JP2019194800A - 飲食物提供システム - Google Patents

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岳世志 大江
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Abstract

【課題】飲食店の無人化を図りながら、複数の利用者に対して飲食物と同時に様々な情報を提供する。【解決手段】飲食物提供システム10は、表示入力端末20を備えた複数のブース12、決済部34、サーバ部40、管理制御部50を含み、表示入力端末20は、擬人キャラクタを表示しながら、飲食物の注文受付、ガイド情報の提供及び利用者との対話を行う。表示入力端末20を介して飲食物が注文され、決済部34を介して支払いが行われると、サーバ部40から飲食物が提供されるため、飲食店の一連の業務を無人で行うことができる。更に、表示入力端末20は、サーバ12毎に設置されるため、利用者と擬人キャラクタとの対話を各ブース12で個別に行うことができ、又、当該システム10が設置された施設の情報等をガイド情報として提供するため、複数の利用者に対して、飲食物だけでなく様々な情報を提供することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、利用者に飲食物を提供する飲食物提供システムに関するものである。
近年の人材不足等を背景に、飲食物等を提供するサービス業でも、様々な業務の効率化が検討されている。その最たる例として、特許文献1には、自動供給手段や人型ロボット等を利用して、飲食物の注文受付から提供までを、無人で行うことができる無人販売システムが開示されている。
特開2007−109072号公報
ここで、上述した無人販売システムは、利用者が人型ロボットと会話しているような感覚を味わえるとされているものの、1台の人型ロボットで複数の利用者と同時に会話することは困難であり、対応に限界があった。又、複数台の人型ロボットを配置することも考えられるが、その場合にはコストが飛躍的に増大してしまう。更に、上述した無人販売システムでは、利用者と人型ロボットとの会話は、注文時のやりとりや挨拶程度のものであり、それ以上の会話や情報提供を行うことはできなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、飲食店の無人化を図りながら、複数の利用者に対して飲食物と同時に様々な情報を提供することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)利用者に飲食物を提供するシステムであって、表示画面、操作入力手段及び音声出力手段を有する表示入力端末を備えた複数のブースと、前記複数のブースの各々に設置される決済端末を備えた決済部と、利用者に対して飲食物を提供するサーバ部と、システム全体の管理及び制御を行う管理制御部とを含み、前記表示入力端末は、擬人キャラクタを表示しながら、少なくとも、飲食物の注文受付、ガイド情報の提供及び前記擬人キャラクタを介した利用者との対話を行い、前記管理制御部は、前記表示入力端末を介して利用者から飲食物が選択入力され、選択入力された飲食物に対する支払いが前記決済部を介して行われたことを認識した後に、選択された飲食物が提供されるように前記サーバ部を作動させ、前記表示入力端末は、前記擬人キャラクタを介した利用者との対話時に、少なくとも、利用者から前記操作入力手段への対話内容の選択入力と、仮想的に前記擬人キャラクタから発せられた対話内容の前記音声出力手段からの音声出力とによって、対話を成立させると共に、前記ガイド情報として、当該システムが設置された施設の情報及び/又は前記施設の周辺の情報を提供する飲食物提供システム(請求項1)。
本項に記載の飲食物提供システムは、表示入力端末を備えた複数のブース、各ブースに設置される決済端末を備えた決済部、サーバ部、及び、管理制御部を含んでいる。複数のブースの各々は、利用者が飲食を行うためのテーブルや椅子等を備えたものであり、ブース毎に表示入力端末及び決済端末を備えている。表示入力端末の各々は、表示画面、操作入力手段及び音声出力手段を有しており、操作入力手段を介して各ブースの利用者により操作されると共に、表示画面への表示及び/又は音声出力手段からの音声出力によって、利用者に対し情報を提供する。具体的に、表示入力端末は、表示画面に擬人キャラクタを表示しながら、少なくとも、飲食物の注文受付、ガイド情報の提供及び利用者との対話を行う。例えば、注文の受付時には、利用者から注文する飲食物の選択入力を受け、ガイド情報の提供時には、複数の選択肢から利用者により選択されたガイド情報を、表示及び/又は音声出力するようにする。この際、音声出力手段から出力する音声を擬人キャラクタの音声とし、又、擬人キャラクタに動きを持たせてもよい。
一方、決済部は、ブース毎に設置された決済端末から、或いは、モバイル決済等のその他の手段を介して、飲食物の支払いを利用者から受けるものであり、クレジット会社等の支払いを代行する業者と決済データ等の通信を行う。又、サーバ部は、後述するように管理制御部の制御を受けて、利用者に対して飲食物を提供するものである。管理制御部は、システム全体の管理及び制御を行うものであり、その一部として、表示入力端末から取得する飲食物の注文状況と、決済部から取得する支払い状況とに基づいて、サーバ部の動作を制御する。すなわち、管理制御部は、表示入力端末を介して利用者から飲食物が選択入力され、更に、その選択入力された飲食物に対する支払いが決済部を介して行われたことを認識した後に、選択された飲食物が提供されるようにサーバ部を作動させる。これにより、飲食物の注文、支払い、提供までの、一般的な飲食店で行われる一連の業務が、本システムを介して無人で行われるものとなる。
