JP2019195590A - 磁気共鳴イメージング装置およびマルチスライス撮像方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置およびマルチスライス撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静磁場シミングの精度を向上すること。【解決手段】実施形態に係るMRI装置1は、算出部と撮像部とを有する。算出部は、マルチスライス収集に関する収集領域における静磁場の不均一性の0次成分について前記収集領域における複数のスライス毎の補正に関する0次シミング値と、前記不均一性の1次成分について前記複数のスライス毎の補正に関する1次シミング値とともに、前記不均一性の2次以上の複数次成分について前記収集領域の全体に亘る補正に関する複数次シミング値を、前記収集領域における前記静磁場の分布を用いて算出する。撮像部は、前記0次シミング値と前記1次シミング値と前記複数次シミング値とを用いて、前記収集領域に対して前記マルチスライス収集を実行する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置およびマルチスライス撮像方法に関する。
従来、静磁場分布に基づいて静磁場の不均一性に対するシミング(以下、静磁場シミングと呼ぶ)を実行する磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:以下、MRIと呼ぶ)装置の技術が知られている。例えば、MRI装置は、マルチスライス収集に関する静磁場シミングにより、0次シミング値と1次シミング値とを、スライスごとに最適化する(以下、スライス毎静磁場シミングと呼ぶ)。しかしながら、スライス毎静磁場シミングにおいて2次シミング値を用いることは、シムコイルにより生成される補正磁場の安定には時間がかかるため、静磁場シミングの対象外となっている。
特開平7−327960号公報
本発明が解決しようとする課題は、静磁場シミングの精度を向上することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、算出部と撮像部とを有する。算出部は、マルチスライス収集に関する収集領域における静磁場の不均一性の0次成分について前記収集領域における複数のスライス毎の補正に関する0次シミング値と、前記不均一性の1次成分について前記複数のスライス毎の補正に関する1次シミング値とともに、前記不均一性の2次以上の複数次成分について前記収集領域の全体に亘る補正に関する複数次シミング値を、前記収集領域における前記静磁場の分布を用いて算出する。撮像部は、前記0次シミング値と前記1次シミング値と前記複数次シミング値とを用いて、前記収集領域に対して前記マルチスライス収集を実行する。
図1は、本実施形態におけるMRI装置の構成を示す図である。 図2は、本実施形態におけるシミング値算出処理に関する手順の一例を示す図である。 図3は、本実施形態の効果の説明に関する被検体のサジタル像の一例を示す図である。 図4は、本実施形態の効果に関する比較例として、図3に示すサジタル像と同一断面において、静磁場シミング前の静磁場分布の一例を示す図である。 図5は、本実施形態の効果に関する比較例として、図3に示すサジタル像と同一断面において、収集領域全体に対して静磁場の不均一性の0次乃至2次成分に関するグローバルシミングを行った場合の静磁場分布の一例を示す図である。 図6は、本実施形態の効果に関する比較例として、図3に示すサジタル像と同一断面において、静磁場の不均一性の0次成分および1次成分に関して、スライス毎静磁場シミングを行った場合の静磁場分布の一例を示す図である。 図7は、図3に示すサジタル像と同一断面において、本実施形態におけるシミング値算出処理を実行した結果に対応する静磁場分布の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置と呼ぶ)の実施形態について説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(実施形態)
図1を参考にして、本実施形態におけるMRI装置1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態におけるMRI装置1の構成を示す図である。図1に示すように、MRI装置1は、静磁場磁石100と、シムコイル101と、シムコイル電源102と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源105と、寝台107と、寝台制御回路109と、送信回路113と、送信コイル115と、受信コイル117と、受信回路119と、撮像制御回路121と、インタフェース125と、ディスプレイ127と、記憶装置129と、処理回路131とを備える。寝台制御回路109と、撮像制御回路121と、インタフェース125と、ディスプレイ127と、記憶装置129と、処理回路131とは、無線、有線を問わず、データの伝送のために接続される。なお、被検体Pは、MRI装置1に含まれない。
静磁場磁石100は、中空の略円筒状に形成された磁石である。静磁場磁石100は、内部の空間に略一様な静磁場を発生する。静磁場磁石100としては、例えば、超伝導磁石等が使用される。図1に示すように、Z軸方向は、静磁場の方向と同方向であるとする。また、Y軸方向は、鉛直方向とし、X軸方向は、Z軸及びY軸に垂直な方向とする。
シムコイル101は、静磁場磁石100により発生された静磁場の不均一性の2次以上の複数次成分を補正する補正磁場を発生する。シムコイル101は、傾斜磁場コイル103の外周面上に、不図示の絶縁層を介して接合される。一般的に、静磁場の不均一性は、0次成分、1次成分X、Y、Z、および2次成分X、Y、Z、XY、YZ、ZXなどの各成分に分けて表される。また、静磁場の不均一性には、3次成分以上の高次の成分も存在する。複数次成分は、2次成分以上の高次の成分に対応する。
