JP2019202646A - 無人潜水機、音響通信システム、及びプログラム - Google Patents

無人潜水機、音響通信システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】水上を航行する水上航行体と無人潜水機との間の音響通信の信頼性を向上する。【解決手段】無人潜水機1において、動力制御部130は、無人潜水機を動かすための動力装置を制御する。通信制御部131は、水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機を制御する。記憶部12は、無人潜水機1を一意に特定するための個体識別子を記憶する。データ解析部132は、音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる個体識別子を取得する。通信制御部131は、データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが異なる場合、受信したデータを水上において無人潜水機1と音響通信する水上中継機と無人潜水機1とは異なる他の無人潜水機とに転送するように、音響通信機を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、無人潜水機、音響通信システム、及びプログラムに関する。
地球の表面の3分の2を占める海洋の海底地形調査は、一般にマルチビーム音響測深機(MultiBeam EchoSounder;MBES)を搭載した調査船舶によって行われている。MBESは船舶の進行方向に直行する方向に、一定幅で海底面を音波で計測し、船舶が移動するに連れて、芝刈りのように海底面を計測する。近年では、潜航調査が可能な海中探査装置として無人潜水機(Autonomous Underwater Vehicle;AUV)に音響測深機を搭載し、支援母船により海域に運搬、無人潜水機を潜航させ、海底面を低高度で航行させながら測深することで、深海域においても詳細な海底地形調査が可能になってきた。
支援母船等の海上航行体と無人潜水機との間で長距離の無線通信を行うためには、音響通信が唯一の現実的な手段である。しかしながら、音響通信では、通信距離が長くなるにしたがってS/N比が低下する。海底探査などを目的として、水中航走体を深度1000メートル以上となるような大深度での航走を行う場合に、水面を移動する母船と、母船と協調航走する無人潜水機との間に音響通信を中継する複数の音響通信中継機を備える技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2018−092253号公報
上記の技術は、無人潜水機と母船との間に音響通信中継器をいわば「垂直方向」に並べて音響通信を行うものである。このため、最深部を航行する無人潜水機と母船との間の通信経路は1本であり、万が一途中で通信品質が低下したり、通信が断絶したりすると、無人潜水機と母船との間の通信が困難となりかねない。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、水上を航行する水上航行体と無人潜水機との間の音響通信の信頼性を向上するための技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、無人潜水機である。この無人潜水機は、前記無人潜水機を動かすための動力装置を制御する動力制御部と、水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機を制御する通信制御部と、前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子を記憶する記憶部と、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる個体識別子を取得するデータ解析部と、を備える。前記通信制御部は、前記データ解析部が取得した個体識別子と前記記憶部が記憶している個体識別子とが異なる場合、受信したデータを水上において前記無人潜水機と音響通信する水上中継機と前記無人潜水機とは異なる他の無人潜水機とに転送するように、前記音響通信機を制御する。
前記記憶部は、データの転送回数の上限値を定める転送上限回数と、前記通信制御部が前記音響通信機に転送させたデータ転送の回数とをさらに記憶していてもよく、前記通信制御部は、前記音響通信機に転送させたデータの転送回数が前記転送上限回数を下回ることを条件として前記音響通信機に受信したデータを転送させるとともに、所定の期間が経過する毎に、前記記憶部に記憶させるデータ転送の回数を0回に初期化してもよい。
前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データを一意に特定するためのデータ識別子をさらに取得するとともに、前記音響通信機が受信したデータに含まれる個体識別子と前記記憶部が記憶している個体識別子とが一致する場合、前記データに含まれる指示命令をさらに取得してもよく、前記通信制御部は、前記音響通信機が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつ当該データに含まれる指示命令が前記無人潜水機の状態を示す状態データの送信命令である場合、前記音響通信機に前記状態データを重複して送信させてもよい。
前記動力制御部は、前記音響通信機が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつ当該データに含まれる指示命令が前記無人潜水機を動かすための制御命令である場合、ひとたび前記制御命令にしたがって前記動力装置を動作させた後は、同一のデータ識別子に関する前記制御命令を破棄してもよい。
前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる転送回数の上限値を定める転送上限回数の書き換えを指示する上限回数変更命令をさらに取得してもよく、前記無人潜水機はさらに、前記上限回数変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されている前記転送上限回数を書き換える転送上限回数変更部を備えてもよい。
前記記憶部は、前記音響通信機によるデータ送信の時間的制約を定める送信待機間隔をさらに記憶していてもよく、前記通信制御部は、前記音響通信機による前記データの受信から当該データの転送までの間隔が前記送信待機間隔又はそれ以上の間隔となるように、前記音響通信機のデータ送信を制御してもよい。
前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる送信待機間隔の書き換えを指示する待機間隔変更命令をさらに取得してもよく、前記無人潜水機はさらに、前記待機間隔変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されている前記送信待機間隔を書き換える待機時間変更部を備えてもよい。