更に、表示入力端末は、利用者との対話を、表示画面に表示している擬人キャラクタを介して行うものであり、この対話時に、少なくとも、利用者から操作入力手段への対話内容の選択入力と、仮想的に擬人キャラクタから発せられた対話内容の音声出力手段からの音声出力とによって、対話を成立させる。これにより、利用者に対して、あたかも話し相手が存在するかのような雰囲気が提供されることになる。しかも、上述したように、表示入力端末は、複数のブースの各々に設置されるものであるため、利用者と擬人キャラクタとの対話が、複数のブースにおいて個別に行われるものとなる。
加えて、表示入力端末は、利用者に対して提供するガイド情報として、当該システムが設置された施設の情報(例えば施設内のお勧め情報)や、この施設の周辺の情報(例えば施設周辺の観光情報)を提供する。これにより、複数の利用者に対して、飲食物だけでなく、利用者が知りたい様々なガイド情報が提供されるものとなる。又、本項に記載の飲食物提供システムは、上述したように表示入力端末に表示される擬人キャラクタを使用して、利用者との対話を図るものであるため、人型ロボットを設置する場合と比較して、コストが格段に抑えられるものである。更に、プログラムの変更等によって、擬人キャラクタのデザイン変更等に柔軟に対応するものである。
(2)上記(1)項において、オペレータにより操作される遠隔装置と、同期処理部とを含み、前記表示入力端末は、音声入力手段及び撮像手段を備え、前記遠隔装置は、音声入出力部と、表示部と、オペレータの少なくとも顔の動きを検出する動作センサとを含み、前記表示入力端末及び前記遠隔装置は、前記管理制御部を介して互いに通信を行うことで、利用者とオペレータとの音声による対話を実行させ、この際、前記擬人キャラクタを前記表示画面に表示すると共に、前記撮像手段によって撮影された利用者の様子を前記表示部に表示し、前記同期処理部は、利用者とオペレータとの音声による対話時に、前記動作センサによって検出されたオペレータの動きを、前記表示入力端末に表示されている前記擬人キャラクタに反映すると共に、オペレータが発した音声を加工して前記擬人キャラクタの音声へと擬装する飲食物提供システム(請求項2)。
本項に記載の飲食物提供システムは、オペレータにより操作され、音声入出力部、表示部及び動作センサを備える遠隔装置と、同期処理部とを更に含むものである。遠隔装置の動作センサは、オペレータの少なくとも顔の動きを検出するものであり、顔の動きに加えてオペレータの上半身の動きを検出するものであってもよい。又、表示入力端末は、音声入力手段及び撮像手段を備えている。そして、このような表示入力端末と遠隔装置とは、管理制御部を介して互いに通信を行うことで、利用者とオペレータとの音声による対話を実行させる。すなわち、表示入力端末は、飲食物の注文受付機能、ガイド情報の提供機能、及び、擬人キャラクタと利用者との対話機能に加えて、利用者とオペレータとの対話機能を有している。
具体的に、利用者とオペレータとの対話時に、表示入力端末は、表示画面への擬人キャラクタの表示、音声入力手段による利用者の音声取り込み、音声出力手段からのオペレータの音声出力、及び、撮像手段による利用者の撮影を行う。一方、遠隔装置は、音声入出力部によって、オペレータの音声を取り込むと共に利用者の音声を出力し、表示入力端末の撮像手段により撮影された利用者の様子を、表示部へ表示する。他方、同期処理部は、利用者とオペレータとの音声による対話時に、動作センサによって検出されたオペレータの動きを、表示入力端末の表示画面に表示されている擬人キャラクタに反映すると共に、オペレータが発した音声を加工して擬人キャラクタの音声へと擬装する。
すなわち、同期処理部は、少なくとも、擬人キャラクタの顔の動きをオペレータの顔の動きと同期させ、例えば、擬人キャラクタの目の動き、口の動き、顔の角度等を、実際にオペレータが行った動きに合わせるものである。更に、遠隔装置の音声入出力部を介して取り込まれたオペレータの音声を、表示入力端末の音声出力手段から出力される前に加工して、擬人キャラクタの音声へと擬装して出力させる。これにより、利用者に対して、表情等がリアルタイムに変化する、実在するキャラクタと対話をしているような印象が与えられるものとなり、よりリアルな対話が提供されるものである。加えて、実際にはオペレータと利用者とが対話するものであるため、気軽な話だけではなく、状況に応じて、例えば、オペレータから当該システムの操作説明等のサポートが行われることにより、サービスの質が向上するものである。
(3)上記(1)(2)項において、前記サーバ部は、提供する飲食物の種類に応じた複数のサーバ装置と、該複数のサーバ装置毎に設置された表示手段とを含み、前記複数のブースの各々は、互いに異なるブース識別符号が予め付与されており、前記管理制御部は、前記サーバ装置の各々において、少なくとも最先に提供される飲食物の名称と、該飲食物の注文を受けた前記表示入力端末が設置されているブースの前記ブース識別符号とを、前記サーバ装置の各々に対応する前記表示手段に表示させる飲食物提供システム(請求項3)。
本項に記載の飲食物提供システムは、サーバ部が、複数のサーバ装置と、これら複数のサーバ装置毎に設置された表示手段とを含み、複数のサーバ装置には、例えば、提供する飲食物の種類に応じて、構成の異なる専用の装置が利用される。又、複数のブースの各々に、各ブースを識別するための、互いに異なるブース識別符号が予め付与されており、このブース識別符号としては、一連の番号であってもよく、アルファベット等の他の符号であってもよい。そして、管理制御部は、複数のサーバ装置の各々において、少なくとも最先に提供される飲食物の名称と、その飲食物の注文を受けた表示入力端末が設置されているブースのブース識別符号とを、サーバ装置の各々に対応する表示手段に表示させるものである。すなわち、管理制御部は、例えば、同じサーバ装置から提供する飲食物の注文を複数のブースから受けている場合に、まず、注文された順序等に応じて提供の優先順位を設定し、次に、一番高い優先順位が付与された注文の飲食物の名称及びブース識別符号を、そのサーバ装置に対応する表示手段に表示させる。