以下、説明を簡単にするために、高次の成分は、2次成分であるものとする。このとき、シムコイル101は、2次シムの構造を有する。このとき、シムコイル101は、例えば、静磁場の不均一性の2次成分ZX、XY、YZ、(Z−(X+Y)/2)、(X−Y)に対応する5つのコイルパターンの構造を有する。シムコイル101における5つのコイルパターンは、シムコイル電源102から供給された電流に応じて、静磁場の不均一性の2次成分ZX、XY、YZ、(Z−(X+Y)/2)、(X−Y)を補正するための5チャンネルの補正磁場をそれぞれ発生する。なお、静磁場の不均一性の複数次成分を加味した静磁場シミングを実行する場合、シムコイル101は、複数次成分に応じたコイルパターンを有する。本実施形態に関する静磁場シミングについては、後程説明する。
シムコイル電源102は、撮像制御回路121による制御のもとで、シムコイル101に電流を供給する電源装置である。具体的には、シムコイル電源102は、シムコイル101における5つのコイルパターン各々に対して独立に電流を供給する。すなわち、シムコイル電源102は、本実施形態に関する静磁場シミングにより決定された2次シミング値に対応する電流を、シムコイル101における5つのコイルパターン各々に供給する。
傾斜磁場コイル103は、中空の略円筒状に形成されたコイルである。傾斜磁場コイル103は、シムコイル101の内側に配置される。傾斜磁場コイル103は、互いに直交するX、Y、Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成される。傾斜磁場コイル103における3つのコイルは、傾斜磁場電源105から個別に電流供給を受けて、X、Y、Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生する。
傾斜磁場コイル103によって発生されるX、Y、Z各軸の傾斜磁場は、例えば、周波数エンコード用傾斜磁場(リードアウト傾斜磁場ともいう)、位相エンコード用傾斜磁場およびスライス選択用傾斜磁場を形成する。スライス選択用傾斜磁場は、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じて磁気共鳴(以下、MR(Magnetic Resonance)と呼ぶ)信号の位相を変化させるために利用される。周波数エンコード用傾斜磁場は、空間的位置に応じてMR信号の周波数を変化させるために利用される。また、傾斜磁場コイル103によって発生されるX、Y、Z各軸の傾斜磁場は、グラジエントエコー法において、X−Y平面上のスピンの位相を再収束させるために、傾斜磁場の方向を2回反転させた再収束パルスとして用いられる。加えて、傾斜磁場コイル103によって発生されるX、Y、Z各軸の傾斜磁場は、静磁場の1次シミングのオフセットとして用いられる。
傾斜磁場電源105は、撮像制御回路121による制御のもとで、傾斜磁場コイル103に電流を供給する電源装置である。具体的には、X軸に対応する傾斜磁場コイルは、傾斜磁場電源105からの電流の供給により、静磁場の不均一性のX成分と略同様な磁場方向を有する補正磁場と、周波数エンコード用傾斜磁場とを発生する。また、Y軸に対応する傾斜磁場コイルは、傾斜磁場電源105からの電流の供給により、静磁場の不均一性のY成分と略同様な磁場方向を有する補正磁場と、位相エンコード用傾斜磁場とを発生する。Z軸に対応する傾斜磁場コイルは、傾斜磁場電源105からの電流の供給により、静磁場の不均一性のZ成分と略同様な磁場方向を有する補正磁場と、スライス選択用傾斜磁場とを発生する。すなわち、X軸、Y軸およびZ軸にそれぞれ対応する3つの傾斜磁場コイルは、撮像に関する傾斜磁場の発生に加えて、静磁場の不均一性の1次成分を補正するためにも用いられる。
寝台107は、被検体Pが載置される天板1071を備えた装置である。寝台107は、寝台制御回路109による制御のもと、被検体Pが載置された天板1071を、ボア111内へ挿入する。寝台107は、例えば、長手方向が静磁場磁石100の中心軸と平行になるように、検査室内に設置される。
寝台制御回路109は、寝台107を制御する回路である。寝台制御回路109は、インタフェース125を介した操作者の指示により寝台107を駆動することで、天板1071を長手方向および上下方向、場合によっては左右方向へ移動させる。寝台制御回路109は、寝台制御部の実現手段の一例である。
送信回路113は、撮像制御回路121による制御のもとで、ラーモア周波数で変調された高周波パルスを送信コイル115に供給する。送信回路113は、送信部の実現手段の一例である。
送信コイル115は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。送信コイル115は、送信回路113からの出力に応じて、高周波磁場に相当するRF(Radio Frequency)パルスを発生する。送信コイル115は、例えば、複数のコイルエレメントを有する全身用コイル(以下、WB(Whole Body)コイルと呼ぶ)である。WBコイルは、送受信コイルとして使用されてもよい。また、送信コイル115は、1つのコイルにより形成されるWBコイルであってもよい。
受信コイル117は、傾斜磁場コイル103の内側に配置されたRFコイルである。受信コイル117は、高周波磁場によって被検体Pから放射されるMR信号を受信する。受信コイル117は、受信されたMR信号を受信回路119へ出力する。受信コイル117は、例えば、1以上、典型的には複数のコイルエレメントを有するコイルアレイである。なお、図1において送信コイル115と受信コイル117とは別個のRFコイルとして記載されているが、送信コイル115と受信コイル117とは、一体化された送受信コイルとして実施されてもよい。送受信コイルは、被検体Pの撮像対象部位に対応し、例えば、頭部コイルのような局所的な送受信RFコイルである。
