JP2019202672A - 樹脂‐金属複合部材の製造方法 - Google Patents
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Description
そして、少なくとも可動型と固定型とを有する金型内に金属シートをセットするセット工程と、
上記可動型を上記金属シートに当接させる第1の型閉じ工程と、
上記固定型と上記金属シートとの間に熱可塑性樹脂を射出する射出工程と、
上記金型を閉じ切る第2の型閉じ工程と、を備え、
上記金属シートが、その周縁部の少なくとも一部に上記固定型に向けて屈曲した屈曲部を有し、
上記第2の型閉じ工程が、上記屈曲部をさらに折り曲げ塑性変形させる処理を含むことを特徴とすることを特徴とする。
上記製造方法は、周縁部の少なくとも一部にメタルフランジを備え、該メタルフランジが樹脂で覆われずに金属が露出して、他の金属部材などと溶接による接合が可能な、樹脂‐金属複合部材を製造する方法である。
具体的には、図1に示すように、金型内に金属シートをセットするセット工程aと、上記可動型を上記金属シートに当接させる第1の型閉じ工程bと、上記固定型と上記金属シートとの間に熱可塑性樹脂を射出する射出工程cと、上記金型を閉じ切り、上記金属シートの上記屈曲部をさらに折り曲げて塑性変形させる第2の型閉じ工程dと、を備える。
まず、本発明の樹脂‐金属複合部材の製造方法で用いる金属シートについて説明する。
上記金属シート1は、周縁部の少なくとも一部に屈曲部12を有し、該屈曲部によって脚部13が形成されている。そして、上記脚部13によって熱可塑性樹脂2をせき止め、メタルフランジ11への熱可塑性樹脂2の付着を防止する。
なお、上記熱可塑性樹脂2は、炭素繊維やガラス繊維などの強化繊維を含んでいてもよい。
図2に示す金属シート1は、メタルフランジ11の内側の屈曲部12から固定型に向けて斜め内側方向に脚部13が形成されている。金属シート1が、図2に示すように、予めメタルフランジ11が形成された形状である場合は、後述する第2の型閉じ工程において必ずしも屈曲部12を折り返す必要はない。上記脚部13またはメタルフランジ1は溶接などにより形成できる。
図3に示す金属シート1を用いる場合は、後述する第2の型閉じ工程で屈曲部12から180°折り返し、上記脚部13を本体部14に密着させてメタルフランジ11を形成する。
図4に示すように、脚部13が矢印で示すプレス方向に対して傾斜していれば、屈曲部12の内角が90°以上であっても屈曲部12から折り曲げることができるが、屈曲部12の内角が90°未満であることで屈曲部12から180°折り返して脚部13と本体部14とを密着させることができる。
上記第1の型閉じ工程は、金型を途中まで閉じて、上記可動型3を上記金属シート1に当接させる処理を含む。可動型3を金属シート1に当接させることで、該金属シート1が可動型3と固定型4とで挟み金型内に固定できる。
上記金属シート1が温められることで、金属シート1と接触する熱可塑性樹脂2の温度低下が低減されて金属シート1との密着性が高まり、また、金属シート1が表面凹凸を有する場合は、上記凹凸の内部に熱可塑性樹脂2が入り込んで接合強度が高くなる。
上記射出工程は、熱可塑性樹脂2を上記固定型4と上記金属シート1との間に射出する処理を含む。このとき、金属シート1が可動型3と固定型4とで固定されていないと、射出圧によって金属シート1が可動型3に押し付けられて、金属シート1と固定型4との間に隙間が生じ、該隙間から熱可塑性樹脂が2漏れてメタルフランジ11を覆ってしまう。
また、固定型4の周縁部の温度が低いことで、屈曲部付近で熱可塑性樹脂2の流動性が低下し、屈曲部12の内側に熱可塑性樹脂2が入り込み難くなり、金属シート1を折り返し易くなる。
具体的には、上記第2の型閉じ工程において、型が閉じるにつれて上記射出工程での射出圧を上昇させる。
上記第2の型閉じ工程は、上記金属シート1の上記屈曲部12をさらに折り曲げて塑性変形させる処理を含む。
上記金型を完全に閉じ切り、金属シート1と共に熱可塑性樹脂2をプレスすることで、熱可塑性樹脂2がキャビティ全体に充填され、熱可塑性樹脂2と金属シート1とを直接接合させると共に、金属シート1の屈曲部12を折り曲げて溶接領域となるメタルフランジを形成する。
図6に示すように、固定型4に曲げ溝41が形成されていることで、固定型4に当接する脚部13の先端が、内側に誘導されて、金属シート1の屈曲部12を折り曲げ易くなる。
図7に示すように、メタルフランジ11の内側に排出溝42を有することで、熱可塑性樹脂2が屈曲部12の内側に入り込んだとしても、入り込んだ熱可塑性樹脂2の逃げ道ができ、屈曲部12の内側から熱可塑性樹脂2が排出され易くなる。
