JP2019200574A - 情報処理装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザビリティを損なわずにデータの利用形態に応じたオペレーティングシステムを選択できる情報処理装置、制御方法またはプログラムを提供する。【解決手段】複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサと、データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定し、前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、制御方法およびプログラムに関する。
従来から、ユーザの操作により入出力形態(入出力スタイル)を任意に切り替えることができる情報処理装置が提案されている。ノートブック型パーソナルコンピュータ(クラムシェル型PC(Personal Computer)、ラップトップPC、などとも呼ばれる、以下、「ノートPC」と呼ぶ)は、一般に開閉可能とする2つの筐体を備えるが、2つの筐体の開閉状態に応じて異なる入出力形態を利用可能とするノートPCが提案されている。このノートPCにおいて、2つの筐体が閉じられている状態では、個々の筐体に備わるディスプレイとキーボードが対向して閉じられるため、これらのディスプレイとキーボードは利用できない。他方、2つの筐体が開いた状態では、一方の筐体の背面を机上に置いたまま、ディスプレイとキーボードが表れるため、ディスプレイとキーボードが利用可能となる。
また、スマートフォンは、可搬性を重視するため一般に表示領域が小さいタッチスクリーンを備え、簡易な操作を受け付け可能とするものが主である。かかるスマートフォンに対して接続可能とし、より表示領域が大きいディスプレイとキーボードとを備える入出力デバイスが提案されている。当該入出力デバイスがスマートフォンに接続されていない状態では、当該スマートフォンに設置されたタッチスクリーンが利用可能となる。他方、当該入出力デバイスがスマートフォンに接続されている状態では、当該入出力デバイスが備えるディスプレイとキーボードとが利用可能となる。
特開2006−277204号公報
また、2つのオペレーディングシステム(OS:Operating System)が設定され、そのうち第1のOS上で第2のOSをエミュレート可能とする情報処理装置が提案されている。第1のOS、第2のOSは、それぞれ独立にユーザに対する入出力を伴う処理を実現可能とする。また、OSにより、データの利用形態が大きく異なることがある。例えば、第1のOSとして主にデータ生成(Data Producation)に用いられるOSが採用され、第2のOSとして主にデータ消費に用いられるOSが採用される。主にデータ生成に用いられるOSとしてWindows(登録商標)が代表的であり、主にデータ消費に用いられるOSとしてAndroid(登録商標)が代表的である。しかしながら、データの利用形態に応じてOSを選択するための操作は、ユーザにとり一般に煩雑である。従って、ユーザビリティを損なわずにデータの利用形態に応じたOSを選択できることが期待される。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサと、データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定し、前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する制御部と、を備える。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含む第1の入出力形態を特定するとき、データ生成に適する第1のオペレーティングシステムを選択する。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含まない第2の入出力形態を特定するとき、データ消費に適する第2のオペレーティングシステムを選択する。
上記の情報処理装置は、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを結合しながら、前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して回動可能とする回動機構と、前記第1の筐体の表面に視覚情報を表示する表示部と、前記第2の筐体の表面に前記文字入力部と、を備え、前記制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との開閉角度に基づいて前記入出力形態を特定する。
上記の情報処理装置は、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを結合しながら、前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して回動可能とする回動機構と、前記第1の筐体の表面に視覚情報を表示する表示部と、前記第2の筐体の表面に前記文字入力部と、を備え、前記制御部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との開閉角度に基づいて前記入出力形態を特定する。
上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記制御部は、前記選択したオペレーディングシステムに基づいて実行される第1の処理において取得した出力データを前記特定した入出力形態に係る出力デバイスに出力し、かつ、前記第1の処理における入力データを当該入出力形態に係る入力デバイスから入力し、前記選択したオペレーティングシステムとは異なるオペレーディングシステムに基づいて実行される第2の処理において取得した出力データを前記特定した入出力形態に係る出力デバイスに出力せず、かつ、前記第2の処理における入力データを当該入出力形態に係る入力デバイスから入力しない。
本発明の第2態様に係る制御方法は、複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサを備える情報処理装置の制御方法であって、データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定する第1ステップと、前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する第2ステップと、を有する。
本発明の第3態様に係るプログラムは、複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサを備える情報処理装置のプログラムに、データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定する第1手順と、前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する第2手順と、を実行させる。
本発明の実施形態によれば、ユーザビリティを損なわずにデータの利用形態に応じたオペレーティングシステムを選択できる。
第1の実施形態に係る情報処理装置の外形を一視点から示す斜視図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の外形を他の視点から示す斜視図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックの例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る制御レジスタに記憶される情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る使用モードの例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る使用モードの他の例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る制御テーブルの例を示す図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るOS選択テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る入出力制御の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の他の例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の外形を示す表面図である。 外部機器の外形を例示する表面図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックの例を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の他の例を示す図である。 第2の実施形態に係る情報処理装置の変形例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。以下の説明では、情報処理装置100がノートPCである場合を例にする。情報処理装置100は、必ずしもノートPCに限られず、スマートフォン、などとして構成されてもよい。