受信回路119は、撮像制御回路121による制御のもとで、受信コイル117から出力されたMR信号に基づいて、デジタルのMR信号(以下、MRデータと呼ぶ)を生成する。具体的には、受信回路119は、受信コイル117から出力されたMR信号に対して各種信号処理を施した後、各種信号処理が施されたデータに対してアナログ/デジタル(A/D(Analog to Digital))変換を実行する。受信回路119は、A/D変換されたデータを標本化(サンプリング)する。これにより、受信回路119は、MRデータを生成する。受信回路119は、生成されたMRデータを、撮像制御回路121に出力する。受信回路119は、受信部の実現手段の一例である。
撮像制御回路121は、処理回路131から出力された撮像プロトコルに従って、シムコイル電源102、傾斜磁場電源105、送信回路113及び受信回路119等を制御し、被検体Pに対する撮像を行う。撮像プロトコルは、撮像対象部位および検査内容に応じた各種パルスシーケンスを有する。撮像プロトコルには、傾斜磁場電源105により傾斜磁場コイル103に供給される電流の大きさ、傾斜磁場電源105により電流が傾斜磁場コイル103に供給されるタイミング、送信回路113により送信コイル115に供給される高周波パルスの大きさや時間幅、送信回路113により送信コイル115に高周波パルスが供給されるタイミング、受信コイル117によりMR信号が受信されるタイミング等が定義されている。撮像制御回路121は、撮像部の実現手段の一例である。
インタフェース125は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付けるための、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。インタフェース125は、処理回路131等に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し処理回路131へと出力する。なお、本明細書において、インタフェースは、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路もインタフェース125の例に含まれる。インタフェース125は、入力部の実現手段の一例である。
ディスプレイ127は、処理回路131におけるシステム制御機能1311による制御のもとで、画像生成機能1313により生成された各種MR画像、撮像および画像処理に関する各種情報などを表示する。ディスプレイ127は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は当技術分野で知られている他の任意のディスプレイ、モニタ等の表示デバイスである。ディスプレイ127は、表示部の実現手段の一例である。
記憶装置129は、画像生成機能1313を介してk空間に充填されたMRデータ、画像生成機能1313により生成された画像データ、各種撮像プロトコル、撮像プロトコルを規定する複数の撮像パラメータを含む撮像条件等を記憶する。記憶装置129は、処理回路131で実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。記憶装置129は、本実施形態に関する静磁場シミングにより0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値とを算出するプログラム(以下、算出プログラムと呼ぶ)を記憶する。
0次シミング値は、マルチスライス収集に関する収集領域における複数のスライス各々において、水の共鳴周波数に相当する。すなわち、0次シミング値は、静磁場の不均一性の0次成分について、収集領域における複数のスライス毎の補正に関連する。1次シミング値は、マルチスライス収集に関する複数のスライス各々において、静磁場の不均一性のX成分、Y成分、Z成分を補正するために、傾斜磁場電源105から3つの傾斜磁場コイルにそれぞれ供給される電流値に相当する。すなわち、1次シミング値は、静磁場の不均一性の1次成分について、収集領域における複数のスライス毎の補正に関連する。2次シミング値は、マルチスライス収集における収集領域の全体に亘って、静磁場の不均一性のZX成分、XY成分、YZ成分、(Z−(X+Y)/2)成分、および(X−Y)成分を補正するために、シムコイル電源102からシムコイル101における5つのコイルパターンにそれぞれ供給される電流値に相当する。すなわち、2次シミング値は、静磁場の不均一性の2次成分について、収集領域の全体に亘る補正に関連する。
記憶装置129は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)、光ディスク等である。また、記憶装置129は、CD−ROMドライブやDVDドライブ、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であってもよい。記憶装置129は、記憶部の実現手段の一例である。
処理回路131は、ハードウェア資源として図示していないプロセッサ、ROM(Read−Only Memory)やRAM等のメモリ等を有し、本MRI装置1を制御する。処理回路131は、システム制御機能1311、画像生成機能1313、静磁場分布生成機能1315、算出機能1317を有する。システム制御機能1311、画像生成機能1313、静磁場分布生成機能1315、算出機能1317にて行われる各種機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶装置129に記憶されている。処理回路131は、これら各種機能に対応するプログラムを記憶装置129から読み出し、読み出したプログラムを実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読みだした状態の処理回路131は、図1の処理回路131内に示された複数の機能等を有する。
