JP2019200258A - 光偏向装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化を抑制しつつレーザ光を走査できる光偏向装置を提供する。【解決手段】光偏向装置は、光源から発光されたレーザ光を受ける入射面を有し、レーザ光を偏向させる偏向素子と、光源と偏向素子との間に設けられ、入射面へのレーザ光の入射を制限する入射面制限部と、を含む。偏向素子は、積層された第1及び第2液晶パネルを含み、第1方向に並ぶ第1及び第2単位を含む。第1及び第2液晶パネルの各々は、第1及び第2基板と、第1及び第2基板間に充填された液晶層と、第1及び第2単位毎に第1基板上に設けられた第1電極と、第2基板上に設けられた第1共通電極と、を含む。入射面制限部は、入射面のうち、第1単位における第1液晶パネルの第1電極の第2端から第2単位における第2液晶パネルの第1電極の第2端までの範囲に含まれる第1範囲へのレーザ光の入射を制限する。【選択図】図2
Description
本発明は、液晶素子を用いた光偏向装置に関する。
近年、レーザダイオードの製造技術が急速に発展したことにより、レーザの応用分野が産業用途から民生用途に拡大しつつある。例えば、レーザを蛍光体に入射することで照明光を得るレーザ照明は、レーザヘッドランプとして一部の車種で採用され始めている。また、例えば、パルス状のレーザを対象物に反射させることで当該対象物までの距離を計測するLIDAR(Light Detection and Ranging)は、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driving Assistant System)や自動運転に使用されている。しかしながら、現状では、レーザダイオードの価格は、LED(Light Emitting Diode)と比較して高価である。このため、上述のレーザ照明やLIDARといったレーザ装置のコストを抑えるには、使用するレーザダイオードは少数であることが望ましい。
少数のレーザ光源を効果的に利用するための手法として、レーザ光を走査又はスイッチングできる素子を用いる手法が提案されている。レーザ光の走査方式としては、ガルバノミラー、ポリゴンミラー、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー、AO(Acoustic Optics)素子、又はEO(Electro Optics)素子等を用いる方式が知られている。しかしながら、ガルバノミラー、ポリゴンミラー等の走査方式は、可動部が存在するため、車両等の振動により、長期信頼性に懸念がある。また、これらの走査方式は、高価な部品を使用するため、レーザ走査装置のコストが高くなる。更に、方式によっては、レーザ走査装置が大型化する問題があった。
本発明は、大型化を抑制しつつレーザ光を走査できる光偏向装置を提供する。
本発明の一態様に係る光偏向装置は、光源から発光されたレーザ光を受ける入射面を有し、前記レーザ光を偏向させる偏向素子と、前記光源と前記偏向素子との間に設けられ、前記入射面への前記レーザ光の入射を制限する入射面制限部と、を備える。前記偏向素子は、積層された第1液晶パネル及び第2液晶パネルを含み、前記入射面に沿う第1方向に並ぶ第1繰り返し単位及び第2繰り返し単位を含む。前記第1液晶パネル及び前記第2液晶パネルの各々は、第1基板及び第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に充填された第1液晶層と、前記第1繰り返し単位及び前記第2繰り返し単位毎に前記第1基板上に設けられた第1電極と、前記第2基板上に設けられた第1共通電極と、を含む。同一の繰り返し単位における前記第1液晶パネルの前記第1電極と前記第2液晶パネルの前記第1電極とは、前記第1方向に沿って概略一致する位置に配置された第1端と、前記第1方向に沿って互いに異なる位置に配置された第2端と、を含む。前記入射面制限部は、前記入射面のうち、前記第1繰り返し単位における前記第1液晶パネルの前記第1電極の第2端に対応する第1位置から前記第2繰り返し単位における前記第2液晶パネルの前記第1電極の第2端に対応する第2位置までの範囲に含まれる第1範囲への前記レーザ光の入射を制限する。
本発明によれば、大型化を抑制しつつレーザ光を走査できる光偏向装置を提供することができる。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的又は概念的なものであり、各図面の寸法及び比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示すいくつかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置及び方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[第1実施形態]
[1] 光偏向装置の構成
まず、第1実施形態に係る光偏向装置の構成について説明する。
[1] 光偏向装置の構成
まず、第1実施形態に係る光偏向装置の構成について説明する。
[1−1] 光偏向装置のブロック構成
図1は、第1実施形態に係る光偏向装置の構成を説明するためのブロック図である。
図1は、第1実施形態に係る光偏向装置の構成を説明するためのブロック図である。
図1に示すように、光偏向装置1は、レーザ光源10、入射面制限部11、光偏向素子12、駆動回路13、電圧発生回路14、及び制御回路15を備える。
レーザ光源10は、例えば、レーザダイオードを含み、光偏向素子12に向けてレーザ光を発光する。レーザ光源10は単波長のレーザ光を発光するが、当該波長はその用途に応じて任意の値を適用可能である。
入射面制限部11は、レーザ光源10と光偏向素子12との間、すなわち、レーザ光源10から発光されたレーザ光の光偏向素子12への入射経路上に設けられる。入射面制限部11は、光偏向素子12においてレーザ光が入射し得る面(以下、「入射面」とも言う。)のうちの一部から、レーザ光が入射することを制限するように構成される。
光偏向素子12は、入射面制限部11によって制限された入射面において、レーザ光源10からのレーザ光を受け、当該レーザ光を透過する。光偏向素子12は、レーザ光を透過させる過程において、当該レーザ光の出射方向を入射方向に対して偏向させるように構成される。光偏向素子12は、各々が液晶層を備える複数の液晶パネルが積層されて構成され、各液晶パネルは、液晶層の配向を制御するための複数の電極を備える。入射面制限部11及び光偏向素子12の具体的な構成については後述する。
なお、レーザ光源10から出射されるレーザ光は、或る偏光軸で振動する直線偏光である。光偏向素子12の偏光方向(偏光軸)は、レーザ光の偏光方向と平行に設定される。光偏向素子12の偏光軸とは、液晶層内の液晶分子の長軸(ダイレクタ)が電界に応じて動く面と平行な方向である。
駆動回路13は、光偏向素子12が備える複数の電極に電気的に接続される。駆動回路13は、光偏向素子12に複数の電圧を印加することで、光偏向素子12を駆動する。
電圧発生回路14は、図示しない外部電源を用いて、光偏向装置1の動作に必要な複数の電圧を発生させる。電圧発生回路14により発生された電圧は、光偏向装置1内の各モジュール、特に駆動回路13に供給される。
制御回路15は、光偏向装置1の動作を統括的に制御する。制御回路15は、光偏向装置1の外部からレーザ光を出力する旨を指示する入力信号を受けると、当該入力信号に基づいて、レーザ光源10、駆動回路13、及び電圧発生回路14を制御することが可能である。
[1−2] 入射面制限部及び光偏向素子の構成
次に、入射面制限部11及び光偏向素子12の構成について説明する。以下の説明では、レーザ光の入射方向をZ方向とし、Z方向に垂直な平面をXY平面とする。また、X方向及びY方向は、XY平面内で互いに交差する方向とし、X方向は、紙面左右方向と一致するものとして説明する。
次に、入射面制限部11及び光偏向素子12の構成について説明する。以下の説明では、レーザ光の入射方向をZ方向とし、Z方向に垂直な平面をXY平面とする。また、X方向及びY方向は、XY平面内で互いに交差する方向とし、X方向は、紙面左右方向と一致するものとして説明する。
[1−2−1] 入射面制限部及び光偏向素子の全体構成
図2は、第1実施形態に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。
図2は、第1実施形態に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。
まず、光偏向素子12の構成について説明する。
