JP2019196925A - データ生成装置及びデータ生成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】部材が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能であるデータ生成装置及びデータ生成システムを提供する。【解決手段】データ生成装置は、パラメータ生成部と、反力データ生成部とを備える。パラメータ生成部は、駆動力との相関を有する信号に基づいて、値データを生成する。パラメータ生成部は、駆動力によって駆動される部材の応答を表す信号に基づいて、速度データを生成する。反力データ生成部は、予め定められた対象物から部材が受ける反力のデータを、値データ及び速度データに基づいて生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、データ生成装置及びデータ生成システムに関する。
プラント及び工場では、反応槽に備えられたスクリューの回転軸を電動機が駆動することによって、反応槽に貯められた液体を攪拌する場合がある。また、回転軸が受ける反作用トルクを回転軸の角度応答に基づいて検出する方法が、非特許文献1に開示されている。
T.Murakami, F.Yu, and K.Ohnishi, "Torque sensorless control in multidegree-of-freedom manipulator", IEEE Trans.Ind.Electron., Vol. 40, No.2, pp.259-265, Apr.1993.
工場等に設置された電動機を制御する制御装置は、攪拌工程において液体の物性が十分に安定してから、次の工程に進む必要がある。電動機によって駆動される回転軸を備えるスクリューが液体を攪拌する場合、その回転軸は、液体から反作用トルクを受ける。制御装置は、液体の物性が十分に安定したか否かを、液体の物性に応じて変化する反作用トルクのデータに基づいて判定することができる。
従来のデータ生成装置は、電動機によって駆動される回転軸に取り付けられた歪ゲージ(トルクセンサ)の出力に基づいて、回転軸が受ける反作用トルクのデータを生成する。しかしながら、歪ゲージは、高温により劣化しやすいため、環境温度によっては使用できない場合がある。また、歪ゲージを取り付けるために既存設備の分解が必要になることがあるため、歪ゲージを回転軸に取り付けることが困難な場合もある。このような場合には、従来のデータ生成装置が反作用トルクのデータを生成することができず、制御装置は液体の物性が十分に安定したか否かを判定することができないという問題がある。
上記の問題は、液体の攪拌工程において回転軸が受ける反作用トルクのデータをデータ生成装置が生成する場合に限られた問題ではなく、部材が受ける反力のデータをデータ生成装置が生成する場合に共通する問題である。すなわち、従来のデータ生成装置は、部材が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いなければ生成することができないという問題がある。また、歪ゲージは、定期的な交換が必要になることから、運転員が歪ゲージを交換する度に設備の停止による機会損失が生じてしまうという問題もある。
上記事情に鑑み、本発明は、部材が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能であるデータ生成装置及びデータ生成システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、駆動力との相関を有する信号に基づいて値データを生成し、前記駆動力によって駆動される部材の応答を表す信号に基づいて速度データを生成するパラメータ生成部と、予め定められた対象物から前記部材が受ける反力のデータを、前記値データ及び前記速度データに基づいて生成する反力データ生成部とを備えるデータ生成装置である。
上記の構成により、データ生成装置は、部材が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能である。
本発明の一態様は、上記のデータ生成装置であって、前記対象物の物性データを前記反力のデータに基づいて生成する物性データ生成部を更に備える。
上記の構成により、データ生成装置は、対象物の物性データを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能である。
本発明の一態様は、上記のデータ生成装置であって、前記値データは、電流値データである。
上記の構成により、データ生成装置は、部材が受ける反力のデータを、電流値データ及び速度データに基づいて生成することが可能である。
本発明の一態様は、前記速度データは、角速度データである。
上記の構成により、データ生成装置は、部材が受ける反力のデータを、値データ及び角速度データに基づいて生成することが可能である。
本発明の一態様は、上記のデータ生成装置であって、前記部材は、回転軸であり、前記反力のデータは、反作用トルクのデータである。
上記の構成により、データ生成装置は、回転軸が受ける反作用トルクのデータを、値データ及び速度データに基づいて生成することが可能である。
本発明の一態様は、データを生成するデータ生成装置と、上位制御装置とを備えるデータ生成システムであって、前記データ生成装置は、駆動力との相関を有する信号に基づいて値データを生成し、前記駆動力によって駆動される部材の応答を表す信号に基づいて速度データを生成するパラメータ生成部と、予め定められた対象物から前記部材が受ける反力のデータを、前記値データ及び前記速度データに基づいて生成する反力データ生成部と、前記反力のデータを送信する第1通信部とを備え、前記上位制御装置は、前記反力のデータを受信する第2通信部と、受信された前記反力のデータに基づく制御を実行する制御部とを備える、データ生成システムである。