なお、図1においては単一のプロセッサにてこれら各種機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路131を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしてもかまわない。換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。また、図1においては、単一の記憶装置129が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶装置を配置して、処理回路131は、個別の記憶装置から、対応するプログラムを読み出す構成としてもかまわない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサは、記憶装置129に記憶されたプログラムを読み出し実行することで各種機能を実現する。なお、記憶装置129にプログラムを記憶する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもかまわない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、寝台制御回路109、送信回路113、受信回路119、撮像制御回路121等も同様に、上記プロセッサなどの電子回路により構成される。
処理回路131は、システム制御機能1311により、MRI装置1を制御する。具体的には、処理回路131は、記憶装置129に記憶されたシステム制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開されたシステム制御プログラムに従って本MRI装置1における各種回路および各種電源を制御する。例えば、処理回路131は、インタフェース125を介して操作者から入力された撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記憶装置129から読み出す。なお、処理回路131は、撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを生成してもよい。処理回路131は、撮像プロトコルを撮像制御回路121に送信し、被検体Pに対する撮像を制御する。システム制御機能1311を実行する処理回路131は、システム制御部の実現手段の一例である。
処理回路131は、画像生成機能1313により、例えば、リードアウト傾斜磁場の強度に従って、k空間のリードアウト方向に沿ってMRデータを充填する。処理回路131は、k空間に充填されたMRデータに対してフーリエ変換を行うことにより、MR画像を生成する。処理回路131は、生成されたMR画像を、ディスプレイ127や記憶装置129に出力する。画像生成機能1313を実行する処理回路131は、画像生成部の実現手段の一例である。
以上が本実施形態に係るMRI装置1の全体構成についての概略的な説明である。以下、本実施形態における静磁場分布生成機能1315、算出機能1317に関する動作について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に関する静磁場シミングにより0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値とを算出する処理(以下、シミング値算出処理と呼ぶ)に関する手順の一例を示す図である。
(シミング値算出処理)
(ステップSa1)
撮像制御回路121は、位置決め撮像を実行する。処理回路131は、画像生成機能1313により、位置決め撮像により収集されたMR信号を用いて、位置決め画像を生成する。処理回路131は、生成された位置決め画像を、ディスプレイ127に出力する。ディスプレイ127は、生成された位置決め画像を、例えばスキャンプラン画面において表示する。インタフェース125を介した操作者の指示により、シミング撮像の位置が設定される。
(ステップSa2)
撮像制御回路121は、位置決め画像に設定されたシミング撮像の位置に従って、被検体Pに対して、シミング撮像を実行する。撮像制御回路121は、例えば、2つの異なるエコー時間間隔を用いたダブルエコー法を用いたマルチスライス撮像により、シミング撮像を実行する。なお、シミング撮像は、例えば、3つの異なるエコー時間間隔を用いたトリプルエコー法を用いたマルチスライス撮像など他の撮像法により実行されてもよい。シミング撮像が実行される領域(以下、シミング領域と呼ぶ)は、本スキャンにおいて実行されるマルチスライス収集に関する収集領域と少なくとも一部が重なる領域である。具体的には、撮像制御回路121は、ダブルエコー法に従って、傾斜磁場電源105、送信回路113、受信回路119を制御する。撮像制御回路121は、シミング撮像により、受信コイル117及び受信回路119を介して、2つのエコー時間間隔に対応するMR信号を収集する。
処理回路131は、静磁場分布生成機能1315により、シミング撮像により収集されたMR信号に基づいて、シミング領域における複数のスライスにそれぞれ対応する複数の静磁場分布を生成する。具体的には、処理回路131は、シミング領域における複数のスライスに各々におけるMR信号に基づいて、2つのエコー時間間隔にそれぞれ対応する2つの複素数画像を生成する。処理回路131は、2つの複素数画像のうち一方の複素数画像に対して複素共役演算を実施し、複素共役演算が実施された複素数画像と複素共役演算が実施されていない他方の複素数画像との積を計算する。処理回路131は、計算された積の位相を用いて位相差画像を生成する。
処理回路131は、静磁場分布生成機能1315により、2つの複素数画像のうち少なくとも一つを用いて、強度画像を生成する。処理回路131は、強度画像に基づいて、位相差画像における背景領域を抽出する。処理回路131は、抽出された背景領域を用いて、位相差画像に対して背景を除去する。処理回路131は、背景が除去された位相差画像に対して、位相の連続性を考慮した位相アンラップ処理を実行する。処理回路131は、位相アンラップ処理が実行された位相差画像における複数のピクセル各々の位相差の値に対して2つのエコー時間間隔の差に相当するエコー間隔と磁気回転比とを用いた線形変換を行うことで、周波数情報としての2次元的な静磁場分布を生成する。処理回路131は、複数の2次元的な静磁場分布を結合することで、3次元的な静磁場分布(以下、シミング前分布と呼ぶ)を生成する。処理回路131は、生成されたシミング前分布を記憶装置129に記憶させる。なお、シミング前分布の生成に関する上記手順は、一例であり、これに限定されない。
