱の角部)に一の押し潰し予定線24aを設け、その対向位置の筒状胴体12(図1では四角柱の他の角部)に他の押し潰し予定線24bを設けることが好ましい。さらに、底壁25には、図4に示すように押し潰し予定線24a、24bにつながり、底壁25を筒状胴体20の内方へ向けて屈曲させるミシン目等からなる屈曲予定線26を設けることが好ましい。
これにより、外装体10の筒状胴体12を、押し潰し予定線24a、24bおよび屈曲予定線26に沿って、筒状胴体12が平たくなるまで押し潰すことができるため、手指による押圧量によって液状物の注出量を調整することができると共に、液状物の残量が少なくなった場合にも、該液状物を最後まで絞り出すことができる
なお、図1では、外装体10の筒状胴体12が四角柱状体からなるため、押し潰し予定線24bが、筒状胴体12の角部に位置しているが、該押し潰し予定線24bについては筒状胴体12の形状に応じて筒状胴体12の壁部に適宜設ける。
図11は、本発明の液状物充填用複合パックPの他の実施形態を示す斜視図である。この液状物用充填パックPでは、外装体10の筒状胴体12壁面の、手指で把持する位置、例えば筒状胴体12の高さ方向中央位置から上下に例えば5cm程度の範囲に、水平方向に延びる複数本の凹条29が設けられている。この凹条29によって手指で把持した際の滑り落ちを抑制することができる。なお、凹条29は、外装体10を構成する紙等の材料に所要の形状でプレスすることで形成することができる。
図12は、本発明の液状物充填用複合パックPの他の実施形態を示す斜視図であり、図1の液状物充填用複合パックPとは、外装体10の縦リブ17aを構成する一対の起立壁の構造が異なっている。この液状物充填用複合パックPでは、前記起立壁が、同一形状からなり、切り離し予定線20が、該2枚の起立壁にそれぞれ同一の形状で形成されているため、該二重の起立壁、すなわちカバー19を一度に切り取ることができる。
また、図12に示す実施形態の液状物充填用複合パックPでは、外装体10の封止構造部13と筒状胴体12との境界線52が下向きに湾曲した形状となっている。このように外装体10の筒状胴体12と封止構造部13との境界線52を下向きに湾曲した形状とすることで、成形が容易になると共に、例えば封止構造部13に外部から不測に押圧がかかったとしても、前記湾曲形状部分によってその応力を吸収し、外装体の破損等を防ぐことができるという効果が期待できる。
図13は、本発明の液状物充填用複合パックPの、封止構造部13の他の実施形態を示す斜視図である。図13に示すように、各縦リブ17a〜17dは、中心部分に設けられた切込み37を介してそれぞれ分断されている。このため、4つの縦リブ17a〜17dは、それぞれ独立状態で保持されることになり、液状物充填用複合パックPが、取り扱い時等に誤って落下したとしても、各縦リブ17a〜17dが柔軟に撓む等してその衝撃を吸収するため、縦リブ17a〜17dの(壁同士の)接合が剥離したり、変形等するのが抑制され、液状物充填用複合パックP(外装体10)をもとの形状のままに保つことができる。また、対向する2つの縦リブ(縦リブ17aと縦リブ17c、あるいは縦リブ17bと縦リブ17d)を手指で相互に離反する方向に引っ張ると、切込み37が起点となって、封止構造部13を簡単に開封させることができる。さらに、4つの縦リブ17a〜17dがそれぞれ独立状態にあるため、その二枚の起立壁の内面どうしを重畳させ易くなり、封止構造部13を簡単に成形することができる。
各縦リブ17a〜17dの上端部には、図14(a)に示すように、一方の起立壁と、他方の起立壁とを相互に連結する少なくとも一の連結片22を設けることが好ましい。連結片22によって、一対の起立壁からなる縦リブ17a〜17dの壁同士の接合強度が向上するため、液状物充填用複合パックPが、取り扱い時等に誤って落下したとしても、縦リブ17a〜17bの(一対の起立壁同士の)接合が剥離したり、変形等することがなく、液状物充填用複合パックP(外装体10)をもとの形状のままに保つことができる。
この連結片22は、外装体10とは別部材によって形成する他、図14(b)に一例として示したように、縦リブ17cを構成する一対の起立壁の一方の壁から連続して突片22aを設け、該突片22aを、もう一方の壁の壁面に対して折畳み、貼着等することで、二枚の起立壁を連結する連結片22を形成することができる。
なお、連結片22は、縦リブ17aおよび17bの壁面に強固に貼着等されているため、例えば、液状物充填用複合パックPの廃棄時など、外装体10から内装体30を取り出す際に、連結片22を手指による力で破断させることができず、封止構造部13を容易に開放することができないおそれがある。そのため、図14(a)に拡大して示すように、連結片22の、縦リブ17cを構成する二重の起立壁の間であって、好ましくは谷折り線15の内側先端部16側の端部に切欠き部23を設けることが好ましく、これによって、対向する2つの縦リブ(縦リブ17aと縦リブ17c、あるいは縦リブ17bと縦リブ17d)を手指で相互に離反する方向に引っ張ると、切欠き部23が起点となって、連結片22を簡単に破断させることができる。