上記の構成により、データ生成システムは、部材が受ける反力のデータに基づく制御を、歪ゲージを用いることなく実行することが可能である。
本発明の一態様は、上記のデータ生成システムであって、前記データ生成装置は、前記対象物の物性データを前記反力のデータに基づいて生成する物性データ生成部を更に備え、前記第1通信部は、前記物性データを送信し、前記第2通信部は、前記物性データを受信し、前記制御部は、受信された前記物性データに基づく制御を実行する。
上記の構成により、データ生成システムは、対象物の物性データに基づく制御を、歪ゲージを用いることなく実行することが可能である。
本発明により、部材が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能である。
第1実施形態における、データ生成システムの構成の例を示す図である。 第1実施形態における、反力のデータを生成する処理の例を示す図である。 第1実施形態における、記号の一覧を示す図である。 第1実施形態における、トレンドグラフの第1例を示す図である。 第1実施形態における、トレンドグラフの第2例を示す図である。 第1実施形態における、データ生成システムの動作の例を示す図である。 第2実施形態における、データ生成システムの構成の例を示す図である。 第2実施形態における、トレンドグラフの例を示す図である。 第2実施形態における、データ生成システムの動作の例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、データ生成システム1の構成の例を示す図である。データ生成システム1は、物理量データ等のデータを生成するシステムである。データ生成システム1は、例えば、プラント、工場等に備えられる。データ生成システム1は、部材2と、電動機3と、電力供給装置4と、制御装置5と、データ生成装置6と、上位制御装置7とを備える。
部材2は、スクリュー、ポンプ、プレス機、射出成型の加工機、ロボットアーム、ドリルシステム、研磨機、工作機又は実装機(マウンタ)等の機械設備に備えられた部材であり、例えば、回転軸、スライダである。部材2は、電動機3によって駆動される。例えば、部材2が回転軸である場合、電動機3による駆動によって、部材2の角度応答(回転角)が変化する。例えば、部材2がスライダである場合、電動機3による駆動によって、部材2が所定方向に移動する。
部材2は、電動機3によって駆動されることによって、予め定められた物体である対象物100に力を加える。機械設備がスクリュー又はポンプである場合、対象物100は、例えば、反応槽に貯められた液体である。機械設備が実装機である場合、対象物100は、例えば、プリント基板である。部材2は、対象物100から反力を受ける。例えば、部材2が回転軸である場合、回転する部材2は、対象物100から反作用トルクを受ける。
電動機3(アクチュエータ)は、電力供給装置4から供給された電力に応じて動作する機器である。電動機3は、供給された電力すなわち電流及び電圧に応じて、部材2を駆動する。電動機3の駆動力は、電動機3に供給された電流を表す値(電流値I)との相関を有する。例えば、駆動力としての駆動トルク(Nm)は、電流値I(A)とトルク定数K(Nm/A)との乗算結果で表現される。
電動機3は、駆動力を受けた部材2の応答に関して、応答を表す信号(以下「応答信号」という。)をデータ生成装置6に出力する。応答信号は、部材2が回転軸である場合、例えば、回転する部材2の角度(rad)、角速度(回転速度)(rad/s)、角加速度(rad/s)に応じた信号である。応答信号は、部材2がスライダである場合、例えば、移動する部材2の位置(m)、速度(m/s)、加速度(m/s)に応じた信号である。
応答信号は、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。例えば、電動機3がエンコーダを備えている場合、電動機3は、部材2の位置又は角度応答に応じたデジタル信号を、応答信号としてデータ生成装置6に出力する。例えば、電動機3がホールセンサを備えている場合、電動機3は、部材2の位置又は角度応答に応じたアナログ信号(波形信号)を、応答信号としてデータ生成装置6に出力する。
電力供給装置4は、電力を供給する装置であり、例えば、インバータ、モータドライバ、三相電源である。電力供給装置4は、例えば電流、駆動力又は駆動トルクの設定値を、制御装置5から取得する。電力供給装置4は、取得された設定値が示す電力を、電動機3に供給する。
電力供給装置4は、電動機3の駆動力との相関を有する信号(以下「駆動力信号」という。)を、データ生成装置6に送信する。電動機3の駆動力信号は、例えば、電動機3に供給された電流の測定値若しくは設定値を表す信号、電動機3の駆動力の設定値を表す信号又は駆動トルクの設定値を表す信号である。駆動力信号は、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。
