JP2019202474A - ワイピング装置、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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徳昭 古川
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愛一朗 大棚
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健一 佐武
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【課題】ワイピング装置によって拭き取ったインクの飛散を抑制する。【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録ヘッド10と、ワイピング装置とを備える。記録ヘッドは、用紙にインクを吐出して用紙に画像を形成する。ワイピング装置は、ワイパー20を備える。ワイパーは、記録ヘッドのインク吐出面17に付着したインクを拭き取る。ワイパーは、ブレード21と、付勢部材22とを有する。付勢部材は、ブレードをインク吐出面に向けて付勢する。【選択図】図5

Description

本発明は、ワイピング装置、及びインクジェット記録装置に関する。
特許文献1のインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、クリーニング部材とを備える。クリーニング部材は、短冊状に形成される。クリーニング部材は、その一部において屈曲状態に成形される。クリーニング部材は、記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクを払拭する際に、クリーニング部材の上端部がノズル形成面に当接して、屈曲方向に変形されるように構成されている。
特開2001−18417号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、クリーニング部材が復元する時にインクが飛散する可能性がある。
本発明に係るワイピング装置、及びインクジェット記録装置は、上記課題に鑑みてなされたものであって、インクの飛散を抑制することを目的としている。
本発明に係るワイピング装置は、ワイパーを備える。前記ワイパーは、記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクを拭き取る。前記ワイパーは、ブレードと、付勢部材とを有する。前記付勢部材は、前記ブレードを前記インク吐出面に向けて付勢する。
本発明に係るインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、ワイパーとを備える。前記記録ヘッドは、記録媒体にインクを吐出して前記記録媒体に画像を形成する。前記ワイパーは、前記記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクを拭き取る。前記ワイパーは、ブレードと、付勢部材とを有する。前記付勢部材は、前記ブレードを前記インク吐出面に向けて付勢する。
本発明に係るワイピング装置、及びインクジェット記録装置によれば、インクの飛散を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の構成の一例を示す図である。 インクジェット記録装置のヘッド部の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るワイピング装置の構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係るワイパーの構成の一例を示す図である。(a)は、ワイパーの構成の一例を示す側面図である。(b)は、ワイパーの構成の一例を示す正面図である。 第1実施形態に係るワイパーの動作の一例を示す側面図である。 第2実施形態に係るワイパーの構成の一例を示す図である。(a)は、ワイパーの構成の一例を示す側面図である。(b)は、ワイパーの構成の一例を示す正面図である。 第2実施形態に係るワイパーの動作の一例を示す側面図である。 移動機構がワイパーを下降させた状態の一例を示す図である。 移動機構がワイパーを上昇させた状態の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図9)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1の構成の一例を示す。図1に示すように、インクジェット記録装置1は、トレイ200、給送ローラー201、第1搬送ユニット205、ヘッド部3、制御部50、ワイピング装置60、第2搬送ユニット212、排出ローラー対216及びキャップユニット290を備える。