図2に示すように、光偏向素子12は、複数の液晶パネル20が積層されて構成される。図2の例では、一例として、Z方向に沿って7個の液晶パネル20_1〜20_7がこの順に積層された場合が示される。すなわち、液晶パネル20_1は、最もレーザ光源10側の液晶パネルであり、XY平面に沿ってレーザ光の入射面Sに対応する面を有する。液晶パネル20_7は、最もレーザ光源10から離れた場所に配置された液晶パネルであり、XY平面に沿ってレーザ光の出射面に対応する面を有する。液晶パネル20_1〜20_7は、例えば、透明な接着剤を用いて積層される。
また、液晶パネル20_1〜20_7は、X方向に沿って、同一の構成(繰り返し単位U)が複数回繰り返されて構成される。繰り返し単位Uは、例えば、X方向に沿って幅Wtを有する。図2の例では、幅Wtは、例えば、520μm程度に設計される。なお、図2の例では、一例として、液晶パネル20_1〜20_7が2個の繰り返し単位U(1)及びU(2)を有する場合が示されるが、これに限らず、液晶パネル20_1〜20_7は、2個より多い任意の個数の繰り返し単位Uを有していてもよい。また、液晶パネル20_1〜20_7の積層順序は、指向性の強いレーザ光を出射する観点では、電極25aの幅Waが階段状に積層されることが望ましい。
なお、図2では、説明の便宜上、液晶パネル20_1〜20_7内に含まれる構成のうち、繰り返し単位U間で共有されることなく、繰り返し単位U毎に個別に設けられる構成が特に示される。具体的には、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、繰り返し単位U毎に、電極25a及び25bを含む。より具体的には、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、繰り返し単位U(1)において電極25a(1)及び25b(1)を含み、繰り返し単位U(2)において電極25a(2)及び25b(2)を含む。
繰り返し単位U内において、液晶パネル20_1〜20_7の各々に1つずつ含まれる合計7個の電極25aは、X方向に沿って、左端が揃っており、右端の位置が異なるように配置される。また、当該7個の電極25aはそれぞれ、X方向に沿って幅Wa(Wa_1〜Wa_7)を有し、当該幅Wa_1〜Wa_7は、この順に短い(Wa_1>Wa_2>…>Wa_7)。換言すると、繰り返し単位U内において、7個の電極25aは、Z方向に沿って階段状に形成される。Z方向に並ぶ7個の電極25aのうち、隣り合う2個の幅Waの差P(「ずらしピッチP」とも言う。)は、一定である。例えば、液晶パネル20_1の電極25aの幅Wa_1が123μm、液晶パネル20_7の電極25aの幅Wa_7が3μmであり、ずらしピッチPが20μmに設計される。
また、繰り返し単位U内において、液晶パネル20_1〜20_7の各々に1つずつ含まれる合計7個の電極25bは、X方向に沿って、電極25aの右側に配置される。また、当該7個の電極25bは、X方向に沿って幅Wbを有する。換言すると、7個の電極25bの幅は、いずれも等しい。例えば、電極25bの幅Wbは、7μmに設定される。
次に、入射面制限部11の構成について、引き続き図2を用いて説明する。
上述の通り、入射面制限部11は、レーザ光源10と光偏向素子12との間に設けられ、入射面Sの一部にレーザ光が入射することを制限するように構成される。入射面制限部11は、液晶パネル20_1のレーザ光源10側の面上に接するように設けられる。
図2の例では、入射面制限部11は、光偏向素子12の繰り返し単位U(1)及びU(2)に応じて、遮光マスク30(30(0)、30(1)、及び30(2))を含む。遮光マスク30は、レーザ光源10から入射されるレーザ光を透過しない任意の材料が適用可能であり、例えば、モリブデン(Mo)を用いて成膜される。遮光マスク30は、例えば、Z方向に沿って厚さ180nmを有する。或いは、遮光マスク30として、黒色の染料を含む樹脂を用いてもよい。
遮光マスク30(0)の両端は、X方向に沿って、繰り返し単位U(1)における液晶パネル20_7の電極25aの両端と一致する。すなわち、遮光マスク30(0)は、X方向に沿って、幅Wa_7を有する。
遮光マスク30(1)の左端は、繰り返し単位U(1)における液晶パネル20_1の電極25aの右端からずらしピッチPだけX方向(右方向)にずれた位置に合わせられる。遮光マスク30(1)の右端は、繰り返し単位U(2)における液晶パネル20_7の電極25aの右端と一致する。遮光マスク30(1)は、X方向に沿って幅Wmを有する。図2の例では、幅Wmと幅Wtとは、以下に示す式(1)の関係を有する。
Wt=(Wa_1)+(P)+(Wm)−(Wa_7) (1)
すなわち、図2の例では、幅Wtは、380μm程度に設計される。
すなわち、図2の例では、幅Wtは、380μm程度に設計される。
遮光マスク30(2)の左端は、繰り返し単位U(2)における液晶パネル20_1の電極25aの右端からずらしピッチPだけX方向(右方向)にずれた位置に合わせられる。遮光マスク30(1)は、例えば、幅Wmを有する。なお、繰り返し単位U(2)が光偏向素子12の最も右端に位置する場合、遮光マスク30(2)の右端は、繰り返し単位U(2)の右端と一致してもよい。
以上のように構成されることにより、入射面制限部11は、入射面Sのうち、遮光マスク30(0)〜30(2)が設けられる領域に入射するレーザ光を遮光する。
[1−2−2] 液晶パネルの構成
次に、液晶パネル20の具体的な構成について図3及び図4を用いて説明する。
次に、液晶パネル20の具体的な構成について図3及び図4を用いて説明する。
図3は、第1実施形態に係る光偏向装置の液晶パネルの構成、及び入射面制限部の位置関係を説明するための平面図である。図3では、図2において説明された光偏向素子12のうち、1つの液晶パネル20_1と、入射面制限部11との平面図が示される。図4は、図3におけるIV−IV線に沿った液晶パネル20_1及び入射面制限部11の断面図である。なお、他の液晶パネル20_2〜20_7の構成は、電極25aの幅の違いを除いて液晶パネル20_1の構成と同等であるため、説明を省略する。
液晶パネル20_1は、透過型の液晶素子である。液晶パネル20_1は、対向配置された基板21及び22と、基板21及び22間に挟持された液晶層23と、を備える。基板21及び22の各々は、透明基板(例えば、ガラス基板、又はプラスチック基板)から構成される。例えば、基板21は、レーザ光源10側に配置され、レーザ光源10からのレーザ光は、基板21側から液晶層23に入射する。
液晶層23は、基板21及び22間に充填される。具体的には、液晶層23は、基板21及び22と、シール材24とによって包囲された領域内に封入される。シール材24は、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、又は紫外線・熱併用型硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいて基板21又は22に塗布された後、紫外線照射、又は加熱等により硬化させられる。
液晶層23を構成する液晶材料は、基板21及び22間に印加された電圧(電界)に応じて液晶分子の配向が操作されて光学特性が変化する。本実施形態の液晶パネル20_1は、例えば、ホモジニアスモードである。すなわち、液晶層23として正の誘電率異方性を有するポジ型(P型)のネマティック液晶が用いられ、液晶分子は、電圧(電界)を印加しないときには基板面に対して概略水平方向(XY平面)に配向する。ホモジニアスモードでは、電圧を印加しないときに液晶分子の長軸(ダイレクタ)がXY平面内に配向し、電圧を印加したときに液晶分子の長軸が垂直方向(Z方向)に向かって傾く。液晶分子の傾斜角は、印加される実効電圧に応じて変化する。液晶層23の初期配向は、液晶層23を挟むようにして基板21及び22にそれぞれ設けられた2つの配向膜によって制御される。液晶層23の屈折率は、液晶分子がXY平面に配向するか、Z方向に配向するかに応じて変化する。具体的には、液晶層23の屈折率は、液晶分子の長軸がXY平面に配向している状態で最も大きくなり、Z方向に向かって傾くほど小さくなる。
なお、液晶モードとして、ネガ型(N型)のネマティック液晶を用いた垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードを用いてもよい。VAモードでは、電界を印加しないときに液晶分子の長軸がZ方向に配向し、電圧を印加したときに液晶分子の長軸がXY平面に向かって傾く。
