JP2019198949A - バラ積みされたワークを取り出すロボットシステムおよびロボットシステムの制御方法 - Google Patents

バラ積みされたワークを取り出すロボットシステムおよびロボットシステムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バラ積みされたワークから多くのワークを取り出すことができるロボットシステムを提供する。【解決手段】ロボットシステム5は、ロボット1と、ハンド2と、ワークまでの距離の情報を取得するレンジセンサ6とを備える。ハンド2の爪部は、ワークを把持するための形状を有する把持領域を有する。制御装置4の衝突検出部53は、ロボット1がワークを把持するための位置まで移動している期間中に、ハンド2がワークに衝突した時にロボット1を停止する。判定部55は、ハンド2の把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できるか否かを判定する。移動制御部56は、把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できると判定した場合に、ハンド2にて目標のワークを把持して、目標のワークをコンテナの内部において移動する制御を実施する。【選択図】図2

Description

本発明は、バラ積みされたワークを取り出すロボットシステムおよびロボットシステムの制御方法に関する。
多数のワークをコンテナなどの容器に収容する場合に、ワークの間隔または向きが不規則に配置されている場合がある。すなわち、容器の内部でワークがバラ積みされている場合がある。従来の技術においては、この容器からワークを取り出すロボットを備えるロボットシステムが知られている(例えば、特開2014−210311号公報)。
バラ積みされたワークは様々な間隔または様々な向きにて収容されている。このために、ワークの位置および姿勢を検出して、ワークを取り出すことが好ましい。従来の技術においては、ワークの位置および姿勢を検出するために、3次元センサが用いられることが知られている(例えば、特許第3925020号公報)。この方法では、3次元センサにて容器に配置されたワークを撮像する。3次元センサにより取得した画像により、バラ積みされたワークの3次元点群などの情報を取得することができる。そして、ワークの位置および姿勢を検出し、ワークの位置および姿勢に基づいてロボットの位置および姿勢を制御することができる。
特開2014−210311号公報 特許第3925020号公報
ワークを把持するエンドエフェクタとしては、ワークを挟むための爪部を有するハンドを用いることができる。3次元センサは、バラ積みされた最も上側の層のワークの位置および姿勢を検出することができる。すなわち、3次元センサから見える位置に配置されているワークの位置および姿勢を検出することができる。3次元センサとしては2台のカメラを備えるステレオカメラを用いることが知られている。ステレオカメラでは、2台のカメラにて撮像した2次元の画像に基づいて、ワークの表面に設定される測定点の位置を検出することができる。
ところが、ステレオカメラは、2台のカメラにてワークを撮像できないと、ワークの位置および姿勢を正確に検出することができないという特徴を有する。例えば、1つのワークの死角により撮像できなかった他のワークが存在する場合に、他のワークの位置および姿勢は検出することができない。このために、ハンドが目標の位置まで進行する過程において、他のワークに爪部が衝突して、ハンドの爪部が目標の位置まで進行することができない場合があった。この結果、ワークを取り出すことができない場合がある。容器の上部のワークを取り出すことができないと、容器の下部に配置されたワークを取出すことが困難になるために、取り残しが発生してしまう場合がある。
ロボットにて取り出すことができなかったワークは、一旦、取出すことを中止して、周りのワークを取出すことにより、荷崩れを生じさせることができる。この後に、再び取出すことができなかったワークの取出しを試行することができる。しかしながら、この制御では、荷崩れが生じてもワークが所望の位置および姿勢にならない場合がある。または、荷崩れが生じない場合がある。この結果、取出すことができないワークが容器に残存する場合があった。この様に、バラ積みされたワークを取り出す制御には、改善の余地があった。
本開示の第1の態様は、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムである。ロボットシステムは、複数の爪部を有し、爪部にてワークを把持するハンドと、ハンドを移動するロボットとを備える。ロボットシステムは、ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサと、ハンドおよびロボットを制御する制御装置とを備える。爪部は、ワークを把持するための形状を有する把持領域を有する。制御装置は、3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得部と、ワークの3次元情報に基づいてロボットが取り出す目標のワークを選定する選定部とを含む。制御装置は、ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークにハンドが衝突した時にロボットを停止させる衝突検出部と、衝突検出部により停止したロボットの停止位置を検出する位置検出部とを含む。制御装置は、ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できるか否かを判定する判定部を含む。制御装置は、容器の内部においてワークを移動するようにロボットを制御する移動制御部を含む。移動制御部は、判定部が把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できると判定した場合に、ハンドにて目標のワークを把持して、目標のワークを移動した後に目標のワークを離す制御を実施する。
本開示の第2の態様は、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムである。ロボットシステムは、複数の爪部を有し、爪部にてワークを把持するハンドと、ハンドを移動するロボットとを備える。ロボットシステムは、ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサと、ハンドおよびロボットを制御する制御装置とを備える。爪部は、ワークを把持するための形状を有する把持領域を有する。制御装置は、3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得部と、ワークの3次元情報に基づいてロボットが取り出す目標のワークを選定する選定部とを含む。制御装置は、ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークにハンドが衝突した時にロボットを停止させる衝突検出部と、衝突検出部により停止したロボットの停止位置を検出する位置検出部とを含む。制御装置は、ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できるか否かを判定する判定部を含む。制御装置は、容器の内部においてワークを移動するようにロボットを制御する移動制御部を含む。移動制御部は、判定部が把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できると判定した場合に、爪部を駆動せずにハンドを水平方向に移動して、ハンドにてワークを押圧するようにロボットを制御する。