本発明の実施形態では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直方向に平行であり、X軸及びY軸は水平方向に平行である。Y軸は、用紙Pの搬送方向D0と平行である。
トレイ200は、用紙Pを収容する。トレイ200は、第1搬送ユニット205よりも用紙Pの搬送方向D0の上流側(図1では右側)に配置される。トレイ200の搬送方向D0の下流端(図1では左端)には、給送ローラー201が配置される。給送ローラー201は、トレイ200に収容された用紙Pを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ給送する。用紙Pは、「記録媒体」の一例に相当する。用紙Pは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、及び光沢紙のような紙を含む。「記録媒体」は、OHP(Overhead Projector)シートのような合成樹脂製のシートを含む。
第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1搬送ベルト208とを含む。第1搬送ベルト208は、第1駆動ローラー206と第1従動ローラー207とに掛け渡される。第1駆動ローラー206が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第1搬送ベルト208が回転する。そして、第1搬送ベルト208に載置された用紙Pが搬送方向D0(図1では左方向)に搬送される。搬送方向D0は、用紙Pが第1搬送ベルト208によって搬送される方向を示す。
ヘッド部3は、用紙Pに画像を形成する。ヘッド部3は、第1搬送ベルト208における上側ベルトの上面に対向して配置される。ヘッド部3は、ヘッドハウジング18、ラインヘッド10Y、ラインヘッド10M、ラインヘッド10C及びラインヘッド10Kを含む。ラインヘッド10Yは、イエロー色のインクを吐出する。ラインヘッド10Mは、マゼンダ色のインクを吐出する。ラインヘッド10Cは、シアン色のインクを吐出する。ラインヘッド10Kは、黒色のインクを吐出する。ヘッドハウジング18は、ラインヘッド10Y〜10Kを保持する。ラインヘッド10Y〜10Kは、用紙Pの搬送方向D0に沿って配置される。
第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205よりも搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置される。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2搬送ベルト215とを含む。第2搬送ベルト215は、第2駆動ローラー213と第2従動ローラー214とに掛け渡される。第2駆動ローラー213が図略のモーターによって反時計回りに回転駆動されることによって、第2搬送ベルト215が回転する。そして、第2搬送ベルト215に載置された用紙Pが搬送方向D0(図1では左方向)に搬送される。
排出ローラー対216は、第2搬送ユニット212よりも搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置され、画像が形成された用紙Pをインクジェット記録装置1の外部に排出する。
ヘッド部3によって画像が形成された用紙Pは、第2搬送ユニット212へ送られ、用紙Pが第2搬送ユニット212を通過する間に、用紙Pの表面に付着したインクが乾燥される。また、第2搬送ユニット212の下方にはワイピング装置60及びキャップユニット290が配置されている。
制御部50は、インクジェット記録装置1の動作を制御する。制御部50は、例えば、ワイピング装置60にラインヘッド10Y〜10Kのインク吐出面17に付着したインクを拭き取らせる前に、つまり、ワイピングを実行する前に、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、第2搬送ユニット212の下方に配置されたワイピング装置60を水平移動させて、待機位置であるヘッド部3の下方に配置する。その結果、ワイピング装置60は、ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間に配置される。ワイピング装置60は、図3〜図9を参照して後述するように、ラインヘッド10Y〜10Kに付着したインクを拭き取る。
制御部50は、また例えば、ラインヘッド10Y〜10Kのインク吐出面17(図3参照)をキャッピングする前に、キャップユニット290を水平移動させてヘッド部3の下方に位置させる。更に、制御部50は、キャップユニット290を上方に移動させる。その結果、キャップユニット290は、ラインヘッド10Y〜10Kのインク吐出面17に装着される。なお、制御部50については、後述にて図3を参照して詳細に説明する。
