JP2004235865A - プログラム起動装置およびフリップ型携帯電話装置 - Google Patents

プログラム起動装置およびフリップ型携帯電話装置 Download PDF

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敬寛 北川
Shinichi Taniguchi
真一 谷口
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宗之 橋本
Koji Imura
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Abstract

【課題】ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、その操作状態に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消すること。
【解決手段】開閉状態検出部11はフリップの開状態を順次検出し、その各開状態検出信号を速度検出部12に出力する。速度検出部12は、開閉状態検出部11から順次入力される各開状態検出信号に含まれる回転角度の変位割合に基づいてフリップの開速度を検出し、開速度検出信号をプログラム起動部14に出力する。プログラム起動部14は、速度検出部12から入力される開速度検出信号に基づいて、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3のうち、その開速度に応じたプログラムを起動する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器のプログラムを起動するプログラム起動装置およびフリップ型携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器に格納されたプログラムを起動するためのプログラム起動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このプログラム起動装置では、上筐体と下筐体をヒンジ部により連結し折り畳み可能としたフリップ型電子機器において、フリップを開状態とした後、特定のキー操作を行うことによってユーザーの意図するプログラムを起動する機能を備えている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−212893号公報(第1項、第2項、第2図、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフリップ型電子機器のプログラム起動装置においては、プログラムを起動するためには、ユーザーがフリップを開状態とした後にキー操作を行う必要があるため、使用頻度の高いプログラムを起動するにも、毎回フリップを開状態とした後、キー操作を行わなければならず、操作が煩雑であるという問題がある。
【0006】
また、この操作の煩雑さを解消するために、フリップが開状態となったことを検出し、予め設定されたプログラムを起動する方法がある。
【0007】
しかしながら、この方法においては、起動可能なプログラムは予め設定された1種類のプログラムのみであるため、ユーザーが設定されたプログラム以外のプログラムを起動しようとする場合には、フリップを開状態とし、その後、キー操作を行う必要があり、やはり、操作が煩雑であるという問題がある。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、その操作状態に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができるプログラム起動装置及びフリップ型携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のプログラム起動装置は、第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、前記開閉状態検出手段によって検出される前記フリップが閉状態から開状態へ移行する際に、開状態へ移行する速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段によって検出される速度に基づいて、前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動するプログラム起動手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、その操作速度に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができる。
【0011】