図1、図2は、本実施形態に係る情報処理装置100の外形を例示する斜視図である。
情報処理装置100は、マルチ・ユース・モードを有する。即ち、情報処理装置100は、第1筐体101が第2筐体105に対して回動可能とし、第1筐体101の表面と第2筐体105の表面とがなす角度(以下、開閉角度、と呼ぶ)に応じて、使用モードを切り替え可能とする。使用モードは、開閉角度に基づいて定められる。
情報処理装置100は、第1筐体101と第2筐体105がヒンジ機構121a、121bを介して結合してなる。第1筐体101は、側面101a〜101dと背面101eを備える。第1筐体101は、その内部が箱状に形成され、タッチスクリーン103を搭載している。この位置のもとでは、ユーザは、タッチスクリーン103に表された各種の情報を見ながら、その表面においてタッチ操作を行うことができる。側面101aに沿った縁枠の内部には、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などの通信ネットワークに無線で接続するためのアンテナ129a〜129d、人体の接近を検出する近接センサ133、マイクロフォン125a、125b、カメラ127などが搭載されている。さらに、背面101eの側面101aに近い位置には、マイクロフォン126a、126bが搭載されている。
第2筐体105は、側面105a〜105dと背面105eとを備える。第2筐体の内部には、図3に例示されるシステム・デバイスSDをはじめとする部材が実装されている。システム・デバイスSDには、CPU(Central Processing Unit)151、GPU(Graphics Processing Unit)153、I/O(Input/Output)コントローラ163が含まれる。また、第2筐体105の表面には、キーボード107、タッチパッド109およびスピーカー131a〜131dが搭載されている。
側面101c、105cに沿って、ヒンジ機構121a、121bが装着され、側面101c、105cに平行な回転軸周りに第1筐体101が第2筐体105に対して相対的に回動可能としている。以下、第1筐体101の表面と第2筐体105の表面とのなす角度を開閉角度θと呼ぶ。ヒンジ機構121a、121bは、開閉角度θが0度から360度までの範囲で第1筐体101を回動させることができるとともに、多少のトルクが付与されても任意の開閉角度θで、その開閉角度θを維持することができる。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置100の機能ブロックの例を示すブロック図である。I/Oコントローラ163には、CPU(Central Processing Unit)151、GPU153、オーディオ・デバイス157、無線モジュール159、HDD(Hard−disk Drive)161、およびEC(エンベデッド・コントローラ;Embedded Controler)171が接続されている。CPU151には、システム・メモリ155が接続され、GPU153には、タッチスクリーン103を構成するディスプレイが接続されている。以下、CPU151とGPU153を、プロセッサと総称することがある。オーディオ・デバイス157は、前述のマイクロフォン125a、125b、126a、126bおよびスピーカー131a〜131dを含む。無線モジュール159は、前述のアンテナ129a〜129dに接続される。タッチスクリーン103は、例えば、ディスプレイと透明なタッチセンサを積層した構造を有する。
EC171は、システム・デバイスSDとは別個にCPU、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access memory)、およびプログラマブルなロジック回路などで構成されたマイクロ・コンピュータである。EC171は、CPU151とは独立して動作して主として情報処理装置100の内部の動作環境を管理する制御部として機能する。EC171は、予めROMに記憶された制御プログラム(ファームウェア)を読み出し、読み出した制御プログラムに記述された各種の命令で指示される処理を実行して各種の機能を実現する。以下の説明では、各種のプログラム(アプリ、OS、など種別を問わない)に記述された命令で指示される処理を実行することを、「プログラムを実行する」、「プログラムの実行」と呼ぶことがある。
EC171は、後述するように情報処理装置100の使用モードを判定し、判定した使用モードに応じて情報処理装置100の各デバイスの動作を制御する。このデバイスの制御を使用モード制御と呼ぶことがある。使用モード制御には、例えば、画面制御が含まれる。
EC171は、モード判定部201、操作検出部203、制御テーブル225および制御レジスタ227を備える。
モード判定部201は、後述するセンサからの入力に基づいて使用モードを判定し、判定した使用モードに応じて使用モード制御を行う。使用モードの例については、後述する。
操作検出部203は、EC171に接続された各入力デバイスへの操作を検出する。操作を検出する入力デバイスは、入力デバイス177(後述)の他、タッチスクリーン103のタッチセンサも含まれる。入力デバイスは、操作を受け付けるとき、受け付けた操作に応じて操作信号を生成し、EC171に出力する。操作検出部203は、操作信号の入力を検出するとき、入力元の入力デバイスへの操作を判定する。操作検出部203は、操作を検出した入力デバイス毎の操作信号をCPU151に出力する。操作検出部203は、操作信号に入力元の入力デバイスを示す情報を対応付けてCPU151に出力してもよい。
制御テーブル225は、ROMなどの不揮発性メモリに予め記憶されるデータである。制御テーブル225の例については、後述する。
制御レジスタ227は、使用モードの判定や使用モード制御のために取得または計算したデータを一時的に記憶する。モード判定部201は、開閉角度θを取得し、取得した開閉角度θと制御テーブル225を用いて特定した角度レンジとを制御レジスタ227に記憶する。モード判定部201は、後述のタッチスクリーン方向を検出し、検出したタッチスクリーン方向を制御レジスタ227に記憶する。モード判定部201は、制御テーブル225を参照して、制御レジスタ227に記憶された角度レンジとタッチスクリーン方向に基づいて使用モードを特定し、特定した使用モードを制御レジスタ227に記憶する。なお、モード判定部201は、所定時間毎に取得した開閉角度θの時間変化を追跡し、回動方向を示すデータを制御レジスタ227に記憶する。従って、制御レジスタ227には、図4に示すように、開閉角度θ、角度レンジ、タッチスクリーン方向、使用モードおよび回動方向の各情報が要素情報として記憶される。図4のC、L、Te、S、Tb、Bは、それぞれクローズ・モード、ラップトップ・モード、テント・モード、スタンド・モード、タブレット・モード、ブック・モード(後述)を示す頭文字である。
モード判定部201は、所定のサンプリング周期で開閉角度θと回動方向の情報を取得し、新たに情報が取得されるたびに制御レジスタ227に記憶されるデータを更新する。
DC/DCコンバータ189は、EC171や、EC171による使用モード制御の実行に要する各デバイスに対して、情報処理装置100の動作状態がスリープ状態であるか否かに関わらず電力を供給する。
EC171には、加速度センサ175a、175b、入力デバイス177、ホール・センサ179、タッチスクリーン103を構成するタッチパネル、放熱ファン駆動回路181、近接センサ133、DC/DCコンバータ189の信号線および電源ユニット191の信号線が接続されている。入力デバイス177には、前述のキーボード107およびタッチパッド109が含まれる。
加速度センサ175a、175bは、それぞれ3つの互いに直交する検出軸を備える3軸の加速度センサである。加速度センサ175a、175bは、それぞれ第1筐体101、第2筐体105に設置される。そのため加速度センサ175aの検出軸と第1筐体101との位置関係、加速度センサ175bの検出軸と第2筐体105との位置関係は、それぞれ固定される。EC171のモード判定部201は、加速度センサ175aが検出した加速度の重力成分の方向と、加速度センサ175bが検出した加速度の重力成分の方向に基づいて開閉角度θを計算することができる。モード判定部201は、例えば、その時点までに検出された加速度の重み付き時間平均を重力成分として定めてもよい。重み付き時間平均では、その時点までの時刻が近い加速度の成分が大きくなるように重み係数を設定しておく。なお、開閉角度θを検出する手法は、これには限られない。例えば、加速度センサ175a、175bとホール・センサ179に代えて、角度センサが採用されてもよい。角度センサは、ヒンジ機構121a、121bの回転角度を検出し、モード判定部201は、検出された回転角度に基づいて開閉角度θを定めてもよい。
また、モード判定部201は、加速度センサ175aが検出した加速度の重力成分の方向から第1筐体101の側面101a〜101dのうち、いずれの側面が、他の側面よりも相対的に天の方向を向いているかを判定することができる。天の方向とは、鉛直方向とは逆の方向である。以下では、第1筐体101の向きの指標として、相対的に天の方向を向いている側面をタッチスクリーン方向と呼ぶことがある。モード判定部201は、後述するように開閉角度θとタッチスクリーン方向に基づいて使用モードを判定する。