本開示の第3の態様は、ロボットおよび複数の爪部を有するハンドを備え、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムの制御方法である。制御方法は、ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサにてワークを撮像する撮像工程と、3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得工程とを含む。制御方法は、ワークの3次元情報に基づいてロボットが取り出す目標のワークを選定する選定工程を含む。制御方法は、ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークにハンドが衝突した時にロボットを停止させる停止工程と、停止工程にて停止したロボットの停止位置を検出する検出工程とを含む。制御方法は、ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ワークを把持するための形状を有するハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できるか否かを判定する判定工程を含む。制御方法は、ワークにハンドが衝突した後に、容器の内部においてワークを移動するようにロボットを制御する移動工程を含む。移動工程は、判定工程において把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できると判定された場合に、ハンドにて目標のワークを把持して、目標のワークを移動した後にワークを離す工程を含む。
本開示の第4の態様は、ロボットおよび複数の爪部を有するハンドを備え、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムの制御方法である。制御方法は、ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサにてワークを撮像する撮像工程と、3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得工程とを含む。制御方法は、ワークの3次元情報に基づいてロボットが取り出す目標のワークを選定する選定工程を含む。制御方法は、ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークにハンドが衝突した時にロボットを停止させる停止工程と、停止したロボットの停止位置を検出する検出工程とを含む。制御方法は、ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ワークを把持するための形状を有するハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できるか否かを判定する判定工程を含む。制御方法は、ワークにハンドが衝突した後に、容器の内部においてワークを移動するようにロボットを制御する移動工程を含む。移動工程は、判定工程において把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できると判定された場合に、爪部を駆動せずにハンドを水平方向に移動して、ハンドにてワークを押圧するようにロボットを制御する工程を含む。
本開示の態様によれば、バラ積みされたワークから多くのワークを取り出すことができるロボットシステムおよびロボットシステムの制御方法を提供することができる。
実施の形態におけるロボットシステムの斜視図である。 実施の形態におけるロボットシステムのブロック図である。 実施の形態におけるハンドの拡大斜視図である。 実施の形態におけるレンジセンサおよびワークの部分断面図である。 ハンドの把持領域においてワークを把持するときの第1工程の概略側面図である。 ハンドの把持領域においてワークを把持するときの第2工程の概略側面図である。 実施の形態における第1の制御の第1工程を説明する概略側面図である。 実施の形態における第1の制御の第2工程を説明する概略側面図である。 実施の形態における第1の制御の第3工程を説明する概略側面図である。 把持領域以外の部分にてワークを把持できるか否かを判定するための判定範囲を説明する概略側面図である。 実施の形態における第2の制御の第1工程を説明する概略側面図である。 実施の形態における第2の制御の第2工程を説明する概略側面図である。 把持領域以外の部分にてワークを押圧できるか否かを判定するための判定範囲を説明する概略側面図である。 実施の形態における第1の制御および第2の制御を含む制御のフローチャートである。 ワークを爪部の先端部にて把持して移動するときの他の形態を説明する概略側面図である。 実施の形態における第1の制御を実施せずに第2の制御を実施する制御のフローチャートである。 ワークを移動する方向を説明する部分断面図である。
図1から図17を参照して、実施の形態におけるロボットシステムおよびロボットシステムの制御方法について説明する。本実施の形態のロボットシステムは、容器の内部に山の様に積まれているワークを取り出して、予め定められた位置までワークを搬送する作業を実施する。
図1は、本実施の形態におけるロボットシステムの斜視図である。ロボットシステム5は、ロボット1およびハンド2を備える。ロボットシステム5は、ロボット1およびハンド2を制御する制御装置4を備える。本実施の形態のロボット1は、複数の関節部を含む多関節ロボットである。本実施の形態のロボット1は、上部アーム11と下部アーム12とを含む。下部アーム12は、旋回ベース13に支持されている。旋回ベース13は、ベース14に支持されている。ロボット1は、上部アーム11の端部に連結されているリスト15を含む。リスト15は、ハンド2を固定するフランジ16を含む。これらのロボット1の構成部材は、予め定められた回転軸の周りに回転するように形成される。ロボットとしては、この形態に限られず、ハンドの位置および姿勢を変更可能な任意のロボットを採用することができる。
ハンド2は、ワークWを把持したり解放したりする作業ツールである。ハンド2は、複数の爪部3を有し、爪部3がワークWを挟むことによりワークWを把持する。ハンド2は爪部3が開いたり閉じたりするように形成されている。本実施の形態のハンド2は、2つの爪部3を有するが、この形態に限られない。ハンドは、3つ以上の爪部にてワークを把持しても構わない。
ワークWは、容器としてのコンテナ9の内部に配置されている。容器としては、箱または袋などのワークWを収容できる任意の部材を採用することができる。コンテナ9の内部には、ワークWがバラ積みされている。コンテナ9は、架台81に載置されている。本実施の形態のロボットシステム5は、コンテナ9からワークWを1個ずつ取り出して、所定の位置まで搬送する。
ロボットシステム5は、ワークWの位置および姿勢を検出するための3次元センサとしてのレンジセンサ6を備える。レンジセンサ6は、ワークWまでの距離の情報を取得する。レンジセンサ6は、ワークWを撮像できる位置に配置される。本実施の形態では、レンジセンサ6は、コンテナ9の上方に配置されている。レンジセンサ6は、支持部材83により固定されている。レンジセンサ6は、制御装置4により制御されている。
本実施の形態のレンジセンサ6は、2台のカメラ61,62を含むステレオカメラである。2台のカメラ61,62は、互いに離れて配置されている。カメラ61,62は、2次元の画像を撮像することができる2次元カメラである。カメラ61,62としては、CCD(Charge-Coupled Device)センサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を備えた任意のカメラを採用することができる。2台のカメラ61,62の相対的な位置は予め定められている。本実施の形態のレンジセンサ6は、ワークWに向かって縞模様などのパターン光を投影するプロジェクタ63を含む。