本発明のプログラム起動装置は、第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、前記フリップの閉状態において前記第1の筐体又は前記第2の筐体の操作可能な位置に設けた操作手段と、前記操作手段の操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段によって操作が検出されると計時を開始する計時手段と、前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、前記操作検出手段により操作が検出された後、前記計時手段により一定時間が計時される間に、前記開閉状態検出手段により前記フリップの開状態が検出された場合、前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動する前記プログラム起動手段と、を具備する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップが閉状態で操作可能な操作キーの操作とフリップを開く操作をするだけで、その操作内容に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができる。
【0013】
本発明のプログラム起動装置は、第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、前記フリップの開状態の角度を検出する角度検出手段と、前記フリップが閉状態から前記第1の筐体及び前記第2の筐体の連結されていない他端部が互いに非接触になることを検出する非接触検出手段と、前記非接触検出手段によって非接触が検出されると計時を開始する計時手段と、前記非接触検出手段によって非接触が検出され、前記計時手段によって一定時間が計時された後に前記角度検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体のなす角度に応じて前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動するプログラム起動手段と、を具備する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、そのフリップの開き角度に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、フリップ型電子機器において、ユーザーによりフリップが閉状態か開状態に操作される際の開閉速度、開閉角度、操作時間に応じて、電子機器内に格納された複数のプログラムからユーザーが所望するプログラムを選択して起動できるようにすることである。
【0016】
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯電話装置1の外観斜視図である。
携帯電話装置1は、上筐体(第1の筐体)2、下筐体(第2の筐体)3、これら上筐体2と下筐体3の各一端部を連結したヒンジ部4を備えており、このヒンジ部4により、同図(a)、(b)に示すように上筐体2と下筐体3が開閉可能なフリップ型である。
【0018】
上筐体2の開閉面2aには、例えば、液晶表示部が設けられ、下筐体3の開閉面3aには、例えば、テンキーや各種ファンクションキー等が配置された操作部が設けられるが、図1では図示を省略する。従って、ユーザーが携帯電話装置1を使用する場合は、同図(b)のようにフリップを開状態にして、上筐体2の液晶表示部に表示される表示内容を確認しながら、下筐体3の操作部を操作する。
【0019】
また、下筐体3の側面3bには、フリップが閉状態でも操作可能なキー操作部5が設けられている。このキー操作部5は、後述する実施の形態2において利用するものであるため、その機能説明は省略する。
【0020】
なお、図1の携帯電話装置1の外観構成は、後述する実施の形態2〜4においても共通のものとして使用する。
【0021】
図2は、図1の携帯電話装置1の上筐体2及び下筐体3に内蔵された制御系の構成要素を示すブロック図であり、開閉状態検出部11、速度検出部12、記憶部13及びプログラム起動部14とから主に構成される。
【0022】
開閉状態検出部11は、ユーザーにより携帯電話装置1のフリップが閉状態から開状態に操作される際に、ヒンジ部4の回転角度の変異を一定間隔で検出し、その検出間隔でフリップの開状態を示す開状態検出信号を速度検出部12に出力する。
【0023】
速度検出部12は、開閉状態検出部11から順次入力される各開状態検出信号に含まれる回転角度の変位割合に基づいて、フリップが開状態になる速度を検出し、開速度検出信号をプログラム起動部14に出力する。
【0024】
記憶部13は、複数のプログラム1,2,3を記憶する。これらのプログラム1,2,3は、プログラム起動部14によりフリップの開速度に応じて選択されて起動される。なお、プログラム1,2,3は、それぞれ異なるアプリケーションプログラムであるものとする。
【0025】
プログラム起動部14は、速度検出部12から入力される開速度検出信号に基づいて、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3から一つのプログラムを選択して起動する。
【0026】
次いで、上記構成を有する携帯電話装置1の動作について、図2を用いて説明する。
【0027】