前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データが転送された回数を示す情報であるホップ数をさらに取得してもよく、前記記憶部は、ホップ数の上限値を定めるホップ上限回数をさらに記憶していてもよく、前記通信制御部は、前記データ解析部が取得したホップ数が前記ホップ上限回数を下回ることを条件として、前記音響通信機に受信したデータを転送させてもよい。
前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれるホップ上限回数の書き換えを指示するホップ上限変更命令をさらに取得してもよく、前記無人潜水機はさらに、前記ホップ上限変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されているホップ上限回数を書き換えるホップ上限回数変更部を備えてもよい。
本発明の第2の態様は、上記の複数の無人潜水機と、水上を航行する水上航行体である水上中継機と、を含む音響通信システムである。この音響通信システムにおいて、前記水上中継機は、無線通信を介して前記複数の無人潜水機のうちの少なくとも1つに送信するためのデータを受信する気中通信部と、前記気中通信部が受信したデータを音響通信によって前記複数の無人潜水機にブロードキャストするとともに、前記複数の無人潜水機のうちの少なくとも1つから送信されたデータを受信する音響通信部と、を備える。
前記水上中継機は、前記気中通信部が受信したデータを順次格納して記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶したデータを記録された順番に読み出して、所定の送信間隔で前記複数の無人潜水機にブロードキャストするように前記音響通信部を制御する通信制御部と、をさらに備えてもよい。
前記水上中継機に搭載された前記通信制御部は、前記気中通信部が受信したデータが、前記記憶部に格納されてから所定の時間が経過するまでの間に前記音響通信部によってブロードキャストされない場合、当該データを前記記憶部から破棄してもよい。
前記水上中継機は、前記複数の無人潜水機それぞれの航行深度が所定の深度範囲内となり、かつ互いに隣り合う無人潜水機同士の距離が所定の水平距離範囲内となるように、各無人潜水機を動かすための制御命令を送信してもよい。
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、無人潜水機が備えるコンピュータに、前記無人潜水機を動かすための動力装置を制御する機能と、水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機を制御する機能と、前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子を記憶する記憶部と、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる個体識別子を取得する機能と、データに含まれる個体識別子と前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子とを比較する機能と、データに含まれる個体識別子と前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子とが異なる場合、受信したデータを水上において前記無人潜水機と音響通信する水上中継機と前記無人潜水機とは異なる他の無人潜水機とに転送させる機能と、を実現させる。
本発明によれば、水上を航行する水上航行体と無人潜水機との間の音響通信の信頼性を向上することができる。
実施の形態に係る音響通信システムの構成を説明するための図である。 実施の形態に係る水上中継機の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る無人潜水機の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る無人潜水機が送受信するデータのデータ構造を模式的に示す図である。 実施の形態に係る記憶部が記憶している各種設定値の一例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る音響通信システムにおけるデータ転送のタイミングの一例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る音響通信システムにおけるデータ転送のタイミングの別の例を模式的に示す図である。 実施の形態に係る無人潜水機が実行するデータ転送処理の流れを説明するためのフローチャートである。 実施の形態に係る通信制御部が実行する転送可否判定処理の流れを説明するためのフローチャートである。 実施の形態に係る通信制御部が実行する転送可否判定処理の流れを説明するためのフローチャートである。 無人潜水機が重複して受信した指示命令の実行可否の判定処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<実施の形態に係る音響通信システムSの全体構成>
図1は、実施の形態に係る音響通信システムSの構成を説明するための図である。図1に示すように、音響通信システムSは、複数の無人潜水機1と水上中継機2とを備える。以下、図1を参照して、実施の形態の全体構成を述べる。
実施の形態に係る音響通信システムSにおいては、複数の無人潜水機1が1つの水上中継機2の管理の下で水中を航行する。水上中継機2は、水上を航行する水上航行体であり、無人潜水機1と同様に無人である。水上中継機2は、通信衛星3を介した衛星通信によって、例えば、陸上にいる音響通信システムSの管理者Uが所持する通信機器と通信することができる。水上中継機2と管理者Uとの距離が近い場合には、水上中継機2は管理者Uが所持する通信機器と近距離無線通信を用いて通信してもよい。更には、管理者Uは、海上の母船に搭乗していてもよい。なお、以下では、管理者Uが陸上に存在するものとして説明する。
図1は、4つの無人潜水機1(第1無人潜水機1a、第2無人潜水機1b、第3無人潜水機1c、及び第4無人潜水機1d)が横一列に隊列を組んで航行する場合を例示している。ここで、「横一列」とは、複数の無人潜水機1それぞれの航行深度が所定の深度範囲内となり、かつ互いに隣り合う無人潜水機1同士の距離が所定の水平距離範囲内となることをいう。水上中継機2は、複数の無人潜水機1が横一列に航行するように、各無人潜水機1を動かすための制御命令を送信する。また、複数の無人潜水機1が、横一列になるように、事前設定されたルートに基づき自律的に航行するようにしてもよい。
「所定の深度範囲」とは、水上中継機2が各無人潜水機1に設定する航行深度を含む許容深度範囲である。無人潜水機1が、例えば海中を航行する場合には潮の流れ等によって無人潜水機1の航行深度は変化しうるが、各無人潜水機1は自身が備える深度センサに基づいて自律的に航行深度を調整する。また、予め各無人潜水機1に所定の深度範囲が設定されているようにしてもよい。