図2に、本実施の形態におけるロボットシステムのブロック図を示す。図1および図2を参照して、ロボット1は、ロボット1の位置および姿勢を変化させるロボット駆動装置を含む。ロボット駆動装置は、アームおよびリスト等の構成部材を駆動するロボット駆動モータ22を含む。ロボット駆動モータ22が駆動することにより、それぞれの構成部材の向きが変化する。
ロボットシステム5は、ハンド2を駆動するハンド駆動装置を備える。ハンド駆動装置は、ハンド2の爪部3を駆動するハンド駆動モータ21を含む。ハンド駆動モータ21が駆動することによりハンド2の爪部3が開いたり閉じたりする。なお、ハンドは、空気圧などにより駆動するように形成されていても構わない。
制御装置4は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUにバスを介して接続されたRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する演算処理装置(コンピュータ)を含む。制御装置4には、ロボット1の動作を行うために予め作成された動作プログラム41が入力される。動作プログラム41は、記憶部42に記憶される。本実施の形態のロボットシステム5は、動作プログラム41に基づいてワークWを搬送する。ロボット1は、自動的に予め定められた位置までワークWを搬送することができる。
動作制御部43は、動作プログラム41に基づいてロボット1を駆動するための動作指令をロボット駆動部45に送出する。ロボット駆動部45は、ロボット駆動モータ22を駆動する電気回路を含む。ロボット駆動部45は、動作指令に基づいてロボット駆動モータ22に電気を供給する。
また、動作制御部43は、動作プログラム41に基づいてハンド2を駆動する動作指令をハンド駆動部44に送出する。ハンド駆動部44は、ハンド駆動モータ21を駆動する電気回路を含む。ハンド駆動部44は、動作指令に基づいてハンド駆動モータ21に電気を供給する。更に、動作制御部43は、動作プログラム41に基づいて、レンジセンサ6を駆動する動作指令をレンジセンサ6に送出する。
ロボット1は、ロボット1の位置および姿勢を検出するための状態検出器を含む。本実施の形態における状態検出器は、アーム等の構成部材の駆動軸に対応するロボット駆動モータ22に取り付けられた位置検出器18を含む。位置検出器18の出力により、それぞれの駆動軸における構成部材の向きを取得することができる。例えば、位置検出器18は、ロボット駆動モータ22が駆動するときの回転角を検出する。また、位置検出器18は、ロボット駆動モータ22の回転角に基づいて、ロボット駆動モータ22の回転速度を算出することができる。位置検出器18の出力に基づいて、ハンド2の位置および姿勢が検出される。
制御装置4は、動作プログラム41に基づいてロボット1の動作を監視する監視部52を含む。監視部52は、予め定められた条件においてロボット1の動作を制御する。本実施の形態の監視部52は、コンテナ9から取り出すワークWを選定し、ワークWをハンド2にて把持する制御を実施する。また、監視部52は、ハンド2がワークWに衝突したことを検出して、コンテナ9の内部でワークWを移動する制御を実施する。
制御装置4は、レンジセンサ6の出力に基づいて、ワークWの3次元情報を取得する取得部58を含む。取得部58は、カメラ61,62にて撮像した画像を処理する。取得部58は、ステレオ法によりワークWの3次元情報を生成することができる。取得部58は、2台のカメラ61,62にて撮像される2つの画像の視差に基づいて、ワークWに設定された測定点までの距離を算出する。なお、カメラ61,62にて取得した画像を処理する演算処理装置が制御装置4とは別に配置されていても構わない。
3次元情報は、ワークWの表面に設定された測定点の位置と、レンジセンサ6から測定点までの距離とに関する情報を含む。3次元情報は、例えば、距離画像または3次元マップである。距離画像は、距離に応じて画像の画素の明るさ又は色を変化させた画像である。3次元マップは、複数の測定点に関して、予め定められた座標系における座標値および距離の情報を含む。
監視部52は、ロボット1にて取り出すための目標のワークWを選定する選定部59を含む。選定部59は、レンジセンサ6の画像から取得される3次元情報に基づいて、目標のワークWを選定する。選定部59は、3次元情報に基づいてワークWの位置および姿勢を検出する。選定部59は、任意の制御により目標のワークWを選定することができる。例えば、レンジセンサ6から最も近いワークWを目標のワークWに設定することができる。すなわち、ワークWの位置が高いものから順番にワークWを選定することができる。または、所定の条件においては、ワークWの位置が低いものを選定しても構わない。例えば、選定部59は、ハンドにて把持可能な部分が大きく露出しており、容易に把持することができるワークWを選定しても構わない。
また、選定部59は、ハンド2によりワークWの把持が可能か否かを判定しても構わない。例えば、ワークWがコンテナ9の壁面の近くに存在する場合には、ワークWの側方にハンド2の爪部3を配置することができない場合がある。このような場合には、選定部59は、ワークWの把持が不可能であると判定しても構わない。
そして、選定部59は、目標のワークWの位置および姿勢に応じて、ロボット1がワークWを把持できる目標位置および目標姿勢を算出する。選定部59は、動作制御部43にロボット1の目標位置および目標姿勢を送信する。ロボット1は、目標位置および目標姿勢に向かって位置および姿勢を変更する。この時に、ハンド2は、爪部3同士の間にワークWが配置されるように、爪部3を開いた状態にする。ロボット1が目標位置および目標姿勢に到達した後に、ハンド2の爪部3が閉じることにより、ワークWを把持することができる。次に、動作制御部43は、ロボット1の位置および姿勢を変更してワークWを所望の位置まで搬送する。
このように、本実施の形態のロボットシステム5は、レンジセンサ6の出力に基づいて取得したワークWの3次元情報に基づいて、バラ積みされたワークWを搬送することができる。
図3に、本実施の形態におけるハンドの斜視図を示す。本実施の形態におけるワークWは、円柱状の形状を有する。特に、本実施の形態におけるワークWは、円筒の形状を有する。ハンド2の爪部3は、矢印91に示すように、互いに対向する方向に移動する。本実施の形態における爪部3は、凹部3aを有する。凹部3aは、複数の爪部3が互いに対向する面に形成されている。凹部3aは、平面状に形成されている爪部3の表面から凹むように形成されている。2つの爪部3に形成された凹部3aは、互いに対向するように形成されている。
本実施の形態の爪部3は、ワークWを把持するための形状を有する把持領域を有する。本実施の形態では、ハンド2は、互いに対向する凹部3aにてワークWを挟むように形成されている。凹部3aの表面は、把持領域3rに相当する。ワークWは、爪部3が移動する方向と垂直な方向にワークWの軸方向が延びるように把持される。把持領域3rにてワークWを挟むことにより、ワークWを安定して把持することができる。把持領域3rは、ワークWの少なくとも一部が接触する領域である。把持領域は、ワークWを把持するための任意の形状を有することができる。例えば、把持領域は、ワークの表面の形状に対応し、ワークの表面に面接触する形状を有していても構わない。
爪部3は、先端の部分である先端部3bを有する。先端部3bは、凹部3aよりも爪部3の先端に配置されている。本実施の形態の先端部3bの互いに対向する表面は、平面状に形成されている。
