JP2019199850A - 冷却水循環システム及び、冷却水循環システムの制御方法 - Google Patents

冷却水循環システム及び、冷却水循環システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】尿素水の解凍を効果的に促進させる。【解決手段】第1冷却水回路10と、循環流路51を含む第2冷却水回路50と、循環流路51に設けられたウォータポンプ61と、循環流路51に設けられた加熱装置62と、循環流路51に設けられた尿素水加熱部63と、第1冷却水回路10から循環流路51に冷却水を導入する導入流路52と、循環流路51から第1冷却水回路10に冷却水を導出する導出流路53と、導入流路52と循環流路51とを連通させる連通状態又は遮断する遮断状態に切り替え可能な第1バルブ67と、循環流路51と導出流路53とを連通させる連通状態又は遮断する遮断状態に切り替え可能な第2バルブ68とを備え、第1及び第2バルブ67,68は、エンジン始動から冷却水温が閾値温度に達するまでの間は遮断状態に維持される。【選択図】図1

Description

本開示は、冷却水循環システム及び、冷却水循環システムの制御方法に関する。
従来、排気管内に噴射された尿素水から排気熱により加水分解されて生成されるアンモニアを還元剤として排気ガス中に含まれる窒素化合物(NOx)を還元浄化する選択的還元触媒(SCR触媒)を備える排気浄化システムが広く実用化されている。
この種の排気浄化システムにおいては、エンジン始動時等に尿素水タンク内の尿素水が凍結していると、排気管内に尿素水を適宜に噴射することができず、排気エミッション性能を悪化させる虞がある。このため、尿素水タンク内の尿素水をエンジン冷却水により加熱して解凍するシステムが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−237232号公報
ところで、エンジン冷却水を循環させる冷却水循環回路には、車室内暖房用のヒータコア等、他の熱交換要素も設けられるのが一般的である。このため、エンジン始動時等に尿素水の解凍を優先させると、ヒータコアの加熱が遅くなり、暖房性能を十分に確保できなくなる課題がある。一方、ヒータコア等の他の熱交換要素の加熱を優先すると、尿素水の解凍が遅れることで、排気エミッション性能の悪化を招くといった課題がある。
本開示の技術は、尿素水の解凍を効果的に促進させることを目的とする。
本開示のシステムは、エンジン内に形成された流路を含む第1冷却水循環回路と、前記第1冷却水循環回路から独立して設けられた循環流路を含む第2冷却水循環回路と、前記循環流路に設けられて冷却水を圧送する圧送手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を加熱する加熱手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を尿素水タンク内の尿素水と熱交換させる熱交換手段と、前記第1冷却水循環回路から前記循環流路に冷却水を導入する導入流路と、前記循環流路から前記第1冷却水循環回路に冷却水を導出する導出流路と、前記導入流路と前記循環流路とを連通させる連通状態又は、前記導入流路と前記循環流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第1切替手段と、前記循環流路と前記導出流路とを連通させる連通状態又は、前記循環流路と前記導出流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第2切替手段と、を備え、前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、少なくとも前記エンジンの始動から前記循環流路を流れる冷却水の温度が所定の閾値温度に達するまでの間は遮断状態に維持されることを特徴とする。
また、前記循環流路に車室内暖房用のヒータコアがさらに設けられてもよい。
また、前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、前記循環流路を流れる冷却水の温度が前記閾値温度を超えると、遮断状態から連通状態に切り替えられることが好ましい。
また、前記圧送手段及び前記加熱手段は、少なくとも前記エンジンの始動時から作動すると共に、前記循環流路を流れる冷却水の温度が前記閾値温度を超えると作動を停止することが好ましい。
また、前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、冷却水の温度が前記エンジンの暖機温度よりも高い所定の上限温度に達すると、連通状態から遮断状態に切り替えられることが好ましい。