図2は、インクジェット記録装置1のヘッド部3を示す斜視図である。図2に示すように、ラインヘッド10Y〜10Kの各々は、搬送方向D0に直交する方向(ここでは、X軸方向)に沿って千鳥状に配置される3個の記録ヘッド10を含む。記録ヘッド10は、用紙Pにインクを吐出して、用紙Pに画像を形成する。
次に、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るワイピング装置60について説明する。図3は、ワイピング装置60の構成の一例を示す図である。図3に示すように、ワイピング装置60は、ワイパー20及び移動機構30を含む。ワイパー20は、ワイパー20の上下方向の中心軸が移動機構30の上面と直交するように移動機構30に取り付けられる。
記録ヘッド10は、その下面にインク吐出面17を有する。インク吐出面17の中央部には、多数のノズル11が開口している。ノズル11は、用紙Pにインクを吐出して、用紙Pに画像を形成する。ノズル11は、パージ処理において、記録ヘッド10内の不要物と共にインクNfを排出する。なお、インクNfは密閉空間(図略のインクタンク)に収容されている。よって、インクNfに含有される揮発成分の蒸発が防止される。インクNfに含有される揮発成分は、外気に触れると蒸発する。
制御部50は、移動機構30を介してワイパー20を移動させる。移動機構30は、制御部50の指示に応じて、ワイパー20を移動させる。具体的には、移動機構30は、上昇方向D1にワイパー20を移動させることができ、ワイピング方向D3又はワイピング方向D4にワイパー20を移動させることができ、下降方向D2にワイパー20を移動させることができる。本実施形態では、上昇方向D1及び下降方向D2の各々は、Z軸に沿っており、インク吐出面17に直交している。また、ワイピング方向D3及びワイピング方向D4の各々は、X軸とインク吐出面17とに沿っている。以下の説明において、上昇方向D1と下降方向D2とを総称して上下方向と記載する場合もある。
移動機構30は、制御部50からの指示に応じて、ワイパー20を上昇方向D1、下降方向D2、ワイピング方向D3及びワイピング方向D4に移動させる。例えば、ワイパー20によってインク吐出面17をワイピングする場合には、移動機構30は、ワイパー20をインク吐出面17に押し当てた状態でインク吐出面17に沿って移動させる。その結果、ワイパー20は、ノズル11から排出されたインクNfを拭き取ることができる。また、ワイパー20は、インク吐出面17に付着した不要物(例えば、ゴミ、埃)も拭き取る。
ワイパー20は、記録ヘッド10のインク吐出面17に付着したインクNfを拭き取る。ワイパー20の構成については、後述にて図4〜図7を参照して詳細に説明する。移動機構30の構成については、後述にて図8〜図9を参照して詳細に説明する。
次に、制御部50の機能的な構成について説明する。制御部50は、プロセッサー50A及び記憶部50Bを備える。プロセッサー50Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部50Bは、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部50Bは、制御プログラムを記憶している。プロセッサー50Aは、制御プログラムを実行することによって、第1移動指示部51及び第2移動指示部52として機能する。
第1移動指示部51は、移動機構30を介して、ワイパー20をインク吐出面17に沿ってワイピング方向D3に移動させ、インクNfを拭き取る。
第2移動指示部52は、移動機構30を介して、ワイパー20を、インク吐出面17に沿ってワイピング方向D4に移動させ、インクNfを拭き取る。以下の説明では、第2移動指示部52がワイパー20をワイピング方向D4に移動させてインクNfを拭き取る場合について説明する。
<第1実施形態>
次に、図3及び図4を参照して、第1実施形態に係るワイパー20の構成について説明する。図4は、ワイパー20の構成の一例を示す図である。図4(a)は、ワイパー20の構成の一例を示す側面図である。図4(b)は、ワイパー20の構成の一例を示す正面図である。図4(a)及び図4(b)に示すように、ワイパー20は、ブレード21と、付勢部材22と、収納部材23とを有する。
ブレード21は、稜線を有する柱状に形成される。具体的には、ブレード21は、正三角柱状に形成される。ブレード21は、3つの稜線部21aを有する。稜線部21aは、稜線を含む。ブレード21の中心軸CLは、Y軸に沿って配置される。ブレード21の稜線部21aは、図3に示すインク吐出面17に当接した状態で図3に示す移動機構30によってX軸方向に沿って移動して、インク吐出面17に付着したインクNfを拭き取る。