なお、モード判定部201は、加速度センサ175a、175bが検出した加速度から重力成分を差し引き、振動成分を抽出してもよい。モード判定部201は、抽出した振動成分の一方または双方について振動パターンを解析し、情報処理装置の使用状態を識別してもよい。使用状態として、例えば、移動中であるか、ユーザが保持しながら使用しているか、机上で静止しているか、が識別される。情報処理装置100をユーザが保持しながら移動しているときは、第1筐体101と第2筐体105のそれぞれに比較的高い周波数の振動が発生し、その振動振幅が不規則に変化する振動パターンが現われる。これに対し、情報処理装置100をユーザが保持しながら使用しているときは、移動中よりも振動の周波数が低く、また、振動振幅が移動中よりも小さい振動パターンが現われる。
ホール・センサ179は、その周囲の磁場を検出する。モード判定部201は、検出した磁場の強度に基づいて、開閉角度θが0°であるか、360°であるかを識別する。
DC/DC(Direct Current)コンバータ189は、EC171の指示で動作し、情報処理装置100が備える各デバイスに所定の電圧の電力を供給する。EC171は、例えば、情報処理装置100の起動が起動スイッチ(図示せず)により指示されるとき、各デバイスへの所定の電圧の電力の供給を開始する。その後、EC171は、各デバイスの起動を開始させる。EC171は、情報処理装置100をスリープ状態に遷移させる際に、システムから準備完了のイベントを受け取るとき、所定のデバイスの電源を停止するようにDC/DCコンバータ189に指示する。DC/DCコンバータ189は、EC171からの指示に応じて、所定のデバイスへの電力の供給を停止する。
次に、使用モードについて説明する。図5は、情報処理装置100が有する使用モードの例を示す説明図である。
情報処理装置100の使用モードには、ラップトップ・モード、テント・モード、スタンド・モード、タブレット・モード、ブック・モードがある。
図5(A)は、クローズ・モードを例示する。クローズ・モードでは、開閉角度θは、一例として0°である。その場合、モード判定部201は、開閉角度θが0°であるとき、情報処理装置100の使用モードをクローズ・モードと判定することができる。
クローズ・モードでは、タッチスクリーン103およびキーボード107が対向する。クローズ・モードでは、通常の設定において、情報処理装置100がパワー・オフ状態またはスリープ状態に遷移して動作を停止する。この状態では、入出力デバイスとしてタッチスクリーン103、キーボード107およびタッチパッド109を使用することができない。
図5(B)は、ラップトップ・モードを例示する。ラップトップ・モードでは、開閉角度θは、一例として0°<θ<190°である。その場合、モード判定部201は、開閉角度θが0°<θ<190°であるとき、情報処理装置100の使用モードをラップトップ・モードと判定することができる。
ラップトップ・モードでは、入力デバイスとして、タッチスクリーン103のタッチセンサ、キーボード107およびタッチパッド109が使用可能であり、出力デバイスとしてタッチスクリーン103のディスプレイが使用可能である。ユーザは、これらの入力デバイスを用いて情報処理装置100を操作することができる。ラップトップ・モードでは、机上におきながら使用可能とする入出力デバイスにキーボード107と比較的表示領域が大きいディスプレイが含まれる。ラップトップ・モードは、机上に置きながら文書入力や動画編集などのデータ生成に便利な使用モードである。
図5(C)、図5(D)は、それぞれ、テント・モード、スタンド・モードを例示する。テント・モード、スタンド・モードともに、開閉角度θは、一例として190°≦θ<360°である。テント・モードとスタンド・モードでは、第1筐体101の天地方向が異なる。即ち、モード判定部201は、第1筐体101の側面101c(ヒンジ機構121a、121bの回転軸が設置されている面)が、他の側面よりも天を向いているとき使用モードをテント・モードと判定できる。他方、モード判定部201は、側面101a(第1筐体101の回動により第2筐体105の側面105aから離れる面)が、他の側面よりも天を向いているとき使用モードをスタンド・モードと判定できる。テント・モード、スタンド・モードともに、入力デバイスとして、タッチスクリーン103のタッチセンサが使用可能であり、出力デバイスとしてタッチスクリーン103のディスプレイが使用可能である。テント・モードは、タッチスクリーン103のディスプレイをユーザから見やすいように傾斜させることができるためプレゼンテーションに便利である。スタンド・モードは、ディスプレイの前面にキーボード107が配置されない。そのため、キーボード107から入力する必要がない場合、例えば、ビデオ会議のときには便利である。
図5(E)は、タブレット・モードを例示する。タブレット・モードでは、第1筐体の背面101eと第2筐体105の背面105eが対向する。開閉角度θは、一例として360°である。タブレット・モードでは、出力デバイスとしてタッチスクリーン103のディスプレイが使用可能である。タブレット・モードは、ディスプレイをユーザの顔に向けながら手で保持して使用できる使用モードである。例えば、Webサイトの閲覧などに便利である。
図6(A)、(B)は、それぞれブック・モードを例示する。ブック・モードは、第1筐体101が第2筐体105に対して開いた状態であって、開閉角度θに関わらず、側面101bもしくは側面101dが天を向く姿勢での使用モードである。ブック・モードでは、入力デバイスとして、タッチスクリーン103のタッチセンサが使用可能であり、出力デバイスとしてタッチスクリーン103のディスプレイが使用可能である。
上記の使用モードは、見方を変えれば入出力形態として捉えることができる。そのうち、タッチスクリーン103を使用可能とする入出力形態をとるテント・モード、スタンド・モード、タブレット・モード、ブック・モードは、いずれもデータ消費に好都合といえる。
次に、制御テーブル225の例について説明する。制御テーブル225は、開閉角度θに基づいて使用モード、使用モードに応じたデバイスの制御に用いられるデータである。図7は、制御テーブル225の例を示す図である。制御テーブル225は、第1テーブル225aおよび第2テーブル225bを含む。制御テーブル225は、ファームウェアとは独立に設定されることにより、製造者が情報処理装置100のモデルに応じて、設定値を変更可能としてもよい。また、ユーザが情報処理装置100の利用を開始した後であっても、所定のシステム・ファームウェアまたはアプリケーション・プログラム(以下、アプリと呼ぶ)の実行により設定値が更新可能であってもよい。これにより、各デバイスの制御がカスタマイズされる。
第1テーブル225aは、複数の角度レンジのそれぞれについて、エントリー角度、イグジット角度、調整幅、および保持時間のフィールドを備える。モード判定部201は、第1テーブル225aを参照して、特定した開閉角度θに基づいて角度レンジを特定する。
エントリー角度は、対応する角度レンジを画定する開閉角度θの最低の基準値である。イグジット角度は対応する角度レンジを画定する開閉角度θの最大の基準値である。調整幅は、開閉角度θが変動することで角度レンジが隣接する角度レンジに遷移する際のヒステリシスを与える角度である。例えば、第1テーブル225aは、角度レンジ3について上限(エントリー)と下限(イグジット)にそれぞれ10度の調整幅を有する。開閉角度θの増加により角度レンジ2から角度レンジ3に遷移する際、モード判定部201は、開閉角度θが角度レンジ3のエントリー角度135°に上限の調整幅10°を加算して得られる145°になるとき角度レンジ2から角度レンジ3に遷移させる。モード判定部201は、角度レンジを角度レンジ3に特定した後、開閉角度θが減少して角度レンジ3のエントリー角度135°に下限の調整幅10°を減算して得られる125°になるまで角度レンジを角度レンジ3に維持する。その後、開閉角度θが125°未満になるとき、モード判定部201は、角度レンジ3から角度レンジ2に遷移させる。従って、各角度レンジに対する開閉角度θは、エントリー角度もしくはイグジット角度に対して回動方向に応じた調整幅を適用して調整された範囲内になる。回動方向として、開方向と閉方向のいずれかの値をとる。開方向とは、開閉角度θが時間経過に伴い増加する方向である。閉方向とは、開閉角度θが時間経過に伴い減少する方向である。
調整幅を設けることで、角度レンジの境界付近で頻繁に開閉角度θが変動する場合でも、角度レンジに対応する使用モードが、その変動に応じて変化することを抑制することができる。保持時間は、一旦特定の角度レンジを特定した後で、他の角度レンジを特定するまでの遅延時間に相当する。開閉角度θが0°から360°まで所定の速度で連続的に変化する際、モード判定部201は、開閉角度θの変化途中における角度レンジを逐一特定することを抑制することができる。