本開示の制御方法は、エンジン内に形成された流路を含む第1冷却水循環回路と、前記第1冷却水循環回路から独立して設けられた循環流路を含む第2冷却水循環回路と、前記循環流路に設けられて冷却水を圧送する圧送手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を加熱する加熱手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を尿素水タンク内の尿素水と熱交換させる熱交換手段と、前記第1冷却水循環回路から前記循環流路に冷却水を導入する導入流路と、前記循環流路から前記第1冷却水循環回路に冷却水を導出する導出流路と、前記導入流路と前記循環流路とを連通させる連通状態又は、前記導入流路と前記循環流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第1切替手段と、前記循環流路と前記導出流路とを連通させる連通状態又は、前記循環流路と前記導出流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第2切替手段と、を備える冷却水循環システムの制御方法であって、前記第1切替手段及び前記第2切替手段を、少なくとも前記エンジンの始動から前記第2冷却水循環回路を流れる冷却水の温度が所定の閾値温度に達するまでの間は遮断状態に維持することを特徴とする。
本開示の技術によれば、尿素水の解凍を効果的に促進させることができる。
本実施形態に係る冷却水循環システムを示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る冷却水循環システムの冷却水の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る冷却水循環システムの冷却水の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る冷却水循環システムの冷却水の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る冷却水循環システムの冷却水の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る昇温制御の処理手順を説明するフローチャート図である。 他の実施形態に係る冷却水循環システムを示す模式的な全体構成図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る冷却水循環システム及び、冷却水循環システムの制御方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る冷却水循環システム1を示す模式的な全体構成図である。同図に示すように、冷却水循環システム1は、主としてエンジンEを冷却する第1冷却水循環回路10と、主として尿素水タンク70内の尿素水及び、ヒータコア64を加熱する第2冷却水循環回路50とを別体に備えている。
エンジンEは、シリンダCが形成されたシリンダブロックCBを備えている。シリンダブロックCBの上部に配置された不図示のシリンダヘッドには、排気マニホールド2が設けられている。排気マニホールド2には排気管3が接続され、排気管3には、排気上流側から順に、尿素水インジェクタ4及び、SCR触媒8が設けられている。
尿素水インジェクタ4は、尿素水タンク70から尿素水ポンプ5により汲み上げられた尿素水を排気管3内に噴射する。排気管3内に噴射された尿素水は、排気熱により加水分解されてアンモニア(NH3)に生成され、下流側のSCR触媒8に還元剤として供給される。SCR触媒8は、還元剤として供給されるアンモニアを吸着すると共に、吸着したアンモニアで通過する排気中からNOxを選択的に還元浄化する。
第1冷却水循環回路10は、ウォータジャケット11と、上流流路12と、ラジエータ13と、下流流路14と、バイパス流路15とを備えている。
ウォータジャケット11は、エンジンEのシリンダブロックCB内に形成されており、その内部に流通させる冷却水により各シリンダCを冷却する。上流流路12は、ウォータジャケット11の出口部と、ラジエータ13の入口部とを接続する。ラジエータ13は、その内部に流通させる冷却水を外気との熱交換により冷却する。
ウォータジャケット11の出口部近傍には、エンジン出口の冷却水温度(以下、エンジン出口水温TE_Outと称する)を取得する第1水温センサ40が設けられている。第1水温センサ40のセンサ値は、電気的に接続された電子制御ユニット(以下、ECU)100に出力される。
下流流路14は、ラジエータ13の出口部と、ウォータジャケット11の入口部とを接続する。下流流路14には、エンジンEの動力で駆動して冷却水を圧送する機械式の第1ウォータポンプ16が設けられている。なお、第1ウォータポンプ16は、機械式ポンプに限定されず、エンジンEの動力以外で駆動する他のポンプであってもよい。
バイパス流路15は、上流流路12と下流流路14とを接続しており、冷却水をラジエータ13から迂回させる。バイパス流路15と上流流路12との分岐部には、冷却水の流路を切り替え可能な流路切替バルブ17が設けられている。
流路切替バルブ17は、例えば、サーモスタット等の三方弁であって、通過する冷却水の温度がエンジンEの所定の暖機温度TWU(例えば、約80度)に達するまでは、冷却水をラジエータ13から迂回させるバイパス流路15に流通させる。一方、流路切替バルブ17は、通過する冷却水の温度が暖機温度TWUを超えると、冷却水の流れをバイパス流路15からラジエータ13に切り替えるようになっている。