ブレード21は、ゴムで形成される。ブレード21を構成するゴムの硬度は、所定値以上である。所定値は、例えば、30度である。ブレード21を構成するゴムの硬度は、例えば、50度〜80度であることが好ましい。ブレード21を構成するゴムの硬度は、70度〜80度であることが更に好ましい。
ゴムの硬度は、ISO(International Organization for Standardization)7619−1に規定されるタイプAデュロメーターによって測定する。ゴムの硬度は、例えば、高分子計器株式会社製「アスカーゴム硬度計A型(商品名)」によって測定する。
付勢部材22は、ブレード21を図3に示すインク吐出面17に対して直交する向きに付勢する。換言すれば、付勢部材22は、ブレード21をZ軸の正方向に付勢する。付勢部材22は、例えば、つるまきバネで構成される。付勢部材22のバネ定数Kは、所定値以下である。所定値は、例えば、3.0N/mmである。付勢部材22のバネ定数Kは、例えば、0.1N/mm〜3.0N/mmである。付勢部材22のバネ定数Kは、0.1N/mm〜1.0N/mmが好ましい。付勢部材22のバネ定数Kは、0.1N/mm〜0.5N/mmが更に好ましい。
収納部材23は、付勢部材22を収納する。収納部材23は、有底円筒状に形成される。収納部材23の底面は、付勢部材22の下端を支持する。収納部材23の側面は、付勢部材22を伸縮自在に支持する。すなわち、収納部材23は、付勢部材22を伸縮自在に支持する。収納部材23は、例えば、樹脂で形成される。
以上、図3及び図4を参照して説明したように、本発明の第1実施形態では、付勢部材22は、ブレード21をインク吐出面17に向けて付勢する。よって、ワイパー20が復元するときには、付勢部材22の付勢する方向にブレード21が移動する。したがって、インクNfの飛散を抑制することができる。
また、ブレード21の稜線部21aがインク吐出面17に当接するようにブレード21が配置される。よって、ブレード21とインク吐出面17との接触面積が小さくなる。したがって、ブレード21のワイピング性能を向上できる。
また、ブレード21は、三角柱状に形成される。よって、稜線部21aを挟む2面のなす角を60度以下にできる。したがって、ブレード21のワイピング性能を更に向上できる。
また、ブレード21は、正三角柱状に形成される。よって、ブレード21の3つの稜線部21aのうちのいずれか1つの稜線部21aがインク吐出面17に当接するように、ブレード21を配置できる。したがって、ブレード21の1つの稜線部21aが摩耗した場合に、ブレード21の他の1つの稜線部21aがインク吐出面17に当接するようにブレード21を配置することによって、ブレード21のワイピング性能を回復できる。その結果、ブレード21の寿命を延長できる。
また、ブレード21は、ゴムで形成される。したがって、ブレード21を安価に製造できる。
また、ブレード21を構成するゴムの硬度は、所定値以上である。所定値は、例えば50度である。よって、ワイピングによるブレード21の摩耗を低減できる。したがって、ブレード21の寿命を延長できる。
また、付勢部材22は、インク吐出面17に対して直交する向きにブレード21を付勢する。よって、ワイパー20が復元するときには、Z軸の正方向にブレード21が移動する。したがって、インクNfの飛散を確実に抑制できる。
また、付勢部材22を構成するバネのバネ定数Kは、所定値以下である。所定値は、例えば1.0N/mmである。よって、ワイピングする際に、ブレード21の変形量と比較してバネの変形量を大きくすることができる。したがって、ブレード21を確実にインク吐出面17に付勢できる。
また、収納部材23は、付勢部材22を伸縮自在に支持する。したがって、簡素な構成で付勢部材22を伸縮自在に支持できる。
なお、本発明の第1実施形態では、ブレード21は、正三角柱状に形成されるが、本発明はこれに限定されない。ブレード21は、稜線部21aを有する柱状に形成されればよい。例えば、ブレード21が、四角柱状に形成されてもよい。また、例えば、ブレード21が、断面が鋭角三角形又は鈍角三角形の柱状に形成されてもよい。稜線部21aを挟む2面のなす角が小さい程、ブレード21のワイピング性能を向上できる。稜線部21aを挟む2面のなす角が大きい程、ブレード21の寿命を延長できる。稜線部21aを挟む2面のなす角が大きい程、インクNfの飛散を確実に抑制できる。
また、本発明の第1実施形態では、付勢部材22は、インク吐出面17に対して直交する向きにブレード21を付勢するが、本発明はこれに限定されない。付勢部材22は、インク吐出面17に向けてブレード21を付勢すればよい。例えば、付勢部材22がZ軸に対して所定角度(例えば、30度)だけ傾斜した方向にブレード21を付勢してもよい。所定角度は、小さいことが好ましい。
