JP2019194814A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

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【課題】属性情報の生成機能を持たないラスタライズエンジンを利用する環境においては属性情報を得られなかった。【解決手段】画像処理装置は、第1画像データから、前記第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成部と、入力された画像データをラスター形式の画像データへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ前記第1画像データと前記第2画像データとを入力し、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを取得する取得部と、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを比較することにより、前記第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
アプリケーションにより生成されたラスター形式ではない電子ファイルの各ページを、ラスター形式の画像データ(ラスターデータ)へ変換するラスタライズ処理が知られている。関連技術として、アプリケーションから与えられたデータに基づき、24ビットのRGBデータと8ビットのXデータとからなるRGBXデータを画素のそれぞれについて含むRGBXバンドデータを得るプリンタードライバーが知られている(特許文献1参照)。
特開2004‐54653号公報
プリンタードライバーは、ラスタライズ処理を実行可能なラスタライズエンジンを利用してラスターデータを取得する。しかし、利用するラスタライズエンジンの種類によっては、上述のXデータのような印刷対象の内容に応じた付加情報(属性情報)の無いRGBデータをラスターデータとして生成するものもある。従来は、属性情報の生成機能を持たないラスタライズエンジンを利用する環境においては、属性情報を得られないという課題があった。
画像処理装置は、第1画像データから、前記第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成部と、入力された画像データをラスター形式の画像データへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ前記第1画像データと前記第2画像データとを入力し、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを取得する取得部と、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを比較することにより、前記第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成部と、を備える。
システムの構成を簡易的に示す図。 第1実施形態にかかる処理を示すフローチャート。 図2のフローチャートに沿った処理を具体例を用いて説明する図。 ステップS140の詳細を示すフローチャート。 第2実施形態にかかるステップS110の処理を示すフローチャート。 第3実施形態にかかるステップS110の処理を示すフローチャート。 第4実施形態にかかる処理を具体例を用いて説明する図。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。
1.システムの概略説明:
図1は、本実施形態にかかるシステム1の構成を簡易的に示している。システム1は、プリンター10および画像処理装置20を含んでいる。システム1を、画像処理システムあるいは印刷システム等と呼んでもよい。
画像処理装置20は、例えば、パーソナルコンピューター(PC)、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、或いはそれらと同程度の処理能力を有する情報処理装置によって実現される。画像処理装置20は、制御部21、表示部28、操作受付部29、記憶部30、通信インターフェイス(IF)31等を備える。制御部21は、プロセッサーとしてのCPU21a、ROM21b、RAM21c等を有する一つ又は複数のICや、その他のメモリー等を含んで構成される。
制御部21では、プロセッサー(CPU21a)が、ROM21bや記憶部30等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM21c等をワークエリアとして用いて実行することにより、画像処理装置20を制御する。制御部21はプログラムとしてのアプリケーション22、ラスタライズエンジン23、プリンタードライバー24等に従った各処理を実行可能である。制御部21は、プリンタードライバー24により、画像データ生成部25、取得部26、属性情報生成部27等の各機能を実現する。プリンタードライバー24は、制御部21が実行する画像処理プログラムに該当する。プリンタードライバー24を、印刷制御プログラムと呼んでもよい。
画像データ生成部25、取得部26および属性情報生成部27は、図1ではプリンタードライバー24の一部のように表現しているが、制御部21がプリンタードライバー24と協働して実現する各機能であり、物としては制御部21あるいは制御部21の一部である。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成としてもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成としてもよい。
表示部28は、視覚的情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部28は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部29は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、マウスや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部28の一機能として実現されるとしてもよい。表示部28および操作受付部29を含めて、画像処理装置20の操作パネルと呼ぶ。