水上中継機2は定期的に各無人潜水機1から無人潜水機1の航行深度を示す状態データを取得し、無人潜水機1の航行深度が許容深度範囲を逸脱すると、航行深度を許容深度範囲に戻すための制御命令を無人潜水機1に送信する。所定の深度範囲の具体的な値は、調査対象となる水域の水深、水温、及び水質や、通信に使用する音響通信機器の精度等を考慮して実験により定めればよい。
また、「所定の水平距離範囲」とは、水上中継機2が各無人潜水機1に設定する無人潜水機1間の距離をいう。実施の形態に係る音響通信システムSは、複数の無人潜水機1を並べてそれぞれが異なる領域を測定することにより、実質的な調査レンジを広げている。したがって、「所定の水平距離範囲」は、隣り合う無人潜水機1同士の調査レンジを隣接又は一部重複させるために設定する「調査領域設定用範囲」である。所定の水平距離範囲は、各無人潜水機1の調査レンジを考慮して実験により定めればよい。一例として、各無人潜水機1の調査レンジが800メートルである場合、所定の水平距離範囲は720メートルから780メートルの範囲とすればよい。また、予め各無人潜水機1に所定の水平距離範囲が設定されているようにしてもよい。
水上中継機2は、各無人潜水機1から取得した状態データを解析し、隣り合う無人潜水機1同士間の距離が所定の水平距離範囲から外れている無人潜水機1に対し、無人潜水機1同士間の距離を所定の水平距離範囲に戻すための制御命令を無人潜水機1に送信する。
このように、実施の形態に係る音響通信システムSは複数の無人潜水機1で異なる領域を一度に測定するため、水中における地形調査の効率を向上することができる。
<実施の形態に係る水上中継機2の機能構成>
図2は、実施の形態に係る水上中継機2の機能構成を模式的に示す図である。水上中継機2は、気中通信部20、音響通信部21、記憶部22、及び通信制御部23を備える。
実施の形態に係る水上中継機2は水上を航行する水上航行体であり、基本的には無人である。そこで、気中通信部20は、無線通信を介して陸上の管理者Uが所持する通信機器からデータを受信する。より具体的には、気中通信部20は、無線通信を介して、管理者Uから、複数の無人潜水機1のうちの少なくとも1つに送信するためのデータを受信する。
音響通信部21は、気中通信部20が受信したデータを音響通信によって複数の無人潜水機1にブロードキャストする。また、音響通信部21は、複数の無人潜水機1のうちの少なくとも1つから送信されたデータを受信する。
記憶部22は、水上中継機2が備えるコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や無人潜水機1の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)や気中通信部20及び音響通信部21が受信して取得した種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
通信制御部23は、2が備えるコンピュータのCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することによって通信制御部23として機能する。通信制御部23は、気中通信部20及び音響通信部21を制御する。
記憶部22は、気中通信部20が受信したデータを順次格納して記憶する。通信制御部23は、記憶部22が記憶したデータを記録された順番に読み出して、所定の送信間隔で複数の無人潜水機1にブロードキャストするように音響通信部21を制御する。
ここで、音響通信は水を媒体とする通信である。このため、例えば無人潜水機1が海中を航行する場合には、以下に列挙する複数の要因によって通信障害が起こり得る。
(1)無人潜水機1自身が備えるスラスター回転(電動モータ・ギヤ)から発生するノイズ。
(2)海底から発生している泡。熱水地帯などでは海底から泡が発生しうる。
(3)無人潜水機1又は水上中継機2のキャビテーションノイズ(泡がつぶれるときに発生する音)。
(4)無人潜水機1又は水上中継機2のエンジン音。
(5)無人潜水機1又は水上中継機2の動作(水中排気や移動)により発せられる気泡。
(6)無人潜水機1又は水上中継機2の傾きにより他の無人潜水機1又は水上中継機2との音響通信カバー範囲を外れてしまうこと。
(7)音線の曲がりによる通信不能エリア(いわゆる「シャドーゾーン」)に無人潜水機1が位置してしまうこと。
(8)海底の起伏(例えば岩陰)により、無人潜水機1が通信エリアから外れてしまうこと。
(9)海底面からの音波反射による干渉。
(10)無人潜水機1と水上中継機2と間の障害物(例えば、魚体や魚群)。
(11)他船舶が発するノイズ。
そこで、実施の形態に係る音響通信システムSにおいては、音響通信部21は、音響通信を用いて複数の無人潜水機1に対してデータをブロードキャストする。音響通信部21は、仮に特定の無人潜水機1のみが必要なデータであっても、その無人潜水機1以外の他の無人潜水機1に対してもデータをブロードキャストする。各無人潜水機1は、受信したデータを他の無人潜水機1及び水上中継機2にブロードキャストして転送する。これにより、各無人潜水機1及び水上中継機2は、同一のデータを複数回受信する機会を得ることができる。
水上中継機2は、ある無人潜水機1から受信すべきデータが上記の要因によって受信できない場合であっても、複数回の受信の機会のうちいずれかの受信に成功すれば、無人潜水機1からデータを受信することができる。水上中継機2が無人潜水機1に対してデータを送信する場合も同様である。結果として、実施の形態に係る音響通信システムSによれば、水上を航行する水上中継機2と無人潜水機1との間の音響通信の信頼性を向上することができる。
なお、通信制御部23は、気中通信部20が連続してデータを受信したとしても、そのデータを連続して音響通信部21にブロードキャストさせない。その代わり、通信制御部23は、まず、気中通信部20が受信したデータを記憶部22に一度格納させる。続いて、通信制御部23は、記憶部22がデータを格納してから所定の送信間隔が経過した後に、音響通信部21にブロードキャストさせる。
通信制御部23は、何らかの理由によって記憶部22がデータを格納してから所定の時間が経過するまでの間に音響通信部21によってブロードキャストされない場合、当該データを記憶部22から破棄する。これにより、仮に気中通信部20が管理者Uから連続してデータを受信したとしても、音響通信部21が受信したデータを連続して送信することが抑制できる。このため、水中において古いデータが転送されている間に新たなデータが送信されることによる干渉を抑制できる。
ここで「所定の時間」は、通信制御部23が記憶部22に記憶されたデータを廃棄する際に参照するデータ破棄基準時間である。所定の時間は無人潜水機1の深度、台数、間隔等を考慮して管理者Uが定めればよいが、少なくとも上述した送信間隔よりは長い時間であり、例えば10秒や15秒といったオーダーである。水上中継機2がデータのキューイングとタイマ管理とを実行して管理者Uから受けた要求のフローを制御する。これにより、陸上にいる管理者Uは海中での音波の衝突等を気にすることなく水上中継機2にデータを送信することができるようになる。