なお、流路切替バルブ17は、サーモスタットに限定されず、例えば、電子制御バルブであってもよい。電子制御バルブを用いる場合には、第1水温センサ40により取得されるエンジン出口水温TE_Outが暖機温度TWU以下のときに冷却水の流路をバイパス流路15とし、エンジン出口水温TE_Outが暖機温度TWUを超えると冷却水の流路をラジエータ13に切り替えるように制御すればよい。また、流路切替バルブ17を設ける位置は、バイパス流路15と下流流路14との合流部であってもよい。
第2冷却水循環回路50は、第1冷却水循環回路10から独立して設けられており、冷却水を循環させるループ状の循環流路51と、第1冷却水循環回路10から循環流路51に冷却水を導入する導入流路52と、循環流路51から第1冷却水循環回路10に冷却水を導出する導出流路53とを備えている。循環流路51には、第2ウォータポンプ61(圧送手段の一例)、冷却水加熱装置62(加熱手段の一例)、尿素水加熱部63(熱交換手段の一例)及び、ヒータコア64が設けられている。
第2ウォータポンプ61は、例えば、不図示の車載バッテリから供給される電力で駆動する電動式ポンプであって、冷却水を圧送して循環流路51内に循環させる。第2ウォータポンプ61の駆動は、ECU100からの指令に応じて制御される。なお、第2ウォータポンプ61は、電動式ポンプに限定されず、エンジンEの動力等で駆動する機械式ポンプであってもよい。機械式ポンプを用いる場合には、エンジンEからの動力伝達を断接可能なクラッチを設けることが好ましい。
冷却水加熱装置62は、例えば、複数のPTC(Positive Temperature Coefficient)素子を有するPTCヒータであって、ECU100の指令に応じて不図示の車載バッテリ等から電力が供給されることにより発熱し、通過する冷却水を加熱する加熱手段として機能する。冷却水加熱装置62の作動は、ECU100からの指令に応じて制御される。なお、冷却水加熱装置62には、PTCヒータ以外の他のヒータを用いてもよい。
尿素水加熱部63は、好ましくは、尿素水タンク70の内部に挿入配置された管状部材で形成されおり、通過する冷却水と尿素水タンク70内の尿素水とを熱交換することにより、尿素水を昇温解凍する熱交換手段として機能する。本実施形態において、尿素水加熱部63は、循環流路51の冷却水加熱装置62に対してヒータコア64よりも上流側、好ましくは、冷却水加熱装置62の直下流側に位置して設けられている。すなわち、冷却水加熱装置62で昇温された高温状態の冷却水が、尿素水加熱部63に優先的に供給されることにより、尿素水の早期解凍が図られるようになっている。
循環流路51の尿素水タンク70出口部近傍には、尿素水タンク70の出口を流れる冷却水の温度(以下、タンク出口水温TT_Outと称する)を取得する第2水温センサ41が設けられている。第2水温センサ41のセンサ値は、電気的に接続されたECU100に出力される。
ヒータコア64は、不図示の車室内暖房装置の一部を構成するもので、冷却水と車室内暖房用空気との間で熱交換を行う。本実施形態において、ヒータコア64は、循環流路51の冷却水加熱装置62に対して尿素水加熱部63よりも下流側に位置して設けられている。
導入流路52は、下流流路14の第1ウォータポンプ16よりも下流側から分岐して、循環流路51のヒータコア64と冷却水加熱装置62との間に合流する。導入流路52と循環流路51との合流部には第1電子制御制バルブ67(第1切替手段の一例)が設けられている。
導出流路53は、循環流路51のヒータコア64と導入流路52の合流部との間から分岐して、下流流路14の第1ウォータポンプ16よりも上流側に合流する。導出流路53と循環流路51との分岐部には、第2電子制御バルブ68(第2切替手段の一例)が設けられている。なお、導出流路53は、上流流路12の流路切替バルブ17よりも上流側の部位に合流させてもよい。
第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68は、ECU100からの指令に応じて作動することにより冷却水の流路を切り替え可能な三方弁である。
具体的には、第1電子制御バルブ67は、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが、エンジンEの始動から所定の閾値温度TThv(例えば、約60度)に達するまでの間は、循環流路51内の冷却水の流通を許容しつつ、導入流路52と循環流路51との連通を遮断し、導入流路52から循環流路51への冷却水の流入を停止させる遮断状態に維持される。同様に、第2電子制御バルブ68は、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが、エンジンEの始動から閾値温度TThvに達するまでの間は、循環流路51内の冷却水の流通を許容しつつ、循環流路51と導出流路53との連通を遮断し、循環流路51から導出流路53への冷却水の流出を停止させる遮断状態に維持される。