記憶部30は、例えば、ハードディスクドライブや不揮発性のメモリーによって構成される記憶手段である。記憶部30は、制御部21の一部であってもよい。通信IF31は、画像処理装置20が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と通信を実行するための一つまたは複数のIFの総称である。
プリンター10は、制御部11、搬送機構12、プリンターエンジン13、通信IF14等を備える。搬送機構12は、用紙等の印刷媒体を所定の搬送方向に沿って搬送する。搬送機構12は、例えば、印刷媒体を搬送するためのローラーや、ローラーを回転させる動力を生み出すモーター、モーターからローラーへ動力を伝達するギア輪列やベルト等を含んでいる。プリンターエンジン13は、搬送機構12が搬送する印刷媒体に対して、例えば、インクジェット方式や電子写真方式により印刷データに基づく印刷を行う。プリンターエンジン13は、印刷データに基づいてインクやトナー等の各色の色材を印刷媒体へ付着させることにより印刷を行う。通信IF14は、プリンター10が公知の通信規格を含む所定の通信プロトコルに準拠して有線又は無線で外部と通信を実行するための一つまたは複数のIFの総称である。
制御部11は、プリンター10側のプロセッサーを含んでおり、プリンター10の各部を制御する。制御部11は、ファームウェア(FW)15を搭載しており、FW15に従った処理により、画像処理装置20から送信された画像データに基づいて印刷データを生成する。プリンター10と画像処理装置20とは、互いの通信IF14,31を介して有線又は無線により通信可能に接続する。むろん、プリンター10と画像処理装置20とは、ネットワークを通じて接続するとしてもよい。プリンター10は、印刷機能に加え、スキャナーとしての機能やファクシミリ通信機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機であってもよい。言うまでもなく、プリンター10は、表示部や操作受付部を含んだ操作パネルを有していてもよい。
ラスタライズエンジン23は、ラスタライズ処理を実行するためのプログラムであり、描画ソフトウェア等のアプリケーション22により生成されたラスター形式ではない所定形式(ベクター形式等)の電子ファイルを、ラスターデータへ変換することが可能である。ラスターデータを、ビットマップデータとも呼ぶ。ラスタライズエンジンとしては種々のツールが流通しているが、本実施形態では、画像処理装置20にインストールされているラスタライズエンジン23は、上述した属性情報の生成機能を持たないタイプのラスタライズエンジンである。具体的には、画像処理装置20が搭載するOS(Operating System)とともに、当該OSの標準プログラムの一つとしてラスタライズエンジン23が画像処理装置20にインストールされている。
2.プリンタードライバーによる属性情報の生成を含む処理:
図2は、画像処理装置20の制御部21がプリンタードライバー24に従って実行する処理をフローチャートにより示している。当該フローチャートは、画像処理方法を示している。
図3は、図2のフローチャートに沿った処理を具体例を用いて説明する図である。
画像処理装置20において、アプリケーション22によって生成されたファイルについての印刷指示をユーザーが操作受付部29を介して入力したことを契機として、制御部21はプリンタードライバー24を起動し、図2のフローチャートを開始する。
ステップS100では、制御部21は、アプリケーション22によって生成された前記印刷指示にかかるファイルを取得する。ステップS100で制御部21が取得するファイルのフォーマットは、ラスタライズ処理の対象となり得る種々のフォーマットが考えられ、例えばPDF(Portable Document Format)形式である。ステップS100で取得するファイルを、本実施形態では「第1画像データ」とも呼ぶ。
ステップS110では、制御部21は、第1画像データをコピーし、コピー結果から所定のオブジェクトを削除した画像データ(以下、「第2画像データ」)を生成する。本実施形態では、第1画像データに含まれるオブジェクトのうち、前記削除の対象とする所定のオブジェクトを「第2種オブジェクト」と呼び、前記削除の対象としないオブジェクトを「第1種オブジェクト」と呼ぶ。ステップS110は、第1画像データから第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成工程に該当する。また、ステップS110を実現する点で、プリンタードライバー24と協働する制御部21は、第2画像データを生成する画像データ生成部25として機能する。
図3では、ステップS100で取得されたファイルの1ページ分のデータを、第1画像データPD1として示している。第1画像データPD1には、様々な種類のオブジェクトが含まれている。オブジェクトとは、第1画像データPD1内の背景を除き、第1画像データPD1が表現している実質的な印刷対象である。オブジェクトの種類としては、写真等の画像、文字(テキスト)、線画、図形、等が考えられる。ここで言うオブジェクトとしての画像とは、ビットマップデータである。第1画像データPD1は、ラスタライズ処理の対象となるデータであるため、ファイル自体のフォーマットはラスターデータ(ビットマップデータ)でないことは明らかである。従って、第1画像データPD1に含まれるオブジェクトとしての画像は、アプリケーション22によってファイルのページ(第1画像データPD1)を生成する過程でページのある位置に挿入された挿入画像、と表現することができる。
オブジェクトとしての文字は、第1画像データPD1において、位置、テキストデータ、フォントのサイズ、フォントの種類等が規定されている。オブジェクトとしての線画や図形は、ベクター画像であり、第1画像データPD1において、位置、サイズ、形状、色等が規定されている。以下では、オブジェクトとしての線画や図形を、単に図形と呼ぶ。
図3の例では、第1画像データPD1には、オブジェクトとして、画像(挿入画像)OB1、文字OB2、図形OB3が含まれている。プリンタードライバー24においては、一種類のオブジェクトが予め第1種オブジェクトとして設定されている。第1種オブジェクトの設定内容は、プリンタードライバー24が画像処理装置20にインストールされたときの初期設定であったり、初期設定をユーザーが変更した後の設定であったりする。一例として、第1種オブジェクトは画像であるとして説明を続ける。