図4に、本実施の形態におけるレンジセンサとワークとの関係を説明する部分断面図を示す。図4では、説明のためにレンジセンサ6とコンテナ9との距離が短くなるように記載している。コンテナ9の内部には、複数のワークW,W1,W2,W3,W4が配置されている。本実施の形態においては、コンテナ9の少なくとも1つの方向において、ワークW同士の間隔またはワークWの姿勢が同一でない状態をバラ積みされた状態と称する。本実施の形態では、複数のワークWは、ワークWの軸線が互いに平行になるようにコンテナ9に配置されている。しかしながら、ワークWの軸線の垂直な方向においては、ワークW同士の間隔が一定でないために、バラ積みされた状態である。なお、バラ積みされた状態では、複数のワークの向きが不規則であっても構わない。
レンジセンサ6のカメラ61は、撮像が可能な範囲である視野61aを有する。カメラ62は、撮像が可能な範囲である視野62aを有する。カメラ61,62は、視野61a,62aの内部にコンテナ9が収容されように配置されることが好ましい。すなわち、カメラ61,62は、コンテナ9の上方から見える全てのワークを撮像できるように配置されることが好ましい。
図5に、ハンドの把持領域にてワークを把持するときの第1工程の説明図を示す。図4および図5を参照して、この例では、選定部59は、複数のワークWのうちワークW4を選定している。ワークW4は、バラ積みされた層のうち最も上側の層に配置されている。図5に示す状態では、ロボット1がワークWを把持するための目標位置および目標姿勢に到達している。爪部3の凹部3a同士の間にワークW4が配置される。すなわち、ロボット1は、把持領域3rにて挟まれる領域にワークW4が配置されるように位置および姿勢が制御される。そして、矢印92に示すように爪部3が閉じる。
図6に、ハンドの把持領域にてワークを把持するときの第2工程の説明図を示す。爪部3が閉じることにより、ワークW4は凹部3aに挟まれる。このように、爪部3の把持領域3rにてワークW4が挟まれることにより、ワークW4が安定して把持される。ワークW4を搬送している期間中にハンド2からワークWが脱落することはなく、安定してワークW4を搬送することができる。
図7に、本実施の形態における第1の制御の第1工程を説明する概略側面図を示す。図4および図7を参照して、ワークW1について着目する。ワークW1は、バラ積みされた山の最も上側の層に配置されている。ワークW1の下側には、ワークW3が配置されている。またワークW1の側方にはワークW2が配置されている。ここで、ワークW3は、視野61a,62aの内部に配置されている。ところが、カメラ62の視線62cの方向において、ワークW3の前にはワークW1が配置されている。ワークW3は、ワークW1の死角に入ってしまう。このため、カメラ62は、ワークW3の画像を撮像することができない。この結果、取得部58にて生成される3次元情報には、ワークW3は存在していない。選定部59は、ワークW3が存在しないとして処理するために、ワークW1を取り出すことが可能と判定する場合がある。この結果、選定部59は、ロボット1にて取り出すワークとしてワークW1を選定する場合がある。
図7に示すように、ワークW1を把持するために、ロボット1が目標位置および目標姿勢に向かって移動している期間中に、ハンド2の爪部3がワークW3に衝突する場合がある。ロボット1は、ワークW1を把持する為の目標位置および目標姿勢までハンド2を移動することができない場合がある。
図2を参照して、監視部52は、ワークWにハンド2が衝突した時にロボット1を停止させる衝突検出部53を有する。図2および図7を参照して、衝突検出部53は、ロボット1が移動前の位置および姿勢から目標位置および目標姿勢まで移動している期間中に、ハンド2がワークに衝突したことを検出する。本実施の形態における衝突検出部53は、ワークW3にハンド2が衝突した場合に、ロボット1を停止する制御を実施する。
衝突検出部53は、任意の制御にて、ハンド2がワークWに衝突したことを検出することができる。例えば、衝突検出部53は、ロボット駆動モータ22の外乱値に基づいて衝突を検出することができる。または、動作制御部43は、ロボット1を目標位置および目標姿勢まで駆動するために、ロボット駆動モータ22のフィードバック制御を実施している場合がある。この場合に、ロボット駆動モータ22に供給する電流の増加量が所定の判定値を超えた場合に、衝突検出部53は、ハンド2がワークWに衝突したと判定することができる。
または、ハンドに距離センサを配置することができる。衝突検出部は、ハンドとワークとの距離を取得することにより、ハンドがワークに衝突したことを検出しても構わない。または、ハンドの先端に接触センサを配置することができる。衝突検出部は、接触センサの出力に基づいてハンドがワークに接触したことを検出しても構わない。または、リストに力覚センサを配置することができる。力覚センサにより検出されるハンドに作用する力が所定の判定値よりも大きくなった場合に、衝突検出部は、ハンドがワークに接触したと判定しても構わない。
監視部52は、衝突検出部53にて停止したロボット1の停止位置および停止姿勢を検出する位置検出部54を含む。位置検出部54は、位置検出器18の出力に基づいて、ロボット1の停止位置および停止姿勢を検出する。
図2および図7を参照して、衝突検出部53の機能により、少なくとも一つの爪部3がワークに衝突した場合には、ロボット1は停止する。この状態では、爪部3を閉じてもワークW1を凹部3aにて把持することができない。すなわち、ハンド2は、ワークWを確実に把持することができない。しかしながら、本実施の形態の第1の制御では、凹部3aが形成されている把持領域3r以外の部分(非把持領域)にて目標のワークW1を把持できる場合には、ワークW1を把持する。そして、コンテナ9の内部においてワークW1を移動する制御を実施する。
監視部52は、ロボット1の目標位置および停止位置に基づいて、ハンド2の把持領域3r以外の部分にて、目標のワークW1を把持できるか否かを判定する判定部55を有する。本実施の形態の判定部55は、爪部3の先端部3bにてワークW1を把持できるか否かを判定する。ここでの例では、判定部55は、爪部3の先端部3bにてワークW1を把持できると判定する。
図8に、本実施の形態における第1の制御の第2工程を説明する側面図を示す。図2、図7および図8を参照して、監視部52は、コンテナ9の内部においてワークW1を移動するようにロボット1を制御する移動制御部56を含む。判定部55にてワークW1の把持が可能であると判定された場合に、移動制御部56は、爪部3を矢印92に示すように閉じる。ワークW1は、先端部3bにて把持される。
図9に、本実施の形態の第1の制御の第3工程を説明する側面図を示す。移動制御部56は、矢印93に示すように、ワークW1を持ち上げて、コンテナ9の内部における他の位置に移動するようにロボット1を制御する。ワークW1を移動することにより、コンテナ9の内部におけるワークW1の位置が変化する。ワークW1がハンド2の把持領域3rにて把持できる状態になる場合がある。このために、ワークW1の新たな位置および姿勢にて、ワークW1の取出しを試行することができる。
また、コンテナ9を平面視したときの複数のワークWの位置および姿勢(荷姿)を変更できる場合がある。例えば、図9に示す例において、ワークW2の真上においてワークW1を離すことにより、ワークW2およびワークW3の位置および姿勢が変化する場合がある。または、ワークW1を移動した時に荷崩れが生じて、複数のワークWの位置および姿勢が変化する場合がある。または、ワークW1の下側に配置されていたワークWが把持できる状態になる場合がある。このように、ワークWの位置および姿勢を変更することができるために、ワークWを取り出す試行の機会が増えて、多くのワークWをコンテナ9から取り出すことができる。