基板21の液晶層23側には、それぞれがY方向に延びる電極25a(1)及び25a(2)、並びに25b(1)及び25b(2)が設けられる。電極25a(1)と電極25b(1)との間、及び電極25a(2)と電極25b(2)との間のX方向に沿う間隔D0は、電極を加工する際の製造工程に起因する最小加工寸法であり、例えば、3μmである。電極25b(1)と遮光マスク30(1)との間、及び電極25b(2)と遮光マスク30(2)との間のX方向に沿う間隔D1は、例えば、10μmである。すなわち、間隔D0及びD1、幅Wb、並びにずらしピッチPは、以下に示す式(2)の関係を有する。
P=(D0)+(Wb)+(D1) (2)
なお、図4の例では、液晶パネル20_1の電極25a、25b、及び遮光マスク30の位置関係について説明したが、上述の式(2)は、隣り合う液晶パネルについても適用できる。
なお、図4の例では、液晶パネル20_1の電極25a、25b、及び遮光マスク30の位置関係について説明したが、上述の式(2)は、隣り合う液晶パネルについても適用できる。
液晶パネル20_1及び20_2を例に説明すると、液晶パネル20_2の電極25a及び25b間のX方向に沿う間隔がD0に設定される。また、液晶パネル20_2の電極25bの右端と液晶パネル20_1の電極25aの右端との間のX方向に沿う間隔がD1に設定される。これにより、隣り合う液晶パネルについても、一方の電極25a及び25b、並びに他方の電極25aの3つの電極間の位置関係について、上述の式(2)が成立する。
基板21、並びに電極25a及び25b上には、液晶層23の初期配向を制御する配向膜27が設けられる。
基板22の液晶層23側には、1つの共通電極26が設けられる。共通電極26は、基板22全面に平面状に設けられる。基板22、及び共通電極26上には、液晶層23の初期配向を制御する配向膜28が設けられる。なお、基板21に共通電極26を配置し、基板22に電極25a及び25bを配置してもよい。
電極25a、25b、及び共通電極26はそれぞれ、透明電極から構成され、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)が用いられる。
なお、以上のように構成された液晶パネル20としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)方式を用いた透過型液晶素子(透過型LCOS)が用いられてもよい。透過型LCOSを用いることで、電極を微細加工することが可能となり、より小型の液晶パネル20を実現できる。透過型LCOSでは、シリコン基板(又は透明基板上に形成されたシリコン層)が用いられる。シリコン基板は、バンドギャップとの関係で、特定の波長以上の波長を有する光(赤外線を含む)を透過するため、LCOSを透過型液晶素子として使用することができる。LCOSを使用することにより、セル電極がより小さい液晶素子を実現することができるため、液晶素子を小型化することが可能となる。
[1−2−3] 液晶パネルの回路構成
次に、液晶パネル20の回路構成について説明する。
次に、液晶パネル20の回路構成について説明する。
図5は、第1実施形態に係る光偏向装置の液晶パネルの構成を説明するための回路図である。
図5に示すように、駆動回路13は、電極25a、25b、及び26の各々へ異なる電圧を供給する機能を有する。駆動回路13は、例えば、配線29_1に正電圧Va(“+Va”とも表記する。)を供給し、配線29_2に共通電圧Vcom(<Va、例えばVcom=0V)を供給する。
液晶パネル20_1〜20_7内の各々に含まれる複数の電極25a及び25bは、配線29_1に共通接続される。複数の電極25aの各々は、例えば、配線29_1に直接接続されることにより、電圧Vaが印加される。一方、複数の電極25bの各々は、抵抗Rbを介して配線29_1に接続される。より具体的には、電極25b(1)は抵抗Rb(1)を介して、電極25b(2)は抵抗Rb(2)を介して、配線29_1に接続される。抵抗Rb(1)及びRb(2)は、同等の抵抗値が設定される。これにより、複数の電極25bの各々には、電極25aに印加される電圧Vaより小さい電圧Vbが印加される(Vb<Va)。抵抗Rbは、可変抵抗であり、例えば、電圧Vaに対する電圧Vbの大きさを調整可能に構成される。
また、液晶パネル20_1〜20_7内の各々に含まれる複数の共通電極26は、配線29_2に共通接続される。複数の共通電極26の各々は、例えば、配線29_2に直接接続されることにより、電圧Vcomが印加される。
以上のように構成されることにより、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、電極25aと共通電極26との間に電位差|Va−Vcom|を発生させ、電極25bと共通電極26との間に電位差|Va−Vcom|と異なる電位差|Vb−Vcom|を発生させることができる。また、電圧Vaの大きさを変更することにより、電位差|Va−Vcom|の大きさを制御することができる。
なお、実際には、各液晶パネルは、交流駆動される。例えば、電圧Vcomは“0”Vに設定され、電圧Vaは、正電圧“+Va”と負電圧“−Va”との間を周期的に繰り返す矩形波(交流電圧)に設定される。或いは、電圧Vaは、正電圧“+Va”と“0”Vとの間を周期的に繰り返す矩形波(交流電圧)に設定され、電圧Vcomは、電圧Vaの位相を180度ずらした矩形波に設定される。このような電圧制御により、前述した電位差を液晶層に印加しつつ、各液晶パネルを交流駆動することができる。
[2] 光偏向素子の動作
次に、第1実施形態に係る光偏向素子の動作について説明する。
次に、第1実施形態に係る光偏向素子の動作について説明する。
[2−1] 液晶パネルへ印加される電圧と屈折率との関係
まず、液晶パネル20への電圧の印加動作と、その際の液晶層23の屈折率分布との関係について説明する。
まず、液晶パネル20への電圧の印加動作と、その際の液晶層23の屈折率分布との関係について説明する。
図6は、第1実施形態に係る液晶パネルに印加される電圧と屈折率との関係を説明するためのダイアグラムである。具体的には、図6(A)では、液晶パネル20_k(kは、1≦k≦7の整数)において液晶層23の上下端に発生する電位差(縦軸)が、X方向の位置(横軸)に応じて変化する様子が線L1として示される。図6(B)は、図6(A)に対応し、液晶パネル20_kにおける液晶層23の屈折率(縦軸)が、X方向の位置(横軸)に応じて変化する様子が線L4として示される。
なお、図6では、電極25aの左端のX方向の位置が位置x0であるものとする。また、位置xpから位置xqまでの範囲は、範囲[xp、xq]と表記する。
図6(A)に示すように、液晶パネル20_kの電極25aは、幅Wa_kを有する。これにより、範囲[x0、x1(=x0+(Wa_k))]において、液晶層23の上下端に発生する電位差(以下、単に「液晶層23の電位差」とも言う。)は、電圧|Va−Vcom|に実質的に固定され得る。
液晶パネル20_kの電極25bは、幅Wbを有する。これにより、範囲[x2(=x1+D0)、x3(=x2+Wb)]において、液晶層23の電位差は、電圧|Vb−Vcom|に実質的に固定され得る。
範囲[x4(=x3+D1)、x5(<x6=x0+Wt)]は、電極25a及び25bのいずれからも十分に離れている。このため、範囲[x4、x5]において、液晶層23の電位差は、“0”に実質的に固定され得る。
なお、範囲[x1、x4]のうち電極25a又は25bが設けられていない部分では、液晶層23の電位差は、電極から遠い位置ほど、電位差の変化率(の絶対値)が大きくなるように単調減少する。このため、範囲[x1、x4]に電極25bが設けられていない場合、線L3に示すように、範囲[x2、x3]において、液晶層23の電位差の変化率が最も大きくなる領域が発生し得る。しかしながら、本実施形態では、電極25bが設けられることにより、範囲[x2、x3]における液晶層23の電位差が実質的にVbに固定される。このため、範囲[x1、x4]において、線L1は、線L3よりも、液晶層23の電位差の変化率が過剰に変動することが抑制される。換言すると、範囲[x1、x4]における線L1は、線L3よりも、位置x1における電位差Vaと、位置x4における電位差“0”とを結ぶ直線L2に近づく。
位置x6(=x0+Wt)以降は、新たな繰り返し単位Uが開始するため、範囲[x6、x7(=x6+Wa_7)]において、液晶層23の電位差は、電圧|Va−Vcom|に実質的に固定され得る。したがって、範囲[x5、x6]では、液晶層23の電位差は、電極からの位置が遠い位置ほど電位差の変化率が大きくなるように、X方向に沿って単調増加する。
上述の通り、液晶層23は、液晶層23の上下端の電位差が大きくなるほど液晶分子の長軸がZ方向に向かって傾き、屈折率が小さくなる。