制御装置5は、電力供給装置4を制御する装置であり、例えばPLC(Programmable Logic Controller)である。制御装置5は、電流値又は駆動タイミング等を表す制御信号を、上位制御装置7から取得する。制御信号は、例えば、オン又はオフを表す信号、駆動タイミングを表す信号、電流又は速度等の設定値を表す信号である。制御装置5は、制御信号に応じて、電流又は速度等の設定値を電力供給装置4に出力する。制御装置5は、制御装置5に接続された各種センサ類110、例えば、温度センサ、圧力センサ、流量センサ等の物理量データを読み込む。例えば、制御装置5は、対象物100の物理量データを読み込み、通信部71へ送信する。
データ生成装置6は、データを生成する情報処理装置である。データ生成装置6は、記憶部60と、通信部61と、生成部62とを備える。記憶部60と通信部61と生成部62とは、PLC等の制御装置に備えられる。
例えば、通信部61及び生成部62は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラム(ライブラリ)を実行することにより実現される。このプログラムは、オペレーティング・システム上で動作するアプリケーションのプログラムでもよく、例えば、リアルタイム・オペレーティング・システム上で動作するアプリケーションのプログラムでもよい。通信部61及び生成部62は、例えば、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。通信部61及び生成部62は、PLC等の制御装置のハードウェアのモジュールとして実現されてもよい。
記憶部60は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置(非一時的な記録媒体)である。記憶部60は、通信部61及び生成部62によって実行されるプログラムを記憶する。記憶部60は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記録媒体を更に備えてもよい。
通信部61(第1通信部)は、駆動力信号を電力供給装置4から受信する。通信部61は、応答信号を電動機3から受信する。通信部61は、駆動力信号に含まれるデータと、応答信号に含まれるデータとを、時刻に対応付けて記憶部60に記録する。なお、通信部61は、アナログ信号を受信した場合、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換結果であるデジタル信号を記憶部60に記録する。
通信部61は、対象物100に関して測定された応答信号を、部材2を介して電動機3から受信する。通信部61は、対象物100に関して測定された応答信号を、時刻に対応付けて記憶部60に記録する。
通信部61は、生成部62によって生成された反力データ等の物理量データを、生成部62から取得する。通信部61は、反力データ等の物理量データを、上位制御装置7に送信する。
生成部62は、反力データ等のデータを生成する機能部である。生成部62は、パラメータ生成部620と、反力データ生成部621とを備える。パラメータ生成部620は、駆動力信号を記憶部60又は通信部61から取得する。パラメータ生成部620は、駆動力信号に基づいて値データを生成する。例えば、デジタル信号である駆動力信号が電流値データを含んでいる場合、パラメータ生成部620は、駆動力信号から電流値データを取得する。例えば、アナログ信号である駆動力信号が電流波形を表している場合、パラメータ生成部620は、駆動力信号が表す電流波形に基づいて、電流値データを生成する。
パラメータ生成部620は、応答信号を記憶部60又は通信部61から取得する。パラメータ生成部620は、応答信号に基づいて部材2の速度データを生成する。パラメータ生成部620は、デジタル信号である応答信号が速度データを含んでいる場合、応答信号から速度データを取得する。
パラメータ生成部620は、アナログ信号である応答信号が部材2の位置に応じた波形を表している場合、応答信号に基づいて時系列の位置データを生成する。パラメータ生成部620は、時系列の位置データに基づいて、移動する部材2の速度データを生成する。
パラメータ生成部620は、アナログ信号である応答信号が部材2の角度に応じた波形を表している場合、応答信号に基づいて時系列の角度データを生成する。パラメータ生成部620は、時系列の角度データに基づいて、回転する部材2の角速度(回転速度)のデータを生成する。
反力データ生成部621は、部材2が受ける反力を推定するオブザーバである。反力データ生成部621は、対象物100から部材2が受ける反力データを、値データ及び速度データに基づいて生成する。
図2は、反力のデータを生成する処理の例を示す図である。また、図3は、図2に示された記号の一覧を示す図である。図2では、一例として、部材2は回転軸である。以下では、図に示された数式において文字の上に記載された印「^」は、明細書では文字の直前に表記する。ここで、「^」は推定値であることを表す。
測定値又は設定値である電流値Iと、時刻tにおけるトルク定数Kとの乗算結果は、時刻tにおける回転方向の駆動力である駆動トルクを表す。駆動トルクから負荷トルクTloadを減算した結果と慣性モーメントJの逆数との乗算結果は、駆動トルクに応答して回転する部材2の角加速度(sΘres)を表す。角加速度(sΘres)に対して積分処理が実行された結果、すなわち、角加速度にラプラス演算子の逆数が乗算された結果は、部材2の角速度(sΘres)を表す。角速度(sΘres)に対して積分処理が実行された結果、すなわち、角速度にラプラス演算子の逆数が乗算された結果は、部材2の角度(Θres)を表す。
負荷トルクTloadは、内部干渉トルクTintと、重力項のトルクTと、クーロン摩擦のトルクTと、動摩擦係数Dと、ラプラス演算子sと、角度Θresと、反作用トルクTextとを用いて、「Tload=Tint+T+T+DsΘres+Text」と表現される。