そして、表示させた注文の飲食物が当該サーバ装置から提供し終わったことを、サーバ部にアクセスする等して確認した後に、二番目に高い優先順位が付与された注文の飲食物の名称及びブース識別符号を、当該サーバ装置に対応する表示手段に表示させる。以降は、当該サーバ装置から提供する飲食物の注文がなくなるまで、上記の処理を繰り返せばよく、又、このような処理を、各サーバ装置について行えばよい。更に、一番高い優先順位が付与された注文の情報だけでなく、優先順位が二番目以降の注文の情報を同時に表示させてもよい。これにより、利用者は、表示手段に表示される情報から、自分の注文した飲食物が提供されるタイミングを容易に把握することになるため、サーバ装置前での無駄な待ち時間が低減されると共に、注文した飲食物の取り違いが防止されるものとなる。加えて、同じサーバ装置から提供する飲食物が同時に複数注文されたとしても、上述したような優先順位の設定によって、効率よく飲食物が提供されるものである。
本発明は上記のような構成であるため、施設の無人化を図りながら、複数の利用者に対して飲食物と同時に様々な情報を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る飲食物提供システムの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示したブースの構成の一例を示すイメージ図である。 図1に示した表示入力端末の表示画面に表示する内容の一例を示すイメージ図である。 図1に示したサーバ部の構成の一例を示すイメージ図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づき説明する。なお、図面の全体にわたって、同様の部分又は対応する部分は、同一の符号で示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10の構成の一例を、概略的に示している。図示のように、飲食物提供システム10は、複数のブース12、決済部34、サーバ部40、管理制御部50、遠隔装置60、及び、同期処理部70を含んでいる。複数のブース12は、飲食物提供システム10が設置された飲食店の利用者が、飲食等を行うためのスペースとなる場所であり、例えば、図2に示すように、カウンターテーブル14と椅子16とを備えている。図2の例では、カウンターテーブル14が仕切り材18によって4つに区分けされ、各々に椅子16が設置されていることで、4つのブース12が設けられている。各ブース12にはブース識別符号が付与されており、本実施例では、ブース識別符号として一連の番号が付与されている。なお、ブース12の各々は、図2の構成に限定されるものではなく、例えば、1つのテーブル毎に1つの椅子16が設置された構成であってもよく、1つのテーブルの周りに複数の椅子16を配置して1つのブース12とし、複数の利用者が1つのブース12で飲食等を行うものであってもよい。
又、複数のブース12の各々は、表示入力端末20及び決済端末36を備えている。各表示入力端末20は、表示画面22、操作入力手段24、音声出力手段26、音声入力手段28、及び、撮像手段30を具備しており、図1では、図示の便宜上、1つのブース12の表示入力端末20についてのみ、上記の各構成要素を図示している。表示画面22は、利用者に対して様々な情報を表示するためのものであり、詳しくは後述するが、例えば図3に示すような内容を表示する。又、操作入力手段24は、利用者からの操作入力を受けるためのもの、音声出力手段26は、利用者に対して音声を発するためのもの、音声入力手段28は、利用者の音声を取り込むためのもの、そして、撮像手段30は、利用者の様子を動画で撮影するためのものである。
表示入力端末20は、管理制御部50と接続され、操作入力手段24を介した利用者からの操作入力と、表示入力端末20自体に組み込まれたソフトウェアによる制御、及び/又は、管理制御部50による制御とを受けて動作する。複数の表示入力端末20には、各々が設置されているブース12に付与されたブース識別符号が紐付けられており、各表示入力端末20に紐付けられたブース識別符号が管理制御部50によって把握されている。表示入力端末20の機能の例として、擬人キャラクタG(図3参照)の表示機能、飲食物の注文受付機能、ガイド情報の提供機能、利用者との対話機能等が挙げられるが、詳細は後述する。なお、図2には、表示入力端末20としてタブレット型端末を設置した例を示しており、このタブレット型端末は、表示画面22及び操作入力手段24としてのタッチパネル、音声出力手段26としてのスピーカ、音声入力手段28としてのマイク、及び、撮像手段30としてのカメラを備えている。しかしながら、上述したような各構成要素を備えるものであれば、表示入力端末20が別のコンピュータ端末であってもよい。
又、表示入力端末20と共に複数のブース12の各々に設置される決済端末36は、利用者が飲食物の代金を支払う際に、利用者のクレジットカードによる支払いを受けるためのものであり、決済部34と接続されている。決済部34は、決済端末36の各々を介して行われた支払いの情報を統括し管理するものであり、クレジットカード会社等と通信を行い、利用者のクレジットカードによる支払いが適正に行われたこと等を判断する。更に、決済部34は、決済端末36を介した支払いに加えて、利用者が所持するスマートフォン等を介したモバイル決済に対応していてもよい。この場合は、モバイル決済を提供している事業者等と通信を行い、飲食物の代金が適正に支払われたこと等を監視すればよい。又、決済部34は、支払いに使用されたクレジットカード等の情報に基づいて、例えば、飲食物としてアルコールドリンクを提供する場合の提供可否の判断材料として、利用者の年齢認証を行ってもよい。なお、決済部34の機能の少なくとも一部を決済端末36の各々で実現してもよく、決済部34が管理制御部50に組み込まれていてもよく、各ブース12において決済端末36が表示入力端末20と接続されていてもよい。