以上のように、実施の形態に係る音響通信システムSにおいて無人潜水機1間及び無人潜水機1と水上中継機2との通信は音響通信であり、水を媒体とする半二重通信である。このため、実施の形態に係る無人潜水機1では、データをブロードキャストする際に、水中で音波が衝突することを抑制することが重要となる。以下、実施の形態に係る無人潜水機1が実行する音響通信について説明する。
<実施の形態に係る無人潜水機1の機能構成>
図3は、実施の形態に係る無人潜水機1の機能構成を模式的に示す図である。無人潜水機1は、動力装置10、音響通信機11、記憶部12、及び制御部13を備える。
動力装置10は、無人潜水機1を動かすための装置であり、例えばスクリューやスラスターである。音響通信機11は、水上中継機2が備える音響通信部21と同様に、水を媒体とする通信によって水上中継機2及び他の無人潜水機1との間でデータを送受信する。
記憶部12は、無人潜水機1が備えるコンピュータのBIOS等を格納するROMや無人潜水機1の作業領域となるRAM、OSや音響通信機11が取得した種々の情報、無人潜水機1を一意に特定するための個体識別子等を格納するHDDやSSD等の大容量記憶装置である。
制御部13は、無人潜水機1のCPUやGPU等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって動力制御部130、通信制御部131、データ解析部132、待機時間変更部133、転送上限回数変更部134、及びホップ上限回数変更部135として機能する。
動力制御部130は、無人潜水機1を動かすための動力装置10を制御する。通信制御部131は、水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機11を制御する。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータに含まれる個体識別子を取得する。
図4は、実施の形態に係る無人潜水機1が送受信するデータのデータ構造を模式的に示す図である。図4に示すように、無人潜水機1が送受信するデータは、ヘッダとペイロードとに大別される。ヘッダは、無人潜水機1又は水上中継機2を一意に特定するための個体識別子と、全ての無人潜水機1及び水上中継機2に対して送受信される各データを一意に特定するためのデータ識別子と、データが転送された回数を示す情報であるホップ数とを含んでいる。また、ペイロードは各データの本体であり、各無人潜水機1に動作を指示する指示命令か、無人潜水機1の状態を示す状態データかを含んでいる。
図3の説明に戻る。通信制御部131は、データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが異なる場合、水上中継機2と無人潜水機1自身とは異なる他の無人潜水機1とに転送するように、音響通信機11を制御する。これにより、無人潜水機1が受信したデータに含まれる個体識別子で特定される無人潜水機1又は水上中継機2(以下、「ターゲット」と記載することがある。)は、データを受信した無人潜水機1から転送されるデータを受信する機会を得ることができる。
音響通信システムSに含まれる複数の無人潜水機1が同様の転送処理を実行すると、ターゲットは自身に送信されるデータを複数回受信する機会が得られる。このため、複数回の機会のうち、一度でも受信に成功すれば、ターゲットはデータを取得することができる。このように、無人潜水機1が受信したデータを転送することにより、無人潜水機1は、水上航行体である水上中継機2と無人潜水機1との間の音響通信の信頼性を向上することができる。
上述したように、音響通信は半二重通信である。したがって、媒体である水中に複数の音波を同時に送出することは干渉等の原因となり得る。無人潜水機1がデータを転送することはデータ通信量を増加させることになるため、無制限にデータ転送を続けると通信帯域を逼迫しかねない。
そこで、実施の形態に係る記憶部12は、データの転送回数の上限値を定める転送上限回数と、通信制御部131が音響通信機11に転送させたデータ転送の回数とを記憶している。通信制御部131は、音響通信機11に転送させたデータの転送回数が転送上限回数を下回ることを条件として、音響通信機に受信したデータを転送させる。これは、同一の個体識別子を含むデータの転送回数が転送上限回数以上となった場合、受信したデータを転送せずに破棄する。これにより、無人潜水機1は、データの転送によって音響通信の通信帯域が逼迫することを抑制できる。
また、通信制御部131は、所定の期間が経過する毎に、記憶部12に記憶させるデータ転送の回数を0回に初期化する。これにより、無人潜水機1は、過去のデータの転送によって転送回数が転送上限回数に達してしまい、それ以降に受信したデータを転送できなくなる事態を回避することができる。この意味で、「所定の期間」は、通信制御部131がデータ転送の回数の初期化を実行するか否かを判定するために参照する転送回数初期化単位期間ということができる。
なお、転送上限回数は、音響通信システムSが備える無人潜水機1の数や音響通信機11の信頼性等を考慮して管理者Uがあらかじめ定めればよい。また、無人潜水機1間の最大距離や転送上限回数に基づいて、一連の転送処理に要する最大時間が推定できる。所定の期間は、推定した最大時間以上の値を決めて管理者Uが指定すればよい。
通信制御部131は、データ毎に転送回数を管理し、同一のデータ毎に転送上限回数を適用してもよい。具体的には、まず、データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータを一意に特定するためのデータ識別子を取得する。データ識別子は、例えば送信データ毎に割り当てられた通し番号であり、送信データが異なればデータ識別子も異なるように設定されている。
通信制御部131は、同一のデータ識別子を含むデータの転送回数が転送上限回数を下回ることを条件として、音響通信機11に受信したデータを転送させる。これにより、あるデータを転送することによって転送回数が転送上限回数に達し、別のデータの転送ができなくなる事態を回避することができる。
図5は、実施の形態に係る記憶部12が記憶している各種設定値の一例を模式的に示す図である。具体的には、図5は、個体識別子がSID001である無人潜水機1が備える記憶部12が記憶している各種データを示している。図5では、転送上限回数が10回に設定されていることを示している。記憶部12は、受信したデータのデータ識別子と、各データの転送回数の上限を定めるホップ上限回数とも格納している。ホップ上限回数の詳細は後述する。