第2種オブジェクトは第1種オブジェクト以外のオブジェクトである。そのため、第1種オブジェクトが画像である場合、制御部21は、第1画像データPD1のコピー結果から第2種オブジェクトに該当する文字OB2および図形OB3を削除したデータ、つまり第2画像データPD2を生成する(図3参照)。第1画像データPD1のフォーマットにもよるが、第1画像データPD1が例えば、1ページを複数のレイヤーを重畳して構成するデータである場合、制御部21は、第2種オブジェクトを表現したレイヤーを削除することで第2画像データPD2を生成してもよい。
ステップS120では、制御部21は、ラスタライズエンジン23を起動させ、第1画像データと、ステップS110で生成した第2画像データとをラスタライズエンジン23へ入力する。制御部21は、ステップS100で取得した第1画像データそのものを、ステップS120でラスタライズエンジン23へ入力してもよい。ただし、制御部21は、図3の例のように、ステップS110で第2画像データPD2を生成することと並行して、ステップS100で取得した第1画像データPD1をコピーし、コピー結果としての第1画像データPD1を、第2画像データPD2とともにラスタライズエンジン23へ入力してもよい。
ラスタライズエンジン23、正確にはラスタライズエンジン23を実行する制御部21(ラスタライズ処理部)は、入力された第1画像データ、第2画像データそれぞれに対してラスタライズ処理を実行し、ラスタライズ処理後の第1画像データとラスタライズ処理後の第2画像データとを出力する。ラスタライズ処理後の第1画像データを「第1ラスターデータ」と呼び、ラスタライズ処理後の第2画像データを「第2ラスターデータ」と呼ぶ。図3には、第1画像データPD1をラスタライズエンジン23によりラスタライズ処理した後の第1ラスターデータRD1と、第2画像データPD2をラスタライズエンジン23によりラスタライズ処理した後の第2ラスターデータRD2と、を示している。
制御部21は、ラスタライズエンジン23の機能により生成された第1ラスターデータおよび第2ラスターデータを取得する(ステップS130)。ステップS120,S130は、ラスタライズ処理部へ第1画像データと第2画像データとを入力し、ラスタライズ処理後の第1画像データ(第1ラスターデータ)とラスタライズ処理後の第2画像データ(第2ラスターデータ)とを取得する取得工程に該当する。また、ステップS120,130を実現する点で、プリンタードライバー24と協働する制御部21は、第1ラスターデータと第2ラスターデータとを取得する取得部26として機能する。
ステップS140では、制御部21は、ステップS130で取得した第1ラスターデータと第2ラスターデータとを比較することにより、第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する。ステップS140は、属性情報を生成する属性情報生成工程に該当する。また、ステップS140を実現する点で、プリンタードライバー24と協働する制御部21は、属性情報を生成する属性情報生成部27として機能する。
図4は、ステップS140の詳細をフローチャートにより示している。
ステップS141では、制御部21は、第1ラスターデータ、第2ラスターデータそれぞれの一つの画素による一組の画素を注目画素として特定する。第1ラスターデータおよび第2ラスターデータは同じ画素数のビットマップデータであるため、ステップS141では、制御部21は、第1ラスターデータおよび第2ラスターデータにおける位置が共通の一組の画素を注目画素に特定する。第1ラスターデータおよび第2ラスターデータにおける位置が共通の一組の画素とは、第1ラスターデータと第2ラスターデータとをずれ無く重ねたときに位置が一致する関係にある一組の画素である。ステップS140における最初のステップS141では、制御部21は、例えば、第1ラスターデータの左上隅の画素と第2ラスターデータの左上隅の画素とを注目画素として特定する。
ステップS142では、制御部21は、注目画素としての両画素のいずれもが背景色の画素であるか否かを判定する。第1ラスターデータを構成する画素、第2ラスターデータを構成する画素はそれぞれに、R,G,B(レッド、グリーン、ブルー)毎の階調値(例えば、0〜255の256階調)の組み合わせを有する。背景色とは、ページ内のオブジェクトに該当しない領域の色であり、白または白に近い色である。便宜上、一組の注目画素のうち第1ラスターデータの画素を第1画素と呼び、第1画素のR,G,Bを、R1,G1,B1と表記する。同様に、一組の注目画素のうち第2ラスターデータの画素を第2画素と呼び、第2画素のR,G,Bを、R2,G2,B2と表記する。
制御部21は、第1画素と第2画素とが同一色であり且つ所定の背景色の範囲に該当する場合に、ステップS142では“Yes”と判定してステップS144へ進む。具体的には、R1=R2≧Rth、且つ、G1=G2≧Gth、且つ、B1=B2≧Bthが成立する場合に、ステップS142では“Yes”と判定する。Rth,Gth,Bthは、背景色の範囲を規定するための予め定められたしきい値であり、例えば、250〜255程度の高い階調値である。一方、第1画素と第2画素とが同一色であり且つ所定の背景色の範囲に該当する、という条件が成立しない場合、制御部21は、ステップS142では“No”と判定してステップS143へ進む。
ステップS143では、制御部21は、注目画素としての両画素が同一色であるか否かを判定する。つまり、第1画素と第2画素とが同一色である(R1=R2、且つ、G1=G2、且つ、B1=B2が成立する)場合に、ステップS143では“Yes”と判定し、ステップS145へ進む。一方、第1画素と第2画素とが同一色でない場合、制御部21は、ステップS143では“No”と判定してステップS146へ進む。
ステップS144では、制御部21は、注目画素に関する属性情報として、背景である旨の情報を設定する。なお、注目画素のうち第2画素は、第1ラスターデータと比較するための第2ラスターデータの画素であるため、ステップS144,S145,S146のいずれにおいても、制御部21は、属性情報を第1画素に関連付けて設定する。
ステップS145では、制御部21は、注目画素に関する属性情報として、第1種オブジェクト(画像)である旨の情報を設定する。
ステップS146では、制御部21は、注目画素に関する属性情報として、第2種オブジェクト(文字または図形)である旨の情報を設定する。