なお、図6に示す例では、角度レンジ1−5のいずれか1通りと、角度レンジ6、7のいずれかの1通りを合わせて2通りの角度レンジが特定される可能性がある。モード判定部201は、さらにタッチスクリーン方向を用いて2通りの角度レンジに対応する使用モードのうちいずれか1通りの使用モードを特定する。
また、モード判定部201は、ホール・センサ179が検出した磁力の強度に基づいて、開閉角度θが0°であるか360°であるかを識別する。モード判定部201は、検出された磁力の強度が、所定の強度よりも高いとき開閉角度θを0°と判定し、検出された磁力の強度が所定の強度未満であるとき開閉角度θを360°と判定することができる。但し、ホール・センサ179を第1筐体101の表面のうち側面101cよりも側面101aに近い位置に予め設置しておく。また、永久磁石を第2筐体105の表面のうち、第1筐体101が閉じられた状態でホール・センサ179に対向する位置に予め設置しておく。
第2テーブル225bは、複数の角度レンジのそれぞれについて、タッチスクリーン方向、回動方向と画面制御、およびブック・モード画面制御のフィールドを含んで構成される。
タッチスクリーン方向のフィールドには、4つの側面101a〜101dのいずれかのタッチスクリーン方向と角度レンジの組に関連づけて使用モードの識別子が記述されている。回動方向と画面制御のフィールドには、第1筐体101の回動方向毎に、角度レンジ1における画面の表示/非表示を示す画面制御データおよび角度レンジ4における画面の表示方向を示す画面制御データが記述されている。ブック・モード画面制御のフィールドは、角度レンジ6における画面の自動回転機能のディスエーブルを示す画面制御データおよび角度レンジ7における画面の自動回転機能のイネーブルを示す画面制御データが記述されている。
より具体的には、第2テーブル225bは、角度レンジが0であるとき、いずれのタッチスクリーン方向でも、使用モードがクローズ・モードであることを示す。第2テーブル225bは、角度レンジが1〜4のいずれかであって、第1筐体101の側面101a、101cのいずれかが相対的に天を向いているとき、使用モードがラップトップ・モードであることを示す。また、第2テーブル225bは、角度レンジが6または7であるとき、側面101a、101cのいずれかが相対的に天を向いているとき、使用モードがブック・モードであることを示す。
第2テーブル225bでは、側面101cが天を向く場合、角度レンジが4であるか5であるかにより、使用モードとしてラップトップ・モードとテント・モードとが区別されている。但し、角度レンジが4であって側面101cが天を向く場合、使用モードがテント・モードであってもよい。また、第2テーブル225bでは、角度レンジが5である場合、側面101aが天を向いているとき使用モードがスタンド・モードであり、側面101cが天を向いているとき使用モードがテント・モードであることを示す。第2テーブル225bは、角度レンジが8であるとき、いずれのタッチスクリーン方向でも、使用モードがタブレット・モードであることを示す。
次に、画面制御の例について説明する。モード判定部201は、第2テーブル225bを参照し、角度レンジが1であり、回動方向が閉方向と認識するとき、タッチスクリーン103に画面の表示を停止させる。但し、モード判定部201は、この段階では、システムをスリープ状態に遷移させない。
その後、角度レンジが1から2に遷移するとき、モード判定部201は、タッチスクリーン103に画面の表示を再開させる。これは、ユーザが第1筐体101をわずかに開いた状態で情報処理装置100を持ち運び、その後、第1筐体101を開いて、使用を再開する場合や、第1筐体101を開いて画面を確認する際に好都合である。
モード判定部201は、第2テーブル225bを参照し、角度レンジが4であり、回動方向が開方向と認識するとき、タッチスクリーン103に画面を反転表示させる。反転表示とは、画面の垂直方向を逆転させて表示させることを指す。即ち、側面101aを上方として表示すべき画面を、側面101cを上方とするように表示することである。これにより、あるユーザがタッチスクリーン103で見ていた画面を、そのユーザとは対面するユーザに見せる際、情報処理装置100の全体を回転させる必要がなくなる。
モード判定部201は、第2テーブル225bを参照し、角度レンジが4であり、回動方向が閉方向と認識するとき、タッチスクリーン103に対する反転表示を解除し、通常表示させる。これにより、あるユーザがタッチスクリーン103で再度画面を見る際に、情報処理装置100の全体を回転させる必要がなくなる。
モード判定部201は、第2テーブル225bを参照し、角度レンジが6であり、側面101bまたは側面101dが相対的に天を向いているとき、使用モードをブック・モードと判定し、自動画面制御をディスエーブル(ロック)にする。この状態では、開閉角度θが比較的小さい。このような状態は、ユーザがラップトップ・モードで情報処理装置100を使用した後で、開閉角度θを小さくして側面101bもしくは101dを下方にして仮置きし、再度、開閉角度θを大きくしてラップトップ・モードで情報処理装置100の使用を再開する際に現われることがある。自動画面制御を停止することで、使用モードがブック・モードに遷移する前の画面の状態で、ラップトップ・モードで使用を再開する際に好都合である。
モード判定部201は、第2テーブル225bを参照し、角度レンジが7であり、側面101bまたは側面101dが相対的に天を向いているとき、使用モードをブック・モードと判定し、自動画面制御をイネーブルにする。自動画面制御において、モード判定部201は、画面の上方が相対的に天を向いていると判定された側面の方向に一致するように、画面の方向を制御する。このような状態は、ユーザが画面を縦長に表示して、例えば、縦書きの文章を表示する場合や、縦長表示に適したコンテンツを閲覧する場合に好都合である。モード判定部201は、判定した使用モードと角度レンジを示すモードデータをCPU151に出力する。
次に、システム・デバイスSDが提供する機能構成の例について説明する。
次に説明する機能構成は、ハードウェア資源であるシステム・デバイスSDとソフトウェアとが協働して実現される。ソフトウェアは一般に複数のプログラムから構成される。CPU151は、主にこれらのプログラムを実行するが、一部のプログラムの全部もしくは一部の命令には、GPU153が実行するものや、I/Oコントローラ163が実行するものがあってもよい。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成の一例を示す図である。
図8に示す例では、システム・デバイスSDは、第1のOS(OS1)、第1のアプリAP1、エミュレータ、第2のOS(OS2)および第2のアプリAP2を実行する。システム・デバイスSDは、最下層に示す第1のOSを直接実行する。第1のOS(OS1)は、主にデータ生成に用いられるOSである。図8に示す例では、システム・デバイスSDは、第1のOSを実行することにより、第1のアプリAP1の実行とエミュレータの実行を制御する。第1のアプリAP1は、文書作成、描画、表計算など、主にデータ生成を実現するためのプログラムである。
エミュレータは、他のOSの稼働や動作状態を管理および制御する制御プログラムである。システム・デバイスSDは、エミュレータを実行することにより、第2のOS(OS2)の実行を制御する。エミュレータは、ハイパーバイザ、仮想化モニタ、などとも呼ばれることがある。従って、第2のアプリAP2の実行は、第1のOS(OS1)によりエミュレータと第2のOS(OS2)を介して間接的に制御される。
第2のOS(OS2)は、主にデータ消費に用いられるOSである。システム・デバイスSDは、第2のOS(OS2)を実行することにより、第2のアプリAP2の実行を制御する。第2のアプリAP2は、ブラウジング、通話、映像再生、音声再生など、主にデータ消費を実現するためのプログラムである。
第1のOS(OS1)は、デバイスドライバを含んで構成される。デバイスドライバは、個々の入出力デバイスとの接続、入出力の制御を行うためのプログラムである。上記のように、システム・デバイスSDには、直接または間接的に複数の入出力デバイスと接続される。入出力デバイスは、主にユーザからの操作その他の指示を伴う入力を受け付ける入力デバイス、ユーザに対して認識可能とする情報を提示する出力デバイスが該当する。入出力デバイスは、図3に示す例では、入力デバイス177およびタッチスクリーン103が該当する。なお、図8に示す入出力デバイス1、入出力デバイス2は、個々の入出力デバイスを示す。
システム・デバイスSDは、デバイスドライバを実行し、デバイス制御部211として機能する。デバイス制御部211は、情報処理装置100に接続されている入出力デバイスを検出し、検出した入出力デバイスとの間で各種のデータの入出力を制御する。図3に例示される入力デバイス177、タッチスクリーン103のいずれも、DC/DCコンバータ189から電力の供給を受け、デバイス制御部211によって検出される。デバイス制御部211は、検出した入出力デバイスを示す入出力デバイス情報を入出力制御部213に出力する。
システム・デバイスSDは、第1のOS(OS1)の機能の他の一部として、入出力制御部213を含んで構成される。