図9に示すように、爪部3の先端部3bにてワークW1を把持している場合には、把持が不安定な状態である。把持領域以外の部分にてワークW1を把持する場合には、ワークW1を搬送している途中に、ワークW1が爪部3から落下する場合がある。しかしながら、ワークW1が落下した場合においても、ワークW1の位置および姿勢が変化したり、コンテナ9の内部で荷崩れが生じたりする。このため、ワークWの位置および姿勢が変化した状態で、ワークWの取り出しを試行することができる。
第1の制御の後には、ロボットシステム5は、ワークWの位置が変化した後の状態をレンジセンサ6によって撮像する。そして、新たに取得した3次元情報に基づいて、ワークWを取り出す作業を実施することができる。
図10に、第1の制御において判定部が判定を行う際の判定範囲を説明するワークおよび爪部の側面図を示す。矢印94は、ロボット1が目標位置および目標姿勢に到達するときのハンド2の移動方向を示している。図10の左側の図は、爪部3の把持領域3rにてワークWを把持したときの図である。ロボット1は、目標位置および目標姿勢まで到達している。このために、凹部3aにてワークWを把持することができる。
一方で、図10の右側の図は、ハンド2が移動している期間中に爪部3がワークW3に衝突した例である。この場合に、衝突検出部53の機能により、ロボット1は停止する。この時のロボット1の位置および姿勢は、停止位置および停止姿勢である。判定部55は、矢印94に示す爪部3の進行方向における目標位置と停止位置との差d1を算出する。ロボット1の目標位置と停止位置との差としては、ハンド2の目標位置と停止位置との差を採用することができる。図10に示す例では、判定部55は、矢印94の方向における凹部3aの頂点同士の距離を差d1として検出している。ハンドの位置は、予め定められた座標系の座標値にて表すことができる。例えば、ロボットの位置および姿勢が変化しても原点の位置が変化しないワールド座標系の座標値にて表すことができる。判定部55は、この座標値に基づいて差d1を算出することができる。
判定部55は、差d1が予め定められた判定範囲内である場合には、ワークW1を先端部3bにて把持することが可能であると判定する。例えば、判定範囲の下限値はゼロよりも僅かに大きな値に設定することができる。また、矢印92に示す爪部3が移動する方向に平行なワークW1の直径と、ワークW1の表面との交点である点P1を算出することができる。判定範囲の上限値は、爪部3を閉じたときに点P1が先端部3bの表面に接触する値の最大値を設定することができる。判定部55は、差d1が判定範囲よりも大きい場合に、爪部3の先端部3bにてワークW1を把持することが不可能であると判定する。
なお、目標位置と停止位置との差を検出する場合には、ハンド2における任意の位置を採用することができる。例えば、判定部55は、ハンド2のツール先端点TCP同士の距離を算出しても構わない。
次に、本実施の形態の第2の制御について説明する。図11に、本実施の形態における第2の制御の第1工程を説明する側面図を示す。ここでの例では、判定部55がハンド2の把持領域以外の部分にて目標のワークWを把持できないと判定した場合に、第2の制御を実施している。図2および図11を参照して、第2の制御において、判定部55は、ワークW1を爪部3にて押圧できるか否かを判定する。換言すると、判定部55は、爪部3を駆動せずに開いた状態を維持しながら水平方向に移動した時に、爪部3がワークW1と接触するか否かを判定する。図11に示す例においては、判定部55は、爪部3にてワークW1の上部を押圧することができると判定する。
判定部55がワークW1を爪部にて押圧できると判定した場合に、移動制御部56は、爪部3を駆動せずに開いた状態を維持する。そして、移動制御部56は、ハンド2を移動して、ハンド2にてワークWを押圧するようにロボット1を制御する。移動制御部56は、矢印98に示すようにハンド2を水平方向に移動する。
図12に、本実施の形態における第2の制御の第2工程を説明する側面図を示す。矢印98に示すようにハンド2の爪部3が移動することにより、爪部3の先端部3bにてワークW1を押圧することができる。ワークW1が矢印99に示すように移動することにより、ワークW1の位置が変化する。また、平面視したときの複数のワークの位置および姿勢が変化する場合がある。図12に示す例では、矢印100に示すようにワークW3の位置が変化する。
第2の制御においても、ワークW1の位置および姿勢が変化したり、コンテナ9の内部で荷崩れが生じたりする。このため、ワークWの位置および姿勢が変化した状態で、ワークWの取り出しを試行することができる。ワークを取り出す機会が増加して、多くのワークを取り出すことができる。
第2の制御を実施した後には、レンジセンサ6を用いてワークWの新たな3次元情報を取得する。そして、ワークWを取り出す制御を継続することができる。
図13に、第2の制御における判定範囲を説明する概略図を示す。図13の左側の図は、ロボット1が目標位置および目標姿勢まで到達して、ワークWを把持した状態を示す。ワークWは、把持領域3rを構成する凹部3aに挟まれている。
図13の右側の図は、爪部3がワークW3に衝突して、ロボット1が停止位置および停止姿勢にて停止したときの図である。判定部55は、矢印94に示すハンド2の移動方向における目標位置と停止位置との差d2を算出することができる。差d2は、図10に示す差d1よりも大きくなる。判定部55は、点P1を設定することができる。また、判定部55は、矢印92に示す爪部3が移動する方向に垂直なワークW1の直径と、ワークW1の表面との交点である点P2を設定することができる。第2の制御における判定範囲としては、爪部3を水平方向に移動した時に、先端部3bがワークW1の点P1から点P2までの領域に接触する範囲を設定することができる。すなわち、判定範囲は、ハンド2を水平方向に移動したときに、ワークW1の上部に爪部3の先端が接触する領域に選定される。判定部55は、差d2が判定範囲内であれば、ハンド2にてワークW1を押圧することが可能であると判定することができる。
図14に、第1の制御の後に第2の制御を実施する制御のフローチャートを示す。図2および図14を参照して、ステップ101において、レンジセンサ6は、ワークWを撮像する撮像工程を実施する。
ステップ102において、取得部58は、レンジセンサ6の出力に基づいてワークWの3次元情報を取得する取得工程を実施する。取得部58は、ワークの表面に設定された測定点までの距離に基づいてワークの3次元情報を生成する。
ステップ103において、選定部59は、ワークの3次元情報に基づいて、ロボット1が取り出す目標のワークWを選定する選定工程を実施する。選定部59は、3次元情報からワークWの位置および姿勢を算出する。選定部59は、ワークWの位置および姿勢に基づいて、目標のワークWを選定する。そして、選定部59は、目標のワークWの位置および姿勢に基づいて、ロボット1の目標位置および目標姿勢を設定する。
次に、ステップ104において、動作制御部43は、ロボット1を目標位置および目標姿勢に向けて駆動する工程を実施する。ロボット1の位置および姿勢が変更される。
次に、ステップ105において、衝突検出部53は、ロボット1が目標のワークWを把持するための目標位置および目標姿勢まで移動している期間中に、ワークWにハンド2が衝突したか否かを判定する。衝突検出部53は、ワークWがハンド2に衝突したことを検出した場合に、ロボット1を停止させる停止工程を実施する。ステップ105において、ハンド2がワークWに衝突して停止しなかった場合には、ロボット1は、目標位置および目標姿勢に到達している。この場合には、制御はステップ106に移行する。