このため、図6(B)に示すように、範囲[x0、x1]、[x2、x3]、及び[x4、x5]ではそれぞれ、液晶層23の屈折率は、電位差|Va−Vcom|に対応する屈折率n_a、電位差|Vb−Vcom|に対応する屈折率n_b(>n_a)、電位差“0”に対応する屈折率n_com(>n_b)に実質的に固定され得る。
そして、電極25bに印加される電圧Vbを適切な値に設定することにより、範囲[x1、x4]における屈折率の変化率が過剰に変動することが抑制される。換言すると、範囲[x1、x4]における線L4は、位置x1における屈折率n_aと、位置x4における屈折率n_comとを結ぶ直線L5に近づく。
位置x6以降は、新たな繰り返し単位Uが開始するため、範囲[x6、x7]において、液晶層23の屈折率は、再びn_aに実質的に固定され得る。したがって、範囲[x5、x6]では、液晶層23の屈折率は、電極からの位置が遠い位置ほど屈折率の変化率が大きくなるように、X方向に沿って単調減少する。
以降の説明では、屈折率がn_aで実質的に固定される領域を領域23A、屈折率がX方向に沿ってn_aからn_comに単調増加する領域を領域23B、屈折率がn_comで実質的に固定される領域を領域23Cと定義する。また、屈折率がX方向に沿ってn_comからn_aに単調減少する領域を領域23R(リセット領域)と定義する。
図7は、第1実施形態に係る光偏向素子内の全ての液晶パネルにおける屈折率の分布を説明するための模式的な断面図である。図7では、領域23Aが縦方向の破線によってハッチングされ、領域23Bが右下がり方向の破線によってハッチングされ、領域23Cが横方向の破線によってハッチングされる。また、図7では、リセット領域23Rが右上がり方向の破線によってハッチングされる。
図7に示すように、液晶パネル20_1〜20_7の各々には、電極25a及び25bが配置された位置に応じて、上述の領域23A、23B、23C、及び23Rが形成される。より具体的には、光偏向素子12は、Z方向に沿って、液晶パネル20_1〜20_7の全てが領域23A、23C、又は23Rとなる第1部分と、液晶パネル20_1〜20_7の領域23Bが占める第2部分と、に分類される。
入射面制限部11は、入射面Sのうち、上述の第1部分にレーザ光の入射を制限するように配置される。換言すると、入射面制限部11は、入射面Sのうち、上述の第1部分を除く第2部分からレーザ光が入射可能な開口部分を有するように配置される。
[2−2] 偏向動作
次に、光偏向素子12の偏向動作についてより詳細に説明する。
次に、光偏向素子12の偏向動作についてより詳細に説明する。
図8は、第1実施形態に係る光偏向装置における偏向動作を説明するための模式的な断面図である。図8では、光偏向素子12に向けて出射されたレーザ光IL1〜IL5が模式的に示される。レーザ光IL1及びIL4は、液晶パネル20_1における領域23A又は23Bに入射するレーザ光である。レーザ光IL2及びIL6は、液晶パネル20_1における領域23Cに入射するレーザ光である。レーザ光IL3は、液晶パネル20_1における領域23Rに入射するレーザ光である。
図8では、光偏向素子12がレーザ光を右側に偏向角θで偏向させる例を示している。なお、図8では、図7と同様、領域23A、23B、23C、及び23Rがそれぞれ、縦方向の破線、右下がり方向の破線、横方向の破線、及び右上がり方向の破線によってハッチングされている。
光偏向素子12のうち、Z方向に沿って少なくとも1つの領域23Bを含む部分は、X方向に沿って順に高くなる屈折率の勾配を有する。また、当該部分において、最も左側の領域は、屈折率が低い領域が最も多く、最も右側の領域は、屈折率が高い領域が最も多い。屈折率が低い領域は、光が進む速度が速く、屈折率が高い領域は、光が進む速度が遅い。すなわち、屈折率が最も低い領域を透過レーザ光と、屈折率が最も高い領域を透過したレーザ光とは、所定の位相差を有する。よって、図8の例では、光偏向素子12は、レーザ光を右側に偏向させることができる。
偏向角をθ、液晶パネル20一枚あたりのリタデーションをR、液晶パネル20一枚あたりの基板21及び22の合計の厚さをt、基板21及び22の屈折率をn、並びにずらしピッチをPとする。液晶パネル20の液晶分子は、ホモジニアス配向とし、レーザ光の偏光軸は液晶分子のダイレクタに平行になるように入射されるとする。この場合、偏向角θは、以下の式(3)で表される。
例えば、リタデーションRが1750nm、厚さtが1000μm(=500μm×2)、ずらしピッチPが20μm、屈折率nが1.5であるとすると、式(3)から偏向角θは、約3.15度(°)と計算される。
一方、光偏向素子12のうち、Z方向に沿って全ての液晶層23が領域23A又は23Cである部分は、X方向に沿って屈折率が変化しない。当該部分を透過したレーザ光は、X方向に沿って位相差が変化しないため、偏向しない。本実施形態では、当該部分に入射するレーザ光IL2及びIL5が遮光マスク30によって遮光される。このため、X方向に沿って偏向しないレーザ光が出射されることを抑制することができる。
また、光偏向素子12のうち、Z方向に沿って少なくとも1つの領域23Rを含む部分は、X方向に沿って順に低くなる屈折率の勾配を有する。また、当該部分において、最も左側の領域は、屈折率が高い領域が最も多く、最も右側の領域は、屈折率が低い領域が最も多い。よって、図8の例では、光偏向素子12は、領域23Rに入射したレーザ光を左側に偏向させ得る。このような偏向は、レーザ光を右側に偏向させようとする場合における逆方向の偏向であり、レーザ光が散乱する要因ともなるため、好ましくない。本実施形態では、当該部分に入射するレーザ光IL3が遮光マスク30によって遮光される。このため、レーザ光が散乱することを抑制することができる。
次に、液晶パネル20_1の領域23Bに入射するレーザ光IL_edgeに着目する。上述の通り、領域23Bの左端と右端とでは、屈折率がn_aからn_comに変化している。このため、レーザ光IL_edgeの左端と右端とでは、リタデーションRだけ位相差が発生する。このため、液晶パネル20_1の領域23Bを透過したレーザ光は、以下の式(4)で表される偏向角θbで偏向される。
すなわち、液晶パネル20_1の領域23Bを透過したレーザ光は、以下の式(5)で表される距離X_defだけX方向に進む。
例えば、リタデーションRが1750nm、厚さtが1000μm(=500μm×2)、屈折率nが1.5、液晶パネル20のスタック数を7枚であるとすると、式(4)及び(5)から距離X_defは、約351μmと計算される。
レーザ光IL_edgeは、液晶パネル20_2〜20_7の領域23Cを透過する限りにおいては、偏向角θbを保ち得る。しかしながら、仮にレーザ光IL_edgeが領域23Rを透過した場合、レーザ光IL_edgeは、偏向角θbを小さくする方向に偏向することにより、散乱され得る。この散乱光は、偏向角θとは異なる偏向角を有するため、光偏向素子12から出射されるレーザ光に不要な光成分(偏向角θを有さない光成分)が含まれてしまい、望ましくない。したがって、レーザ光IL_edgeの光路上には、領域23Rとなる液晶層23が含まれないことが望ましい。
本実施形態では、幅Wmが520μm、幅Wa_1が123μm、幅Wa_7が3μm、ずらしピッチPが20μmに設計されている。これにより、液晶パネル20_1の領域23Cの右端から繰り返し単位Uの右端までの幅が377μmとなる。このため、領域23RがX方向に沿って20μm程度存在すると仮定した場合においても、領域23Cを距離X_defより長い357μm程度確保することができる。したがって、レーザ光IL_edgeが領域23Rに入射することを抑制することができ、ひいては、予期しないレーザ光の散乱を抑制すると共に、指向性の強い(不要な光成分を含まない)レーザ光を得ることができる。
[3] 第1実施形態の効果
第1実施形態によれば、積層された液晶パネル20_1〜20_7の各々について、繰り返し単位U毎に、電極25a及び25bが配置される。電極25aの幅Waは、積層順にずらしピッチPずつ階段状に変化するように設定される。電極25bは、一定の幅Wbを有し、電極25aの右端からずらしピッチPの範囲内に配置される。これにより、電極25a及び25bにそれぞれ電圧Va及びVbを印加した際に、液晶パネル20_7の電極25aの右端から、液晶パネル20_1の電極25aの右端からずらしピッチPだけ右側にずれた位置までの範囲において、Z方向に沿う正味の屈折率がなだらかに変化する領域を形成することができる。このため、光偏向素子12は、当該領域に入射したレーザ光を所定の偏向角θだけ偏向させたレーザ光を出射することができる。また、電極25a及び25bが繰り返し単位U毎に配置されることにより、屈折率がなだらかに変化する領域がフレネルレンズ状に形成される。このため、偏向されたレーザ光を実用的なスポット径で出射させることができる。したがって、大型化を抑制しつつ、レーザ光を走査できる光偏向装置を提供することができる。