また、第1電子制御バルブ67は、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが、閾値温度TThvを超えると、導入流路52と循環流路51とを連通させて、導入流路52から循環流路51に冷却水を流入させる連通状態に切り替えられる。同様に、第2電子制御バルブ68は、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが、閾値温度TThvを超えると、循環流路51と導出流路53とを連通させて、循環流路51から導出流路53に冷却水を流出させる連通状態に切り替えられる。
閾値温度TThvは、好ましくは、エンジンEの暖機温度TWU(約80度)よりも低い温度であって、例えば、尿素水タンク70内の尿素水の少なくとも一部が解凍し、尿素水ポンプ5による汲み上げが可能になるタンク出口水温TT_Outを予め実験等で取得することにより設定してもよく、或いは、ヒータコア64による車室内暖房装置の性能を十分に確保できる温度を基準に設定してもよい。
さらに、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68は、第1水温センサ40により取得されるエンジン出口水温TE_Outが暖機温度TWUよりも高い所定の上限温度TMAX(例えば、約100度)に達すると、再び遮断状態に戻されるようになっている。上限温度TMAXは、例えば、エンジンEがオーバヒートを引き起こす可能性が高くなる冷却水温を基準に設定すればよい。
ECU100は、エンジンEや車両の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。これら各種制御を行うため、ECU100には、各種センサ類のセンサ値が入力される。
また、ECU100は、エンジンEの始動時に、尿素水タンク70内の尿素水及び、ヒータコア64を早期に加熱して昇温させる昇温制御を実施する。具体的には、ECU100は、不図示のエンジンキーがアクセサリON位置(又は、イグニッションON位置)に操作されると、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62に作動指示信号を出力すると共に、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に遮断指示信号を出力する。なお、エンジンキー(不図示)がOFF位置の状態で、既に第1電子制御バルブ67及び第2電子制御バルブ68が遮断状態にある場合には、これら各バルブ67,68への遮断指示信号は省略してもよい。
このように、エンジンEの始動と同時に、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62を作動させ、且つ、第1電子制御バルブ67及び第2電子制御バルブ68を遮断状態にすると、図2に示すように、循環流路51内を第2ウォータポンプ61により圧送されて循環する冷却水が、冷却水加熱装置62にて早期に昇温され、さらに、昇温された高温状態の冷却水が直下流の尿素水加熱部63及びヒータコア64の順に流されるようになる。これにより、尿素水タンク70内の尿素水の早期解凍及び、ヒータコア64の早期加熱による暖房性能確保の両立が図られるようになる。また、エンジンE側の第1冷却水循環回路10では、第1ウォータポンプ16により圧送される冷却水が、ウォータジャケット11→上流流路12→バイパス流路15→下流流路14の順に流され、第2冷却水循環回路50には流入しない短い経路を循環することで、エンジンEの早期暖機が図られるようになる。
次いで、ECU100は、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが閾値温度TThv(例えば、約60度)を超えたか否かを判定する。タンク出口水温TT_Outが閾値温度TThvを超えると、ECU100は、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62に作動停止指示信号を出力すると共に、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に連通指示信号を出力する。すると、図3に示すように、第1ウォータポンプ16により圧送される冷却水が、(1)ウォータジャケット11→上流流路12→バイパス流路15→下流流路14の順に流される第1経路と、(2)導入流路52→循環流路51→導出流路53→下流流路14の順に流される第2経路とを循環するようになる。
その後、冷却水温が暖機温度TWU(例えば、約80度)に達すると、図4に示すように、冷却水の流路は、流路切替バルブ17によりバイパス流路15からラジエータ13に切り替えられるようになる。この状態で、冷却水温が、例えば、エンジンEのオーバヒートを引き起こし得る所定の上限温度TMAX(例えば、約100度)に達すると、ECU100は、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に遮断指示信号を出力する。すると、図5に示すように、第1ウォータポンプ16により圧送される冷却水が、(1)ウォータジャケット11→上流流路12→ラジエータ13→下流流路14の順に流される経路を循環するようになる。すなわち、第2冷却水循環回路50への冷却水の流通が遮断され、ラジエータ13に対する冷却水流量が効果的に確保されることで、冷却水温を早期に暖機温度TWUまで低下させることが可能になる。