第1ラスターデータと第2ラスターデータとは、第2種オブジェクトの有無だけが両者の差である。そのため、第1ラスターデータおよび第2ラスターデータにおける同じ位置の二つの画素(一組の注目画素)の色を比較したとき、それらが背景色である場合を除き、同一色であれば第1種オブジェクトの一部に該当し、同一色でなければ第2種オブジェクトの一部に該当する。
ステップS147では、制御部21は、第1ラスターデータおよび第2ラスターデータの全画素についてステップS141で注目画素に特定してステップS142以降の処理を終えたか否かを判定し、全画素について処理を終えた場合には(ステップS147において“Yes”)、ステップS140の処理を終了する。一方、全画素の処理が終了していない場合は(ステップS147において“No”)、ステップS141へ戻り、制御部21は、それまでに注目画素としていない第1ラスターデータおよび第2ラスターデータにおける一組の画素を、新たな一組の注目画素に特定し、ステップS142以降の処理を行う。
図3に示す属性情報データXDは、第1ラスターデータRD1と同じ画素数のビットマップデータであり、属性情報データXDを構成する各画素は、第1ラスターデータRD1を構成する各画素(各第1画素)に設定された属性情報を、例えば8ビットで表現している。つまり、属性情報データXDが、ステップS140の属性情報生成処理による生成結果である。図3の例では、第2画像データPD2は、第1画像データPD1に含まれているオブジェクト(画像OB1、文字OB2、図形OB3)のうち、第2種オブジェクトに該当する文字OB2および図形OB3が削除されたデータである。そのため、ステップS140の第1ラスターデータRD1と第2ラスターデータRD2との比較により生成された属性情報データXDにおいては、第1種オブジェクトとしての画像OB1に対応する領域の各画素には属性情報として第1種オブジェクトである旨の情報が設定され、第2種オブジェクトとしての文字OB2または図形OB3に対応する領域の各画素には属性情報として第2種オブジェクトである旨の情報が設定されている。また、属性情報データXDにおいては、第1種オブジェクトおよび第2種オブジェクトのいずれにも対応していない領域の各画素には属性情報として背景である旨の情報が設定されている。
図2に戻って説明を続ける。ステップS150では、制御部21は、第1ラスターデータおよびステップS140で生成した属性情報を、通信IF31を介してプリンター10へ出力して図2のフローチャートを終える。図3の例によれば、制御部21は、第1ラスターデータRD1および属性情報データXDをプリンター10へ出力する。ステップS150の出力処理が、プリンタードライバー24によるプリンター10への印刷命令に該当する。なお、制御部21は、ステップS100で取得したファイルが複数ページ分のファイルである場合には、ページ毎(ページ単位の第1画像データPD1毎)にステップS110〜S150を繰り返し実行する。
制御部21は、ステップS140で第1ラスターデータRD1に属性情報データXDを合成し、ステップS150では、属性情報データXDの合成後の第1ラスターデータRD1を出力するとしてもよい。つまり、制御部21は、ラスタライズ処理後の第1ラスターデータを構成する画素へ、画素毎に生成した属性情報を付与する。属性情報データXDの合成後の第1ラスターデータRD1においては、各画素がR,G,B,Xの情報を有した状態となる。ここでは、Xは画素毎の属性情報を意味する。
プリンター10側では、制御部11は、画像処理装置20から入力した第1ラスターデータに基づいて印刷データを生成するに際し、属性情報を参照する。印刷データは、画素毎にインクやトナーの色(例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))毎の記録量等を規定したデータである。第1ラスターデータに基づいて印刷データを生成する工程は、例えば、解像度変換処理や、RGB表色系からCMYK表色系への色変換処理や、ハーフトーン処理等を含むことが知られている。このとき、制御部11は、画素毎の属性情報を参照し、属性情報に応じた処理を実行する。例えば、制御部11は、画素毎の色変換処理に用いるルックアップテーブル(LUT)を、属性情報に対応したLUTに切り替える。また、制御部11は、色変換処理後の各画素に対するハーフトーン処理に用いるディザマスクを、属性情報に応じて切り替えて用いることも可能である。
プリンター10側で制御部11が属性情報に応じて実行可能な処理は様々であるが、いずれにしても属性情報がプリンター10に提供されることで、属性情報が無い場合と比べて、第1ラスターデータに基づいて行う印刷結果が良質なものとなる。上述したように第1種オブジェクトが画像であり、第2種オブジェクトが画像以外のオブジェクト(文字や図形)であれば、制御部11は、例えば、第1ラスターデータのうち属性情報が第1種オブジェクトである画素については、オブジェクトとしての画像の印刷品質を向上させる処理、例えば、階調性を高める画像処理を実行することができる。
これまでに説明した実施形態を、第1実施形態とも呼ぶ。以下に、第1実施形態とは別の実施形態を説明する。以下の実施形態については、第1実施形態と異なる点を主に説明する。複数の実施形態を組み合わせた構成も、本明細書による開示範囲に含まれる。
3.第2実施形態:
画像データ生成部25として機能する制御部21は、ユーザーからの指示に従って前記所定のオブジェクト(第2種オブジェクト)を決定する。操作受付部29および制御部21は、ユーザーからの指示を受け付ける受付部に該当する。第2種オブジェクトは、第1種オブジェクト以外のオブジェクトであるから、第1種オブジェクトを決定することは、第2種オブジェクトを決定することに等しい。上述したように、プリンタードライバー24における第1種オブジェクトの設定は、ユーザーが任意に変更可能であるが、第2実施形態では、ユーザーによる印刷条件の指示に応じて制御部21が第2種オブジェクトを決定する例を説明する。
図5は、第2実施形態にかかるステップS110の詳細をフローチャートにより示している。
ステップS111Aでは、制御部21は、ステップS100で取得した第1画像データに関して、バーコード印刷の指示を受け付けたか否かを判定する。知られているように、アプリケーション22によって生成されたファイル(第1画像データ)についての印刷指示をユーザーが操作受付部29を介して入力する場合、ユーザーは、表示部28に表示されたユーザーインターフェイス(UI)画面を通じて、印刷部数や、用紙サイズや、カラー印刷/モノクロ印刷の別や、片面印刷/両面印刷の別等、様々な印刷条件を指示することができる。