工場等の運転員は、負荷トルクTloadと、内部干渉トルクTintと、重力項のトルクTと、動摩擦係数Dとの各パラメータを、実際の工場等の設備を用いて予め測定する。工場等の運転員は、これらのパラメータを個別に測定するのではなく、複数のパラメータの加算結果(例えば、「Tint+T+T」)を測定してもよい。予め測定されたこれらのパラメータは、記憶部60に記憶される。オブザーバゲインgreacは、設定値であり、制御周期の逆数を理論的な上限値として、例えば、推定される反作用トルクの周波数よりも大きな値に定められる。オブザーバゲインgreacは、記憶部60に記憶される。
反力データ生成部621は、実際の工場等の設備を用いて予め測定された各パラメータ(Tint,T,T)と、オブザーバゲインgreacとを、記憶部60から取得する。反力データ生成部621は、値データ及び速度データを、記憶部60又は通信部61から取得する。図2では、反力データ生成部621は、値データである電流値Iと速度データである角速度データ(sΘres)とを、記憶部60又は通信部61から取得する。
反力データ生成部621は、電流値Iにトルク定数Kを乗算する。以下、この乗算結果を「第1結果」という。反力データ生成部621は、慣性モーメントJとオブザーバゲインgreacと角速度データ(sΘres)とを乗算する。以下、この乗算結果を「第2結果」という。反力データ生成部621は、「Tint+T+T+DsΘres」を算出する。以下、この算出結果を「第3結果」という。
反力データ生成部621は、第1結果及び第2結果を加算した結果から、第3結果を減算する。以下、この減算結果を「第4結果」という。反力データ生成部621は、低域通過フィルタである「greac/(s+greac)」を第4結果に乗算する。以下、この乗算結果を「第5結果」という。
反力データ生成部621は、第5結果から第2結果を減算する。この減算結果は、反作用トルクTextの推定値となる。このようにして、反力データ生成部621は、推定された反作用トルク^Textのデータを、反力データとして生成する。
図1に戻り、データ生成システム1の構成の例の説明を続ける。データ生成システム1が設置された工場等において、制御装置5が設備を個別に制御するのに対して、上位制御装置7は工場等の各設備を総合的に制御する。上位制御装置7は、制御装置5に対して上位の制御を実行する情報処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーションである。
上位制御装置7は、記憶部70、通信部71と、制御部72と、表示部73とを備える。通信部71及び制御部72は、CPU等のプロセッサが、記憶部70に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
記憶部70は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置(非一時的な記録媒体)である。記憶部70は、制御部72によって実行されるプログラムを記憶する。このプログラムは、電力供給装置4及び電動機3等の各設備を制御するためのプログラムである。記憶部70は、反力及び温度等の各種の設定値(閾値)を記憶してもよい。記憶部70は、RAM等の揮発性の記録媒体を更に備えてもよい。
通信部71(第2通信部)は、制御装置5と通信する。例えば、通信部71は、制御装置5から対象物100の温度データ、圧力データ、流量データ等の物理データを受信する。例えば、通信部71は、制御部72によって生成された制御信号を、制御装置5に送信する。通信部71は、データ生成装置6と通信する。例えば、通信部71は、物理量データを、データ生成装置6から受信する。物理量データは、例えば、部材2が受ける反作用トルク等の反力データと、部材2の角度データ等の位置データ、部材2の角速度データ等の速度データ又は部材2の角加速度データ等の加速度データととである。
制御部72は、温度データ及び反力データ等の物理量データを、通信部71から取得する。制御部72は、取得された物理量データに応じて制御を実行する。例えば、制御部72は、温度のトレンドグラフ(温度曲線の画像)と、反力データのトレンドグラフ(反力曲線の画像)とを、取得された物理量データに応じて表示部73に表示させる。例えば、制御部72は、温度設定値の上限及び下限により定まる範囲に温度データが含まれている場合、対象物100の攪拌工程における温度調整工程が終了したことを表すメッセージ画像を、表示部73に表示させる。
図4は、トレンドグラフの第1例を示す図である。横軸は時間を示す。左の縦軸は、反作用トルク等の反力を示す。右の縦軸は温度を示す。温度曲線10は、温度のトレンドグラフである。反力曲線11は、反力のトレンドグラフである。時刻t0から時刻t1までの期間は、温度調整時間である。時刻t1から時刻t2までの期間は、対象物100における反応が進むことを待つための時間である。対象物100が液体である場合、対象物100が攪拌されることによって、対象物100の物性が変化する反応が進む。物性が変化することによって、部材2が受ける反力が変化する。対象物100における反応が安定することによって対象物100の物性が安定し、部材2が受ける反力等の物理量が一定値に落ち着く。