次に、図6に基づいて、本実施形態に係る昇温制御の処理フローを説明する。ステップS100では、エンジンキーがOFF位置からアクセサリON位置(又は、イグニッションON位置)に操作されるエンジン始動操作がなされたか否かを判定する。ステップS100で肯定(Yes)の場合は、ステップS110の処理に進み、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62に作動指示信号を出力すると共に、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に遮断指示信号を出力する。
ステップS120では、第2水温センサ41により取得されるタンク出口水温TT_Outが閾値温度TThvを超えたか否かを判定する。ステップS120で肯定(Yes)の場合は、ステップS130の処理に進み、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62に作動停止指示信号を出力すると共に、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に連通指示信号を出力する。ステップS120で否定(No)の場合は、ステップS110の処理を継続させる。すなわち、エンジンEの始動からタンク出口水温TT_Outが閾値温度TThvに達するまでの間、第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62は作動状態、第1電子制御バルブ67及び第2電子制御バルブ68は遮断状態に維持される。
ステップS140では、第1水温センサ40により取得されるエンジン出口水温TE_Outが所定の上限温度TMAXに達しているか否かを判定する。ステップS140で肯定(Yes)の場合は、ステップS150の処理に進み、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68に遮断指示信号を出力する。
その後、ステップS160では、第1水温センサ40により取得されるエンジン出口水温TE_Outが所定の暖機温度TWUまで低下したか否かを判定する。ステップS160で否定(No)の場合は、ステップS150の処理を継続させる。すなわち、冷却水温が暖機温度TWUに低下するまで、ラジエータ13の冷却水量を確保すべく、第2冷却水循環回路50への冷却水の流通は遮断される。一方、ステップS160で肯定(Yes)の場合は、ステップS130の処理に戻される。その後、本制御は、エンジンEが停止(イグニッションOFF)するまで繰り返し実行される。
以上詳述した本実施形態によれば、主としてエンジンEを冷却する第1冷却水循環回路10と、主として尿素水タンク70内の尿素水及び、ヒータコア64を加熱する第2冷却水循環回路50とを独立して備えている。そして、エンジンEの始動から第2冷却水循環回路50の冷却水温が所定の閾値温度に達するまでの間は、第2冷却水循環回路50の第2ウォータポンプ61及び冷却水加熱装置62を作動状態、且つ、第1電子制御バルブ67及び第2電子制御バルブ68を遮断状態に維持するように構成されている。
すなわち、第2冷却水循環回路50の循環流路51内を第2ウォータポンプ61により圧送されて循環する冷却水が、冷却水加熱装置62にて早期に昇温され、さらに、昇温された高温冷却水が直下流の尿素水加熱部63及びヒータコア64の順に流されることにより、尿素水タンク70内の尿素水及び、ヒータコア64の早期加熱が図られるようになっている。これにより、エンジンEの始動から尿素水の解凍を確実に促進させつつ、暖房性能を効果的に確保することが可能になる。
また、エンジンEの始動から第2冷却水循環回路50の冷却水温が所定の閾値温度に達するまでの間は、エンジンE側の第1冷却水循環回路10から第2冷却水循環回路50への冷却水の流通が遮断されるようになっている。すなわち、第1冷却水循環回路10では、冷却水がウォータジャケット11→上流流路12→バイパス流路15→下流流路14の順に流される短い経路を循環することで、エンジンEの早期暖機が図られるようになる。これにより、エンジンEのフリクションが早期に低減されるようになり、燃費性能を効果的に向上させることが可能になる。
また、冷却水温が暖機温度よりも高い所定の上限温度に達すると、第1電子制御バルブ67及び、第2電子制御バルブ68が連通状態から遮断状態に戻され、第1冷却水循環回路10から第2冷却水循環回路50への冷却水の流通が再び遮断されるようになっている。これにより、エンジンEの高温時には、ラジエータ13に対する冷却水流量が確保され、冷却水温が早期に低下するようになり、オーバヒートを効果的に防止することが可能になる。
なお、本開示は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、冷却水加熱装置62に対して尿素水加熱部63がヒータコア64よりも上流側に設けられるものとして説明したが、図7に示すように、ヒータコア64を尿素水加熱部63よりも上流側に配置して構成してもよい。この場合も、エンジンEの始動時から暖房性能をより早期に確保しつつ、尿素水の解凍を促進させることができる。