入出力制御部213は、その時点におけるアクティブな入出力形態に対応したOSを選択する。アクティブな入出力形態とは、その時点で使用可能とする入出力デバイスのセットを意味する。上記のように本実施形態では、アクティブな入出力形態は、使用モードに依存する。入出力制御部213には、一例として、予めOS選択テーブルを設定しておく。入出力制御部213は、EC171から入力されるモードデータが示す使用モードと角度レンジに対応付けられた入出力形態に応じたOSを選択する。
次に、OS選択テーブルの一例について説明する。図9は、OS選択テーブルの一例を示す図である。OS選択テーブルは、使用モード、角度レンジ、入出力形態およびOSのフィールドを備える。但し、角度レンジのフィールドは、使用モードとしてラップトップ・モードに対し設けられ、その他の使用モードには設けられていない。使用モードとしてラップトップ・モードと角度レンジ2、3の組に対応付けて、入出力形態、OSのフィールドに、それぞれ1、1が記述されている。入出力形態の1、OSの1は、それぞれ第1形態、第1のOS(OS1)を示し、相互に対応付けられている。第1形態は、使用可能な入出力デバイスとして、少なくとも文字入力を可能とするキーボード107が含まれる入出力形態である。上記のように、使用モードがラップトップ・モードであって、角度レンジが2、3である場合には、タッチスクリーン103、キーボード107およびタッチパッド109が使用可能である。
他方、OS選択テーブルには、ラップトップ・モードと角度レンジ1、4の組、テント・モード、スタンド・モード、ブック・モード、タブレット・モードのそれぞれに対応付けて、入出力形態、OSのフィールドにそれぞれ2、2が記述されている。入出力形態の2、OSの2は、それぞれ第2形態、第2のOS(OS2)を示し、相互に対応付けられている。第2形態は、使用可能な入出力デバイスとして、文字入力を可能とするキーボード107を含まない入出力形態である。但し、第2形態において使用可能な入出力デバイスとして、少なくとも1個の操作を受け付け可能とする入力デバイスと情報を提示する出力デバイスが含まれるものとする。上記のように、使用モードがラップトップ・モードであって角度レンジが1、4である場合、または使用モードがテント・モード、スタンド・モード、ブック・モード、タブレット・モードのいずれかの場合には、タッチスクリーン103が使用可能である。なお、これらの使用モードまたは使用モードと角度レンジの組のもとでは、主な用途がデータ消費となり、データ生成には比較的不向きである。
なお、本実施形態においてOS選択テーブルには、必ずしも入出力形態の項目が設けられなくてもよい。
入出力制御部213は、選択したOSの機能を有効(イネーブル)とし、選択していないOSの機能を無効(ディスエーブル)とする。本例では、機能が有効とは、選択したOSもしくはそのOSによって実行が制御されるアプリの実行に伴う入出力を、そのOSに対応する入出力形態で行えることを意味する。つまり、機能が無効とは、そのOSに対応する入出力形態で行わないことを意味し、選択されないOSの実行の停止やそのOSによって実行が制御されるアプリの実行の停止を伴わなくてもよい。入出力制御部213は、選択したOSの機能を有効とする際、そのOSを実行して指示される入出力を、そのOSに対応付けられた入出力形態で許可する。そのOSにより実行が制御されるアプリが存在する場合には、入出力制御部213は、そのアプリを実行して指示される入出力を、そのOSに対応付けられた入出力形態で許可する。
例えば、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)の機能を有効とする場合、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)上で実行される第1のアプリAP1により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサ、キーボード107およびタッチパッド109からの操作信号の入力を許可する。よって、情報処理装置100のユーザは、第1形態により第1のアプリAP1の実行により得られる画像を視認し、文字入力をはじめとする第1のアプリAP1に係る各種の操作入力を利用することができる。
他方、入出力制御部213は、第2のOS(OS2)の機能を有効とする場合、入出力制御部213は、第2のOS(OS2)上で実行される第2のアプリAP2により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサからの操作信号の入力を許可する。よって、ユーザは、第2形態により第2のアプリAP2の実行により得られる画像、文字、記号などの表示を視認し、第2のアプリAP2に係る各種の操作入力を利用することができる。
入出力制御部213は、選択しないOSの機能を無効とする際には、そのOSを実行して指示される入出力を許可しない。そのOSにより実行が制御されるアプリが存在する場合には、入出力制御部213は、そのアプリを実行して指示される入出力を、そのOSに対応付けられた入出力形態で許可しない。
例えば、第1のOS(OS1)の機能を有効とする場合、入出力制御部213は、第2のOS(OS2)の機能を無効とする。この場合、入出力制御部213は、第2のOS(OS2)上で実行される第2のアプリAP2により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサ、キーボード107およびタッチパッド109からの操作信号の入力を停止する。この状態では、ユーザは、第2のアプリAP2の実行により得られる表示を視認することも、第2のアプリAP2に係る各種の操作入力を利用することができない。
第2のOS(OS2)の機能を有効とする場合、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)の機能を無効とする。この場合、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)上で実行される第1のアプリAP1により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサ、キーボード107およびタッチパッド109からの操作信号の入力を停止する。この状態では、ユーザは、第1のアプリAP1の実行により得られる表示を視認することも、第1のアプリAP1に係る各種の操作入力を利用することができない。
なお、OSの機能の無効化において、入出力制御部213は、ディスプレイへの画像データの出力を単に停止することに代え、OSの機能を有効とする場合よりもディスプレイに表示させる情報の視認性を低下させてもよい。例えば、入出力制御部213は、ディスプレイ上で設定可能とする表示領域の大きさを通常の大きさよりも縮小(最小化)してもよいし、出力されるデータの表示に係る輝度を低下させてもよい。
図8に示す例では、第2のOS(OS2)の実行と第2のOS(OS2)により制御される第2のアプリAP2の実行は、第1のOS(OS1)により間接的に制御される。このように、他のOSの実行を間接的に制御するOSが存在する場合には、制御対象とするOSに関して、入出力制御部213がOSの機能の有効性もしくは無効性を制御するプログラムの範囲が、そのOSと、そのOSから他のOSの実行を制御するプログラム(エミュレータ)までの階層において実行されるアプリに限定されてもよい。図8に示す例では、第1のOS(OS1)の機能の有効性もしくは無効性を制御する際、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)と第1のアプリAP1の実行により生ずる入出力の実行もしくはその実行の停止を制御すればよい。エミュレータ、第2のOS(OS2)および第2のアプリ(AP2)は、第1のOS(OS1)の機能の有効性もしくは無効性を制御するプログラムの範囲に含まれる。しかしながら、第2のOS(OS2)には、実行を間接的に制御するOSが存在しないため、OSの機能の有効性もしくは無効性を制御するプログラムの範囲は、第1のOS(OS1)と同様の制限を受けない。
また、OSの起動(ブート)や実行の停止(シャットダウン)に要する時間が十分に短い(例えば、2〜3秒以下)場合には、入出力制御部213は、選択したOSの機能を有効にする際、そのOSを起動してもよいし、選択しないOSの機能を無効にする際、そのOSの実行を停止してもよい。但し、起動もしくは実行の停止の対象とするOSは、第2のOS(OS2)のように、実行を間接的に制御する他のOSが存在しないOSに限り、第1のOS(OS1)のように、実行を間接的に制御する他のOSが存在するOSを対象外とする。かかるOSを対象外とするのは、実行の停止により他のOSを実行させることができなくなるためである。
次に、本実施形態に係る入出力制御について説明する。図10は、本実施形態に係る入出力制御の例を示すフローチャートである。
(ステップS102)モード判定部201は、加速度センサ175a、175bが検出した加速度と、ホール・センサ179が検出した磁力に基づいて開閉角度θとタッチスクリーン方向を定める。
(ステップS104)モード判定部201は、第1テーブル225aを参照して、開閉角度θに基づいて角度レンジを特定する。
(ステップS106)モード判定部201は、第2テーブル225bを参照して定めた角度レンジとタッチスクリーン方向に基づいて使用モードを特定する。