図5において、上述したデータ破棄基準時間は15秒に設定されており、「送信待機間隔」は4秒に設定されている。ここで「送信待機間隔」は、無人潜水機1が備える音響通信機11によるデータ送信の時間的制約を定める時間であり、無人潜水機1毎に設定される時間間隔である。通信制御部131は、音響通信機11によるデータの受信からそのデータの転送までの間隔が送信待機間隔又はそれ以上の間隔となるように、音響通信機11のデータ送信を制御する。この送信待機間隔は、各無人潜水機1毎に異なる時間が設定されている。
図6は、実施の形態に係る音響通信システムSにおけるデータ転送のタイミングの一例を模式的に示す図である。図6において、水上中継機2は、第1無人潜水機1aの状態を示す状態データの送信命令C1を第1無人潜水機1a、第2無人潜水機1b、及び第3無人潜水機1cに対してブロードキャストした。第1無人潜水機1aは、水上中継機2が送信した状態データの送信命令C1を受信することができなかったが、第2無人潜水機1bと第3無人潜水機1cとは、水上中継機2が送信した状態データの送信命令C1を受信できた。
第2無人潜水機1b及び第3無人潜水機1cは、自身の個体識別子とは異なる個体識別子を含むデータである送信命令C1を受信したため、そのデータを転送する。ここで、第2無人潜水機1bと第3無人潜水機1cとが同時にデータを転送すると、第2無人潜水機1bが転送したデータと第3無人潜水機1cが転送したデータとが干渉する可能性がある。なお、無人潜水機1はブロードキャストによって受信したデータの転送を実現する。このため、各無人潜水機1が転送したデータは他の無人潜水機1及び水上中継機2にも送信されることになるが、図6及び後述する図7においては、煩雑となって不明瞭となることを避けるため、データの流れを示す矢印は一部のみ記載している。
そこで、図6に示すように、第2無人潜水機1b及び第3無人潜水機1cは、それぞれ定められた送信待機間隔が経過することを条件として、受信したデータを転送する。図6は、第1無人潜水機1aが、第2無人潜水機1bから転送された送信命令C1の受信に成功したことを示している。第1無人潜水機1aは、水上中継機2から第2無人潜水機1bを経由して受信した送信命令C1にしたがい、第1無人潜水機1aの状態を示す状態データD1をブロードキャストした。水上中継機2は、第1無人潜水機1aがブロードキャストした状態データD1を受信した。
このように、第1無人潜水機1aと水上中継機2との間の通信経路は、水上中継機2が送信したデータを直接受信する経路と、水上中継機2が送信して第2無人潜水機1b又は第3無人潜水機1cが転送したデータを受信する経路とによって冗長な経路が構成されることになる。これにより、実施の形態に係る音響通信システムSは、第1無人潜水機1aと水上中継機2との間の通信の信頼性を向上することができる。
また、仮に第1無人潜水機1aが送信命令C1の受信に成功していた場合、その送信命令に応答して送信するデータと、第2無人潜水機1b又は第3無人潜水機1cが転送したデータとが干渉する可能性もある。そのため、図6に示すように、第3無人潜水機1cに設定された送信待機間隔は、第2無人潜水機1bに設定された送信待機間隔よりも長く設定されている。
一例として、第2無人潜水機1bに設定された送信待機間隔4秒であり、第3無人潜水機1cに設定された送信待機間隔は8秒である。このため、第2無人潜水機1bが転送したデータは第3無人潜水機1cが転送したデータと干渉しない。このように、実施の形態に係る音響通信システムSは、冗長経路を構成するための各無人潜水機1によるデータ転送が互いに干渉することを抑制することができ、第1無人潜水機1aと水上中継機2との間の通信の信頼性をさらに向上することができる。
図7は、実施の形態に係る音響通信システムSにおけるデータ転送のタイミングの別の例を模式的に示す図である。図7においても、図6と同様に、水上中継機2は、第1無人潜水機1aの状態を示す状態データの送信命令C1を第1無人潜水機1a、第2無人潜水機1b、及び第3無人潜水機1cに対してブロードキャストした。第1無人潜水機1aは、水上中継機2が送信した状態データの送信命令C1を受信することができたので、その応答として第1無人潜水機1aの状態を示す状態データD1をブロードキャストした。
ここで、水上中継機2は、第1無人潜水機1aがブロードキャストした状態データD1を受信することができなかったが、第2無人潜水機1bと第3無人潜水機1cとは、水上中継機2が送信した状態データD1を受信できた。そこで、第2無人潜水機1bは、状態データD1を受信を受信してから自身に設定された送信待機間隔が経過した後、状態データD1をブロードキャストして転送したが、水上中継機2は第2無人潜水機1bが転送した状態データD1を受信することができなかった。
第3無人潜水機1cは、状態データD1を受信を受信してから自身に設定された送信待機間隔が経過した後、状態データD1をブロードキャストして転送した。この結果、水上中継機2は、第3無人潜水機1cが転送した状態データD1を受信することができた。このように、水上中継機2が送信した指示命令がターゲットに正常に受信されたとしても、その応答としてターゲットから送信されたデータを水上中継機2が受信できないことも起こり得る。実施の形態に係る音響通信システムSでは、第1無人潜水機1aと水上中継機2との間の通信経路は冗長に構成されるので、第1無人潜水機1aと水上中継機2との間の通信の信頼性を向上することができる。
以上のように、送信待機間隔は、各無人潜水機1が転送するデータの干渉を低減するために設けられた「干渉低減基準間隔」である。送信待機間隔は、隣り合う無人潜水機1間の距離、無人潜水機1と水上中継機2との距離、水中における音速等を考慮して管理者Uが定めればよい。また、送信待機間隔を決めるために管理者Uが考量すべきパラメータは時間とともに変動しうるので、管理者Uが適宜修正できると便利である。
そこで、実施の形態に係る水上中継機2が送信する指示命令には、送信待機間隔の書き換えを指示する待機間隔変更命令が含まれる。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータに含まれる待機間隔変更命令を取得する。待機時間変更部133は、待機間隔変更命令にしたがって記憶部12に記憶されている送信待機間隔を書き換える。これにより、管理者Uは、無人潜水機1が航行する水中の環境に応じて送信待機間隔を柔軟に変更することができる。
上述したように、転送上限回数は、音響通信システムSが備える無人潜水機1の数や音響通信機11の信頼性等を考慮して管理者Uがあらかじめ定める。転送上限回数が大きいほど、無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の機会が増えるため、通信の信頼性は向上する。一方、各無人潜水機1には送信待機間隔が設定されているので、転送上限回数が大きいほど無人潜水機1が送信を待機する時間が増加し、通信効率が低下しかねない。このため、転送上限回数は無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の信頼性と通信効率とのバランスを決定するパラメータともいえる。