このような印刷条件の一つとして、ユーザーがバーコード印刷を指示することがある。ユーザーは、挿入画像としてのバーコード画像をページ内に含んだファイルをアプリケーション22によって生成し、そのようなファイルをプリンター10に印刷させようとするときに、UI画面を通じて印刷条件の一つとしてバーコード印刷を指示することができる。バーコード画像は、一次元のバーコードであってもよいし、いわゆる二次元バーコードであってもよい。制御部21は、ステップS100で取得した第1画像データに関して、バーコード印刷の指示を受け付けた場合、ステップS111Aにおいて“Yes”と判定してステップS112Aへ進み、ステップS100で取得した第1画像データに関して、バーコード印刷の指示を受け付けていない場合、ステップS111Aにおいて“No”と判定してステップS113Aへ進む。
ステップS112Aでは、制御部21は、第1種オブジェクトを画像と決定し、第2種オブジェクトを画像以外のオブジェクトと決定する。一方、ステップS113Aでは、制御部21は、第1実施形態と同様に、プリンタードライバー24における現在の第1種オブジェクトおよび第2種オブジェクトの設定を採用する。ステップS112AまたはステップS113Aの後に続くステップS114Aでは、制御部21は、第1画像データをコピーする。そして、ステップS115Aでは、第1画像データのコピー結果から、ステップS112AまたはステップS113Aのいずれか一方で決定した第2種オブジェクトを削除することにより第2画像データを生成し、ステップS110を終了する。
なお、プリンタードライバー24における現在の第1種オブジェクトの設定が、仮に画像である場合は、ステップS111Aの判定からステップS112A,S113Aのいずれへ進んだとしても、第1種オブジェクト=画像、第2種オブジェクト=画像以外のオブジェクトとなる。しかし、ユーザーがバーコード印刷を指示した場合には必ず第1種オブジェクトが画像と決定され、画像以外の文字や図形といったオブジェクトが削除された第2画像データがステップS110で生成されるという点が、第2実施形態の特徴である。
第2実施形態によれば、ユーザーが画像処理装置20にバーコード印刷を指示した場合、ステップS100〜S130を経たステップS140では、第1ラスターデータにおける、第1種オブジェクトとしての画像に対応する領域の各画素と、画像以外の文字や図形といったオブジェクト(第2種オブジェクト)に対応する領域の各画素とに、異なる属性情報が設定される。従って、プリンター10側では、バーコード印刷の指示を印刷命令として第1ラスターデータ等とともに受け取った制御部11は、画像処理装置20から入力された第1ラスターデータのうち、属性情報が第1種オブジェクトである画素については、印刷データを生成する過程で、バーコード画像の印刷に適した処理を行うことで、バーコード画像の印刷品質を向上させることができる。バーコード画像の印刷に適した処理とは、例えば、インクやトナーの記録量を減らす処理である。これにより、バーコード画像を構成するバーや矩形のエッジが印刷結果において滲んだりぼやけたりすることを抑制することができる。なお、ステップS100で取得した第1画像データに関して、バーコード印刷の指示を受け付けたと制御部21が判定した場合(ステップS111Aにおいて“Yes”)、当然、第1画像データにはバーコード画像が挿入画像として含まれていると考えられる。そのため、ステップS112Aでは、制御部21は、第1種オブジェクトをバーコード画像と決定し、第2種オブジェクトをバーコード画像以外のオブジェクトと決定し、ステップS112Aを経たステップS115Aでは、バーコード画像に該当しないオブジェクト(バーコード画像ではない挿入画像、文字、図形等)を削除することにより第2画像データを生成してもよい。
4.第3実施形態:
上述したように、画像データ生成部25として機能する制御部21は、ユーザーからの指示に従って第2種オブジェクトを決定する。第3実施形態においても、ユーザーによる印刷条件の指示に応じて制御部21が第2種オブジェクトを決定する例を説明する。
図6は、第3実施形態にかかるステップS110の詳細をフローチャートにより示している。
ステップS111Bでは、制御部21は、ステップS100で取得した第1画像データに関して、指定されたプリンターの機種が特定機種であるか否かを判定する。ユーザーは、アプリケーション22によって生成されたファイル(第1画像データ)についての印刷指示を操作受付部29を介して入力する場合、UI画面を通じて、印刷先のプリンターを指定することができる。つまり、画像処理装置20が通信IF31およびネットワークを介して複数のプリンター10と通信可能である場合、ユーザーは、UI画面を通じて、それら複数のプリンター10の中から印刷に用いるプリンター10を選択し、画像処理装置20に指示する。特定機種とは、一例として、電子写真方式により印刷を実行するタイプのプリンター、いわゆるレーザープリンターであるとする。
制御部21は、ステップS100で取得した第1画像データに関して、指定されたプリンターの機種が特定機種である場合、ステップS111Bにおいて“Yes”と判定してステップS112Bへ進み、ステップS100で取得した第1画像データに関して、指定されたプリンターの機種が特定機種でない場合、ステップS111Bにおいて“No”と判定してステップS113Bへ進む。
ステップS112Bでは、制御部21は、第1種オブジェクトを文字と決定し、第2種オブジェクトを文字以外のオブジェクトと決定する。一方、ステップS113Bでは、制御部21は、第1実施形態や第2実施形態のステップS113Aと同様に、プリンタードライバー24における現在の第1種オブジェクトおよび第2種オブジェクトの設定を採用する。ステップS112BまたはステップS113Bの後に続くステップS114Bでは、制御部21は、第1画像データをコピーする。そして、ステップS115Bでは、第1画像データのコピー結果から、ステップS112BまたはステップS113Bのいずれか一方で決定した第2種オブジェクトを削除することにより第2画像データを生成し、ステップS110を終了する。