まず、ユーザーにより携帯電話装置1のフリップが閉状態から開状態に操作されると、開閉状態検出部11によりフリップの開状態が順次検出され、その各開状態検出信号が速度検出部12に出力される。速度検出部12では、開閉状態検出部11から順次入力される各開状態検出信号に含まれる回転角度の変位割合に基づいて、フリップが開状態になる速度が検出され、開速度検出信号がプログラム起動部14に出力される。
【0028】
次いで、プログラム起動部14では、速度検出部12から入力される開速度検出信号に基づいて、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3のうち、その開速度に応じたプログラムが起動される。
【0029】
このように本発明の実施の形態1の携帯電話装置1によれば、ユーザによるフリップの開操作の速度を検出する速度検出部12により検出される開速度信号に応じて、記憶された複数のプログラムを選択して起動することにより、ユーザーがフリップを開状態としたときに起動するプログラムが一通りだけではなくなるため、複数のプログラムを起動する際に、フリップを開いてからキー操作を行うという煩雑な操作を解消することができる。
【0030】
(実施の形態2)
まず、図1に示した携帯電話装置1の下筐体3の側面3aに設けられたキー操作部5は、フリップが閉状態でも操作可能であり、フリップが閉状態の時に所定回数操作して、フリップが開状態になった時に起動するプログラムを選択するためのものである。なお、キー操作部5は、フリップが閉状態で操作可能な位置であれば、上筐体2又は下筐体3のその他の面に配置するようにしてもよい。
【0031】
図3は、本発明の実施の形態2に係る図1の携帯電話装置1の上筐体2及び下筐体3に内蔵された制御系の構成要素を示すブロック図であり、キー操作検出部21、タイマー部22、開閉状態検出部23、記憶部24及びプログラム起動部25とから主に構成される。
【0032】
キー操作検出部21は、ユーザーによるキー操作部5のキー操作及び操作回数を検出し、キー操作検出信号をタイマー部22に出力し、操作回数検出信号をプログラム起動部25に出力する。
【0033】
タイマー部22は、キー操作検出部21から入力されるキー操作検出信号に応じて、予め設定された時間の計時を開始し、計時信号をプログラム起動部25に出力する。また、タイマー部22は、設定時間の計時が終了すると、タイムアップ信号をプログラム起動部25に出力する。
【0034】
開閉状態検出部23は、ユーザーにより携帯電話装置1のフリップが閉状態から開状態に操作される際に、ヒンジ部4の回転角度に応じてフリップの開閉状態を検出して、開閉状態検出信号をプログラム起動部25に出力する。
【0035】
記憶部24は、複数のプログラム1,2,3を記憶する。これらのプログラム1,2,3は、プログラム起動部25によりキー操作部5の操作回数に応じて選択されて起動される。なお、プログラム1,2,3は、それぞれ異なるアプリケーションプログラムであるものとする。
【0036】
プログラム起動部25は、キー操作検出部21から入力される操作回数検出信号を保持し、タイマー部22からタイムアップ信号が入力されるまでの間に、開閉状態検出部23からフリップの開状態信号が入力されると、保持した操作回数検出信号の操作回数に基づいて、記憶部24に記憶された複数のプログラム1,2,3から一つのプログラムを選択して起動する。
【0037】
次いで、上記構成を有する携帯電話装置1の動作について、図3を用いて説明する。
【0038】
まず、携帯電話装置1のフリップが閉状態で下筐体3の側面3aに配置されたキー操作部5に対するユーザーの1回又は複数回のキー操作をキー操作検出部21により検出され、キー操作検出信号がタイマー部22に出力され、操作回数検出信号がプログラム起動部25に出力される。
【0039】
タイマー部22では、キー操作検出部21から入力されたキー操作検出信号に応じて設定時間の計時が開始され、その計時信号がプログラム起動部25に出力される。
【0040】
プログラム起動部25では、キー操作検出部21から入力される操作回数検出信号が保持され、タイマー部22からタイムアップ信号が入力されるまでの間に、開閉状態検出部23からフリップの開状態を示す開状態信号が入力されるか否かが監視される。
【0041】
そして、タイマー部22からタイムアップ信号が入力される前に、開閉状態検出部23からフリップの開状態を示す開状態信号がプログラム起動部25に入力された場合には、プログラム起動部25において記憶部24に記憶された複数のプログラム1,2,3のうち、保持された操作回数信号の操作回数に対応して設定されたプログラムが選択されて起動される。
【0042】
このように本発明の実施の形態2の携帯電話装置1によれば、フリップの開操作前にユーザーにより行われたキー操作部5の操作回数に応じて、プログラム起動部25により記憶部24に記憶された複数のプログラムの中から、操作回数に応じたプログラムが起動される。
【0043】
従って、ユーザーがフリップを開状態としたときに起動するプログラムが一通りだけではなく、所望するプログラムを簡便に起動させることができるため、複数のプログラムを起動する際に、フリップを開いてからキー操作を行うという煩雑な操作を解消することができる。
【0044】