サーバ部40は、管理制御部50からの制御を受けて、利用者に対して飲食物を提供するものであり、本実施例では、図4にも示すように、2つのサーバ装置42と、サーバ装置42毎に設置された表示手段44とを備えている。図4の例において、図中右側に設置されているサーバ装置42は、ビールを提供するビールサーバであり、図中左側に設置されているサーバ装置42は、カクテルを提供するカクテルサーバである。何れのサーバ装置42も、所定の位置にドリンク容器が置かれた状態で、管理制御部50からの制御を受けることで、ドリンク容器にビール又はカクテルを注入するようになっている。なお、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10のサーバ装置42は、ビールやカクテルの他にも、ソフトドリンクやフード等を提供するものであってもよい。
表示手段44の各々は、対応するサーバ装置42から次に提供される飲食物(ここではビール又はカクテル)の名称と、その飲食物の注文が入力された表示入力端末20が設置されているブース12のブース識別符号とを、管理制御部50からの制御を受けて表示する。本実施例において、表示手段44の各々は、タブレット型端末により構成されているが、表示画面を備えたものであれば他の構成であってもよい。なお、図4に符号46で示している装置は、例えば、サーバ装置42の動作不良時等に、利用者が飲食店の従業員を呼び出すために使用する呼出手段である。又、図4の例では、陳列棚48に複数のドリンクボトルが飾られており、アルコールドリンクを提供する飲食店としての雰囲気が盛り上げられている。
遠隔装置60は、飲食物提供システム10が設置された飲食店内ではなく、その飲食店から離れた場所において、オペレータにより操作されるものであり、管理制御部50と接続され、管理制御部50を介して表示入力端末20の各々と通信を行う。具体的に、遠隔装置60は、音声入出力部62、表示部64、及び、動作センサ66を含んでいる。音声入出力部62は、オペレータの音声を取り込むと共に、オペレータに対して音声を出力するものであり、その出力音声の一例として、上述したように表示入力端末20の音声入力手段28によって取り込まれた、利用者の音声が挙げられる。表示部60は、オペレータに対して各種の情報を表示するためのものであり、音声入出力部62と併せて、各種のコンピュータ端末により構成されてもよい。この場合、コンピュータ端末にヘッドセットが接続され、このヘッドセットがオペレータに装着される態様で、音声入出力部62が構成されてもよい。
動作センサ66は、オペレータの少なくとも顔の動きを検出するものであり、顔の動きと併せてオペレータの上半身の動きを検出するものであってもよい。動作センサ66には、ヘッドマウントディスプレイ型のセンサ、オペレータを撮影するカメラと画像解析手段、モーションキャプチャ用の各種の装置、或いは、その他の各種のセンサが利用できる。なお、基本的に、遠隔装置60は、飲食物提供システム10毎に1つ含まれていればよく、この場合には、遠隔装置60側に1人のオペレータを配置すれば事足りる。しかしながら、状況に応じて、複数の飲食物提供システム10において1つの遠隔装置60を共用してもよく、1つの飲食物提供システム10に複数の遠隔装置60が含まれていてもよい。
同期処理部70は、遠隔装置60の動作センサ66によって検出されたオペレータの動きを、表示入力端末20の表示画面22に表示される擬人キャラクタGに反映するためのものである。更に、同期処理部70は、遠隔装置60の音声入出力部62を介して取り込まれたオペレータの音声を、擬人キャラクタGの音声へと加工するボイスチェンジャー機能も有している。このような同期処理部70は、各種のコンピュータを用いて実現されるが、その機能の一部が、管理制御部50、遠隔装置60、或いは、表示入力端末20によって実現されてもよい。
管理制御部50は、飲食物提供システム10全体の制御を担うものであり、上述した複数の表示入力端末20、決済部34、サーバ部40、遠隔装置60、及び、同期処理部70の各々と接続されている。管理制御部50には、各種のコンピュータが使用可能である。なお、飲食物提供システム10を構成する各要素間の接続には、無線或いは有線による任意の接続手段を用いることができると共に、各要素間が直接接続されていてもよく、各要素間に別の要素(例えば内部LANやインターネット等)が介在する態様で、間接的に接続されていてもよい。
次に、表示入力端末20が備える一部の機能について、詳細に説明する。なお、これらの機能の切り替えは、例えば、図3に示すような複数のメニュー表示M1〜M4の中から、各機能に対応するメニュー表示が利用者により選択入力されることで行われる。
擬人キャラクタの表示機能:図3に示すように、表示画面22に擬人キャラクタGを表示する。この擬人キャラクタGは、状況に応じた動きを交えながら、音声出力手段26から音声を発する。本実施例において、擬人キャラクタGの音声には、予めプログラムされた内容の音声と、同期処理部70のボイスチェンジャー機能によって加工された、遠隔装置60を操作するオペレータが発した音声とが含まれる。なお、疑似キャラクタGのデザインや音声は、複数の候補から利用者が好みに応じて設定できるようにしてもよい。
飲食物の注文受付機能:飲食物提供システム10が設置された飲食店で取り扱っている飲食物のメニューを、表示画面22に表示すると共に、表示したメニューの中から、利用者により操作入力手段24を介して飲食物が選択入力されることで、選択入力された飲食物を注文として受け付ける。このとき、各飲食物の詳細情報や、お勧めの飲食物等を、擬人キャラクタGからの音声出力や、表示画面22へのテキスト表示によって提供してもよい。更に、飲食物の注文を受け付けた段階で、決済端末36を介したクレジットカードによる支払いや、モバイル決済による支払いを、音声出力やテキスト表示によって利用者に促してもよい。利用者からの注文を受け付けると、注文された飲食物の情報を、利用者が現在使用しているブース12に付与されたブース識別符号に紐付けた状態で、管理制御部50へと送信する。