第3実施形態によれば、ユーザーが印刷に用いるプリンター10として特定機種(電子写真方式の機種)のプリンターを指定した場合、ステップS100〜S130を経たステップS140では、第1ラスターデータにおける、第1種オブジェクトとしての文字に対応する領域の各画素と、文字以外の画像や図形といったオブジェクト(第2種オブジェクト)に対応する領域の各画素とに、異なる属性情報が設定される。従って、プリンター10側では、制御部11は、画像処理装置20から入力された第1ラスターデータのうち、属性情報が第1種オブジェクトである画素については、印刷データを生成する過程で、文字の印刷に適した処理を行うことで、文字の印刷品質を向上させることができる。文字の印刷に適した処理とは、例えば、オブジェクトのエッジを強調するための画像処理である。電子写真方式の機種のプリンターは、例えば、インクジェット方式のプリンターと比べて、テキストを鮮明に印刷するために用いられることが多い。そのため、第3実施形態によれば、特定機種(電子写真方式の機種)のプリンターによりテキストを鮮明に印刷したいとのユーザーの要望が、より的確に叶えられる。
5.第4実施形態:
第1種オブジェクトは一種類のオブジェクトであるのに対し、第2種オブジェクトは、第1種オブジェクト以外のオブジェクトである。そして、これまでに説明したように第2画像データは、第1画像データから第2種オブジェクトを削除したデータである。このような前提において、第4実施形態では、制御部21は、第1画像データに含まれるオブジェクトの種類の数に対応した複数の第2画像データであって、互いに異なる一種類のオブジェクトを残し、当該一種類以外のオブジェクトを削除した複数の第2画像データを生成する。
図7は、第4実施形態を説明するための図であり、図3と同様に、図2のフローチャートに沿った処理を具体例を用いて示している。ただし図7では、紙面の都合上、ステップS130以降に対応する図示は省略している。図7においても、図3と同様に、ステップS100で取得された第1画像データPD1を示しており、第1画像データPD1には、画像OB1、文字OB2、図形OB3という三種類のオブジェクトが含まれている。第4実施形態におけるステップS110では、制御部21は、画像OB1、文字OB2、図形OB3という三種類のオブジェクトのそれぞれを第1種オブジェクトとした場合の三つの第2画像データを生成する。
つまり、制御部21は、第1画像データPD1に含まれているオブジェクトのうち画像OB1を第1種オブジェクトとして残し、文字OB2および図形OB3を削除した第2画像データPD2‐1を生成する。同様に、制御部21は、第1画像データPD1に含まれているオブジェクトのうち文字OB2を第1種オブジェクトとして残し、画像OB1および図形OB3を削除した第2画像データPD2‐2と、第1画像データPD1に含まれているオブジェクトのうち図形OB3を第1種オブジェクトとして残し、画像OB1および文字OB2を削除した第2画像データPD2‐3と、を生成する。
ステップ120以降では、制御部21は、第2画像データPD2‐1,PD2‐2,PD2‐3のそれぞれを、これまでに説明した第2画像データPD2と同様に処理する。つまり、制御部21は、ステップS120では、第1画像データPD1と、第2画像データPD2‐1と、第2画像データPD2‐2と、第2画像データPD2‐3とのそれぞれをラスタライズエンジン23へ入力する。そして、ステップS130では、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐1に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータと、第2画像データPD2‐2に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータと、第2画像データPD2‐3に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとを取得する。
そして、制御部21は、ステップS140では、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐1に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間で図4の処理を実行し、同様に、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐2に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間で図4の処理を実行し、さらに、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐3に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間で図4の処理を実行する。第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐1に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間での図4の処理により、第1ラスターデータのうち第1種オブジェクトである画像OB1に対応する領域の各画素に、画像である旨の属性情報が設定される。また、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐2に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間での図4の処理により、第1ラスターデータのうち第1種オブジェクトである文字OB2に対応する領域の各画素に、文字である旨の属性情報が設定される。また、第1ラスターデータと、第2画像データPD2‐3に対してラスタライズ処理された後の第2ラスターデータとの間での図4の処理により、第1ラスターデータのうち第1種オブジェクトである図形OB3に対応する領域の各画素に、図形である旨の属性情報が設定される。
このような第1ラスターデータと、複数の第2ラスターデータとの一対一の比較による複数回のステップS140(図4)の結果を合成することで、制御部21は、背景、画像、文字、図形のいずれか一つを示す属性情報を、第1ラスターデータを構成する画素毎に設定することができる。第1〜第3実施形態では、第1ラスターデータのある画素の属性情報が第2種オブジェクトを示す場合は、当該画素の属性が、例えば第2種オブジェクトとしての文字と図形のどちらであるかまでは区別できない。第4実施形態によれば、第1ラスターデータを構成する全ての画素について、背景、画像、文字、図形のいずれであるかを区別可能な属性情報を設定することができる。これにより、第1ラスターデータとともに画素毎の属性情報を受け取ったプリンター10側では、印刷データを生成する過程で、画素毎の詳細な属性情報に応じて画素毎に適切な処理を実行することが可能となる。