第1実施形態によれば、積層された液晶パネル20_1〜20_7の各々について、繰り返し単位U毎に、電極25a及び25bが配置される。電極25aの幅Waは、積層順にずらしピッチPずつ階段状に変化するように設定される。電極25bは、一定の幅Wbを有し、電極25aの右端からずらしピッチPの範囲内に配置される。これにより、電極25a及び25bにそれぞれ電圧Va及びVbを印加した際に、液晶パネル20_7の電極25aの右端から、液晶パネル20_1の電極25aの右端からずらしピッチPだけ右側にずれた位置までの範囲において、Z方向に沿う正味の屈折率がなだらかに変化する領域を形成することができる。このため、光偏向素子12は、当該領域に入射したレーザ光を所定の偏向角θだけ偏向させたレーザ光を出射することができる。また、電極25a及び25bが繰り返し単位U毎に配置されることにより、屈折率がなだらかに変化する領域がフレネルレンズ状に形成される。このため、偏向されたレーザ光を実用的なスポット径で出射させることができる。したがって、大型化を抑制しつつ、レーザ光を走査できる光偏向装置を提供することができる。
また、液晶パネル20_1の入射面Sには、繰り返し単位U(1)における液晶パネル20_1の右端からずらしピッチP離れた位置から、繰り返し単位U(2)における液晶パネル20_7の右端までの範囲を遮光する遮光マスク30(1)が設けられる。これにより、遮光マスク30は、入射面Sに入射するレーザ光のうち、液晶パネル20_1のリセット領域23Rに入射するレーザ光IL3を遮光することができる。このため、リセット領域23Rに入射したレーザ光が散乱し、偏向角θの値が変動することを抑制することができる。また、遮光マスク30は、Z方向に沿って全て液晶パネル20が領域23A又は23Cとなる領域に入射するレーザ光IL2及びIL5についても遮光することができる。このため、位相差が変化しないレーザ光が出射することを抑制することができる。
また、遮光マスク30の左端から次の繰り返し単位Uにおける電極25aの左端までの間隔は、少なくとも距離X_defよりも長くなるように設計される。これにより、遮光マスク30の左端から入射し、偏向角θbで偏向されたレーザ光IL_edgeが、次の繰り返し単位Uにおける電極25aの左端付近に形成されるリセット領域23Rに入射することを抑制することができる。このため、光偏向素子12の外部から直接リセット領域23Rに入射するレーザ光IL3に起因する散乱に加え、光偏向素子12内を透過中にリセット領域23Rに入射するレーザ光IL_edgeに起因する散乱の発生も抑制することができる。したがって、光偏向素子12は、より精度よく偏向角θのレーザ光を出射することができる。
[4] 変形例
第1実施形態では、液晶パネル20_1〜20_7の各々の基板21上に2種類の電極25a及び25bが設けられる場合について説明したが、これに限られない。以下では、基板21上に設けられる電極の種類に応じて、いくつかの変形例について説明する。なお、以下では、第1実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第1実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
第1実施形態では、液晶パネル20_1〜20_7の各々の基板21上に2種類の電極25a及び25bが設けられる場合について説明したが、これに限られない。以下では、基板21上に設けられる電極の種類に応じて、いくつかの変形例について説明する。なお、以下では、第1実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第1実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
[4−1] 第1変形例
第1変形例では、基板21上に1種類の電極が設けられる場合について説明する。
第1変形例では、基板21上に1種類の電極が設けられる場合について説明する。
図9及び図10はそれぞれ、第1実施形態の第1変形例に係る液晶パネルに設けられる電極を説明するための断面図及び回路図である。図9及び図10はそれぞれ、第1実施形態において説明された図4及び図5に対応する。なお、図10では、説明の便宜上、液晶パネル20_1の回路構成のみが示される。
図9に示すように、基板21の液晶層23側には、電極25b(1)及び25b(2)が設けられることなく、電極25a(1)及び25a(2)が設けられてもよい。
この場合、図10に示すように、電極25bと配線29_1との間を接続する抵抗Rbについても、電極25bと同様に不要となる。
第1変形例によれば、電極25b及び抵抗Rbが不要となることにより、光偏向素子12の設計が容易となる。また、電極25bを用いなくても、範囲[x1、x4]には、屈折率がX方向に沿ってn_aからn_comへと単調増加する領域23Bを形成することができるため、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
[4−2] 第2変形例
第2変形例では、基板21上に3種類の電極が設けられる場合について説明する。
第2変形例では、基板21上に3種類の電極が設けられる場合について説明する。
図11及び図12はそれぞれ、第1実施形態の第2変形例に係る液晶パネルに設けられる電極を説明するための断面図及び回路図である。図11及び図12はそれぞれ、第1実施形態において説明された図4及び図5に対応する。なお、図12では、説明の便宜上、液晶パネル20_1の回路構成のみが示される。
図11に示すように、基板21の液晶層23側には、電極25b(1)及び25b(2)、並びに25b(1)及び25b(2)に加えて、電極25c(1)及び25c(2)が更に設けられてよい。電極25cは、領域23Cにおける液晶パネル20の上下端の電位差をより正確に“0”にする機能を有する。
電極25cの左端は、例えば、遮光マスク30の左端と一致するように配置される。また、例えば、電極25cは、電極25cの右端と、次の繰り返し単位Uにおける電極25aの左端との間の間隔が最小加工寸法となる幅を有している。
図12に示すように、上述のように構成された複数の電極25cは、配線29_2に共通接続される。複数の電極25cの各々は、配線29_2に直接接続されることにより、電圧Vcomが印加される。
以上のように構成されることにより、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、電極25cと共通電極26との間の電位差をより正確に“0”にすることができる。
第2変形例によれば、電極25cを更に配置することにより、図6に示された範囲[x4、x5]における屈折率を、より正確に屈折率n_comとすることができる。
また、電極25cの右端を次の繰り返し単位Uにおける電極25aの左端に極力近づける設計とすることにより、範囲[x5、x6]を最小加工寸法程度に低減することができる。これにより、領域23Rの幅を低減することができる。したがって、遮光マスク30によって遮光されるレーザ光の割合を減らすことができ、ひいては、光偏向装置1におけるレーザ光の透過率の低下を抑制することができる。
また、電極25aと25cとに印加される電圧を逆転させることにより、偏向させる方向を左方向に反転させることができる。したがって、より広範なレーザ光の走査が可能となる。
[4−3] 第3変形例
第3変形例では、基板21上に4種類の電極が設けられる場合について説明する。
第3変形例では、基板21上に4種類の電極が設けられる場合について説明する。
図13及び図14はそれぞれ、第1実施形態の第3変形例に係る液晶パネルに設けられる電極を説明するための断面図及び回路図である。図13及び図14はそれぞれ、第1実施形態において説明された図4及び図5に対応する。なお、図14では、説明の便宜上、液晶パネル20_1の回路構成のみが示される。
図13に示すように、基板21の液晶層23側には、電極25a(1)及び25a(2)、25b(1)及び25b(2)、並びに25c(1)及び25c(2)に加えて、電極25d(1)及び25d(2)が更に設けられてよい。電極25dは、例えば、幅Wdを有し、領域23Bにおける液晶パネル20の上下端の電位差の変化率をより一定に近づける機能を有する。
電極25b及び25dは、例えば、電極25aと電極25cとの間に均等に配置される。より具体的には、例えば、電極25bと電極25cとの間のX方向に沿う間隔D2、及び電極25cと電極25dとの間のX方向に沿う間隔D3は、電極を加工する際の製造工程に起因する最小加工寸法であり、例えば、3μmである。これに伴い、電極25bの幅Wb及び25dの幅Wdは、例えば、5.5μmとなる。