(ステップSa3)
インタフェース125は、操作者の指示により、位置決め画像に対してマルチスライス収集に関する収集領域を設定する。インタフェース125は、操作者の指示により、マルチスライス収集に関する撮像プロトコルを特定するための各種情報を入力する。各種情報は、例えば、撮像対象部位、撮像条件、コントラスト、撮像目的等である。処理回路131は、システム制御機能1311により、記憶装置129に記憶された複数の撮像プロトコルから、入力された情報に対応する撮像プロトコルを特定する。処理回路131は、特定された撮像プロトコルを、記憶装置129から読み出す。処理回路131は、読み出された撮像プロトコルを、被検体Pに対するマルチスライス収集において実行される撮像プロトコルとして設定する。処理回路131は、特定された撮像プロトコルと設定された収集領域とを用いて、マルチスライス撮像に関する複数のスライスの位置を決定する。なお、収集方向は、インタフェース125を介した操作者の指示により、位置決め画像に対して設定されてもよい。
(ステップSa4)
処理回路131は、算出機能1317により、シミング前分布と決定された複数のスライスの位置とを用いて、収集領域の複数のスライス各々における0次シミング値および1次シミング値と、収集領域の全体における2次シミング値とを、最小二乗法を用いて算出する。具体的には、処理回路131は、記憶装置129から算出プログラムを読み出し、自身のメモリに展開し実行することで、本実施形態に関する静磁場シミングを実施する。本実施形態に関する静磁場シミングの説明の前に、まず、0次シミング値および1次シミング値を収集領域の全域に亘って最適化する静磁場シミング(以下、第1大域シミングと呼ぶ)に関する基本式について説明する。次いで、0次シミング値および1次シミング値を収集領域のスライスごとに最適化する静磁場シミング(以下、スライス毎静磁場シミングと呼ぶ)について説明する。続いて、空間的に2次の補正磁場分布を印可可能なシムコイル101を用いた静磁場シミング(以下、第2大域シミングと呼ぶ)について説明する。最後に、本実施形態に関する静磁場シミングについて説明する。
1.第1大域シミング
第1大域シミングに関する基本式の一例を以下の式(1)に示す。
式(1)におけるx、y、zは、空間中の3次元位置である。具体的には、xは、水平方向(X軸)における静磁場の中心(以下、磁場中心と呼ぶ)を原点とした位置を表す。yは、鉛直方向(Y軸)における磁場中心を原点とした位置を表す。zは、軸長方向(Z軸)における磁場中心を原点とした位置を表す。x、y、zの単位は[m]とする。式(1)におけるaは、0次シミング値である。aは、RFパルスの中心周波数にマイナスを付与した値を表す。aの単位は[ppm]とする。式(1)におけるa、a、aは、1次シミング値である。具体的には、a、a、aは、X、Y、Z軸のそれぞれについて単位長さあたりの共鳴周波数の変化量を表す。単位長さあたりの共鳴周波数の変化量は、傾斜磁場の傾き、すなわち傾斜磁場コイル103へ印加される電流値に相当する。a、a、aの単位は[ppm/m]とする。式(1)におけるb(x、y、z)は位置(x、y、z)における静磁場シミング前の共鳴周波数である。換言すれば、b(x、y、z)は、上述のシミング前分布に相当する3次元的な静磁場分布を共鳴周波数に変換したもの、すなわち静磁場の不均一性を共鳴周波数の分布として表したものに相当する。b(x、y、z)の単位は[ppm]とする。b’(x、y、z)は位置(x、y、z)におけるシミング後の共鳴周波数とRFパルスの中心周波数との差分値である。b’(x、y、z)の単位は[ppm]とする。
式(1)の左辺、すなわちシミングの後の共鳴周波数とRFパルスの中心周波数との差分値は、小さければ小さいほど理想的な静磁場シミングの条件となる。シミング前分布を示す画像について、非背景領域に対応する前景領域における複数の画素(以下、前景画素と呼ぶ)全ての位置の集合(以下、位置集合Sと呼ぶ)を考えると、位置集合Sは、例えば、以下の式(2)で表される。
式(2)において、iは、前景画素の通し番号を表す。Nは、前景画素の総数を表す。
この時、式(1)は、シミング前分布の画像における全前景画素に亘ってN本分立てることができる。全前景画素に亘るN本の式をまとめると、以下の式(3)で表すことができる。
式(3)において、ベクトルb’、行列X、ベクトルa、ベクトルbを、
として定義すると、式(3)は、以下の式(4)のように表される。
上述のように、式(1)の左辺、すなわち式(3)または式(4)の左辺のベクトルの各要素は、小さいほど理想的な静磁場シミングとなる。そこで、静磁場の均一性をベクトルb’の大きさとして定義し、0次シミング値と1シミング値とをまとめたベクトルaに関するコスト関数Eを式(5)として定義する。
式(5)における行列Ωは、ベクトルb’の各要素の重要度や相関によって正規化するための行列である。例えば、行列Ωを単位行列とすると、コスト関数は単純なベクトル要素の二乗和となる。また、行列Ωをベクトルb’に関する共分散行列とすれば、コスト関数は、マハラノビス距離の二乗となる。式(5)のコスト関数を最小化する0次シミング値と1次シミング値との組み合わせであるベクトルaは、最小二乗法により以下の式(6)として求めることができる。
2.スライス毎静磁場シミング
スライス毎静磁場シミングを実行するマルチスライス収集の検査画像について、この検査画像のスライスごとの複数の前景画素の位置集合Sを考えると、位置集合Sは、例えば、以下の式(7)で表される。
式(7)において、jは、検査画像のスライスの通し番号を表す。また、式(7)におけるMは、検査画像のスライス数を表す。式(7)におけるiは、前景画素の通し番号を表す。Nは、スライスjにおける前景画素の総数を表す。