6.第5実施形態:
画像データ生成部25として機能する制御部21は、ステップS110において、第1画像データから第2画像データを生成する場合に、第1画像データを縮小コピーした画像データであって第2種オブジェクトの削除を施した画像データを第2画像データとしてもよい。つまり、図3において破線の矢印で示すように、制御部21は、第1画像データPD1から第2画像データPD2を生成することに替えて、第2画像データPD2´を生成してもよい。むろん、第2画像データPD2´は、第2種オブジェクトを含んでいない。第2画像データPD2´は、ページ全体のサイズを第1画像データPD1よりも縮小したデータであり、含んでいる第1種オブジェクト(図3の例では画像OB1)も第2画像データPD2´と同じ縮小率で縮小されている。
制御部21は、ステップS110で生成した第2画像データPD2´を、ステップS120ではラスタライズエンジン23へ入力し、ステップS130では、第2画像データPD2´に対してラスタライズエンジン23によりラスタライズ処理された後のラスターデータを第2ラスターデータとして取得する。第2画像データのサイズを縮小することで、ラスタライズエンジン23を用いたラスタライズ処理の演算量を軽減することができる。なお、制御部21は、前記のように縮小した第2画像データ(第2画像データPD2´)に対してラスタライズエンジン23によりラスタライズ処理された後のラスターデータ(第2ラスターデータ)と、第1ラスターデータとをステップS140で比較する場合には、第2ラスターデータを第1ラスターデータと同じ縦横の画素数となるように拡大処理する必要がある。制御部21は、第4実施形態で説明したように第1画像データに含まれるオブジェクトの種類の数に対応した複数の第2画像データをステップS110で生成する場合にも、複数の第2画像データそれぞれについて、前記のように縮小した第2画像データとすることができる。
なお、画像データ生成部25として機能する制御部21は、ステップS110において、第1画像データに含まれているオブジェクトとしての画像(挿入画像)以外のオブジェクトを第2種オブジェクトとして削除して第2画像データを生成する場合に、前記のように第1画像データを縮小コピーして第2画像データを生成する、としてもよい。これは、第1画像データのコピー結果において第1種オブジェクトとしての画像(ビットマップデータ)を残して第2画像データとする場合に、第2画像データ全体を縮小することとすれば、第2画像データをラスタライズ処理する際の処理負担を軽減する効果が特に高いと言えるからである。
7.まとめ:
このように本実施形態によれば、画像処理装置20は、第1画像データから、第1画像データに含まれる所定のオブジェクト(第2種オブジェクト)を削除した第2画像データを生成する画像データ生成部25と、入力された画像データをラスターデータへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ第1画像データと第2画像データとを入力し、ラスタライズ処理後の第1画像データ(第1ラスターデータ)とラスタライズ処理後の第2画像データ(第2ラスターデータ)とを取得する取得部26と、第1ラスターデータと第2ラスターデータとを比較することにより、第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成部27と、を備える。
前記構成によれば、属性情報を生成不能なラスタライズ処理部に第1画像データのラスタライズ処理を実行させる環境において、画像処理装置20は、属性情報を得ることができる。さらに画像処理装置20は、第1ラスターデータと属性情報とをプリンター10へ提供することにより、プリンター10に、属性情報に応じた適切な印刷を実行させることができる。
また、本実施形態によれば、属性情報生成部27は、第1ラスターデータを構成する画素毎に属性情報を生成し、第1ラスターデータを構成する各画素に属性情報を付与する。
前記構成によれば、画像処理装置20は、画素毎に例えばRGB毎の階調値に加えて属性情報Xを有する第1ラスターデータを得ることができる。
また、本実施形態によれば、画像処理装置20は、ユーザーからの指示を受け付ける受付部(操作受付部29等)を備え、画像データ生成部25は、ユーザーからの指示に従って第1画像データに含まれるオブジェクトのうち第2種オブジェクトを決定する。
前記構成によれば、ユーザーの意思による第2種オブジェクトの選択や、印刷条件の選択に応じて、画像処理装置20は、第2画像データにおいて残すオブジェクトと残さないオブジェクトとを決定することができる。
また、本実施形態によれば、受付部が第1画像データに基づく印刷に関する指示としてバーコードの印刷の指示を受け付けた場合、画像データ生成部25は、第1画像データに挿入された挿入画像以外のオブジェクトを第2種オブジェクトとする。
前記構成によれば、ユーザーからバーコード印刷の指示がなされた場合には、画像処理装置20は、第1ラスターデータにおける画像(挿入画像)と、画像以外のオブジェクトとを区別する属性情報を得ることができる。
また、本実施形態によれば、受付部が、第1画像データに基づく印刷を実行するプリンターを指定する指示を受け付け、画像データ生成部25は、指定されたプリンター10の種類に応じて、第2種オブジェクトを決定する。
前記構成によれば、画像処理装置20は、ユーザーから指定されたプリンター10の種類に応じて、第2種オブジェクトを決定する。そのため、画像処理装置20は、ユーザーから指定されたプリンター10が特定機種である場合に、この特定機種のプリンター10によって比較的鮮明に印刷し易いオブジェクト(例えば、文字)を第1種オブジェクトとし、他のオブジェクトを第2種オブジェクトとすることで、第1ラスターデータにおける、特定機種に対応した第1オブジェクトと、第2オブジェクトとを区別する属性情報を得ることができる。
また、本実施形態によれば、画像データ生成部25は、第1画像データに含まれるオブジェクトの種類の数に対応した複数の第2画像データであって、互いに異なる一種類のオブジェクトを残し前記一種類以外のオブジェクトを削除した複数の第2画像データを生成する。