図14に示すように、上述のように構成された複数の電極25dの各々は、抵抗Rdを介して配線29_1に共通接続される。抵抗Rdは、抵抗Rbと同様に可変抵抗であり、例えば、抵抗Rbよりも小さい値に調整される(Rd<Rb)。
以上のように構成されることにより、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、電極25dに電圧Vbよりも小さい電圧Vdを印加することができ、ひいては、電極25dと共通電極26との間の電位差|Vd−Vcom|を、電極25bと共通電極26との間の電位差|Vb−Vcom|よりも小さい値にすることができる。
第3変形例によれば、電極25dを更に配置することにより、図6に示された範囲[x1、x4]における屈折率の変化率がより一定値に近づくように制御することができる。したがって、より正確に偏向角θを制御することができる。
[4−4] 第4変形例
第4変形例では、基板21上に3種類以上の電極を設けることなく、2電極間の電位差の変化率を一定に保ち得る構成について説明する。
第4変形例では、基板21上に3種類以上の電極を設けることなく、2電極間の電位差の変化率を一定に保ち得る構成について説明する。
図15及び図16はそれぞれ、第1実施形態の第4変形例に係る液晶パネルに設けられる電極を説明するための断面図及び回路図である。図15及び図16はそれぞれ、第1実施形態において説明された図4及び図5に対応する。なお、図16では、説明の便宜上、液晶パネル20_1の回路構成のみが示される。
図15に示すように、基板21の液晶層23側には、電極25a(1)及び25a(2)、並びに25c(1)及び25c(2)に加えて、高抵抗膜25e(1)及び25e(2)が更に設けられてよい。高抵抗膜25eは、例えば、電極25aと電極25cとの間を埋めるように設けられ、電極25a及び電極25cのいずれにも接する。高抵抗膜25eは、領域23Bにおける液晶パネル20の上下端の電位差の変化率をより一定に近づける機能を有する。高抵抗膜25eは、例えば、酸化亜鉛(ZnO)を含む。
図16に示すように、上述のように構成された複数の高抵抗膜25eの各々は、電極25aと電極25cとの間を電気的に接続する抵抗Reとして機能する。
以上のように構成されることにより、液晶パネル20_1〜20_7の各々は、電極25aと電極25cとの間において、電圧Vaが印加された電極25aから電圧Vcomが印加された電極25cに向けて、一定の変化率で降下するように電圧を印加することができる。
第4変形例によれば、高抵抗膜25eを更に配置することにより、図6に示された範囲[x1、x4]における屈折率の変化率がより一定値に近づくように制御することができる。したがって、より正確に偏向角θを制御することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る光偏向装置について説明する。第2実施形態では、光偏向素子12に入射させるレーザ光を遮光マスク30によって遮光させる前に、当該遮光マスク30に遮光され得るレーザ光を光偏向素子12へ入射可能な領域に集光する点において、第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第1実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る光偏向装置について説明する。第2実施形態では、光偏向素子12に入射させるレーザ光を遮光マスク30によって遮光させる前に、当該遮光マスク30に遮光され得るレーザ光を光偏向素子12へ入射可能な領域に集光する点において、第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第1実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
[1] 入射面制限部の構成
図17は、第2実施形態に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。図17は、第1実施形態において説明された図2に対応する。
図17は、第2実施形態に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。図17は、第1実施形態において説明された図2に対応する。
図17に示すように、入射面制限部11は、遮光マスク30に加え、集光光学系31を更に含む。集光光学系31は、例えば、遮光マスク30のレーザ光の入射側の面上に、接着剤を用いて貼り付けられる。
図17の例では、集光光学系31は、光偏向素子12の繰り返し単位U(1)及び(2)に応じて、集光光学系31(1)及び31(2)を含む。より具体的には、集光光学系31(1)は、例えば、凸レンズ31conv(1)及び凹レンズ31conc(1)を含み、集光光学系31(2)は、例えば、凸レンズ31conv(2)及び凹レンズ31conc(2)を含む。
凸レンズ31conv及び凹レンズ31concはそれぞれ、XZ平面に沿った断面が凸レンズ及び凹レンズとなる形状を有し、Y方向に沿って延びる。すなわち、凸レンズ31conv及び凹レンズ31concは、Y方向に沿って楕円筒形状を有する。以下では、XZ平面に沿った断面形状について説明する。
凸レンズ31convの径は、凹レンズ31concの径よりも大きい。凸レンズ31conv及び凹レンズ31concの組は、レンズ間の距離が各々のレンズの焦点距離の和となるように配置される。これにより、凸レンズ31conv及び凹レンズ31concの組は、ガリレオ式ビームエキスパンダを構成することができる。すなわち、凸レンズ31conv及び凹レンズ31concの組は、凸レンズ31conv側から入射したレーザ光を凹レンズ31concの径に集光しつつ、入射側のレーザ光と平行な方向に出射させることができる。
なお、集光光学系31は、2つのレンズの焦点を結ぶ直線が、遮光マスク30の開口部分の中央を通過するように配置される。また、隣り合う集光光学系31は、連続して配置される。以上のように構成することにより、集光光学系31は、光偏向素子12に入射する全てのレーザ光をいずれかの凸レンズ31convに入射させると共に、当該凸レンズ31convに対応する凹レンズ31concから出射させることができる。
なお、上述の集光光学系31は、例えば、2枚の樹脂シートを貼り合わせることによって作成可能である。より具体的には、集光光学系31の凸レンズ31conv側の形状に加工された第1面を有する樹脂シートと、凹レンズ31conc側の形状に加工された第1面を有する樹脂シートと、を作成する。そして、樹脂シートの各々の第2面同士を貼り合わせることによって、集光光学系31が得られる。なお、凸レンズ31conv形状を有する樹脂シートとしては、例えば、レンチキュラーレンズが適用可能である。
[2] 集光動作
図18は、第2実施形態に係る集光光学系におけるレーザ光の集光動作を説明するための模式的な断面図である。図18では、図17において説明された集光光学系31にレーザ光IL1〜IL5が入射した際に、当該レーザ光IL1〜IL5の集光光学系31内における光路が模式的に示される。レーザ光IL1〜IL5は、図8において説明した場合と同様である。すなわち、レーザ光IL1及びIL4は、領域23A又は23Bに入射しようとするレーザ光である。レーザ光IL2及びIL5は、領域23Cに入射しようとするレーザ光である。レーザ光IL3は、領域23Rに入射しようとするレーザ光である。以下では特に、レーザ光IL2及びIL3の光路について説明する。
図18は、第2実施形態に係る集光光学系におけるレーザ光の集光動作を説明するための模式的な断面図である。図18では、図17において説明された集光光学系31にレーザ光IL1〜IL5が入射した際に、当該レーザ光IL1〜IL5の集光光学系31内における光路が模式的に示される。レーザ光IL1〜IL5は、図8において説明した場合と同様である。すなわち、レーザ光IL1及びIL4は、領域23A又は23Bに入射しようとするレーザ光である。レーザ光IL2及びIL5は、領域23Cに入射しようとするレーザ光である。レーザ光IL3は、領域23Rに入射しようとするレーザ光である。以下では特に、レーザ光IL2及びIL3の光路について説明する。