(ステップS108)入出力制御部213は、OS選択テーブルを参照して、モード判定部201が定めた使用モードと角度レンジにおいて使用可能とする入出力形態に対応するOSを選択する。
(ステップS110)入出力制御部213は、選択したOSの機能を有効とし、選択しないOSの機能を無効とする。
次に、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成の他の例について説明する。図11に示す例では、システム・デバイスSDは、エミュレータを直接実行する。システム・デバイスSDは、エミュレータを実行することにより、第1のOS(OS1)と第2のOS(OS2)の実行を制御する。エミュレータは、デバイスドライバを含んで構成される。システム・デバイスSDは、エミュレータに含まれるデバイスドライバを実行し、デバイス制御部211として機能する。また、システム・デバイスSDは、エミュレータの機能の一部として、入出力制御部213を含んで構成される。従って、図11に示す例では、エミュレータにより、デバイス制御部211と入出力制御部213の機能が実現される。
システム・デバイスSDは、第1のOS(OS1)を実行することにより、第1のアプリAP1の実行を制御し、第2のOS(OS2)を実行することにより、第2のアプリAP2の実行を制御する。
図11に例示する機能構成のもとでも、入出力制御部213は、自部に予め設定されたOS選択データを参照して、EC171から入力されるモードデータが示す使用モードおよび角度レンジに対応するOSを選択することができる。そして、入出力制御部213は、選択したOSもしくはそのOSによって実行が直接制御されるアプリの実行に伴う入出力を、そのOSに対応する入出力形態で許可する。他方、入出力制御部213は、選択されたOSとは異なるOSもしくはそのOSによって実行が直接制御されるアプリの実行に伴う入出力を、そのOSに対応する入出力形態では許可しない。例えば、第1のOS(OS1)を選択する場合、入出力制御部213は、第1のOS(OS1)上で実行される第1のアプリAP1により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサ、キーボード107およびタッチパッド109からの操作信号の入力を許可する。第2のOS(OS2)を選択する場合、入出力制御部213は、第2のOS(OS2)上で実行される第2のアプリAP2により指示される画像データのタッチスクリーン103のディスプレイへの出力と、タッチスクリーン103のタッチセンサからの操作信号の入力を許可する。
なお、本実施形態に係る各種の設定データ、例えば、制御テーブル225を構成するレコードならびにフィールドの項目、制御データは、本実施形態の説明のための例示であり、本実施形態の思想を逸脱しない範囲で他の値を採用することができる。また、制御テーブル225の一部または全部のデータは、EC171の動作を制御するファームウェアのコードに組み込まれてもよい。
また、上記の使用モードのうち、一部の使用モードが省略されてもよい。例えば、ブック・モードが省略されてもよい。その場合には、モード判定部201は、タッチスクリーン方向を参照せずに、角度レンジ2−5の判定と別個に角度レンジ6、7の判定を行わなくてもよい。また、モード判定部201は、上記の画面制御を省略してもよい。
また、モード判定部201は、さらにスタンド・モード、テント・モードおよびタブレット・モードを区別せず、タブレット・モードとして判定してもよい。その場合には、モード判定部201は、タッチスクリーン方向を判定しなくてもよい。
また、上記の入出力形態のうち第1形態は、使用可能な入出力デバイスとしてさらに画面サイズが所定のサイズ(例えば、8〜10インチ)を超えるディスプレイを含む形態として定義されてもよい。従って、この定義のもとでは、さらにデータ生成に好都合な入出力形態が第1形態に該当する。但し、第2形態は、使用可能な入出力デバイスとしてかかるディスプレイを含まない入出力形態として定義される。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置100は、複数のOSのそれぞれにおいてアプリ(例えば、CPU151)と、データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態(例えば、使用モード)を特定し、複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する制御部(例えば、モード判定部201、入出力制御部213)と、を備える。
また、制御部は、入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含む第1の入出力形態を特定するとき、データ生成に適する第1のOSを選択する。制御部は、入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含まない第2の入出力形態を特定するとき、データ消費に適する第2のOSを選択する。
この構成により、ユーザがOSを意識せずに、データの入力または出力に用いられる入出力形態に対応するOSが選択される。従って、OSの選択においてユーザビリティが損なわれない。
また、文字入力部(例えば、キーボード)を含む第1の入出力形態が特定されるとき、データ生成に適する第1のOSが選択され、文字入力部を含まない第2の入出力形態が特定されるとき、データ消費に適する第2のOSが選択される。従って、入出力形態に応じた機能にふさわしいOSが選択されることで、ユーザビリティが向上する。
また、情報処理装置100は、第1の筐体(例えば、第1筐体101)と、第2の筐体(例えば、第2筐体105)と、第1の筐体と第2の筐体とを結合しながら、第1の筐体を第2の筐体に対して回動可能とする回動機構(例えば、ヒンジ機構121a、121b)と、第1の筐体の表面に視覚情報を表示する表示部(例えば、タッチスクリーン103のディスプレイ)と、第2の筐体の表面に文字入力部(例えば、キーボード107)とを備える。また、制御部は、第1の筐体と第2の筐体との開閉角度に基づいて入出力形態を特定する。
この構成により、第1の筐体の第2の筐体に対する開閉角度によって異なる入出力形態に対応付けられたOSが選択される。そのため、ユーザは、開閉状態を操作して入出力形態を選択する他に、特段の操作を行うことなく開閉状態にふさわしいOSが選択されるので、ユーザビリティが損なわれない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態にて説明する。上記の実施形態と同一の機能もしくは構成については、同一の符号を付して、その説明を援用する。第1の実施形態に係る情報処理装置100では、タッチスクリーン103、キーボード107およびタッチパッド109といった入出力デバイスが固定され、入出力デバイスに変動がない場合を例にした。これに対し、本実施形態では、入出力デバイスに変動がある場合を例にする。
図12は、本実施形態に係る情報処理装置300の外形を示す表面図である。図12に示す例では、情報処理装置300がスマートフォンである場合を例とし、上記の実施形態との差異点を主として説明する。情報処理装置300は、必ずしもスマートフォンに限られず、タブレットPCなどであってもよい。
情報処理装置300は、ほぼ直方体の形状を有する1個の筐体301を有する。筐体301の表面は、縦長の形状を有する。表面の一辺の長さは、他の辺の長さよりも短い。筐体301の表面には、タッチスクリーン103が配置され、タッチスクリーン103の外周部にはベゼルが形成されている。筐体301の側面には、I/Oインタフェース365が設置されている。
I/Oインタフェース365は、情報処理装置300とは別個の電子機器(以下、「外部機器」と呼ぶ)と有線または無線で、各種のデータを入出力可能に接続する。
I/Oインタフェース365は、例えば、USB(Universal Serial Bus)3.2の規定に準拠したシリアルバスを介して外部機器と接続可能とする。入力デバイスが接続されている場合には、I/Oインタフェース365は、接続されている入力デバイスから入力される入力データ(例えば、操作信号)をI/Oコントローラ163を介してEC171に出力する。出力デバイスが接続されている場合には、I/Oインタフェース365は、GPU153からI/Oコントローラ163を介して入力される出力データ(例えば、画像データ)を出力デバイスに出力する。なお、I/Oインタフェース365は、接続を検出した入出力デバイスから、そのデバイスの属性情報を受信し、受信した属性情報をI/Oコントローラ163を介してCPU151に出力する。
I/Oインタフェース365と接続可能とする外部機器は、個々の入出力デバイスに限られず、拡張機器400(後述)のように、1個もしくは複数の入出力デバイスを備える情報機器であってもよい。拡張機器400の主な機能は、ユーザへの情報提供や操作入力によるデータ生成を支援する機能である。
なお、I/Oインタフェース365は、外部機器から電力を受電して受電した電力をDC/DCコンバータ189に供給してもよいし、I/Oインタフェース365は、DC/DCコンバータ189から供給される電力を、外部機器に対して給電してもよい。