このとき、式(1)は、検査画像の各スライスjに対して前景画素N本分立てることができる。スライスjにおいて、ベクトルb’、行列X、ベクトルa、ベクトルbを、
として定義する。ベクトルbは、上述のシミング前分布に関する複数の静磁場分布のうち、スライスjに対応する静磁場分布における全前景画素に相当する。スライスjにおいて、全前景画素に亘るN本の式をまとめると、以下の式(8)で表すことができる。
式(8)について、式(5)と同様にコスト関数を定義して解くことで、検査画像の各スライスについての0次シミング値と1次シミング値との組み合わせであるベクトルaが、M通り算出される。つまり、マルチスライスの各スライスjについてaの値を用いてシミングすることで、スライス毎静磁場シミングによる検査画像収集は実現できる。
3.第2大域シミング
空間的に2次の補正磁場分布を印可可能なシムコイルを用いた第2大域シミングに関する基本式を式(9)に示す。
式(9)におけるx、y、z、a、a、a、a、b、b’については式(1)と同様に定義される。a、a、a、a、aは、2次シミング値である。具体的には、a、a、a、a、aは、空間的に非線形な共鳴周波数の変化量を表す。空間的に非線形な共鳴周波数の変化量は、シムコイル101へ印加される電流値に相当する。a、a、a、a、aの単位は[ppm/m]とする。
このとき、式(9)は、3次元の静磁場分布画像中の全前景画素についてN本分立てることができ、まとめると以下の式(10)となる。
式(10)において、ベクトルb’、ベクトルa、ベクトルb、行列X、行列X’、行列X’’を、
として定義すると、式(10)は、以下の式(11)のように表される。
式(11)は、式(4)に対して行列X’’と、ベクトルa’のサイズが異なるだけで同じ形式であるため、式(5)、式(6)と同じ考えで0次シミング値、1次シミング値、および2次シミング値の組み合わせであるベクトルa’を求めることができる。
4.本実施形態に関する静磁場シミング
0次、1次、2次のシミング値を用いた本実施形態に関する静磁場シミングについて定式化する。0次のシミングおよび1次のシミングと異なり、2次のシミングはシムコイル101に電流を流してから磁場が安定するまでに時間がかかるため、マルチスライス収集時に、スライス単位で高速に補正磁場を切り替えることが難しい。そこで、本実施形態に関する静磁場シミングは、収集領域における全スライス共通で2次シミングを実施することを前提で、0次のシミングおよび1次のシミングについてスライス毎に最適な補正量を算出することを目的とする。上記内容をまとめると、本実施形態に関する静磁場シミングの基本式は、以下の式(12)となる。
ここで、式(12)におけるベクトルb’、行列X’’’、ベクトルa’’、ベクトルbは、
と表せる。
式(12)は、式(4)と同じ形をしている。このため、処理回路131は、算出機能1317により、式(5)、式(6)と同じ考えで収集領域におけるスライス毎の0次シミング値および1次のシミング値と、収集領域全体での2次シミング値との組み合わせであるベクトルa’’を求めることができる。具体的には、処理回路131は、式(12)について、式(5)と同様にコスト関数を定義する。処理回路131は、式(12)に関するコスト関数を最小化する最小二乗法により、0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値との組み合わせであるベクトルa’’を計算する。
すなわち、処理回路131は、本ステップSa4において、算出機能1317により、シミング前分布と式(12)を式(5)と同様のコスト関数とを用いて、複数のスライス各々に対応する0次シミング値および1次シミング値と、マルチスライス収集において定常的にシムコイル101に供給される電流値に相当する2次シミング値とを算出する。処理回路131は、算出された0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値とを、撮像プロトコルおよび収集方向とともに、撮像制御回路121に出力する。算出機能1317を実行する処理回路131は、算出部の実現手段の一例である。
なお、マルチスライス収集に関する複数のスライスに亘る大域的な静磁場の不均一性に関する複数次成分を補正する場合、処理回路131は、算出プログラムにより、0次シミング値と1次シミング値と複数次シミング値とを算出する。すなわち、処理回路131は、0次シミング値と1次シミング値とを収集領域におけるスライス毎に最適化するスライス毎静磁場シミングと、収集領域の全体に亘って静磁場の不均一性の複数次成分を最適化する複数次シミングとを統括して実行することで、0次シミング値と1次シミング値と複数次シミング値とを算出する。
なお、処理回路131は、算出機能1317により、撮像プロトコルおよび被検体Pの情報(患者ID、体重、身長、性別等)と対応付けて、算出された0次乃至2次シミング値(以下、シミング結果と呼ぶ)を記憶装置129に記憶させてもよい。例えば、再検査等において同一被検体に対して同一撮像プロトコルが同一の収集方向で実行される場合、処理回路131は、システム制御機能1311により、シミング結果を記憶装置129から読み出して、シミング結果をディスプレイ127に表示してもよい。このとき、インタフェース125を介した操作者の指示により、シミング結果は適宜調整されてもよいし、再度シミング値算出処理が実行されてもよい。
ステップSa4の処理の後、撮像制御回路121は、スライス毎に算出された0次シミング値の符号を反転する、すなわち0次シミング値にマイナスを乗ずることにより、収集領域における複数のスライスにそれぞれ対応するRFパルスの中心周波数(以下、スライス毎周波数と呼ぶ)を決定する。撮像制御回路121は、決定されたスライス毎周波数、スライス毎の1次シミング値、収集領域の全体に亘る第2シミング値および収集方向を用いて、収集領域に対してマルチスライス収集を実行する。