そこで、実施の形態に係る水上中継機2が送信する指示命令には、転送回数の上限値を定める転送上限回数の書き換えを指示する上限回数変更命令が含まれる。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータに含まれる上限回数変更命令を取得する。転送上限回数変更部134は、上限回数変更命令にしたがって記憶部12に記憶されている転送上限回数を書き換える。これにより、管理者Uは、無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の信頼性と通信効率とのバランスを柔軟に変更することができる。
ところで、無人潜水機1はデータをブロードキャストすることによって転送する。このため、例えば第1無人潜水機1aが転送したデータを第2無人潜水機1bが受信し、第2無人潜水機1bが転送したデータを第1無人潜水機1aが受信するように、データ転送のループが生じる可能性もある。転送上限回数の設定によってデータ送受信の信頼性と通信効率とのバランスを変更できるが、転送回数がデータ転送のループで消費されてしまうとデータ送受信の通信効率が下がる。また、無人潜水機1が送信した状態データのターゲットは水上中継機2であるが、無人潜水機1間でデータ転送をし合うことによって転送回数が転送上限回数に至ると、状態データが水上中継機2に届かなくなり通信品質も下がりかねない。
そこで、記憶部12は、データの転送回数であるホップ数の上限値を定めるホップ上限回数を記憶している。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータが転送された回数を示す情報であるホップ数を取得する。通信制御部131は、データ解析部132が取得したホップ数がホップ上限回数を下回ることを条件として、音響通信機11に受信したデータを転送させる。これにより、各無人潜水機1におけるデータの転送回数が制限されるので、無人潜水機1間でデータ転送をし合うことによって状態データが水上中継機2に届かなくなることを抑制できる。
なお、ホップ上限回数が大きければ、無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の機会が増えるため、通信の信頼性は向上する。一方、各無人潜水機1には送信待機間隔が設定されているので、ホップ上限回数が大きいほど無人潜水機1が送信を待機する時間が増加し、通信効率が低下しかねない。このため、ホップ上限回数も、転送上限回数と同様に、無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の信頼性と通信効率とのバランスを決定するパラメータともいえる。
そこで、実施の形態に係る水上中継機2が送信する指示命令には、ホップ上限回数の書き換えを指示するホップ上限変更命令が含まれる。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してそのデータに含まれるホップ回数変更命令を取得する。ホップ上限回数変更部135は、ホップ上限変更命令にしたがって記憶部12に記憶されているホップ上限回数を書き換える。これにより、管理者Uは、無人潜水機1と水上中継機2との間のデータ送受信の信頼性と通信効率とのバランスを柔軟に変更することができる。
音響通信システムSを構成する複数の無人潜水機1が上述したデータ転送処理を実行すると、各無人潜水機1は同一の指示命令を重複して受信する可能性がある。無人潜水機1が受信した指示命令が無人潜水機1の状態を示す状態データの送信命令である場合、無人潜水機1が同一の指示命令を重複して実行することにより、水上中継機2に状態データを届けることの確実性を向上することができる。
一方、指示命令が無人潜水機1を動かすための制御命令である場合、無人潜水機1が同一の指示命令を重複して実行することは、無人潜水機1の動作が管理者Uの意図と外れることも起こり得る。例えば、無人潜水機1が受信した指示命令が無人潜水機1を50メートル上昇することを指示する指示命令である場合、無人潜水機1が同一の指示命令を2回実行すると、無人潜水機1は合計で100メートル上昇することになる。
そこで、データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータに含まれる個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが一致する場合、データに含まれる指示命令をさらに取得する。通信制御部131は、音響通信機11が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつそのデータに含まれる指示命令が状態データの送信命令である場合、音響通信機11に状態データを重複して送信させる。一方、動力制御部130は、音響通信機11が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつそのデータに含まれる指示命令が無人潜水機1を動かすための制御命令である場合、ひとたび制御命令にしたがって動力装置を動作させた後は、同一のデータ識別子に関する制御命令を破棄する。これにより、無人潜水機1は、状態データの通信の信頼性を高めつつ、管理者Uの指示どおりの動作をすることができる。
<無人潜水機1が実行するデータ転送処理の処理フロー>
図8は、実施の形態に係る無人潜水機1が実行するデータ転送処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば無人潜水機1の電源が投入されたときに開始する。
音響通信機11は、水上中継機2又は無人潜水機1が送信したデータを受信する(S2)。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析して個体識別子を取得する(S4)。通信制御部131は、データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とを比較する(S6)。
データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが一致しない場合(S8のNo)、通信制御部131は、音響通信機11に転送させたデータ転送の回数が転送上限回数を下回っているかを確認する(S10)。音響通信機11に転送させたデータ転送の回数が転送上限回数を下回っておりデータ転送可能な場合(S12のYes)、データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してホップ数Hを取得する(S14)。
通信制御部131は、データ解析部132が取得したホップ数Hと記憶部12に格納されているホップ上限回数Hmaxとを比較する(S16)。ホップ数Hがホップ上限回数Hmaxを下回り(S18のYes)、かつ音響通信機11がデータを受信してから送信待機時間を経過すると(S20のYes)、通信制御部131は、音響通信機11が受信したデータを音響通信機11に転送させる(S22)。なお、ホップ数Hがホップ上限回数Hmaxを下回っても音響通信機11がデータを受信してから送信待機時間を経過するまでの間は(S20のNo)、通信制御部131はデータ転送を待機する。