次に、情報処理装置300に接続可能とする外部機器の例として、拡張機器400について説明する。
図13に示すように、拡張機器400は、第1筐体401、第2筐体402およびヒンジ機構421を備える。第1筐体401と第2筐体402は、それぞれの一辺に沿って設置されたヒンジ機構421を介して相互に結合されている。第1筐体401は、第2筐体402に対して、ヒンジ機構421の回転軸周りに相対的に回動可能とする。
第1筐体401の表面にはディスプレイ403が設置され、第2筐体402の表面にはキーボード407、タッチパッド409およびI/Oインタフェース465が設置されている。I/Oインタフェース465は、有線または無線で他の機器(例えば、情報処理装置300)と各種のデータを入出力可能に接続可能とする。ユーザは、第1筐体401が第2筐体402に対して開いた状態でディスプレイ403、キーボード407およびタッチパッド409を利用することができる。
I/Oインタフェース465は、例えば、USB3.2の規定に準拠したシリアルバスを介して外部機器と接続可能とする。これにより、I/Oインタフェース465は、情報処理装置300の間でデータを入出力可能に接続する。I/Oインタフェース465は、情報処理装置300から入力される画像データをディスプレイ403に出力する。キーボード407およびタッチパッド409のそれぞれから入力される操作信号を情報処理装置300に出力する。
なお、I/Oインタフェース465は、情報処理装置300から自装置の動作に要する電力を受電し、受電した電力の一部をディスプレイ403、キーボード407およびタッチパッド409のそれぞれに給電してもよい。また、I/Oインタフェース465は、拡張機器400が備える電源から供給される電力を情報処理装置300に送電してもよい。
図14は、本実施形態に係る情報処理装置300の機能ブロックの例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置300は、システム・デバイスSDと、周辺デバイスとを含んで構成される。情報処理装置300は、情報処理装置100が備える周辺デバイスに対して、I/Oインタフェース365をさらに備える。また、情報処理装置300では、加速度センサ175a、175b、入力デバイス177(即ち、キーボード107、タッチパッド109)およびホール・センサ179(図3)が省略されている。
また、EC171は、操作検出部203を備え、モード判定部201、制御テーブル225および制御レジスタ227(図3)が省略されている。
操作検出部203は、EC171に接続される入力デバイスの他、I/Oインタフェース365に接続された入力デバイスから操作信号の入力を検出するとき、入力元の入力デバイスとして、接続された入力デバイスへの操作を検出する。操作検出部203は、操作を検出した入力デバイスの情報と入力される操作信号とを対応付けてCPU151に出力する。
(機能構成)
次に、本実施形態に係る情報処理装置300が提供する機能構成の例について説明する。
図15は、本実施形態に係る情報処理装置300の機能構成の一例を示す図である。
図15に示す機能構成では、図9に示すシステム・デバイスSDが、さらにデバイス管理部215の機能を有する場合を例にする。
デバイス制御部211は、さらにI/Oインタフェース365を介して接続される入出力デバイスを検出する。デバイス制御部211は、接続された入出力デバイスまたは接続が中断された入出力デバイスに関するデバイス情報を保持する。デバイス制御部211は、接続した入出力デバイスの属性を示す属性情報(attribute)をデバイス情報に含めてもよい。属性情報には、入出力デバイスの能力を示す能力情報(capability)が含まれる。能力情報は、そのデバイスの種別や性能で特定される。種別として、例えば、キーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、などが該当する。これらの種別により、入力デバイス、出力デバイスのいずれか、もしくは両者に該当するかが特定される。性能として、例えば、タッチスクリーンが有するディスプレイの大きさ、などが該当する。デバイス制御部211には、例えば、入出力デバイスとの接続時において、その入出力デバイスの能力情報が入力される。デバイス制御部211には、入出力デバイス毎の能力情報が予め設定され、設定された能力情報のうち接続された入出力デバイスに係る能力情報を特定してもよい。
なお、拡張機器400のように、複数の入出力デバイスを備える外部機器と接続される場合であっても、デバイス制御部211は、当該外部機器が備える入出力デバイスを検出し、個々の入出力デバイスに関するデバイス情報を取得してもよい。
デバイス管理部215は、デバイス制御部211が保持しているデバイス情報を参照して、接続されている入出力デバイスと、それぞれの属性情報に基づいて入出力形態を判定する。接続されている入出力デバイスにタッチスクリーン103の他、文字を入力するキーボードが含まれるとき、デバイス管理部215は、その時点で使用可能な入出力形態を第1形態と判定する。第1形態は、上記のようにデータ生成に適した入出力形態である。例えば、拡張機器400が接続されている場合には、第1形態(いわゆるドッキング・モード)と判定される。他方、デバイス管理部215は、タッチスクリーン103の他、接続されている入出力デバイスにキーボードが含まれないとき、その時点で使用可能な入出力形態を第2形態と判定する。例えば、拡張機器400をはじめ、キーボードもしくはキーボードを備える外部機器が接続されていない場合には、第2形態(いわゆるスタンドアロン・モード)と判定される。
デバイス管理部215は、その時点で機能が有効なキーボードが含まれているか否かに基づいて入出力形態を判定してもよい。デバイス管理部215は、例えば、操作検出部203から入力される操作信号に基づいて所定時間(例えば、3〜5分)以上継続して操作信号が入力されないキーボードを機能が無効なキーボードと判定する。そして、デバイス管理部215は、継続して操作信号が入力されない期間が所定時間未満である入力デバイスを機能が有効なキーボードと判定する。デバイス管理部215は、機能が無効な入力デバイスから操作信号が入力されるとき、その入力デバイスを機能が有効な入力デバイスとして判定してもよい。
他方、デバイス管理部215は、出力データが所定時間(例えば、3〜5分)以上継続して存在しない出力デバイスを機能が無効な出力デバイスとして判定してもよい。そして、デバイス管理部215は、継続して出力データが存在しない期間が所定時間未満である出力デバイスを機能が有効な入力デバイスとして判定する。以下、接続されている入出力デバイスまたは機能が有効な入出力デバイスを、単に「接続されている入出力デバイス」と呼ぶ。
デバイス管理部215は、接続されている入出力デバイスのセットが変更される度に、上記の入出力形態を判定し、判定した入出力形態を示す入出力形態データを入出力制御部213に出力する。
入出力制御部213は、予め設定されたOS選択データを参照して、デバイス管理部215から入力される入出力形態データが示す入出力形態に対応するOSを選択する。即ち、入出力制御部213は、入出力形態データが第1形態を示すとき第1OS(OS1)を選択し、入出力形態データが第2形態を示すとき第2OS(OS2)を選択する。入出力制御部213は、上記のように選択したOSの機能を有効にし、その他のOSの機能を無効とする。
なお、本実施形態は、図16に例示されるように、エミュレータ上で2種類のOS(OS1、OS2)が実行され、2種類のOSのそれぞれの実行により、それぞれのアプリ(AP1、AP2)の実行が制御される場合にも適用することができる。
図16に示す例では、エミュレータにより、上記のデバイス制御部211、入出力制御部213およびデバイス管理部215の機能が実現される。
なお、上記では、さらに他の入出力デバイスの追加によって入出力形態が変動しうる場合を例にしたが、これには限られない。自装置が備える入出力デバイスの一部が、本体から着脱可能となるように構成されていてもよい。
図17に示す変形例では、情報処理装置100のうち第2筐体105は、第1筐体101から着脱可能とする。第2筐体105の離脱に伴い、キーボード107とタッチパッド109が離脱し、情報処理装置100は、第1筐体101単体でタブレットPCとして機能する。
第1筐体101には、例えば、システム・デバイスSD、オーディオ・デバイス157、無線モジュール159、HDD161、EC171、DC/DCコンバータ189および電源ユニット191(図3)を格納する。
他方、他方、第2筐体105は、単体でキーボード装置として機能する。第2筐体105は、キーボード107とタッチパッド109の他、磁気ディスク装置、光学ディスク装置、バッテリ装置などの周辺機器を備えていてもよい。
第1筐体101の側面101cには、第2筐体105の第1コネクタ328および外部機器を選択的に接続可能な機器側コネクタ326が設けられている。第2筐体105の側面105cには、左右一対のガイド凹部333が機器側コネクタ326を跨ぐように設けられている。一対のガイド凹部333は、第2筐体105の一対のガイド凹部331と同形状かつ同ピッチに構成されている。