前記構成によれば、画像処理装置20は、第1画像データに含まれる全ての種類のオブジェクト(例えば、画像、文字、図形)を区別する属性情報を得ることができる。
また、本実施形態によれば、画像データ生成部25は、第1画像データを縮小コピーした画像データであって前記オブジェクトの削除を施した画像データを第2画像データとする。
前記構成によれば、画像処理装置20は、縮小した第2画像データを生成することで、第2画像データに対するラスタライズ処理の演算量を軽減することができる。つまり、属性情報を生成するまでの過程における処理量を減らすことができる。
画像データ生成部25は、第1画像データに挿入された挿入画像以外のオブジェクトを削除して第2画像データを生成する場合に、第1画像データの縮小コピーを行うとしてもよい。
前記構成によれば、第1種オブジェクトとして挿入画像を第2画像データにおいて残す場合に、特に第2画像データをラスタライズ処理する際の処理負担が大きいという問題をを解決することができる。
1…システム、10…プリンター、20…画像処理装置、21…制御部、21a…CPU、21b…ROM、21c…RAM、22…アプリケーション、23…ラスタライズエンジン、24…プリンタードライバー、25…画像データ生成部、26…取得部、27…属性情報生成部、28…表示部、29…操作受付部、30…記憶部、31…通信IF

Claims (10)

  1. 第1画像データから、前記第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成部と、
    入力された画像データをラスター形式の画像データへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ前記第1画像データと前記第2画像データとを入力し、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを取得する取得部と、
    前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを比較することにより、前記第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記属性情報生成部は、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データを構成する画素毎に前記属性情報を生成し、前記各画素に前記属性情報を付与することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. ユーザーからの指示を受け付ける受付部を備え、
    前記画像データ生成部は、前記指示に従って前記第1画像データに含まれるオブジェクトのうち前記所定のオブジェクトを決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記受付部が、前記第1画像データに基づく印刷に関する指示としてバーコードの印刷の指示を受け付けた場合、前記画像データ生成部は、前記第1画像データに挿入された挿入画像以外のオブジェクトを前記所定のオブジェクトとすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記受付部が、前記第1画像データに基づく印刷を実行するプリンターを指定する指示を受け付け、前記画像データ生成部は、前記指定されたプリンターの種類に応じて、前記所定のオブジェクトを決定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像データ生成部は、前記第1画像データに含まれるオブジェクトの種類の数に対応した複数の前記第2画像データであって、互いに異なる一種類のオブジェクトを残し前記一種類以外のオブジェクトを削除した複数の前記第2画像データを生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像データ生成部は、前記第1画像データを縮小コピーした画像データであって前記オブジェクトの削除を施した画像データを前記第2画像データとすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記画像データ生成部は、前記第1画像データに挿入された挿入画像以外のオブジェクトを削除して前記第2画像データを生成する場合に、前記第1画像データの縮小コピーを行うことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 第1画像データから、前記第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成工程と、
    入力された画像データをラスター形式の画像データへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ前記第1画像データと前記第2画像データとを入力し、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを取得する取得工程と、
    前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを比較することにより、前記第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. 第1画像データから、前記第1画像データに含まれる所定のオブジェクトを削除した第2画像データを生成する画像データ生成機能と、
    入力された画像データをラスター形式の画像データへ変換するラスタライズ処理を行うラスタライズ処理部へ前記第1画像データと前記第2画像データとを入力し、前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを取得する取得機能と、
    前記ラスタライズ処理後の前記第1画像データと前記ラスタライズ処理後の前記第2画像データとを比較することにより、前記第1画像データに含まれるオブジェクトに応じた属性情報を生成する属性情報生成機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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