図15に本発明の液状物充填用複合パックPの他の実施形態を示す。この液状物充填用複合パックPでは、外装体10の封止構造部13として3つの縦リブ17a〜17cが設けられている。また、図に示すように、外装体10の筒状胴体12の角部や、図示はしていないが、筒状胴体12を手指で把持する際に指が位置することになる胴体壁部に、内方へ陥没変形可能な易変形部27を設ければ、該易変形部27を介して外装体10を手指で把持することで、外装体10が持ちやすくなり、手指からの滑り落ちを抑制することができる。
また、図16に示すように、外装体10の頭部に樹脂製や紙製等のキャップ38を着脱可能に設けた場合には、液状物充填用複合パックPをシート状ノズル31の開封後に長期に保管する場合においても、外部に露出したシート状ノズル31の注出口が汚れるのを防止することができるため衛生的である。なお、キャップ38は、図16に示すように外装体10の封止構造部13と略同形状(封止構造部13よりも若干大きい形状)の、リブ38a〜38dが放射状(十字状)に形成されてなるものが好ましいが、少なくともシート状ノズル31を覆うことができればどのような形状であってもよい。
なお、キャップ38は、少なくともシート状ノズル31を挟持するカバー縦リブ17aを覆うリブ38aが、シート状ノズル31の少なくとも一部分を、両側面から挟み込むことのできる挟持構造を具えることが好ましく、該挟持構造によって、シート状ノズル31の注出通路が膨らむ方向(開口する方向)に作用する力が抑えられて、シート状ノズル31の開封後に、液状物充填用複合パックPが不測に倒伏等することがあっても、液状物が漏れ出すのを防止することができる。
前記挟持構造としては、例えば、図16のB−B位置における端面図(図17(a)、(b))に示すように、リブ38aを構成する一対の壁部39a、39bの内面に、互いに当接するような挟持部40a、40bを設けること(図17(a))や、一対の壁部39a、39bの内面に1以上の凹凸を設けて係合させること(図17(b))の他、図17(c)に示すように一対の壁部39a、39bの長さ方向に、くの字状の折曲げ部42を設けることなど、シート状ノズル31を両側面から挟持することができればどのような構造であってもよい。
なお、図18に示すように、縦リブ17aに窓孔41を設け、該窓孔41に例えばキャップ38の挟持部40a、40bを嵌め込むようにすれば、キャップ38を、外装体10の頭部に嵌めた際の納まりが良くなると共に、キャップ38の脱落を防止することができる。また、窓孔41を設けることにより、縦リブ17aの内側に位置するシート状ノズル31を外部から視認することができる。
さらに、キャップ38は、外装体10の頭部からの脱落を防止するための係合構造を有することが好ましく、例えば、キャップ38の下端部と外装体10の側面に凹凸を設けて両者を係合させることで両者をしっかりと固定することができる。
次に、内装体30について説明する。内装体30は、図19に一例として示すように、一枚のプラスチックフィルム、あるいは一枚以上のプラスチックフィルムまたは金属製の箔を含む複数枚のプラスチックフィルムを積層させたラミネートフィルムからなる包装袋32に液状、粘稠状等の各種の液状物を、例えば、液中シール充填により充填包装してなるものを用いることができる。とくに、包装袋32が、厚みや腰の有するプラスチックフィルムからなる場合には、包装袋32へのシワの発生が抑制されてスムーズな注ぎ出しができると共に、液状物を注出するために液状物充填用複合パックPを傾動等させた際に、内装体30が下方へずり落ちるのを抑制することができる。
図19の内装体30は、シート状ノズル31が、内装体30の側部上部に突設されているが、該シート状ノズル31は内装体30の上端部に突設させてもよい。また、シート状ノズル31は、図1に示すように外装体10の縦リブ17a内に格納した際に、上向きとなるように、包装袋32の側部上部または上端部に斜め上向きに突出するように設けてもよい。
なお、このシート状ノズル31は、例えば、先端部寄りに設けたVノッチ等の切欠き33に沿って、先端部を切り取ることで開封することができる。また、シート状ノズル31の下縁部には、開封予定位置近傍の、ノズル基端部31a寄りの位置に、液だれ伝播防止用の突起34を設けることが好ましく、これによりシート状ノズル31の開口から垂れた液状物(液だれ)が、突起34先端から床面に滴下されることになり、液だれによって内装体30および外装体10が汚損されるのを防止することができる。
このシート状ノズル31は、少なくともベースフィルム層と、該ベースフィルム層の両面に積層されたシーラントフィルム層とを具えるプラスチック製のラミネートフィルムからなることが好ましく、該プラスチック製のラミネートフィルムを表裏に重ね合わせた状態で、基端部31aを除いて周縁部で熱融着することで中央部に注出通路35が区画形成されている。