ガイド情報の提供機能:飲食物提供システム10が設置された飲食店の情報、この飲食店が入居している施設(宿泊施設、商業施設、遊戯施設等)の情報、飲食店の周辺の観光情報等を提供する。例えば、飲食店が宿泊施設に入居している場合には、その宿泊施設で取り扱っているお土産の情報や、宿泊施設の案内情報を提供してもよい。具体的には、例えば、提供可能なガイド情報の一覧を表示画面22に表示し、利用者により操作入力手段24を介して選択されたガイド情報を、擬人キャラクタGからの音声出力や、表示画面22へのテキスト表示によって提供する。
利用者との対話機能:擬人キャラクタGを表示しながら利用者と対話を行う。この機能には、下記のような2つの種類が存在する。
プログラムされた内容による対話機能:利用者からの操作入力手段24を介した選択入力と、擬人キャラクタGによる音声出力手段26からの音声の発音とを繰り返して、対話を実現する。例えば、擬人キャラクタGに関する情報の一覧を表示画面22に表示し、その中から利用者によって選択入力された情報に対する回答を、擬人キャラクタGからの音声で出力する。又、擬人キャラクタGから利用者に対し音声によって質問を投げかけ、表示画面22に表示された複数の選択肢から、利用者が質問に対する回答を選択入力するものであってもよい。何れの場合であっても、擬人キャラクタGから発する音声の内容は、事前にプログラムされた内容となる。更に、表示画面22上の擬人キャラクタGには、対話内容に見合った動きをさせることが好ましい。
オペレータによる対話機能:表示入力端末20と遠隔装置60との間で通信を行い、表示入力端末20を使用している利用者と、遠隔装置60を操作しているオペレータとの間の、音声による対話を実現する。詳しくは、表示入力端末20側において、表示画面22に擬人キャラクタGを表示しながら、遠隔装置60の音声入出力部62によって取り込んだオペレータの音声内容を、音声出力手段26から出力する。この際、同期処理部70により、遠隔装置60の動作センサ66によって検出したオペレータの顔の動き等を、表示画面22上の擬人キャラクタGに反映させ、又、オペレータが発した音声を加工し、擬人キャラクタGの音声へと擬装した後に、音声出力手段26から出力する。更に、表示入力端末20側では、利用者が発した音声内容を音声入力手段28によって取り込みつつ、利用者の様子を撮像手段30によって動画撮影する。
一方、遠隔装置60では、表示入力端末20の撮像手段30により撮影している利用者の様子を、表示部64に動画で表示すると共に、表示入力端末20の音声入力手段28により取り込んだ利用者の音声内容を、音声入出力部62から出力する。同時に、動作センサ66によってオペレータの顔の動き等を検出すると共に、音声入出力部62によってオペレータが発した音声内容を取り込む。
なお、図1に示す実施例では、表示入力端末20が複数設置されるのに対して、遠隔装置60は1つであるため、当然のことながら、複数の利用者に対してオペレータが1人という状況が発生し、複数の利用者が同時にオペレータとの対話を要求する場合が想定される。この場合には、対話が要求された順序に応じた優先度の設定や、対話時間の制限等を行い、各利用者との対話を行っていけばよい。
続いて、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10を利用して、飲食物の注文が行われてから提供されるまでの一連の流れを、飲食物提供システム10がアルコールドリンクを提供する飲食店に設置された場合を例にして説明する。なお、ここで示す一連の流れは一例であり、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10の利用形態を限定するものではない。例えば、飲食物提供システム10の構成や、飲食店に求められる要求等に応じて、以下に示す項目の一部が削除、変更、ないし適宜追加された流れであってもよいものである。
まず、利用者(以下「当該利用者」と言う)は、例えば図2に示すような複数のブース12の中から空いているブース12を選び、選択したブース12の椅子16に着座して、そのブース12の表示入力端末20の操作を開始する。このとき、表示入力端末20の表示画面22には、例えば図3に示すような初期画面が表示されている。ここでは、メニュー表示M1がオペレータとの対話機能、メニュー表示M2が注文受付機能、メニュー表示M3が擬人キャラクタGとの対話機能、メニュー表示M4がガイド情報提供機能に対応するものとする。
次に、当該利用者は、飲食物を注文するために、表示入力端末20の表示画面22上のメニュー表示M2を選択入力する。このときの表示入力端末20の動作については、上述した「飲食物の注文受付機能」の記載内容を参照のこと。ここでは、当該利用者がビールを注文し、クレジットカードにより支払いを行うものとして、説明を続ける。ビールを注文した当該利用者は、ブース12に設置されている決済端末36を介して、クレジットカードによる支払いを行う。このとき、決済部34は、クレジット会社等と通信を行い、当該利用者による支払いが適正に行われたことを確認する。