また、キー操作を検出してからフリップを開状態としてプログラムを起動するため、開状態としてからキー操作を検出してプログラムを起動する場合と比較して、ユーザーのプログラム起動までの待ち時間を削減することができる。
【0045】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3に係る図1の携帯電話装置1の上筐体2及び下筐体3に内蔵された制御系の構成要素を示すブロック図であり、非接触検出部31、タイマー部32、角度検出部33、開閉状態検出部34、記憶部35及びプログラム起動部36とから主に構成される。
【0046】
なお、本実施の形態3の携帯電話装置1の外観は図1に示したものであるが、キー操作部5は使用しないものとする。
【0047】
非接触検出部31は、上筐体2と下筐体3のヒンジ部4と連結されていない各他端部が閉時の接触状態から開時の非接触状態になることを検出し、非接触検出信号をタイマー部32とプログラム起動部36に出力する。
【0048】
タイマー部32は、非接触検出部31から入力される非接触検出信号に応じて、予め設定された時間の計時を開始し、設定時間の計時が終了すると、タイムアップ信号を角度検出部33とプログラム起動部36に出力する。
【0049】
角度検出部33は、タイマー部32からタイムアップ信号が入力されると、フリップの開操作により開かれた上筐体2と下筐体3のなす角度をヒンジ部4の回転角度に応じて検出し、角度検出信号をプログラム起動部36に出力する。
【0050】
開閉状態検出部34は、ヒンジ部4の回転角度に応じてフリップの開閉状態を検出し、開閉状態検出信号をプログラム起動部36に出力する。
【0051】
記憶部35は、複数のプログラム1,2,3を記憶する。これらのプログラム1,2,3は、プログラム起動部36によりフリップの開角度に応じて選択されて起動される。なお、プログラム1,2,3は、それぞれ異なるアプリケーションプログラムであるものとする。
【0052】
プログラム起動部36は、非接触検出部31から非接触検出信号が入力され、タイマー部32からタイムアップ信号が入力された後、角度検出部33から入力される角度検出信号を保持し、開閉状態検出部34から開状態検出信号が入力されると、保持した角度検出信号の角度に基づいて、記憶部35に記憶された複数のプログラム1,2,3から一つのプログラムを選択して起動する。
【0053】
次いで、上記構成を有する携帯電話装置1の動作について、図4を用いて説明する。
【0054】
まず、ユーザーが携帯電話装置1のフリップを開状態へと操作すると、ヒンジ部4で連結されていない上筐体2と下筐体3の各他端部が接触状態から非接触状態となったことが非接触検出部31で検出され、非接触検出信号がタイマー部32とプログラム起動部36に出力される。
【0055】
タイマー部32では、非接触検出部31から入力される非接触信号に応じて設定時間の計時が開始され、計時終了を示すタイムアップ信号が角度検出部33とプログラム起動部36に出力される。
【0056】
角度検出部33では、タイマー部32から入力されるタイムアップ信号に応じて、フリップの開操作により開かれた上筐体2と下筐体3のなす角度がヒンジ部4の回転角度に応じて検出され、角度検出信号がプログラム起動部36に出力される。このとき、開閉状態検出部34では、ヒンジ部4の回転角度に応じてフリップの開状態が検出され、その開状態検出信号がプログラム起動部36に出力される。
【0057】
プログラム起動部36では、非接触検出部31から非接触検出信号が入力され、タイマー部32からタイムアップ信号が入力された後、角度検出部33から入力される角度検出信号が保持され、開閉状態検出部34から開状態検出信号が入力されると、保持した角度検出信号の角度に基づいて、記憶部35に記憶された複数のプログラム1,2,3から一つのプログラムが選択されて起動される。
【0058】
このように本発明の実施の形態3の携帯電話装置1によれば、ユーザーのフリップ開操作の開始が非接触検出部31で検出され、フリップの開角度が角度検出部33で検出され、フリップの開状態が開閉状態検出部34で検出されると、フリップの開角度に応じてプログラム起動部36により記憶部35に記録された複数のプログラムの中から、開角度に応じたプログラムが起動される。
【0059】
従って、ユーザーがフリップを開状態としたときに起動するプログラムが一通りだけではなくなるため、複数のプログラムを起動する際に、フリップを開いてからキー操作を行うという煩雑な操作を解消することができる。
【0060】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係る図1の携帯電話装置1の上筐体2及び下筐体3に内蔵された制御系の構成要素を示すブロック図である。本実施の形態4の携帯電話装置1は、実施の形態1において図2に示した携帯電話装置1の制御系の構成要素にプログラム変更操作部41を追加したものである。
【0061】
図5では、図2の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付して示し、異なる機能を有する構成要素としてプログラム変更操作部41とプログラム起動部42を示す。従って、図2の構成要素と同一符号を付した開閉状態検出部11、速度検出部12及び記憶部13についての機能説明は省略する。