下記(式)で表される。
CV ≧ PV > (CV−RV)・・・(式)
但し、上記式中、PVは射出工程で射出する熱可塑性樹脂の体積を表わし、CVは上記第2の型閉じ工程後に形成されるキャビティの体積を表わし、RVは上記排出溝の体積を表わす。
ある。
したがって、図8に示すような、熱可塑性樹脂を金属プレートで挟んだサンドイッチ構造にすることができ、ボディサイドパネル、リアフェンダー、ダッシュパネルなどの骨格部材の他、ドアパネルやバックドアパネルなどの製造に好ましく適用できる。
11 メタルフランジ
12 屈曲部
13 脚部
14 本体部
2 熱可塑性樹脂
3 可動型
4 固定型
41 曲げ溝
42 排出溝
5 溶接部
Claims (11)
- 周縁部の少なくとも一部にメタルフランジを備える樹脂‐金属複合部材の製造方法であって、
少なくとも可動型と固定型とを有する金型内に金属シートをセットするセット工程と、
上記可動型を上記金属シートに当接させる第1の型閉じ工程と、
上記固定型と上記金属シートとの間に熱可塑性樹脂を射出する射出工程と、
上記金型を閉じ切る第2の型閉じ工程と、を備え、
上記金属シートが、その周縁部の少なくとも一部に上記固定型に向けて屈曲した屈曲部を有し、
上記第2の型閉じ工程が、上記屈曲部をさらに折り曲げ塑性変形させる処理を含むことを特徴とすることを特徴とする複合部材の製造方法。 - 上記第2の型閉じ工程が、上記屈曲部を折り返す処理を含むことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の複合部材の製造方法。
- 上記屈曲部の内角が90°未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合部材の製造方法。
- 上記第1の型閉じ工程が、上記金属シートを弾性変形させる処理を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
- 上記射出工程と、上記第2の型閉じ工程と、を並行して行い、
上記射出工程が、金型が閉じるにつれて射出圧を上昇させる処理を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。 - 上記金属シートが、少なくとも上記固定型に当接する端部が面取りされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
- 上記固定型が、上記金属シートの端部と当接する箇所に曲げ溝を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
- 上記第1の型閉じ工程後上記射出工程前に、
さらに、上記金型を介して上記金属シートを加熱する加熱工程を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。 - 上記射出工程における上記金型の温度が、上記可動型の周縁部がその中心部よりも高く、上記固定型の周縁部がその中心部よりも低いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
- 上記固定型が、上記第2の型閉じ工程で形成されるメタルフランジの内側に排出溝を備え、
上記射出工程で射出する上記熱可塑性樹脂の量が、下記(式)を満たすことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
CV ≧ PV > (CV−RV)・・・(式)
但し、上記式中、PVは射出工程で射出する熱可塑性樹脂の体積を表わし、CVは上記第2の型閉じ工程後に形成されるキャビティの体積を表わし、RVは上記逃げ溝の体積を表わす。 - 上記金属シートが、少なくとも固定型側の表面に凹凸を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つの項に記載の複合部材の製造方法。
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JPH07185677A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Honda Motor Co Ltd | ヘミング加工方法及びその装置 |
JP2003011156A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-01-15 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 車両用樹脂製外板、およびその製造方法 |
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