そして、管理制御部50は、表示入力端末20を介して注文されたビールの支払いが、決済端末36を介して行われたことを、決済部34との通信等により確認した後に、ビールを提供するサーバ装置42の順序待ちに、当該利用者の注文を追加する。このとき、ビールを提供するサーバ装置42の順序待ちに、他の利用者からの注文がなければ、サーバ装置42から直ぐに当該利用者のビールが提供される状態になるが、ここでは、先にビールを注文した利用者がいる場合を想定する。この場合、サーバ部40は、管理制御部50の制御を受けて、ビールを提供するサーバ装置42に対応する表示手段44に、当該利用者よりも先に注文した利用者のビールが提供可能であることを、そのビール名やブース識別符号と共に表示する。このとき、順序待ちの2番目以降の注文情報を併せて表示してもよい。更に、管理制御部50の制御を受けた表示入力端末20によって、当該利用者の注文したビールが提供されるタイミングを、音声出力やテキスト表示により利用者に対して通知するようにしてもよい。
当該利用者は、ビールの注文及び支払いを済ませたため、例えば図4に示すようなサーバ装置40の前まで移動し、図中右側のビールを提供するサーバ装置42に対応する表示手段44の表示内容を確認する。その表示内容から、当該利用者が注文したビールの提供がまだ行われないことを確認できるため、当該利用者は、利用していたブース12まで戻り、注文したビールが提供されるまで待機する。或いは、注文した飲食物が提供されるタイミングが、表示入力端末20によって通知される場合は、サーバ部40の表示手段44を確認することなく、通知されるまでそのままブース12で待機すればよい。
当該利用者は、サーバ装置42から飲食物が提供されるまでの待機中に、表示入力端末20を操作し、例えば図3に示すメニュー表示M3を選択入力して、擬人キャラクタGとの対話を行う。このときの対話方法については、上述した「プログラムされた内容による対話機能」の記載内容を参照のこと。
一方、管理制御部50は、当該利用者よりも先に注文されていた全てのビールの提供が終わると、サーバ部40を制御して、ビールを提供するサーバ装置42に対応する表示手段44に、当該利用者のビールが提供可能であることを、そのビール名やブース識別符号と共に表示する。更に、上述したような通知を行う場合は、当該利用者が利用している表示入力端末20を制御して、ビールを提供する準備が整ったことを通知する。
注文したビールの提供タイミングの通知を表示入力端末20により受けた後、及び/又は、サーバ部40の表示手段44に、当該利用者が注文したビールの注文情報が表示されたことを確認した後、当該利用者は、サーバ部40において、ビールを提供するサーバ装置42の所定位置に、専用のドリンク容器をセットする。ドリンク容器は、利用者が容易に識別できる位置に配置してあることが好ましい。ビールのサーバ装置42の所定位置にドリンク容器がセットされると、そのサーバ装置42は、サーバ部40や管理制御部50からの制御を受けて、ドリンク容器内へビールを注入する。当該利用者は、ドリンク容器内へのビールの注入が完了したことを確認した後、ビールを持って自分のブース12へ移動する。
当該利用者は、自分のブース12においてビールを飲みながら、表示入力端末20を操作し、例えば図3に示すメニュー表示M1を選択入力して、オペレータとの対話を行う。このときの対話方法については、上述した「オペレータによる対話機能」の記載内容を参照のこと。更に、当該利用者は、表示入力端末20を操作し、例えば図3に示すメニュー表示M4を選択入力して、ガイド情報の収集を行ってもよい。このときの表示入力端末20の動作については、上述した「ガイド情報の提供機能」の記載内容を参照のこと。
その後、当該利用者は、注文したビールを飲み終わり、追加の注文等が特にない場合は、ブース12の使用を終了し、ブース12から退出する。この際、表示入力端末20の表示画面22に、利用者が退出することを示す入力を行うためのボタンを表示したり、これと同様の主旨の機械的なボタンをブース12に設置したりする等して、利用者が退出することを明確に把握するようにしてもよい。この場合は、これらのボタンが操作されると、当該利用者が利用していたブース12が空いたことを、管理制御部50が把握することになり、空いたブース12の表示入力端末20を初期画面に戻す等の処置が行えるようになる。或いは、遠隔装置60において、当該利用者が利用していたブース12が空いたことをオペレータが確認した段階で、そのブース12の表示入力端末20を初期画面に戻す等の処置を行ってもよい。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、図1に示すように、表示入力端末20を備えた複数のブース12、各ブース12に設置される決済端末36を備えた決済部34、サーバ部40、及び、管理制御部50を含んでいる。複数のブース12の各々は、図2に示すように、利用者が飲食を行うためのテーブル14や椅子16等を備えたものであり、ブース12毎に表示入力端末20及び決済端末36を備えている。表示入力端末20の各々は、表示画面22、操作入力手段24及び音声出力手段26を有しており、操作入力手段24を介して各ブース12の利用者により操作されると共に、表示画面22への表示及び/又は音声出力手段26からの音声出力によって、利用者に対し情報を提供する。
具体的に、表示入力端末20は、図3に示すように、表示画面22に擬人キャラクタGを表示しながら、少なくとも、飲食物の注文受付(メニュー表示M2に対応)、ガイド情報の提供(メニュー表示M4に対応)及び利用者との対話(メニュー表示M3に対応)を行う。例えば、注文の受付時には、利用者から注文する飲食物の選択入力を受け、ガイド情報の提供時には、複数の選択肢から利用者により選択されたガイド情報を、表示及び/又は音声出力するようにする。この際、音声出力手段26から出力する音声を擬人キャラクタGの音声とし、又、擬人キャラクタGに動きを持たせてもよい。一方、決済部34は、ブース12毎に設置された決済端末36から、或いは、モバイル決済等のその他の手段を介して、飲食物の支払いを利用者から受けるものであり、クレジット会社等の支払いを代行する業者と決済データ等の通信を行う。