次に、図3〜図5を参照して、ワイピングの際の第1実施形態に係るワイパー20の動作について説明する。図5は、ワイパー20の動作の一例を示す側面図である。図5に示すように、移動機構30によってワイパー20はワイピング方向D4(X軸の負方向)に移動される。
ワイパー20の初期位置は、記録ヘッド10に対してX軸の正方向側である。初期位置においてワイパー20は、インク吐出面17から離間している。移動機構30によってワイパー20はワイピング方向D4に移動される。そして、インク吐出面17のX軸の正方向端にワイパー20のブレード21の側面が当接する。
ブレード21の側面には、記録ヘッド10からX軸の正方向の力が作用する。ブレード21の側面はZ軸に対して傾斜しているため、ブレード21は、記録ヘッド10からZ軸の負方向の分力が作用する。その結果、付勢部材22が圧縮される。そして、ブレード21の稜線部21aがインク吐出面17に当接する。
ブレード21の稜線部21aがインク吐出面17に当接した状態で、移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、稜線部21aによってインク吐出面17に付着したインクNf(図3参照)が拭き取られる。
移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、インク吐出面17のX軸の正方向端にワイパー20のブレード21の稜線部21aが当接する。移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、ワイパー20のブレード21が、インク吐出面17に対してX軸の負方向側に離間する。ワイパー20のブレード21が、インク吐出面17から離間する時に、付勢部材22が復元し、ブレード21はZ軸の正方向に移動する。
以上、図3〜図5を参照して説明したように、本発明の第1実施形態では、ワイパー20が復元するときには、Z軸の正方向にブレード21が移動する。したがって、インクNfの飛散を確実に抑制できる。
<第2実施形態>
次に、図3、図4及び図6を参照して、第2実施形態に係るワイパー20の構成について説明する。図6は、ワイパー20の構成の一例を示す図である。図6(a)は、ワイパー20の構成の一例を示す側面図である。図6(b)は、ワイパー20の構成の一例を示す正面図である。図4に示す(第1実施形態に係る)ワイパー20の付勢部材22がつるまきバネで構成されるのに対して、図6に示す(第2実施形態に係る)ワイパー20の付勢部材22はゴムで構成される点で相違する。以下、図6に示すワイパー20のうちの図4に示すワイパー20と相違する点について主に説明する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、ワイパー20は、ブレード21と、付勢部材22と、収納部材23とを有する。
付勢部材22は、ブレード21を図3に示すインク吐出面17に対して直交する向きに付勢する。換言すれば、付勢部材22は、ブレード21をZ軸の正方向に付勢する。付勢部材22は、例えば、ゴムで構成される。付勢部材22を構成するゴムの硬度は、ブレード21を構成するゴムの硬度よりも小さい。付勢部材22を構成するゴムの硬度は、例えば所定硬度以下である。所定硬度は、例えば40度である。付勢部材22を構成するゴムの硬度は、20度〜30度であることが好ましい。
以上、図3、図4及び図6を参照して説明したように、本発明の第2実施形態では、付勢部材22を構成するゴムの硬度は、ブレード21を構成するゴムの硬度よりも小さい。よって、ワイピングする際に、ブレード21の変形量と比較して付勢部材22の変形量を大きくすることができる。したがって、ブレード21を確実にインク吐出面17に付勢できる。
次に、図3、図4、図6及び図7を参照して、ワイピングの際の第2実施形態に係るワイパー20の動作について説明する。図7は、ワイパー20の動作の一例を示す側面図である。図7に示すように、移動機構30によってワイパー20はワイピング方向D4に移動される。
ワイパー20の初期位置は、記録ヘッド10に対してX軸の正方向側である。初期位置においてワイパー20は、インク吐出面17から離間している。移動機構30によってワイパー20はワイピング方向D4に移動される。そして、インク吐出面17のX軸の正方向端にワイパー20のブレード21の側面が当接する。
ブレード21の側面には、記録ヘッド10からX軸の正方向の力が作用する。ブレード21の側面はZ軸に対して傾斜しているため、ブレード21は、記録ヘッド10からZ軸の負方向の分力が作用する。その結果、付勢部材22が圧縮される。そして、ブレード21の稜線部21aがインク吐出面17に当接する。