図18に示すように、レーザ光IL2は、集光光学系31(1)に入射するレーザ光IL2_1と、集光光学系31(2)に入射するレーザ光IL2_2に分類される。レーザ光IL2_1は、集光光学系31(1)の凸レンズ31conv(1)に入射するため、凸レンズ31conv(1)の焦点に向かって屈折する。これにより、集光光学系31(1)は、レーザ光IL2_1を繰り返し単位U(1)において遮光マスク30の開口部分に向けて出射することができる。一方、レーザ光IL2_2は、集光光学系31(2)の凸レンズ31conv(2)に入射するため、凸レンズ31conv(2)の焦点に向かって屈折する。これにより、集光光学系31(2)は、レーザ光IL2_2を繰り返し単位U(2)において遮光マスク30の開口部分に向けて出射することができる。
また、レーザ光IL3は、レーザ光IL_2と同様、集光光学系31(2)の凸レンズ31conv(2)に入射するため、凸レンズ31conv(2)の焦点に向かって屈折する。これにより、集光光学系31(2)は、レーザ光IL3についても繰り返し単位U(2)において遮光マスク30の開口部分に向けて出射することができる。
[3] 第2実施形態の効果
第2実施形態によれば、入射面制限部11は、集光光学系31を含む。集光光学系31は、遮光マスク30の開口部分と同等の径を有する凹レンズ31concと、当該凹レンズ31concよりも大きい径を有する凸レンズ31convと、を含み、ガリレオ式ビームエキスパンダとして機能する。これにより、集光光学系31は、遮光マスク30に入射しようとするレーザ光IL2、IL3、及びIL5を、遮光マスク30の開口部分に集光させることができる。このため、遮光マスク30によって遮光されるレーザ光の割合を低減させることができ、ひいては、光偏向素子12の透過率の低減を抑制することができる。
第2実施形態によれば、入射面制限部11は、集光光学系31を含む。集光光学系31は、遮光マスク30の開口部分と同等の径を有する凹レンズ31concと、当該凹レンズ31concよりも大きい径を有する凸レンズ31convと、を含み、ガリレオ式ビームエキスパンダとして機能する。これにより、集光光学系31は、遮光マスク30に入射しようとするレーザ光IL2、IL3、及びIL5を、遮光マスク30の開口部分に集光させることができる。このため、遮光マスク30によって遮光されるレーザ光の割合を低減させることができ、ひいては、光偏向素子12の透過率の低減を抑制することができる。
なお、集光光学系31の集光率が高い場合、遮光マスク30によって遮光されるレーザ光の割合は小さくなる。この場合、集光光学系31による集光動作によって、光偏向素子12に入射したレーザ光の散乱を抑制することも可能である。したがって、集光光学系31の集光率が高いと判断される場合は、遮光マスク30を省略することも可能である。
[4] 変形例
第2実施形態では、集光光学系31に凹レンズと凸レンズとを組み合わせてビーム径を変化させるガリレオ式ビームエキスパンダが適用される場合について説明したが、これに限られない。例えば、集光光学系31には、2つの凸レンズを組み合わせてビーム径を変化させるケプラー式ビームエキスパンダが適用されてもよい。以下の説明では、以下では、第2実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第2実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
第2実施形態では、集光光学系31に凹レンズと凸レンズとを組み合わせてビーム径を変化させるガリレオ式ビームエキスパンダが適用される場合について説明したが、これに限られない。例えば、集光光学系31には、2つの凸レンズを組み合わせてビーム径を変化させるケプラー式ビームエキスパンダが適用されてもよい。以下の説明では、以下では、第2実施形態と異なる構成及び動作について主に説明し、第2実施形態と同等の構成及び動作についてその説明を省略する。
[4−1] 入射面制限部の構成
図19は、第2実施形態の変形例に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。図19は、第2実施形態において説明された図17に対応する。
図19は、第2実施形態の変形例に係る光偏向装置の入射面制限部及び光偏向素子の全体構成を説明するための模式的な断面図である。図19は、第2実施形態において説明された図17に対応する。
図19に示すように、入射面制限部11は、集光光学系31に代えて、集光光学系31Aを含む。集光光学系31Aは、例えば、図示しない領域において遮光マスク30に対して固定される。
図19の例では、集光光学系31Aは、光偏向素子12の繰り返し単位U(1)及び(2)に応じて、集光光学系31A(1)及び31A(2)を含む。より具体的には、集光光学系31A(1)は、例えば、2つの凸レンズ31conv_a(1)及び31conv_b(1)を含み、集光光学系31A(2)は、例えば、2つの凸レンズ31conv_a(2)及び31conv_b(2)を含む。
凸レンズ31conv_a及び31conv_bは、XZ平面に沿った断面が凸レンズとなる形状を有し、Y方向に沿って延びる。すなわち、凸レンズ31conv_a及び31conv_bは、Y方向に沿って楕円筒形状を有する。以下では、XZ平面に沿った断面形状について説明する。
凸レンズ31conv_aの径は、凸レンズ31conv_bの径よりも大きい。凸レンズ31conv_a及び31conv_bの組は、レンズ間の距離が各々のレンズの焦点距離の和となるように配置される。これにより、凸レンズ31conv_a及び31conv_bの組は、ケプラー式ビームエキスパンダを構成することができる。すなわち、凸レンズ31conv_a及び31conv_bの組は、凸レンズ31conv_a側から入射したレーザ光を凸レンズ31conv_bの径に集光しつつ、入射側のレーザ光と平行な方向に出射させることができる。
なお、上述の集光光学系31Aは、凸レンズ31conv_aが連続するレンチキュラーレンズ状に加工されたガラスシートと、凸レンズ31conv_bが連続するレンチキュラーレンズ状に加工されたガラスシートと、貼り合わせることによって作成可能である。
[4−2] 集光動作
図20は、第2実施形態の変形例に係る集光光学系におけるレーザ光の集光動作を説明するための模式的な断面図である。図20では、第2実施形態において説明された図18に対応し、その集光動作は、集光光学系31A内の光路を除いて同様である。
図20は、第2実施形態の変形例に係る集光光学系におけるレーザ光の集光動作を説明するための模式的な断面図である。図20では、第2実施形態において説明された図18に対応し、その集光動作は、集光光学系31A内の光路を除いて同様である。
すなわち、図20に示すように、凸レンズ31conv_a及び31conv_bは、いずれも正の焦点距離を有する。これにより、凸レンズ31conv_aから入射したレーザ光は、集光光学系31A内の一点(焦点)に収束した後、凸レンズ31conv_bの径に沿ったビーム径のレーザ光として光偏向素子12に出射される。
以上のように動作することにより、集光光学系31Aは、遮光マスク30に入射しようとするレーザ光IL2、IL3、及びIL5を、遮光マスク30の開口部分に集光させることができる。このため、遮光マスク30によって遮光されるレーザ光の割合を低減させることができ、ひいては、光偏向素子12の透過率の低減を抑制することができる。
[実施例]
上述した第1実施形態及び第2実施形態に係る光偏向装置1は、種々の装置に組み込んで実施可能である。以下では、その一例について説明する。
上述した第1実施形態及び第2実施形態に係る光偏向装置1は、種々の装置に組み込んで実施可能である。以下では、その一例について説明する。
[1] 第1実施例
光偏向装置1は、例えば、照明装置に適用可能である。
光偏向装置1は、例えば、照明装置に適用可能である。
図21及び図22はそれぞれ、第1実施例に係る照明装置の構成を説明するためのブロック図及び模式的な断面図である。
図21に示すように、照明装置1Aは、上述した光偏向装置1の各構成に加えて、出力光学系16を更に備える。
出力光学系16は、光偏向素子12によって偏向されたレーザ光を所望の色を有する出力光に変換して出力する機能を有する。
図22に示すように、出力光学系16は、例えば、蛍光体ユニット41、反射部材42及び43、及び透過フィルタ44を含む。
蛍光体ユニット41は、互いに色温度の異なる複数の蛍光体(図22の例では、5個の蛍光体)を含む。各蛍光体は、レーザ光を波長変換して、所望の色の照明光(可視光)を放射する。具体的には、蛍光体は、レーザ光を吸収して励起状態となった後、もとの基底状態に戻る過程で光(蛍光)を放射する。蛍光体ユニット41は、例えば、反射部材42に固定される。
反射部材42は、蛍光体ユニット41のレーザ光源10と反対側の面に設けられる。反射部材42は、例えば平面鏡により構成される。反射部材42は、蛍光体ユニット41を透過した照明光を反射する。