又、サーバ部40は、後述するように管理制御部50の制御を受けて、利用者に対して飲食物を提供するものである。管理制御部50は、システム10全体の管理及び制御を行うものであり、その一部として、表示入力端末20から取得する飲食物の注文状況と、決済部34から取得する支払い状況とに基づいて、サーバ部40の動作を制御する。すなわち、管理制御部50は、表示入力端末20を介して利用者から飲食物が選択入力され、更に、その選択入力された飲食物に対する支払いが決済部34を介して行われたことを認識した後に、選択された飲食物が提供されるようにサーバ部40を作動させる。これにより、飲食物の注文、支払い、提供までの、一般的な飲食店で行われる一連の業務を、本システム10を介して無人で行うことができる。
更に、表示入力端末20は、利用者との対話を、表示画面22に表示している擬人キャラクタGを介して行うものであり、この対話時に、少なくとも、利用者から操作入力手段24への対話内容の選択入力と、仮想的に擬人キャラクタGから発せられた対話内容の音声出力手段26からの音声出力とによって、対話を成立させる。これにより、利用者に対して、あたかも話し相手が存在するかのような雰囲気を提供することができる。しかも、上述したように、表示入力端末20は、複数のブース12の各々に設置されるものであるため、利用者と擬人キャラクタGとの対話を、複数のブース12において個別に行うことができる。
加えて、表示入力端末20は、利用者に対して提供するガイド情報として、当該システム10が設置された施設の情報(例えば施設内のお勧め情報)や、この施設の周辺の情報(例えば施設周辺の観光情報)を提供する。これにより、複数の利用者に対して、飲食物だけでなく、利用者が知りたい様々なガイド情報を提供することができる。又、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、上述したように表示入力端末20に表示される擬人キャラクタGを使用して、利用者との対話を図るものであるため、人型ロボットを設置する場合と比較して、コストを格段に抑えることが可能となる。更に、プログラムの変更等によって、擬人キャラクタGのデザイン変更等に柔軟に対応することができる。
又、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、図1に示すように、オペレータにより操作され、音声入出力部62、表示部64及び動作センサ66を備える遠隔装置60と、同期処理部70とを更に含むものである。遠隔装置60の動作センサ66は、オペレータの少なくとも顔の動きを検出するものであり、顔の動きに加えてオペレータの上半身の動きを検出するものであってもよい。又、表示入力端末20は、音声入力手段28及び撮像手段30を備えている。そして、このような表示入力端末20と遠隔装置60とは、管理制御部50を介して互いに通信を行うことで、利用者とオペレータとの音声による対話を実行させる。すなわち、表示入力端末20は、飲食物の注文受付機能、ガイド情報の提供機能、及び、擬人キャラクタGと利用者との対話機能に加えて、利用者とオペレータとの対話機能(図3のメニュー表示M1に対応)を有している。
具体的に、利用者とオペレータとの対話時に、表示入力端末20は、表示画面22への擬人キャラクタGの表示、音声入力手段28による利用者の音声取り込み、音声出力手段26からのオペレータの音声出力、及び、撮像手段30による利用者の撮影を行う。一方、遠隔装置60は、音声入出力部62によって、オペレータの音声を取り込むと共に利用者の音声を出力し、表示入力端末20の撮像手段30により撮影された利用者の様子を、表示部64へ表示する。他方、同期処理部70は、利用者とオペレータとの音声による対話時に、動作センサ66によって検出されたオペレータの動きを、表示入力端末20の表示画面22に表示されている擬人キャラクタGに反映すると共に、オペレータが発した音声を加工して擬人キャラクタGの音声へと擬装する。
すなわち、同期処理部70は、少なくとも、擬人キャラクタGの顔の動きをオペレータの顔の動きと同期させ、例えば、擬人キャラクタGの目の動き、口の動き、顔の角度等を、実際にオペレータが行った動きに合わせるものである。更に、遠隔装置60の音声入出力部62を介して取り込まれたオペレータの音声を、表示入力端末20の音声出力手段26から出力される前に加工して、擬人キャラクタGの音声へと擬装して出力させる。これにより、利用者に対して、表情等がリアルタイムに変化する、実在するキャラクタと対話をしているような印象を与えることができ、よりリアルな対話を提供することが可能となる。加えて、実際にはオペレータと利用者とが対話するものであるため、気軽な話だけではなく、表示部64に表示される利用者の様子をオペレータが確認しながら、状況に応じて、例えば、オペレータから当該システム10の操作説明等のサポートを行うことにより、サービスの質を向上させることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、図1及び図4に示すように、サーバ部40が、複数のサーバ装置42と、これら複数のサーバ装置42毎に設置された表示手段44とを含み、複数のサーバ装置42には、例えば、提供する飲食物の種類に応じて、構成の異なる専用の装置が利用される。図示の例では、ビールを提供するサーバ装置42と、カクテルドリンクを提供するサーバ装置42との、2つのサーバ装置42を備えている。又、複数のブース12の各々に、各ブース12を識別するための、互いに異なるブース識別符号が予め付与されている。