従来の上位制御装置は、対象物の温度と電動機の部材の回転速度とを制御するだけであり、対象物の物性データ(例えば、慣性データ、粘性データ、弾性データ)を測定していない。従来の上位制御装置は、対象物の物性データを、対象物の温度と攪拌時間等の時間とに基づいて推定していた。対象物の反応が安定する前に工程を終了してしまうと、対象物の物性が不良となってしまうため、従来の上位制御装置は、工程の時間を長めにする必要がある。図4では、従来の上位制御装置は、反力が反力設定値に達した時刻t2において対象物の反応が完了しているにもかかわらず、撹拌工程を時刻t3まで続ける必要がある。
上位制御装置7は、工程における対象物100の物性データとの相関を有する反力データに基づいて、対象物100の物性を検出する。これにより、上位制御装置7は、対象物100の反力データに基づいて、対象物100の反応が安定する時刻t2を検出することができる。上位制御装置7は、時刻t2において例えば次の工程に進むことができるので、現在の工程を時刻t3まで長めに続けるという無駄を削減することができる。
上位制御装置7は、工程を長めに続けるという無駄を削減することによって、対象物100を用いる製品のロット当たりの製造時間を短くする。上位制御装置7は、ロット当たりの製造時間を例えば4時間から3時間に削減することができれば、24時間当たりの製造数を6ロットから8ロットに増やすことができる。これにより、上位制御装置7は、対象物100を用いる製品の製造の効率を向上させることができる。上位制御装置7は、電動機3等を必要な時間だけ動作させるので、消費電力を削減することができる。
制御部72は、データ生成装置6から取得された物理量データに応じて、制御信号を生成してもよい。例えば攪拌工程において、反力設定値の上限から下限までの範囲に反力データの値が収束している場合、制御部72は、次の工程(例えば、薬品を投入する工程)で使用される制御信号を生成してもよい。例えば攪拌工程において、反力設定値の上限から下限までの範囲に反力データの値が収束している場合、制御部72は、攪拌工程を終了させるよう、部材2の回転をオフにする制御信号を生成してもよい。また、例えば攪拌工程において、温度データ、圧力データ、若しくは、流量データ等の物理量データが所定の範囲に入っている場合、制御部72は、次の工程(例えば、薬品を投入する工程)で使用される制御信号を生成してもよい。例えば攪拌工程において、温度データ、圧力データ、若しくは、流量データ等の物理量データが所定の範囲に入っている場合、制御部72は、攪拌工程を終了させるよう、部材2の回転をオフにする制御信号を生成してもよい。
図5は、トレンドグラフの第2例を示す図である。横軸は時間を示す。左の縦軸は、反力を示す。制御部72は、物理量データを、所定の時間周期でデータ生成装置6から取得する。制御部72は、対象物100に関して測定された物理量データに基づいて予め定められたトレンドグラフ(物理量データの曲線)における物理量データと、取得された物理量データとの差を、所定の時間周期で算出する。制御部72は、算出された差が閾値以上である場合、算出された差を低減するように制御信号を生成する。
図5では、制御部72は、物理量データの一例としての反力データを取得する。例えば、制御部72は、部材2が対象物100から受けた反力データの測定値に基づいて予め定められた反力曲線11−1と、取得された反力データの反力曲線11−2との差を、所定の時間周期で算出する。制御部72は、算出された差を低減するように、時刻t4において部材2の回転速度を変更する制御信号を生成する。例えば、制御部72は、部材2が対象物100から受けた反力データの測定値に基づいて予め定められた反力曲線11−1と、取得された反力データの反力曲線11−3との差を、所定の時間周期で算出する。
制御部72は、算出された差を低減するように、時刻t4において部材2の回転速度を変更する制御信号を生成する。制御部72は、材料又は薬品の投入量を変更する制御信号を生成してもよい。すなわち、制御部72は、正常時の反力曲線11−1と異常時の反力曲線11−2又は11−3との差を低減するように、制御信号に含まれるパラメータの値に差をフィードバックして、そのパラメータの値を調整する。
反力曲線11−2のように、推定された反力データが時刻t4において反力設定値の上限から下限までの範囲よりも低い場合、制御部72は、例えば、電動機3の部材2の速度を上げる制御信号を生成する。制御部72は、部材2の速度を上げる制御信号を、通信部71を介して制御装置5に送信する。制御装置5は、部材2の速度を上げる制御信号に基づいて、電流量を多くする電流設定値を生成し、電力供給装置4に送信する。電力供給装置4は、電流量を多くする電流設定値に基づいて電動機3に電流を流す。電動機3は、電力供給装置4からの供給電流の増加に伴い、機構の速度を上げ、その機構に接続された部材2の速度を上げる。
反力曲線11−3のように、推定された反力データが時刻t4において反力設定値の上限から下限までの範囲よりも高い場合、制御部72は、例えば、電動機3の部材2の速度を下げる制御信号を生成する。制御部72は、部材2の速度を下げる制御信号を、通信部71を介して制御装置5に送信する。制御装置5は、部材2の速度を下げる制御信号に基づいて、電流量を少なくする電流設定値を生成し、電力供給装置4に送信する。電力供給装置4は、電流量を少なくする電流設定値に基づいて電動機3に電流を流す。電動機3は、電力供給装置4からの供給電流の減少に伴い、機構の速度を下げ、その機構に接続された部材2の速度を下げる。
これにより、制御部72は、製品の製造中に製品の品質を調整することができる。図5では、時刻t4よりも後の時刻t2以降において、制御部72は、反力設定値の上限から下限までの範囲に反力データの値を収束させることができる。制御部72は、対象物100の購入先又は産出地が変更となった場合でも、対象物100を用いる製品の品質を基準内にすることができる。制御部72は、対象物100を用いる製品の歩留まり率が低くなることを防ぐことができる。