反射部材43は、例えば、凹面鏡により構成され、反射部材42によって反射された照明光を、レーザ光源10からのレーザ光の進行方向と同じ方向に反射する。また、反射部材43は、反射部材42によって反射された照明光を略平行な交線として放射する。上述した蛍光体ユニット41は、反射部材43の焦点付近に配置される。また、反射部材43は、立体的にみると放物曲面からなる反射面43Aと、当該反射面43A内において光偏向素子12から出射されたレーザ光を通すための開口部43Bと、を有する。
透過フィルタ44は、励起光に紫外波長を用いた場合、蛍光体ユニット41で波長変換された光を透過し、紫外線を透過しない性質を有する。透過フィルタ44は、人体への悪影響や部材の劣化を招く紫外光がランプ外に漏れるのを防ぐ役割を担う。
上述のように構成された照明装置1Aによれば、光偏向素子12におけるレーザ光の偏向角を制御することにより、蛍光体ユニット41内の任意の蛍光体にレーザ光を吸収させることができる。これにより、1つのレーザ光源10から互いに異なる色を有する複数の出力光を出射させることができる。
[2] 第2実施例
また、光偏向装置1は、例えば、距離測定装置に適用可能である。
また、光偏向装置1は、例えば、距離測定装置に適用可能である。
図23は、第2実施例に係る距離測定装置の構成を説明するためのブロック図及び模式的な断面図である。
図23に示すように、距離測定装置1Bは、対象物2に対してレーザ光を出力することにより、対象物2までの距離を測定する機能を有する。距離測定装置1Bは、上述した光偏向装置1の各構成に加えて、受光素子17、パルスタイミング制御部18、及び距離演算部19を更に備える。
受光素子17は、対象物2に出力したレーザ光の反射光を検出する。受光素子17は、例えば、フォトダイオードやCMOS(Complementary metal oxide semiconductor)フォトセンサから構成される光センサ(例えば赤外線センサ)を含む。
パルスタイミング制御部18は、レーザ光源10の動作を制御する。第2実施例に係るレーザ光源10は、パルス信号としてレーザ光(すなわち、パルス状のレーザ光)を発光する。パルスタイミング制御部18は、レーザ光に含まれるパルスのタイミングを制御する。パルスのタイミングには、パルス信号の周期、周波数、及びパルス幅が含まれる。
距離演算部19は、レーザ光源10のパルスに関するタイミング情報をパルスタイミング制御部18から受け、レーザ光の偏向角の情報を制御回路15から受け、受信した反射光のタイミング情報及び光強度の情報を受光素子17から受ける。距離演算部19は、これらの情報を用いて、距離測定装置1Bから対象物2までの距離を算出し、出力信号として距離測定装置1Bの外部に出力する。
図24は、第2実施例に係る距離測定装置における基本動作を説明するための概略図である。図24では、一例として、距離測定装置1Bが車両3に搭載された場合が示され、距離測定装置1Bが車両3の前方を走査する態様が示される。
図24に示すように、距離測定装置1Bに含まれる光偏向素子12は、偏向角が制御されることによって角度2αの走査範囲でレーザ光を走査する。受光素子17は、対象物2によって反射されたレーザ光を受光する。想定する対象物2までの距離をL、距離Lにおける走査範囲をRとする。例えば、角度2α=10度、距離L=50mである場合は、距離測定装置1Bは、車両3の前方において走査範囲R=8.7mに存在する対象物2を検出することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、構成要素を変形して具体化することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、1つの実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合わせ、若しくは異なる実施形態に開示される構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を構成することができる。例えば、実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、これらの構成要素が削除された実施形態が発明として抽出されうる。
1…光偏向装置、1A…照明装置、1B…距離測定装置、2…対象物、3…車両、10…レーザ光源、11…入射面制限部、12…光偏向素子、13…駆動回路、14…電圧発生回路、15…制御回路、16…出力光学系、17…受光素子、18…パルスタイミング制御部、19…距離演算部、20…液晶パネル、21、22…基板、23…液晶層、24…シール材、25a、25b、25c、25d、26…電極、25e…高抵抗膜、27、28…配向膜、29…配線、30…遮光マスク、31、31A…集光光学系、31conv、31conv_a、31conv_b…凸レンズ、31conc…凹レンズ、41…蛍光体ユニット、42、43…反射部材、44…透過フィルタ。
Claims (10)
- 光源から発光されたレーザ光を受ける入射面を有し、前記レーザ光を偏向させる偏向素子と、
前記光源と前記偏向素子との間に設けられ、前記入射面への前記レーザ光の入射を制限する入射面制限部と、
を備え、
前記偏向素子は、積層された第1液晶パネル及び第2液晶パネルを含み、前記入射面に沿う第1方向に並ぶ第1繰り返し単位及び第2繰り返し単位を含み、
前記第1液晶パネル及び前記第2液晶パネルの各々は、第1基板及び第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板間に充填された第1液晶層と、前記第1繰り返し単位及び前記第2繰り返し単位毎に前記第1基板上に設けられた第1電極と、前記第2基板上に設けられた第1共通電極と、を含み、
同一の繰り返し単位における前記第1液晶パネルの前記第1電極と前記第2液晶パネルの前記第1電極とは、前記第1方向に沿って概略一致する位置に配置された第1端と、前記第1方向に沿って互いに異なる位置に配置された第2端と、を含み、
前記入射面制限部は、前記入射面のうち、前記第1繰り返し単位における前記第1液晶パネルの前記第1電極の第2端に対応する第1位置から前記第2繰り返し単位における前記第2液晶パネルの前記第1電極の第2端に対応する第2位置までの範囲に含まれる第1範囲へのレーザ光の入射を制限する、
光偏向装置。 - 前記入射面制限部は、前記第1範囲に入射するレーザ光を遮光する遮光マスクを含む、請求項1記載の光偏向装置。
- 前記入射面制限部は、前記第1範囲に入射するレーザ光を、前記入射面のうち前記第1範囲以外の第2範囲に集光する集光光学系を含む、請求項1記載の光偏向装置。
- 前記第1範囲は、前記第2繰り返し単位における前記第1電極の第1端に対応する第3位置を少なくとも含む、請求項1記載の光偏向装置。
- 前記偏向素子は、前記第1液晶パネルと前記第2液晶パネルとの間に積層された複数の第3液晶パネルを更に含み、
複数の前記第3液晶パネルの各々は、第3基板及び第4基板と、前記第3基板及び前記第4基板間に充填された第2液晶層と、前記第1繰り返し単位及び前記第2繰り返し単位毎に前記第3基板上に設けられた第2電極と、前記第4基板上に設けられた第2共通電極と、を含み、
同一の繰り返し単位における複数の前記第3液晶パネルの複数の前記第2電極、前記第1液晶パネルの前記第1電極、及び前記第2液晶パネルの前記第1電極は、
前記第1方向に沿って概略一致する位置に配置された第1端を含み、
積層順に第1ピッチずつ異なる幅を有する、
請求項4記載の光偏向装置。 - 前記第1範囲の第1端は、前記第1位置から前記第1方向に沿って前記第1ピッチ離れた第4位置に配置される、請求項5記載の光偏向装置。
- 前記第1範囲の第2端は、前記第2位置に配置される、請求項6記載の光偏向装置。
- 前記4位置から前記第3位置までの長さは、前記4位置から前記偏向素子に入射したレーザ光が前記第1液晶パネルの第1液晶層を透過してから前記第2液晶パネルの前記第1液晶層を透過するまでに前記第1方向に進む距離よりも長い、請求項7記載の光偏向装置。
- 前記第1電極、及び前記第2電極に第1電圧を印加しつつ、前記第1共通電極及び前記第2共通電極に前記第1電圧と異なる第2電圧を印加可能に構成された駆動回路を更に備えた、請求項8記載の光偏向装置。
- 前記第1液晶パネル及び前記第2液晶パネルの各々は、前記第1繰り返し単位及び前記第2繰り返し単位毎に前記第1基板上に設けられ、前記第2電極に隣接する第3電極を更に備え、
前記第2電極には、前記第3電極に印加されるより低い電圧が印加される、請求項5乃至9のいずれかに記載の光偏向装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20190425 |