第2筐体105の後端部表面、つまり側面105cには、一対のヒンジ機構121a、121bを介して回動可能に連結された機器装着部324が設けられている。機器装着部324は、第2筐体105の第1筐体101に対する被装着部となる部分である。機器装着部324の先端面324aには、第1筐体101の機器側コネクタ326を接続可能な第1コネクタ328が設けられている。先端面324aには、左右一対のガイド突起330が第1コネクタ328を跨ぐように設けられている。
第2筐体105の側面105cには、拡張機器400などの外部機器を接続可能な第2コネクタ329が設けられてもよい。さらに側面105cには、左右一対のガイド凹部331が第2コネクタ329を跨ぐように設けられている。ガイド凹部331は、ガイド突起330と同形状かつ同ピッチに構成された外部機器のガイド突起を着脱可能に嵌合可能とする。
図17に示す例では、情報処理装置100は、デバイス管理部215(図15、図16)を備える。
第2筐体105が、第1筐体101に装着した状態では、デバイス制御部211はキーボード107とタッチパッド109を自装置に接続された入出力デバイスとして検出する。その場合、入出力制御部213は、デバイス制御部211が保持するデバイス情報を参照し、キーボード107とタッチパッド109の接続を判定することができる。そして、入出力制御部213は、第1の実施形態で説明したように、EC171から入力されるモードデータが示す使用モードと角度レンジに対応付けられた入出力形態に応じたOSを選択する。
他方、第2筐体105が、第1筐体101から離脱した状態では、デバイス制御部211は、キーボード107とタッチパッド109は、自装置に接続されている入出力デバイスとして検出しない。入出力制御部213は、デバイス制御部211が保持するデバイス情報を参照し、キーボード107とタッチパッド109の非接続を判定することができる。但し、第2コネクタ329に動作中の他の入出力デバイスが接続されている場合には、デバイス制御部211は、タッチスクリーン103の他、その入出力デバイスを、自装置に接続されている入出力デバイスとして検出する。そして、デバイス管理部215は、デバイス制御部211が保持するデバイス情報を参照して、その時点で使用可能な入出力形態を判定する。デバイス管理部215は、判定した入出力形態を示す入出力形態データを入出力制御部213に出力する。入出力制御部213は、予め設定されたOS選択データを参照して、デバイス管理部215から入力される入出力形態データが示す入出力形態に対応するOSを選択し、選択したOSの機能を有効にする。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置(例えば、情報処理装置300、100)は、外部機器(例えば、拡張機器400、第2筐体105)と接続可能とする入出力部(例えば、I/Oインタフェース365、機器側コネクタ326、第2コネクタ329)を備え、制御部(例えば、入出力制御部213)は、文字を入力する文字入力部を備える外部機器と接続されるとき、第1の入出力形態を特定し、文字を入力する文字入力部を備える外部機器と接続されないとき、第2の入出力形態を特定する。
この構成により、文字を入力する文字入力部を備える外部機器との接続状態によって異なる入出力形態が特定され、特定された入出力形態に応じたOSが選択される。そのため、ユーザは、外部機器との接続を操作して入出力形態を変更する他、特段の操作を行うことなくその時点の入出力形態に応じたOSが選択される。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上記の実施形態において説明した各構成は、矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
例えば、EC171に代えて、CPU151が、HDD161に予め記憶した制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムを実行して、モード判定部201、操作検出部203、制御テーブル225ならびに制御レジスタ227の機能を実現してもよい。
CPU151がモード判定部201、操作検出部203、制御テーブル225ならびに制御レジスタ227の機能を実現する場合には、CPU151に代えて、EC171が、自部のROMに予め記憶したファームウェアを読み出し、読み出したファームウェアのデバイス制御部211、入出力制御部213およびデバイス管理部215の機能を実現してもよい。
100、300…情報処理装置、101…第1筐体、103…タッチスクリーン、105…第2筐体、107…キーボード、109…タッチパッド、121a、121b…ヒンジ機構、151…CPU、153…GPU、155…システム・メモリ、157…オーディオ・デバイス、159…無線モジュール、163…I/Oコントローラ、161…HDD、171…EC、175a、175b…加速度センサ、177…入力デバイス、189…DC/DCコンバータ、191…電源ユニット、201…モード判定部、203…操作検出部、211…デバイス制御部、213…入出力制御部、215…デバイス管理部、301…筐体、365…I/Oインタフェース、400…拡張機器、401…第1筐体、402…第2筐体、403…タッチスクリーン、407…キーボード、409…タッチパッド、421…ヒンジ機構、465…I/Oインタフェース、SD…システム・デバイス

Claims (8)

  1. 複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサと、
    データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定し、
    前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する制御部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含む第1の入出力形態を特定するとき、データ生成に適する第1のオペレーティングシステムを選択する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記入出力デバイスのセットに文字を入力する文字入力部を含まない第2の入出力形態を特定するとき、データ消費に適する第2のオペレーティングシステムを選択する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 第1の筐体と、第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを結合しながら、前記第1の筐体を前記第2の筐体に対して回動可能とする回動機構と、
    前記第1の筐体の表面に視覚情報を表示する表示部と、
    前記第2の筐体の表面に前記文字入力部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との開閉角度に基づいて前記入出力形態を特定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記文字入力部を備える外部機器と接続されるとき、前記第1の入出力形態を特定し
    前記文字入力部を備える外部機器と接続されないとき、前記第2の入出力形態を特定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記選択したオペレーディングシステムに基づいて実行される第1の処理において取得した出力データを前記特定した入出力形態に係る出力デバイスに出力し、かつ、前記第1の処理における入力データを当該入出力形態に係る入力デバイスから入力し、
    前記選択したオペレーティングシステムとは異なるオペレーティングシステムに基づいて実行される第2の処理において取得した出力データを前記特定した入出力形態に係る出力デバイスに出力せず、かつ、前記第2の処理における入力データを当該入出力形態に係る入力デバイスから入力しない、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサを備える情報処理装置の制御方法であって、
    データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定する第1ステップと、
    前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する第2ステップと、
    を有する制御方法。
  8. 複数のオペレーティングシステムのそれぞれにおいてアプリケーションソフトウェアを機能させるプロセッサを備える情報処理装置のプログラムに、
    データを入力または出力する入出力デバイスのセットを示す複数の入出力形態のうち、データの入力または出力に用いられる入出力形態を特定する第1手順と、
    前記複数のオペレーティングシステムのうち、特定した入出力形態に対応するオペレーティングシステムを選択する第2手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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