具体的には、傾斜磁場電源105は、収集領域における複数のスライス各々に対応する第1シミング値に対応する第1電流を、スライス毎に傾斜磁場コイル103に供給する。傾斜磁場コイル103は、供給された第1電流により、収集領域における複数のスライスにそれぞれ対応する複数の静磁場各々の不均一性の1次成分を補正するための1次補正磁場を発生する。シムコイル電源102は、マルチスライス収集の実行期間を含む収集期間に亘って、第2シミング値に対応する第2電流をシムコイル101に供給する。シムコイル101は、供給された第2電流により、マルチスライス収集に関する複数のスライスに亘る大域的な静磁場の不均一性に関する2次成分を補正するための第2補正磁場を発生する。撮像制御回路121は、第1補正磁場及び第2補正磁場の生成を伴って、決定されたスライス毎周波数を有するRFパルスを用いて、被検体Pに対してマルチスライス収集を実行する。撮像制御回路121は、マルチスライス収集により収集されたMR信号を処理回路131に出力する。
以上に述べた構成によれば、以下に示す効果を得ることができる。
本実施形態におけるMRI装置1によれば、マルチスライス収集に関する収集領域における静磁場の不均一性の0次成分について収集領域における複数のスライス毎の補正に関する0次シミング値と、静磁場の不均一性の1次成分について複数のスライス毎の補正に関する1次シミング値とともに、静磁場の不均一性の2次以上の複数次成分について収集領域の全体に亘る補正に関する複数次シミング値を収集領域における静磁場の分布(シミング前分布)を用いて算出し、0次シミング値と1次シミング値と複数次シミング値とを用いて収集領域に対してマルチスライス収集を実行することができる。
これらのことから、本実施形態におけるMRI装置1および図2に関するマルチスライス撮像方法によれば、収集領域に対する静磁場シミングにおいて、スライス毎静磁場シミングと複数次シミングとを考慮して、0次シミング値と1次シミング値と複数次シミング値とを算出することができる。すなわち、複数次シミングについては、収集領域における複数のスライス全域に亘ってかつ撮像時間において一定で行うため、シムコイル101により生成される高次の補正磁場が撮像開始時刻に安定するように、予め第2電流を、シムコイル101に供給させることができる。これにより、複数次シミングに関するシムコイル101の性能を最大限に引き出すことができ、静磁場シミングの性能を向上させることができる。
以下、図3乃至図7を参照して、本実施形態の効果を説明する。図3は、被検体Pの首のサジタル像Sg1である。図4は、図3に示すサジタル像と同一断面において、静磁場シミング前の静磁場分布Sg2の一例を示す図である。図4に示すように、静磁場分布は、静磁場シミングが実行される前のため、不均一性を有する。図5は、図3に示すサジタル像と同一断面において、収集領域全体に対して0次乃至2次成分に関する静磁場シミングを行った場合、すなわちスライス毎静磁場シミングではないグローバルな静磁場シミング(以下、グローバルシミングと呼ぶ)を行った場合の静磁場分布Sg3の一例を示す図である。図5に示すように、グローバルシミングを行ったとしても、静磁場分布Sg3は、静磁場の不均一性を有する。図6は、図3に示すサジタル像と同一断面において、静磁場の不均一性の0次成分および1次成分に関して、スライス毎静磁場シミングを行った場合の静磁場分布Sg4の一例を示す図である。図6に示すように、スライス毎静磁場シミングを行ったとしても、静磁場分布Sg4は、静磁場の不均一性を有する。
図7は、マルチスライス収集に関する収集領域において複数のスライス全域に亘る複数次シミングとスライス毎静磁場シミングとを考慮した本実施形態に関する静磁場シミング、すなわちシミング値算出処理を実行した結果に対応する静磁場分布Sg5の一例を示す図である。図7に示すように、静磁場分布Sg5の不均一性は、図4乃至図6に示す静磁場分布の不均一性に比べて低減している。これらのことから、本実施形態におけるMRI装置1によれば、シミング値算出処理に関する静磁場シミングを用いたマルチスライス収集において、画質を向上させたMR画像を生成することができる。
(応用例)
本応用例と本実施形態との相違は、マルチスライス収集に関する収集領域における複数のスライスにおいて互いに隣接する隣接スライスにおける0次シミング値および1次シミング値を考慮して、スライス毎に算出される0次シミング値および1次シミング値と、収集領域全体に亘る2次シミング値とを決定することにある。具体的には、処理回路131は、算出機能1317により、収集領域における複数の隣接スライスを特定する。収集領域における隣接スライスの数は、収集領域における全スライス数がMである場合、(M−1)となる。処理回路131は、複数の隣接スライス各々において、0次シミング値の差と1次シミング値の差とを低減するように、0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値とを算出する。
本応用例における静磁場シミングの基本式は、以下の式(13)となる。
ここで、式(13)におけるベクトルb’’、行列X’’’’、ベクトルb’’’は、
と表せる。ここで、行列X’’’’における行例Λは、スカラー値λを用いて以下のように定義される。
式(13)においてλに関する成分は、以下の式(14)となる。
式(14)は、収集領域における複数のスライス各々に対して最適化される0次シミング値および1次シミング値に関して、隣接スライス間の差(以下、隣接シミング差と呼ぶ)を示している。式(14)におけるスカラー値λは、隣接シミング差がコスト関数へ寄与する程度を示す調整係数、すなわち重みに相当する。調整係数λは、予め設定されて記憶装置129に記憶される。なお、調整係数λは、インタフェース125を介した操作者の指示により、適宜調整されてもよい。