ブレード21の稜線部21aがインク吐出面17に当接した状態で、移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、稜線部21aによってインク吐出面17に付着したインクNf(図3参照)が拭き取られる。
移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、インク吐出面17のX軸の正方向端にワイパー20のブレード21の稜線部21aが当接する。移動機構30によってワイパー20は更にワイピング方向D4に移動される。そして、ワイパー20のブレード21が、インク吐出面17に対してX軸の負方向側に離間する。ワイパー20のブレード21が、インク吐出面17から離間する時に、付勢部材22が復元し、ブレード21はZ軸の正方向に移動する。
以上、図3、図4、図6及び図7を参照して説明したように、本発明の実施形態では、ワイパー20が復元するときには、Z軸の正方向にブレード21が移動する。したがって、インクNfの飛散を確実に抑制できる。
<移動機構30の構成>
次に、図3、図8及び図9を参照して、移動機構30について説明する。図8は、図3に示す移動機構30がワイパー20を下降させた状態の一例を示す図である。図9は、移動機構30がワイパー20を上昇させた状態の一例を示す図である。制御部50は、ワイピングを実行する前に、ワイピング装置60を、ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kに対向するように移動させる。なお、図8では、便宜上、ラインヘッド10Kが備える3個の記録ヘッド10に対応する3個のワイパー20のみを記載している。
図8及び図9に示すように、移動機構30は、キャリッジ31と、支持フレーム35と、コロ36と、ギャップコロ37と、1対の昇降部材38と、底部39とを備える。支持フレーム35は、キャリッジ31を支持する。1対の昇降部材38の各々は、リフト部材38a及びシャフト38bを含む。
底部39は、昇降部材38を介して支持フレーム35を支持する。昇降部材38は、底部39上に配置され、支持フレーム35を支持し昇降する。シャフト38bは、図略のモーターによって回転駆動され、リフト部材38aを介して、支持フレーム35を昇降する。リフト部材38aは、シャフト38bと一体に構成され、シャフト38bが回転駆動されることによって、シャフト38bと一体に回転する。また、リフト部材38aが回転することによって、支持フレーム35を昇降する。更に具体的には、昇降部材38のシャフト38bが、図略のモーターによって回転駆動され、リフト部材38aが起立されることによって、昇降部材38のリフト部材38aが支持フレーム35を上昇させる。また、昇降部材38のシャフト38bが、図略のモーターによって回転駆動され、リフト部材38aが倒伏されることによって、昇降部材38のリフト部材38aが支持フレーム35を下降させる。
支持フレーム35は、昇降部材38によって支持される。支持フレーム35は、コロ36を介して、キャリッジ31をX軸方向(ワイピング方向D3及びワイピング方向D4)に移動可能に支持する。コロ36は、支持フレーム35によって支持される。コロ36は、支持フレーム35上を回動することによって、キャリッジ31をX軸方向(ワイピング方向D3及びワイピング方向D4)に移動させる。
キャリッジ31は、コロ36を介して、支持フレーム35によって支持され、X軸方向(ワイピング方向D3及びワイピング方向D4)に移動する。また、キャリッジ31には、ギャップコロ37及びワイパー20が配置される。昇降部材38によって支持フレーム35が上昇された時に、ギャップコロ37がヘッドハウジング18に当接することによって、インク吐出面17に押し当てられたワイパー20の上下方向の位置(上限位置)を一定に保持する。なお、ワイパー20は、ワイパー20のZ軸方向の中心軸がキャリッジ31と直交するようにキャリッジ31に取り付けられている。
ここで、図3、図8及び図9を参照して、ワイパー20を上昇させる場合の移動機構30の動作を説明する。まず、図3に示す制御部50が、図略のモーターを駆動させて、ワイピング方向D3の上流側(図8では右側)に配置される昇降部材38のシャフト38bを時計回りに回転させると共に、ワイピング方向D3の下流側(図8では左側)に配置される昇降部材38のシャフト38bを反時計回りに回転させる。そして、倒伏状態のリフト部材38aが起立状態に変化される。その結果、図9に示すように、支持フレーム35と共にキャリッジ31、コロ36、ギャップコロ37、及びワイパー20が上昇する。
図9に示すように、ギャップコロ37は、ヘッドハウジング18に当接することで、上昇してインク吐出面17に押し当てられたワイパー20の上下方向の位置を一定に保持する。キャリッジ31は、支持フレーム35に対して、コロ36を介して移動可能に支持される。キャリッジ31がワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動することによって、ワイパー20もワイピング方向D3又はワイピング方向D4に移動する。