通信制御部131が音響通信機11にデータ転送をさせた場合(S22)、データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが一致する場合(S8のYes)、音響通信機11に転送させたデータ転送の回数が転送上限回数に到達しておりデータ転送ができない場合(S12のNo)、又はホップ数Hがホップ上限回数Hmaxに到達している場合(S18のNo)、本フローチャートにおける処理は終了する。
図9は、実施の形態に係る通信制御部131が実行する転送可否判定処理の流れを説明するためのフローチャートであり、図8におけるステップS10の処理の一例を詳細に説明するための図である。
通信制御部131は、データの転送回数の上限値を定める転送上限回数Fmaxを記憶部12から読み出して取得する(S101)。また、通信制御部131は、音響通信機11に転送させたデータ転送の回数Fを記憶部12から読み出して取得する(S102)。
データ転送の回数Fが転送上限回数Fmax未満の場合(S103のYes)、通信制御部131は、音響通信機11が受信したデータの転送を許可する(S104)。データ転送の回数Fが転送上限回数Fmaxに到達している場合(S103のNo)、通信制御部131は、音響通信機11が受信したデータの転送を禁止する(S105)。
データ転送の回数Fの初期化を実行するか否かを判定するために参照する転送回数初期化単位期間が経過した場合(S106のYes)、通信制御部131は、記憶部12が記憶しているデータ転送の回数Fを0回に初期化する(S107)。通信制御部131がデータ転送の回数Fを初期化した場合(S107)、又は転送回数初期化単位期間が経過していない場合(S106のNo)、本フローチャートにおける処理は終了する。
図10は、実施の形態に係る通信制御部131が実行する転送可否判定処理の流れを説明するためのフローチャートであり、図8におけるステップS10の処理の別の例を詳細に説明するための図である。
データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してデータ識別子を取得する(S108)。通信制御部131は、データ解析部132が取得したデータ識別子と同一のデータ識別子に関するデータ転送の回数F’を記憶部12から読み出して取得する(S109)。また、通信制御部131は、データの転送回数の上限値を定める転送上限回数Fmaxを記憶部12から読み出して取得する(S110)。
データ転送の回数F’が転送上限回数Fmax未満の場合(S111のYes)、通信制御部131は、音響通信機11が受信したデータの転送を許可する(S112)。データ転送の回数F’が転送上限回数Fmaxに到達している場合(S112のNo)、通信制御部131は、音響通信機11が受信したデータの転送を禁止する(S113)。
図11は、無人潜水機1が重複して受信した指示命令の実行可否の判定処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば無人潜水機1の電源が投入されたときに開始する。
音響通信機11は、データを受信する(S24)。データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析して個体識別子を取得する(S26)。通信制御部131は、データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とを比較する(S28)。
データ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが一致する場合(S30のYes)、データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析してデータ識別子を取得する(S32)。データ解析部132が取得したデータ識別子がすでに取得済みのデータ識別子である場合(S34のYes)、データ解析部132は、音響通信機11が受信したデータを解析して指示命令を取得する(S36)。
指示命令の種類が無人潜水機1の状態を示す状態データの送信命令である場合(S38の送信命令)、通信制御部131は送信命令を実行し(S40)、無人潜水機1の状態データを音響通信機11にブロードキャストさせる。通信制御部131が送信命令を実行した場合(S40)、指示命令の種類が無人潜水機1を動かすための制御命令である場合(S38の制御命令)、又はデータ解析部132が取得した個体識別子と記憶部12が記憶している個体識別子とが一致しない場合(S30のNo)、本フローチャートにおける処理は終了する。
<実施の形態に係る無人潜水機1が奏する効果>
以上説明したように、実施の形態に係る無人潜水機1によれば、水上を航行する水上航行体である水上中継機2と無人潜水機1との間の音響通信の信頼性を向上することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1・・・無人潜水機
10・・・動力装置
11・・・音響通信機
12・・・記憶部
13・・・制御部
130・・・動力制御部
131・・・通信制御部
132・・・データ解析部
133・・・待機時間変更部
134・・・転送上限回数変更部
135・・・ホップ上限回数変更部
2・・・水上中継機
20・・・気中通信部
21・・・音響通信部
22・・・記憶部
23・・・通信制御部
3・・・通信衛星
S・・・音響通信システム

Claims (14)

  1. 無人潜水機であって、
    前記無人潜水機を動かすための動力装置を制御する動力制御部と、
    水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機を制御する通信制御部と、
    前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子を記憶する記憶部と、
    前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる個体識別子を取得するデータ解析部と、を備え、
    前記通信制御部は、前記データ解析部が取得した個体識別子と前記記憶部が記憶している個体識別子とが異なる場合、受信したデータを水上において前記無人潜水機と音響通信する水上中継機と前記無人潜水機とは異なる他の無人潜水機とに転送するように、前記音響通信機を制御する、
    無人潜水機。
  2. 前記記憶部は、データの転送回数の上限値を定める転送上限回数と、前記通信制御部が前記音響通信機に転送させたデータ転送の回数とをさらに記憶しており、