そして、管理制御部50は、複数のサーバ装置42の各々において、少なくとも最先に提供される飲食物の名称と、その飲食物の注文を受けた表示入力端末20が設置されているブース12のブース識別符号とを、サーバ装置42の各々に対応する表示手段44に表示させるものである。すなわち、管理制御部50は、例えば、同じサーバ装置42から提供する飲食物の注文を複数のブース12から受けている場合に、まず、注文された順序等に応じて提供の優先順位を設定し、次に、一番高い優先順位が付与された注文の飲食物の名称及びブース識別符号を、そのサーバ装置42に対応する表示手段44に表示させる。そして、表示させた注文の飲食物が当該サーバ装置42から提供し終わったことを、サーバ部40にアクセスする等して確認した後に、二番目に高い優先順位が付与された注文の飲食物の名称及びブース識別符号を、当該サーバ装置42に対応する表示手段44に表示させる。
以降は、当該サーバ装置42から提供する飲食物の注文がなくなるまで、上記の処理を繰り返せばよく、又、このような処理を、各サーバ装置42について行えばよい。更に、一番高い優先順位が付与された注文の情報だけでなく、優先順位が二番目以降の注文の情報を同時に表示させてもよい。これにより、利用者は、表示手段44に表示される情報から、自分の注文した飲食物が提供されるタイミングを容易に把握することができるため、サーバ装置42前での無駄な待ち時間を低減することができると共に、注文した飲食物の取り違いを防止することができる。加えて、同じサーバ装置42から提供する飲食物が同時に複数注文されたとしても、上述したような優先順位の設定によって、効率よく飲食物を提供することが可能となる。
ここで、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、上述したような構成に限定されるものではなく、例えば、擬人キャラクタGにAI(人工知能)を適用し、予めプログラムされた内容だけではなく、AIが学習した内容に応じた様々な内容の対話を、自動で行わせてもよい。例えば、AIに、オペレータと利用者との対話内容、選択入力された項目から把握できる利用者の嗜好、一般的な対話のシナリオ等を学習させ、より自然な回答や、利用者の嗜好にマッチした情報の提供等を、擬人キャラクタGから行ってもよい。この場合には、擬人キャラクタGの接客力を格段に高めることができ、サービスの質をより向上させることができる。
更に、本発明の実施の形態に係る飲食物提供システム10は、表示入力手段20によるオペレータとの対話機能を実行しないものであってもよく、遠隔装置60や同期処理部70を有さない構成であってもよい。この場合には、遠隔装置60を操作するオペレータが不要になるため、人件費を更に削減することができる。又、飲食物提供システム10は、飲食店の任意の位置に設置される、監視カメラや人感センサ等を含んでいてもよく、この場合には、飲食物提供システム10が設置される飲食店のセキュリティを向上することができる。
10:飲食物提供システム、12:複数のブース、20:表示入力端末、22:表示画面、24:操作入力手段、26:音声出力手段、28:音声入力手段、30:撮像手段、34:決済部、36:決済端末、40:サーバ部、42:複数のサーバ装置、44:表示手段、50:管理制御部、60:遠隔装置、62:音声入出力部、64:表示部、66:動作センサ、70:同期処理部、G:擬人キャラクタ

Claims (3)

  1. 利用者に飲食物を提供するシステムであって、
    表示画面、操作入力手段及び音声出力手段を有する表示入力端末を備えた複数のブースと、前記複数のブースの各々に設置される決済端末を備えた決済部と、利用者に対して飲食物を提供するサーバ部と、システム全体の管理及び制御を行う管理制御部とを含み、
    前記表示入力端末は、擬人キャラクタを表示しながら、少なくとも、飲食物の注文受付、ガイド情報の提供及び前記擬人キャラクタを介した利用者との対話を行い、
    前記管理制御部は、前記表示入力端末を介して利用者から飲食物が選択入力され、選択入力された飲食物に対する支払いが前記決済部を介して行われたことを認識した後に、選択された飲食物が提供されるように前記サーバ部を作動させ、
    前記表示入力端末は、前記擬人キャラクタを介した利用者との対話時に、少なくとも、利用者から前記操作入力手段への対話内容の選択入力と、仮想的に前記擬人キャラクタから発せられた対話内容の前記音声出力手段からの音声出力とによって、対話を成立させると共に、前記ガイド情報として、当該システムが設置された施設の情報及び/又は前記施設の周辺の情報を提供することを特徴とする飲食物提供システム。
  2. オペレータにより操作される遠隔装置と、同期処理部とを含み、
    前記表示入力端末は、音声入力手段及び撮像手段を備え、
    前記遠隔装置は、音声入出力部と、表示部と、オペレータの少なくとも顔の動きを検出する動作センサとを含み、
    前記表示入力端末及び前記遠隔装置は、前記管理制御部を介して互いに通信を行うことで、利用者とオペレータとの音声による対話を実行させ、この際、前記擬人キャラクタを前記表示画面に表示すると共に、前記撮像手段によって撮影された利用者の様子を前記表示部に表示し、
    前記同期処理部は、利用者とオペレータとの音声による対話時に、前記動作センサによって検出されたオペレータの動きを、前記表示入力端末に表示されている前記擬人キャラクタに反映すると共に、オペレータが発した音声を加工して前記擬人キャラクタの音声へと擬装することを特徴とする請求項1記載の飲食物提供システム。
  3. 前記サーバ部は、提供する飲食物の種類に応じた複数のサーバ装置と、該複数のサーバ装置毎に設置された表示手段とを含み、
    前記複数のブースの各々は、互いに異なるブース識別符号が予め付与されており、
    前記管理制御部は、前記サーバ装置の各々において、少なくとも最先に提供される飲食物の名称と、該飲食物の注文を受けた前記表示入力端末が設置されているブースの前記ブース識別符号とを、前記サーバ装置の各々に対応する前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の飲食物提供システム。
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