【0062】
プログラム変更操作部41は、ユーザーにより携帯電話装置1のフリップが開操作される際に、その開速度に応じて起動するプログラムを変更指定するためのものであり、フリップが閉状態の時に操作することによりプログラム変更指示をプログラム起動部42に出力する。
【0063】
このプログラム変更操作部41の配置は、図1の下筐体3の側面3aに示したキー操作部5の位置としてもよいし、フリップが閉状態で操作可能な位置であれば、上筐体2又は下筐体3のその他の面に配置するようにしてもよい。
【0064】
プログラム起動部42は、速度検出部12により検出されるフリップの開速度と、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3との対応関係を設定する起動テーブル(起動条件設定手段)42aを格納する。プログラム起動部42は、プログラム変更操作部41から入力されるプログラム変更指示に基づいて起動テーブル42aの設定内容を変更する。
【0065】
プログラム起動部42は、速度検出部12から開速度検出信号が入力されると、起動テーブル42aの設定内容を参照して、入力された開速度に対応するプログラムを判別し、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3の中から判別したプログラムを選択して起動する。
【0066】
次いで、上記構成を有する携帯電話装置1の動作について、図5を用いて説明する。
【0067】
まず、ユーザーにより携帯電話装置1のプログラム変更操作部41が操作されてプログラム変更指示が入力されると、そのプログラム変更指示に従ってプログラム起動部42において起動テーブル42aの設定内容が変更される。そして、ユーザーにより携帯電話装置1のフリップが閉状態から開状態に操作されると、開閉状態検出部11によりフリップの開状態が順次検出され、その各開状態検出信号が速度検出部12に出力される。速度検出部12では、開閉状態検出部11から順次入力される各開状態検出信号に含まれる回転角度の変位割合に基づいて、フリップが開状態になる速度が検出され、開速度検出信号がプログラム起動部42に出力される。
【0068】
次いで、プログラム起動部42では、速度検出部12から入力される開速度検出信号に基づいて、起動テーブル42aの設定内容が参照されて、入力された開速度に対応するプログラムが判別され、記憶部13に記憶された複数のプログラム1,2,3の中から判別したプログラムが選択されて起動される。
【0069】
このように本発明の実施の形態4の携帯電話装置1によれば、プログラム変更操作部41によりフリップの開速度に対応付けて起動するプログラムの設定を変更可能としたことにより、ユーザーがフリップを開状態としたときに起動するプログラムが一通りだけではなくなるため、複数のプログラムを起動する際に、フリップを開いてからキー操作を行うという煩雑な操作を解消することができ、さらに、ユーザーが起動するプログラムを自由に設定することができる。
【0070】
なお、図2〜図5に示した記憶部13,24,35に記憶されたプログラムは3種類としたが、特に3種類に限定するものではなく、何種類記憶してもよい。
【0071】
また、実施の形態1〜4では、図1に示すようにフリップの閉状態から開状態へ移行する過程において、自動的に複数のプログラムから選択して起動する場合を説明したが、特にフリップの閉状態から開状態へ移行することに限定するものではなく、携帯電話装置の形状の変化前の状態と変化後の状態へ移行するあらゆる過程に対応するものである。
【0072】
例えば、図1(b)に示すフリップの開状態からさらに図6に示すように、上筐体2のヒンジ部4との連結部に、ヒンジ部4の回転方向に対して図中の矢印方向に回転可能な回転部6を有する場合、この回転部6による上筐体2の形状の変化過程等が考えられる。
【0073】
また、上記実施の形態1〜4では、本発明をフリップ型携帯電話装置に適用した場合を説明したが、特に携帯電話装置に限定するものではなく、その他のフリップ型電子機器にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、その操作速度に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができるプログラム起動装置を提供することができる。
【0075】
また、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップが閉状態で操作可能な操作キーの操作とフリップを開く操作をするだけで、その操作内容に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動す際の煩雑なキー操作を解消することができる。
【0076】
また、ユーザーがフリップ型電子機器のフリップを開く操作をするだけで、そのフリップの開き角度に応じたプログラムを起動することを可能にして、フリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動する際の煩雑なキー操作を解消することができるプログラム起動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜4に係る携帯電話装置の外観斜視図