    前記通信制御部は、前記音響通信機に転送させたデータの転送回数が前記転送上限回数を下回ることを条件として前記音響通信機に受信したデータを転送させるとともに、所定の期間が経過する毎に、前記記憶部に記憶させるデータ転送の回数を0回に初期化する、
    請求項1に記載の無人潜水機。
  3. 前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データを一意に特定するためのデータ識別子をさらに取得するとともに、前記音響通信機が受信したデータに含まれる個体識別子と前記記憶部が記憶している個体識別子とが一致する場合、前記データに含まれる指示命令をさらに取得し、
    前記通信制御部は、前記音響通信機が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつ当該データに含まれる指示命令が前記無人潜水機の状態を示す状態データの送信命令である場合、前記音響通信機に前記状態データを重複して送信させる、
    請求項1に記載の無人潜水機。
  4. 前記動力制御部は、前記音響通信機が同一のデータ識別子を含むデータを重複して受信し、かつ当該データに含まれる指示命令が前記無人潜水機を動かすための制御命令である場合、ひとたび前記制御命令にしたがって前記動力装置を動作させた後は、同一のデータ識別子に関する前記制御命令を破棄する、
    請求項3に記載の無人潜水機。
  5. 前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる転送回数の上限値を定める転送上限回数の書き換えを指示する上限回数変更命令をさらに取得し、
    前記無人潜水機はさらに、前記上限回数変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されている前記転送上限回数を書き換える転送上限回数変更部を備える、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の無人潜水機。
  6. 前記記憶部は、前記音響通信機によるデータ送信の時間的制約を定める送信待機間隔をさらに記憶しており、
    前記通信制御部は、前記音響通信機による前記データの受信から当該データの転送までの間隔が前記送信待機間隔又はそれ以上の間隔となるように、前記音響通信機のデータ送信を制御する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の無人潜水機。
  7. 前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる送信待機間隔の書き換えを指示する待機間隔変更命令をさらに取得し、
    前記無人潜水機はさらに、前記待機間隔変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されている前記送信待機間隔を書き換える待機時間変更部を備える、
    請求項6に記載の無人潜水機。
  8. 前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データが転送された回数を示す情報であるホップ数をさらに取得し、
    前記記憶部は、ホップ数の上限値を定めるホップ上限回数をさらに記憶しており、
    前記通信制御部は、前記データ解析部が取得したホップ数が前記ホップ上限回数を下回ることを条件として、前記音響通信機に受信したデータを転送させる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の無人潜水機。
  9. 前記データ解析部は、前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれるホップ上限回数の書き換えを指示するホップ上限変更命令をさらに取得し、
    前記無人潜水機はさらに、前記ホップ上限変更命令にしたがって前記記憶部に記憶されているホップ上限回数を書き換えるホップ上限回数変更部をさらに備える、
    請求項8に記載の無人潜水機。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の複数の無人潜水機と、
    水上を航行する水上航行体である水上中継機と、
    を含む音響通信システムであって、
    前記水上中継機は、
    無線通信を介して前記複数の無人潜水機のうちの少なくとも1つに送信するためのデータを受信する気中通信部と、
    前記気中通信部が受信したデータを音響通信によって前記複数の無人潜水機にブロードキャストするとともに、前記複数の無人潜水機のうちの少なくとも1つから送信されたデータを受信する音響通信部と、
    を備える音響通信システム。
  11. 前記水上中継機は、
    前記気中通信部が受信したデータを順次格納して記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶したデータを記録された順番に読み出して、所定の送信間隔で前記複数の無人潜水機にブロードキャストするように前記音響通信部を制御する通信制御部と、
    をさらに備える請求項10に記載の音響通信システム。
  12. 前記水上中継機に搭載された前記通信制御部は、前記気中通信部が受信したデータが、前記記憶部に格納されてから所定の時間が経過するまでの間に前記音響通信部によってブロードキャストされない場合、当該データを前記記憶部から破棄する、
    請求項10又は11に記載の音響通信システム。
  13. 前記水上中継機は、前記複数の無人潜水機それぞれの航行深度が所定の深度範囲内となり、かつ互いに隣り合う無人潜水機同士の距離が所定の水平距離範囲内となるように、各無人潜水機を動かすための制御命令を送信する、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の音響通信システム。
  14. 無人潜水機が備えるコンピュータに、
    前記無人潜水機を動かすための動力装置を制御する機能と、
    水を媒体とする音波によるデータの送受信を行う音響通信機を制御する機能と、
    前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子を記憶する記憶部と、
    前記音響通信機が受信したデータを解析して当該データに含まれる個体識別子を取得する機能と、
    データに含まれる個体識別子と前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子とを比較する機能と、
    データに含まれる個体識別子と前記無人潜水機を一意に特定するための個体識別子とが異なる場合、受信したデータを水上において前記無人潜水機と音響通信する水上中継機と前記無人潜水機とは異なる他の無人潜水機とに転送させる機能と、
    を実現させるプログラム。
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