ステップ106において、動作制御部43は、ワークWをハンド2にて把持して、ワークWを取り出す取出し工程を実施する。この場合には、ワークWはハンド2の把持領域にて把持されて所定の位置まで搬送される。
次に、ステップ107において、監視部52は、予め定められた個数のワークWを取り出したか否かを判定する。この個数の判定値は、作業者により任意の個数を設定することができる。ステップ107において、予め定められた個数のワークWを取り出した場合には、この制御を終了する。ステップ107において、予め定めた個数のワークWを取り出していない場合には、制御はステップ103に移行する。すなわち、ロボット1にて取り出した個数が予め定められた個数の判定値未満の場合には、ステップ103に移行する。
そして、ステップ103において、選定部59は、前回の取得工程にて取得した3次元情報に基づいて、次に取り出すワークWを選定する。このように、ロボット1にて取り出すワークWを順に選定して、ワークWを1個ずつ取り出す工程を実施する。
ステップ105において、衝突検出部53がハンド2の衝突を検出して停止した場合に、制御はステップ111に移行する。制御装置4は、第1の制御を実施する。ステップ111において、位置検出部54は、ロボット1が停止したときの停止位置および停止姿勢を検出する検出工程を実施する。
次に、判定部55は、ロボット1の目標位置および停止位置に基づいて、ハンド2の把持領域3r以外の部分にて目標のワークWを把持できるか否かを判定する判定工程を実施する。ステップ112において、判定部55は、停止位置と目標位置とを比較する。ステップ113において、判定部55は、現在のハンド2の位置および姿勢において爪部3を閉じたときに、凹部3a以外の部分にてワークWを把持できるか否かを判定する。ステップ113において、爪部3の先端部3bにてワークWを把持することができると判定された場合には、制御はステップ114に移行する。
ステップ114において、移動制御部56は、コンテナ9の内部においてワークWを移動するようにロボット1を制御する移動工程を実施する。移動制御部56は、爪部3の先端部3bにてワークWを把持する工程を実施する。移動制御部56は、目標のワークWを移動した後にワークWを離す工程を実施する。この結果、コンテナ9の内部におけるワークの位置が変化する。
この後に、制御はステップ101に戻り、再びレンジセンサ6にてワークWを撮像する撮像工程を実施する。そして、制御装置4は、ワークWを取り出す制御を継続する。
ステップ113において、判定部55が、把持領域3r以外の部分にてワークWを把持することができないと判定した場合に、制御はステップ115を移行する。この場合に、制御装置4は、第2の制御を実施する。ステップ115において、判定部55は、爪部にて目標のワークWを押圧することが可能か否かを判定する判定工程を実施する。
ステップ115において、ワークを押圧することが可能であると判定された場合に、制御はステップ116に移行する。ステップ116において、移動制御部56は、爪部3を駆動せずに開いた状態を維持しながらハンド2を水平方向に移動する移動工程を実施する。移動制御部56は、ハンド2にてワークWを押圧するようにロボット1を制御する。
この後に、制御はステップ101に戻り、再びレンジセンサ6にてワークWを撮像する撮像工程を実施する。そして、制御装置4は、ワークWを取り出す制御を継続する。
ステップ115において、判定部55が目標のワークWの押圧が不可能であると判定した場合に、制御はステップ117に移行する。すなわち、目標のワークWを爪部3の先端部3bにて把持することができずに、更に、爪部3を水平方向に移動しても爪部3がワークWに接触しない場合に、制御はステップ117に移行する。ステップ117において、選定部59は、目標のワークWを変更する変更工程を実施する。すなわち、現在の目標のワークを取り出すことを中止して、別のワークWを目標のワークに設定する。選定部59は、現在の3次元情報に基づいて、新たなワークWを選定する。選定部59は、新たなワークWの位置および姿勢に基づいて、ロボット1の目標位置および目標姿勢を設定する。この後に、制御はステップ104に移行する。制御装置4は、ワークWを取り出す制御を継続する。
図14に示す制御は、例えば、ステップ107における個数の判定値を5個などに設定して、繰り返して実施することができる。または、ステップ107における予め定められた個数の判定値を、コンテナ9に収容されている全てのワークWの個数に設定することができる。
図15に、第1の制御において、把持領域以外の部分にてワークを把持した時にワークを移動する他の方法を説明する側面図を示す。図9に示す制御では、ワークWを爪部3の先端部3bにて把持した後に、ワークWを持ち上げて移動している。ワークWの移動方法としては、この形態に限られず、任意の方法にて移動することができる。図15に示す例では、移動制御部56は、ハンド2にて目標のワークW1を把持した後に、目標のワークW1を持ち上げずに、目標のワークW1を水平方向に移動するようにロボット1を制御している。すなわち、ワークW1を把持した後に、矢印95に示すように、ワークW1の高さを維持しながらワークW1を移動している。
この移動方法によっても、矢印96に示すようにワークW1の位置を変化させることができる。また、図15に示す例では、ワークW1が移動することにより、ワークW2の位置が矢印97に示すように変化している。このように、目標のワークW1以外のワークW2の位置および姿勢を変更することができる場合がある。この移動方法においても、平面視した時のワークの位置および姿勢を変更することができる。
前述の図14に示す制御では、本実施の形態における第1の制御と第2の制御との両方の制御を実施している。ロボットシステムの制御方法は、この形態に限られず、第1の制御および第2の制御のうち一方の制御を実施しても構わない。例えば、第1の制御のみを実施する場合には、ステップ115およびステップ116を削除することができる。ステップ113において、把持領域以外の部分でワークを把持することができない場合に、制御はステップ117に移行することができる。
図16に、第1の制御を実施せずに第2の制御を実施する制御のフローチャートを示す。ステップ101からステップ107およびステップ111からステップ112までの制御は、図14に示す制御と同様である。ステップ118において、判定部55は、ロボット1の目標位置および停止位置に基づいて、ハンド2の把持領域3r以外の部分で目標のワークWを押圧できるか否かを判定する判定工程を実施する。判定部55は、爪部3の先端部3bを水平方向に移動した時に先端部3bがワークWに接触するか否かを判定する。図13を参照して、この場合の目標位置と停止位置との差d2の判定範囲の下限値は、ゼロよりも僅かに大きな値に設定することができる。判定範囲の上限値は、ハンド2を水平方向に移動したときに、先端部3bが点P1から点P2までの領域に接触する値の最大値を設定することができる。ステップ118において、把持領域3r以外の部分でワークを押圧することができると判定された場合には、制御はステップ116に移行する。ステップ116において、移動制御部56は、爪部3を駆動せずに開いた状態を維持しながらハンド2を水平方向に移動する移動工程を実施する。また、ステップ118において、把持領域以外の部分でワークを押圧することができないと判定された場合には、制御はステップ117に移行する。ステップ117では、目標のワークを変更する。
このように、第1の制御を実施せずに第2の制御を実施することができる。この制御においても、ハンド2の把持領域3rにてワークを把持できない場合に、ワークの位置および姿勢を変更した後にワークの取り出しを試行することができる。