【図2】実施の形態1に係る携帯電話装置の制御系の構成要素を示すブロック図
【図3】実施の形態2に係る携帯電話装置の制御系の構成要素を示すブロック図
【図4】実施の形態3に係る携帯電話装置の制御系の構成要素を示すブロック図
【図5】実施の形態4に係る携帯電話装置の制御系の構成要素を示すブロック図
【図6】携帯電話装置のその他の形状変化を示す図
【符号の説明】
1 携帯電話装置
2 上筐体
3 下筐体
4 ヒンジ部
5 キー操作部
11,23,34 開閉状態検出部
12 速度検出部
13,24,35 記憶部
14,25,36,42 プログラム起動部
21 キー操作検出部
22,32 タイマー部
31 非接触検出部
41 プログラム変更操作部
42a 起動テーブル

Claims (6)

  1. 第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、
    前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、
    前記開閉状態検出手段によって検出される前記フリップが閉状態から開状態へ移行する際に、開状態へ移行する速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段によって検出される速度に基づいて、前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動するプログラム起動手段と、
    を具備することを特徴とするプログラム起動装置。
  2. 第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、
    前記フリップの閉状態において前記第1の筐体又は前記第2の筐体の操作可能な位置に設けられた操作手段と、
    前記操作手段の操作を検出する操作検出手段と、
    前記操作検出手段によって操作が検出されると計時を開始する計時手段と、
    前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、
    前記操作検出手段により操作が検出された後、前記計時手段により一定時間が計時される間に、前記開閉状態検出手段により前記フリップの開状態が検出された場合、前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動する前記プログラム起動手段と、
    を具備することを特徴とするプログラム起動装置。
  3. 第1の筐体と第2の筐体の各一端部をヒンジで連結して折り畳み可能としたフリップ型電子機器に格納された複数のプログラムを起動するプログラム起動装置において、
    前記フリップが閉状態から開状態になることを検出する開閉状態検出手段と、
    前記フリップの開状態の角度を検出する角度検出手段と、
    前記フリップが閉状態から前記第1の筐体及び前記第2の筐体の連結されていない他端部が互いに非接触になることを検出する非接触検出手段と、
    前記非接触検出手段によって非接触が検出されると計時を開始する計時手段と、
    前記非接触検出手段によって非接触が検出され、前記計時手段によって一定時間が計時された後に前記角度検出手段によって検出される前記第1の筐体と前記第2の筐体のなす角度に応じて前記格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動するプログラム起動手段と、
    を具備することを特徴とするプログラム起動装置。
  4. 前記電子機器に格納された複数のプログラム毎に、前記フリップの開閉状態に基づく起動条件を設定する起動条件設定手段と、
    前記起動条件設定手段に設定された各プログラムの起動条件を変更指示するプログラム変更手段と、をさらに具備し、
    前記プログラム起動手段は、前記プログラム変更手段から入力される各プログラムの起動条件の変更指示に基づいて、前記起動条件設定手段に設定された各プログラムの起動条件を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプログラム起動装置。
  5. 前記プログラム起動手段は、前記フリップの閉状態から開状態に移行する際に、前記速度検出手段によって検出される開状態へ移行する速度と、前記操作検出手段によって検出される操作と、前記角度検出手段によって検出される開状態の角度との組み合わせに基づいて、前記電子機器に格納された複数のプログラムから一つのプログラムを選択して起動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプログラム起動装置。
  6. 前記請求項1から5のいずれかに記載のプログラム起動装置を備えたフリップ型携帯電話装置。
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