制御部72は、物理量データのトレンドグラフにおいて物理量データに基づいて、製造者によって定められた調整項目、反応転化率、凝固点、軟化点、分子量等のデータ群に検量線を引いてもよい。これによって、制御部72は、製造に有用な情報をユーザに提供することができる。
表示部73は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部73は、温度のトレンドグラフと反力データのトレンドグラフとを、例えば図4のように表示する。表示部73は、温度のトレンドグラフを、例えば図5のように表示する。
工場の運転員は、対象物100を用いる製品の品質と対象物100の物性データとに相関がある場合、物性データとの相関を有する反力データ等に関して、正常時のトレンドデータと異常時のトレンドデータとを画面上で比較することができる。
次に、データ生成システム1の動作の例を説明する。
図6は、データ生成システム1の動作の例を示す図である。通信部61は、駆動力信号を電力供給装置4から取得する。通信部61は、応答信号を電動機3から取得する(ステップS101)。パラメータ生成部620は、駆動力信号に基づいて値データを生成する(ステップS102)。
パラメータ生成部620は、応答信号に基づいて速度データを生成する(ステップS103)。反力データ生成部621は、値データ及び速度データに基づいて、反作用トルク等の反力のデータを生成する(ステップS104)。通信部61は、反力のデータを上位制御装置7に送信する(ステップS105)。
パラメータ生成部620は、終了を表す指示信号を通信部61が受信したか否かを判定する(ステップS106)。終了を表す指示信号を通信部61が受信していない場合(ステップS106:NO)、パラメータ生成部620は、ステップS101に処理を戻す。終了を表す指示信号を通信部61が受信した場合(ステップS106:YES)、データ生成装置6は、図6に示す動作を終了する。
以上のように、第1実施形態のデータ生成装置6は、通信部61と、パラメータ生成部620と、反力データ生成部621とを備える。パラメータ生成部620は、駆動力信号に基づいて値データを生成する。パラメータ生成部620は、応答信号に基づいて速度データを生成する。反力データ生成部621は、対象物100から部材2が受ける反力に関して、反力データを値データ及び速度データに基づいて生成する。通信部61は、反力データを通信部71に送信する。
これによって、第1実施形態のデータ生成装置6は、部材2が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能である。第1実施形態の上位制御装置7は、反力データに基づく制御を実行することが可能である。
データ生成装置6は、環境の温度範囲が歪ゲージの使用可能範囲でない場合でも、部材2が受ける反力のデータを生成することが可能である。センサとしての寿命が短い歪ゲージを工場の運転員が取付又は交換する必要がないので、データ生成装置6は、設備の稼働を停止させる時間を削減することが可能である。
工場等の運転員は、角度データ、角速度データ、角加速度データ及び反力データ等の力触覚データのトレンドグラフを確認することができる。工場等の運転員は、撹拌等の工程における経過時間を計測しなくても、データ生成装置6によって推定された反力データに基づいて、その工程を効率的に進めることができる。
データ生成装置6は、電動機3が駆動する機械設備がポンプである場合、ポンプの搬送対象である対象物100から部材2が受ける反力データを生成することが可能である。工場等の運転員は、対象物100の物性が一定である場合、部材2が受ける反力データに基づいて、対象物100の流量と搬送路(パイプ)の詰まり具合とを検出することが可能である。
データ生成装置6は、電動機3が駆動する機械設備が射出成型の加工機である場合、射出成型の加工機の押出部材である部材2が受ける反力データを生成することが可能である。工場の運転員は、部材2が受ける反力データに基づいて、材料の充填率等を監視することができるので、対象物100を用いた製品の品質を安定させることが可能である。工場等の運転員は、製品の歩留まりを改善することが可能である。工場等の運転員は、電動機3等の機械設備の部品(例えば、ベアリング)の劣化を、部材2が受ける反力データのトレンドグラフに基づいて、その機械設備が故障して停止する前に予測することがことが可能である。工場等の運転員は、工場等に設置された機械設備の稼働率を向上させることができる。
データ生成装置6は、電動機3が駆動する機械設備がドリルシステム、研磨機、工作機又は実装機である場合、部材2が受ける反力データを生成することが可能である。上位制御装置7は、反力データに基づいて、ドリルシステムの回転軸である部材2を最適な角速度で回転させることが可能である。上位制御装置7は、反力データに基づいて、研磨機の部材2を最適な押付圧で動作させることが可能である。上位制御装置7は、反力データに基づいて、工作機の搬送部である部材2を最適な速度で移動させることが可能である。上位制御装置7は、反力データに基づいて、実装機のロボットアームである部材2で、繊細な部品をプリント基板に実装することが可能である。