図17に、ワークの移動方向を説明するコンテナの概略部分断面図を示す。前述の第1の制御および第2の制御において、ワークWを移動する方向としては、任意の方向を採用することができる。図17に示す例では、移動制御部56は、ワークWを把持した後に、コンテナ9を平面視したときのコンテナ9の中央に向かって目標のワークWを移動する工程を実施している。移動制御部56は、現在のワークWの位置を取得して、コンテナ9の幅方向の中央線9cに向かってワークWを移動する。または、移動制御部56は、現在のワークWの位置を取得し、現在のワークWに最も近い壁部9aを特定する。そして、ワークWに最も近い壁部9aから離れる方向に、ワークW1を移動することができる。この制御により、ワークWをコンテナ9の中央部に集めることができる。ロボット1が目標位置および目標姿勢に向かって駆動している時に、ハンド2が壁部9aに干渉することを回避できる。すなわち、壁部9aにハンド2が接触して、ワークWが把持できないことを抑制することができる。
移動制御部56は、任意の移動量にてワークWを移動することができる。ワークWの移動量としては、予め定められた移動量を採用することができる。または、移動制御部56は、コンテナ9の中央の近傍の予め定められた位置までワークWを搬送するようにロボット1を制御しても構わない。
図9に示す第1の制御の例では、矢印93に示すように、曲線状の移動経路にてワークW1を移動しているが、この形態に限られない。図17の矢印90に示すように、直線状の移動経路にてワークWを移動しても構わない。図17に示す例では、移動制御部は、ワークWを鉛直方向に持ち上げた後に、ワークWを水平方向に移動するようにロボット1を制御している。更に、ハンド2がワークを離す時には、最も上側に配置されたワークから離れた位置にてワークを解放することにより、ワークを落下しても構わない。または、コンテナ9に積まれている最も上側のワークの表面にワークを置いた後にワークを解放しても構わない。
本実施の形態におけるワークは、長手方向を有する円筒の形状を有する。このために、複数のワークは軸方向が互いに平行になる様に積まれている。ワークを移動したときもワークの姿勢は維持される。ワークの形状としては、この形態に限られず、任意の形状を採用することができる。そして、本実施の形態の制御は、ワークの向きが互いに異なるように積まれたワークを搬送するロボットシステムにも適用することができる。すなわち、それぞれのワークの向きが不規則に積まれたワークを取り出すロボットシステムにも本実施の形態の制御を適用することができる。ワークをコンテナの内部で移動することにより、ワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方を変化させることができて、多くのワークを取り出すことができる。
この場合に、コンテナの中央としては、例えばコンテナを平面視したときのコンテナの形状の重心位置を採用することができる。また、本実施の形態においては、ワークの姿勢を維持しながらワークを移動しているが、この形態に限られない。ワークをコンテナ内で移動する場合に、ワークの姿勢を変更しても構わない。例えば、移動制御部は、ワークを持ち上げた後に、水平面内においてワークを90°回転した後にワークを離すようにロボットを制御しても構わない。
本実施の形態の3次元センサは、2台の2次元カメラを含むが、この形態に限られない。3次元センサは、3台以上の2次元カメラを含んでいても構わない。3次元センサが3台以上のカメラを含むことにより、一部の画像がハレーション等により不鮮明であっても、他のカメラにて撮像した画像に基づいて3次元情報を取得することができる。また、本実施の形態の3次元センサはプロジェクタを備えるが、プロジェクタを備えなくても構わない。更に、3次元センサは、ワークまでの距離の情報を取得できる任意のセンサを採用することができる。例えば、3次元センサは、光飛行時間方式により距離画像を撮像するTOF(Time of Flight)カメラであっても構わない。
本実施の形態のレンジセンサ6は、支持部材83に固定されているが、この形態に限られず、ワークを撮像可能なように配置することができる。例えば、レンジセンサは、ロボットのリストと一体的に移動するように、リストに固定されていても構わない。この場合に、レンジセンサは、リストと共に位置および姿勢が変化する。そして、レンジセンサの位置および姿勢に依存して、1つのワークの死角により撮像することができない他のワークが発現する場合がある。ハンドの把持領域にてワークを把持できない場合に、本実施の形態のロボットシステムは、ワークの位置および姿勢を変更することができるために好適である。
上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1 ロボット
2 ハンド
3 爪部
3a 凹部
3b 先端部
3r 把持領域
4 制御装置
5 ロボットシステム
6 レンジセンサ
9 コンテナ
9a 壁部
53 衝突検出部
54 位置検出部
55 判定部
56 移動制御部
58 取得部
59 選定部
61,62 カメラ
W,W1,W2,W3,W4 ワーク

Claims (14)

  1. 容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムであって、
    複数の爪部を有し、前記爪部にてワークを把持するハンドと、
    前記ハンドを移動するロボットと、
    ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサと、
    前記ハンドおよび前記ロボットを制御する制御装置と、を備え、
    前記爪部は、ワークを把持するための形状を有する把持領域を有し、
    前記制御装置は、前記3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得部と、
    ワークの3次元情報に基づいて前記ロボットが取り出す目標のワークを選定する選定部と、
    前記ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークに前記ハンドが衝突した時に前記ロボットを停止させる衝突検出部と、
    前記衝突検出部により停止した前記ロボットの停止位置を検出する位置検出部と、
    前記ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、前記ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できるか否かを判定する判定部と、
    容器の内部においてワークを移動するように前記ロボットを制御する移動制御部とを含み、
    前記移動制御部は、前記判定部が把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できると判定した場合に、前記ハンドにて目標のワークを把持して、目標のワークを移動した後に目標のワークを離す制御を実施することを特徴とする、ロボットシステム。
  2. 前記移動制御部は、容器を平面視したときの容器の中央に向かって目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する、請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記移動制御部は、前記ハンドにて目標のワークを把持した後に、目標のワークを持ち上げて目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する、請求項1または2に記載のロボットシステム。