例えば、調整係数λの値を大きくした場合、コスト関数への隣接シミング差の寄与は大きくなる。このため、調整係数λの値が大きい場合、処理回路131は、隣接する2つのスライスの間における0次シミング値および1次シミング値の変化がより小さくなるように、0次シミング値および1次シミング値を算出する。このとき、隣接スライスにおいて、0次シミング値および1次シミング値は、滑らかに変位する。このため、調整係数λの大きさは、式(13)に関するコスト関数に対する最適化処理において、解の安定性にも寄与する。例えば、本応用例において、式(5)における行列Ωは、上述した内容に加えて、隣接シミング差に関する重要度や相関によって正規化するために設定される。
式(13)は、式(4)と同じ形をしている。このため、処理回路131は、算出機能1317により、式(13)について、式(5)と同様にコスト関数を定義する。処理回路131は、式(13)に関するコスト関数を最小化する最小二乗法を算出プログラムで実行することにより、隣接スライスの間における0次シミング値および1次シミング値の滑らかさをさらに考慮して、0次シミング値と1次シミング値と2次シミング値との組み合わせであるベクトルa’’を計算する。応用例におけるシミング値算出処理は、図2におけるステップSa4において実行される。
以上に述べた構成によれば、本実施形態に関する効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
本応用例におけるMRI装置1によれば、マルチスライス収集に関する収集領域に含まれる複数のスライスにおいて互いに隣接する隣接スライスに関する0次シミング値の差と、隣接スライスに関する1次シミング値の差とを低減するように、第0シミング値と1次シミング値と2次シミング値とを、算出することができる。すなわち、本応用例におけるMRI装置1によれば、隣接シミング差を低減することにより、式(13)に関する最適化処理の実行過程においてより安定的に解を得ることができる。
本実施形態および応用例の変形例として、本MRI装置1の技術的思想をクラウド等で実現する場合には、インタネット上のサーバーは、例えば図1の構成図における記憶装置129および処理回路131を有するものとなる。このとき、システム制御機能1311、画像生成機能1313、静磁場分布生成機能1315、算出機能1317等は、当該機能を実行する算出プログラムをサーバーの処理回路131にインストールし、これらをメモリ上で展開することによって実現される。例えば、サーバーは、シミング値算出処理等を実行することができる。
本明細書における送信部は、実施形態で述べた送信回路113によって実現する他にも、ハードウェアのみ、あるいはハードウェアとソフトウェアの混合によって同機能を実現するものであってもかまわない。本明細書における受信部は、実施形態で述べた受信回路119によって実現する他にも、ハードウェアのみ、あるいはハードウェアとソフトウェアの混合によって同機能を実現するものであってもかまわない。本明細書における撮像制御部は、実施形態で述べた撮像制御回路121によって実現する他にも、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、あるいはハードウェアとソフトウェアの混合によって同機能を実現するものであってもかまわない。本明細書における処理部は、実施形態で述べた処理回路131によって実現する他にも、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、あるいはハードウェアとソフトウェアの混合によって同機能を実現するものであってもかまわない。
以上説明した実施形態および応用例等によれば、静磁場シミングの精度を向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 MRI装置
100 静磁場磁石
101 シムコイル
102 シムコイル電源
103 傾斜磁場コイル
105 傾斜磁場電源
107 寝台
109 寝台制御回路
111 ボア
113 送信回路
115 送信コイル
117 受信コイル
119 受信回路
121 撮像制御回路
125 インタフェース
127 ディスプレイ
129 記憶装置
131 処理回路
1071 天板
1311 システム制御機能
1313 画像生成機能
1315 静磁場分布生成機能
1317 算出機能

Claims (3)

  1. マルチスライス収集に関する収集領域における静磁場の不均一性の0次成分について前記収集領域における複数のスライス毎の補正に関する0次シミング値と、前記不均一性の1次成分について前記複数のスライス毎の補正に関する1次シミング値とともに、前記不均一性の2次以上の複数次成分について前記収集領域の全体に亘る補正に関する複数次シミング値を、前記収集領域における前記静磁場の分布を用いて算出する算出部と、
    前記0次シミング値と前記1次シミング値と前記複数次シミング値とを用いて、前記収集領域に対して前記マルチスライス収集を実行する撮像部と、
    を具備する磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記算出部は、前記複数のスライスにおいて互いに隣接する隣接スライスに関する前記0次シミング値の差と、前記隣接スライスに関する前記1次シミング値の差とを低減するように、前記静磁場の分布を用いて前記0次シミング値と前記1次シミング値と前記複数次シミング値とを算出する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. マルチスライス収集に関する収集領域における静磁場の不均一性の0次成分について前記収集領域における複数のスライス毎の補正に関する0次シミング値と、前記不均一性の1次成分について前記複数のスライス毎の補正に関する1次シミング値とともに、前記不均一性の2次以上の複数次成分について前記収集領域の全体に亘る補正に関する複数次シミング値を、前記収集領域における前記静磁場の分布を用いて算出し、
    前記0次シミング値と前記1次シミング値と前記複数次シミング値とを用いて、前記収集領域に対して前記マルチスライス収集を実行する、
    マルチスライス撮像方法。
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