データ生成装置6は、短時間で工程を実行することが可能である。データ生成装置6は、対象物100を用いる製品の品質を安定化させることが可能である。データ生成装置6は、部品破壊のリスクを低減することが可能である。データ生成装置6は、対象物100を用いる製品の歩留まり率が低下することを防ぐことが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態では、データ生成装置6が物性データを生成する点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点について説明する。
図7は、データ生成システム1の構成の例を示す図である。データ生成装置6は、記憶部60と、通信部61と、生成部62とを備える。生成部62は、パラメータ生成部620と、反力データ生成部621と、物性データ生成部622とを備える。記憶部60は、対象物100の物理モデルを表すモデルデータを記憶する。
物性データ生成部622は、反力データ等の物理量データと対象物100の物理モデルとを用いた逐次最小二乗法(モデルあり統計解析)を実行する。これによって、物性データ生成部622は、対象物100の物性データ(例えば、慣性データ、粘性データ、弾性データ)を生成する。
逐次最小二乗法の一般式は、式(1)から式(4)までのように表される。以下では、下付きNは、N番目のデータ及び算出結果を表す。
Figure 2019196925
Figure 2019196925
Figure 2019196925
Figure 2019196925
式(5)に表された物理モデルは、一例として、回転軸である部材2が液体である対象物100を攪拌する場合における、部材2が受ける反作用トルクを表す物理モデルである。
Figure 2019196925
ここで、Textは、反作用トルクを表す。Mは、慣性係数を表す。sΘは、角加速度を表す。Bは、粘性係数を表す。sΘは、角速度を表す。Kは、弾性係数を表す。Θは、角度を表す。Constは、定数項を表す。
物性データ生成部622は、式(1)及び式(2)の^θに対して、式(5)における慣性係数Mと粘性係数Bと弾性係数Kと定数項Constを、式(6)のように当てはめる。
Figure 2019196925
ここで、^Mは、N番目の慣性係数の推定値を表す。^Bは、N番目の粘性係数の推定値を表す。^Kは、N番目の弾性係数の推定値を表す。^Constは、N番目の定数項を表す。
物性データ生成部622は、式(2)から式(4)までに対して、角加速度sΘと角速度sΘと角度Θと反作用トルクTextNとを、式(7)から式(8)までのように当てはめる。
Figure 2019196925
Figure 2019196925
式(9)におけるρは、忘却係数を表す。忘却係数は、0から1までの値を取りうるが、0.97から0.999までの一定値で使用されることが多い。
Figure 2019196925
逐次最小二乗法の初期条件は、式(10)及び式(11)のように表される。
Figure 2019196925
Figure 2019196925
このように、物性データ生成部622は、角加速度sΘと角速度sΘと角度Θと反作用トルクTextNとを、逐次最小二乗法の処理の入力として取得する。物性データ生成部622は、慣性係数^Mと粘性係数^Bと弾性係数^Kとを、逐次最小二乗法の処理結果の出力として算出する。すなわち、物性データ生成部622は、角加速度sΘと角速度sΘと角度Θと反作用トルクTextNとを入力として逐次最小二乗法を実行することによって、式(5)における慣性係数Mと粘性係数Bと弾性係数Kとを推定する。物性データ生成部622は、定数項Constを更に推定してもよい。
図8は、トレンドグラフの例を示す図である。横軸は時間を示す。縦軸は、物性データを示す。制御部72は、物性データを、所定の時間周期でデータ生成装置6から取得する。制御部72は、予め定められたトレンドグラフ(物性データの曲線)における物性データと、取得された物性データとの差を、所定の時間周期で算出する。制御部72は、算出された差が閾値以上である場合、算出された差を低減するように制御信号を生成する。
図8では、制御部72は、物性データとして、例えば、慣性データ、粘性データ及び弾性データのうちの少なくとも一つを取得する。例えば、制御部72は、予め定められた物性曲線12−1と取得された物性データの物性曲線12−2との差を、所定の時間周期で算出する。制御部72は、予め定められた物性曲線12−1と取得された物性データの物性曲線12−3との差を、所定の時間周期で算出してもよい。制御部72は、算出された差を低減するように、時刻t4において部材2の回転速度を変更する制御信号を生成する。なお、制御部72は、材料又は薬品の投入量を変更する制御信号を生成してもよい。
制御部72は、正常時の物性曲線12−1と異常時の物性曲線12−2又は12−3との差を低減するように、制御信号に含まれるパラメータの値に差をフィードバックして、そのパラメータの値を調整する。
これにより、制御部72は、製品の製造中に製品の品質を調整することができる。図8では、時刻t4よりも後の時刻t2以降において、制御部72は、物性設定値の上限から下限までの範囲に物性データの値を収束させることができる。制御部72は、対象物100の購入先又は産出地が変更となった場合、すなわち初期状態での対象物100の物性が変更となった場合でも、対象物100を用いる製品の品質を基準内にすることができる。制御部72は、対象物100を用いる製品の歩留まり率が低くなることを防ぐことができる。
制御部72は、物性データのトレンドグラフにおいて、製造者によって定められた調整項目、反応転化率、凝固点、軟化点、分子量等のデータ群に検量線を物性データに基づいて引くことで、有用な情報をユーザに提供することができる。