  4. 前記移動制御部は、前記ハンドにて目標のワークを把持した後に、目標のワークを持ち上げずに目標のワークを水平方向に移動するように前記ロボットを制御する、請求項1または2に記載のロボットシステム。
  5. 前記移動制御部は、前記判定部が把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できないと判定した場合に、前記爪部を駆動せずに前記ハンドを水平方向に移動して、前記ハンドにてワークを押圧するように前記ロボットを制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載のロボットシステム。
  6. 容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムであって、
    複数の爪部を有し、前記爪部にてワークを把持するハンドと、
    前記ハンドを移動するロボットと、
    ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサと、
    前記ハンドおよび前記ロボットを制御する制御装置と、を備え、
    前記爪部は、ワークを把持するための形状を有する把持領域を有し、
    前記制御装置は、前記3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得部と、
    ワークの3次元情報に基づいて前記ロボットが取り出す目標のワークを選定する選定部と、
    前記ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークに前記ハンドが衝突した時に前記ロボットを停止させる衝突検出部と、
    前記衝突検出部により停止した前記ロボットの停止位置を検出する位置検出部と、
    前記ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、前記ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できるか否かを判定する判定部と、
    容器の内部においてワークを移動するように前記ロボットを制御する移動制御部とを含み、
    前記移動制御部は、前記判定部が把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できると判定した場合に、前記爪部を駆動せずに前記ハンドを水平方向に移動して、前記ハンドにてワークを押圧するように前記ロボットを制御することを特徴とする、ロボットシステム。
  7. 前記移動制御部は、容器を平面視したときの容器の中央に向かって目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する、請求項6に記載のロボットシステム。
  8. ロボットおよび複数の爪部を有するハンドを備え、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムの制御方法であって、
    ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサにてワークを撮像する撮像工程と、
    前記3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得工程と、
    ワークの3次元情報に基づいて前記ロボットが取り出す目標のワークを選定する選定工程と、
    前記ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークに前記ハンドが衝突した時に前記ロボットを停止させる停止工程と、
    前記停止工程において停止した前記ロボットの停止位置を検出する検出工程と、
    前記ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ワークを把持するための形状を有する前記ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できるか否かを判定する判定工程と、
    ワークに前記ハンドが衝突した後に、容器の内部においてワークを移動するように前記ロボットを制御する移動工程とを含み、
    前記移動工程は、前記判定工程において把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できると判定された場合に、前記ハンドにて目標のワークを把持して、目標のワークを移動した後にワークを離す工程を含むことを特徴とする、ロボットシステムの制御方法。
  9. 前記移動工程は、容器を平面視したときの容器の中央に向かって目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する工程を含む、請求項8に記載のロボットシステムの制御方法。
  10. 前記移動工程は、前記ハンドにて目標のワークを把持した後に、目標のワークを持ち上げて目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する工程を含む、請求項8または9に記載のロボットシステムの制御方法。
  11. 前記移動工程は、前記ハンドにて目標のワークを把持した後に、目標のワークを持ち上げずに目標のワークを水平方向に移動するように前記ロボットを制御する工程を含む、請求項8または9に記載のロボットシステムの制御方法。
  12. 前記移動工程は、前記判定工程において把持領域以外の部分にて目標のワークを把持できないと判定された場合に、前記爪部を駆動せずに前記ハンドを水平方向に移動して、前記ハンドにてワークを押圧するように前記ロボットを制御する工程を含む、請求項8から11のいずれか一項に記載のロボットシステムの制御方法。
  13. ロボットおよび複数の爪部を有するハンドを備え、容器の内部にバラ積みされたワークを取り出すロボットシステムの制御方法であって、
    ワークまでの距離の情報を取得する3次元センサにてワークを撮像する撮像工程と、
    前記3次元センサの出力に基づいてワークの3次元情報を取得する取得工程と、
    ワークの3次元情報に基づいて前記ロボットが取り出す目標のワークを選定する選定工程と、
    前記ロボットが目標のワークを把持するための目標位置まで移動している期間中に、ワークに前記ハンドが衝突した時に前記ロボットを停止させる停止工程と、
    前記停止工程において停止した前記ロボットの停止位置を検出する検出工程と、
    前記ロボットの目標位置および停止位置に基づいて、ワークを把持するための形状を有する前記ハンドの把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できるか否かを判定する判定工程と、
    ワークに前記ハンドが衝突した後に、容器の内部においてワークを移動するように前記ロボットを制御する移動工程とを含み、
    前記移動工程は、前記判定工程において把持領域以外の部分にて目標のワークを押圧できると判定された場合に、前記爪部を駆動せずに前記ハンドを水平方向に移動して、前記ハンドにてワークを押圧するように前記ロボットを制御する工程を含むことを特徴とする、ロボットシステムの制御方法。
  14. 前記移動工程は、容器を平面視したときの容器の中央に向かって目標のワークを移動するように前記ロボットを制御する工程を含む、請求項13に記載のロボットシステムの制御方法。
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