とくに、シート状ノズル31が、セルフシール機能を有する場合には、包装袋32内の液状物の注出を、包装袋32の傾動または包装袋32への押圧によって外気を吸い込むことなく行うと共に、包装袋32の起立復帰または包装袋32への押圧の解除に基づく注出の停止に当っては、包装袋32内の減圧雰囲気に伴う負圧に晒されて、シート状ノズル31の注出通路35内面どうしが、注出通路35の内表面に付着する(包装袋32内から流入した)液状物による薄膜の介在下で直ちに密着し、包装袋32内への外気の侵入を阻止することができる。
また、シート状ノズル31は、開封予定位置から基端部31a側の、好ましくは開封予定位置近傍に、注出通路を横断し、該シートノズル31を構成する表裏のプラスチックフィルム同士の密着による押圧加工部36を有することが好ましい。この押圧加工部36は、例えば、所要の横断面形状を有する押込刃によって、前記表裏の積層プラスチックフィルムを、同一方向または相互に対向する方向に所要の温度および圧力で加熱加圧して、屈曲または変曲させることにより形成することができ、例えば断面山型状の変曲部や断面台形状の屈曲部等からなる。
このように形成された屈曲部または変曲部からなる押圧加工部36は、注出通路35内に流入した液状物の液圧によって、押圧加工部36位置の表裏の積層プラスチックフィルムが相互に離反すると共に伸びた状態となる一方、液状物の注出の停止に伴って、該積層プラスチックフィルムが弾性復元力によって迅速に原形状へと戻り、相互に線状または面状に密着して、シート状ノズル31の注出通路35を自動的に遮断する。このとき、シート状ノズル31が前記のようなセルフシール機能を有すると、液状物の注出の停止に伴って、押圧加工部36位置の表裏の積層プラスチックフィルムが相互に密着する前に、注出通路35内および先端開口近傍に残留する液状物が、包装袋32内の減圧雰囲気に伴う負圧に晒されて包装袋32内に吸い込まれるため、液切れ性が向上し、先端開口からのポタ落ちを有効に抑制することができる。なお、押圧加工部36は、表裏のプラスチックフィルムが、互いに液状物の吐出方向に0.5〜5.0mmの幅で密着している場合に、より効果的に液切れ性を向上させることができる。
本発明の液状物充填用複合パックは、飲料や医薬品、化学品等の液状や粘稠状の液状物を充填包装するための容器として広く利用することができる。
P 液状物充填用複合パック
10 外装体
11 環状体
12 筒状胴体
12’ 上端開口部
13 封止構造部
14 山折り線
15 谷折り線
16 内側先端部
17a、17b、17c、17d 縦リブ
18a、18b、18c、18d 天面板
19 カバー
20 切り離し予定線
21 フラップ
22 連結片
22a 突片
23 切欠き部
24a、24b 押し潰し予定線
25 底壁
26 屈曲予定線
27 易変形部
28 固定部
29 凹条
30 内装体
31 シート状ノズル
31a 基端部
32 包装袋
33 Vノッチ
34 突起
35 注出通路
36 押圧加工部
37 切込み
38 キャップ
38a、38b、38c、38d リブ
39a、39b 壁部
40a、40b 挟持部
41 窓孔
42 折曲り部
50、51 起立基端辺
52 境界線

Claims (5)

  1. 軟質の包装袋内に液状物を充填してなる袋状の内装体と、
    筒状胴体に対し、底部には底壁を有し、上端は開口部となって前記内装体を収納できるようにしてなる箱形の外装体と、
    からなる液状物充填用複合パックであって、
    前記内装体は、前記包装袋の上端部または側端上部に突設した液状物注出用シート状ノズルを有するものであり、
    前記外装体は、その上端の開口部に延在させて、該開口部を塞ぐゲーブル状の天面板と、この天面板から複数の放射状に立設された縦リブとからなる封止構造部を有し、
    前記縦リブのうちの一つが、前記シート状ノズルを挟持していると共に、切り取り可能なカバー縦リブとして構成されて、該カバー縦リブを挟むその両側に位置している前記天面板の勾配が、他の天面板の勾配よりも大きいことを特徴とする液状物充填用複合パック。
  2. 前記カバー縦リブの、前記天面板からの起立基端辺の下端が、他の前記縦リブの起立基端辺の下端よりも低位に位置していることを特徴とする請求項1に記載の液状物充填用複合パック。
  3. 前記内装体の、前記包装袋に取り付けた前記シート状ノズルの突出端は、前記外装体の筒状胴体側壁よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の液状物充填用複合パック。
  4. 前記外装体の筒状胴体と封止構造部との境界線の、少なくとも一辺が下向きに湾曲した形状からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液状物充填用複合パック。
  5. 前記外装体の筒状胴体は、3つもしくはそれ以上の角部を有する箱形柱状体からなり、複数の前記縦リブの少なくとも1つは、該箱形柱状体の平面視において、該角部の少なくとも1つを通る放射状または対角線状に位置していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液状物充填用複合パック。
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