次に、データ生成システム1の動作の例を説明する。
図9は、データ生成システム1の動作の例を示す図である。図9におけるステップS101からステップS104までの動作は、図6におけるステップS101からステップS104までの動作と同様である。図9におけるステップS203の動作は、図6におけるステップS106の動作と同様である。
物性データ生成部622は、例えば逐次最小二乗法によって、対象物100の物性データを反力データに基づいて生成する(ステップS201)。通信部61は、物性データを上位制御装置7に送信する(ステップS202)。通信部61は、ステップS203に処理を進める。
以上のように、第2実施形態のデータ生成装置6は、通信部61と、パラメータ生成部620と、反力データ生成部621と、物性データ生成部622とを備える。パラメータ生成部620は、駆動力信号に基づいて値データを生成する。パラメータ生成部620は、応答信号に基づいて速度データを生成する。反力データ生成部621は、対象物100から部材2が受ける反力に関して、反力データを値データ及び速度データに基づいて生成する。物性データ生成部622は、反力データに基づいて、対象物100の物性データ(例えば、慣性データ、粘性データ、弾性データ)を生成する。通信部61は、物性データを通信部71に送信する。
これによって、第2実施形態のデータ生成装置6は、部材2が受ける反力のデータを、歪ゲージを用いることなく生成することが可能である。第2実施形態の上位制御装置7は、物性データに基づく制御を実行することが可能である。
工場等の運転員は、撹拌等の工程における経過時間を計測しなくても、データ生成装置6によって推定された物性データに基づいて、その工程を効率的に進めることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、データ生成装置6は、制御装置5に備えられてもよい。
例えば、データ生成システム1は、電動機3を備える代わりに、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ(エアシリンダ)又は水圧アクチュエータを備えてもよい。この場合、駆動力信号は、例えば、油、水若しくは空気の圧力を表す信号、バルブ開閉率を表す信号又はアクチュエータ内差圧を表す信号である。
例えば、通信部61は、電力供給装置4を介さずに、駆動力信号を受信してもよい。この一例としては、通信部61は、部材2の駆動に関する電流測定値を、電流センサから直接受信してもよい。
例えば、電力供給装置4と制御装置5とは、一体化していてもよい。
例えば、各種センサ類110から取得された温度、圧力、若しくは、流量等の物理量データは、制御装置5を介さず直接に、上位制御装置7に入力されてもよい。
1…データ生成システム、2…部材、3…電動機、4…電力供給装置、5…制御装置、6…データ生成装置、7…上位制御装置、10…温度曲線、11…反力曲線、12…物性曲線、60…記憶部、61…通信部、62…生成部、70…記憶部、71…通信部、72…制御部、73…表示部、100…対象物、110…各種センサ類、620…パラメータ生成部、621…反力データ生成部、622…物性データ生成部

Claims (7)

  1. 駆動力との相関を有する信号に基づいて値データを生成し、前記駆動力によって駆動される部材の応答を表す信号に基づいて速度データを生成するパラメータ生成部と、
    予め定められた対象物から前記部材が受ける反力のデータを、前記値データ及び前記速度データに基づいて生成する反力データ生成部と
    を備えるデータ生成装置。
  2. 前記対象物の物性データを前記反力のデータに基づいて生成する物性データ生成部を更に備える、請求項1に記載のデータ生成装置。
  3. 前記値データは、電流値データである、請求項1又は請求項2に記載のデータ生成装置。
  4. 前記速度データは、角速度データである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ生成装置。
  5. 前記部材は、回転軸であり、
    前記反力のデータは、反作用トルクのデータである、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のデータ生成装置。
  6. データを生成するデータ生成装置と、上位制御装置とを備えるデータ生成システムであって、
    前記データ生成装置は、
    駆動力との相関を有する信号に基づいて値データを生成し、前記駆動力によって駆動される部材の応答を表す信号に基づいて速度データを生成するパラメータ生成部と、
    予め定められた対象物から前記部材が受ける反力のデータを、前記値データ及び前記速度データに基づいて生成する反力データ生成部と、
    前記反力のデータを送信する第1通信部とを備え、
    前記上位制御装置は、
    前記反力のデータを受信する第2通信部と、
    受信された前記反力のデータに基づく制御を実行する制御部とを備える、
    データ生成システム。
  7. 前記データ生成装置は、前記対象物の物性データを前記反力のデータに基づいて生成する物性データ生成部を更に備え、
    前記第1通信部は、前記物性データを送信し、
    前記第2通信部は、前記物性データを受信し、
    前記制御部は、受信された前記物性データに基づく制御を実行する、
    請求項6に記載のデータ生成システム。
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