なお、ラインヘッド10Y、10M、10Cの各々に対応する3個のワイパー20は、移動機構30によって、ラインヘッド10Kに対応する3個のワイパー20と同様の動作をする。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(2))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上、実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1を参照して説明したように、本発明の実施形態では、ヘッド部3がラインヘッド10Y、ラインヘッド10M、ラインヘッド10C及びラインヘッド10Kを含むが、本発明はこれに限定されない。ヘッド部3が少なくとも1つのヘッドを含めばよい。
(2)図4及び図6を参照して説明したように、本発明の実施形態では、ワイパー20の付勢部材22がつるまきバネ、又はゴムで構成されるが、本発明はこれに限定されない。付勢部材22がブレード21をインク吐出面17に向けて付勢すればよい。付勢部材22が、例えば板バネやスポンジ等の弾性部材で構成されてもよい。
本発明は、ワイピング装置、及びインクジェット記録装置の分野に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
3 ヘッド部
10Y、10M、10C、10K ラインヘッド
10 記録ヘッド
11 ノズル
17 インク吐出面
50 制御部
51 第1移動指示部
52 第2移動指示部
60 ワイピング装置
20 ワイパー
21 ブレード
21a 稜線部
22 付勢部材
23 収納部材
30 移動機構
D0 搬送方向
D1 上昇方向
D2 下降方向
D3 ワイピング方向(左向き)
D4 ワイピング方向(右向き)
Nf インク

Claims (9)

  1. 記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクを拭き取るワイパーを備え、
    前記ワイパーは、
    弾性を有する材料で形成され、前記インク吐出面に押圧されるブレードを有し、
    前記ブレードは、前記インク吐出面に垂直な方向に変形容易な形状を有する、ワイピング装置。
  2. 前記ブレードの下端を支持し、前記ブレードを第1方向に移動する移動機構を更に備え、
    前記移動機構が前記ブレードを前記第1方向に移動することによって、前記ブレードは、前記インク吐出面に付着したインクを拭き取り、
    前記ブレードは、前記第1方向に向けて突出した円弧状の断面形状を有し、
    前記断面は、前記インク吐出面に垂直な方向と前記第1方向とを含む断面を示す、請求項1に記載のワイピング装置。
  3. 前記ブレードは、半円弧状の断面形状を有し、
    前記ブレードの上端は、前記ブレードの下端の位置に対して前記インク吐出面に垂直な方向に位置する、請求項2に記載のワイピング装置。
  4. 前記ワイパーは、前記ブレードが前記インク吐出面に垂直な方向に変形するようにガイドするガイド部材を更に備える、請求項2又は請求項3に記載のワイピング装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記ブレードの上端の第2方向への移動を規制し、
    前記第2方向は、前記第1方向と反対の方向を示す、請求項4に記載のワイピング装置。
  6. 前記ワイパーは、前記インク吐出面を摺動する凸部を有し、
    前記凸部は、前記ブレードの上端に配置される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイピング装置。
  7. 前記凸部の硬度は、前記ブレードの硬度よりも高い、請求項6に記載のワイピング装置。
  8. 前記凸部は稜線を有し、
    前記稜線が前記インク吐出面に当接するように前記凸部が前記ブレードに配置される、請求項6又は請求項7に記載のワイピング装置。
  9. 記録媒体にインクを吐出して前記記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクを拭き取るワイパーと
    を備え、
    前記ワイパーは、
    弾性を有する材料で形成され、前記インク吐出面に押圧されるブレードを有し、
    前記ブレードは、前記インク吐出面に垂直な方向に変形容易な形状を有する、インクジェット記録装置。
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