また、第1電子制御バルブ67及び、又は第2電子制御バルブ68は、通過する冷却水の温度が閾値温度に達すると流路を切り替えるサーモスタットに置き換えて構成してもよい。この場合も、エンジンEの始動から尿素水の解凍を確実に促進させつつ、暖房性能を効果的に確保することができる。
また、上記実施形態において、第1電子制御バルブ67は、導入流路52と循環流路51との合流部、第2電子制御バルブ68は、循環流路51と導出流路53との分岐部に設けられるものとして説明したが、第1電子制御バルブ67を下流流路14と導入流路52との分岐部、第2電子制御バルブ68を導出流路53と下流流路14との合流部に設けてもよい。
1 冷却水循環システム
10 第1冷却水循環回路
11 ウォータジャケット
12 上流流路
13 ラジエータ
14 下流流路
15 バイパス流路
16 第1ウォータポンプ
17 流路切替バルブ
40 第1水温センサ
41 第2水温センサ
50 第2冷却水循環回路
51 循環流路
52 導入流路
53 導出流路
61 第2ウォータポンプ(圧送手段)
62 冷却水加熱装置(加熱手段)
63 尿素水加熱部(熱交換手段)
64 ヒータコア
67 第1電子制御バルブ(第1切替手段)
68 第2電子制御バルブ(第2切替手段)
70 尿素水タンク
100 ECU

Claims (6)

  1. エンジン内に形成された流路を含む第1冷却水循環回路と、
    前記第1冷却水循環回路から独立して設けられた循環流路を含む第2冷却水循環回路と、
    前記循環流路に設けられて冷却水を圧送する圧送手段と、
    前記循環流路に設けられて冷却水を加熱する加熱手段と、
    前記循環流路に設けられて冷却水を尿素水タンク内の尿素水と熱交換させる熱交換手段と、
    前記第1冷却水循環回路から前記循環流路に冷却水を導入する導入流路と、
    前記循環流路から前記第1冷却水循環回路に冷却水を導出する導出流路と、
    前記導入流路と前記循環流路とを連通させる連通状態又は、前記導入流路と前記循環流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第1切替手段と、
    前記循環流路と前記導出流路とを連通させる連通状態又は、前記循環流路と前記導出流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第2切替手段と、を備え、
    前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、少なくとも前記エンジンの始動から前記循環流路を流れる冷却水の温度が所定の閾値温度に達するまでの間は遮断状態に維持される
    ことを特徴とする冷却水循環システム。
  2. 前記循環流路に車室内暖房用のヒータコアがさらに設けられている
    請求項1に記載の冷却水循環システム。
  3. 前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、前記循環流路を流れる冷却水の温度が前記閾値温度を超えると、遮断状態から連通状態に切り替えられる
    請求項1又は2に記載の冷却水循環システム。
  4. 前記圧送手段及び前記加熱手段は、少なくとも前記エンジンの始動時から作動すると共に、前記循環流路を流れる冷却水の温度が前記閾値温度を超えると作動を停止する
    請求項1から3の何れか一項に記載の冷却水循環システム。
  5. 前記第1切替手段及び前記第2切替手段は、冷却水の温度が前記エンジンの暖機温度よりも高い所定の上限温度に達すると、連通状態から遮断状態に切り替えられる
    請求項1から4の何れか一項に記載の冷却水循環システム。
  6. エンジン内に形成された流路を含む第1冷却水循環回路と、前記第1冷却水循環回路から独立して設けられた循環流路を含む第2冷却水循環回路と、前記循環流路に設けられて冷却水を圧送する圧送手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を加熱する加熱手段と、前記循環流路に設けられて冷却水を尿素水タンク内の尿素水と熱交換させる熱交換手段と、前記第1冷却水循環回路から前記循環流路に冷却水を導入する導入流路と、前記循環流路から前記第1冷却水循環回路に冷却水を導出する導出流路と、前記導入流路と前記循環流路とを連通させる連通状態又は、前記導入流路と前記循環流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第1切替手段と、前記循環流路と前記導出流路とを連通させる連通状態又は、前記循環流路と前記導出流路との連通を遮断する遮断状態とに切り替え可能な第2切替手段と、を備える冷却水循環システムの制御方法であって、
    前記第1切替手段及び前記第2切替手段を、少なくとも前記エンジンの始動から前記第2冷却水循環回路を流れる冷却水の温度が所定の閾値温度に達するまでの間は遮断状態に維持する
    ことを特徴とする冷却水循環システムの制御方法。
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